JP2004500372A - シクロヘキシルニトリルを調製するための方法および中間体 - Google Patents

シクロヘキシルニトリルを調製するための方法および中間体 Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2004500372

で示されるの4−シアノシクロヘキサノン(D)のシアノヒドリンホモログ化は4−シアノシクロヘキサン酸(I)を提供する。

Description

【0001】
(発明の範囲)
本発明は、シクロヘキサン酸を生成するのに有用である特定のニトリルを調製するための方法および中間体に関する。シクロヘキサン酸は医薬有効成分である。
【0002】
(発明の背景)
本発明の方法および中間体は、喘息および、PDE4酵素に作用することにより抑えることができる他の疾患を治療するために有用である、ある種の4−置換−4−(3,4−2置換フェニル)シクロヘキサン酸の生成手段を提供する。特に興味のある最終生成物を、1996年9月3日に発行された米国特許第5552438号において十分に記載されている。上記特許に開示されている情報および説明は、その情報および説明が本発明を理解し、本発明を実施するのに必要である限りにおいて、出典を明示することで全体として本発明の一部とする。
本発明は、シクロヘキサノン前駆体をシアノヒドリンホモログ化に付しシクロヘキサン酸を調製する方法を開示する。
【0003】
(発明の要約)
式(I):
【化11】
Figure 2004500372
[式中、Arは芳香族基である]
で示される化合物を調製する方法であって、該方法は式(A):
【化12】
Figure 2004500372
で示されるα,β−不飽和シクロヘキセンカルボン酸を還元することを含む。
第2の態様において、本発明は式(A):
【化13】
Figure 2004500372
で示されるα,β−不飽和シクロヘキセンカルボン酸を調製する方法に関し、式(B):
【化14】
Figure 2004500372
で示される化合物を加水分解することを特徴とする方法に関する。
【0004】
さらなる態様において、本発明は、式(X):
【化15】
Figure 2004500372
[式中、Arは芳香族基である]
で示されるシアノヘキサノンをシアノヒドリンホモログ化に付し、式(I)の化合物を調製する方法に関する。
【0005】
(発明の説明)
本発明は、いずれかのシクロヘキサノンをホモログ化するのに用いることができる。本発明において、4位に別の基があろうとなかろうとシクロヘキサノンは4位にニトリル基を持つ。ホモログ化は4位の置換基に無関係と考えられるため、化学反応が1位の炭素上でなされるとする本明細書中でのホモログ化される化合物の範囲は例示にすぎない。ここで、本発明は、ニトリル基に加えて4位に芳香族基を持つ化合物を例示する。
【0006】
このホモログ化経路により調製することができる好ましい一群の化合物は、式(Ia):
【化16】
Figure 2004500372
[式中:
が−(CRであって、アルキル基が、所望により、1つ以上のハロゲンで置換されてもよく;
が、所望により、1つの以上のハロゲンにより置換されていてもよい−CHまたは−CHCHであり;
が−CNであり;
rが0ないし6であり;
およびRが、水素またはC1−2アルキルから独立して選択され;
が水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換されたアリール、アリールオキシC1−3アルキル、ハロ置換されたアリールオキシC1−3アルキル、インダニル、インデニル、C7−11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3−6シクロアルキル、または1または2つの不飽和結合を含むC4−6シクロアルキルであって、シクロアルキルおよびヘテロ環状基が、所望により1ないし3つのメチル基または1つのエチル基により置換されてもよく;
が水素またはC1−6アルキルであり;
XがYRであり;
がOまたはNRであり;
YがOまたはS(O)であって、mが0、1または2であり;および
R’またはR”の1つが水素であり、もう一方がCOOHまたはそれらの塩である]
で示されるものである。
【0007】
式(Ia)のX基はYが酸素であるものが好ましい。式(Ia)のX基はXが酸素であるものが好ましい。R基は、置換されていないか、または1つ以上のハロゲンにより置換されたC1−2アルキルが好ましい。ハロゲン原子は、好ましくはフッ素および塩素、より好ましくはフッ素である。より好ましいR基はRがメチルまたは−CF、−CHF、または−CHCF基などのフッ素置換されたアルキル、特に、C1−2アルキルである。最も好ましいものは−CHFおよび−CH基である。
