JP2004349962A - 自動判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動判別装置は、背景板のフロント側を連続的に走行するフィルタトウなどの繊維集合体をビデオカメラで撮像し、ビデオ信号を同期分離回路5aで同期分離するとともにクランプ回路5bでクランプする。クランプド映像信号に基づいて、繊維集合体の厚み、幅及び/又は汚れに関する欠陥情報を含む特性情報を検出し、検出した特性情報から欠陥情報を抽出し、繊維集合体の適否を判別する。例えば、クランプされた映像信号をノイズ除去回路6aに与えて、前記繊維集合体の厚みに関する欠陥信号を抽出し、抽出信号と前記情報に関する基準信号とに基づいて、判別回路7で前記欠陥情報の適否を判別し、判別結果が不良であるとき、報知回路8で報知する。なお、前記特性情報を外部コンピュータに与え、プロセス制御に利用してもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続的に走行する繊維集合体(例えば、フィルタトウなどの繊維束又は繊維集合体など)の欠陥情報を含む特性情報を検出し、欠陥情報又は経時的変動情報に基づいて繊維集合体を品質管理するのに有用な自動判別装置及び自動判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検査物の品質管理、良否の判定などに撮像手段からのビデオ信号が利用されている。例えば、特許第3013903号明細書には、エッジ部が面取りされシーミング面を有するガラスを水平に載置した状態で前記エッジ部の欠点を検出する装置において、前記エッジ部に板ガラスとは反対側の上下斜め方向の2方向から光を照射する光源と、ガラスエッジに照射される光路の延長領域の範囲外であって、板ガラス面とシーミング面の光源側のコーナー部を光の照射方向とは反対側から板ガラス透明部分を介してエッジ部を撮像する少なくとも2台のカメラとを設け、このカメラが撮像した画像信号の明信号の大きさによりやけ欠点を識別する板ガラスの欠点検出装置が開示されている。しかし、この装置では、複数の光源および複数の撮像手段を必要とする。
【0003】
特許第3025833号明細書には、良品の撮像手段による撮像により得られるビデオ信号パターンの最大値をオフセット値だけ大きい側へオフセットした信号パターン、およびビデオ信号パターンの最小値をオフセット値だけ小さい側へオフセットした信号パターンの少なくとも一方を生成する信号パターン生成部と、前記オフセット信号パターンから閾値パターンを生成する閾値パターン生成手段と、検査対象物を撮像して得たビデオ信号と閾値パターンとを比較して検査対象物の良否を判定するための比較手段とを備えている検査装置が開示されている。特開平8−122269号公報には、被検査物を撮像してビデオ信号を出力する撮像手段と、この撮像手段による撮像視野内で検査領域を設定するための検査領域設定手段と、前記検査領域内のビデオ信号に基づいて異常部位を検出する異常部位検出手段と、異常部位が検出されたか否かに応じて良否判定信号を出力する良否判定信号出力手段とを1つの筺体内に収容した撮像式検査装置が開示されている。この文献には、良否判定の結果を光又は音により外部へ報知する報知手段を備えていることも記載されている。
【0004】
しかし、これらの装置を連続的に走行する繊維集合体に適用すると、被検査物が連続的に移動するだけでなく、走行に伴って繊維集合体の幅や厚みが変動するため、汚れや厚薄部の生成などの欠陥を精度よく検出することが困難である。特に、複数のヤーンで構成され、かつ高速で走行するフィルタトウなどの繊維束に適用すると、走行に伴ってヤーンの隣接の程度や重なりの程度が変動するだけでなく、これらの変動が刻々と変化するため、繊維集合体の欠陥(又は不均一部)を精度よく検出することが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、連続的に走行する繊維集合体であっても、繊維集合体の欠陥部や不均一部を精度よく抽出して繊維集合体の適否を判別できる自動判別装置および自動判別方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも2つの特性に関する欠陥情報(又は少なくとも欠陥情報を含む特性情報)を抽出又は検出して繊維集合体の適否を判別できる自動判別装置および自動判別方法を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、高速で走行するフィルタトウなどの帯状繊維集合体であっても、幅や厚みの変動、及び汚れを効率よく検出できる装置およびその方法を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、連続的に走行する繊維集合体であっても、繊維集合体の特性情報を精度よく検出し、特性情報(検出信号及び/又はデータ)をコンピュータ(例えば、プロセス制御用コンピュータ)に転送して経時的変動情報(時系列的変動情報)として利用し、生産現場でのプロセスコントロールおよび品質管理に有用な自動判別装置および自動判別方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、連続的に走行する繊維集合体を撮像手段で撮像し、この撮像手段からのビデオ信号を同期分離してクランプし、クランプされた映像信号(クランプド映像信号)に基づいて、検出手段により繊維集合体の幅、厚み、及び/又は汚れに関する欠陥情報を含む特性情報を検出し、抽出手段により特性情報から欠陥情報を抽出すると、これらの情報に関する基準値との対比により繊維集合体の良否を精度よく判別できること、繊維集合体の幅、厚み、及び/又は汚れに関する各走査線を利用すると、複数の特性を効率かつ精度よく判別できること、前記特性情報の経時的又は時系列的変動を利用すると、プロセス制御や品質管理に有用であることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の自動判別装置は、連続的に走行する繊維集合体を撮像するための撮像手段と、この撮像手段からのビデオ信号を同期分離するとともにクランプするための手段と、この手段からのクランプド映像信号(クランプされた映像信号)に基づいて、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性(欠陥又は異常部位という場合がある)に関する欠陥情報を含む特性情報を検出するための検出手段と、この検出手段により検出された特性情報から欠陥情報を抽出するための抽出手段と、この抽出手段からの抽出信号と前記情報(検出された特性情報又は欠陥情報)に関する基準信号とに基づいて、前記欠陥情報の適否を判別するための判別手段とを備えている。この装置では、ビデオ信号のうち輝度信号を利用して特性情報を検出したり欠陥情報を抽出してもよい。すなわち、前記手段(同期分離/クランプ手段)は、ビデオ信号のうち輝度信号を同期分離するとともにクランプしてもよい。前記装置では、ビデオ信号を同期分離するとともにクランプするため、基準レベルを一定にでき、繊維集合体の幅、厚み、及び汚れに関する欠陥情報を効率よく検出でき、繊維集合体の良否を精度よく判別できる。なお、ビデオ信号の同期分離およびクランプは、同期分離手段によりビデオ信号から同期信号を分離し、前記同期分離手段からの信号に応答してクランプ手段によりビデオ信号をクランプできる。
【0011】
前記装置は、撮像手段による繊維集合体の撮像のコントラスト及び前記欠陥部位の検出精度を高めるため、撮像手段の非視野域(非視野範囲)に配設され、かつ繊維集合体を照明するための照明手段と、この照明手段に対して繊維集合体の背景を形成するための背景板とを備えていてもよい。この背景板は、繊維集合体に対して高コントラスト色を有していてもよく、繊維集合体と同系統色又は低コントラスト色(又は実質的に同じコントラスト色)を有していてもよい。背景板が繊維集合体に対して高コントラスト色を有している場合、高コントラスト色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して、抽出手段により、前記繊維集合体の幅および繊維集合体の厚みのうち少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を抽出できる。また、背景板が繊維集合体と同系統色又は低コントラスト色を有している場合、抽出手段により、同系統色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して、前記繊維集合体の汚れおよび繊維集合体の厚みのうち少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を抽出できる。なお、繊維集合体の厚みの変動(又は欠陥情報)は、背景板が一様な色を有している限り、低コントラスト色でも高コントラスト色であっても検出又は抽出できる。
【0012】
なお、前記繊維集合体は、複数のヤーン(又はストランド)、例えば、束ねられ、かつ互いに隣接して配された複数のヤーンで構成された帯状繊維集合体(帯状トウバンド)であってもよく、ヤーンが互いに隣接して配され、かつ複数の層に重ね合わされたトウバンドで構成された帯状繊維集合体(例えば、フィルタトウ(タバコフィルタトウなど)などの帯状繊維集合体)であってもよい。さらに、繊維集合体は、通常、光線が透過可能な繊維集合体であってもよく、開繊可能であってもよい。なお、照明手段は、撮像手段の非視野域(非視野範囲)であれば、前記繊維集合体の前方及び/又は後方から繊維集合体を照明してもよく、照明手段は、光線を繊維集合体に透過させて照明してもよい。本発明は、抽出手段により、連続的に走行し、かつ複数のヤーンで構成された非捲縮又は捲縮された帯状フィルタトウの幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を含む特性情報を抽出するのに有用である。
