JP2004361858A - マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法 - Google Patents

マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004361858A
JP2004361858A JP2003162908A JP2003162908A JP2004361858A JP 2004361858 A JP2004361858 A JP 2004361858A JP 2003162908 A JP2003162908 A JP 2003162908A JP 2003162908 A JP2003162908 A JP 2003162908A JP 2004361858 A JP2004361858 A JP 2004361858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microlens
light
optical waveguide
mirror
core layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003162908A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Okada
訓明 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003162908A priority Critical patent/JP2004361858A/ja
Publication of JP2004361858A publication Critical patent/JP2004361858A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】安価で簡単に、マイクロレンズと精密に位置あわせされたミラーを形成する。
【解決手段】マイクロレンズ5を形成するレンズ形成工程と、コア層2を積層するコア層形成工程と、マイクロレンズ5の光軸に対して傾斜している傾斜面を有するミラー基台22aとこれを覆う反射膜4を形成するミラー形成工程と、を有するマイクロレンズ付き光導波路の製造方法であって、ミラー基台22aを、感光性樹脂にマイクロレンズ5を介した光を照射することにより形成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法に関するものであり、特に受・発光素子や他のマイクロレンズ付き光導波路等との結合効率を高くするマイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ処理能力の高速化に伴い、使用する電気信号の周波数もますます高くなってきている。そのため、電気配線では、高周波ノイズによる誤動作、電磁波発生による周囲への悪影響が問題となっている。この対策として、プリント基板上の銅による電気配線の一部を、光ファイバ又は光導波路による光配線に置き換え、電気信号の代わりに光信号を利用する技術に注目が集まっている。
【0003】
しかし光配線では、コア径が数μmと細い光導波路や光ファイバに対し、発光素子、受光素子を高精度に位置決めして実装する技術が要求され、低コストで光配線を実現するのは困難であった。
【0004】
このような問題を解決するために、発光素子や受光素子と光導波路との間にマイクロレンズを設ける構成が、特許文献1や、特許文献2に開示されている。
【0005】
特許文献1には、光導波用のコア、当該コアを取り囲む光閉じ込め用のクラッドおよび前記コアへ光の入出射を行う光入出射用の端面からなる埋込型の光導波路と当該光導波路の表面に設けられた集光用のマイクロレンズよりなるマイクロレンズ付き光導波路が開示されている。また、特許文献2には、コアとクラッドを有する層状の光配線層であって、層に対して平行に光を伝搬させるコアと、コアに対して傾きを有するミラーと、ミラーに集光させるレンズを有する光配線層が記載されている。
【0006】
このような光導波路の場合、マイクロレンズによって集光された光が光導波路に導かれるので結合効率を向上させることができ、マイクロレンズへの入射光が水平方向に位置ずれしても、結合効率低下が起こりにくい。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−248953号公報(公開日:1999年9月17日)
【0008】
【特許文献2】
特開2001−166167号公報(公開日:2001年6月22日)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開示された特許文献のような装置でも、マイクロレンズ付き光導波路作製において、マイクロレンズと光導波路との間の高精度の光軸合わせが必要であった。
【0010】
すなわち、結合効率を高くするためには、マイクロレンズの光軸上に光導波路のミラー(光入出射用の端面)が配置されていなければならない。特許文献1や2には、このミラーの傾斜をダイシング等の方法で45度に形成する方法が記載されているが、この方法では、マイクロレンズに対して正確に位置調整して形成することができなかった。したがって、このような方法では、マイクロレンズ光軸とミラーとの位置ずれが生じて、十分な結合効率向上が図れなかった。
【0011】
本発明は係る従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価で、受発光素子や他のマイクロレンズ付き光導波路との結合効率が高く、クロストークも低いマイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、上記の課題を解決するために、光を集光するためのマイクロレンズを形成するレンズ形成工程と、光を伝播するコア層を形成するコア層形成工程と、上記マイクロレンズの光軸に対して傾斜しているミラー面を有し、マイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成するミラー形成工程と、を有するマイクロレンズ付き光導波路の製造方法であって、上記ミラー形成工程が、感光性樹脂にマイクロレンズを介した光を照射することにより、上記マイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するパターンを形成するパターン形成工程を含むことを特徴としている。
【0013】
ここで、上記のマイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するパターンは、例えばパターンに金属薄膜を形成して上記ミラーとする、あるいはパターンをマイクロレンズ光軸に平行にエッチングしたあと金属薄膜を形成してミラーとするなどの方法で、ミラーの傾斜の鋳型となるものである。
【0014】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法によれば、マイクロレンズを介した光を利用して、感光性樹脂を硬化させることで、傾斜パターンが形成されるので、容易にマイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされた傾斜パターンが形成できる。これにより、精密にマイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成できる。
【0015】
すなわち、マイクロレンズ光軸上にミラーの傾斜パターンが自動的に位置合わせされて形成され、マイクロレンズと傾斜パターンの位置調整を行う必要がなくなるので、容易に光導波路への入出力結合効率を向上させることができる。
【0016】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、上記の課題を解決するために、上記ミラーが、上記傾斜面を有するパターンを含んでなることを特徴としている。
【0017】
上記ミラーが、上記傾斜面を有するパターンを含んでなるとは、パターン表面に金属薄膜を形成する等により、パターンがミラーの基台となっていることを意味する。
【0018】
これによれば、マイクロレンズを介した光を利用して、感光性樹脂を硬化させることで、マイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされたパターンが形成でき、このパターンがそのままの位置、形状でミラーとなるので、マイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされたミラーを形成できる。
【0019】
これにより、正確にマイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成できる。したがって、容易に光導波路への入出力結合効率を向上させることができる。
