JP2004358824A - レーザーマーキング方法及びレーザーマーキング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送しながらプリントロール24に巻き掛けたXレイフィルム12にレーザービームLBを照射してマーキングパターンを形成するときに、プリントロールの外周部を、熱伝導率が15W/(m・K)以上の金属材料を用いて形成する。また、Xレイフィルムとプリントロールの接触伝熱係数が、475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となるように、Xレイフィルムの搬送速度及びウエブテンションとなるように設定する。これにより、レーザービームが照射されることによりXレイフィルムに発熱が生じても、Xレイフィルムの温度上昇を抑え、増減感などの性能故障を生じさせることなく、高品質のマーキングパターンMPを形成することができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料などのウエブ状の被印字体にレーザー光を照射して、文字や記号などのマーキングパターンを形成するレーザーマーキング方法及びレーザーマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザービームを用いた加工方法には、レーザービームを被加工部材の表面に照射することにより、このレーザービームの熱によって被加工部材の表面に溶融などを生じさせることにより、被加工部材の表面を加工する方法がある。
【0003】
また、レーザービームの利用方法としては、レーザービームを照射することにより被印字体の表面にドット状の加工跡を形成し、この加工跡によるドット配列で文字や記号等を形成するマーキング方法がある。
【0004】
例えば、Xレイフィルムなどの感光材料においては、レーザービームが照射されることによりレーザービームのエネルギーを吸収して、ドット状の被りや変形が生じる。ここから、Xレイフィルムなどの感光材料に、レーザービームを走査しなが照射して、ドット配列による文字や記号などのマーキングパターンを形成することができる。
【0005】
また、ウエブ状の感光材料などを被印字体として、被印字体の表面にレーザービームを照射してマーキングパターンを形成する時には、このウエブ状の感光材料を搬送し、レーザービームを走査しながら照射する。
【0006】
このとき、感光材料の表面に対してレーザービームの焦点が一定位置となるように、感光材料をバックアップローラの周面に巻き掛け、バックアップローラに巻き掛けられた感光材料の表面へレーザービームを照射するようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0007】
また、感光材料に視認性の高いドットを形成するために、レーザービームのエネルギー密度と照射時間を適正に設定する提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
【0008】
ところで、レーザーマーキングを行うときに、Xレイフィルムにレーザービームを照射すると、レーザービームの照射部分に発熱が生じる。このときの熱が、バックアップローラに伝達されずに感光材料に残ると、感光材料に増減感などの性能異常や熱被り等の品質故障が生じる。
【0009】
ここから、フレキシブル配線板を被対象物として、このフレキシブル配線板にレーザービームを照射するときに、フレキシブル配線板を受板に吸着保持して撓みによる焦点位置のズレを防止するときに、この受板を、伝熱係数が8W/mK以上の金属製とすることにより、放熱性を確保するようにした提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−239378号公報
【特許文献2】
特開2001−239700号公報
【特許文献3】
特許第3191201号公報
【特許文献4】
特許第3202977号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この程度の伝熱係数の材質でバックアップロールの外周部を形成しただけでは、感光材料に対する十分な放熱効果が得られず、感光材料に熱被り等の品質故障が生じてしまう可能性がある。
【0012】
また、感光材料などのウエブ状の被印字体をバックアップロールに巻き掛ける時には、同伴エアによって被印字体とバックアップロールの間に空気層が形成されてしまい、この空気層によって伝熱効率が低下してしまうという問題が生じる。
