JPH07199384A - 記憶リン光体読取機の自動校正技術 - Google Patents

記憶リン光体読取機の自動校正技術

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JPH07199384A
JPH07199384A JP6288126A JP28812694A JPH07199384A JP H07199384 A JPH07199384 A JP H07199384A JP 6288126 A JP6288126 A JP 6288126A JP 28812694 A JP28812694 A JP 28812694A JP H07199384 A JPH07199384 A JP H07199384A
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ray
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JP6288126A
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J Daniel Newman
ダニエル ニューマン ジェイ
Daniel K Mcbride
ケー マクブライド ダニエル
James C Montoro
シー モントロ ジェームズ
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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2012Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets
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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高解像度の記憶リン光体読取機において、測
光上の校正と画像品質性能特性の分析を自動的に行な
う。 【構成】 記憶リン光体(106)に固定装着した鉛マ
スクの試験ターゲット(104)を、標準の医療用X線
源(100)を用いて露出する。露出済の記憶リン光体
(106)を校正対象である記憶リン光体読取機により
読み取り、ディジタルX線画像を作成し、この画像をコ
ンピュータ・アルゴリズムにより分析し、結果を表示す
る。校正結果はSN比、空間解像度など、記憶リン光体
読取機に要求される各課題項目ごとに定量化し、テキス
トおよびグラフ形式で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、記憶リン光体
(ストレージ・フォスファ、storage phosphor)画像シ
ステムに関し、より詳細には、高解像度の記憶リン光体
読取機(ストレージ・フォスファ・リーダ、storage ph
osphor reader )において、測光の校正および画像品質
性能の分析を自動的に行なう方法に関する。
【0002】
【従来の技術】記憶リン光体システムは、記憶リン光体
を患者の身体部分などのX線像により露出し、得られる
X線潜在画像を記憶リン光体に記録するものである。米
国特許第31,847号にその開示がされている。ヘリ
ウム・ネオン・ガスレーザまたは半導体レーザから生ず
る赤色光または赤外光などの比較的長い波長の誘導放射
(stimulating radiation )により記憶リン光体を誘導
し、X線潜在画像を読み出す。この誘導により記憶リン
光体は、照射されたX線の量に比例して中間波長の青色
光などを放射する。電子画像処理に有用な信号を作成す
るため、記憶リン光体をラスタ・パターンにより走査す
る。それには、振動または回転する走査ミラー、または
回転するホロゴン(hologon )によりレーザビームを偏
向させる。記憶リン光体からの放射を鏡集光器(ミラー
・ライト・コレクタ、mirror lightcolletor )で反射
させ、光増倍管(フォトマルチプライヤー、photomulti
plier )などの光検出器で検出する。通常、記憶リン光
体をページ走査方向に移動させ、このページ走査動作と
直角なライン走査方向に、レーザビームを繰り返し偏向
することによって、画素マトリックスのラスタ走査を行
なう。
【0003】X線画像信号は、ビデオ表示装置(CR
T、LCD)などのソフトコピー装置あるいはX線フィ
ルムプリンタ(レーザプリンタ、CRTプリンタ、サー
マルプリンタ)などのハードコピー装置を用いて観察す
ることができる。
【0004】高解像度の記憶リン光体読取機について、
測光上の校正と画像品質性能特性の分析を自動的に行な
う技術には次の問題がある。この技術は、読取機の性能
について理解しやすく信頼性のある評価をもたらすこ
と、現場(病院)の環境と製造環境において使用上の互
換性があることが望ましく、また、以下の分析を備える
ことが望ましい。
【0005】1)記憶リン光体の10,000:1以上
のダイナミック・レンジにおける露出許容範囲(exposu
re latitude )および測光上の線形応答性 2)有効な露出許容範囲におけるSN比 3)空間解像度(MTF) 4)走査の幾何学的な直線性 5)機械的振動によるバンディング・アーティファクト
(banding artifacts) 6)電子的ノイズによるアーティファクト 7)フレア・アーティファクト(flare artifact)の評
価 上記3)、4)、5)の測定は、低速(ページ)走査方
向と高速(ライン)走査方向の両方について行なう。
【0006】現在、記憶リン光体読取機[コンピューテ
ィッド・ラジオグラフィ(CR)・スキャナ]の測光お
よび画像品質の性能特性の測定は、ディジタル化したデ
ータを異なる出力装置に表示した後、分析する方法によ
り行なっている。最も一般的な画像品質評価の方法は、
モニタ装置へのディジタル出力(ソフトコピー)または
ディジタル・レーザ・フィルム複写出力(ハードコピ
ー)を目視検査する方法である(これについては、例え
ば、J.A.シーバート(Siebert )による「フォトス
ティミュラブル・フォスファ・システム・アクセプタン
ス・テスティング(Photostimulable Phosphor System
Acceptance Testing)」を参照)。
【0007】この場合、目視検査は主観的であって、欠
陥の識別は全面的に検査者の能力に依存している。ハー
ドコピーまたはソフトコピー出力の分析では一般に、入
力装置(走査装置)に係わる校正アーティファクト(ca
libration artifacts )と、出力装置のそれとの識別が
できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、現在の
CR画像の品質分析方法は分析的でなく、所要時間がか
かり、さらに、空間解像度、幾何学的直線性、バンディ
ング・ノイズ・パワー(banding noise power )、SN
比、および過度の散乱(またはフレア)アーティファク
トなどの多くの重要な性能基準の正確な測定が不可能で
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、従
来方法における上記諸問題を解決するものである。本発
明の技術によって、走査画像データを出力表示装置に転
写する以前に測定し、2次的な検査による問題を克服す
る。コンピュータのアルゴリズムにより解釈した校正済
テンプレート(calibrated template )を用いて、走査
装置とカセットで一義的に定まる、反復可能な分析結果
を得ることができる。
【0010】本発明をある面から見ると、高解像度の記
憶リン光体読取機における測光校正および画像品質の性
能特性の分析を自動的に行なう方法を備える。この方法
により、読取機の性能を理解容易かつ高信頼に評価で
き、また、現場(病院)の環境と製造環境との互換性が
得られる。顧客向けに作成される試験ターゲット(test
target )は、アナログの参照入力用として設計された
