JP3150944U - 足浴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄熱粒体の温度低下を可及的に防止して、使用者の足を効率的に温めることのできる足浴器を提供する。【解決手段】加温により遠赤外線を放射する複数の蓄熱粒体9を収容可能に構成した浴槽本体3と、同浴槽本体3の内周面に配設され蓄熱粒体9を加温する面ヒータ8と、浴槽本体3の上面に形成した上部開口を閉塞する蓋体とを備え、前記蓋体は、前記上部開口の周縁に第1の連結手段13を介して連結した主蓋体11と、同主蓋体11に第2の連結手段14を介して連結した副蓋体12とで構成し、同副蓋体12を第2の連結手段14を介して回動させ、浴槽本体3に足を挿入したままの状態で、主蓋体11により前記上部開口の一部を閉蓋可能に構成した。【選択図】図1
Description
本考案は、加温により遠赤外線を放射する多量の蓄熱粒体中に足を埋めて、足に温熱効果を生起させる足浴器に関する。
従来、身体の血行促進を図るために、つま先から足首、場合によってはふくらはぎ辺りまでを温める、いわゆる足浴が行われている。
この足浴は、例えば、一般家庭の風呂場で湯桶に湯を溜めて、湯桶内に足を挿入することで行い、足が温められて足の血行が徐々に促進され、ひいては全身の血行が促進されると言われている。
しかしながら、湯桶に湯を溜めて行う足浴は、加温する手段が無いため、時間の経過と共に徐々に湯温が低下してしまい、血行促進効果も薄れてしまうこととなる。
そこで近年、加温手段を備え、足を所定の温度に保温できるよう構成した足浴器が提案されている。
この足浴器は、例えば、前述の湯桶と同様にお湯の中に足を浸けるもの、すなわち、加熱媒体を湯(水)としたものや、加温することにより赤外線を放射する粒状体(以下、「蓄熱粒体」ともいう。)を多量に集合させて加熱媒体としたものがある。
特に、蓄熱粒体を加熱媒体とした足浴器は、蓄熱粒体が足に接触することで直接的に熱が伝わり、また、蓄熱粒体から放射される赤外線により間接的に足を温めて血行を促進することができる(例えば、特許文献1参照。)。
しかも、湯(水)を使用しないため、使用者の足を濡らすことがなく、靴下やストッキングをはいた状態でも足浴を行うことができ、使用者に煩わしさを感じさせないという長所も有している。
しかしながら、加熱媒体を蓄熱粒体とした従来の足浴器では、使用者が足を挿入する上部開口から熱気が逃げやすく、蓄熱粒体自体の温度が低下して、使用者の足の加温効率が悪いという問題があった。
すなわち、足浴器内に多量に収容した蓄熱粒体同士の間には、空隙が多く形成されており、この空隙に存在する空気があたためられ、空隙に沿って上昇し、上部開口から逃げてしまう。
それゆえ、蓄熱粒体の加温効率が悪くなったり、蓄熱粒体の温度分布にムラが生じたりして、赤外線放射効率が低下し、使用者の足を温めるのに長時間を要してしまう場合があった。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、蓄熱粒体の温度低下を可及的に防止して、使用者の足を効率的に温めることのできる足浴器を提供する。
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、加温により遠赤外線を放射する複数の蓄熱粒体を収容可能に構成した浴槽本体と、同浴槽本体の内周面に配設され前記蓄熱粒体を加温する面ヒータと、前記浴槽本体の上面に形成した上部開口を閉塞する蓋体とを備え、前記蓋体は、前記上部開口の周縁に第1の連結手段を介して連結した主蓋体と、同主蓋体に第2の連結手段を介して連結した副蓋体とで構成し、同副蓋体を前記第2の連結手段を介して回動させ、前記浴槽本体に足を挿入したままの状態で、前記主蓋体により前記上部開口の一部を閉蓋可能に構成した。
また、請求項2に係る考案は、請求項1に記載の足浴器において、前記蓄熱粒体は、セラミックからなることに特徴を有する。
本考案によれば、上部開口に前述の主蓋体及び副蓋体を設けることとしたため、蓄熱粒体の温度低下を可及的に防止して、使用者の足を効率的に温めることができる。
本考案に係る足浴器は、加温により遠赤外線を放射する多量の蓄熱粒体中に足を埋めて、足に温熱効果を生起させ、使用者の足や身体全体の血行を促進させるものである。
具体的には、加温により遠赤外線を放射する複数の蓄熱粒体を収容可能に構成した浴槽本体と、同浴槽本体の内周面に配設され前記蓄熱粒体を加温する面ヒータと、前記浴槽本体の上面に形成した上部開口を閉塞する蓋体とを備えている。
ここで蓄熱粒体は、所定温度(例えば、35〜45℃)に加温することにより赤外線や遠赤外線を放射する鉱物粉末を成形し焼成したセラミック製の粒体を好適に用いることができる。
また、前記鉱物粉末は、所定温度に加温することで、赤外線や遠赤外線を放射可能な物質であれば特に限定されるものではないが、例えば、凝灰変成岩(ホルンヘルス)等を用いることにより、使用者が過剰な熱さを感じない程度の温度で効率良く赤外線を放射させることができる。
そして、本考案に特徴的には、蓋体は、上部開口の周縁に第1の連結手段を介して連結した主蓋体と、同主蓋体に第2の連結手段を介して連結した副蓋体とで構成しており、同副蓋体を前記第2の連結手段を介して回動させ、前記浴槽本体に足を挿入したままの状態で、前記主蓋体により前記上部開口の一部を閉蓋可能に構成しており、浴槽本体内部にて生じた上昇気流に伴って、浴槽本体内部から外部へ熱気が逃げてしまうことを効果的に防止するようにしている。
このような構成を備えることで、浴槽本体内部に収容した蓄熱粒体の温度を可及的に一定温度として、赤外線の放射効率が低下するのを防止し、使用者の足を効率的に温めることができる。
しかも、蓄熱粒体を可及的に保温することができるため、新たに蓄熱粒体に供給する熱量を減少させることができ、足浴器が消費する電力を抑えることができる。すなわち、使用時の電気代を低減させることができる。
以下、本実施形態に係る足浴器について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る足浴器の外観を示した斜視図、図2は本実施形態に係る足浴器の平面図、図3は蓋体の開閉を行った際の状態を示した説明図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る足浴器1は、上部開口2(図3参照)を有する桶状の浴槽本体3と、同浴槽本体3の上部開口を閉塞する蓋体4とを備えている。
浴槽本体3は、平面視略ハート形の底板5上に、同底板5の縁部形状に沿って立設した側壁部6を備えており、側壁部6の上部端面上には、上部開口2を有する平面視略ハート形の上部縁体7が配設されている。
底板5及び側壁部6は、後に図4を用いて詳述するが、内周面に面ヒータ8を備えており、浴槽本体3に収容した蓄熱粒体9を加温可能に構成している。
上部縁体7に形成した上部開口2は、図2及び図3(b)に示すように、角部分を曲線とした平面視略矩形状に形成するとともに、使用者が足浴器に足を挿入した際に、使用者の踵側となる周壁面の左右方向略中央部をやや前方へ膨出させた形状としており、使用者が浴槽本体3内に足を挿入した際に、ふくらはぎ近傍が穏やかにフィットするように形成している。なお、この上部縁体7は、前述の蓋体4を閉じた際の受部としても機能する。
なお、図2及び図3中において、符号10は、上部縁体7を底板5で支えるための支柱である。
一方、蓋体4は、図1に示すように、上部開口2のつま先側の略半部を閉塞する主蓋体11と、踵側略半部を閉塞する副蓋体12とで構成している。
主蓋体11は、上部縁体7のつま先側に配設され左右方向へ軸線を有する第1の連結手段としての第1蝶番13,13を介して浴槽本体3と連結しており、この第1蝶番13,13を介して揺動自在としている。
また、副蓋体12は、主蓋体11の踵側に配設され左右方向へ軸線を有する第2の連結手段としての第2蝶番14,14を介して連結しており、主蓋体11に対して揺動自在に構成している。
このような構成としていることにより、図1に示すように、上部開口2を閉塞した状態と、図3(a)に示す上部開口2の踵側略半部を開放した状態と、図3(b)に示す上部開口2全体を開放した状態との間で変更することができる。
すなわち、足浴器1の使用前に浴槽本体3内部に収容した蓄熱粒体9の温度を上昇させる場合には、上部開口2全部を閉塞した図1に示す状態とすることにより、常温の状態にある蓄熱粒体9の温度を効率的に上昇させることができ、使用者が足浴を行いたい時に、手早く使用を開始することができる。
また、足浴の最中は、上部開口2の踵側略半部を開放した図3(a)に示す状態とすることにより、浴槽本体3に足を挿入したままの状態で、主蓋体11により上部開口2の一部(つま先側略半部)が閉蓋されることとなるため、蓄熱粒体9の熱が逃げにくく、蓄熱粒体9を可及的保温しながら使用者の足を効率的に温めることができる。
さらに、蓄熱粒体9を浴槽本体3に投入する際や、浴槽本体3内部の清掃やメンテナンスを行う際には、上部開口2の全部を開放した図3(b)に示す状態とすることにより、開口面積を広くしてこれらの作業を容易に行わせることができる。
次に、足浴器1の内部の状態について図4を参照しながら説明する。図4は、浴槽本体3内部の蓄熱粒体9の状態、及び、使用者が足浴器1に足を挿入した状態を示す説明図である。
図4(a)に示すように、浴槽本体3の内部には、加温により遠赤外線を放射する複数(多数)の蓄熱粒体9が収容されている。
また前述したが、底板5の上面及び側壁部6の内周面には、面ヒータ8が配設されており、面ヒータ8に通電して発熱させることにより、蓄熱粒体9を加熱可能に構成している。
そして、図4(b)に示すように、使用者が浴槽本体3内に足を挿入することにより、浴槽本体3内にて加温された蓄熱粒体9と接触して直接的に、また、蓄熱粒体9より発せられる赤外線により間接的に温められ、足浴を行うことが可能となっている。
なお、この面ヒータ8の温度は、図5に示すコントローラ15により調整可能としている。
具体的には、足浴器1に電力を供給する電源ケーブル16の中途部には、側壁部6に配設した面ヒータ8への通電のON/OFFや、供給する電力の調整を行うコントローラ15が介設されている。なお、図5中において符号17は、たとえばAC100Vの家庭用コンセントに接続するためのプラグである。
図5中の拡大図にも示すように、コントローラ15には通電のON/OFFを切り替える電源ボタン18と、通電のON/OFF状態を示す電源ランプ19と、電源ON時に面ヒータ8を高温(例えば40〜55℃)または低温(例えば30〜40℃)の2段階で温度調整するための温度切替ボタン20と、同温度切替ボタン20の操作により低温が選択されていることを表示するための低温表示ランプ21と、高温が選択されていることを表示するための高温表示ランプ22とが配設されている。
また、コントローラ15の内部には、図示しない制御部が配設されており、各ボタン18,20及び各ランプ19,21,22がそれぞれ電気的に接続されている。
そして、使用者が足浴を行う際には、前述のプラグ17を例えば家庭用プラグにに挿入し、電源ボタン18を押下することにより電源ランプ19が点灯し、面ヒータ8への通電が開始される。
そして、面ヒータ8により加温された蓄熱粒体9が適温(例えば、35〜45℃)となった時点で、使用者が蓄熱粒体9内に足を埋めるように(図4(b)参照)足を浴槽本体3内へ挿入することで、足浴を行うことができる。
また、通電開始後、温度切替ボタン20を押下することにより、使用者の好みに合わせて蓄熱粒体9の温度を高温又は低温の状態に調整することができる。
上述してきたように、本考案によれば、加温により遠赤外線を放射する複数の蓄熱粒体を収容可能に構成した浴槽本体と、同浴槽本体の内周面に配設され前記蓄熱粒体を加温する面ヒータと、前記浴槽本体の上面に形成した上部開口を閉塞する蓋体とを備え、前記蓋体は、前記上部開口の周縁に第1の連結手段を介して連結した主蓋体と、同主蓋体に第2の連結手段を介して連結した副蓋体とで構成し、同副蓋体を前記第2の連結手段を介して回動させ、前記浴槽本体に足を挿入したままの状態で、前記主蓋体により前記上部開口の一部を閉蓋可能に構成したため、浴槽本体内部に収容した蓄熱粒体の温度を可及的に一定温度として、赤外線の放射効率が低下するのを防止し、使用者の足を効率的に温めることができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本考案の一例であり、本考案は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態に係る足浴器1では、第1及び第2の連結手段をそれぞれ蝶番としたが、たとえば、いずれか一方又は両方の連結手段を磁石等に置き換えて連結可能に構成しても良い。
この際、強力な磁石を使用することにより、副蓋体12は、主蓋体11に対して回動自在に構成しても良い。また、回動自在に構成しない場合であっても、磁石等で連結することとした主蓋体11及び/又は副蓋体12を、上部開口2にて自由に配置することができ、使用者の好みに合わせてレイアウトを自在に変更できることとなる。また、主蓋体11や副蓋体12を上部縁体7上に配置する際の位置決めを容易とすることができる。
1 足浴器
2 上部開口
3 浴槽本体
4 蓋体
6 側壁部
8 面ヒータ
9 蓄熱粒体
11 主蓋体
12 副蓋体
13 第1蝶番
14 第2蝶番
2 上部開口
3 浴槽本体
4 蓋体
6 側壁部
8 面ヒータ
9 蓄熱粒体
11 主蓋体
12 副蓋体
13 第1蝶番
14 第2蝶番
Claims (2)
- 加温により遠赤外線を放射する複数の蓄熱粒体を収容可能に構成した浴槽本体と、同浴槽本体の内周面に配設され前記蓄熱粒体を加温する面ヒータと、前記浴槽本体の上面に形成した上部開口を閉塞する蓋体とを備え、
前記蓋体は、前記上部開口の周縁に第1の連結手段を介して連結した主蓋体と、同主蓋体に第2の連結手段を介して連結した副蓋体とで構成し、同副蓋体を前記第2の連結手段を介して回動させ、前記浴槽本体に足を挿入したままの状態で、前記主蓋体により前記上部開口の一部を閉蓋可能に構成した足浴器。 - 前記蓄熱粒体は、セラミックからなることを特徴とする請求項1に記載の足浴器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009001669U JP3150944U (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 足浴器 |
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JP2009001669U JP3150944U (ja) | 2009-03-19 | 2009-03-19 | 足浴器 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200459854Y1 (ko) * | 2010-02-10 | 2012-04-20 | 토쿠요 바이오테크 씨오., 엘티디. | 족욕대야 |
JP3188361U (ja) * | 2013-10-30 | 2014-01-16 | 株式会社アテックス | マッサージ装置 |
JP2014110828A (ja) * | 2012-12-05 | 2014-06-19 | Hitachi Appliances Inc | 足温浴器 |
KR200487734Y1 (ko) * | 2017-05-26 | 2018-10-29 | 박성주 | 건식 족욕장치 |
KR20230001303U (ko) * | 2021-12-17 | 2023-06-27 | 이현정 | 접이식 본체를 갖는 족욕기 |
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- 2009-03-19 JP JP2009001669U patent/JP3150944U/ja not_active Expired - Fee Related
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