【0013】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、感光材料などのウエブ状の被印字体を搬送しながらレーザー光を照射してマーキングパターンを形成するときに、被印字体自体に発生する熱によって仕上がり品質が損なわれるのを防止したレーザーマーキング方法及びレーザーマーキング装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のレーザーマーキング方法は、ウエブ状の被印字体を搬送しながらレーザー光を照射してマーキングパターンを形成するレーザーマーキング方法であって、熱伝導率が15W/(m・K)以上の部材によって外周部を形成したバックアップロールに前記被印字体を巻き掛けて搬送し、前記バックアップローラに巻きかけられている前記被印字体に前記レーザー光を照射してマーキングすることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、被印字体にレーザー光を照射するときに、被印字体を巻きかけるバックアップロールの外周部を、熱伝導率が15W/(m・K)以上の部材によって形成する。
【0016】
これにより、レーザー光が照射されることにより発熱した被印字体からの熱が伝達されても、この熱を確実に拡散させることができ、被印字体から受けた熱によって被印字体を加熱してしまうのを確実に防止することができる。
【0017】
また、請求項2に係るレーザーマーキング方法では、前記バックアップロールとバックアップロールに巻き掛けられながら搬送される前記被印字体との間の接触伝熱係数が、475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となるように設定した前記被印字体の搬送速度及び被印字体の張力で被印字体を搬送することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、被印字体とバックアップロールの間の接触伝熱係数を475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上としている。
【0019】
ウエブ状の被印字体をバックアップロールに巻き掛けながら搬送するときには、バックアップロールの周面近傍や、バックアップロールに巻き掛けられる被印字体の表面近傍の空気が、同伴エアとして被印字体とバックアップローラの間に巻き込まれて空気層を形成してしまうことがあり、この同伴エア量が増加することにより、被印字体とバックアップロールの間の接触伝熱係数を低下させてしまう。
【0020】
接触伝熱係数が低下すると、レーザー光が照射されることにより被印字体に発生する熱が放熱されず、被印字体に温度上昇を生じさせてしまう。
【0021】
このときに、本発明では、接触伝熱係数を475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上とすることにより、被印字体からの確実な放熱が可能となるようにしている。
【0022】
これにより、レーザー光が照射されることにより被印字体に発生した熱を、バックアップロールに確実に伝達して放熱することができ、被印字体に温度上昇が生じてしまうのを確実に抑えることができる。
【0023】
このようにして被印字体の温度上昇を確実に抑えることにより、マーキングパターンを形成するために、被印字体に製品品質の低下が生じるのを確実に防止することができる。
【0024】
このような本発明のレーザーマーキング方法では、前記被印字体としてウエブ状の感光材料を適用することができ、これにより、感光材料にマーキングパターンを形成することにより、感光材料に増減感等の性能故障を生じさせてしまうのを確実に防止することができる。
【0025】
このような本発明が適用されるレーザーマーキング装置は、被印字体としてウエブ状の感光材料を搬送しながらレーザー光を照射してマーキングパターンを形成するレーザーマーキング装置であって、前記感光材料を所定の搬送速度及び張力で搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記感光材料に、レーザー発振手段によって発振したレーザー光を照射し、被印字体にマーキングパターンを形成するマーキング手段と、外周部の熱伝導率が15W/(m・K)以上の部材によって形成されて前記レーザー発振手段に対向して配置され、前記感光材料を巻きかけて前記搬送手段に応じた回転速度で回転するバックアップロールと、を含むものであればよい。
【0026】
また、本発明のレーザーマーキング装置は、前記バックアップロールとバックアップロールに巻き掛けられる前記感光材料の間の接触伝熱係数が475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となる前記搬送速度ないし前記張力で、前記感光材料を搬送するものであることが好ましい。
【0027】
被印字体とバックアップロールの間の同伴エア量は、被印字体の搬送速度が高くなったり、張力が低下することにより増加し、この同伴エア量の増加に応じて、接触伝熱係数が低下する。
【0028】
ここから、接触伝熱係数が475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となるように搬送速度及び張力を設定することにより、被印字体の温度上昇を確実に抑えることができる。
【0029】