ものである。試験ターゲットは記憶リン光体カセットに
固定装着した鉛製のマスク(リード・マスク、lead mas
k 、以下、鉛マスクと称する)であり、標準的な医療用
X線源を用いて露出し、次に読取機によってディジタル
化する。ディジタル化した目標画像をコンピュータ・ア
ルゴリズムにより分析し、分析結果をテキスト形式およ
びグラフ形式で得る。このデータを用いて、記憶リン光
体読取機の光学的問題と機械的問題を分離するととも
に、読取機の校正状態を分析的かつ反復可能な形で定量
化する。
【0011】本発明を別の面から見ると、記憶リン光体
読取機における測光校正および画像品質の性能特性の分
析を自動的に行なう方法であって、以下により構成す
る。即ち、X線画像特性および記憶リン光体読取機の特
性の分析に有用な、校正済の複数の濃度領域を有する鉛
マスクの試験ターゲットを通して、記憶リン光体をX線
に露出し、前記露出済の記憶リン光体を、校正するべき
記憶リン光体読取機によって読み取り、ディジタル試験
ターゲット画像を生成し、前記ディジタル試験ターゲッ
ト画像をディジタル処理し、あらかじめ選択されたX線
画像の特性および記憶リン光体読取機の特性の分析結果
を求める。
【0012】
【実施例】まず、図1について説明する。図は、本発明
の方法を導入した記憶リン光体読取機10を示す。記憶
リン光体読取機10はキャスタ11上に搭載し、放射線
医療環境下での可搬性を容易にする。記憶リン光体読取
機10は、記憶リン光体の部分を収容する複合ユニット
のハウジング12と、ハウジング12上に搭載され、タ
ッチスクリーン16を有するビデオモニタ14を含む。
ハウジング12はまた、バーコードリーダの接続ステー
ション(docking station )18を含み、これによって
手持ち・バーコードリーダを接続し、手持ち・バーコー
ドリーダからのデータを記憶リン光体読取機10に転送
する。記憶リン光体読取機10は、記憶リン光体カセッ
ト装填用プラットフォーム20を含み、記憶リン光体読
取機10により読み取りまたは消去を行なう記憶リン光
体プレートを内蔵するカセットを受ける。
【0013】一般に、記憶リン光体読取機10は、従来
の放射線写真装置を用いて記憶リン光体プレート上に捕
捉された画像を処理する。記憶リン光体読取機10は記
憶リン光体プレートを走査し、そこに記録されたX線潜
在画像を、モニタ14により目視しうる電気的なX線画
像信号に変換する。次に、走査画像は受信装置(品質管
理ステーション、レーザプリンタまたは記録装置など)
に送られ、画像の処理、改良、観察、印刷および(また
は)記憶に供される。記憶リン光体読取機10はタッチ
スクリーン16を用いて操作する。タッチスクリーン1
6は画像の表示にも用いる。未露出のX線画像の保持に
使用する記憶リン光体プレートは、各種の標準寸法のX
線カセットに装填する。これらの記憶リン光体プレート
は消去し、繰り返し再使用することができる。オプショ
ンであるハンドヘルド・バーコードリーダは、ステーシ
ョン18に搭載し、検査情報の収集に用いる。検査情報
は記憶リン光体読取機10に転送し、走査画像との対応
づけを行なう。
【0014】一般に、記憶リン光体による患者識別シス
テムにおいて、記憶リン光体読取機は次のように用いら
れる。
【0015】放射線医療技術者が患者のX線検査の要求
を受けると、技術者は患者の身体部分にX線を露出し、
記憶リン光体カセットの記憶リン光体プレート内に潜在
画像として記録する。このとき複数枚の画像を撮影しう
る。オプションである可般型バーコードリーダを用いて
患者識別用のバーコード・ラベルおよび記憶リン光体カ
セット上のラベルを走査する。検査関連の情報は、通
常、可搬型X線発生器に付属しているバーコード・チャ
ートを走査して得る。検査情報には、身体部分の種別、
X線の露出条件、患者の位置などが含まれる。
【0016】記憶リン光体プレートを内蔵した記憶リン
光体カセットを用いて、技術者がX線検査を実行し、画
像が捕捉される。記憶リン光体プレートはバーコード・
ラベルを有し、走査される。X線検査が完了すると、技
術者は記憶リン光体カセットを取り出し、記憶リン光体
読取機10にかけて処理する。オプションのバーコード
リーダを用いる場合、技術者は、記憶リン光体読取機1
0の前部にあるバーコードリーダ・ステーション18に
バーコードリーダを挿入し、患者の識別情報を転送す
る。走査情報は記憶リン光体読取機10の制御システム
に転送される。次に、露出済の記憶リン光体プレートを
内蔵したカセットを装填用プラットフォーム20に装填
し、記憶リン光体読取機10に装着する。技術者がタッ
チスクリーン16上のスタートボタンを押下することに
よって走査が開始される。
【0017】記憶リン光体読取機10の内部では、記憶
リン光体プレートがカセットから抽出され、レーザ光に
よって走査される。プレートが走査されるにつれて画像
がタッチスクリーン16に表示される。走査が完了した
後、画像が受信装置に送られ、そこで、トーンスケール
化、改良、観察、印刷および(または)記憶が行なわれ
る。記憶リン光体プレートを完全に走査し終わると、光
に晒して画像を完全に消去する。次に、記憶リン光体読
取機10は記憶リン光体プレートを再びカセットに戻
す。技術者はカセットを記憶リン光体読取機10から取
り外す。カセットは別の検査に再使用される。
【0018】次に、図2、図3について説明する。図
に、記憶リン光体読取機10をより詳細に示す。図のよ
うに、記憶リン光体プレート24を内蔵した記憶リン光
体カセット22は、カセット装填用プラットフォーム2
0上に装着される。装着レバー26は回動してカセット
22を定位置にクランプし、カセット22をラッチし、
記憶リン光体プレート24を抽出可能とする。記憶リン
光体プレート24は、抽出装置28(図3)によってカ
セットから抽出される。抽出装置28は、制御部32の
ソフトウェア制御により、抽出モーター30によって駆
動される。制御部32は、中央処理装置(例えばマイク
ロプロセッサ)、磁気ディスクドライブ(画像、応用ソ
フトウェア、コンピュータのオペレーティングシステム
の格納用)、および記憶リン光体読取機10の各部との
通信用の入出力装置など、標準のコンピュータ構成品を
含む。このようなコンピュータシステムは周知のもので
あり、詳細な説明は省略する。
【0019】抽出装置28は、移動台(トランスレーシ
ョン・ステージ、translation stage )34上にスライ
ド可能に搭載され、記憶リン光体プレート24と噛み合
うフック36を有する。抽出装置28は、カセット22
から記憶リン光体プレート24を移動台34上に抽出す
る。記憶リン光体プレート24は移動台34に装填され
た後、プレート寸法検出スイッチ36上を通過してプレ
ート寸法が検出され、その情報が制御部32に通知され
る。プレート寸法検出器36は記憶リン光体読取機10
が処理しうる各種のプレート寸法を検出できる。抽出機
構28の横移動の開始および終了は、制御部32に接続
された抽出用の移動開始・終了スイッチ38により検知
する。
【0020】移動台34はレール40および42上にス
ライド可能に搭載し、移動台34に対しプレート24の
着脱方向46に直角な方向44の両方向への移動を可能
とする。移動台34の駆動は、ブロック52に搭載した
ステッパモーター50により駆動されるねじ駆動機構4
8によって行なう。レール40および42は記憶リン光
体読取機10のフレーム材54により支持する。
【0021】次に、レーザ走査部について説明する。記
憶リン光体読取機10は、記憶リン光体プレート24を
励起するためのレーザ56(例えばヘリウム・ネオン・
ガスレーザ)を含む。レーザ56は、シャッタ60を通
過するレーザビーム58を発生する。シャッタ60は、
制御部32から受信するディジタル信号により制御す
る。シャッタ60は、ハウジング12のカバーの閉塞を
検出するカバー・インターロック・スイッチ62の起動
により閉塞する。
【0022】ビーム58は鏡64により反射し、ビーム
分割器(ビーム・スプリッタ、beamsplitter )66を
