JP2004349572A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1Cu配線109の表面をシリコンを含んだガスに曝し、シリコン変質層110を形成する。シリコンを含むガスとしては、例えば、モノシラン等を窒素等の不活性ガスで希釈したものが用いられる。次に第1Cu配線109表面をWF6を含むガスに暴露する。これにより、第1Cu配線109を構成するCuの一部がタングステンにより置換され、Si含有タングステン膜130が形成される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁膜中に金属膜を設けた構造の半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体素子の高速動作性に対する要求に伴い、層間絶縁膜を従来のシリコン酸化膜(比誘電率K=4.3程度)から低誘電率化した材料に変更し、配線間容量を低減する検討が精力的に行われている。低誘電率絶縁材料として、比誘電率3程度のHSQ、MSQ、芳香族含有有機樹脂材料などがあるが、さらに低誘電率化させるために、膜中に微細な空孔(ポア)を導入したりモノマーの分子構造を空隙のある構造とすることで膜の密度を下げた、ポーラス材料の開発が検討されている(特許文献1)。こうしたポーラス材料の中には、比誘電率を2.2程度まで下げたものも報告されている。このような材料を層間絶縁膜に用いることで、配線間のクロストークを低減でき、素子の高速動作を実現することが可能となる。
【0003】
しかしながら、こうしたポーラス膜を半導体プロセスに用いた場合、種々の課題が生じる。以下、こうした課題について、ダマシンプロセスによる銅配線形成工程を例に挙げて説明する。
【0004】
図45〜図46は、代表的な銅配線形成工程を示す。まず、図45(a)に示すように、不図示のシリコン基板上に、SiO2膜101、SiCN膜102、第1無機シロキサン膜103、第1SiO2膜104および反射防止膜105をこの順で成膜する。その上に、配線溝エッチング用の第1フォトレジスト106を形成する。そして、第1フォトレジスト106をマスクとして、例えばフルオロカーボン系のエッチングガスを用いて、第1SiO2膜104、第1無機シロキサン膜103およびSiCN膜102をドライエッチングする。このとき、図45(b)に示すように、第1無機シロキサン膜103の配線溝側壁に劣化層501が形成されることがある。これは、エッチングガスであるフルオロカーボン系のガスが第1無機シロキサン膜103の空隙に侵入し、第1無機シロキサン膜103に化学的に作用することによるものと考えられる。
【0005】
その後、配線溝を覆うように第1バリアメタル107および第1Cu108を成膜し(図46(a))、つづいて所定の温度でアニールを行う(図46(b))。このとき、第1無機シロキサン膜103中に層間膜ボイド502が発生することがある。また、第1バリアメタル107のカバレッジが十分に良好とならず、第1バリアメタル107を介して第1Cu108を構成する銅が外方へ拡散し、第1無機シロキサン膜103および第1SiO2膜104の界面にCu膜はみだし503が発生することがある。以上のように、従来の銅配線形成プロセスでは、低誘電率材料からなる層間絶縁膜がプロセス中に劣化するという問題があった。
【0006】
一方、特許文献2のFIG.1E、1F、1Gには、ダマシンプロセスを用いて犠牲膜中に銅配線を形成した後、犠牲膜をエッチバックにより除去する工程が記載されている。また、エッチバックに際し、銅配線表面に、Ni−P、Co−W−P等の膜を形成してもよいことが記載されている(明細書第6カラム、第10行〜第21行)。これらの金属膜は、代表的な無電解めっき膜であり、特にCo−W−Pは銅配線のキャップメタルとして広く知られている(たとえば非特許文献1)。
【0007】
しかしながら、こうした金属膜を保護膜として用いた場合、保護膜とバリアメタルとの間の密閉性が充分に得られず、これらの隙間から銅配線中に水分が浸入したり、逆に銅配線から絶縁膜中に銅が拡散することがあった。この点については後述する。
また、Co−W−Pのキャップメタルを形成した場合、CMP工程でキャップメタルに損傷が生じることが懸念される。たとえば特許文献2のFig.5の工程の後、基板全面にLow−k膜を成膜し、当該Low−k膜をCMPにより平坦化するとき、メタルキャップであるCo−W−Pで研磨を停止するプロセス、またはLow−k膜とあわせてCo−W−Pも研磨して除去し、Cuを露出するプロセスが採用されるが、メタルキャップの硬度が低いため、メタルキャップまたはCu膜にスクラッチが入ってしまうことがあり、極端な場合、はがれが入ってしまうことがあった。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−75983 要約
【特許文献2】
米国特許第6,413,852
【非特許文献1】
半導体・集積回路技術 第61回シンポジウム講演論文集 第13〜18ページ、”無電解CoWPキャップを適用したCu配線のプロセスインテグレーションおよびその配線特性”、ソニー(株)堀越ら、2001年1月13日・14日
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、半導体装置の層間絶縁膜の劣化を抑制するとともに、配線やプラグ等を構成する金属膜の劣化を抑制し、高い信頼性を有する半導体装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、該犠牲膜中に金属膜を形成する工程と、前記金属膜の表面を改質して保護層を形成する工程と、前記保護層をマスクとして前記犠牲膜をエッチバックする工程と、前記金属膜を埋め込むように絶縁膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0011】
本発明によれば、犠牲膜中に金属膜を形成した後、金属膜周囲の犠牲膜をエッチバックにより除去し、次いで金属膜を埋め込むように絶縁膜を形成する。このため、エッチング等の加工をすることなく金属膜周囲の絶縁膜を形成することができ、金属膜周囲の絶縁膜の膜質を良好にすることができる。ここで、上記絶縁膜は、比誘電率が低い等、層間絶縁膜として犠牲膜よりも好ましい性状を有するものを選択することが好ましい。たとえば、上記絶縁膜を、比誘電率2.6以下の膜、特にポーラス構造の膜としたとき、本発明の効果がより顕著となる。こうした膜を用いると、層間絶縁膜としての性状は良好になる反面、エッチング工程や成膜工程で損傷を受けやすいことが多いところ、本発明によれば、このような絶縁膜の損傷を有効に抑制することができる。
【0012】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜を形成する工程の後、前記保護層をストッパー膜として前記絶縁膜を化学的機械研磨する工程を実施してもよい。かかる構成によれば、研磨耐性の高い保護層がCMPストッパーとなるため、スクラッチの発生を抑制できる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記犠牲膜を選択的に除去して凹部を形成した後、該凹部の側面および底面にバリアメタル膜を形成し、該バリアメタル膜上に前記金属膜を形成する構成とすることができる。
【0013】
