JP2004359425A - 荷役装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、路面にどのような勾配がある場合でも、走行本体の直線走行経路からずれることなく走行できる荷役装置を提供することを目的とする。
【解決手段】荷役装置の走行本体の直線走行経路に沿って、路面に走行本体を案内するガイドテープ31を敷設し、走行本体に、ガイドテープ31との走行経路と直角方向の偏差量を検出する磁気検出センサ41を、前記直線走行経路の方向へ一対設け、これら磁気検出センサ41に検出される各偏差量により走行方向前方の予測偏差量とオフセット量を求め、これら予測偏差量とオフセット量に基づいて走行本体1の走行制御を実行するコントローラ56を設ける。この構成によれば、路面の勾配により、オフセット量が無くならずに走行本体が直線走行経路からずれたままとなる事態を回避でき、走行本体を直線走行経路からずれることなく走行することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の荷役装置、特にコンテナの積み降ろしや運搬に使用されるクレーン形式の荷役装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の荷役装置として、直線走行経路に沿った走行本体の走行を、操作員の速度調整のみで実現できることを目的とした荷役装置がある。
【0003】
たとえば、荷役装置の走行本体の直線走行経路に沿って、前記走行本体を案内する磁気を帯びたガイドテープを敷設し、走行本体に、ガイドテープとの、直線走行経路と直角方向の偏差を感知する磁気検出器を備えたセンサ台車を一対設け、前記各センサ台車に備えた一対の磁気検出器によりそれぞれ検出される偏差により走行方向前方の予測偏差量を求め、この予測偏差量を無くすように走行制御を実行することにより、走行本体の直線走行経路に沿った走行を実現している。
【0004】
前記センサ台車は、直線走行経路の方向の勾配を吸収する平行リンクと、平行リンクの取り付けられ、路面に沿って回転する車輪を支持し、走行経路と直角方向の勾配を吸収する前記磁気検出器固定用の支持体から構成している。この構成によれば、支持体に固定された磁気センサは、路面の勾配が平行リンクおよび支持体により吸収されて、路面に対して常に一定の姿勢が維持され、よって一対の磁気センサによりそれぞれ正確に、磁気を帯びた帯体に対する走行本体の走行経路と直角方向の偏差が感知される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−147688号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、直線走行経路の方向とは直角な前後方向に路面の勾配(傾斜)があるとき、予測偏差量を無くすように走行制御を実行しても磁気検出器により検出されている偏差を無くすことができないという事態、すなわち走行本体の磁気検出器をガイドテープの中心まで戻すことができず、走行本体が直線走行経路から前後方向にずれたまま走行を続けるという事態が発生した。
【0007】
たとえば前方向に路面の勾配がある状態で、前記一対の磁気検出器の偏差により走行本体を直線走行経路から前後方向にずれることなく自動走行できるように走行制御の調整を行うと、路面が後方向に勾配がある路面に変わったとき、走行本体に後方向へ行こうとする力が常に働くことから、偏差の修正を行おうとしても偏差を無くすことができず、走行本体は直線走行経路から後方向にずれた状態で走行してしまう。
【0008】
このように一定経路からずれた状態のままで停止すると、荷役作業が正常にできなくなる恐れがあった。
そこで、本発明は、路面にどのような勾配がある場合でも、走行本体の一定走行経路からずれることなく走行できる荷役装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、走行本体に物品を把持、あるいは積載して搬送する荷役装置であって、
前記走行本体の走行経路に沿って、路面に走行本体を案内する帯体を敷設し、前記走行本体に、前記帯体との前記走行経路と直角方向の偏差量を検出する偏差検出手段を、前記走行経路の方向へ一対設け、前記一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量により、前記走行本体の走行方向前方に予測される予測偏差量、および前記走行本体の中心位置における前記走行本体と前記帯体との距離偏差量を求め、これら求めた予測偏差量および距離偏差量を無くすように前記走行本体の走行制御を実行することを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量による前方に予測される予測偏差量のみを無くすように前記走行本体の走行制御を実行していると、路面の勾配により、予測偏差量、すなわち一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量を無くすことができない事態が発生するが、距離偏差量を無くすように走行本体の走行制御を実行すると、路面の勾配があっても予測偏差量および距離偏差量、すなわち一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量を無くすことが可能となる。よって、走行本体は走行経路からずれることなく走行でき、路面の勾配により走行本体を走行経路からずれたまま、すなわち距離偏差量を解消できないままとなる事態が避けられる。
