JP6360562B2 - トウバンドの捲縮検査方法、トウバンドの製造方法、トウバンド捲縮検査装置、及びトウバンド製造装置 - Google Patents

トウバンドの捲縮検査方法、トウバンドの製造方法、トウバンド捲縮検査装置、及びトウバンド製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、トウバンドの捲縮検査方法、トウバンドの製造方法、トウバンド捲縮検査装置、及びトウバンド製造装置に関する。
本書では、「フィラメント」、「ヤーン」、「トウバンド」、「フィラメントデニール」、「トータルデニール」、「詰込み量」の各用語を以下の定義とする。
「フィラメント」は、1の紡糸孔から押し出して紡糸した1本の繊維(単繊維)を指す。
「ヤーン」は、1の紡糸筒で紡糸した複数本のフィラメントを、合一して得た1の繊維束(単繊維の集合体)を指す。
「トウバンド」は、紡糸筒相当数の全ヤーン、すなわち全ての紡糸機で紡糸した全フィラメントを合一し、これを捲縮した多数本のフィラメントの繊維束を指す。
「フィラメントデニール」は、単位長さ9000m当たりの質量(g)によって表されるフィラメントの繊度であり、以下、「FD」とも称する。トウバンドのFDは、トウバンドを構成する1本分のフィラメントの繊度を意味する。
「トータルデニール」は、単位長さ9000m当たりの質量(g)によって表されるトウバンドの繊度であり、以下、「TD」とも称する。
「詰込み量」は、1本のフィルターロッドに充填される、トウバンドの正味重量である。
シガレットフィルター(「プラグ」または「チップフィルター」とも称する。)の素材として、たとえばセルロースアセテート繊維を用いたトウバンドが用いられている。
トウバンドを製造する場合、一例として、セルロースアセテートを有機溶剤に溶解し、紡糸原液を調整する。複数の紡糸筒を備えた紡糸機に紡糸原液を供給し、各紡糸筒に配された紡糸口金の多数の紡糸孔から紡糸原液を吐出して、複数本のフィラメントを紡糸する。この複数本のフィラメントを集め、一対のニップローラを備える捲縮機により複数本のフィラメントを捲縮することで、トウバンドを得る。トウバンドとその製造方法については、たとえば特許文献1及び2に開示されている。
シガレットフィルターを製造する場合は、一例としてトウバンドを開繊し、可塑剤を添加してトウバンドを円柱状に成型し、その外周を巻紙で巻回し、所定長さに切断して、フィルターロッドを形成する。このフィルターロッドをさらに所定長さに切断し、シガレットフィルターを得る。
近年のシガレットの嗜好の変化により、いわゆる「スリムタイプ」または「スーパースリムタイプ」、或いは「ウルトラスーパースリムタイプ」等と称される、一般のシガレットよりも径が細いシガレットが市販されている。たとえば特許文献3には、Y型等の異形断面形状を有するフィラメントを用いたトウバンドにより、細いシガレットと、これに用いるシガレットフィルターの製造方法とが開示されている。
細いシガレットに用いるシガレットフィルターを製造する場合、シガレットフィルター内に必要量のトウバンドを詰め込むと、通気抵抗(PD)が上昇して吸いづらくなる場合がある。そこで、FDを増大させてフィラメントを太くし、フィラメント同士の間隙を確保する方法と、TDを低減してトウバンドの密度を下げ、フィラメント同士の間隙を確保する方法とが考えられている。
特開平7−316975号公報 特開2007−78652号公報 特開2009−275314号公報 特開平5−132852号公報
トウバンドを製造する際、FDを大きくしたり、TDを小さくすると、適切に捲縮されたトウバンドが得られにくくなることがある。捲縮の不具合を生じたトウバンドを細いシガレットのシガレットフィルターに用いると、PDの上昇に加え、PDのばらつき(PDCv)が増大することがある。PDCvが増大すると、製造されるシガレットの各々でPDがばらつき、均一な品質が得られにくくなる。
そこで、トウバンドを製造する際には、トウバンドの捲縮の不具合が発生した際にこれを検出し、捲縮機の不具合の原因を特定することが望まれる。しかしながら、トウバンドの捲縮は微細であり、通常、トウバンドの捲縮を検査することは難しい。
ここで特許文献4には、捲縮された繊維を撮影し、画像中に現れた繊維の一部分の捲縮数を測定する技術が開示されている。しかしながら、捲縮の不具合が発生した際に、捲縮機の不具合の原因を特定することについては、特に開示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、トウバンドを製造する際において、捲縮の不具合を検出し、且つ、捲縮機の不具合の原因を特定し易くすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様における、トウバンドの捲縮検査方法は、一対のニップローラを備える捲縮機によって、山部と谷部とが第一方向に交互に形成されたトウバンドの表面の画像を撮る撮影工程と、前記画像上で前記第一方向に一定の長さで延び且つ互いに異なる位置に規定される複数の仮想ライン上における捲縮数を、前記複数の仮想ラインの各々毎にカウントするカウント工程と、前記複数の仮想ラインの各位置と、前記カウントされた捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する出力工程と、を備える。
また、本発明の一態様における、トウバンドの製造方法は、束ねた複数本のフィラメントを捲縮してトウバンドを形成するトウバンド形成工程と、上記本発明の一態様における、捲縮検査方法を実施することにより、前記トウバンドにおける前記仮想ライン上の前記捲縮数の各々の位置毎の変化に基づいて捲縮具合を検査する捲縮検査工程と、を備える。
また、本発明の別の態様における、トウバンド捲縮検査装置は、一対のニップローラを備える捲縮機によって、山部と谷部とが第一方向に交互に形成されたトウバンドの表面を撮影した画像を用い、前記画像上で前記第一方向に一定の長さで延び且つ互いに異なる位置に規定される複数の仮想ライン上における捲縮数を、前記複数の仮想ラインの各々毎にカウントするカウント部と、前記複数の仮想ラインの各位置と、前記カウントされた捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する出力部と、を備える。
また、本発明の一態様における、トウバンド製造装置は、束ねた複数本のフィラメントを捲縮してトウバンドを形成する、トウバンド形成装置と、上記本発明の一態様における、トウバンド捲縮検査装置と、を備える。
