JP2004358659A - エンドレスインクリボン及び継ぎ目検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、両端を溶着し、その溶着部を検出する導電式の検出マークを備え、該検出マークは走行方向前方でかつ上下端印字領域外に配置した印刷装置用エンドレスインクリボンにおいて、前記検出マークを両面に施したことを特徴とする。また、前記検出マークを表面と裏面で走行方向に所定距離離して配置したことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はドット印字用印字ハンマによりドットマトリックス形式で印字を行う印刷装置に関するものであり、さらに詳しくは印字用のエンドレスインクリボンと前記エンドレスインクリボンの継ぎ目の検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13、図14、図15にドットラインプリンタの印字機構及び従来の検出装置の概略を示す。
【0003】
ドットラインプリンタは、複数個の印字素子30を搭載したハンマバンク31と、前記ハンマバンク31を桁方向に往復運動させるための往復運動手段(図示せず)と、印字用紙32を搬送する紙送り機構部34と、印字素子30の打撃力を受け止めるプラテン35と、エンドレスインクリボン33を駆動するリボン機構部(図示せず)とを有し、前記往復運動の過程で前記印字素子30を駆動し、エンドレスインクリボン33を介して印字用紙32を打撃することでインクを印字用紙32に転写して印字を行う印字装置である。エンドレスインクリボン33は両端が溶着されており、エンドレスインクリボン33としたものを使用している。このエンドレスインクリボンにはリボンの両面を使用するためにねじりが加えられたメビウスエンドレスインクリボンと、片面のみを使用するためにねじりを加えていないストレートエンドレスインクリボンとがあり、2種類を総称してエンドレスインクリボンとされている。
【0004】
従来は、図15に示すように、エンドレスインクリボン33の溶着部を検出する検出マーク50に光学式透過センサ51の光を通す光透過式、または図14に示すように、エンドレスインクリボン33の溶着部に検出マーク50を施し、光学式反射センサ51からなる光を反射する光反射式等の検出装置を用い、エンドレスインクリボンの溶着部(以下継ぎ目部という)の検出を実施していた(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、エンドレスインクリボン33の上下端の印字領域外に施した検出マーク50は端面から2mm程度の幅しかなく、リボンの縒れ等により検出の信頼性が低いものであった。
【0005】
この問題を改善するため、検出マーク50を印字領域内を含め全面に設けたものが考案され検出の精度は保たれるようになったが、検出マーク50付きのリボンを用い検出器を持たないドットラインプリンタで印字を行うと、検出マーク部分のドット抜けまたは検出マーク部分のインクと印字用のインクの成分等の違いにより、印字結果として濃度が異なる印字不良を引き起こしていた。
【0006】
【特許文献1】
特開昭56−139987号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一方、引用文献1には検出マークとして導電マークを設けた導電式の例も開示されている。導電マークによる継目検出はリボンの縒れ等による信頼性の低下は少ないが、接触方式のため摩擦力による導電マーク部分の剥がれが原因で、検出精度の信頼性が低下していた。更に、前述した光学式、導電式ともにエンドレスインクリボンの表・裏面同一箇所に検出マークを施していた。しかし表・裏面同一箇所に検出マークをつけると、当該導電マーク部分の厚みが他の部分よりも厚くなり走行抵抗が増加するため、検出マークの剥がれやリボン走行不良が発生する。
【0008】
導電マークの検出器については、導電マークの接触端子を5mm程度の太い端子が一般的に使用されているため、接触端子間の距離を離す必要があった。そのため抵抗値が高くなり、検出の精度を低下させていた。更に、エンドレスインクリボンの走行経路に設けた検出器の形状は円筒形または、板金を曲面状に折り曲げた端子状ものであるため、少なからず段差が生じている。この段差部にインク及び紙粉、リボン屑等が溜まると、検出端子の表面抵抗が増大したり、エンドレスインクリボンに施した導電マークにインクが付着して、導電マークの抵抗値の増大を招くため、インク及び紙粉、リボン屑等が一定量以上溜まらないようにする必要があった。