この構成によれば、上記効果にくわえ、バリアメタル膜の成膜性の向上およびバリアメタル膜成膜時における絶縁膜の損傷の抑制を図ることができる。従来のダマシンプロセスでは、絶縁膜を選択的にエッチングして配線溝等を形成する際に絶縁膜が損傷を受けたり、配線溝等にバリアメタル膜を良好なカバリッジで形成することが困難な場合があった。上記構成によれば、犠牲膜中に設けた凹部にバリアメタル膜および金属膜を成膜し、次いで犠牲膜を除去した後、金属膜を埋め込むように絶縁膜を形成する。このため、エッチングやバリアメタル膜の成膜等の加工を受けることなく絶縁膜を形成することができる。これにより、凹部形工程、バリアメタル膜および金属膜の成膜工程の各工程において発生し得る絶縁膜の損傷を有効に防止することができる。また、犠牲膜としてバリアメタル膜の成膜に適した下地材料を選択することにより、バリアメタル膜の成膜性を向上させることもできる。たとえば、犠牲膜を非ポーラス膜とし、絶縁膜をポーラス膜とした場合、最終的にはポーラス構造の絶縁膜とし、配線間容量低減を図ることができる上、プロセスの過程においては、非ポーラス膜が金属膜周囲に配され、凹部形成工程やバリアメタル膜の成膜工程における層間膜の損傷を抑制することができる。
【0014】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記半導体基板上にエッチング阻止膜を形成する工程をさらに含み、該エッチング阻止膜上に前記犠牲膜を形成した後、前記エッチング阻止膜が露出するまで前記犠牲膜を選択的に除去して前記凹部を形成し、前記保護層をマスクとして前記犠牲膜をエッチバックした後、前記エッチング阻止膜を除去し、次いで前記絶縁膜を形成する構成とすることができる。
【0015】
この構成によれば、エッチング阻止膜を設けることにより凹部の深さを精密に制御でき、金属膜の厚みを正確に制御することができる。その一方、このエッチング阻止膜は最終的に除去されるため、層間膜の低誘電率化を図る上で有利である。エッチング阻止膜は、一般に比誘電率が高いため、構造中に残存した場合、寄生容量の増大をもたらす原因となる。上記構成によれば、プロセス途中でエッチング阻止膜を有効に活用し、最終構造ではエッチング阻止膜を残さず、寄生容量低減を図ることができる。
【0016】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記保護層を形成する工程は、前記金属膜の表面に、前記金属膜を構成する金属とは異なる異種元素を導入する工程を含む構成とすることができる。
【0017】
こうすることにより、金属膜の表面を効果的に変質することができる。異種元素としては、たとえばシリコンやゲルマニウム等を挙げることができる。シリコンを導入する方法としては、たとえばモノシラン(SiH4)をプラズマガスとして金属膜表面にプラズマ照射する方法等が挙げられる。
【0018】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記異種元素を導入する工程の後、前記金属膜を構成する金属を、該金属と異なる異種金属に置換する工程をさらに含む構成とすることができる。
【0019】
この構成によれば、金属膜表面に、安定な保護膜を確実に形成することができる。従来、金属膜上にメタルキャップを設ける試みは種々行われてきた。しかしながら、従来のメタルキャップ形成技術では、金属膜上への選択性が充分でなかったり、金属膜の密閉性能が充分でない場合が多かった。これに対して上記構成は、金属膜表面にシリコンを導入した後、この領域を異種金属に置換する方法を採用するため、金属密閉性能に優れる保護膜を選択性良く金属膜上に形成することができる。異種金属としては、たとえばタングステン、クロム、モリブデン等の周期表第6A族の金属元素を挙げることができる。こうした金属を選択することにより、保護膜の安定性を高め、犠牲膜のエッチバック時に金属膜の損傷を有効に抑制することができる。特にタングステンを用いた場合、金属膜の抵抗や金属膜と他の部材とのコンタクト抵抗の上昇を抑制しつつ保護膜の安定性を高めることができ、好ましい。
【0020】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記金属膜を前記異種金属に置換する工程は、フッ化タングステンを含む雰囲気中に前記金属膜の表面を曝す構成とすることができる。
【0021】
この構成によれば、金属膜の表面を選択的にタングステンに置換することができる。また、金属膜の側面にバリアメタル膜を設けた場合においては、バリアメタル膜は、金属膜および保護沿うのそれぞれの側面に接して形成された構造が得られる。こうした構造は、金属の密閉性に優れ、(i)金属膜を構成する金属の絶縁膜中への拡散、および、(ii)絶縁膜中の水分が金属膜中へ拡散することによる酸化領域の発生の両方を効果的に抑制することができる。
【0022】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記異種元素はシリコンである構成とすることができる。こうすることにより、金属の密閉性能に優れる保護膜を得ることができる。
【0023】
異種元素を導入する工程は、シリコン含有化合物ガスに前記金属膜を曝す工程を含む構成とすることができる。この方法によれば、金属膜中にシリコンを確実に導入することができる。また、異種元素を導入する工程は、前記異種元素と前記金属膜を構成する金属との合金を形成する工程を含む構成とすることができる。こうした合金を形成することにより、保護性能に優れた保護膜を形成することができる。
【0024】
本発明において、「金属膜」は銅膜または銅を主成分とする膜とすることができる。
【0025】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記犠牲膜をエッチバックする工程は、薬液を用いたウエットエッチング、あるいは、ドライエッチングにより実現することができる。このうち、ドライエッチングを用いた場合、前記金属膜の側壁に前記犠牲膜を残存させてサイドウォールを形成してもよい。さらに、このサイドウォールは、前記金属膜底部において、前記金属膜上部よりも幅広に形成されている構成とすることができる。こうすることにより、配線のTDDB(Time Dependent Dielectric Breakdown)耐性の向上、および多層配線構造の組み立てでのボンディング耐性を向上することができる。
【0026】
本発明における金属膜は、たとえば金属配線またはビアプラグを構成するものとする。こうすることにより、配線間寄生容量の小さい、高速動作性、信頼性に優れた配線構造を実現することができる。
【0027】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜はポーラス膜である構成とすることができる。金属膜を埋め込む絶縁膜としてポーラス膜を用いると、絶縁膜の比誘電率を低減でき金属膜間の寄生容量を減少させることができる。ところが、こうしたポーラス膜を用いた場合、エッチングや成膜等のプロセスによる損傷が問題となる。本発明によれば、こうした損傷を受けることなく金属膜の周囲にポーラス膜を形成することができる。
【0028】
さらに本発明によれば、半導体基板と、該半導体基板上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜中に埋設された金属膜と、該金属膜の底面および側面を覆うバリアメタル膜とを備え、前記金属膜の表面に、前記金属膜の構成金属と該構成金属以外の金属元素とを含む金属化合物膜が設けられ、前記バリアメタル膜は、前記金属膜および前記金属化合物膜の側面に接して形成されていることを特徴とする半導体装置が提供される。
【0029】
