JP2004359914A - リサイクルポリエステルを含有する樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents
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- XIAHSJTUQAWUAW-UHFFFAOYSA-N CC(C)(c1ccc(C)cc1)c1ccc(C)cc1 Chemical compound CC(C)(c1ccc(C)cc1)c1ccc(C)cc1 XIAHSJTUQAWUAW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Abstract
【課題】リサイクルPETを用いた場合の黄変による透明度の低下を改善し、さらに成形性が良好で、且つ耐熱性、強伸度特性に優れた高弾性の成形体を与える樹脂組成物及びその成形品を提供する。
【解決手段】ポリエステル樹脂成形物からリサイクルされたポリエステル樹脂Aと、ポリエステル以外の樹脂Bとを含み、さらに前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し0.01〜0.3重量%の顔料を含む樹脂組成物及びその成形品。
【選択図】 なし
【解決手段】ポリエステル樹脂成形物からリサイクルされたポリエステル樹脂Aと、ポリエステル以外の樹脂Bとを含み、さらに前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し0.01〜0.3重量%の顔料を含む樹脂組成物及びその成形品。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来のリサイクルポリエステル樹脂組成物の黄変を抑制させた樹脂組成物及びその成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状飲食品用PETボトル等に一度成型使用されたポリエステル樹脂を回収し、その粉砕品を有効に使用することは、資源のリサイクルに貢献するという地球環境に優しい企業活動の一環として重要である。リサイクルポリエステル樹脂が再溶融・成形された成形品として、多くのポリエステル樹脂成形品が注目されており、これらリサイクルポリエステル樹脂成形品は産業資材用途、家庭用資材用途等に使用されている。
【0003】
リサイクルポリエステル樹脂成形品を成形又は溶融紡糸によって得る際、リサイクルポリエステル樹脂中に含まれるポリエステル以外の混合樹脂が黄色く変化する場合が多い。また、樹脂の耐熱性を低下させる場合もある。そのため、リサイクルポリエステル樹脂成形品は本来のバージンポリエステル樹脂成形品と比較すると黄変の発生や耐熱性等の物性値の低下が大きいことが知られている。
【0004】
しかし、リサイクルポリエステル樹脂成形品を産業資材用途、家庭用資材用途等において用いる場合、その使途によっては黄変抑制、透明性及び耐熱性を必要とする場合がある。従って、リサイクルポリエステル樹脂の着色の低減、透明性の向上、及び耐熱性のための努力がなされている。
【0005】
一方、近年ポリマーブレンドの研究が飛躍的に進歩し、高衝撃性や高耐熱性を有する多成分系樹脂組成物が開発されている。ポリエステル、とりわけポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル及びその共重合体は、成形材料として脆性破壊することが良く知られており、大型部品等への用途展開が極めて困難であった。そこで、PETの劣化による黄変を抑制する目的や耐熱性を向上させる目的から、非晶性で、ガラス転移温度(Tg)が高い樹脂との組み合わせが検討されている。
【0006】
例えば、耐熱性を改良するために、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂等とのブレンドが行われている。しかし、PETとポリカーボネート、あるいはPETとポリアリレートとが組み合わされた組成物は、高温、特に成形加工温度においてエステル交換反応の進行を防ぐことができず、その結果、樹脂の劣化を伴い黄変するという欠点を有している。
【0007】
また、非晶性、高ガラス転移点を有する樹脂を組み合わせることは極めて非相溶であることが多く、このこともポリエステル樹脂の黄変性が激しいことの一因となっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−228761号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来技術における、リサイクルPETを用いた場合の黄変による透明度の低下を改善し、さらに成形性が良好で、且つ耐熱性、強伸度特性に優れた高弾性の成形体を与える樹脂組成物及びその成形品を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、リサイクルポリエステル樹脂にポリエステル以外の熱可塑性樹脂をブレンドし、さらに顔料を加えた樹脂組成物によって上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、リサイクルされたポリエステル樹脂Aと、ポリエステル以外の熱可塑性樹脂Bとを含み、さらに前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し0.01〜0.3重量%の顔料を含む樹脂組成物である。
