JP2004342263A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録可能な光ディスク装置において、安価な構成でありながらも、放送局から逐次配信されるデータを複数枚の光ディスクに連続して記録する。
【解決手段】バッファメモリにデータを蓄積しながら(#1)、1枚目の光ディスクのデータ記録中に(#2)、記録エラーが発生すると(#3においてYES)、光ディスクをファイナライズした後(#4)、排出して、バッファメモリ9に蓄積したデータを予備の光ディスクに記録する(#5)。所定時間が経過する前に(#6においてNO)、2枚目の光ディスクが挿入されると(#7においてYES)、予備ディスクへの記録を中止した後、2枚目の光ディスクを初期化し(#8)、予備の光ディスクへの記録を中止してからのバッファメモリに蓄積したデータを記録する(#9)。その後、予備の光ディスクのデータを読み出してバッファメモリに蓄積し(#10)、そのデータを2枚目の光ディスクに記録する(#11)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送局から配信されるテレビジョン番組等のデータを光ディスクに記録する光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン番組の記録媒体として、DVD(Digital Versatile Disk)に代表される光ディスクが普及している。この光ディスクは、大容量のデータを記録することが可能であるが、さらなる高画質化の要請に伴って記録するデータも膨大となり、1枚の光ディスクに記録できないといった事態が発生している。また、データを記録しようとしている光ディスクに傷がついているとき、全ての記録トラックにデータを記録することができず、光ディスクの記録容量が不足するといった事態も発生する。このような場合、番組の進行途中に光ディスクの交換が必要となるため、その間に配信されたデータを記録することができない。
【0003】
そこで、光ディスクの交換中にも配信されているデータを記憶するためのメモリ又はハードディスク等の記憶媒体を備え、光ディスクの交換中に配信されたデータを一時的に記憶させ、後程、記憶させたデータを交換された新たな光ディスクに記録するようにして、複数枚の光ディスクに連続してデータを記録できるようにした光ディスク装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、バッファメモリに蓄積されているデータをハードディスク装置及び光ディスク装置に同時に転送することにより、ハードディスクにデータを記録しながら、そのバックアップを光ディスクに作成するデータ記録方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−345459号公報
【特許文献2】
特開2002−184104号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示される光ディスク装置において、記録媒体としてメモリを用いた場合、大きな記憶容量のメモリが必要となるので、装置の製造コストが高騰する。一方、記憶媒体としてハードディスクを用いた場合においても、ハードディスク及びハードディスクを駆動制御するための制御回路が別途必要となるので、装置の構成が複雑となり、その製造コストが高騰する。また、上記特許文献2に示されるデータ記録方法を適用した光ディスク装置によっても上述した問題点を解決することができない。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、比較的簡単かつ安価な構成でありながらも、放送局から逐次配信されるデータを複数枚の光ディスクに連続して記録することが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、放送局から配信されるデータを受信する受信部と、この受信部により受信したデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、データの記録が可能な光ディスクに対して光を照射することによりバッファメモリに蓄積されたデータを光ディスクに記録する光ピックアップとを備えた光ディスク装置において、交換可能な光ディスクにデータが記録できなくなったときに、バッファメモリに蓄積されたデータを記録するための予備の光ディスクと、交換可能な光ディスクが載置され、光ピックアップに対して第1の方向にスライド移動可能な主トレイと、予