JP2004357504A - ペットのストレス軽減用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】むだ吠え、攻撃、物の破壊、不適切な排泄など、飼い主にとって好ましくない行動をしたり、過食、食欲不振、自虐のような健康上好ましくない行動をしたりするといった、ペットのストレスを軽減するため、カゼイン分解物をペットに好ましく食されるような組成物に配合し、カゼインのトリプシン分解物の有するストレス改善効果を飼料に付与する方法を提供する。
【解決手段】デカペプチドを含有するカゼインのトリプシン分解物を配合した飼料にポークエキス、魚介類エキスを配合し、苦みを感じない組成物を調製し、飼料供与の一部に変えて与える。
【選択図】なし
【解決手段】デカペプチドを含有するカゼインのトリプシン分解物を配合した飼料にポークエキス、魚介類エキスを配合し、苦みを感じない組成物を調製し、飼料供与の一部に変えて与える。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ペットのストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家族構成の変化などに伴ってペットを家族の一員と考えるようになったこと、また住宅事情の悪化により、室内で飼育される犬や猫等のペットが増加してきている。従来、屋外で飼育されてきた犬や猫などのペットにとって、室内で飼育されることはそれだけでストレスとなる。それに加え、飼い主の外出時に屋内に取り残されたり、充分に散歩をさせてもらえない、車や工事などの騒音など、現代はペットにも多くのストレスがかかっている。
【0003】
ストレスがかかることにより、むだ吠え、攻撃、物の破壊、不適切な排泄など、飼い主にとって好ましくない行動をしたり、過食、食欲不振、自虐のようにペットの健康上好ましくない行動をしたりすることがある。
【0004】
従来、このようなペットのストレス問題に関してはあまり対策はなく、多くは飼い主が我慢しているのが現状である。少ない対処法の1つとしては、行動修正療法がある。これは、飼い主の家族全員の行動修正と環境を改善する必要があり、飼い主の多大な努力と根気を要する。また、薬物療法も提案されている。例えば、抗不安薬、ホルモン剤、精神安定剤、鎮静薬、抗てんかん薬などの投与が提案されているが、副作用の問題や、必ずしも効果があるとは限らず、実用化に至っていない。具体的には、テアニンを含有させたペット用組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。テアニンは茶の含有成分であり、安全性は高いがその反面効果はそれほど期待できない。しかし、このような薬物やそれに類する化合物の投与は好ましいものではなく、また異味や異臭も強いため、ペットに対して強制的に投与しなければならず、ペットにさらにストレスをかけてしまうことになりかねない。ペット、特に室内で飼育される犬や猫などのペットのストレス改善する効果的な対策はなく、適切な戸外運動や散歩以外には有効な対策がないのが現実である。
【0005】
一方、食品中にさまざまな生理機能が存在することが明らかとなってきた。特に、牛乳カゼインは消化の過程種々の生理活性ペプチドを産生することが明らかとなってきた(例えば特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開2001−31566号公報
【特許文献2】特開平8−268903号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、ペットのストレスを軽減する方法を鋭意検討した結果、種々の飼料の中から、カゼインの酵素分解物に、ペットのストレスを改善する効果を初めて見出して本発明を完成した。カゼインのトリプシン分解物には特許文献2に記載されているデカペプチドが存在している。このデカペプチドの精製物はラットを用いた試験で抗痙攣性や鎮静効果が確認されているが、犬やネコのストレス改善に効果を有することは全く知られていなかった。またカゼインの酵素加水分解物は強い苦みや収斂味を有しており、犬や猫などのペットはそれのみでは食しようとはしない。また食事に配合しても苦みが強く、えさの味を変えてしまうため、そのままで食事に添加することが不可能であった。
【0008】