【0012】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが前記ポリエステル樹脂Aよりも高いガラス転移点を有する、前記の樹脂組成物である。
【0013】
本発明は、前記ポリエステル樹脂Aが、エチレンテレフタレート単位を95重量%以上含有するポリエチレンテレフタレート樹脂である、前記の樹脂組成物である。
本発明は、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂が液状飲食品用のペットボトルからリサイクルされたものである、前記の樹脂組成物である。
【0014】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが下記式(1):
【化3】
(式中、R1は、炭素数1〜20の4価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜20の4価の脂環族炭化水素基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基及び/又は炭素数3〜20の脂環族炭化水素基を含有する4価の有機基、又は、炭素数6〜20の4価の芳香族含有有機基を表し、R2は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基を表す。)
で表される構造単位を含有するポリイミド樹脂である、前記の樹脂組成物である。
【0015】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが下記(2):
【化4】
(式中、R3は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素原子数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基、R4は炭素原子数6〜30の2価の芳香族含有有機基を表す。)
で表される構造単位を含有するポリエーテルイミド樹脂である、前記の樹脂組成物である。
【0016】
本発明は、前記ポリエステル樹脂Aを、前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し50重量%以上、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上含む、前記の樹脂組成物である。
【0017】
本発明は、前記顔料がベンゾオキサゾール系蛍光増白剤である、前記の樹脂組成物である。
【0018】
本発明は、前記の樹脂組成物から得られる成形品である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明のリサイクルポリエステル樹脂を含有する樹脂組成物は、リサイクルポリエステル樹脂Aと、熱可塑性樹脂Bと、顔料とを含む。以下、これらの各成分について説明する。
【0020】
本発明においてリサイクルポリエステル樹脂とは、液体飲食品用ペットボトルや様々な用途で使われているポリエステルフィルム、ポリエステル繊維等の使用済みポリエステル成形品を回収し、これを洗浄、乾燥及び粉砕を行うことによって、再利用可能な形態、例えば、ポリエステルフレーク、又は、ポリエステルフレークを溶融して加工したポリエステルチップ等に加工されたポリエステル樹脂を意味する。
さらに本発明において、ポリエステル樹脂はその他の樹脂成分や添加剤等を含んでいても良い。
【0021】
また本発明において相溶とは、分子レベルで均一に混合している状態のことであり、具体的には0.001μmのサイズ以上の相構造を形成していない状態のことを言う。また、非相溶とは相溶状態ではない場合、すなわち0.001μm以上の相構造を形成している状態のことを言う。相溶状態か否かを判断するには、例えば、Polymer Alloys and Blends, Leszek A Utracki, Hanser Publishers, Munich Vienna New York, P64.に述べられている通り、電子顕微鏡、示差走査熱量計(DSC)、その他種々の方法を用いることができる。
【0022】