備の光ディスクが載置され、光ピックアップに対して第2の方向にスライド移動可能な予備トレイと、主トレイ及び予備トレイを光ピックアップに対して二者択一的にスライド移動させる駆動機構と、光ピックアップ及び駆動機構の駆動を制御する制御部とをさらに備え、制御部は、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったときに、駆動機構を駆動して主トレイをスライド移動させ、第1の光ディスクを装置外部に排出すると共に、予備トレイをスライド移動させて予備の光ディスクを光ピックアップに対向させ、光ピックアップを駆動して、第1の光ディスクにデータを記録することができなくなった時点からのバッファメモリに蓄積されているデータを予備の光ディスクに記録し、第1の光ディスクとは異なる交換可能な第2の光ディスクが主トレイに載置されたときに、光ピックアップに予備の光ディスクへのデータの記録を中止させ、駆動機構を駆動して予備トレイをスライド移動させ、予備の光ディスクを元の位置に退避させると共に、主トレイをスライド移動させて第2の光ディスクを光ピックアップに対向させ、光ピックアップを駆動して、第2の光ディスクの記録領域の先頭に、予備の光ディスクに記録したデータに相当する空データ領域を形成し、空データ領域の続きに予備の光ディスクへのデータの記録を中止した時点からのバッファメモリに蓄積されているデータを第2の光ディスクに記録し、第2の光ディスクへのバッファメモリに蓄積されているデータの記録が終了した後、駆動機構を駆動して主トレイをスライド移動させ、第2の光ディスクを装置外部に一旦排出すると共に、予備トレイをスライド移動させて予備の光ディスクを光ピックアップに対向させ、光ピックアップを駆動して、予備の光ディスクに記録されたデータを読み出してバッファメモリに蓄積し、予備の光ディスクからのデータの読み出しが終了したときに、駆動機構を駆動して予備トレイをスライド移動させ、予備の光ディスクを元の位置に退避させると共に、主トレイをスライド移動させて第2の光ディスクを再び光ピックアップに対向させ、光ピックアップを駆動して、第2の光ディスクの空データ領域に、予備の光ディスクから読み出したデータを記録することにより、複数の交換可能な光ディスクに連続してデータを記録することを可能としたものである。
【0009】
この構成によれば、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったとき、代りの第2の光ディスクの記録準備が整うまで、予備の光ディスクにデータを一時的に記録する。第2の光ディスクの記録準備が整うと、該ディスクの記録領域の先頭に空きデータ領域を形成し、該空きデータ領域に続けて、予備の光ディスクへの記録を中止した後バッファメモリに蓄積したデータを記録する。このデータの記録が終了した後、予備の光ディスクに一時的に記録したデータを読み出して、第2の光ディスクの空きデータ領域に記録する。これにより、第1の光ディスクに続けて第2の光ディスクにデータが連続して記録されることになる。また、空きデータ領域は、予備の光ディスクに記録したデータに相当する容量だけ確保されているので、第2の光ディスクに記録されたデータは断片化することなく、連続的に形成されることになる。
【0010】
第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクへのデータの記録は光ピックアップを駆動することによりなされる。従って、これらの光ディスクとして、同一の又は互換性を有する規格の光ディスクを用いることにより、単一の光ピックアップによってデータを記録することができ、装置の構成を簡素にすることができる。また、第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクを光ピックアップに対向させるためには、主トレイ及び予備トレイのスライド移動を伴うが、これらのトレイの駆動を単一の駆動機構によって択一的に行っているので、装置の構成を簡略化することができる。
【0011】
