JP2004355907A - ロック機構 - Google Patents

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JP2004355907A
JP2004355907A JP2003150910A JP2003150910A JP2004355907A JP 2004355907 A JP2004355907 A JP 2004355907A JP 2003150910 A JP2003150910 A JP 2003150910A JP 2003150910 A JP2003150910 A JP 2003150910A JP 2004355907 A JP2004355907 A JP 2004355907A
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engaging
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Tetsuya Kitagawa
哲也 北川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】係合孔と係合突部との間に傾ぎが発生しても、外れにくいロック機構を提供することを目的とする。
【解決手段】ロック機構10は、電線カバー20に形成された係合片27と、コネクタハウジング40に形成された係合突部43によって構成されている。係合片27には上下方向に延びた分割バー29が形成されることによって、係合孔28が2個に分割され、係合突部43も係合孔28に対応して2個形成されている。電線カバー20とコネクタハウジング40との間に傾きが発生すると、各々の係合突部43の上縁部43aと右縁部43bとによって形成された角部43eと、下縁部43cと左縁部43dとによって形成された角部43fの2箇所が、係合孔28のそれぞれ右辺28bおよび左辺28dに当接する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ、リテーナ、電線カバー等の一対の係合部材を互いに連結させる場合に使用されるロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一側のコネクタハウジングに形成された係合孔に、他側のコネクタハウジングに形成された係合突部を嵌めることによって、双方のコネクタハウジングを連結するロック機構に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−236207号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図11は上述したロック機構1によって一側のコネクタハウジング2に他側のコネクタハウジング3が連結されたものである。係合孔4が形成された一側のコネクタハウジング2の係合片5が、他側のコネクタハウジング3に形成された係合突部6を乗越えた後に、係合孔4と係合突部6が係合するため、係合した状態で係合孔4と係合突部6との間にはその機能上必ず隙間が形成される。従って、上述したロック機構1においては、双方のコネクタハウジング2、3の間に傾きが発生すると、係合孔4と係合突部6との間の隙間に起因して、図11に示したように係合突部6も係合孔4に対して傾くことがある。
【0005】
係合突部6が係合孔4に対して傾くと、図11に示したように係合突部6の互いに反対側に位置する2箇所の角部6a、6bのみによって係合孔4と係合することになり、係合突部6の2箇所の角部6a、6bと係合孔4との間の摩擦力のみが、ロック機構1の係合が外れることを防ぐ抵抗力となるため、過大な荷重が双方のコネクタハウジング2、3の間に働くと、ロック機構1が外れる虞がある。ロック機構1の係合が外れにくくすることを目的として、係合突部6と係合孔4との間の摩擦力を増大させるために、係合突部6の高さを高くする方法があるが、コネクタハウジング3の外形が大きくなり、また、ロック機構1の係合荷重の増大にもつながる。
【0006】
本発明は上述のような事情に基づいて完成されたものであって、係合孔と係合突部との間に傾ぎが発生しても、外れにくいロック機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相互に係止可能な一対の係合部材の一側に係合孔を形成し、他側には前記係合孔と係合する係合突部を形成し、前記係合孔に前記係合突部が嵌り込んで係止するロック機構において、前記一側の係合部材に前記係合孔を複数に分割する分割バーを形成し、前記他側の係合部材に形成した係合突部を、前記複数の係合孔に係合するように対応した数に分割し、各々の前記係合孔の少なくとも一対の対向する辺は、係合する前記係合突部の一対の対向する外縁部とそれぞれ平行であることを特徴とするロック機構とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
一側の係合部材に係合孔を複数に分割する分割バーを形成し、係合突部を複数の係合孔に係合するように対応した数に分割し、各々の係合孔の少なくとも一対の対向する辺は、係合する係合突部の一対の対向する外縁部とそれぞれ平行としたことにより、係合孔と係合突部との間に傾ぎが発生しても、複数の係合突部の外縁部、すなわち、少なくとも4個以上の外縁部と係合孔とが係合して、その間に摩擦力が発生するため、外れにくいロック機構とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明によるロック機構10によって互いに連結された電線カバー20とコネクタハウジング40とを示している。電線カバー20とコネクタハウジング40は、本発明の係合部材に該当する。図2乃至図4に示した電線カバー20は、本体部21と蓋部31とが互いにヒンジ30によって連結されている。本体部21、蓋部31、およびヒンジ30は一体に形成されており、図4に示すように、本体部21と蓋部31は各々箱を二分した形状をしており、ヒンジ30を屈曲させることによって本体部21上に蓋部31を被せて閉止することが可能である。
【0010】
本体部21および蓋部31の内周面には、ともに半円弧状の溝部22、32と突出部23、33とが交互に並設されている。溝部22、32および突出部23、33には、各々図1に示した電線Wを保護するためのコルゲートチューブ50の突条部および凹部(ともに符号なし)が係合する。本体部21の一側面には上述したヒンジ30が一体に連結され、反対側側面には第1連結突部24が形成されている。更に、本体部21の外周端部には2個の第2連結突部25(図2および図3示)が形成されている。
【0011】
一方、蓋部の一側面には上述したヒンジ30が一体に連結され、反対側側面には第1連結片34が形成されている。第1連結片34には上述した第1連結突部24と連結する連結孔35(図2示)が形成されている。更に、蓋部31の外周端部には2個の第2連結片36が形成されており、各々の第2連結片36にも上述した第2連結突部25と係合する連結孔37(図4示)がそれぞれ形成されている。
【0012】
本体部21には下方から立ち上がり対向する2個の壁部26が形成されている。また、2つの壁部26の外周面には各々係合片27が形成され、各々の係合片27には、ロック機構10を構成するそれぞれ2個の係合孔28が形成されている(図2に一側のみ示す)。各々の係合孔28は後述するコネクタハウジング40の係合突部43と嵌合し、電線カバー20とコネクタハウジング40とを連結する。係合孔28については後述する。
【0013】
次に、図5および図6に基づいて電線カバー1に装着されるコネクタハウジング40について説明する。コネクタハウジング40は、電線Wと連結された端子60が収容される複数のキャビティ42を備えた端子収容部41と、それと連続して一体に形成されたフード部44とによって構成されている。端子収容部41の側面の2箇所には、上述した電線カバー20の係合孔28と係合してロック機構10を構成するそれぞれ2個の係合突部43が形成されている。係合突部43については後述する。更に、コネクタハウジング40には、コネクタハウジング40が相手側のコネクタハウジング(図示せず)と嵌合する際にロック片として機能する係止片45が形成されている。
【0014】
以下に、本実施形態による電線カバー20の組付方法について説明する。先端に端子60が接続された電線Wをコルゲートチューブ50内に挿通させた後、各端子60をコネクタハウジング40の各々のキャビティ42内に挿入する。次に、コルゲートチューブ50の突条部および凹部を、それぞれ本体部21の溝部22と突出部23とに係合させて本体部21上にコルゲートチューブ50を載置した後、電線カバー20のヒンジ30を屈曲させることによって蓋部31を半回転させ、蓋部31の溝部32と突出部33にコルゲートチューブ50の突条部および凹部とが係合するように本体部21上に被せる。
【0015】
蓋部31を本体部21上に被せる時、蓋部31の第1連結片34の連結孔35および第2連結片36の連結孔37に、本体部21の第1連結突部24および第2連結突部25をそれぞれ係合させて本体部21に蓋部31を固定し、蓋部31と本体部21とによってコルゲートチューブ50を包含して電線Wを保護する。その後、コネクタハウジング40の端子収容部41を電線カバー20の本体部21の上端部に嵌合させた上で、ロック機構10を構成する本体部21の係合孔28に、コネクタハウジング40の係合突部43を係合させて、電線カバー20にコネクタハウジング40を固定し組付を完了する。
【0016】
尚、電線Wに接続された端子60をコネクタハウジング40の各々のキャビティ42内に挿入した後、コネクタハウジング40の端子収容部41を電線カバー20の本体部21の上端部に嵌合させた上で、電線カバー20の蓋部31を本体部21上に被せて固定してもよい。
【0017】
図7乃至図9に基づいて、上述したロック機構10を構成する係合孔28と係合突部43について詳述する。以下、図8における上方を説明中において上方とし、図8における右方を説明中において右方として説明する。本実施形態においてロック機構10は2個備えられているが、双方は同様の構成であるため一側について説明する。
【0018】
図7に示すように、本実施形態においては、係合孔28および係合突部43はともに矩形をしている。係合片27の中央部には、分割バー29が係合片27の上下辺を連結するように形成されており、これによって係合孔28が2個に分割されている。また、係合突部43も、係合孔28と係合するように、対応する数である2分割にされている。図9に示したように、係合突部43の下方部は、上方に向けてコネクタハウジング40の側面から離れる方向に傾斜した斜面43sとされ、上端部は水平に切り立った端面43rとされている。
【0019】
係合孔28と係合突部43とが係合する場合、まず最初に係合片27の上端部が、係合突部43の斜面43sに下方から乗り上げることによって撓み始める。その後、係合片27は撓んだまま係合突部43を通過した後、係合片27が元の形状に復帰することで、係合片27に形成された係合孔28が係合突部43に嵌って係合孔28と係合突部43との係合が完了する。
【0020】
上述したように、係合孔28と係合突部43とが係合する場合、一旦、係合片27が撓んだ後に形状復帰して係合孔28が係合突部43に係合するため、係合した状態で、各々の係合孔28と係合突部43との間には図8において上下方向に隙間が形成される。また、図8における横方向にも、係合時に係合孔28と係合突部43とが接触することによる抵抗力を低減するために、係合孔28と係合突部43との間には隙間が形成されている。
【0021】
従って、図8に明らかなように、各々の係合孔28の上辺28aと係合突部43の上縁部43aとは、互いに所定の隙間を保持しながら平行な関係にあり、上辺28aと互いに対向する関係にある係合孔28の下辺28cと、上縁部43aと互いに対向する関係にある係合突部43の下縁部43cも、互いに所定の隙間を保持しながら平行な関係にある。
【0022】
また、係合孔28の右辺28bと係合突部43の右縁部43bとは、互いに所定の隙間を保持しながら平行な関係にあり、右辺28bと互いに対向する関係にある係合孔28の左辺28dと、右縁部43bと互いに対向する関係にある係合突部43の左縁部43dとは、互いに所定の隙間を保持しながら平行な関係にある(符号はいずれも、図8において一方の係合孔28および係合突部43のみについて示す)。尚、上述した係合突部43の上縁部43a、右縁部43b、下縁部43cおよび左縁部43dは本発明の外縁部に該当する。
【0023】
上述した構成を採ることにより、図10に示したように電線カバー20とコネクタハウジング40との間に傾きが発生した場合、各々の係合突部43の上縁部43aと右縁部43bとによって形成された角部43eと、下縁部43cと左縁部43dとによって形成された角部43fの2箇所が、係合孔28のそれぞれ右辺28bおよび左辺28dに押圧され、結局、係合孔28と係合突部43を2個づつ備えた一側のロック機構10につき、4箇所において係合孔28と係合突部43とが当接することができ、従来のロック機構に比べはるかに多い箇所で係合孔28と係合突部43とが当接することができる。
【0024】
上述したように本実施形態においては、電線カバー20とコネクタハウジング40との間に傾きが発生した場合、従来のロック機構に比べはるかに多い箇所で係合孔28と係合突部43とが当接することができるため、ロック機構10の外れを防ぐ抵抗力となる係合孔28と係合突部43との間の摩擦力が大きくなり、係合の外れ難いロック機構10とすることができる。
【0025】
<他の実施形態>
本発明は上述の記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、以下の記載のもの以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ロック機構は、係合孔および係合突部をそれぞれ3個以上備えていてもよい。係合孔および係合突部の数を増やすことによって、ロック機構の外れを防ぐ抵抗力となる係合孔と係合突部との間の摩擦力を、大きくできることは言うまでもない。
(2)係合部材の間に傾きが発生した場合、係合突部が当接する係合孔の部位は、図8に示した上辺と下辺でもよい。
(3)係合孔および係合突部の形状は必ずしも矩形である必要はなく、適宜形状を変えることは可能である。
(4)分割バーを図8における左右方向に延ばして、係合孔を上下に分割してもよい。
(5)係合片に係合突部を形成して、相手側に係合孔を形成してもよい。
(6)本発明のロック機構は、電線カバーおよびコネクタハウジング以外の装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロック機構によって互いに連結された電線カバーとコネクタハウジングの側面図である。
【図2】図1に示した電線カバーの正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】図1に示したコネクタハウジングの正面図である。
【図6】図5の下面図である。
【図7】図1に示したロック機構の係合前の拡大図である。
【図8】図7に示したロック機構の係合したところを表す図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】図8に示したロック機構が互いに傾いたところを表す図である。
【図11】従来技術によるロック機構が互いに傾いたところを表す図である。
【符号の説明】
10…ロック機構
20…電線カバー
27…係合片
28…係合孔
28a…上辺
28b…右辺
28c…下辺
28d…左辺
29…分割バー
40…コネクタハウジング
43…係合突部
43a…上縁部
43b…右縁部
43c…下縁部
43d…左縁部

Claims (1)

  1. 相互に係止可能な一対の係合部材の一側に係合孔を形成し、他側には前記係合孔と係合する係合突部を形成し、前記係合孔に前記係合突部が嵌り込んで係止するロック機構において、
    前記一側の係合部材に前記係合孔を複数に分割する分割バーを形成し、前記他側の係合部材に形成した係合突部を、前記複数の係合孔に係合するように対応した数に分割し、各々の前記係合孔の少なくとも一対の対向する辺は、係合する前記係合突部の一対の対向する外縁部とそれぞれ平行であることを特徴とするロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008282631A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタカバー

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