本発明によれば、金属膜表面に、保護膜として機能する金属化合物膜が形成されている。そして、この金属化合物膜の側面に接してバリアメタル膜が形成されている。このため、金属膜を確実に密閉した構造体が実現され、金属膜およびその周囲の絶縁膜の品質を良好にし、高い信頼性の半導体装置を実現することができる。ここで、前記金属化合物膜は、さらにシリコンを含む構成とすることができる。また、前記金属元素はタングステンである構成とすることができる。さらに、前記金属化合物膜は、銅、タングステンおよびシリコンを含む膜とすることができる。また、金属化合物膜上に、さらにタングステン膜またはSi含有タングステン膜を形成してもよい。こうすることにより、金属膜の密閉性がより良好となり、金属元素の拡散や金属膜中への水分の侵入を効果的に防止できる。
【0030】
また本発明によれば、半導体基板と、該半導体基板上に形成された第一の絶縁膜と、該第一の絶縁膜中に埋設された金属膜と、該金属膜の側面に設けられ、前記第一の絶縁膜とは異なる第二の絶縁膜からなるサイドウォールとを備え、前記サイドウォールの幅が、前記金属膜底部において、前記金属膜上部よりも幅広に形成されていることを特徴とする半導体装置が提供される。第一の絶縁膜は第二の絶縁膜よりも低い比誘電率を有する構成とすることができる。本発明によれば、金属膜周辺の電界集中を緩和し、金属膜を含む構造体の耐久性を顕著に向上させることができる。
以上述べた本発明に係る半導体装置およびその製造方法において、金属膜の表面にSi含有タングステン膜を設けた場合、上記した効果にくわえ、CMPプロセスにおけるスクラッチ防止効果が得られる。すなわち、金属膜を覆うように絶縁膜を形成した後、当該絶縁膜をCMPするときに、Si含有タングステン膜がCMPストッパーとなり、スクラッチ不良の発生を抑制できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明および図面において同一符号を付した箇所は同じ部材、材料を表しており、説明を適宜省略する。
【0032】
(第一の実施の形態)
図1は、本実施形態に係る多層配線構造の断面図である。図1の配線構造では、シリコン基板上に、SiO2膜101、第1無機シロキサン膜103、第1SiCN膜112、第2SiO2膜113、第2無機シロキサン膜115および第3SiCN膜124がこの順で積層してなる絶縁膜が形成されている。第1無機シロキサン膜103中には、第1Cu配線109が埋設されている。その上部の第2無機シロキサン膜115中には、第2Cu配線121bが埋設されている。第1Cu配線109および第2Cu配線121bはビアプラグ121aを介して電気的に接続されている。本実施形態では、ビアプラグ121aおよび第2Cu配線121bが、いわゆるデュアルダマシンプロセスにより一体に形成されている。
【0033】
第1Cu配線109の上部にはSi含有タングステン膜130が形成され、第2Cu配線121bの上部にはSi含有タングステン膜132が形成されている。本実施形態では、これらのSi含有タングステン膜は、タングステン、シリコンのほか、銅を構成元素として含む。このような膜を設けているため、銅配線の変質を抑制すると共に、層間絶縁膜中への銅の拡散が防止され、信頼性の高い銅配線構造が得られる。以下、この配線構造の形成プロセスについて図面を参照して説明する。
【0034】
まず図2(a)のように、シリコン基板(不図示)上に、30nm〜100nmのSiCN膜102、150nm〜300nmの第1無機シロキサン膜103および50nm〜200nmの第1SiO2膜104をこの順で積層する。第1無機シロキサン膜103としては、HSQ(ハイドロジェンシルセスキオキサン)や、梯子型水素化シロキサン等を用いることができる。これらの膜は、例えば塗布法により成膜することができる。
【0035】
つづいて、図2(b)に示すように、第1SiO2膜104上に反射防止膜105を形成し、さらにその上に所定の形状にパターニングされた第1フォトレジスト106を形成する。
【0036】
つづいて、第1フォトレジスト106をマスクとして、第1SiO2膜104、第1無機シロキサン膜103およびSiCN膜102を選択的にドライエッチングし、図3(a)に示すように配線溝を形成する。SiCN膜102はエッチング阻止膜として機能する。エッチング後、第1フォトレジスト106を、アッシングおよび剥離液によるウェット処理により、除去し、図3(a)の状態とする。
【0037】
その後、配線溝を埋め込むように基板全面に第1バリアメタル107を成膜する。バリアメタルは、例えばTi、W、Ta等の高融点金属を含むものとすることができる。好ましいバリアメタルとしては、例えば、Ti、TiN、W、WN、Ta、TaN等が例示される。特に、TaNおよびTaが積層したタンタル系バリアメタルが好ましく用いられる。バリアメタル膜厚はそれぞれ50n〜150nmの範囲で形成される。バリアメタル膜は、原子層堆積法(ALD)、スパッタリング法、CVD等の方法によって形成することができる。微細な配線幅に対して成膜をする場合はALDが好ましい。ALDによれば、狭い幅の配線溝に対しても良好なカバレッジで成膜することが可能である。ALDの膜厚は5オングストローム〜15オングストロームの範囲で形成される。なお、Ta系バリアメタルをMOCVDにより形成する場合、原料ガスとしてはペンタエトキシタンタル等を用いることができる。
【0038】
次に、図3(b)に示すように全面に第1Cu108をめっき法により形成した後、第1Cu108をCMP(化学的機械的研磨)して基板全面を平坦化し、配線溝外部の銅を除去し、図4(a)に示すように第1Cu配線109を形成する。第1Cu配線109の配線幅は0.12μmである。タングステンCVD装置内で、CuCMPの表面のCuO膜を除去するために200〜400℃で加熱されたチャンバー内でH2またはNH3のような水素原子を含むガスを用いたプラズマ処理を行う。また、不活性ガスなどを加えてもよい。
【0039】
つづいて第1Cu配線109の表面を同じW−CVDチャンバーで200〜400℃の温度で、シリコンを含んだガスに曝し、図4(b)に示すようにシリコン変質層110、すなわち、銅シリサイド層を形成する。シリコンを含むガスとしては、例えば、モノシラン、ジシラン、トリシラン、またはテトラシランを窒素等の不活性ガスで希釈したものが用いられる。このように、シリコンを含むガスを不活性ガスで希釈することにより、シリサイド化の速度を緩めることができ、シリサイド膜の膜厚を所望の厚みに制御することができる。シリサイド膜の平均膜厚は、たとえば5nm以上30nm以下とすることができる。これにより、後のSi含有タングステン膜の形成を好適に行うことが可能となる。なお、シリサイド化は、イオン注入により行うこともできる。本実施形態では、モノシラン(SiH4)を含むガスを用い、第1Cu配線109表面にシリコンを導入する。前記シリコンを含んだガスに曝す前にプラズマ処理を行わなくてもよいがプラズマ処理を行うほうがCuO層を還元する必要がないため、安定したCuシリサイド層が得られるため、行ったほうが望ましい。
【0040】
同じくタングステンCVD装置内で200〜400℃の温度に曝された状態で次に第1Cu配線109表面をWF6を含むガスに暴露する。これにより、第1Cu配線109を構成するCuの一部がタングステンにより置換され、この結果、シリコン変質層110をSi含有タングステン膜130に転換する。このSi含有タングステン膜130は、銅、タングステンおよびシリコンを構成元素として含む。このSi含有タングステン膜は、10オングストローム〜150オングストロームの範囲で形成される。図4(c)はこの状態を示す図である。さらにWF6+SiH4ガスによる成膜を行い、Si含有タングステン膜を形成してキャップ膜の膜厚を厚くしてもよい。
【0041】