請求項2の発明は、放送局から配信されるデータを受信する受信部と、この受信部により受信したデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、データの記録が可能な光ディスクに対して光を照射することによりバッファメモリに蓄積されたデータを光ディスクに記録する光ピックアップとを備えた光ディスク装置において、光ピックアップの駆動を制御する制御部をさらに備え、制御部は、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったときに、光ピックアップを駆動して、第1の光ディスクにデータを記録することができなくなった時点からのバッファメモリに蓄積されているデータを予備の光ディスクに記録し、第1の光ディスクとは異なる交換可能な第2の光ディスクが装置に挿入されたときに、光ピックアップを駆動して、予備の光ディスクに記録されたデータを読み出してバッファメモリに蓄積し、予備の光ディスクからのデータの読み出しが終了したときに、光ピックアップを駆動して、第2の光ディスクに、予備の光ディスクから読み出したデータを記録するものである。
【0012】
この構成によれば、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったとき、代りの第2の光ディスクの記録準備が整うまで、予備の光ディスクにデータを一時的に記録する。第2の光ディスクの記録準備が整うと、予備の光ディスクへの記録を中止した後バッファメモリに蓄積したデータを記録する。これにより、第1の光ディスクに続けて第2の光ディスクにデータが連続して記録されることになる。また、請求項1と同様に、第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクとして、同一の又は互換性を有する規格の光ディスクを用いることにより、単一の光ピックアップによってデータを記録することができ、装置の構成を簡素にすることができる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2に記載の光ディスク装置において、制御部は、第2の光ディスクが装置に挿入されたとき、光ピックアップに予備の光ディスクへのデータの記録を中止させ、光ピックアップを駆動して、第2の光ディスクの記録領域の先頭に、予備の光ディスクに記録したデータに相当する空データ領域を形成し、空データ領域の続きに予備の光ディスクへのデータの記録を中止した時点からのバッファメモリに蓄積されているデータを第2の光ディスクに記録し、第2の光ディスクへのバッファメモリに蓄積されているデータの記録が終了した後、光ピックアップを駆動して、第2の光ディスクの空きデータ領域に予備の光ディスクに記録されたデータを記録することにより、複数枚の交換可能な光ディスクに連続してデータを記録することを可能としたものである。
【0014】
この構成によれば、第2の光ディスクの記録準備が整うと、該ディスクの記録領域の先頭に空きデータ領域を形成し、空きデータ領域に続けて、予備の光ディスクへの記録を中止した後バッファメモリに蓄積したデータを記録する。この空きデータ領域には、予備の光ディスクに記録したデータが後程記録される。ここで、空きデータ領域は、予備の光ディスクに記録したデータに相当する容量だけ確保されているので、第2の光ディスクに記録されたデータは断片化することなく、連続的に形成されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による光ディスク装置について図面を参照して説明する。図1は光ディスク装置の概略構成を示している。光ディスク装置1は、装置に挿脱自在で交換可能な光ディスク4に放送局によって放送された番組等のデータを記録する装置であり、放送局から配信されるデータを受信するチューナ(受信部)2と、データの記録が可能な光ディスク4に対してレーザ光を照射することによりバッファメモリ9に蓄積されたデータを光ディスク4に記録する光ピックアップ3と、光ディスク4にデータが記録できなくなったとき、データを一時的に記録するために装置に内蔵されている予備の光ディスク5と、光ディスク4が載置される主トレイ6と、予備の光ディスク5が載置される予備トレイ7と、主トレイ6及び予備トレイ7を駆動するための駆動力を発生するモータ8と、チューナ2により受信したデータを一時的に蓄積するバッファメモリ9と、光ピックアップ3及びモータ8の駆動を含む装置各部の制御を司るCPU(制御部)10等によって構成されている。なお、予備の光ディスク5には、例えば、DVD−RWやDVD−RAM等の複数回データの記録及び消去が可能な光ディスクを用いる。
【0016】
