JP2004347072A - 緩め作用防止ねじ - Google Patents

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Yoshimitsu Ueno
美光 上野
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Abstract

【課題】係合穴に緩め方向に駆動するよう係合することが不可能で且つ部品を簡単に取り外すことができない緩め作用防止ねじの提供。
【解決手段】頭部2とねじ山3が形成された脚部4とからなるねじにおいて、係合穴10にこれの外周円に沿い等間隔をおいて中心から放射状に且つねじ締め方向のみ係合する係合壁11を形成し、この係合壁11の外方端と隣接する係合壁11の内方端とを円弧面12で接続して風車形状とした係合穴10を形成し、一方、係合穴10の底面に底面側が大径で頭部表面側が小径の突状体20を設け、緩め作用時に係合穴10に板体が係合可能に嵌らないようにした緩め作用防止ねじであるため、−形状の穂先を有するドライバビットがこの係合穴に完全に嵌ることがなくなり、これによりねじに緩め作用を加えることができにくくなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品をワークに固定するねじに対して専用のドライバビット以外では、緩め作業ができないようにした緩め作用防止ねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に頭部とねじ山が形成された脚部とからなるねじは製品を組み立てたり、部品を取り付けたりするのに、その締結部品としてあらゆる製品に使用されている。ところが最近では、製品に組み込まれている部品が精密であったり、精度の高い電子部品であったりして、一般ユーザがこれを取り外したり、修理したりすると、電子機器等の製品が破損したり、誤動作する等の危険性があることから、一般に市販されている+あるいは−穂先形状のドライバビットでは、緩めることができないようにした特殊形状係合穴のねじがこのような危険性を有する場所に多く使用されつつある。このような特殊形状係合穴のねじとして主に使用されているものは一般に、ねじ締め方向への回転駆動時にのみドライバビットと係合するようにした穴形状を有するねじであり、これはねじ締め方向への駆動時にはドライバビットと係合し、緩め方向への駆動時にはドライバビットが係合しないで滑るようにした傾斜面を有している。しかしながらこのようなねじにおいては、これがスリ割付きのねじである場合はある程度の効果があるが、+溝あるいはY字溝の場合、その傾斜面がきつくなり、このため大きな推力を加えて緩め方向に駆動力を伝達すると、緩めることが可能となっていた。
【0003】
これを解消するために最近使用されているものに図7及び図8に示すようなものがある。これは風車形状の係合穴110に円柱状の突起120を設けて緩め作用時において、−形状のドライバビット6の穂先がねじ101の中心線上に位置することのないようにし、−形状の穂先を有するドライバビット6による緩め方向の駆動力をねじに伝達しないようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特殊形状係合穴のねじを使用してユーザが勝手にねじを緩めて部品や製品の蓋等を取り外すことができないようにしているにも拘わらず、このY字溝や風車形状の係合溝はその僅かな形状差あるいは寸法の小さい一般に市販されている−形状のドライバビットで緩めることが可能になっている。また、このようにしてこれに使用されているねじを緩めて部品を取り外したりすると、これら部品が精密電子機器等であると、これを簡単に取り外してユーザが修理することは予想できない故障あるいは危険性を含んでいる。更に、このような危険性を有しているにもかかわらず、その防止策が不完全となっている等の諸々の課題を有している。
【0005】
本発明の目的は、このような課題を解消するとともに一般に出回っている−穂先形状のドライバビットでは係合穴に緩め方向に駆動するよう係合することが不可能で且つ一般ユーザが部品を簡単に取り外すことができないようにした緩め作用防止ねじを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、頭部2とこの頭部2と一体で且つねじ山3が形成された脚部4とからなるねじにおいて、頭部2の係合穴10にこれの外周円に沿い等間隔をおいて中心から放射状に且つねじ締め方向のみ係合する係合壁11を形成し、この係合壁11の外方端と隣接する係合壁11の内方端とを円弧面12で接続して風車形状とした係合穴10を形成し、一方、この係合穴10の底面に底面側が大径で頭部表面側が小径となった突状体20を係合穴10の中心線上に設け、緩め作用時に係合穴10に板体が係合可能に嵌らないようにした緩め作用防止ねじを提供することで達成される。
