JP2004351004A - 電気粥調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部にヒータ5が設けられた調理器本体1に挿装される内釜7に、内周側に設置部16が形成されると共にこの設置部16の外周側に第一の蒸気孔18が形成された略環状の蓋基体12と、前記設置部16に設置される透明な窓体13と、前記蓋基体12の上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔18と連通可能な第二の蒸気孔24が形成された略環状の開閉体14とを有する蓋体11を載せて前記内釜7の開口を覆う電気粥調理器であり、前記開閉体14を蓋基体12に対して回動させて前記第一の蒸気孔18と第二の蒸気孔24の位置関係を調整することで、一つの蓋体11を炊粥処理と長時間の発芽処理に用いることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は電気粥調理器に関するものであり、特に、炊粥処理の他に、穀類等に対して長時間の発芽処理を行うことができる電気粥調理器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種の電気粥調理器としては、例えば以下のものが知られている。
【0003】
【文献1】
実公平6−37778号公報
【0004】
これは、炊粥処理が可能な炊飯器である。そして、炊粥処理を行う場合、洗米された米及び炊粥に適した量の水が入った釜(内釜)に、窓孔(蒸気孔)が形成された蓋体を取り付けて、所定の制御を行いながらヒータに通電することで、粥が炊かれる。なお、このように炊粥処理を行う場合、一般的な炊飯処理に比較して、釜内の水量が多く吹きこぼれ易いため、前記蓋体に形成された窓孔の開口面積は比較的大きく形成されている。
【0005】
ところで、最近では健康食品が好まれる傾向があり、その一例として、例えば発芽玄米が食されるようになっている。この発芽玄米は、玄米を適温の水に長時間浸漬することによって得られるものである。そして、このような発芽玄米を製造することができる調理器として、以下のものが知られている。
【0006】
【文献2】
特許第3165380号公報
【0007】
これは、ヒーターが内蔵された外装体(調理器本体)に加熱釜(内釜)を収容し、外装体の開口部を閉止するように蓋体を載せ、前記加熱釜内で水に浸漬させた玄米を長時間加温することで発芽処理を行うと共に、玄米の発芽処理が終了した後に炊粥処理を行うものである。
【0008】
このような電気粥調理器において、玄米の発芽処理に長い時間を要するので、この処理の間に空気中の埃や菌等が加熱釜内に入らないように、また、水温をやや高めに保つために、蓋体で加熱釜の上方を覆う必要がある。そして、この蓋体は、加熱釜内に収容された玄米の発芽の様子が確認できるようにするために、透明であることが望ましい。しかしながら、前述したように、電気粥調理器においては、炊粥処理時の吹きこぼれ防止のために蓋体に比較的開口面積の広い開口(蒸気孔)を形成する必要があるため、このような蓋体で加熱釜の上方を覆ったとしても、発芽処理時に空気中の埃や菌が加熱釜内に入ってしまうことを防ぐことができないばかりでなく、保温性が低く、加熱釜内の水温を保つために余計な電力が必要となる。このため、文献2においては、発芽処理時に用いる蓋体と、炊粥処理時に用いる蓋体とを別々に用意している。しかしながら、このように発芽処理時用の蓋体と炊粥処理時用の蓋体を設けた場合、一方の処理を行っている際に他方の処理で用いる蓋体が邪魔になるばかりでなく、収納に必要なスペースを余分に要するという問題があった。
【0009】
本発明は以上の問題点を解決し、一つの蓋体で炊粥処理にも発芽処理にも使用できると共に、使用時に内部の様子を確認することができる蓋体を有する電気粥調理器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の電気粥調理器は、調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、前記蓋体が、内周側に設置部が形成されると共にこの設置部の外周側に第一の蒸気孔が形成された略環状の蓋基体と、この蓋基体の設置部に設置される透明な窓体と、前記蓋基体の上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有するものである。
【0011】