上記した本発明の各態様によれば、トウバンドの表面の画像において、第一方向に一定の長さで延び且つ互いに異なる位置に規定される複数の仮想ラインを規定し、当該複数の仮想ライン上の捲縮数をカウントし、前記複数の仮想ラインの各位置と、前記カウントされた捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する。従って、当該出力結果を見たオペレータは、トウバンドの捲縮状態が適切か否かを確認できる。また、トウバンドが捲縮の不具合を生じている場合には、捲縮数の各々の値と、仮想ラインの各位置と、各捲縮数のばらつき等の態様とを含む情報から、一対のニップローラを備える捲縮機がどのような状態にあるのかを推測できる。これにより、例えば、一対のニップローラで生じた不具合を特定し易くなる。
結果として、上記本発明の各態様によれば、トウバンドを製造する際において、捲縮の不具合を検出し、且つ、捲縮機の不具合の原因を特定し易くすることができる。
第1実施形態に係るトウバンド製造装置の全体構成を示す図である。 トウバンド製造装置における捲縮機の構成を示す図である。 トウバンドの部分構成図である。 トウバンド捲縮検査装置の構成を示す図である。 トウバンド捲縮検査装置の機能ブロック図である。 トウバンドの捲縮検査方法の工程図である。 画像中の複数の仮想ラインの各々の位置を示す図である。 ローラの周面に規定された、複数のラインの位置情報を示す図である。 画像中で第二方向に並ぶ複数の仮想ラインの第二方向における各位置と、各仮想ライン毎にカウントした捲縮数の各々との対応関係を示す、第一のグラフである。 画像中で第一方向に並ぶ複数の仮想ラインの第一方向における各位置と、各仮想ライン毎にカウントした捲縮数の各々との対応関係を示す、第二のグラフである。 フィルターロッド製造装置の構成を示す図である。 シガレットの構成を示す図である。 第2実施形態に係るトウバンド製造装置の部分構成を示す図である。 撮影工程の実施の際における、トウバンド製造装置の部分的な上面図である。 トウバンド捲縮検査装置のフロー図である。
以下、本発明の実施形態を各図を参照して説明する。
<第1実施形態>
[トウバンド製造装置]
図1に示すように、トウバンド製造装置1は、ミキサー2と、濾過機3と、紡糸機4と、捲縮機5と、乾燥機6と、一対の搬送ローラ7と、梱包機8とを備える。
ミキサー2は、容器と、その内部に配された攪拌機とを有し、前記容器に投入された、フィラメントFの材料を含む紡糸原液を混合する。ミキサー2は、紡糸原液を調整する目的で用いる。濾過機3は、ミキサー2で調整された紡糸原液を濾過し、不純物を除去する目的で用いる。
紡糸機4は、並設された複数の紡糸筒11と、各紡糸筒11に配された紡糸口金12と、不図示の紡糸ポンプとを備える。各紡糸筒11は、いずれも上下に延びる長尺状の筒体である。紡糸口金12は、紡糸筒11の上端部に設けられている。紡糸口金12には、所定数の複数の紡糸孔12aが形成されている。
フィラメントを紡糸する際は、一例として乾式紡糸法に基づき、紡糸原液を不図示の紡糸ポンプにより各紡糸口金12に送り込み、紡糸孔12aから下方に向けて紡糸原液を吐出することで、複数本のフィラメントFを紡糸する。各紡糸筒11の下方におけるフィラメントFの搬送方向下流側には、オイリング装置14と、ゴデットローラ15とが、それぞれ配されている。オイリング装置14は、各フィラメントFに対し、繊維油剤及び水を含むオイルエマルジョンを付着させる目的で用いる。ゴデットローラ15は、周面に複数本のフィラメントFを接触させ、合一させて束ねることによりヤーンYを形成する目的で用いる。合一されたヤーンYは、ゴデットローラ15を駆動させることで、捲縮機5に搬送される。
トウバンド製造装置1では、紡糸口金12の紡糸孔12aの周縁形状、及び、サイズ等を調整することにより、フィラメントFのFDを所定の範囲に調整する。最終的に得られるトウバンドTBにおいて、フィラメントFのFDは、6.0以上15.0以下が望ましく、7.0以上12.0以下がさらに望ましく、8.0以上11.0以下がさらに好適である。また、最終的に得られるトウバンドTBのTDは、10000以上22000以下が望ましく、10000以上21000以下がさらに望ましく、10000以上20000以下がさらに好適である。このようにFD及びTDを規定することで、トウバンドTBを用いた細いシガレットにおいて、PD及びPDCvが良好に抑制されるのを期待できる。このうち、PDCvについては、発明者らの検討によれば4.8%以下にまで抑制できることが分かった。
図2に示すように、捲縮機5は、スタフィングボックス型であって、一対のローラ5a、5bと、一対の板状部材5c、5dと、付勢部材5eとを有する。捲縮機5は、図2中、合一されたヤーンY(複数本のフィラメントF)を紙面左側から右側に向かって搬送する。
ローラ5a、5bは、一例として、同一の構成を有する駆動ローラであって、ニップローラまたは押し込みローラとも称する。ローラ5a、5bは、互いの軸芯が平行に配され、且つ、互いの周面を対向させて軸支されている。ローラ5a、5bの各周面の接触部分には、ニップ点N1、N2が形成されている。
一対の板状部材5c、5dは、ヤーンYの搬送方向の下流側において、各板面が対向し、且つ、ヤーンYの搬送方向の上流側における各々の端部5c1、5d1が、ローラ5a、5bに近接するように配置される。一例として、板状部材5cが上方に配置され、板状部材5dが下方に配置されている。一対の板状部材5c、5dは、垂直方向に延びる不図示の一対の側壁部材と組み合わされ、クリンパボックス5fを構成している。
付勢部材5eは、ヤーンYを、板状部材5dの板面に向かって押圧するように付勢されている。一例として、付勢部材5eは、板状体として構成され、ヤーンYの搬送方向の上流側に位置する端部5e1において、板状部材5cと連結されている。これにより、付勢部材5eは、板状部材5cとの連結部分を揺動中心Pとし、上下に揺動する。付勢部材5eでは、ヤーンYの搬送方向の下流側に位置する端部5e2が、不図示のばね体の弾性力によって、板状部材5dの板面を押圧する方向に付勢されている。従って、ヤーンYの搬送方向及び一対のローラ5a、5bの軸方向と直交する方向において、付勢部材5eは、合一されたヤーンYに対し、所定のクリンパ圧を掛けられるように配されている。
ヤーンYを捲縮する際は、合一されて搬送されるヤーンYが一対のローラ5a、5bの間に通され、ニップ点N1、N2においてヤーンYに所定のニップ圧を掛けながら、ヤーンYがローラ5a、5bから押し出される。これにより、ヤーンYに微細な捲縮が掛けられる。ヤーンYは、ローラ5a、5bの駆動により、クリンパボックス5fの内部を下流側に搬送される。このとき、付勢部材5eがヤーンYにクリンパ圧を掛けるので、ヤーンYは、クリンパボックス5fの内部において、若干滞留する。この滞留の際、ヤーンYは、クリンパボックス5fの内部において、搬送方向の下流側に向かって波形に蛇行しながら折り畳まれることで、さらに捲縮される。ヤーンYがクリンパボックス5fから搬出される際、ヤーンYは、付勢部材5eから掛けられるクリンパ圧によって、さらに捲縮される。このように捲縮機5では、ヤーンYが段階的に捲縮される。これにより、トウバンドTB0が形成される。