最も好ましいものは、Rが−CH−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、メチルまたはCFHであり;XがYRであり;Yが酸素であり;Xが酸素であり;およびRがCFHまたはメチルである化合物である。最も好ましい化合物はシスおよびトランス4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン酸、特に赤道形態の酸であるシス異性体である。
【0008】
式(A)の好ましい具体例に関しては、それらは、
が−(CRであって、アルキル基が、所望により、1つ以上のハロゲンで置換されてもよく;
が、所望により1つ以上のハロゲンにより置換されていてもよい−CHまたは−CHCHであり;
が−CNであり;
rが0ないし6であり;
およびRが、独立して、水素またはC1−2アルキルから選択され;
が水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換されたアリール、アリールオキシC1−3アルキル、ハロ置換されたアリールオキシC1−3アルキル、インダニル、インデニル、C7−11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3−6シクロアルキル、または1または2つの不飽和結合を含むC4−6シクロアルキルであって、シクロアルキルおよびヘテロ環状基は、所望により、1ないし3つのメチル基または1つのエチル基により置換されていてもよく;
が水素またはC1−6アルキルであり;
XがYRであり;および
がOまたはNRであり;
YがOまたはS(O)であって、mが0、1または2である、ものである。
【0009】
式(A)のX基はYが酸素であるものが好ましい。式(A)のX基はXが酸素であるものが好ましい。R基は、置換されていないか、または1つ以上のハロゲンにより置換されているC1−2アルキルが好ましい。ハロゲン原子は、好ましくはフッ素および塩素、より好ましくはフッ素である。より好ましいR基は、Rがメチル、また、−CF、−CHF、または−CHCHF基といったフッ素−置換されたアルキル、特に、C1−2アルキルである。最も好ましくは、−CHFおよび−CH基である。
最も好ましくは、Rが−CH−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、メチルまたはCFHであり;XがYRであり;Yが酸素であり;Xが酸素であり;RがCFHまたはメチルである化合物である。
【0010】
置換したシクロヘキサン−1−オンの対応するシクロヘキサン酸へのホモログ化は、米国特許第5552483号の化合物を生成するのに有用である。スキーム1を参照して、1つの経路は4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン(ケトン)を式2のシアノヒドリンに、次いでα,β−非置換ニトリル3に、さらに飽和ニトリルに、最終的には飽和酸5または6に変化させること、すなわち、1⇒2⇒3⇒7⇒5⇒6の反応経路で変換することである。この反応経路において重要な工程は、飽和ニトリル7から飽和酸5および6への加水分解である。
スキーム1
【化17】
Figure 2004500372
【0011】
別の新規な反応経路は、スキーム1において工程1⇒2⇒3⇒4⇒5⇒6で示されているものである。この反応経路において中間体4、すなわちα,β−不飽和カルボン酸塩をPd/C/シクロヘキセンおよび重炭酸アンモニウムで、または接触水素化を介して還元し、シスおよびトランス異性体の混合物を得る。
【0012】
本発明を、スキーム2において説明されているように、一般にα,β−不飽和シクロヘキセンカルボン酸の調製および還元に利用することができる。
スキーム2
【化18】
Figure 2004500372
塩基(例えば、Ba(OH)の2当量)を用いてα,β−不飽和ニトリル3を加水分解することにより化合物4を調製する。これより、安定しており、かつ特徴付けることのできる不飽和カルボン酸が生成される。3の接触水素化は行うのが難しいが、4の水素化は容易に起こり、シスおよびトランス酸の混合物として飽和カルボン酸塩を生成する。メチルエステルの平衡化によりこの混合物をシス異性体に変換することとができる。
【0013】
スキーム3の反応はスキーム1中の化合物7の塩基加水分解の副生成物を4−シアノシクロヘキサン酸に変換できる方法を説明する。
スキーム3
【化19】
Figure 2004500372
【0014】
以下の実施例は本発明を説明する。それらは何ら本発明を限定するものではない。本発明者らにより保持されることについて請求の範囲に言及する。
【0015】
特定の例示
実施例1
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オルの調製:シアン化トリメチルシリル法