【0011】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明であって、前記走行制御を、求めた前記距離偏差量を所定時間毎に順に記憶し、過去の一定期間内に記憶した複数の距離偏差量を加算し、この加算値の正負およびその絶対値を求め、前記予測偏差量を、求めた前記加算値の正負およびその絶対値に基づいて補正することにより行うことを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、過去の一定期間内に記憶した複数の距離偏差量を加算することにより、距離偏差量の推移が判断され、加算値の正負およびその絶対値により、距離偏差量が走行本体と帯体のいずれの方向にどの位の距離(間隔)で発生しているかが判断され、よって予測偏差量を前記加算値の正負およびその絶対値に基づいて補正することで、路面の勾配があっても予測偏差量および距離偏差量、すなわち一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量を無くすことが可能となり、路面の勾配により走行本体を走行経路からずれたままとなる事態が避けられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態における荷役装置の斜視図である。
【0014】
図5において、1は荷役装置の走行本体であり、この走行本体1は、前後方向C,Dに対向して配置された前後一対のシルビーム2と、両シルビーム2の各端部から立設されたコラム3と、前後で対向したコラム3の上端間に設けられた、前後方向C,Dとは直角な左右方向A,Bに一対のガーダ4などにより構成されている。両シルビーム2の左右方向A,Bの各端部の下面側には、それぞれ2個のタイヤ5を有するボギー台車6が設けられている。前記タイヤ5の内、前方向Cの最も左方向Bのタイヤ(前輪)5Aと、後方向Dの最も右方向Aのタイヤ(後輪)5Bのみが駆動輪であり、これら駆動輪である前輪5Aと後輪5Bは、それぞれボギー台車6に設けられた走行モータ7A,7Bがそれぞれ独立して正逆駆動されることで、走行本体1は、コンテナヤードF上を、左右方向A,Bへの走行、すなわち右方向Aへの横進走行、左方向Bへの横進走行、ならび前後方向C,Dへの走行、すなわち前方向Cへの直進前進、後方向Dへの直進後進が可能に構成される。なお、走行本体1の走行とは、通常、左右方向A,Bの横進走行を示し、走行方向とは左右方向AまたはBを示す。レーンを変更するときにタイヤ5の向きが90°変換されて前記直進前進または直進後進が実行される。
【0015】
また両シルビーム2にはそれぞれ油圧ユニット8が設けられ、さらに両シルビーム2に振り分けた状態で、エンジン室9と電気制御室10とが設けられている。以下、横進走行右Aならびに横進走行左Bの方向を左右方向、前記直進前進Cならびに直進後進Dの方向を前後方向と称す。
【0016】
また両ガーダ4に支持案内されて、前後方向C,Dに移動自在なクラブ11が設けられ、このクラブ11には運転室12が装備されている。クラブ11に設けられた横行モータ13が正逆駆動されることで、クラブ11は、前後方向C,Dに移動される。前記クラブ11の下方には、四箇所(複数箇所)の吊り装置15を介して、コンテナ(物品,被運搬物の一例)25を把持(連結)するスプレッダ装置20が昇降自在に配設されている。
【0017】
上記構成により、走行本体1に物品を把持、あるいは積載して搬送する荷役装置が実現される。
また左右方向A,Bの一定の直線走行経路(以下、走行経路と称す)iに沿って、走行本体1を案内する、磁石を連ねた埋め込み型ガイドテープ(帯体の一例)31が敷設されている。またこのガイドテープ31が敷設された側の2台のボギー台車6の左方向Bの軸受6Aの外方にそれぞれ、ガイドテープ31と走行本体1との前後方向の距離(帯体との走行経路iとは直角方向の偏差量に相当する)を感知する磁気検出器41(偏差検出手段の一例;図1)を備えた一対のセンサ台車33が設けられている。
【0018】