ここで図3は、捲縮されたトウバンドTB0の構成を示す、一部拡大図である。図3に示すように、トウバンドTBは、ヤーンYの搬送方向に向かって、山部TBaと谷部TBbとが、交互に形成されるように捲縮される。捲縮機5は、一例として、ヤーンYの捲縮数が25mm当たり、30山以上35山以下となるように設定されている。
図1に示すように、捲縮機5から搬出されたトウバンドTB0は、乾燥機6にて乾燥処理されることで、トウバンドTB0中の残留溶剤及び水分が除去される。これにより、トウバンドTBが得られる。
乾燥処理されたトウバンドTBは、一対の搬送ローラ7の間に搬送され、梱包機8でベール状に折り畳まれ、且つ、圧縮されて、所定の梱包箱B(図11参照)に梱包される。トウバンドTBは、後述するフィルターロッド製造装置20を用いたフィルターロッドの製造に供される。
ここで第1実施形態では、トウバンド製造装置1を用いてトウバンドTBを製造する際、所定のタイミングで、捲縮機5で捲縮され、且つ、乾燥機6に搬送される前のトウバンドTB0の捲縮状態を検査する。以下に、当該検査に用いるトウバンド捲縮検査装置を説明する。
[トウバンド捲縮検査装置]
トウバンド捲縮検査装置(以下、「検査装置」と称する。)9は、捲縮機5で捲縮され、且つ、乾燥機6に搬送される前のトウバンドTB0を、オペレータが部分的に切り出し、切り出したトウバンドTB0の表面を撮影することにより、捲縮状態を検査する目的で用いる。
図4に示すように、検査装置9は、装置本体90と、入力手段91と、出力部92と、撮影部93とを備える。
装置本体90は、一例として、パーソナルコンピュータ(PC)等の汎用コンピュータで構成される。図5に示すように、装置本体90は、処理部900と、処理部900がアクセス可能に接続された記憶部901とを有する。記憶部901は、例えばハードディスクまたは不揮発性メモリを用いて構成される。記憶部901には、所定のトウバンド捲縮検査プログラム(以下、「検査プログラム」と称する。)と、当該検査プログラムで用いる複数の判定基準とが格納される。処理部900は、機能的には、カウント部900aと、演算部900bとを有する。カウント部900aと、演算部900bとは、検査装置9の駆動時において、検査プログラムに基づいて動作する。
入力手段91は、オペレータが情報入力や装置の操作を行うための手段であって、装置本体90に接続されている。入力手段91は、一例として、キーボード及びマウスで構成される。
出力部92は、処理部900による処理結果を出力するための手段であって、装置本体90に接続されている。出力部92は、一例として、1以上の液晶モニタで構成される。
図4に示すように、撮影部93は、トウバンドTB0を載置するためのテーブル93aと、テーブル93aに立てられたスタンド93bと、スタンド93bに固定されたカメラ93cと、カメラ93cを制御するための制御部93dとを有する。カメラ93cは、一例として、CCDカメラである。制御部93dは、装置本体90の処理部900に接続されており、撮影部93で撮影された画像が、処理部900に送信される。
[トウバンドの製造]
第1実施形態に係るトウバンドの製造方法は、上記したように、束ねた複数本のフィラメントを捲縮してトウバンドを形成するトウバンド形成工程と、所定のトウバンドの捲縮検査方法を実施して、トウバンドにおける捲縮数の位置毎の変化に基づいて捲縮具合を検査する捲縮検査工程とを有する。以下、トウバンドの捲縮検査工程を具体的に説明する。
オペレータは、トウバンド形成工程に先立つ予備工程として、トウバンドの捲縮検査工程を実施するため、トウバンド製造装置1を仮稼働させる。紡糸機4において紡糸した複数本のフィラメントFを束ね、複数のヤーンYを形成する。当該複数のヤーンYを合一して搬送し、捲縮機5でヤーンYを捲縮して、トウバンドTB0を得る。
オペレータは、検査装置9を起動し、記憶部901に格納されている検査プログラムを処理部900に読み込ませる。
オペレータは、捲縮機5で捲縮された後で且つ乾燥機6で乾燥される前の所定長さ(例えば搬送方向長さ1m分)のトウバンドTB0を切り出し、テーブル93aに載置する。オペレータは、トウバンドTB0の長手方向の一端をテーブル93a側に固定し、他端をテーブル93aの端から下方に垂らす。オペレータは、トウバンドTB0の前記他端に、一定重量(例えば40g程度)の錘を付ける。これにより、トウバンドTB0に対し、その長手方向に一定の張力を付与する。
図6の工程図に示すように、オペレータは、入力手段91を操作し、処理部900に対し、検査プログラムに基づいて捲縮検査工程を実行させる。これにより、処理部900は、撮影工程を実施する(S1)。すなわち、処理部900は、撮影部93を用いてテーブル93a上のトウバンドTB0を撮影する。尚、当該撮影の際には、トウバンドTB0の表面の山部TBa及び谷部TBbを撮影し易くするため、トウバンドTB0に対して照明光を当てるようにしてもよい。
次に、処理部900は、撮影工程により得られた画像を二値化処理する(S2)。具体的には、画像中に含まれる各画素の各々の画素値(例えば輝度)を、例えば所定の閾値以上であれば「1」、或いは、前記閾値未満であれば「0」に、演算部900bがそれぞれ変換する。通常、画像には、トウバンドTB0の表面の山部TBaに相当する部分が明部分、谷部TBbに相当する部分が暗部分として、それぞれ濃淡を伴って現れる。従って、当該画像を上記のように二値化処理することで、トウバンドTB0の表面の山部TBaと谷部TBbとを、それぞれ明確に区別して現すことができる。
次に、処理部900は、カウント工程を実施する(S3)。トウバンドTB0の搬送方向において、画像中に画素値「1」の画素が所定の態様で連続する画素グループがある場合、処理部900は、検査プログラムに基づき、その画素グループを山部TBaと認定する。また、トウバンドTB0の搬送方向において、画像中に画素値「0」が所定の態様で連続する画素グループがある場合、処理部900は、検査プログラムに基づき、その画素グループを谷部TBbと認定する。
カウント部900aは、上記した山部TBa及び谷部TBbの認定方法に基づき、二値化処理された画像中において、第一方向に一定の長さで延び、且つ、互いに異なる位置に規定される複数の仮想ラインL上における、山部TBaの数または谷部TBbの数を、それぞれ捲縮数としてカウントする。ここで、「捲縮数」とは、一の仮想ラインL上における、山部TBaの総数または谷部TBbの総数を指す。以下、図7〜図10を用い、カウント工程と出力工程とについて具体的に説明する。
図7に示すように、検査プログラムでは、画像に現れたトウバンドTB0の領域Cにおいて、第一方向に一定の長さで延びる複数の仮想ラインLを、互いに異なる位置に規定している。第一方向は、一例として、トウバンドTB0の搬送方向である。ここで、「互いに異なる位置」とは、一例として、第一方向と、第一方向に直交する第二方向(トウバンドTB0の幅方向)とにおける、複数の位置を含む。トウバンドTB0の領域Cにおいて、各仮想ラインLは、第二方向(トウバンドTB0の幅方向)に間隔をあけて並ぶように規定されている。