マグネット式攪拌器と窒素注入口を備え付けた100mlの丸底フラスコに4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン(例えば、米国特許第5552438号の記載にしたがって調製した)(12.50g,40mmol)、ヨウ化亜鉛(0.35g,1.1mmol)および塩化メチレン(50mL)を充填した。攪拌に付し、透明な溶液を得た。この溶液にシアン化トリメチルシリル(TMSCN)(8ml,5.932g,59.9mmol)を充填した。窒素下で1時間攪拌した後、5滴の該溶液を希酸中にクエンチし、逆相HPLCにより測定した。
該反応液を15℃に冷却し、HCl(気体)の気流と15分間反応させた。該反応液をロータリー・エバポレーター(rotovap)で蒸発させ、得られた濃厚な油を酢酸エチル(150mL)で懸濁し、2x50mLの3N HCl、ブライン(25mL)で洗浄して、最終的には残渣に蒸発させた。該残渣をエタノール(95%)(15mL)と反応させ、該溶液を1夜0℃に冷却した。結晶化は起こらなかった。該溶液を還流し、アセトン(5mL)および水(脱イオン化、15mL)と順次反応させた。該溶液を室温まで冷却し、5mgの標体シアノヒドリンの種子で処理した。該反応液を0℃に冷却し、1.5時間攪拌した。得られた固体を濾過し、冷HO−EtOH(1:1)(10mL)で洗浄した。
該生成物を20インチの水銀柱で45℃で乾燥させた。元素分析によりC2024を満足していた。理論値:C,70.58;H,7.11;N,8.23。実験値:C,70.66;H,7.03;N,8.47。CDC13でのNMR(400MHz)は選定した構造物に一致していた(以下を参照)。
【0016】
【表1】
Figure 2004500372
【表2】
Figure 2004500372
【0017】
実施例2
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オールの代わりの調製:シアン化ナトリウム法
マグネット式攪拌器と内部温度計を備え付けた20mLの丸底フラスコに、水(5mL)中の4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン(1.00g,3.19mmol)およびシアン化ナトリウム(0.325g,6.6mmol)を加えた。該反応液を攪拌し、0〜5℃に冷却し、亜硫酸水素ナトリウム(0.25mL水中0.625g)水溶液を加え、温度は8℃に達した。該反応液を冷却し、30分後、該反応物は固体になった。該反応物を8〜10℃に加温し、アセトン(2mL)を加えた。反応を20℃で90分間持続した。該反応液を水(5mL)と酢酸エチル(10mL)の間に分配した。有機層を水(3x)およびブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。酢酸エチルを蒸発させて固体を得、真空オーブン中、25℃で15時間乾燥させた。
【0018】
【表3】
Figure 2004500372
【0019】
実施例3
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オールの脱水
マグネット式攪拌器、内部温度計および還流冷却器を備え付けた10mLの3つ口丸底フラスコに、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オール(スキーム1中2)(0.50g,1.46mmol)、トルエン(1.5mL)およびピリジン(0.60mL)を充填した。得られた溶液を0℃に冷却し、トルエン(0.5mL)中塩化チオニル(0.35g、2.94mmol)と反応させた。沈殿物が1〜2分後に形成した。該反応物を80℃に加熱し、さらに2時間還流した。該溶液を冷却し、HClおよび氷の混合物中に注いだ。該反応液を2x15mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を0.6N HCl、5%炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)させ、蒸発させて、固体、すなわち化合物3にした。CDC13でのNMRは純粋で、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリル、すなわちスキーム1中のニトリル3の構造の対応していた。 元素分析:理論的C2022:C,74.51;H,6.88;N,8.69。実験値:C,74.23;H,6.98;N,8.64。
CDClでの不飽和ニトリルのNMRは6.67ppmで特徴的なビニルC−Hを示す。
【0020】
【表4】
Figure 2004500372
【0021】
実施例4
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オールを脱水する別法