【0013】
さらに、抽出手段により、単一の欠陥情報を検出してもよく、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも2つの特性に関する欠陥情報を抽出してもよい。複数の特性に関する欠陥情報を抽出する場合、背景板は繊維集合体の走行幅よりも大きく、かつ前記被検査体と同系統色又は低コントラスト色の領域を有しており、前記背景板のうち繊維集合体の走行方向に対して横断する方向に、繊維集合体の幅を検出するための高コントラスト帯を形成してもよい。このような背景板を利用すると、前記撮像手段による撮像域のうち高コントラスト帯に対応するビデオ信号の走査線を利用して被検出体の幅に関する欠陥部位に関する情報を得ることができ、繊維集合体と同系統色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して繊維集合体の汚れに関する欠陥情報を得ることができる。繊維集合体の厚みに関する欠陥情報は、背景板の同系統色又は低コントラスト色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して検出してもよく、高コントラスト帯に対応するビデオ信号の走査線を利用して検出してもよい。
【0014】
前記判別手段による判別信号が異常情報に関する基準値を超えるとき、この判別信号に基づいて異常情報を報知するための報知手段を備えていてもよい。
【0015】
さらには、自動判別装置は、撮像手段からのビデオ信号から同期信号を分離するための同期分離手段と、この同期分離手段からの信号に応答して映像信号をクランプするためのクランプ手段と、生成したクランプド映像信号から繊維集合体の厚み、幅及び/又は汚れに関する欠陥信号を抽出するための抽出手段と、抽出された欠陥信号と上記特性に関する基準信号とを比較して繊維集合体の適否を判別するための判別手段を備えていてもよい。
【0016】
より詳細には、繊維集合体の厚みに関するクランプド映像信号から厚みの欠陥信号を抽出するための抽出手段と、抽出された欠陥信号と繊維集合体の厚みに関する基準値とを比較して厚みの適否を判別するための厚み判別手段と、
繊維集合体の幅に関するクランプド映像信号から幅信号を抽出するための抽出手段と、抽出された幅信号と繊維集合体の幅に関する基準値とを比較して幅の適否を判別するための幅判別手段と、
繊維集合体の汚れに関するクランプド映像信号から汚れ信号を抽出するための抽出手段(例えば、クランプド映像信号を微分処理するための微分手段)と、抽出された汚れ信号(例えば、前記微分処理されたクランプド映像信号)と繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別するための汚れ判別手段とを備えていてもよい。
【0017】
さらに、本発明の装置は、繊維集合体の厚みに関するクランプド映像信号からノイズを除去し、ノイズが除去されたクランプド映像信号(又は映像信号の変動値)と繊維集合体の厚みの関する基準値(例えば、ウインドウコンパレータによる上限基準値及び下限基準値)とを比較して厚みの適否を判別するための厚み判別手段と、
繊維集合体の幅に関するクランプド映像信号からノイズを除去し、繊維集合体の幅に対応する矩形信号を生成するための抽出手段と、クロック手段に基づいてクランプド映像信号の矩形部をカウントするためのカウンタ手段と、このカウンタ手段によるカウント値と繊維集合体の幅に関する基準値とを比較して幅の適否を判別するための幅判別手段と、
繊維集合体の汚れに関するクランプ走査信号を微分処理するための微分手段と、この微分処理されたクランプ信号と繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して大きな汚れを判別するための比較手段と、この比較手段からの汚れに関する欠陥情報と撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、汚れの数をカウントするためのカウンタ手段と、このカウンタ手段により計数されたカウントデータと繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別するための汚れ判別手段とを備えていてもよい。この装置において、比較手段は、微分処理されたクランプド映像信号と繊維集合体の大きな汚れに関する第一の基準値とを比較して大きな汚れを判別するための第一の比較手段と、微分処理されたクランプド映像信号と繊維集合体の小さな汚れに関する第二の基準値とを比較して小さな汚れを判別するための第二の比較手段とで構成してもよい。また、前記カウンタ手段は、前記第一の比較手段からの汚れに関する欠陥情報と撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、大きな汚れの数をカウントするための第一のカウンタ手段と、前記第二の比較手段からの汚れに関する欠陥情報と前記撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、小さな汚れの数とをカウントするための第二のカウンタ手段とで構成してもよい。さらに、汚れ判別手段は、前記第一のカウンタ手段により計数されたカウントデータと繊維集合体の大きな汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別してもよい。
【0018】
さらに、本発明の判別装置は、前記特性情報[例えば、幅カウントデータ(幅に関するカウントデータ)、厚みクランプド映像信号(厚みに関するクランプド映像信号)及び汚れカウントデータ(汚れに関するカウントデータ)のうち少なくとも1つの特性情報]をプロセス制御用コンピュータ(又は外部コンピュータ)に与えるための送出手段を備えていてもよい。なお、前記汚れカウントデータとしては、前記の汚れに関するデータ(大きな汚れカウントデータ及び/又は小さな汚れカウントデータ)が利用できる。この送出手段は、前記特性情報[幅カウントデータ、厚みクランプド映像信号及び汚れカウントデータのうち少なくとも1つの特性情報]をコンピュータに送出又は転送するためのインターフェース手段と、このインターフェース手段を介して、前記特性情報をプロセス制御用コンピュータ(又は外部コンピュータ)に受け渡しするタイミングを知らせるためのトリガー信号を生成するトリガー手段とで構成できる。このような送出又は転送手段を備えていると、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を含む特性情報を経時的変動情報(時系列的変動情報)として利用し、プロセス制御ユニットによるプロセス制御や品質管理に利用できる。
【0019】
本発明は、連続的に走行する繊維集合体を撮像手段で撮像し、この撮像手段からのビデオ信号を同期分離してクランプし、クランプされたクランプド映像信号に基づいて、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を含む特性情報を検出し、検出された特性情報から前記特性に関する欠陥情報を抽出し、この抽出信号と前記情報(検出された特性情報又は欠陥情報)に関する基準信号とに基づいて、前記欠陥情報の適否を判別する自動判別方法も含む。
【0020】
なお、本明細書において「特性情報」を単に「情報」という場合がある。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の装置の電気的構成の一例を示すブロック図であり、図2は図1の装置の概略配置図であり、図3は図1の装置の動作を説明するためのフローチャートである。この例では、連続的に走行するフィルタトウ(帯状トウ)の厚薄(又は偏肉)を検出している。なお、フィルタトウ(又はトウバンド)は、複数のヤーンで構成されている。すなわち、フィルタトウは、束ねられ、かつ互いに隣接して配されているとともに層状に重ね合わされた複数のヤーンで構成されている。そのため、走行に伴って隣接するヤーンの近接度や重なりの程度が変動し、厚みの不均一性により不良品が生成しやすい。
【0022】
図2に示されるように、下方から上方へ連続的に走行するフィルタトウ1のフロント側には、所定の画角のビデオカメラ(撮像手段)2が配設され、フィルタトウ1の背面には、白色のトウに対するコントラストを高めるため、黒色の背景板3aが配設されている。また、ビデオカメラ2の非視野範囲には、斜め方向からフィルタトウ1を照明するための照明装置4がフィルタトウ1の背面側に配設されている。すなわち、照明装置4は、背景板3aからフィルタトウ1の裏面側に向けて配設されており、フィルタトウ1の裏面側を光線で照明している(すなわち、透過照明している)。そのため、フィルタトウ1の厚みが薄い領域1aでは光透過率が高く、厚い領域では光透過率が小さいことを利用して、フィルタトウ1の厚薄を高いコントラストで撮像でき、厚みの均一性又は不均一性を高い精度で検出できる。
【0023】