また、図8に示すように、検査プログラムでは、ローラ5a(5b)において、その各周方向に沿って、一定の長さで延びる複数のラインRを、ローラ5a(5b)の軸方向に間隔をあけて並ぶように規定している。第二方向(トウバンドTB0の幅方向)における各仮想ラインLの位置は、ローラ5a(5b)の軸方向における各ラインRの位置と対応している。図7及び8に示す例では、トウバンドTB0の領域Cにおいて、合計8列で並ぶ各仮想ラインL(L1―1〜L8−1、L1―2〜L8−2、L1―3〜L8−3)の第二方向(トウバンドTB0の幅方向)における各位置が、ローラ5a(5b)の周面において、合計8列で並ぶ各ラインR(R1―1〜R8−1、R1―2〜R8−2、R1―3〜R8−3)のローラ5a(5b)の軸方向における各位置と対応している。各ラインRは、ローラ5a(5b)の周長の略1/3の長さであり、ローラ5a(5b)の周面で、ローラ5a(5b)の周方向に並ぶ3つの領域Q1、Q2、Q3の各々に、8本ずつ、合計24本にわたり規定されている。
ここで便宜上、トウバンドTB0において、第一方向(トウバンドTB0の搬送方向)の一方の端からn番目に位置し、且つ、第二方向(トウバンドTB0の幅方向)及びローラ5a、5bの軸方向の一方の端からm番目に位置する仮想ラインを、「Lm−n」のように称する。一例として、mは、1〜8のいずれかの正の整数であり、nは、1〜3のいずれかの正の整数である。尚、ラインRの表記方法も、仮想ラインLの表記方法に倣うものとする。
これにより、検査プログラムでは、画像中のトウバンドTB0の領域Cにおいて、複数の仮想ラインLを、第一方向(ローラ5a、5bの周方向及びトウバンドTB0の搬送方向)に沿って3本配列し、且つ、第二方向(ローラ5a、5bの軸方向)に8本配列することにより、合計24本にわたり、マトリクス状に規定している。
図7に示すように、各仮想ラインLの長さは、一例としてローラ5a、5bのうち、いずれかの周長以内とするのが望ましい。ここではローラ5a、5bのいずれかの周長の略整数分の一とするのがさらに望ましい。
カウント工程において、カウント部900aは、検査プログラムに基づき、互いに異なる位置に規定される複数の仮想ラインL上における捲縮数を、複数の仮想ラインLの各々毎にカウントする。その後、カウント部900aは、カウントした複数の仮想ラインL上の捲縮数の各々を、記憶部901に記憶する。処理部900が、捲縮数をカウントする際には、二値化処理した画像の明部分(山部TBaに相当する部分)、または、画像の暗部分(谷部TBbに相当する部分)のいずれをカウントしてもよい。カウント部900aは、山部TBaをカウントする場合には、例えば第一方向に沿って、明部分を示す画素値「1」の画素が所定の態様で連続する前記画素グループの数を、山部TBaの数(すなわち捲縮数)としてカウントする。
次に、処理部900は、出力部92に対し、複数の仮想ラインLの各位置と、カウント工程でカウントした捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する、出力工程を実行させる(S4)。具体的に、出力部92は、前記情報を、処理部900がカウント工程でカウントした複数の仮想ラインL上の捲縮数の各々と、トウバンドTB0における複数の仮想ラインLの各位置とを含む、以下の第一及び第二のグラフとして表示する。
図9に示すように、第一のグラフは、一例として、トウバンドTB0の幅方向(第二方向)に並ぶように規定された8本の仮想ラインL(L1−1、L2−1、・・・、L8−1)の幅方向における各位置と、前記8本の各仮想ラインLの捲縮数の各々とを各座標軸とする。第一のグラフ中の折れ線F1〜F4は、異なるカウント工程毎にカウントした、前記8本の各仮想ラインL上の捲縮数の各々を結ぶ線である。折れ線F1〜F4の各形状は、出力部92が、カウント工程の結果を第一グラフとして表示した場合に考えうる、6つの異なるパターンを示している。
図10に示すように、第二のグラフは、一例として、トウバンドTB0の搬送方向(第一方向)に並ぶように規定された3本の仮想ラインL(L1−1、L2−1、L3−1)の搬送方向における各位置と、前記3本の仮想ラインLの捲縮数の各々とを各座標軸とする。尚、仮想ラインLの搬送方向の位置は、例えば、仮想ラインLの搬送方向における中心点の位置を意味する。第二のグラフ中のF5〜F7は、図9と同様に、異なるカウント工程毎にカウントした、前記3本の各仮想ラインL上の捲縮数の各々を結ぶ線である。折れ線F5〜F7の各形状は、出力部92が、カウント工程の結果を第二グラフとして表示した場合に考えうる、4つの異なるパターンを示している。
出力部92は、図9及び10のグラフ中に、捲縮数の良否の判定基準となる許容範囲D1、D2を、それぞれ併せて表示している。出力部92が、第一及び第二のグラフを表示することで、オペレータは、各グラフ中の折れ線の各々の形状と、許容範囲D1、D2に対する、折れ線の各々の相対位置とを確認すること等により、トウバンドTB0の捲縮状態と、捲縮機5の状態とについて、具体的な検討を行うことができる。
以下、各折れ線F1〜F7が得られた場合に可能な検討内容を、それぞれ説明する。
折れ線F1または折れ線F5のように、許容範囲D1、D2の中に折れ線の全体がそれぞれ収まっている場合、トウバンドTB0の幅方向における全域と、搬送方向におけるローラ5a、5bの各周長以上の領域とにわたって、正常な捲縮がなされていると考えられる。この場合、捲縮機5は、適切に設定されていると推測される。尚、折れ線F1、F5は、その各形状が水平な直線に近くなるほど、トウバンドTB0が、搬送方向と幅方向とにわたって均一に捲縮されていることを示す。
折れ線F2のように、トウバンドTB0の幅方向(第二方向)の一方から他方に向かって、8本の仮想ラインL上の捲縮数の各々が漸増または漸減しているとき、ニップ圧が、ローラ5a、5bの各軸方向の一端から他端に向かって、漸増または漸減している可能性がある。この場合、捲縮機5では、ローラ5a、5bのいずれかの軸支位置が、適切な位置に対してずれていることが考えられる。或いは、この場合、付勢部材5eによって掛けられるクランプ圧が、付勢部材5eの第二方向における一端から他端に向かって漸増または漸減している可能性がある。従ってオペレータは、ローラ5a、5bの軸支位置または付勢部材5eを再調整する措置や、必要に応じてローラ5a、5bまたは付勢部材5eを交換する措置等を講じることができる。