【0007】
また、前記構成における緩め作用防止ねじの突状体は頭部表面側が先細となった円錐形状あるいは係合穴10の底面から頭部表面5にかけて先細となるよう断面外観が円弧形状であってもよい。更に、前記突状体はその頂点がねじの頭部表面5より突出していることで、よりこの駆動穴に板体が嵌らないようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図6に基づき説明する。図1及び図2において、1は頭部2とこれと一体で且つねじ山3を有する脚部4とからなるねじである。このねじ1の頭部2には専用ドライバビット(図示せず)の駆動穂先を構成する駆動爪(図示せず)と係合する係合壁11が形成してあり、係合壁11はねじ1の中心線上に設けられた係合穴10の外周に形成されている。この係合壁11は頭部外周円に沿い等間隔に三等分された位置に中心から放射状に形成してあり、この係合壁11の外方端と隣接する係合壁11の内方端とは互いに円弧面12で接続されている。そして、これら係合壁11と円弧面12とで形成された係合穴10は風車形状となっており、ねじ締め方向への駆動力のみ伝達可能になっている。
【0009】
また、この係合穴10の底面において、その中心線上には底面側が大径で頭部表面側が小径となった円錐形状の突状体20が設けてあり、この突状体20は頭部表面5より僅か低くなるよう形成されている。しかしながら、この突状体20の高さは他の実施例としての図5に示すように、頭部表面5より突出した形状であってもよく、このようにすることで、−穂先のドライバビット6が係合穴10に、より嵌りにくくなるようにすることができる。
【0010】
更に図示しないが、このような係合穴10に係合する専用ドライバビットは係合穴10の内周面に沿う外周形状を有しており、専用ドライバビットの中心線上には前記突状体20が嵌る遊挿孔(図示せず)が形成されている。この遊挿孔の形状は前記突状体20が嵌る孔形状であれば、特に突状体20の外観形状に沿う類似形状でなく、円筒中空穴形状であってもよい。
【0011】
このような形状の緩め作用防止ねじ1を締め付ける場合は、この係合穴10に沿う前記専用ドライバビットを係合穴10に嵌め込ませ、締め付け方向の駆動力を作用させる。これにより、駆動力は係合壁11を介して伝達され、ねじ1はワーク(図示せず)に締め付けられて部品(図示せず)がワークに取り付けられてねじ締め作業が完了状態となる。
【0012】
これに反して、このねじ1を緩めようとして、穂先が−形状の即ち、偏平な板形状のドライバビット6をこの係合穴10に嵌めると、このドライバビット6は完全に係合穴10の底面まで達することができず、穂先は係合穴10の上縁にのみ嵌ることになる。この状態で図2に示すように、−穂先形状のドライバビット6を緩め方向に廻すと、円錐形状の突状体20の作用を受けてドライバビット6は頭部2の係合穴10から抜け出る方向の力を受けることになり、ねじ1を緩めることができない。
【0013】
また、図3及び図4は前記実施例では係合壁11を三方向に形成しているが、これに代えてこの係合壁11を四方向に形成したもう一つの実施例であり、これにおける突状体20も底面側が大径でねじ1の頭部表面側が小径となっている。この突状体20の高さも通常は頭部表面5より僅かに低くなっているが、突状体20の高さは頭部表面5より高くすることによって−穂先形状のドライバビット6の係合はより解消されることになる。
【0014】
一方、これら実施例の突状体20は係合穴10の底面側が大径で頭部表面側が先細となった円錐形状であるのに対し、図6は前記突状体20の形状を変更したもう一つの他の実施例を示すものであり、その外周表面は円弧形状、あるいはこの円弧形状を接続して得られる半円形状あるいは半楕円形状に形成されている。この形状においても頂点が頭部表面5より突出することで、より−穂先形状のドライバビット6が係合穴10に嵌るのが阻止されることになる。尚、係合穴10の上縁に面取りを形成しておけば、専用ドライバビットが嵌り易くなるとともに緩め作用を行う−穂先のドライバビット6は外れ易くなる。