リサイクルポリエステル樹脂Aは、ポリエステル樹脂成形品から回収、加工されたものであり、本発明におけるポリエステル樹脂は、ジカルボン酸又はその低級アルキルエステル成分とグリコール成分との重合体から構成される樹脂をいう。ポリエステル樹脂の例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンナフタレート(PTN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジエチレンテレフタレート、ポリネオペンチルテレフタレート等が挙げられる。本発明においては、エチレンテレフタレート単位の含量が95重量%以上のPET樹脂を用いることが好ましい。特に、リサイクル資源として大きな比重を占める液状飲食品用のPETボトルを用いることは環境保全の観点から好ましいだけでなく、他のPET樹脂製成形品である化粧品用、洗剤用ボトル等に含まれるポリエステル以外の樹脂や金属等の混入の可能性が低くなるという理由からも好ましい。
【0023】
樹脂Bとしては、ポリエステル以外の熱可塑性樹脂を用いる。また熱可塑性樹脂Bは、前記したポリエステル樹脂Aよりも高いガラス転移点を有するものを用いると良い。このような熱可塑性樹脂Bは、ポリエステル樹脂Aと相溶させることによりリサイクルポリエステル成形品の耐熱性を向上させることができる。具体的には、ポリエステル樹脂Aとして好ましく用いられるPET樹脂と相溶し易く、かつガラス転移点が非常に高いポリイミド樹脂、特にポリエーテルイミド樹脂を用いることは、耐熱性向上の大きな効果が得られるため望ましい。
【0024】
ポリイミド樹脂としては、式(1)に表される構造単位を含有する樹脂を用いることができる。式中、R1は、炭素数1〜20の4価の脂肪族炭化水素基、炭素数2〜20の4価の脂環族炭化水素基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基及び/又は炭素数3〜20の脂環族炭化水素基を含有する4価の有機基、又は、炭素数6〜30の4価の芳香族含有有機基を表し、R2は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基を表す。
【0025】
【化5】
【0026】
ポリエーテルイミド樹脂としては、式(2)に表される構造単位を含有する樹脂を用いることができる。式中、R3は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素原子数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基、R4は炭素原子数6〜30の2価の芳香族含有有機基を表す。
【0027】
【化6】
【0028】
さらに具体的には、式(2)におけるR3は下記式(3)〜(6)、R4は下記式(7)及び(8)が挙げられる。
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
本発明において特に好ましく用いられるポリエーテルイミド樹脂は、式(9)で表される構造単位を有する樹脂ULTEM(ゼネラルエレクトリック社)である。
【0036】
【化13】
【0037】
本発明において、ポリエステル樹脂Aの含量は、ポリエステル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの合計量を基準として50重量%以上であることが好ましい。リサイクルポリエステル樹脂をできるだけ多く含む製品がより地球環境に優しいことは、容易に推察することができる。また、一般的には、製品中にリサイクル樹脂を50重量%未満しか使用していないものは、「リサイクル品使用」製品とは見なされない。本発明においては地球環境保全に貢献する観点から、リサイクルポリエステル樹脂Aの含量は好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上である。
【0038】
本発明においては、上記ポリエステル樹脂A及び熱可塑性樹脂Bに加えて、以下のようなポリエステル樹脂を用いることもできる。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂の共重合成分として、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸金属塩、含リン化合物、ブチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれた1種又は複数種を用いた樹脂等が挙げられる。これらポリエステル樹脂は、リサイクルポリエステル樹脂と混合した後、樹脂組成物となるものであればよく、特に前述したものに限定されない。
【0039】
本発明においては、樹脂の黄変を抑制する作用を持つ顔料を用いる。例えば蛍光増白剤や青色顔料等を用いると良い。その中でもベンゾオキサゾール系の蛍光増白剤を用いることが好ましく、具体的には、Eastobrite OB−1(イーストマンケミカル社製)、Hostaluz−KS、HostaluzKS−N(共にクラリアント社製)等が挙げられる。このような顔料を加えることにより、ポリエスエル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bとをブレンドする際の熱による劣化や、ポリエステル樹脂A、熱可塑性樹脂B自体の着色を抑えることができる。
