JP2004357868A - Qcファントム - Google Patents

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Abstract

【課題】画質評価用パターンの割れや剥離を確実に防止することができ、X線画像に画質評価用パターン以外が映り込まないQCファントムを提供する。
【解決手段】ディジタル放射線撮像システムの性能および不変性の検証を行うために用いられるQCファントム1において、全ての画質評価用パターンのそれぞれについて、その線膨張率αと、画質評価用パターンが固定される基板の線膨張率αとが、|α−α|≦5×10−5の関係にある。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線、特にX線を用いた放射線撮像システムの品質保証を行うためのQCファントムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より用いられている増感スクリーン−銀塩フィルム系の放射線写真法に代わる方法として、ディジタルラジオグラフィー(DR)、特に輝尽性蛍光体を用いるディジタル放射線撮像システム(以下、CR(Computed Radiography)システムという)が用いられるようになってきている。
このCRシステムは、被検体を透過あるいは被検体から発せられた放射線を輝尽性蛍光体を含有する放射線像変換パネルに吸収させ、その後に該パネルを赤外線等の励起光によって励起して吸収されているエネルギーを蛍光として放出させ、この蛍光を電気信号に変換してディジタル画像として読み取るものである。
このようなCRシステムでは、豊富な情報量を持つディジタル画像を得ることができるため、例えば高度な医療診断が可能となる。さらに、ディジタルデータとして送受信することもできるため、遠隔地医療等にも有効である。
【0003】
ところで、前記CRシステムでは、X線画像の高信頼性での使用を保証するため、CRシステムの性能を測定し検証することが必要となる。画質が悪いと、画像の高信頼な解析が損なわれる。例えば、画像コントラスト品質の低下により使用不可能な信頼性の低い画像を生じるからである。
【0004】
そこで、CRシステムのパラメータ測定に使用されるものに、QCファントムがある。このQCファントムは、基板上に固定された種々の画質評価用パターンより構成されている。これら画質評価用パターンは、大きさ、形状、密度および組成等の特性を有し、種々の材料によって形成され、CRシステムの1つまたは複数の画質評価項目が測定できるように設計され、CRシステムの異なる性能パラメータの不変性評価ができるようになっている。
【0005】
即ち、QCファントムを放射線源と放射線像変換パネルの間において照射を行なった後、画像を読み取ることにより、前記画質評価用パターンの映り込んだディジタル画像およびその再生像を得、この画像を定量的にまたは目視で評価することにより性能評価・画像評価を行なうものである。
このようなQCファントムとして、例えば、特許文献1には、タングステン製の解像力チャートをメタクリル樹脂中に保護するものが開示され、特許文献2には、熱による歪みの少ないとされるフォトエッチング金属を用いるものが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−148241号公報
【特許文献2】
特開2001−299736号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に開示されたQCファントムのように、樹脂中に金属材からなる画質評価用パターンが固定されている場合、金属と樹脂の熱膨張率差によって、画質評価用パターンに割れが生じる可能性がある。
また、例えば、金属上に樹脂パターンを固定すると、たとえ金属自身の熱膨張率が小さくても、金属と樹脂の熱膨張率差によって剥離が生じ易いという事情もある。
勿論、固定強度を高めるため、画質評価用パターンをねじ等の構造物を用いて固定することも考えられるが、X線撮像の際、このような構造物も映り込むため、適当でない。
【0008】
本発明の技術的課題は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画質評価用パターンの割れや剥離を確実に防止することができ、X線画像に画質評価用パターン以外が映り込まないQCファントムを提供することにある。
