JP2003311449A - レーザーマーキング方法及び装置 - Google Patents

レーザーマーキング方法及び装置

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JP2003311449A
JP2003311449A JP2002126482A JP2002126482A JP2003311449A JP 2003311449 A JP2003311449 A JP 2003311449A JP 2002126482 A JP2002126482 A JP 2002126482A JP 2002126482 A JP2002126482 A JP 2002126482A JP 2003311449 A JP2003311449 A JP 2003311449A
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laser beam
laser
dot pattern
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ray film
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JP2002126482A
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English (en)
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Toru Kusano
徹 草野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一なドットパターンの形状や径寸法でのマ
ーキングを可能とし、特に感光材料を被印字体とした場
合には、不必要な感光を防止でき、視認性を維持する。 【解決手段】 レーザー発振器44をドットパターン形
成時期よりも早く照射を開始することで、レーザービー
ムLBのエネルギーを安定させた状態でドットパターン
を形成することができるため、過度の出力エネルギーに
よってXレイフィルム12への不必要な感光が防止で
き、不足したエネルギーによるドットパターン形成によ
る視認性の低いドットパターンの発生が防止できる。X
レイフィルム12等の感光材料では、エネルギーの許容
範囲が狭いため、予めレーザービームLBを照射して過
渡期を過ぎた時点でドットパターンを形成することは、
適正な形状のドットパターンを形成する上で非常に有効
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印字体に対し
て、レーザーからレーザービームを照射すると共に、前
記被印字体の所定位置にドットパターンを形成し、当該
ドットパターンの組み合わせによって視認可能な文字又
は記号を含むマーキングパターンを形成するレーザーマ
ーキング方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光を利用して、被印字体の表面
に文字、記号等をマーキングする技術として、Xレイフ
ィルム等の感光材料へレーザービームを照射して感光材
料の表面に熱被りや変形によってマーキングを施す技術
が提案されている(一例として、特許第3191201
号公報(以下、先行技術という)。
【0003】被印字体が上記のような感光材料の場合、
レーザービームのエネルギーが強すぎると、プラズマ発
生や印字部周囲の異物が加熱発光する現象が起き、感光
材料を不必要に感光させてしまう(所謂カブリ)。一
方、レーザービームのエネルギーが弱すぎると、感光材
料の表面に物性変化が発生せず、ドットパターンが所望
のとおり形成することができない。
【0004】このため、感光材料を被印字体とするレー
ザーマーキングでは、一般の被印字体へのマーキングに
比べて適正なレーザービームのエネルギーの許容範囲が
狭いという傾向がある。
【0005】ここで、レーザーマーキング装置では、レ
ーザーマーキングを実行していないときは、当然レーザ
ービームの発振を中止している。このレーザービームの
発振を中止を行なうことで、ドットパターンを形成して
いないときのレーザービームを遮る部材が不要となり、
装置の小型化を図ることができる。また、レーザービー
ムの発振及び吸収で発生する熱も抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭酸ガ
ス(CO2)レーザー管等では、発振開始直後に出力さ
れるレーザービームのエネルギーが不安定であり、十分
な時間継続して発振させえた状態よりも高いエネルギー
が瞬間的に発生したり、逆に低いエネルギーになったり
する。また、そのエネルギーの変動挙動も発振を開始す
