JP2004500400A - アミド結合の形成法 - Google Patents
アミド結合の形成法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004500400A JP2004500400A JP2001568881A JP2001568881A JP2004500400A JP 2004500400 A JP2004500400 A JP 2004500400A JP 2001568881 A JP2001568881 A JP 2001568881A JP 2001568881 A JP2001568881 A JP 2001568881A JP 2004500400 A JP2004500400 A JP 2004500400A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- inorganic base
- water
- organic solvent
- polar organic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D295/00—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
- C07D295/16—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms acylated on ring nitrogen atoms
- C07D295/20—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms acylated on ring nitrogen atoms by radicals derived from carbonic acid, or sulfur or nitrogen analogues thereof
- C07D295/205—Radicals derived from carbonic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C231/00—Preparation of carboxylic acid amides
- C07C231/02—Preparation of carboxylic acid amides from carboxylic acids or from esters, anhydrides, or halides thereof by reaction with ammonia or amines
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Abstract
無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成る、アミド結合物の形成法。
Description
【0001】
[発明の分野]
本発明は無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成るアミド結合を形成する方法に関する。より具体的にはその方法は無機塩基のカチオンおよびカルボン酸のアニオンの塩生成物を沈殿させるための試薬として無機塩基を使用する。
【0002】
[発明の背景]
具体的には、アミド結合の形成はカプリング剤の存在下でそして塩基の存在下で遊離アミンもしくはアミンの塩とカルボン酸を反応させることにより実施される。アミンがカルボン酸塩の形態で反応される時には、カルボン酸のアニオンはカプリングを妨げて、望ましくない副生成物をもたらすことができるので、本方法は概括的に、カプリングの前にアミン塩を遊離アミンに転化させる別な段階を含む(Bodansky,M.,Principles of Peptide Coupling,2nd Edition,Springer−Verlag,1993)。
【0003】
従って、カプリングの前の別な段階においてアミンカルボン酸塩の遊離アミンへの転化を必要とせず、従ってより大規模な生産の需要と、より相容性の方法の必要が存在する。
【0004】
本発明の方法はアミド結合を含有する化合物の合成、特にペプチドおよびペプチド様化合物の合成に有用な、アミド結合形成のより効率的な方法に関する。
【0005】
[発明の簡単な要約]
本発明は無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成り、そこで、対応するアミドおよび、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物の沈殿物を生成するために、無機塩基のカチオンおよびカルボン酸のアニオンの塩生成物が約5〜10の範囲のpHにおいて、水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、アミド結合を形成する方法に関する。
【0006】
本明細書に記載の本発明の方法はカプリングの前の別な段階においてアミン塩の遊離アミンへの転化を要しない点で、以前に開示された方法に対して有利である。
【0007】
[発明の詳細な説明]
本明細書に使用される「アミンカルボン酸塩」の用語は、カルボン酸塩のアニオンの無機塩基のカチオンとの塩生成物が水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下、好ましくは、水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは有機溶媒中溶解度を有するような第一級もしくは第二級アミンのカルボン酸塩を意味する。カルボン酸(1個もしくはそれ以上の−COOH基の存在を特徴とする有機酸)の適当な例は、酒石酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、等を含む。好ましくは、カルボン酸は酒石酸等のような1,2−もしくは1,3−ジ−カルボン酸である。
【0008】
