JP2022080533A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shoji Otaka
均 松田
Hitoshi Matsuda
裕久 新井田
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Abstract

【課題】ラベルシートセットから画像形成開始までに無駄な待ち時間が発生することを抑制する。【解決手段】画像形成装置は、ラベルシートを搬送可能な搬送部と、画像形成可能な画像形成部と、ラベル端部検知のためのラベル端部検知センサと、シート有無を検知可能なシートセット検知センサと、搬送部と画像形成部とを制御し、ラベル端部検知センサ検知結果に基づいて画像形成であり、ラベル端部検知センサの感度を変化させながら、ラベル端部検知センサにより検知する位置を通過するように、ラベルシートを搬送することで、感度を調整するセンサ調整処理を実行可能な制御手段と、を備え、シートセット検知センサにより、シートを検知した時に保留ジョブがない場合、センサ調整処理を行ったうえでラベルシートを印刷待機位置に搬送し、保留ジョブがある場合、センサ調整処理を行わずにラベルシートを印刷待機位置に搬送可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、記録材に画像を形成可能な画像形成装置に関する。
画像形成装置として、例えば、台紙上に一定間隔でラベル(画像形成領域)を貼付したラベルロール(記録材)に印字を行うラベルプリンタが知られている。このようなラベルロールのラベル部分に印字を行う場合には、透過センサ(端部検知手段)によりラベル間のギャップを検知し、このギャップの位置に基づいて各ラベルの印字位置を決定するようにしている。
しかし、透過センサの検知レベルは使用するラベルロール毎にばらつく場合がある。そこで、ラベルロールセット後の初期フィード時に透過センサの検知レベルの変化を監視し、自動的に閾値を調整してラベル間のギャップを正しく認識できるようにした構成が提案されている(特許文献1)。
特開平2-139329号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような透過センサの調整は、印字開始までに待ち時間が生じてしまう。ここで、同じ記録材をセットした場合には、改めて透過センサの調整が必要ない場合がある。そして、このような場合まで透過センサの調整を行うことは、無駄な待ち時間を発生させてしまうことになる。
本発明は、記録材セットから画像形成開始までに、無駄な待ち時間が発生することを抑制することを目的とする。
本発明は、所定方向に複数の画像形成領域が配置される記録材を、前記所定方向に搬送可能な搬送手段と、記録材の前記画像形成領域に対して画像形成可能な画像形成手段と、前記所定方向において、前記画像形成手段よりも上流に配置され、前記画像形成領域の端部を検知するための端部検知手段と、前記所定方向において、前記画像形成手段よりも上流に配置され、所定の位置において記録材の有無を検知可能な有無検知手段と、前記搬送手段と前記画像形成手段とを制御して、前記端部検知手段による前記画像形成領域の先端の検知結果に基づき、搬送される記録材に画像形成可能であり、前記端部検知手段の感度を変化させながら、記録材が前記端部検知手段により検知する位置を通過するように記録材を搬送することで、前記端部検知手段の検知感度を調整する検知感度調整モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時に、指令により記録材に画像形成を行う画像形成ジョブを途中で中断した保留ジョブがない場合は、前記検知感度調整モードを行ったうえで記録材を画像形成待機位置に搬送し、前記保留ジョブがある場合は、前記検知感度調整モードを行わずに記録材を前記画像形成待機位置に搬送可能である、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録材セットから画像形成開始までに、無駄な待ち時間が発生することを抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る、(a)センサ調整前の状態を示す図、(b)センサ調整完了後の状態とセンサ波形を示す図、(c)(b)の後のシート逆搬送後の状態を示す図。 第1の実施形態に係る、(a)ラベル長確認処理前の状態を示す図、(b)ラベル長確認後の状態とセンサ波形を示す図、(c)(b)の後のシート逆搬送後の状態を示す図。 第1の実施形態に係るシートセット動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るセンサ調整処理のフローチャート。 第1の実施形態に係るラベル長確認処理のフローチャート。 第2の実施形態に係るシートセット動作のフローチャート。 第2の実施形態に係るシート位置合わせ動作のフローチャート。 その他の実施形態に係るラベルシートの表裏を示す図。
<第1の実施形態>
[画像形成装置]
第1の実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、第1の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置としての画像形成装置100について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の内部構造の概略を示す断面図である。画像形成装置100は、図1に示すように、ホストコンピュータ70などの外部端末に、USBケーブル等を介して接続され、外部端末から送信された画像データなどの記録情報に基づき、記録材に情報を記録する(画像を形成する)。