つづいて、図5(a)のように、Si含有タングステン膜130をマスクとして、銅膜周辺の絶縁膜をエッチバックし、SiCN膜102を露出させる。その後さらにエッチングを進行させ、下地材のSiO2膜101の一部をエッチングし、図5(b)の状態とする。これらのエッチングは、ドライエッチングでもウェットエッチングでもよい。
【0042】
次に、第1Cu配線109を埋め込むように基板全面に第1Low−k膜111を形成する(図6(a))。第1Low−k膜111としては、HSQ(ハイドロジェンシルセスキオキサン)、MSQ(メチルシルセスキオキサン)、またはMHSQ(メチル化ハイドロジェンシルセスキオキサン)等のポリオルガノシロキサン、ポリアリールエーテル(PAE)、ジビニルシロキサン−ビ−ベンゾシクロブテン(BCB)、SiOCまたはSilk(登録商標)等の芳香族含有有機材料、SOG(spin on glass)、FOX(flowable oxide)、パリレン、サイトップ、またはBCB(Bensocyclobutene)、梯子型水素化シロキサン等のラダーオキサイド等、種々のものを用いることができる。なお、梯子型水素化シロキサンとは梯子型の分子構造を有するポリマーのことであり、配線遅延防止の観点から比誘電率2.9以下のものが好ましく、また膜密度が低いものが好ましい。こうした膜材料の具体例としてL−Ox(商標)等を例示することができる。これらの膜をポーラス化したものも好ましく用いられる。ポーラス膜を用いた場合、溝形成等の加工時にエッチングガスが膜中に侵入して膜質を低下させることがあった。本実施形態のプロセスによれば、加工をすることなく配線間絶縁膜としてポーラス膜を形成できるので、信頼性の高い配線構造を形成することができる。
図5(b)にもどり、ウエットエッチングは、たとえば、薬液としてフッ酸/フッ化アンモニウム=1/30の混合液を用い室温で処理を行うことができる。図48は各種絶縁膜のエッチング速度を示したものである。ここで使用しているプラズマCVD法によるSiO2(以下、p−SiO2と略記)とL−Oxは、エッチングストップ層で用いるp−SiCNに比べほぼエッチレート比が無限大となり、10秒程度でマージンをもった充分な形状を得ることができた。
【0043】
その後、基板全面をCMPにより平坦化し、図6(b)の状態とする。ここのCMP工程において、メタルマスクであるSi含有タングステン膜130で確実にストップし、さらにそのSi含有タングステン膜はスクラッチやはがれを抑制することができる。つづいて、図7に示すように、第1Cu配線109上に、30nm〜100nmの第1SiCN膜112、200nm〜400nmの第2SiO2膜113、30nm〜100nm第2SiCN膜114、150nm〜300nmの第2無機シロキサン膜115、50nm〜200nmの第3SiO2膜116および第2反射防止膜117をこの順で形成し、さらにその上に所定の形状にパターニングされた第2フォトレジスト118を形成する。
【0044】
その後、第2フォトレジスト118をマスクとして、第1SiCN膜112の上部に達するホールを形成した後、第2フォトレジスト118を除去し、形成したホール内に第2反射防止膜117を埋め込む。そしてその上に、配線溝エッチング用の第3フォトレジスト140を形成する(図8(a))。
【0045】
次に、第3フォトレジスト140をマスクとして第3SiO2膜116および第2無機シロキサン膜115をドライエッチングし、配線溝を形成する(図8(b))。
【0046】
つづいて、配線溝エッチングとはドライエッチングガスを変えて、ホール底部の第1SiCN膜112を除去し(図9(a))、つづいて第2バリアメタル119および第2Cu膜120を成膜する(図9(b))。第2バリアメタル119の材料は、第1バリアメタル107について説明したものと同様のものを用いることができる。
【0047】
その後、CMPにより平坦化を行い、図10のように第1Cu配線109および第2Cu配線121が連結した多層配線構造を得る。
【0048】
次に、図4で示したのと同様のプロセスにより、第2Cu配線121表面にシリコンを導入し、シリコン変質層122を形成した後(図11(a))、WF6含有ガスに暴露することによって、シリコン変質層122をSi含有タングステン膜132に転換する(図11(b))。つづいて、Si含有タングステン膜132をマスクとして第3SiO2膜116および第2無機シロキサン膜115を除去し(図12(a))、その後、基板全面に第2Low−k膜123を200nm〜500nmで成膜する(図12(b))。第2Low−k膜123としては、第1Low−k膜111の例示として挙げたものを用いることができる。
【0049】
つづいて基板表面をCMPにより平坦化して図13のような配線構造を得る。その後、Si含有タングステン膜132上に第3SiCN膜124を成膜して、図1に示す配線構造を完成する。
【0050】
本実施形態では、図4等に示すように、銅シリサイドからなるシリコン変質層110を形成した後、このシリコン変質層110にタングステン含有ガスに接触させ、Si含有タングステン膜130を形成している。選択タングステンの成膜方法として、SiH4還元のほか、水素還元があるが、本実施形態では、Si含有タングステン形成の前処理として銅膜へシリコンを導入している。こうすることにより、銅膜に対するタングステン含有膜成長の選択性が良好となる。また、膜中の銅がタングステンへ円滑に置き換わり、タングステン含有膜を安定的に形成することができる。
【0051】
本実施形態によれば、いったん配線溝を犠牲膜中に形成した後、バリアメタルを成膜しているため、配線溝のエッチングガスやバリアメタルの成膜ガスが層間絶縁膜中に侵入することを防止できる。層間絶縁膜としてポーラス膜(多孔質膜)を採用する場合、こうした問題が顕著になるが、本実施形態によれば、かかる問題が有効に解決され、銅配線および層間絶縁膜を安定に作製することができる。
【0052】
また本実施形態によれば、銅配線の上部に好適な形態でSi含有タングステン膜が形成されるため、高品質の銅配線構造を歩留まりよく得ることができる。このSi含有タングステン膜は、いったん銅をシリサイド化した後、銅をタングステンに置換する形で形成したものであるため、構造上銅の密封性に優れ、銅の酸化防止を抑制すると共に、絶縁膜中への銅の拡散を防止することができる。さらに、Si含有タングステンがドライエッチング耐性に優れるため、ビアホール形成工程におけるホール内の汚染の問題が解消され、この点からも歩留まり向上に寄与する。以下、これらの点について、従来のプロセスと対比して説明する。
【0053】
図14および図15に、従来技術の項で説明した特許文献1や特許文献2に記載されている選択めっき膜を設けた配線構造を示す。図14はCMPでリセス(バリアメタルの高さとCuの高さの段差が生じること)無しのCMPの形状に無電解めっきを行った配線の断面図である。第1Cu配線109の底面および側面が第1バリアメタル107で覆われており、第1バリアメタル107および第1Cu配線109の表面に選択めっき膜160が形成されている。一方、図15はCMPでリセスが生じた場合に無電解めっきを成膜した配線の断面図である。CMPの条件の選択によりリセスの程度を調整することができる。図15において、第1Cu配線109の表面に選択めっき膜160が形成されている。選択めっきは、無電解めっきプロセスにより作製することができ、通常、成膜前に触媒液を使用して行う。Cu用の触媒液はCu表面に付着するように設計されているため、Cu上にのみ成膜がなされる。なお、バリアメタル膜の第1バリアメタル107上では、めっき膜は充分に密着しない。
【0054】
ここで、たとえば、図15で形成された構造を上記実施の形態に適用した場合、第1バリアメタル107と選択めっき膜160との間の密閉性が充分でないため、第1Low−k膜111の塗布・焼成で発生した水分が第1Cu配線109に浸入し、図16に示すように銅の酸化領域162が発生する。