本明細書で使用される「無機塩基」の用語は、アミンカルボン酸塩のカルボン酸アニオンと組み合わせると、そのカチオンが水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下、好ましくは、水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する塩生成物をもたらすあらゆる無機塩基を意味する。無機塩基の適当な例は水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム等を含む。
【0009】
本発明はスキーム1に概説するように、無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成り、そこで、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物が約5〜10の範囲のpHにおいて、水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、アミド結合を形成する方法に関する。
【0010】
【化1】
【0011】
より具体的には、式II[式中、R1はアミノ酸の側鎖のようなあらゆる有機側鎖である]のカルボン酸が、
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)もしくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、好ましくはDCCのようなカプリング試薬の存在下で、
0〜1当量、好ましくは0.1当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)もしくは3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOOBT)、好ましくはHOBT、のような添加剤、好ましくはDCCおよびHOBTの存在下で、
水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム等、好ましくは、水酸化カルシウムのような、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物が水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の、好ましくは水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有するように選択され、少なくとも1当量に等しい量で存在する無機塩基の添加を伴い、
酢酸エチル/水もしくはテトラヒドロフラン/水のような有機溶媒と水の溶媒混合物またはジメチルホルムアミドもしくは1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)のような極性有機溶媒中で、
約5〜10、好ましくは約6〜7の範囲のpHで、
好ましくは約0〜50℃の範囲の温度で、
酒石酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸等、好ましくは、酒石酸のような式IIIのアミンカルボン酸塩[式中、R2およびR3は独立にアミノ酸側鎖のようなあらゆる有機側鎖であるかもしくは一緒になって環状第二級アミンを形成する]のアミンカルボン酸塩と反応されて、
式Iの対応するアミドおよび無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物の沈殿物を形成する。
【0012】
本発明の好ましい態様において、アミンカルボン酸塩は酒石酸塩であり、無機塩基は水酸化カルシウムである。
【0013】
当業者は本方法があらゆるアミド結合形成に適するが、追加的反応性官能基を含有する式IIのカルボン酸および式IIIのアミンカルボン酸塩は保護する必要があるであろうことを認識するであろう。更に、当業者は多数の保護基が利用可能であり、このような場合の使用に適することを認めるであろう。Greene,T.W.,Wuts,P.G.M.,Protective Groups in Organic Synthesis(2ndEdition,1991)を参照されたい。
【0014】
以下の実施例は本発明を更に詳細に説明し、本発明を制約せずに、具体的に示すことが意図される。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
[S−(R*,S*)−β−[[[1−[1−オキソ−3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)プロピル]−3−ピペリジニル]カルボニル]アミノ]−3−ピリジンプロパン酸メチル
(R)−1−[3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)−プロピオニル]−3−ピペリジンカルボン酸(1kg、2.48モル)、(S)−3−アミノ−3−(3−ピリジル)プロパン酸メチル酒石酸塩(ここで酒石酸塩は半−酒石酸塩として存在する)(0.7kg、2.73モル)およびHOBT(38g、0.25モル)を反応容器に添加した。混合物にKH2PO4(96.8g、0.71モル)およびNa2HPO4(69.2g、0.49モル)の前以て調製された冷却溶液(0〜5℃)(3kgの水および2kgのTHF中)を添加した。次に水酸化カルシウム(110g)を使用してpHを6.0〜6.4に調整した。生成された県濁物を0〜5℃に冷却し、DCC(564g、2.73モル)の溶液(1kgのTHF中)を添加した。混合物を0〜5℃で1時間撹拌し、20〜25℃に暖め、4時間撹拌した。県濁物を0〜5℃に冷却し、酢酸エチル(2kg)を添加した。15分後に沈殿物(DCUおよび酒石酸カルシウムの混合物)を濾取し、前以て冷却したTHF(1kg)で洗浄した。相分離し、有機相を5%NaHCO3(1kg)で洗浄した。有機相を40〜50℃で濃縮し、残留油をTHF(1kg)に溶解し、蒸発乾燥させると、[S−(R*,S*)−β−[[[1−[1−オキソ−3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)プロピル]−3−ピペリジニル]カルボニル]アミノ]−3−ピリジンプロパン酸メチルを油として与えた。
