JP2004344935A - 連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法 - Google Patents

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健一 森
Yuji Hiramoto
祐二 平本
Shinichi Fukunaga
新一 福永
Junpei Konishi
淳平 小西
Takashi Morohoshi
隆 諸星
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Abstract

【課題】鋳型内の溶鋼の流れを緩慢にし、かつ均一な流れを形成して、気泡や介在物欠陥を防止して高速鋳造を可能にする連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法を提供する。
【解決手段】溶鋼11が上から下に通過する筒状部12と、筒状部12の下部に設けられ、溶鋼11を横方向に吐出可能な左右対となる吐出部13、14とを有する連続鋳造用浸漬ノズル10において、各吐出部13、14には複数の小孔15が設けられ、筒状部12の下部を除く部分の内径D1と各吐出部13、14間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2である。連続鋳造方法は、この連続鋳造用浸漬ノズル10を介して、鋳型31内に溶鋼11を注湯し、溶鋼11を凝固させながら0.6m/min以上の鋳造速度で鋳型31から引き抜く。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続鋳造において溶融金属を鋳型に注入するための連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法に関し、詳しくは鋳型内の溶鋼の流れを緩慢にし、かつ均一な流れを形成して気泡や介在物欠陥を防止して高速鋳造を可能にする連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、連続鋳造において、溶融金属を鋳型に注湯する際、鋳型内に吐出する溶鋼の流れを緩慢かつ均一にする連続鋳造用浸漬ノズル(以下、単に浸漬ノズルとも言う)として、以下のものが開示されている。
例えば、特許文献1に開示された浸漬ノズルは、浸漬ノズルの左右に上下一対の吐出口をそれぞれ設け、しかも上下の吐出口間の距離Dを、D<L−Z−64Y−370としたものである。ここで、Lはモールド長さ、Yはスループット、Zはモールド上端からメニスカスに至るまでの距離である。
この式は、パウダーの巻き込みを防止するため、吐出口の上端からメニスカスに至るまでの距離Xを設定した式、即ちX>80(0.8Y−1)と、ブレークアウトの発生を防止するための式、即ちD<L−(X+Z+450)に基づいて求めた式である。
また、特許文献2には、連続鋳造用浸漬ノズルの筒状部の下部に拡径したボックスを設け、このボックスの両側に複数の細孔を配置した浸漬ノズルが開示されている。
そして、特許文献3には、連続鋳造用浸漬ノズルの拡径したボックスとその側面に複数の吐出口を配置し、拡径したボックスの下方に下向きの吐出口を設けた浸漬ノズルが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−187240号公報
【特許文献2】
実開昭50−14540号公報
【特許文献3】
実開昭60−71462号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の浸漬ノズルは、吐出口を、横長かつ高さ方向に2孔に限定しているため、2孔の間隔が近い場合には、吐出口から出た後の流れが合流し、溶鋼を2孔から分散させて吐出させた効果が無くなる。一方、2孔の間隔が広い場合には、溶鋼の高さ方向の圧力差によって上下の吐出口を通過する流量のバランスが崩れ、即ち下側の吐出口からの流量が大きくなって吐出流速が大きくなるため、溶鋼を2孔から分散させて吐出させた効果が小さくなる。また、各吐出口には、溶鋼中に添加されたAlが耐火物と反応して生成したAl や、溶鋼中のAl が付着したり、また堆積したりするので、溶鋼を各吐出口から均一に吐出できない問題もあった。
このため、溶鋼の流れを、緩慢かつ均一にできず、耐火物との反応生成物や溶鋼中の酸化物である介在物が鋳片の深部に侵入し、鋳片の品質を悪くしていた。
【0005】
また、特許文献2及び特許文献3の浸漬ノズルでは、溶鋼の落下力が細孔に直接作用するため、吐出口から吐出する溶鋼の流れを緩慢かつ均一にできない。そして、通常の浸漬ノズルの耐火物の厚みは25〜30mm程度であり、この厚み程度の長さを有する細孔では、ボックス内の溶鋼圧の変動を緩和するまでの圧損(圧力損失)を溶鋼に対して付与できず、吐出流に流速の変動が生じていた。
このため、やはり耐火物との反応生成物や溶鋼中の酸化物である介在物が鋳片の深部に侵入し、鋳片の品質を悪くしていた。
なお、筒状部の下部に拡径したボックスを設けることで、浸漬ノズルの形状が複雑になり、浸漬ノズルの強度の低下や耐火物コストが高くなるなどの問題もあった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、鋳型内の溶鋼の流れを緩慢にし、かつ均一な流れを形成して、気泡や介在物欠陥を防止して高速鋳造を可能にする連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、溶鋼が上から下に通過する筒状部と、該筒状部の下部に設けられ、前記溶鋼を横方向に吐出可能な左右対となる吐出部とを有する連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、
前記各吐出部には複数の小孔がそれぞれ設けられ、前記筒状部の下部を除く部分の内径D1と前記各吐出部間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2である。
これにより、小孔による圧損を溶鋼に付与でき、吐出流の緩慢化及び均一化を図って溶鋼を鋳型内に吐出できる。
また、筒状部の下部を除く部分の内径D1と各吐出部間の間隔D2との比D2/D1を0.8〜1.2に設定するので、連続鋳造用浸漬ノズルの形状を複雑化することなく単純化できる。