通過する。ビーム分割器66はレーザビーム58の一部
を参照用光検出器(レファレンス・フォトディテクタ、
reference photodetector )68に導く。レーザビーム
58はビーム分割器66を通過した後、コリメータ70
を通過する。集光されたレーザビームは、制御部32の
制御の下に検流計74によって駆動される振動走査鏡
(オッシレーティング・スキャン・ミラー、oscillatin
g scan mirror )72により、偏向を受ける。走査鏡7
2は、レーザビーム58のラスタ走査の直線運動を提供
する。検流計74は鏡72を一定の角速度で駆動する。
【0023】f−Θレンズ(f-theta lens)76は、記
憶リン光体プレート24の平面上に、一定の線速度によ
る平坦な焦点面を作る。フォールディング・ミラー(fo
lding mirror)78は、集光器80経由によりレーザビ
ームを記憶リン光体プレート24上に導く。集光器80
は共通に譲渡された米国特許第5,151,592号に
開示された形式のものを使用しうる。レーザビーム58
による励起光によって、プレート24内の記憶リン光体
はプレート24に記憶されたX線画像の関数である光
(青色光)を放射する。集光器80はこの放射光を光増
倍管(PMT)82に導く。光増倍管の前部表面に設け
たフィルタ84は、散乱した励起レーザ光を阻止し、記
憶リン光体プレート24が放射する光を通過させる。
【0024】記憶リン光体プレート24が移動台34上
に達すると、走査が開始される。移動台34の矢印方向
44への運動は制御部32のソフトウェア制御による。
制御部32はステッパモーター50に対し、走査の起
動、移動台34および検流計74の起動指令、および光
増倍管82の投入(オン)指令を発する。制御部32は
ステッパモーター50のステップを計数し、記憶リン光
体プレート24を移動台34のホーム・ポジションから
集光器80の下の位置まで移動させる。この位置におい
て記憶リン光体プレート24のX線潜在画像の獲得(ac
quisition )が開始される。走査の終了(記憶リン光体
プレートの寸法に応じた適切な走査線の数により定ま
る)により、光増倍管82および検流計74は切断(オ
フ)され、移動台34はホーム・ポジションに復帰す
る。移動台の移動終了スイッチ86は光学センサ85を
過ぎた直後の位置に設け、これによって光学センサ85
に故障が生じたときの被害を防ぐ。
【0025】移動台34がホーム・ポジションに達する
と、制御部32のソフトウェア制御によりただちに消去
用電源90が起動され、これによって消去ランプ88が
点灯する。所定の消去時間(例えば30秒)が経過する
と消去ランプ88が滅火し、記憶リン光体プレート24
が抽出機構28により矢印方向46に移動し、記憶リン
光体カセット22に復帰する。抽出機構28は抽出移動
終了スイッチ38を作動させ、装填レバー26のロック
を解除する。その後、記憶リン光体読取機10の使用者
が装填レバー26を回動すると、カセット22は装填用
プラットフォーム20から取り外し可能となる。
【0026】記憶リン光体プレート24の走査中、放射
されたX線光画像は光増倍管82により変換される。こ
の信号は増幅器92により電圧に変換される。光増倍管
82により生じたレーザのノイズがX線画像信号中に存
在するが、これは、参照用の光検出器68により検出さ
れた参照信号を差し引くことによって修正される。修正
されたディジタル信号は、制御部32内の修正ルックア
ップ・テーブルによって、集光器80の集光特性に対し
てさらに修正される。修正ルックアップ・テーブルは、
記憶リン光体読取機10の校正期間中にロード(load)
され、初期設定される。
【0027】患者の識別情報および検査情報は、記憶リ
ン光体読取機10のステーション18に位置するハンド
ヘルド・バーコードスキャナ94から、記憶リン光体読
取機10にダウンロードされる。各記憶リン光体プレー
ト24がカセット22から抽出される都度、カセット・
バーコードリーダ96はプレート24上のバーコードを
読み込む。画像データは制御部32により、患者情報お
よび検査情報と対応づけられる。
【0028】先に述べたように、本発明の特徴は、製造
環境または現場(病院)の環境において、記憶リン光体
の画像性能特性の分析についての、自動的、低廉かつ理
解容易な方法を提供することにある。記憶リン光体のラ
ジオグラフなどの、X線診断用画像化ツールに対する画
像性能の要求は極めて厳しい。記憶リン光体のラジオグ
ラフを読み取る放射線技術者や医師は、観察する画像に
は外部からのアーティファクトのないこと、過度の電子
的(ランダム)ノイズのないこと、適切な解像度をも
ち、幾何学的な縮尺が正しいこと、および光学的に線形
の応答性を有することに確信が持てなくてはならない。
【0029】これらの課題を果たすため、本発明の手順
は、特別の試験ターゲット(図4および図5)を露出し
(図6)、試験ターゲットの記憶リン光体ラジオグラフ
の結果を走査し、結果をコンピュータのアルゴリズムに
より分析する方法による。以下に示すスキャナ性能特性
の分析により、記憶リン光体読取機の診断画像の品質性
能を直接的に示すことができる。
【0030】1)露出許容範囲および直線性 2)標準の露出許容範囲に対するSN比の判定 3)空間的解像度(MTF) 4)走査の幾何学的直線性 5)機械ノイズによるアーティファクト 6)電子的ノイズによるアーティファクト 7)フレア光アーティファクト(flare light artifact
s ) 試験ターゲット 本発明の主要な特徴は、鉛箔(リード・フォイル、lead
foil )による試験ターゲットの設計と構成にある。試
験ターゲットは、図4に示すように、6枚の鉛マスク
(lead mask )を多段に重ねて単一の「マスター」ター
ゲットとする。鉛マスクは、例えば、各層ごとに0.1
5mmの透明なプラスチックの裏あて(バッキング、ba
cking )をもつ厚さ0.05mmの鉛マスク領域をフォ
トレジスト法により生成する。0.05mm厚の各々の
鉛マスクにより変調深度(モジュレーション・デプス、
modulation depth)約30%が得られる。組み立ての
後、上記の複合マスクを不透明なプラスチック材の半剛
性シートの間に固定し、輸送に対する十分な強度を持た
せる。鉛箔ターゲットの各構成部分は2値(白黒)のフ
ィルム・マスターから作成する。2値のフィルム・マス
ターはコンピュータ・アルゴリズムを用いて作成し、デ
ィジタル・レーザプリンタによって356×432cm
のX線フィルム上に印刷する。以上の工程により、多量
生産ができ、必要に応じ容易に変更可能で、かつ極めて
精確なターゲットを製作することができる。
【0031】コンピュータ・アルゴリズム コンピュータ・アルゴリズムは、走査した試験パターン
・データおよび出力データ項目(上述の1−7)を自動
的に分析することに用いる。アルゴリズムは以下の機能
を実行する。(参照番号は図5の符号に対応する。) ・走査した試験パターン・データを読み、図5に示す3
つのガイド・ポイント(1,2,3)の位置を決定す
る。
【0032】・3つのガイド・ポイントの位置から、走
査の傾斜(ティルト、tilt)および横縦比(アスペクト
比、aspect ratio)を確定する。
【0033】・クリア領域(4)において、512ポイ
ントの高速フーリエ変換(FFT)を用いて、バンディ
ング・ノイズ・パワー(banding noise power )を測定
する。データはユーザ画面にグラフまたはテキストの形
式で表示する。
【0034】・領域(5)におけるトーン・スケール情
報を用いて、露出許容範囲を測定する。各トーン・スケ
ール領域の平均値および偏差を測定し、X線源の露出イ
ンデックスと比較して、それらの値を一義に確定する。
【0035】・露出許容範囲が確定した後、各トーン・
スケール領域のSN比(SNR)を分析によって決定す
る。
【0036】・電子的ノイズ・フロア(noise floor )
を、不透明領域(6)のフーリエ解析によって評価す
る。