図2は、主トレイ6及び予備トレイ7がスライド移動する様子を示している。図2(a)において、光ディスク装置1は、光ディスク4の記録状態にあり、主トレイ6はクローズされ、予備トレイ7は所定の待機位置で待機している。このとき、光ディスク4は光ピックアップ3と対向している。この状態からモータ8を矢印X方向に正転させると、主トレイ6が矢印A方向(第1の方向)にスライド移動されて、図2(b)に示されるオープン状態となり、光ディスク4の交換が可能となる。主トレイ6のオープンが完了すると、モータ8の駆動力は予備トレイ7に切り替えて伝達され、予備トレイ7が矢印B方向(第2の方向)にスライド移動され、図2(c)に示されるように予備ディスク5が光ピックアップ3と対向する状態となり、予備ディスク5へのデータの記録が可能となる。光ディスク4を取り出して新たな光ディスク4aに交換した後、モータ8を逆転させれば、予備トレイ7を元の待機位置に退避させると共に、主トレイ6をクローズして、交換後の光ディスク4aにデータを記録することが可能となる。
【0017】
図3は、主トレイ6及び予備トレイ7の駆動機構11を示している。駆動機構11は、モータ8と、ギア21と、ラック23,25等によって構成されている。モータ8の出力軸20には、モータ8の駆動力を伝達するためのギア21が装着されており、ギア21は、バネ(図示せず)等によりC方向に付勢されている。ギア21の上側面には、主トレイ6の斜面部24と当接可能な凸部22が形成されている。主トレイ6のモータ8と対向する側面には、ギア21と噛合うラック23、及び、主トレイ6の矢印A方向へのスライド移動に伴い凸部22と当接する斜面部24が形成されている。予備トレイ7のモータ8と対向する側面には、ギア21が矢印D方向に移動されたとき、ギア21と噛合うラック25が形成されている。
【0018】
いま、モータ8を矢印X方向に正転させると、図3(a)に示されるように、その駆動力がギア21及びラック23を介して主トレイ6に伝達され、主トレイ6が矢印A方向にスライド移動する。この主トレイ6のスライド移動に伴って主トレイ6の斜面部24とギア21の凸部22とが当接し、図3(b)に示されるように、ギア21が矢印D方向に押し下げられて移動する。これにより、ギア21とラック23との噛合わせが解除されると共に、ギア21とラック25とが新たに噛合わされ、モータ8の駆動力が主トレイ6から予備トレイ7に切り替えられ、予備トレイ7が矢印B方向(図2参照)に移動する。
【0019】
上記のように構成された光ディスク装置1は、1枚目の光ディスク4(第1の光ディスク)の記録容量が不足する場合又は光ディスク4に記録不可能な傷がある場合等、光ディスク4にデータを記録することができなくなったとき(記録エラーが発生したとき)、光ディスク4に対するデータの記録を中止して、代りの2枚目の光ディスク4a(第2の光ディスク)を装置に装填してその記録準備が整うまで、予備の光ディスク5にデータを一時的に記録する。予備の光ディスク5には、光ディスク4に対してデータの記録を中止した時点からのバッファメモリ9に蓄積されているデータが記録される。2枚目の光ディスク4aの記録準備が整えば、予備の光ディスク5へのデータの記録を中止して、光ディスク4aへのデータの記録を開始する。
【0020】
図4は2枚目の光ディスク4aへのデータの記録要領を示している。光ディスク装置1に装填された光ディスク4aの初期化が完了して光ディスク4aの記録準備が整うと、図4(a)に示されるように、光ディスク4aの記録領域の先頭に、予備ディスク5に一時的に記録したデータに相当する空きデータ領域30を形成し、空きデータ領域30に続くデータ記録領域31にデータを記録する。このデータ記録領域31に記録するデータは、予備の光ディスク5への記録を中止した後バッファメモリ9に蓄積したデータである。
【0021】
上記バッファメモリ9に蓄積したデータの記録が終了すると、予備ディスク5に一時的に記録しておいたデータを読み出して、光ディスク4aに形成されている空きデータ領域30に記録する。これにより、空きデータ領域30は、図4(b)に示されるように、データ記録領域32となり、このデータ記録領域32とデータ記録領域31とにより、連続したデータ記録領域が形成されることになる。
【0022】
予備の光ディスク5に記録したデータの読み出しは、図3に示した要領で主トレイ6を矢印A方向にスライド移動させ、光ディスク4aを装置外部に一旦排出すると共に、予備トレイ7をスライド移動させて、予備の光ディスク5を光ピックアップ3に対向させることによりなされ、これによって読み出されたデータは、バッファメモリ9に蓄積される。バッファメモリ9に蓄積されたデータは、上述したように、光ディスク4aの空きデータ領域30に記録される。光ディスク4の空きデータ領域30へのデータの記録は、予備トレイ7及び主トレイ6を順次スライド移動させて、光ディスク4aを光ピックアップ3に対向させることによりなされる。予備の光ディスク5に記録したデータが、バッファメモリ9に一度に蓄積できないほど大きい場合にあっては、上述した、予備の光ディスク5からデータを読み出して、バッファメモリ9に蓄積し、光ディスク4aに記録する処理を複数回繰り返せばよい。なお、2枚目の光ディスク4aにデータが記録できなくなったときは、3枚目の光ディスクに差し替えることにより、2枚目の光ディスク4aに連続させて3枚目の光ディスクにデータを記録することができる。このようにして、放送局から逐次配信されるデータを複数枚の光ディスクに連続して記録することができるようになる。