本発明は以上のように構成することにより、内釜内で穀類等に対して長時間の発芽処理を行う場合、前記開閉体を回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらすことで、前記蓋体の内外を遮断すると共に、前記内釜内の様子が前記透明な窓体を通して確認される。また、炊粥処理を行う場合、前記開閉体を回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を重ねることで、前記蓋体の内外を連通させると共に、前記ヒータを動作させることで内釜内を加熱し、発生した蒸気を前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を介して前記蓋体の外部に放出する。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載の電気粥調理器は、請求項1において、前記環状の開閉体の内周縁の径が、前記窓体の径よりも小さく形成されているものである。
【0013】
本発明は以上のように構成することにより、窓体を持ち上げることで開閉体も持ち上がると共に、この開閉体に遊嵌している蓋基体も持ち上がる。
【0014】
また、本発明の請求項3に記載の電気粥調理器は、請求項2において、前記開閉体の下方に、この開閉体と同軸で且つ前記蓋基体の上面に当接するリブを形成すると共に、このリブの外径が、前記窓体の外径より大きく、且つ、前記リブの高さが、前記設置部に置かれた状態の窓部に前記開閉体が接触しないのに十分な高さに形成されているものである。
【0015】
本発明は以上のように構成することにより、前記開閉体を回動させる際に前記窓部と接触しない。
【0016】
また、本発明の請求項4に記載の電気粥調理器は、調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、前記蓋体が、少なくとも中央部が透明であると共に外周側に第一の蒸気孔が形成された蓋基体と、前記蓋基体の外周側上部又は外周側下部に対して同軸状に相対的に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有するものである。
【0017】
本発明は以上のように構成することにより、内釜内で穀類等に対して長時間の発芽処理を行う場合、前記開閉体を前記蓋基体に対して相対的に回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらすことで、前記蓋体の内外を遮断すると共に、前記内釜内の様子が前記蓋基体の透明な中央部を通して確認される。また、炊粥処理を行う場合、前記開閉体を前記蓋基体に対して相対的に回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を重ねることで、前記蓋体の内外を連通させると共に、前記ヒータを動作させることで内釜内を加熱し、発生した蒸気を前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を介して前記蓋体の外部に放出する。
【0018】
更に、本発明の請求項5に記載の電気粥調理器は、請求項4において、前記蓋基体が透明な材質で一体に形成されているものである。
【0019】
本発明は以上のように構成することにより、前記蓋体が少ない部品点数で構成される。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、本発明の第一の実施形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。なお、以下の実施形態において、図1の状態を基準として前後上下左右を規定する。また、本実施例では、玄米に対して発芽処理を行うことができる電気粥調理器について説明する。
【0021】
1は調理器本体である。この調理器本体1は、合成樹脂製の外装体2と、この外装体2の内側に設けられた金属製の内ケース3と、この内ケース3の底部に設けられた伝熱ブロック4と、この伝熱ブロック4に固着されたヒータ5と、前記外装体5の正面側に設けられた操作部6とを有している。なお、このような調理器本体1の基本構造は、電気粥調理器又は炊飯器として一般的であるので、調理器本体1のこれ以上の詳細な説明は省略する。
【0022】
前記内ケース3内には、上端部近傍にフランジ部7Aが形成された内釜7が着脱自在に設置されており、この内釜7の底部が前記伝熱ブロック4の上面に当接している。この内釜7はアルミニウムで形成されていると共に、その内面が弗素樹脂でコーティングされている。そして、前記フランジ部7Aは、前記調理器本体1から露出している。更に、前記内釜7の内側には、籠体8が着脱自在に設置されている。この籠体8は、金網を籠状に成形することで形成された籠本体8Aと、この籠本体8Aの上端で外周方向に突出したフランジ状の支持部8Bと、この支持部8Bに取り付けられた把持部8Cとで構成されている。なお、前記籠本体8Aは、抗菌性を有する銅によって形成されていると共に、前記籠本体8Aは、その網目から玄米がこぼれないのに十分な細かさに形成されている。そして、前記籠体8を前記内釜7に設置すると、前記支持部8Bが前記フランジ部7に載った状態となると共に、前記籠本体8Aの底部は前記内釜7の底部から浮いた状態となる。また、前記籠体8の籠本体8Aの底部には、抗菌性を有する平板状の銅板9が着脱自在に設置されていると共に、この銅板9上に、同じく抗菌性を有する銅によって形成された抗菌部材10が着脱自在に設置されている。なお、この抗菌部材10は、平面略X字状に形成されている。