【0037】・スキャナの解像度を、領域(7)のバー
・ターゲットに関するMTF(Modulation Transfer Fu
nction)の測定により決定する。MTFは、標準のビジ
ビリティ技術(visibility technique)を用いて評価す
る。
【0038】・幾何学的な直線性を、高速走査方向
(8)および低速走査方向(9)における記号間の遷移
を測定して評価する。
【0039】・検出器への後方散乱の拡散(ディフュー
ズ・バックスキャッタ、diffuse backscatter )の割合
の計算を行なうことにより、フレアを評価する。
【0040】上記の各性能特性の評価に用いるアルゴリ
ズムおよび露出技術についての詳細を以下に考察する。
【0041】試験ターゲットに対する露出技術 露出の設定を図6に示す。図のように、X線源100
は、試験ターゲット104(図5)を通して記憶リン光
体106を露出する。既知のX線ビーム・エネルギーお
よびスペクトルを記憶リン光体平面に生成するため、4
つのエネルギー発生器のパラメータが固定の作動ポイン
トに設定される。これらのパラメータとは以下のもので
ある。
【0042】・発生源から記憶リン光体カセットまでの
距離(D) (通常は、D=1829cm) ・X線管のピーク電圧の設定または「技術」 (通常
は、75kVp(キロボルト・ピーク)) ・合計積算電流値 (通常は、9mAs(ミリアンペア
秒)) ・ビームのフィルタ処理 (政府規制の規定による) 通常のX線源100に対する校正状態は変動するため、
上記の固定の動作条件は一般に、X線ビームの記憶リン
光体平面における結果のエネルギーの精度±20%を保
証するにすぎない。これはSN比の分析以外の大半の分
析ルーチンでは許容しうる。SN比の分析は、可能なら
ば±5%の精度を要する。真のビーム・エネルギーを精
度±5%以下とするために、露出の際に、センサ領域を
リン光体スクリーンで覆った校正済のX線フォトダイオ
ード108を記憶リン光体の面に置く。フォトダイオー
ド108の電流は緩衝され、入射露出(インシデント・
イクスポージャ、incident exposure )のミリレントゲ
ンあたり1ミリボルトの校正済応答となるよう増幅し、
X線ビームのイオン化エネルギーの正確な評価をおこな
う。この値を記録し、SNR分析用の参照値としてコン
ピュータに取り込む。
【0043】露出済の試験ターゲット104を記憶リン
光体読取機10によって走査すると、コンピュータ・プ
ログラムが起動され、画像データを制御部32のメモリ
に読み込む。コンピュータ・プログラムはまず制御部3
2のマイクロコンピュータによって実行され、3個の角
点(コーナー・ポイント、corner point)1,2,3
(図5)の位置を求め、それにより方向を定める。角点
は、差分コントラスト・エッジ検出アルゴリズム(ディ
ファレンシャル・コントラスト・エッジ・ディテクショ
ン・アルゴリズム、differential contrast edge detec
tion algorithm)により位置ぎめされる。データは同時
に1行ずつ読み込み、上端から下方に画像全体を網羅す
る。差分エッジ検出器はエッジの先端および後端の位置
を、±1個の画素誤差により求めうる。3個の角点を識
別後、画像の傾斜を、代数的な直線についての標準の勾
配・切片の式(スロープ・インタセプト・フォーミュ
ラ、slope intercept formula )を用いて計算する。傾
斜の測定値が各方向について2.0度未満の場合、走査
の直交性(オーソゴナリティ、orthogonality )は許容
範囲内であり、処理の続行が可能である。実際には、タ
ーゲットの直交性は、図6に示すように、露出に先立ち
試験ターゲットが記憶リン光体カセットに正しく固定さ
れるときのみ必要である。アルゴリズムにより一旦参照
点が識別されると、走査画像ファイルにある試験ターゲ
ットの各領域へのアクセスは、周知の画素オフセット
(pixel offset)により容易である。
【0044】露出の直線性の評価 露出の直線性は、試験ターゲットの5段階のくさび(ウ
ェッジ、wedge )(5)の各位置における平均コード値
(ディジタルのグレースケール値)を評価することによ
って求める。鉛箔の厚さのステップは、0 ミル(mil
)、2ミル、4 ミル、8ミル、12ミルとするのが好
ましい。ここで、1ミル=0.001インチである。設
定値が75kVp、9.0mA(約20mR)という典
型的なX線源100においては、減衰ゼロに対する基準
値3200カウントから、2ミル厚ごとに250カウン
トずつ減少する。従って、この例では、有効透過値(エ
フェクティブ・トランスミッション・バリュー、effect
ive transmission value)は1.0、 0.6、 0.
3、 0.1、 0.03となる。プログラムは、濃度
データを各領域について局所化し、次に各ステップ領域
における1000画素の標本に対する平均走査コード値
を計算する。これは3%の相対標本エラーをもたらす。
コード値は光学的濃度単位(optical density units )
の対数値である。
【0045】SN比 SN比は、各濃度設定領域(デンシティ・セットアップ
・リジョン、densitysetup region)に対し、下記の式
を用いて直線信号平均値(linear signal average )を
計算し評価する。
【0046】X=10**(CV/1000) ここで、Xは直線信号値、CVは測定されたコード値で
ある。
【0047】各濃度ステップに対するノイズは、濃度ス
トリップ(density strip )の各画素位置に対する10
00個の異なる標本測定結果の標準偏差Σ(X)から求
める。濃度ステップのSN比(SNR)は、 SNR=<X>/Σ(X) である。
【0048】次に、各濃度ステップに対する校正露出レ
ベル(calibrated exposure level)E(X)を、試験
ターゲット上の濃度ストリップに対する既知の減衰値よ
りあらかじめ決定し、また、フォトダイオードの応答か
らX線源の校正エネルギー値を求める。log(E
(X))対log(SNR)のプロットをコンピュータ
画面上に生成し、プロットに対し最小2乗法による直線
を当てはめる。良好なスキャナでは、勾配≧0.5の直
線が得られる。勾配0.5が理論的な量子化雑音の限度
である。記憶リン光体システムの露出対SNRのグラフ
の例を図7、図8に示す。
【0049】空間解像度 読取機10の空間解像度は、試験ターゲットの各解像度
セグメント7(図5)に対する直線ビジビリティ(鮮明
度、visibility)を評価することより決定する。直線ビ
ジビリティは、単一の解像度セグメントについて、セグ
メントの中央の領域を選択し、セグメント中の各直線の
対のコード値(code value, cv)が最も大きい10個
と、最も小さい10個の平均を求め、その結果をセグメ
ント内の評価される直線の対の全体について平均化する
ことによって評価する。(コード値とは、ディジタル信
号値であって画素のビット幅に依存し、例えば12ビッ
ト画素のコード値は0から4093の値をとる。)通常
は、全体で5000のコード値(画素)を平均化し、そ
れによってノイズを著しく抑止し(相対誤差1.4
%)、正確かつ反復可能な結果を得る。直線の対の各組
の間は高濃度または低濃度の、均一濃度の(solid )ス
トリップである。プログラムはこれらの各ストリップ内
の1000点を平均化し、参照値を生成する。
【0050】次に、ビジビリティ・モジュレーション
(visibility modulation )を、次式、 MTF=(<高>−<低>)/(<参照・高>−<参照
・低>) により求める。ここで、MTFは、モジュレーション・
トランスファー・ファンクション(modulation transfe
r function)の近似値である。関数は、この空間周波数
において、完全なビジビリティに対し最大値1.0を、
また、ビジビリティがゼロに対し最小値 0 をとる。
これらで使用する空間周波数は、0.5lp/mm、