特に、筒状部の材質より介在物の付着が少ない材質からなる吐出部に、複数の小孔を設けることにより、各小孔に孔詰まりを生じさせることなく、小孔からの吐出流の安定した緩慢化を図ることができ、より優れた効果が得られる。
【0007】
ここで、内径D1と間隔D2との比D2/D1が0.8より小さくなる場合、内径D1に対して間隔D2が小さくなり過ぎるため、筒状部内に落下した溶鋼の落下力が吐出部に直接作用し、吐出部から吐出する溶鋼の流れを緩慢かつ均一にできない。一方、内径D1と間隔D2との比D2/D1が1.2より大きくなる場合、内径D1に対して間隔D2が大きくなり過ぎるため、連続鋳造用浸漬ノズルの形状が複雑になり、強度の低下や耐火物コストの上昇を招く。
以上のことから、連続鋳造用浸漬ノズルの形状を単純化でき、しかも吐出部から吐出する溶鋼の流れを緩慢かつ均一にするため、内径D1と間隔D2との比D2/D1を、好ましくは0.85〜1.15、更には0.9〜1.1にすることが好ましい。
【0008】
前記目的に沿う第2の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部の材質はドロマイトを主体としている。
ここで、ドロマイトとは、CaO成分とMgO成分を含有するものであり、溶鋼中のAlが酸化することで生成するAl や、溶鋼中に含まれるAl が、その表面に付着した場合、CaO成分とAl とが反応して低融点の化合物、即ちAl −CaO系液相を形成できるものである。
これにより、例えば小孔にAl が付着しても、小孔の内側面(溶鋼接触面、稼働面とも言う)にAl −CaO系液相が形成され、これが小孔を流れる溶鋼によって下流側へ流されるので、アルミナ系介在物による小孔の孔詰まりを防止できる。
【0009】
前記目的に沿う第3の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1及び第2の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量が1質量%以下である。
このように、吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分(例えばSiO )のいずれか一方又は双方の含有量を1質量%以下にするので、炭素成分や珪素成分が反応して溶鋼中のAlを酸化させることを防止でき、例えば連続鋳造用浸漬ノズルの内面への網目状のAl の析出を抑制できる。
ここで、各成分が1質量%を超える場合、溶鋼中のAlと反応して稼働面でAl が生成し、稼働面においてアルミナ系介在物として付着、堆積が生じ易くなる。
【0010】
前記目的に沿う第4の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1〜第3の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の内断面積S1と、一方側の前記吐出部に設けられた前記複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2が0.5〜1.2である。
このように、筒状部の内断面積S1と、複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2を設定するので、複数の小孔から吐出する溶鋼の流速を低減でき、しかも、例えば、パウダーの巻き込み、気泡、介在物の侵入深さを、従来よりも浅くできる。
【0011】
ここで、筒状部の内断面積S1と、複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2が1.2より大きい場合、筒状部の内断面積S1に対して小孔の総断面積S2が小さくなるため、平均の吐出流速を低減することができない。一方、比S1/S2が0.5より小さい場合、筒状部の内断面積S1に対して小孔の総断面積S2が大きくなるため、吐出部を浸漬深さの浅い位置あるいは深い位置に配置することになり、例えば、パウダーの巻き込み、気泡、介在物の侵入深さが深くなる要因となる。
以上のことから、複数の小孔から吐出する溶鋼の流速を低減でき、しかも、例えば、パウダーの巻き込み、気泡、介在物の侵入深さを浅くするためには、筒状部の内断面積S1と、複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2を、好ましくは0.7〜1.15、更には0.8〜1.1に設定することが好ましい。
【0012】
前記目的に沿う第5の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1〜第4の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部に設けられた前記小孔の各内径dと該小孔の軸心方向の各長さLとの比L/dが1〜6であり、しかも前記小孔の各内径dと前記筒状部の前記内径D1との比D1/dが2〜5である。
このように、小孔の各内径dと小孔の軸心方向の各長さLとの比L/d、及び小孔の各内径dと筒状部の内径D1との比D1/dをそれぞれ設定するので、小孔による圧損を増加させて溶鋼の流速を低減でき、更に溶鋼の二次メニスカス位置(筒状部内の溶鋼の湯面位置)を上昇できるため、吐出部の上端部と下端部との間の溶鋼の圧力差を小さくでき、溶鋼の流量を吐出部の高さ方向に均一にできる。
【0013】
ここで、小孔の各内径dと小孔の軸心方向の各長さLとの比L/dが大きい程、圧損による溶鋼の流速低減効果を得ることができるが、比L/dが6を超える場合、吐出部から例えば鋳型の短辺部材までの距離が小さくなるため、溶鋼の鋳型への衝突流速が上昇し、溶鋼の下降流速の上昇を招く。一方、比L/dが1より小さい場合、小孔による圧損が小さくなり、流速低減効果を得ることができなくなる。
以上のことから、吐出部から吐出する溶鋼の流速低減効果を得るためには、小孔の各内径dと小孔の軸心方向の各長さLとの比L/dを、好ましくは2〜5、更には3〜4に設定することが好ましい。
【0014】
また、小孔の各内径dと筒状部の内径D1との比D1/dが5を超える場合、筒状部の内径D1に対して小孔の内径dが小さくなり過ぎるため、溶鋼中の介在物の付着により各小孔に閉塞を生じるか、あるいは小孔の内径dに対して筒状部の内径D1が大きくなり、鋳型内でのクリアランスが確保できない。一方、比D1/dが2より小さい場合、小孔による圧損が小さくなり、流速低減効果を得ることができなくなる。
