JP2004359423A - 棚設備 - Google Patents

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JP2004359423A JP2003161437A JP2003161437A JP2004359423A JP 2004359423 A JP2004359423 A JP 2004359423A JP 2003161437 A JP2003161437 A JP 2003161437A JP 2003161437 A JP2003161437 A JP 2003161437A JP 2004359423 A JP2004359423 A JP 2004359423A
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Yoshiteru Ikehata
淑照 池畑
Hiroshi Sakata
博史 坂田
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、上部チェーンを無くして高所でのメンテナンス作業を無くすことができるとともに、慣性水平力により揺れたり、倒れたりすることを防止できる棚設備を提供することを目的とする。
【解決手段】各ラック6において、ラック6の下部枠体21を構成する部材のうち、前後方向に一対の水平部材21Aを背面側に延長し、また各ラック6の背面部がラック6の移動により形成する移動経路のうち直線経路部に沿って水平に、かつラック6の水平部材21Aの後端部上面高さより上方に隙間tを設けてガイドレール30を配設する。この構成により、ラック6の停止等によってラック6が浮き上がっても、水平部材21Aがガイドレール30に支持されることで抑えられ、よって上部チェーンが無くても、ラック6が揺れたり、倒れたりする恐れを回避でき、高所でのメンテナンス作業を無くすことができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棚設備、特に回転式棚設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記回転式棚設備では、駆動スプロケットと従動スプロケットが水平方向(横方向)に間隔をおいて床面近くに配設され、これらスプロケット間にチェーンが巻張され、またこのチェーンに対向して上方部に上部ガイドレール、下方部に走行レールが配設され、また前記チェーンが取付けられ、上部が前記上部ガイドレールに支持案内され、下部が前記走行レールに支持案内される複数の棚(棚台車,ラック)が備えられ、各ラックの上部がリンクにより連結されている。またラックに対して物品の搬入出を行う搬入出口におけるラックの位置決めは、駆動スプロケットに位置決め用凹部を設け、この位置決め用凹部に可動体を進入させることにより行っている。
【0003】
上記構成により、前記駆動スプロケットが回転駆動されることにより、チェーンが回動され、この回動により複数の棚(棚台車,ラック)がチェーンにより引っ張られ、また棚は互いにリンクにより引っ張られ、上部が前記上部ガイドレールに支持案内され、下部が前記走行レールに支持案内されて移動する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭61−36483号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、棚は上下部で多少速度や位置がばらつくため、比較的ラックの高さが高いものや上下部でラックの速度や位置を正確に維持したいとき、棚の上部もチェーンに連結させて移動させる方式がとられる。すなわち、前記駆動スプロケットの上方にシャフトで連結した第2の駆動スプロケットを設け、前記従動スプロケットの上方にシャフトで連結した第2の従動スプロケットを設け、これら第2の駆動スプロケットと第2の従動スプロケット間に上部チェーンを巻張し、この上部チェーンを各棚の上部位置で棚に取付け、また駆動スプロケットと第2の駆動スプロケットを同時に回転駆動するようにしている。
【0006】