1.0 lp/mm、2.0 lp/mm(lpは直線
の対(line pairs)の数を表わす)に対応したものとす
る。データはMTFの近似分解(approximate resoluti
on)を決定するローレンツ曲線に適合される。スキャナ
に対して画素サイズ175μmで正規化したMTFの期
待値対実際値のグラフを図9に示す。図10に、1 l
p(直線の対)/mmのサイクル・パターンについて、
MTFの測定に用いる方法を図式表現している。
【0051】走査の幾何学的な直線性 走査の幾何学的直線性は、幾何学的歪み、即ち、走査し
た画像の任意部分または全体について、所望しない拡大
または縮小の生じた程度を測定する。これには画像にお
ける幾何学的傾斜および(または)線の寸断(breakin
g)の様相も含む。拡大歪みは各走査線の始端または終
端に現われやすい。これは、走査ビームの角度がそれら
の位置で最大となるためである。この歪みは適切な機能
ユニット内のスキャナのファームウェアによって自動的
に修正される。ページ走査方向においてステッパモータ
ーの疑似動作や移送上の他の問題がある場合に、幾何学
的歪みは傾斜または寸断となって現われる。
【0052】高速走査の両方向について幾何学的走査の
直線性を、アルゴリズムにより測定する。これは、試験
ターゲット8の底部に設けた1cmの「櫛状構成(comb
structure)」(図5)において、黒から白への遷移の
間にある各画素の距離を測定することにより行なう。同
様に、低速走査の直線性を、ターゲット9の右側面上の
正方形の記号(シンボル、symbol)(図5)を用いて測
定する。両方の場合とも、エッジ検出アルゴリズムを用
いて、記号間のエッジの遷移を正確に位置ぎめする。精
度は、各遷移について±1画素である。画素サイズが
0.175mm、記号の間隙が20mmであるから、こ
れは歪み<1%の測定精度となる。エッジ検出アルゴリ
ズムについては後述する。
【0053】機械的振動に起因するアーティファクト 記憶リン光体画像における振動アーティファクト(バイ
ブレーショナル・アーティファクト、vibrational arti
fact)は、画像中の水平または垂直の「バンド(bands
)」の列として現われる。振動アーティファクトは特
に、移動台34、レール40、42上のすべり、ねじ駆
動機構48、ステッパモーター50による機械的なアー
ティファクトから生ずる。その場合、常にあるレベルの
振動があり、これにより「画像バンディング(banding
)」が生ずる。このバンディングのエネルギーを量的
に把握し、それが許容限度内にあることを確認するため
のサブルーチンを設ける。サブルーチンは、試験ターゲ
ット4の2つの平坦なフィールド領域(図5)内のパワ
ースペクトルを測定し、その結果を着目する空間周波数
についてプロットする。しきい値曲線をグラフ上に重畳
し、これにより、測定したバンディングのパワースペク
トルが許容限度内にあるか否かを示す。
【0054】パワースペクトル・ルーチンは、512個
の標本点(画素)についてのノイズ・パワースペクトル
を計算し、1つが175ミクロンの画素について、1m
mあたり0−2.9サイクル(画素あたり0−0.5サ
イクル)の周波数応答により、着目する領域に対する平
均パワースペクトルを出力する。パワースペクトル出力
は、この例では0.0057サイクル/mmの解像度に
対応して、512の標本化間隔についてプロットする。
高周波数のリンギング効果を最小化するため、ウェルチ
・ウィンドウ(Welch window)をアルゴリズムに使用
し、また、ノイズを抑止するための最適な平均化技術を
用いる。通常、隣接する512の画素データ・セグメン
ト25個を平均し、パワースペクトル出力に対し、>2
0:1のノイズ低減が得られる。オプションにより平均
化の対象を増やすことができる。パワースペクトル・デ
ータを平均化すると、測定されるノイズのスパイクが、
着目する領域内の画像データの大きな特徴であることが
分かる。
【0055】出力の例を図11、図12に示す。
【0056】電子的ノイズのアーティファクト 電子的ノイズのアーティファクトは、パワースペクトル
分析を用いて評価することもできる。分析は試験ターゲ
ット6の黒い領域(図5)上で実行する。バンディング
・エネルギー計算の場合と同様、許容ノイズ限界を示す
あらかじめ定められたしきい値を表示する。
【0057】フレア フレア光は、近傍の明るい領域からコレクタ80(図
3)に進入する所望しない後方散乱光によって、画像の
コントラストを劣化させる、コレクタ80のアーティフ
ァクトである。フレア光比(フレアライト・レシオ、fl
are light ratio)は、試験ターゲットの領域6(図
5)にある暗い信号値を、明るい領域(4)の信号値と
平均化することにより測定する。2つの信号レベルの比
によって、高コントラスト領域のフレア光による妨害感
受性(サセプティビリティ、susceptibility)の割合が
得られる。
【0058】角およびエッジの検出技術 ヒストグラム・スレッショルド法(histogram threshol
d method)を用いたアルゴリズムにより、走査画像の角
(コーナー)とエッジの位置ぎめをする。ヒストグラム
は、パラメータ <H> および <L> を評価することによ
って定義される。ここで、パラメータ <H> および <L
> はそれぞれ、着目する記号を定義する透過度(トラン
スミッション、transmission)の高い領域および低い領
域についての平均計数値(カウント値、count value )
である。透過しきい値(スレッショルド・トランスミッ
ション・バリュー、threshold transmission value)T
により、バイナリのヒストグラム(binary histogram)
が定義される。
【0059】T=(<H>+<L>)/2 スキャナ信号データの物理的解釈 記憶リン光体読取機10は、対数の「ミリ・デンシティ
(milli-density )」単位によるビーム透過(ビーム・
トランスミッション、beam transmission )に対応した
計数値を割り振る。こうして、ビーム透過が係数「X」
だけ減衰するとき、スキャナは値 計数値=max _count +(log(X)*1000) を割り振る。ここで、max _count は、通常、320
0、また、0<X<1である。例えば、良好に校正され
たスキャナについて、絶対透過値X=1.0、0.1、
0.01、0.001は、それぞれ、計数値3200、
2200、1200、200となる。このように、計数
値は透過に対し増加関数であり、また、(定義によっ
て)減衰に対し減少関数である。
【0060】角点(コーナー・ポイント、corner point
s ) 3か所の角点1,2,3(図5参照)を定める直線は、
6個の鉛箔層からなり、従って、走査したターゲット画
像における最大の吸収信号(即ち最小の透過信号)を有
する。プログラムはまずこの領域に対して、画像の最初
の20行における最大および最小のコード値を平均する
ことによって <H> および <L> の値を決定し、ヒスト
グラムしきい値(histogram threshold value )Tを定
義する。おおよその角の位置(x,y画素)をあらかじ
め知っておき、それを用いて、アルゴリズムにより水平
および垂直の方向に連続する行を読み取り、連続した3
行のセグメントが同一の位置でしきい値に達するX座標
を求める。同じ手順を垂直行のセグメントに適用してY
座標を求める。この方法は、±1画素の精度を有し、計
算が容易で、疑似ノイズのスパイクに対しかなり耐性が
ある。この手順を用いて3つの角点すべてについての
X、Y座標を求める。最終のチェックとして、角点の間
の画素の分離(pixel separation)を測定し、傾斜の量
を計算する。傾斜が2度を超えた場合は走査を廃棄(re
ject)する。
【0061】エッジ間の直線性の計算 高速走査および低速走査の直線性の測定は、試験ターゲ
ットの領域8,9(図5)上で実行される。これら両領
域において、記号の間隔は標準単位における参照値1.