以上のことから、各小孔に閉塞を生じさせることなく、鋳型内でのクリアランスを確保し、しかも吐出部から吐出する溶鋼の流速低減効果を得るためには、小孔の各内径dと筒状部の内径D1との比D1/dを、好ましくは2.2〜4.5、更には2.5〜4に設定することが好ましい。
【0015】
前記目的に沿う第6の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1〜第5の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の下部を除く部分には、縮径部が設けられている。
このように、筒状部の下部を除く部分に縮径部を設けるので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を縮径部で吸収できる。
【0016】
前記目的に沿う第7の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルは、第1〜第6の発明に係る連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の下部を除く部分には、前記溶鋼を通過させる複数の貫通孔を備えた整流部材が設けられている。
このように、筒状部の下部を除く部分に複数の貫通孔を備えた整流部材を設けるので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を整流部材で吸収でき、しかも整流部材の各貫通孔によって整流部材を通過する溶鋼の落下流を均一化できる。
【0017】
前記目的に沿う第8の発明に係る連続鋳造方法は、溶鋼が上から下に通過する筒状部の内径D1と、該筒状部の下方に設けられ、前記溶鋼を横方向に吐出可能な複数の小孔を備えた左右対となる吐出部間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2である連続鋳造用浸漬ノズルを介して、鋳型内に前記溶鋼を注湯し、該溶鋼を凝固させながら0.6m/min以上の鋳造速度で前記鋳型から引き抜く。
このように、上記した構成の連続鋳造用浸漬ノズルを使用して、鋳型に溶鋼を注湯することにより、鋳型内に形成される吐出部からの溶鋼の吐出流を緩慢、かつ均一な流れにでき、形成される下向き流を弱く、しかも、偏流のない均一な流れにできるので、筒状部との反応生成物や溶鋼中の酸化物である介在物が鋳片の深部に侵入するのを抑制できる。
ここで、鋳造速度を0.6m/min以上にすることにより、鋳片の表層や内部欠陥の無い鋳片を製造できるが、生産性をより高め、鋳片を高温度で加熱炉などの後工程に供給して熱エネルギーを有効に活用するには、鋳造速度を0.8m/min以上にすることが好ましく、更には1.0m/min以上にすることが好ましい。一方、上限値については規定していないが、溶鋼の凝固を行う例えば連続鋳造設備の冷却能力を考慮すれば、例えば2.3m/min以下の鋳造速度で鋳造するのが良い。
【0018】
前記目的に沿う第9の発明に係る連続鋳造方法は、第8の発明に係る連続鋳造方法において、前記各小孔の軸心の傾斜角度を水平状態に対して上向き10度から下向き35度の範囲に設定し、前記吐出部をメニスカス位置から150〜350mmの範囲で前記鋳型中の前記溶鋼に浸漬させ、アルゴンガスの吹き込み量を0.2〜10NL/minにする。
このように、浸漬ノズルの複数の小孔の傾斜角度、及び鋳型内の溶鋼への浸漬ノズルの浸漬深さ、及びアルゴンガスの吹き込み量を規定することで、小孔から吐出する溶鋼の上向き流及び下向き流の速度を抑制することができ、上向き流に起因する湯面変動やパウダー巻き込みによる欠陥、下向き流に起因する気泡や介在物の鋳片深部への侵入を抑制することができる。しかも、溶鋼の吐出流の偏流が無いので、広い範囲の吐出部角度での鋳造が可能になり、同時に浸漬深さをメニスカス位置から150〜350mmの範囲にして、安定した高速鋳造が可能になる。
【0019】
ここで、浸漬ノズルの吐出部の小孔の傾斜角度が水平位置に対して上向き10度を超える場合、上向き流による湯面の変動やパウダーの巻き込みを生じる。
一方、浸漬ノズルの吐出部の小孔の傾斜角度が水平位置に対して下向き35度を超える場合、下向き流が強くなり、この下向き流に随伴する介在物や気泡が鋳片の深部に侵入し、鋳片の内部欠陥の要因になり、高品質の鋳片を製造できない。以上のことから、高品質の鋳片を製造するためには、浸漬ノズルの吐出部の小孔の傾斜角度を、水平位置に対して上向き5度から下向き20度の範囲とすることが好ましく、更には水平位置に対して上向き5度から下向き15度の範囲とすることが好ましい。
【0020】
また、例えば、連続鋳造用浸漬ノズルの吐出部の上端部の浸漬深さが150mmより浅くなる場合、複数の小孔から吐出する溶鋼の上向き流が湯面に作用し、湯面変動やパウダーの巻き込みの原因になる。一方、浸漬深さが350mmを超える場合、溶鋼の下向き流が強くなり、気泡や介在物を鋳片の深部に随伴し、その浮上を阻害して鋳片の内部の品質が低下する。
以上のことから、高品質の鋳片を製造するためには、浸漬ノズルの吐出部の上端部の浸漬深さを200〜300mmとすることが好ましく、更には200〜250mmとすることが好ましい。
【0021】
そして、アルゴンガス(Arガスとも言う)の吹き込み量が0.2NL/minより少なくなれば、Arガス気泡による浸漬ノズルの閉鎖防止効果が減少し、かつArガス気泡による介在物の浮上促進効果が減少する。一方、吹き込み量が20NL/minより多くなると、浸漬ノズルの閉鎖防止効果を良好にできるが、Arガス気泡の増加による湯面の変動やパウダーの巻き込み、凝固殻への気泡の捕捉、鋳片内部への気泡の侵入などの問題が発生し、鋳片の品質低下を招く恐れがある。
以上のことから、Arガスの吹き込み量を、好ましくは0.2〜10NL/min、より好ましくは0.2〜5NL/minに設定することで、Arガスの気泡の浮上力を活用し、浸漬ノズルの含有成分であるCaO成分と反応して生成した低融点のAl −CaO系の生成物の浮上促進を図り、清浄度の高い鋳片を製造する。
【0022】
前記目的に沿う第10の発明に係る連続鋳造方法は、第8及び第9の発明に係る連続鋳造方法において、前記吐出部の材質はドロマイトを主体としている。