(実施例2)
N−(1−オキソ−3−フェニルプロピル)−3−アミノブタン酸メチル
3−フェニルプロパン酸(1モル)およびメチル3−アミノベート酒石酸塩(1モル)の混合物(500mLのTHFおよび500mLの水中)を室温で撹拌し、次にBa(OH)2(1〜1.1モル)で処理した[7〜10間のpHを維持するためには僅かに過剰のBa(OH)2が必要であるかも知れない。Ba(OH)2の添加直後に酒石酸Baの白色沈殿物が形成される]。反応混合物を0〜10℃に冷却し、HOBT(0.1〜0.5モル)およびDCC(1モル)(500mLのTHF中)で処理した。分析により反応が完了したことが示されるまで反応混合物を室温で撹拌する。反応混合物を0〜5℃に冷却し、酢酸エチル(500〜800mL)で処理する。生成された混合物を濾過して沈殿物を除去すると2相の濾液をもたらす。上部有機層を分離し、5%Na2CO3水溶液で洗浄し、次にMgSO4で乾燥する。溶媒を蒸発させると粗生成物を与え、所望のように精製する。
[発明の分野]
本発明は無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成るアミド結合を形成する方法に関する。より具体的にはその方法は無機塩基のカチオンおよびカルボン酸のアニオンの塩生成物を沈殿させるための試薬として無機塩基を使用する。
【0002】
[発明の背景]
具体的には、アミド結合の形成はカプリング剤の存在下でそして塩基の存在下で遊離アミンもしくはアミンの塩とカルボン酸を反応させることにより実施される。アミンがカルボン酸塩の形態で反応される時には、カルボン酸のアニオンはカプリングを妨げて、望ましくない副生成物をもたらすことができるので、本方法は概括的に、カプリングの前にアミン塩を遊離アミンに転化させる別な段階を含む(Bodansky,M.,Principles of Peptide Coupling,2nd Edition,Springer−Verlag,1993)。
【0003】
従って、カプリングの前の別な段階においてアミンカルボン酸塩の遊離アミンへの転化を必要とせず、従ってより大規模な生産の需要と、より相容性の方法の必要が存在する。
【0004】
本発明の方法はアミド結合を含有する化合物の合成、特にペプチドおよびペプチド様化合物の合成に有用な、アミド結合形成のより効率的な方法に関する。
【0005】
[発明の簡単な要約]
本発明は無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成り、そこで、対応するアミドおよび、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物の沈殿物を生成するために、無機塩基のカチオンおよびカルボン酸のアニオンの塩生成物が約5〜10の範囲のpHにおいて、水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、アミド結合を形成する方法に関する。
【0006】
本明細書に記載の本発明の方法はカプリングの前の別な段階においてアミン塩の遊離アミンへの転化を要しない点で、以前に開示された方法に対して有利である。
【0007】
[発明の詳細な説明]
本明細書に使用される「アミンカルボン酸塩」の用語は、カルボン酸塩のアニオンの無機塩基のカチオンとの塩生成物が水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下、好ましくは、水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは有機溶媒中溶解度を有するような第一級もしくは第二級アミンのカルボン酸塩を意味する。カルボン酸(1個もしくはそれ以上の−COOH基の存在を特徴とする有機酸)の適当な例は、酒石酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、等を含む。好ましくは、カルボン酸は酒石酸等のような1,2−もしくは1,3−ジ−カルボン酸である。
【0008】
本明細書で使用される「無機塩基」の用語は、アミンカルボン酸塩のカルボン酸アニオンと組み合わせると、そのカチオンが水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下、好ましくは、水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する塩生成物をもたらすあらゆる無機塩基を意味する。無機塩基の適当な例は水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム等を含む。
【0009】
本発明はスキーム1に概説するように、無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成り、そこで、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物が約5〜10の範囲のpHにおいて、水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、アミド結合を形成する方法に関する。
【0010】
【化1】
【0011】
より具体的には、式II[式中、R1はアミノ酸の側鎖のようなあらゆる有機側鎖である]のカルボン酸が、
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)もしくは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、好ましくはDCCのようなカプリング試薬の存在下で、
0〜1当量、好ましくは0.1当量の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)もしくは3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOOBT)、好ましくはHOBT、のような添加剤、好ましくはDCCおよびHOBTの存在下で、