0cmである。記号の透過値は領域6(図5)にある濃
度パッチ#1および#2から決定され、記号の深さは1
層(one layer deep)である。これらをそれぞれ <H>
および <L> の参照値として用いて新たなしきい値を評
価し、先に述べた方法により記号間のエッジからエッジ
までの遷移距離の決定に使用する。
【0062】本発明のソフトウェアの実装 以下の記述の目的は、記憶リン光体読取機10の制御部
32に常駐するソフトウェア・ユーティリティへの要求
条件を説明することである。このソフトウェアは、特別
に設計された鉛マスクによる試験ターゲット(図13
に、図4〜図6に示す試験ターゲット104のモニタ装
置14上の画面を示す)のX線露出を行なった記憶リン
光体プレートの走査を分析する。以下の画像品質パラメ
ータが分析される。
【0063】a)幾何学的直線性(高速走査方向および
低速走査方向) b)空間解像度(MTF) c)露出許容範囲および直線性 d)SN比 e)低速走査および高速走査のバンディング(パワース
ペクトル) f)電子的ノイズ g)フレア 定義および略号 KESPR:KODAK EKTASCAN(商品名)
記憶リン光体読取機 QCW:品質管理ワークステーション PDS:パーソナル・ディスプレイ・ステーション KELP:KODAK EKTASCAN レーザプリ
ンタ KEICCS:KODAK EKTASCAN イメー
ジリンク・クリティカル・ケア・システム(Imagelink
Critical Care System) これは、KESPR(オート
ローダはオプション)、QCW、PDS、KELPから
構成される。
【0064】MTF:モジュレーション・トランスファ
ー・ファンクション(空間解像度の尺度) mA:ミリアンペア−秒で表わした、X線管の累積電流
(Integrated x-ray Tube Current )(時間を通じての
管電流) KVP:キロボルトで表わした、X線管のピーク電位
(電圧) 高速走査方向:リン光体を横切して掃引する検流計7
2、74(図2)の方向 低速走査方向:台34のステッパ運動の方向 デンセイ(Densei):患者データおよび露出収集システ
ムに用いる手持ち・バーコードリーダ LPM:ミリメートルあたりの直線の対の数 BYTE:Cデータ形式の符号なし文字(8ビット) WORD:Cデータ形式の符号なし整数(16ビット) LONG:Cデータ形式の符号なし倍長整数(long int
eger)(32ビット) TIFF:TIFF形式(Tag Image File Format ) (注:KESPR、QCW、PDS、KELPおよびK
EICCSは、ニューヨーク州ロチェスターのイースト
マン・コダック会社の商標である) 画像品質試験方法 露出許容範囲、直線性およびSN(図22、23) KESPRスキャナに関する露出許容範囲は、0.01
から100mRまたは4dBが期待される。鉛マスクの
試験ターゲット(図5、画像を図13に示す)は4レベ
ルの段階のくさび(ウェッジ、wedge )を有し、合計の
減衰量は1.0から1.5dBである。各くさびについ
て、くさびの中央にある1000の画素領域の算術平均
および分散を計算し、与えられた使用ターゲットに対す
る期待値と比較する。期待値を計算するために、試験タ
ーゲットのmA、KVP、距離および露出測定値を知る
必要がある。露出測定値は、ターゲット/プレートの露
出時に設けたX線ドシメータ(dosimeter )108(図
6)から得られる数値である。4つのくさびすべてに対
する平均、分散、SN比を、予測値、予測値からの偏差
(percent deviation )および許容しうる偏差とともに
テーブル形式で表示する。露出の直線性は、4つのくさ
び手段の直線性の回帰(リニア・リグレッション、line
ar regression )の計算により評価する。各くさびに対
する偏差に対応したエラー・バー(error bar )の平均
のプロットと、直線性の回帰線(リニア・リグレッショ
ン・ライン、linear regression line)(表示される傾
斜およびY切片)も利用可能である。利用者は2つのデ
ータ形式を切り換えることができ、このとき再計算する
必要はない。
【0065】フレア(図24、図25) フレアは、走査中に短い遷移が黒と白の間で生ずるとき
に現われるアーティファクトである。フレア光の比(フ
レア・ライト・レシオ、flare light ratio )は、平坦
な暗いフィールド領域の平均に対する、明るい領域で囲
まれた暗い領域の平均の比として表わされる。フレア測
定値、フレア期待値、および最大許容フレアを、テーブ
ルの形式で表示する。
【0066】幾何学的直線性(図26、図27) 幾何学的直線性、または横縦比(アスペクト・レシオ、
aspect retio)の試験は、高速および低速走査の両方に
おいて、交互の明暗パターンの間の画素数を計数するこ
とにより行なう。これらの領域は試験ターゲットの右端
および下部に沿って設ける。明るい領域および暗い領域
の各画素の幅を、右上から右下(低速走査方向)、およ
び左下から右下(高速走査方向)の角(コーナー、corn
er)へ測定する。データは、領域番号に対する、領域幅
の測定値の比、および領域幅の期待値の比という2種の
プロットで表示する。明るい領域の幅と暗い領域の幅の
点は、画像に現われる通りに交互に繰り返される。利用
者は2種のプロット間を移行でき、このとき再計算は必
要ない。
【0067】空間解像度(MTF)(図28、図29) MTF即ちモジュレーション・トランスファー・ファン
クションは、試験ターゲットにおける直線の対の空間的
な相違を決定することに使用される。MTF関数は0≦
mod. num ≦1.0であるモジュレーション数を返す。
ここで1.0は、直線の対の完全な解像度を、0は解像
度ゼロを示す。これは、平均の高画素値および平均の低
画素値とともに、試験ターゲット上の3種のパターン、
即ち高速走査方向2種、低速走査方向1種について、上
部水平パターンは1.0行/mm(LPM)間隔、下部
の水平および垂直パターンは0.5、1.0、2.0間
隔による3種のパターンについて計算する。MTF数は
期待値とともにテーブル形式で表示する。プロットは、
ローレンツ曲線に最も適合する実際の値および期待値に
より行なう。
【0068】低速走査および高速走査のバンディング
(パワースペクトル)(図30、図31) 所望しない機械運動および振動により、走査画像のデー
タに「垂直」または「水平」のバンド(band)が生じ
る。バンドの大きさ(severity)は、高速および低速走
査方向に画像の点について直線のフーリエ周波数のパワ
ースペクトルを調べることによって定量化しうる。パワ
ースペクトルは、高速走査および低速走査方向に、試験
ターゲットの露出した平坦な全フィールド領域について
計算する。パワースペクトルは、512の各標本点のう
ち、利用者が選択可能な直線数(最大25)の平均によ
り計算する。結果は、ミリメートルあたりの周波数(サ
イクル)に対するパワースペクトルの振幅を示す1対の
グラフによって、目視可能とする。各スペクトルに対す
る最大許容パワーの曲線または直線を各プロットの上に
重ねて描く。
【0069】電子的ノイズ(パワースペクトル)(図3
2) 電子的ノイズは周期的な変動であって、SN比が最小で
ある場合の微小信号の領域において最も明確に現われ
る。電子的ノイズは、試験ターゲット上の「明るい」領
域(鉛により減衰される)のパワースペクトルにより定
量化する。パワースペクトルは、高速および低速バンデ
ィング試験について、最大しきい値の曲線とともにプロ
ットする。
【0070】ソフトウェア要求条件 全体的考慮 ソフトウェア・インタフェース 制御部32で使用されるユーティリティは、640×4
80画素、16色の標準IBM VGAビデオモードを
使用し、キーボードからのユーザ入力によって遠隔で実
行できるようにする。テキスト選択はバウンス・バー・
メニュー(bounce bar menu )により行なう。ここで、
ハイライト・バーを所望のテキストに移動するには矢印
キーを用い、テキストを選択するには「エンター」キー