このようなレーザーマーキング装置としては、前記感光材料の前記搬送速度を235m/min以下、好ましくは230m/min以下とするか、前記バックアップロールに巻き掛けられる前記感光材料の張力を、4.5kg/m以上、好ましくは5kg/m以上とすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したマーキング装置10の概略構成を示している。このマーキング装置10は、ロール状に巻き取られた長尺のXレイフィルム12を被印字体として、このXレイフィルム12を搬送する過程で、その表面にレーザービームLBを照射して、文字や記号等のマーキングパターンを形成するマーキング加工を施す。
【0031】
Xレイフィルム12は、感光材料の一例として適用しており、図2に示すように、本実施の形態に適用したXレイフィルム12は、支持体であるベース層14にPET(ポリエチレンテレフタレート)を用い、このベース層14の少なくとも一方の面に乳剤が塗布されて乳剤層16が形成された一般的構成となっている。
【0032】
図1に示すように、Xレイフィルム12は、乳剤層16が外向きとなって巻芯18にロール状に巻かれており、マーキング装置10には、このXレイフィルム12が送出しロール50として装填され、最外層から引き出される。
【0033】
送出しロール50から引き出されたXレイフィルム12は、パスロール20に巻き掛けられ、進行方向(図1の矢印方向)から上方(図1の紙面上方)へ略直角に方向転換されてパスロール22に巻き掛けられる。また、Xレイフィルム12は、パスロール22に巻き掛けられることにより進行方向へ略直角に方向転換され、本実施の形態でバックアップロールとして設けているプリントロール24へ至るようになっている。
【0034】
マーキング装置10では、Xレイフィルム12をプリントロール24に巻き掛ける位置が、レーザービームLBの照射位置として設定されており、このプリントロール24により進行方向から下方へ略直角に方向転換されたXレイフィルム12は、対で配置されたロール26に挟持され、かつ、進行方向へ略直角に方向転換され、小ロール28、30へ向けて送り出される。
【0035】
小ロール28、30の間には、搬送手段を形成するサクションドラム32が配置されており、このサクションドラム32によって、小ロール28、30の間に略U字状の搬送路が形成され、Xレイフィルム12は、小ロール28、30の間でサクションドラム32に巻き付けられる。
【0036】
サクションドラム32は、外周面に多数の小孔(図示省略)が設けられ、周面に巻き付けられるXレイフィルム12をエア吸引によって吸着保持し、かつ、図示しない付勢手段の付勢力で、図1の紙面下方へ移動可能となっている。これにより、Xレイフィルム12は、所定のウエブテンション(張力)が付与され、このウエブテンションによって、前記プリントロール24を通過するときに、プリントロール24の周面に密着される。なお、Xレイフィルム12に所定のウエブテンションを付与する付勢手段としては、従来公知の任意の構成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0037】
ロール26から送り出されるXレイフィルム12は、一対の小ロール28、30の間を略U字状に搬送されて小ロール30から送り出され、巻芯34に巻き取られる。これにより、送出しロール50から引き出したXレイフィルム12によって巻取りロール52が形成される。
【0038】
一方、マーキング装置10には、巻取り制御装置36が設けられている。巻取り制御装置36は、巻芯18、34及びサクションドラム32を駆動する駆動手段を制御することにより、送出しロール50からのXレイフィルム12の引出し、引出したXレイフィルム12の搬送及び巻芯34へのXレイフィルム12の巻取りを行う。
【0039】
マーキング装置10では、基本的に、同一の線速度(ライン速度)でXレイフィルム12を搬送するように、巻芯18、34を回転駆動すると共に、サクションドラム32がXレイフィルム12を吸着保持しながら回転する。
【0040】
サクションドラム32には、ロータリーエンコーダ38が取り付けられており、ロータリーエンコーダ38がサクションドラム32の回転角に応じたパルス信号を出力する。マーキング装置10では、このロータリーエンコーダ38から出力するパルス信号からXレイフィルム12のライン速度と共に搬送長の監視が可能となっている。
【0041】
ところで、マーキング装置10には、マーキング手段としてレーザービームLBを射出するマーキングヘッド40及びマーキングヘッド40からのレーザービームLBの射出を制御するレーザー制御装置42が設けられている。前記したロータリーエンコーダ38は、レーザー制御装置42に接続しており、レーザー制御装置42には、Xレイフィルムの搬送に応じたパルス信号が入力されるようになっている。
【0042】
図1及び図3に示すように、マーキングヘッド40は、その先端部であるレーザービームLBの射出口が、プリントロール24に巻き掛けられるXレイフィルム12に対向するように配置されている。また、マーキングヘッド40は、レーザー発振器44と、図示しない集光レンズ等の光学系を含むビーム偏向器46と、を備えており、レーザー発振器44から発せられるレーザービームLBを、プリントロール24に巻き掛けられているXレイフィルム12へ向けて射出する。
