JP2006130417A - 回転機構の異物絡み防止装置 - Google Patents

回転機構の異物絡み防止装置 Download PDF

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Kunitoyo Mogi
国豊 茂木
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Abstract

【課題】 絡み付いた異物が絡み防止部材と軸部間の隙間へ進入するのを確実に防止し、清掃やメンテナンスを容易に行えるようにする。また、常に回転部の円滑な回転を確保するとともに、異物の進入に伴う軸受部の破損を回避する。
【解決手段】 筒状に形成し、軸受部2に支持される回転部3の端部から突出する軸部3sを覆うことにより、回転部3の回転時に異物が絡み付くのを防止する絡み防止部材4を備える回転機構Rの異物絡み防止装置1を構成するに際して、回転部3に、絡み防止部材4の外周面4rに沿って回転し、少なくとも外周面4rに付着した異物を除去する一又は二以上の異物除去部材5…を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分離機におけるインペラ輪等の回転部を有する回転機構に異物が絡み付くのを防止する回転機構の異物絡み防止装置に関する。
一般に、廃棄されるゴミによる環境破壊を防止するため、ゴミの廃棄処理に際しては、処分方法又は再利用方法に応じてゴミを分別することが行われている。
ところで、市販される多くの食品は、樹脂製の容器や袋などのパックで包装された状態で販売されるため、スーパーマーケット、コンビニエンスストア及び食品製造会社等において、賞味期限切れ食品が大量に発生した場合、パックから食品を取り出してパックゴミと生ゴミ(食品)に分別する手作業による処理作業は、膨大な人件費及び作業工数を要してしまう。
このため、従来では、パックゴミと生ゴミを自動で分別する分離装置も知られている。この種の分離装置は、基本形態として、分離対象物を破砕するための複数の破砕羽根が回転軸に固定された羽根車と、筒状に形成されると共に、その両側壁に回転軸を回転自在に保持する軸受がそれぞれ配設され、かつ一方の側壁側に分離対象物を供給可能な供給口が形成されたドラムとを備えている。
しかし、このような形態の分離装置では、通常、羽根車の破枠羽根とドラムの側壁との間に空間を形成し、期限切れ食品をドラムの内部にスムーズに供給可能にしているため、ドラム内に供給された紐状のゴミや比較的柔らかいゴミ等は、回転軸の端部に絡み付いてしまう問題を生じる。この場合、回転軸に絡み付くゴミにより羽根車の回転が紡げられるため、モータの負荷が増大して消費電力が増大し、最悪の場合には、羽根車が停止するという重大な事態を招くことになる。
そこで、本出願人は、この問題を解消するため、一方の側壁に固定されると共に回転軸を回転可能にその回転軸における破砕羽根の固定部位から一方の側壁の内面側までの間を覆うカバー部材、より具体的には、円筒状に形成されたカラーで構成されたカバー部材を設け、分離対象物のスムーズな供給を可能としつつ、羽根車の回転軸へのゴミの絡み付きを防止するようにした分離装置を特開2001−327893号公報により提案した。
特開2001−327893号
しかし、上述したカバー部材を備えた従来の分離装置は、次のような解決すべき課題も存在した。
第一に、ゴミの絡み付きによる弊害を確実に防止するには不十分となる。特に、絡み付いた樹脂製の袋等が熱により溶けた場合、溶けた樹脂がカバー部材と回転軸の間の隙間に進入するため、清掃やメンテナンスが大変となる。
第二に、溶けた樹脂が回転軸と軸受の間に進入した際には、回転軸の円滑な回転が阻害されるのみならず、ボールベアリング等の軸受を使用した場合には、無理な加重が付加されることにより軸受の破損を招く虞れがある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した回転機構の異物絡み防止装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、筒状に形成し、軸受部2に支持される回転部3の端部から突出する軸部3sを覆うことにより、回転部3の回転時に異物が絡み付くのを防止する絡み防止部材4を備える回転機構Rの異物絡み防止装置1を構成するに際して、回転部3に、絡み防止部材4の外周面4rに沿って回転し、少なくとも外周面4rに付着した異物を除去する一又は二以上の異物除去部材5…を設けてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、絡み防止部材4は、外周面4rに設けた段差部4sを介して二つの異なる外径を有する第一筒部4aと第二筒部4bを一体に有し、回転部3側に位置する第一筒部4aを第二筒部4bに対して小径に形成するとともに、異物除去部材5…は、少なくとも第一筒部4aの外周面4arに付着した異物を除去する形状に形成することができる。