JP2008088998A - 埋込部品の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】強い固定力が得られるとともに汎用性のある埋込部品の取付構造を提供する。
【解決手段】被取付対象物(P1)に設けられた下孔(1)に嵌め込まれる環状のスリーブ(10)と、このスリーブ(10)に嵌入される栓(20)とを組み合わせた埋込部品(S1)の取付構造であって、前記スリーブ(10)は、栓嵌入孔(13)の周方向の複数箇所に先端側外面に尖突起(16)が形成された脚(12)を有し、前記栓嵌入孔(13)に栓(20)を嵌入することにより脚(12)を拡開させ、尖突起(16)を被取付対象物(P1)の下孔(1)の側壁に食い込ませる。また前記スリーブ(10)において、隣接する脚(12)の間に前記下孔(1)の側壁形状に即したリブ(11)が設けられている。
【選択図】 図2A
【解決手段】被取付対象物(P1)に設けられた下孔(1)に嵌め込まれる環状のスリーブ(10)と、このスリーブ(10)に嵌入される栓(20)とを組み合わせた埋込部品(S1)の取付構造であって、前記スリーブ(10)は、栓嵌入孔(13)の周方向の複数箇所に先端側外面に尖突起(16)が形成された脚(12)を有し、前記栓嵌入孔(13)に栓(20)を嵌入することにより脚(12)を拡開させ、尖突起(16)を被取付対象物(P1)の下孔(1)の側壁に食い込ませる。また前記スリーブ(10)において、隣接する脚(12)の間に前記下孔(1)の側壁形状に即したリブ(11)が設けられている。
【選択図】 図2A
Description
この発明は、壁面や板材等に埋め込んだ状態で取り付けられる埋込部品の取付構造に関する。
壁面や板材に種々の部品を取り付けるための鋲として、被取付対象物に設けた下孔に弾性脚を有するインサートナットを嵌め込み、このインサートナットにピンやネジを嵌入して前記弾性脚を拡開し、弾性脚を下孔の周壁に押し付けることにより固定する鋲がある(特許文献1〜5参照)。
上述した鋲においては、インサートナットの弾性脚に突起を設けて下孔の側壁との結合力を高めたり(特許文献2)、下孔に弾性脚の突起に係合する凹部を設け(特許文献3、4)、インサートナットの抜け止めとするとともに鋲の固定力を高めたものがある。また、インサートナットの内周面に突起を設け、ネジを螺合させてインサートナットとネジを強く締結する構造を採用した鋲もある(特許文献5)。
実公昭44−28336号公報
実開昭49−91659号公報
特許第3296277号公報
特開平8−312613号公報
特開2003−21117号公報
しかしながら、インサートナットの弾性脚に突起を設けて下孔に強く押し付けるだけでは固定力が不足することがある。また、長期間荷重がかかり、突起または下孔の側壁のどちらか一方、あるいは両方が潰れるとインサートナットが緩んでくることがある。特に下孔の側壁が潰れてインサートナットが緩むと、被取付対象物が使用できなくなることがある。例えば組立家具において木質系板材の締結具の取付に用いた場合、板材に設けた下孔の側壁が潰れて締結具が緩むと家具全体ががたついて不安定になる。
また、インサートナットの弾性脚の突起と下孔の凹部を係合させる構造では、下孔加工に手間がかかる上に、鋲と被取付対象物との組合せが限定され、汎用性が乏しい。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、強い固定力が得られるとともに汎用性のある埋込部品の取付構造の提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[6]に記載の構成を有する。
[1] 被取付対象物に設けられた下孔に嵌め込まれる環状のスリーブと、このスリーブに嵌入される栓とを組み合わせた埋込部品の取付構造であって、前記スリーブは、栓嵌入孔の周りに先端側外面に尖突起が形成された脚を有し、前記栓嵌入孔に栓を嵌入することにより脚を拡開させ、前記尖突起を被取付対象物の下孔の側壁に刺し込むことにより、該埋込部品が被取付対象物に固着状態に取り付けられることを特徴とする埋込部品の取付構造。