なお、本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、基板に固定された画質評価用パターンをCRシステムによって撮影し、得られたパターン画像を画質評価項目に基づいて評価することによって、前記CRシステムの性能および不変性の検証を行うために用いられるQCファントムにおいて、全ての前記画質評価用パターンのそれぞれについて、前記画質評価用パターンの線膨張率αと、前記画質評価用パターンが固定される前記基板の線膨張率αとが、|α−α|≦5×10−5の関係にあることを特徴とするQCファントムを提供するものである。
ここで、線膨張率α(K−1)は、次式(1)で表される。
α=(1/l)・(dl/dT) …(1)
(但し、lは長さ、Tは絶対温度(K))
また、QCファントムによく用いられる材料におけるα値は次表1の通りである。
【0010】
【表1】
Figure 2004357868
【0011】
また、前記画質評価用パターンの線膨張率αと、前記基板の線膨張率αとが、|α−α|≦2.5×10−5の関係にあることが好ましい。
さらに、好ましくは、画質評価用パターンの線膨張率αと、前記基板の線膨張率αとが、|α−α|≦1.5×10−5の関係にあるとよい。
また、前記画質評価用パターンの基板への固定は、溶着、一体成形およびNC加工切削のいずれかにより実現されたものであることが好ましい。
【0012】
また、前記QCファントムは、樹脂製の画質評価用パターンと、金属製の画質評価用パターンとを有する。
また、無端状の枠体と、前記枠体内に設けられた金属製の基板と、前記基板に間隔をおいて対抗配置された樹脂製の天板とで形成された中空部を有し、前記中空部において、金属製の画質評価用パターンが前記基板の上面に固定されるとともに、樹脂製の画質評価用パターンが前記天板の下面に固定されるのが好ましい。
また、前記基板および前記天板の周端が、前記枠体の内周部に嵌入された状態で、前記基板および前記天板の周端の一部が前記枠体に固定されるのが好ましい。
また、前記基板および前記天板は、前記枠体の厚さ方向内側に配設されるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係るQCファントムの平面図であり、図2は、図1のA−A断面図である。
図1、2に示すQCファントム1は、CRシステムの性能および不変性の検証を行うために用いられるものである。このようなQCファントム1には、箱型の枠体11の底部に矩形状の銅板12が基板として設けられ、この銅板12は、QCファントム1に対して機械的な安定性を付与し、画像分析に適切なX線ビーム品質を与える。
【0014】
前記枠体11の開口部には、これを塞ぐように保護板としての天板16が固定され、前記枠体11内には、画像の低コントラスト分解能を目視評価するためのバーガーパターン20と、画像の鮮鋭度を定量評価するためのエッジパターン30と、画像の鮮鋭度を目視評価するためのワイヤメッシュパターン40と、画像の線形性およびダイナミックレンジを目視評価および定量評価するためのステップ状パターン50と、画像の縮率を定量評価するためのスケールパターン60とが配設されている。
【0015】
また、枠体11の裏面の両端側には、QCファントム1をカセッテや蓄積性蛍光体シートに位置決めするための細長の突起14がそれぞれ設けられ、枠体11の両側部の下部中央には、QCファントム1の持ち運びを容易にする手かけ部15が凹状に形成されている。なお、QCファントム1をカセッテや蓄積性蛍光体シートに位置決めする際は、突起14をカセッテや蓄積性蛍光体シートに設けられた凹状の受け部に嵌入することで行なわれるが、QCファントム1より大きなカセッテに対しては、QCファントム1の外形を合わせることで位置決めされる。
【0016】
前記銅板12の中央部には、略正方形の樹脂板13が基板として設けられている。前記バーガーパターン20は、前記樹脂板13上に、溶着固定された、例えばアクリル樹脂からなる16個のステップ部21a〜21d、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24dから構成され、これらステップ部21a〜21d、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24dは、X方向に厚さが異なり、Y方向に大きさが異なるようにマトリックス状に配列されている。このようなバーガーパターン20によれば、画像の低コントラスト分解能が目視評価され、放射線撮像システムの相対コントラストおよびS/N比が検証される。