水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム等、好ましくは、水酸化カルシウムのような、無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物が水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の、好ましくは水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有するように選択され、少なくとも1当量に等しい量で存在する無機塩基の添加を伴い、
酢酸エチル/水もしくはテトラヒドロフラン/水のような有機溶媒と水の溶媒混合物またはジメチルホルムアミドもしくは1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)のような極性有機溶媒中で、
約5〜10、好ましくは約6〜7の範囲のpHで、
好ましくは約0〜50℃の範囲の温度で、
酒石酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸等、好ましくは、酒石酸のような式IIIのアミンカルボン酸塩[式中、R2およびR3は独立にアミノ酸側鎖のようなあらゆる有機側鎖であるかもしくは一緒になって環状第二級アミンを形成する]のアミンカルボン酸塩と反応されて、
式Iの対応するアミドおよび無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物の沈殿物を形成する。
【0012】
本発明の好ましい態様において、アミンカルボン酸塩は酒石酸塩であり、無機塩基は水酸化カルシウムである。
【0013】
当業者は本方法があらゆるアミド結合形成に適するが、追加的反応性官能基を含有する式IIのカルボン酸および式IIIのアミンカルボン酸塩は保護する必要があるであろうことを認識するであろう。更に、当業者は多数の保護基が利用可能であり、このような場合の使用に適することを認めるであろう。Greene,T.W.,Wuts,P.G.M.,Protective Groups in Organic Synthesis(2ndEdition,1991)を参照されたい。
【0014】
以下の実施例は本発明を更に詳細に説明し、本発明を制約せずに、具体的に示すことが意図される。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
[S−(R*,S*)−β−[[[1−[1−オキソ−3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)プロピル]−3−ピペリジニル]カルボニル]アミノ]−3−ピリジンプロパン酸メチル
(R)−1−[3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)−プロピオニル]−3−ピペリジンカルボン酸(1kg、2.48モル)、(S)−3−アミノ−3−(3−ピリジル)プロパン酸メチル酒石酸塩(ここで酒石酸塩は半−酒石酸塩として存在する)(0.7kg、2.73モル)およびHOBT(38g、0.25モル)を反応容器に添加した。混合物にKH2PO4(96.8g、0.71モル)およびNa2HPO4(69.2g、0.49モル)の前以て調製された冷却溶液(0〜5℃)(3kgの水および2kgのTHF中)を添加した。次に水酸化カルシウム(110g)を使用してpHを6.0〜6.4に調整した。生成された県濁物を0〜5℃に冷却し、DCC(564g、2.73モル)の溶液(1kgのTHF中)を添加した。混合物を0〜5℃で1時間撹拌し、20〜25℃に暖め、4時間撹拌した。県濁物を0〜5℃に冷却し、酢酸エチル(2kg)を添加した。15分後に沈殿物(DCUおよび酒石酸カルシウムの混合物)を濾取し、前以て冷却したTHF(1kg)で洗浄した。相分離し、有機相を5%NaHCO3(1kg)で洗浄した。有機相を40〜50℃で濃縮し、残留油をTHF(1kg)に溶解し、蒸発乾燥させると、[S−(R*,S*)−β−[[[1−[1−オキソ−3−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジニル)プロピル]−3−ピペリジニル]カルボニル]アミノ]−3−ピリジンプロパン酸メチルを油として与えた。
(実施例2)
N−(1−オキソ−3−フェニルプロピル)−3−アミノブタン酸メチル
3−フェニルプロパン酸(1モル)およびメチル3−アミノベート酒石酸塩(1モル)の混合物(500mLのTHFおよび500mLの水中)を室温で撹拌し、次にBa(OH)2(1〜1.1モル)で処理した[7〜10間のpHを維持するためには僅かに過剰のBa(OH)2が必要であるかも知れない。Ba(OH)2の添加直後に酒石酸Baの白色沈殿物が形成される]。反応混合物を0〜10℃に冷却し、HOBT(0.1〜0.5モル)およびDCC(1モル)(500mLのTHF中)で処理した。分析により反応が完了したことが示されるまで反応混合物を室温で撹拌する。反応混合物を0〜5℃に冷却し、酢酸エチル(500〜800mL)で処理する。生成された混合物を濾過して沈殿物を除去すると2相の濾液をもたらす。上部有機層を分離し、5%Na2CO3水溶液で洗浄し、次にMgSO4で乾燥する。溶媒を蒸発させると粗生成物を与え、所望のように精製する。
Claims (8)
- 無機塩基の存在下でカルボン酸をアミンカルボン酸塩と反応させることを含んで成り、そこで無機塩基のカチオンとカルボン酸のアニオンの塩生成物が、約5〜10の範囲のpHで、水もしくは極性有機溶媒100部中約5部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、アミド結合を形成するための方法。
- アミンカルボン酸塩が酒石酸、コハク酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フタル酸およびクエン酸塩より成る群から選択される請求項1の方法。
- アミンカルボン酸塩が酒石酸塩である、請求項2の方法。
- 無機塩基が水酸化カルシウム、水酸化バリウムおよび水酸化ストロンチウムより成る群から選択される、請求項1の方法。
