JP2004353961A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給湯路10を流れる水の流量を調整する水量調整弁19と、設定した水量を湯張りする湯張り手段26と、湯張り完了後に前記水量調整弁19を全閉にして湯張りを停止する強制湯張り停止手段40と、湯張り停止後に前記水量調整弁19を開くとともに、前記強制湯張り停止行為を解除させる強制水量開放手段29を設けた構成としてある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽や台所等に湯を供給する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の給湯装置において、設定した所定量のお湯を浴槽に湯張りし、湯張りが完了すると、強制的にお湯張りを停止するようにしたものがあった。そして、従来の給湯装置は、湯はり停止後、次の給湯使用に備えるために、ユーザーが浴槽のカランを閉じ、その後、リモコンに設けたリセットスイッチを操作して湯張り完了後の強制な出湯停止行為を解除させる機構になっていた。また、湯張り完了後、浴室カランの閉め忘れを判定するようにしたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特開文献1】
特開平10−197050号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のような給湯装置では、ユーザーは湯張り終了後に、都度、リモコン等に設けたリセットスイッチを押して、湯張り完了後の強制的な出湯停止行為を解除させる、リセット操作をしなければならず、手間がかかり、操作も煩雑になるという課題を有していた。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、リセット操作を不要にすると共に、浴室カランの閉め忘れ時には、ユーザーに警告を促すことができる給湯閉止機能付き給湯装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、給湯路を流れる水の流量を調整する水量調整弁と、設定した水量を湯張りする湯張り手段と、湯張り完了後に前記水量調整弁を全閉にして湯張りを停止する強制湯張り停止手段と、湯張り停止後に前記水量調整弁を開くとともに、前記強制湯張り停止行為を解除させる強制水量開放手段を設けたものである。
【0007】
上記発明によれば、ユーザーは湯張り終了後に、都度、リモコン等に設けたリセットスイッチを押してリセットしなくても、強制的に出湯停止行為を解除させることができるため、給湯装置における操作性の向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、給湯路を流れる水の流量を調整する水量調整弁と、設定した水量を湯張りする湯張り手段と、湯張り完了後に前記水量調整弁を全閉にして湯張りを停止する強制湯張り停止手段と、湯張り停止後に前記水量調整弁を開くとともに、前記強制湯張り停止行為を解除させる強制水量開放手段を設けたことを特徴とするものであり、ユーザーは湯張り終了後にリモコン等に設けたリセットスイッチを押してリセットしなくても、強制に出湯停止行為を解除させることができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、給湯路を流れる水の流量を検出する水量センサと、強制水量開放手段による水量調整弁の強制開放中に前記水量センサにより水流の有無を判定する判定手段を設けたことを特徴とするものであり、ユーザーが浴槽等の手動栓を閉めた場合には、水量センサが水流を検知しないため、ユーザーが確実に浴槽等の手動栓を閉めたか判定することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、水流があると判定した場合は、強制湯張り停止手段により再度水量調整弁を全閉にすることを特徴とするものであり、ユーザーが浴槽等の手動栓を閉め忘れた場合には、湯張り停止を継続することで浴槽等に湯があふれるのを防止することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、タイマ手段を設け、前記タイマ手段で設定されたタイマ時間経過後に水量調整弁を開くとともに、強制湯張り停止行為を解除させる強制水量開放手段と、前記強制水量開放手段による水量調整弁の強制開放中に水量センサにより水流の有無を判定する判定手段を設けることを特徴とするものであり、ユーザーは湯張り停止後からタイマ時間経過するまでの間に浴槽等の手動栓を閉めればよく、使い勝手がよくなる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、水流があると判定した場合の強制湯張り停止手段による水量調整弁の全閉動作回数をカウントするカウンタ手段を設け、前記カウンタ手段が予め設定した所定回数をカウントするまで、湯張り停止後の水量調整弁の閉動作から開動作、開動作後の水量センサによる水流の有無確認、及び水流有り時の水量調整弁の閉動作という一連の動作を繰り返すようにしたことを特徴とするものであり、湯張り終了後にユーザーが浴槽等の手動栓を閉め忘れても、所定回数カウントされるまで水量調整弁の閉動作を自動的に行うため、その間に手動栓を閉めればよく、使い勝手がさらに向上する。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、所定回数連続して水流があると判定された場合には、警告を発する警告手段を設けることを特徴としたものであり、浴槽等の手動栓を閉め忘れていれば警告されるので、ユーザーへの注意喚起の促進を図ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態を示す給湯装置の全体構成図、図2は同給湯装置のブロック図、図3は同給湯装置の制御フローチャートである。
【0015】
図1において、1は給湯装置であり、その内部には熱交換器2、ガスバーナー3、送風ファン4、本体コントローラー5を備えている。6は給湯装置1を遠隔操作すると共に給湯温度・時刻等の操作情報を画面に表示する表示部7を有するリモコンであり、リモコンコントローラー8を内蔵してある。
【0016】
9は熱交換器2の入水管、10は熱交換器2から給湯カラン23に至る出湯管である。入水管9および出湯管10からなり熱交換器2に接続する通水管11には、その上流側から水管内の通水量を検出する水量センサ12および入水温度を検出する入水温度センサ13を設けている。出湯管10には熱交換器2により加熱された湯温を検出する出湯温度センサ14を設けてある。この温度センサ14は湯水を混合させた後の湯温を検出するものであってもよい。
【0017】
15はガスバーナ3に至るガス管であり、このガス管15にはガス通路を開閉する駆動部材としてのガス電磁弁16、ガス比例弁17等を設けてある。18はイグナイター等の点火電極である。本体コントローラ5とリモコンコントローラ8とは通信用インターフェース20を介して接続され、出湯温度センサ14、水量センサ12の他、各種センサからの検出信号に基づいて給湯装置本体の状態を判定するともに、リモコン6からの制御信号に基づいて給湯装置本体の各部(例えばガス電磁弁、ガス比例弁等)の動作を制御するものである。19は通水管に設けた通水量を調節する水量調整弁であり、サーボモータによって駆動され通水量を調節すると共に閉止機能を有するものである。21は浴室に設けた浴槽、22は給湯装置の出湯管10を延長して浴槽21に至る給湯管でありその末端には浴室カラン23を設けている。
【0018】
次に、上記の如く構成された給湯装置の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0019】
浴槽21にお湯張りを開始するには、リモコン6の運転スイッチ31をオンしたのち、湯量調節スイッチ27で希望の浴槽満水水量、湯温調整スイッチ33で希望の湯張り温度を設定し、湯張りスイッチ36をオンするとともに浴室カラン23を開く(ステップS1)。この時、前回設定した希望の浴槽満水水量はリモコンコントローラ8の記憶手段39に記憶されており、同じ設定でよい場合は、湯量調節スイッチ27または湯温設定スイッチ33の操作は省略できる。そして器具内に通水されガスバーナ3に点火されて送風ファン4が駆動し希望の湯温になるように比例弁17がガス量を調節しながら給湯燃焼が開始され(ステップS2)、浴槽へのお湯張りが開始される。
【0020】
そして、浴槽21へのお湯張りが進行してユーザーが設定した設定水量に達すると(ステップS3)、湯張り手段26の湯張り量積算が停止して、強制湯張り停止手段40により、水量調整弁19は全閉となり(ステップS4)、浴槽への給湯は停止する。この前後に湯張り終了を知らせるために、チャイム・メロディ・音声等で報知するようにしても良い。
【0021】
次に、タイマ手段37で設定された所定のタイマ時間経過後(例えば1分後)において(ステップS5)、強制水量開放手段29により水量調整弁19を開くと共に強制湯張り停止行為を解除させる(ステップS6)。これにより浴槽容量に見合う設定水量の給湯湯張りおよびその自動給湯停止行為は解除されて、次回からは通常の給湯操作の使用が可能となる。また、水量調整弁19が強制的に開かれることにより、浴室カラン23の開閉状況の有無を判断することができる。
【0022】
すなわち、お湯張り終了後において、水量調整弁19を開く(ステップS6)と、浴室カラン23が閉まっている場合には給湯管22内に水流は生じないので、水量センサ12はオンしない。ところが、浴室カラン23が開いている場合には給湯管22内に水流が生じるので、水量センサ12はオンとなる(ステップS7)。これにより、浴室カラン23の閉め忘れを判定手段30にて判定することができる。
【0023】
次に、ステップ7において水量センサ12がオンとなり、浴室カラン23が閉め忘れと判定されたときは、カウンタ手段38に閉め忘れ回数がカウントされ(ステップ8)、再度水量調整弁19は全閉となり(ステップS4)、浴槽への給湯は停止し以降ステップ4から8の操作が繰り返される。
【0024】
また、カウンタ手段38でカウントされたカウント回数が所定回数を越えたか比較され(ステップ9)、越えている場合にはユーザーに警告手段34により、浴室カラン23を閉じるように警告出力手段35を介して警告すれば良い(ステップ10)。
【0025】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例えば、上記実施形態においては、リモコンが単数の場合を示したが、本発明において使用されるリモコンは複数でも良く、またテレビ受信機を付加したリモコンであっても良い。また同様に上記実施形態では、給湯装置本体とリモコンとが無線方式の場合を図示したが、もちろんこれらの間を有線接続で連携させることも可能である。また、ガスを燃料とする給湯装置について説明したが、石油や電気等を燃料とするものであっても良いことはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の給湯装置によれば、ユーザーは湯張り終了後に湯張り終了の都度、リモコン等に設けたリセットスイッチを押してリセットしなくても、強制な出湯停止行為を解除させることができるため、給湯装置における操作性の向上を図ることができる。また、給湯カラン等の手動栓の閉め忘れ状態であればブザー等で警報されるので、ユーザーへの注意喚起の促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における給湯装置全体の構成図
【図2】同給湯装置の制御ブロック図
【図3】同給湯装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 給湯装置
10 給湯路
19 水量調整弁
26 湯張り手段
29 強制水量開放手段
40 強制湯張り停止手段
Claims (6)
- 給湯路を流れる水の流量を調整する水量調整弁と、設定した水量を湯張りする湯張り手段と、湯張り完了後に前記水量調整弁を全閉にして湯張りを停止する強制湯張り停止手段と、湯張り停止後に前記水量調整弁を開くとともに、前記強制湯張り停止行為を解除させる強制水量開放手段を設けたことを特徴とする給湯装置。
- 給湯路を流れる水の流量を検出する水量センサと、強制水量開放手段による水量調整弁の強制開放中に前記水量センサにより水流の有無を判定する判定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
- 水流があると判定した場合は、強制湯張り停止手段により再度水量調整弁を全閉にすることを特徴とした請求項2記載の給湯装置。
- タイマ手段を設け、前記タイマ手段で設定されたタイマ時間経過後に水量調整弁を開くとともに、前記水量調整弁の強制開放中に水量センサにより水流の有無を判定する判定手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
- 水流があると判定した場合の強制湯張り停止手段による水量調整弁の全閉動作回数をカウントするカウンタ手段を設け、前記カウンタ手段が予め設定した所定回数をカウントするまで、湯張り停止後の水量調整弁の閉動作から開動作、開動作後の水量センサによる水流の有無確認、及び水流有り時の水量調整弁の閉動作という一連の動作を繰り返すようにした請求項1〜4のいずれか1項記載の給湯装置。
- 所定回数連続して水流があると判定された場合には、警告を発する警告手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の給湯装置。
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- 2003-05-29 JP JP2003152505A patent/JP2004353961A/ja active Pending
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