これにより、例えば小孔にAl が付着しても、小孔の内側面にAl −CaO系液相が形成され、これが小孔を流れる溶鋼によって下流側へ流されるので、アルミナ系介在物による小孔の孔詰まりを防止できる。
【0023】
前記目的に沿う第11の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第10の発明に係る連続鋳造方法において、前記吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量が1質量%以下である。
このように、吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量を1質量%以下にするので、炭素成分や珪素成分が反応して溶鋼中のAlを酸化させることを防止でき、例えば連続鋳造用浸漬ノズルの内面への網目状のAl の析出を抑制できる。これにより、例えば、連続鋳造用浸漬ノズルに供給するアルゴンガス量を、従来(例えば20NL/min)より少ない0.2〜10NL/min、更には0.2〜5NL/minに設定し、使用するアルゴンガス量を極力少なくした鋳造を行うことができる。従って、連続鋳造用浸漬ノズルの各小孔の孔詰まりを抑制しながら、アルゴンガスに起因する気泡の悪影響を回避し、しかもアルゴンガスの特性を活用して溶鋼中の介在物を捕捉、浮上促進して良品質の鋳片を製造できる。
【0024】
前記目的に沿う第12の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第11の発明に係る連続鋳造方法において、前記筒状部の内断面積S1と、一方側の前記吐出部に設けられた前記複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2が0.5〜1.2である。
このように、筒状部の内断面積S1と、複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2を設定した連続鋳造用浸漬ノズルを使用して鋳造を行うので、複数の小孔から吐出する溶鋼の流速を低減でき、しかも、例えば、パウダーの巻き込み、気泡、介在物の侵入深さを、従来よりも浅くできる。
【0025】
前記目的に沿う第13の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第12の発明に係る連続鋳造方法において、前記吐出部に設けられた複数の小孔の各内径dと該小孔の軸心方向の長さLとの比L/dが1〜6であり、しかも前記小孔の各内径dと前記筒状部の前記内径D1との比D1/dが2〜5である。
このように、小孔の各内径dと小孔の軸心方向の各長さLとの比L/d、及び小孔の各内径dと筒状部の内径D1との比D1/dをそれぞれ設定した連続鋳造用浸漬ノズルを使用して鋳造を行うので、溶鋼に対する圧損を増加させて溶鋼の流速を低減でき、更に溶鋼の二次メニスカス位置を上昇できるため、吐出部の上端部と下端部との間の溶鋼の圧力差を小さくでき、吐出部の高さ方向に溶鋼の均一な流量が得られる。
【0026】
前記目的に沿う第14の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第13の発明に係る連続鋳造方法において、前記筒状部の下部を除く部分には、縮径部が設けられている。
このように、筒状部の下部を除く部分に縮径部を設けた連続鋳造用浸漬ノズルを使用して鋳造を行うので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を縮径部で吸収できる。
【0027】
前記目的に沿う第15の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第14の発明に係る連続鋳造方法において、前記筒状部の下部を除く部分には、前記溶鋼を通過させる複数の貫通孔を備えた整流部材が設けられている。
このように、筒状部の下部を除く部分に複数の貫通孔を備えた整流部材を設けた連続鋳造用浸漬ノズルを使用して鋳造を行うので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を整流部材で吸収でき、しかも整流部材の各貫通孔によって整流部材を通過する溶鋼の落下流を均一化できる。
【0028】
前記目的に沿う第16の発明に係る連続鋳造方法は、第8〜第15の発明に係る連続鋳造方法において、前記溶鋼中にカルシウムが添加されている。
このように、溶鋼にカルシウム(Ca)を添加しているので、溶鋼中に存在するAl あるいは脱酸生成物であるAl を低融点化合物に改質でき、小孔の詰まりを防止して安定鋳造を行うことができる。
【0029】
即ち、本発明者らは、従来のように2つの孔を備えた連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、鋳造速度の増加に伴い、鋳型近傍の下降流の流速が増加し、気泡、介在物の侵入深さが増加することにより鋳片内部に欠陥が増加するという課題に対し、改善に取り組み、吐出流を分散し低流速化するためのノズル構造の検討を行った結果、本発明の連続鋳造用浸漬ノズルで効率的に吐出流を分散させることができ、低流速で均一な吐出流が得られることを確認した。
【0030】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図、平面図、図2は同連続鋳造用浸漬ノズルの吐出部の正面図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図、図4は本発明の第3の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図、図5は本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法の説明図、図6は同連続鋳造用浸漬ノズルの使用状態の説明図、図7は従来例に係る連続鋳造用浸漬ノズルの使用状態の説明図、図8は製造した鋳片の不具合発生指数と鋳造速度との関係を示す説明図、図9は製造した鋳片の不具合発生指数とL/dとの関係を示す説明図、図10は製造した鋳片の不具合発生指数とS1/S2との関係を示す説明図である。
【0031】