るたびに変化している。
【0007】すなわち、マーキング時のみ発振する制御
では、エネルギーの不安定なレーザービームでマーキン
グを実行することになり、ドットパターンの形状や径寸
法にばらつきが生じ、目視するときの見易さが低下す
る。特に、上記感光材料では、レーザービームのエネル
ギー許容範囲が狭いため、その影響が顕著に現れ、出力
過多となった場合には不必要な感光が発生し、出力不足
となった場合には視認性が低下するといった問題点があ
る。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、均一なドット
パターンの形状や径寸法でのマーキングを可能とし、特
に感光材料を被印字体とした場合には、不必要な感光を
防止でき、視認性を維持することができるレーザーマー
キング方法及び装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被印字体に対して、レーザーからレーザービームを
照射すると共に、前記被印字体の所定位置にドットパタ
ーンを形成し、当該ドットパターンの組み合わせによっ
て視認可能な文字又は記号を含むマーキングパターンを
形成するレーザーマーキング方法であって、前記レーザ
ーからのレーザービームの照射時期を、前記所定位置に
ドットパターンを形成する印字時期よりも所定時間前に
設定し、当該所定時間中のレーザービームを所定の空間
内で吸収させるようにしたことを特徴としている。
【0010】請求項1記載の発明によれば、所定時間前
にレーザービームの照射を開始することで、レーザービ
ームのエネルギーを安定させることできる。また、この
過渡期のレーザービームを所定の空間内で吸収させるた
め、外部への影響や被印字体への影響もない。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記所定時間を、適用されるレー
ザーから出力されるレーザービームのエネルギーが安定
する時間に基づいて設定することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、レーザー
や、ビーム光路上の部材の特性によって過渡期の時間が
異なるため、レーザーによってエネルギーが安定する時
間を予め実験等により把握し、そこで設定された時間を
所定時間とすることが好ましい。一般的に5分あれば十
分である。
【0013】請求項3に記載の発明は、被印字体に対し
て、レーザーからレーザービームを照射すると共に、前
記被印字体の所定位置にドットパターンを形成し、当該
ドットパターンの組み合わせによって視認可能な文字又
は記号を含むマーキングパターンを形成するレーザーマ
ーキング装置であって、前記レーザーからのレーザービ
ームを少なくとも、前記ドットパターン形成領域内と、
前記ドットパターン領域外とに偏向する偏向手段と、前
記ドットパターン形成領域外のレーザービームが照射さ
れる位置に配設され、当該レーザービームエネルギーを
吸収するエネルギー吸収手段と、前記レーザーからのレ
ーザービームの照射時期を基準として、当該照射時期よ
りも所定時間前にレーザービームの照射を開始すると共
に前記偏向手段を制御してレーザービームを前記ドット
パターン形成領域外に偏向し、照射時期に同期して前記
偏向手段を制御してドットパターン形成領域内へ偏向す
る照射偏向制御手段と、を有している。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、偏向手段
によってレーザービームをドットパターン形成領域外と
して、ドットパターン形成開始前に照射を開始する。こ
のドットパターン形成領域外では、レーザービームをエ
ネルギー吸収部材によって吸収しているため、被印字体
や外部への影響はない。
【0015】ドットパターン形成開始時期になると、偏
向手段によってレーザービームをドットパターン形成領
域内へ偏向する。このとき、レーザービームは過渡期を
過ぎて安定期に入っているため、予め設定した所望のエ
ネルギー下でドットパターンを形成することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、前記請求項3に
記載の発明において、前記偏向手段が、被印字体上でレ
ーザービームを走査する走査手段と共用されており、当
該走査手段の全走査幅における走査方向上流側端部をド
ットパターン形成領域外として設定することを特徴とし
ている。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、ドットパ
ターンを形成する際にレーザーを走査するための走査手
段が備えられている。これを偏向手段として兼用するこ
とで、追加する部品を軽減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には本実施の形態に係るマー
キング装置10の概略が示されている。
【0019】このマーキング装置10は、ロール状に巻
き取られた長尺のXレイフィルム(感光材料)12を搬
送する過程で、その表面にレーザービーム(光ビーム)
LBを照射して文字や記号等のマーキングパターンを加
工するものである。
【0020】図2に示される如く、Xレイフィルム12
は、支持体としてのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)層14と、このPET層14の少なくとも一方の面
に塗布された乳剤層16とで構成されている。
【0021】図1に示される如く、巻芯18には、前記
Xレイフィルム12が乳剤層16を外向きとしてロール
状に巻き取られており、その最外層から引き出されたX
レイフィルム12は、第1のパスロール20に巻き掛け
られて、進行方向左略直角方向に方向転換され、また、
第2のパスロール22に巻き掛けられて、進行方向右略
直角方向に方向転換され、プリントロール24へと至る
ようになっている。
【0022】プリントロール24に巻き掛けられた一部
が、レーザービームLBの照射位置として設定されてお
り、このプリントロール24により進行方向右略直角に
方向転換されたXレイフィルム12は、さらにローラ対
26に挟持され、かつ進行方向左略直角に方向転換され
る。
【0023】このローラ対26の内、Xレイフィルム1
2の巻き掛けられえた側のロールを円筒状の下刃が組み
込まれたロール、もう一方を円盤状の上刃とし、Xレイ
フィルム12の搬送面でかみ合わせるように配置すれ
ば、Xレイフィルム12を長手方向にカットする装置と
することもできる。
【0024】ローラ対26から巻き出されるXレイフィ
ルム12は、一対の小ローラ28、30によって略U字
型の搬送経路を形成している。この略U字型の搬送経路
には、サクションドラム32が配設されている。すなわ
ち、このサクションドラム32にXレイフィルム12が
巻き掛けられることで、略U字型の搬送経路を保持して
いる。
【0025】サクションドラム32は、外周面に複数の
小孔(図示省略)が設けられ、エア吸引によって巻き付
けられるXレイフィルム12を吸着保持している。サク
ソHンドラム32が自重又は図示しない付勢手段の付勢
力で、図1の下方へ移動するようになっているか、巻芯
18の支持軸に図示しない手段にて巻芯18の回転にブ
レーキをかける構造となっている。これにより、Xレイ
フィルム12には、バックテンションが付与されるた
め、前記プリントロール24を通過するXレイフィルム
12は、プリントロール24と緊密に密着された状態が
維持されるようになっている。
【0026】下流側の小ローラ30を通過したXレイフ
ィルム12は、巻芯34に巻き取られて収容される。
【0027】前記巻芯34及びサクションドラム32、
必要に応じて巻芯18には、巻き取り制御装置36から
の駆動信号で所定の回転速度で回転するモータ等の駆動
手段(図示省略)が備えられており、基本的には、同一
の線速度で巻芯18はXレイフィルム12を送り出し、
巻芯34は、Xレイフィルム12を巻き取ると共に、サ
クションドラム32がXレイフィルム12を吸着保持し
ながら回転するため、サクションドラム32の回転速度
(線速度)がXレイフィルム12のプリントロール24
での搬送速度と一致するようになっている。
【0028】前記サクションドラム32には、ロータリ
エンコーダ38が取り付けられており、このサクション
ドラム32の回転状態をパルス発振によって検出するこ
とができるようになっている。
【0029】このロータリエンコーダ38の出力信号端
はレーザー制御装置40へ接続されている。
【0030】レーザー制御装置40は、前記プリントロ
ール24上でのレーザービームLBを照射するためのマ
ーキングヘッド42を制御する。
【0031】マーキングヘッド42は、その先端部であ
るレーザービームLB出射口が前記プリントロール24
に対向して配設されている。
【0032】マーキングヘッド42は、レーザー発振器
44と、図示しない集光レンズを含むビーム偏向器46
とから構成されている。
【0033】本実施の形態に適用されるレーザー発振器
44はCO2レーザーであり、レーザー制御装置40か
らの駆動信号に基づいて、所定のタイミングで一定の発
振波長のレーザービームLBを一定の時間幅(パルス
幅)で出射する。
【0034】ビーム偏向器46は、例えば、AOD(音
響光学装置)からなり、レーザー制御装置40からの偏
向信号によりレーザービームLBをXレイフィルム12
の搬送方向と直交する方向に走査する機能を有してい
る。なお、走査された各レーザービームLBは集光レン
ズ48(図5参照)によってXレイフィルム12上で所
定のスポット径の焦点を結ぶように結像する。
【0035】レーザー制御装置40には、前記Xレイフ
ィルム12に記録すべきマーキングパターン(文字や記
号)に対応したパターン信号が巻き取り制御装置36か
ら入力されている。このため、レーザー制御装置40
は、ロータリーエンコーダ38からの搬送パルスに基づ
いてXレイフィルム12の搬送長を監視しながら、パタ
ーン信号に基づいてレーザー発振器(CO2レーザー)
44に駆動信号を送ってレーザービームLBを照射し、
また、ビーム偏向器46に偏向信号を送って、レーザー
ビームLBを走査する。
【0036】これにより、図3に示される如く、ビーム
偏向器46によるレーザービームLBの走査方向を主走
査方向とし、Xレイフィルム12の搬送方向を副走査方
向として、マーキングパターン(ここでは、アルファベ
ット)MPが5×5ドットでマーキングされるようにな
っている。
【0037】なお、図4に示される如く、Xレイフィル
ム12が長手方向にカット(カットラインを鎖線で示
す)されてシート状のXレイフィルム12を形成する場
合には、このカッティングラインを挟んで両サイドに天
地の向きが逆となったマーキングパターンMPを形成す
ることも可能である。
【0038】このようなドットパターンの配列で表現さ
れるマーキングパターンMPを高品質で形成するために
は、ドットパターンの個々の直径をほぼ一定に揃え、ま
たXレイフィルム12の搬送速度が一定に保たれる位置
でレーザービームLBを照射する必要がある。
【0039】そこで、Xレイフィルム12がプリントロ
ール24に巻き掛けられることで、マーキングヘッド4
2との間隔を一定に保持している。さらに、Xレイフィ
ルム12は、サクションドラム32によって吸着保持
し、このサクションドラム32の線速度と一致するプリ
ントロール24の位置でレーザービームLBの照射を行
っている。
【0040】図5には、マーキングヘッド42の詳細構
造が示されている。
【0041】レーザー発振器44から出力されたレーザ
ービームLBは、前述の如くビーム偏向器46に入力さ
れることで、所定の幅で走査されるようになっており、
この走査幅は、ドットパターンを形成するための走査幅
よりも大きくとられている。以下、前記ドットパターン
を形成するための走査幅の範囲をドットパターン形成領
域といい、それ以外をドットパターン形成領域外とい
う。
【0042】なお、図5では、レーザー発振器44とビ
ーム偏向器46との間にレーザービームLBを略90°
偏向するミラー50が介在されているが、このミラー5
0は、マーキングヘッド42の取付スペースを確保する
ためののものであり、特に必要なものではない。
【0043】前記ビーム偏向器46における走査幅にお
ける走査方向上流側のドットパターン形成領域外に対応
するレーザービームLBの照射位置には、エネルギー吸
収手段としてのエネルギー吸収材52が配設されてい
る。
【0044】このエネルギー吸収材52は、例えば炭素
を燒結したもの等が適用可能であり、このエネルギー吸
収材52に入力されたレーザービームLBのほとんどの
光が吸収されるため、反射光が散乱するようなことが防
止されている。
【0045】ここで、このエネルギー吸収材52へレー
ザービームLBを案内する時期は、ドットパターン形成
時の所定時間(この実施の形態では、約5分)前として
いる。
【0046】ここで、図6に示される如く、レーザー発
振器44の発振開始からのエネルギー特性図を見ると、
発振開始から所定時間は不安定な過渡期を持っているこ
とがわかる。この過渡期においてドットパターンを形成
すると、所望のエネルギーから逸脱したエネルギーを与
えることになり、過度の出力時にはXレイフィルム12
を不必要に感光させたり、出力不足時には適正なドット
パターンが形成されず、視認性が低下することがあっ
た。
【0047】このような現象は、毎日の装置立ち上げ
時、並びに巻芯18への長尺状のXレイフィルム12の
付け替え時等に起こり得る。また、何らかのトラブルで
可動停止した直後等、比較的長時間レーザー発振器44
からのレーザービームLBの照射を中止した直後にも起
こり得る。
【0048】そこで、本実施の形態では、上記設定した
5分の間に、レーザービームLBの照射を開始したレー
ザー発振器44の出力エネルギーを安定させ、その後
に、ビーム偏向器46によってドットパターン形成領域
へ偏向することで、適正なエネルギー下でのドットパタ
ーンの形成を実現している。
【0049】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0050】巻き取り制御装置36から駆動信号を出力
すると、巻芯18がXレイフィルム12の巻き出しを開
始し、巻芯34がXレイフィルム12の巻き取りを開始
する。
【0051】一方、サクションドラム32では、エア吸
引が開始されることで、巻き掛けられているXレイフィ
ルム12を吸着保持すると共に前記巻芯18、34の線
速度とほぼ同一の線速度で回転駆動する。
【0052】ここで、巻芯18、34では、巻径が連続
的に変化するため、線速度を一定に保持するのは困難で
あり、その結果、Xレイフィルム12に搬送中に緊張や
弛みが生じることがある。しかし、サクションドラム3
2では、エア吸着によってXレイフィルム12を確実に
保持しているため、サクションドラム32では、Xレイ
フィルム12の滑りはない。また、サクションドラム3
2は、自重又は付勢手段の付勢力等でXレイフィルム1
2にテンションを付与している。
【0053】このため、サクションドラム32の線速度
が、Xレイフィルム12の搬送系の基準となる線速度と
なり、プリントロール24上でのXレイフィルム12の
搬送線速度は、サクションドラム32の線速度と一致す
る。
【0054】このサクションドラム32の回転状態をロ
ータリーエンコーダ38によって検出し、その検出結果
(搬送パルス)は、レーザー制御装置40へ送られる。
【0055】レーザー制御装置40に、巻き取り制御装
置36から前記Xレイフィルム12に記録すべきマーキ
ングパターン(文字や記号)に対応したパターン信号が
入力されると、前記ロータリーエンコーダ38からの搬
送パルスに基づいてXレイフィルム12の搬送長を監視
しながら、パターン信号に基づいてレーザー発振器(C
2レーザー)44に駆動信号を送ってレーザービーム
LBを照射し、また、ビーム偏向器46に偏向信号を送
って、レーザービームLBを走査する。
【0056】この走査は、ビーム偏向器46によるレー
ザービームLBの走査方向が主走査方向となり、Xレイ
フィルム12の搬送方向が副走査方向となり、5×5ド
ットでマーキングされる。
【0057】ここで、本実施の形態では、上記ドットパ
ターンを形成する際に、ドットパターン形成時期(図7
の矢印A参照)を基準として、所定時間(図7のt=約
5分)前にレーザー発振器44からのレーザービームL
Bの照射を開始する(図7の矢印B参照)。
【0058】このとき、レーザービームLBは、ビーム
偏向器44によってドットパターン形成領域外(走査方
向上流側)とされ、エネルギー吸収材52に向けて照射
される。
【0059】このエネルギー吸収材52に入力するレー
ザービームLBは、そのほとんどの光が吸収されるた
め、反射光が散乱することがない。これにより、Xレイ
フィルム12が不必要に感光されることもない。また、
装置外へ漏れることもないため、作業者への影響もな
い。
【0060】所定時間(約5分)が経過すると、図6に
示される如く、レーザービームLBのエネルギー特性が
過渡期を過ぎ安定期に入る。この時点で、ビーム偏向器
46を制御して、レーザービームLBをドットパターン
形成領域へ偏向する。
【0061】このように、レーザー発振器44をドット
パターン形成時期よりも早く照射を開始することで、レ
ーザービームLBのエネルギーを安定させた状態でドッ
トパターンを形成することができるため、過度の出力エ
ネルギーによってXレイフィルム12への不必要な感光
が防止でき、不足したエネルギーによるドットパターン
形成による視認性の低いドットパターンの発生が防止で
きる。
【0062】Xレイフィルム12等の感光材料では、エ
ネルギーの許容範囲が狭いため、予めレーザービームL
Bを照射して過渡期を過ぎた時点でドットパターンを形
成することは、適正な形状のドットパターンを形成する
上で非常に有効である。
【0063】また、この場合、ドットパターン領域外で
照射されているレーザービームLBをそのまま放置する
のではなく、エネルギー吸収材52によって確実にエネ
ルギーを吸収する構成としたため、乱反射によるXレイ
フィルム12の不必要な感光や、装置周囲の作業者等に
悪影響を及ぼすことがない。
【0064】なお、本実施の形態では、ドットパターン
を形成するための走査手段としてビーム偏向器(AO
D)46を用いたが、図8に示される如く、ガルバノミ
ラー54を走査手段として用いてもよい。この場合、ガ
ルバノミラー54の振り幅をドットパターン形成領域以
上とすれば、振り幅の一端をドットパターン形成領域外
として適用することができる。
【0065】また、本実施の形態では、偏向手段をビー
ム偏向器46やガルバノミラー54と兼用したが、これ
らを兼用せず、例えば、図5に示したレーザー発振器4
4とビーム偏向器46との間に設けたミラー50を可動
タイプとし、このミラー50によって、レーザービーム
LBの方向をビーム偏向器46から逸脱させるようにし
てもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、均一なド
ットパターンの形状や径寸法でのマーキングを可能と
し、特に感光材料を被印字体とした場合には、不必要な
感光を防止でき、視認性を維持することができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るマーキング装置の概略構成
図である。
【図2】感光材料の断面図である。
【図3】ドットパターンによるマーキングパターン形成
状態を示し、プリントロール近傍の拡大斜視図である。
【図4】搬送方向にカッティングラインを持つXレイフ
ィルムの平面図である。
【図5】マーキングヘッドの詳細構成図である。
【図6】レーザービームの照射開始時を含むエネルギー
特性図である。
【図7】レーザー発振器の発振、並びにマーキング開始
のタイミングチャートである。
【図8】マーキングヘッドの変形例を示す詳細構成図で
ある。
【符号の説明】
LB レーザービーム 10 マーキング装置 12 Xレイフィルム(感光材料) 18 巻芯 20 第1のパスロール 22 第2のパスロール 24 プリントロール 26 ローラ対 28、30 小ローラ 32 サクションドラム 34 巻芯 36 巻取り制御装置 38 ロータリーエンコーダ 40 レーザー制御装置 42 マーキングヘッド 44 レーザー発振器(CO2レーザー) 46 光偏向器 50 ミラー 52 エネルギー吸収材(エネルギー吸収手段) 54 ガルバノミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印字体に対して、レーザーからレーザ
    ービームを照射すると共に、前記被印字体の所定位置に
    ドットパターンを形成し、当該ドットパターンの組み合
    わせによって視認可能な文字又は記号を含むマーキング
    パターンを形成するレーザーマーキング方法であって、 前記レーザーからのレーザービームの照射時期を、前記
    所定位置にドットパターンを形成する印字時期よりも所
    定時間前に設定し、 当該所定時間中のレーザービームを所定の空間内で吸収
    させるようにしたことを特徴とするレーザーマーキング
    方法。
  2. 【請求項2】 前記所定時間を、適用されるレーザーか
    ら出力されるレーザービームのエネルギーが安定する時
    間に基づいて設定することを特徴とする請求項1記載の
    レーザーマーキング方法。
  3. 【請求項3】 被印字体に対して、レーザーからレーザ
    ービームを照射すると共に、前記被印字体の所定位置に
    ドットパターンを形成し、当該ドットパターンの組み合
    わせによって視認可能な文字又は記号を含むマーキング
    パターンを形成するレーザーマーキング装置であって、 前記レーザーからのレーザービームを少なくとも、前記
    ドットパターン形成領域内と、前記ドットパターン領域
    外とに偏向する偏向手段と、 前記ドットパターン形成領域外のレーザービームが照射
    される位置に配設され、当該レーザービームエネルギー
    を吸収するエネルギー吸収手段と、 前記レーザーからのレーザービームの照射時期を基準と
    して、当該照射時期よりも所定時間前にレーザービーム
    の照射を開始すると共に前記偏向手段を制御してレーザ
    ービームを前記ドットパターン形成領域外に偏向し、照
    射時期に同期して前記偏向手段を制御してドットパター
    ン形成領域内へ偏向する照射偏向制御手段と、を有する
    レーザーマーキング装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段が、被印字体上でレーザー
    ビームを走査する走査手段と共用されており、当該走査
    手段の全走査幅における走査方向上流側端部をドットパ
    ターン形成領域外として設定することを特徴とする請求
    項3記載のレーザーマーキング装置。
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JP2012096254A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Panasonic Electric Works Sunx Co Ltd レーザ加工装置及びレーザ加工装置の制御方法
CN114101921A (zh) * 2021-11-24 2022-03-01 上海航天设备制造总厂有限公司 一种基于自动定位功能的电连接器标印机及标印方法

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