本発明は、このデカペプチドを含有するカゼイン分解物をペットに好ましく食されるような組成にし、初めてカゼインのトリプシン分解物がペットのストレスを改善することを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明は安全でペットの嗜好性の高いストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、カゼインの加水分解物に、肉類、魚貝類のエキス、乾燥粉末、香料あるいは酵母の、1種または2種以上を加えることによって、ペットのストレスを軽減する効果に優れ、かつ安全でペットの嗜好性の高い、ストレス軽減用組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
【0010】
即ち、本発明は、
1.配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物を有効成分として含有することを特徴とする、ペット用ストレス軽減剤、
2.配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物がカゼインの酵素分解物である1記載のペット用ストレス軽減剤、
3.上記1又は2記載のペット用ストレス軽減剤を10〜25質量%配合したこを特徴とするペット用飼料、
4.食事の一部として3記載のペット用飼料を投与することを特徴とする、ペットのストレス軽減方法、
に関する。
【0011】
本発明に用いるデカペプチド又はデカペプチドを含有するカゼイン加水分解物は、例えば特開平8−268903号に開示されている方法によって牛乳カゼインから得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明におけるペットとは、ヒトが愛玩の目的で飼育する動物をさし、具体的にはイヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット等をいう。特にストレスによる問題の発生頻度から、イヌおよびネコが本発明の対象であり、特にイヌにおいて好ましい効果を発揮する。
【0013】
本発明におけるデカペプチドを得るためには、κカゼインやβカゼインよりもαS1カゼインが好ましく、酵素による加水分解、特に好ましくはトリプシンによって加水分解されていることが望ましい。このような操作によってカゼイン加水分解物は、Tyr−Leu−Gly−Tyr−Leu−Glu−Gln−Leu−Leu−Argの配列を持つデカペプチドを含有する。
【0014】
本発明において、トリプシン加水分解物とデカペプチドを得るための出発物質として使われる前記αs1カゼインは当業者によく知られている通常の方法によって、牛乳、全カゼイン類、酸カゼイン酸から得ることができる。たとえば溶離剤として塩化カルシウム濃度勾配を用いたDEAE−セルロースで分画する方法を例示できる。本発明ではデカペプチド又はこれを含有する加水分解物をそのまま、あるいは、製剤化してペットのストレス軽減剤とすることができる。このようにして、本発明のストレス軽減剤を提供することができる。ペット用の製剤としては錠剤、カプセル、粉末、顆粒状の形態やあるいは経口投与に適していれば他のいかなる形態でもよい。本発明の製剤には経口の製剤に普通に使われる適用可能な医薬用媒体を含有してもよい。
【0015】
αs1カゼインにトリプシンを反応させて得られる全トリプシン加水分解物は5〜6質量%の前述のデカペプチドが含まれている。該加水分解物は蛋白又は糖質の食品媒体や食材中の他の物質と組み合わせた補助栄養素食品中で活性成分として用いてもよい。しかし、上述したように加水分解物は非常に苦みが強いため、これを軽減しない限りペット用食品に配合することができない。
【0016】
カゼイン加水分解物は、経口投与する飼料又は製剤中に1〜30質量%、カゼイン加水分解物の配合量が30質量%を越えると、いかなる方法をとっても苦みや臭みのためペットの嗜好性が低下する。また、カゼイン加水分解物の配合量が1質量%に満たないと、目的とするストレス軽減効果が不充分になるため、上記範囲内であることが好ましい。
【0017】
本発明において、ペットの嗜好性を高めるために用いる肉類、魚貝類のエキス、香料あるいは酵母を配合する。具体的には、ビーフ、ポーク、チキン、ラム、カンガルー、マグロ、カツオ、アジ、サバ、イワシ、ヒラメ、ニシン、カレイ、タイ、ホタテ等のエキス末、乾燥粉末あるいは香料、およびビール酵母等が挙げられる。エキス末あるいは乾燥粉末の配合量としては、2〜20質量%、好ましくは5〜18質量%、特に好ましくは10〜15質量%である。また、香料の配合量としては、0.1〜2.0質量%、好ましくは0.4〜1.5質量%、特に好ましくは0.6〜1.0質量%である。エキス末および香料がこれらの範囲を逸脱するとペットの嗜好性が低下するため、上記範囲内であることが望ましい。更にビール酵母の配合量としては、2〜20質量%、好ましくは2.5〜18質量%、特に好ましくは3〜17質量%である。ビール酵母の配合量が20質量%を越えると、錠剤の場合、成形が高まらず、摩損度が高い錠剤になる。顆粒および粉末の場合には、飛散性が高くなり、ペットに与え難くなるため、上記範囲内であることが望ましい。