オーバーヘッド式攪拌器、圧力を均等にする滴下漏斗および窒素注入口を備え付けた1000mLの3つ口丸底フラスコに、トルエン(140mL)およびピリジン(40mL)とともに粗4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オール(2)を充填した。 透明溶液を攪拌して生成した。該反応物を10℃に冷却し、反応温度を15℃以下に保つ速度で塩化チオニル(約20mL)を加えた。該反応物を還流し、原則的に、すべての出発物質が認められなくなるまで、約2.5時間、HPLCにより観察した。
該反応物を氷浴中で40℃に冷却し、6NHCl(100ml)を用い、続いて酢酸エチル(400mL)を添加してクエンチした。有機層を分離し、100mLの3N HClで2回、10%水性重炭酸ナトリウム(100mL)、さらに最終的にはブライン(100mL)で洗浄した。有機層を一定重量まで蒸発させ、温イソプロパノール(50mL)に溶かした。該溶液を0℃に冷却し、固体を0℃で2時間攪拌し、濾過して冷イソプロパノール(10mL)で洗浄した。真空オーブンで、40℃で16時間乾燥させる(10mmHg)ことで固体、すなわち化合物3を得た。CDClでのNMRは実施例3で調製した生成物のスペクトルと同様であった。融点は133.5〜134.5℃であった。再結晶化した試料の元素分析:計算値:C,74.51;H,6.88;N,8.69。実験値:C,74.23;H,6.98;N,8.64。
【0022】
実施例5
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリルを形成するための4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリルの還元反応
この実施例はスキーム1中の化合物7の調製を説明する。
マグネット式攪拌器、内部温度計および還流冷却器を備え付けた1000mLの3つ口丸底フラスコに、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリル(10.00g,31.0mmol)およびメタノール(200mL)を充填した。該溶液を攪拌して60℃に加熱し、その時点で細かい懸濁液が得られた。真空オーブンで40〜50℃で乾燥させることにより得られたマグネシウム粉末(4.02g,165mmol、5当量)を該反応物に充填した。該反応物を3時間還流した。該反応混合液を30℃未満に冷却し、6N HClと反応させた。反応溶媒をロータリー・エバポレーター(40℃)で重量が一定になるまで蒸発させ、残渣を酢酸エチル(200mL)で処理した。単離した濾過後の有機層を水(2x50mL)およびブライン(2x15mL)で洗浄した。有機層をロータリー・エバポレーターで油、すなわち4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル、スキーム1中の化合物7に濃縮した。該生成物を無水エタノールで希釈し、水酸化カリウムでのニトリルの加水分解に直接用いた。
上記と同様の操作で、不飽和ニトリル(2.53g,7.80mmol)をメタノール(50mL)中Mg(0)(0.98g,40.3mmol、5当量)で55℃で還元した。3時間還流した後、該生成物を油として単離し、この油をさらに精製することなく加水分解に用いた。
【0023】
実施例6
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリルの塩基加水分解反応
マグネット式攪拌器、内部温度計および還流冷却器を備え付けた100mLの3つ口丸底フラスコに4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル(7)(2.120g、6.53mmol)およびエタノール(10mL)を充填した。該溶液を攪拌し、透明になるまで還流した。熱を除去した後、該反応液に水中KOH(10mLの水中3.4g、60.6mmol)溶液を滴下した。次いで、この溶液を4時間還流した。ロータリー・エバポレーターで該反応混合液を2分の1の体積まで減らし、酢酸エチル(50mL)と6N HCl(12ml)の間に分配した。有機層を分離し,脱イオン水(2x15mL)、ブライン(1x15mL)で洗浄し、蒸発させ、油として、4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1−カルボン酸のシスおよびトランス異性体の混合物を得た。
【0024】
実施例7
シス−4−(アミノカルボニル)−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]シクロヘキサンカルボン酸のシス−4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−r−シクロヘキサンカルボン酸への変換