[2] 前記スリーブは、隣接する脚の間に前記下孔の側壁形状に即したリブが設けられた筒状体である[1]に記載の埋込部品の取付構造。
[3] 前記リブが先端部で互いに連結されている[2]に記載の埋込部品の取付構造。
[4] 前記スリーブが、前記被取付対象物の下孔に埋め込まれる部材と一体化されている[1]〜[3]のいずれか1項に記載の埋込部品の取付構造。
[5] 前記スリーブおよび栓の少なくとも一方が、被取付対象物から突出する部材と一体化されている[1]〜[4]のいずれか1項に記載の埋込部品の取付構造。
[6] 被取付対象物に設けられた下孔に嵌め込まれる環状のスリーブと、このスリーブに嵌入される栓とを組み合わせた埋込部品であって、前記スリーブは、栓嵌入孔の周りに先端側外面に尖突起が形成された脚を有し、前記栓嵌入孔に栓を嵌入することにより脚が拡開するものとなされていることを特徴とする埋込部品。
上記[1]に記載の発明によれば、拡開した脚の尖突起が下孔の周壁に刺し込まれるため埋込部品が強い固定力で取り付けられる。
上記[2]に記載の発明によれば、スリーブの変形を防止して強度が向上する。
上記[3]に記載の発明によれば、さらにスリーブの強度が向上する。
上記[4][5]に記載の各発明によれば、埋込部品の用途が拡大される。
上記[6]に記載の発明は、上述した取付構造を実現できる埋込部品である。
〔第1実施形態〕
図1〜図2Cに、本発明の埋込部品の一実施形態およびその取付構造を示す。
図1〜図2Cに、本発明の埋込部品の一実施形態およびその取付構造を示す。
埋込部品(S1)は、被取付対象物(P1)に設けた有底の円形下孔(1)に嵌め込まれる環状のスリーブ(10)とこのスリーブ(10)に嵌入される栓(20)とによって構成される。前記スリーブ(10)および栓(20)は合成樹脂製の成形品である。なお、以下の説明において、便宜上、下孔の開口部側を「上」、底部側を「下」として説明する。
図1および図2Bに示すように、前記スリーブ(10)は、周方向において2つの縦リブ(11)と2本の脚(12)とが交互に位置し、隣接する縦リブ(11)と脚(12)が上部で連結することによって環状に形成されている。前記リブ(10)は、被取付対象物(P1)に設けられた下孔(1)の側壁形状に即した円弧状であり、スリーブ全体として下孔(1)に対応する略円筒形となされ、その中心に栓嵌入孔(13)が形成されている。前記スリーブ(10)の高さは下孔(1)の深さに等しく設定されている。
前記縦リブ(11)が下孔(1)の側壁形状に即した円弧状に形成されているのに対し、脚(12)は径方向の弾性変形を容易にするために平板状に形成され、栓嵌入孔(13)の断面形状は2つの円弧と2つの直線によって形成されている。また、前記縦リブ(11)がスリーブ(10)としての強度を確保するために相対的に厚肉に形成されているのに対し、脚(12)は弾性変形による拡開を容易にするために相対的に薄肉に形成されている。また、2つの縦リブ(11)は先端部で横リブ(14)を介して連結され、径方向の変形を阻止してさらに高い強度を得ている。図中の(15)は栓(20)を突き出すためのピン孔である。
前記脚(12)の先端側外面には円錐形の尖突起(16)が形成されている。前記尖突起(16)の高さは、縦リブ(11)(11)間の円弧状の仮想外周面と同じ高さに形成されている。換言すれば、尖突起(16)は下孔(1)内に収まる高さに設定されている。一方、前記脚(12)の内面(17)は内方に傾斜するテーパ面に形成され、そのテーパ角度は、嵌入した栓(20)の周面に沿うように設定されている。
前記栓(20)は、前記スリーブ(10)の栓嵌入孔(13)に対応する断面形状を有し、スリーブ(10)の栓嵌入孔(13)の開口面から横リブ(14)までの深さに等しい高さに設定されている。また、周面は嵌入のために僅かな勾配が付けられている。
