JP2004351253A - ゴミ袋詰機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴミ容積を大幅に縮小して、保管性及び運搬性等の著しい改善を図るとともに、作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現する。
【解決手段】筒型に形成し、一端面を開放して押出口2oを設け、かつ周面にゴミ供給口2iを設けた袋詰ドラム2と、ゴミ供給口2iに付設したホッパ3と、押出口2oにゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4と、袋詰ドラム2の内部に配した押出スクリュ5と、この押出スクリュ5を回転させる回転駆動部6とを具備する。ホッパ3は、ゴミ類Dを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機30における軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sに連通接続する形状に形成できる。
【選択図】図1
【解決手段】筒型に形成し、一端面を開放して押出口2oを設け、かつ周面にゴミ供給口2iを設けた袋詰ドラム2と、ゴミ供給口2iに付設したホッパ3と、押出口2oにゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4と、袋詰ドラム2の内部に配した押出スクリュ5と、この押出スクリュ5を回転させる回転駆動部6とを具備する。ホッパ3は、ゴミ類Dを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機30における軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sに連通接続する形状に形成できる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離機等から排出される軽量ゴミを袋詰めする際に用いて好適なゴミ袋詰機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、期限切れ食品等は包装ゴミと生ゴミに分離し、それぞれ別々にリサイクル或いは焼却等を行っている。しかし、包装ゴミと生ゴミの分離作業は、大変な労力と時間を要するため、本出願人は、既に、特開2000−167426号公報により、包装ゴミ(軽量ゴミ)と生ゴミ(重量ゴミ)を分離する際に用いて好適な分離機を提案した。
【0003】
この分離機は、横置ドラム形のハウジングの上部に、内周面の螺旋方向に沿った複数の整流板と螺旋方向の前方に配した排出口を設け、かつハウジングの下部面に、多数のメッシュ孔を設けるとともに、ハウジングの内部に、シャフトから放射方向に突出した複数のインペラを有するインペラ輪を配設し、このインペラ輪を回転させることにより、ハウジング内の被処理物から分離した軽量ゴミを排出口から排出し、かつ分離した重量ゴミをメッシュ孔から排出するもので、被処理物を軽量ゴミと重量ゴミに自動で分離できる。
【特許文献1】
特開2000−167426号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の分離機は、期限切れ食品等(ゴミ類)を包装ゴミと生ゴミに分離するものであり、分離された包装ゴミ(軽量ゴミ)は、包装紙,樹脂性のゴミ袋やフィルム,発泡スチロール等のシート状の軽量物がほとんどである。このため、排出口から排出される軽量ゴミをゴミ袋に収容しても、かなりかさ張るものとなり、結局、かさ張ることに伴う不具合、即ち、ゴミ容積が大きくなり、保管や運搬等において著しく不利になるとともに、ゴミ袋の頻繁な取替による作業工数の増加やランニングコストの上昇などを招く問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、ゴミ容積の大幅な縮小により、保管性及び運搬性等の著しい改善を図ることができるとともに、作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現できるゴミ袋詰機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係るゴミ袋詰機1は、筒型に形成し、一端面を開放して押出口2oを設け、かつ周面にゴミ供給口2iを設けた袋詰ドラム2と、ゴミ供給口2iに付設したホッパ3と、押出口2oにゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4と、袋詰ドラム2の内部に配した押出スクリュ5と、この押出スクリュ5を回転させる回転駆動部6とを具備することを特徴とする。
【0007】
この場合、好適な実施の形態により、袋詰ドラム2の周面上部には、空気排出部11を設けることができる。また、袋着脱部4は、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13により構成できる。さらに、ゴミ袋詰機1には、底面に複数の自在キャスタ15…を有する移動自在の移動台14を設けることが望ましい。一方、ホッパ3は、ゴミ類Dを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機30における軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sに連通接続する形状に形成することができる。また、分離機30は、横置した分離ドラム31と、この分離ドラム31の内部に配設し、かつ回転シャフト32から放射方向に突出した複数のインペラ33i…を有するインペラ輪33を具備し、分離ドラム31の上流側に設けたゴミ投入口34に投入されるゴミ類Dを、回転するインペラ輪33により軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離し、軽量ゴミDsを分離ドラム31の下流側に設けた軽量ゴミ排出口35sから排出するとともに、重量ゴミDwa,Dwbを分離ドラム31の下部面に設けた多数のメッシュ孔Ha…,Hb…を有する重量ゴミ排出口35wから排出する構成を採用できる。