マグネット式攪拌器、窒素注入口および油浴を備え付けた5mLの1つ口丸底フラスコに、シス−4−(アミノカルボニル)−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]シクロヘキサンカルボン酸(0.050g,0.138mmol) およびトルエン(0.50mL)を充填した。該フラスコを70℃に加熱し、該懸濁液に塩化チオニル(0.25mL,0.408g、3.43mm、25当量)を一度に加えて反応させた。透明な黄色の溶液が生成された。該反応液を浴温度75℃で合計4時間加熱した。該反応物を10℃に冷却し、少量のアリコートを窒素で蒸発させ、HPLCにより調べた。HPLCは酸アミドが完全に消失し、4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1−カルボン酸のシスおよびトランス異性体の混合物に完全に変換したことを示した。
【0025】
実施例8
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリルの加水分解反応
マグネット式攪拌器、内部温度計および還流冷却器を備え付けた50mLの3つ口丸底フラスコに、当量のシス飽和ニトリル(スキーム1中化合物7、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル)(0.5016g,1.54mmol)および対応するトランスジカルボニトリル(0.5016g,1.54mmol)(合計3.08mmol)および無水エタノール(10mL)を充填した。該反応物を5分間加熱還流し、溶液を得た。該反応物を脱イオン水(10mL)中NaOH(1.16g、29mmol、9.4当量)溶液とゆっくり反応させた。出発ニトリルの沈殿化を避けるために、添加速度を調節した。該溶液を攪拌し、4〜5時間還流した。その時点で、HPLCは望ましい生成物である酸のシス/トランス混合物および酸アミドとして同定された副生成物、すなわち4位のニトリルが−CONHで変換されている酸アミドを示した(80%PAR)。溶媒を蒸発させて油を得、それを6N HCl(10mL)および酢酸エチル(35mL)で処理した。層を分離させ、有機層を水(2x10mL)およびブライン(1x5mL)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)させた。該生成物(化合物5および4位−CONH類似物のシス−4−(アミノカルボニル)−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1−カルボン酸)を減圧蒸発により濃縮した。
【0026】
この粗生成物を、マグネット式攪拌器、窒素注入口および内部温度計を備え付けた50mLの3つ首フラスコにいれた。トルエン(9.0mL)を加え、次いで塩化チオニル(1.0mL、1.6g)を加えて該反応物を70〜75℃で加熱した。3時間後、該反応は完了したと判断した。該反応物をロータリー・エバポレーターで4mLに蒸発させ、酢酸エチル(30mL)とともに分離用漏斗に移した。上層を水(2x5.5mL)、3N HCl(1x5mL)、水(1x5mL)およびブライン(1x5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。得られた有機層を一定重量(1.15g)に蒸発させ、さらに沸騰酢酸エチルに溶かし、ヘキサンで処理した。さらに、合した水層を塩基酸処理に付すことで生成物をさらに処理し、続いて、酢酸エチル中に抽出した。酢酸エチルを蒸発させて残渣を得、次いで、それを酢酸エチル(5mL)およびヘキサン(4mL)に再び溶かした。生成物、すなわちシスおよびトランス4−シアノシクロヘキサン酸の混合物をこの溶媒系から結晶化させた。
【0027】
実施例9
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリルを加水分解するための別法
マグネット式攪拌器、内部温度計および還流冷却器を備え付けた100mLの3つ口丸底フラスコに、シス/トランス飽和ニトリル(化合物7、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリル)(2.12g、6.54mmol)および無水エタノール(10mL)を充填した。該反応物を加熱還流し、溶液を得た。該反応液を脱イオン水(10mL)中KOH(3.4g、60.6mmol、9.3当量)の溶液とゆっくり反応させた。滴下は10分にわたって行った。該溶液を攪拌し、4〜5時間還流した。 その時点で、HPLCは出発物質の不存在および4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1−カルボン酸および副生成物である4−カルボキサミド8の存在を示した(15%PAR)。該反応物を1/2の体積に蒸発させ、6N HCl(12mL)および酢酸エチル(50mL)で処理した。層を分離し、有機層を水(2x15mL)およびブライン(1x10mL)で洗浄して、乾燥(硫酸マグネシウム)させた。減圧での蒸発により、粗生成物を得た。