しかし、このように上部チェーンを巻張すると、上部チェーンに対して給油する必要が発生し、棚に収納される商品、特に食品の場合に、油による汚染が心配され、また棚の高さが高くなると、この給油作業が高所作業となるという問題があった。なお、棚の高さが高い場合に前記上部チェーンを無くすと、非常停止や緊急停止を行ったときに慣性水平力により棚が揺れたり、倒れたりする恐れが発生する。また棚の位置決めを行う際に、上部がねじれた状態で停止する恐れがあり、このような棚に対しては自動移載を行うことができないという問題が発生する。
【0007】
そこで、本発明は、上部チェーンを無くして高所でのメンテナンス作業を無くすことができるとともに、慣性水平力により揺れたり、倒れたりすることを防止でき、さらに位置決めを正確に行うことができる棚設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、水平方向に、かつ無端状に張設された無端回動体に対向して上方部および下方部にそれぞれ上部軌道および下部軌道を配設し、前記無端回動体に取付けられ、この無端回動体が駆動されることにより、上部が前記上部軌道に支持案内され、下部が前記下部軌道に支持案内されて移動する複数の棚を備えた棚設備であって、
前記各棚の背面部が前記棚の移動により形成する移動経路うち少なくともその直線経路部に沿って第1部材を配設し、前記各棚の背面部にそれぞれ、前記棚が浮き上がったときに前記第1部材に支持される第2部材を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、棚が非常停止あるいは緊急停止したときなど棚の停止に伴い、慣性の水平力により棚の移動方向後部が浮き上がったとき、または地震などにより振動が発生し、棚全体あるいはその一部が浮き上がったとき、この浮き上がりは第2部材が第1部材に支持されることに抑えられ、棚が揺れたり、倒れたりする恐れが回避される。
【0010】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記第2部材を、前記棚の下部枠体を構成する部材のうち、移動方向とは直角な前後方向の部材を背面側に延長して形成したことを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、第2部材は、棚の下部枠体を構成する部材を延長して形成され、よって新たな部材を用意したり取付けたりする必要がなくなり、コストが低減される。
【0012】
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記第1部材を、前記棚の上下方向高さの中央より低い位置に配設したことを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、第1部材は棚の上下方向高さの中央より低い位置に配設され、よって低い位置で第2部材が第1部材に支持され、棚が揺れたり、倒れたりする恐れがより効果的に回避される。
【0014】
また請求項4に記載の発明は、水平方向に、かつ無端状に張設された無端回動体に対向して上方部および下方部にそれぞれ上部軌道および下部軌道を配設し、
前記無端回動体に取付けられ、この無端回動体が駆動されることにより、上部が前記上部軌道に支持案内され、下部が前記下部軌道に支持案内されて移動する複数の棚を備えた棚設備であって、
前記無端回動体を、前記棚の下部付近に張設し、前記上部軌道の少なくとも一箇所に、前記棚の上部に作用してこの棚の位置決めを行う位置決め手段を配設したことを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、上部軌道の少なくとも一箇所に設けた位置決め手段が、棚の上部に作用することにより、棚の上部が固定され、棚の向きが正面の向きとされる。
【0016】
また請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明であって、前記各棚の上部背面側中央付近にそれぞれ、凹部または凸部を設け、前記位置決め手段を、前記棚の凹部に対して出退自在な凸部、または前記棚の凸部に対して出退自在な凹部を有する出退手段と、前記棚の上部正面部の少なくとも2箇所に接触自在とされ、棚のねじれを修正する修正手段から構成したことを特徴とするものである。
【0017】
上記構成によれば、棚の上部背面側の凹部に出退手段の凸部が挿入され、または棚の上部背面側の凸部に出退手段の凹部が挿入され、さらに棚の上部正面側の少なくとも2箇所に修正手段が接触されることにより、棚の向きが正確に正面の向きとされ、自動移載が可能となる。