【0040】
前記顔料は、ポリエステル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの合計量に対して0.01〜0.3重量%、好ましくは0.05〜0.2重量%の割合で加えると良い。顔料が0.01重量%未満では、十分な黄色抑制効果が得られなくなる傾向がある。また、顔料が0.3重量%を超えると、成形体中での欠陥となり、成形体の物性へ影響が出る傾向がある。
【0041】
本発明の樹脂組成物には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外に酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、架橋剤、核剤等の添加剤を配合することができる。
【0042】
また本発明は、前記リサイクルポリエステル樹脂を含有する組成物を成形することによって得られる成形品である。成形法としては、射出成形法、押出成形法、圧縮成形法等、熱可塑性樹脂組成物の成形法として従来から知られている方法を用いることができる。成形品としては、例えば、適当な長さのカットファイバーにして原綿(ステープル)の形態にしたものや、これをさらに紡績糸にしたもの等が挙げられる。このような繊維は、産業資材用途として、ロープ、漁網、ホース、安全ネット、防風ネット、防砂ネット、防球ネット、土木用織物、土木用シート、ターポリン用布帛等に使用できるが、これに限定されることはない。また、衣料等用途として、カッターシャツ、ブラウス、ハンカチ、ワーキングユニホーム、児童用通学帽等の製品に使用できるが、これに限定されることはない。
【0043】
【実施例】
本発明のポリエステル樹脂組成物を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】
[実施例1]
ポリマー構成として、ポリエチレンテレフタレート100%のペットボトル回収品であるリサイクルPET樹脂とポリイミド樹脂LARC−TPI(三井東圧社製)とを重量比で50:50用い、さらにリサイクルPET樹脂とポリイミド樹脂との合計量に対して0.01重量%のベンゾオキサゾール系蛍光増白剤Eastobrite OB−1(イーストマンケミカル社製)を加え、30mmφの2軸混練機を用いてシリンダー温度300℃で溶融混練を行いペレットとした。このペレットを130℃で12時間の真空乾燥を行った後、射出成形して厚さ4mmの成形品とした。金型温度は80℃であった。
【0045】
[実施例2]
ポリイミド樹脂の代わりにポリエーテルイミド樹脂ウルテム1000(ゼネラルエレクトリック社製)を用いた以外は、実施例1と全く同じ方法を用いて射出成形品を得た。
【0046】
[比較例1]
ポリエチレンテレフタレート100%のペットボトル回収品のみを、30mmφ押出し機を使用しシリンダー温度300℃で混練押出しペレットとし、このペレットを130℃で真空乾燥を12時間行なった後、射出成形して厚さ4mmの成形品とした。金型温度は80℃であった。
【0047】
[比較例2]
顔料を加えなかったこと以外は、実施例2と全く同様にして射出成形品を得た。
【0048】
[比較例3]
ポリエチレンテレフタレートとナイロン樹脂とが96:4(重量比)でブレンドされた樹脂のボトル回収品を用いた以外は、比較例1と全く同様にして射出成形品を得た。なお、このボトルに含まれるナイロン樹脂は、ガスバリア性向上のためにブレンドされていた。
【0049】
[評価]
上述のようにして得られた実施例及び比較例の射出成形品を160℃において4時間熱処理をし、各サンプルを結晶化させた後に各物性を測定した。その結果を表1に示す。なお、実施例及び比較例の射出成形品の色差は、東京電色社製 Automatic Color Computer Double Beam Systemを使用して測定した。Co−Lは明度、Co−Bは色彩(黄色)を示す。また、引張試験測定の引張強度(MPa)はASTM‐D638、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(MPa)はASTM‐D790、熱変形温度はASTM‐D698各試験方法によって測定した。材料の厚みは1/8インチ、シリンダー先端径は3.2mm、受台径は8mmであった。
【0050】
【表1】
【0051】