前記ビデオカメラの画像センサ(CCD、撮像管など)からのビデオ信号は、インターレース走査において、走査線1ラインを構成する水平ブランキング部(又は期間)および映像部の信号、垂直ブランキング部(又は期間)を構成する信号(垂直同期信号(垂直同期パルス)、切り込みパルス、等化パルスなど)を含んでいる。また、前記水平ブランキング部(又は期間)を構成する信号は、フロント・ポーチ領域、水平同期信号、バック・ポーチ領域などを含んでいる。
【0024】
このようなビデオ信号(特にビデオ信号のうち少なくとも輝度信号)は、同期分離回路5aに与えられ、この同期分離回路は、ビデオ信号から種々の同期信号(水平同期信号、垂直同期信号、フレーム同期信号、奇数フィールドおよび偶数フィールドに関する奇数・偶数信号、同期クランプ信号など)を分離して前記種々の同期信号を生成する。同期分離回路5aによりビデオ信号から分離生成された同期クランプ信号はクランプ回路5bに与えられる。このクランプ回路は、同期クランプ信号に応答してビデオ信号をクランプし、基準レベルを一定にしている。より具体的には、交流結合されたビデオ信号は、映像信号部分の大小により振幅が変化するため、同期信号の直流レベルも一定ではなく、同期信号に重畳している映像信号の直流レベルも一定ではない。そのため、ビデオ信号から同期信号を分離するための同期分離回路5aにより同期クランプ信号を発生させ、この信号によりビデオ信号をクランプし、直流レベルを再生し、基準レベルを一定にしている。
【0025】
前記ビデオ信号のうち映像信号(特に少なくとも輝度信号)は、フィルタトウに関する種々の情報(欠陥情報などを含む特性情報)を含んでいる。そのため、ビデオ信号の所定の走査線(例えば、撮像領域を横切るX番目の走査線)から厚みに関する欠陥情報を抽出するため、所定の走査線のクランプされた映像信号(走査信号)は抽出回路(又は検出回路)に与えられる。この例では、トウの厚みに関する特性情報は、通常、低周波信号としてクランプド映像信号に含まれるため、抽出回路(又は検出回路)は、高周波のノイズ除去回路(ローパスフィルタ回路)6aで構成されている。すなわち、クランプされた映像信号(クランプド映像信号)は、繊維やヤーンの微細な不均一性に起因して許容可能な厚みの範囲内でノイズを含んでいる。そのため、クランプド映像信号は、ノイズを除去するため、ノイズ除去回路(ローパスフィルタ回路)6aに与えられ、ノイズが除去されたクランプド映像信号は、フィルタトウの厚みに関する基準値(厚みの下限値及び上限値に関する各閾値)と比較するため、厚み判別回路7に与えられる。この厚み判別回路7は、ウインドウコンパレータで構成され、映像信号の信号レベル(変動値)が、設定されたウィンドウ幅を外れるとき、報知信号を生成する。すなわち、厚み判別回路(ウィンドウコンパレータ)7では、厚みに関する下限基準値(下限閾値)及び上限基準値(上限閾値)とクランプド映像信号(変動値)とが比較され、クランプド映像信号レベルが下限閾値以下であるとき、又は上限閾値以上であるとき、不良であることを判別する。クランプド映像信号レベルが下限閾値以下であるとき、又は上限閾値以上であるとき、厚み判別回路7は報知回路8に報知信号を与え、フィルタトウの厚みに関して異常又は欠陥が生じたことを報知する。
【0026】
なお、ノイズが除去されたクランプド映像信号は、外部とのインターフェイスを構成する増幅回路9で増幅され、プロセス制御用コンピュータ(プロセス制御ユニット)に与えられる。すなわち、前記同期分離回路5aからの各種信号に応答して、タイミング回路10はビデオ信号のうち各種のタイミング信号を生成し、厚みトリガー回路44にタイミング信号を与える。厚みトリガー回路44はコンピュータにトリガー信号を与えるために、外部とのインターフェースを構成するバッファ回路47を介して、前記コンピュータへの前記特性情報(増幅されたクランプド映像信号)の送出又は転送(データの取り込み)に利用されている。なお、コンピュータでは、映像信号(特性情報信号)をアナログ/ディジタル(A/D)変換してディジタル信号として取り込まれる。そのため、フィルタトウの厚みに関する経時的な変動情報(時系列的変動情報)をコンピュータで管理でき、フィルタトウの製造プロセスでのプロセス制御及び品質管理に利用できる。例えば、欠陥情報の強さ又は大きさ、統計的データ処理(時系列的な変動傾向、欠陥情報(強さや大きさも含む)の生成頻度など)に基づいて、フィルタトウの製造プロセスのコントロールに利用できる。
【0027】
前記装置では、図3に示されるように、厚みの測定をスタートすると、ステップS1ではビデオ信号が同期分離され、ステップS2では同期分離により生成した同期クランプ信号によりビデオ映像信号がクランプされ、ステップS3ではクランプド映像信号から高周波ノイズを除去し、厚みに関する欠陥情報を抽出している。ノイズが除去されたクランプド映像信号は、ステップS4で、映像信号の振幅幅(幅情報)が、設定されたウインドウ幅(基準値の範囲内)であるか否かが判別され、ウインドウ幅の範囲内であると、前記ステップS1に戻り、上記と同様の動作を継続する。一方、映像振幅幅が設定ウインドウ幅を外れると、ステップS5で報知信号により厚みの異常又は不良が発生したことを報知し、ステップS6で警報(報知)を停止するか否かが判断され、警報(報知)を停止しないと警報(報知)が継続され、警報(報知)の停止により報知が終了する。
【0028】
前記ノイズが除去されたクランプド映像信号は、ステップS7で増幅される。ステップS8では、増幅されたクランプド映像信号がコンピュータへ送出され、ステップS9では、厚みトリガー信号がコンピュータに与えられる。クランプド映像信号はコンピュータへの取り込みにおいてステップS10でアナログ信号からディジタル信号に変換(A/D変換)され、ステップS11ではディジタル化したクランプド映像信号はコンピュータにより経時的変動情報として利用される。
【0029】
図4は本発明の装置の電気的構成の他の例を示すブロック図であり、図5は図4の装置の概略配置図であり、図6は図4の装置の動作を説明するためのフローチャートである。この例では、連続的に走行するフィルタトウ(帯状トウ)の幅を検出している。
【0030】
図5に示されるように、この例では、照明装置4をビデオカメラ2側(すなわち、フィルタトウ1のフロント側)に配設している点を除き、フィルタトウ1に対して背景板3aとビデオカメラ2は、図2と同様に配置されている。
【0031】
ビデオカメラ2からのビデオ信号(特にビデオ信号のうち少なくとも輝度信号)は、前記と同様に、同期分離回路5aに与えられ、この同期分離回路からの同期クランプ信号に応答してクランプ回路5bはビデオ信号をクランプし、基準レベルを一定にしている。ビデオ信号から分離された同期信号はタイミング回路10に与えられ、このタイミング回路は、所定の走査線に関する映像信号と同期させるための各種タイミング信号を生成する。
【0032】
トウの幅に関する特性情報は、低周波信号としてクランプド映像信号に含まれる。そのため、ビデオ信号からノイズを除去し、トウの幅に関する情報を抽出するため、トウの幅に関する特性情報を含む所定の走査線のビデオ信号(クランプド映像信号、特に少なくとも輝度信号)は、高周波ノイズを除去するためのノイズ除去回路(又はローパスフィルタ回路)6aと、スライス回路17とで構成された抽出回路に与えられる。前記ノイズ除去回路6aは、クランプド映像信号に含まれるノイズ(すなわち映像信号外のノイズ信号、映像信号の立ち上がりおよび立ち下がり部のノイズ信号、および映像信号内のノイズ信号)を除去し、ノイズが除去された映像信号を生成する。さらに、トウの幅に関する信号をより高い精度で抽出するため、前記映像信号は所定の閾値が設定されたスライス回路(又は比較回路)17に与えられ、このスライス回路17は、トウの幅に対応し、かつ所定のレベルでスライスされた矩形信号を生成する。
【0033】
ノイズが除去され、かつスライスされた矩形信号はAND回路18に与えられ、このAND回路には、クロック生成回路19からの基準クロック信号(パルス信号)も与えられる。そのため、AND回路18は、スライスされた矩形波域に対応するクロック信号(パルス信号)を生成する。AND回路18からの信号はカウンタ回路20に与えられ、スライスされた矩形波の幅に対応するクロック数(パルス数)がカウントされる。なお、カウンタ回路20によるカウントデータを、一画面の走査毎、すなわちフィールド走査毎にリセットするため、タイミング回路10は、リセット回路(図示せず)にタイミング信号を与え、このリセット回路は、タイミング回路10からのタイミング信号に応答して、カウンタ回路20による積算カウントデータをリセットする。
【0034】
カウンタ回路20からのカウント信号は、フィルタトウの幅に関する基準値とを比較して、フィルタトウの幅の適否を判別するための幅判別回路21に与えられる。なお、フィルタトウの幅に関する基準値としては、下限基準値(下限閾値)及び上限基準値(上限閾値)が採用でき、カウンタ信号(カウントデータ)が下限閾値以下であるとき、又は上限閾値以上であるとき、不良であると判別でき幅の適否が判別される。フィルタトウの幅が不良であると判別されたとき、幅判別回路21は報知回路22に報知信号を与え、フィルタトウの幅に関して異常又は欠陥が生じたことを報知する。
【0035】