図1(A)、(B)、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズル(以下単に、浸漬ノズルとも言う)10は、溶鋼11が上から下に通過する筒状部12と、筒状部12の下部に設けられ、溶鋼11を横方向に吐出可能な左右対となる吐出部13、14とを有し、筒状部12の下部を除く部分の内径D1(例えば、50〜90mm)と各吐出部13、14間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2となったものである。以下、詳しく説明する。
【0032】
この各吐出部13、14は、正面視して矩形状となっており、筒状部12を中心としてその両側部にそれぞれ配置され、この各吐出部13、14に、実質的に同一の内径dを有する複数(例えば、5〜15個)の小孔15がそれぞれ設けられている。この各小孔15の軸心の傾斜角度θは、水平位置に対して上向き10度から下向き35度の範囲に設定されている。なお、各吐出部13、14は実質的に同一の構成であるため、以下一方側の吐出部13についてのみ説明する。
吐出部13には、複数の小孔15が吐出部13の上端部から下端部へかけて、分散されて配置されているので、例え各小孔15から吐出する溶鋼11の流れが合体した場合でも、既に広範囲に分散されているため、低流速の流れが得られる。これにより、溶鋼11の高さ方向の流量バランスを大きく改善できるが、不可避的に発生する高さ方向の圧力分布によって、各小孔15から吐出する溶鋼11の流れを全く均一にすることは難しい。そこで、高さ方向の各小孔15の内径dを、吐出部13の上端部から下端部へかけて徐々に小さくすることで、均一な流量を得ることもできる。
【0033】
ここで、小孔15の内径dと筒状部12の内径D1との比D1/dは2〜5に設定されている。
また、小孔15の内径dと、小孔15の軸心方向の各長さLとの比L/dが1〜6に設定されている。なお、この実施の形態では、小孔15の軸心の傾斜角度θが極めて小さいため、小孔15の軸心方向の長さLを、吐出部13の厚みで近似している。
そして、筒状部12の内径D1から求められる筒状部12の内断面積S1と、吐出部13に設けられた複数の小孔15の総断面積S2との比S1/S2は0.5〜1.2に設定されている。
【0034】
吐出部13は、筒状部12の材質より介在物の付着が少ない材質、即ちドロマイトを主体とした材質からなる耐火物で構成されている。
この吐出部13を構成する耐火物は、例えばCaO成分の含有量W1とMgO成分の含有量W2との質量比W1/W2が0.46〜3.0であって、しかもMgO成分が30〜70質量%含まれたものである。なお、この耐火物中には、炭素成分が1質量%以下含有されている。また、この耐火物には、CaO成分及びMgO成分を除いた残部成分の含有量W3に対するCaO成分の含有量W1の質量比W1/W3が2〜30で、特に、残部成分中のSiO 及びFe の各含有率が、それぞれ3質量%以下、更には1質量%以下になるように調整されている。
【0035】
この耐火物は、上記した組成を満足するように、ドロマイトクリンカーを骨材の一部に使用し、これに例えば粒径が0.5mm以下のMgO粒子を3〜30質量%添加し、更に結合材として、例えばフェノール樹脂を添加して調整することができる。
そして、上記した耐火物から、複数の小孔を予め形成した吐出部を形成し、フェノール樹脂を硬化処理することにより、吐出部13を形成することができる。
また、筒状部12は、従来から使用されている浸漬ノズル用の耐火物、例えばアルミナ黒鉛質耐火物を用いて形成することができる。
なお、アルミナ黒鉛質耐火物とドロマイトとは反応するため、少なくとも筒状部12と吐出部13とが接する部分に、ジルコニア系のモルタルを使用する。なお、筒状部自体をジルコニア黒鉛質耐火物で構成することも可能である。
【0036】
なお、図3に示す本発明の第2の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズル19のように、筒状部16の下部を除く部分、即ち筒状部16の内部に存在する溶鋼11の湯面位置(二次メニスカス位置)17より例えば50〜300mm上方の筒状部16の内周部に、その内径D3が筒状部16の内径D1よりも小さな縮径部18(例えば、1/2×D1≦D3<D1)を設けることもできる。なお、筒状部16は、縮径部18を設けたこと以外、筒状部12と略同様の構成である。
これにより、落下する溶鋼11を縮径部18の段差部分に衝突させ、溶鋼11の落下エネルギーを減衰することができる。
また、図4に示す本発明の第3の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズル22のように、筒状部20の内部に存在する溶鋼11の湯面位置(二次メニスカス位置)17より例えば50〜300mm上方の筒状部20の内周部に、整流部材21を設けることもできる。
【0037】
筒状部20の内部には、内径が僅かに(例えば、5〜10mm)縮径して段差を備える係止部23が設けられ、この係止部23の上面に、整流部材21の下面を当接させて配置している。なお、筒状部20は、係止部23を設けたこと以外、筒状部12と略同様の構成である。
この整流部材21は、外形が円柱状で構成されたものであり、溶鋼11が通過可能で、整流部材21の軸心を中心として略等角度に設けられ、しかも整流部材21の軸心方向に形成された複数(例えば、4以上)の貫通孔24が設けられている。このため、各貫通孔24の内側面が稼働面(以下、溶鋼接触面とも言う)25となる。従って、整流部材21を、前記したドロマイトを主体とした材質からなる耐火物で構成することが好ましく、この場合、前記したように、少なくとも筒状部20と整流部材21とが接する部分に、ジルコニア系のモルタルを使用する。
【0038】
これにより、浸漬ノズル22内に落下してきた溶鋼11を、浸漬ノズル22内の溶鋼11の湯面に直接衝突させることなく、整流部材21で溶鋼11の落下エネルギーを一旦減衰した後、各貫通孔24で分散させて更に下流側へ供給できるので、浸漬ノズル22内の湯面の変動を抑制できる。
【0039】
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズル10を用いた連続鋳造方法について説明する。