【0008】
これにより、袋詰ドラム2では、回転駆動部6により押出スクリュ5が回転するとともに、袋詰ドラム2の押出口2oには、ゴミ袋Eの口部Eoが袋着脱部4により装着される。したがって、軽量ゴミDsをホッパ3に投入すれば、ゴミ供給口2iを介して袋詰ドラム2の内部に供給される。袋詰ドラム2内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5の回転により押出口2o側に移送され、押出口2oから押出される。また、押出口2oから押出された軽量ゴミDsは、ゴミ袋Eに収容されるとともに、ゴミ袋Eが一杯になった後も、押出スクリュ5により押込まれるため、ゴミ袋E内の軽量ゴミEsは押出スクリュ5により加圧され、圧縮状態でゴミ袋Eに詰め込まれる。
【0009】
【実施例】
以下には本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
まず、本実施例に係るゴミ袋詰機1の全体構成について、図1〜図3を参照して説明する。
【0011】
ゴミ袋詰機1は、底面に複数の自在キャスタ15…を有する移動自在の移動台14を備える。本実施例に係るゴミ袋詰機1は、このような移動台14を備えるため、容易に移動でき、必要に応じて任意の分離機で使用できるなど、汎用性を有している。そして、移動台14の上面における前側には、図1及び図2に示す左右一対の取付板21p,21qを起設し、この取付板21p,21qにより筒型に形成した袋詰ドラム2を支持する。この場合、袋詰ドラム2は、図1に示すように、前下がりに傾斜させて設置する。
【0012】
袋詰ドラム2は、一端面(前端面)の全面を開放して押出口2oを設けるとともに、周面には矩形に開口したゴミ供給口2iを設ける。なお、袋詰ドラム2の他端は、端面部2cにより閉塞する。また、ゴミ供給口2iには、図2に示すように、ホッパ3を付設する。このホッパ3は、後述する分離機30に備える軽量ゴミ排出口35sに連通接続する。したがって、図2及び後述する図6に示すように、ホッパ3における上端の開口形状は、軽量ゴミ排出口35sに付設したフード54の下端の開口形状に略一致させる。
【0013】
さらに、袋詰ドラム2の周面上部であって、押出口2o付近には空気排出部11を設ける。空気排出部11は、袋詰ドラム2の周面に、複数の小孔を形成することにより設けることができる。このような空気排出部11を設けることにより、空気(送風)の出口が確保される。即ち、後述する分離機30では、内部で軽量ゴミDsを能率的に分離するため、かなりの送風が発生する。この送風は、軽量ゴミ排出口35sから外部に排出されるが、ゴミ袋詰機1のホッパ3を軽量ゴミ排出口35sに接続した際には、袋詰ドラム2の内部に送風されることになる。したがって、空気排出部11を設ければ、袋詰及びゴミ圧縮に影響を与えることなく分離機30側の送風を逃がすことができる。
【0014】
一方、押出口2oにはゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4を設ける。袋着脱部4は、図3に示すように、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13により構成する。図3は、一つのピン部12と一つのロック部13を示すが、それぞれ複数位置に設けてもよい。ロック部13は、袋詰ドラム2の周面から突出したラッチ部22と、このラッチ部22に掛止可能なフック部23と、このフック部23を回動自在に支持し、かつ袋詰ドラム2の周面に取付けたブラケットにより回動自在に支持されるレバー部24を有する公知の着脱金具の構造を利用できる。したがって、レバー部24を図3に示す仮想線のように回動変位させ、ラッチ部22とフック部23の係止を解除した状態でラッチ部22とフック部23間にゴミ袋Eの口部Eoを介在させるとともに、この後、ラッチ部22にフック部23を掛け、レバー部24を図3に示す実線のように回動変位させれば、ロック部13により、ゴミ袋Eの口部Eoを把持することができる。このような比較的単純な構成の袋着脱部4を採用することにより、ゴミ袋Eの着脱を容易かつ確実に行うことができるとともに、低コストに実施可能である。
【0015】
他方、移動台14の上面であって、後側には図1に示すモータ支持台25を設置し、このモータ支持台25の上面に、駆動モータ(ギアモータ)を用いた回転駆動部6を支持する。この場合、モータ支持台25の上面は、袋詰ドラム2の傾斜角に一致するように傾斜形成する。また、袋詰ドラム2の内部には、回転シャフト5sを有する押出スクリュ5を収容し、この回転シャフト5sの一端(後端)側は、袋詰ドラム2における端面部2cの中央に設けた軸受部28により回動自在に支持する。そして、軸受部28から外部に突出した回転シャフト5sの端部は、回転駆動部6における回転シャフトの先端に結合する。
【0016】
次に、このようなゴミ袋詰機1を用いて好適な分離機30の構成について、図4〜図6を参照して説明する。
【0017】
分離機30は、横置した分離ドラム31を備え、この分離ドラム31は複数の脚部51…により一定の高さに支持される。分離ドラム31の上流側端面には、分離するゴミ類Dを投入するゴミ投入口34を設け、このゴミ投入口34にはホッパ52を付設する。ホッパ52は、外面にゴミ類Dを供給する供給口52iを有するとともに、内部には供給されたゴミ類Dを供給口52iからゴミ投入口34まで導く傾斜した投入ガイド52sを有する。なお、53は供給口52iに吊下げたゴムシートによる暖簾部である。他方、分離ドラム31の下流側端面の近傍に位置する周面部の上部には分離した軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sを設け、この軽量ゴミ排出口52sには、下方を向いた開口を有する図5及び図6に示すフード54を付設する。
【0018】
