JP2004351144A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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JP2004351144A JP2003155777A JP2003155777A JP2004351144A JP 2004351144 A JP2004351144 A JP 2004351144A JP 2003155777 A JP2003155777 A JP 2003155777A JP 2003155777 A JP2003155777 A JP 2003155777A JP 2004351144 A JP2004351144 A JP 2004351144A
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久芳 佐藤
Wakichi Yamaoka
和吉 山岡
Shuhei Kadoya
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Abstract

【課題】球供給樋を機構板に固定する係止部材により該球供給樋のパチンコ球の流下を阻止する球止めを可能にし、しかも簡単な構造で確実に球供給樋を取付けると共に、球止めができるようにしたパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】球払出装置11にパチンコ球を連続して供給する球供給樋8と、前記球供給樋8を基板5に仮止め状態に係止する係合手段72,73と、前記仮止め状態の球供給樋8を基板5に着脱自在に固定する係止部材75とを備え、前記係止部材75は変位操作して前記仮止め状態の球供給樋8を基板に固定させた状態にて該球供給樋8内に突入してパチンコ球の流下を阻止する爪部80を設けた。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関し、さらに詳しくは、球供給樋に球止装置を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機の遊技盤裏面には周知のように、方形枠状の機構板が装着されており、該機構板の板状部に球タンクのパチンコ球を流下させながら整列させる球供給樋が設けられ、さらに所定個数のパチンコ球を確実に払出す球払出装置が前記球供給樋の下流端に連なるように設けられている。特に、近年球供給樋を機構板へ取付ける際の作業性の向上及びコストの低減化を図るために、球供給樋の機構板への取付けは、ビス着を少なくして係止爪等の固定手段によって固着するようにしている。また、前記球払出装置は、何らかの要因で故障したときに機構板から取外して修理又は交換しなければならないことから、機構板に簡単に着脱できるように弾性係止片等によって取着されている。そして、前記球払出装置を機構板から取外す際には、前記球供給樋に連続しているパチンコ球が零れ落ちないようにするために、前記球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止する球止装置が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−182042号公報(第5頁、図8及び図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に示したパチンコ遊技機は、球供給樋が止めねじ及び係止爪等の固定手段により機構板にワンタッチで取付けられるようにして、取付けの作業性は向上しているものの、前記球止装置が該球供給樋に設けられているにも関わらず、前記固定手段とは別に設けられているため、必然的に部品点数が多くなってコスト高となるといった問題があった。しかも、前記球止装置は、ストッパー片とレバーとスプリングとから構成されていることから部品点数が多くその構造が複雑となり、特にストッパー片を付勢するスプリングを使用しているために、球止装置を取付ける手間が余計に掛かるといった問題があった。
【0005】
また、前記球止装置と球払出装置の取外しとは何等関連させていないため、万一、球止装置の球止操作をし忘れた状態で機構板から球払出装置を取外すと、前記球供給樋のパチンコ球が一気に零れ散乱するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたもので、球供給樋を機構板に固定する係止部材により該球供給樋のパチンコ球の流下を阻止する球止めを可能にし、しかも簡単な構造で確実に球供給樋を取付けると共に、球止めができるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。さらに、係止部材により球払出装置も固定するようにして、球払出装置を取外す際には必ず球止めができるようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、球払出装置にパチンコ球を連続して供給する球供給樋と、前記球供給樋を基板に仮止め状態に係止する係合手段と、前記仮止め状態の球供給樋を基板に着脱自在に固定する係止部材とを備え、前記係止部材は変位操作して前記仮止め状態の球供給樋を基板に固定させた状態にて該球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止する爪部を有していることを特徴とする。ここでいう「基板」とは、球供給樋が取付けられる板状部を意味する。従って、パチンコ遊技機の前面枠の裏面側に設けられ、球タンク,球供給樋,球払出装置等の裏機構が装着される機構板は勿論のこと、例えば、前記機構板を介すことなく直接球供給樋を取付ける前面枠の裏面板状部のほか、前記球供給樋及び球払出装置をユニット化して、前記機構板又は前面枠に取付るために使用されるベース板も含まれる。また、パチンコ球の流下を阻止する「爪部」は、球供給樋に連続するパチンコ球間に入り込んで球止めしやすい先鋭な形状のほか、薄肉状のものも含まれる。