【0009】
そもそも、エンドレスリボンの継ぎ目を所定量印字せずに飛ばす機能の主眼は、エンドレスインクリボンの継ぎ目部を印字した場合、継ぎ目部のほつれ、毛羽立ちによりインクが印字用紙へ転写することを防ぐため、更には継ぎ目の強度向上にある。そのためリボンの継ぎ目の寿命が延びると、継ぎ目切れ等による寿命判断は困難となり、インク濃度のみが寿命判断の要素となったため、適切な寿命の判断を使用者に伝える手段を必要としていた。
【0010】
また、純正品以外のリボンを使用することは、早期のリボン切れによりユーザが損失を被ると共に、インクの滲みによる走行系へのインク溜まり等、ドットラインプリンタ本体の機構部に悪影響を及ぼすことがあり、品質保証の観点から純正品以外でのリボン使用を制限する必要があった。
【0011】
以上を鑑み、本発明は、エンドレスインクリボンの継ぎ目部分のインクが印字用紙へ転写することを防ぎ、継ぎ目の寿命向上の目的を満足しつつ、検出精度の低下や検出マーク部の印刷不良といった欠点をなくし、リボンによる汚れ、寿命向上を達成することを目的とする。また、継ぎ目検出装置を有していないドットラインプリンタであっても印刷レベルを低下することなく、継目検出装置を備えたドットラインプリンタとの互換性を兼ね備えたエンドレスインクリボンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1に記載の発明は、両端を溶着し、その溶着部を検出する導電材よりなる検出マークを備え、該検出マークは走行方向前方でかつ上下端印字領域外に配置した印刷装置用エンドレスインクリボンにおいて、前記検出マークを両面または片面に施したことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出マークを表面と裏面で走行方向に所定距離離して配置したことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項3記載の発明は、複数個の印字素子を搭載したハンマバンクと、前記ハンマバンクを桁方向に往復運動させるための往復運動手段と、印字用紙を搬送する紙送り機構部と、両端を溶着したエンドレスインクリボンを駆動するリボン機構部と、前記インクリボン溶着部を検出する検出スイッチを有する検出装置とを有し、前記往復運動の過程で前記印字素子を駆動し、前記エンドレスインクリボンを介して印字用紙を打撃することでインクを印字用紙に転写して印字を行い、前記インクリボン溶着部が前記検出装置を通過した場合には印字動作を一時中断し前記溶着部を印字せずに通過させる印字装置において、前記検出装置の検出スイッチが前記エンドレスインクリボンの上下端双方または上下端いずれか一方の導電材よりなる検出マークを検出したときに印字動作を一時中断し溶着部を印字せずに通過させることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記導電材よりなる検出マークは、前記エンドレスインクリボンの表裏両面であって、該表面と裏面とが走行方向に対して所定距離だけ離れた位置に施されていることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記検出装置の検出端子を、前記エンドレスインクリボンの走行経路上の角部に配置したことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記検出装置の検出端子を円筒状としたことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項7記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記検出装置で検出された抵抗値の変化によって前記エンドレスインクリボンの交換時期を知らせることを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項8記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記検出装置にて規定時間後に前記導電マークの導通を確認できない場合、またはリボンモータの所定ステップ数で前記導電マークの導通を確認できない場合は、純正品以外のエンドレスインクリボンが使用されていると認識し、エンドレスインクリボンの動作を停止することを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項9記載の発明は、請求項5記載の発明において、請求項5記載の継ぎ目検出装置において、前記検出端子をリボンガイドに組み込み、該検出端子を上下端で保持のみ保持する構成としたことを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項10記載の発明は、請求項3記載の発明において、エンドレスインクリボンの溶着部を印字せずに通過させる際は、シャトル動作を一時停止し、リボン速度を通常の印刷動作時よりも高速で搬送させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を説明する。