また、分離ドラム31の周面部の下部面には、多数のメッシュ孔Ha…,Hb…を有する重量ゴミ排出口35wを設ける。具体的には、図5に拡大抽出図で示すように、多数の小円孔が配列するパンチングボードにより形成する。この場合、下部面は、上流側と下流側に二分し、上流側には比較的径の小さいメッシュ孔Ha…を形成するとともに、下流側には比較的径の大きいメッシュ孔Hb…を形成する。これにより、比較的小さく分離しやすい重量ゴミDwaはメッシュ孔Ha…から排出され、比較的大きく分離しにくい重量ゴミDwbはメッシュ孔Hb…から排出され、重量ゴミDwa,Dwbの種類に応じた更なる分離を行うことができる。なお、Ca,Cbは、それぞれメッシュ孔Ha…,Hb…の下方に配した重量ゴミDwa,Dwbの回収コンテナを示す。
【0019】
一方、分離ドラム31の内部にはインペラ輪33を配設する。インペラ輪33は、分離ドラム31の両端面に、両端側を回動自在に支持される回転シャフト32を有するとともに、この回転シャフト32から放射方向に突出する四枚のインペラ33i…を有する。各インペラ33i…は、長方形の平板部材により形成し、かつ上流側(ゴミ投入口34側)の短辺はそれぞれ所定角度で傾斜させて形成するとともに、径方向先端縁にはインペラゴム55…を取付ける。
【0020】
そして、各インペラ33i…の相互間には複数の補強板56…を取付ける。各補強板56…は、各インペラ33i…に対して所定角度で傾斜させて取付けることにより、補強板56…に、インペラ輪33を回転させた際に軽量ゴミ排出口35s側へ送風する送風フィンを兼用させている。これにより、各補強板56…は、インペラ33i…の曲げを防止し、かつインペラ輪33全体の剛性(強度)を高める本来の補強板56…として機能するとともに、分離ドラム31の内部全体を効果的に送風する送風フィンとして機能する。また、上流側(ゴミ投入口34側)における分離ドラム31の下部隅部には、この下部隅部を覆う所定角度で傾斜した傾斜板57を配設する。これにより、ゴミ類Dが下部隅部の空間に滞留する不具合を回避することができる。
【0021】
さらに、分離ドラム31の内部であって、インペラ輪33の回転を妨げない上部の内周面には、複数の整流板58…を設ける。各整流板58…は、図6に示すように、三日月形に形成し、内周面の螺旋方向に沿った方向に設けるとともに、分離ドラム31の軸方向へ所定間隔置きに配する。そして、この整流板58…の所定位置には、一又は二以上のカッタ59…を取付ける。このカッタ59…により、厚めのポリエチレン製袋,ボール紙,段ボール等も容易にカッティングできるとともに、パック商品や袋入スープ等の液状物をより確実に排出させることができる。
【0022】
他方、回転シャフト32の一端は、分離ドラム31における下流側端面から外方に突出させ、先端に被動ギアを取付けるとともに、図4に示すように、分離ドラム31の上面に駆動モータ(ギアモータ)を用いた回転駆動部60を固定し、この回転駆動部60の回転軸に取付けた駆動ギアと被動ギア間にチェーンベルトを架け渡して回転伝達部61を構成する。
【0023】
次に、本実施例に係るゴミ袋詰機1及び分離機30の使用方法及び動作(機能)について、各図を参照して説明する。
【0024】
まず、ゴミ袋詰機1は、移動自在の移動台14を備えるため、分離機30まで移動させ、分離機30の隣りに併設する。この場合、図2及び図6に示すように、分離機30に備えるフード54の下端に、ゴミ袋詰機1におけるホッパ3の上端を対向させる。これにより、フード54の下端における開口形状と、ホッパ3の上端における開口形状は略一致するため、フード54を付設した軽量ゴミ排出口35sとホッパ3を付設したゴミ供給口2iが連通接続される。このように、ゴミ袋詰機1は、必要に応じて異なる分離機30…で使用することができ、汎用性に優れる。
【0025】
また、合成樹脂製のゴミ袋E、望ましくは透明なゴミ袋Eを用意し、袋詰ドラム2の押出口2oに、口部Eoを袋着脱部4により装着する。この場合、まず、図3に示すように、口部Eoの任意の位置にピン部12を差し通す。次いで、レバー部24を仮想線のように回動変位させ、ラッチ部22とフック部23の係止を解除した状態でラッチ部22とフック部23間に口部Eoの他の部位を介在させるとともに、この後、ラッチ部22にフック部23を掛け、レバー部24を図3に示す実線のように回動変位させる。これにより、ゴミ袋Eの口部Eoは、ロック部13により把持される。
【0026】
そして、不図示の電源スイッチをONにしてゴミ袋詰機1と分離機30を作動させる。これにより、回転駆動部(駆動モータ)60及び6が作動する。回転駆動部60の作動により、インペラ輪33は、概ね600〔rpm〕程度の回転速度で回転する。インペラ輪33の回転方向は、図6中矢印R方向となる。インペラ輪33(インペラ33i…)の回転により、分離ドラム31の内部では送風が発生する。この送風は整流板58…の整流作用により螺旋状になる。また、この送風に加えて、送風フィンを兼用する補強板56…により、軽量ゴミ排出口35s側への送風、即ち、分離ドラム31の内部の全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう送風が発生し、分離ドラム31の内部には、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、この補強板56…による送風が加わった送風が発生する。
【0027】
一方、期限切れ食品等のゴミ類Dをホッパ52の供給口52iに供給する。この場合の供給は、作業者による投入であってもよいし、ベルトコンベア等による供給であってもよい。これにより、供給されたゴミ類Dは、分離ドラム31の上流側端面に設けたゴミ投入口34から分離ドラム31の内部に供給され、回転するインペラ輪33とカッタ59…により粉砕及びカッティングされる。
【0028】
そして、包装ゴミ等の軽量ゴミDsは、送風により、軽量ゴミ排出口35sまで運ばれ、軽量ゴミ排出口35sから外部に排出される。軽量ゴミ排出口35sから排出される軽量ゴミDsは、フード54を通り、本実施例に係るゴミ袋詰機1のホッパ3に供給されるとともに、さらに、このホッパ3からゴミ供給口2iを介して袋詰ドラム2の内部に供給される。なお、この場合、上述したように、分離ドラム31の内部には、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、この補強板56…による送風が加わった送風、即ち、全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう強い送風が発生するため、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口35s、更にはゴミ袋詰機1の内部まで運ばれ、重量ゴミDwa,Dwbへの混入が回避される。また、送風は、ゴミ袋詰機1側に設けた空気排出部11から外部に排出される。
【0029】
他方、袋詰ドラム2では、回転駆動部6により押出スクリュ5が回転している。この回転速度は、概ね60〔rpm〕程度である。この結果、袋詰ドラム2内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5の回転により押出口2o側へ移送されるとともに、この押出口2oから押出され、ゴミ袋Eの中に収容される。そして、ゴミ袋Eが一杯になった後も、さらに、押出スクリュ5により軽量ゴミDsが押し込まれるため、ゴミ袋E内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5により加圧されることになり、軽量ゴミDsは、圧縮した状態でゴミ袋Eに詰め込まれる。
【0030】
なお、生ゴミ等の重量ゴミDwa,Dwbは、回転するインペラ33i…の先端に設けたインペラゴム25…によりメッシュ孔Ha…,Hb…を通して外部に排出(押出)される。排出された重量ゴミDwa,Dwbは、それぞれ回収コンテナCa,Cbにより回収される。
【0031】
このような本実施例に係るゴミ袋詰機1を使用して袋詰めした結果、ゴミ袋詰機1の使用無しに袋詰めした場合に比べて、容量比で、概ね3〜5倍収容することができた。このように、分離機30から排出される軽量ゴミ(包装ゴミ)Dsを、かさ張ること無しに袋詰めできるため、かさ張ることに伴う不具合を解消、即ち、ゴミ容積が大幅に縮小され、保管性及び運搬性等の著しい改善を図れるとともに、ゴミ袋の取替が少なくなり、作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現できる。
【0032】
また、本実施例で使用した分離機30は、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、補強板56…による送風が加わった送風、即ち、全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう強い送風が発生するため、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口35sまで運ばれる。この結果、重量ゴミDwa,Dwbへの混入が回避され、分離される生ゴミDwa,Dwbの純度は飛躍的に高められる。具体的には、補強板56…を傾斜させない場合の純度が概ね99.6パーセントであるのに対して、補強板56…を傾斜させた本実施例に係る分離機30の場合には、概ね99.9パーセントの純度を確保でき、0.3パーセントの改善が図られる。
【0033】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,材料,部品,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、ゴミ袋Eは、柔軟性を有する合成樹脂製のゴミ袋を例示したが、本発明におけるゴミ袋は、このような一般概念の袋のみならず、剛性を有する硬質のカプセルや容器等も含む概念である。また、実施例のゴミ袋詰機1は、移動自在の移動台14を備え、分離機30に対して着脱できる構成を例示したが、必要により分離機30に対して一体に設けてもよい。この場合、移動台14は不要となる。さらに、袋着脱部4は、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13を用いた場合を例示したが、同様の機能を有する任意の構成を採用できる。なお、ゴミ袋詰機1は、例示した分離機30から排出される軽量ゴミDsの袋詰めに用いて好適であるが、勿論単独でも用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】
このように、本発明は、筒型に形成し、一端面を開放して押出口を設け、かつ周面にゴミ供給口を設けた袋詰ドラムと、ゴミ供給口に付設したホッパと、押出口にゴミ袋の口部を装着可能な袋着脱部と、袋詰ドラムの内部に配した押出スクリュと、この押出スクリュを回転させる回転駆動部とを具備するため、次のような顕著な効果を奏する。
【0035】
(1) ゴミ容積を大幅に縮小して、かさ張ることに伴う不具合を解消、具体的には、保管性及び運搬性等の著しい改善を図ることができるとともに、ゴミ袋の取替を少なくして作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現することができ、特に、ゴミ類を軽量ゴミと重量ゴミに分離する分離機に用いて最適である。
【0036】
(2) 好適な実施の形態により、袋詰ドラムの周面上部に、空気排出部を設ければ、袋詰及びゴミ圧縮に影響を与えることなく分離機側の送風を逃がすことができる。
【0037】
(3) 好適な実施の形態により、袋着脱部に、ゴミ袋に差し通す先端尖形のピン部と、ゴミ袋を把持又は把持解除するロック部を用いれば、比較的単純な構成により、ゴミ袋の着脱を容易かつ確実に行うことができるとともに、低コストに実施できる。
【0038】
(4) 好適な実施の形態により、底面に複数の自在キャスタを有する移動自在の移動台を備えて構成すれば、容易に移動でき、必要に応じて任意の分離機で使用できるなど、汎用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るゴミ袋詰機の断面側面図、
【図2】同ゴミ袋詰機の一部を示す断面背面図、
【図3】同ゴミ袋詰機における袋着脱部を明示する構成図、
【図4】同ゴミ袋詰機を用いて好適な分離機の断面側面図、
【図5】同分離機の一部を示しかつ拡大抽出図を含む外観側面図、
【図6】同分離機の断面正面図、
【符号の説明】
1 ゴミ袋詰機
2 袋詰ドラム
2o 押出口
2i ゴミ供給口
3 ホッパ
4 袋着脱部
5 押出スクリュ
6 回転駆動部
11 空気排出部
12 ピン部
13 ロック部
14 移動台
15… 自在キャスタ
30 分離機
31 分離ドラム
32 回転シャフト
33 インペラ輪
33i… インペラ
34 ゴミ投入口
35s 軽量ゴミ排出口
35w 重量ゴミ排出口
D ゴミ類
Ds 軽量ゴミ
Dwa 重量ゴミ
Dwb 重量ゴミ
E ゴミ袋
Eo 口部
Ha… メッシュ孔
Hb… メッシュ孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離機等から排出される軽量ゴミを袋詰めする際に用いて好適なゴミ袋詰機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、期限切れ食品等は包装ゴミと生ゴミに分離し、それぞれ別々にリサイクル或いは焼却等を行っている。しかし、包装ゴミと生ゴミの分離作業は、大変な労力と時間を要するため、本出願人は、既に、特開2000−167426号公報により、包装ゴミ(軽量ゴミ)と生ゴミ(重量ゴミ)を分離する際に用いて好適な分離機を提案した。
【0003】
この分離機は、横置ドラム形のハウジングの上部に、内周面の螺旋方向に沿った複数の整流板と螺旋方向の前方に配した排出口を設け、かつハウジングの下部面に、多数のメッシュ孔を設けるとともに、ハウジングの内部に、シャフトから放射方向に突出した複数のインペラを有するインペラ輪を配設し、このインペラ輪を回転させることにより、ハウジング内の被処理物から分離した軽量ゴミを排出口から排出し、かつ分離した重量ゴミをメッシュ孔から排出するもので、被処理物を軽量ゴミと重量ゴミに自動で分離できる。
【特許文献1】
特開2000−167426号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の分離機は、期限切れ食品等(ゴミ類)を包装ゴミと生ゴミに分離するものであり、分離された包装ゴミ(軽量ゴミ)は、包装紙,樹脂性のゴミ袋やフィルム,発泡スチロール等のシート状の軽量物がほとんどである。このため、排出口から排出される軽量ゴミをゴミ袋に収容しても、かなりかさ張るものとなり、結局、かさ張ることに伴う不具合、即ち、ゴミ容積が大きくなり、保管や運搬等において著しく不利になるとともに、ゴミ袋の頻繁な取替による作業工数の増加やランニングコストの上昇などを招く問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、ゴミ容積の大幅な縮小により、保管性及び運搬性等の著しい改善を図ることができるとともに、作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現できるゴミ袋詰機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係るゴミ袋詰機1は、筒型に形成し、一端面を開放して押出口2oを設け、かつ周面にゴミ供給口2iを設けた袋詰ドラム2と、ゴミ供給口2iに付設したホッパ3と、押出口2oにゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4と、袋詰ドラム2の内部に配した押出スクリュ5と、この押出スクリュ5を回転させる回転駆動部6とを具備することを特徴とする。
【0007】
この場合、好適な実施の形態により、袋詰ドラム2の周面上部には、空気排出部11を設けることができる。また、袋着脱部4は、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13により構成できる。さらに、ゴミ袋詰機1には、底面に複数の自在キャスタ15…を有する移動自在の移動台14を設けることが望ましい。一方、ホッパ3は、ゴミ類Dを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機30における軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sに連通接続する形状に形成することができる。また、分離機30は、横置した分離ドラム31と、この分離ドラム31の内部に配設し、かつ回転シャフト32から放射方向に突出した複数のインペラ33i…を有するインペラ輪33を具備し、分離ドラム31の上流側に設けたゴミ投入口34に投入されるゴミ類Dを、回転するインペラ輪33により軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離し、軽量ゴミDsを分離ドラム31の下流側に設けた軽量ゴミ排出口35sから排出するとともに、重量ゴミDwa,Dwbを分離ドラム31の下部面に設けた多数のメッシュ孔Ha…,Hb…を有する重量ゴミ排出口35wから排出する構成を採用できる。
【0008】
これにより、袋詰ドラム2では、回転駆動部6により押出スクリュ5が回転するとともに、袋詰ドラム2の押出口2oには、ゴミ袋Eの口部Eoが袋着脱部4により装着される。したがって、軽量ゴミDsをホッパ3に投入すれば、ゴミ供給口2iを介して袋詰ドラム2の内部に供給される。袋詰ドラム2内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5の回転により押出口2o側に移送され、押出口2oから押出される。また、押出口2oから押出された軽量ゴミDsは、ゴミ袋Eに収容されるとともに、ゴミ袋Eが一杯になった後も、押出スクリュ5により押込まれるため、ゴミ袋E内の軽量ゴミEsは押出スクリュ5により加圧され、圧縮状態でゴミ袋Eに詰め込まれる。
【0009】
【実施例】
以下には本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
まず、本実施例に係るゴミ袋詰機1の全体構成について、図1〜図3を参照して説明する。
【0011】
ゴミ袋詰機1は、底面に複数の自在キャスタ15…を有する移動自在の移動台14を備える。本実施例に係るゴミ袋詰機1は、このような移動台14を備えるため、容易に移動でき、必要に応じて任意の分離機で使用できるなど、汎用性を有している。そして、移動台14の上面における前側には、図1及び図2に示す左右一対の取付板21p,21qを起設し、この取付板21p,21qにより筒型に形成した袋詰ドラム2を支持する。この場合、袋詰ドラム2は、図1に示すように、前下がりに傾斜させて設置する。
【0012】
袋詰ドラム2は、一端面(前端面)の全面を開放して押出口2oを設けるとともに、周面には矩形に開口したゴミ供給口2iを設ける。なお、袋詰ドラム2の他端は、端面部2cにより閉塞する。また、ゴミ供給口2iには、図2に示すように、ホッパ3を付設する。このホッパ3は、後述する分離機30に備える軽量ゴミ排出口35sに連通接続する。したがって、図2及び後述する図6に示すように、ホッパ3における上端の開口形状は、軽量ゴミ排出口35sに付設したフード54の下端の開口形状に略一致させる。
【0013】
さらに、袋詰ドラム2の周面上部であって、押出口2o付近には空気排出部11を設ける。空気排出部11は、袋詰ドラム2の周面に、複数の小孔を形成することにより設けることができる。このような空気排出部11を設けることにより、空気(送風)の出口が確保される。即ち、後述する分離機30では、内部で軽量ゴミDsを能率的に分離するため、かなりの送風が発生する。この送風は、軽量ゴミ排出口35sから外部に排出されるが、ゴミ袋詰機1のホッパ3を軽量ゴミ排出口35sに接続した際には、袋詰ドラム2の内部に送風されることになる。したがって、空気排出部11を設ければ、袋詰及びゴミ圧縮に影響を与えることなく分離機30側の送風を逃がすことができる。
【0014】
一方、押出口2oにはゴミ袋Eの口部Eoを装着可能な袋着脱部4を設ける。袋着脱部4は、図3に示すように、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13により構成する。図3は、一つのピン部12と一つのロック部13を示すが、それぞれ複数位置に設けてもよい。ロック部13は、袋詰ドラム2の周面から突出したラッチ部22と、このラッチ部22に掛止可能なフック部23と、このフック部23を回動自在に支持し、かつ袋詰ドラム2の周面に取付けたブラケットにより回動自在に支持されるレバー部24を有する公知の着脱金具の構造を利用できる。したがって、レバー部24を図3に示す仮想線のように回動変位させ、ラッチ部22とフック部23の係止を解除した状態でラッチ部22とフック部23間にゴミ袋Eの口部Eoを介在させるとともに、この後、ラッチ部22にフック部23を掛け、レバー部24を図3に示す実線のように回動変位させれば、ロック部13により、ゴミ袋Eの口部Eoを把持することができる。このような比較的単純な構成の袋着脱部4を採用することにより、ゴミ袋Eの着脱を容易かつ確実に行うことができるとともに、低コストに実施可能である。
【0015】
他方、移動台14の上面であって、後側には図1に示すモータ支持台25を設置し、このモータ支持台25の上面に、駆動モータ(ギアモータ)を用いた回転駆動部6を支持する。この場合、モータ支持台25の上面は、袋詰ドラム2の傾斜角に一致するように傾斜形成する。また、袋詰ドラム2の内部には、回転シャフト5sを有する押出スクリュ5を収容し、この回転シャフト5sの一端(後端)側は、袋詰ドラム2における端面部2cの中央に設けた軸受部28により回動自在に支持する。そして、軸受部28から外部に突出した回転シャフト5sの端部は、回転駆動部6における回転シャフトの先端に結合する。
【0016】
次に、このようなゴミ袋詰機1を用いて好適な分離機30の構成について、図4〜図6を参照して説明する。
【0017】
分離機30は、横置した分離ドラム31を備え、この分離ドラム31は複数の脚部51…により一定の高さに支持される。分離ドラム31の上流側端面には、分離するゴミ類Dを投入するゴミ投入口34を設け、このゴミ投入口34にはホッパ52を付設する。ホッパ52は、外面にゴミ類Dを供給する供給口52iを有するとともに、内部には供給されたゴミ類Dを供給口52iからゴミ投入口34まで導く傾斜した投入ガイド52sを有する。なお、53は供給口52iに吊下げたゴムシートによる暖簾部である。他方、分離ドラム31の下流側端面の近傍に位置する周面部の上部には分離した軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口35sを設け、この軽量ゴミ排出口52sには、下方を向いた開口を有する図5及び図6に示すフード54を付設する。
【0018】
また、分離ドラム31の周面部の下部面には、多数のメッシュ孔Ha…,Hb…を有する重量ゴミ排出口35wを設ける。具体的には、図5に拡大抽出図で示すように、多数の小円孔が配列するパンチングボードにより形成する。この場合、下部面は、上流側と下流側に二分し、上流側には比較的径の小さいメッシュ孔Ha…を形成するとともに、下流側には比較的径の大きいメッシュ孔Hb…を形成する。これにより、比較的小さく分離しやすい重量ゴミDwaはメッシュ孔Ha…から排出され、比較的大きく分離しにくい重量ゴミDwbはメッシュ孔Hb…から排出され、重量ゴミDwa,Dwbの種類に応じた更なる分離を行うことができる。なお、Ca,Cbは、それぞれメッシュ孔Ha…,Hb…の下方に配した重量ゴミDwa,Dwbの回収コンテナを示す。
【0019】
一方、分離ドラム31の内部にはインペラ輪33を配設する。インペラ輪33は、分離ドラム31の両端面に、両端側を回動自在に支持される回転シャフト32を有するとともに、この回転シャフト32から放射方向に突出する四枚のインペラ33i…を有する。各インペラ33i…は、長方形の平板部材により形成し、かつ上流側(ゴミ投入口34側)の短辺はそれぞれ所定角度で傾斜させて形成するとともに、径方向先端縁にはインペラゴム55…を取付ける。
【0020】
そして、各インペラ33i…の相互間には複数の補強板56…を取付ける。各補強板56…は、各インペラ33i…に対して所定角度で傾斜させて取付けることにより、補強板56…に、インペラ輪33を回転させた際に軽量ゴミ排出口35s側へ送風する送風フィンを兼用させている。これにより、各補強板56…は、インペラ33i…の曲げを防止し、かつインペラ輪33全体の剛性(強度)を高める本来の補強板56…として機能するとともに、分離ドラム31の内部全体を効果的に送風する送風フィンとして機能する。また、上流側(ゴミ投入口34側)における分離ドラム31の下部隅部には、この下部隅部を覆う所定角度で傾斜した傾斜板57を配設する。これにより、ゴミ類Dが下部隅部の空間に滞留する不具合を回避することができる。
【0021】
さらに、分離ドラム31の内部であって、インペラ輪33の回転を妨げない上部の内周面には、複数の整流板58…を設ける。各整流板58…は、図6に示すように、三日月形に形成し、内周面の螺旋方向に沿った方向に設けるとともに、分離ドラム31の軸方向へ所定間隔置きに配する。そして、この整流板58…の所定位置には、一又は二以上のカッタ59…を取付ける。このカッタ59…により、厚めのポリエチレン製袋,ボール紙,段ボール等も容易にカッティングできるとともに、パック商品や袋入スープ等の液状物をより確実に排出させることができる。
【0022】
他方、回転シャフト32の一端は、分離ドラム31における下流側端面から外方に突出させ、先端に被動ギアを取付けるとともに、図4に示すように、分離ドラム31の上面に駆動モータ(ギアモータ)を用いた回転駆動部60を固定し、この回転駆動部60の回転軸に取付けた駆動ギアと被動ギア間にチェーンベルトを架け渡して回転伝達部61を構成する。
【0023】
次に、本実施例に係るゴミ袋詰機1及び分離機30の使用方法及び動作(機能)について、各図を参照して説明する。
【0024】
まず、ゴミ袋詰機1は、移動自在の移動台14を備えるため、分離機30まで移動させ、分離機30の隣りに併設する。この場合、図2及び図6に示すように、分離機30に備えるフード54の下端に、ゴミ袋詰機1におけるホッパ3の上端を対向させる。これにより、フード54の下端における開口形状と、ホッパ3の上端における開口形状は略一致するため、フード54を付設した軽量ゴミ排出口35sとホッパ3を付設したゴミ供給口2iが連通接続される。このように、ゴミ袋詰機1は、必要に応じて異なる分離機30…で使用することができ、汎用性に優れる。
【0025】
また、合成樹脂製のゴミ袋E、望ましくは透明なゴミ袋Eを用意し、袋詰ドラム2の押出口2oに、口部Eoを袋着脱部4により装着する。この場合、まず、図3に示すように、口部Eoの任意の位置にピン部12を差し通す。次いで、レバー部24を仮想線のように回動変位させ、ラッチ部22とフック部23の係止を解除した状態でラッチ部22とフック部23間に口部Eoの他の部位を介在させるとともに、この後、ラッチ部22にフック部23を掛け、レバー部24を図3に示す実線のように回動変位させる。これにより、ゴミ袋Eの口部Eoは、ロック部13により把持される。
【0026】
そして、不図示の電源スイッチをONにしてゴミ袋詰機1と分離機30を作動させる。これにより、回転駆動部(駆動モータ)60及び6が作動する。回転駆動部60の作動により、インペラ輪33は、概ね600〔rpm〕程度の回転速度で回転する。インペラ輪33の回転方向は、図6中矢印R方向となる。インペラ輪33(インペラ33i…)の回転により、分離ドラム31の内部では送風が発生する。この送風は整流板58…の整流作用により螺旋状になる。また、この送風に加えて、送風フィンを兼用する補強板56…により、軽量ゴミ排出口35s側への送風、即ち、分離ドラム31の内部の全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう送風が発生し、分離ドラム31の内部には、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、この補強板56…による送風が加わった送風が発生する。
【0027】
一方、期限切れ食品等のゴミ類Dをホッパ52の供給口52iに供給する。この場合の供給は、作業者による投入であってもよいし、ベルトコンベア等による供給であってもよい。これにより、供給されたゴミ類Dは、分離ドラム31の上流側端面に設けたゴミ投入口34から分離ドラム31の内部に供給され、回転するインペラ輪33とカッタ59…により粉砕及びカッティングされる。
【0028】
そして、包装ゴミ等の軽量ゴミDsは、送風により、軽量ゴミ排出口35sまで運ばれ、軽量ゴミ排出口35sから外部に排出される。軽量ゴミ排出口35sから排出される軽量ゴミDsは、フード54を通り、本実施例に係るゴミ袋詰機1のホッパ3に供給されるとともに、さらに、このホッパ3からゴミ供給口2iを介して袋詰ドラム2の内部に供給される。なお、この場合、上述したように、分離ドラム31の内部には、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、この補強板56…による送風が加わった送風、即ち、全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう強い送風が発生するため、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口35s、更にはゴミ袋詰機1の内部まで運ばれ、重量ゴミDwa,Dwbへの混入が回避される。また、送風は、ゴミ袋詰機1側に設けた空気排出部11から外部に排出される。
【0029】
他方、袋詰ドラム2では、回転駆動部6により押出スクリュ5が回転している。この回転速度は、概ね60〔rpm〕程度である。この結果、袋詰ドラム2内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5の回転により押出口2o側へ移送されるとともに、この押出口2oから押出され、ゴミ袋Eの中に収容される。そして、ゴミ袋Eが一杯になった後も、さらに、押出スクリュ5により軽量ゴミDsが押し込まれるため、ゴミ袋E内の軽量ゴミDsは、押出スクリュ5により加圧されることになり、軽量ゴミDsは、圧縮した状態でゴミ袋Eに詰め込まれる。
【0030】
なお、生ゴミ等の重量ゴミDwa,Dwbは、回転するインペラ33i…の先端に設けたインペラゴム25…によりメッシュ孔Ha…,Hb…を通して外部に排出(押出)される。排出された重量ゴミDwa,Dwbは、それぞれ回収コンテナCa,Cbにより回収される。
【0031】
このような本実施例に係るゴミ袋詰機1を使用して袋詰めした結果、ゴミ袋詰機1の使用無しに袋詰めした場合に比べて、容量比で、概ね3〜5倍収容することができた。このように、分離機30から排出される軽量ゴミ(包装ゴミ)Dsを、かさ張ること無しに袋詰めできるため、かさ張ることに伴う不具合を解消、即ち、ゴミ容積が大幅に縮小され、保管性及び運搬性等の著しい改善を図れるとともに、ゴミ袋の取替が少なくなり、作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現できる。
【0032】
また、本実施例で使用した分離機30は、インペラ33i…の回転及び整流板58…の整流による送風に対して、補強板56…による送風が加わった送風、即ち、全体を通して軽量ゴミ排出口35s側に向かう強い送風が発生するため、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口35sまで運ばれる。この結果、重量ゴミDwa,Dwbへの混入が回避され、分離される生ゴミDwa,Dwbの純度は飛躍的に高められる。具体的には、補強板56…を傾斜させない場合の純度が概ね99.6パーセントであるのに対して、補強板56…を傾斜させた本実施例に係る分離機30の場合には、概ね99.9パーセントの純度を確保でき、0.3パーセントの改善が図られる。
【0033】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,材料,部品,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、ゴミ袋Eは、柔軟性を有する合成樹脂製のゴミ袋を例示したが、本発明におけるゴミ袋は、このような一般概念の袋のみならず、剛性を有する硬質のカプセルや容器等も含む概念である。また、実施例のゴミ袋詰機1は、移動自在の移動台14を備え、分離機30に対して着脱できる構成を例示したが、必要により分離機30に対して一体に設けてもよい。この場合、移動台14は不要となる。さらに、袋着脱部4は、ゴミ袋Eに差し通す先端尖形のピン部12と、ゴミ袋Eを把持又は把持解除するロック部13を用いた場合を例示したが、同様の機能を有する任意の構成を採用できる。なお、ゴミ袋詰機1は、例示した分離機30から排出される軽量ゴミDsの袋詰めに用いて好適であるが、勿論単独でも用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】
このように、本発明は、筒型に形成し、一端面を開放して押出口を設け、かつ周面にゴミ供給口を設けた袋詰ドラムと、ゴミ供給口に付設したホッパと、押出口にゴミ袋の口部を装着可能な袋着脱部と、袋詰ドラムの内部に配した押出スクリュと、この押出スクリュを回転させる回転駆動部とを具備するため、次のような顕著な効果を奏する。
【0035】
(1) ゴミ容積を大幅に縮小して、かさ張ることに伴う不具合を解消、具体的には、保管性及び運搬性等の著しい改善を図ることができるとともに、ゴミ袋の取替を少なくして作業工数及びランニングコストの大幅な削減を実現することができ、特に、ゴミ類を軽量ゴミと重量ゴミに分離する分離機に用いて最適である。
【0036】
(2) 好適な実施の形態により、袋詰ドラムの周面上部に、空気排出部を設ければ、袋詰及びゴミ圧縮に影響を与えることなく分離機側の送風を逃がすことができる。
【0037】
(3) 好適な実施の形態により、袋着脱部に、ゴミ袋に差し通す先端尖形のピン部と、ゴミ袋を把持又は把持解除するロック部を用いれば、比較的単純な構成により、ゴミ袋の着脱を容易かつ確実に行うことができるとともに、低コストに実施できる。
【0038】
(4) 好適な実施の形態により、底面に複数の自在キャスタを有する移動自在の移動台を備えて構成すれば、容易に移動でき、必要に応じて任意の分離機で使用できるなど、汎用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るゴミ袋詰機の断面側面図、
【図2】同ゴミ袋詰機の一部を示す断面背面図、
【図3】同ゴミ袋詰機における袋着脱部を明示する構成図、
【図4】同ゴミ袋詰機を用いて好適な分離機の断面側面図、
【図5】同分離機の一部を示しかつ拡大抽出図を含む外観側面図、
【図6】同分離機の断面正面図、
【符号の説明】
1 ゴミ袋詰機
2 袋詰ドラム
2o 押出口
2i ゴミ供給口
3 ホッパ
4 袋着脱部
5 押出スクリュ
6 回転駆動部
11 空気排出部
12 ピン部
13 ロック部
14 移動台
15… 自在キャスタ
30 分離機
31 分離ドラム
32 回転シャフト
33 インペラ輪
33i… インペラ
34 ゴミ投入口
35s 軽量ゴミ排出口
35w 重量ゴミ排出口
D ゴミ類
Ds 軽量ゴミ
Dwa 重量ゴミ
Dwb 重量ゴミ
E ゴミ袋
Eo 口部
Ha… メッシュ孔
Hb… メッシュ孔
Claims (6)
- 筒型に形成し、一端面を開放して押出口を設け、かつ周面にゴミ供給口を設けた袋詰ドラムと、前記ゴミ供給口に付設したホッパと、前記押出口にゴミ袋の口部を装着可能な袋着脱部と、前記袋詰ドラムの内部に配した押出スクリュと、この押出スクリュを回転させる回転駆動部とを具備することを特徴とするゴミ袋詰機。
- 前記袋詰ドラムは、周面上部に空気排出部を有することを特徴とする請求項1記載のゴミ袋詰機。
- 前記袋着脱部は、前記ゴミ袋に差し通す先端尖形のピン部と、前記ゴミ袋を把持又は把持解除するロック部を有することを特徴とする請求項1記載のゴミ袋詰機。
- 底面に複数の自在キャスタを有する移動自在の移動台を備えることを特徴とする請求項1記載のゴミ袋詰機。
- 前記ホッパは、ゴミ類を軽量ゴミと重量ゴミに分離する分離機における前記軽量ゴミを排出する軽量ゴミ排出口に連通接続する形状に形成することを特徴とする請求項1記載のゴミ袋詰機。
- 前記分離機は、横置した分離ドラムと、この分離ドラムの内部に配設し、かつ回転シャフトから放射方向に突出した複数のインペラを有するインペラ輪を具備し、前記分離ドラムの上流側に設けたゴミ投入口に投入されるゴミ類を、回転する前記インペラ輪により軽量ゴミと重量ゴミに分離し、軽量ゴミを前記分離ドラムの下流側に設けた軽量ゴミ排出口から排出するとともに、重量ゴミを前記分離ドラムの下部面に設けた多数のメッシュ孔を有する重量ゴミ排出口から排出することを特徴とする請求項5記載のゴミ袋詰機。
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