【0015】
更に、これら突状体20は係合穴10の底面側が係合壁11の内方端に接する内接円より僅かに小さくなっているが、これ以外に図1の一点鎖線で示すように、内接円と同様の最大直径としてもよく、このようにすることで、係合穴10に−穂先は確実に嵌りにくくなる。しかも、係合穴10の底にある平坦面をなくするように係合穴10の内面と突状体20との間を断面鋭角状の溝とすることで、ねじの首下部分への肉の流れが正確になり、強度が安定する。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上説明した実施の形態から明らかなように、頭部2とねじ山3が形成された脚部4とからなるねじにおいて、係合穴10にこれの外周円に沿い等間隔をおいて中心から放射状に且つねじ締め方向のみ係合する係合壁11を形成し、この係合壁11の外方端と隣接する係合壁11の内方端とを円弧面12で接続して風車形状とした係合穴10を形成し、一方、係合穴10の底面に底面側が大径で頭部表面側が小径の突状体20を設け、緩め作用時に係合穴10に板体が係合可能に嵌らないようにした緩め作用防止ねじであるため、偏平な板形状となった所謂、−形状の穂先を有するドライバビットがこの係合穴に完全に嵌ることがなくなり、これによりねじに緩め作用を加えることができにくくなる。
【0017】
また、前記突状体は頭部表面側が先細となった円錐形状あるいは係合穴10の底面から頭部表面5にかけて先細となるよう断面外観が円弧形状であることから、ドライバビットに緩め力を加えることで、この突状体によりドライバビットには抜け出る方向に力が作用するので、緩め力がねじへ作用することが極端に減少する。更に、前記突状体はその頂点がねじ1の頭部表面5より突出しておれば、より前記のような緩め作用は解消される等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての一実施例を示す要部断面正面図である。
【図2】図1の拡大平面図である。
【図3】本発明のもう一つの実施例を示す頭部拡大平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】本発明のもう一つの他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】本発明の従来例を示す平面図である。
【図8】図7の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ねじ
2 頭部
3 ねじ山
4 脚部
5 頭部表面
6 −穂先のドライバビット
10 係合穴
11 係合壁
12 円弧面
20 突状体

Claims (4)

  1. 頭部(2)とこの頭部と一体で且つねじ山(3)が形成された脚部(4)とからなるねじにおいて、
    頭部の係合穴(10)にこれの外周円に沿い等間隔をおいて中心から放射状に且つねじ締め方向のみ係合する係合壁(11)を形成し、この係合壁の外方端と隣接する係合壁の内方端とを円弧面(12)で接続して風車形状とした係合穴を形成し、一方、この係合穴の底面に底面側が大径で頭部表面側が小径となった突状体(20)を係合穴の中心線上に設け、緩め作用時に係合穴に板体が係合可能に嵌らないようにしたことを特徴とする緩め作用防止ねじ。
  2. 突状体は頭部表面側が先細となった円錐形状であることを特徴とする請求項1記載の緩め作用防止ねじ。
  3. 突状体は係合穴の底面から頭部表面(5)にかけて先細となるよう断面外観が円弧形状であることを特徴とする請求項1記載の緩め作用防止ねじ。
  4. 突状体はその頂点がねじの頭部表面より突出していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の緩め作用防止ねじ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154871A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 General Electric Co <Ge> ガスタービンエンジンの組立方法および組立装置
GB2501268A (en) * 2012-04-17 2013-10-23 David John Tooth Fastener
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