【0055】
また、図14や図15に示す構造は、上記実施の形態のように絶縁膜を除去するプロセス以外のプロセスに適用した場合にも、配線の信頼性低下をもたらすことがある。図17および図18はこうした事情を説明する図である。これらは、図17、図18のようなマッシュルーム構造の選択めっき膜160が形成されると、その上に第1SiCN膜112を形成した場合、選択めっき膜160の端部に空隙164が形成される。この場合、後工程で200℃〜450℃の範囲の熱処理が加わると、第1バリアメタル107、第1Cu配線109および選択めっき膜160の界面近傍でCuはみ出し部166が発生する(図18)。
【0056】
これに対し、上記実施の形態における図4のプロセスにより第1Cu配線109上部にSi含有タングステン膜130を形成した場合、以上のような不具合が発生しない構造体が得られる(図19)。すなわち、第1Cu配線109(図19(a))上にシリコン変質層110を形成した後(図19(b))、これをSi含有タングステン膜130に変換することにより、第1バリアメタル107およびSi含有タングステン膜130によって第1Cu配線109を密閉した構造体が得られる(図19(c))。この配線構造では、図14、図15の構造で問題となるCuの密封性に優れ、銅のはみ出しを効果的に抑制することができる。
【0057】
また、図14や図15に示す選択めっきプロセスでは、充分な選択性が得られず、層間絶縁膜上にメタルが付着することがあった。図47はこうした状態を示す図であり、図中、第1SiO2膜104上に選択メタルくずれ506が付着している。
【0058】
図20はLow−k膜を塗布焼成し、その後メタルキャップマスクであるSi含有タングステン膜130でCMPをストップする。ここで、本実施形態で示したプロセスによれば、メタルキャップがSi含有タングステン膜で構成されているため、CMPによるスクラッチ発生を効果的に抑制することができる。その理由は、従来例のようなCo−W−PなどのCoをメインとした材料よりも膜硬度が高いからである。Wのバルクの硬度はビッカーズ硬度で3430MNm−2、それに対しCoのバルクの硬度は1043MNm−2と約3倍の硬さがあることでもわかる。その後、第1SiCN膜112を形成した状態を示す断面図である。また、図21は、その後にプラズマCVDによるSiO2を形成した後の断面図である。これらの状態において、いずれもCuはみ出し不良は発生しない。またその後擬似的に400℃程度の熱処理をかけてもCuはみ出し不良は発生しない。
【0059】
さらに、本実施形態で示したプロセスによれば、メタルキャップの組成がシリコン濃度10atm%以下のSi含有タングステンで構成されるため、ホールエッチングの際、ホール内のデポ物を低減することができる。図21の状態から、図22のようにビアホール160を形成するためのエッチングを行う場合、エッチングガスとして通常、フロロカーボン系ガスが用いられる。このとき、たとえば特許文献2記載のCo−W−Pなどのコバルトが含有されるメタルキャップを使用した場合、図23に示すように、エッチング後に蒸気圧の非常に高いコバルトの弗化物が134がビアホール160内に付着する。このデポ物は剥離しにくく、残った場合はビアの埋設不良が発生し、ビア歩留まりが大幅に低下してしまう。これに対して本実施形態のようにSi含有タングステンを形成するプロセスでは、メタルキャップをアタックしても、そのメタル弗化物であるWF6またはSiF4の蒸気圧が低く、エッチングデポ物がほとんど発生しない。このため、本実施形態によるプロセスでは、ビアホール内の清浄度を高めることができ、この点からもプロセスの歩留まりを向上させることができる。
【0060】
(第2の実施の形態)
本実施形態は、シングルダマシン構造に本発明を適用した例である。以下、図面を参照して本実施形態に係るプロセスについて説明する。
【0061】
はじめに、図24(a)に示すように、第1Cu配線109上に第1ビアプラグ201が接続した構造体を作成する。すなわち、不図示のシリコン基板上に、SiO2膜101、第1Low−k膜111、第1SiCN膜112、第2SiO2膜113および第2SiCN膜114が積層してなる多層膜を形成し、この多層膜中に、第1Cu配線109およびその上に接続する第1ビアプラグ201が埋設された構造体を形成する。第1Cu配線109の上部には、Si含有タングステン膜130が形成されている。Si含有タングステン膜130の形成工程は、第1の実施の形態で既に説明したとおりである。
【0062】
図24(a)の状態から、第1の実施の形態における図4の工程と同様にして、第1ビアプラグ201表面にシリコンプラズマ処理を施してシリコン変質層202を形成し(図24(b))、つづいて、WF6含有ガスに暴露することによってシリコン変質層202をSi含有タングステン膜230に転換する(図24(c))。
【0063】
つづいて、第1ビアプラグ201の周囲の絶縁膜をエッチングにより除去し、図25の状態とする。ここで、エッチングは、ドライエッチングおよびウェットエッチングのいずれを採用することも可能である。
【0064】
次に、基板全面に第2Low−k膜203を形成し(図26(a))、CMPによる平坦化を施すことにより図26(b)に示す構造を得る。
【0065】
その後、第1の実施の形態における図4から図5に示す工程と同様にして、第2Cu配線204、第3選択タングステン膜205および第3Low−k膜206からなる上層配線層を形成する(図27)。
【0066】
本実施形態によれば、下層配線、ビアプラグおよび上層配線が接続した構造体において、比誘電率の高いエッチング阻止膜を設けない構造を実現することができる。すなわち、各配線および接続プラグを形成した後、いったん周囲の絶縁膜を除去し、次いで低誘電率膜を成膜するプロセスをとる為、配線およびプラグ形成工程に用いられたエッチング阻止膜を除去することができ、隣接配線間の寄生容量を効果的に低減することができる。また、下層配線とビアプラグとの間およびビアプラグと上層配線との間に、それぞれSi含有タングステン膜が介在するため、ストレスマイグレーションおよびエレクトロマイグレーションに対する耐性が顕著に向上する。
【0067】
(第3の実施の形態)
本実施形態では、シングルダマシン構造による多層配線構造の他の例を示す。まず、図28に示すように、第1Cu配線109および第2Cuビアプラグ膜304が、Si含有タングステン膜130を介して接続した構造を形成する。第1Cu配線109は第1Low−k膜111中に設けられ、第2Cuビアプラグ膜304は第1SiCN膜112、第1SiOC膜301および第2SiO2膜302からなる積層膜中に設けられている。
【0068】
次に、図29に示すように、第2Cuビアプラグ膜304上に30nm〜100nmの第3SiCN膜305、150nm〜300nmの第2無機シロキサン膜306および50nm〜200nmの第3SiO2膜307を積層し、これらの積層膜中に配線溝を形成した後、既に説明したダマシンプロセスにより、第3バリアメタル膜308および第2Cu配線309を形成し、上層配線を作成する。
【0069】
つづいて、第1の実施の形態における図4と同様のプロセスにより、第2Cu配線309の表面にシリコン変質層310を形成した後(図30(a))、シリコン変質層310をSi含有タングステン膜320に変換する。その後、第2Cu配線309の周囲の絶縁膜をエッチングにより除去し(図31(a))、全面に第2Cu配線309を埋設するように第3Low−k膜311を形成する(図31(b))。最後に、図32に示すように、シリコン含有タングステン膜320上に第3SiCN膜312を成膜し、下層配線および上層配線をビアプラグで接続した構造体を得る。