なお、前記バーガーパターン20を樹脂板13上に溶着する際は、バーガーパターン20および/または樹脂板13の所定箇所に、メチレンクロライド等の溶着剤を塗布し速やかに固着させる。このような溶着剤を用いれば、X線画像への溶着剤の映り込みがなく、ねじ等の構造物を使わなくても、強固な接着固定が実現できる。
【0017】
また、前記エッジパターン30、ワイヤメッシュパターン40、ステップ状パターン50およびスケールパターン60は、前記銅板12上の所定位置に接着剤によって固定されている。なお、このような金属系の画質評価用パターンを基板である銅板115に固定する場合は、接着剤を用いる。これは、金属系の画質評価用パターンは、X線吸収率が比較的高いので、X線画像の濃淡が鮮明であり、接着剤の写り込みの影響を受け難いことによる。これにより、ねじ等の構造物を使わずとも強固な接着強度が得られる。
【0018】
前記エッジパターン30は、幾何学的な測定のための基準として使用され、異なる方向のMTF測定のための鮮鋭な角度エッジ部31、32を有している。これら角度エッジ部31、32は、タングステン板からなり、その外側は、鉛板81、82によって、透過するX線伝播の多くの部分が阻止されるようになっている。これにより、周辺の影響を抑え、鮮鋭度をより正確に評価できるようになっている。ここで、前記MTFは、エッジパターン30のX線画像を微分して、ラインスプレットファンクションを求めた後、フーリエ変換を行なうことにより求められる。
【0019】
前記ワイヤメッシュパターン40は、鋼鉄製メッシュであることが好ましく、異なる大きさの4個のメッシュ部41〜44から構成され、CRシステムの解像度(鮮鋭度)を目視評価することができる。CRシステムの解像度は、複数のメッシュ部41〜44間での視認性の比較によって評価することができる。
【0020】
前記ワイヤメッシュパターン40は、解像度の評価の精度を高めることができるように4個のメッシュ部41〜44を含むが、5個以上の異なる大きさのメッシュ部を用いて、一層正確に評価することもできる。なお、このようなメッシュの大きさ、厚さおよび間隔は、様々な値とすることができる。
【0021】
前記ステップ状パターン50では、矩形状で異なる厚さの4個の銅板51〜54がY方向に階段状に配列されており、X線画像の線形性およびダイナミックレンジを目視評価および定量評価するものである。銅板51〜54を透過するX線強度は、その厚さに逆比例するため、各銅板51〜54より最高強度から最低強度までの強度レベルを与えることができる。なお、前記ステップ状パターン50は、4個の銅板51〜54より構成されているが、これに限定されるものではなく、様々な大きさおよび厚さを有する銅板を用いて構成してもよい。
【0022】
前記スケールパターン60は、銅製でX方向に延設された主スケール61およびY方向に延設された副スケール62から構成され、画像の縮率を評価するために用いられるものである。なお、図中、71、72、73は、QCファントム1の位置合わせを行ない、各種パターンの位置を検出するために用いられるマーカーであり、銅板12の隅部にそれぞれ設けられ、画像の計算機処理の際、カセッテへの設置方向のミスを自動検出し、各種パターンの位置を確認し、自動化処理を容易にする。また、90は、シリアル番号を付したシリアルラベルである。
【0023】
このようなQCファントム1では、基板としての銅板12上に金属製の画質評価用パターンであるエッジパターン30、ワイヤメッシュパターン40、ステップ状パターン50およびスケールパターン60が固定され、他の基板である樹脂板13上に樹脂製のバーガーパターン20が溶着される構成なので、熱膨張率の違いによる割れや画質評価用パターンの剥離が防止され、画質評価用パターン以外のX線画像への映り込みを抑えることができる。
【0024】
次に、本発明の第2実施例に係るQCファントムを、図1、2と同一構成部材には同一符号を付して説明する。なお、図3は、本発明の第2実施例に係るQCファントムの平面図であり、図4は、図3のB−B断面図である。
図3、4に示すQCファントム100は、上下枠111と側枠112を矩形状に組み合わせてなる枠体110を有している。このような枠体110内には、アクリル樹脂からなる支持板113と同様にアクリル樹脂からなる天板114とが上下方向(枠体110の厚さ方向)に間隔を置いて平行配置され、枠体110の内周面には、その上下端より若干内側に上下一対の環状溝110aが形成されている。
【0025】
前記支持板113上には、銅板115が基板として設けられており、前記支持板113、銅板115および天板114の周端が、前記環状溝110aに嵌入され、枠体110と支持板113、銅板115および天板114との熱膨張率差による歪が吸収できるように、支持板113、銅板115および天板114の周端の一部のみが環状溝110aに固定されている。