を用いる。主画面はバウンス・バー・メニューおよび指
示テキストからなる(図20)。ユーザからのデータ入
力が要求される場合は、バウンス・バー・メニューはデ
ータ入力ラインおよび情報テキストボックスに置きかわ
る(図14、図15)。与えられた試験での必要な計算
を実行している間、どの試験が進行中であるかがフィー
ドバックされ表示される。テキストは情報テキストボッ
クスと同じ領域に表示するが、表示の属性は異なる。一
般に結果の構成は、実際の試験データからの試験出力、
公称(期待)値、期待値からの乖離の量および許容限界
からなり、テーブルまたはグラフのいずれかによって表
示する。1つの試験に対し1つ以上の表示が必要な場合
は、ユーザは試験を繰り返し行なうことなく、異なる表
示の間を移動させるオプションをもつ。また、「全試験
実行」オプションが用意される。このオプションが選択
された場合、すべての試験を順次実行する。ユーザは任
意の試験後のシーケンスを中止するオプションを有す
る。
【0071】画像ファイル ユーティリティは、1つのコマンド行パラメータ:ファ
イル名を受け入れる。ファイル名の指定がない場合は、
省略(デフォルト、default 以下、デフォルトと記
す)のファイル名「f:kespr.img」を用いる
(図14)。ユーザにはファイル名を変更する機会を提
供する。ファイル名が受け入れられると、ユーティリテ
ィはファイルを探しにいく。ファイルが見つからない場
合には、プログラムは、メッセージ「ファイルが見つか
りません」を3秒間表示し、ユーザにファイル名を編集
する2回目の機会が与える。この編集の後もファイルが
見つからない場合、プログラムは、メッセージ「ファイ
ルが見つかりません」とともに、プロンプト「中止は<
Esc>キーを押す」を表示する(図15)。ユーザが
Escキーを押下するとプログラムは終了する。画像フ
ァイルが存在した場合、ファイルのタイプ(KESPR
画像ファイル)が検証される。有効なファイルは、既知
のファイル・サイズであって、ヘッダーあり、ヘッダー
なし、ヘッダーおよびトレーラーあり、トレーラーのみ
あり、のいずれかに一致する。ファイルの形式が誤って
いるときは、メッセージ「ファイルがKESPR画像フ
ァイルではありません」を表示し、ファイルなしの場合
と同様に、プロンプト「中止は<Esc>キーを押す」
を表示する。
【0072】ターゲットの位置(図16〜図19) ファイル名が入力され、そのファイルが見つかった場
合、試験ターゲットの画像内の位置を決定し、ターゲッ
ト上の3つの角点のX座標、Y座標を定める。これらの
点はテーブル形式で表示する。傾斜が(TBD)より大
である場合は、メッセージ「ターゲットの傾斜大。再露
出・再走査要」を、プロンプト「中止は<Esc>キー
を押す」とともに表示する。それ以外の場合は、メッセ
ージ「ターゲットの傾斜は許容範囲内」を表示する。
【0073】期待値および許容限界 試験ターゲット画像の分析によって得られる全データに
対し、期待値および(または)最大および最小限界を決
定する。各試験に対する適切なデータ形式のグローバル
変数(grobal variables)が、ヘッダ・ファイルkes
pr.h内に定義されているデフォルト値に初期設定さ
れる。これらの値は、装置および試験ターゲットに固有
としうる。即ち、開始時点においてプログラムは、ke
sprdatディレクトリにあるobj_qual.c
fgファイルのオープンを試みる。このディレクトリに
は個々の装置ごとに作成された値が書かれている。もし
このファイルがkesprdatディレクトリにない場
合、プログラムはカレント・ディレクトリの中を探す。
ファイルがあった場合、ファイル内の値によってデフォ
ルトを置換する。そうでなければ、デフォルト値が使用
されている旨のメッセージがユーザに表示される。デフ
ォルト・データは、訓練されたユーザが標準のテキスト
・エディタを用いて変更可能なASCIIデータとして
蓄積する。ファイルの形式は「^」に続いてアイテム番
号(アイテム番号の次のテキストがデータを表わ
す。)、続いて「〜」、データ(スペースの後)、さら
に別の「〜」である。この順序は各アイテムごとに繰り
返される。
【0074】試験結果のハードコピー 試験データは、次の2つの方法のいずれかにより退避
(セーブ)する。即ち、テーブルデータ用のテキストフ
ァイルか、またはグラフデータのプロット用のTIFF
[(4)参照]である(図33)。
【0075】テーブル・データ テキストファイルのファイル名は,obj−cfg.1
##とする。ここで##は最初に使用できるインデック
ス番号である。古いデータファイルほどインデックス番
号は小さい。ファイルは、画像品質データ、KESPE
Rの「K番号」、ターゲット画像を作成した日時、およ
びファイルを作成したソフトウェアの版数などの、ファ
イル内容を識別するヘッダーを有する。テーブル内のデ
ータは、試験中ビデオモニターに表示した内容通りとす
る。ターゲットの角点および傾斜角は常にデータファイ
ルに書き込む。他のテーブルはすべてユーザの判断によ
り、試験実行中1度だけセーブされる。(1つの試験
は、1セッション内で複数回実行させることができ
る。)あるデータは自動的にセーブされるため、セッシ
ョン終了時にユーザはログファイルの削除を選択するこ
とができる。
【0076】グラフデータ セーブされた各々のプロットに対し、1つのTIFFフ
ァイルを作成する。このフォーマットを選択した理由
は、TIFFファイルを表示するユーティリティが数多
く存在するためである。ファイル名は記録された試験デ
ータの内容により定める。即ち、ファイル名は、直線性
の露出のプロットに対して「expo_1##.ti
f」、バンディングのプロットに対して「@band_
##.tif」、電子的SN比のプロットに対して「e
lec_##.tif」とする。##は最初に使用可能
なインデックス、@は「f」(高速走査)、または
「s」(低速走査)である。各画像の末尾に、KESP
Rの「K番号」、ターゲットの走査時間、走査データお
よびソフトウェア版数を表示する。
【0077】機能の説明 メインメニュー/試験選択 主画面は、実施可能な試験をリストしたバウンス・バー
・メニュー、ある試験では必要となる特別なデータ(例
えばKVP、mAなど)の入力用ウィンドウ、および情
報/ヘルプ用ウィンドウからなる。試験選択は、上向き
と下向きの矢印を用いてハイライト・バー(バウンス・
バー)を移動させて所望の試験をハイライトさせ、<エ
ンター>キーを押下することにより行なう。追加情報
(ユーザ入力)を必要とする分析ツールが選択されたと
きには、データ入力用ウィンドウをユーザに提供する。
このウィンドウは必要なデータ入力を認識し、ユーザが
編集または変更する入力変数の現在値を表示する。有効
な編集キーは、削除(デリート)、後退(バックスペー
ス)、左向き矢印およびエンターである。各段階でユー
ザが使用可能なオプションを情報ウィンドウに表示す
る。
【0078】画像データの入力 試験データは次の2つのいずれかの方法によってユーテ
ィリティに入力される。即ち、KESPR走査により作
成される画像ファイルから読み込んだデータおよびユー
ザからのキーボード入力である。画像ファイルからのデ
ータ入力を扱う2つの機能群がある。即ち、データ・ス
トリームの初期設定およびオープン、クローズに関する
機能群と、画像データのライン(可変長)の読み込みに
関する機能群である。各機能群は標準のCでのファイル
・アクセス機能を使用する。画像の幅、高さおよび露出
情報(露出情報は、デンセイ(Densei)製ハンドヘルド
・バーコードリーダーから読み込まれる)の初期設定
は、KESPR画像ファイルのヘッダーにデータがある
場合にはそれを使用し、ない場合にはCヘッダー・ファ
イルkespr.hに含まれているグローバル・デフォ
ルト値を使用して行なう。
【0079】テーブル・データ表示 多くの場合、テーブル形式によるデータ出力が最も見や
すいことから、行または列のいずれからでも記入できる
行×列を生成する機能を設ける。タイトルと、行、列の
テキストを表示する。列幅は列テキストの最大の幅によ
り定まる。テーブル上の情報は、グローバル構造である