【0020】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、上記の課題を解決するために、上記ミラー形成工程が、上記コア層の表面に、感光性樹脂からなるレジストを形成するレジスト形成工程と、上記レジストに対し上記マイクロレンズを介して光を照射することにより、上記マイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するレジストパターンを形成するパターン形成工程と、上記レジストパターンをエッチングによりコア層に転写する転写工程と、を含むことを特徴としている。
【0021】
これによれば、マイクロレンズを介した光を利用して、感光性樹脂を硬化させることで、コア層表面に、マイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされたパターンが形成できる。このパターンを、コア層に垂直にエッチングすることで転写し、コア層に、マイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされた傾斜を形成できる。このコア層に形成された傾斜をミラーの基台とすることで、マイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされたミラーを形成できる。
【0022】
これにより、正確にマイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成できる。したがって、容易に光導波路への入出力結合効率を向上させることができる。
【0023】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、上記の課題を解決するために、上記ミラー形成工程において、感光性樹脂にグレースケールマスクを介した光を照射することを特徴としている。
【0024】
これにより、マイクロレンズとグレースケールマスクとの組み合わせにより、ミラーの傾斜を形成でき、各マイクロレンズの直下に傾斜面を形成することができる。
【0025】
従来は、グレースケールマスクを用いて導波路パターンと傾斜面を同時にパターニング形成していた。この場合、露光工程は1回ですむが、製品ごと(導波路パターンが変わるごと)に高価なグレースケールマスクを作製しなおすことになる。本発明では、露光工程を導波路パターン形成とミラー傾斜面形成との2段階にわける必要があるが、傾斜面のサイズさえ変わらなければグレースケールマスクを何度も使い回しすることができるので、マイクロレンズ付き光導波路の製造コストを抑えることができる。
【0026】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、上記の課題を解決するために、上記ミラー形成工程において、上記マイクロレンズ付き光導波路に対して、マイクロレンズへの光の入射方向と、光の強度あるいは照射時間と、を調整しながら照射することを特徴としている。
【0027】
これにより、照射領域によって異なる露光量の光を照射できるので、高価なグレースケールマスクを使用することなく、精密に位置あわせされたミラーの傾斜を形成でき、マイクロレンズ付き光導波路の製造コストを抑えることができる。
【0028】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、光を集光するマイクロレンズと、光を伝播するコア層と、上記マイクロレンズの光軸に対して傾斜しているミラー面を有し、マイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーと、を有する光導波路を含むマイクロレンズ付き光導波路において、マイクロレンズを介さない光がコア層に到達するのを防ぐ遮光膜が設けられており、上記ミラーが、マイクロレンズを介して照射された光により感光性樹脂を硬化したパターンを基に形成されたものであることを特徴としている。
【0029】
ここで、パターンを基に形成されたとは、パターンをミラーの基台として用いる、あるいはエッチングによりパターンを転写してミラーとすること等を示す。
【0030】
これによれば、マイクロレンズを介さない光がコア層に到達するのを防ぐ、マイクロレンズの光軸領域以外の領域を覆う遮光膜が設けられているので、マイクロレンズ側からコア層へ向けて光を照射した場合、マイクロレンズを介した光のみがコア層へ到達する。
【0031】
そして、このマイクロレンズを介した光を感光性樹脂に照射することで、ミラーが形成されているので、安価な、マイクロレンズに対向する位置に精密に位置あわせされたミラーを有するマイクロレンズ付き光導波路とできる。
【0032】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、上記遮光膜が、マイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズが形成されている面に設けられていることを特徴としている。
【0033】
これによれば、遮光膜が、マイクロレンズが形成された面に設けられているため、マイクロレンズと遮光膜の位置合わせが容易であり、マイクロレンズを介さない光すなわち漏れ光を、より厳密に防ぐことができる。
【0034】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、上記遮光膜が、上記光導波路に接して設けられていることを特徴としている。
【0035】
これによれば、遮光膜が光導波路に接して設けられているため、マイクロレンズの形状に関わらず、例えばマイクロレンズの径内を遮光することができ、またマイクロレンズと遮光膜との位置ずれも防がれる。
【0036】
また、遮光膜とコア層との間の間隔が縮まるため、遮光膜とミラーの傾斜パターンとの位置合わせがより容易になる。
【0037】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、上記ミラーのマイクロレンズ光軸に対する傾斜が40度以上50度以下であることを特徴としている。
【0038】
上記マイクロレンズの光軸に対する傾斜が40度以上50度以下であれば、マイクロレンズから入射した光の進行方向、あるいはコア層を伝播してきた光の進行方向をほぼ垂直に曲げることができる。したがって、光をコア層とほぼ垂直に入射させれば、光はコア層と平行に進行する。このように光を進行させることで、より簡単で精密に光を伝播させることができる。なお、上記マイクロレンズの光軸に対する傾斜が44度以上46度以下であれば光の進行方向をより垂直に近い角度で曲げられる。
【0039】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、上記マイクロレンズと対向するように、上記マイクロレンズの光軸上に、受光素子あるいは発光素子が配置されていることを特徴としている。
【0040】
上記マイクロレンズの光軸上に、上記マイクロレンズと対向するように発光素子を配置することで、発光素子が発する光をマイクロレンズによりミラーに集光できる。これにより、発光素子からの光が、広がりを抑えられて良好にコア層を伝播する。
【0041】
また、コア層を伝播した光が導かれるマイクロレンズの光軸上に、上記マイクロレンズと対向するように受光素子を配置することで、コア層を伝播した光を、マイクロレンズから、光の広がりを抑えながら出射できる。
【0042】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、上記の課題を解決するために、上記マイクロレンズが、他のマイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズと対向するように配置されていることを特徴としている。
【0043】
上記マイクロレンズの光軸上に、マイクロレンズ同士が対向するように、他のマイクロレンズ付き光導波路を配置し、一方のマイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズから出射された光を、他方のマイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズから入射させて、ミラーに集光する。これにより、一方のマイクロレンズ付き光導波路発光素子から、他方のマイクロレンズ付き光導波路のコア層へ、広がりを抑えられて良好に伝播できる。
【0044】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0045】
図1は、本発明のマイクロレンズ付き光導波路の第一実施形態の構造を示す断面図である。マイクロレンズ付き光導波路の構造について、図1をもとに説明する。
【0046】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路10は、透明基板1、マイクロレンズ5a、5b、遮光膜6、光導波路50、を備えている。マイクロレンズ付き光導波路10は、透明基板1の、一方の面上に、マイクロレンズ5a、5b、および遮光膜6が設けられ、もう一方の面に光導波路50が設けられている。マイクロレンズ付き光導波路10のサイズは、用途によっても異なるが、その一例をあげると、シングルモード用のものでコア層2の幅、厚みが約8μm、マイクロレンズ5a、5bの直径が10から数十μmのものがある。