このセンサ台車33は、図6に示すように、ボギー台車6の軸受6Aの外方に一端が取り付けられ、コンテナヤードFの路面の左右方向A,Bの勾配を吸収する平行リンク35と、平行リンク35の他端に取り付けられ、コンテナヤードFの路面に沿って回転する2個の車輪36を支持し、コンテナヤードFの路面の走行経路iと直角な前後方向C,Dの勾配を吸収可能な、前記磁気検出器41が固定された支持体37から構成されており、このセンサ台車33の取り付けに際し、タイヤ5と車輪36の垂直な中心位置を一致させている。このセンサ台車33の構成により、支持体37に固定された磁気検出器41は、コンテナヤードFの路面の勾配が平行リンク35および支持体37により吸収されて、路面に対して常に一定の姿勢が維持されることによって、一対の磁気検出器41によりそれぞれ正確に、ガイドテープ31に対する、走行本体1の走行経路iと直角な前後方向C,Dの偏差が感知される。この一対の偏差により走行本体1を走行経路iに沿って走行させることができる(後述する)。
【0019】
図1に荷役装置の走行制御系の構成図を示す。
図1に示すように、走行モータ7Aを設けたボギー台車6に、走行モータ7Aへ給電する電圧を制御することにより走行モータ7Aを正逆駆動するインバータ43Aが設けられ、また走行モータ7Bを設けたボギー台車6に、走行モータ7Bへ給電する電圧を制御することにより走行モータ7Bをそれぞれ正逆駆動するインバータ43Bが設けられている。また運転室12に、走行速度の操作レバー(速度レバー)51と、駆動輪5A,5Bの回転差を与える操作レバー(回転差レバー)52と、走行経路iに沿った走行を自動で行うのかまたは手動で行うのかを選択する自動/手動切換スイッチ53と、左右方向A,Bの変位E(後述する)を表示するディジタル表示器54と、警報用のブザー55と、コントローラ56が設けられており、コントローラ56に、前記一対の磁気検出器41の磁気検出信号と、速度レバー51の操作角度信号と、回転差レバー52の操作角度信号と、自動/手動切換スイッチ53の選択信号が入力され、このコントローラ56よりディジタル表示器54の表示信号と、ブザー55の鳴動信号と、インバータ43A,43Bへの回転指令信号(前輪回転指令、後輪回転指令)が出力される。
【0020】
コントローラ56の制御ブロック図を図2に示す。
自動/手動切換スイッチ53において「自動」が選択されているときに動作するリレイAUTOが設けられ、速度レバー51の操作角度信号により表される(−100%〜0〜+100%)の速度指令値v{(−)のとき左方向Bへの走行、(+)のとき右方向Aへの走行を示す}と回転差レバー52の操作角度信号により表される(−10%〜0〜10%)の速度差指令値e{(−)のとき後輪5Bを増速、(+)のとき前輪5Aを増速を示す}を加算して、手動時の前輪5Aの速度V2を求める第1加算器61と、前記速度指令値vから速度差指令値eを減算して、手動時の後輪5Bの速度V1を求める第1減算器62と、左の磁気検出器41の磁気検出信号の左偏差量ELと、右の磁気検出器41の磁気検出信号の右偏差量ERとにより、両磁気検出器41の左右方向A,Bの取付ラインj(図3)の走行本体左右方向中心位置(走行本体の中心位置)wとガイドテープ31の前後中心との距離(取付ラインjとは直角方向の距離)、すなわちオフセット量(距離偏差量に相当する)Sを求めるオフセット量演算部63と、上記速度指令値vがプラスかマイナスかを判断することにより、走行本体1の走行方向が左方向Bか右方向Aかを判断する左行・右行判断部64と、前記左偏差量ELと右偏差量ERとオフセット量演算部63により求められたオフセット量Sと左行・右行判断部64により判断された走行本体1の走行方向により走行方向に予測される予測偏差量Eを求める予測偏差演算部65と、オフセット量演算部63により求められたオフセット量Sを所定時間毎に記憶し、最も古いオフセット量Sを消去することにより現在より過去の一定時間に渡って、更新しながら複数のオフセット量Sを記憶するメモリ部66と、メモリ部66に記憶された現在より過去の一定期間の複数のオフセット量Sからオフセット量Sの推移を判断し、オフセット量Sが減少しないときにオフセット量Sを減少させる補正偏差量mを出力するオフセット量補正部67と、予測偏差演算部65により求められた予測偏差量Eとオフセット量補正部67から出力された補正偏差量mとを加算し補正予測偏差量E’を求める第2加算器68と、この第2加算器68により求められた補正予測偏差量E’を速度差指令値e’に変換する速度差演算部69と、上記速度指令値vと速度差演算部69により求められた速度差指令値e’を加算して、自動時の前輪5Aの速度V2を求める第3加算器70と、上記速度指令値vから速度差演算部69により求められた速度差指令値e’を減算して、自動時の後輪5Bの速度V1を求める第2減算器71と、手動時(リレイAUTOがオフ)に第1加算器61に求められた速度V2を選択し、自動時(リレイAUTOがオン)に第3加算器70に求められた速度V2を選択し、この速度v2を前輪5Aの回転数指令値に変換し、前側インバータ43Aへ出力する前側速度−回転数変換部73と、手動時(リレイAUTOがオフ)に第1減算器62に求められた速度V1を選択し、自動時(リレイAUTOがオン)に第2減算器71に求められた速度V1を選択し、この速度v1を後輪5Bの回転数指令値に変換し、後側インバータ43Bへ出力する後側速度−回転数変換部74と、予測偏差演算部65により求められた予測偏差量Eの絶対値が予め設定された偏差量αを超えているかを判断し、超えていると判断するとブザー55を駆動する駆動信号を出力する比較器75が設けられている。また予測偏差演算部65により求められた予測偏差量Eは上記変位Eとしてディジタル表示器54へ出力され表示される。