【0018】
本発明におけるストレスとは、特に限定するものではないが、具体的な状況としては、室内での飼育、繋がれた状態、運動不足、散歩に連れていってもらえない、長時間の留守番、車・電車の乗車、雷、車・工事などの騒音、知らない人の訪問、動物病院への来院・入院、飼い主から構われないあるいは構われ過ぎる、引越しなどの環境の変化、等が挙げられる。このようなストレスによってペットに種々の異常行動や体調不良が出現する。
【0019】
本発明におけるストレス軽減剤を配合したペット用飼料組成物には、カゼイン加水分解物以外の生理活性成分として、テアニン、ギャバ、ギャバ含有米胚芽エキス、バレリアンエキス、ホップエキス、カモミールエキス、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、ビタミンB群などを含有していても良い。
【0020】
また、不活性成分としては特に制限はなく、製造適性を高める目的で、下記のような不活性成分を含有させることもできる。例えば、小麦澱粉、米澱粉、とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、乳糖、麦芽糖、還元乳糖、還元麦芽糖、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、白糖、ブドウ糖、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、トラガントガム、プルラン、寒天、ゼラチン、大豆食物繊維、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、植物硬化油、植物油脂末、カルナウバロウ、カカオ脂末、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、二酸化ケイ素、タルク、ケイ酸アルミニウム、リン酸水素カルシウム等の市販品を挙げることができる。
【0021】
上述したように、本発明の飼料又は製剤は錠剤、顆粒、粉末の形態とすることができ、その形状および重量に左右されることはなく、これらは一般的な製造方法に準じて製造される。例えば、錠剤は、デカペプチドを含有するカゼイン加水分解物および前記活性および不活性成分とを混合したものを常法に従って圧縮成形するか、または、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを適当な方法で顆粒状とした後、常法に従って圧縮成型して製造できる。
【0022】
顆粒の場合は、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを適当な方法で顆粒状にすることによって得られる。
【0023】
粉末の場合には、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを混合したものを常法にしたがって、分包充填することによって得られる。
【0024】
本発明における組成物の投与形態は、経口投与が好ましく、その具体的な方法は、組成物をそのまま与えるか、ペットフード等に添加するなどして与えることができる。投与する時間帯や投与期間は特に限定されない。また、従来から用いられている薬剤と併用して投与しても問題はない。
【0025】
以下に参考例及び、本発明の実施例を示し、さらに本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0026】
[参考例1:αs1カゼインからのデカペプチドの調製]
特開平8−268903号公報に開示された方法に従って以下のように行い、デカペプチドを得た。
【0027】
(αs1カゼインの調製)
5gのカゼインナトリウムをpH6.6で尿素3.3M、EDTA35mM、2−メルカプトエタノール0.1%を含有する20mMの酢酸緩衝液100mlに溶解して、それから上記と同じ緩衝液で平衡化したDE23DEAE−セルロースを加え、その混合液を25℃で約15分間攪拌した。該混合液をブフナー漏斗を通して濾過し、その残渣は酢酸−尿素−EDTA緩衝液250mlで2回溶出した。1回目の濾過でγ、κおよびβカゼインを含む画分を除去し、その後塩化カルシウム35mM含有する酢酸−尿素緩衝液を250ml添加し、上記操作を繰り返し、αs2カゼインを含む第二の画分を除去した。上記の抽出は70mMの塩化カルシウムを含む酢酸−尿素緩衝液を使って繰り返し行い、αs1カゼインを含む画分を得た。最後に、樹脂を最初の緩衝液で洗浄し、0.2%のアジ化ナトリウムを添加し+4℃で保存した。ついで水に対して透析し、凍結乾燥した。この方法で得られたαs1カゼインの純度は96%であった。