【0018】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項4または請求項5に記載の発明であって、前記無端回動体は、前記棚の下部付近の高さに、水平方向に一定の間隔をおいて配設された一対の輪体に巻張され、前記少なくとも一方の輪体に作用して、この輪体の位置を固定することにより前記棚の位置決めを行う第2の位置決め手段を配設したことを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、第2の位置決め手段が一方の輪体に作用することにより、輪体の位置が固定され、よってこの輪体に巻張された無端回動体に連結された棚の下部の位置が固定される。また棚の上部位置が固定されていることにより、棚の位置決めが正確となる。
【0020】
また請求項7に記載の発明は、上記請求項6に記載の発明であって、前記棚が停止すると、前記第2の位置決め手段を前記一方の輪体に作用させてこの輪体の位置を固定させ、次に前記出退手段の凸部を進出させて前記棚の凹部に嵌入させ、または前記出退手段の凹部を進出させて前記棚の凸部に嵌入させ、次に前記修正手段を前記棚の上部正面部の少なくとも2箇所に接触させることを特徴とするものである。
【0021】
上記構成によれば、第2の位置決め手段により輪体の位置が固定されことにより棚の移動方向の位置ずれが修正され、次に前記出退手段の凸部が棚の凹部に嵌入されることにより、または出退手段の凹部が棚の凸部に嵌入されることにより棚の上部が棚の移動方向に倒れようとすることが防止され、次に前記修正手段が前記棚の上部正面部の少なくとも2箇所に接触されることにより棚のねじれが修正される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すように、回転式棚本体1は、棚設備の設置面上に配設された無端長円状の下部レール(下部軌道の一例)2と、この下部レール2に対向して天井部に配設された無端長円状の上部レール(上部軌道の一例)3と、一対の車輪4を介して下部レール2に案内され、一対のローラ5を介して上部レール3に案内される複数のラック(棚の一例)6と、これらラック6を一体的に正逆移動させる駆動装置7から構成されている。図1において、8はラック6に対して製品(物品の一例)の搬入出を行う搬入出口であり、上記レール2,3のカーブ部に1ヶ所設けている。
【0023】
上記駆動装置7は、両レール2,3の内側において、円弧中心近くに立設する駆動軸11ならびに従動軸12と、これら軸11,12に取り付けられ、棚設備の設置面付近で同じ水平面に配設された駆動輪体13ならびに従動輪体14と、両輪体13,14間に巻張され、かつ各ラック6の下端が連結されるチェーン(無端回動体の一例)15と、上記駆動軸11に、駆動輪体13と同軸にその上部位置に固定された従動スプロケット16と、この従動スプロケット16と同じ水平面上で両レール2,3の内側に配設された駆動スプロケット17と、これらスプロケット16,17間に巻張される駆動チェーン18と、駆動スプロケット17に回転軸が連結された、正逆駆動自在なモータ19とから構成されている。
【0024】
上記構成により、水平方向に、かつ無端状(ループ状)に張設されたチェーン15に対向して上方部および下方部にそれぞれ上部レール3および下部レール2が配設され、モータ19の駆動により、駆動スプロケット17、駆動チェーン18、従動スプロケット16、駆動軸11および駆動輪体13を介してチェーン2が駆動されることにより、ラック6は、上部が上部レール3に支持案内され、下部が下部レール2に支持案内されて移動する。また上記構成により、駆動輪体13ならびに従動輪体14は、棚設備の設置面付近に水平方向に一定間隔をおいて配設され、チェーン15はラック6の下部付近に張設される。
【0025】
また上記ラック6は、上記一対の車輪4を支持する車輪用枠体20と、長方形状に組み合わされ、下部で背面側(約半分程)に前記車輪用枠体20が固定される下部枠体21と、下部枠体21の四方に立設されたトラス22と、ラック6の移動方向とは直角な前後方向のトラス22の上端間をそれぞれ連結する上部連結部材23と、前記前後方向のトラス22間を連結する複数のラチス24と、前記移動方向の背面側トラス22間を連結するブレース25と、前記移動方向のトラス22間で正面側と背面側に対向して固定された上下複数段の棚用水平ビーム26と、前後方向の棚用水平ビーム26間に連結され、製品を支持する複数の腕木27と、前記上部連結部材23の背面側上部で、その約半分に配設され、前記一対のローラ5を上面に支持する上部枠体28から形成されており、上下に配設された水平ビーム26により棚段が形成され、また前後方向一対の腕木27により間口29が形成され、これら各間口29に、製品が収納される。
【0026】
またラック6の下部枠体21を構成する部材のうち、前後方向の一対の水平部材(第2部材の一例)21Aを背面側に延長しており、また各ラック6の背面部がラック6の移動により形成する移動経路kのうち直線経路部に沿って水平に、かつラック6の水平部材21Aの後端部上面高さより上方に隙間tを設けてガイドレール(第1部材の一例)30が配設されている。ガイドレール30は、このような配置により、ラック6の上下方向高さの中央より低い位置に配設される。
【0027】
このようなガイドレール30とラック6の水平部材21Aの構成により、図7に示すように、ラック6が非常停止あるいは緊急停止したとき、慣性水平力により、移動方向の前側下部枠体31の側面を支点としてラック6の後側が浮き上がると、ラック6の後側に位置する水平部材21Aの後端上部がガイドレール30に接触して支持されることにより、ラック6が揺れたり、倒れたりすることを防止している。なお、上記移動経路kうち直線経路部に沿ってのみにガイドレール30を配設しているのは、移動経路kのカーブ部では、両輪体13,14にチェーン15が噛合っている状態であり、ラック6が揺れたり、倒れたりすることはないことによる。また移動経路kのカーブ部にガイドレール30を設けることも可能である。
【0028】
また駆動輪体13に作用して駆動輪体13の位置を固定することにより、ラック6の下部の位置決めを行う下部位置決め手段(第2の位置決め手段の一例)Xが、棚設備の設置面の駆動輪体13位置に配設されている。すなわち、図5(a)(b)に示すように、駆動輪体13の外周で、対称位置の2箇所に、ラッパ状に開放された位置決め用凹部31が設けられ、各位置決め用凹部31の中心位置は、ラック6が商品搬入出口に対向する位置にあるとき、それぞれ下部レール2の直線部と平行な位置となるように配設され、この位置に位置決め用凹部31が停止されているとき、位置決め用凹部31に挿入される位置決め用ローラ32が先端に軸支された可動体(凸部を有する出退手段の一例)33が設けられ、この可動体33を直線的に出退自在とするため、可動体33にガイドローラ34が軸支され、このガイドローラ34を案内するスライドガイド35が設けられ、可動体33の後端にロッド36が連結されたシリンダ37が設けられている。また前記位置決め用凹部31のラッパ状の最も開放された先端部の開放寸法αは、考えられるラック6の最大停止誤差に合わせて設定されている。
【0029】
このような下部位置決め手段Xの構成による作用を説明する。
ラック6が搬入出口8に対向する位置に到達し、チェーン15の駆動が停止されると、ラック6が停止する。このとき、移動に伴う慣性水平力により、ラック6の停止位置には多少ずれが発生する。ラック6が停止すると、可動体33がシリンダ37により進出移動される。すると、ラック3の停止位置が多少ずれていても、その最大停止誤差に合わせて位置決め用凹部31がラッパ状に開放されていることにより、ローラ32が確実に位置決め用凹部31に入り、この凹部31の入口部の斜面に押圧されることから駆動輪体13が回動され、ローラ32が凹部31の最奥部まで嵌入されることにより、駆動輪体13、すなわちラック6が所定位置にロックされ(位置決めされ)、ラック6の移動方向の位置ずれが修正される。
【0030】