【0023】
前記内釜7のフランジ部7Aには、蓋体11が載置される。この蓋体11は、略環状の蓋基体12と、この蓋基体12に設置された耐熱強化ガラス製の窓体13と、前記蓋基体12の上部に回動自在に遊嵌した略環状の開閉体14と、前記窓体13の中央に取り付けられた摘み部15とで構成されている。
【0024】
前記蓋基体12は、全体として内側が高く形成されていると共に、その内周縁近傍に、やや低くなった段差状の設置部16が前記蓋基体12と同軸状に且つ一体に形成されている。また、前記設置部16の外周側には、複数の蒸気単孔17が形成されている。これらの蒸気単孔17は、前記蓋基体12の周方向に三つ近接して設けられており、これら三つの蒸気単孔17からなる第一の蒸気孔18が、前記蓋基体12上に等角度間隔で三組設けられている。また、前記蓋基体12の外周縁には、切欠部19が一体に形成されており、前記開閉体14を前記蓋基体12に遊嵌させる際に、前記開閉体14の後述する係合爪22がこの切欠部19を通ることになる。更に、前記蓋基体12の外周縁下方には、下方及び外側方に突出した足部20が一体に形成されている。そして、前記蓋体11を前記フランジ部7Aに載置した際に、この足部20が前記フランジ部7Aに載ると共に、前記フランジ部7Aと前記蓋基体12の下縁との間に前記足部20の高さ分の隙間が生じるように形成されている。
【0025】
また、前記窓体13は、平面形状が略円形で且つ中央が高くなった略球面状に形成されている。そして、前記窓体13の外縁には、この外縁の保護及び使用者の怪我の防止のために、保護体21が取り付けられている。なお、前記窓体13は、その外径が前記設置部16の外径よりも小さく且つ前記設置部16の内径よりも大きく形成されている。従って、前記蓋基体12、窓体13及び開閉体14を組み立てると、前記窓体13は蓋基体12の設置部16上に設置され、この設置部16の内側から脱落することがない。
【0026】
また、前記開閉体14は、全体として内側が高く形成されていると共に、その内径が前記窓体13の外径よりも小さく形成されている。そして、この開閉体14の外周縁下部には、内側方に突出した係合爪22が一体に形成されている。なお、この係合爪22は、前記切欠部19に対応して形成されている。そして、前記開閉体14の内周縁よりもやや外周寄りの下方には、この略環状の開閉体14と同軸にリブ23が形成されている。このリブ23は略環状に形成されており、その外径が前記設置部16の外径よりも小さく形成されていると共に、その内径が前記窓体13の外径よりも大きく形成されている。また、前記リブ23の高さは、前記窓体13外周の保護体21の高さよりも高く、且つ、前記開閉体14におけるリブ23よりも内側の部分が、前記設置部16に置かれた状態の窓体13に接触しないのに十分な高さに形成されている。従って、前記蓋基体12の設置部16に窓体13を載せ、前記開閉体14の係合爪22が前記蓋基部12の切欠部19を通るように、前記蓋基体12の上方から前記開閉体14を載せ、この開閉体14を蓋基体12に対して右回りに回動させてこれら蓋基体12と開閉体14を遊嵌させることで、前記蓋基体12、窓体13及び開閉体14を組み立てると、この開閉体14は、そのリブ23が前記蓋基体12の設置部16上で且つ前記窓体13の外側に設置される。また、前記開閉体14は、前記蓋基体12の上方ばかりでなく、前記窓体13の外周部の上方も覆うことになり、前記窓体13の摘み部15を把持して持ち上げたとしても、前記開閉体14及びこの開閉体14に遊嵌している蓋基体12が前記窓体13から脱落することがない。また、この開閉体14の外周下縁は、前記蓋基体12の足部20に載った状態で当接する。更に、前記開閉体14には、前記第一の蒸気孔18に対応して第二の蒸気孔24が前記開閉体14の周方向に形成されている。なお、前記第二の蒸気孔24は、その周方向の長さが前記第一の蒸気孔18の周方向の長さよりもやや長く形成されていると共に、その幅が前記第一の蒸気孔18の幅とほぼ同じに形成されている。更に、前記開閉体14の上面には、この開閉体14を前記蓋基体12に対して相対的に回動させるための回動摘み25が一体に形成されている。
【0027】