表1が示すように、実施例においては、色調、強度、伸度、弾性率及び耐熱性に優れた成形品が得られた。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、リサイクルPET樹脂を用いた場合の黄変による透明度の低下を改善し、さらに成形性が良好で、且つ耐熱性、強伸度特性に優れた高弾性の成形体を与える樹脂組成物及びその成形品を提供することができる。従って本発明の樹脂組成物は、熱応力を受ける材料、例えば大型射出成形部品に適しており、産業界に大きく貢献することができる。また地球環境に優しいものであり、環境に負荷を与えないという効果を有するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来のリサイクルポリエステル樹脂組成物の黄変を抑制させた樹脂組成物及びその成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状飲食品用PETボトル等に一度成型使用されたポリエステル樹脂を回収し、その粉砕品を有効に使用することは、資源のリサイクルに貢献するという地球環境に優しい企業活動の一環として重要である。リサイクルポリエステル樹脂が再溶融・成形された成形品として、多くのポリエステル樹脂成形品が注目されており、これらリサイクルポリエステル樹脂成形品は産業資材用途、家庭用資材用途等に使用されている。
【0003】
リサイクルポリエステル樹脂成形品を成形又は溶融紡糸によって得る際、リサイクルポリエステル樹脂中に含まれるポリエステル以外の混合樹脂が黄色く変化する場合が多い。また、樹脂の耐熱性を低下させる場合もある。そのため、リサイクルポリエステル樹脂成形品は本来のバージンポリエステル樹脂成形品と比較すると黄変の発生や耐熱性等の物性値の低下が大きいことが知られている。
【0004】
しかし、リサイクルポリエステル樹脂成形品を産業資材用途、家庭用資材用途等において用いる場合、その使途によっては黄変抑制、透明性及び耐熱性を必要とする場合がある。従って、リサイクルポリエステル樹脂の着色の低減、透明性の向上、及び耐熱性のための努力がなされている。
【0005】
一方、近年ポリマーブレンドの研究が飛躍的に進歩し、高衝撃性や高耐熱性を有する多成分系樹脂組成物が開発されている。ポリエステル、とりわけポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル及びその共重合体は、成形材料として脆性破壊することが良く知られており、大型部品等への用途展開が極めて困難であった。そこで、PETの劣化による黄変を抑制する目的や耐熱性を向上させる目的から、非晶性で、ガラス転移温度(Tg)が高い樹脂との組み合わせが検討されている。
【0006】
例えば、耐熱性を改良するために、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂等とのブレンドが行われている。しかし、PETとポリカーボネート、あるいはPETとポリアリレートとが組み合わされた組成物は、高温、特に成形加工温度においてエステル交換反応の進行を防ぐことができず、その結果、樹脂の劣化を伴い黄変するという欠点を有している。
【0007】
また、非晶性、高ガラス転移点を有する樹脂を組み合わせることは極めて非相溶であることが多く、このこともポリエステル樹脂の黄変性が激しいことの一因となっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−228761号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来技術における、リサイクルPETを用いた場合の黄変による透明度の低下を改善し、さらに成形性が良好で、且つ耐熱性、強伸度特性に優れた高弾性の成形体を与える樹脂組成物及びその成形品を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、リサイクルポリエステル樹脂にポリエステル以外の熱可塑性樹脂をブレンドし、さらに顔料を加えた樹脂組成物によって上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、リサイクルされたポリエステル樹脂Aと、ポリエステル以外の熱可塑性樹脂Bとを含み、さらに前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し0.01〜0.3重量%の顔料を含む樹脂組成物である。
【0012】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが前記ポリエステル樹脂Aよりも高いガラス転移点を有する、前記の樹脂組成物である。
【0013】
本発明は、前記ポリエステル樹脂Aが、エチレンテレフタレート単位を95重量%以上含有するポリエチレンテレフタレート樹脂である、前記の樹脂組成物である。
本発明は、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂が液状飲食品用のペットボトルからリサイクルされたものである、前記の樹脂組成物である。
【0014】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが下記式(1):
【化3】
(式中、R1は、炭素数1〜20の4価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜20の4価の脂環族炭化水素基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基及び/又は炭素数3〜20の脂環族炭化水素基を含有する4価の有機基、又は、炭素数6〜20の4価の芳香族含有有機基を表し、R2は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基を表す。)