【0043】
レーザー制御装置42(図3では図示省略)は、所定のタイミングで駆動信号(例えばパルス信号)をレーザー発振器44へ出力する。
【0044】
本実施の形態では、一例としてCO2レーザーを用いており、レーザー発振器44は、CO2レーザーを発振するレーザー発振管を備えており駆動信号が入力されることによりレーザー発振管によって定まる波長のレーザービームLBを射出する。
【0045】
ビーム偏向器46は、例えばAOD(音響光学装置)を備えており、レーザー制御装置42は、所定のタイミングで偏向信号を出力する。ビーム偏向器46は、この偏向信号に基づいてレーザービームLBを、Xレイフィルム12の搬送方向と直交する方向である幅方向に沿って走査する。
【0046】
このとき、マーキングヘッド40が、プリントロール24に巻き掛けられているXレイフィルム12に対向するように配置されることにより、Xレイフィルム12上には、一定のスポット径でレーザービームLBが照射される。なお、ビーム偏向器46によって走査されたレーザービームLBは、集光レンズによって、Xレイフィルム12上で所定のスポット径の焦点を結ぶように結像される。
【0047】
Xレイフィルム12は、レーザービームLBが照射されることにより、このレーザービームLBの熱エネルギーを吸収して乳剤層16に溶融、蒸着が生じる。Xレイフィルム12の乳剤層16は、溶融、蒸着する過程で膨張した内部に多数の気泡が生じることにより、表面が凸状となってドット16Aが形成される。
【0048】
Xレイフィルム12は、乳剤層16に多数の微細な気泡が形成されることにより、この気泡間の境界膜が多数形成されることになり、光の乱反射が助長される。これにより、Xレイフィルム12は、ドット16Aの内外で反射光量が大きく変化することで、未現像か現像済みか、あるいは濃度の濃淡にかかわらず、ドット16Aの視認が可能となる。
【0049】
マーキング装置10では、このドット16Aの配列により文字や記号、キャラクター等のマーキングパターンMPを形成する。
【0050】
レーザー制御装置42には、Xレイフィルム12に記録すべき文字や記号等のマーキングパターンMP(図3参照)に対応したパターン信号が、例えば巻取り制御装置36から入力される。
【0051】
レーザー制御装置42は、前記ロータリーエンコーダ38から入力されるパルス信号に基づいてXレイフィルム12のライン速度及び搬送長を監視しながら、パターン信号に応じてレーザー発振器44へ駆動信号を出力すると共に、ビーム偏向器46へ偏向信号を出力する。
【0052】
これにより、マーキングヘッド40は、マーキングパターンに応じてレーザービームLBをオン/オフさせて走査しながら、このレーザービームLBをXレイフィルム12に照射する。このとき、図3に示すように、レーザー制御装置42は、マーキングヘッド40のビーム偏向器46によるレーザービームLBの走査方向(偏向方向)を主走査方向とし、Xレイフィルム12の搬送方向を副走査方向として、レーザービームLBをXレイフィルム12に照射して、Xレイフィルム12にマーキングパターンMPを形成する。なお、図3では、マーキングパターンMPとしてアルファベットを用いた例を示している。
【0053】
図3、図4(A)及び図4(B)に示すように、マーキングパターンMPは、例えば5×5ドットなどのドット配列で形成される文字や記号、キャラクター等を用いて形成することができる。また、マーキングパターンMPは、図4(B)に示すように、ドット配列によって形成した複数の文字、数字や記号等を用いるなど、任意の構成で形成することができる。
【0054】
なお、図3及び図4(A)に示すように、Xレイフィルム12が、幅方向の所定位置(カットライン48を鎖線で示す)で長手方向に沿ってカットされて小幅のロール状又はシート状に加工されるときには、このカットライン48を挟んで両サイドに、天地の向きが逆となったマーキングパターンMPを形成することも可能である。
【0055】
一方、Xレイフィルム12に視認性の高いドット16Aを形成するためのレーザービームLBの照射時間は、レーザー発振器44の発振波長(レーザービームLBの波長)が、例えば9.3μm、9.6μmなどの9μm帯で1μsec〜15μsecの範囲となる。なお、レーザー発振器44の発振波長が例えば10.6μmなどの10μm帯のときには、レーザービームLBの照射時間を5μsec〜18μsecの範囲とすることにより上記したドット16Aを形成することが可能であるが、本実施の形態では、作業効率(マーキング効率)の向上を図るために、9μm帯の波長のレーザービームLBを発振するレーザー発振器44を用いている。
【0056】
また、レーザービームLBの照射時間をさらに制御して、Xレイフィルム12のベース層14と乳剤層16との間の境界面に空間ができないようにすることが好ましい。この空間は、ドット16Aを形成するときに乳剤層16に生じる気泡とは異なるものであり、ベース層14と乳剤層16の間にこの空間が生じていると、レーザービームLBを照射してドット16Aを形成した時点ではドット16Aの視認性が高くなるが、Xレイフィルム12に対して現像処理を施すことで、この空間の上部側の乳剤層16が飛散して開口してしまうことになり、前記した照射時間(9μm帯で15μsec、10μm帯で18μsec)を越えてドット16Aを形成したときと同等の状態となってしまう。
【0057】
Xレイフィルム12のベース層14と乳剤層16の間に、このような空間が生じないようにするためには、レーザービームLBの照射時間を、発振波長が9μm帯で1μsec〜10μsec、10μm帯で5μsec〜18μsecと狭い範囲で制御することが好ましく、これにより、マーキングパターンMPに対するXレイフィルム12の製造段階での視認性の評価と、ユーザーによる視認性の評価との差を軽減することが可能となる。
【0058】
なお、このときのレーザービームLBの照射時間は、レーザービームLBの波長が9μm帯と10μm帯との間で殆ど差がないが、波長が10μm帯のレーザービームLBによって形成したドット16Aの突量は、波長が9μm帯のレーザービームLBによって形成したドット16Aの突量の約2倍となり、ドット16Aの視認性の観点から9μm帯の波長のレーザービームLBを使用することが好ましく、本実施の形態では、9μm帯の波長のレーザービームLBを発振するレーザー発振器48を用いている。
【0059】
一方、Xレイフィルム12は、レーザービームLBが照射されることにより発熱して温度上昇が生じる。このときに、Xレイフィルム12は、温度が上昇した状態が続くことにより、増減感などの性能異常が生じる。
【0060】
また、このXレイフィルム12の熱は、Xレイフィルム12が巻き掛けられるプリントロール24の外周部に伝達される。この熱がプリントロール24に蓄積されると、プリントロール24がXレイフィルム12を加熱して、Xレイフィルム12に増減感などの性能異常を生じさせてしまう。
【0061】
ここから、本実施の形態に適用したマーキング装置10では、レーザービームLBが照射されるときにXレイフィルム12が接触するプリントロール24の外周部を、熱伝導率が15W/(m・K)以上の金属を用いて形成し、プリントロール24の外周部の放熱性を向上させることにより、プリントロール24の外周部が、Xレイフィルム12から伝達される熱を蓄積するのを抑えるようにしている。また、プリントロール24の外周部の放熱性を向上させることにより、Xレイフィルム12の熱も、プリントロール24によって放出可能となるようにしている。
【0062】
図3に示すように、本実施の形態では、プリントロール24を内部が中空な円筒状に形成して、外周部にXレイフィルム12を巻きかけるようにしている。このとき、本実施の形態では、一例として熱伝導率αが15W/(m・K)のSUS(ステンレス)を用いて、プリントロール24の外周部を形成している。なお、本実施の形態では、このプリントロール24の外周部表面にハードクロームメッキ(熱伝導率:90.3W/(m・K))を施して表面粗さが4S以下となるようにし、Xレイフィルム12を巻き掛けたときに、Xレイフィルム12に擦り傷などの損傷が生じるのを防止するようにしている。
【0063】
一方、Xレイフィルム12を搬送しながら、このXレイフィルム12をプリントロール24に巻き掛けるようにした場合、Xレイフィルム12の表面近傍の空気やプリントロール24の外周面近傍の空気が、所謂同伴エアとして、Xレイフィルム12とプリントロール24の外周面との間に巻き込まれ、プリントロール24とこのプリントロール24に巻き付けられたXレイフィルム12との間に空気層を形成してしまうことがある。
【0064】
この空気層は、Xレイフィルム12とプリントロール24との間に断熱効果を持たせ、Xレイフィルム12からの放熱性を低下させてしまう。
【0065】
すなわち、Xレイフィルム12とプリントロール24の間では、同伴エアによって空気層が形成されることにより、接触伝熱係数Hが低くなり、Xレイフィルム12の放熱効果が低下する。
【0066】
この同伴エア量は、Xレイフィルム12のライン速度が低下することにより減少し、また、プリントロール24に巻き掛けられるXレイフィルム12のウエブテンションが高くなることにより減少し、この同伴エア量を減少させることにより、接触伝熱係数Hの低下を抑えることができる。
【0067】
ここから、マーキング装置10では、Xレイフィルム12の接触伝熱係数Hが475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となるように、レーザービームLBが照射されるときのXレイフィルム12のライン速度VないしウエブテンションTを設定して、レーザービームLBを照射したときのXレイフィルム12の温度上昇を抑えるようにしている。
【0068】
このように形成されているマーキング装置10では、巻取り制御装置36によって制御されて送出しロール50からのXレイフィルム12の引出しを開始する。これにより、Xレイフィルム12は、プリントロール24、サクションドラム32等に巻き掛けながら搬送されて巻芯34に巻き取られて巻取りロール52が形成される。