【0026】
前記銅板115上の所定位置には、透過するX線伝播の多くの部分が阻止されるように外側を鉛板81、82に包囲され、異なる方向のMTF測定のための角度エッジ部31、32を有するタングステン製のエッジパターン30と、異なる大きさの4個の鋼鉄製メッシュ部41〜44から構成されたワイヤメッシュパターン40と、矩形状で異なる厚さの4個の銅板51〜54がY方向に階段状に配列されたステップ状パターン50と、X方向に延設された主スケール61およびY方向に延設された副スケール62から構成された銅製のスケールパターン60と、銅板115の隅部にそれぞれ設けられたマーカー71、72、73とが配設されている。なお、このような金属系の画質評価用パターンを基板である銅板115に固定する場合は、接着剤を用いる。これにより、ねじ等の構造物を使わずとも強固に固定される。また、固定に際して、接着剤を使用できるのは、上述した如く、X線吸収率が比較的高い金属系の画質評価用パターンでは、X線画像の濃淡が鮮明であり、接着剤の写り込みの影響を受け難いからである。
【0027】
前記天板114の中央部には、アクリル樹脂からなるバーガーパターン20が溶着されており、このバーガーファントム20は、16個のステップ部21a〜21d、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24dから構成され、これらステップ部21a〜21d、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24dは、X方向に厚さが異なり、Y方向に大きさが異なるようにマトリックス状に配列されている。このように、バーガーパターン20が溶着されたことで、バーガーパターン20以外のX線画像への映り込みを抑えることができ、かつ強固な接着強度が得られる。
【0028】
天板114と銅板115との間には、バーガーパターン20のステップ部21a〜24dの大きさと厚さを表示する表示部材120と、メッシュ部41〜44のメッシュの大きさを表示する表示部材130とがそれぞれ設けられ、これら表示部材120、130は、QCファントム100の補強材としての機能も有している。ちなみに、前記鉛板81、82の厚さを天板114に到達するように設定すれば、鉛板81、82もQCファントム100の補強材としての機能を奏することになり、専用の補強材による余分なX線像への映り込みも防止できる。また、天板114の右下隅部には、シリアルラベル90が貼着されている。
【0029】
このようなQCファントム100は、枠体110、支持板113および天板114によって形成される中空部内に複数の画質評価用パターンが配設され、特に天板114にバーガーパターン20が固定される構成なので、デッドスペースを最小限に抑えることができ、薄くて軽量のファントムが得られる。また、支持板113および天板114が枠体110の上下端より内側に位置するため、ファントム本体がカセッテや蓄積性蛍光体シートに直接接触しないので、QCファントム100およびカセッテや蓄積性蛍光体シートの損傷を減少させることができる。
【0030】
また、QCファントム1と同様に、基板としての銅板115上に金属製のエッジパターン30、ワイヤメッシュパターン40、ステップ状パターン50およびスケールパターン60が固定され、樹脂製の天板114に樹脂製のバーガーパターン20が固定され、画質評価用パターンが、同一材質の材料からなる基板に固定されたので、熱膨張率差による割れや画質評価用パターンの剥離が防止され、画質評価用パターンを基板に強固に固定することができる。また、X線画像において、画質評価パターン以外で、評価の障害になるようなものの映り込みはない。
【0031】
図5は、上述したQCファントム1、100を撮影するCRシステムのブロック図である。
図5に示すCRシステム200は、QCファントム1、100を被写体として、その画像を撮影する撮像部201と、撮影された画像データを読み取る画像読取手段202と、読み取られた画像データの処理と画像を定量評価するための評価演算を行なうとともに、画像に関連する付加情報を出力するコンソール203と、QCファントム1、100の画像を付加情報とともに表示する表示手段204とから構成されている。
【0032】
そして、前記撮像部201は、X線をQCファントム1、100に投射するX線源201aおよびQCファントム1、100内を透過した透過X線を記録する記録媒体、例えば蓄積性蛍光体シート201bを有している。