既に従来技術で述べたように、本発明で使用するドットラインプリンタは、図13で示す如く、複数個の印字素子30を搭載したハンマバンク31と、前記ハンマバンク31を桁方向に往復運動させるための往復運動手段(図示せず)と、印字用紙32を搬送する紙送り機構部34と、印字素子30の打撃力を受け止めるプラテン35と、エンドレスインクリボン33を駆動するリボン機構部(図示せず)とを有し、前記往復運動の過程で前記印字素子30を駆動し、エンドレスインクリボン33を介して印字用紙32を打撃することでインクを印字用紙32に転写して印字を行う印字装置である。
【0023】
エンドレスインクリボン33は両端が溶着されており、エンドレスインクリボン33としたものを使用している。また、図1に示すように、エンドレスインクリボン33には、溶着部を検出する導電材よりなる検出マーク50がエンドレスインクリボン33の進行方向に対して前方側(図4に示す位置関係の通り)に施されている。この検出マーク50はエンドレスインクリボン33の上下端の印字領域外に施されており、前記エンドレスインクリボンが継ぎ目検出装置の検出端子61を通過した場合には印字動作を一時中断し、溶着部を印字せずに通過させる。このとき、溶着部が完全に通過するまでの印字停止時間Tは、ハンマバンクの受持つ印字領域の距離X(mm)、リボン速度をV(mm/s)、印字停止時間をT(s)とし、リボンの走行はゴムローラで巻込むように引張る方法のために若干のスリップが発生するのでそのスリップ率をAとすると、
T≧X/(1−A)V
の関係で設定することで可能となる。
【0024】
また、エンドレスインクリボンの走行が上下に変動して継ぎ目検出装置の検出端子61から外れる場合においても検出精度を保つため、図2もしくは図3に示すように、継ぎ目検出装置の検出端子61はエンドレスインクリボン33の導電マーク50の上下端どちらか一方のみを検出すれば印字動作を一時中断し、溶着部を印字せずに通過させるようにした。
【0025】
検出マーク50はエンドレスインクリボン33の上下端の印字領域外に設けることにより、溶着部の継ぎ目検出機能を持たないドットラインプリンタであっても検出マーク50が設けられたエンドレスインクリボン33を使用することができる。なお、エンドレスインクリボンの上下端の非印字領域は通常2〜3mm程度あるが、前述したように、溶着部の継ぎ目検出装置の使用の有無に拘らずエンドレスインクリボンを使用できようにするためには、リボン走行中の走行位置の上下の振れを考慮して、導電マークをエンドレスインクリボンの上下端より1〜1.5mm以内に設け、リボン走行振れに対応することが必要である。
【0026】
また、メビウスを有するエンドレスインクリボンを用いる場合、表・裏面同一箇所に導電材よりなる検出マーク50を設けるとリボンの腰が強くなり、リボン走行系で摩擦力の増大による走行不良及び検出マーク50自体の剥がれ、リボンカセット60内での折り畳み不良等が発生する可能性が高くなる。そこで、本発明においては、図4及び図5に示すように、表面及び裏面で導電材よりなる検出マーク50をずらして設けている。このようにすることで、リボン走行系の摩擦力の増大を50%削減できる。なお、図5においては、表面の検出マーク50を図中右側に、裏面の検出マークを図中左側に設けているが、この関係は逆の場合であっても同様の効果を期待できる。
【0027】
また、検出マーク50の夫々の間隔(X1:検出マークの幅、X2:表・裏面の検出マーク間の幅、X3:検出マークと継ぎ目部分との間の幅)は、リボンカセット内の折り畳み性に影響を及ぼす。よって、折り畳みが良好なエンドレスインクリボンを使用する場合は、X3の距離はリボン継ぎ目に近い方が検出後のリボンを送る距離が短いため、印字停止時間を短く抑えることが出来、有効である。しかし、X3を近づけすぎるとエンドレスインクリボンの折り畳み性が悪化するので、折り畳みが良好な位置まで間隔を広げて障害を防止する必要がある。
【0028】