【0021】
前記オフセット量演算部63におけるオフセット量Sの演算は、図3に示すように、両磁気検出器41間の取付ラインj方向の距離をL、左の磁気検出器41と走行本体1の左右中心位置wとの距離を2L/3、右の磁気検出器41と走行本体1の左右中心位置wとの距離をL/3とすると、オフセット量Sは式1により求められる。
【0022】
S=(2ER+EL)/3 …(1)
また前記予測偏差演算部65における予測偏差量Eの演算は、図3に示すように、走行本体1の左右中心から距離K走行方向前方の予測を行うとすると、予測偏差量Eは式2により求められる。
【0023】
E=S+K(ER−EL)/L [右方向Aへ走行の場合]
E=S−K(ER−EL)/L [左方向Bへ走行の場合] …(2)
また前記オフセット量補正部67においては、たとえばオフセット量Sの推移を判断するためにメモリ部66に記憶された現在より過去の一定期間内の複数のオフセット量Sを加算して、その加算量の正負およびその絶対量を求め、この求めた絶対量が予め設定された設定値βを超えると超えた量に比例する補正偏差量mを求め、次に加算量がプラス(正)のとき図4(a)に示すように、走行本体1からガイドレール31が離れていると判断し、前輪5Aを増速するプラスの補正偏差量mを出力し、加算量がマイナス(負)のとき図4(b)に示すように、走行本体1の内方にガイドレール31が入っていると判断し、後輪5Bを増速するマイナスの補正偏差量mを出力する。
【0024】
このように構成されたコントローラ56の作用を説明する。
コントローラ56は、自動/手動切換スイッチ53により「手動」が選択されているときは、従来と同様に、速度レバー51および回転差レバー52の操作角度信号に応じて駆動輪5A,5Bの回転差を有す回転数指令信号をインバータ43A,43Bへ出力し、走行本体1を走行させる。
【0025】
またコントローラ56は、自動/手動切換スイッチ53により「自動」が選択されているときは、速度レバー51の操作角度信号により表される(−100%〜0〜+100%)の速度指令値vおよび速度差演算部69により求められた前方の補正予測偏差量E’に基づく速度差指令値e’により駆動輪5A,5Bの回転差を有す回転数指令信号を求めてインバータ43A,43Bへ出力し、走行本体1を走行させる。補正予測偏差量E’は、予測偏差演算部65により求められる距離K前方の予測偏差量Eに、オフセット量Sの推移に基づく補正偏差量mを考慮して求められる。オフセット量Sの推移に基づく補正偏差量mを考慮することにより、図4(a)に示すように、コンテナヤードFの路面に前方向C側に勾配があり、走行本体1の外方に離れたガイドレール31とのオフセット量(+)Sが解消されないとき前輪5Aを増速する補正偏差量mが出力されることにより、オフセット量Sが解消され、また図4(b)に示すように、コンテナヤードFの路面に後方向D側に勾配があり、走行本体1の内方に入ったガイドレール31とのオフセット量(−)Sが解消されないとき後輪5Bを増速する補正偏差量mが出力されることにより、オフセット量Sが解消される。
【0026】
またコントローラ56は予測偏差量Eをディジタル表示器54へ出力して表示させ、さらに予測偏差量Eの絶対値が設定値αを超えるとブザー55へ警報信号を出力して鳴動させる(自動制御は続行する)。ブザー55が鳴動されると、操作員はディジタル表示器54に表示される予測偏差量Eに基づいて「自動」から「手動」へ切り換えるかを判断し、「手動」へ切り換えたほうが良いと判断すると自動/手動切換スイッチ53を「手動」へ切り換え、駆動輪5A,5Bの回転差を与える回転差レバー52による操作を可能とする。
【0027】
上記荷役車両の構成によると、走行本体1を上記右方向Aまたは左方向Bまたは前方向Cまたは後方向D方向へ走行させることと、クラブ11を上記C方向またはD方向へ移動させることと、スプレッダ装置20を昇降させることとの組み合わせ動作により、このスプレッダ装置20側でコンテナ25を把持し、そしてコンテナ25を運搬したのち積み付けを行える。
【0028】
また上記走行本体1を走行経路iに沿って右方向Aまたは左方向Bへ自動で走行させる際、タイヤ5のたわみやコンテナヤードFの路面に勾配などのために、前輪5A,後輪5Bを同じ速度で駆動しても直進しないという現象が、一対の磁気検出器41の磁気検出信号により補正予測偏差量E’を求め、コントローラ56により補正予測偏差量E’に応じて前輪5A,後輪5Bの回転数を制御することにより解消される。このように、走行経路iに沿った走行が自動で維持されることから、操作員は速度レバー51により走行本体1の速度のみを操作すればよくなり、操作員の負担は減少する。