「記録材」には、紙、布、プラスチック・フィルムなど、インクを受容可能なものを含む。本実施形態では、記録材として、台紙L1と、台紙上に所定方向としての記録材の搬送方向に複数貼付されたラベルL2とを有する長尺のラベルシートL(後述する図3、4参照)を用いた場合について説明する。ラベルシートLは、ロール状のシートである。本実施形態に係る画像形成装置100は、このようなラベルシートLの画像形成領域としてのラベル部分に画像形成可能である。なお、本実施形態の記録材は、記録材の搬送方向に沿って複数の画像形成領域が配置されるものであれば良く、上述のように台紙上に複数のラベルが貼付されている以外に、例えば、予め画像を形成すべき領域(画像形成領域)が決められた長尺状のシートなどであっても良い。
画像形成装置100は、図1に示すように、給送部10と、搬送手段としての搬送部20と、画像形成手段としての画像形成部30と、排出口40と、制御手段としての制御部50(図2参照)とを有する。給送部10は、ラベルシートLを保持し、搬送部20へ給送可能である。搬送部20は、給送部10から搬送されたラベルシートLを画像形成部30、排出口40、と順に搬送可能である。
画像形成部30は、搬送されてきたラベルシートLに付されたラベルL2に対して画像形成可能である。画像形成されたラベルシートLは、搬送部20により搬送され、排出口40を介して機外に排出される。制御部50は、給送部10、搬送部20、画像形成部30等の画像形成装置100が有する各構成の動作を制御する。以下、具体的に説明する。
給送部10は、給送ローラ10Aと、給送ローラ10Aを駆動する不図示のモータとを有する。給送部10は、保持したラベルシートLを、給送ローラ10Aにより搬送部20へ給送するように構成されている。搬送部20は、複数の搬送ローラ20Cと、複数の搬送ローラ20Cにより張設された無端状の搬送ベルト20Bと、搬送されるラベルシートLを挟んで対向する位置、且つ、画像形成部30の上流側に配置された押さえローラ20Aと、を有する。
搬送ベルト20Bは、ラベルシートLを載置可能な搬送面を有する。複数の搬送ローラ20Cのうちの何れかのローラが不図示のモータに駆動されることで、搬送ベルト20Bが回転駆動される。また、押さえローラ20Aは、搬送ベルト20Bの搬送面に載置されたラベルシートLを押圧して、ラベルシートLを搬送ベルト20Bとの間で挟持する。これらにより、搬送ベルト20Bは、不図示のモータを駆動させることで回転する搬送ローラ20Cにより回転させられ、搬送面と、押さえローラ20Aとによって挟持されたラベルシートLを画像形成部30、排出口40へと搬送する。
また、搬送部20は、端部検知手段としてのラベル端部検知センサ20Dと、有無検知手段としてのシートセット検知センサ20Eとを有する。ラベル端部検知センサ20Dは、ラベルシートLの搬送方向において、画像形成部30よりも上流側に配置され、ラベルL2の端部を検知するためのものである。また、ラベル端部検知センサ20Dは、搬送されるラベルシートLを挟むようラベルシートLの両側に配置された発光部と受光部からなる透過型センサであり、発光部から発光され、受光部が受光することで検知可能である。
このような透過センサである本実施形態のラベル端部検知センサ20Dは、発光部から発光され、ラベルシートLを透過した光を受光部により受光する。受光部により受光される受光量は、ラベルシートLのラベルL2部分と台紙L1部分との厚みの違いにより変化する。言い換えれば、ラベルL2部分と台紙L1のラベルがない部分とで光の透過率が異なる。このため、この受光量の違いにより台紙上のラベル部分の境界、即ち、ラベルL2の端部(画像形成領域の端部)を検知可能である。
画像形成装置100は、ラベル端部検知センサ20Dにより印刷すべきラベルの先端部を検知して、そこからの移動距離をもとに決定された印刷タイミングに従って、インクをラベルに吐出することで画像形成を行う。なお、本実施形態に係るラベル端部検知センサ20Dは透過型センサを用いていたが、用紙の有無を判定できるセンサであれば透過型センサでなくてもよい。例えば、ラベル端部検知センサ20Dは超音波センサであってもよい。
また、シートセット検知センサ20Eは、搬送方向において、画像形成部30よりも上流に配置され、所定の位置としてのシートセット位置においてラベルシートLの有無を検知可能である。シートセット検知センサ20Eは、搬送されるラベルシートLの片側に配置された発光部と受光部からなる反射型センサであり、発光部から発光された光がラベルシートL又は搬送ベルト20Bに反射して受光部に受光される。この際、ラベルシートLと搬送ベルト20Bとでは、反射率が異なるため、シートセット検知センサ20Eは、この反射率の違いによりラベルシートLの有無を検知可能である。
本実施形態に係るシートセット検知センサ20Eは、シートをセットする際に、発光部から発光された光がセットされたラベルシートLに反射して受光部に受光され、シートが搬送部20に挿入されたことを検知できる。このとき、ラベルシートLの先端はシートセット位置にある。ラベルシートLがシートセット検知センサ20Eにより検知されると、制御部50は、後述するシートセット動作を実行して、ラベルシートLは画像形成待機位置としての画像形成前の印刷待機位置に搬送される。
なお、シートセット検知センサ20Eは、ラベルシートLの有無を検知できればよく、反射型センサでなくてもよい。例えば、回動可能なフラグをラベルシートLの搬送路上に配置し、ラベルシートLがフラグに接触し回動させることで、その回動動作により回路のON・OFFができるセンサであっても良い。