で表される構造単位を含有するポリイミド樹脂である、前記の樹脂組成物である。
【0015】
本発明は、前記熱可塑性樹脂Bが下記(2):
【化4】
(式中、R3は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素原子数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基、R4は炭素原子数6〜30の2価の芳香族含有有機基を表す。)
で表される構造単位を含有するポリエーテルイミド樹脂である、前記の樹脂組成物である。
【0016】
本発明は、前記ポリエステル樹脂Aを、前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し50重量%以上、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上含む、前記の樹脂組成物である。
【0017】
本発明は、前記顔料がベンゾオキサゾール系蛍光増白剤である、前記の樹脂組成物である。
【0018】
本発明は、前記の樹脂組成物から得られる成形品である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明のリサイクルポリエステル樹脂を含有する樹脂組成物は、リサイクルポリエステル樹脂Aと、熱可塑性樹脂Bと、顔料とを含む。以下、これらの各成分について説明する。
【0020】
本発明においてリサイクルポリエステル樹脂とは、液体飲食品用ペットボトルや様々な用途で使われているポリエステルフィルム、ポリエステル繊維等の使用済みポリエステル成形品を回収し、これを洗浄、乾燥及び粉砕を行うことによって、再利用可能な形態、例えば、ポリエステルフレーク、又は、ポリエステルフレークを溶融して加工したポリエステルチップ等に加工されたポリエステル樹脂を意味する。
さらに本発明において、ポリエステル樹脂はその他の樹脂成分や添加剤等を含んでいても良い。
【0021】
また本発明において相溶とは、分子レベルで均一に混合している状態のことであり、具体的には0.001μmのサイズ以上の相構造を形成していない状態のことを言う。また、非相溶とは相溶状態ではない場合、すなわち0.001μm以上の相構造を形成している状態のことを言う。相溶状態か否かを判断するには、例えば、Polymer Alloys and Blends, Leszek A Utracki, Hanser Publishers, Munich Vienna New York, P64.に述べられている通り、電子顕微鏡、示差走査熱量計(DSC)、その他種々の方法を用いることができる。
【0022】
リサイクルポリエステル樹脂Aは、ポリエステル樹脂成形品から回収、加工されたものであり、本発明におけるポリエステル樹脂は、ジカルボン酸又はその低級アルキルエステル成分とグリコール成分との重合体から構成される樹脂をいう。ポリエステル樹脂の例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリメチレンナフタレート(PTN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジエチレンテレフタレート、ポリネオペンチルテレフタレート等が挙げられる。本発明においては、エチレンテレフタレート単位の含量が95重量%以上のPET樹脂を用いることが好ましい。特に、リサイクル資源として大きな比重を占める液状飲食品用のPETボトルを用いることは環境保全の観点から好ましいだけでなく、他のPET樹脂製成形品である化粧品用、洗剤用ボトル等に含まれるポリエステル以外の樹脂や金属等の混入の可能性が低くなるという理由からも好ましい。
【0023】
樹脂Bとしては、ポリエステル以外の熱可塑性樹脂を用いる。また熱可塑性樹脂Bは、前記したポリエステル樹脂Aよりも高いガラス転移点を有するものを用いると良い。このような熱可塑性樹脂Bは、ポリエステル樹脂Aと相溶させることによりリサイクルポリエステル成形品の耐熱性を向上させることができる。具体的には、ポリエステル樹脂Aとして好ましく用いられるPET樹脂と相溶し易く、かつガラス転移点が非常に高いポリイミド樹脂、特にポリエーテルイミド樹脂を用いることは、耐熱性向上の大きな効果が得られるため望ましい。
【0024】
ポリイミド樹脂としては、式(1)に表される構造単位を含有する樹脂を用いることができる。式中、R1は、炭素数1〜20の4価の脂肪族炭化水素基、炭素数2〜20の4価の脂環族炭化水素基、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基及び/又は炭素数3〜20の脂環族炭化水素基を含有する4価の有機基、又は、炭素数6〜30の4価の芳香族含有有機基を表し、R2は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基を表す。