なお、カウンタ回路20からの信号は、外部とのインターフェースを構成するバッファ回路48を介して、コンピュータ(プロセス制御用コンピュータなどの外部コンピュータ)に与えられる。このコンピュータには、データを取り込むためのトリガー信号が与えられる。すなわち、前記同期分離回路5aからの各種信号に応答して、タイミング回路10は、ビデオ信号の走査線に関する各種タイミング信号を生成する。タイミング回路10からのタイミング信号は、幅トリガー回路45に与えられ、この幅トリガー回路は、外部とのインターフェースを構成するバッファ回路49を介して、コンピュータにトリガー信号を与え、このトリガー信号は、前記インターフェースを介して、前記コンピュータへの前記特性情報(カウントデータ)の送出又は転送(データの取り込み)に利用されている。すなわち、フィルタトウの幅に関する経時的な変動情報(時系列的変動情報)をコンピュータで管理でき、フィルタトウの製造プロセスでのプロセス制御及び品質管理に利用できる。例えば、幅に関する変動幅の大きさ、統計的データ処理(時系列的な幅の変動傾向、欠陥情報の生成頻度など)に基づいて、フィルタトウ製造のプロセスコントロールに利用できる。
【0036】
前記装置では、図6に示されるように、幅測定をスタートすると、ステップS21ではビデオ信号が同期分離処理され、ステップS22では同期分離により生成した同期クランプ信号によりビデオ映像信号がクランプ処理される。ステップS23ではクランプド映像信号から高周波ノイズを除去し、ステップS24で映像信号をスライスすることにより、幅に関する特性情報を抽出している。ステップS24で抽出された特性情報(スライス矩形信号又は矩形波の幅)は、ステップS25で基準クロック信号に基づいてカウントされ、ステップS26でカウントデータが基準値(上限値と下限値と)の範囲内であるか否かが判定される。カウントデータが基準値の範囲を超えると、ステップS27で報知信号により幅の異常又は不良が生じたことを報知し、ステップS28で報知を停止するか否かが判断され、報知を停止しない場合には報知が継続され、報知を停止する場合には、報知が終了する。一方、カウントデータが基準値の範囲内であるとき、ステップS29で前記カウントデータをゼロにリセットし、前記ステップS22に戻る。
【0037】
さらに、ステップS30では、前記ステップS25でカウントされたカウントデータがコンピュータに送出又は転送され、ステップS31では、幅トリガー信号がコンピュータに与えられる。このトリガー信号に応答して、ステップS32で、コンピュータは、送出又は転送されたカウントデータに基づいて、経時的な幅の変動情報(変動情報)を監視又は解析し、カウントデータはプロセス制御に利用される。
【0038】
図7は本発明の装置の電気的構成のさらに他の例を示すブロック図であり、図8は図7の装置の概略配置図であり、図9は図7の装置の動作を説明するためのフローチャートである。この例では、連続的に走行するフィルタトウ(帯状トウ)の汚れを検出している。
【0039】
図8に示されるように、この例では、影などにより汚れの抽出効率が低下するのを防止して、白色のフィルタトウ1の汚れを効率よく抽出するため、フィルタトウ1と同系統色(明度が同等又は白色)の背景板3bが利用されている点を除き、実質的に図5と同様に、ビデオカメラ2、照明装置4が配設されている。
【0040】
ビデオカメラ2からのビデオ信号(特に少なくとも輝度信号)は、前記と同様に、同期分離回路5aに与えられ、この同期分離回路からの同期クランプ信号に応答してクランプ回路5bはビデオ信号をクランプし、基準レベルを一定にしている。ビデオ信号から分離された同期信号は同期分離回路5aからタイミング回路10に与えられ、このタイミング回路は、走査線に関する映像信号と同期させるための各種タイミング信号を生成する。
【0041】
トウの汚れは、通常、高周波信号としてクランプド映像信号に含まれる。そのため、クランプされたビデオ信号(特に少なくとも輝度信号)は、低周波ノイズを除去するため、ローパスフィルタで構成された微分回路26に与えられる。トウの汚れに関する欠陥情報を抽出するため、クランプド映像信号は、微分回路26、比較回路27およびAND回路29で構成された抽出回路に与えられる。すなわち、微分回路26ではクランプド映像信号を微分処理して低周波ノイズを除去するとともに汚れなどの欠陥情報をピーク波形に変換し、微分回路26から生成した微分信号は、高レベルの汚れに関するスライスレベル(又は閾値、第一の基準値)でスライス又は比較するための高レベル汚れ比較回路(第一の比較回路)27と、低レベルの汚れに関するスライスレベル(又は閾値、第二の基準値)でスライス又は比較するための低レベル汚れ比較回路(第二の比較回路)28とに与えられ、汚れ検知のための2値化信号を生成する。なお、高レベルの汚れは、フィルタトウの本来の汚れに相当する微分信号の値に対応させることができ、低レベルの汚れは、フィルタトウの潜在的な汚れに相当する微分信号の値に対応させることができる。
【0042】
前記微分回路26からの微分信号および2値化信号は、走行するフィルタトウの両側方域の陰影などに対応して二値化されたノイズ信号を含む場合がある。そのため、走行するフィルタトウ幅より少し狭いゲート信号を生成し、このゲート信号と前記2値化信号とをAND回路に与えることにより、ノイズ信号を除去することができる。上記ノイズ信号を除去するため、前記第1の比較回路27からの信号と、撮像幅に関する情報としての汚れウインドウゲート回路36からのトウ幅ウィンドウゲート信号とが第一のAND回路29に与えられるとともに、第二の比較回路28からの信号と、前記汚れウインドウゲート回路36からのトウ幅ウィンドウゲート信号とが第二のAND回路30に与えられ、前記微分回路26からの微分信号および2値化信号のうち背景板による両側部などの陰影に対応するノイズを除去している。なお、前記汚れウインドウゲート回路36には、フィルタトウの所定のウインドウ幅(観察幅)より少し狭いウインドウ、すなわち、前記ノイズを含まないウインドウ幅に関する幅基準値が設定されており、汚れウインドウゲート回路36からの前記ウインドウゲート信号は、ビデオ信号の走査線に関する同期信号(タイミング信号)を生成するタイミング回路10から所定のタイミングでAND回路29,30に与えられる。
【0043】
第一および第二のAND回路29,30からの二値化信号は、それぞれ汚れカウンタ回路31,32に与えられ、二値化信号のうち汚れに対応するパルス又は矩形状ピークの数がカウントされる。なお、第2のカウンタ回路32からのカウント信号は、フィルタトウの潜在的な汚れの管理に利用される。
【0044】
第一のカウンタ回路31からのカウント信号(カウントデータに関する信号)は、繊維集合体の汚れに関する所定の基準値とを比較して汚れの適否を判別するための汚れ判別回路33に与えられ、汚れの程度(カウント数)が所定の基準値以上であるとき、汚れ判別回路33は報知回路34に報知信号を与え、フィルタトウの汚れが大きいことを報知する。
【0045】
なお、第一の汚れカウンタ回路31および第二の汚れカウンタ回路32のカウントデータを、一画面の走査毎、すなわちフィールド走査毎にリセットするため、タイミング回路10は、タイミング信号をリセット回路35に与え、このリセット回路は、タイミング回路10からのタイミング信号に応答して、第一及び第二の汚れカウンタ回路31,32で積算されたカウントデータをゼロにリセットする。
【0046】
また、第一のカウンタ回路31からのカウント信号と第二のカウンタ回路32からのカウント信号は、それぞれ外部とのインターフェースを構成するバッファ回路50,51を介して、コンピュータに与えられ、汚れの程度をディスプレイに表示したり、フィルタトウのプロセス制御に利用される。すなわち、前記同期分離回路5aからの各種信号に応答して、タイミング回路10は、ビデオ信号の走査線に関する各種タイミング信号を生成して汚れトリガー回路46にタイミング信号を与える。この汚れトリガー回路は、タイミング信号に応答して、外部とのインターフェースを構成するバッファ回路52を介して、コンピュータにトリガー信号を与え、このトリガー信号は、前記インターフェースを介して、前記コンピュータへの前記特性情報(汚れカウントデータ又はカウント信号)の送出又は転送(データの取り込み)に利用されている。
【0047】
前記判別装置は、図9に示されるように、汚れ測定のスタート信号に応答して、ステップS41でビデオ信号が同期分離処理され、ステップS42では同期分離により生成した同期クランプ信号によりビデオ映像信号がクランプ処理される。クランプド映像信号は、ノイズを除去するため、ステップS43で微分処理されるとともに、ステップS44でスライス処理され、二値化される。ステップS45では二値化された映像信号(パルス又は矩形状ピーク)の数がカウントされる。カウント信号(カウントデータに関する信号又はカウントデータ)は、ステップS46で基準値の範囲であるか否かが判別され、カウントデータが基準値の範囲を超えると、ステップS47で報知信号により幅の異常又は不良が生じたことを報知し、ステップS48で報知(警報)を停止するか否かが判断され、報知を停止しない場合には報知が継続され、報知(警報)を停止する場合には、報知が終了する。一方、カウントデータが基準値の範囲内であるとき、ステップS49で1フィールド内を走査したか否かが判断され、1フィールド内を走査していないとき、前記二値化信号をカウントするためのステップS45に戻り、1フィールド内を走査すると、ステップS50で前記カウントデータをゼロにリセットする。
【0048】
さらに、ステップS51では、前記ステップS45でカウントされたカウントデータがコンピュータに送出又は転送され、ステップS52では、汚れトリガー信号がコンピュータに与えられる。ステップS53では、このトリガー信号に応答して、コンピュータは、送出又は転送されたカウントデータに基づいて、経時的な汚れの変動情報(変動情報)を監視又は解析し、前記カウントデータをプロセス制御に利用する。
【0049】
なお、このフローチャートでは、便宜的に、高レベルの汚れに関するスライスと、低レベルの汚れに関するスライスとを1つのステップS44でスライス処理として記載し、高レベルの汚れのカウントと、低レベルの汚れのカウントとを1つのステップS45で二値化信号のカウント処理として記載している。そのため、ステップS46以降の処理は、それぞれ、高レベルの汚れのカウントと、低レベルの汚れのカウントとについて行われる。
【0050】
なお、前記の例では、走行するフィルタトウの単一の欠陥情報(厚み、幅又は汚れ)を検出し、良否を判定しているが、本発明では、フィルタトウの厚み、幅及び汚れのうち少なくとも2つの特性または全ての特性に関する欠陥情報を検出して良否を判定することもできる。図10は本発明の装置の電気的構成の別の例を示すブロック図であり、図11は図10の装置の概略配置図であり、図12は図10の装置の動作を説明するためのフローチャートである。この例では、連続的に走行するフィルタトウ(帯状トウ)の厚み、幅及び汚れを検出している。
【0051】
図11に示されるように、この例では、フィルタトウ1の背部に配設された背景板3は、汚れの検出精度を高めるため、フィルタトウ1と同系統色(白色)の白色域3bと、フィルタトウの幅を精度よく検出するため、背景板3の上部又は下部に所定の幅で形成され、かつフィルタトウ1に対して高いコントラストの黒色帯3aとを備えている。なお、ビデオカメラ2および照明装置4aは前記図5と同様の位置関係で配設されており、照明装置4bは前記図2と同様の位置関係で配設されている。
【0052】
図12に示されるように、この装置では、測定開始信号に応答して、測定するフィルタトウの特性を選択するモード選択が要求される。すなわち、ステップS61でフィルタトウの複数の特性を測定するか否かの選択が要求され、複数の特性を測定することを選択すると、ステップS62で背景板と照明とが適切に配設されているか否か(例えば、二色背景板が設置され、前面照明及び背面照明されているか否か)の判断が要求され、適切に配設されていない場合には、背景板と照明とを適切に配設することが要求される。背景板と照明とが適切に配設されると、ステップS63で測定する複数の特性の選択が要求される。フィルタトウの厚み、幅および汚れのうち複数の特性の選択が行われると、それぞれ、前記図3に示すステップS1、図6に示すステップS21および図9に示すステップS41に移行し、各特性の測定がスタートする。
【0053】
一方、前記ステップS61で複数の特性の測定を選択しない場合には、ステップS64でフィルタトウの幅測定を選択するか否かの選択が要求され、ステップS64で幅の測定を選択すると、背景板と照明が適切に配設されているか否か(例えば、黒色背景板が設置され、かつ前面照明されているか否か)の判断が要求され、適切に配設されていない場合には、背景板と照明とを適切に配設することが要求される。背景板と照明とが適切に配設されると、前記図6に示すステップS21へ移行する。また、ステップS64で幅を選択しない場合には、ステップS66でフィルタトウの厚み測定を選択するか否かの選択が要求され、ステップS66で幅の測定を選択すると、背景板と照明が適切に配設されているか否か(例えば、黒色背景板が設置され、かつ背面照明されているか否か)の判断が要求され、適切に配設されていない場合には、背景板と照明とを適切に配設することが要求される。背景板と照明とが適切に配設されると、前記図3に示すステップS1へ移行する。さらに、前記ステップS66で厚みの測定を選択しない場合には、ステップS68でフィルタトウの汚れを測定するか否かの選択が要求され、ステップS68でフィルタトウの汚れを測定すると、ステップS69で背景板と照明が適切に配設されているか否か(例えば、白色背面板が設置され、かつ前面照明されているか否か)の判断が要求され、適切に配設されていない場合には、背景板と照明とを適切に配設することが要求される。背景板と照明とが適切に配設されると、前記図9に示すステップS41に移行する。さらに、前記ステップS68で汚れの選択をしない場合には、ステップS70で測定動作が中止される。なお、誤って入力した場合を考慮して、ステップS70で、測定を中止することなく、再度ステップS61に戻ってもよく、既入力データをキャンセルするための適当なステップを設けてもよい。
【0054】
なお、複数の特性を測定しない場合、フィルタトウの厚み、幅および汚れの測定順序は特に制限されず、各特性の測定順序は適当に行うことができる。なお、背景板や照明の配設との関係から、選択モードとして幅の測定モードを厚みや汚れの測定モードよりも先行させるのが好ましい。
【0055】
図10に示されるように、ビデオカメラ2からのビデオ信号(特に少なくとも輝度信号)は、前記と同様に、同期分離回路5aに与えられ、この同期分離回路からの同期クランプ信号に応答してクランプ回路5bはビデオ信号をクランプし、映像信号の直流レベルを再生し、基準レベルを一定にしている。前記同期分離回路5aによりビデオ信号から分離された走査線に関する同期信号(タイミング信号)はタイミング回路10に与えられ、このタイミング回路は、映像信号と同期させるための各種タイミング信号を生成する。
【0056】
前記クランプ回路5bから生成し、かつ背景板3の黒色帯3aに対応する所定の走査線(例えば、黒色帯を横切るZ番目の走査線)の信号(クランプド映像信号)は、抽出回路を構成するノイズ除去回路(ローパスフィルタ回路)6aに与えられ、ノイズが除去されたクランプド映像信号は、厚みに関する下限基準値(下限閾値)および上限基準値(上限閾値)と比較するため、厚み判別回路7に与えられ、この判別回路7は、クランプド映像信号が下限閾値以下、又は上限閾値異常であるとき、不良であると判別する。
【0057】
また、前記クランプ回路5bから生成し、かつ背景板3の黒色帯3aに対応する所定の走査線(例えば、黒色帯を横切るZ番目の走査線)の信号(クランプド映像信号)は、フィルタトウ1の幅の適否を判別するため、前記図4に示す構成と同様に、ノイズ除去回路6aとスライス回路17とで構成された抽出回路、クロック生成回路19からのクロック信号(パルス信号)が与えられるAND回路18、カウンタ回路20および繊維集合体の幅に関する基準値とを比較して、フィルタトウの幅の適否を判別するための幅判別回路21に与えられる。この判別回路は、カウンタ回路20からのカウント値が、フィルタトウの幅に関する下限基準値(下限閾値)以下又は上限基準値(上限閾値))以上であるとき、報知回路22に報知信号を与え、フィルタトウの幅に関して異常又は欠陥が生じたことを報知する。
【0058】
さらに、クランプ回路5bから生成し、かつ背景板3の白色域3bに対応する走査線の信号(クランプド映像信号)は、フィルタトウ1の汚れを検出するため、前記図7と同様の検出手段に与えられる。すなわち、クランプ回路5bからの走査線のクランプド映像信号は、(1)ノイズ除去回路としての微分回路26、比較回路27およびAND回路29で構成された抽出回路、(2)高レベル汚れ比較回路(第一の比較回路)27、汚れウインドウゲート回路36からトウ幅ウィンドウゲート信号が与えられる第一のAND回路29および第一の汚れカウンタ回路31、(3)低レベル汚れ比較回路(第二の比較回路)28、汚れウインドウゲート回路36からトウ幅ウィンドウゲート信号が与えられる第二のAND回路30および第二の汚れカウンタ回路32に与えられ、(4)汚れ判別回路33は、第一のカウンタ回路31からのカウント信号(カウントデータに関する信号)と、繊維集合体の汚れに関する所定の基準値とを比較して汚れの適否を判別し、汚れの程度(カウント数)が所定の基準値以上であるとき、報知回路34に報知信号を与える。なお、第一の汚れカウンタ回路31及び第二の汚れカウンタ回路32で積算されるカウント値は、タイミング回路10からのタイミング信号に応答して、リセット回路35によりゼロにリセットされる。
【0059】
前記タイミング回路10は、同期分離回路5aからの各種信号に応答して、汚れウィンドウゲート回路36、厚みトリガー回路44、幅トリガー発生回路45、汚れトリガー発生回路46およびリセット回路35にそれぞれ必要な各種タイミング信号を与える。
【0060】
インターレース走査において前記タイミング回路10は、フレーム/フィールド変換回路と、フィールド中の画像領域ゲート回路と、1走査線中の画像領域ゲート回路とを含み、本発明の自動判別装置内における各種制御信号を生成している。フレーム/フィールド変換回路は、1フレームが奇数フィールドおよび偶数フィールドで構成されるビデオ信号を、フレーム、奇数および偶数の概念をなくしたフィールド信号に変換するための回路であり、フィールド中の画像領域ゲート回路は、1フィールド中に含まれる走査線であって、受信機との同期のための垂直同期信号や映像信号が付加されていない走査線を除去するためのゲート回路である。また、1走査線中の画像領域ゲート回路は、1走査線中に含まれる映像信号以外の領域(水平同期領域、フロントポーチ領域、バックポーチ領域など)を除去するためのゲート回路である。
【0061】
このような装置では、フィルタトウの捲縮の有無に拘わらず、複数の特性を効率よく高い精度で抽出し、フィルタトウの適否を判別できる。例えば、捲縮前のフィルタトウでは、照明手段で背面側からフィルタトウを照明する透過照明を利用することにより、トウ幅と厚みの均一性(厚み)との双方の特性の適否を判別できる。また、捲縮後のフィルタトウでは、低コントラスト領域に前記高コントラスト帯を形成した背景板を用いることにより、フィルタトウ幅と汚れとの双方の特性の適否を判別できる。