画像形成部30は、記録ヘッド30K、30C、30M、30Yを有する。記録ヘッド30K、30C、30M、30Yは、ラベルシートLの幅全体に渡って複数のノズルを配列した4つのフルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッド)であり、ラベルシートLの搬送方向に沿って設けられている。4つの記録ヘッド30K、30C、30M、30Yは、それぞれブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエロインクを吐出して印刷を行い、4つの記録ヘッド30K、30C、30M、30Yから吐出される4色のインクでフルカラー画像を印刷する。
本実施形態に係る画像形成装置100は、以上の構成を用いて、指令によりラベルシートLに画像形成を行う画像形成ジョブとしての印刷ジョブに基づいて、ラベルシートLに画像形成動作を行う。具体的な動作について、以下に説明を行う。印刷ジョブに含まれる画像データは、ホストコンピュータ70で生成され、4色のインクに対応したブラック(K)成分、シアン(C)成分、マゼンタ(M)成分、イエロ(Y)成分に分離された濃度画像データが送信される。
その画像データを受信した画像形成装置100は、ラベルを含むロール状の記録材としてのラベルシートLを上述のシートセット検知センサ20Eによりシートの有無を検知可能なシートセット位置へ給送し挿入する。搬送部20で、上述のシートセット検知センサ20Eにより、挿入されたシートを検知し、シートセット動作によりシートを印刷待機位置へ位置決めする。
その後、押さえローラ20Aと搬送ベルト20Bで挟持して搬送するとともに、搬送ベルト20Bに同期して信号を出力する不図示のエンコーダーをトリガに各記録ヘッド30K、30C、30M、30Yにより順次印刷を行う。その印刷は、ラベル端部検知センサ20Dで印刷すべきラベルの先端部を検知して、そこからの移動距離をもとに決定された印刷タイミングに従って、インクをラベルに吐出することにより行われる。印刷後のラベルシートLは搬送部20により排出口40を介して機外に搬送される。
[制御部]
次に、第1の実施形態に係る制御部50について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置100の制御ブロック図である。制御部50は、CPU50Aと、ROM50Bと、RAM50Cと、イメージバッファメモリ50DK、50DC、50DM、50DYと、ヘッド駆動回路50Eと、モータドライバ50Fと、ASIC制御回路50Gと、USBコントローラ50Hとを備える。
図2に示すように、コントローラとしての制御部50として備えられたCPU50Aが、ROM50Bに格納されている制御プログラムを、作業領域としてのRAM50Cを用いて実行し、各構成要素を制御する。また、制御部50は、RAM50Cを各種データ処理の作業領域や受信バッファとして使用し、イメージバッファメモリ50DK、50DC、50DM、50DYを画像展開部としてブラック、シアン、マゼンタ、イエロの各色成分濃度データを格納するのに用いる。
また、ヘッド駆動回路50Eは、記録ヘッド30K、30C、30M、30Yを駆動可能である。モータドライバ50Fは、各記録ヘッド30K、30C、30M、30Yを画像形成に最適な状態に保つためのクリーニング動作や画像形成動作を制御する各種モータ60を駆動可能である。また、ASIC制御回路50Gは、各種動作の制御やラベルシートLの検知などを行うためのセンサ類などを制御可能である。
また、画像形成装置100は、ホストコンピュータ70から送信された画像データやクリーニングコマンドなどを、USBケーブルを介して受信し、受信した各種コマンド命令に従って動作する。但し、インタフェースは、USBに限るものではなく、有線或いは無線ネットワークを介してホストコンピュータ70と接続されていても良い。以上の制御構成をもって、上述したシートセット動作等の制御を実行する。
上述のように、本実施形態に係る画像形成装置100では、ラベルシートLがシートセット位置に挿入され、シートセット検知センサ20Eによって挿入されたシートが検知されることで、シートを印刷待機位置にセットするシートセット動作が実行される。また、シートセット動作実行時には、条件に応じて、ラベル端部検知センサ20Dの検知感度を調整するための検知感度調整モードとしてのセンサ調整処理やラベル端部検知センサ20Dが搬送方向に関する画像形成領域の長さとしてのラベル長を正しく検知できているか確認するための領域長確認モードとしてのラベル長確認処理が実行される。
[センサ調整処理]
まず、センサ調整処理について、図3(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図3(a)は、センサ調整処理前において、シートセット位置にセットされたラベルシートLを示す図である。破線部はラベル端部検知センサ20Dの搬送方向における位置を示し、図3(b)、(c)に関しても同様である。図3(b)は、センサ調整処理において、搬送量X1の距離を搬送されたラベルシートLと、センサ調整時のセンサの出力の波形とを示す図である。図3(c)は、センサ調整後に印刷待機位置に搬送されたラベルシートLを示す図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、搬送路上に透過センサとしてのラベル端部検知センサ20Dが設けられている。このラベル端部検知センサ20Dの検知レベルをあらかじめ設定した閾値(図3(b)ではVref)と比較することでラベルL2の搬送方向端部を検知し、この端部位置に基づいて各ラベルの印字位置を決定している。このようにして、画像形成装置100は、上述のように、台紙L1に一定間隔でラベルL2を貼付したラベルシートLに画像形成可能である。