【0025】
【化5】
【0026】
ポリエーテルイミド樹脂としては、式(2)に表される構造単位を含有する樹脂を用いることができる。式中、R3は炭素数6〜30の2価の芳香族含有有機基、炭素原子数2〜20の2価のアルキレン基、炭素原子数2〜20の2価のシクロアルキレン基、又は炭素原子数2〜8のアルキレン基で連鎖停止されたポリオルガノシロキサン基、R4は炭素原子数6〜30の2価の芳香族含有有機基を表す。
【0027】
【化6】
【0028】
さらに具体的には、式(2)におけるR3は下記式(3)〜(6)、R4は下記式(7)及び(8)が挙げられる。
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
本発明において特に好ましく用いられるポリエーテルイミド樹脂は、式(9)で表される構造単位を有する樹脂ULTEM(ゼネラルエレクトリック社)である。
【0036】
【化13】
【0037】
本発明において、ポリエステル樹脂Aの含量は、ポリエステル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの合計量を基準として50重量%以上であることが好ましい。リサイクルポリエステル樹脂をできるだけ多く含む製品がより地球環境に優しいことは、容易に推察することができる。また、一般的には、製品中にリサイクル樹脂を50重量%未満しか使用していないものは、「リサイクル品使用」製品とは見なされない。本発明においては地球環境保全に貢献する観点から、リサイクルポリエステル樹脂Aの含量は好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上である。
【0038】
本発明においては、上記ポリエステル樹脂A及び熱可塑性樹脂Bに加えて、以下のようなポリエステル樹脂を用いることもできる。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂の共重合成分として、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸金属塩、含リン化合物、ブチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれた1種又は複数種を用いた樹脂等が挙げられる。これらポリエステル樹脂は、リサイクルポリエステル樹脂と混合した後、樹脂組成物となるものであればよく、特に前述したものに限定されない。
【0039】
本発明においては、樹脂の黄変を抑制する作用を持つ顔料を用いる。例えば蛍光増白剤や青色顔料等を用いると良い。その中でもベンゾオキサゾール系の蛍光増白剤を用いることが好ましく、具体的には、Eastobrite OB−1(イーストマンケミカル社製)、Hostaluz−KS、HostaluzKS−N(共にクラリアント社製)等が挙げられる。このような顔料を加えることにより、ポリエスエル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bとをブレンドする際の熱による劣化や、ポリエステル樹脂A、熱可塑性樹脂B自体の着色を抑えることができる。
【0040】
前記顔料は、ポリエステル樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの合計量に対して0.01〜0.3重量%、好ましくは0.05〜0.2重量%の割合で加えると良い。顔料が0.01重量%未満では、十分な黄色抑制効果が得られなくなる傾向がある。また、顔料が0.3重量%を超えると、成形体中での欠陥となり、成形体の物性へ影響が出る傾向がある。
【0041】
本発明の樹脂組成物には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外に酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、架橋剤、核剤等の添加剤を配合することができる。
【0042】
また本発明は、前記リサイクルポリエステル樹脂を含有する組成物を成形することによって得られる成形品である。成形法としては、射出成形法、押出成形法、圧縮成形法等、熱可塑性樹脂組成物の成形法として従来から知られている方法を用いることができる。成形品としては、例えば、適当な長さのカットファイバーにして原綿(ステープル)の形態にしたものや、これをさらに紡績糸にしたもの等が挙げられる。このような繊維は、産業資材用途として、ロープ、漁網、ホース、安全ネット、防風ネット、防砂ネット、防球ネット、土木用織物、土木用シート、ターポリン用布帛等に使用できるが、これに限定されることはない。また、衣料等用途として、カッターシャツ、ブラウス、ハンカチ、ワーキングユニホーム、児童用通学帽等の製品に使用できるが、これに限定されることはない。