【0062】
本発明において、照明装置は、必ずしも必要ではないが、撮像手段による繊維集合体の撮像のコントラスト及び前記欠陥の検出精度を高めるために有用である。照明手段は、繊維集合体を照明可能であり、かつ撮像手段の非視野範囲(又は非視野域)に配設すればよく、照明手段の配設位置は適当に選択できる。例えば、前記繊維集合体の前方及び/又は後方(例えば、双方)から繊維集合体を照明してもよく、照明手段は、光線を繊維集合体に透過させて照明してもよい。例えば、図1〜図3に示す例では、フィルタトウ1を裏面から照明する照明装置4を用いて説明したが、照明装置4もフィルタトウ1の前面に設置してもよい。また、照明装置により、フィルタトウの前面及び裏面の双方から照明してもよい。なお、繊維集合体の厚みの欠陥部の検出は、通常、撮像手段に対して、繊維集合体の後方側から照明し、繊維集合体の透過光を利用して行う場合が多い。
【0063】
背景板も必ずしも必要ではない。背景板の色や明度は、繊維集合体の種類や色や検出項目などに応じて選択でき、繊維集合体と明度やコントラストの異なる色であってもよく、明度が同等又は同系統の色(又は低コントラスト色)であってもよい。例えば、厚みに関する特性情報は、前記図1〜図3に記載の黒色の背景板3aに限らず、背景板3aはフィルタトウ1と同系色(例えば、明度が同等又は白色)であってもよい。なお、背景板は、通常、繊維集合体の走行幅よりも大きく形成されている。また、走行する繊維集合体の特性のうち複数の特性(幅及び厚みと他の特性と)を検出又は判別する場合、背景板は、繊維集合体(前記繊維集合体など)と明度が同等の領域(同系統色の領域など)又はコントラストの低い領域(低コントラスト領域)を有しているとともに、前記背景板のうち繊維集合体の走行方向に対して横断する方向に、高コントラスト帯(黒色などの帯状領域)を形成するのが有利である。高コントラスト帯を利用して、繊維集合体の幅を有効に検出できる。
【0064】
さらに、連続的に走行する繊維集合体から欠陥部の検出効率を高めるため、必要であれば、繊維集合体と撮像手段との間にフィルタ(カラーフィルタなど)を介在させたり、撮像手段にフィルタを装着してもよい。例えば、着色した欠陥部を検出するため、カラーフィルタを利用してもよい。
【0065】
撮像手段としては、ビデオ信号を生成する種々の手段が採用でき、ビデオ信号は、輝度信号を含む限り、カラービデオ信号であってもよく、白黒ビデオ信号であってもよい。なお、カラービデオ信号(フルカラービデオ信号を含む)は、フィルタ回路によりカラー信号(又は色信号)を除去して利用してもよい。このような撮像手段としては、例えば、ビデオカメラ(白黒又はカラービデオカメラ)の他、ビデオ信号を生成可能なディジタルカメラ(動画カメラなど)が例示できる。すなわち、撮像手段は、連続的に走行する繊維集合体を撮像可能であり、かつビデオ信号を生成できる限り、ビデオカメラに限らず、ディジタル式撮像手段(動画を撮像可能なディジタルカメラなど)などであってもよい。
【0066】
撮像手段からの映像(ビデオ)信号(NTSC方式のビデオ信号)は、タイミングをとるための同期信号、絵の明るさを示す輝度信号、この輝度信号に重畳し、かつ色を表現する色信号で成り立っている。このようなビデオ信号(映像信号)では、フィルタなどの分離回路を利用して、輝度信号を分離し、特性情報の検出及び/又は欠陥情報の抽出に利用してもよい。
【0067】
なお、上記実施例では所定の走査線を例にとって説明したが、映像信号が含まれる複数の走査線又は全ての走査線を利用して特性情報を検出してもよく、欠陥情報(厚み、幅及び汚れのうち少なくとも1つの情報)の適否を判別してもよい。
【0068】
また、通常、汚れは複数の走査線に跨って発生するため、複数の走査線(特に隣接又は近接する走査線)からの特性情報(又は欠陥情報)に基づいて、汚れ判別回路33でカウント数が所定数であるか否かを判断することにより、瞬時のノイズ(又は微小汚れ)などによる誤検出を防止できる。例えば、汚れに関する特性情報を含む複数の各々の走査線(特に隣接又は近接する走査線)について、それぞれ、図7に示す電気的構成の回路(但し、報知回路を除く)を構成するとともに、各走査線に対応する複数の汚れ判別回路33と単一の報知回路34との間にAND回路が介在する回路を構成する。そして、図9に示すフローに従って、各走査線の特性情報についてそれぞれステップS45で二値化信号をカウントし、ステップS46でカウント信号(カウントデータ)が基準値の範囲であるか否かを判別し、ステップ46でカウントデータが基準値の範囲を外れるとき、各走査線に対するカウント信号(又はカウントデータ)をそれぞれAND回路に与え、このAND回路からの信号を報知回路34に与えてもよい。この例では、判別回路は、複数の汚れ判別回路33とAND回路とで構成される。このような方法では、複数の汚れ判別回路33とAND回路とで構成され判別回路を利用して、複数の走査線から汚れカウント信号を抽出し、各走査線から汚れカウント信号が抽出されたとき、汚れと判定するため、誤検出を有効に防止しつつ、さらに精度よく汚れを検出できる。
【0069】
さらには、隣接又は近接する走査線において、それぞれ汚れ情報(汚れ欠陥情報、カウント信号)が検出されたとしても、これらの汚れ情報が1つの汚れに起因するのか複数の汚れに起因するのか判断できない場合がある。そのため、隣接又は近接する走査線において、それぞれ汚れ情報(汚れ欠陥情報、汚れカウント信号)が検出されたとき、隣接又は近接する走査線の水平方向における汚れカウント信号が同じ位置であるか否かを判別し、単一の汚れであるのか、複数の汚れであるのかを判断してもよい。例えば、走行する繊維集合体において汚れに関する情報は複数の走査線に跨る場合が多いので、隣接又は近接する走査線の水平方向において、汚れ信号が同じ位置で検出されたとき、汚れであると判断してもよい。
【0070】
ビデオ信号はインターレース走査による信号であってもよくノンインターレース走査による信号であってもよい。クランプ走査信号(クランプド映像信号)から、前記繊維集合体の欠陥又は異常信号を抽出するための抽出手段は、特に制限されず種々のノイズ除去手段、例えば、欠陥又は異常特性の種類に応じて、微分手段、積分手段、閾値との比較手段、波形整形手段、閾値によるスライス手段などの他、これらの手段を組み合わせて構成してもよい。
【0071】
また、前記の例では、汚れの検出においては大きな汚れと潜在的な汚れとを検出しているが、潜在的な汚れを検出する必要はなく、少なくとも潜在的な汚れ以外の汚れを検出すればよい。また、汚れに関する信号には、汚れの程度に関する信号と、汚れ領域の大きさに関する信号とが含まれている。そのため、微分回路とカウンタ回路との組合せなどを利用して、汚れに関する信号を、汚染度に関する信号と汚れ範囲に関する信号とに分離し、各信号に基づいて判別回路で汚れを判別してもよく、各信号を積算(又は加算)又は乗算して判別回路で汚れを判別してもよい。さらに、前記の例では、繊維集合体の厚み、幅及び/又は汚れに関する欠陥を検出しているが、少なくとも1つの欠陥部の特性を検出すればよい。さらに、判別手段では、各欠陥特性(厚み、幅、及び汚れ)に重み係数をかけて繊維集合体の良否を判別してもよい。
【0072】
前記報知手段は必ずしも必要ではないが、通常、判別手段による判別信号が異常情報に関する基準値を超えるとき、この判別信号に基づいて異常情報を報知するための報知手段(例えば、発光、ブザーなどの音生成手段など)を備えている場合が多い。
【0073】
本発明は、連続的に製造される繊維集合体の品質管理及び良否の判別に有効である。すなわち、本発明において、前記繊維集合体は、前記連続的に走行可能な繊維集合体であれば特に制限されないが、通常、複数(例えば、100〜10000本、特に250〜5000本程度)のフィラメントを束ねたヤーン又はストランドで構成されている。繊維集合体は、二次元的な広がりを有する形態、例えば、帯状繊維集合体、包帯状繊維集合体であってもよい。前記繊維集合体は、複数のヤーン又はストランドで構成された帯状繊維集合体、例えば、束ねられ、かつ互いに隣接して配された複数のヤーンで構成された帯状繊維集合体(帯状トウバンド)であってもよく、ヤーンが互いに隣接して配され、かつ複数の層に重ね合わされたトウバンド(例えば、フィルタトウ(タバコフィルタトウなど)など)で構成された帯状繊維集合体であってもよい。隣接するヤーンやストランドは互いに重なっていてもよく、複数の層状に重ねられた帯状体において、ヤーン又はストランドは幅方向の同じ位置で重ねられていてもよく、位置をずらして重ねられていてもよい。また、繊維集合体は、透過光を利用して、繊維集合体の欠陥部を抽出又は検出するため、前記フィルタトウ(タバコフィルタトウなど)のように、光透過可能な繊維集合体であってもよい。さらに、トウなどの繊維集合体は非捲縮フィラメント(又は非捲縮ヤーンやトウ)で構成してもよく捲縮フィラメント(又は捲縮ヤーンやトウ)で構成してもよい。本発明は、タバコ用フィルタトウの製造プロセスでの品質管理などに有効である。
【0074】
なお、繊維集合体の走行速度は特に制限されず、例えば、0.1〜100m/秒、好ましくは1〜50m/秒(例えば、5〜30m/秒)程度であってもよい。
【0075】
繊維集合体は、走行に伴って隣接するヤーンの近接度や重なり度が変動して厚みや繊維密度(開繊状態)が変動しやすい。本発明では、高速で走行する繊維集合体(複数のヤーンで構成された非捲縮又は捲縮された帯状フィルタトウなど)であっても、検出又は抽出手段により、各種の欠陥部(幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報)を高い精度で抽出又は検出できる。そのため、本発明は製造及び加工プロセスでの繊維集合体の品質管理に有用である。なお、非捲縮フィラメント(又は非捲縮ヤーンやトウ)で構成された繊維集合体(捲縮前のフィルタトウなど)では、厚み、幅および汚れのうち少なくとも一方の特性に関する特性情報を検出する場合が多く、捲縮フィラメント(又は捲縮ヤーンやトウ)で構成された繊維集合体(捲縮後のフィルタトウなど)では、幅及び汚れのうち少なくとも一方の特性に関する特性情報を検出する場合が多い。
【0076】
例えば、捲縮繊維集合体(捲縮フィルタトウなど)の製造においては、捲縮前後でのヤーン(又はバンド)の重なり状態(厚みの均一性)が判断できるため、繊維集合体の品質管理に有効に利用できる。また、走行中目視では判断できなかった繊維集合体の欠陥部(厚みなどの厚みの不均一部)を抽出又は検出でき、捲縮前のヤーン(又はバンド)の重なり状態(厚みの均一性)が初期設定の状態と同じであるか否か又は許容可能な範囲であるか否かを判断できる。そのため、厚みの均一度を指標として、ヤーン(又はバンド)を所定の均一性で重ね合わせた状態で捲縮工程に供することができ、繊維集合体を全体に亘り均一に捲縮できる。また、繊維集合体の幅を管理することにより、捲縮前のトウバンドの中心が、捲縮機の中心に対して位置ずれしているか否かも判断できる。そのため、トウバンドの中心軸の位置を指標として捲縮機に供給することにより、繊維集合体を全体に亘り均一に捲縮できる。さらに、繊維集合体の汚れを検出することにより、汚染部位が最終製品に混入することを有効に防止できる。
【0077】
本発明は、送出手段又は転送手段により、幅カウントデータ、厚みクランプド映像信号および汚れカウントデータから選択された少なくとも1つの特性情報をプロセス制御用コンピュータに与えることにより、特性情報を経時的又は時系列的な変動情報として利用し、繊維集合体の製造プロセスでのプロセス制御や繊維集合体の品質管理などに有効に活用できる。前記送出手段又は転送手段は、前記のように、通常、幅カウントデータ、厚みクランプド映像信号および汚れカウントデータから選択された少なくとも1つの特性情報をコンピュータに送出又は転送するためのインターフェース手段(インターフェース回路)と、このインターフェース手段を介して、前記特性情報をコンピュータに送出又は転送するためのトリガー信号を生成するトリガー手段(トリガー回路)とで構成されている。トリガー信号は、前記特性情報をコンピュータに受け渡しするためのタイミングを知らせるために利用される。
【0078】
図13は連続的に走行するタバコフィルタトウの特性情報の経時的な変動を示すグラフであり、図14は本発明の自動判別装置を利用したプロセスコントロールの一例を示すブロック図である。
【0079】
図13に示されるように、連続的に走行するフィルタトウ(帯状トウ)の幅、厚み、及び汚れに関する特性は経時的に変動している。例えば、フィルタトウの幅は経時的に狭くなったり広くなったりし、フィルタトウの厚みも時系列的に厚くなったり薄くなったり、またフィルタトウの汚れも時として多かったり少なかったりする。これらの情報から欠陥情報を抽出し、この抽出信号が前記基準値を越えると、報知手段により異常又は不良が報知され、フィルタトウのうち上記欠陥情報に対応する部分やロットが不良品と判断される。そのため、フィルタトウの製造稼働率及び収率が低下するとともに、予定した生産量を達成できず、最終的には製造コストを上昇させる。一方、前記各種の特性情報の値は、自動判別装置が異常と判断しなくても、閾値内(下限基準値と上限基準値との間)で変動しているとともに、変動情報(経時的変動情報)は有益な情報を含んでいる。
【0080】
図14において、背景板3の前面側を走行するフィルタトウ1はビデオカメラ2で撮像され、ビデオ信号は自動判別装置60へ送られ、この装置内では、前記のようにして、幅、厚み、及び汚れのうち少なくとも1つの特性に関する情報から欠陥情報が抽出され、この抽出信号が基準値(下限基準値及び上限基準値)を外れるか否かが判別手段で判別され、判別信号が欠陥情報に関する基準値を超えるとき、この判別信号に基づいて欠陥情報を異常として報知する。
【0081】
一方、欠陥情報が異常でない場合でも時系列的特性情報(変動データ)は、自動判別装置60内の送出又は転送手段(インターフェースユニット(インターフェース回路)61とトリガーユニット(トリガー回路)62とで構成された転送手段)によりコンピュータ63へデータ送信される。コンピュータ63では、変動データに基づいて各種特性情報の傾向分析(トレンド解析)が行われ、この傾向に基づいて、要因分析により得られた制御対象と制御量との相関関係を利用して、製造設備の操作部64で制御対象を自動又は手動で操作することにより、プロセスコントロールを行うことができる。例えば、特性情報(厚みや幅に関する特性情報など)のデータ値が下限基準値及び上限基準値の範囲内であっても、常に特性情報のデータ値を下限基準値と上限基準値との中心の基準値に維持するためのプロセスコントロールを行うことができる。
【0082】
自動判別装置と別個のコンピュータ(プロセス制御用コンピュータ)とで構成されたシステムを利用すると、プロセスコントロールにより異常品又は不良品の発生を防止でき、フィルタトウの品質管理を有効に行うことができる。また、フィルタトウ(帯状トウ)の幅、厚み、及び汚れのうち少なくとも1つの特性情報(プロセス状態)をコンピュータ上でリアルタイムに監視できるとともに、特性情報の経時的傾向に基づいてその後の状況を予測できる。そのため、前記経時的変動値が下限基準値及び上限基準値を超える前に、製造設備の操作部を操作し、不良品が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0083】
なお、コンピュータには、幅に関するカウントデータ、厚みに関するクランプド映像信号、および汚れに関するカウントデータから選択された少なくとも1つの特性情報を送出又は転送すればよく、複数の特性情報(幅と厚み、幅と汚れ、厚みと汚れや、幅、厚み及び汚れの特性情報)をコンピュータに送出又は転送してもよい。また、前記コンピュータへ送出又は転送する特性情報は欠陥情報であってもよい。前記特性情報は、コンピュータへ逐一送出又は転送し、必要によりコンピュータの記憶回路に格納して経時的な変動情報(時系列的変動情報)として利用してもよく、所定の走査線毎に判別装置の記憶回路に格納し、この格納された複数の情報をコンピュータに送出又は転送して経時的な変動情報(時系列的変動情報)として利用してもよい。また、幅に関するカウントデータ、厚みに関するクランプド映像信号、および汚れに関するカウントデータから選択された少なくとも1つの特性情報をコンピュータで経時的な変動情報(時系列的変動情報)として利用する場合、所定の走査線(例えば、1フィールドでの単一、複数の走査線又は全走査線)に含まれる全ての特性情報をコンピュータに与えてもよく、所定の走査線の特性情報は、平均化してコンピュータに与えてもよい。また、所定の時間的間隔をおいて、所定の走査線の特性情報をコンピュータに送出又は転送してもよい。
【0084】
インターフェース回路は、特性情報の特性(特にアナログ又はディジタル情報であるか否か)に応じて種々のインターフェースが利用でき、例えば、幅カウントデータ、汚れカウントデータやトリガー信号などのディジタル信号については、バッファ回路などが利用でき、クランプド映像信号(厚みクランプド映像信号など)については、増幅回路などが利用できる。トリガー回路は、コンピュータに対して、情報(データ又は映像信号)の受け渡しをするタイミングを知らせる。そのため、インターフェース回路を介してコンピュータに送出又は転送された特性情報は、トリガー回路からのトリガー信号に同期して、所定のタイミングでコンピュータに取り込まれる。
【0085】
なお、特性情報(特性映像信号)をコンピュータにディジタル信号として送出又は転送するため、判別装置がアナログ/ディジタル(A/D)変換回路を有していてもよく、判別装置からの特性情報(特性映像信号)をディジタル信号として取り込むため、コンピュータがアナログ/ディジタル(A/D)変換回路を有していてもよい。
【0086】
【発明の効果】
本発明では、繊維集合体の特性情報(欠陥情報)を効率よく抽出できるため、連続的に走行する繊維集合体であっても、繊維集合体の欠陥部や不均一部を精度よく抽出して繊維集合体の良否を精度よく判別できる。また、前記繊維集合体の単一の特性に限らず、幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも2つの特性に関する欠陥情報を検出できる。さらには、高速で走行するフィルタトウなどの帯状繊維集合体であっても、幅や厚みの変動、及び汚れを効率よく検出できる。また、装置単独で欠陥部を判別できるだけではなく、コンピュータ(例えば、プロセス制御用コンピュータ)に特性情報を与え、コンピュータで経時的変動情報として解析することにより、生産現場でのプロセスコントロールや品質管理に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は図1の装置の概略配置図である。
【図3】図3は図1の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は本発明の装置の電気的構成の他の例を示すブロック図である。
【図5】図5は図4の装置の概略配置図である。
【図6】図6は図4の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は本発明の装置の電気的構成のさらに他の例を示すブロック図である。
【図8】図8は図7の装置の概略配置図である。
【図9】図9は図7の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は本発明の装置の電気的構成の別の例を示すブロック図である。
【図11】図11は図10の装置の概略配置図である。
【図12】図12は図10の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は連続的に走行するタバコフィルタトウの特性情報の経時的な変動を示すグラフである。
【図14】図14は本発明の自動判別装置を利用したプロセスコントロールの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…フィルタトウ
2…ビデオカメラ
3a,3b,3…背景板
4,4a,4b…照明装置
5a…同期分離回路
5b…クランプ回路
6a…ノイズ除去回路
7…厚み判別回路
8,22,34…報知回路
9…増幅回路
10…タイミング回路
17…スライス回路
19…クロック生成回路
20…カウンタ回路
21…幅判別回路
26…微分回路
27…第一の比較回路
31…第一のカウンタ回路
33…汚れ判別回路
35…リセット回路
36…汚れウインドウゲート回路
44,45,46,62…トリガー回路(トリガーユニツト)
47,48,49,50,51,52…バッファ回路
60…自動判別装置
61…インターフェースユニツト
63…コンピュータ
64…操作部
Claims (17)
- 連続的に走行する繊維集合体を撮像するための撮像手段と、この撮像手段からのビデオ信号を同期分離するとともにクランプするための手段と、この手段からのクランプド映像信号に基づいて、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を含む特性情報を検出するための検出手段と、この検出手段により検出された特性情報から欠陥情報を抽出するための抽出手段と、この抽出手段からの抽出信号と前記情報に関する基準信号とに基づいて、前記情報の適否を判別するための判別手段とを備えている自動判別装置。
- ビデオ信号のうち輝度信号を同期分離するとともにクランプする請求項1記載の自動判別装置。
- 繊維集合体が、束ねられ、かつ互いに隣接して配された複数のヤーンで構成されている請求項1記載の自動判別装置。
- 繊維集合体が、ヤーンが互いに隣接して配され、かつ複数の層に重ね合わされたトウバンドで構成されている請求項1記載の自動判別装置。
- 撮像手段の非視野域に配設され、かつ繊維集合体を照明するための照明手段と、この照明手段に対して繊維集合体の背景を形成するための背景板とを備えている請求項1記載の自動判別装置。
- 背景板が、繊維集合体に対して高コントラスト色を有しており、抽出手段が、高コントラスト色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して、前記繊維集合体の幅および繊維集合体の厚みのうち少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を抽出する請求項5記載の自動判別装置。
- 背景板が繊維集合体と同系統色又は低コントラスト色を有しており、抽出手段が、同系統色の領域に対応するビデオ信号の走査線を利用して、前記繊維集合体の汚れおよび繊維集合体の厚みのうち少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を抽出する請求項5記載の自動判別装置。
- 繊維集合体が光透過可能な帯状繊維集合体で構成されており、背景板が繊維集合体の走行幅よりも大きく、かつ前記繊維集合体と同系統色又は低コントラスト色の領域を有しており、前記背景板のうち前記繊維集合体の走行方向に対して横断する方向に、高コントラスト帯が形成されている請求項1記載の自動判別装置。
- 判別手段による判別信号が欠陥情報に関する基準値を超えるとき、この判別信号に基づいて欠陥情報を報知するための報知手段を備えている請求項1記載の自動判別装置。
- 繊維集合体がフィルタトウであり、抽出手段により前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも2つの特性に関する欠陥情報を抽出する請求項1記載の自動判別装置。
- 撮像手段からのビデオ信号から同期信号を分離するための同期分離手段と、この同期分離手段からの信号に応答して映像信号をクランプするためのクランプ手段と、
繊維集合体の厚みに関するクランプド映像信号から厚みの欠陥信号を抽出するための抽出手段と、抽出された欠陥信号と繊維集合体の厚みに関する基準値とを比較して厚みの適否を判別するための厚み判別手段と、
繊維集合体の幅に関するクランプド映像信号から幅信号を抽出するための抽出手段と、抽出された幅信号と繊維集合体の幅に関する基準値とを比較して幅の適否を判別するための幅判別手段と、
繊維集合体の汚れに関するクランプド映像信号から汚れ信号を抽出するための抽出手段と、抽出された汚れ信号と繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別するための汚れ判別手段とを備えている請求項1記載の自動判別装置。 - 繊維集合体の厚みに関するクランプド映像信号からノイズを除去し、ノイズが除去されたクランプド映像信号と繊維集合体の厚みの関する基準値とを比較して厚みの適否を判別するための厚み判別手段と、
繊維集合体の幅に関するクランプド映像信号からノイズを除去し、繊維集合体の幅に対応する矩形信号を生成するための抽出手段と、クロック手段に基づいてクランプド映像信号の矩形部をカウントするためのカウンタ手段と、このカウンタ手段によるカウントデータと繊維集合体の幅に関する基準値とを比較して幅の適否を判別するための幅判別手段と、
繊維集合体の汚れに関するクランプド映像信号を微分処理するための微分手段と、この微分処理されたクランプド映像信号と繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して大きな汚れを判別するための比較手段と、この比較手段からの汚れに関する欠陥情報と撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、汚れの数をカウントするためのカウンタ手段と、このカウンタ手段により計数されたカウントデータと繊維集合体の汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別するための汚れ判別手段とを備えている請求項11記載の自動判別装置。 - 比較手段が、微分処理されたクランプド映像信号と繊維集合体の大きな汚れに関する第一の基準値とを比較して大きな汚れを判別するための第一の比較手段と、微分処理されたクランプド映像信号と繊維集合体の小さな汚れに関する第二の基準値とを比較して小さな汚れを判別するための第二の比較手段とで構成され、カウンタ手段が、前記第一の比較手段からの汚れに関する欠陥情報と撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、大きな汚れの数をカウントするための第一のカウンタ手段と、前記第二の比較手段からの汚れに関する欠陥情報と前記撮像手段による撮像幅に関する情報とに基づいて、小さな汚れの数とをカウントするための第二のカウンタ手段とで構成され、汚れ判別手段が、前記第一のカウンタ手段により計数されたカウントデータと繊維集合体の大きな汚れに関する基準値とを比較して汚れの適否を判別する請求項12記載の自動判別装置。
- 抽出手段により、連続的に走行し、かつ複数のヤーンで構成された非捲縮又は捲縮された帯状フィルタトウの幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を抽出する請求項1又は11記載の自動判別装置。
- さらに、幅カウントデータ、厚みクランプド映像信号および汚れカウントデータのうち少なくとも1つの特性情報をプロセス制御用コンピュータに与えるための送出手段を備えている請求項1記載の自動判別装置。
- 送出手段が、幅カウントデータ、厚みクランプド映像信号および汚れカウントデータのうち少なくとも1つの特性情報をコンピュータに送出又は転送するためのインターフェース手段と、このインターフェース手段を介して、前記特性情報をコンピュータに受け渡しするタイミングのためのトリガー信号を生成するトリガー手段とで構成されている請求項15記載の自動判別装置。
- 連続的に走行する繊維集合体を撮像手段で撮像し、この撮像手段からのビデオ信号を同期分離してクランプし、クランプされたクランプド映像信号に基づいて、前記繊維集合体の幅、厚み、及び汚れから選択された少なくとも1つの特性に関する欠陥情報を含む特性情報を検出し、検出された特性情報から前記特性に関する欠陥情報を抽出し、この抽出信号と前記情報に関する基準信号とに基づいて、前記欠陥情報の適否を判別する自動判別方法。
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