【0033】
前記画像読取手段202は、X線画像が記録された蓄積性蛍光体シート201bに励起光を照射して、蓄積性蛍光体シート201bから生じた輝尽発光光を読み取ることにより、蓄積性蛍光体シート201bに撮影された画像データを読み取るもので、例えば励起光の光源として、LED等の励起光光源を主走査方向に配列してなるライン光源および主走査方向に延在するラインCCD等のラインセンサを有する読取ヘッドを用い、読取ヘッドと蓄積性蛍光体シート201bとを、主走査方向と直交する副走査方向に相対的に移動しつつ、ライン光源から出射した励起光を蓄積性蛍光体シート201bに入射し、蓄積性蛍光体シート201bから発生した輝尽発光光をラインセンサで読み取るものである。
【0034】
または、前記画像読取手段202は、レーザビームを励起光として用い、レーザビームを主走査方向に偏向して蓄積性蛍光体シート201bに入射するとともに、蓄積性蛍光体シート201bを副走査方向に走査搬送することにより、励起光で蓄積性蛍光体シート201bを二次元的に走査し、生じた輝尽発光光を光伝播器で伝播してフォトマルチプライヤ等の光検出器およびADコンバータで検出することにより、蓄積性蛍光体シート201bに撮影された画像データを読み取るものである。
【0035】
前記コンソール203は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成され、コンピュータ通信ネットワーク等の公知の通信手段で、画像読取手段202および表示手段204に接続されたもので、画像読取手段202が読み取った画像データの画像処理を行なう画像処理部203aと、画像の定量評価(QC演算)を行なうQCツール203bと、画像に関連する付加情報を記録する付加情報記憶部203cとを有している。
【0036】
前記QCツール203bは、QCファントム1、100の各種画質評価用パターンの画像に対応する定量評価用のソフトウエアを備え、画像処理部203aによって処理されたQCファントム1、100の画像を受け取り、各種画質評価用パターンに応じた定量評価を行なった後、その評価結果を表示手段204によって表示する。また、目視評価を行なう場合には、前記画像を表示手段204によって表示する。なお、定量評価用のソフトウエアは、種々の信号処理アルゴリズムを有し、これらのアルゴリズムは、QCファントム1、100の各種画質評価用パターンの画像に適用されたとき、必要な放射線撮像システム200の品質の測度を計算するのに必要な全ての論理手段を有している。また、QCツール203bは、コンソール203に組み込まれるのに限定されず、例えばシステム全体を管理するホストコンピュータに組み込まれるものであってもよく、QCツール203bのみを搭載するPCを用いてもよい。
【0037】
前記付加情報記憶部203cは、X線管球電圧、線源被写体間距離等のX線撮影時の撮像条件、画像読取手段202での画像読取条件、画像処理部203aでの画像処理条件および表示手段204の画素数、階調数、画像処理の有無等の画像表示条件が記憶されるものであり、この付加情報は、必要に応じてQCツール203bに呼び出されるようになっている。
【0038】
前記表示手段204は、レーザープリンタ等のプリンタ204aおよびCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等のディスプレイ204bであり、QCファントム1、100の画像および付加情報を可視像として表示する。
【0039】
CRシステム200は、以上の如く構成されているので、QCファントム1、100を撮像する場合は、まず、QCファントム1、100を、X線源201aと蓄積性蛍光体シート201bとの間に配置する。その後、X線源201aから投射されたX線が、QCファントム1、100を透過するとき、X線強度は、QCファントム1、100を構成する様々な画質評価用パターンによって、減衰および阻止され、空間的に様々な値となって、蓄積性蛍光体シート201bに記録される。
そして、蓄積性蛍光体シート201bに記録されたX線強度は、画像読取手段202に読み取られる。例えば、画像読取手段202は、レーザビームを蓄積性蛍光体シート201bに照射し、これによってX線強度を、輝尽発光として光に変換した後、光検出器によりディジタルの画像データとして読み取り、情報記録媒体に記録する。
【0040】