【0069】
このとき、サクションドラム32は、巻取り制御装置36によって制御されて、回転しながらエアー吸引を開始することにより、外周面に巻き掛けられるXレイフィルム12を吸着保持する。これにより、Xレイフィルム12は、一定のライン速度で搬送される。また、サクションドラム32は、図示しない付勢手段の付勢力で、Xレイフィルム12に所定のウエブテンションを付与している。
【0070】
これにより、サクションドラム32の回転速度(周速度)がXレイフィルム12のライン速度となり、Xレイフィルム12は、このライン速度でプリントロール24に巻き掛けられながら搬送される。
【0071】
一方、レーザー制御装置42は、サクションドラム32の回転速度をロータリーエンコーダ38によって検出して、Xレイフィルム12のライン速度と共に搬送長を監視しており、Xレイフィルム12の搬送長が予め設定されている長さに達すると、巻取り制御装置36から入力されるパターン信号に応じて、レーザー発振器44の駆動信号及びビーム偏向器46の偏向信号を出力する。
【0072】
レーザー発振器44は駆動信号が入力されることにより、この駆動信号に応じてレーザービームLBを発振する。ビーム偏向器46は、このレーザービームLBを偏向信号に応じて偏向する。
【0073】
これにより、Xレイフィルム12には、パターン信号に応じてレーザービームLBが走査されながら照射され、パターン信号に応じたドット配列のマーキングパターンMPが形成される。
【0074】
ところで、Xレイフィルム12は、レーザービームLBが照射されることにより、乳剤層16に溶融が生じてドット16Aが形成される。このとき、Xレイフィルム12では、レーザービームLBが照射される位置で発熱する。
【0075】
この熱にによってXレイフィルム12に温度上昇が生じると、増減感などの感光材料として性能故障が生じてしまう。
【0076】
また、このXレイフィルム12で発生した熱が、プリントロール24に伝達されて、プリントロール24に蓄積されることにより、プリントロール24の外周部に温度上昇が生じると、Xレイフィルム12がこのプリントロール24に加熱されてしまい、増減感などの性能故障が生じる。
【0077】
ここから、マーキング装置10では、プリントロール24の外周部を、伝熱効率αの高い金属を用いることにより、プリントロール24で熱を蓄積してしまうのを防止しながら、プリントロール24を用いてXレイフィルム12の放熱を行うことにより、レーザービームLBによって発熱するXレイフィルム12に増減感などの性能故障が生じるのを防止するようにしている。
【0078】
ここで、レーザービームLBを照射してXレイフィルム12に所定のマーキングパターンMPを形成するときに、プリントロール24の外周部の熱伝導率α、プリントロール24の表面温度及び、Xレイフィルム12の仕上がり評価の試験結果を表1に示している。
【0079】
なお、以下に示す印字品質(仕上り品質)の評価は
○:Xレイフィルムに性能異常は見られず、高品質のマーキングパターンが形成された
×:Xレイフィルム12に増減感による性能異常が生じた
としている。
【0080】
【表1】
【0081】
このように、プリントロール24の外周部を、熱伝導率αが15W/(m・K)以上である、ステンレス(SUS)、鉄、アルミニウム、銅などの金属性材料を用いて形成することにより、レーザービームLBが照射されることにより発生した熱をXレイフィルム12から放熱し、かつ、この熱を蓄積してしまうことがないので、Xレイフィルム12に増減感などの性能故障を生じさせることなく、視認性の高いマーキングパターンMPを形成することができる。
【0082】
なお、プリントロール24の外周部を形成するのに好ましい材質は、表1に示す金属材に限らず、熱伝導率αが15W/(m・K)以上の材質であれば、任意の材質を適用することができる。
【0083】
一方、Xレイフィルム12からプリントロール24への放熱は、Xレイフィルム12とプリントロール24の間の接触伝熱係数Hに影響し、接触伝熱係数Hが低いと、レーザービームLBが照射されたときに、Xレイフィルム12に温度上昇を生じさせてしまう。
【0084】
表2には、Xレイフィルム12とプリントロール24の間の接触伝熱係数Hを変化させたときに、Xレイフィルム12にレーザービームLBを照射してマーキングパターンMPを形成したときのマーキング部分の温度の測定結果を示している。
【0085】
【表2】
【0086】
表2に示すように、接触伝熱係数Hが低下することにより、Xレイフィルム12のマーキング部分の温度は上昇する。
【0087】
また、Xレイフィルム12を搬送しながらプリントロール24に巻き掛けるようにしたときには、Xレイフィルム12とプリントロール24の間に、同伴エアが入りこんで、Xレイフィルム12とプリントロール24の外周部との間に空気層を形成してしまうことがあり、この空気層によってXレイフィルム12とプリントロール24の間の接触熱伝達係数Hが低下してしまう。
【0088】
表3には、ライン速度とウエブテンションのそれぞれを変化させ、Xレイフィルム12にレーザービームLBを照射してマーキングパターンMPを形成したときのマーキング部分の温度の測定結果を示している。
【0089】
【表3】
【0090】
表3から明らかなように、ライン速度Vが低くなるか、ウエブテンションTが高くなることにより、同伴エア量が減少して、Xレイフィルム12とプリントロール24の間の接触伝熱係数が高くなる。これにより、Xレイフィルム12のマーキング部分の温度は低くなる。
【0091】
すなわち、接触伝熱係数H(W/(m2・K))は、プリントロール24の外径をD(mm)、Xレイフィルム12のライン速度をV(m/min)、ウエブテンションをT(kg/m)としたとき、
H=[a/[b・(D/25.4)・{(V/0.3048)/(0.056・T)}2/3+c]]・1.16279
ただし、a、b、cは定数であり、a=4.0〜5.0、b=0.000004、c=0.002〜0.003
で表され、ウエブテンションT、ライン速度V及びプリントロール24の外径Dに応じて変化する。
【0092】
ここから、マーキング装置10では、Xレイフィルム12とプリントロール24の間の接触熱伝達係数Hを、Xレイフィルム12が、増減感などの性能故障の生じる温度に達しないように設定し、この接触熱伝達係数Hとなるように、Xレイフィルム12のライン速度V及びウエブテンションTを設定している。
【0093】
表4には、Xレイフィルム12のライン速度Vを一定にして、ウエブテンションTを変化させたときの接触熱伝達係数Hと、Xレイフィルム12の仕上がり品質の評価を示している。
【0094】
また、表5には、Xレイフィルム12のウエブテンションTを一定として、ライン速度Vを変化させたときの接触伝熱係数Hと仕上がり品質の評価結果を示している。
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】
表4に示すように、接触伝熱係数Hは、Xレイフィルム12のウエブテンションTを高くすることにより高くなる。また、表5に示すように、接触伝熱係数Hは、Xレイフィルム12のライン速度Vを高くすることにより低くなる。
【0098】
さらに、Xレイフィルム12は、接触伝熱係数Hが、480W/(m2・K)以上となることにより、高品質に仕上げられるが、接触伝熱係数Hが470.7W/(m2・K)以下となると、増減感が生じてしまう。このときのライン速度Vは、それぞれ230m/min、240m/minとなっている。
【0099】
また、表6には、プリントロール24の外径を変化させたときの接触伝熱係数HとXレイフィルム12の仕上がり品質の評価結果を示している。なお、表6では、ライン速度V及びXレイフィルム12のウエブテンションTを一定としている。
【0100】
【表6】
【0101】
表6に示すように、接触伝熱係数Hが高ければ、プリントロール24の外径DがXレイフィルム12の仕上がり品質に影響を及ぼしてしまうことがない。
【0102】
ここから、接触伝熱係数Hを475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上とすることにより、Xレイフィルム12に性能故障を生じさせることなく、高品質のマーキングを行うことができる。
【0103】
一方、ライン速度Vに対しては、235m/min以下、好ましくは230m/min以下とすることにより、Xレイフィルム12に性能故障を生じさせることなく、高品質のマーキングを行うことができる。
【0104】
また、ウエブテンションTに対しては、4.5kg/m以上、好ましくは5kg/m以上とすることにより、Xレイフィルム12に性能故障を生じさせることなく、高品質のマーキングが可能となる。
【0105】
なお、ウエブテンションTの上限は、Xレイフィルム12に損傷を生じない範囲に抑えたものであれば良い。また、ライン速度Vを低下させることは、Xレイフィルム12にマーキングを施す時の生産性を低下させることになるため、ライン速度Vは、上記範囲から、生産性、レーザービームLBに適正なドット16Aを形成するのに要する時間等に基づいて、所望の接触伝熱係数Hが得られるように設定すれば良い。
【0106】
これにより、Xレイフィルム12にレーザービームLBを照射して、Xレイフィルム12の乳剤層16に溶融を生じさせることによりドット16Aを形成するようにしたときに、Xレイフィルム12に増減感などの感光材料としての性能故障を生じさせてしまうことなく、高品質のマーキングパターンMPを形成できる。
【0107】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、レーザービームLBとして、CO2レーザーを用いたが、これに限らず、任意のレーザー光を適用することができる。また、本実施の形態では、感光材料の一例としてXレイフィルム12を用いたが、これに限らずレーザービームLBを用いた任意の感光材料へのマーキングに適用することができる。
【0108】
また、本実施の形態では、ウエブ状の被印字体としてXレイフィルム12を例に説明したが、本発明は、Xレイフィルム12に限らず、レーザービームLBを用いて表面を加熱することにより加工して、マーキングパターンMPを形成するときに、表面温度の上昇が仕上がり品質に影響する任意の材質によって形成されたものであれば、任意のウエブ状被印字体に適用することができる。
【0109】
このとき、被印字体に応じて、バックアップロールとなるプリントロール24の熱伝導率α及び接触伝熱係数Hを設定すればよく、これにより、被印字体の仕上がり品質を損ねることなく視認性の高い高品質のマーキングが可能となる。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、感光材料などの温度が製品の仕上り品質に影響を及ぼすウエブ状の被印字体を搬送しながら、レーザー光を照射して加熱することによりマーキングパターンを形成するときに、レーザー光を照射するときに被印字体を巻きかけるバックアップローラとして、熱伝達率が15W/m・K以上の部材を用いることにより、放熱効果を高めて、被印字体の温度上昇を抑える。
【0111】
これにより、被印字体の製品品質を損ねることなく、高品質のマーキングが可能となるという優れた効果が得られえる。
【0112】
また、被印字体とバックアップローラの間の接触伝熱係数Hを、475(W/m2・K)以上、好ましくは480(W/m2・K)以上とすることにより、被印字体の確実な放熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したマーキング装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に被印字体として適用したXレイフィルムの概略図である。
【図3】プリントロール近傍の概略構成を示す要部斜視図である。
【図4】(A)はマーキングパターンを形成したXレイフィルムに概略図、(B)はマーキングパターンとして形成する文字列の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 マーキング装置
12 Xレイフィルム(感光材料、被印字体)
16 乳剤層
16A ドット
24 プリントロール(バックアップロール)
32 サクションドラム(搬送手段)
36 巻取り制御装置(搬送手段)
38 ロータリーエンコーダ
40 マーキングヘッド(レーザー発振手段)
42 レーザー制御装置
44 レーザー発振器(レーザー発振手段)
LB レーザービーム
MP マーキングパターン
Claims (7)
- ウエブ状の被印字体を搬送しながらレーザー光を照射してマーキングパターンを形成するレーザーマーキング方法であって、
熱伝導率が15W/(m・K)以上の部材によって外周部を形成したバックアップロールに前記被印字体を巻き掛けて搬送し、前記バックアップローラに巻きかけられている前記被印字体に前記レーザー光を照射してマーキングすることを特徴とするレーザーマーキング方法。 - 前記バックアップロールとバックアップロールに巻き掛けられながら搬送される前記被印字体との間の接触伝熱係数が、475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となるように設定した前記被印字体の搬送速度及び被印字体の張力で被印字体を搬送することを特徴とする請求項1に記載のレーザーマーキング方法。
- 前記被印字体がウエブ状の感光材料であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザーマーキング方法。
- 被印字体としてウエブ状の感光材料を搬送しながらレーザー光を照射してマーキングパターンを形成するレーザーマーキング装置であって、
前記感光材料を所定の搬送速度及び張力で搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送される前記感光材料に、レーザー発振手段によって発振したレーザー光を照射し、被印字体にマーキングパターンを形成するマーキング手段と、
外周部の熱伝導率が15W/(m・K)以上の部材によって形成されて前記レーザー発振手段に対向して配置され、前記感光材料を巻きかけて前記搬送手段に応じた回転速度で回転するバックアップロールと、
を含むことを特徴とするレーザーマーキング装置。 - 前記バックアップロールとバックアップロールに巻き掛けられる前記感光材料の間の接触伝熱係数が475W/(m2・K)以上、好ましくは480W/(m2・K)以上となる前記搬送速度ないし前記張力で、前記感光材料を搬送することを特徴とする請求項4に記載のレーザーマーキング装置。
- 前記感光材料の前記搬送速度を235m/min以下、好ましくは、230m/min以下とすることを特徴とする請求項5に記載のレーザーマーキング装置。
- 前記バックアップロールに巻き掛けられる前記感光材料の張力を、4.5kg/m以上、好ましくは5kg/m以上としていることを特徴とする請求項5に記載のレーザーマーキング装置。
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