【0047】
マイクロレンズ5aは、マイクロレンズ5aの光軸に平行な平行光8aを光導波路50の一定位置に集光するもので、マイクロレンズ5bは、光導波路50からのマイクロレンズの光軸に平行な光を平行光8bとして出射するものである。遮光膜6は、透明基板1のマイクロレンズ5a、5bが設けられた面の、マイクロレンズ5a、5b以外の領域に設けられており、光導波路50への迷光入射防止、及び光導波路50からの迷光出射防止の役割を果たし、すなわち不要な迷光を遮光して、除去する機能を有する。なお、マイクロレンズ5a、5bの焦点距離は、透明基板1の厚みと同じになるように設定されている。
【0048】
また、光導波路50は、屈折率の高いコア層2と、屈折率の低いクラッド層3と、ミラー面4a、4bから構成されている。コア層2は透明基板1と接するように設けられており、光を伝播させるための層である。クラッド層3は、コア層2を覆うように設けられている。
【0049】
ミラー面4a、4bは、光導波路コア層2の両端部分に設けられ、透明基板1から離れるにしたがってコア層2側に傾くように、マイクロレンズの光軸との角度、およびコア層との角度が45度となるように形成されている。これに加えて、ミラー面4a、4bは、それぞれ透明基板1を挟んだマイクロレンズ5a、5bの反対側に設置されている。これにより、ミラー面4aはマイクロレンズ5aから入射する平行光8aをコア層2に導き、ミラー面4bはコア層2を伝播した光をマイクロレンズ5bへと導く。
【0050】
すなわち、本発明のマイクロレンズ付き光導波路10に対して、マイクロレンズ5aに平行光8を入射した場合、マイクロレンズ5aに入射された平行光8aは、マイクロレンズ5aによって集光され、透明基板1を通過して、ミラー面4aに導かれる。ミラー面4aは、マイクロレンズ5aの光軸に対して45度傾斜しており、その傾斜はコア層2の方を向いているので、入射光はコア層2に向かって90度向きを変え、コア層2内部を透明基板と平行な方向に伝播してゆく。
【0051】
そして、コア層2内を伝搬した光は、コア層2のもう一方の端部に到達し、ミラー面4bに到達する。ミラー面4bは、コア層2に対して45度に傾斜しており、その傾斜はマイクロレンズ5bの方を向いているので、コア層2を伝播した光は90度向きを変えられ、透明基板1に放射される。透明基板1を通過した光は、マイクロレンズ5bによって平行光8bとなり、マイクロレンズ付き光導波路10から平行光8bとして出射される。
【0052】
このような構成によれば、平行光8aの入射位置が多少水平方向にずれたとしても、マイクロレンズ5aにより集光されて、光の広がりが抑えられてミラー面4aに導かれるため、平行光8aの入射位置を高精度に位置合わせすることなく、結合効率を向上させることができる。
【0053】
また、本実施形態では、コア層2の両方の端にマイクロレンズ5a、5b、および導波路ミラー面4a、4bを設けているが、光導波路の一方の端だけにマイクロレンズ、ミラー面を設ける構成をとってもよい。
【0054】
ここで、平行光8aとしてはどのような装置から伝達された光を用いても良く、また、平行光8bはどのような装置へ伝達されてもよいが、実施の一形態として、図1のマイクロレンズ付き光導波路と、発光素子11および受光素子16とを結合させた装置を、図2(a)を用いて説明する。
【0055】
発光素子11は、面発光半導体レーザ12とマイクロレンズ13とで構成され、マイクロレンズ13は透明基板13aとその上に形成された高屈折率部材からなるレンズ部13bとから構成される。マイクロレンズ13の焦点距離は、半導体レーザ12から出射された放射光がマイクロレンズ13によって平行光となるよう設定されており、また放射光が透明基板13aおよびコア層2に垂直に進行するよう、面発光半導体レーザ12とマイクロレンズ13とが位置決めされている。
【0056】
この発光素子11は、レンズ部13bが図1のマイクロレンズ付光導波路10のマイクロレンズ5aと対向するように結合させる。結合は、透明基板13aのマイクロレンズ付き光導波路10に接合する側の面上に設けられた金属バンプ14と、マイクロレンズ付き光導波路10上に設けられた金属バンプ7とにより行われる。
【0057】
より詳しくは、金属バンプ7、14を、それぞれマイクロレンズ13、5aの光軸中心にあわせて、フォトリソグラフィ技術により、高精度に位置決めして形成する。そして、マイクロレンズ付き光導波路10上に、発光素子11を金属バンプ7、14同士を対向させて配置し、加熱する。これにより、発光素子11が自動的にセルフアライメントされてマイクロレンズ付き光導波路10に接合される。
【0058】
この方法によれば、互いのマイクロレンズ5a、13の光軸を容易に合わせることができ、光軸ずれを1μm程度に抑制することが可能である。なお、2つのマイクロレンズ5a、13の間では、光は平行光の状態で伝搬するので、平行光光束径に対して、マイクロレンズ5a、13の間の光軸ずれ量の割合が小さければ、結合効率低下も小さく抑えることができる。
【0059】
また、受光素子16は、フォトダイオード17とマイクロレンズ53とで構成されており、マイクロレンズ53は透明基板53aとその上に形成された高屈折率部材からなるレンズ部53bとから構成される。マイクロレンズ53の焦点距離は、マイクロレンズ付き光導波路10から出射された平行光が、マイクロレンズ53によって集光されるように設定されており、集光された光がフォトダイオード17に高効率に結合するよう、フォトダイオード17とマイクロレンズ53とが位置決めされている。
【0060】
受光素子16は、発光素子11と同様の方法で、マイクロレンズ5bと位置あわせされてマイクロレンズ付き光導波路と結合される。
【0061】
以上のような構成によれば、発光素子11から出射され、マイクロレンズ13bにより平行光となった光は、図1にて説明したように、マイクロレンズ付き光導波路10上のマイクロレンズ5aによってミラー面4a上で一点に集光され、反射されて、高効率でコア層2に結合する。そして、光がミラー面4bに到達すると、マイクロレンズ5bに向かって反射する。マイクロレンズ5bに入射した光は、広がりが抑えられて平行光となり、マイクロレンズ53bにより集光されて、受光素子17に高効率に受光される。
【0062】
このように、本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、平行光8aを発する発光素子11をマイクロレンズ5aに対向するように設置し、平行光8bを受光する受光素子16を、マイクロレンズ5bに対向するように受光素子16を設置したものである。これにより、簡単に、発光素子11の光を受光素子16へ、高い結合効率で結合させることができる。
【0063】
次に、平行光8aの光源、平行光8bの受光装置の、他の実施の一形態として図1のマイクロレンズ付き光導波路を複数個結合させた装置を、図2(b)を用いて説明する。
【0064】
図2(b)は、マイクロレンズ付き光導波路10を、他のマイクロレンズ付き光導波路10b、10cと結合させたものを示す断面図である。
【0065】
図2(b)では、マイクロレンズ付き光導波路10bから出射された光をマイクロレンズ付き光導波路10に入射し、さらにその光が光導波路10から出射した後、マイクロレンズ付き光導波路10cに結合させている。
【0066】
この例でも、マイクロレンズ付き光導波路10bから出射された平行光8aは、集光され、マイクロレンズ付き光導波路10内部を伝播し、マイクロレンズ付き光導波路10から広がりを抑えられて平行光8bとして出射する。平行光8bは、マイクロレンズ付き光導波路10cに入射し、伝播する。ここでは、マイクロレンズ付き光導波路10は、マイクロレンズ付き光導波路10bにて伝播された光を、マイクロレンズ付き光導波路10cに高効率に結合させる機能を有する。
【0067】
なお、図2(b)の例では、基板上に一本のマイクロレンズ付き光導波路を形成し、他のマイクロレンズ付き光導波路と結合する例を示したが、基板上に複数本のマイクロレンズ付き光導波路を形成し、それを他の基板上に形成された複数本のマイクロレンズ付き光導波路と結合させてもよい。この場合、ミラー面の45度面の向きをできるだけ揃えることにより、作製工程の増加を抑えることができる。
【0068】
次に、マイクロレンズ付き光導波路10の製造方法を図3を用いて説明する。図3はマイクロレンズ付き光導波路10の製造工程を示す断面図である。
【0069】
まず図3(a)に示すように、ガラスからなる透明基板1の、一方の面に遮光膜6を形成する。ここで、透明基板1としては、ガラス板を使用しているが、その他にポリイミドシートなどのプラスチック材も使用することができる。また、遮光膜6には、アルミなどの金属膜を用いることが好ましく、アルミをスパッタリング、真空蒸着などの方法で透明基板1上に成膜することで遮光膜6とする。そして、マイクロレンズ5の形成領域の遮光膜6を、フォトリソグラフィ、エッチングを行って取り除く。
【0070】