またラック6の上部枠体28に作用してラック6の上部の位置決めを行う上部位置決め手段(棚の上部に作用してこの棚の位置決めを行う位置決め手段の一例)Yが、上部レール3のカーブ部の搬入出口8位置に配設されている。すなわち、図4(a),図6に示すように、各ラック6にはそれぞれ、上部枠体28の背面側上部で、その中心位置(中央付近の一例)に、ラッパ状に開放された位置決め用凹部41Aを有する固定用部材41が設けられている。またこの位置決め用凹部41Aの中心位置は、ラック6が搬入出口8に対向する位置にあるとき、上部レール3の直線部と平行な位置とされ、また位置決め用凹部41Aのラッパ状の最も開放された先端部の開放寸法βは、ラック6が停止時に考えられる移動方向への最大倒れ誤差に合わせて設定されている。またラック6が搬入出口8に停止されているとき、位置決め用凹部41Aに挿入される位置決め用ローラ42が先端に軸支された可動体(凸部を有する出退手段の一例)43が天井部に設けられ、この可動体43を直線的に出退自在とするため、可動体43にガイドローラ44が軸支され、このガイドローラ44を案内するスライドガイド45が天井部に設けられ、可動体43の後端にロッド46が連結されたシリンダ47が設けられている。またラック6が搬入出口8に対向する位置にあるとき、上部枠体28の移動方向上部両端部にそれぞれ接触するプレート51がロッド52の先端に固定され、プレート51が上部枠体28に作用することによりラック6のねじれを修正するための一対のシリンダ(修正手段の一例)53が設けられている。
【0031】
このような上部位置決め手段Yの構成による作用を説明する。
ラック6が搬入出口8に対向する位置に到達すると、チェーン15の駆動が停止され、ラック6が停止する。このとき、移動に伴う慣性水平力により、ラック6の上部が移動方向に多少倒れようとし、また図6に示すように、ラック6は矢印Cで示す方向、ラック6の正面の方向に、ラック6自身の荷重および収納している製品の荷重で倒れようし、ラック6の姿勢にねじれが発生する。またこのとき、ローラ5が上部レール3の外側に当る。
【0032】
ラック6が停止し、上記下部位置決め手段Xが駆動された後、すなわちラック6の移動方向の位置ずれが修正された後、まず可動体43がシリンダ47により進出移動される。このとき、ラック3が多少倒れていても、最大倒れ誤差に合わせて位置決め用凹部41がラッパ状に開放されていることにより、ローラ42が確実に位置決め用凹部41に入り、この凹部41Aの最奥部まで嵌入され、位置決め用凹部41の位置が固定されるとともに、ラック6の上部がラック6の移動方向に倒れようとすることが防止される。続いて、一対のプレート51がそれぞれシリンダ53により進出移動される。このとき、上部枠体28の移動方向上部両端部がプレート51により押され、上部枠体28、すなわちラック6は3点で支持され、さらにラック6が前方に倒れようとし、ローラ5が上部レール6の外側に当っていることにより、一対のプレート51が進出した面のラインに、すなわち姿勢が正面に正対するようにねじれが確実に修正され、また所定位置にロックされる(位置決めされる)。
【0033】
上記構成による作用を説明する。
使用者は、搬入出口8付近に設けられる入力装置(コンソール等;図示せず)により使用するラック6を指定する。すると、まず、下部位置決め手段Xのシリンダ37が駆動され、可動体33が退出移動されてローラ32が駆動輪体13の凹部31から引き抜かれ、また同時に、上部位置決め手段Yのシリンダ47とシリンダ53が駆動され、可動体43とプレート51が退出移動され、搬入出口8に対向して停止しているラック3の上部枠体28が開放される。続いて前記モータ19が駆動され、このモータ19によりチェーン15が回動され、チェーン15に連結されたラック6が移動され、前記入力装置により指定した、使用するラック6が搬入出口8に近づくと減速され、搬入出口8に位置すると、モータ19が停止され、よって使用するラック6が搬入出口8に対向して停止される。
【0034】
次に下部位置決め手段Xのシリンダ37が駆動され、可動体33が進出移動される。このとき上述しように、ラック6の停止位置が多少ずれていても、ラック6は正規の停止位置まで移動され、ローラ32が凹部31の最奥部まで嵌入されることにより、駆動輪体13、すなわちラック6が所定位置に位置決めされ、ラック6の移動方向の位置ずれが修正される。
【0035】
次に、上部位置決め手段Yのシリンダ47が駆動され、可動体43が進出移動されローラ42が確実に位置決め用凹部41に嵌入される。このとき上述しように、位置決め用凹部41の位置が固定されるとともに、ラック6の上部がラック6の移動方向に倒れようとすることが防止される。
【0036】
次に、上部位置決め手段Yのシリンダ53が駆動され、一対のプレート51が進出移動され、上部枠体28の移動方向上部両端部に接触される。このとき上述しように、ラック6の姿勢にねじれがあっても、姿勢が正面に正対するようにねじれが確実に修正され、ラック6が搬入出口8に正確に位置決めされる。この搬入出口8に位置決めされたラック6に対して製品の移載あるいは搬入出が実行される。
【0037】
以上のように、本実施の形態によれば、ラック6が非常停止あるいは緊急停止したときなどラック6の停止に伴い、慣性の水平力によりラック6の移動方向後部が浮き上がったとき、または地震などにより振動が発生してラック6全体あるいはその一部が浮き上がったとき、この浮き上がりが、水平部材21Aがガイドレール30に支持されることで抑えられることによって、上部チェーンが無くても、ラック6が揺れたり、倒れたりする恐れを回避することができる。また上部チェーンが無くなることにより、高所でのメンテナンス作業を無くすことができる。
【0038】
また本実施の形態によれば、水平部材21Aは、ラック6の下部枠体21を構成する部材を延長して形成されることによって、新たな部材を用意したり取付けたりする必要がなくなり、コストを低減することができる。
【0039】
また本実施の形態によれば、ガイドレール30はラック6の上下方向高さの中央より低い位置に配設されることにより、低い位置で水平部材21Aがガイドレール30に支持され、ラック6が揺れたり、倒れたりする恐れをより効果的に回避することができる。
【0040】
また本実施の形態によれば、搬入出口8の上部位置(上部レール3の少なくとも一箇所)に設けた上部位置決め手段Yが、ラック6の上部枠体28に作用し、ラック6の上部が固定されることにより、ラック6の向きを正確に正面の向きに修正することができ、よって上部にチェーンを敷設することなく、自動移載を可能とすることができる。
【0041】
また本実施の形態によれば、下部位置決め手段Xが駆動輪体13に作用し、駆動輪体13の位置が固定されることにより、この駆動輪体13に巻張されたチェーン15に連結されたラック6の下部の位置を固定でき、ラック6の位置決めを正確に行うことができ、ラック6の移動方向の位置ずれを修正することができる。
【0042】
また本実施の形態によれば、下部位置決め手段Xのシリンダ37が駆動され、駆動輪体13の位置が固定されことによりラック6の移動方向の位置ずれを修正でき、次に上部位置決め手段Yのシリンダ47が駆動され、ローラ42がラック6の凹部41Aに嵌入されることによりラック6の上部がラック6の移動方向に倒れようとすることを防止でき、次にシリンダ53が駆動されプレート51がラック6の上部正面部の箇所に接触されることによりラック6のねじれを修正することができる。なお、下部位置決め手段Xのシリンダ37、上部位置決め手段Yのシリンダ47の順に駆動しているが、これらシリンダ37と上部位置決め手段Yのシリンダ47を同時に駆動すると、位置決め用凹部41Aのラッパ状の最も開放された先端部の開放寸法βを、ラック6の最大停止誤差およびラック6が停止時に移動方向へ倒れる最大倒れ誤差を考慮して設定する必要、すなわち開放寸法を(α+β)とする必要があり、位置決め用凹部41Aの開放寸法を(α+β)とした固定用部材41を用意する必要がある。
【0043】
なお、上記実施の形態では、ラック6はラック自体が下部レール2と上部レール3に案内されて移動しラック6が上下レール2,3から外れない構成としているが、物品を収納する台車が乗り降りできる枠体を下部レール2と上部レール3に案内させて移動させ、台車を搬入出できる台車式の回転式棚としてもよい。また上下一対のレール2,3を配設して1段のラック6を回転移動させているが、上下2段にそれぞれ下部レール2と上部レール3を配置し、各段にラック6を配置し、各段毎にそれぞれラックを移動できる2段式の回転式棚としてもよい。
【0044】
また上記実施の形態では、ラック6を、腕木27に製品を載せることにより製品を収納する形式としているが、トラス22にフックを設けて、製品をフックに架けることで収納するフック式の回転式棚としてもよい。
【0045】
また上記実施の形態では、搬入出口8をレール2,3のカーブ部に1ヶ所だけ設けているが、搬入出口8はレール2,3のカーブ部に限ることはなく、レール2,3の直線部に設けてもよく、また1ヶ所に限ることはなく、複数ヶ所に設けてもよい。このとき、上記上部位置決め手段Yを各搬入出口毎に設ける。
【0046】
また上記実施の形態では、上部位置決め手段Yの修正手段を構成するシリンダ53を2箇所に配置しているが、2箇所に限ることはなく、さらにシリンダ53を増設するようにしてもよい。特に、ラック6のねじれが大きく、ねじれを修正する力が多く必要なとき、図6に仮想線で示すように、上部枠体28に作用する上記シリンダ53のプレート51とは逆の向きから上部枠体28に作用するプレート61をロッド62の先端に固定した一対のシリンダ62を設ける。プレート61はシリンダ62の駆動により上部枠体28(ラック6)に、前記プレート51とは逆な向きから接触自在とされる。
【0047】
また上記実施の形態では、ガイドレール30に支持される第2部材を、ラック6の下部枠体21の(延長)水平部材21Aにより形成しているが、このような水平部材に限ることはなく、図8に示すように、車輪用枠体20の背面側で、ラック6の移動方向の両端部に、水平回転軸が背面側へ突出したローラ61を設けるようにしてもよい。このとき、ラック6が浮き上がると、このローラ61がガイドレール30に接触して支持されることにより、ラック6が揺れたり、倒れたりすることを防止することができる。また図8では、車輪用枠体20にローラ61を設けているが、もっと上方のトラス22位置に設けてもよい。このとき、ローラ61の高さ位置に合わせてガイドローラ30の高さ位置を変更するが、ガイドローラ30の高さ位置がラック6の上下方向高さの中央より低い位置となるように、ローラ61の高さ位置は制限される。
【0048】
また上記実施の形態では、下部位置決め手段Xでは、駆動輪体13の外周で、対称位置の2箇所に、ラッパ状に開放された位置決め用凹部31を設け、位置決め用凹部31に挿入される位置決め用ローラ32が先端に軸支された可動体(凸部を有する出退手段の一例)33をシリンダ37により出退自在としているが、図9(a)に示すように、駆動輪体13の外周で、対称位置の2箇所に位置決め用突起(凸部の一例)71を設け、この突起71に嵌入される、ラッパ状に開放された位置決め用凹部72が先端に固定された可動体33をシリンダ37により出退自在としてもよい。このとき、位置決め用凹部72のラッパ状の最も開放された先端部の開放寸法αは、考えられるラック6の最大停止誤差に合わせて設定される。
【0049】
また上部位置決め手段Yでは、固定用部材41に位置決め用凹部41Aを設け、この位置決め用凹部41Aに挿入される位置決め用ローラ42が先端に軸支された可動体(凸部を有する出退手段の一例)43をシリンダ47により出退自在としているが、図9(b)に示すように、固定用部材41に位置決め用凸部73を設け、この位置決め用凸部73に嵌入される、ラッパ状に開放された位置決め用凹部74が先端に固定された可動体43をシリンダ47により出退自在としてもよい。このとき、位置決め用凹部74のラッパ状の最も開放された先端部の開放寸法βは、ラック6が停止時に考えられる移動方向への最大倒れ誤差に合わせて設定されている。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、棚が非常停止あるいは緊急停止したときなど棚の停止に伴い、慣性の水平力により棚の移動方向後部が浮き上がっても、この浮き上がりは第2部材が第1部材に支持されることに抑えられることにより、棚が揺れたり、倒れたりする恐れを回避することができる。
【0051】
また本発明によれば、上部軌道の少なくとも一箇所に設けた位置決め手段が、棚の上部に作用し棚の上部が固定されることにより、棚を向きを正面の向きに正確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における棚設備の平面図である。
【図2】同棚設備に設けられるラックの正面図である。
【図3】同棚設備に設けられるラックの側面図である。
【図4】同棚設備に設けられるラックの上部および下部の拡大側面図である。
【図5】同棚設備に設けられる下部位置決め手段の平面および側面図である。
【図6】同棚設備に設けられる上部位置決め手段の平面図である。
【図7】同棚設備に設けられるラックの停止時の説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における棚設備に設けられるラックの下部の拡大側面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における棚設備に設けられる下部位置決め手段と上部位置決め手段の要部平面図である。
【符号の説明】
1 回転式棚本体
2 下部レール
3 上部レール
4 車輪
5 ローラ
6 ラック
7 駆動装置
13 駆動輪体
14 従動輪体
15 チェーン
19 モータ
20 車輪用枠体
21 下部枠体
21A 水平部材
27 腕木
28 上部枠体
30 ガイドレール
31,41A,72,74 位置決め用凹部
32,42 位置決め用ローラ
33,43 可動体
37,47,53 シリンダ
41 固定用部材
51 プレート
71 位置決め用突起
73 位置決め用凸部
X 下部位置決め手段
Y 上部位置決め手段

Claims (7)

  1. 水平方向に、かつ無端状に張設された無端回動体に対向して上方部および下方部にそれぞれ上部軌道および下部軌道を配設し、
    前記無端回動体に取付けられ、この無端回動体が駆動されることにより、上部が前記上部軌道に支持案内され、下部が前記下部軌道に支持案内されて移動する複数の棚を備えた棚設備であって、
    前記各棚の背面部が前記棚の移動により形成する移動経路うち少なくともその直線経路部に沿って第1部材を配設し、
    前記各棚の背面部にそれぞれ、前記棚が浮き上がったときに前記第1部材に支持される第2部材を設けたこと
    を特徴とする棚設備。
  2. 前記第2部材を、前記棚の下部枠体を構成する部材のうち、移動方向とは直角な前後方向の部材を背面側に延長して形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の棚設備。
  3. 前記第1部材を、前記棚の上下方向高さの中央より低い位置に配設したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の棚設備。
  4. 水平方向に、かつ無端状に張設された無端回動体に対向して上方部および下方部にそれぞれ上部軌道および下部軌道を配設し、
    前記無端回動体に取付けられ、この無端回動体が駆動されることにより、上部が前記上部軌道に支持案内され、下部が前記下部軌道に支持案内されて移動する複数の棚を備えた棚設備であって、
    前記無端回動体を、前記棚の下部付近に張設し、
    前記上部軌道の少なくとも一箇所に、前記棚の上部に作用してこの棚の位置決めを行う位置決め手段を配設したこと
    を特徴とする棚設備。
  5. 前記各棚の上部背面側中央付近にそれぞれ、凹部または凸部を設け、
    前記位置決め手段を、
    前記棚の凹部に対して出退自在な凸部、または前記棚の凸部に対して出退自在な凹部を有する出退手段と、
    前記棚の上部正面部の少なくとも2箇所に接触自在とされ、棚のねじれを修正する修正手段
    から構成したこと
    を特徴とする請求項4に記載の棚設備。
  6. 前記無端回動体は、前記棚の下部付近の高さに、水平方向に一定の間隔をおいて配設された一対の輪体に巻張され、
    前記少なくとも一方の輪体に作用して、この輪体の位置を固定することにより前記棚の位置決めを行う第2の位置決め手段を配設したこと
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載の棚設備。
  7. 前記棚が停止すると、前記第2の位置決め手段を前記一方の輪体に作用させてこの輪体の位置を固定させ、次に前記出退手段の凸部を進出させて前記棚の凹部に嵌入させ、または前記出退手段の凹部を進出させて前記棚の凸部に嵌入させ、次に前記修正手段を前記棚の上部正面部の少なくとも2箇所に接触させること
    を特徴とする請求項6に記載の棚設備。
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CN115108247A (zh) * 2022-07-05 2022-09-27 湖北三江航天万峰科技发展有限公司 一种重载水平回转输送装置

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