【0028】
(αs1カゼインのトリプシン加水分解物の調製)
pH8.5、37℃のアンモニア/蟻酸緩衝液(57mM/43mM)25ml中でαs1カゼインのトリプシン加水分解を行い、次いで、+4℃5分間1800gで遠心し、不溶性の酵素を除去し凍結乾燥を行った。
【0029】
[参考例2]
参考例1で得たカゼイン加水分解物のデカペプチドを特開平8−268903号公報記載の方法で分離し、含量を測定したところ約5質量%であった。
【0030】
【実施例】
[実施例1]犬用飼料の調製
参考例1の方法で得られたカゼイン加水分解物2kg、米胚芽エキス1kg、テアニン1kg、卵殻カルシウム20kg、ポークエキスパウダー7kg、チキンエキスパウダー7kg、チキンフレーバーパウダー1kg、セルロース40kg、でんぷん分解物17kgをV型混合機(MIX WELL BLENDER V−800、徳寿工作所製)に投入し、10分間混合した。更に、植物油脂末4kgを投入し、更に5分間混合した。続いて、ロータリー打錠機(畑鐡工所社製)を用いて1錠600mg(11φ、碁石R)に打錠した。
【0031】
[実施例2]
参考例1の方法で得られたカゼイン加水分解物1kg、カゼイン1.5kg、米胚芽エキス1kg、テアニン1kg、卵殻カルシウム20kg、ポークエキスパウダー7kg、チキンエキスパウダー7kg、チキンフレーバーパウダー1kg、セルロース40kg、でんぷん分解物16.5kgをV型混合機(MIX WELL BLENDER V−800、徳寿工作所製)に投入し、10分間混合した。更に、植物油脂末4kgを投入し、更に5分間混合した。続いて、ロータリー打錠機(畑鐡工所社製)を用いて1錠600mg(11φ、碁石R)に打錠した。
【0032】
[比較例1]
ポークエキスパウダー、チキンエキスパウダー、およびチキンフレーバーパウダーの代わりに結晶セルロースを用いること以外は、実施例1と同様にして錠剤を製造した。
【0033】
[比較例2]
カゼイン加水分解物の代わりに乳糖を使うこと以外は、実施例1と同様にして錠剤を製造した。
【0034】
[比較例3]
カゼイン加水分解物の代わりに乳糖を使うこと以外は、実施例2と同様にして錠剤を製造した。
【0035】
[試験例1]
一般の家庭で飼育されている犬20頭に対し、実施例1および比較例1の組成物を、強制投与以外、すなわち犬が自発的にあるいは食餌等と共に気づかずに摂取するような方法で、飼い主に2週間連日投与してもらった。その結果を表1に示す。表1の結果から明らかなように、比較例1の組成物については、苦みが強いため、ほとんどの犬が食べなかったのに対し、実施例1の組成物については、ほとんどの犬が問題なく食べた。また、実施例1の組成物を犬に与えた飼い主に対し、与えやすさについてアンケートを取ったところ、全ての飼い主が与えやすいと回答した。しかも、何ら有害な症状は見られなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
[試験例2]
むだ吠え、攻撃、興奮、物の破壊、過食、自虐行為等の症状を示す犬36頭に対し、実施例1、実施例2および比較例2の組成物を投与した。投与量は、体重10kg未満の犬は1日2粒、体重10kg以上30kg未満の犬は1日4粒、体重30kg以上の犬は1日6粒とし、投与方法や投与の時間帯などは特に指定はしなかった。結果を表2に示す。表2の結果から明らかなように、比較例2の組成物と比較し、実施例1及び実施例2の組成物において、上記症状の改善率が高かった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】
本発明の実施により、ペットの嗜好性の高いストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法を提供できる。特に、カゼインの加水分解物に、肉類、魚貝類のエキス、乾燥粉末、香料あるいは酵母の、1種または2種以上を加えることによって、従来技術ではペットが忌避するカゼイン加水分解物配合飼料をペットに好まれる組成にすることができる。
【0040】
【配列表】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ペットのストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家族構成の変化などに伴ってペットを家族の一員と考えるようになったこと、また住宅事情の悪化により、室内で飼育される犬や猫等のペットが増加してきている。従来、屋外で飼育されてきた犬や猫などのペットにとって、室内で飼育されることはそれだけでストレスとなる。それに加え、飼い主の外出時に屋内に取り残されたり、充分に散歩をさせてもらえない、車や工事などの騒音など、現代はペットにも多くのストレスがかかっている。
【0003】
ストレスがかかることにより、むだ吠え、攻撃、物の破壊、不適切な排泄など、飼い主にとって好ましくない行動をしたり、過食、食欲不振、自虐のようにペットの健康上好ましくない行動をしたりすることがある。
【0004】
従来、このようなペットのストレス問題に関してはあまり対策はなく、多くは飼い主が我慢しているのが現状である。少ない対処法の1つとしては、行動修正療法がある。これは、飼い主の家族全員の行動修正と環境を改善する必要があり、飼い主の多大な努力と根気を要する。また、薬物療法も提案されている。例えば、抗不安薬、ホルモン剤、精神安定剤、鎮静薬、抗てんかん薬などの投与が提案されているが、副作用の問題や、必ずしも効果があるとは限らず、実用化に至っていない。具体的には、テアニンを含有させたペット用組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。テアニンは茶の含有成分であり、安全性は高いがその反面効果はそれほど期待できない。しかし、このような薬物やそれに類する化合物の投与は好ましいものではなく、また異味や異臭も強いため、ペットに対して強制的に投与しなければならず、ペットにさらにストレスをかけてしまうことになりかねない。ペット、特に室内で飼育される犬や猫などのペットのストレス改善する効果的な対策はなく、適切な戸外運動や散歩以外には有効な対策がないのが現実である。
【0005】
一方、食品中にさまざまな生理機能が存在することが明らかとなってきた。特に、牛乳カゼインは消化の過程種々の生理活性ペプチドを産生することが明らかとなってきた(例えば特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開2001−31566号公報
【特許文献2】特開平8−268903号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、ペットのストレスを軽減する方法を鋭意検討した結果、種々の飼料の中から、カゼインの酵素分解物に、ペットのストレスを改善する効果を初めて見出して本発明を完成した。カゼインのトリプシン分解物には特許文献2に記載されているデカペプチドが存在している。このデカペプチドの精製物はラットを用いた試験で抗痙攣性や鎮静効果が確認されているが、犬やネコのストレス改善に効果を有することは全く知られていなかった。またカゼインの酵素加水分解物は強い苦みや収斂味を有しており、犬や猫などのペットはそれのみでは食しようとはしない。また食事に配合しても苦みが強く、えさの味を変えてしまうため、そのままで食事に添加することが不可能であった。
【0008】
本発明は、このデカペプチドを含有するカゼイン分解物をペットに好ましく食されるような組成にし、初めてカゼインのトリプシン分解物がペットのストレスを改善することを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明は安全でペットの嗜好性の高いストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、カゼインの加水分解物に、肉類、魚貝類のエキス、乾燥粉末、香料あるいは酵母の、1種または2種以上を加えることによって、ペットのストレスを軽減する効果に優れ、かつ安全でペットの嗜好性の高い、ストレス軽減用組成物が得られることを見出し、本発明に至った。
【0010】
即ち、本発明は、
1.配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物を有効成分として含有することを特徴とする、ペット用ストレス軽減剤、
2.配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物がカゼインの酵素分解物である1記載のペット用ストレス軽減剤、
3.上記1又は2記載のペット用ストレス軽減剤を10〜25質量%配合したこを特徴とするペット用飼料、
4.食事の一部として3記載のペット用飼料を投与することを特徴とする、ペットのストレス軽減方法、
に関する。
【0011】