- 無機塩基が水酸化カルシウムである、請求項4の方法。
- アミンカルボン酸塩が酒石酸塩であり、無機塩基が水酸化カルシウムである、請求項1の方法。
- 無機塩基のカチオンとカルボン酸塩のアニオンの塩生成物が水もしくは極性有機溶媒100部中約1部以下の水もしくは極性有機溶媒中溶解度を有する、請求項1の方法。
- pHが約6〜7の範囲にある、請求項1の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US19081000P | 2000-03-21 | 2000-03-21 | |
PCT/US2001/007411 WO2001070669A2 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-08 | Process for forming an amide bond |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004500400A true JP2004500400A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=22702881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001568881A Pending JP2004500400A (ja) | 2000-03-21 | 2001-03-08 | アミド結合の形成法 |
Country Status (18)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20010037011A1 (ja) |
EP (1) | EP1299346A2 (ja) |
JP (1) | JP2004500400A (ja) |
KR (1) | KR20020087091A (ja) |
CN (1) | CN1427816A (ja) |
AR (1) | AR029899A1 (ja) |
AU (1) | AU2001243504A1 (ja) |
BR (1) | BR0109441A (ja) |
CA (1) | CA2404094A1 (ja) |
CZ (1) | CZ20023165A3 (ja) |
HU (1) | HUP0300847A3 (ja) |
MX (1) | MXPA02009303A (ja) |
NO (1) | NO20024467D0 (ja) |
NZ (1) | NZ521474A (ja) |
PL (1) | PL359413A1 (ja) |
RU (1) | RU2002125447A (ja) |
WO (1) | WO2001070669A2 (ja) |
YU (1) | YU71302A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101235078B (zh) * | 2008-02-27 | 2010-08-25 | 厦门大学 | 一种酰胺键的生成方法 |
CN110152645B (zh) * | 2019-05-31 | 2020-10-09 | 江南大学 | 一种钙基催化剂及其催化合成烷醇酰胺表面活性剂的方法 |
-
2001
- 2001-03-08 AU AU2001243504A patent/AU2001243504A1/en not_active Abandoned
- 2001-03-08 MX MXPA02009303A patent/MXPA02009303A/es unknown
- 2001-03-08 PL PL01359413A patent/PL359413A1/xx unknown
- 2001-03-08 YU YU71302A patent/YU71302A/sh unknown
- 2001-03-08 NZ NZ521474A patent/NZ521474A/en not_active Application Discontinuation
- 2001-03-08 CN CN01806831A patent/CN1427816A/zh active Pending
- 2001-03-08 BR BR0109441-6A patent/BR0109441A/pt not_active Application Discontinuation
- 2001-03-08 WO PCT/US2001/007411 patent/WO2001070669A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-03-08 EP EP01916484A patent/EP1299346A2/en not_active Withdrawn
- 2001-03-08 JP JP2001568881A patent/JP2004500400A/ja active Pending
- 2001-03-08 US US09/801,981 patent/US20010037011A1/en not_active Abandoned
- 2001-03-08 HU HU0300847A patent/HUP0300847A3/hu unknown
- 2001-03-08 RU RU2002125447/04A patent/RU2002125447A/ru not_active Application Discontinuation
- 2001-03-08 CZ CZ20023165A patent/CZ20023165A3/cs unknown
- 2001-03-08 CA CA002404094A patent/CA2404094A1/en not_active Abandoned
- 2001-03-08 KR KR1020027012281A patent/KR20020087091A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-03-20 AR ARP010101297A patent/AR029899A1/es unknown
-
2002