前段で得られた粗生成物を、マグネット式攪拌器、蒸留ヘッドおよび温度計を備え付けた100mLの3つ口フラスコに入れた。トルエン(15.0mL)を加え、次いで6mLの体積に蒸留した。次いで、新鮮なトルエン(15mL)および塩化チオニル(2.0mL,3.2g)を加え、該反応物を70〜75℃で加熱した。1.5時間後、未反応出発物質は溶液中に進まなくなり、そこで該反応物に塩化チオニル(1mL)およびトルエン(5mL)を充填した。さらに4時間後、該反応が完了したと判断した(HPLCアッセイ)。該混合液を濾過し、該濾液を重量が一定となるまで蒸発させた。
【0028】
前段からの濾液(2.71g)を無水テトラヒドロフラン(15mL)とともに、マグネット式攪拌器を備え付けた100mLの丸底フラスコに充填した。このよく攪拌された溶液に20%水性NaOH(3mL)を加えその後、該混合液を室温で1時間攪拌した。得られた反応物をロータリー・エバポレーターで濃縮し、酢酸エチル(50mL)および6N HCl(10mL)で処理し、層を分離した。有機層を単離し、水(2x10mL)、ブライン(1x15mL)で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。揮発性物質を除去して粘性油を得、それを50℃で16時間、20mmHgで乾燥させた。得られた半固体(2.00g)を沸騰した酢酸エチル(10mL)に溶かし、次いで熱ヘキサン(8mL)に溶かした。反応液を−3℃にゆっくり冷却して、2時間攪拌した。粘度の高い固体が残った。該固体を集め、冷酢酸エチル/ヘキサン混合物で洗浄した。真空オーブンで、50℃(1mmHg)で乾燥後、白色固体を得た(スキーム1中化合物5)。
【0029】
【表5】
Figure 2004500372
炭素13NMR(90MHz,CDCl):180.22,149.10,147.84,132.78,122.15,117.34(イタリック),112.97(イタリック),111.96(イタリック),80.74(イタリック),(溶媒76t),56.07(イタリック),42.98,41.63(イタリック),36.44,32.77,25.88,24.10.[イタリック体のシグナルはC−HおよびC−H3のものである]。
【0030】
別の合成
実施例A
4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリルの加水分解反応
マグネット式攪拌器、還流冷却器および窒素注入口を備え付けた100mLの3つ口丸底フラスコに、4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1,4−ジカルボニトリルニトリル(スキーム3中化合物3)(2.00g,6.16mmol)および無水エタノール(25mL)を充填した。反応物を5分間還流し、透明な溶液を得た。これに水中Ba(OH)・8HO(25mLの蒸留水中6.00g、19mmol)の懸濁液を加えた。該溶液を3.5時間還流し、室温に冷却した。該反応物を3N HClで酸性化し、酢酸エチル(1x)およびt−ブチルメチルエーテル(1x)で抽出した。有機層を合わせ、水(2x15mL)およびブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムでの乾燥後、ロータリー・エバポレーターでの溶媒の蒸発により、不飽和酸4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(スキーム1中化合物5)を油として単離した。また、この油は4−カルボキサミドとともに不飽和酸として同定された不純物(4位ニトリルの加水分解に付随して形成された)を含有した。該生成物を分離用逆相液体クロマトグラフィーにより精製した。該生成物(スキーム1中化合物4)は0.450gの重さであった。4−カルボキサミド基の不飽和酸を単離し、以下に示すように同定した。
【0031】
IR FT−IR(KBr):3300(s,O−H伸縮)、2235(CN伸縮)、1689(不飽和カルボン酸のC=O伸縮);1650(C=C伸縮)、1517(C=C伸縮)、1434,1419(C−H変角)、1258および1145(C−O伸縮)。
NMR(360mHz)には7.0ppm(C6D6)および7.16ppm(CDCl)でのビニルプロトンのための特徴的なシグナルがあった。
【表6】
Figure 2004500372