【0070】
本実施形態によれば、比較的簡便な工程で、信頼性の高い銅配線構造を得ることができる。
【0071】
(第4の実施の形態)
本実施形態では、配線の周囲に有機化合物からなる犠牲膜を形成し、これをエッチングにより除去した後、低誘電率膜を成膜することを経るものである。まず、図33に示すように、不図示のシリコン基板上に下層膜401、第0SiCN膜402、第1有機ポリマー403および第1SiO2404をこの順で積層する。第1有機ポリマー403は、例えばMSQ(メチルシルセスキオキサン)、BCB(ベンゾシクロブテン)、SiLK(登録商標)、PAE(ポリアリルエーテル)等を用いることができる。
【0072】
つづいて、図34(a)に示すように、ダマシン銅配線を形成する。まず、図33における第0SiCN膜402、第1有機ポリマー403および第1SiO2404からなる積層膜を選択的にドライエッチングし、配線溝を形成する。ドライエッチングは、水素または水素/窒素混合ガス等の還元性ガスを用いたプラズマエッチングによることが好ましい。配線溝を形成後、すでに述べたダマシンプロセスにより第1バリアメタル407および第1Cu配線410からなる配線を形成する。以上により図34(a)に示す状態となる。
【0073】
次に、第1の実施の形態における図4のプロセスと同様にして、第1Cu配線410の表面にシリコン変質層411を形成し(図34(b))、次いでシリコン変質層411をSi含有タングステン膜440に転換する(図34(c))。その後、配線周囲の絶縁膜をエッチングにより除去する(図35(a))。この絶縁膜は有機ポリマーにより構成されているため、酸素を含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより容易に犠牲膜を除去することができる。その後、図35(b)に示すように第1Low−k膜412を埋設する。
【0074】
つづいて第1Cu配線410上にビアプラグおよび上層配線を形成する工程について説明する。まず図36に示すように、第1Cu配線410の上部に、第1SiCN膜413、第1SiOC膜414、第2有機ポリマー膜415、第2SiO2膜416、第1SiN膜417および第2反射防止膜418をこの順で積層し、さらにその上に、所定の形状にパターニングされた第2フォトレジスト419を形成する。この第2フォトレジスト419をマスクとしてドライエッチングを行い、図37のように、第1SiN膜417を開口する。次に図38(a)に示すように、第1SiN膜417の開口部を埋め込むように第3反射防止膜420を形成し、つづいてその上にホールエッチング用の第3フォトレジスト421を形成する。
【0075】
次に第3フォトレジスト421をマスクとして、第2SiO2膜416、第2有機ポリマー膜415、第1SiOC膜414をドライエッチングし、第1SiCN膜413の上面に到達するビアホールを形成する。その後、第3フォトレジスト421および第3反射防止膜420を除去し、図38(b)に示す構造を得る。
【0076】
つづいて、第1SiN膜417をマスクとしてドライエッチングを行い、第2有機ポリマー膜415および第2SiO2膜416を選択的に除去して図39(a)に示す配線溝を形成する。さらにドライエッチングを進めて第1SiON膜413を除去し図39(b)の状態とした後、図40のように基板全面に第2バリアメタル422を成膜する。第2バリアメタル422は、例えばALDによる成膜が望ましい。
【0077】
その後、全面に第2Cu423を形成し(図41(a))、CMPにより第2Cu配線424を形成する(図41(b))。そして、図4に示したのと同様の工程により、シリコン変質部425を形成し(図42(a))、シリコン変質部425をSi含有タングステン膜428に変換する(図42(b))。その後、第2バリアメタル422の周囲の絶縁膜をエッチングにより除去する(図42(c))。つづいて、第2Cu配線424を埋め込むように基板全面に第2Low−k膜426を形成した後、CMPにより平坦化し、その上に第2SiCN膜427を成膜する(図43(a)、(b))。以上により下層配線および上層配線がビアプラグで接続した構造の配線構造が得られる。
【0078】
本実施形態によれば、銅配線の上部に好適な形態でSi含有タングステン膜が形成されるため、高品質の銅配線構造を歩留まりよく得ることができる。このSi含有タングステン膜は、いったん銅をシリサイド化した後、銅をタングステンに置換する形で形成したものであるため、構造上銅の密封性に優れ、銅の酸化防止を抑制すると共に、絶縁膜中への銅の拡散を防止することができる。さらに、Si含有タングステンがドライエッチング耐性に優れるため、ビアホール形成工程におけるホール内の汚染の問題が解消され、この点からも歩留まり向上に寄与する。
【0079】
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態の図4(c)〜図5(b)の工程において、絶縁膜のエッチバックをドライエッチングにより行い、エッチング条件を適宜に選択することにより、銅配線の側面両側にサイドウォールを設けた構造の配線構造を得ることができる。
サイドウォールを安定に形成する方法として、CH2F2+O2+Ar等を用いバイアスをかけたエッチングを行う方法が有効である。また、このガスに限らず、ドライエッチングでバイアスをかけた異方性エッチングを行うと、上記と良好なサイドウォール形状が得られる。すなわち、サイドウォールの幅が、金属膜底部において、金属膜上部よりも幅広に形成されたサイドウォールを得ることができる。サイドウォール形状のコントロールは、ガス種、バイアス条件により、制御できる。CF4+O2ガスのようにHがなくFが多いガスケミストリーではサイドウォール巾が小さく、CH2F2+O2+ArガスのようにFが少なくHが多いガスケミストリーではサイドウォール巾が大きくできる。またバイアスをかけないラジカルなプラズマ条件では、サイドウォールを形成しない条件が可能である。
【0080】
図44は、そうした配線構造の一例である。図44中、第1Cu配線109の側壁に、SiCN膜102、第1無機シロキサン膜103および第1SiO2膜104からなるサイドウォールが形成されている。そして、これらの周囲には、サイドウォールを構成する絶縁膜よりも低い比誘電率を有する第1Low−k膜111が形成されている。サイドウォールは、第1Cu配線109の底部において、第1Cu配線109の上部よりも幅広に形成されている。サイドウォール幅は10n〜50nmのレベルで形成できる。このため、第1Cu配線109周辺の電界集中を緩和し、優れたTDDB耐性をもつ配線構造とすることができる。その理由は、TDDB耐性のある非ポーラス膜の比率が大きくなり、また、メタルの角部分の電界緩和ができることによるものと考えられる。また、さらに多層化時の組立でのボンディング耐性を向上することができる。サイドウォール巾が大きくなることで機械的強度のある非ポーラス膜が配線を保護するためである。
【0081】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、様々な変形が可能なこと、各実施の形態で示したプロセスや構成を適宜組み合わせることができること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0082】
たとえば、上記実施の形態では銅配線を例に挙げて説明したが、銅以外の金属を含む合金からなる配線であってもよい。また、デュアルダマシンプロセスは、実施の形態で述べたビアファースト法、トレンチファースト法のほか、ミドルファースト法等、種々の方法を採用することができる。