【0043】
【実施例】
本発明のポリエステル樹脂組成物を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】
[実施例1]
ポリマー構成として、ポリエチレンテレフタレート100%のペットボトル回収品であるリサイクルPET樹脂とポリイミド樹脂LARC−TPI(三井東圧社製)とを重量比で50:50用い、さらにリサイクルPET樹脂とポリイミド樹脂との合計量に対して0.01重量%のベンゾオキサゾール系蛍光増白剤Eastobrite OB−1(イーストマンケミカル社製)を加え、30mmφの2軸混練機を用いてシリンダー温度300℃で溶融混練を行いペレットとした。このペレットを130℃で12時間の真空乾燥を行った後、射出成形して厚さ4mmの成形品とした。金型温度は80℃であった。
【0045】
[実施例2]
ポリイミド樹脂の代わりにポリエーテルイミド樹脂ウルテム1000(ゼネラルエレクトリック社製)を用いた以外は、実施例1と全く同じ方法を用いて射出成形品を得た。
【0046】
[比較例1]
ポリエチレンテレフタレート100%のペットボトル回収品のみを、30mmφ押出し機を使用しシリンダー温度300℃で混練押出しペレットとし、このペレットを130℃で真空乾燥を12時間行なった後、射出成形して厚さ4mmの成形品とした。金型温度は80℃であった。
【0047】
[比較例2]
顔料を加えなかったこと以外は、実施例2と全く同様にして射出成形品を得た。
【0048】
[比較例3]
ポリエチレンテレフタレートとナイロン樹脂とが96:4(重量比)でブレンドされた樹脂のボトル回収品を用いた以外は、比較例1と全く同様にして射出成形品を得た。なお、このボトルに含まれるナイロン樹脂は、ガスバリア性向上のためにブレンドされていた。
【0049】
[評価]
上述のようにして得られた実施例及び比較例の射出成形品を160℃において4時間熱処理をし、各サンプルを結晶化させた後に各物性を測定した。その結果を表1に示す。なお、実施例及び比較例の射出成形品の色差は、東京電色社製 Automatic Color Computer Double Beam Systemを使用して測定した。Co−Lは明度、Co−Bは色彩(黄色)を示す。また、引張試験測定の引張強度(MPa)はASTM‐D638、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(MPa)はASTM‐D790、熱変形温度はASTM‐D698各試験方法によって測定した。材料の厚みは1/8インチ、シリンダー先端径は3.2mm、受台径は8mmであった。
【0050】
【表1】
【0051】
表1が示すように、実施例においては、色調、強度、伸度、弾性率及び耐熱性に優れた成形品が得られた。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、リサイクルPET樹脂を用いた場合の黄変による透明度の低下を改善し、さらに成形性が良好で、且つ耐熱性、強伸度特性に優れた高弾性の成形体を与える樹脂組成物及びその成形品を提供することができる。従って本発明の樹脂組成物は、熱応力を受ける材料、例えば大型射出成形部品に適しており、産業界に大きく貢献することができる。また地球環境に優しいものであり、環境に負荷を与えないという効果を有するものである。
Claims (9)
- リサイクルされたポリエステル樹脂Aと、ポリエステル以外の熱可塑性樹脂Bとを含み、さらに前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し0.01〜0.3重量%の顔料を含む樹脂組成物。
- 前記熱可塑性樹脂Bが前記ポリエステル樹脂Aよりも高いガラス転移点を有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエステル樹脂Aが、エチレンテレフタレート単位を95重量%以上含有するポリエチレンテレフタレート樹脂である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエチレンテレフタレート樹脂が液状飲食品用のペットボトルからリサイクルされたものである、請求項3に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエステル樹脂Aを、前記ポリエステル樹脂Aと前記熱可塑性樹脂Bとの合計量に対し50重量%以上含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記顔料がベンゾオキサゾール系蛍光増白剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹脂組成物から得られる成形品。
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2003
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