折れ線F6のように、トウバンドTB0の搬送方向(第一方向)の一方から他方に向かって、3本の仮想ラインL上の捲縮数の各々が漸増または漸減しているとき、捲縮機5では、ローラ5a、5bの周方向の異なる位置で、捲縮特性がばらついている可能性がある。このような場合、ローラ5a、5bのいずれかの周面が変形している可能性や、ローラ5a、5bのいずれかの周面に異物が付着している可能性等がある。トウバンドTB0の搬送方向(第一方向)において捲縮数がばらつくと、トウバンドTB0は、縞模様を生じるように不均一に捲縮されることがある。また、ローラ5a、5bのいずれかの周面が変形し、且つ、ローラ5a、5bのいずれかの軸支位置がずれていると、トウバンドTB0は、その搬送方向(第一方向)に対して傾斜した方向に捲縮されている可能性がある。
このような場合、オペレータは、ローラ5a、5bの表面状態を確認し、必要に応じてローラ5a、5bを交換する措置等を講じることができる。
折れ線F3のように、トウバンドTB0の幅方向(第二方向)で、折れ線が下方に屈曲している場合、或いは折れ線F4のように、トウバンドTB0の幅方向(第二方向)で、折れ線が上方に屈曲している場合、ローラ5a、5bのいずれかの捲縮特性が、その軸方向で、部分的に低下している可能性がある。このような場合、捲縮機5では、ローラ5a、5bのいずれかが変形または摩耗を生じている可能性や、ローラ5a、5bのいずれかの周面に異物が付着している可能性等が考えられる。具体的には、折れ線F3のように、ある仮想ラインL(ここでは仮想ラインL4−1とL5−1)の捲縮数が、その他の仮想ラインL(ここでは仮想ラインL1−1、L2−1、L3−1、L6−1、L7−1、L8−1)の捲縮数に比べて特に少ない場合、ローラ5a、5bのいずれかにおいて、捲縮数が特に少ない前記仮想ラインL(ここでは仮想ラインL4−1、L5−1)に対応するローラ5a、5bのラインR(ここではラインR4−1、R5−1)付近の周面部分が、偏摩耗している可能性が考えられる。また、折れ線F4が得られた場合、ある仮想ラインL(ここでは仮想ラインL3−1、L4−1、L5−1、L6−1)の捲縮数が、その他の仮想ラインL(ここでは仮想ラインL1−1、L2−1、L7−1、L8−1)の捲縮数に対して特に多い場合、ローラ5a、5bのいずれかにおいて、捲縮数が特に多い前記仮想ラインL(ここでは仮想ラインL3−1、L4−1、L5−1、L6−1)に対応するローラ5a、5bのラインR(ここではラインR3−1、R4−1、R5−1、R6−1)付近の周面部分が、偏摩耗している可能性が考えられる。このような場合、オペレータは、ローラ5a、5bの表面状態を確認し、必要に応じてローラ5a、5bを交換する措置等を講じることができる。
折れ線F7のように、トウバンドTB0の搬送方向(第一方向)に沿って、一部の仮想ラインL上の捲縮数のみが許容範囲D2から外れているとき、捲縮機5では、ローラ5a、5bの周方向の異なる位置で、捲縮特性がばらついている可能性がある。折れ線F7のように、ある仮想ラインL(ここでは仮想ラインL1−2)の捲縮数が、その他の仮想ラインL(ここでは仮想ラインL1−1、L1−3)の捲縮数に比べて特に少ない場合、ローラ5a、5bのいずれかの断面形状が、変形している可能性が考えられる。このような場合、オペレータは、ローラ5a、5bの表面状態を確認し、必要に応じてローラ5a、5bを交換する措置等を講じることができる。
このように、第一及び第二グラフの少なくともいずれかを用いることで、オペレータは、画像に現れたトウバンドTB0の領域Cにおいて、どの領域で、どのような捲縮数のばらつきを生じているのかを具体的に確認できる。さらに、オペレータは、トウバンドTB0における複数の捲縮数のばらつきの態様から、捲縮機における不具合の原因を、比較的容易に特定できる。その結果、不具合を生じた捲縮機に対する、適切な対策を講じ易くなる。
トウバンド製造装置1を用いて細いシガレット用のトウバンドTBを製造する場合、トウバンドTBのTDを小さくすると、シガレットフィルターの単位体積当たりのフィラメントFの本数が減少するので、PDの抑制を期待できる。しかしながら、トウバンドTBの密度が減少するので、トウバンドTB中のヤーンY(複数本のフィラメントF)に捲縮を掛けにくくなる。これにより、細いシガレット用のトウバンドで捲縮の不具合が発生すると、PDのばらつき(PDCv)が増大するおそれがある。PDCvが増大すると、製造するシガレットの吸い易さに関する品質管理が困難になる。
これに対して第1実施形態では、細いシガレット用のトウバンドを製造する場合であっても、オペレータは、検査装置9の出力結果を利用して、トウバンドの捲縮が適切になされているか否かを確認できる。さらに、オペレータは、検査装置9の出力結果により、複数の仮想ラインLの各位置と、複数の仮想ラインLの捲縮数の各々との態様を検討することで、捲縮機5が、どのような状態にあるかを推測できる。その結果、オペレータは、捲縮機5で不具合を生じた場合に、検査装置9の出力結果に基づいて、捲縮機5の不具合の原因を特定し易くなる。この捲縮機5の不具合を解消することで、FDが大きく、且つ、TDが小さい細いシガレット用のトウバンドを製造する場合等において、良好に捲縮されたトウバンドを製造できる。
上記したように捲縮検査工程を終えた後、オペレータは、トウバンド製造装置1を本稼働させ、トウバンド形成工程を実施する。ここで、上記のように予備工程として捲縮検査工程を実施したことにより、トウバンド形成工程を実施する前に、捲縮機5が適切に設定されている。従って、トウバンド形成工程中におけるトウバンドTBの捲縮の不具合の発生を効果的に低減でき、トウバンドTBを良好に連続して製造することが可能となる。結果として、当該トウバンドTBを用いたシガレットの製造工程においても、PD及びPDCvを抑制でき、細く且つ吸い易いシガレットを均一な品質で製造できる。
尚、発明者らの確認によれば、細いシガレット用のトウバンドを製造する際に、第1実施形態に係る捲縮検査方法を適用したところ、細いシガレット用のシガレットフィルターのPDCvが、従来は6%程度であったのを、たとえば4%程度以下にまで抑制できることが分かった。
尚、第1実施形態では、一例として、捲縮機5で捲縮された後で且つ乾燥機6で乾燥される前のトウバンドTB0を用いて捲縮検査工程を実施したが、乾燥機6にて乾燥処理を行った後のトウバンドTBについて捲縮検査工程を実施してもよい。
また、第1実施形態では、トウバンド形成工程に先立つ予備工程として、トウバンド製造装置1を仮稼働させて捲縮検査工程を実施したが、トウバンド形成工程中に、オペレータが所定のタイミングでトウバンドTB0を部分的に切り出し、当該切り出したトウバンドTB0について捲縮検査を実施することもできる。
次に、上記のように製造したトウバンドTBを用いたフィルターロッドの製造について、フィルターロッド製造装置の構成を例示しながら説明する。
[フィルターロッド製造装置]
図11に示すように、フィルターロッド製造装置20は、第一開繊ジェット装置21と、第二開繊ジェット装置22と、プレテンションローラ23と、第一開繊ローラ24と、第二開繊ローラ25と、第三開繊ジェット装置26と、スプレーブース27と、送りローラ28と、搬送ジェット装置29と、ファンネル30と、筒体32と、回転ブレード33とを備える。
フィルターロッドを製造する際には、まず、梱包箱Bからベール状のトウバンドTBを繰り出し、トウバンドTBを第一開繊ジェット装置21と第二開繊ジェット装置22とを順に通過させることにより、トウバンドTBを開繊する。これにより、トウバンドTBにおける複数本のフィラメントFを薄く広げ、トウバンドTBの幅を調整する。次に、プレテンションローラ23における一対のローラ23a、23bの間に、トウバンドTBを通過させる。このとき、プレテンションローラ23によって、トウバンドTBに一定の張力を掛けた状態とし、第一開繊ローラ24における一対のローラ24a、24bの間と、第二開繊ローラ25における一対のローラ25a、25bの間とに、トウバンドTBを順に通過させる。このとき、第一開繊ローラ24と第二開繊ローラ25との回転速度を異ならせることで、その回転速度差によって、トウバンドTBをさらに開繊し、トウバンドTBの幅を調整する。さらに、第三開繊ジェット装置26を通過する際にも、トウバンドTBを開繊することで、トウバンドTBの幅を調整する。
このように、複数段階に分けて十分に開繊したトウバンドTBに対し、スプレーブース27において、トリアセチン等の可塑剤をスプレーにより添着する。その後、トウバンドTBを送りローラ28の間に搬送し、筒状の搬送ジェット装置29の内部において、トウバンドTBを所定の詰め込み量にて円柱状に圧縮して成形する。次に、前記成形された円柱状のトウバンドTBを、円錐状のファンネル30の内部に送り込み、円柱状のトウバンドTBの外周にラッピング紙(図6のチップペーパー42bに相当する。)を巻回する。続いて、筒体32の内部において、ラッピング紙を接着剤でトウバンドTBに貼着する。トウバンドTBとラッピング紙とを回転ブレード33で所定の長さ(たとえば100mm以上120mm以下程度の長さ)に切断することにより、複数本のフィルターロッドFRを製造する。尚、得られたフィルターロッドFRは、さらに所定長さに切断し、シガレットフィルターとして用いる。
[シガレット]
図12に、フィルターロッドFRを用いてなるシガレット40を示す。シガレット40は、細いシガレットであり、シガレットロッド41と、フィルター42と、巻取紙43とを備える。シガレットロッド41は、円柱状に充填されたシガレット充填材41aと、シガレット充填材41aの外周に巻回された巻紙41bとを有する。フィルター42は、フィルターロッドFRを所定の長さに切断してなる円柱状のシガレットフィルター42aと、シガレットフィルター42aの外周に巻回されたチップペーパー42bとを有し、シガレットロッド41と同軸上に揃えて配される。巻取紙43は、シガレットロッド41の外周の一部と、フィルター42の外周とにわたって巻回され、シガレットロッド41とフィルター42とを固定する。尚、図12では、巻取紙43を一部展開し、シガレット40の内部構成を示した状態としている。
シガレットフィルター42aには、香味カプセル等の香味放出材、或いは活性炭等の吸着剤を含ませてもよい。また、シガレット40は、複数のフィルターを同軸上に揃えて配してなる、いわゆるマルチセグメントフィルターを有してもよい。この場合、フィルター42は、前記マルチセグメントフィルターを構成する一のフィルターとして用いることができる。
ここで、トウバンドTBが十分に捲縮されていないと、トウバンドTBを圧縮して成形したシガレットフィルターでは、内部空間が閉塞され、PDが上昇することがある。また、トウバンドTBの捲縮が不均一であると、前記シガレットフィルターのPDCvが大きくなり、シガレット毎に吸い易さがばらつくおそれがある。このような問題は、TDが比較的小さいトウバンドTBを用い、細いシガレットを製造する場合において、比較的生じ易い。
これに対し、シガレット40のフィルター42は、検査装置9を用いて適切に捲縮管理がなされたトウバンドTBを用い、搬送ジェット装置29の内部に所定の詰め込み量で詰め込むことにより構成されている。このためフィルター42は、所定量のトウバンドTBを用いて構成されながらも、PDが十分に抑制されている。従って、フィルター42を用いてなるシガレット40は、細いシガレットでありながら吸い易く構成されている。
また、トウバンドTBが検査装置9を用いて適切に捲縮管理されているので、フィルター42のPDCvは、たとえば4%程度以下にまで抑制されている。これにより、細いシガレット40を安定した品質で製造することを期待できる。
以下、本発明の別の実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。
<第2実施形態>
図13は、第2実施形態に係るトウバンド製造装置1Aにおける、捲縮機5及び乾燥機6の周辺構成を示す。トウバンド製造装置1Aは、第1実施形態に係るトウバンド製造装置1に対し、いわゆるインラインでトウバンドTB0の捲縮状態を検査可能な検査装置9Aをさらに備えた構成を有する。
検査装置9Aは、カメラ93eを備える。カメラ93eは、第1実施形態に係るカメラ93cと略同様の構成を有する。カメラ93eは、捲縮機5で捲縮された後で且つ乾燥機6に搬送される前のトウバンドTB0の一部領域(領域C)を、所定の時間間隔で撮影できるように配置されている。検査装置9Aの処理部900(図5参照)は、一例として、記憶部901に格納された第2実施形態に係る検査プログラムに基づき、図15に示すフローを実行する。
トウバンドTBを製造する際、オペレータは、検査装置9Aを起動状態とし、入力手段91を操作して、処理部900に前記フローを実行させる。
処理部900は、内部タイマーの計測時間tをt0に初期設定し(P1)、時間計測を開始する。その後、処理部900は、計測時間tの経過時間が、周期Tの整数倍(nT)に達したか否かを判断する(P2)。処理部900は、前記経過時間が周期Tの整数倍(nT)に達していると判断した場合、制御部93dを介し、カメラ93eでトウバンドTB0の領域Cを撮影する(P3)。図14は、カメラ93eでトウバンドTB0の領域Cを撮影する際の様子を示している。処理部900は、得られた画像を演算部900bに二値化処理させる(P4)。処理部900は、前記二値化処理された画像の各仮想ラインL上の捲縮数の各々を、第1実施形態と同様の方法で、カウント部900aにカウントさせる(P5)。ここで、検査プログラムは、複数の仮想ラインLを、第1実施形態と同様に規定している。
処理部900は、カウント部900aによるカウント結果を用い、図9に示した第一グラフ、及び、図10に示した第二のグラフをそれぞれ作成する。処理部900は、カウント部900aがカウントした複数の捲縮数のうち、第一グラフ中の許容範囲D1と、第二グラフ中の許容範囲D2とを外れる捲縮数があるか否かを判断する。そのような捲縮数がある場合、処理部900は、当該捲縮数が、正常でないと判断する(P6)。この場合、処理部900は、出力部92に対し、オペレータに向けたアラート出力を実施するように指示する(P7)。このアラート出力は、液晶モニタである出力部92で所定事項を表示する視覚的な出力でもよい。或いは、前記アラート出力は、装置本体90に備えられたスピーカーで警告音を発する聴覚的な出力でもよい。