不飽和カルボン酸(CHCL,90HZ).)のC−13NMR: 170.7、149.9、147.9、137.36、131.5、129.7、122.3、117.5、112.7、111.9、80.69、56.1、39.7、33.0、32.8、32.6、24.1、22.25。
【0032】
実施例B
4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]− 1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(4)のc−4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−r−シクロヘキサンカルボン酸(5)への転移水素化
マグネット式攪拌器および窒素注入口を備え付けた5mLの2つ口丸底フラスコに、4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(スキーム1中4)(0.021g、0.06mmol)およびジメチルホルムアミド(DMF)(0.5mL)を充填した。該容器および水素化触媒(10%Pd/C;Aldrich 20569−9)にギ酸アンモニウム(0.050g)を加えた。該反応物を、20℃で20時間攪拌した。該反応液を濾過して、ジメチルホルムアミドを高真空下で除去した。該生成物を酢酸エチル(2x4mL)中に抽出した。有機層を水(2x4mL)およびブライン(1x5mL)で洗浄した。蒸発により油を得、それはNMRにより所望の酸、すなわち、4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキサン−1−カルボン酸(スキーム1中5)のシス形態の基準物質と同じであった。

Claims (21)

  1. α,β−不飽和のシクロヘキセンカルボン酸を還元する方法であって、重金属触媒および重炭酸アンモニウムを用いて二重結合を触媒的に還元することを含む方法。
  2. 還元剤が10%Pd/Cであって、炭酸アンモニウムがギ酸アンモニウムである請求項1記載の方法。
  3. 式(I):
    Figure 2004500372
    [式中、Arは芳香族基である]
    で示される化合物を調製する方法であって、式(A):
    Figure 2004500372
    で示されるシクロヘキセンを還元することを含む方法。
  4. 式(A)の化合物において、Arが式(i)
    Figure 2004500372
    [式中:
    は−(CRであって、アルキル基が1つ以上のハロゲンで置換されていてもよく;
    は1つ以上のハロゲンにより置換されていてもよい−CHまたは−CHCHであり;
    rは0ないし6であり;
    およびRは、独立して、水素またはC1−2アルキルから選択され;
    は水素、メチル、ヒドロシキル、アリール、ハロ置換されたアリール、アリールオキシC1−3アルキル、ハロ置換されたアリールオキシC1−3アルキル、インダニル、インデニル、C7−11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3−6シクロアルキル、または1または2つの不飽和結合を含むC4−6シクロアルキルであって、シクロアルキルおよびヘテロ環状基が1ないし3つのメチル基または1つのエチル基により置換されていてもよく;
    XはYRであり;および
    YはOまたはS(O)であって、mは0、1または2を意味する]
    で示される芳香族基である、請求項2記載の方法。
  5. 式(i)において、Rが−CH−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、メチル、またはCFHであり;Rがメチル、−CHFまたは−CHであり;Yが酸素であり;およびXが酸素である請求項4記載の方法。
  6. 式(A)の化合物が4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸である、請求項5記載の方法。
  7. 重金属触媒および炭酸アンモニウムを用いて触媒水素化により二重結合を還元する、請求項3〜6いずれか1項記載の方法。
  8. 還元剤が10%Pd/Cおよびギ酸アンモニウムである、請求項3〜7いずれか1項記載の方法。
  9. 式(I):
    Figure 2004500372
    [式中、Arが式(i):
    Figure 2004500372
    (式中:
    は−(CRであって、アルキル基が1つ以上のハロゲンで置換されてもよく;
    は1つ以上のハロゲンにより置換されていてもよい−CHまたは−CHCHであり;
    rは0ないし6であり;
    およびRは、独立して、水素またはC1−2アルキルから選択され;