また、図4に示すシリコン導入およびタングステン置換のプロセスは、次のようにすることもできる。すなわち、はじめに金属膜にシリコンを導入してシリコン含有金属膜を形成する第一工程の後、その膜上に、シリコンを含むタングステン膜を形成する、あるいは、シリコンをほとんど含まないタングステン膜を形成する第二工程を実施する手順としてもよい。このような構造によっても金属膜の封止効果が得られ、配線間絶縁膜の損傷および金属膜の損傷を有効に抑制できる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、半導体装置の層間絶縁膜の劣化を抑制するとともに、配線やプラグ等を構成する金属膜の劣化を抑制し、高い信頼性を有する半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る配線構造の断面図である。
【図2】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図7】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図11】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図12】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図13】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図14】選択めっき膜を形成した配線構造の断面図である。
【図15】選択めっき膜を形成した配線構造の断面図である。
【図16】選択めっき膜を形成した配線構造の断面図である。
【図17】選択めっき膜を形成した配線構造の断面図である。
【図18】選択めっき膜を形成した配線構造の断面図である。
【図19】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図20】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図21】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図22】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図23】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図24】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図25】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図26】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図27】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図28】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図29】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図30】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図31】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図32】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図33】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図34】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図35】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図36】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図37】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図38】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図39】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図40】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図41】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図42】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図43】実施の形態に係る配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図44】サイドウォールを設けた配線構造を示す工程断面図である。
【図45】従来の配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図46】従来の配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図47】従来の配線構造の製造方法を示す工程断面図である。
【図48】各種絶縁膜のウエットエッチング速度を示す図である。
【符号の説明】
101 SiO2膜
102 SiCN膜
103 第1無機シロキサン膜
104 第1SiO2膜
105 反射防止膜
106 第1フォトレジスト
107 第1バリアメタル
108 第1Cu
109 第1Cu配線
110 シリコン変質層
111 第1Low−k膜
112 第1SiCN膜
113 第2SiO2膜
114 第2SiCN膜
115 第2無機シロキサン膜
116 第3SiO2膜
117 第2反射防止膜
118 第2フォトレジスト
119 第2バリアメタル
120 第2Cu膜
121 第2Cu配線
121a ビアプラグ
121b 第2Cu配線
122 シリコン変質層
123 第2Low−k膜
124 第3SiCN膜
130 Si含有タングステン膜
132 Si含有タングステン膜
134 Coの弗化物
140 第3フォトレジスト
160 選択めっき膜
162 酸化領域
164 空隙
166 Cuはみ出し部
170 ビアホール
201 第1ビアプラグ
202 シリコン変質層
203 第2Low−k膜
204 第2Cu配線
205 第3選択タングステン膜
206 第3Low−k膜
230 Si含有タングステン膜
301 第1SiOC膜
302 第2SiO2膜
303 第2バリアメタル
304 第2Cuビアプラグ膜
305 第3SiCN膜
306 第2無機シロキサン膜
307 第3SiO2膜
308 第3バリアメタル膜
309 第2Cu配線
310 シリコン変質層
311 第3Low−k膜
312 第3SiCN膜
320 Si含有タングステン膜
401 下層膜
402 第0SiCN膜
403 第1有機ポリマー
404 第1SiO2
407 第1バリアメタル
410 第1Cu配線
411 シリコン変質層
412 第1Low−k膜
413 第1SiCN膜
414 第1SiOC膜
415 第2有機ポリマー膜
416 第2SiO2膜
417 第1SiN膜
418 第2反射防止膜
419 第2フォトレジスト