オペレータが、前記アラート出力に気づき、オペレータが、入力手段91を介してアラート解除を指示したと処理部900が判断すると(P8)、処理部900は、アラート出力を解除する(P9)。その後、処理部900は、図9に示す第一グラフと、図10に示す第二グラフとを、出力部92に出力させる(P10)。以上で、処理部900はフローを終了する。オペレータは、出力部92が出力した情報を元に、トウバンドTB0の捲縮状態を確認し、捲縮機5の不具合を推測することができる。
このように第2実施形態では、トウバンドTBを連続的に製造しながら、インラインでトウバンドTB0の捲縮状態を検査できる。第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、複数の仮想ラインLを用いた捲縮検査を行うことで、トウバンドTB0の捲縮の不具合を検出し、且つ、捲縮機5の不具合の原因を容易に特定し易くする効果を期待できる。
<確認試験>
以下、本発明の各実施形態の有効性を確認するために行った確認試験について述べる。
[トウバンドとフィルターロッドの製造]
実施例及び比較例に係るトウバンドとフィルターロッドとを、以下の方法で製造した。
平均酢化度55.2%のセルロースジアセテートをアセトンに溶解し、濃度約25質量%の紡糸原液を調整した。この紡糸原液を50℃以上60℃以下に温度調整し、当該紡糸原液を紡糸機の紡糸口金に供給して紡糸した。このとき、所定のサイズの三角形の周縁形状を有する複数の紡糸孔を持つ紡糸口金を用いた。紡糸原液を紡糸孔より紡糸筒内に吐出し、複数本のフィラメントを形成した。紡糸筒内では、フィラメントに含まれるアセトンを蒸発させるため、120℃以上150℃以内の加熱空気を紡糸中のフィラメントに当てた。紡糸筒より搬出された複数本のフィラメントを束状にし、フィラメントの集合体(ヤーン)を形成した。ヤーンにオイルエマルジョンを付与し、複数本のフィラメントをゴデットローラで巻き取って、ヤーンを合一した。合一したヤーン(複数本のフィラメント)を捲縮機で捲縮し、乾燥機で乾燥することにより、トウバンドを得た。捲縮機でヤーンを捲縮する際には、一例として、捲縮数が25mm当たり30山となるように設定した。
実施例1〜3では、1辺が95μm程度の三角形状の周縁形状を有する紡糸孔を持つ紡糸口金を用いてフィラメントを紡糸した。実施例1に係るトウバンドは、FDを8.0とし、且つ、TDを15000とした。実施例2に係るトウバンドは、FDを8.6とし、且つ、TDを21000とした。実施例3に係るトウバンドは、FDを9.0とし、且つ、TDを15000とした。実施例4に係るトウバンドは、1辺が110μm程度の三角形状の周縁形状を有する紡糸孔を持つ紡糸口金を用いてフィラメントを紡糸した。実施例4に係るトウバンドは、FDを10.0とし、且つ、TDを12000とした。これにより、実施例1〜4では、細いシガレットに用いるシガレットフィルターのトウバンドを作製した。
実施例1〜4では、一例として、図10に示した第二グラフにおける捲縮数のばらつきの許容範囲D2を4.5山に設定し、ヤーン(複数本のフィラメント)を捲縮機で捲縮させる際、トウバンドの搬送方向(第一方向)に並ぶ各仮想ラインL(L1−1、L2−1、L3−1等)上の捲縮数の各々のばらつきが許容範囲D2を外れた際(前記ばらつきが4.5山を超えた際)に、捲縮機を調整した。実施例1〜4に係る各トウバンドをそれぞれ製造する際に、第一方向(トウバンドの搬送方向)に並ぶ各仮想ラインLの捲縮数のばらつきが許容範囲D2の4.5山を超えるときがあった。このとき、捲縮機の調整を行った。
比較例1、2、3、4の各フィラメントは、この順に実施例1、2、3、4の各フィラメントと同じ方法で紡糸した。比較例1〜3では、1辺が95μm程度の三角形状の周縁形状を有する紡糸孔を持つ紡糸口金を用いてフィラメントを紡糸した。比較例1に係るトウバンドは、FDを8.0とし、且つ、TDを15000とした。比較例2に係るトウバンドは、FDを8.6とし、且つ、TDを21000とした。比較例3に係るトウバンドは、FDを9.0とし、且つ、TDを15000とした。比較例4では、1辺が110μm程度の三角形状の周縁形状を有する紡糸孔を持つ紡糸口金を用いてフィラメントを紡糸した。比較例4に係るトウバンドは、FDを10.0とし、且つ、TDを12000とした。
一方、比較例1〜4においても、実施例1〜4と同様に、各トウバンドをそれぞれ製造する際に、第一方向(トウバンドの搬送方向)に並ぶ各仮想ラインLの捲縮数のばらつきが許容範囲D2の4.5山を超えるときがあったが、捲縮機の調整を行わなかった。これにより、比較例1〜4では、細いシガレットに用いるシガレットフィルターのトウバンドを作製した。
上記のように製造した実施例1〜4と比較例1〜4とのトウバンドを用い、フィルターロッド製造装置を稼働し、長さ120mm、円周長16.70mm、トウ詰込重量0.35g/rodに設定した複数のフィルターロッドのサンプルを連続的に製造した。これらのフィルターロッドは、巻紙を貫通する孔を有さない構成とした。
[通気抵抗の測定]
実施例1〜4と比較例1〜4とのそれぞれにおいて、連続的に製造するフィルターロッドを15本に1本の割合で、合計300本にわたってサンプリングした。これらのフィルターロッドについて、以下の方法で通気抵抗(PD)の測定を行った。
各フィルターロッドを、温度20℃、湿度65%に設定した空調室内に24時間保管して調質した。その後、各フィルターロッドの内部に、温度22±1℃、湿度60±10%の空気を毎秒17.5ccの流量で通過させることにより、フィルターロッドの両端における圧力差を通気抵抗(PD)として測定した。さらに、実施例1〜4及び比較例1〜4における各300本のフィルターロッドの通気抵抗(PD)のばらつき(PDCv)を算出した。
表1に、実施例1〜4及び比較例1〜4におけるTDと、FDと、通気抵抗(PD)の平均値と、通気抵抗のばらつき(PDCv)とを示す。表1では、フィルターロッドの両端における圧力差の単位はミリウォーターゲージ(mmWG)とし、通気抵抗のばらつき(PDCv)の単位はパーセント(%)とした。
Figure 0006360562
表1に示すように、実施例及び比較例1を対比すると、実施例1では、比較例1に対してPD及びPDCvの両方において改善が見られた。実施例2及び比較例2と、実施例3及び比較例3と、実施例4及び比較例4とをそれぞれ対比すると、各実施例2〜4は実施例1と同様に、対応する比較例2〜4に対し、いずれもPD及びPDCvの両方において改善が見られた。
実施例1〜4と比較例1〜4とにおいて、同じ長さのトウバンドを製造する際の捲縮機の不具合が発生する確率は、ほぼ同等であると考えられるが、実施例1〜4のトウバンドでは、搬送方向(第一方向)に並ぶ各仮想ラインL上の捲縮数の各々のばらつきが許容範囲D2を外れた際に、捲縮機の調整を行ったことにより、捲縮のばらつきが管理されている。従って、実施例1〜4では、FDが大きくTDが小さい細いシガレット用のフィルターに用いるトウバンドにおいて、捲縮のばらつきの管理を行うことで、フィルターロッドのPDとPDCvとをともに良好に抑制できたものと考えられる。本試験によって、本発明の上記実施形態が、細いシガレット用のフィルターに用いるFDが大きくTDが小さいトウバンドを製造する場合に有効であることを確認できた。
尚、本試験では、図9に示した第一グラフに基づき、トウバンドの幅方向(第二方向)に並ぶ各仮想ラインL(L1−1〜L1−8等)上の捲縮数の各々おばらつきが許容範囲D1を外れた際に捲縮機の調整を行うことはしなかったが、このような捲縮機の調整を行った場合でも、捲縮のばらつきの管理を適切に行えるため、フィルターロッドのPDとPDCvとをともに良好に抑制できると考えられる。
<その他の事項>
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、又は削除することができる。上記各実施形態は、互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成または方法を他の実施形態に適用してもよい。
第1実施形態では、ローラ5a、5bに規定された各ラインRと、画像中に規定された各仮想ラインLとを一対一に対応させる必要はなく、ローラ5a、5bの軸方向における各ラインRの位置と、トウバンドTB0の幅方向(第二方向)における各仮想ラインLとの位置とが少なくとも対応していればよい。
ローラ5a、5bは、平坦な周面を有する構成に限定されない。ローラ5a、5bは、例えば、周面において、互いに歯合するギアが形成された構成であってもよい。また、ローラ5a、5bは、そのいずれか一方のみをニップローラとしてもよい。
トウバンドTB0において、第二方向に並べる複数の仮想ラインLの本数は、8本に限定されず、7本以下、或いは9本以上、さらには100本以上としてもよい。また、トウバンドTB0において、第一方向に並べる仮想ラインLの本数は、3本に限定されず、2本以下、或いは4本以上としてもよい。第一及び第二方向に並ぶ仮想ラインLの本数をできるだけ多く設定することで、出力部の出力結果に基づいて、捲縮機で生じた不具合の態様をさらに特定し易くなると考えられる。
第一方向は、必ずしもトウバンドの搬送方向である必要はなく、トウバンドTB0の捲縮における山部TBaと谷部TBbとが交互に形成されている方向であればよい。
以上のように、本発明の各態様によれば、トウバンドを製造する際において、捲縮の不具合を検出し、且つ、捲縮機の不具合の原因を特定し易くすることができる、優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できるトウバンドの捲縮検査方法、トウバンドの製造方法、トウバンド捲縮検査装置、及びトウバンド製造装置として広く適用すると有益である。
F フィラメント
FR フィルターロッド
L 仮想ライン
TB トウバンド
TB0 乾燥処理前のトウバンド
TBa 山部
TBb 谷部
Y ヤーン
1、1A トウバンド製造装置
5 捲縮機
9、9A トウバンド捲縮検査装置
5a、5b ローラ
92 出力部
93 撮像部
900 処理部
900a カウント部

Claims (11)

  1. 一対のニップローラを備える捲縮機によって、山部と谷部とが第一方向に交互に形成されたトウバンドの表面の画像を撮る撮影工程と、
    前記画像上で前記第一方向に一定の長さで延び且つ互いに異なる位置に規定される複数の仮想ライン上における捲縮数を、前記複数の仮想ラインの各々毎にカウントするカウント工程と、
    前記複数の仮想ラインの各位置と、前記カウントされた捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する出力工程と、を備える、トウバンドの捲縮検査方法。
  2. 前記複数の各仮想ラインは、前記画像上で前記第一方向と直交する第二方向に間隔をあけて並ぶように規定される、請求項1に記載のトウバンドの捲縮検査方法。
  3. 前記複数の各仮想ラインは、前記画像上で前記第一方向に沿って並ぶように規定される、請求項1または2に記載のトウバンドの捲縮検査方法。
  4. 前記複数の各仮想ラインの長さは、いずれかの前記ニップロ―ラの周長以内である、請求項3に記載のトウバンドの捲縮検査方法。
  5. 前記第一方向は、前記一対のニップローラから繰り出される前記トウバンドの繰り出し方向と平行な方向である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトウバンドの捲縮検査方法。
  6. 前記出力工程では、前記情報を、前記カウントした前記複数の仮想ライン上の捲縮数の各々と、前記トウバンドにおける前記複数の仮想ラインの各位置とを含むグラフとして出力する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトウバンドの捲縮検査方法。
  7. 束ねた複数本のフィラメントを捲縮してトウバンドを形成するトウバンド形成工程と、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の捲縮検査方法を実施することにより、前記トウバンドにおける前記仮想ライン上の前記捲縮数の各々の位置毎の変化に基づいて捲縮具合を検査する捲縮検査工程と、を備える、トウバンドの製造方法。
  8. 前記捲縮検査工程は、前記トウバンド形成工程で捲縮した前記トウバンドに対して実施する、請求項7に記載のトウバンドの製造方法。
  9. 前記トウバンドは、トータルデニールが、10000以上22000以下であり、且つ、フィラメントデニールが、6以上15以下である、請求項7または8に記載のトウバンドの製造方法。
  10. 一対のニップローラを備える捲縮機によって、山部と谷部とが第一方向に交互に形成されたトウバンドの表面を撮影した画像を用い、前記画像上で前記第一方向に一定の長さで延び且つ互いに異なる位置に規定される複数の仮想ライン上における捲縮数を、前記複数の仮想ラインの各々毎にカウントするカウント部と、
    前記複数の仮想ラインの各位置と、前記カウントされた捲縮数の各々との対応関係を示す情報を出力する出力部と、を備える、トウバンド捲縮検査装置。
  11. 束ねた複数本のフィラメントを捲縮してトウバンドを形成する、トウバンド形成装置と、
    請求項10に記載するトウバンド捲縮検査装置とを備える、トウバンド製造装置。
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