    は水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換されたアリール、アリールオキシC1−3アルキル、ハロ置換されたアリールオキシC1−3アルキル、インダニル、インデニル、C7−11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3−6シクロアルキル、または1もしくは2つの不飽和結合を含むC4−6シクロアルキルであって、シクロアルキルおよびヘテロ環状基は1ないし3つのメチル基または1つのエチル基により置換されていてもよく;
    XはYRであり;および
    YはOまたはS(O)であって、mは0、1または2を意味する)
    で示される基である]
    で示される化合物を調製する方法であって、式(B):
    Figure 2004500372
    [式中、Ar基は式(A)と同様である]
    で示されるα,β−不飽和シクロヘキセンジカルボニトリルを加水分解することを含む方法。
  10. 式(i)において、Rが−CH−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、メチルまたはCFHであり;Rがメチル、−CHFまたは−CHであり;Yが酸素であり;およびXが酸素である、請求項9記載の方法。
  11. 式(A)の化合物が4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸である、請求項10記載の方法。
  12. 加水分解を塩化チオニルを用いて行う、請求項9〜11いずれか1項記載の方法。
  13. 式(B):
    Figure 2004500372
    [式中、Arは式(i):
    Figure 2004500372
    (式中:
    は−(CRであって、アルキル基が1つ以上のハロゲンで置換されていてもよく;
    は1つ以上のハロゲンにより置換されていてもよい−CHまたは−CHCHであり;
    rは0ないし6であり;
    およびRは、水素またはC1−2アルキルから独立して選択され;
    は水素、メチル、ヒドロキシル、アリール、ハロ置換されたアリール、アリールオキシC1−3アルキル、ハロ置換されたアリールオキシC1−3アルキル、インダニル、インデニル、C7−11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3−6シクロアルキル、または1もしくは2つの不飽和結合を含むC4−6シクロアルキルであって、シクロアルキルおよびヘテロ環状基は1ないし3つのメチル基または1つのエチル基により置換されていてもよく;
    XはYRであり;および
    YはOまたはS(O)であって、mは0、1または2を意味する)
    で示される基である]
    で示されるα,β−不飽和シクロヘキセンジカルボニトリルを調製する方法であって、塩基を用いて、式(C):
    Figure 2004500372
    [式中、Ar基は式(B)と同様である]
    で示される1,4−ジカルボニトリルシクロヘキサン−1−オールを脱水することを含む方法。
  14. Ar基おいて、Rが−CH−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペンチル、メチルまたはCFHであり;Rがメチル、−CHFまたは−CHであり;Yが酸素であり;Xが酸素である、請求項13記載の方法。
  15. 式(i)が3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル−である、請求項13記載の方法。
  16. 式(C)を脱水するために用いた塩基がBa(OH)である、請求項13〜15いずれか1項記載の方法。
  17. 式(D):
    Figure 2004500372
    [式中、Arは請求項13記載の式(i)の芳香族基である]
    で示されるシクロヘキサノンのシアノヒドリンホモログ化により、請求項13記載の式(C)の化合物を調製する方法。
  18. ホモログ化をシアン化トリアルキルシリルを用いて行う請求項17記載の方法。
  19. シアン化物がシアン化トリメチルシリルであって、式(i)の化合物が3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニルである、請求項17または18記載の方法。
  20. ホモログ化をシアン化アルカリ金属塩を用いて行う、請求項17記載の方法。
  21. シアン化塩がNaCNであって、式(i)の化合物が3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニルである、請求項19記載の方法。
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