しかし、ラベル端部検知センサ20Dの検知レベル(検知感度)は、使用するシートの透過率やセンサの個体差によりばらつくため、ラベルシートLのシートセット時に、ラベル端部検知センサ20Dの検知レベルを監視し、自動で閾値を調整するセンサ調整処理が行われている。本実施形態に係るセンサ調整処理は、ラベルシートLを搬送させながら、ラベル端部検知センサ20Dの受光部の感度を多段的に変更しながらセンサの出力をサンプリングすることでセンサの検知感度の調整を行う。即ち、制御部50は、センサ調整処理実行時に、ラベル端部検知センサ20Dの感度を変化させながら、搬送部20に、所定時間の間にラベルL2がラベル端部検知センサ20Dにより検知する位置を通過するように、ラベルシートLを移動させる。
センサ調整処理を行う前は、図3(a)に示すように、ラベル端部検知センサ20Dの上流に先頭のラベルL2が位置しており、ここから排出方向にシートを搬送させる。ラベルシートLを搬送させつつ、図3(b)に示すように、ラベル端部検知センサ20Dの感度を変更させながら、最適な感度および閾値を決定していく。具体的には、シートの搬送を開始したところから最初の感度設定でA1の区間、感度設定を変更してA2の区間、同様にA5の区間まで感度を変更しながらセンサ出力をサンプリングする。
ここまでのサンプリング結果から最適な感度設定、例えば、この図ではラベルL2部分の目標電圧がVrefとするよう感度を算出する。その感度設定でBの区間再びサンプリングを行う。その結果からラベルL2部分と台紙L1のラベルがない部分との境界(即ち、ラベルL2の端部)を正しく検知できる閾値を算出し、搬送を停止させる。その後、次の印刷に備えるため、図3(c)に示すように、シートを画像形成時の搬送方向とは逆方向に搬送して、先頭のラベルL2をラベル端部検知センサ20Dの上流にある、印刷待機位置に配置させる。こうすることで、次に印刷する際、再びシートを排出先方向に搬送させ、ラベル端部検知センサ20Dでラベルの先端を検知させることで、印刷位置を決定することが可能となる。
[ラベル長確認処理]
引き続き、ラベル長確認処理について、図4(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図4(a)は、ラベル長確認処理前において、シートセット位置にセットされたラベルシートLを示す図である。破線部はラベル端部検知センサ20Dの搬送方向に関する位置を示し、図4(b)、(c)に関しても同様である。図4(b)は、ラベル長確認処理において、1ラベル分(搬送量X2)の距離を搬送されたラベルシートLと、ラベル長確認処理時のセンサの出力の波形とを示す図である。図4(c)は、ラベル長確認処理後に印刷待機位置に搬送されたラベルシートLを示す図である。
ラベル長確認処理では、印刷ジョブに含まれるラベルシートLの情報と、実際にラベルシートLを搬送してラベル端部検知センサ20Dで検出したラベルL2の長さを比較し、正しくラベルL2が検出できているか確認するものである。即ち、印刷ジョブは、印刷ジョブを実行すべきラベルシートLの情報として、ラベルL2の長さのジョブ情報を含む。ラベル確認処理では、ジョブ情報に含まれるラベルL2の長さと、実際に検出したラベルL2の長さとの差分が所定の範囲内であるか否かを確認する。
ラベル長確認処理を行う前は、図4(a)に示すように、ラベル端部検知センサ20Dの上流のシートセット位置に先頭ラベルが位置しており、ここから排出先方向にラベルシートLを搬送させる。次に、搬送部20は、図4(b)に示すように、1ラベル分(搬送量X2)ラベルシートLを搬送させつつ、台紙L1のラベルがない部分とラベルL2部分との境界をラベル端部検知センサ20Dで検知する。この時に、ラベル端部検知センサ20Dは、ラベルシートL上のラベルL2の搬送方向に関する両端部を検知する。この検知結果から、ラベルL2の搬送方向に関する長さであるラベル長lが求められている。
即ち、制御部50は、搬送部20に、シートセット位置から少なくともラベル一つ分、ラベルシートLを搬送させつつ、ラベル端部検知センサ20Dに、少なくとも一つのラベルの搬送方向の両端部を検知させる。その後、ラベルシートLを印刷待機位置に戻す動作を行わせることで、ラベル長を確認するラベル長確認処理を実行可能である。
ここで、この求められたラベル長lと印刷ジョブに含まれるラベルの長さの情報であるラベル長情報とを比較することで、正しくラベルが認識できているか判断する。なお、ラベル長lとラベル長情報との差分が所定範囲内であれば、正しくラベルが認識できており、所定範囲外であれば、正しくラベルが認識できていないと判断する。求められたラベル長lの確認終了後は、図4(c)に示すように、図3(c)の場合と同様に次の印刷に備えるため、ラベルシートLを逆搬送させて先頭ラベルをラベル端部検知センサ20Dの上流の印刷待機位置に配置させ、ラベル長確認処理が終了する。
[シートセット動作のフローチャート]
次に、第1の実施形態に係るシートセット動作について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるシートセット動作のフローチャートである。本実施形態では、シートセット検知センサ20Eでシートがない状態からある状態に変化したこと、つまりはユーザがシートを搬送部に挿入したことを検知してシートセット動作を開始する(S301:YES)。即ち、シートセット検知センサ20Eによる検知結果が、シート無しからシート有りとなった時に、シートセット動作を開始する。
次に、S302ないしS303にて、センサの調整が必要か否かを判断する。前述した通り、検知感度調整モードとしてのセンサ調整処理は、センサの個体差やラベルシートの透過率などの特性の違いによるセンサ検知結果の差異に対応するために行うものである。逆を言えば、同じ画像形成装置100で同じ特性のラベルシートLを使用する場合はセンサの調整は不要である。本実施形態では、その判定を行うために、まずは、何らかの理由で印刷ジョブが途中で中断した場合に残存したジョブである保留ジョブの有無を確認する(S302)。
