JP2004352666A - 安定な点眼剤 - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明により、クロモグリク酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸ナトリウムを同時に配合し、安全かつ長期間安定である点眼剤を提供することが可能となった。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロモグリク酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸ナトリウムを配合する点眼剤に関し、詳しくは防腐剤としてパラベン類を配合することにより、安全かつ長期間安定である点眼剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロモグリク酸ナトリウムは、抗原抗体反応に伴う肥満細胞からのヒスタミンやSRS−A等の化学伝達物質の遊離を抑制することから、アレルギー性鼻炎、アレルギー性眼疾患の治療剤として有用であることが知られており、点鼻剤、点眼剤等の外用液剤に用いられている。一方、コンドロイチン硫酸ナトリウムは、体組織を強固にすると同時に組織における個々の細胞の新陳代謝を促進する酸性ムコ多糖類であり、組織修復作用、角膜保護作用、粘稠作用を有することから多くの点眼剤に使用されている成分である。これら抗アレルギー作用と角膜保護作用を併せ持ち、抗アレルギー剤の治療効果を高めた点眼剤、すなわち、クロモグリク酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸ナトリウムを同時に配合した点眼剤は予てから望まれていたが、種々の問題があるため開発は困難であった。
【0003】
点眼剤に使用される防腐剤としては、塩化ベンザルコニウムに代表される第4級アンモニウム塩類が第一選択とされているが、これらをクロモグリク酸ナトリウムやコンドロイチン硫酸ナトリウムを含有する点眼液に使用した場合、反応を起こし、著しい白濁及び沈殿を生じるという問題が発生する。この反応を抑制する手段としては、特定の非イオン界面活性剤を特定量添加する方法(特開昭63−255221号公報)、非イオン性界面活性剤とグリチルリチン酸塩を配合する方法(特開2000−319180号)等が知られているが、非イオン性界面活性剤は長期間の保存により劣化し、可溶化能の低下を起こすことから、前述の白濁・沈澱を長期間にわたって防止するためには、非イオン性界面活性剤の相当量を配合する必要がある。しかしながら、非イオン界面活性剤は連用すると溶血作用、粘膜刺激作用等の副作用があることが知られており、眼科領域においては、角膜障害の原因となることが示唆(日本コンタクトレンズ学会誌38 (2) 82−85 1996)されているため、点眼剤への使用は極力少量に抑えるか、配合しないことが望ましい。他方、塩化ベンザルコニウムにおいても、角膜上皮に対し障害を引き起こすことが報告(日本眼科紀要42 (5) 780−783 1991)されており、アレルギー症状を惹起し、正常状態と異なる眼部に対する安全性が懸念される。
クロモグリク酸ナトリウムとコンドロイチン硫酸ナトリウムを同時に配合した点眼剤の防腐剤として、ソルビン酸やクロロブタノールを使用する場合、防腐剤としての効力が不充分であったり、液中で分解し易いため経時的に点眼剤のpHを変動させてしまう等、上記問題を解決する点眼剤として満足のいくものではなかった。
一方、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル又はパラオキシ安息香酸ブチル等のパラベン類は毒性の少ない防腐剤であり(点眼剤(本瀬賢治著)南山堂 77 1984)、安全性が高いため食品、化粧品等幅広い分野で汎用されているものである。
しかしながら、クロモグリク酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びパラベン類を同時に配合した点眼剤はこれまでに開発されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
クロモグリク酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸ナトリウムを同時に配合した点眼剤において、安全かつ長期間安定である点眼剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述の課題を解決すべく鋭意研究した結果、パラベン類の配合が第4級アンモニウム塩類や非イオン性界面活性剤の使用による安定性及び安全面の問題等を解決するに最適な防腐剤であることを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、クロモグリク酸ナトリウムとコンドロイチン硫酸ナトリウム及びパラベン類を含有する点眼剤で、安全かつ長期間安定である点眼剤に関する。
【0006】
本発明に使用されるクロモグリク酸ナトリウムの配合量は、通常0.4〜5.0%(w/v)であり、好ましくは1.0〜2.0%(w/v)である。
【0007】
本発明に使用されるコンドロイチン硫酸ナトリウムの配合量は、通常0.05〜2.0%(w/v)であり、好ましくは0.1〜1.0%(w/v)である。
【0008】
本発明で用いられるパラベン類としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル又はパラオキシ安息香酸ブチルが好ましく、これらの1種又は2種以上を混合したものも使用することができる。また、本発明におけるパラベン類の配合量としては通常0.001〜0.2%(w/v)であり、好ましくは0.005〜0.1%(w/v)であり、特に好ましくは0.01〜0.03%(w/v)である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の点眼剤は、通例、以下の操作によって調製するが、本発明を達成することができる調製方法であれば良く、特に限定はされない。例えばコンドロイチン硫酸ナトリウム及びパラベン類を精製水に溶解し、次いでクロモグリク酸ナトリウムを添加溶解し、必要に応じて他の薬剤の添加、pHの調整、メンブランフィルター等を用いた濾過滅菌処理等を行うことによって得られる。また、pHの調整に関しては、本発明を達成し得る範囲に調整すればよく、特にpH値が4.0〜8.0となるように調整することが好ましい。このようにして得られた点眼剤は調製直後も、また長期保存によっても白濁や沈殿は起こらず安定である。
【0010】
本発明の点眼剤には、必要に応じてエタノール、プロピレングリコール等のアルコール類、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素ナトリウム等の緩衝剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類、エデト酸ナトリウム等のキレート剤、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、塩化ベルベリン、イプシロンアミノカプロン酸等の消炎成分、グルタミン酸、タウリン、アスパラギン酸マグネシウム等のアミノ酸類、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、フラビンアデニンジヌクレオチド等のビタミン類、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン等の充血除去成分、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等の抗ヒスタミン剤、メチル硫酸ネオスチグミン等の眼機能を調節する成分、硫酸亜鉛等の収斂成分、さらにはメントール、ボルネオール、カンフル等の清涼化剤も添加することができる。
【0011】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、比較例にはパラベン類の代わりに第4級アンモニウム塩類、非イオン性界面活性剤を添加した点眼剤を用いた。
【0012】
実施例1
ホウ酸1.2g、パラオキシ安息香酸メチル0.02g、パラオキシ安息香酸プロピル0.01g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.1g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを6.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0013】
実施例2
ホウ酸0.8g、パラオキシ安息香酸エチル0.03g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.2gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、クロモグリク酸ナトリウム2.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.03gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0014】
実施例3
ホウ酸1.0g、パラオキシ安息香酸エチル0.01g、パラオキシ安息香酸ブチル0.004g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム1.0gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、塩化ナトリウム0.1g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0015】
実施例4
L−グルタミン酸0.25g、パラオキシ安息香酸メチル0.02g、パラオキシ安息香酸エチル0.01g、アラントイン0.2g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0016】
実施例5
リン酸二水素ナトリウム0.16g、リン酸二ナトリウム0.05g、パラオキシ安息香酸メチル0.03g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム1.0gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.5g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015g及び塩酸テトラヒドロゾリン0.05gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解した水酸化ナトリウム適量を加えて、pHを6.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0017】
実施例6
ホウ酸1.0g、パラオキシ安息香酸エチル0.02g、パラオキシ安息香酸プロピル0.01g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、クロモグリク酸ナトリウム2.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g及びグリチルリチン酸二カリウム0.25gを溶解した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを6.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0018】
実施例7
ホウ酸0.8g、パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.01g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム1.0gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、クロモグリク酸ナトリウム2.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.01gを溶解した。これに、95%エタノール0.5mLにL−メントール0.005g、d−カンフル0.01g及びd−ボルネオール0.01gを予め溶解させて添加した。さらに、滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0019】
比較例1
ホウ酸1.2g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.1g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解し、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを6.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0020】
比較例2
ホウ酸0.8g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.2gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、クロモグリク酸ナトリウム2.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.03gを溶解し、塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0021】
比較例3
ホウ酸1.0g、コンドロイチン硫酸ナトリウム1.0g及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、塩化ナトリウム0.1g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03g及びアズレンスルホン酸ナトリウム0.02gを溶解し、ポリソルベート80 0.01g及び塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを7.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0022】
比較例4
L−グルタミン酸0.25g、アラントイン0.2g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.2g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.015gを溶解し、ポリソルベート800.02g及び塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0023】
比較例5
リン酸二水素ナトリウム0.16g、リン酸二ナトリウム0.05g、コンドロイチン硫酸ナトリウム1.0g及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.02gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、塩化ナトリウム0.5g、クロモグリク酸ナトリウム1.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015g及び塩酸テトラヒドロゾリン0.05gを溶解し、グルコン酸クロルヘキシジン液(20%)0.05mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解した水酸化ナトリウム適量を加えて、pHを6.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0024】
比較例6
ホウ酸1.0g及びコンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、クロモグリク酸ナトリウム2.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g及びグリチルリチン酸二カリウム0.25gを溶解し、ポリソルベート80 0.02g及び塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加えて混和した。これに、予め滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを6.0に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0025】
比較例7
ホウ酸0.8g、コンドロイチン硫酸ナトリウム1.0g及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.06gを適量の滅菌精製水に加温溶解し、冷却後、エデト酸ナトリウム0.01g、クロモグリク酸ナトリウム2.0g及びマレイン酸クロルフェニラミン0.01gを溶解し、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.2mLを加えて混和した。これに、95%エタノール0.5mLにL−メントール0.005g、d−カンフル0.01g及びd−ボルネオール0.01gを予め溶解させて添加した。さらに、滅菌精製水に溶解したホウ砂適量を加えて、pHを5.5に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとした。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填して施栓し、点眼剤とした。
【0026】
試験例
上記の方法で製造した実施例及び比較例の各点眼剤の製造直後、50℃の苛酷条件下で8週間保存後及び40℃相対湿度75%条件下で6箇月間保存後の沈殿又は懸濁の発生を蛍光灯下、肉眼で観察した。結果を表1及び表2に示した。なお、沈殿又は懸濁の判定基準は、沈殿及び懸濁が全く認められないものを−、若干の懸濁が認められるものを+、明確な沈殿及び懸濁が認められるものを++とした。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
表1及び表2より明らかなように、実施例の点眼剤は、比較例の点眼剤に比べて外観の変化が見られず、非常に安定であることが確認された。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、従来困難であったクロモグリク酸ナトリウム及びコンドロイチン硫酸ナトリウムを同時に配合した点眼剤において、防腐剤としてパラベン類を配合することにより、安全かつ長期間安定となり、アレルギー性眼疾患の患者に極めて有用な点眼剤の提供を可能にした。
Claims (5)
- クロモグリク酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びパラベン類を配合した点眼剤。
- パラベン類がパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル又はパラオキシ安息香酸ブチルから選ばれた1種又は2種以上である請求項1記載の点眼剤。
- クロモグリク酸ナトリウムの配合量が0.4〜5.0%(w/v)である請求項1又は2記載の点眼剤。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムの配合量が0.05〜2.0%(w/v)である請求項1又は2記載の点眼剤。
- パラベン類の配合量が0.001〜0.2%(w/v)である請求項1又は2記載の点眼剤。
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