前記画像処理部203aは、読み取られた画質評価用パターンの画像データに階調処理等の画像処理を施し、処理された画像は、QCツール203bによって種々の画質評価項目に基づいて定量的に評価される。このとき、必要があれば、付加情報記憶部203cから付加情報のうちのいくつかを呼び出してQC演算に用いる。また、前記画像は、プリンタ204aによってフィルムに印刷あるいはディスプレイ204bに表示され、目視評価される。即ち、QCファントム1、100における各種画質評価用パターンの画像が定量評価および目視評価されることによって、CRシステム200の性能および不変性が検証される。
【0041】
以上、本発明の実施の形態のQCファントムについて詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載のQCファントムに限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
例えば、前記実施の形態では、画質評価用パターンは、溶着や接着によって基板に固定されたが、画質評価用パターンと基板とを一体成形してもよいし、NC工作機械等による切削によって形成してもよい。
また、本発明のQCファントム1、100は、CRシステムのみならず、FPD(フラットパネルディテクタ)を用いるCRシステムにおいても用いられる。
【0042】
なお、本実施の形態において、種々の画質評価用パターンの線膨張率αと、これらの画質評価用パターンがそれぞれ固定される基板の線膨張率αとは、
|α−α|≦5×10−5の関係を満たすものであることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明のQCファントムの構成によれば、熱膨張率の違いによる割れおよび画質評価用パターンの剥離を防止することができるとともに、X線画像において、画質評価用パターン以外の映り込みが生じないため、より正確な不変性試験を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るQCファントムの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るQCファントムの平面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図1、3に示すQCファントムを有するCRシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1、100 QCファントム
11、110 枠体
12、115 銅板
13 樹脂板
14 突起
16、114 天板
20 バーガーパターン
30 エッジパターン
40 ワイヤメッシュパターン
50 ステップ状パターン
60 スケールパターン
71、72、73 マーカー
81、82 鉛板
110a 環状溝
113 支持板
120、130 表示部材
200 CRシステム

Claims (6)

  1. 基板に固定された画質評価用パターンを放射線撮像システムによって撮影し、得られたパターン画像を画質評価項目に基づいて評価することによって、前記放射線撮像システムの性能および不変性の検証を行うために用いられるQCファントムにおいて、
    全ての前記画質評価用パターンのそれぞれについて、前記画質評価用パターンの線膨張率αと、前記画質評価用パターンが固定される前記基板の線膨張率αとが、|α−α|≦5×10−5の関係にあることを特徴とするQCファントム。
  2. 請求項1に記載のQCファントムにおいて、前記画質評価用パターンの線膨張率αと、前記基板の線膨張率αとが、|α−α|≦2.5×10−5の関係にあることを特徴とするQCファントム。
  3. 請求項1または2に記載のQCファントムは、樹脂製の画質評価用パターンと、金属製の画質評価用パターンとを有することを特徴とするQCファントム。
  4. 請求項3に記載のQCファントムは、無端状の枠体と、前記枠体内に設けられた金属製の基板と、前記基板に間隔をおいて対抗配置された樹脂製の天板とで形成された中空部を有し、前記中空部において、金属製の画質評価用パターンが前記基板の上面に固定されるとともに、樹脂製の画質評価用パターンが前記天板の下面に固定されたことを特徴とするQCファントム。
  5. 請求項4に記載のQCファントムにおいて、前記基板および前記天板の周端が、前記枠体の内周部に嵌入された状態で、前記基板および前記天板の周端の一部が前記枠体に固定されたことを特徴とするQCファントム。
  6. 請求項5に記載のQCファントムにおいて、前記基板および前記天板は、前記枠体の厚さ方向内側に配設されたことを特徴とするQCファントム。
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