table_dataを経由して上記表示機能に渡す。
表示機能は下記の任意の標準C形式データを受け入れう
る。即ち、char、unsigned charおよ
びストリング、int、unsigned int、l
ong、unsigned long、floatおよ
びdoubleである。
【0080】グラフ/プロット・データ グラフはすべて、画素解像度640×480、同時発色
16色のIBM VGA モード12hを用いて表示さ
れる。あるプロットに関する情報はすべてグローバル・
データ構造を通じて渡される。グラフ・データに関する
2つの機能群を設ける。1つはグラフを作成し、1つは
データをプロットする。グラフはプロットの全領域を囲
い込む軸を作成する。4つの辺すべてに、軸のティック
・マーク(tick mark )を表示し、交差接続される。左
のY軸と下のX軸のみには、データ構造と軸のラベル記
述に設定された各軸の最大値と最小値に従ってティック
・ラベルを設ける。グラフ/プロットのタイトルに対す
る用意がある。データをプロットする機能は、少なくと
も6つのデータセットを取り扱うことができる。各デー
タセットは、点の記号(ドット、X、3角形、円または
正方形)、点の接続形式(接続なし、接続、または最適
な線)他のプロットのオプションは、Δ(±値)で定義
されるエラー・バー(error bar )、およびデータセッ
トの記号を適切な色およびテキストで表示する凡例を含
む。
【0081】
【発明の効果】本発明の自動化方法は、記憶リン光体読
取機における測光の校正の分析および画像品質性能特性
の分析に応用したものであり、記憶リン光体読取機の性
能について、理解が容易でかつ信頼性に富む評価を行な
うことができる。また、フィールド(病院)環境と製造
環境での利用において、互換性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】記憶リン光体読取機の斜視図である。
【図2】それぞれ、図1の記憶リン光体読取機の部分構
成図、部分概略図および構成部分の斜視図である。
【図3】それぞれ、図1の記憶リン光体読取機の部分構
成図、部分概略図および構成部分の斜視図である。
【図4】本発明に使用する試験ターゲットの構成斜視図
である。
【図5】図4の試験ターゲットをより詳細に示した構成
図である。
【図6】試験ターゲットのX線露出を示す構成斜視図で
ある。
【図7】露出のSN比を表すグラフを示す図である。
【図8】露出のSN比を表すテーブルを示す図である。
【図9】記憶リン光体読取機における、期待MTFに対
する実際のMTFを表わしたグラフを示す図である。
【図10】図9のMTFの測定に用いる方法を表現した
図である。
【図11】低速走査のパワースペクトルのグラフを示す
図である。
【図12】高速走査のパワースペクトルのグラフを示す
図である。
【図13】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図14】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図15】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図16】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図17】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図18】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図19】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図20】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図21】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図22】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図23】ステップ番号と平均画素値のLOGとの関係
を表すグラフ図である。。
【図24】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図25】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図26】ステップ位置番号と測定値/期待値との関係
を表すグラフ図である。
【図27】ステップ位置番号と測定値/期待値との関係
を表すグラフ図である。
【図28】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【図29】周波数とMTF係数との関係を表すグラフ図
である。
【図30】周波数と電子的ノイズ走査パワーとの関係を
表すグラフ図である。
【図31】周波数と電子的ノイズ走査パワーとの関係を
表すグラフ図である。
【図32】周波数と電子的ノイズ走査パワーとの関係を
表すグラフ図である。
【図33】本発明の説明に有用なコンピュータ・ディス
プレー・モニタ上の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
10 記憶リン光体読取機 12 ハウジング 14 モニタ 16 タッチスクリーン 18 バーコードリーダ・ステーション 20 装填用プラットフォーム 22 カセット 24 記憶リン光体プレート 28 抽出装置 30 抽出モーター 32 制御部 34 移動台 36 プレート・サイズ検出器 40、42 レール 48 ねじ駆動機構 50 ステッパモーター 52 ブロック 54 フレーム材 56 レーザ 58 レーザビーム 60 シャッタ 64 鏡 66 ビーム分割器 68 光検出器 70 コリメータ 72 振動走査鏡 74 検流計 78 フォールディング・ミラー 80 集光器 82 光増倍管(PMT) 84 フィルタ 85 光学センサ 94 手持ち・バーコードスキャナ 96 カセット・バーコードリーダ 100 X線源 104 試験ターゲット 106 記憶リン光体 108 フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ シー モントロ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター レイクビュー パーク 386

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶リン光体読取機の測光上の校正およ
    び画像品質性能の分析を自動的に行なう方法であって、 X線(100)により記憶リン光体(106)を、X線
    画像特性および記憶リン光体読取機(10)の特性の分
    析に有用な複数の校正済の濃度領域をもつ鉛マスクの試
    験ターゲット(104)を通して露出し、 校正すべき記憶リン光体読取機(10)によって露出し
    た記憶リン光体を読み取り、ディジタルの試験ターゲッ
    ト画像を生成し、 ディジタル試験ターゲット画像をディジタル処理し、あ
    らかじめ選択したX線画像の特性および記憶リン光体読
    取機(10)の特性の分析的な結果を作成するステップ
    からなることを特徴とする方法。
JP6288126A 1993-11-23 1994-11-22 記憶リン光体読取機の自動校正技術 Pending JPH07199384A (ja)

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US08/156,606 US5420441A (en) 1993-11-23 1993-11-23 Automated technique for calibrating a storage phosphor reader
US156606 1993-11-23

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Effective date: 20040309