次に、前記埋込部品(S1)の被取付対象物(P1)、例えば木質平板への取付方法について説明する。また、図示例の被取付対象物(P1)において、下孔(1)の底部に中心にピン孔(2)が穿設されている。
まず、図2Aに示すように、スリーブ(10)を下孔(1)に嵌め込む。脚(12)の尖突起(16)は仮想外周面と同一高さに形成されているため、無理なくスリーブ(10)を嵌め込むことができる。但し、脚(12)は閉じる方向にも弾性変形するため、尖突起(16)が前記仮想外周面より高くても嵌め込むことができる。下孔(1)にスリーブ(10)を嵌め込むと、下孔(1)のピン孔(2)とスリーブ(10)のピン孔(15)が連通する。
図2Cに示すように、スリーブ(10)の栓嵌入孔(13)に栓(20)を嵌入すると、栓(20)の外周面が脚(12)の内面(17)に接触して脚(12)が弾性変形して拡開し、尖突起(16)が下孔(1)の側壁に刺し込まれ、かつ脚(12)の復元が阻止されて刺止め状態が維持される。これにより、下孔(1)内でのスリーブ(10)の回転が阻止され、埋込部品(S1)が被取付対象物(P1)に固着状態に取り付けられる。また、下孔(1)の深さ、スリーブ(10)の高さおよび栓(20)の高さの設定により、被取付対象物(P1)と埋込部品(S1)は面一となる。
前記埋込部品(S1)を被取付対象物(P1)から外す場合は、被取付対象物(P1)の裏面からピン孔(2)にイジェクトピンを差込み、スリーブ(10)のピン孔(15)を介して栓(20)を突き出す。栓(20)が抜けると、脚(12)が閉じる方向に復元し、尖突起(16)が下孔(1)の側壁から抜ける。尖突起(16)が抜ければ下孔(1)からスリーブ(10)を取り出すことができる。
〔第2実施形態〕
図3A〜図3Cに示す埋込部品(S2)は、スリーブ(30)と栓(40)との結合力を高めたものである。なお、第1実施形態の埋込部品(S1)およびその取付構造と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものであり、重複する説明を省略する。
〔第2実施形態〕
図3A〜図3Cに示す埋込部品(S2)は、スリーブ(30)と栓(40)との結合力を高めたものである。なお、第1実施形態の埋込部品(S1)およびその取付構造と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものであり、重複する説明を省略する。
前記スリーブ(30)は、2つのリブ(11)と2つの脚(32)を有する略円筒形であり、リブ(11)および脚(32)の内面が円弧状に形成されて断面円形の栓嵌入孔(13)が形成されている。また、脚(32)の内面のテーパ角度は中間部から先端側で大きくなり、開口側の第1テーパ部(37a)と先端側の第2テーパ部(37b)の2段テーパとなっている。この2段テーパは嵌入した栓(40)の周面に沿うように設定したものである。
前記栓(40)は略円柱形であり、嵌入方向で直径が一定の本体部(41)の先端側に脚(32)の第2テーパ部(37b)に対応するテーパ状の縮径部(42)が形成され、さらにこの縮径部(42)の先端側には径方向に突出した係止部(43)が周方向の2箇所に形成されている。また、2つの係止部(43)の間は縮径部(42)と同径の凹部(44)が形成されている。
前記埋込部品(S2)は、スリーブ(30)の栓嵌入孔(13)に嵌入した栓(40)の係止部(43)が脚(32)の内面に接触して脚(32)を拡開させ、尖突起(16)が下孔(1)の側壁に刺し込まれる。そして、係止部(43)が脚(32)の先端を通過すると係止部(43)が脚(32)の先端面に係止されるとともに、第2テーパ部(37b)が縮径部(42)の周面に密着して抜け止め状態となる。係止部(43)が脚(32)の先端を通過すると拡開した脚(32)が僅かに復元するが、尖突起(16)は側壁に突き刺さった状態を維持している。
前記栓(40)は、先端の凹部(44)を脚(32)に一致するように回転させれば脚(32)と栓(40)の係合が解除され、栓嵌入孔(13)から栓(40)を引き抜くことができる。前記栓(40)の係止部(43)はスリーブ(30)の脚(32)の先端面に係止されているため、栓(40)を回転させない限り外れることはなく、ひいてはスリーブ(30)が下孔(1)から外れることもない。
〔第3実施形態〕
図4Aおよび図4Bに示す埋込部品(S3)は、さらにスリーブ(50)と栓(60)との係合力を高めたものである。なお、第1および第2実施形態の埋込部品(S1)(S2)と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものであり、重複する説明を省略する。
〔第3実施形態〕
図4Aおよび図4Bに示す埋込部品(S3)は、さらにスリーブ(50)と栓(60)との係合力を高めたものである。なお、第1および第2実施形態の埋込部品(S1)(S2)と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものであり、重複する説明を省略する。
前記スリーブ(50)は、第2実施形態のスリーブ(30)に、栓(60)と螺合させるための案内用突条(51)を設けたものである。前記突条(51)は縦リブ(11)の内面上部に設けられている。前記スリーブ(50)は、突条(51)が設けられていることを除き、第2実施形態のスリーブ(30)と同じ構造である。
前記栓(60)は、第2実施形態の栓(40)に、スリーブ(50)の突条(51)に案内されて螺合さるらせん条(65)を設けたものである。前記らせん条(65)は本体部(61)に設けられている。また、縮径部(42)の先端側には全周に係止部(63)が形成されている。前記栓(60)は、らせん条(65)が設けられていることと係止部(63)が全周に設けられていることを除き、第2実施形態の栓(40)と同じ構造である。
前記埋込部品(S3)は、スリーブ(50)の突条(51)に栓(60)のらせん条(65)を係合させ回転により螺合させながら嵌入させる。そして、尖突起(16)が下孔(1)の側壁に刺し込まれ、係止部(63)が脚(32)の先端を通過すると係止部(63)が脚(32)の先端面に係止されるとともに、第2テーパ部(37b)が縮径部(42)の周面に密着して抜け止め状態となる。係止部(63)が脚(12)の先端面を通過すると、拡開した脚(32)が僅かに復元するが、尖突起(16)は側壁に刺し込まれた状態を維持している。また、一旦係止部(63)が脚(32)に係止されると、栓(60)の逆回転が阻止されて栓(60)の取り外しが不可能となるめ、第2実施形態よりもさらに強い結合力が得られる。
前記埋込部品は(S3)は、栓(60)の先端側に係止部(63)を設けずスリーブ(50)と栓(60)の螺合のみによって結合させる構造とすれば栓(60)が逆回転可能となり、栓(60)を着脱自在とすることができる。
本発明の埋込部品は、上述した3つの実施形態に限定するものではない。
スリーブの脚の数は任意である。安定した固定力を得るために2個または2個以上が好ましく、埋込部品の径寸法や要求される取付強度に応じて任意に設定できる。一つの脚に複数の尖突起を設けることも任意である。また、尖突起の形状は図示例の円錐形に限定されず、他の例として、角錐形や直方体の先端側を薄くしたくさび形を例示できる。
さらに、図5A〜図5Cに示す埋込部品(S4)(S5)(S6)のように、脚の間に縦リブのないスリーブ(71)(73)(75)を用いる場合も本発明に含まれ、縦リブを連結する横リブの有無も任意である。また、スリーブの形状も円形に限定されるものではなく、多角形、楕円形等任意であり、上部にフランジ(72)(74a)(74b)(76a)(76b)を形成することも任意である。前記フランジ(72)(74a)(74b)(76a)(76b)は取付強度を向上させる効果があり、被取付対象物から突出させることも埋め込むこともできる。スリーブの取付強度を高めるために、リブまたは脚、あるいはその両方において、下孔との接触面に溝や突起を形成したり嵌め込み時に接着剤を併用することも好ましい。
また、本発明の埋込部品は複数のスリーブと1つの栓とを組み合わせることもできる。図6は2枚の板材をT字状に連結した例であり、第1板材(P1)の表面に設けた下孔と第2板材(P2)の端面に設けた下孔にそれぞれスリーブ(77)(77)を嵌め込み、1つの栓(78)の両端をこれらのスリーブ(77)(77)に嵌め込んでいる。
本発明の埋込部品を取り付ける被取付対象物はスリーブの尖突起が突き刺さるものであれば材質は限定されない。特に推奨できる材料は木質系材料である。埋込部品の材質は、強度と弾性(特にスリーブの脚)を具備するものであれば限定されない。スリーブの材質としては、強度、弾性とともに成形性の良い樹脂を推奨できる。一方、栓はスリーブのような弾性を必要としないため、樹脂、金属、木等幅広く使用できる。
本発明の埋込部品は、釘やビスと同様に種々の部材を被取付対象物に取り付けるための取付用部品として使用する他、種々の部材と、スリーブおよび栓のどちらか一方、またはその両方とを一体化させて用いることができる。スリーブと栓の構造より、栓と一体化する部材は被取付対象物から突出することになる。一方、スリーブと一体化する部材は、被取付対象物から突出させることも、被取付対象物に埋め込むこともできる。以下に、これらの具体例について図面を参照しつつ説明する。なお、スリーブまたは栓と一体化させる部材は任意であり、下記の例に限定されるものではない。
〔部材と栓とを一体化した埋込部品およびその取付構造〕
図7に示した埋込部品(S7)は、栓(80)の一端部にフック(81)を一体に取付け、被取付対象物(P1)の下孔に嵌め込んだスリーブ(82)と組み合わせたものである。前記スリーブ(82)に栓(80)を嵌入することにより、フック(81)を被取付対象物(P1)上に取り付けることができる。
〔部材とスリーブを一体化した埋込部品およびその取付構造〕
図8に示した埋込部品(S8)は、ハンドル(83)の両端に貫通孔(84)を形成し、スリーブ(85)の栓嵌入孔に連通するように該スリーブ(85)を取り付けたものである。そして、被取付対象物(P1)に設けた2つの下孔(86)にスリーブ(85)を嵌め込み、栓(87)をハンドル(83)の貫通孔(84)を介してスリーブ(85)に嵌入する。これにより、被取付対象物(P1)上にハンドル(83)を取り付けることができる。
〔2つの埋込部品を組み合わせた板材の連結例〕
図9および図10は、スライド嵌合する2つの埋込部品(S9)(S10)を用いた板材(P1)(P2)の連結例を示している。
〔部材と栓とを一体化した埋込部品およびその取付構造〕
図7に示した埋込部品(S7)は、栓(80)の一端部にフック(81)を一体に取付け、被取付対象物(P1)の下孔に嵌め込んだスリーブ(82)と組み合わせたものである。前記スリーブ(82)に栓(80)を嵌入することにより、フック(81)を被取付対象物(P1)上に取り付けることができる。
〔部材とスリーブを一体化した埋込部品およびその取付構造〕
図8に示した埋込部品(S8)は、ハンドル(83)の両端に貫通孔(84)を形成し、スリーブ(85)の栓嵌入孔に連通するように該スリーブ(85)を取り付けたものである。そして、被取付対象物(P1)に設けた2つの下孔(86)にスリーブ(85)を嵌め込み、栓(87)をハンドル(83)の貫通孔(84)を介してスリーブ(85)に嵌入する。これにより、被取付対象物(P1)上にハンドル(83)を取り付けることができる。
〔2つの埋込部品を組み合わせた板材の連結例〕
図9および図10は、スライド嵌合する2つの埋込部品(S9)(S10)を用いた板材(P1)(P2)の連結例を示している。
第1埋込部品(S9)は、スライド嵌合用の凹部(91)の両端にスリーブ(92)を一体に成形した主部材(90)と栓(95)を組み合わせたものであり、第1板材(P1)の表面に形成した下孔(93)に主部材(90)を嵌め込み、栓(95)を嵌入して面一に取り付けられている。前記凹部(91)内の側壁上部(開口側)には、長手方向の略半分の長さの係合用突部(94)が設けられ、断面L字形のスライドスペースが形成されている。一方、第2埋込部材(S10)は、スライド嵌合用の凸部(97)にスリーブ(98)を一体に成形した主部材(96)と栓(101)を組み合わせたものであり、第2板材(P2)の縁に設けた下孔(98)に嵌め込み、栓(101)を嵌入して凸部(97)が端面から突出するように取り付けられている。前記凸部(97)の両側面には前記凹部(91)の係合用突部(94)に対応する溝(100)が設けられている。そして、前記凹部(91)の開口部から前記凸部(97)を挿入して係合用突部(94)側にスライドさせると、係合用突部(94)が溝(100)に嵌合して抜け止め状態に連結される。これにより第1板材(P1)と第2板材(P2)とはT字形に連結される。このような埋込部品(S9)(S10)は複数枚の板材による組み立て家具等に広く応用できる。
本発明の埋込部品は、強い固定力が得られ、鋲やビスに代わる部品として用いることができる。また、種々の部材と一体化させ、広く使用することができる。
S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10…埋込部品
P1、P2…板材(被取付対象物)
1,86,93,99…下孔
10,30,50,71,73,7577,82,85,92,98…スリーブ
11…縦リブ(リブ)
12…脚
13…栓嵌入孔
14…横リブ
16…尖突起
20,40,60,78,80,87,95,101…栓
81…フック(部材)
83…ハンドル(部材)
91…凹部(部材)
96…凸部(部材)
P1、P2…板材(被取付対象物)
1,86,93,99…下孔
10,30,50,71,73,7577,82,85,92,98…スリーブ
11…縦リブ(リブ)
12…脚
13…栓嵌入孔
14…横リブ
16…尖突起
20,40,60,78,80,87,95,101…栓
81…フック(部材)
83…ハンドル(部材)
91…凹部(部材)
96…凸部(部材)
Claims (6)
- 被取付対象物に設けられた下孔に嵌め込まれる環状のスリーブと、このスリーブに嵌入される栓とを組み合わせた埋込部品の取付構造であって、
前記スリーブは、栓嵌入孔の周りに先端側外面に尖突起が形成された脚を有し、前記栓嵌入孔に栓を嵌入することにより脚を拡開させ、前記尖突起を被取付対象物の下孔の側壁に刺し込むことにより、該埋込部品が被取付対象物に固着状態に取り付けられることを特徴とする埋込部品の取付構造。 - 前記スリーブは、隣接する脚の間に前記下孔の側壁形状に即したリブが設けられた筒状体である請求項1に記載の埋込部品の取付構造。
- 前記リブが先端部で互いに連結されている請求項2に記載の埋込部品の取付構造。
- 前記スリーブが、前記被取付対象物の下孔に埋め込まれる部材と一体化されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の埋込部品の取付構造。
- 前記スリーブおよび栓の少なくとも一方が、被取付対象物から突出する部材と一体化されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の埋込部品の取付構造。
- 被取付対象物に設けられた下孔に嵌め込まれる環状のスリーブと、このスリーブに嵌入される栓とを組み合わせた埋込部品であって、
前記スリーブは、栓嵌入孔の周りに先端側外面に尖突起が形成された脚を有し、前記栓嵌入孔に栓を嵌入することにより脚が拡開するものとなされていることを特徴とする埋込部品。
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JP (1) | JP2008088998A (ja) |
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2006
- 2006-09-29 JP JP2006267142A patent/JP2008088998A/ja not_active Withdrawn
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