保留ジョブがない場合(S302:No)は、上述のセンサ調整処理を実行する(S305)。即ち、指令によりラベルシートLに画像形成を行う印刷ジョブを途中で中断した保留ジョブがない場合は、センサ調整処理を行ったうえで、上述の通り、ラベルシートLを印刷待機位置に搬送する。保留ジョブがないということは、その時点でどのような特性のラベルシートLがセットされるか確認または推定することができないためである。保留ジョブがあった場合(S302:YES)は、次に、シート無しエラーが発生しているか確認する(S303)。
シート無しエラーが発生中の場合(S303:YES)、センサの調整を行わずにラベル長確認処理を実行する(S304)。即ち、保留ジョブがある場合は、センサ調整処理を行わずに、ラベルシートLを印刷待機位置に搬送可能である。特に、印刷ジョブがシートがないことにより中断された場合(シートなしが原因で保留ジョブが発生した場合)に、その後、シートセット検知センサ20Eによる検知結果が、シート無しからシート有りとなった時には、センサ調整処理を行わずに、領域長確認モードとしてのラベル長確認処理を実行し、ラベルシートLを印刷待機位置に搬送可能である。
これは、シート無しエラーが発生しジョブが保留しているということは、シートがなくなったことに起因して印刷が中断された状態であると言える。この場合、基本的には続きのジョブを中断前と同じラベルシートLに印刷するはずなので、センサの調整は、不要と判断できるためである。ラベル長確認処理は、同じセンサの調整値でラベルシートLのラベルL2部分を正しく検知できているか確認する処理である。このラベル長確認処理によって、センサの感度調整をしなくても、少なくとも画像がはみだした状態で印刷ジョブを行うことを抑制できる。
一方、シート無しエラーが発生していない場合(S303:NO)は、センサ調整処理を実行する(S305)。これは、保留ジョブがあるがシート無しエラーが発生していない状態として、例えば、サイズ違いなど印刷ジョブに適合しないラベルシートをセットしてしまい、正しいラベルシートをセットし直した場合などが考えられる。即ち、この場合は、直前とは異なる特性のラベルシートがセットされている可能性があるため、センサ調整処理を実行するようにしている。
[センサ調整処理のフローチャート]
引き続き、センサ調整処理の制御フローについて、図6を用いて説明する。図6は、第1の実施形態に係るセンサ調整処理のフローチャートである。まず、センサ調整処理では、搬送ベルト20Bを駆動させ、排出先方向に、ラベルシートLを搬送させる(S401)。なお、センサ調整処理では、センサの出力結果を細かいエリア毎にサンプリングするために、搬送速度は低速であることが望ましい。それによりラベルシートLの搬送量も抑えることができる。
次に、ラベル端部検知センサ20Dの受光部の感度を多段的に変更(S402)しながらセンサの出力結果をサンプリングし(S403)、感度設定範囲の上限に達した時(S404:YES)、最適な感度設定を算出する(S405)。感度の切り替え回数や範囲などは、ハードウェア構成や使用するラベルシートの仕様、搬送速度などから最適な条件を設定すればよい。これは、上述の図3(b)におけるA1ないしA5の波形の部分に相当する。
受光素子の最適な感度設定が決定されたら、決定された感度設定で再びサンプリングを行い(S406)、出力結果から最適な閾値を決定する(S407)。S406は、上述の図3(b)におけるBの波形の部分に相当する。閾値を決定したら搬送を一度停止させる(S408)。この状態では、先頭ラベルが記録ヘッド30K、30C、30M、30Yの下流に位置しているため、ラベルシートLを給送元方向に逆搬送して(S409)、ラベル端部検知センサ20Dでラベル先端を検知したら(S410)、搬送を停止させる(S411)。なお、S410におけるラベルシートLの位置は、印刷待機位置となる。
[ラベル長確認処理]
次に、ラベル長確認処理の制御フローについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態におけるラベル長確認処理のフローチャートである。上述のように、ラベル長確認処理では、印刷ジョブに含まれるラベルシート情報と、実際にラベルシートLを搬送してラベル端部検知センサ20Dで検知したラベル長とを比較し、正しくラベルが検知できているか確認する。
ラベル長が同じと認識できればユーザが同じラベルシートをセットした可能性が高くなり、印刷ジョブを再開しても画像がはみ出る虞がなくなる。なお、ラベルシート情報と検知したラベルの長さの比較については、ラベルシート情報と検知したラベルの長さが完全に一致することはないので、製品仕様から許容される一定の誤差範囲内か否かで一致判定を行っている。
まず、搬送モータを駆動し排出先方向にラベルシートLを搬送させたのち(S601)、ラベル端部検知センサ20Dでラベル先端を検知したら(S602:YES)、検知したタイミングを記憶しておく(S603)。続いて、搬送されるラベルシートLのラベルの後端を検知したら(S604:YES)、ラベルシートLの搬送を停止させて(S605)、S603で記憶した先端検知タイミングとの差分からラベル長を算出する(S606)。
保留している印刷ジョブには、一般的にラベル長情報が含まれているので、印刷ジョブのラベル長情報とS606で算出したラベル長との比較を行う(S607)。ここで、ラベル長に差異がなかった場合(S607:YES)は、現在のセンサ調整値で正しくラベルが認識できていることを示すので、シートセット動作と同様に、ラベルシートLを給送元方向に逆搬送する(S608)。
その後、印刷待機位置に到達したら(S609:YES)、搬送を停止させ(S610)、ラベル長確認処理が終了する。この後に印刷ジョブが再開される。即ち、ラベル長確認処理において、ラベル長と印刷ジョブのジョブ情報に含まれるラベル長情報との差分が所定の範囲内であれば、ラベル長確認処理実行後、保留ジョブを再開する。
一方、ラベル長に差異があった場合(S607:NO)は、正しくラベルが認識できていないため、通知手段としての制御部50がホストコンピュータ70にシートセットエラーの情報を通知し、ホストコンピュータ70がユーザにその旨を通知する(S611)。即ち、制御部50は、ラベル長確認処理実行時に、ラベル長と印刷ジョブに含まれる画像長さ情報との差が所定の範囲外であれば、ホストコンピュータ70にエラーの情報を通知し、ホストコンピュータ70は、例えば、表示部にその旨を表示する。
なお、正しくラベルが認識できない状況とは、例えば、中断前後で透過率が同じで貼られているラベルの大きさが異なるラベルシートがセットされた場合や、中断前後で貼られているラベルの大きさが同じで透過率が異なるラベルシートがセットされた場合がある。前者の場合、ラベル端部検知センサ20Dの調整値に問題があり、誤検知でサイズを判定した可能性がある。
ラベル長が異なる場合は、上述のように透過率やラベルの大きさが異なる別の用紙である虞があり、このエラーを通知することにより、ユーザは、再度シートセット動作を行うこととなる。この場合行われるシートセット動作は、センサ調整処理が実行される条件に該当するため、センサの再調整を行うことになる。即ち、制御部50は、ホストコンピュータ70がエラーの情報を通知した後に、シートセット検知センサ20Eによる検知結果が、シート無しからシート有りとなった時に、センサ調整処理を実行する。なお、本フローでは省略しているが、実際には、一定期間ラベルの先端または後端が検知されない場合についても、エラー処理を行うものとする。
以上で説明した通り、本実施形態に係る画像形成装置100では、シート無しエラー発生後にシートセット動作を実行する場合は、ラベル端部検知センサの調整を行わずラベル長の確認処理のみを実行する。これにより、シート交換時の不必要なラベル端部検知センサ20Dに関する検知感度の調整処理を削減し、ユーザの無駄な待ち時間が発生することを抑制できる。
具体的には、開始状態を示す図4(a)からラベル長確認終了を示す図4(b)までの搬送量X2が、センサ調整処理における搬送量X1に比べ少ないことがわかる。即ち、ラベル長確認処理にかかる所要時間が、センサ調整処理にかかる所要時間に比べ少ないと言える。更に、本実施形態に係るセンサ調整処理では、前述のように搬送速度も低速であるため、動作の所要時間に関しても、その差はより顕著となり、シートセットから画像形成開始までの時間がより短縮可能である。
ただし、センサ調整処理の搬送量と所要時間とは、搬送方向に関して、ラベルシートLに対する台紙L1のラベルがない部分の占める割合によって変わり、ラベル長確認処理の搬送量と所要時間はラベル長に依存する。このため、極端にラベル長が長い場合、ラベル長確認処理は、センサ調整処理よりもラベルシートLの搬送量が多くなり所要時間が多くなってしまうケースがある。この場合は、所要時間を推定しラベル長確認処理を実行しない条件を設けてもよい。
例えば、シート無しエラーで中断したタイミングで、印刷ジョブのラベル長情報から、第一の所要時間としてのラベル長確認処理時間を推定し、第二の所要時間としてのセンサ調整処理時間と比較する。即ち、この場合、前記制御部50は、ラベル長確認処理時間と、センサ調整処理時間と、を印刷ジョブに含まれる画像長さ情報から算出可能である。比較した結果、ラベル長確認処理のほうが、センサ調整処理に比べて時間がかかるようであれば、次のシートセット動作時に保留ジョブがあった場合もラベル長確認処理を行わずセンサ調整処理を行うようにしても良い。
言い換えると、この場合、制御部50は、ラベル長確認処理時間がセンサ調整処理時間よりも多い場合に、シートセット検知センサ20Eによる検知結果が、シート無しからシート有りとなった時に、保留ジョブがあっても、センサ調整処理を行ったうえで、ラベルシートLを印刷待機位置に搬送する。このような条件を設けることにより、極端にラベル長が長いラベルシートがセットされた場合に、センサ調整処理よりも所要時間が多いラベル長確認処理を実施しなくても済むようになる。
なお、本実施形態に係るシートセット動作では、シート無しエラーの有無を確認しているが、シート無しエラーを確認せずに、保留ジョブがないかのみを確認して、センサ調整処理を行うか、ラベル長確認処理を行うか、を判断する制御フローであっても良い。この場合は、ジョブの中断理由がシート無しエラーではなく、例えば、シートの詰まり(ジャム)により中断とされた場合でも、センサ調整処理は行わないようにしても良い。
シートの詰まり除去後に印刷ジョブを再開する時は、同じ種類のラベルシートをセットするため、この場合でもセンサ調整処理に関する時間を削減できる。ただし、センサ感度の調整が不十分であることによるシート詰まりの場合もあり、この場合、印刷ジョブ時に適切にラベルを認識できず、エラーで中断してしまい、時間がかかってしまう虞がある。従って、シート無しエラーの有無を判断した方が、より確実に不要なセンサ調整による時間の削減を図ることができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、シート無しエラー発生時のシートセット動作として、ラベル長確認処理を行っていたが、第2の実施形態では、ラベル長確認処理を行わず、代わりに、次の印刷に備えるラベルシートの位置合わせのみを行うようにしている。なお、その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
[第2の実施形態に係るシートセット動作のフローチャート]
まずは、第2の実施形態に係るシートセット動作について、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係るシートセット動作のフローチャートである。S801~S803、S805については第1の実施形態に係るシートセット動作のフローチャートと同じであるが、保留ジョブが有りシート無しエラー発生中の場合(S803:YES)はS804でシート位置合わせ動作を実行する。以下に具体的に説明する。
シートセット動作開始後、シートセット検知センサ20Eによる検知結果が、シート無しからシート有りとなる(S801:YES)。次に、保留ジョブを確認し(S802)、保留ジョブがない場合(S802:NO)、センサ調整処理を実行して(S805)シートセット動作を終了する。保留ジョブがある場合(S802:YES)、シート無しエラーが発生中か否か確認する(S803)。ここで、シート無しエラーが発生していなければ(S803:NO)、センサ調整処理を実行して(S805)シートセット動作を終了する。
シート無しエラーが発生していれば(S803:YES)、後述するシート位置合わせ動作を実行して(S804)シートセット動作を終了する。このように、保留ジョブがあり、シート無しエラー発生中の場合は、シート位置合わせ動作を行う。以下に、シート位置合わせ動作について、詳しく説明する。
[第2の実施形態に係るシート位置合わせ動作のフローチャート]
シート位置合わせ動作について、図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態に係るシート位置合わせのフローチャートである。まず、搬送モータを駆動し排出先方向(画像形成時の搬送方向)にラベルシートLを搬送させ(S901)、ラベル端部検知センサ20Dがラベル先端を検知したら(S902:YES)、搬送を停止させる(S903)。次に、給送元方向(画像形成時の搬送方向と逆方向)にラベルシートLを搬送させ(S904)、ラベルの先端を検知したら(S905:YES)、所定距離搬送したのちに、搬送を停止させる(S906)。これによりラベル先端が、ラベル端部検知センサ20Dの上流に位置する印刷待機位置に、搬送される。
本フローによれば、万一ラベル長が正しく検知できなかった場合は、エラーで印刷が中断してしまうリスクがある一方で、さらにシートセット動作の時間を短縮することが可能である。以上で説明した通り、第2の実施形態では、シート無しエラー発生後にシートセットする際は、ラベル端部検知センサの調整を行わずシートの位置合わせのみを行う。これにより、ラベルシート交換時の不必要な調整処理を削減し、ユーザの待ち時間を大幅に短縮することが可能である。
<その他の実施例>
以上で説明した実施形態では、ラベル端部検知センサでラベル部分と台紙のラベルがない部分の透過率の違いによりラベルの先端を検知する構成であったが、それに限ったものではない。例えば、図10に示すような、予め複数のラベルの間にそれぞれマークNが付されたマーク付きラベルシートL´(記録材)を使用し、反射型センサによりマークN部分と台紙L1のマークがない部分の反射率の違いでマークNの端部を検知することで、ラベルL2の端部を検知する構成であってもよい。なお、図10では、台紙L1の表側にラベルL2が、裏側にマークNがそれぞれ付されている。
即ち、ラベル端部検知センサ20Dは、搬送されるマーク付きラベルシートL´のマークNが付された側に配置された受光部及び発光部を有し、発光部から発光されて反射した光を受光部により受光する反射型センサである。また、マーク付きラベルシートL´は、搬送方向に関して、複数のラベル間にそれぞれマークが付され、ラベル端部検知センサ20Dは、ラベルの端部を検知するために、搬送方向に関するマークの端部を検知するものである。なお、図10は、その他の実施形態に係るマーク付きラベルシートL´の表裏を示す図である。また、このような各ラベルと各マークの位置関係は一定であるため、マークの端部位置を検知することで、近接するラベルの端部位置を検知可能である。
この場合におけるラベル端部検知センサ20Dのセンサ調整処理は、ラベル端部検知センサ20Dをマーク付きラベルシートL´の先端に付されているマーク付近を検知させつつ数回往復させ、例えば、マークNの黒と台紙L1の白を識別できる閾値に調整させる。即ち、制御部50は、センサ調整処理実行時に、搬送部20に、ラベル端部検知センサ20Dの出力を変化させながら、シートセット位置からラベル端部検知センサ20Dがマーク付きラベルシートL´のマークNが付された部分とマーク付きラベルシートL´のマークNが付されていない部分とを通過するように、マーク付きラベルシートL´を移動させる。この動作により、ラベル端部検知センサ20Dの検知感度を調整する。
上述のように、センサの出力結果に従いラベルL2の先端を検知する構成であればよい。また、上述の各実施形態では、記録ヘッド30K、30C、30M、30Yよりインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置について説明したが、印刷方式はそれに限らない。例えば、サーマルヘッドによりインクリボンのインクを転写して画像を形成する熱転写方式の画像形成装置などでもよい。
以上で説明した、画像形成装置100のシートセット動作は、シートをセットする際、直前の画像形成動作がシート無し状態で中断されている場合は、センサの調整は不要と判断しセンサの調整を行わずに印刷ジョブを再開可能である。このようなシートセット動作を実行することで、ユーザの使い勝手を維持しつつ、待ち時間を短縮可能である。
l・・・ラベル長(画像形成領域長)/L・・・ラベルシート(記録材)/L´・・・マーク付きラベルシート(記録材)/L1・・・台紙/L2・・・ラベル/N・・・マーク/20・・・搬送部(搬送手段)/20D・・・ラベル端部検知センサ(端部検知手段)/20E・・・シートセット検知センサ(有無検知手段)/30・・・画像形成部(画像形成手段)/50・・・制御部(制御手段、通知手段)/100・・・画像形成装置

Claims (10)

  1. 所定方向に複数の画像形成領域が配置される記録材を、前記所定方向に搬送可能な搬送手段と、
    記録材の前記画像形成領域に対して画像形成可能な画像形成手段と、
    前記所定方向において、前記画像形成手段よりも上流に配置され、前記画像形成領域の端部を検知するための端部検知手段と、
    前記所定方向において、前記画像形成手段よりも上流に配置され、所定の位置において記録材の有無を検知可能な有無検知手段と、
    前記搬送手段と前記画像形成手段とを制御して、前記端部検知手段による前記画像形成領域の先端の検知結果に基づき、搬送される記録材に画像形成可能であり、前記端部検知手段の感度を変化させながら、記録材が前記端部検知手段により検知する位置を通過するように記録材を搬送することで、前記端部検知手段の検知感度を調整する検知感度調整モードを実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時に、指令により記録材に画像形成を行う画像形成ジョブを途中で中断した保留ジョブがない場合は、前記検知感度調整モードを行ったうえで記録材を画像形成待機位置に搬送し、前記保留ジョブがある場合は、前記検知感度調整モードを行わずに記録材を前記画像形成待機位置に搬送可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成ジョブが記録材がないことにより中断された場合に、その後、前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時には、前記検知感度調整モードを行わずに記録材を前記画像形成待機位置に搬送可能である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成ジョブは、該画像形成ジョブを実行すべき前記画像形成領域の長さのジョブ情報を含み、
    前記制御手段は、前記搬送手段に、前記所定の位置から少なくとも前記画像形成領域一つ分、記録材を搬送させつつ、前記端部検知手段に、少なくとも一つの前記画像形成領域の前記所定方向の両端部を検知させることで、前記画像形成領域の長さを確認する領域長確認モードを実行可能であり、
    前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時に、前記保留ジョブがある場合は、前記領域長確認モードを実行し、前記領域長確認モードで確認された前記画像形成領域の長さと、前記ジョブ情報に含まれる前記画像形成領域の長さとの差分が所定の範囲内であれば、前記検知感度調整モードを実行せずに前記保留ジョブの画像形成を再開する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. ユーザに情報を通知可能な通知手段を備え、
    前記通知手段は、前記差分が前記所定の範囲外であればエラーの情報を通知する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記通知手段が前記エラーの情報を通知した後に、前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時に、前記検知感度調整モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記領域長確認モードにかかる時間である第一の所要時間と、前記検知感度調整モードにかかる時間である第二の所要時間と、を前記画像形成ジョブにおける画像の長さから算出可能で、
    前記制御手段は、前記第一の所要時間が前記第二の所要時間よりも多い場合に、前記有無検知手段による検知結果が、記録材無しから記録材有りとなった時に、前記保留ジョブがあっても、前記検知感度調整モードを行ったうえで記録材を前記画像形成待機位置に搬送する、
    ことを特徴とする、請求項3ないし5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 記録材は、台紙と、前記台紙上に所定方向に複数貼付されたラベルとを有し、
    前記画像形成領域は、前記ラベル部分である、
    ことを特徴とする、請求項1ないし6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記端部検知手段は、搬送される記録材の両側に配置された受光部及び発光部を有し、前記発光部から発光された光を前記受光部により受光する透過型センサである、
    ことを特徴とする、請求項1ないし7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録材は、前記所定方向に関して、前記複数の画像形成領域の間にそれぞれマークが付され、
    前記端部検知手段は、前記画像形成領域の端部を検知するために、前記所定方向に関する前記マークの端部を検知するものである、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  10. 前記端部検知手段は、搬送される記録材の前記マークが付された側に配置された受光部及び発光部を有し、前記発光部から発光されて反射した光を前記受光部により受光する反射型センサである、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
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