ストレートエンドレスインクリボンを使用する場合は、図6及び図7に示すように、溶着部を検出する導電材よりなる検出マーク50をエンドレスインクリボン33の進行方向に対して前方側(図4に示す位置関係の通り)に施す。この場合、この検出マーク50はエンドレスインクリボンの内側であって、上下端の印字領域外に施されている。
【0029】
継ぎ目検出装置の検出端子61については、図8に示すように、エンドレスインクリボン33の走行経路上の角部に配置する。エンドレスインクリボン33は角部では内側に巻き込む力が作用するため、この角部に継ぎ目検出装置の検出端子61を配置することにより、エンドレスインクリボン33と検出端子61が密着するようになる。また、継ぎ目検出装置の検出端子61近傍でのエンドレスインクリボン33浮き上がりによる未検出等の障害を防止することが可能となる。
【0030】
なお、エンドレスインクリボン33の走行経路角部に密着する構成とすると同時にエンドレスインクリボン33の基布を傷めないため、図9に示すように継ぎ目検出装置の検出端子を円筒状の端子62とするとよい。更には、検出端子62の直径を3mm程度に細くすることで巻着き力を損なうことなく、端子を設けることが可能である。しかも、このように検出端子62を細くすることで検出端子62間の距離を短くすることもできる。但し、印字の過程でエンドレスインクリボン33の屑や紙粉が発生し、これがエンドレスインクリボン33に付着すると、エンドレスインクリボン33と接触している検出端子62に多く溜まるようになるため、検出端子62の設置位置は端子を近づけ過ぎると誤検出の可能性が生じる。そこで、検出端子62間の間隔は5〜6mm程度が望ましい。
【0031】
一般的に、エンドレスインクリボンの走行経路上の角部には、円筒形または板金を曲面状に折り曲げたリボンガイド63が設けられている。図16に示すように、このリボンガイド63に検出端子61を0.3mm〜1.0mm程度突出させた状態で設置すると、少なからず段差ができるため、段差部にインク及び紙粉、リボン屑等が溜まり、検出端子61の表面抵抗の増大を招いたり、エンドレスインクリボンに施した検出マークにインクが付着し、検出マークの抵抗値増大を招いていた。そこで、本発明においては、インク及び紙粉、リボン屑等が一定量以上溜まらないように、図10に示すように、検出端子61または板金を曲面状に折り曲げた端子を上下端で保持し、エンドレスインクリボン33の走行方向に対し、検出端子61の左右に貫通穴64を設けた。このような構成とすることで、検出端子61に付着した基布屑及びインク等は、貫通穴からからリボンガイド63の裏側に排出されることとなり、前述した不具合を解消できるようになる。あるいは、図17に示すように、検出端子61を上下端のみで保持し、リボンガイド63と検出端子61に段差が発生しないように、リボン走行路角部に逃げを設け検出端子61のみで構成することで、検出端子61に基布屑及びインク等が付着しても検出端子周囲が開放的な空間となっているため、図10で示した貫通穴と同様の効果を得ることが出来、前述した不具合を解消できるようになる。
【0032】
本発明の継ぎ目検出装置はエンドレスインクリボン33に施した導電材よりなる検出マークの抵抗値が使用量に従い徐々に上昇することを利用し、この抵抗値の変化を電圧変化として検出し、エンドレスインクリボン33の交換時期を知らせることを可能とする。
【0033】
以下、検出回路の一例を説明する。図11は本発明の一例を示す検出回路を含む継ぎ目検出装置を示している。図において、33はエンドレスインクリボン、50は検出マーク、61は検出端子、71は抵抗R1、72はコンパレータ、73はCPUである。抵抗R171をVccに接続し、抵抗R171とGND間に検出端子61を図11のように配置することにより、Vccの電圧を抵抗R171と導電材よりなる検出マーク50による抵抗値で分圧することが出来る。例えば、Vccを+5V、抵抗R171を1kΩ、コンパレータ72の+端子に接続するVrefを3Vに設定し、検出マーク50の抵抗値を1kΩとする。検出マーク50が端子61間にない場合(図示せず)、端子61間の抵抗値は無限大となるので、A点の電圧は約5Vになる。A点の電圧はコンパレータ72のマイナス端子(反転入力端子)に入力されており、Vrefの3Vより高いので、コンパレータ72の出力はLowレベルとなる。一方、検出マーク50が端子61間を接続する状態にある場合(図11の状態)、A点の電圧は抵抗R171と検出マーク50の抵抗値の分圧により約2.5Vになる。A点の電圧はVrefの3Vより低く、コンパレータ72のマイナス端子(反転入力端子)に入力されているため、コンパレータ72の出力はHighレベルとなり、CPU73が検出マーク50の有無を検出することが可能となる。なお、本例では説明を容易にするために、抵抗R1、検出マーク50の抵抗値、Vref(3V)を上記のように設定したが、検出マーク50の抵抗値によって夫々任意に設定することが可能である。