本発明に用いるデカペプチド又はデカペプチドを含有するカゼイン加水分解物は、例えば特開平8−268903号に開示されている方法によって牛乳カゼインから得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明におけるペットとは、ヒトが愛玩の目的で飼育する動物をさし、具体的にはイヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット等をいう。特にストレスによる問題の発生頻度から、イヌおよびネコが本発明の対象であり、特にイヌにおいて好ましい効果を発揮する。
【0013】
本発明におけるデカペプチドを得るためには、κカゼインやβカゼインよりもαS1カゼインが好ましく、酵素による加水分解、特に好ましくはトリプシンによって加水分解されていることが望ましい。このような操作によってカゼイン加水分解物は、Tyr−Leu−Gly−Tyr−Leu−Glu−Gln−Leu−Leu−Argの配列を持つデカペプチドを含有する。
【0014】
本発明において、トリプシン加水分解物とデカペプチドを得るための出発物質として使われる前記αs1カゼインは当業者によく知られている通常の方法によって、牛乳、全カゼイン類、酸カゼイン酸から得ることができる。たとえば溶離剤として塩化カルシウム濃度勾配を用いたDEAE−セルロースで分画する方法を例示できる。本発明ではデカペプチド又はこれを含有する加水分解物をそのまま、あるいは、製剤化してペットのストレス軽減剤とすることができる。このようにして、本発明のストレス軽減剤を提供することができる。ペット用の製剤としては錠剤、カプセル、粉末、顆粒状の形態やあるいは経口投与に適していれば他のいかなる形態でもよい。本発明の製剤には経口の製剤に普通に使われる適用可能な医薬用媒体を含有してもよい。
【0015】
αs1カゼインにトリプシンを反応させて得られる全トリプシン加水分解物は5〜6質量%の前述のデカペプチドが含まれている。該加水分解物は蛋白又は糖質の食品媒体や食材中の他の物質と組み合わせた補助栄養素食品中で活性成分として用いてもよい。しかし、上述したように加水分解物は非常に苦みが強いため、これを軽減しない限りペット用食品に配合することができない。
【0016】
カゼイン加水分解物は、経口投与する飼料又は製剤中に1〜30質量%、カゼイン加水分解物の配合量が30質量%を越えると、いかなる方法をとっても苦みや臭みのためペットの嗜好性が低下する。また、カゼイン加水分解物の配合量が1質量%に満たないと、目的とするストレス軽減効果が不充分になるため、上記範囲内であることが好ましい。
【0017】
本発明において、ペットの嗜好性を高めるために用いる肉類、魚貝類のエキス、香料あるいは酵母を配合する。具体的には、ビーフ、ポーク、チキン、ラム、カンガルー、マグロ、カツオ、アジ、サバ、イワシ、ヒラメ、ニシン、カレイ、タイ、ホタテ等のエキス末、乾燥粉末あるいは香料、およびビール酵母等が挙げられる。エキス末あるいは乾燥粉末の配合量としては、2〜20質量%、好ましくは5〜18質量%、特に好ましくは10〜15質量%である。また、香料の配合量としては、0.1〜2.0質量%、好ましくは0.4〜1.5質量%、特に好ましくは0.6〜1.0質量%である。エキス末および香料がこれらの範囲を逸脱するとペットの嗜好性が低下するため、上記範囲内であることが望ましい。更にビール酵母の配合量としては、2〜20質量%、好ましくは2.5〜18質量%、特に好ましくは3〜17質量%である。ビール酵母の配合量が20質量%を越えると、錠剤の場合、成形が高まらず、摩損度が高い錠剤になる。顆粒および粉末の場合には、飛散性が高くなり、ペットに与え難くなるため、上記範囲内であることが望ましい。
【0018】
本発明におけるストレスとは、特に限定するものではないが、具体的な状況としては、室内での飼育、繋がれた状態、運動不足、散歩に連れていってもらえない、長時間の留守番、車・電車の乗車、雷、車・工事などの騒音、知らない人の訪問、動物病院への来院・入院、飼い主から構われないあるいは構われ過ぎる、引越しなどの環境の変化、等が挙げられる。このようなストレスによってペットに種々の異常行動や体調不良が出現する。
【0019】
本発明におけるストレス軽減剤を配合したペット用飼料組成物には、カゼイン加水分解物以外の生理活性成分として、テアニン、ギャバ、ギャバ含有米胚芽エキス、バレリアンエキス、ホップエキス、カモミールエキス、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、ビタミンB群などを含有していても良い。
【0020】
また、不活性成分としては特に制限はなく、製造適性を高める目的で、下記のような不活性成分を含有させることもできる。例えば、小麦澱粉、米澱粉、とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、乳糖、麦芽糖、還元乳糖、還元麦芽糖、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、白糖、ブドウ糖、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、トラガントガム、プルラン、寒天、ゼラチン、大豆食物繊維、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、植物硬化油、植物油脂末、カルナウバロウ、カカオ脂末、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、二酸化ケイ素、タルク、ケイ酸アルミニウム、リン酸水素カルシウム等の市販品を挙げることができる。
【0021】
上述したように、本発明の飼料又は製剤は錠剤、顆粒、粉末の形態とすることができ、その形状および重量に左右されることはなく、これらは一般的な製造方法に準じて製造される。例えば、錠剤は、デカペプチドを含有するカゼイン加水分解物および前記活性および不活性成分とを混合したものを常法に従って圧縮成形するか、または、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを適当な方法で顆粒状とした後、常法に従って圧縮成型して製造できる。
【0022】
顆粒の場合は、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを適当な方法で顆粒状にすることによって得られる。
【0023】
粉末の場合には、カゼイン加水分解物および必要に応じて前記活性および不活性成分とを混合したものを常法にしたがって、分包充填することによって得られる。
【0024】
本発明における組成物の投与形態は、経口投与が好ましく、その具体的な方法は、組成物をそのまま与えるか、ペットフード等に添加するなどして与えることができる。投与する時間帯や投与期間は特に限定されない。また、従来から用いられている薬剤と併用して投与しても問題はない。
【0025】
以下に参考例及び、本発明の実施例を示し、さらに本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0026】
[参考例1:αs1カゼインからのデカペプチドの調製]
特開平8−268903号公報に開示された方法に従って以下のように行い、デカペプチドを得た。
【0027】
(αs1カゼインの調製)
5gのカゼインナトリウムをpH6.6で尿素3.3M、EDTA35mM、2−メルカプトエタノール0.1%を含有する20mMの酢酸緩衝液100mlに溶解して、それから上記と同じ緩衝液で平衡化したDE23DEAE−セルロースを加え、その混合液を25℃で約15分間攪拌した。該混合液をブフナー漏斗を通して濾過し、その残渣は酢酸−尿素−EDTA緩衝液250mlで2回溶出した。1回目の濾過でγ、κおよびβカゼインを含む画分を除去し、その後塩化カルシウム35mM含有する酢酸−尿素緩衝液を250ml添加し、上記操作を繰り返し、αs2カゼインを含む第二の画分を除去した。上記の抽出は70mMの塩化カルシウムを含む酢酸−尿素緩衝液を使って繰り返し行い、αs1カゼインを含む画分を得た。最後に、樹脂を最初の緩衝液で洗浄し、0.2%のアジ化ナトリウムを添加し+4℃で保存した。ついで水に対して透析し、凍結乾燥した。この方法で得られたαs1カゼインの純度は96%であった。
【0028】
(αs1カゼインのトリプシン加水分解物の調製)
pH8.5、37℃のアンモニア/蟻酸緩衝液(57mM/43mM)25ml中でαs1カゼインのトリプシン加水分解を行い、次いで、+4℃5分間1800gで遠心し、不溶性の酵素を除去し凍結乾燥を行った。
【0029】
[参考例2]
参考例1で得たカゼイン加水分解物のデカペプチドを特開平8−268903号公報記載の方法で分離し、含量を測定したところ約5質量%であった。
【0030】
【実施例】
[実施例1]犬用飼料の調製
参考例1の方法で得られたカゼイン加水分解物2kg、米胚芽エキス1kg、テアニン1kg、卵殻カルシウム20kg、ポークエキスパウダー7kg、チキンエキスパウダー7kg、チキンフレーバーパウダー1kg、セルロース40kg、でんぷん分解物17kgをV型混合機(MIX WELL BLENDER V−800、徳寿工作所製)に投入し、10分間混合した。更に、植物油脂末4kgを投入し、更に5分間混合した。続いて、ロータリー打錠機(畑鐡工所社製)を用いて1錠600mg(11φ、碁石R)に打錠した。
【0031】
[実施例2]
参考例1の方法で得られたカゼイン加水分解物1kg、カゼイン1.5kg、米胚芽エキス1kg、テアニン1kg、卵殻カルシウム20kg、ポークエキスパウダー7kg、チキンエキスパウダー7kg、チキンフレーバーパウダー1kg、セルロース40kg、でんぷん分解物16.5kgをV型混合機(MIX WELL BLENDER V−800、徳寿工作所製)に投入し、10分間混合した。更に、植物油脂末4kgを投入し、更に5分間混合した。続いて、ロータリー打錠機(畑鐡工所社製)を用いて1錠600mg(11φ、碁石R)に打錠した。
【0032】
[比較例1]
ポークエキスパウダー、チキンエキスパウダー、およびチキンフレーバーパウダーの代わりに結晶セルロースを用いること以外は、実施例1と同様にして錠剤を製造した。
【0033】
[比較例2]
カゼイン加水分解物の代わりに乳糖を使うこと以外は、実施例1と同様にして錠剤を製造した。
【0034】
[比較例3]
カゼイン加水分解物の代わりに乳糖を使うこと以外は、実施例2と同様にして錠剤を製造した。
【0035】
[試験例1]
一般の家庭で飼育されている犬20頭に対し、実施例1および比較例1の組成物を、強制投与以外、すなわち犬が自発的にあるいは食餌等と共に気づかずに摂取するような方法で、飼い主に2週間連日投与してもらった。その結果を表1に示す。表1の結果から明らかなように、比較例1の組成物については、苦みが強いため、ほとんどの犬が食べなかったのに対し、実施例1の組成物については、ほとんどの犬が問題なく食べた。また、実施例1の組成物を犬に与えた飼い主に対し、与えやすさについてアンケートを取ったところ、全ての飼い主が与えやすいと回答した。しかも、何ら有害な症状は見られなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
[試験例2]
むだ吠え、攻撃、興奮、物の破壊、過食、自虐行為等の症状を示す犬36頭に対し、実施例1、実施例2および比較例2の組成物を投与した。投与量は、体重10kg未満の犬は1日2粒、体重10kg以上30kg未満の犬は1日4粒、体重30kg以上の犬は1日6粒とし、投与方法や投与の時間帯などは特に指定はしなかった。結果を表2に示す。表2の結果から明らかなように、比較例2の組成物と比較し、実施例1及び実施例2の組成物において、上記症状の改善率が高かった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】
本発明の実施により、ペットの嗜好性の高いストレス軽減剤、それを含有するペット用飼料及びそれを用いたペットのストレスを軽減する方法を提供できる。特に、カゼインの加水分解物に、肉類、魚貝類のエキス、乾燥粉末、香料あるいは酵母の、1種または2種以上を加えることによって、従来技術ではペットが忌避するカゼイン加水分解物配合飼料をペットに好まれる組成にすることができる。
【0040】
【配列表】
Claims (4)
- 配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物を有効成分として含有することを特徴とする、ペット用ストレス軽減剤。
- 配列表、配列番号1記載のデカペプチドを含む組成物がカゼインの酵素分解物である請求項1記載のペット用ストレス軽減剤。
- 請求項1又は2記載のペット用ストレス軽減剤を10〜25質量%配合したこを特徴とするペット用飼料。
- 食事の一部として請求項3記載のペット用飼料を投与することを特徴とする、ペットのストレス軽減方法。
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JP2003156066A JP2004357504A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | ペットのストレス軽減用剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013208134A (ja) * | 2013-06-18 | 2013-10-10 | Kitasato Institute | ペプチドを利用した抗ストレス作用と嗜好性に優れたペットフード |
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2003
- 2003-05-30 JP JP2003156066A patent/JP2004357504A/ja active Pending
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