【0023】
光ディスク4の交換を伴う記録時におけるCPU10の動作について、図5を参照して説明する。バッファメモリ9にデータを蓄積しながら(#1)、1枚目の光ディスク4(第1の光ディスク)にデータを記録しているときに(#2)、記録エラーが発生すると(#3においてYES)、1枚目の光ディスク4をファイナライズする(#4)。ファイナライズとは、ディスクに記録したデータのアドレス情報を最後に書き込む処理をいう。光ディスク4のファイナライズが完了すると、光ディスク4を排出して、#3以降バッファメモリ9に蓄積したデータを予備の光ディスク5に記録する(#5)。
【0024】
その後、所定時間が経過する前に(#6においてNO)、2枚目の光ディスク4aが挿入されると(#7においてYES)、予備の光ディスク5へのデータの記録を中止した後、該2枚目の光ディスク4aを初期化して(#8)、その記録領域の先頭に空きデータ領域30を形成した後、空きデータ領域30に続くデータ記録領域31に、予備の光ディスク5への記録を中止した時点からのバッファメモリ9に蓄積したデータを記録する(#9)。その後、予備の光ディスク5に記録したデータを読み出してバッファメモリ9に蓄積した後(#10)、その蓄積したデータを2枚目の光ディスク4aの空きデータ領域30に記録して(#11)、処理を終了する。なお、#6において、所定時間が経過したときは(#6においてNO)、処理を終了する。
【0025】
このように、光ディスク装置1によれば、1枚目の光ディスク4にデータを記録することができなくなったとき、予備の光ディスク5にデータを一時的に記録し、2枚目の光ディスク4aが装填されたとき、予備の光ディスク5に記録したデータを読み出して光ディスク4aに記録するので、バッファメモリ9の容量としては、1枚目の光ディスク4にデータの記録ができなくなってから、2枚目の光ディスク4aに交換し、その記録準備が完了するのに要する時間分だけでよく、高価なバッファメモリ9の容量を増加させることなく、1枚目の光ディスク4に続けて2枚目の光ディスク4aにデータを連続して記録することができるようになる。また、2枚目の光ディスク4aについては、まず、予備の光ディスク5に記録したデータに相当する空きデータ領域30を形成し、この空きデータ領域30に続くデータ記録領域31に、バッファメモリ9に蓄積したデータを記録し、その後、予備の光ディスク5に一時的に記録したデータを読み出して、光ディスク4aの空きデータ領域30に記録するので、光ディスク4aに記録されたデータは断片化することなく、連続的に記録されることになる。
【0026】
また、交換可能な光ディスク4,4a及び予備の光ディスク5として、同一の又は互換性を有する規格の光ディスクを用いることにより、単一の光ピックアップ3によってデータを記録することができる。また、これにより、予備の光ディスク5にデータを記録するための光ピックアップやその制御回路等を新たに増設する必要がなくなるので、装置の構成を簡素化することができ、その製造コストを抑制することが可能となる。また、光ディスク4,4a及び予備の光ディスク5が載置される主トレイ6及び予備トレイ7を単一のモータ8等によって構成される駆動機構によって択一的にスライド駆動しているので、装置の構成が簡略化され、その製造コストが抑制される。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、光ディスク4は両面に記録面を有する光ディスクであってもよく、この場合においては、裏返して装填した光ディスクが2枚目の光ディスクに相当することになる。また、予備トレイ7の移動方向は、矢印B方向に限られることなく、矢印A方向又は矢印C方向(図3参照)であってもよい。また、光ディスク装置は、チューナ2を含む構成に限られることなく、外部に接続された受信装置によってデータの入力を受ける形態であっても構わない。