なお、遮光膜6は、上述したように、光導波路として機能しているときに、光導波路への迷光入射防止、及び光導波路から受光素子への迷光入射防止の役割を果たすが、後述する感光性硬化樹脂への露光においても、マイクロレンズ5以外から透明基板1へ照射する光を遮断する機能も有する。これについては、後述する。
【0071】
その後、必要に応じて、遮光膜6を除去した領域の周囲に金属バンプ7を形成する。これはマイクロレンズ付き光導波路10に、発光素子や受光素子を配置結合する際に必要であり、アライメントマーカとしての役割も持つ。金属バンプ7の材料には金などが適している。金属バンプ7の形成は、遮光膜6の形成時と同様に、金属膜成膜後、フォトリソグラフィ、エッチングすることにより行う。
【0072】
なお、遮光膜6、金属バンプ7の形成には、リフトオフ法、メッキ法などを用いてもよい。
【0073】
次に、図3(b)に示すように、透明基板1の遮光膜6を形成した側の面の遮光膜6を取り除いた領域にマイクロレンズ5を形成する(レンズ形成工程)。
【0074】
マイクロレンズ5の作製方法としては、2P(Photo−Polymerization)法、リフロー法などがあげられる。2P法では、紫外線硬化樹脂を塗布した後、マイクロレンズの逆形状のパターンの型を押し付け、紫外光を照射して、紫外線硬化樹脂を硬化させてマイクロレンズを形成する。リフロー法では、マイクロレンズの形成領域に円柱型のレジストパターンを形成し、高温ベークをかけてレジストを熱ダレさせて半球面形状に変形させ、エッチングにより下地にその形状を転写させてレンズを形成する。この他マイクロレンズの作製方法として、等方性ウェットエッチングにより形成された球面状凹部を高屈折率部材で埋める方法や、インクジェットヘッドにより紫外線硬化樹脂を滴下後、硬化させてレンズを形成する方法などがある。
【0075】
その後、透明基板1のマイクロレンズ形成面と反対側の面上に、スピンコートなどの手法により、基板よりも高い屈折率をもったコア層2’を形成する(コア層形成工程)。
【0076】
次に、図3(c)に示すように、コア層2’上にポジ型レジスト21を塗布し、マイクロレンズ5を介して、マイクロレンズ直下のミラー形成領域21aに紫外光を照射する。このとき、透明基板のマイクロレンズ5が形成された領域以外は遮光膜6に覆われているため、レジスト21にはマイクロレンズ5を介した光だけが照射される。これにより、マイクロレンズ5により集光された光の照射する領域であるミラー形成領域21aが溶解する。このときの露光方法については後述する。
【0077】
さらにその後、ポジ型レジスト21側にコア層のパターンが刻まれたフォトマスクを重ねて、このフォトマスクを介して露光を行い、光導波路コア層2のパターニングを行う。ポジ型レジスト21の露光後、現像を行って、ポジ型レジスト21にレジストパターン21’を形成する。
【0078】
そして、図3(d)に示すように、反応性イオンエッチング(RIE)などの手法で、レジストパターン21’を垂直にエッチングすることでコア層2に転写し、不要なコア層2’を除去する。これにより、コア層2’に凹部が形成され、形成されるコア層2の断面形状は矩形となる。
【0079】
次に、ミラー形成工程を行う。図3(e)に示すように、レジストパターン21’、およびマイクロレンズ5直下のコア層2’が除去された凹部を覆うように、紫外線硬化樹脂(感光性樹脂)22を塗布する。そして、ポジ型レジスト21の照射と同様に、マイクロレンズ5を介して、紫外光を照射する。このとき、透明基板のマイクロレンズ5が形成された領域以外は遮光膜6に覆われているため、紫外線硬化樹脂22には、マイクロレンズ5を介した光だけが照射される。この凹部に塗布された紫外線硬化樹脂22に対し、マイクロレンズ5を介して紫外光を照射する。これにより、透明基板1を介したマイクロレンズ5のちょうど反対側に、精密に位置あわせされて紫外線硬化樹脂22が硬化する。
【0080】
この時、紫外線硬化樹脂22の感光後の形状が、コア層2およびマイクロレンズ5の光軸に対して45度の傾斜面を有するよう、各ポイントでの照射量を変化させる。この照射方法については、後に詳細に説明する。感光後、アセトン等の有機溶剤を使用して未硬化部を除去すると、凹部に45度の傾斜面をもつ紫外線硬化樹脂性のミラー基台(ミラー)22aが形成される。なお、ミラー基台22aの屈折率がコア層2の屈折率と異なると、その境界において不要な反射が生じてしまうため、紫外線硬化樹脂22の硬化後の屈折率がコア層2の屈折率とほぼ同じになるものを用いる。
【0081】
次に、図3(f)に示すように、ミラー基台22a、ポジ型レジスト21’上にアルミをスパッタ、真空蒸着等の方法により成膜する。これにより、ミラー基台22aに反射膜(ミラー面)4が、ポジ型レジスト21’上に反射膜24が形成される。
【0082】
次に、図3(g)に示すように、レジストパターン21’の剥離を行うと、ポジ型レジスト21’上の反射膜24が共に除去され、ミラー基台22a上にのみ、反射膜4が残される。これにより、ミラー基台22aと反射膜4とからなる、コア層2に対して45度傾斜しているミラー面を有するミラー61が形成される。その後、クラッド層3をスピンコートなどの方法で、塗布しマイクロレンズ付き光導波路10が完成する。
【0083】
ここで、紫外線硬化樹脂22に斜面を作製する方法について説明する。
【0084】
ミラー基台22aの傾斜面を正確に作製する方法としては、透過率を連続的に変化させたグレースケールマスクを用い、密着露光や投影露光で紫外線硬化性樹脂22を斜面状に形成し(フォトリソグラフィ)、これを、エッチングして斜面形成を行う方法が考えられる。
【0085】
このとき、同じグレースケールマスクに導波路パターンも刻み込んでおくことにより、一回の露光工程で導波路パターンと傾斜面とをパターニング形成することが可能となるが、この場合、製品ごとに導波路パターンが変わるため、グレースケールマスクを作製しなおすことになる。グレースケールマスクの価格は通常のフォトマスクの数十倍にもなるため、このような製造方法では、製品を安価に提供することが困難となる。
【0086】
しかし、以下に示す本実施の形態では、露光工程を導波路パターン形成とミラー基台22aの傾斜面形成との2段階にわけているので、導波路パターンを考慮することなく傾斜面を形成でき、傾斜面のサイズさえ変わらなければ、グレースケールマスクを何度も使いまわして傾斜面を作製することができる。したがって、マイクロレンズ付き光導波路の製造コストを抑えることができる。
【0087】
さらに、従来の方法では、マイクロレンズの形成面とミラーの斜面との間の間隔が開いているため、フォトリソグラフィの際に両面マスクアライナ等の装置を必要とするが、そのアライメント精度を向上させることも難しかった。しかし、以下の方法によれば、アライメントの必要性がなく、マイクロレンズの光軸上に自動的にミラー斜面が形成されるので、この問題も解決される。
【0088】
本実施の形態のミラー基台22aの傾斜面の作製方法を、図4を用いて詳細に説明する。図4は、紫外線照射光学系の構成を概略的に示している。図4に示すように、紫外線照射光学系は、超高圧水銀ランプ31と、曲面ミラー32と、グレースケールマスク33と、レンズ34とを備えて構成されている。なお、図4では、コア層2等の構成は省略してある。
【0089】
超高圧水銀ランプ31は、照射光の光源である。超高圧水銀ランプ31から出射されたi線(波長365nm)の紫外光は、曲面ミラー32によって反射され、グレースケールマスク33を照明する。
【0090】
グレースケールマスク33は、部分的に光の透過率を変化させたマスクである。グレースケールマスク33は、紫外線がミラー基台22aの45度傾斜形状に合わせた光の強度分布となるように、つまりミラー基台22aの45度傾斜形状を形成するような光の強度分布となるように、光の透過率を調整する。
【0091】
すなわち、透過率が連続的に変化しているグレースケールマスク33を介して紫外光を照射することで、紫外光の強度が連続的に変化する、所望の強度分布をもった光束を照射する。グレースケールマスク33を透過した紫外光は、レンズ34を通過してマイクロレンズ5に入射する。
【0092】
マイクロレンズ5の焦点距離は、透明基板1の厚みと同じぐらいになるよう設定されているため、紫外線はマイクロレンズ5によって感光性樹脂層22内に結像し、ミラー基台22aの領域が感光される。このとき、強い紫外線により強く感光された地点は、感光性樹脂層22をより厚く硬化させるため厚く残り、一方弱い紫外線により弱く感光された地点では感光性樹脂層22は薄くなる。したがって、例えば、感光性樹脂層22に右から左へとだんだんと紫外線強度が強くなるように照射した場合、感光性樹脂層22が硬化する厚さが右から左へとだんだん厚くなり、斜面が形成される。
【0093】
このように、感光性樹脂層22に連続的に紫外線強度が強くなるように照射し、45度の斜面を形成させるには、グレースケールマスク33の透過率分布の制御を行い、レンズ34を調整することで行われる。そして、これにより所望の形状の45度ミラー基台22aが得られる。
【0094】