- 2002-09-18 NO NO20024467A patent/NO20024467D0/no not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
HUP0300847A3 (en) | 2005-01-28 |
HUP0300847A2 (hu) | 2003-08-28 |
CN1427816A (zh) | 2003-07-02 |
US20010037011A1 (en) | 2001-11-01 |
AR029899A1 (es) | 2003-07-23 |
BR0109441A (pt) | 2004-01-13 |
NO20024467L (no) | 2002-09-18 |
NZ521474A (en) | 2004-03-26 |
NO20024467D0 (no) | 2002-09-18 |
RU2002125447A (ru) | 2004-07-27 |
MXPA02009303A (es) | 2004-09-06 |
YU71302A (sh) | 2006-03-03 |
AU2001243504A1 (en) | 2001-10-03 |
KR20020087091A (ko) | 2002-11-21 |
PL359413A1 (en) | 2004-08-23 |
CA2404094A1 (en) | 2001-09-27 |
WO2001070669A2 (en) | 2001-09-27 |
EP1299346A2 (en) | 2003-04-09 |
CZ20023165A3 (cs) | 2003-04-16 |
WO2001070669A3 (en) | 2003-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tsang et al. | Peptide sweeteners. 6. Structural studies on the C-terminal amino acid of L-aspartyl dipeptide sweeteners | |
US5585497A (en) | Substituted 1-naphthyl-3-pyrazolecarboxamides which are active on neurotensin | |
JP2003509437A (ja) | H−tyr−d−ala−phe(f)−phe−nh2の製造方法 | |
WO2018126523A1 (zh) | 脯组环二肽的合成方法 | |
CZ153797A3 (cs) | Nové dipeptidické p-amidinobenzylamidy s N-koncovými sulfonyl- nebo aminosulfonylzbytky | |
US20020042536A1 (en) | Preparation of amino-protected lysine derivatives | |
JP2016152772A (ja) | 新規うま味付与剤 | |
JP2004500400A (ja) | アミド結合の形成法 | |
JP4208463B2 (ja) | キノロンカルボン酸誘導体の製造に関する中間体 | |
JP4208464B2 (ja) | ナフチリジン−3−カルボン酸誘導体の製造法 | |
EP1140795A1 (en) | N-3, 3-dimethylbutyl-l-aspartic acid and esters thereof, the process of preparing the same, and the process for preparing n-[n-(3,3-dimethylbutyl)-l-alpha-aspartyl)-l-phenylalanine-1-methylester therefrom | |
JPS61100564A (ja) | ペプチドで置換された複素環免疫促進剤 | |
AU775413B2 (en) | Process for preparing (S-(R*,S*)) -beta -(((1-(1-oxo-3- (4-piperidinyl) propyl) -3-piperidinyl) carbonyl) amino) -3- pyridinepropanoic acid and derivatives | |
JP3996648B2 (ja) | N―(1(s)―エトキシカルボニル―3―フェニルプロピル)―l―アラニル―アミノ酸の薬理的に許容される塩の製造法 | |
JPH07300450A (ja) | グアニジンの製造方法 | |
CA2153551A1 (en) | Aspartyldipeptide derivatives and sweetener | |
JP3658408B2 (ja) | エンケファリナーゼおよびアンギオテンシン変換酵素の阻害剤の中間体を製造する新規な方法およびその中間体 | |
CZ288448B6 (en) | Pentapeptide hydrochloride, processes of its preparation and intermediates therefor | |
JPH0647600B2 (ja) | β−アスパルチルフエニルアラニン誘導体のα−アスパルチルフエニルアラニン誘導体への変換法 | |
JPH078855B2 (ja) | スルホニウム化合物 | |
TW593289B (en) | Process for preparing oxo-oxazoline and alloamino acid derivative | |
US8178722B2 (en) | Method for producing theanine | |
JP2503382B2 (ja) | ヒスチジルプロリンアミド誘導体の製法 | |
JP2006219498A (ja) | 2−アミノメチル−4−シアノ−チアゾールの製法 | |
JP2005306782A (ja) | L−カルノシンの新規合成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |