JP2004345033A - 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法 - Google Patents

帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004345033A
JP2004345033A JP2003145547A JP2003145547A JP2004345033A JP 2004345033 A JP2004345033 A JP 2004345033A JP 2003145547 A JP2003145547 A JP 2003145547A JP 2003145547 A JP2003145547 A JP 2003145547A JP 2004345033 A JP2004345033 A JP 2004345033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
driven wheel
diameter
wheels
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003145547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4176552B2 (ja
Inventor
Akio Seto
章男 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2003145547A priority Critical patent/JP4176552B2/ja
Publication of JP2004345033A publication Critical patent/JP2004345033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176552B2 publication Critical patent/JP4176552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Abstract

【課題】帯鋸盤において、ワークの最大キャパシティと、鋸刃のひねり起こし距離と、機械全幅のうちのいずれか1つの要素を満足させる場合に、他の要素を犠牲にしない。
【解決手段】帯状のエンドレスな鋸刃4が巻回された駆動ホィール6と従動ホィール7を、カッティングヘッド1の両側に対向して設け、該駆動ホィール6と従動ホィール7のいずれか一方を複数の小径ホィール7A、7Bにより、他方を単一の大径ホィール6によりそれぞれ構成し、小径ホィール7A、7Bの直径を、大径ホィール6の直径の1/2以下にした。上記複数の小径ホィールが従動ホィール7により、単一の大径ホィールが駆動ホィール6によりそれぞれ構成され、該従動ホィール7が、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bにより構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動ホィールと従動ホィールに巻回された帯鋸刃によりワークを切断する帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、帯鋸盤は、駆動ホィール51(図10)と従動ホィール52に、帯状のエンドレスな鋸刃50を巻回して走行させ、該鋸刃50を、ガイドアーム53、54の下端でひねり起こして垂直下方に向け、ワークWに対して垂直にくい込ませるむことにより、効率良くワークWを切断するようになっている。
【0003】
この場合、駆動ホィール51と従動ホィール52の直径は同じであり、この直径は、よく知られているように、次の要素により決定される。
【0004】
(1)ワークWの最大キャパシティa。
(2)鋸刃51のひねり起こし距離b。
(3)機械の全幅c。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の帯鋸盤においては、既述したように、駆動ホィール51と従動ホィール52の直径が同じであり、そのため、前記(1)〜(3)のいずれか1つの要素を満足させようとすると、他の要素を犠牲にせざるを得ない。
【0006】
例えば、鋸刃4のひねり起こし距離bを長くする場合には、従動ホィール52を図示する位置よりも左側へ設置するか、可動ガイドアーム53を右側へ移動させなければない。
【0007】
その結果、機械の全幅cが大きくなったり、ワークWの最大キャパシティaが小さくなってしまう。
【0008】
実公平5−36573公報には、大径の駆動ホィール155(同公報の第1図)と小径の複数の従動ホィール167、169をカッティングヘッド13に収納した帯鋸盤が開示されている。
【0009】
しかし、この帯鋸盤は、駆動モータ161(同公報の第2図)からの動力を鋸刃11に十分伝達させると共に、装置の小型化を図るためのものであり、前記した課題を解決することはできない。
【0010】
本発明の目的は、帯鋸盤において、ワークの最大キャパシティと、鋸刃のひねり起こし距離と、機械全幅のうちのいずれか1つの要素を満足させる場合に、他の要素を犠牲にしないことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
帯状のエンドレスな鋸刃4が巻回された駆動ホィール6と従動ホィール7を、カッティングヘッド1の両側に対向して設け、該駆動ホィール6と従動ホィール7のいずれか一方を複数の小径ホィール7A、7Bにより、他方を単一の大径ホィール6によりそれぞれ構成し、小径ホィール7A、7Bの直径を、大径ホィール6の直径の1/2以下にしたことを特徴とする帯鋸盤、及び
上記帯鋸盤を使用するホィール配置方法であって、
(1)ワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cを維持した状態で、鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くする場合には、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させ、
(2)機械の全幅Cと鋸刃4のひねり起こし距離B′′を維持した状態で、ワークWの最大キャパシティAを広げる場合には、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を離反させ、
(3)鋸刃4のひねり起こし距離B′′とワークWの最大キャパシティAを維持した状態で、機械全幅Cを縮める場合には、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を接近させることを特徴とする帯鋸盤ホィール配置方法という技術的手段を講じている。
【0012】
上記本発明の構成によれば、例えば、ワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cを維持した状態で、鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くする場合には(図9(A))、第1従動ホィール7Aを右上領域R2に、第2従動ホィール7Bを左下領域R3にそれぞれ配置することにより、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させることができるので、鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くするといった要素を満足させる場合に、ワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cといった要素を犠牲にすることがなく、以下、機械の全幅Cと鋸刃4のひねり起こし距離B′′を維持した状態で、ワークWの最大キャパシティAを広げる場合と(図9(B))、鋸刃4のひねり起こし距離B′′とワークWの最大キャパシティAを維持した状態で、機械全幅Cを縮める場合も同様である(図9(C))。
【0013】
このため、本発明によれば、帯鋸盤において、ワークの最大キャパシティと、鋸刃のひねり起こし距離と、機械全幅のうちのいずれか1つの要素を他の要素を犠牲にすること無く満足させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す全体正面図である。
【0015】
図1に示す帯鋸盤は、例えばヒンジタイプの横型帯鋸盤であり、ベース14上に、ヒンジピン13を介して取り付けられたカッティングヘッド1を有している。
【0016】
上記カッティングヘッド1は、シリンダ12により上下方向に旋回し、該カッティングヘッド1の両側には、駆動ホィール6と従動ホィール7が対向して設けられ、該駆動ホィール6と従動ホィール7には、帯状のエンドレスな鋸刃4が巻回されている。
【0017】
上記ベース14上であって、切断領域Lの部分には、ワークWを戴置する加工テーブル16が設けられ、加工テーブル16上には、固定バイスジョー15Aと可動バイスジョー15Bから成る本体バイス15が設けられている。
【0018】
この構成により、送りバイス(図示省略)で送られてきたワークWが加工位置に位置決めされると、前記本体バイス15で該ワークWを固定し、この状態でシリンダ12を作動させると、カッティングヘッド1が下降して鋸刃4がワークWを切断するようになっている。
【0019】
上記駆動ホィール6と従動ホィール7のいずれか一方、例えば従動ホィール7は、複数(図1の例では2つ)の小径のホィール7A、7Bにより、他方の駆動ホィール6は、単一の大径ホィール6によりそれぞれ構成され、小径ホィール7A、7Bの直径は、大径ホイール6の直径の1/2以下である。
【0020】
また、小径ホィール7A、7Bを構成する第1従動ホィール7A、第2従動ホィール7Bの配置領域には、図2に示す所定の領域Rが設定され、該領域Rは、上下左右に4分割され、例えば左上領域R1、右上領域R2、左下領域R3、右下領域R4により構成されている。
【0021】
この構成により、以下に述べるように、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bを前記いずれかの領域R1〜R4に配置すれば、鋸刃のひねり起こし距離と、ワークの最大キャパシティと、機械全幅のうちのいずれか1つの要素を他の要素を犠牲にすること無く満足させことができる。
【0022】
(1)鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くする場合(図9(A))。
【0023】
即ち、ワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cを維持した状態で、鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くする場合であり、これにより、鋸刃4の胴部の寿命を長くする。
【0024】
図9(A)において、鋸刃4のひねり起こし距離の現在値を、Bとする。
【0025】
この状態で、第1従動ホィール7Aを右上領域R2に、第2従動ホィール7Bを左下領域R3にそれぞれ配置することにより、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させる。
【0026】
これにより、図示するように、ひねり起こし距離は、BからB′まで延びて長くなり、鋸刃4の胴部の寿命はより長くなる一方で、ワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cは変わらず、現在値を維持したままである。
【0027】
従って、本発明によれば、鋸刃4のひねり起こし距離Bを長くすることにより、鋸刃4のひねり起こし距離Bといった要素を満足させる場合にも、他の要素であるワークWの最大キャパシティAと機械の全幅Cは維持されており、それらの要素は犠牲にならない。
【0028】
(2)ワークWの最大キャパシティAを広げる場合(図9(B))。
【0029】
即ち、機械の全幅Cと鋸刃4のひねり起こし距離B′′を維持した状態で、
ワークWの最大キャパシティAを広げる場合であり、これにより、幅広のワークW′に対応できる。
【0030】
図9(B)において、ワークWの最大キャパシティの現在値を、Aとする。
【0031】
この状態で、第1従動ホィール7Aを左上領域R1に、第2従動ホィール7Bを左下領域R3にそれぞれ配置することにより、単一の大径ホィール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を離反させる。
【0032】
これにより、図示するように、ワークWの最大キャパシティは、AからA′まで広がり、幅広のワークW′に対応できる一方で、機械の全幅Cと鋸刃4のひねり起こし距離B′′は変わらず、現在値を維持したままである。
【0033】
従って、本発明によれば、ワークWの最大キャパシティAを広げることにより、ワークWの最大キャパシティAといった要素を満足させる場合にも、他の要素である機械の全幅Cと鋸刃4のひねり起こし距離B′′は維持されており、それらの要素は犠牲にならない。
【0034】
(3)機械の全幅Cを縮める場合(図9(C))。
【0035】
即ち、鋸刃4のひねり起こし距離B′′とワークWの最大キャパシティAを維持した状態で、機械全幅Cを縮める場合であり、これにより、スペースを節約し装置の小型化を図る。
【0036】
図9(C)において、機械の全幅の現在値を、Cとする。
【0037】
この状態で、第1従動ホィール7Aを右上領域R2に、第2従動ホィール7Bを右下領域R4にそれぞれ配置することにより、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を接近させる。
【0038】
これにより、図示するように、機械の全幅は、CからC′まで縮まり、スペースが節約されて装置の小型化が図られる一方で、鋸刃4のひねり起こし距離B′′とワークWの最大キャパシティAは変わらず、現在値を維持したままである。
【0039】
従って、本発明によれば、機械の全幅Cを縮めることにより、機械の全幅Cといった要素を満足させる場合にも、他の要素である鋸刃4のひねり起こし距離B′′とワークWの最大キャパシティAは維持されており、それらの要素は犠牲にならない。
【0040】
前記図9(A)〜図9(C)においては、それぞれの場合に応じて第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bを所定の領域R1〜R4に配置したが、以下に述べる手動(図3)又は自動(図7)の従動ホィール配置機構を設ければ、一台の帯鋸盤を用いて、種々のホィールの配置(図9(A)〜図9(C))に対応できる。
【0041】
即ち、カッティングヘッド1(図1)の一端のハウジング2内には、前記駆動ホィール6が駆動モータ(図示省略)により回転自在に取り付けられ、該ハウジング2には、左右方向(X軸方向)に延びる連結部材18、19を介して、後述する従動ホィール装着部17が取り付けられている。
【0042】
上記従動ホィール装着部17には、前記第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bが、各ハウジング3A、3Bを介して装着されるようになっており、これにより、該第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bは、既述した種々の場合に応じて(図9)所定の領域R1〜R4に配置可能となっている。
【0043】
また、カッティングヘッド1の前記連結部材18には、ブラケット20、21を介して、左右方向(X軸方向)に延びるガイド部材22が取り付けられ、該ガイド部材22には、固定ガイドアーム9が固定されていると共に、可動ガイドアーム8が、左右方向(X軸方向)に移動自在に取り付けられている。
【0044】
この場合,ガイド部材22は(図1、図2)、従動ホィール装着部17を越えて左方まで延長されており、これにより、可動ガイドアーム8を従来に比べて遠くまで移動でき、既述したように、例えばワークWの最大キャパシティAをA′まで広げることができる(図9(B))。
【0045】
更に、上記両ガイドアーム8、9の下端には、インサート10、11が設けられ、該インサート10、11により、従来どおり、鋸刃4がひねり起こされて垂直下方を向くようになっている。
【0046】
一方、従動ホィール装着部17に(図3)装着される第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bは、前記したそれぞれのハウジング3Aと3Bに回転自在に取り付けられている。
【0047】
上記各ハウジング3Aと3Bは、左右方向(X軸方向)に突出した突出部3A1、3A2と3B1、3B2を有し、該ハウジング3Aと3Bは、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bを内蔵した状態で、従動ホィール装着部17に装着するようになっている(例えばボルト25、26で固定)。
【0048】
従動ホィール装着部17は、図示するように、上部フレーム17Aと下部フレーム17Bを有し、該上部フレーム17Aには、前記第1従動ホィール7Aが、下部フレーム17Bには、前記第2従動ホィール7Bがそれぞれ装着されるようになっている。
【0049】
このうち、上部フレーム17Aは、上下方向(Z軸方向)に延びる垂直フレーム17A1、17A2と17A3、17A4により構成され、各フレームは、上方水平フレーム17A5の下面と、中間水平フレーム17A6の上面に接合されている。
【0050】
この場合、垂直フレーム17A1、17A2と17A3、17A4には、開口部23、24が形成され、該開口部23、24には、前記第1従動ホィール7Aを内蔵したハウジング3Aの突出部3A1、3A2が挿入され、例えばボルト25などにより固定するようになっている。
【0051】
また、下部フレーム17Bは、上下方向(Z軸方向)に延びる垂直フレーム17B1、17B2と17B3、17B4により構成され、各フレームは、中間水平フレーム17A6の下面と、下部水平フレーム17B5の上面に接合されている。
【0052】
この場合、垂直フレーム17B1、17B2と17B3、17B4には、開口部27、28が形成され、該開口部27、28には、前記第2従動ホィール7Bを内蔵したハウジング3Bの突出部3B1、3B2が挿入され、例えばボルト26などにより固定するようになっている。
【0053】
更に、上記従動ホィール装着部17(図3)の外側には、既述した所定の領域Rが設定され、該領域Rは、上下左右に4分割され、左上領域R1、右上領域R2、左下領域R3、右下領域R4により構成されている。
【0054】
この構成により、例えば、図9(A)で詳述したように、第1従動ホィール7Aを前記右上領域R2に、第2従動ホィール7Bを前記左下領域R3に配置することにより、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させ、ひねり起こし距離BをB′まで長くする場合には、次のようにする。
【0055】
即ち、第1従動ホィール7Aを(図4)内蔵したハウジング3Aの突出部3A1、3A2を、従動ホィール装着部17の上部フレーム17Aを構成する左側の開口部23に挿入してそれを通過させた後、右側の開口部24で停止させ、この状態で、該突出部3A1、3A2の右端と左端を、ボルト25で開口部23、24に固定する。
【0056】
また、第2従動ホィール7Bを(図4)内蔵したハウジング3Bの突出部3B1、3B2を、従動ホィール装着部17の下部フレーム17Bを構成する左側の開口部27に挿入させた状態で停止させ、該突出部3B1、3B2の右端のみをを、ボルト26で該開口部27に固定する。
【0057】
これにより、既述したように、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bは、右上領域R2と左下領域R3にそれぞれ配置され(図9(A))、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させることができる。
【0058】
また、例えば、図9(B)で詳述したように、第1従動ホィール7Aを前記左上領域R1に、第2従動ホィール7Bを前記左下領域R3に配置することにより、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を離反させ、ワークWの最大キャパシティAをA′まで広げる場合には、同様に、図5に示すように、第1従動ホィール7Aを内蔵したハウジング3Aの突出部3A1、3A2の右端のみを、ボルト25で該開口部23に固定すると共に、第2従動ホィール7Bを内蔵したハウジング3Bの突出部3B1、3B2の右端のみを、ボルト26で該開口部27に固定する。
【0059】
更に、例えば、図9(C)で詳述したように、第1従動ホィール7Aを前記右上領域R2に、第2従動ホィール7Bを前記右下領域R4にそれぞれ配置することにより、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を接近させ、機械全幅CをC′まで縮める場合には、同様に、図6に示すように、第1従動ホィール7Aを内蔵したハウジング3Aの突出部3A1、3A2の右端と左端を、ボルト25で開口部23、24に固定すると共に、第2従動ホィール7Bを内蔵したハウジング3Bの突出部3B1、3B2の右端と左端を、ボルト26で開口部27、28に固定する。
【0060】
図7、図8は、既述したように、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bの自動配置機構を示す。
【0061】
この場合、第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bの自動配置機構は、共に同じ構成を有する。
【0062】
即ち、図7において、従動ホィール装着部17を構成する支柱フレーム17C、17Dと17E、17Fには、ガイドレール30、31が上下方向に設けられている。
【0063】
上記ガイドレール30、31は、既述した従動ホィール装着部17の外側に設定した領域Rの中央部を若干越えた位置まで延びており、該ガイドレール30、31には、既述した第1従動ホィール7A、第2従動ホィール7Bを内蔵したハウジング3A、3Bがそれぞれ滑り結合し、左右方向(X軸方向)に移動できるようになっている。
【0064】
上記各ハウジング3A、3Bには、油圧シリンダ36、37が結合されていると共に、測長用ラック32、34が取り付けられ、該ラック32、34は、エンコーダE1、E2のピニオン33、35と噛み合っている。
【0065】
この構成により、例えば第1従動ホィール7Aを(図8)、前記右上領域R2に配置する場合には、エンコーダE1からのフィードバック信号をNC装置(図示省略)に入力すれば、それを現在値として予め記憶された目標値と一致するように油圧シリンダ36を駆動制御することにより、該第1従動ホィール7Aは、前記右上領域R2に自動的に配置することがでる。
【0066】
この場合、第2従動ホィール7Bについても、同様に、前記左下領域R3に自動的に配置することができ、これにより、例えば、単一の大径ホイール6に対して、複数の小径ホィール7A、7B全体を傾斜させることができる(図9(A))。
【0067】
尚、本実施形態においては、本発明が、横型帯鋸盤でしかもヒンジタイプの帯鋸盤に(図1)適用された場合を詳述したが、本発明は、それに限定されず、他の例えば縦型帯鋸盤やポストタイプの帯鋸盤にも適用され、同様の作用・効果を奏することは勿論である。
【0068】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明によれば、帯鋸盤において、ワークの最大キャパシティと、鋸刃のひねり起こし距離と、機械全幅のうちのいずれか1つの要素を満足させる場合に、他の要素を犠牲にしないという効果を奏する。
【0069】
また、図2又は図7の従動ホィール配置機構を設置すれば、一台の帯鋸盤により、種々のホィール配置(図9(A)〜図9(C))に対応できるという効果もある。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体正面図である。
【図2】本発明を構成する単一の大径ホイール6と、複数の小径ホィール7A、7Bの関係、及び複数の小径ホィール7A、7Bの配置領域を示す図である。
【図3】本発明による手動の従動ホィール配置機構を示す図である。
【図4】本発明によりひねり起こし距離Bを長くする場合の図3の機構を用いた第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bの配置関係を示す図である。
【図5】本発明によりワークWの最大キャパシティAを広げる場合の図3の機構を用いた第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bの配置関係を示す図である。
【図6】本発明により機械全幅Cを縮める場合の図3の機構を用いた第1従動ホィール7Aと第2従動ホィール7Bの配置関係を示す図である。
【図7】本発明による自動の従動ホィール配置機構を示す図である。
【図8】図7の詳細斜視図である。
【図9】本発明の動作説明図である。
【図10】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 カッティングヘッド
2 駆動ホイール6のハウジング
3A 第1従動ホィール7Aのハウジング
3B 第2従動ホィール7Bのハウジング
4 帯鋸刃
5 ビーム部材
6 駆動ホイール
7 従動ホイール
7A 第1従動ホィール
7B 第2従動ホィール
8、9 ガイドアーム
10、11 インサート
12 カッティングヘッド旋回用シリンダ
13 ヒンジピン
14 ベース
15 本体バイス
16 加工テーブル
17 従動ホィール装着部
18、19 連結部材
20、21 ブラケット
22 ガイド部材
23、24、27、28 開口部
25、26 ボルト
30、31 ガイドレール
32、34 測長用ラック
33、35 エンコーダE1、E2のピニオン
36、37 油圧シリンダ
E1、E2 エンコーダ
L ワークWの切断領域
W ワーク

Claims (8)

  1. 帯状のエンドレスな鋸刃が巻回された駆動ホィールと従動ホィールを、カッティングヘッドの両側に対向して設け、該駆動ホィールと従動ホィールのいずれか一方を複数の小径ホィールにより、他方を単一の大径ホィールによりそれぞれ構成し、小径ホィールの直径を、大径ホィールの直径の1/2以下にしたことを特徴とする帯鋸盤。
  2. 上記複数の小径ホィールが従動ホィールにより、単一の大径ホィールが駆動ホィールによりそれぞれ構成され、該従動ホィールが、第1従動ホィールと第2従動ホィールにより構成されている請求項1記載の帯鋸盤。
  3. 上記第1従動ホィールと第2従動ホィールの配置領域には、上下左右に4分割した左上領域、右上領域、左下領域、右下領域から成る所定の領域が設定され、第1従動ホィールは、左上領域又は右上領域に、第2従動ホィールは、左下領域又は右下領域にそれぞれ配置可能である請求項2記載の帯鋸盤。
  4. 上記単一の大径ホィールに対して、複数の小径ホィールを接近、若しくは離反、又は傾斜可能に取り付けた請求項1記載の帯鋸盤。
  5. 上記請求項1記載の帯鋸盤を使用する帯鋸盤ホィール配置方法であって、
    (1)ワークの最大キャパシティと機械の全幅を維持した状態で、鋸刃のひねり起こし距離を長くする場合には、単一の大径ホィールに対して、複数の小径ホィール全体を傾斜させ、
    (2)機械の全幅と鋸刃のひねり起こし距離を維持した状態で、ワークの最大キャパシティを広げる場合には、単一の大径ホィールに対して、複数の小径ホィール全体を離反させ、