なお、このとき透明基板1のマイクロレンズ5形成面のマイクロレンズ5が形成されている以外の領域には遮光膜6が設けられているため、その直下の感光性樹脂層22は感光されることはない。
【0095】
本実施の形態によれば、マイクロレンズ5を透過する紫外光を用いて、マイクロレンズ光軸上にミラーのパターン22aを形成することができるので、マイクロレンズ5とミラー基台22aの位置ずれを抑制することができる。
【0096】
また、グレースケールマスク33を、照射光光軸を中心にして回転させることにより、ミラー基台22aの傾斜方向を変化させることができる。そのため、一枚のグレースケールマスク33で、傾斜方向の異なるミラーを作製することができ、マスク作製のコストを抑えることができる。また、傾斜方向の同じミラーは、一度に同時にパターニングすることができる。
【0097】
また、透過率が連続的に変化するグレースケールマスク33を介した光を、さらに、開口部サイズの異なる様々なフォトマスクを介して紫外線硬化樹脂22に照射することで、ミラー基台22aのサイズを変化させることもできる。
【0098】
なお、ミラー基台22aはできるだけ同じ傾斜方向とすることが望ましいが、各マイクロレンズ5によって向きが異なる傾斜角度のミラー基台22aを形成させる場合、その都度他のマイクロレンズ5をマスクしながら、露光を進めればよい。
【0099】
以上の露光方法は、図3(c)に示したポジ型レジストの露光においても同様に行うことができる。すなわち、グレースケールマスク33の代わりに、矩形開口をもつ通常のフォトマスクを用いることで、矩形開口の縮小像がポジ型レジスト上に形成され、矩形状に露光される。
【0100】
なお、以上のフォトレジストの露光方法は、ネガ型レジストについても、同様にして露光を行うことができる。
【0101】
次に、別のミラー基台22aの斜面の作製方法を図5を用いて説明する。図5は、紫外線照射光学系の別の構成を示している。
【0102】
図5の紫外線照射光学系は、図4の紫外線照射光学系と同様に超高圧水銀ランプ31を備えるが、球面ミラー35とコリメートレンズ36により、紫外光平行光がマイクロレンズ付き光導波路に向かって照射される。マイクロレンズ付き光導波路は2軸回転可能なステージ(図示せず)に搭載されており、回転ステージは自動制御される。
【0103】
超高圧水銀ランプ31から出射されたi線紫外光は、球面ミラー35とコリメートレンズ36によって平行光に変換され、マイクロレンズ付き光導波路に導かれる。マイクロレンズ付き光導波路は、X軸とY軸とを中心に回転する2軸回転ステージ(図示せず)に搭載されており、この回転ステージの回転角の制御によって、マイクロレンズ付き光導波路の法線と紫外光平行光光軸との傾きを自在に変化させることができる。
【0104】
マイクロレンズ付き光導波路に紫外光平行光を照射すると、基板反対側の面に形成された感光性樹脂層22、またはレジスト層で一点に集光され、この集光スポットによって感光性樹脂層が感光される。マイクロレンズ付き光導波路を回転させることにより紫外光平行光の入射角度を変えると、集光スポットの位置が変化し、感光されるポイントを変化させられる。このとき、各ポイントで露光時間(あるいは照射光強度)を制御することで、所望の地点、所望の露光量の露光を行うことができ、この工程の繰り返しで所望のパターンにレジスト層を露光する。
【0105】
この紫外線照射光学系では、グレースケールマスクが不要であり、マスク作製コストを削減できる。また自動制御のプログラムを変更することにより、45度面だけでなく曲面状のミラーなどのパターニングも行うことができる。
【0106】
〔実施の形態2〕
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法の他の実施の形態について図6ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0107】
本実施形態では、実施の形態1と比べ、主に、遮光膜41が透明基板1と光導波路40との間に挿入されている点、コア層2と透明基板1との間に下部クラッド層44を備えている点が異なっている。
【0108】
これにより、遮光膜41とコア層2の間の間隔が縮まるため、遮光膜41とミラー基台22aの斜面との位置合わせがより容易になる。また、遮光膜41の開口部がマイクロレンズ43よりコア層2側に形成されるため、マイクロレンズの形状に関わらず、例えばマイクロレンズの径内も遮光することができ、マイクロレンズと遮光膜との位置ずれも防がれる。
【0109】
本実施の形態のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法を図7を用いて説明する。
【0110】
まず、図7(a)に示すように、透明基板1の一方の面上に遮光膜41を成膜し、フォトリソグラフィ、エッチング技術により、マイクロレンズの光軸上の遮光膜41を除去する。この遮光膜41開口部はマイクロレンズと同じ径の円形状とする。その後、透明基板1の遮光膜41形成面の反対側の面上にネガ型レジストを塗布し、このネガ型レジストに対し遮光膜41の開口部を通して光を照射し、ネガ型レジストを露光させる。現像後、遮光膜開口部と同じ径の円柱状のレジスト構造物42が形成される。
【0111】
次に、図7(b)に示すように、ネガ型レジストの耐熱温度以上に加熱を行う。これにより、熱ダレによって円柱状のレジスト構造物42は球面状に変化する。その後、エッチングにより、透明基板1にレジスト構造物42のレジスト形状を転写し、マイクロレンズ43を形成する。さらに、実施の形態1と同様に、必要に応じてマイクロレンズ43の周囲に金属バンプ7を形成する。
【0112】
次に、図7(c)に示すように、遮光膜41上に下部クラッド層44を形成する。これは、遮光膜41を透明基板1とコア層2との間に設ける場合、遮光膜41とコア層2とが隣接していると、コア層2を伝搬する光が大きな損失を受けるために設けられる。下部クラッド層44が設けられることで、この伝播する光の損失は低減する。下部クラッド層44の材料には、コア層2よりも屈折率の小さいものを選ぶ。さらに、下部クラッド層44の上に、コア層2を形成する。
【0113】
次に、図7(d)に示すように、コア層2’上に厚膜のポジ型レジスト45を塗布し、フォトマスクを重ねて、フォトマスクを介して露光を行い、光導波路コア層のパターニングを行う。このとき、遮光膜41のパターンに合わせて、フォトマスクのアライメントを行うことで、遮光膜41の開口部とコア層2のパターンを精度よく位置合せできる。露光後、現像を行って、ポジ型レジスト45のパターンを形成する。
【0114】
次に、図7(e)に示すように、ポジ型レジスト45上、およびマイクロレンズ45直下のポジ型レジスト層が除去された凹部を覆うようにネガ型レジスト(レジスト)46を塗布する。この凹部に塗布されたネガ型レジスト46に対し、マイクロレンズ5を介して紫外光を照射する。この露光方法は、実施の形態1の作製工程の露光方法と同様である。この時、露光後の形状が45度の傾斜面を有するよう、各ポイントでの照射量を変化させる。露光後、現像を行うと、図7(f)に示すような、透明基板1を挟んだマイクロレンズ43の反対側に精密に位置あわせされた斜面を有するネガ型レジスト(レジストパターン)46aの構造が形成される。このとき、ポジ型レジスト45の厚みは現像後のネガ型レジスト46aの一番厚い部分よりも厚くなるよう、各レジスト層の厚みを設定しておく。
【0115】
次に、図7(g)に示すように、RIEを行って、ポジ型レジスト45、ネガ型レジスト46aにより形成されたレジストパターンをコア層2に転写し、不要なコア層2’を除去する。これにより、ネガ型レジスト46aの斜面がコア層2’に対して垂直にエッチングされ、コア層2’に、透明基板1を挟んだマイクロレンズ43の反対側に精密に位置あわせされた斜面が形成され、コア層2となる。エッチングはネガ型レジスト46aがエッチングされた時点で停止する、すなわちネガ型レジスト46aの一番厚い部分の厚さ分だけエッチングを行う。これにより、ネガ型レジスト46aの一番厚い部分の厚さより厚いポジ型レジスト45aは、部分的に除去されずに残る。このレジスト45a上、および上記コア層2の斜面上にアルミを、スパッタ、真空蒸着等の方法により成膜する。これにより、レジスト45a上に反射膜47が、コア層2の斜面に反射膜47aが形成される。
【0116】
次に、図7(h)に示すように、ポジ型レジスト45aの剥離を行い、これに伴ってレジスト45a上の反射膜47は除去される。そして、コア層2の斜面部分にのみ、反射膜(ミラー面)47aが残る。最後に光導波路クラッド層3をスピンコートなどの方法で塗布し、マイクロレンズ付き光導波路が完成する。
【0117】
以上の方法で製造されたマイクロレンズ付き光導波路は、間に透明基板が挟まれておらず、遮光膜41とコア層2との間隔が狭いため、遮光膜41とコア層2のパターンの位置調整が容易となる。また、マイクロレンズ43が遮光膜41の開口部を介した光により形成されるため、マイクロレンズ43と遮光膜41との位置ずれがより抑制される。
【0118】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0119】