【0034】
また、Vccに抵抗R171を接続したが、抵抗R171と端子61の配置を入れ替えても検出は可能である。更に、抵抗R171と検出マーク50の抵抗値の関係によっては、コンパレータ72ではなくTTL(Transistor Transistor Logic)等のICで検出することも可能である。また、A点をA−Dコンバータ(Analog to Digital converter)に接続すれば(図示せず)、検出マーク50の抵抗値をデジタル信号に変換できるので、検出マーク50の抵抗値の変化を随時、読み取ることができる。従って、検出マークの初期抵抗値と現在の抵抗値を比較すれば、エンドレスインクリボン33の交換時期を知らせることが可能である。
【0035】
次に、継ぎ目検出装置が検出マーク50を検出した場合の動作を図12のフローにて説明する。始めに、印刷動作中に検出マーク50を検出した場合を説明する。S1にて検出マークの有無を判別し、S2にて印刷中かを判別する。もし、印刷中の場合は、S3にて図示しないハンマ駆動回路への印刷データの転送を中止し、S4にてシャトル機構の往復運動を停止させる。本例では往復運動によってエンドレスインクリボンのインクが印刷用紙に付着することを防止するため往復運動を停止させたが、インクが付着しても特に支障がない場合には往復運動を停止させなくても良い。S5にて、上述した時間Tの間、リボン速度を印刷動作のリボン速度より高速にしてリボンを搬送することにより、短時間でリボン溶着部(継ぎ目部分)がハンマバンクを通過することが可能となる。S6にてリボン速度を通常速度に戻して印刷動作を再開する。なお、時間Tの間はリボン速度を可能な限り高速にした方が、印刷中断によるスループットの低下を最小限にできる。一方、印刷中以外の待機中などに点検等によりオペレータが手動でリボンフィードノブ等を回す場合もあるので、検出マーク50の検出タイミングは常時検出する方法が望ましく、このような場合に検出装置が導電性マーク50を検出した場合は、印刷開始の直前に時間Tだけエンドレスインクリボンを搬送するように制御すると良い。
【0036】
更に、本発明においては、継ぎ目検出装置にて規定時間Tx後、またはリボンモータの規定ステップ数Nx後に導電マーク部の導通を確認できない場合は、純正品以外のエンドレスインクリボン33が使用されていると認識し、エンドレスインクリボン33の動作を停止し、必要に応じてアラームを出すようにすることも可能である。例えば、エンドレスインクリボン33が一周するのにかかる時間T1、またはリボンモータにおいてエンドレスインクリボンの一周に要するモータのステップ数N1に対して、エンドレスインクリボンが2〜3周するのに要する時間Tx、あるいはエンドレスインクリボンが2〜3周するために必要なモータのステップ数Nxを予め規定値として設定しておき、当該規定値に対して異なる値が検出された場合には純正品以外のエンドレスインクリボン33が使用されたと判断して印刷を中断し、アラームを出すことにより、純正品以外のリボンによる障害でドットプリンタ自体に影響を及ぼすことを防止することが出来る。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、常に安定した検出信頼性とリボンの継ぎ目寿命向上及び検出装置を有しないドットプリンタでも変わらぬ品質を提供することを可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出マークと検出端子との関係を示す概略説明図。
【図2】本発明の検出マークと検出端子との関係を示す概略説明図。
【図3】本発明の検出マークと検出端子との関係を示す概略説明図。
【図4】本発明のメビウスエンドレスインクリボンにおける検出マークの位置関係を示す図。
【図5】図4のA部拡大図。
【図6】本発明のストレートエンドレスインクリボンにおける検出マークの位置関係を示す図。
【図7】図6のB部拡大図。
【図8】本発明の継ぎ目検出装置の検出端子の設置例を示す説明図。
【図9】図8におけるC部拡大図。
【図10】本発明の一例となるリボンガイドに検出端子を設置した場合の状態を示す図。
【図11】本発明の継ぎ目検出装置の一例を示す概略構成図。
【図12】本発明の継ぎ目検出方法の動作フローの一例を示す図。