【0028】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったとき、予備の光ディスクにデータを一時的に記録するので、バッファメモリの容量を増加させることなく、第1の光ディスクに続けて第2の光ディスクにデータを連続して記録することができるようになる。また、第2の光ディスクについては、まず、予備の光ディスクに記録したデータに相当する空きデータ領域を形成し、この空きデータ領域に続けて、予備の光ディスクへの記録を中止した後バッファメモリに蓄積したデータを記録し、その後、予備の光ディスクに一時的に記録したデータを読み出して、第2の光ディスクの空きデータ領域に記録するので、第2の光ディスクに記録されたデータは断片化することなく、連続的に形成されることになる。
【0029】
また、第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクとして、同一の又は相互に互換性を有する規格の光ディスクを用いることにより、単一の光ピックアップによってデータを記録することができるので、装置の構成を簡素にしてその製造コストを抑制することが可能となる。第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクが載置される主トレイ及び予備トレイを単一の駆動機構によって択一的にスライド駆動しているので、装置の構成が簡略化され、その製造コストが抑制される。
【0030】
請求項2の発明によれば、交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったとき、予備の光ディスクにデータを一時的に記録するので、バッファメモリの容量を増加させることなく、第1の光ディスクに続けて第2の光ディスクにデータを連続して記録することができるようになる。また、第1、第2の光ディスク及び予備の光ディスクとして、同一の又は相互に互換性を有する規格の光ディスクを用いることにより、単一の光ピックアップによってデータを記録することができるので、装置の構成を簡素にしてその製造コストを抑制することが可能となる。
【0031】
請求項3の発明によれば、第2の光ディスクについて、まず、予備の光ディスクに記録したデータに相当する空きデータ領域を形成し、この空きデータ領域に続けて、予備の光ディスクへの記録を中止した後バッファメモリに蓄積したデータを記録し、その後、予備の光ディスクに一時的に記録したデータを読み出して、第2の光ディスクの空きデータ領域に記録するので、第2の光ディスクに記録されたデータは断片化することなく、連続的に形成されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光ディスク装置の概略構成を示したブロック図。
【図2】(a)は主トレイをクローズした状態の同装置を示した平面図、(b)は主トレイをオープンした状態の同装置を示した平面図、(c)は予備トレイを光ピックアップに対向する位置にスライド移動させた状態の同装置を示した平面図。
【図3】(a)は主トレイをスライド駆動しているときの同装置の駆動機構を示した側面図、(b)は予備トレイをスライド駆動しているときの同駆動機構を示した側面図。
【図4】2枚目の光ディスクへの記録要領を示した図。
【図5】同装置のCPUの動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 光ディスク装置
2 チューナ(受信部)
3 光ピックアップ
4 光ディスク(第1の光ディスク)
4a 光ディスク(第2の光ディスク)
5 予備の光ディスク
6 主トレイ
7 予備トレイ
8 モータ
9 バッファメモリ
10 CPU(制御部)
11 駆動機構

Claims (3)

  1. 放送局から配信されるデータを受信する受信部と、この受信部により受信したデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、データの記録が可能な光ディスクに対して光を照射することにより前記バッファメモリに蓄積されたデータを前記光ディスクに記録する光ピックアップとを備えた光ディスク装置において、
    交換可能な光ディスクにデータが記録できなくなったときに、前記バッファメモリに蓄積されたデータを記録するための予備の光ディスクと、
    交換可能な光ディスクが載置され、前記光ピックアップに対して第1の方向にスライド移動可能な主トレイと、
    前記予備の光ディスクが載置され、前記光ピックアップに対して第2の方向にスライド移動可能な予備トレイと、
    前記主トレイ及び前記予備トレイを前記光ピックアップに対して二者択一的にスライド移動させる駆動機構と、