【0008】
請求項2記載の発明は、所定個数のパチンコ球を払出す球払出装置と、前記球払出装置にパチンコ球を連続して供給する球供給樋と、前記球供給樋を基板に仮止め状態に係止する係合手段と、前記球供給樋の流下端近傍に設けられ前記仮止め状態の球供給樋及び球払出装置を基板に着脱自在に固定する係止部材とを備え、前記係止部材は、前記仮止め状態の球供給樋及び球払出装置を基板に固定する位置と前記仮止め状態の球供給樋のみを基板に固定する位置とに変位自在に設けられ、前記仮止め状態の球供給樋のみを基板に固定させた状態にて該球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止する爪部を有していることを特徴とする。前記係止部材を操作して、前記爪部が球供給樋内に突入し球止状態となると、前記球払出装置の固定状態が解除されて、該球払出装置が基板から取外し可能な状態となり、前記球払出装置の固定状態で前記爪部が球供給樋内から退避し球供給樋をパチンコ球が流下し得ることになる。つまり、係止部材が球供給樋内のパチンコ球を球止めしている状態の時には、球払出装置の固定状態が解除されて球払出装置を取外すことができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記係止部材の爪部は前記球供給樋の隅角に臨んで球止めするようにしたことを特徴とし、球供給樋内のパチンコ球になるべく干渉しないようにパチンコ球間に入り込むようにするのがよい。このとき、球供給樋の隅角位置に前記爪部が臨む窓孔を開設するのが好ましく、窓孔を隅角に開設することにより球供給樋のパチンコ球の流下に何等影響を及ぼすことはない。また、前記係止部材の爪部は、球供給樋の最下端に位置するパチンコ球を球止めするように臨む位置に設けるのが好ましい。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記係止部材を前記球供給樋に設けると共に前記基板に該係止部材が係合する係止部を形成したことを特徴とする。
【0011】
前記係止部材は基板側に設けられ、該係止部材により直接球供給樋に係合して基板に固定するようにした。
【0012】
前記係合手段は、前記球供給樋又は基板のいずれか一方に設けられる係合片と、他方に設けられ球供給樋を摺動することにより前記係合片が係合する係合部とで構成され、前記係合片と係合部の係合により球供給樋を基板に仮止め状態にするようにした。
【0013】
また、前記係止部材は、前記球供給樋を基板に固定する係合部を備え、該係合部に前記球止部となる爪部を設けるのが好ましい。
【0014】
また、前記係止部材は、前記球供給樋を基板に固定する第一係合部と前記球払出装置を基板に固定する第二係合部とを備え、前記第一係合部に前記球止部となる爪部を設けるのが好ましい。
【0015】
前記係止部材は、通路に対して前後又は左右方向の回動式であっても前後又は左右,斜め方向のスライド式であってもよく、球供給樋を基板に固定する位置と球供給樋を基板に固定すると共に球供給樋のパチンコ球を球止する位置とに変位自在に設けるようにすればよい。
【0016】
前記球供給樋を基板に固定する位置と、球供給樋を基板に固定すると共に球止する位置とに前記係止部材を位置決めする位置決め手段を設けるのが好ましい。前記位置決め手段は、例えば、前記係止部材の係止部の下面に突子を設け、一方、球供給樋側に凹部を設けて該凹部に前記突子を嵌合させることで位置決めがなされる。前記係止部材の位置決め手段を設けることにより、球供給樋の係止状態と球供給樋の係止状態及び球止め状態を確実なものとすることができる。
【0017】
前記した本発明の構成によれば、球供給樋を基板に固定する係止部材により球供給樋の球止めを行うようにしたので、別途球止機構を設けることがなく、部品点数を削減してコストの低減に大きく寄与する。さらに、球払出装置の固着機能を付加すると共に、球払出装置の固着状態で球止めを解除し、球払出装置の固着解除状態で球止状態となるようにしたことにより、確実な球止めが行われる。つまり、球払出装置を基板から取外す際に、その係止を解除する係止部材を操作すると、爪部が球供給樋の供給通路に臨み球止めを行い球零れを防止することができる。逆に、球払出装置を基板に装着して係止部材で係止固定すると、必ず球止めしていた爪部が供給通路から後退して球払出装置にパチンコ球が供給可能となる。このように、球払出装置の着脱時の係止・解除操作により必ず球止め・解除操作が行われる。
【0018】
また、前記球払出装置を覆うカバー体を設けるようにして、前記係止部材にカバー体を固定する係合部を設け、該係止部材により該カバー体を固定するようにしてもよい。前記係止部材は、球供給樋を基板に固定する位置と球供給樋を基板に固着すると共に前記カバー体を係止する位置とに変位自在に設けられ、カバー体の係止状態が解除される位置で係止部材(爪部)が前記球供給樋内に突入して、該球供給樋内のパチンコ球の流下を阻止するようにすればよい。このとき、前記カバー体に前記球払出装置の取外しを阻止する阻止手段を設けるのが好ましく、例えば、球払出装置の取外し方向を規制する阻止片又はパチンコ球が通過し得る通路部を設けて、球払出装置の基板からの取外しを阻止するようにすればよい。
【0019】
また、前記球供給樋は傾斜状に設けられる傾斜樋と屈曲状に設けられる屈曲樋とで構成され、前記傾斜樋の流下端近傍に設けられ該傾斜樋を基板に着脱自在に係止する係止部材を設け、前記係止部材は、前記傾斜樋を基板に係止する位置とその係止状態を保持しつつ球止めする位置とに変位自在に設けるようにすればよい。さらに、係止部材に前記屈曲樋を基板に取付ける取付機能を付加するようにしてもよい。このとき、屈曲樋の係止状態を解除したときに係止部材(爪部)が前記傾斜樋内に突入して該傾斜樋内のパチンコ球の流下を阻止するようにするのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1はパチンコ遊技機の裏面図である。図において、1はパチンコ遊技機の外枠、2は外枠1の前面に開閉自在に装着される前面枠であり、該前面枠2の裏面側に遊技盤取付枠3が一体に設けられている。4は遊技盤取付枠3に着脱自在に取着された遊技盤である。
【0021】
前記前面枠2の裏面には、前記遊技盤4の後面を覆うように多数の裏機構が取付けられる基板としての機構板5が配設され、その略中央に開口窓6が開設され、該開口窓6の周囲に球タンク7を始めとした裏機構が固着されている。前記球タンク7の下方には、該球タンク7に貯留されたパチンコ球を整列して後述する球払出装置11に連続して導く球供給樋8が設けられている。該球供給樋8は、前記開口窓6の上方に位置する傾斜樋9と開口窓6の側方に位置する屈曲樋10とで構成される。そして、その屈曲樋10の下端には球払出装置11が設けられ、その下方には、球払出装置11から払出されたパチンコ球を前面枠2の前面の打球供給皿(図示せず)に導く排出通路12と、打球供給皿の余剰球を図示しない下部球皿に導く余剰球通路13と、球抜き通路17とが形成され、その上面に払出制御基板14が取着されている。一方、前記開口窓6の下方には入賞球集合樋15が設けられ、その裏面に遊技内容を制御する制御主基板が内部に装着された基盤ボックス16が設けられている。
【0022】
前記球タンク7は、図2及び図3に示すように底部20及び前後左右の四側壁18,19,23,24により上面が開放した平面略長方形の箱状に形成され、底部20が一側壁(図上左側壁23)に向って緩やかに下傾しており、その下流部であり前記傾斜樋9の上流始端部分に位置して、複数のパチンコ球が同時に流出し得る大径の導出口21が開設され、該導出口21の一側方(後面壁19側)にパチンコ球の球心を支持する程度の球崩し部29を形成している。該球崩し部29の上面は前記導出口21に向って緩やかに傾斜している。また、左右両側壁23,24の外面に、取付片25,26を一体に設けており、一方(図上左側)の取付片25には係止孔22が開設されると共に、後面に図5に示すようにスライド方向を規制するガイドリブ27が形成され、下方には傾斜樋9が抜脱方向(前方向)に外れないようにする押え片28を形成している。
【0023】
前記球供給樋8の傾斜樋9は、図4に示すように前後側壁30,31及び左側壁32,底壁33とにより樋状に形成され、始端部を前記導出口21からのパチンコ球を受ける球受部とし、該始端部から次第に断面凹溝状となる主流路34が形成され、その側方に該主流路34の途中で合流する副流路35が段差を介して該主流路34の底壁33より高い位置が支持面となるように拡幅状に並設され、合流部でほぼパチンコ球1個の段差を有している。該副流路35のほぼ終端コーナー部には図4に示すように段状の棚部37a,37bによって球逃し部37が設けられている。該球逃し部37のそれぞれの棚部37a,37bの段差はパチンコ球の球心を支持する約6mmとしており、下段の棚部37aは円弧状面によりパチンコ球が支持されない幅員として、上段の棚部37bは緩やかに副流路35側に下傾している。そして、前記棚部37aに沿うように、該棚部37aに向って上る傾斜面37cが形成されており、該傾斜面37cは下流に向う球圧を弱める役割をなす。なお、前記球逃し部37は図示した位置に限定されることなく、さらに副流路35の下流側に設けるようにしてもよい。前記主流路34は始端部を約20mmとしてパチンコ球がジグザグ状にランダムに流下し得る通路幅とし、下流側を徐々に絞って約12mmの通路幅としている。さらに、該狭窄部39は、図5に示すように折れ点を介して底部が図上R170の内面緩やかな円弧状に形成され、該円弧状通路部は上流側の勾配を下流側の勾配よりも大きく設定されている。これにより、多段に積み重なった最下段のパチンコ球の流下速度を瞬間速めて、最下段のパチンコ球間に隙間を生じさせ、該隙間に上段のパチンコ球が入り込むようにして、球詰りを防止するようにしている。さらに、底部を内面緩やかな円弧状に形成することで、円弧状通路部の終端に向うに従い流速が弱まりそれに伴い球圧が減圧される。そして、円弧状通路部を流下したパチンコ球は、該円弧状通路部の終端から後述する屈曲樋10の供給通路10aに放出されるように流下するため、屈曲樋10及び球払出装置11の負荷が軽減される。40は傾斜樋9の終端に固設される球均し蓋であり、41はパチンコ球の有無を検知する検知センサである。なお、前記球均し蓋40は、揺動自在に軸支して設けるようにしても、屈曲樋10と一体に固定的に形成するようにしてもよい。また、傾斜樋9の左側端に取着片42が設けられ、該取着片42には上下方向への移動を規制するリブ壁43が設けられている。また、該傾斜樋9の後面壁31下流端部に差込片63が設けられている。また、前記副流路35の下流端壁に該傾斜樋9の撓みを防止する係止部材44が係止する鉤状の突起45が形成されている。
【0024】
一方、前記機構板5の裏面上部には、図3に示すように球タンク7の取付部50が凹状に形成されている。この取付部50は、球タンク7を機構板5に装着する際に球タンク7の後半部分を嵌合して位置決めすると共に、該球タンク7の両側壁23,24と底部20の一部を支える機能を有する。また、前記取付部50の側方に位置して球タンク7の取付固定部51,52を突出形成している。一方(図上右方)の取付固定部52は、一側が開放した袋状に設けられる。他方の取付固定部51は、傾斜樋9の取付部を兼用して、球タンク7及び傾斜樋9の撓みを防止するように、別体に形成した取付部材55によって機構板5の板状部から5cm程突出して設けられている。前記取付部材55は、図3及び図6,図7に示すように後面のほぼ中央に回動軸部58を突設すると共に取付固定部51に形成されている係止部56に係止する横向きL型の鉤片57が前記回動軸部58を定点としたほぼ点対称に設けられている。そして、取付部材55の前面には、球タンク7の取付片25及び傾斜樋9の取着片42が受けられる凹部59a,59bが形成されると共に、該凹部59aに前記係止孔22が係止する外向きL字状の係止片60が設けられると共に、前記ガイドリブ27がスライドする摺動溝33が形成され、さらに係止孔22に係止片60が係合した後に、球タンク7の側部に係止して復動を阻止する弾性係止片69を設けている。また、凹部59bには前記リブ壁43が嵌り傾斜樋9が位置決めされる溝部61が形成されている。該取付部材55は、図7に示すように取付固定部51に対して斜め状態で前記軸部58を軸孔62に貫挿し、該取付部材55を回動(図上時計回り方向)させ前記鉤片57を係止部56に係合させ、取付部材55が取付固定部51に固着される。また、図4に示すように傾斜樋9の下流側に位置させて、該傾斜樋9の後面壁31端部に設けられた差込片63が挿通係止する開口64を設けている。また、前記係止部材44は、図2及び図3に示すように基部65を前記取付固定部52に嵌る形状とすると共に、先端に前記鉤状突起45に係合するコ字状の掛止部67が形成される。
【0025】
なお、前記取付部材55を設けることなく、機構板5に所定高さの取付固定部51を立設するようにしてもよいが、実施の形態に示すように高さがあるため、機構板5の成形及び保管上別途形成するのが好ましい。また、取付部材55に球タンク7を係止する係止片60及び弾性係止片69を設けているが、万一該係止片60又は弾性係止片69が損傷しても取付部材55のみを交換すればよく、機構板5全体を交換することがなく無駄をなくすことができる。
【0026】
上記構成の球タンク7及び傾斜樋9の取付けは、次の如く行われる。先ず、傾斜樋9の右の差込片63を開口64に挿入し、左の取着片42を取付固定部51に当接させ、リブ壁43を溝部61に嵌めて上下左右の移動を規制する。そして、前記係止部材44の掛止部67を鉤状突起45に係合させて基部65を前記取付固定部52に嵌め込む。このとき、該傾斜樋9の取付けにより、前記取付部材55の取外し方向(図上反時計回り方向)への回動が規制され、該取付部材55が外れることがない。次に、球タンク7の右取付片26を前記係止部材44の基部65を押えるようにしながら、図3鎖線に示すように左取付片25の係止孔22に前記L型の係止片60を臨ませる。そして、この状態で球タンク7を前記取付部材55が固定される方向でもある右方向にスライドさせると、同図実線に示すように右取付片26が取付固定部52に貫挿し、前記係止部材44の抜脱を防ぐと共に、係止片60が係止孔22に係合して取着される。このとき、図6に示すように、押え片28が前記傾斜樋9の取付片42に重合して傾斜樋9の前方への移動を阻止すると共に、取付部材55に設けられた弾性係止片69が図2に示すように球タンク7の左取付片25に係止して、球タンク7の左方向への移動を阻止して、球タンク7及び傾斜樋9がビス着することなく確実に機構板5に取付けられる。このように、傾斜樋9は球タンク7を取着固定することで、係止部材44が撓みを防止した状態に確固として取付けられ、球タンク7を外さない限り傾斜樋9を取外すことはできない。
【0027】
前記屈曲樋10は、図8に示すように上流側を緩やかな湾曲状に形成し中流から下流側を連続して屈曲させて流勢を弱めるようにしており、コ字状に一側を開放した供給通路10aを一体に形成した裏枠体70に、該開放側を表枠体71で閉塞することで構成され、上流から中流にかけての通路幅を約20mmから12mmへと徐々に逓減するようにしている。そして、屈曲樋10を機構板5に仮止め状態に取着する係合手段としての係合片72が複数設けられ、該屈曲樋10の上面に位置する係合片72は、後述する係合部73が貫挿する開口74を介して設けられている。また、屈曲樋10の下流端に、図11に示すように後述する係止部材75が係止する係止リブ76が設けられ、供給通路10aの下端でありパチンコ球の流下に何等支障のない隅角位置に窓孔77が開設されている。
【0028】
また、屈曲樋10の取着部S1には、前記係合片72を上方から受入れ係合する係合部として上方が開放した袋状の係合受部73が設けられている。また、屈曲樋10の下流端近傍に位置して、該屈曲樋10を機構板5の取着部S1に着脱自在に固定する係止部材75が設けられている。前記係止部材75は、ほぼ角柱形状の塊体であり、前記係止リブ76に係止する係合部79と、その先端に前記供給通路10aの窓孔77に進退する嘴状の爪部80が形成されており、前記取着部S1に設けられた枠部78にスライド自在に設けられる。そして、係止部材75の位置決め手段として、係止部材75に弾性突起81が設けられ、前記枠部78に前記弾性突起81が係止する凹部82が形成されている。また、屈曲樋10の取着部S1に、該屈曲樋10の外周縁に当接し得るように、該屈曲樋10の係合方向を規制するガイドリブ36を設けている。なお、前記爪部80は、球供給樋10aに連続するパチンコ球間に入り込んで球止めしやすい先鋭な形状のほか、薄肉状のものであってもよい。そして、爪部80は前記係合部79と連設して設けることなく、個々に分離して設けるようにしてもよい。
【0029】
次に、図9及び図10を参照して球払出装置11の構成について説明する。球払出装置11は、箱枠状のケース体83に前記屈曲樋10の供給通路10aと連通する球通路84と、前記球通路84に進退自在に臨み最先のパチンコ球を制御支持する払出制御体85と、前記払出制御体85を駆動する電気的駆動源としてのソレノイド86とを備え構成している。そして、前記払出制御体85の上方に位置して鉛直面内で球荷重により回動する回転規制体87が回動自在に設けられ、球通路84を流下するパチンコ球の流速を制御すると共に、所定間隔をもって払出制御体85に導くようにしている。なお、前記回転規制体87を払出制御体85の回動面と直交する面内に設けるようにして、パチンコ球の流下方向を変化させて流速を制御するようにしてもよい。
【0030】
前記球通路84は、図6に示すように前記屈曲樋10の供給通路10aと連通する流入通路部84aと、前記払出制御体85の支持から外れて払出される排出通路部84bと球抜き通路部84cとで構成されている。なお、前記流入通路部84aは、前記回転規制体87の回転を促す方向に屈曲して形成され、前記払出制御体85の直上位置は、前記回転規制体87が球荷重により巻き込むように送り込むパチンコ球が側壁に衝止して噛まないように、回転方向に僅かながら湾曲傾斜させて回転方向の側壁を湾曲して設けられている。
【0031】
88は前記排出通路部84cに払出されたパチンコ球を検出するセンサであり、該センサ88は発光部と受光部とからなる光学式センサで、しかも排出通路部84bの中心線からずれた位置でその光軸が交差するように配置される。そして前記払出制御体85による拘束から解放されたパチンコ球が光軸を遮ることで該パチンコ球を検知し得るように配置される。言い換えれば、払出制御体85により制止されている最先のパチンコ球は光軸を遮断することなく未だ検知されない状態にある。
【0032】
前記回転規制体87は、図10に示すように外周に凹凸部としての凹凸歯87a,87bを複数(本実施の形態において5個)設けたスプロケットタイプで、前記球通路84内に臨んで流入通路部84aのパチンコ球を凹歯87aで受入れて、該パチンコ球の重量が該回転規制体87に回転トルクを及ぼすように軸支87cしている。そして、パチンコ球を凹凸歯87a,87bで支持しパチンコ球を自重で流下させることにより、順方向に従動回転するようにしている。前記凸歯87bの頂点から背面にわたり、回転規制体87の回転中心87cからの距離が漸次減少する巴形状として、凸歯87bで支持されたパチンコ球を凹歯87aに素早く受入れるようにしている。このため、高速回転による払出しに対応することができる。
【0033】
前記払出制御体85は、排出通路部84bの内周側に支軸89により揺動自在に軸支され、球通路84に進退する支持部85aが嘴状に尖って先細テーパ状に形成されており、基部に透孔90が開設され、該透孔90に略く字状に形成したリンク部材91の係合ピン91aを係合させている。また、リンク部材91は、払出制御体85の下方に位置して軸93により回動自在に軸着され、後端に二股状の係合部94が形成されており、ソレノイド86のプランジャ86aに固着された操作体92の突片92aを係合させている。そして、ソレノイド86を励磁することによってプランジャ86aがスプリング86bの弾性に抗して牽引されることから、リンク部材65を介して該払出制御体85が回動軸89を中心として回転し、先端支持部85aが球通路84の内周壁に開設された窓孔96より球通路84に出没動することで、供給通路部84aの最先パチンコ球の流下を制止し得るように構成している。なお、前記リンク部材91の上面に支持部91bが形成されており、前記払出制御体85を球通路84から針金等により回動させ、不正にパチンコ球を払出そうとしても、払出制御体85の下端が前記支持部91bに接触衝止して、払出制御体85の回動を阻止し、不正行為を防止する機能を備えている。
【0034】
また、前記球払出装置11には球抜き装置97が設けられている。該球抜き装置97は、図9に示すように排出通路部84bと球抜き通路部84cとを切替える切替弁98と該切替弁98を作動させる作動部材99とで構成されている。該作動部材99はケース体83に回動自在に設けられ、一側に前記ソレノイド86のプランジャ86aを強制的に作動させる操作部99aを有し、他側に前記切替弁98と連繋する長孔99bを形成している。前記切替弁98は払出制御体85の下方に位置して排出通路部84cと球抜き通路部84dとを切替えるように回動自在に軸支され、該切替弁98の一端に形成された軸ピン98aを前記長孔99bに遊嵌し、作動部材99を回動させることで切替弁98が回動するようにしている。100a,100bは作動部材99の常態位置と球抜き位置とを規制する位置決め突起であり、作動部材99に切溝により形成した弾性係止片101が係止するようにしている。球抜き操作は、前記作動部材99を図上反時計回り方向に回動させると、それに伴い切替弁98が回動すると共に、操作部99aが上動し、該操作部99aが前記ソレノイド86のプランジャ86aを強制的に上動して、払出制御体85を作動させてパチンコ球を排出通路部84bに排出し、切替弁98により切替えられた球抜き通路部84cに該パチンコ球を導き球抜きする。このとき、作動部材99は、弾性係止片101が前記位置決め突起100bに係止して位置決めされ、球抜き状態を維持している。このように、作動部材99を操作すると切替弁98を切替えると共に、ソレノイド86のプランジャ86aを強制的に上動させることができるので、球抜きを手動で行うことができ、球抜き時にわざわざソレノイド86に通電して励磁させることがない。なお、この実施の形態において作動部材99と切替弁98とを別部材としたが、切替弁98にソレノイド86のプランジャ86aを強制的に作動させる操作部を一体に設けるようにしてもよい。
【0035】
前記ケース体83の一側上下には、該球払出装置11を機構板5に取着するための鉤状の掛合片103が突設されると共に、位置決め突起104が形成され、他側に固定係止部材105が嵌る凹溝106を形成している。該固定係止部材105は、幅が約18mmで辺長がそれぞれ18,36,18mmのコ字状に形成され、対向片の両端に係止孔95が形成されており、内壁に2条の補強リブ107を設けて僅かに撓むようにしている。なお、前記固定係止部材105は、前記センサ88の取付けにも使用される。
【0036】
一方、機構板5に設けられる球払出装置11の取着部S2には、前記位置決め突起104が嵌る開口108及び前記掛合片103が係止する掛止孔109がほぼ同寸法幅に開設されている。また、前記球供給路部84aを挟むように対向位置して立壁110が補強リブ110aと共に立設され、該立壁110の上部外方に前記固定係止部材105の係止孔95が係止する係止爪111が下向きテーパ状に形成されている。
【0037】
上記屈曲樋10及び球払出装置11の取付けは、先ず球払出装置11を図9及び図10に示すように前記掛合片103を前記掛止孔109に上方から臨むように掛止めして位置決め突起104を開口108に嵌合する。そして、前記固定係止部材105を立壁110を跨ぐように嵌め込み、係止孔95を係止爪111に係止させると、固定係止部材105が凹溝106に嵌り、球払出装置11の抜脱方向の移動を阻止する。次に、前記屈曲樋10の取付けは、前記係合片72を前記係合受部73の上方から臨ませるように下方にスライドさせて係合させる。このとき、屈曲樋10の下端は図11(イ)に示すように前記球払出装置11の球通路84の始端部に接する状態となる。そして、前記係止部材75の摘み片75aを摘んでスライドして、図11(ロ)に示すように係合部79を係止リブ76に係止させ屈曲樋10の上動を阻止して固着する。このとき、係止部材75は前記弾性突起81が凹部82に嵌り位置決めされる。
【0038】
次に、保守・交換のために球払出装置11を外す際に球止めするには、図11(ロ)実線位置から係止部材75の摘み片75aを摘んでスライドさせて図11(ロ)鎖線位置に変位させ、球止部となる爪部80が窓孔77から供給通路10aに突入して該供給通路10aの最下端に位置するパチンコ球の流下を阻止して球止めする。このとき、図10に示すように爪部80が先鋭であり、しかも供給通路10aの隅角に進入するため、供給通路10a内のパチンコ球を上動させたり干渉したりすることなく確実に球止めすることができる。また、係止部材75は係合部79が係止リブ76に係止した状態であり屈曲樋10は外れることはない。この状態で、球払出装置11を取着している固定係止部材105を外すことで、前記掛合片103と前記掛止孔109との係合が解除でき球払出装置11を取外すことができる。このとき、爪部80により屈曲樋10のパチンコ球が球止めされているので、球零れを起しパチンコ球が床に散乱することはない。なお、この実施の形態において、球払出装置11の取着手段を固定係止部材105としたが、取着手段は何等限定されるものではなく、ビス着等により取着するようにしてもよい。そして、再度球払出装置11を取着し、係止部材75を操作して図11(ロ)実線位置にスライドさせて、爪部80を供給通路10aから後退させて球止めを解除すれば、供給通路10aのパチンコ球が球払出装置11に供給される。
【0039】
なお、前記係止リブ76を設けることなく、屈曲樋10の裏枠体70又は表枠体71ケース体83に直接係止部材75を係合させるようにしてもよい。また、前記係止部材75を左右スライド式としたが、通路10aに対して回動式であっても前後又は斜め方向のスライド式であってもよく、球供給樋8を機構板5に固定する位置と球供給樋8を機構板5に固定すると共に、球止めする位置とに変位自在に設けるようにすればよい。また、実施の形態において係止部材75を屈曲樋10の下流側に位置して設けるようにしたが、その配設位置に限定されるものではなく、従来のように屈曲樋10の上流部に設けるようにしてもよい。
【0040】
図12は、係止部材75に球払出装置11の固着機能を設けた実施の形態を示し、前記固定係止部材105に代えて係止部材75により取着固定するようにしている。なお、前記実施の形態と同じ構成には同一符号を付して説明する。この実施の形態において、球払出装置11の上方に凹欠き112aを介して上向きL字状の押え片112が設けられ、屈曲樋10には前記係止リブ76に代えて係止片113が設けられている。また、屈曲樋10及び球払出装置11を機構板5に着脱自在に固定する係止部材75は、前記係合部79が前記係止片113に係止するように段状に形成され、下方に球払出装置11を固着する固定片114を設け、スライド方向に供給樋10内に突入してパチンコ球の流下を阻止する球止部として先鋭の爪部80を設けている。そして、前記係止部材75は、屈曲樋10及び球払出装置11を機構板5に固定する位置と該屈曲樋10を機構板5に固定する位置とに変位自在に屈曲樋10の下流端近傍に設けられる。
【0041】
上記構成の屈曲樋10及び球払出装置11の取付けは、図9及び図10に示すように球払出装置11を掛合片103を掛止孔109に掛合することにより仮止め状態にすると共に、屈曲樋10を係止片72と係合受部73との係合により仮着する。そして、係止部材75を図12(イ)実線位置から鎖線位置にスライドさせて、係合部79を係止片113に係合させると共に、固定片114により押え片112を押え、屈曲樋10及び球払出装置11を固定する。このとき、図12(ロ)に示すように弾性突起81が凹部82に嵌り位置決めされており、球止部80は窓孔77から後退した状態におり、供給通路10aをパチンコ球が流下し得る状態となっている。
【0042】
次に、保守・交換のために球払出装置11を外すには、図12(ロ)鎖線に示すように係止部材75をさらにスライドして固定片114を押え片112の凹欠き部112aに位置させ、押え片112との係合を解除する。同時に前記爪部80が窓孔77から屈曲樋10の供給通路10a内に突入し、該供給通路10a内のパチンコ球の流下を阻止して球止めされる。この状態で、球払出装置11の掛合片103と掛止孔109の係止を解除して該球払出装置11を取外すことができる。このとき、供給通路10aのパチンコ球は、前記爪部80で球止めされているので球零れを起すことはない。そして、再度球払出装置11を取着するには、掛合片103を掛止孔109に係止した仮止め状態で、係止部材75を操作して図12(ロ)鎖線位置から実線位置にスライドさせると、固定片114が押え片112を押え球払出装置11が固定される。このとき、前記爪部80が同時に移動して窓孔77から後退し、球止めが解除されて供給通路10aのパチンコ球が球払出装置11に供給される。このように、球払出装置11を外す際には、必ず球止部となる爪部80が供給通路10a内に進入して球止状態となるので球零れの心配はない。しかも、逆に係止部材75により球払出装置11を係止すれば必然的に球止め解除されるので、球止解除をし忘れることがない。このため、パチンコ球が供給されず賞球等が払出されないということが起こらず遊技者に迷惑をかけることがない。なお、係止部材75が図12(ロ)から屈曲樋10が外れる図12(イ)位置に容易に移動しないように別途係止手段を設けるのが好ましい。また、押え片112を設けることなく球払出装置11のケース体83に直接係止部材75を係合させるようにしてもよい。
【0043】
図13はさらに他の実施の形態を示し、係止部材75を屈曲樋10に設けるようにしている。この実施の形態において、係止部材75は屈曲樋10の下流端部近傍に板状部115を介して軸部116に回動自在に設けられ、屈曲樋10及び球払出装置11を機構板5に固定する位置と該屈曲樋10のみを機構板5に固定する位置とに変位自在に設けられている。該係止部材75は、筒部117から屈曲樋10を固着する係合部としての係止片118と該係止片118とほぼ90°ずらした位置に、前記球払出装置11に係止して該球払出装置11を固着する固定片119を設けている。前記係止片118の外周は、軸部116を中心とした円弧状に形成している。そして、前記爪部に替えて、前記係止片118の先端に供給通路10aの窓孔77から進退する球止部として嘴状の爪片120が設けられている。一方、機構板5には前記係止片118が係合する係止部121が前記係止部材75の通過間隔を離して突設されており、係止部121の下面は前記係止片118の円弧面にほぼ合致する形状に形成されている。なお、一方の係止部121bの端部を係止片118の円弧面より小径として軸部116側に湾曲させて、係止部材75の回動範囲を規制する規制部121cとしている。また、この実施の形態の球払出装置11には、上部一側壁に押え片122が設けられる。さらに、係止部材75の位置決め手段として、係止片118及び固定片119の下面に小突起81aを突設し、一方、押え片122及び板状部115の上面に凹部82を設けて該凹部82に小突起81aを嵌合させるようにしている。なお、係止片118及び固定片119を個々に設けるようにしたが、係止片118及び固定片119を連設状の一体物として供給樋8及び球払出装置11を固定する係合部として設けるようにしてもよい。
【0044】
上記実施の形態の屈曲樋10及び球払出装置11の取付けは、前記実施の形態と同様に球払出装置11を掛合片103と前記掛止孔109との係合により機構板5に仮止め状態にすると共に、屈曲樋10を係止片72と係合受部73との係合により機構板5に仮着する。そして、係止部材75を変位操作して図13(イ)鎖線位置から実線位置に回動させて、係止片118を係止部121bに係合させると共に、固定片119により押え片122が押え込まれる。これにより、屈曲樋10は上動を阻止され、球払出装置11は後方への移動を阻止され、屈曲樋10及び球払出装置11の双方が1つの係止部材75により確実に機構板5に固着される。このとき、屈曲樋10を外す方向(図において上方向)に移動させようとして、係止部材75が係止部121bによりさらに時計回り方向に回動しようとするも、前記係止部121bに設けられた回動規制部121cにより回動が規制され、係合状態が確実に保持される。
【0045】
次に、前記球払出装置11を外すには、係止部材75を変位操作して図13(ロ)実線位置に回動させて、固定片119を押え片122から外すと共に、係止片118を係止部121aに係合させ、位置決めの小突起81aが凹部82に嵌ると、爪片120が窓孔77から供給通路10a内に突入して供給通路10aのパチンコ球の流下を阻止する。そして、球払出装置11の掛合片103と前記掛止孔109との係合を解除して機構板5から取外すことができる。このとき、屈曲樋10のパチンコ球は前記爪片120により球止めされているため、球零れを起すことはない。
【0046】
なお、係止部材75に球払出装置11の固着機能を付加するようにしたが、直接球払出装置11に係止することなく、例えば、球払出装置11を覆うカバー体を係止するようにしてもよい。当然カバー体を係止している状態では球払出装置11が外されることはなく、カバー体の係止状態を解除したときに、前記球止部としての爪部80,爪片120が供給通路10a内に進入して球止めされるようにすれば、カバー体を開放して球払出装置11を取外しても、決して球零れを起すことはない。よって、直接係止部材75で球払出装置11を固着するのと同じように、球払出装置11を取外す作業をする際には必ず球止めをすることになり、同様の効果を奏することができる。このとき、球払出装置11の固着方法は、前記実施の形態と同様の掛合片103による固着であっても、屈曲樋10のようにスライドによる固着であっても、該カバー体により固着されるようにしてもよく、固着方法は限定されるものではない。特に、球払出装置11をパチンコ球の流下方向にスライドさせて固着する場合には、当然通路間にそのスライド量の隙間が生じるため、カバー体にその隙間を埋める通路部を形成して、カバー体を装着した状態で該通路部が前記隙間を埋めるようにして、球払出装置11の移動を阻止すると共に、パチンコ球が確実に流下するようにしてもよい。なお、前記カバー体は軸支部により回動自在に設けられたものであってもよい。
【0047】
また、実施の形態において、球供給樋8を取着する基板を機構板5としたが、例えば、前記機構板5を介すことなく直接球供給樋8を取付ける前面枠2自体(裏面板状部)であってもよい。さらに、前記機構板5又は前面枠2に球供給樋8及び球払出装置11を個々に取付ることなく、前記球供給樋8及び球払出装置11を1つの裏機構としてユニット化するようにしてもよく、このときの基板は、該球供給樋8及び球払出装置11をユニット化するために組付けるベース板である。
【0048】
また、上記実施の形態は屈曲樋10の取付けについて説明したが、傾斜樋9の取付けとしてもよい。具体的には、前記傾斜樋9の流下端近傍に設けられ該傾斜樋9を基板に着脱自在に係止する係止部材75を設け、前記係止部材75は、前記傾斜樋9を基板に固定する位置とその係止状態を保持しつつ球止めする位置とに変位自在に設けるようにすればよい。さらに、係止部材75に前記屈曲樋10の取付機能を付加するようにしてもよい。このとき、屈曲樋10の係止状態を解除したときに球止部が前記傾斜樋9内に突入して、該傾斜樋9内のパチンコ球の流下を阻止するようにするのが好ましい。
【0049】
なお、実施の形態において球供給樋8を1条で流下するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、2条以上の複数であってもよいのはいうまでもなく、さらに複列又は半複列で流下する幅広の通路としても、該幅広の通路を漸次絞るようにして整列させるようにしてもよい。このとき、当然球止部は球供給樋8のパチンコ球の流下を阻止する幅,個数が設定される。また、球タンク7に貯留されたパチンコ球を、傾斜樋9及び屈曲樋10を介して球払出装置11に供給するようにしたが、パチンコ遊技機にパチンコ球を補給する球供給樋としての補給樋から直接球払出装置11に供給するようにしてもよい。このとき、補給樋を係止部材75で固着すると共に球止めし得るようにすればよい。また、当然のことながら球払出装置11は、上記実施の形態に限られるものではなく、パチンコ球の球荷重により払出されるのものであっても、ケース体に収納されたパチンコ球を払出すものであってもよい。
【0050】
また、本願発明は、打球を発射レールに1個ずつ送り込む打球供給装置の取着構造にも適用でき、打球供給装置の取外し時に打球供給皿のパチンコ球を整列して導く整流通路の球止めをし得るようにすればよい。
【0051】
なお、実施の形態において、パチンコ遊技機として説明したが、パチンコ遊技機とは、パチンコ球を使用して遊技する遊技機であり、直接パチンコ球を遊技盤面に打ち込んで遊技をするものであっても、パチンコ球を賭数として回収して遊技する所謂「パチロット」であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係るパチンコ遊技機によれば、球払出装置にパチンコ球を供給する球供給樋と、前記球供給樋を基板に着脱自在に固定する係止部材とを備え、前記係止部材は、前記球供給樋を基板に固定させた状態で該球供給樋内のパチンコ球の流下を阻止する爪部とを有し、前記係止部材により前記球供給樋を固定する位置と、前記球供給樋を固定すると共に、前記爪部により球止めする位置とに変位自在に設けたので、球供給樋を基板に固定すると共に確実に球止めができ、部品点数を削減してコストの低減を図り、作業能率を向上することができる。
【0053】
さらに、係止部材に球払出装置を固定する係合部を設けることにより、該球払出装置の係止状態が解除されたときに前記球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止するようにしたので、球払出装置の取着時の必然的な操作により確実に球止めができパチンコ球が外へ零れ落ちることはない。しかも、球払出装置を固定すると球止めも解除され、球止め解除のし忘れもなく遊技に支障をきたすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図2】球タンク部分の正面図である。
【図3】球タンク部分の平面断面図である。
【図4】傾斜樋部分の平面断面図である。
【図5】傾斜樋の要部正面断面図である。
【図6】取付固定部の側面図である。
【図7】取付部材の取付けを示す作用説明図である。
【図8】屈曲樋及び球払出装置部分の正面図である。
【図9】球払出装置部分の正面図である。
【図10】球払出装置部分の正面断面図である。
【図11】(イ),(ロ)は、係止部材の作用を示す要部正面図である。
【図12】(イ),(ロ)は、係止部材の他の実施の形態を示す要部正面図である。
【図13】(イ),(ロ)は、さらに係止部材の他の実施の形態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
5 機構板(基板)
8 球供給樋
9 傾斜樋(球供給樋)
10 屈曲樋(球供給樋)
11 球払出装置
72 係合片(係合手段)
73 係合部(係合手段)
75 係止部材
77 窓孔
79 係合部
80 爪部
114 固定片
118 係止片(係合部)
119 固定片
120 爪片(爪部)
121 係止部

Claims (4)

  1. 球払出装置にパチンコ球を連続して供給する球供給樋と、前記球供給樋を基板に仮止め状態に係止する係合手段と、前記仮止め状態の球供給樋を基板に着脱自在に固定する係止部材とを備え、
    前記係止部材は変位操作して前記仮止め状態の球供給樋を基板に固定させた状態にて該球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止する爪部を有していることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 所定個数のパチンコ球を払出す球払出装置と、前記球払出装置にパチンコ球を連続して供給する球供給樋と、前記球供給樋を基板に仮止め状態に係止する係合手段と、前記球供給樋の流下端近傍に設けられ前記仮止め状態の球供給樋及び球払出装置を基板に着脱自在に固定する係止部材とを備え、
    前記係止部材は、前記仮止め状態の球供給樋及び球払出装置を基板に固定する位置と前記仮止め状態の球供給樋のみを基板に固定する位置とに変位自在に設けられ、前記仮止め状態の球供給樋のみを基板に固定させた状態にて該球供給樋内に突入してパチンコ球の流下を阻止する爪部を有していることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 前記係止部材の爪部は前記球供給樋の隅角に臨んで球止めするようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記係止部材を前記球供給樋に設けると共に前記基板に該係止部材が係合する係止部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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