次に、本発明の作用について説明する。最初に、玄米の発芽処理について説明する。先ず、使用者は、発芽させる玄米を洗う。そして、予め底部に銅板9が設置され、且つ、この銅板9上に前記抗菌部材10が設置された状態の籠体8内に、前記洗われた玄米を収容する。そして、この玄米が収容された籠体8を前記内釜7に設置し、適量の水を注ぐ。なお、この場合の水の適量とは、前記玄米による吸水を考慮し、玄米が浸る量よりも十分多い量である。そして、前記籠体8が収容された内釜7を、前記調理器本体1の内ケース3内に設置し、前記伝熱ブロック4に載置する。更に、前記内釜7のフランジ部7Aに前記蓋体11を載置し、前記回動摘み25を摘んで開閉体14を回動させ、前記第一の蒸気孔18と第二の蒸気孔24が重ならないようにずらす。なお、前記蓋体11を内釜7に載置する際に、摘み部15を把持して持ち上げることで、この摘み部15が取り付けられた窓体13が持ち上がって前記開閉体14の内周側下面に当接し、この開閉体14も持ち上がる。そして、この開閉体14と遊嵌している蓋基体12も持ち上がる。即ち、前記摘み部15を把持して窓体13を持ち上げることで、前記蓋体11全体が持ち上がることになる。
更に、前記操作部6を操作して前記ヒータ5に通電する。この状態で、前記ヒータ5が発する熱は、前記伝熱ブロック4を経て前記内釜7に伝わり、この内釜7内の水が温められる。なお、前記蓋体11の両蒸気孔18,24が連通していないので、空気中の埃や菌が両蒸気孔18,24を通って前記内釜7内に侵入することが防止されるばかりでなく、前記内釜7内に外気が殆ど流入せず、また前記内釜7内の空気も外部に流出しないので、前記内釜7内の保温性が高くなる。このため、前記内釜7内の籠体8,銅板9,抗菌部材10が抗菌性を有していることと相まって、前記内釜7内を衛生的に保つことができるばかりでなく、発芽処理期間中の前記内釜7内の水温を保つために必要な電力を抑えることができる。そして、前記ヒータ5で前記内釜7内の水を所定時間所定温度に保つことによって、玄米が発芽する。なお、前記ヒータ5は所定時間が経過すると通電が停止される。そして、このヒータ5への通電が停止した段階で、玄米の発芽の状態が不十分で再加温する必要が生じる場合も起こり得るが、玄米の状態が窓体13を通して蓋体11を開けることなく外部から確認することができるので、蓋体11を開けて内釜7内の水温を下げてしまい、再加温する時に余計な電力を消費してしまうという虞を一掃することができる。
【0028】
次に、炊粥処理について説明する。発芽玄米を用いて炊粥する場合、使用者は前述の発芽処理が終了した後、前記蓋体11を内釜7から取り外し、前記把持部8Cを把持して前記籠体8ごと発芽玄米を内釜7から取り出す。そして、前記内釜7内に残った水を捨てて内釜7を洗浄し、前記籠体8内の発芽玄米を洗浄し、この洗浄された発芽玄米を前記内釜7内に収容した後、この内釜7内に適量の水を注ぐ。また、白米を用いて炊粥する場合、使用者は白米を研いだ後、この研がれた白米を内釜7に収容する。更に、前述の発芽玄米と研がれた白米を混合して内釜7に収容し、この内釜7に適量の水を注いでも良い。なお、内釜7内に注がれる水の適量は、内釜7内に収容された米の種類が発芽玄米か白米か混合米かによって異なり、また、混合米の場合であっても、発芽玄米と白米の割合によって異なる。そして、上記米及び適量の水が収容された内釜7を前記調理器本体1の内ケース3内に設置し、伝熱ブロック4上に載置する。更に、前記内釜7のフランジ部7Aに前記蓋体11を載置し、前記回動摘み25を摘んで開閉体14を回動させ、前記第一の蒸気孔18と第二の蒸気孔24が重なるようにする。更に、前記操作部6を操作して前記ヒータ5に通電する。この状態で、前記ヒータ5が発する熱は、前記伝熱ブロック4を経て前記内釜7に伝わり、この内釜7内で炊粥される。なお、前記蓋体11の両蒸気孔18,24が連通しているので、炊粥によって発生した水蒸気は前記両蒸気孔18,24を経て前記蓋体11の外部に放出される。また、発生した水蒸気の一部は、前記内釜7のフランジ部7Aと前記蓋体11の蓋基体12の下縁との間から前記蓋体11の外部に放出される。このため、前記内釜7内の水が沸騰して泡立ったとしても、発生した水蒸気が比較的放出面積の広い両蒸気孔18,24を経て前記蓋体11の外部に放出されるので、前記内釜7から泡が吹きこぼれることが防止される。そして、前記ヒータ5は所定時間が経過すると通電が停止され、炊粥処理が終了する。
【0029】
なお、内釜7内に収容される米の種類が発芽玄米か白米か混合米か、また混合米の場合であっても発芽玄米と白米の割合によって、内釜7内に注がれる水の適量が異なっているばかりでなく、吹きこぼれ易さに差が生じる。また、炊粥する米の量によっても、吹きこぼれ易さに差が生じる。このため、内釜7内に収容される米の種類、混合比及び量に応じ、前記開閉体14を回動させて、前記第一の蒸気孔18及び第二の上記孔24の重複の度合い、即ち両蒸気孔18,24の開口面積を調整する。これによって、前記内釜7から泡が吹きこぼれることが確実に防止される。なお、前記蓋基体12と開閉体14とが、前記蓋基体12の足部20と前記開閉体14の外周下縁、及び前記蓋基体12の設置部16と前記開閉体14のリブ23で接しているが、比較的小さな前記足部20と、比較的幅が狭い前記開閉体14の外周下縁との接触になるため、これらの接触面積が比較的小さいこと、また、幅が狭い前記リブ23と前記設置部16との接触になるため、これらの接触面積も比較的小さいこと、また、前記開閉体14と窓体13とが基本的に接していないこと、更に、前記開閉体14が蓋基体12に対して遊嵌しているものの、前記開閉体14の外周下縁及び前記リブ23が前記足部20及び設置部16に対して載っているだけであり、前記開閉体14の外周下縁及び前記リブ23を前記足部20及び設置部16に押し付けている力が重力だけであること、により、前記第一の蒸気孔18及び第二の上記孔24の重複の度合いを調整するために前記回動摘み25を摘んで前記開閉体14を回動させる際に、前記蓋基体12と開閉体14との摩擦が小さくなり、前記開閉体14を軽く回動させることができる。
【0030】
以上のように本発明は、内部にヒータ5が設けられた調理器本体1に挿装される内釜7に、内周側に設置部16が形成されると共にこの設置部16の外周側に第一の蒸気孔18が形成された略環状の蓋基体12と、前記設置部16に設置される透明な窓体13と、前記蓋基体12の上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔18と連通可能な第二の蒸気孔24が形成された略環状の開閉体14とを有する蓋体11を載せて前記内釜7の開口を覆う電気粥調理器であり、前記開閉体14を蓋基体12に対して回動させて前記第一の蒸気孔18と第二の蒸気孔24の位置関係を調整しすることで、一つの蓋体11を炊粥処理と長時間の発芽処理に用いることができるものである。
【0031】
また、本発明は、前記環状の開閉体14の内周縁の径が、前記窓体13の外径よりも小さく形成されていることで、前記窓体13を持ち上げると、前記開閉体14及びこの開閉体14に遊嵌している蓋基体12、即ち蓋体11全体を持ち上げることができるものである。
【0032】
更に、本発明は、前記開閉体14の下方に同軸に形成されたリブ23が前記蓋基体12の設置部16上面に当接し、また前記リブ23の外径が前記窓体13の外径より大きく、且つ前記開閉体14が、前記設置部に置かれた状態の窓部に前記開閉体が接触しないのに十分な高さに形成されていることで、前記開閉体14を回動させる際に前記窓部13と接触せず、少ない抵抗で前記開閉体14を回動させることができるものである。
【0033】
次に、本発明の第二の実施形態について、図7乃至図9に基づいて説明する。なお、前述の実施形態と共通する部分については、共通の符号を付し、その説明を省略する。
【0034】
前記内釜7のフランジ部7Aには、蓋体31が載置される。この蓋体31は、透明な合成樹脂又は耐熱強化ガラス製の蓋基体32と、この蓋基体32の外周側の上部に回動自在に遊嵌した略環状の開閉体33と、前記蓋基体32の中央に取り付けられた摘み部34とで構成されている。なお、このように前記蓋基体32を透明な材質で一体に形成したことで、構造を単純化して部品点数を削減することができる。
【0035】
前記蓋基体32は、全体として中央が高くなった略球面状で且つ平面形状が略円形に形成されている。また、この蓋基体32の外周側には、複数の蒸気単孔35が形成されている。これらの蒸気孔単35は、前記蓋基体32の周方向に三つ近接して設けられており、これら三つの蒸気単孔35からなる第一の蒸気孔36が、前記蓋基体32上に等角度間隔で三組設けられている。また、前記蓋基体32の外周縁には、切欠部37が一体に形成されており、前記開閉体33を前記蓋基体32に遊嵌させる際に、前記開閉体33の後述する係合爪39がこの切欠部37を通ることになる。更に、前記蓋基体32の外周縁下方には、下方及び外側方に突出した足部38が一体に形成されている。そして、前記蓋体31を前記フランジ部7Aに載置した際に、この足部38が前記フランジ部7Aに載ると共に、前記フランジ部7Aと前記蓋基体32の下縁との間に前記足部38の高さ分の隙間が生じるように形成されている。
【0036】
また、前記開閉体33は、全体として内側が高く形成されている。そして、この開閉体33の外周縁下部には、内側方に突出した係合爪39が一体に形成されている。なお、この係合爪39は、前記切欠部37に対応して形成されている。そして、前記開閉体33の係合爪39が前記蓋基部32の切欠部37を通るように、前記蓋基体32の上方から前記開閉体33を載せ、この開閉体33を蓋基体32に対して右回りに回動させてこれら蓋基体32と開閉体33を遊嵌させることで、前記蓋基体32及び開閉体33を組み立てると、この開閉体33の外周下縁は、前記蓋基体32の足部38に載った状態で当接する。更に、前記開閉体33には、前記第一の蒸気孔36に対応して第二の蒸気孔40が前記開閉体33の周方向に形成されている。なお、前記第二の蒸気孔40は、その周方向の長さが前記第一の蒸気孔36の周方向の長さよりもやや長く形成されていると共に、その幅が前記第一の蒸気孔36の幅とほぼ同じに形成されている。更に、前記開閉体33の上面には、この開閉体33を前記蓋基体32に対して相対的に回動させるための回動摘み41が一体に形成されている。なお、前記開閉体33は、その内径が前記蓋基体32の外径よりも小さく形成されているので、前記蓋基体32と開閉体33とを組んだ状態で前記摘み部34を把持して持ち上げたとしても、前記開閉体33が蓋基体32から脱落することがない。
【0037】
次に、本発明の作用について説明する。最初に、玄米の発芽処理について説明する。先ず、使用者は、底部に前記銅板9が設置されると共にこの銅板9上に前記抗菌部材10が設置された状態の籠体8内に洗われた玄米を収容し、この籠体8を前記内釜7に設置し、適量の水を注ぐ。そして、この内釜7を前記調理器本体1の内ケース3内に設置し、前記伝熱ブロック4に載置する。更に、前記内釜7のフランジ部7Aに前記蓋体31を載置し、前記回動摘み41を摘んで開閉体33を回動させ、前記第一の蒸気孔36と第二の蒸気孔40が重ならないようにずらす。なお、前記蓋体31を内釜7に載置する際に、摘み部34を把持して持ち上げることで、この摘み部34が取り付けられた蓋基体32が持ち上がって、この蓋基体32上で遊嵌している前記開閉体33も持ち上がる。即ち、前記摘み部34を把持して蓋基体32を持ち上げることで、前記蓋体31全体が持ち上がることになる。更に、前記操作部6を操作して前記ヒータ5に通電することで、このヒータ5が発する熱は、前記伝熱ブロック4を経て前記内釜7に伝わり、この内釜7内の水が温められる。この状態で、前記蓋体31の両蒸気孔36,40が連通していないので、空気中の埃や菌が両蒸気孔36,40を通って前記内釜7内に侵入することが防止されるばかりでなく、前記内釜7内に外気が殆ど流入せず、また前記内釜7内の空気も外部に流出しないので、前記内釜7内の保温性が高くなる。このため、前記内釜7内を衛生的に保つことができるばかりでなく、発芽処理期間中の前記内釜7内の水温を保つために必要な電力を抑えることができる。そして、前記ヒータ5で前記内釜7内の水を所定時間所定温度に保つことによって、玄米が発芽する。なお、前記ヒータ5は所定時間が経過すると通電が停止される。そして、このヒータ5への通電が停止した段階で、玄米の発芽の状態が不十分で再加温する必要が生じる場合も起こり得るが、玄米の状態が透明な蓋基体32の中央部を通して蓋体31を開けることなく外部から確認することができるので、蓋体31を開けて内釜7内の水温を下げてしまい、再加温する時に余計な電力を消費してしまうという虞を一掃することができる。
【0038】
次に、炊粥処理について説明する。前記内釜7に米(発芽玄米、白米、又はそれらの混合米)及び適量の水が収容された前記調理器本体1の内ケース3内に設置し、伝熱ブロック4上に載置する。更に、前記内釜7のフランジ部7Aに前記蓋体31を載置し、前記回動摘み41を摘んで開閉体33を回動させ、前記第一の蒸気孔36と第二の蒸気孔40が重なるようにする。更に、前記操作部6を操作して前記ヒータ5に通電する。この状態で、前記ヒータ5が発する熱は、前記伝熱ブロック4を経て前記内釜7に伝わり、この内釜7内で炊粥される。なお、前記蓋体31の両蒸気孔36,40が連通しているので、炊粥によって発生した水蒸気は前記両蒸気孔36,40を経て前記蓋体31の外部に放出される。また、発生した水蒸気の一部は、前記内釜7のフランジ部7Aと前記蓋体31の蓋基体32の下縁との間から前記蓋体31の外部に放出される。このため、前記内釜7内の水が沸騰して泡立ったとしても、発生した水蒸気が比較的放出面積の広い両蒸気孔36,40を経て前記蓋体31の外部に放出されるので、前記内釜7から泡が吹きこぼれることが防止される。そして、前記ヒータ5は所定時間が経過すると通電が停止され、炊粥処理が終了する。
【0039】
なお、内釜7内に収容される米の種類、混合比及び量に応じ、前記開閉体33を回動させて、前記第一の蒸気孔36及び第二の上記孔40の重複の度合い、即ち両蒸気孔36,40の開口面積を調整する。これによって、前記内釜7から泡が吹きこぼれることが確実に防止される。なお、前記蓋基体32と開閉体33とは前記蓋基体32の足部38と前記開閉体33の外周下縁で接しているが、前記足部38が比較的小さく、また前記開閉体33の外周下縁も比較的幅が狭いことで、これらの接触面積が比較的小さいこと、及び前記開閉体33は蓋基体32に対して遊嵌しているものの、前記開閉体33の外周下縁が前記足部38に対して載っているだけで、前記開閉体33の外周下縁を前記足部38に押し付けている力が重力だけであること、によって、前記第一の蒸気孔36及び第二の上記孔40の重複の度合いを調整するために前記回動摘み41を摘んで前記開閉体33を回動させる際に、前記蓋基体32と開閉体33との摩擦が小さく、前記開閉体33を軽く回動させることができる。
【0040】
以上のように本発明は、内部にヒータ5が設けられた調理器本体1に挿装される内釜7に、透明な材質で形成されると共に外周側に第一の蒸気孔36が形成された平面形状が円盤状の蓋基体32と、前記蓋基体32の外周側上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔36と連通可能な第二の蒸気孔40が形成された略環状の開閉体33とを有する蓋体31を載せて前記内釜7の開口を覆う電気粥調理器であり、前記開閉体33を蓋基体32に対して回動させて前記第一の蒸気孔36と第二の蒸気孔40の位置関係を調整することで、一つの蓋体31を炊粥処理と長時間の発芽処理に用いることができるものである。
【0041】
また本発明は、前記蓋基体32全体を透明な材質で一体に形成することで、前記蓋体31を少ない部品点数で構成することができるようにしたものである。
【0042】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、前述した両実施形態では、蒸気単孔を周方向に近接して三つ並べて第一の蒸気孔としているが、これは、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の重複度の目安とするためであり、前記第一の蒸気孔の形状を前記第二の蒸気孔の形状と同じ形状に形成するようにしても良い。また、前述した第二の実施形態において、前記蓋基体を透明な材質で一体に形成したが、中央部の透明な部分と外周部の第一の蒸気孔が形成された部分を結合させることで前記蓋基体を形成しても良い。更に、前述した第二の実施形態において、前記開閉体が蓋基体の上方となるように両者を遊嵌させているが、前記開閉体が蓋基体の下方となるように両者を遊嵌させ、前記蓋基体の側を回動させることで、前記開閉体を前記蓋基体に対して相対的に回動させるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の電気粥調理器は、調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、前記蓋体が、内周側に設置部が形成されると共にこの設置部の外周側に第一の蒸気孔が形成された略環状の蓋基体と、この蓋基体の設置部に設置される透明な窓体と、前記蓋基体の上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有するものであり、内釜内で長時間の発芽処理を行う場合、前記開閉体を回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらして前記蓋体の内外を遮断することで、埃や菌の侵入を防ぐことができ、また内釜内の温度を保つための電力を小さくできると共に、前記内釜内の様子を前記透明な窓体を通して確認することができ、また、炊粥処理を行う場合、前記開閉体を回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を重ねて前記蓋体の内外を連通させることで、発生した蒸気を前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を介して前記蓋体の外部に放出させることができるので、一つの蓋体によって、炊粥処理と長時間の発芽処理を行うことができる。
【0044】
また、本発明の請求項2に記載の電気粥調理器は、請求項1において、前記環状の開閉体の内周縁の径が、前記窓体の径よりも小さく形成されているものであり、窓体を持ち上げることで開閉体も持ち上がると共に、この開閉体に遊嵌している蓋基体も持ち上がるので、前記窓体を持ち上げることで蓋体全体を持ち上げることができる。
【0045】
また、本発明の請求項3に記載の電気粥調理器は、請求項2において、前記開閉体の下方に、この開閉体と同軸で且つ前記蓋基体の上面に当接するリブを形成すると共に、このリブの外径が、前記窓体の外径より大きく、且つ、前記リブの高さが、前記設置部に置かれた状態の窓部に前記開閉体が接触しないのに十分な高さに形成されているものであり、前記開閉体を回動させる際に前記窓部と接触しないので、第一及び第二の蒸気孔を連通又は遮断するために開閉体を回動させる際に、少ない抵抗で回動させることができる。
【0046】
また、本発明の請求項4に記載の電気粥調理器は、調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、前記蓋体が、少なくとも中央部が透明であると共に外周側に第一の蒸気孔が形成された蓋基体と、前記蓋基体の外周側上部又は外周側下部に対して同軸状に相対的に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有するものであり、内釜内で長時間の発芽処理を行う場合、前記開閉体を前記蓋基体に対して相対的に回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらして前記蓋体の内外を遮断することで、埃や菌の侵入を防ぐことができると共に、前記内釜内の様子を前記蓋基体の透明な中央部を通して確認することができ、また、炊粥処理を行う場合、前記開閉体を前記蓋基体に対して相対的に回動させて前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を重ねて前記蓋体の内外を連通させることで、発生した蒸気を前記第一の蒸気孔と第二の蒸気孔を介して前記蓋体の外部に放出させることができるので、一つの蓋体によって、炊粥処理と長時間の発芽処理を行うことができる。
【0047】
更に、本発明の請求項5に記載の電気粥調理器は、請求項4において、前記蓋基体が透明な材質で一体に形成されているものであり、前記蓋体を少ない部品点数で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す電気粥調理器の正面図である。
【図2】同上、A−B断面図である。
【図3】同上、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらした状態の蓋体の図であり、(a)は平面図、(b)は一部を省略したC−D−E断面図である。
【図4】同上、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置を合わせた状態の蓋体の図であり、(a)は平面図、(b)は一部を省略したC−D−E断面図である。
【図5】同上、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置を合わせた状態の蓋体の底面図である。
【図6】同上、蓋体の分解斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施形態を示す第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置をずらした状態の蓋体の図であり、(a)は平面図、(b)は一部を省略したF−G−H断面図である。
【図8】同上、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置を合わせた状態の蓋体の図であり、(a)は平面図、(b)は一部を省略したF−G−H断面図である。
【図9】同上、第一の蒸気孔と第二の蒸気孔の位置を合わせた状態の蓋体の底面図である。
【符号の説明】
1 調理器本体
5 ヒータ
7 内釜
11,31 蓋体
12,32 蓋基体
13 窓体
14,33 開閉体
16 設置部
18,36 第一の蒸気孔
23 リブ
24,40 第二の蒸気孔
Claims (5)
- 調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、
前記蓋体が、内周側に設置部が形成されると共にこの設置部の外周側に第一の蒸気孔が形成された略環状の蓋基体と、この蓋基体の設置部に設置される透明な窓体と、前記蓋基体の上部に対して略同軸状に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有することを特徴とする電気粥調理器。 - 前記環状の開閉体の内周縁の径が、前記窓体の径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気粥調理器。
- 前記開閉体の下方に、この開閉体と同軸で且つ前記蓋基体の上面に当接するリブを形成すると共に、このリブの外径が、前記窓体の外径より大きく、且つ、前記リブの高さが、前記設置部に置かれた状態の窓部に前記開閉体が接触しないのに十分な高さに形成されていることを特徴とする請求項2記載の電気粥調理器。
- 調理器本体と、この調理器本体内に着脱自在に装着される内釜と、前記調理器本体内に設けられて前記内釜を加熱するヒータと、前記内釜の開口を覆う蓋体とを有する電気粥調理器において、
前記蓋体が、少なくとも中央部が透明であると共に外周側に第一の蒸気孔が形成された蓋基体と、前記蓋基体の外周側上部又は外周側下部に対して同軸状に相対的に回動可能に遊嵌すると共に前記第一の蒸気孔と連通可能な第二の蒸気孔が形成された略環状の開閉体とを有することを特徴とする電気粥調理器。 - 前記蓋基体が透明な材質で一体に形成されていることを特徴とする請求項4記載の電気粥調理器。
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