【0029】
以上のように本実施の形態によれば、磁気検出センサ41に検出される各偏差量に基づく予測偏差量Eのみを無くすように走行本体1の走行制御を実行していると、路面Fの勾配により、予測偏差量Eが無くならない、すなわち磁気検出センサ41に検出される各偏差量EL,ERが無くならない事態が発生するが、オフセット量Sを無くすように走行本体1の走行制御を実行すると、路面Fの勾配があっても予測偏差量E、および磁気検出センサ41に検出される各偏差量EL,ERを無くすことが可能となり、走行本体1を走行経路iからずれることなく走行することができる。よって、路面Fの勾配により走行本体1を走行経路iからずれたまま、すなわちオフセット量Sを解消できないままとなる事態を避けることができ、荷役作業が正常にできなくなる恐れを解消することができる。
【0030】
また本実施の形態によれば、一定期間内に記憶したメモリ部66の複数のオフセット量Sとを加算することにより、オフセット量Sの推移が判断され、オフセット量補正部67においてオフセット量Sの加算値の正負およびその絶対値により、オフセット量Sが走行本体1とガイドテープ31のいずれの方向にどの位の距離(間隔)で発生しているかを判断でき、よって予測偏差量Eに加算値の正負およびその絶対値に基づく補正偏差量mを加算して走行制御を実行することによりオフセット量Sを無くすことができ、路面Fの勾配により走行本体1を走行経路iからずれたままとなる事態を避けることができる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、磁気を帯びた帯体の一例として磁石を連ねたガイドテープ31を挙げているが、磁束を発生させるものであればよく、たとえば交流電流を流すケーブルを敷設してもよい。また帯体を光の反射体から形成してもよい。このとき偏差検出手段として光センサによりガイドテープ31との偏差を検出する。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量による前方に予測される予測偏差量のみを無くすように前記走行本体の走行制御を実行していると、路面の勾配により、予測偏差量、すなわち一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量を無くすことができない事態が発生するが、距離偏差量を無くすように走行本体の走行制御を実行すると、路面の勾配があっても予測偏差量および距離偏差量、すなわち一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量を無くすことが可能となり、走行本体は走行経路からずれることなく走行でき、路面の勾配により走行本体を走行経路からずれたまま、すなわち距離偏差量を解消できないままとなる事態を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における荷役装置の走行制御系の構成図である。
【図2】同荷役装置のコントローラのブロック図である。
【図3】同荷役装置のセンサ台車のセンサとガイドテープの位置関係を示す図である。
【図4】同荷役装置の走行制御の説明図である。
【図5】同荷役装置の斜視図である。
【図6】同荷役装置の要部側面図である。
【符号の説明】
1 走行本体
5 タイヤ
5A 前輪
5B 後輪
6 ボギー台車
7A,7B 走行モータ
11 クラブ
12 運転室
15 吊り装置
20 スプレッダ装置
25 コンテナ(被運搬物)
31 ガイドテープ
33 センサ台車
41 磁気検出器
43A,43B インバータ
56 コントローラ
A 右方向
B 左方向
C 前方向
D 後方向
F コンテナヤード

Claims (2)

  1. 走行本体に物品を把持、あるいは積載して搬送する荷役装置であって、
    前記走行本体の走行経路に沿って、路面に走行本体を案内する帯体を敷設し、
    前記走行本体に、前記帯体との前記走行経路と直角方向の偏差量を検出する偏差検出手段を、前記走行経路の方向へ一対設け、
    前記一対の偏差検出手段によりそれぞれ検出される偏差量により、前記走行本体の走行方向前方に予測される予測偏差量、および前記走行本体の中心位置における前記走行本体と前記帯体との距離偏差量を求め、これら求めた予測偏差量および距離偏差量を無くすように前記走行本体の走行制御を実行すること
    を特徴とする荷役装置。
  2. 前記走行制御を、求めた前記距離偏差量を所定時間毎に順に記憶し、過去の一定期間内に記憶した複数の距離偏差量を加算し、この加算値の正負およびその絶対値を求め、前記予測偏差量を、求めた前記加算値の正負およびその絶対値に基づいて補正することにより行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の荷役装置。
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