420 第3反射防止膜
421 第3フォトレジスト
422 第2バリアメタル
423 第2Cu
424 第2Cu配線
425 シリコン変質部
426 第2Low−k膜
427 第2SiCN膜
428 Si含有タングステン膜
440 Si含有タングステン膜
501 劣化層
502 層間膜ボイド
503 Cu膜はみだし
506 選択メタルくずれ
Claims (25)
- 半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、
該犠牲膜中に金属膜を形成する工程と、
前記金属膜の表面を改質して保護層を形成する工程と、
前記保護層をマスクとして前記犠牲膜をエッチバックする工程と、
前記金属膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜を形成する工程の後、前記保護層をストッパー膜として前記絶縁膜を化学的機械研磨する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、前記犠牲膜を選択的に除去して凹部を形成した後、該凹部の側面および底面にバリアメタル膜を形成し、該バリアメタル膜上に前記金属膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板上にエッチング阻止膜を形成する工程をさらに含み、
該エッチング阻止膜上に前記犠牲膜を形成した後、前記エッチング阻止膜が露出するまで前記犠牲膜を選択的に除去して前記凹部を形成し、
前記保護層をマスクとして前記犠牲膜をエッチバックした後、前記エッチング阻止膜を除去し、次いで前記絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至4いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記保護層を形成する工程は、前記金属膜の表面に、前記金属膜を構成する金属とは異なる異種元素を導入する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
前記異種元素を導入する工程の後、前記金属膜を構成する金属を、該金属と異なる異種金属に置換する工程をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
前記金属膜を前記異種金属に置換する工程は、フッ化タングステンを含む雰囲気中に前記金属膜の表面を曝すことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5乃至7いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記異種元素はシリコンであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項8に記載の半導体装置の製造方法において、前記異種元素を導入する工程は、シリコン含有化合物ガスに前記金属膜を曝す工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、前記シリコン含有化合物ガスに前記金属膜を曝す工程の前に、前記金属膜の表面に対して水素含有化合物ガスを含むプラズマ処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項5乃至10いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、前記異種元素を導入する工程は、前記異種元素と前記金属膜を構成する金属との合金を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1乃至11いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記金属膜は銅膜または銅を主成分とする膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至12いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記犠牲膜をエッチバックする工程は、薬液を用いて前記犠牲膜をウエットエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至12いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記犠牲膜をエッチバックする工程は、前記犠牲膜をドライエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項14に記載の半導体装置の製造方法において、
前記犠牲膜をドライエッチングする際、前記金属膜の側壁に前記犠牲膜を残存させてサイドウォールを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項15に記載の半導体装置の製造方法において、
前記サイドウォールは、前記金属膜底部において、前記金属膜上部よりも幅広に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至16いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記金属膜は、金属配線またはビアプラグを構成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至17いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜はポーラス膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、該半導体基板上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜中に埋設された金属膜と、該金属膜の底面および側面を覆うバリアメタル膜とを備え、
前記金属膜の表面に、前記金属膜の構成金属と該構成金属以外の金属元素とを含む金属化合物膜が設けられ、
前記バリアメタル膜は、前記金属膜および前記金属化合物膜の側面に接して形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項19に記載の半導体装置において、
前記金属化合物膜は、さらにシリコンを含むことを特徴とする半導体装置。 - 請求項19または20に記載の半導体装置において、
前記金属元素はタングステンであることを特徴とする半導体装置。 - 請求項19乃至21いずれかに記載の半導体装置において、
前記金属化合物膜は、銅、タングステンおよびシリコンを含む膜であることを特徴とする半導体装置。 - 請求項19乃至22いずれかに記載の半導体装置において、
前記金属化合物膜上に、さらにタングステン膜またはSi含有タングステン膜が形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板と、該半導体基板上に形成された第一の絶縁膜と、該第一の絶縁膜中に埋設された金属膜と、該金属膜の側面に設けられ、前記第一の絶縁膜とは異なる第二の絶縁膜からなるサイドウォールとを備え、前記サイドウォールの幅が、前記金属膜底部において、前記金属膜上部よりも幅広に形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 請求項24に記載の半導体装置において、
前記第一の絶縁膜は前記第二の絶縁膜よりも低い比誘電率を有することを特徴とする半導体装置。
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