また、本発明は、以下の構成とすることもできる。
【0120】
透明基板と、透明基板の一方の面上に設けられたマイクロレンズと、その反対側の面上に設けられた光導波路と、その光導波路端面に形成された導波路ミラーとで構成されたマイクロレンズ付き光導波路において、マイクロレンズの光軸上以外の領域に遮光膜が設けられていることを特徴とする第1のマイクロレンズ付き光導波路。
【0121】
第1のマイクロレンズ付き光導波路において、前記遮光膜が、マイクロレンズが形成された面上でかつマイクロレンズ形成領域以外の領域に設けられていることを特徴とする第2のマイクロレンズ付き光導波路。
【0122】
第1のマイクロレンズ付き光導波路において、前記遮光膜が、透明基板と光導波路の間に挟まれたことを特徴とする第3のマイクロレンズ付き光導波路。
【0123】
第1〜第3のマイクロレンズ付き光導波路において、前記光導波路の導波路ミラー端面部が感光性樹脂で形成されたことを特徴とする第4のマイクロレンズ付き光導波路。
【0124】
第1〜第4のマイクロレンズ付き光導波路において、前記光導波路の導波路ミラー端面の傾きが45度であることを特徴とする第5のマイクロレンズ付き光導波路。
【0125】
第1〜第5のマイクロレンズ付き光導波路において、前記マイクロレンズの光軸上に受発光素子を配置接合したことを特徴とする請求項1〜5記載のマイクロレンズ付き光導波路。
【0126】
複数の第1〜第5のマイクロレンズ付き光導波路の接合において、マイクロレンズ同士を対向させ接合させたことを特徴とする第6のマイクロレンズ付き光導波路。
【0127】
透明基板と、透明基板の一方の面上に設けられたマイクロレンズと、その反対側の面上に設けられた光導波路と、その光導波路端面に形成された導波路ミラーとで構成されたマイクロレンズ付き光導波路の製造方法であって、前記導波路ミラーが形成される端面部のパターニングを、マイクロレンズを通過した光を用いて行ったことを特徴とする第1のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
【0128】
第1のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法において、レジスト層に対しマイクロレンズを介して光を照射し露光させ、エッチングを行ってレジストパターンを下地に転写して、端面部を形成したことを特徴とするマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
【0129】
第1のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法において、感光性樹脂に対しマイクロレンズを介して光を照射し感光させ、未硬化部を除去し、感光性樹脂で端面部を形成したことを特徴とするマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
【0130】
【発明の効果】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、以上のように、光を集光するためのマイクロレンズを形成するレンズ形成工程と、光を形成するコア層を積層するコア層形成工程と、上記マイクロレンズの光軸に対して傾斜しているミラー面を有し、マイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成するミラー形成工程と、を有するマイクロレンズ付き光導波路の製造方法であって、ミラー形成工程が、感光性樹脂にマイクロレンズを介した光を照射することにより、上記マイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するパターンを形成するパターン形成工程を含む方法である。
【0131】
それゆえ、マイクロレンズを介した光を利用して、感光性樹脂を硬化させることで、傾斜パターンが形成されるので、容易にマイクロレンズと対向する位置に精密に位置あわせされた傾斜パターンが形成できる。これにより、精密にマイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成できるという効果を奏する。
【0132】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、以上のように、上記ミラー形成工程において、感光性樹脂にグレースケールマスクを介した光を照射する構成である。
【0133】
これにより、1つのグレースケールマスクで複数個のミラーの傾斜面を形成でき、またグレースケールマスクを何度も使い回しすることができるので、製品ごとに高価なグレースケールマスクを設計しなおすことなくミラーの傾斜を形成でき、マイクロレンズ付き光導波路の製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
【0134】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法は、以上のように、上記マイクロレンズ付き光導波路に対して、マイクロレンズへの光の入射方向と、光の強度あるいは照射時間と、を調整しながら照射する方法である。
【0135】
これにより、高価なグレースケールマスクを使用することなくミラーの傾斜を形成でき、マイクロレンズ付き光導波路の製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
【0136】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、以上のように、マイクロレンズを介さない光がコア層に到達するのを防ぐ遮光膜が設けられており、上記ミラーが、マイクロレンズを介して照射された光により感光性樹脂を硬化することで形成されたものである構成である。
【0137】
これによれば、マイクロレンズ側からコア層へ向けて光を照射した場合、マイクロレンズを介した光のみがコア層へ到達する。このマイクロレンズを介した光を感光性樹脂に照射することで、ミラーが形成されているので、安価で、マイクロレンズに対向する位置に精密に位置あわせされたミラーを有するマイクロレンズ付き光導波路とできるという効果を奏する。
【0138】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、以上のように、上記遮光膜が、マイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズが形成されている面に設けられている構成である。
【0139】
これによれば、遮光膜が、マイクロレンズが形成された面に設けられているため、マイクロレンズと遮光膜の位置合わせが容易であり、マイクロレンズを介さない光すなわち漏れ光を、より厳密に防ぐことができる。
【0140】
本発明のマイクロレンズ付き光導波路は、以上のように、上記遮光膜が、上記光導波路に接して設けられている構成である。
【0141】
これによれば、遮光膜が光導波路に設けられているため、マイクロレンズの形状に関わらず、例えばマイクロレンズの径内を遮光することができ、マイクロレンズと遮光膜との位置ずれも防がれる。また、遮光膜とコア層との間の間隔が縮まるため、遮光膜とミラーの傾斜パターンとの位置合わせがより容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の構造を示す断面図である。
【図2】図1のマイクロレンズ付き光導波路と他の光学素子との結合、及びマイクロレンズ付き光導波路同士の結合を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の製造方法の工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の製造方法における、ミラーの斜面パターンを形成する照射光学系の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の製造方法における、他のミラーの斜面パターンを形成する照射光学系の構成を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の構造を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るマイクロレンズ付き光導波路の製造方法の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板
2’ コア層
2 コア層
3 クラッド層
4a ミラー面
4b ミラー面
5a マイクロレンズ
5b マイクロレンズ
6 遮光膜
7 金属バンプ
8 平行光
10 マイクロレンズ付き光導波路
11 発光素子
16 受光素子
21 ポジ型レジスト
22 感光性樹脂
31 超高圧水銀ランプ
32 曲面ミラー
33 グレースケールマスク
34 レンズ
35 球面ミラー
36 コリメートレンズ
40 光導波路
41 遮光膜
43 マイクロレンズ
44 下部クラッド層
45 ポジ型レジスト
46 ネガ型レジスト
50 光導波路
61 ミラー

Claims (11)

  1. 光を集光するためのマイクロレンズを形成するレンズ形成工程と、
    光を伝播するコア層を形成するコア層形成工程と、
    上記マイクロレンズの光軸に対して傾斜しているミラー面を有し、マイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーを形成するミラー形成工程と、を有するマイクロレンズ付き光導波路の製造方法であって、
    上記ミラー形成工程が、感光性樹脂にマイクロレンズを介した光を照射することにより、マイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するパターンを形成するパターン形成工程を含むことを特徴とするマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
  2. 上記ミラーが、上記傾斜面を有するパターンを含んでなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
  3. 上記ミラー形成工程が、上記コア層の表面に、感光性樹脂からなるレジストを形成するレジスト形成工程と、
    上記レジストに対し上記マイクロレンズを介して光を照射することにより、マイクロレンズ光軸に対して傾斜している傾斜面を有するレジストパターンを形成するパターン形成工程と、
    上記レジストパターンをエッチングによりコア層に転写する転写工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
  4. 上記ミラー形成工程において、感光性樹脂にグレースケールマスクを介した光を照射することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
  5. 上記ミラー形成工程において、上記マイクロレンズ付き光導波路に対して、マイクロレンズへの光の入射方向と、光の強度あるいは照射時間と、を調整しながら照射することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のマイクロレンズ付き光導波路の製造方法。
  6. 光を集光するマイクロレンズと、
    光を伝播するコア層と、上記マイクロレンズの光軸に対して傾斜しているミラー面を有しており、マイクロレンズから入射する光をコア層に導く、あるいはコア層を伝播した光をマイクロレンズに導くミラーと、を有する光導波路を含むマイクロレンズ付き光導波路において、
    マイクロレンズを介さない光がコア層に到達するのを防ぐ遮光膜が設けられており、
    上記ミラーが、マイクロレンズを介して照射された光により感光性樹脂を硬化したパターンを基に形成されたものであることを特徴とするマイクロレンズ付き光導波路。
  7. 上記遮光膜が、マイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズが形成されている面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のマイクロレンズ付き光導波路。
  8. 上記遮光膜が、光導波路に接して設けられていることを特徴とする請求項6に記載のマイクロレンズ付き光導波路。
  9. 上記ミラーのマイクロレンズ光軸に対する傾斜が40度以上50度以下であることを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載のマイクロレンズ付き光導波路。
  10. 上記マイクロレンズと対向するように、上記マイクロレンズの光軸上に、受光素子あるいは発光素子が配置されていることを特徴とする請求項6から9の何れか1項に記載のマイクロレンズ付き光導波路。
  11. 上記マイクロレンズが、他のマイクロレンズ付き光導波路のマイクロレンズと対向するように配置されていることを特徴とする請求項6から10の何れか1項に記載のマイクロレンズ付き光導波路。
JP2003162908A 2003-06-06 2003-06-06 マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法 Withdrawn JP2004361858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003162908A JP2004361858A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003162908A JP2004361858A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004361858A true JP2004361858A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34054917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003162908A Withdrawn JP2004361858A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004361858A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237428A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Sony Corp 光電変換装置及びその製造方法、並びに光導波モジュール及び光情報処理装置
JP2006235115A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Sony Corp 光信号入力装置およびそれを用いた電子機器
JP2006323316A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路構造体
WO2008062836A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Nikon Corporation Module de guide d'onde optique et son procédé de fabrication
JP2008216794A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 光結合器
JP2009265342A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nitto Denko Corp 光電気混載基板の製造方法
WO2010098171A1 (ja) * 2009-02-25 2010-09-02 日立化成工業株式会社 光導波路および光導波路モジュール
US7856164B2 (en) 2005-08-31 2010-12-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Waveguide device
CN102565968A (zh) * 2010-12-31 2012-07-11 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光纤通信装置
US20130259430A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-03 Nitto Denko Corporation Opto-electric hybrid board
JP2013217989A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Hitachi Chemical Co Ltd 光ファイバコネクタ
JP2013231860A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Hitachi Chemical Co Ltd レンズ付き光導波路の製造方法
JP2013242370A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Hitachi Chemical Co Ltd 光導波路
CN104049319A (zh) * 2013-03-13 2014-09-17 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光通讯装置
WO2015020064A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 日立化成株式会社 レンズ部材の製造方法及びレンズ部材、曲面形状パターンの製造方法並びに曲面形状パターン形成用樹脂フィルム
JP2016173524A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 日本電信電話株式会社 光集積素子
US9519109B2 (en) 2012-08-21 2016-12-13 Hitachi Chemical Company, Ltd. Substrate with lens and production method therefor, and optical waveguide with lens
WO2023105591A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光回路

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006235115A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Sony Corp 光信号入力装置およびそれを用いた電子機器
JP2006237428A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Sony Corp 光電変換装置及びその製造方法、並びに光導波モジュール及び光情報処理装置
JP4655674B2 (ja) * 2005-02-28 2011-03-23 ソニー株式会社 光電変換装置及びその製造方法、並びに光導波モジュール及び光情報処理装置
JP2006323316A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路構造体
US7856164B2 (en) 2005-08-31 2010-12-21 Mitsumi Electric Co., Ltd. Waveguide device
JP5182097B2 (ja) * 2006-11-22 2013-04-10 株式会社ニコン 光導波路モジュールの製造方法
WO2008062836A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Nikon Corporation Module de guide d'onde optique et son procédé de fabrication
JP2008216794A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 光結合器
JP2009265342A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nitto Denko Corp 光電気混載基板の製造方法
WO2010098171A1 (ja) * 2009-02-25 2010-09-02 日立化成工業株式会社 光導波路および光導波路モジュール
JPWO2010098171A1 (ja) * 2009-02-25 2012-08-30 日立化成工業株式会社 光導波路および光導波路モジュール
CN102308236A (zh) * 2009-02-25 2012-01-04 日立化成工业株式会社 光波导和光波导模块
JP5445579B2 (ja) * 2009-02-25 2014-03-19 日立化成株式会社 光導波路モジュール
CN102565968A (zh) * 2010-12-31 2012-07-11 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光纤通信装置
CN102565968B (zh) * 2010-12-31 2015-05-20 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光纤通信装置
JP2013205767A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nitto Denko Corp 光電気混載基板
KR20130111280A (ko) * 2012-03-29 2013-10-10 닛토덴코 가부시키가이샤 광전기 혼재 기판
CN103364893A (zh) * 2012-03-29 2013-10-23 日东电工株式会社 光电混合基板
US20130259430A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-03 Nitto Denko Corporation Opto-electric hybrid board
US9335497B2 (en) 2012-03-29 2016-05-10 Nitto Denko Corporation Opto-electric hybrid board
KR102094552B1 (ko) * 2012-03-29 2020-03-27 닛토덴코 가부시키가이샤 광전기 혼재 기판
JP2013217989A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Hitachi Chemical Co Ltd 光ファイバコネクタ
JP2013231860A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Hitachi Chemical Co Ltd レンズ付き光導波路の製造方法
JP2013242370A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Hitachi Chemical Co Ltd 光導波路
US9519109B2 (en) 2012-08-21 2016-12-13 Hitachi Chemical Company, Ltd. Substrate with lens and production method therefor, and optical waveguide with lens
CN104049319B (zh) * 2013-03-13 2017-08-08 赛恩倍吉科技顾问(深圳)有限公司 光通讯装置
CN104049319A (zh) * 2013-03-13 2014-09-17 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光通讯装置
WO2015020064A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 日立化成株式会社 レンズ部材の製造方法及びレンズ部材、曲面形状パターンの製造方法並びに曲面形状パターン形成用樹脂フィルム
JP2016173524A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 日本電信電話株式会社 光集積素子
WO2023105591A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004361858A (ja) マイクロレンズ付き光導波路およびその製造方法
JP4079146B2 (ja) 光導波路の製造方法
JP5431145B2 (ja) 光電子素子デバイス及び光導波路を有するプリント回路基板素子
JPH10303439A (ja) 光伝送性層、光電子デバイス及びその製造法
JP5182097B2 (ja) 光導波路モジュールの製造方法
JP2008059001A (ja) 光導波路の製造方法
JP3903606B2 (ja) 光信号伝送システムおよびその製造方法
JP2004133300A (ja) 導波路用金型および導波路の製造方法
JP2000298221A (ja) 光導波路の製造方法および光送受信装置の製造方法
JP2007148457A (ja) 光導波路
US11454759B2 (en) High-throughput manufacturing of photonic integrated circuit (PIC) waveguides using multiple exposures
JP2004163914A (ja) 光回路板の製造方法
JP4120421B2 (ja) 光配線層の製造方法
JP2004309552A (ja) 光回路部材とその製造方法
JP2008275770A (ja) 光路変換体、光路変換構造、複合光伝送基板および光モジュール
WO2012029370A1 (ja) 光伝送構造体およびその製造方法、ならびに光伝送モジュール
JP2007041122A (ja) ポリマ光導波路の製造方法及びポリマ光導波路、並びにそれを用いた光モジュール
JP4479322B2 (ja) 三次元露光マスクおよび三次元露光方法
JP2005062298A (ja) 光導波路及びその製造方法、並びに光情報処理装置
JP2011123312A (ja) マイクロレンズの作製方法
JP2007148455A (ja) 光導波路
JP2008299180A (ja) 自己形成光導波路の製造方法及びそれを備えた光デバイス
JP2005070107A (ja) レンズおよび結合型レンズ、並びにそれらの製造方法
JP5633275B2 (ja) 光配線プリント基板の製造方法
JP2005234455A (ja) 光回路基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905