    前記光ピックアップ及び前記駆動機構の駆動を制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったときに、前記駆動機構を駆動して前記主トレイをスライド移動させ、前記第1の光ディスクを装置外部に排出すると共に、前記予備トレイをスライド移動させて前記予備の光ディスクを前記光ピックアップに対向させ、前記光ピックアップを駆動して、前記第1の光ディスクにデータを記録することができなくなった時点からの前記バッファメモリに蓄積されているデータを前記予備の光ディスクに記録し、
    前記第1の光ディスクとは異なる交換可能な第2の光ディスクが前記主トレイに載置されたときに、前記光ピックアップに前記予備の光ディスクへのデータの記録を中止させ、前記駆動機構を駆動して前記予備トレイをスライド移動させ、前記予備の光ディスクを元の位置に退避させると共に、前記主トレイをスライド移動させて前記第2の光ディスクを前記光ピックアップに対向させ、前記光ピックアップを駆動して、前記第2の光ディスクの記録領域の先頭に、前記予備の光ディスクに記録したデータに相当する空データ領域を形成し、該空データ領域の続きに前記予備の光ディスクへのデータの記録を中止した時点からの前記バッファメモリに蓄積されているデータを前記第2の光ディスクに記録し、
    前記第2の光ディスクへの前記バッファメモリに蓄積されているデータの記録が終了した後、前記駆動機構を駆動して前記主トレイをスライド移動させ、前記第2の光ディスクを装置外部に一旦排出すると共に、前記予備トレイをスライド移動させて前記予備の光ディスクを前記光ピックアップに対向させ、前記光ピックアップを駆動して、前記予備の光ディスクに記録されたデータを読み出して前記バッファメモリに蓄積し、
    前記予備の光ディスクからのデータの読み出しが終了したときに、前記駆動機構を駆動して前記予備トレイをスライド移動させ、前記予備の光ディスクを元の位置に退避させると共に、前記主トレイをスライド移動させて前記第2の光ディスクを再び前記光ピックアップに対向させ、前記光ピックアップを駆動して、前記第2の光ディスクの前記空データ領域に、前記予備の光ディスクから読み出したデータを記録することにより、
    複数の交換可能な光ディスクに連続してデータを記録することが可能な光ディスク装置。
  2. 放送局から配信されるデータを受信する受信部と、この受信部により受信したデータを一時的に蓄積するバッファメモリと、データの記録が可能な光ディスクに対して光を照射することにより前記バッファメモリに蓄積されたデータを前記光ディスクに記録する光ピックアップとを備えた光ディスク装置において、
    前記光ピックアップの駆動を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    交換可能な第1の光ディスクにデータを記録することができなくなったときに、前記光ピックアップを駆動して、該第1の光ディスクにデータを記録することができなくなった時点からの前記バッファメモリに蓄積されているデータを前記予備の光ディスクに記録し、
    前記第1の光ディスクとは異なる交換可能な第2の光ディスクが装置に挿入されたときに、前記光ピックアップを駆動して、前記予備の光ディスクに記録されたデータを読み出して前記バッファメモリに蓄積し、
    前記予備の光ディスクからのデータの読み出しが終了したときに、前記光ピックアップを駆動して、前記第2の光ディスクに、前記予備の光ディスクから読み出したデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2の光ディスクが装置に挿入されたとき、前記光ピックアップに前記予備の光ディスクへのデータの記録を中止させ、前記光ピックアップを駆動して、前記第2の光ディスクの記録領域の先頭に、前記予備の光ディスクに記録したデータに相当する空データ領域を形成し、該空データ領域の続きに前記予備の光ディスクへのデータの記録を中止した時点からの前記バッファメモリに蓄積されているデータを前記第2の光ディスクに記録し、
    前記第2の光ディスクへの前記バッファメモリに蓄積されているデータの記録が終了した後、前記光ピックアップを駆動して、前記第2の光ディスクの空きデータ領域に前記予備の光ディスクに記録されたデータを記録することにより、複数枚の交換可能な光ディスクに連続してデータを記録することが可能な請求項2に記載の光ディスク装置。
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