【図13】従来のドットプリンタの印字機構部の構成を示す概略断面図。
【図14】従来の継ぎ目検出方法の一例を示す図。
【図15】従来の継ぎ目検出方法の一例を示す図。
【図16】リボンガイドに継ぎ目検出装置を設置した場合の不具合状態を示す図。
【図17】本発明の他の例となるリボンガイドに検出端子を設置した場合の状態を示す図。
【符号の説明】
30は印字素子、31はハンマバンク、32は印字用紙、33はエンドレスインクリボン、34は紙送り機構部、50は検出マーク、51は光学式透過センサ、52は光学式反射センサ、60はリボンカセット、61は端子、63はリボンガイド、64は貫通穴、65はガイド板、71は抵抗R1、72はコンパレータ、73はCPUである。
Claims (10)
- 両端を溶着し、その溶着部を検出する導電材よりなる検出マークを備え、該検出マークは走行方向前方でかつ上下端印字領域外に配置した印刷装置用エンドレスインクリボンにおいて、前記検出マークを両面または片面に施したことを特徴とするエンドレスインクリボン。
- 前記検出マークを表面と裏面で走行方向に所定距離離して配置したことを特徴とする請求項1記載のエンドレスインクリボン。
- 複数個の印字素子を搭載したハンマバンクと、前記ハンマバンクを桁方向に往復運動させるための往復運動手段と、印字用紙を搬送する紙送り機構部と、両端を溶着したエンドレスインクリボンを駆動するリボン機構部と、前記インクリボン溶着部を検出する検出スイッチを有する検出装置とを有し、前記往復運動の過程で前記印字素子を駆動し、前記エンドレスインクリボンを介して印字用紙を打撃することでインクを印字用紙に転写して印字を行い、前記インクリボン溶着部が前記検出装置を通過した場合には印字動作を一時中断し前記溶着部を印字せずに通過させる印字装置において、前記検出装置の検出スイッチが前記エンドレスインクリボンの上下端双方または上下端いずれか一方の導電材よりなる検出マークを検出したときに印字動作を一時中断し溶着部を印字せずに通過させることを特徴とする継ぎ目検出装置。
- 前記導電材よりなる検出マークは、前記エンドレスインクリボンの表裏両面であって、該表面と裏面とが走行方向に対して所定距離だけ離れた位置に施されていることを特徴とする請求項3記載の継ぎ目検出装置。
- 前記検出装置の検出端子を、前記エンドレスインクリボンの走行経路上の角部に配置したことを特徴とする請求項3記載の継ぎ目検出装置。
- 前記検出装置の検出端子を円筒状としたことを特徴とする請求項5記載の継ぎ目検出装置。
- 前記検出装置で検出された抵抗値の変化によって前記エンドレスインクリボンの交換時期を知らせることを特徴とする請求項3記載の継ぎ目検出装置。
- 前記検出装置にて規定時間後に前記導電マークの導通を確認できない場合、またはリボンモータの所定ステップ数で前記導電マークの導通を確認できない場合は、純正品以外のエンドレスインクリボンが使用されていると認識し、エンドレスインクリボンの動作を停止することを特徴とする請求項3記載の継ぎ目検出装置。
- 請求項5記載の継ぎ目検出装置において、前記検出端子をリボンガイドに組み込み、該検出端子を上下端で保持のみ保持する構成としたことを特徴とする請求項3記載の継ぎ目検出装置。
- 請求項3記載の継目検出装置において、エンドレスインクリボンの溶着部を印字せずに通過させる際は、シャトル動作を一時停止し、リボン速度を通常の印刷動作時よりも高速で搬送させることを特徴とする継ぎ目検出装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107352485A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-11-17 | 天奇自动化工程股份有限公司 | 一种具备皮带断裂预警功能的升降机 |
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2003
- 2003-04-25 JP JP2003121462A patent/JP2004358659A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107352485A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-11-17 | 天奇自动化工程股份有限公司 | 一种具备皮带断裂预警功能的升降机 |
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