また、第一筒部4aは、外周面4arを第二筒部4b側に行くに従って漸次小径となるテーパ面Tにより形成することができる。なお、回転部3は、ゴミDを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機Mに備える分離ドラム10の内部に配設し、かつ放射方向に突出する一又は二以上のインペラ12i…を有するインペラ輪12に適用することができる。この際、インペラ輪12に対して別体に形成した一又は二以上の異物除去部材5…を用意し、インペラ12i…にそれぞれ取付けて構成することができる。
このような構成を有する本発明に係る回転機構の異物絡み防止装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 回転部3に設けた異物除去部材5…により、絡み防止部材4に絡み付いた異物が切断除去されるとともに、熱により溶けた樹脂が付着した場合でも掻き取られるため、絡み付いた異物が絡み防止部材4と軸部3s間の隙間へ進入するのを確実に防止でき、清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
(2) 軸受部2への異物の進入を防止できるため、常に回転部3の円滑な回転を確保できるとともに、軸受部2にボールベアリングを使用した場合であっても、異物の進入に伴う軸受部2の破損を回避することができる。
(3) 好適な態様により、絡み防止部材4を、外周面4rに設けた段差部4sを介して二つの異なる外径を有する第一筒部4aと第二筒部4bを一体に有し、回転部3側に位置する第一筒部4aを第二筒部4bに対して小径に形成するとともに、少なくとも第一筒部4aの外周面4arに付着した異物を除去する異物除去部材5…を設ければ、段差部4sにより第二筒部4b側への異物の移動を阻止できるため、異物をより効率的に除去することができる。
(4) 好適な態様により、第一筒部4aの外周面4arを、第二筒部4b側に行くに従って漸次小径となるテーパ面Tにより形成すれば、第一筒部4aと軸部3s間に異物をより進入しにくくすることができる。
(5) 好適な態様により、回転部3として、ゴミDを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機Mに備える分離ドラム10の内部に配設し、かつ放射方向に突出する一又は二以上のインペラ12i…を有するインペラ輪12に適用すれば、分離機Mを最適な状態で動作させることができ、分離機Mの動作の安定性及び信頼性を高めることができる。
(6) 好適な態様により、インペラ輪12に対して別体に形成した一又は二以上の異物除去部材5…を用意し、インペラ12i…にそれぞれ取付けて構成すれば、従来の分離機Mに対しても後付けにより取付けできるとともに、絡み防止部材4に対する位置を調整して取付けることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る異物絡み防止装置1の理解を容易にするため、異物絡み防止装置1を備える分離機Mの構成について、図3〜図8を参照して説明する。
分離機Mは、横置した分離ドラム10を備え、この分離ドラム10は複数の脚部21…により一定の高さに支持される。分離ドラム10の上流側端面10sには、分離するゴミDを投入するゴミ投入口22を設け、このゴミ投入口22にはホッパ23を付設する。ホッパ23は、外面にゴミDを供給する供給口23iを有するとともに、内部には供給されたゴミDを供給口23iからゴミ投入口22まで導く傾斜した投入ガイド23sを有する。なお、24は供給口23iに吊下げたゴムシートによる暖簾部である。他方、分離ドラム10の下流側端面10tの近傍に位置する周面部の上部には分離した軽量ゴミDsを排出する軽量ゴミ排出口25sを設け、この軽量ゴミ排出口25sには、フード26を付設する。
また、分離ドラム10の周面部の下部面10dには、多数のメッシュ孔Ha…,Hb…を有する重量ゴミ排出口25wを設ける。具体的には、図4に拡大抽出図で示すように、多数の小円孔が配列するパンチングボードにより形成する。この場合、下部面10dは、上流側と下流側に二分し、上流側には比較的径の小さいメッシュ孔Ha…を形成するとともに、下流側には比較的径の大きいメッシュ孔Hb…を形成する。これにより、比較的小さく分離しやすい重量ゴミDwaはメッシュ孔Ha…から排出され、比較的大きく分離しにくい重量ゴミDwbはメッシュ孔Hb…から排出され、重量ゴミDwa,Dwbの種類に応じた更なる分離を行うことができる。なお、Ca,Cbは、それぞれメッシュ孔Ha…,Hb…の下方に配した重量ゴミDwa,Dwbの回収コンテナを示す。
一方、分離ドラム10の内部にはインペラ輪12を配設する。インペラ輪12は、端面10sと10tに両端側を回動自在に支持される回転シャフト11を有するとともに、この回転シャフト11から略放射方向に突出する四枚のインペラ12i…を周方向に90〔°〕間隔で取付けてなる。各インペラ12i…は、長方形の平板部材により形成し、180〔°〕の位置関係となる二枚のインペラ12i…は、図8に示すように、上流側(ゴミ投入口22側)の短辺12if…を所定角度で傾斜させるとともに、他の二枚のインペラ12…は、図1に示すように、上流側の短辺12if…を回転シャフト11に対して直角に立ち上げる。また、各インペラ12i…の径方向先端縁にはインペラゴム27…を取付ける。なお、インペラ輪12は回転部3を構成するとともに、回転シャフト11は回転部3の端部から突出する軸部3sを構成する。
そして、各インペラ12i…の相互間には複数の補強板28…を取付ける。例示の補強板28…は、軸方向及び周方向に四枚ずつ計十六枚使用する。一般に、この種の補強板28…は、その性質上、平板により形成するとともに、各インペラ12i…に対して直角に取付けているが、例示のように、所定角度で傾斜させて取付けることにより、補強板28…に、インペラ輪12を回転させた際に軽量ゴミ排出口25s側へ送風する送風フィンF…を兼用させている。特に、任意の補強板28は、図6に示すように、への字形に折曲し、所定角度Q1で傾斜した第一板面部28xと、この第一板面部28xの先端から当該第一板面部28xに対してさらに角度Q2で傾斜した第二板面部28yを一体形成することにより、送風効果をより高めている。これにより、各補強板28…は、インペラ12i…の曲げを防止し、かつインペラ輪12全体の剛性(強度)を高める本来の補強板28…として機能するとともに、分離ドラム10の内部全体を効果的に送風する送風フィンF…として機能する。
また、分離ドラム10の内部であって、インペラ輪12の回転を妨げない上部の内周面10uiには、複数の整流板33…を設ける。各整流板33…は、図5に示すように、三日月形に形成し、内周面10uiの螺旋方向に沿った方向に設けるとともに、分離ドラム10の軸方向へ所定間隔置きに配する。そして、この整流板33…の所定位置には、一又は二以上のカッタ34…を取付ける。カッタ34…は、一枚の平刃を使用し、ボルッナット35…により取付ける。カッタ34…により、厚めのポリエチレン製袋,ボール紙,段ボール等も容易にカッティングできるとともに、パック商品や袋入スープ等の液状物をより確実に排出させることができる。
一方、回転シャフト11の一端側は、後述する絡み防止部材4に挿通させた後、分離ドラム10における上流側端面10sから外方に突出させ、上流側端面10sの外面に取付けたボールベアリング36により回動自在に支持する。なお、ボールベアリング36は、軸受部2を構成するとともに、ボールベアリング36(軸受部2),回転シャフト11(軸部3s)を有するインペラ輪12(回転部3)及び絡み防止部材4により、回転機構Rを構成する。
また、回転シャフト11の他端側は、分離ドラム10における下流側端面10tから外方に突出させ、下流側端面10tの外面に取付けたボールベアリング37により回動自在に支持する。さらに、ボールベアリング37から突出する回転シャフト11の他端には、被動ギア38を取付けるとともに、図3に示すように、分離ドラム10の上面に駆動モータ(ギアモータ)39を固定し、この駆動モータ39の回転軸に取付けた駆動ギア40と被動ギア38間にチェーンベルト41を架け渡して分離機駆動部42を構成する。
なお、43は分離機駆動部42を覆う駆動部カバーを示す。また、仮想線51は、分離機Mの軽量ゴミ排出口25sに付設するゴミ圧縮機であり、内部に設けた回転する圧縮スクリュにより、軽量ゴミ排出口25sから排出される軽量ゴミDsを圧縮して袋詰めする機能を有する。
次に、本実施形態に係る異物絡み防止装置1の構成について、各図を参照しつつ図1,図2及び図7を参照して説明する。
異物絡み防止装置1は、図1に示すように、ボールベアリング36に支持されるインペラ輪12の端部から突出する回転シャフト11を覆う絡み防止部材4を備える。この絡み防止部材4は、基本的な機能として、インペラ輪12の回転時に回転シャフト11等にゴミ(異物)Dが絡み付くのを防止する機能を有する。
絡み防止部材4は、全体をステンレス材等により筒状に一体形成する。絡み防止部材4は、図7に示すように、外周面4rに設けた段差部4sを介して二つの異なる外径を有する第一筒部4aと第二筒部4bを一体に備えるとともに、第二筒部4bの端部には取付用フランジ部4fを一体に形成する。そして、インペラ輪12側に位置する第一筒部4aは、第二筒部4bに対して小径に形成するとともに、外周面4arを、第二筒部4b側に行くに従って漸次小径となるテーパ面Tにより形成する。また、取付用フランジ部4fには、三つのボルト挿通孔4fh…を形成する。
この場合、絡み防止部材4の取付けは、インペラ輪12を分離ドラム10に組付ける際に一緒に取付ける。即ち、回転シャフト11の一端側を第一筒部4a側から絡み防止部材4の内部に挿通させ、上流側端面10sに設けた開口を通してボールベアリング36に挿入するとともに、絡み防止部材4の取付用フランジ部4fを、三組のボルト45…及びボルト挿通孔4fh…を利用して上流側端面10sの内面に固定する。
他方、回転部3、即ち、インペラ輪12には、絡み防止部材4の外周面4rに沿って回転し、外周面4rに付着した異物を除去する一又は二以上の異物除去部材5…を設ける。例示の異物除去部材5は、図1及び図7に示すように、ステンレス板等により略三角形状に形成し、一端辺側を二つのボルト挿通孔5h,5hを有する取付部5cとするとともに、他端側(尖形側)を絡み防止部材4の外周面4rに臨む除去刃部5bとする。除去刃部5bの形状は、第一筒部4aの外周面4ar及び端面4as、更には段差部4sの段差面4swに沿った形状に形成し、特に、外周面4ar,端面4as及び段差面4swに付着した異物を除去することができるように、インペラ輪12に取付けた際に、外周面4ar,端面4as及び段差面4swに近接するように寸法を選定する。また。必要より、外周面4ar,端面4as及び段差面4swに臨む除去刃部5bの縁部は、先端尖形となる刃形に形成してもよい。
そして、同一の異物除去部材5を二枚用意し、各異物除去部材5…の取付部5c…を、図1に示すように、回転シャフト11に対して直角に立ち上げた短辺12if…を有する二枚のインペラ12i…にそれぞれ取付ける。この場合、各異物除去部材5…は、短辺12if…寄りにそれぞれ複数組のボルトナット6…を用いて固定するとともに、各異物除去部材部5b…を短辺12if…から軸方向に突出させて外周面4ar,端面4as及び段差面4swに臨ませる。
このように、絡み防止部材4は、外周面4rに設けた段差部4sを介して二つの異なる外径を有する第一筒部4aと第二筒部4bを一体に有し、回転部3側に位置する第一筒部4aを第二筒部4bに対して小径に形成するとともに、異物除去部材5…は、少なくとも第一筒部4aの外周面4arに付着した異物を除去する形状に形成したため、段差部4sにより第二筒部4b側への異物の移動を阻止でき、異物をより効率的に除去することができる。また、第一筒部4aの外周面4arは、第二筒部4b側に行くに従って漸次小径となるテーパ面Tにより形成したため、第一筒部4aと軸部3s間に異物をより進入しにくくすることができる。さらに、インペラ輪12に対して別体に形成した一又は二以上の異物除去部材5…を用意し、インペラ12i…にそれぞれ取付けて構成したため、従来の分離機Mに対しても後付けにより取付けできるとともに、絡み防止部材4に対する位置を調整して取付けることができる。
次に、本実施形態に係る分離機Mの使用方法及び動作(機能)について、各図を参照して説明する。
まず、不図示の運転スイッチをオンにすれば、分離機駆動部42が作動し、これにより、インペラ輪12は概ね600〔rpm〕程度の回転速度で回転する。インペラ輪12の回転方向は、図5中矢印K方向となる。インペラ輪12(インペラ12i…)の回転により、分離ドラム10の内部では送風が発生する。この送風は整流板33…の整流作用により螺旋状になる。また、この送風に加えて、送風フィンF…を兼用する補強板28…により、軽量ゴミ排出口25s側への送風、即ち、分離ドラム10の内部の全体を通して軽量ゴミ排出口25s側に向かう送風が発生し、分離ドラム10の内部には、インペラ12i…の回転及び整流板33…の整流による送風に対して、この補強板28…による送風が加わった送風が発生する。
一方、期限切れ食品等のゴミDをホッパ23の供給口23iに供給する。この場合の供給は、作業者による投入であってもよいし、ベルトコンベア等による供給であってもよい。これにより、供給されたゴミDは、分離ドラム10の上流側端面10sに設けたゴミ投入口22から分離ドラム10の内部に供給され、回転するインペラ輪12とカッタ34…により粉砕及びカッティングされる。
そして、包装ゴミ等の軽量ゴミDsは、送風により、軽量ゴミ排出口25sまで運ばれ、軽量ゴミ排出口25sから外部に排出される。この場合、上述したように、分離ドラム10の内部には、インペラ12i…の回転及び整流板33…の整流による送風に対して、補強板28…による送風が加わった送風、即ち、全体を通して軽量ゴミ排出口25s側に向かう強い送風が発生するため、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口25sまで運ばれ、重量ゴミDwa,Dwbへの混入が回避される。特に、補強板28…は、インペラ輪12の全体の剛性を高めて補強を行う本来の補強板28…として機能することに加え、所定角度Q1(Q2)で傾斜させて取付けることにより、インペラ輪12を回転させた際に、軽量ゴミ排出口25s側へ送風する送風フィンF…を兼用するため、分離ドラム10の内部には、インペラ12i…の回転及び整流板33…の整流による送風に対して、この補強板28…による送風が加わった送風が効率的に発生し、軽量ゴミDsは、効率的に軽量ゴミ排出口25s側へ運ばれることになる。この結果、分離される生ゴミDwa,Dwbの純度は飛躍的に高められ、具体的には、補強板28…を傾斜させない場合の純度が概ね99.6パーセントであるのに対して、補強板28…を傾斜させた場合には、概ね99.9パーセントの純度を確保でき、0.3パーセントの改善が図られる。
なお、排出された軽量ゴミDsは、不図示の回収コンテナにより回収してもよいし、前述したゴミ圧縮機51により圧縮して袋詰めを行ってもよい。他方、生ゴミ等の重量ゴミDwa,Dwbは、回転するインペラ12i…の先端に設けたインペラゴム27…によりメッシュ孔Ha…,Hb…を通して外部に排出(押出)される。排出された重量ゴミDwa,Dwbは、それぞれ回収コンテナCa,Cbにより回収される。本実施形態のように、異なる大きさのメッシュ孔Ha…,Hb…を設けるとともに、それぞれに回収コンテナCa,Cbを配置すれば、前述したように、比較的小さく分離しやすい重量ゴミDwaは回収コンテナCaにより回収され、比較的大きく分離しにくい重量ゴミDwbは回収コンテナCbにより回収されるため、重量ゴミDwa,Dwbの種類に応じた更なる分離を行うことができる。
ところで、このような形態の分離機Mでは、インペラ輪12における二枚のインペラ12i…の上流側(ゴミ投入口22側)の短辺12if…がそれぞれ所定角度で傾斜しているため、投入されたゴミD(異物)は、筒状に形成した絡み防止部材4の外周面4r等に絡み付きやすい構造となる。しかし、本実施形態に係る異物絡み防止装置1を備えているため、絡み防止部材4の外周面4rにゴミD(異物)が絡み付いた場合であっても、回転するインペラ輪12に設けた異物除去部材5…により切断除去されるとともに、熱により溶けた樹脂が付着した場合であっても異物除去部材5…により掻き取られるため、絡み付いた異物が絡み防止部材4と軸部3s間の隙間へ進入するのが確実に防止される。この結果、回転機構Rに対する清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。また、ボールベアリング36側への異物の進入も防止されるため、常に回転部3の円滑な回転を確保できるとともに、異物の進入に伴うボールベアリング36の破損を回避することができる。
このように、本実施形態に係る異物絡み防止装置1を、ゴミDを軽量ゴミDsと重量ゴミDwa,Dwbに分離する分離機Mに適用すれば、分離機Mを最適な状態で動作させることができ、分離機Mの動作の安定性及び信頼性を高めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,材料,部品,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、異物除去部材5…は、二枚のインペラ12i…に取付けた場合を例示したが、選択した一又は二以上の任意のインペラ12i…にそれぞれ取付けることができる。また、インペラ12i…に取付けた場合を示したが、インペラ12i…に一体形成する場合を排除するものではない。さらに、絡み防止部材4は、外周面4rに設けた段差部4sを介して二つの異なる外径を有する第一筒部4aと第二筒部4bを一体に有し、回転部3側に位置する第一筒部4aを第二筒部4bに対して小径に形成した場合を示したが、段差部4sを設けない場合を排除するものではない。一方、異物絡み防止装置1を分離機Mの回転機構Rに設けた場合を示したが、撹拌機等に備える他の回転機構Rにも同様に適用することができる。
本発明の最良の実施形態に係る異物絡み防止装置を備える分離機における回転機構の側面図、 図1中A−A線断面図、 同異物絡み防止装置を備える分離機の断面側面図、 同分離機の一部を示しかつ拡大抽出図を含む外観側面図、 同分離機の断面正面図、 同分離機に用いる補強板の斜視図、 同異物絡み防止装置の主要部品を示す斜視図、 同分離機における回転機構であって図1に対してインペラ輪を90°回転させた状態を示す側面図、
符号の説明
1 異物絡み防止装置
2 軸受部
3 回転部
3s 軸部
4 絡み防止部材
4r 絡み防止部材の外周面
4s 段差部
4a 第一筒部
4b 第二筒部
4ar 第一筒部の外周面
5… 異物除去部材
10 分離ドラム
12 インペラ輪
12i… インペラ
R 回転機構
T テーパ面
D ゴミ
Ds 軽量ゴミ
Dwa 重量ゴミ
Dwb 重量ゴミ
M 分離機

Claims (5)

  1. 筒状に形成し、軸受部に支持される回転部の端部から突出する軸部を覆うことにより、前記回転部の回転時に異物が絡み付くのを防止する絡み防止部材を備える回転機構の異物絡み防止装置において、前記回転部に、前記絡み防止部材の外周面に沿って回転し、少なくとも前記外周面に付着した異物を除去する一又は二以上の異物除去部材を設けてなることを特徴とする回転機構の異物絡み防止装置。
  2. 前記絡み防止部材は、外周面に設けた段差部を介して二つの異なる外径を有する第一筒部と第二筒部を一体に有し、前記回転部側に位置する前記第一筒部を前記第二筒部に対して小径に形成するとともに、前記異物除去部材は、少なくとも前記第一筒部の外周面に付着した異物を除去する形状に形成することを特徴とする請求項1記載の回転機構の異物絡み防止装置。
  3. 前記第一筒部は、外周面を前記第二筒部側に行くに従って漸次小径となるテーパ面により形成することを特徴とする請求項2記載の回転機構の異物絡み防止装置。
  4. 前記回転部は、ゴミを軽量ゴミと重量ゴミに分離する分離機に備える分離ドラムの内部に配設し、かつ放射方向に突出する一又は二以上のインペラを有するインペラ輪であることを特徴とする請求項1記載の回転機構の異物絡み防止装置。
  5. 前記インペラ輪に対して別体に形成した一又は二以上の前記異物除去部材を用意し、前記インペラにそれぞれ取付けて構成することを特徴とする請求項4記載の回転機構の異物絡み防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113386171A (zh) * 2021-05-24 2021-09-14 朱俊丽 一种避免转动轴被碎屑卡住无法旋转的锁螺丝机械臂装置
JP7496081B2 (ja) 2019-10-10 2024-06-06 株式会社アーステクニカ フィルム状物選別機、選別システム、及びフィルム状物選別方法

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