図5に示すように、溶鋼11をタンディッシュ30に入れ、更にタンディッシュ30の下方に設けた浸漬ノズル10を介して鋳型31に注湯した。なお、鋳型31は、例えば250mm×1000〜1800mmの断面矩形状のものである。そして、鋳型31による冷却と支持セグメント32に設けた冷却水ノズルからの散水による冷却によって、凝固殻(凝固シェル)33を生成させ、凝固殻33の成長を促進しながら、軽圧下セグメント34の複数の押圧ロール(図示しない)によって圧下を行い、ピンチロール35により0.6m/min以上の鋳造速度で鋳型31から引き抜き、鋳片36を鋳造する。
【0040】
なお、浸漬ノズル10は、浸漬ノズル10の各吐出部13、14の上端部が、例えばメニスカス(湯面)位置から150〜350mmの範囲の深さで、鋳型31中の溶鋼11に浸漬するように配置し固定されている。また、浸漬ノズル10中に、アルゴンガスを吹き込む場合は、タンディッシュ30に設けられた上ノズル及びスライディングノズル(SN)プレートを介して浸漬ノズル10に吹き込まれるアルゴンガス量、及びスリットを介して浸漬ノズル10に吹き込まれるアルゴンガス量の総量で、例えば0.2〜20NL/minに調整する。
【0041】
ここで、各吐出部13、14の複数の小孔15から鋳型31内へ溶鋼11を吐出させた場合、溶鋼11中のAlから生成したAl は、各小孔15の内側面である稼動面25に付着するが、付着したAl がドロマイトクリンカー内のCaOと反応して低融点のAl −CaO系液相が形成され、また過剰なAl −CaO系液相の形成が抑えられ、しかも耐火物の消化も抑えることができる。
また、ドロマイトクリンカーの結晶粒子の粒界にSiO 及びFe が存在することで、ドロマイトクリンカー内のCaOと反応して低融点の化合物を形成し、CaOの移動を活発化させると共に、CaOの反応性を向上させることができる。
そして、稼動面側に形成されるMgOリッチな層により、稼動面側の耐食性を向上できる。
【0042】
これにより、図6に示すように、鋳型31内に形成される各吐出部13、14からの溶鋼11の吐出流を緩慢、かつ均一な流れにでき、形成される溶鋼11の下向き流を弱く、しかも、偏流のない均一な流れにできる。また、極端な上向きの吐出流の発生を抑制できるので、湯面の変動を回避してパウダーの巻き込みなどの欠陥や湯面近傍への熱供給を適正にして、安定した鋳造が可能になる。
一方、浸漬ノズル10の各吐出部13、14の構成のみが異なり、筒状部40の下部に溶鋼11を横方向に吐出可能な各吐出口41、42をそれぞれ設けた従来の連続鋳造用浸漬ノズル43を使用して、鋳型31に溶鋼11を供給する際、図7に示すように、各吐出口41、42から吐出する溶鋼11の流れが凝固殻の内面に衝突し、反転する上向き流及び下向き流が発生する。これにより、上向き流による湯面の変動やパウダー巻き込みが生じ、また強い下向き流に随伴する気泡や介在物が鋳片の深部に侵入するため、鋳片内部の気泡や介在に起因する欠陥を防止できず、鋳片の品質低下を招いたり、鋳片を安定に製造できない問題が発生する。
以上のことから、第1の実施の形態に係る浸漬ノズル10を使用することで、アルミナ系介在物による各小孔15の孔詰まりを防止し、各小孔15からの溶鋼11の吐出流の偏流を抑制し、更には防止して、高品質の鋳片36を製造できる。また、溶鋼中にカルシウム(Ca)を添加して、カルシウム濃度を5〜50ppmにすることにより、前記した効果をより顕著に発現することができる。
【0043】
【実施例】
前記した実施の形態に係る連続鋳造方法を適用し、試験を行った結果について説明する。
図8に、第1の実施の形態に係る浸漬ノズル10の比L/dのみを、前記した範囲から外した実施例に係る浸漬ノズルと、前記した従来例に係る浸漬ノズル43とを使用して製造した鋳片の不具合(不良品)発生指数と鋳造速度との関係を示す。なお、鋳片の不具合発生指数とは、所定期間内に製造した鋳片に対する不具合の発生割合を示しており、1に近づくほど不具合が多く発生していることを示している。ここで、試験は、表1に示すように、吐出部(小孔の軸心)の傾斜角度、浸漬ノズルの浸漬深さ、及びアルゴンガス(Arガス)の吹き込み量の各条件をそれぞれ変化させて行った。
【0044】
【表1】
Figure 2004344935
【0045】
図8に示すように、浸漬ノズルは、各吐出部の傾斜角度(上向き10度から下向き35度の範囲)、浸漬ノズルの浸漬深さ(150〜350mm)、及びアルゴンガス(Arガス)の吹き込み量(0.2〜20NL/分)の各条件を変化させても、不具合の発生率は0.2未満となっており、高品質の鋳片を製造できることを確認できた。なお、不具合の発生率は、鋳片の引き抜き速度が0.5〜1.7(mm/分)の範囲においても殆ど変わらず、やはり高品質の鋳片を製造できることを確認できた。
【0046】
一方、従来例に係る浸漬ノズル43は、図8に示すように、鋳片の引き抜き速度が低速になる程、即ち0.7(mm/分)未満の場合、鋳片にヘゲ、スリバ等が発生し、鋳片表層の品質を低下させる。また、鋳片の引き抜き速度が高速になる程、即ち1.5(mm/分)を超える場合、鋳片に、気泡、介在物等の起因による内部欠陥が発生する。
従って、不具合の発生率が、実施例に係る浸漬ノズルと比較して、大幅に高くなることが分かる。
以上のことから、実施例に係る浸漬ノズルを使用することで、鋳型内の溶鋼の流れを緩慢にし、かつ均一な流れを形成して、気泡や介在物欠陥を防止して高速鋳造を可能にできる。
【0047】
なお、前記した第2、第3の実施の形態に係る浸漬ノズル19、22の比L/dのみを、前記した範囲から外した各浸漬ノズルでは、図8に示した結果よりも不具合の発生率を10%低減できた。
また、浸漬ノズルの小孔の内径dと小孔の軸心方向の各長さLとの比L/dを変化させ、各吐出部の傾斜角度を上向き5度、浸漬ノズルの浸漬深さを220mm、及びアルゴンガスの吹き込み量を2NL/分に設定して鋳片を製造した場合、図9に示すように、L/dが1〜6の範囲で、高品質の鋳片を製造できることを確認できた。
そして、浸漬ノズルの筒状部の内断面積S1と、一方側の吐出部に設けられた複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2を変化させ、各吐出部の傾斜角度を上向き5度、浸漬ノズルの浸漬深さを220mm、及びアルゴンガスの吹き込み量を2NL/分に設定して鋳片を製造した場合、図10に示すように、S1/S2が0.5〜1.2の範囲で、高品質の鋳片を製造できることを確認できた。
このことから、第1の実施の形態に係る浸漬ノズル10では、図8に示した結果よりも不具合の発生率を20%低減できた。
【0048】
このように、各小孔に孔詰まりを生じさせることなく、しかも小孔による圧損を溶鋼に付与でき、吐出流の緩慢化及び均一化を図って溶鋼を鋳型内に吐出できるので、鋳型内の溶鋼の流れを緩慢にし、かつ均一な流れを形成して、気泡や介在物欠陥を防止して高速鋳造を可能にする。
また、前記条件の他に、カルシウム濃度を5〜50ppmにした溶鋼を使用して鋳片を製造したが、各小孔に孔詰まりを生じさせることなく、吐出流の緩慢化及び均一化を更に良好にして溶鋼を鋳型内に吐出できるので、鋳型内の溶鋼の流れをより緩慢にし、かつ均一な流れを形成して、気泡や介在物欠陥を防止することを確認できた。
【0049】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の連続鋳造用浸漬ノズル及びこれを用いた連続鋳造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1〜7記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項8〜16記載の連続鋳造方法においては、鋳型内に形成される吐出部からの溶鋼の吐出流を緩慢、かつ均一な流れにでき、形成される溶鋼の下向き流を弱く、しかも、偏流のない均一な流れにできる。これにより、下向き流の減衰と均一化によって鋳片深部へ侵入する気泡や介在物を減少させることができ、鋳片の欠陥を防止できる。また、極端な上向きの吐出流の発生を抑制できるので、湯面の変動を回避してパウダーの巻き込みなどの欠陥や湯面近傍への熱供給を適正にして、安定した鋳造が可能になる。そして、鋳片の凝固殻の内側のウォッシング効果を積極的に発現して、凝固殻に捕捉される気泡や介在物を速やかに浮上させて、表層部の欠陥を減少することができる。更に、吐出流を緩慢にできるので、高速鋳造が可能になり、鋳造の生産性を向上できる。
従って、気泡や介在物欠陥を防止した高品質の鋳片を効率的、かつ経済的に製造できる。
なお、連続鋳造用浸漬ノズルの構造を簡素化できるので、耐火物、製造の両コストを低減でき経済的である。
【0051】
特に、請求項2記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項10記載の連続鋳造方法においては、吐出部の材質がドロマイトを主体としているので、例えば小孔にAl が付着しても、小孔の内側面にAl −CaO系液相が形成され、これが小孔を流れる溶鋼によって下流側へ流されるので、従来のようなアルミナ系介在物による小孔の孔詰まりを防止でき、製造する鋳片の品質を向上できる。
【0052】
請求項3記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項11記載の連続鋳造方法においては、吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量を1質量%以下にするので、炭素成分や珪素成分が反応して溶鋼中のAlを酸化させることを防止でき、例えば連続鋳造用浸漬ノズルの内面への網目状のAl の析出を抑制できる。これにより、鋳型内の溶鋼の流れを更に緩慢、かつ均一な流れにできる。
【0053】
請求項4記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項12記載の連続鋳造方法においては、複数の小孔から吐出する溶鋼の流速を低減でき、しかも、例えば、パウダーの巻き込み、気泡、介在物の侵入深さを、従来よりも浅くできるので、気泡欠陥や介在物欠陥を防止した高品質の鋳片を製造できる。
【0054】
請求項5記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項13記載の連続鋳造方法においては、小孔による圧損を増加させて溶鋼の流速を低減でき、更に溶鋼の二次メニスカス位置を上昇できるため、吐出部の上端部と下端部との間の溶鋼の圧力差を小さくでき、溶鋼の流量を吐出部の高さ方向に均一にできる。これにより、溶鋼の圧損の変動の解消と、吐出部からの溶鋼の吐出流の合体によって吐出流が強くなり、鋳型内壁に衝突して反転する下向き、上向きの溶鋼の流れを抑制して、気泡や介在物の深部への侵入を防止できる。
【0055】
請求項6記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項14記載の連続鋳造方法においては、筒状部の下部を除く部分に縮径部を設けるので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を縮径部で吸収でき、従来発生していた吐出流の偏流を抑制でき、良好な品質を備えた鋳片を製造できる。
【0056】
請求項7記載の連続鋳造用浸漬ノズル、及び請求項15記載の連続鋳造方法においては、筒状部の下部を除く部分に複数の貫通孔を備えた整流部材を設けるので、筒状部内に落下する溶鋼の落下力を整流部材で吸収でき、しかも整流部材の各貫通孔によって整流部材を通過する溶鋼の落下流を均一化できる。従って、従来発生していた吐出流の偏流を更に抑制でき、良好な品質を備えた鋳片を製造できる。
【0057】
請求項9記載の連続鋳造方法においては、浸漬ノズルの吐出部の小孔の傾斜角度、及び鋳型内の溶鋼への浸漬ノズルの浸漬深さを規定することで、吐出部から吐出する溶鋼の上向き流及び下向き流の速度を抑制することができるので、上向き流に起因する湯面変動やパウダー巻き込みによる欠陥、下向き流に起因する気泡や介在物の鋳片深部への侵入を抑制することができ、高品質の鋳片を製造できる。しかも、溶鋼の吐出流の偏流が無いので、広い範囲の吐出部角度での鋳造が可能になり、同時に浸漬深さをメニスカス位置から150〜350mmの範囲にして、安定した高速鋳造が可能になり、生産性を高めることができる。
【0058】
請求項16記載の連続鋳造方法においては、予め溶鋼にカルシウムを添加して改質するので、生成するAl 介在物を低融点化することができ、小孔の詰まりを抑制して、安定した鋳造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図、平面図である。
【図2】同連続鋳造用浸漬ノズルの吐出部の正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルの側断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳造用浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法の説明図である。
【図6】同連続鋳造用浸漬ノズルの使用状態の説明図である。
【図7】従来例に係る連続鋳造用浸漬ノズルの使用状態の説明図である。
【図8】製造した鋳片の不具合発生指数と鋳造速度との関係を示す説明図である。
【図9】製造した鋳片の不具合発生指数とL/dとの関係を示す説明図である。
【図10】製造した鋳片の不具合発生指数とS1/S2との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10:連続鋳造用浸漬ノズル、11:溶鋼、12:筒状部、13、14:吐出部、15:小孔、16:筒状部、17:湯面位置、18:縮径部、19:連続鋳造用浸漬ノズル、20:筒状部、21:整流部材、22:連続鋳造用浸漬ノズル、23:係止部、24:貫通孔、25:稼働面、30:タンディッシュ、31:鋳型、32:支持セグメント、33:凝固殻、34:軽圧下セグメント、35:ピンチロール、36:鋳片、40:筒状部、41、42:吐出口、43:連続鋳造用浸漬ノズル

Claims (16)

  1. 溶鋼が上から下に通過する筒状部と、該筒状部の下部に設けられ、前記溶鋼を横方向に吐出可能な左右対となる吐出部とを有する連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、
    前記各吐出部には複数の小孔がそれぞれ設けられ、前記筒状部の下部を除く部分の内径D1と前記各吐出部間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2であることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  2. 請求項1記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部の材質はドロマイトを主体としていることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量が1質量%以下であることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の内断面積S1と、一方側の前記吐出部に設けられた前記複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2が0.5〜1.2であることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記吐出部に設けられた前記小孔の各内径dと該小孔の軸心方向の各長さLとの比L/dが1〜6であり、しかも前記小孔の各内径dと前記筒状部の前記内径D1との比D1/dが2〜5であることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の下部を除く部分には、縮径部が設けられていることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の連続鋳造用浸漬ノズルにおいて、前記筒状部の下部を除く部分には、前記溶鋼を通過させる複数の貫通孔を備えた整流部材が設けられていることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
  8. 溶鋼が上から下に通過する筒状部の内径D1と、該筒状部の下方に設けられ、前記溶鋼を横方向に吐出可能な複数の小孔を備えた左右対となる吐出部間の間隔D2との比D2/D1が0.8〜1.2である連続鋳造用浸漬ノズルを介して、鋳型内に前記溶鋼を注湯し、該溶鋼を凝固させながら0.6m/min以上の鋳造速度で前記鋳型から引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
  9. 請求項8記載の連続鋳造方法において、前記各小孔の軸心の傾斜角度を水平状態に対して上向き10度から下向き35度の範囲に設定し、前記吐出部をメニスカス位置から150〜350mmの範囲で前記鋳型中の前記溶鋼に浸漬させ、アルゴンガスの吹き込み量を0.2〜20NL/minにすることを特徴とする連続鋳造方法。
  10. 請求項8及び9のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記吐出部の材質はドロマイトを主体としていることを特徴とする連続鋳造方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記吐出部の材質中の炭素成分及び珪素成分のいずれか一方又は双方の含有量が1質量%以下であることを特徴とする連続鋳造方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記筒状部の内断面積S1と、一方側の前記吐出部に設けられた前記複数の小孔の総断面積S2との比S1/S2が0.5〜1.2であることを特徴とする連続鋳造方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記吐出部に設けられた複数の小孔の各内径dと該小孔の軸心方向の長さLとの比L/dが1〜6であり、しかも前記小孔の各内径dと前記筒状部の前記内径D1との比D1/dが2〜5であることを特徴とする連続鋳造方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記筒状部の下部を除く部分には、縮径部が設けられていることを特徴とする連続鋳造方法。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記筒状部の下部を除く部分には、前記溶鋼を通過させる複数の貫通孔を備えた整流部材が設けられていることを特徴とする連続鋳造方法。
  16. 請求項8〜15のいずれか1項に記載の連続鋳造方法において、前記溶鋼中にカルシウムが添加されていることを特徴とする連続鋳造方法。
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