    (3)鋸刃のひねり起こし距離とワークの最大キャパシティを維持した状態で、機械全幅を縮める場合には、単一の大径ホィールに対して、複数の小径ホィール全体を接近させることを特徴とする帯鋸盤ホィール配置方法。
  6. 上記(1)の場合には、第1従動ホィールを右上領域に、第2従動ホィールを左下領域にそれぞれ配置する請求項5記載の帯鋸盤ホィール配置方法。
  7. 上記(2)の場合には、第1従動ホィールを左上領域に、第2従動ホィールを左下領域にそれぞれ配置する請求項5記載の帯鋸盤ホィール配置方法。
  8. 上記(3)の場合には、第1従動ホィールを右上領域に、第2従動ホィールを右下領域にそれぞれ配置する請求項5記載の帯鋸盤ホィール配置方法。
JP2003145547A 2003-05-22 2003-05-22 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法 Expired - Fee Related JP4176552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003145547A JP4176552B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003145547A JP4176552B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004345033A true JP2004345033A (ja) 2004-12-09
JP4176552B2 JP4176552B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=33532647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003145547A Expired - Fee Related JP4176552B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176552B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173729A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Hitachi Koki Co Ltd 帯鋸盤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173729A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Hitachi Koki Co Ltd 帯鋸盤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4176552B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2963053B2 (ja) 丸鋸切断機
KR20150015842A (ko) 자동차용 도어프레임 코너용접장치
WO2014141788A1 (ja) 横型帯鋸盤及び帯鋸刃装着方法
JP2004345033A (ja) 帯鋸盤及び帯鋸盤ホィール配置方法
CN112123430A (zh) 锯切设备
CN117102698A (zh) 副车架自动激光割孔设备
CN210877779U (zh) 一种角钢切割装置
JPH11216633A (ja) リニアモータ駆動式工作機械
US20050241130A1 (en) Apparatus for cleaning and processing two frameworks
CN214352392U (zh) 一种汽车专业维修辅助工具
CN212444120U (zh) 一种弯刀机用两段剪切装置
JP2002096764A (ja) 作業機の原動部構造
US20090025527A1 (en) Vibration-reducing device for a scroll saw
JP4298670B2 (ja) コンクリートカッター
CN219189320U (zh) 一种铸件去毛刺机的底座
CN213135229U (zh) 一种新型铝合金型材加工设备用切割结构
CN211386688U (zh) 一种钢筋剪切机构及钢筋矫直剪切装置
KR200171476Y1 (ko) 소방차 사다리 제작용 지그
CN213660076U (zh) 一种物料换型工装免工具快换装置
CN212599376U (zh) 一种铝套筒锯切装置
CN218083135U (zh) 灯笼流苏冲压设备
CN217529808U (zh) 一种用于金属薄片焊接的定位工装
CN220178497U (zh) 一种点焊装置
CN217437043U (zh) 一种用于车厢制造的输送装置
CN215200605U (zh) 一种全位置磁力爬行焊接打磨装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060428

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080515

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080527

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080820

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees