JP3546513B2 - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録ディスクをカートリッジに収納して構成されたディスクカートリッジが装着され、情報信号の記録または再生を行う記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録ディスクがカートリッジに収納されて構成されたディスクカートリッジを複数枚収納し、これらディスクカートリッジのうちより一のディスクカートリッジを選択し、このディスクカートリッジに対する情報信号の記録または再生を行える、いわゆるディスクチェンジャ装置として構成された記録及び/又は再生装置が提案されている。
【0003】
このような記録及び/又は再生装置においては、上記各ディスクカートリッジは、この記録及び/又は再生装置の筐体内に配設されたディスクストッカに収納され保持される。
【0004】
このディスクチェンジャ装置において、スピンドルモータや光学ピックアップ装置が配設された記録再生部は、上記ディスクストッカが移動操作されることにより、このディスクストッカに積層されるようにして収納された複数のディスクカートリッジのうちのこの記録再生部に対応する位置となった一のディスクカートリッジを選択する。
【0005】
そして、この記録及び/又は再生装置において、上記ディスクストッカ内とこの記録及び/又は再生装置の外方側とに亘るディスクカートリッジの搬送、及び、該ディスクストッカ内と上記記録再生部に装着される位置とに亘るディスクカートリッジの搬送は、ディスクローディング装置によって行われる。
【0006】
上記記録再生部は、選択したディスクカートリッジが上記ディスクローディング装置によって搬送されることにより、このディスクカートリッジを装着され、このディスクカートリッジに対する情報信号の書き込みまたは読み出しを行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような記録及び/又は再生装置であって、音声信号をデジタル信号に変換して上記記録ディスクに書き込むように構成されたものにおいては、音声信号より変換したデジタル信号に信号圧縮処理を施した後、該記録ディスクに書き込むように構成されたものがある。
【0008】
このような信号圧縮処理を行う記録及び/又は再生装置においては、記録される音声信号の時間よりも、上記記録ディスク上に圧縮処理された信号の書き込みに要する時間の方が短い。また、再生時においては、再生される音声信号の時間よりも、上記記録ディスクより圧縮処理された信号の読み出しに要する時間の方が短い。
【0009】
そのため、このような記録及び/又は再生装置においては、記録時には、上記音声信号より逐次的にデジタル変換された信号を一旦半導体メモリに蓄え、この半導体メモリより順次信号を読み出して信号圧縮処理を行うこととしている。また、再生時には、上記記録ディスクより圧縮処理された信号を断続的に読み出して伸長処理を施し、一旦半導体メモリに蓄え、この半導体メモリより逐次信号を読み出してアナログ変換を行うこととしている。
【0010】
したがって、信号圧縮処理を行う記録及び/又は再生装置においては、上記記録ディスクへの信号の書き込みは、上記半導体メモリへの信号の入力を連続させたままで、この半導体メモリの容量に応じた時間だけ、中断することができる。
【0011】
また、この記録及び/又は再生装置においては、上記記録ディスクよりの信号の読み出しが上記半導体メモリの容量に応じた時間だけ中断しても、この半導体メモリよりの信号の出力を連続させることができる。
【0012】
すなわち、上述のようなディスクチェンジャ装置として構成された記録及び/又は再生装置において、信号圧縮処理を行って記録ディスクに書き込むこととすれば、第1のディスクカートリッジに対して信号の書き込みを行いこの第1のディスクカートリッジの記録容量の限界までの書き込みが終了したとき、この第1のディスクカートリッジを直ちに第2のディスクカートリッジに交換してこの第2のディスクカートリッジへの信号の書き込みを開始することにより、連続的な録音を行うことができる。
【0013】
同様に、この記録及び/又は再生装置においては、複数のディスクカートリッジに亘って連続的な再生を行うことができる。
【0014】
この場合、上記半導体メモリは、記録ディスクへの信号の書き込みまたは読み出しが中断される間、すなわち、上記第1のディスクカートリッジへの信号の書き込み(読み出し)の終了時から、この第1のディスクカートリッジを上記記録再生部より排出し、上記第2のディスクカートリッジが該記録再生部に装着されて信号の書き込み(読み出し)が開始される時までの間の音声信号を蓄えられるだけの容量を有している必要がある。
【0015】
したがって、記録ディスクへの信号の書き込み(読み出し)の中断時間は、極力短くする必要がある。
【0016】
そのため、図194に示すように、ディスクストッカ62により複数のディスクカートリッジを積層状として保持するディスクチェンジャ装置として構成された記録及び/又は再生装置において連続的な録音を行うためには、図195に示すように、第1のディスクカートリッジ320aを記録再生部のメカシャーシ11上に装着して信号の記録を行った後に、図194に示すように、該第1のディスクカートリッジ320aを該ディスクストッカ62に戻し、このディスクストッカ62を移動させて、図196に示すように、第2のディスクカートリッジ320bを該記録再生部に装着させる必要がある。
【0017】
ところで、この記録及び/又は再生装置においては、上記ディスクストッカ62に対して外方側より入出操作されるディスクカートリッジの高さ位置と、このディスクストッカ62より上記記録再生部側に搬送操作されるディスクカートリッジの高さ位置とが同一であるので、異なるディスクカートリッジに対してこれら2つの操作を同時に行うことができない。
【0018】
すなわち、この記録及び/又は再生装置においては、上述のように、上記第1のディスクカートリッジ320aへの信号の記録の終了後に直ちに上記第2のディスクカートリッジ320bを上記記録再生部に装着するようにしたとき、記録済みの第1のディスクカートリッジ320aを上記ディスクストッカ62より外方側に取り出すには、図197に示すように、このディスクストッカ62を再び移動させなければならない。
【0019】
記録済みのディスクカートリッジは、他の機器による記録状態のチェックや記録された信号の再生を行う必要があるときには、録音終了後に直ちに上記記録及び/又は再生装置より取り出す必要がある。
【0020】
ところが、この記録及び/又は再生装置においては、上記第2のディスクカートリッジ320bを上記記録再生部に装着した後に上記ディスクストッカ62を移動操作するための時間を要するために録音済みの第1のディスクカートリッジ320aを直ちに取り出すことができない。
【0021】
また、この記録及び/又は再生装置においては、上記ディスクストッカ62を移動操作するための制御行程が複雑となって、制御回路や該ディスクストッカ62を支持する機構に過度の負担を強いることとなる。
【0022】
さらに、この記録及び/又は再生装置においては、上記第2のディスクカートリッジ320bに対する信号の記録が開始されてから上記ディスクストッカの移動操作及び上記第1のディスクカートリッジ320aの取り出しが行われるため、該第2のディスクカートリッジ320bへの信号の記録に対して振動や衝撃の影響が及ぼされる虞れがある。
【0023】
なお、この記録及び/又は再生装置において、図198に示すように、記録済みの第1のディスクカートリッジ320aの取り出しを優先させた場合、すなわち、記録済みの第1のディスクカートリッジ320aを上記ディスクストッカ62に戻した後に直ちにこの第1のディスクカートリッジ320aを該ディスクストッカ62より取り出すこととした場合には、この第1のディスクカートリッジ320aを該ディスクストッカ62より完全に取り出さないと、上記第2のディスクカートリッジ320bの記録再生部への装着ができない。
【0024】
したがって、上記ディスクストッカ62よりのディスクカートリッジの取り出しが手動操作により行われる場合、この取り出し操作を確実に迅速に行わないと、連続的な録音が行えなくなる。
【0025】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、複数のディスクカートリッジに対する連続的な記録及び再生が可能であって、記録済みディスクカートリッジの取り出しが記録終了後に直ちにでき、また、記録済みディスクカートリッジを取り出さなくとも次のディスクカートリッジの装着ができ、さらに、制御行程の簡素化が図られた記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し上記目的を達成するため、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録ディスクをカートリッジに収納して構成されたディスクカートリッジが複数枚挿入されこれらディスクカートリッジを積層状として保持するディスクストッカと、該ディスクストッカをこのディスクストッカに保持されたディスクカートリッジの主面部に垂直な方向に移動操作する移動操作手段と、該ディスクストッカの後方側に配設され該ディスクカートリッジが装着されることにより該記録ディスクに対する情報信号の記録を行う信号記録部と、該ディスクストッカに挿入されたディスクカートリッジのうちのいずれか一の側面部に対向する位置に配設されこのディスクカートリッジの側面部分に係合してこのディスクカートリッジをこのディスクカートリッジの主面部及び該側面部に沿う方向に該ディスクストッカの前方側とこのディスクストッカ内とに亘って搬送する前側搬送部材と、該ディスクストッカに挿入されたディスクカートリッジのうちの該前側搬送部材に側面部を対向させているディスクカートリッジの他のいずれか一の側面部に対向する位置に配設されこのディスクカートリッジの側面部分に係合してこのディスクカートリッジをこのディスクカートリッジの主面部及び該側面部に沿う方向に該ディスクストッカ内とこのディスクストッカの後方側であって該信号記録部に装着される位置とに亘って搬送する後側搬送部材と、該移動操作手段及び該各搬送部材の移動を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記信号記録部において第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録が終了したとき、この第1のディスクカートリッジを上記後側搬送部材によって上記ディスクストッカ内に搬送し、次に、上記移動操作装置によってこの第1のディスクカートリッジを上記前側搬送部材に側面部を対向させる位置に移動させ、さらに、該第1のディスクカートリッジを該前側搬送部材によって該ディスクストッカの前方側に排出させるとともに、このとき該後側搬送部材に側面部を対向させている第2のディスクカートリッジをこの後側搬送部材によって該信号記録部に装着される位置に搬送することとなされたものである。
【0027】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録媒体を収納した複数のカートリッジが各カートリッジの主面を互いに平行となるようにして収納される収納体と、この収納体の一側面側に設けられ上記カートリッジに収納された記録媒体に対し情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生手段と、上記収納体の他側面側に設けられ上記カートリッジを上記収納体内に装填する装填部と、上記カートリッジの一部に係合し当該カートリッジを装填する装填部と上記収納体内とに亘って当該カートリッジを搬送する第1の搬送手段と、上記カートリッジの一部に係合し上記収納体内と上記記録及び/又は再生手段との間に亘って当該カートリッジを搬送する第2の搬送手段と、上記収納体を上記記録及び/又は再生手段及び上記装填部に対して昇降移動する昇降移動手段とを備え、上記記録及び/又は再生手段による上記カートリッジに対する記録或いは再生が終了したとき、上記第2の搬送手段により上記カートリッジを上記記録及び/又は再生手段に対応する位置から上記収納体内に搬送すると共に、上記昇降移動手段により当該カートリッジを上記第1の搬送手段に対応する位置に昇降移動し、更に、上記第1の搬送手段により上記カートリッジを上記収納体内から上記装填部に搬送すると共に、上記第2の搬送手段に対向する上記カートリッジとは異なる他のカートリッジを上記収納体内から上記記録及び/又は再生手段に搬送することにより、上記収納体内の複数のカートリッジに対する連続的な記録或いは再生を行うものである。
【0028】
【作用】
本発明に係る記録及び/又は再生装置においては、制御手段は、信号記録部において第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録が終了したとき、この第1のディスクカートリッジを後側搬送部材によってディスクストッカ内に搬送し、次に、移動操作装置によってこの第1のディスクカートリッジを前側搬送部材に側面部を対向させる位置に移動させ、さらに、該第1のディスクカートリッジを該前側搬送部材によって該ディスクストッカの前方側に排出させるとともに、このとき該後側搬送部材に側面部を対向させている第2のディスクカートリッジをこの後側搬送部材によって該信号記録部に装着される位置に搬送するので、上記第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録の終了後、1回だけ上記移動操作装置を作動させることにより、該第1のディスクカートリッジの外方側への取り出しを可能とするとともに、この第1のディスクカートリッジの取り出しが行われなくとも、直ちに上記第2のディスクカートリッジの記録部への装着を可能とする。
【0029】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置においては、記録及び/又は再生手段によるカートリッジに対する記録或いは再生が終了したとき、第2の搬送手段により上記カートリッジを上記記録及び/又は再生手段に対応する位置から上記収納体内に搬送すると共に昇降移動手段により当該カートリッジを上記第1の搬送手段に対応する位置に昇降移動し、更に、第1の搬送手段により上記カートリッジを収納体内から装填部に搬送すると共に第2の搬送手段に対向する上記カートリッジとは異なる他のカートリッジを上記収納体内から上記記録及び/又は再生手段に搬送することにより、上記収納体内の複数のカートリッジに対する連続的な記録或いは再生が行われる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0031】
この例は、本発明に係る記録及び/又は再生装置を、ディスクチェンジャ装置として構成したものである。このディスクチェンジャ装置は、記録ディスクがカートリッジに収納されて構成されたディスクカートリッジを複数枚収納し、これらディスクカートリッジより一のディスクカートリッジを選択し、この一のディスクカートリッジに対する情報信号の記録または再生を行う装置である。このディスクチェンジャ装置について、次の順序で説明する。
【0032】
〔1〕ディスクカートリッジの構成(図172乃至図180)
〔2〕ディスクチェンジャ装置の概要(図1、図2乃至図10)
〔3〕ディスクストッカの構成(図9、図30乃至図46)
〔4〕昇降装置の構成(図1、図3、図4、図8、図11乃至図26)
〔5〕ベースユニットの構成(図138乃至図145)
〔6〕ディスクホルダの構成(図1、図7、図149乃至図153、図164乃至図171)
〔7〕搬送装置の構成
(7−1)前側搬送装置(図27、図47乃至図100、図132、図133、図154乃至図163)
(7−2)後側搬送装置(図28、図146乃至図148、図154乃至図163)
(7−3)動力伝達機構(図3、図4、図7、図164乃至図171)
〔8〕ディスクチェンジャ装置の動作
(8−1)記録及び再生の動作(図82乃至図100、図154乃至図171)
(8−2)誤挿入の検出(図101乃至図131、図134乃至図137)
(8−3)連続記録及び連続再生(図189乃至図198)
【0033】
〔1〕ディスクカートリッジの構成(図172乃至図180)
このディスクチェンジャ装置において情報信号の記録メディア(媒体)として使用される記録ディスクである光磁気ディスクは、直径が例えば64mm程度のポリカーボネイトの如き透明合成樹脂材料よりなるディスク基板に、磁性材料からなる信号記録層が被着形成されて構成されている。
【0034】
この信号記録層は、集光されたレーザビームの照射等の手段により局所的にいわゆるキュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に外部磁界が印加されることにより、情報信号の書き込みをなされる。このように書き込まれた情報信号は、上記信号記録層にレーザビームの如き直線偏光光束を照射し、この光束の反射光束についての該記信号記録層におけるいわゆるカー効果による偏光方向の回転を検出することにより、読み出すことができる。
【0035】
また、このディスクチェンジャ装置において情報信号の記録メディアとして使用される記録ディスクである光ディスクは、上記光磁気ディスクのディスク基板と同様のディスク基板に、アルミニウムの如き金属材料よりなる反射層が被着形成されて構成されている。この光ディスクのディスク基板には、射出成形等の手段により、情報信号に対応した微細なピット列が形成されている。
【0036】
この光ディスクに書き込まれている情報信号は、上記ピット列にレーザビームの如きコヒーレント光光束を照射し、この光束の反射光束についての該記信号記録層における拡散や干渉による光量の変化を検出することにより、読み出すことができる。
【0037】
そして、上記光磁気ディスク及び光ディスクは、図172乃至図180に示すように、カートリッジ305,316に回転可能に収納されて、ディスクカートリッジを構成している。上記光磁気ディスクを収納して記録及び再生用ディスクカートリッジ320を構成する上記カートリッジ305は、一辺の長さが該光磁気ディスクの直径に略々対応した矩形状の主面部を有する薄い筐体状に構成されている。このカートリッジ305は、図172に示すように、上面側の主面部に、上記光磁気ディスクの信号記録面の一部を外方に臨ませるための磁気ヘッド用開口部323を有している。また、このカートリッジ305は、図173に示すように、下面側の主面部の上記磁気ヘッド用開口部323に対向する位置に光学ピックアップ用開口部322を有し、この下面側の主面部の略々中央部分にチャッキング用開口部313を有している。この記録及び再生用ディスクカートリッジ320は、上記ディスクチェンジャ装置に対して、図172及び図173中矢印Eで示すように、前方方向に挿入されて装着される。
【0038】
上記記録及び再生用ディスクカートリッジ320のカートリッジ305において、上記磁気ヘッド用開口部323及び上記光学ピックアップ用開口部322は、シャッタ部材306に依って開閉可能となされている。このシャッタ部材306は、これら開口部323,322に対応した互いに平行に相対向されたシャッタ板部と、これらシャッタ板部の一端側同士間を連結する連結部とを有して、合成樹脂材料または金属材料により、一体的に構成されている。このシャッタ部材306は、上記連結部を、上記カートリッジ305の一側部に形成された支持溝部307に摺動可能に支持されている。すなわち、上記シャッタ部材306は、上記カートリッジ305の一側部に沿って後方にスライドされることにより上記各開口部323,322を開蓋し、後方側より前方にスライドされて初期位置に復帰されると上記各シャッタ板部により該各開口部323,322を閉蓋する。
【0039】
そして、上記光ディスクを収納して再生専用ディスクカートリッジ321を構成する上記カートリッジ316は、一辺の長さが該光ディスクの直径に略々対応した矩形状の主面部を有する薄い筐体状に構成されている。このカートリッジ316は、図174に示すように、上面側の主面部には、開口部を有していない。このカートリッジ316は、図175に示すように、下面側の主面部に光学ピックアップ用開口部322を有し、この下面側の主面部の略々中央部分にチャッキング用開口部313を有している。この再生専用ディスクカートリッジ321は、上記ディスクチェンジャ装置に対して、図174及び図175中矢印Eで示すように、前方方向に挿入されて装着される。
【0040】
上記再生専用ディスクカートリッジ321のカートリッジ316において、上記光学ピックアップ用開口部322は、シャッタ部材317に依って開閉可能となされている。このシャッタ部材317は、上記光学ピックアップ用開口部322に対応したシャッタ板部と、このシャッタ板部の一端側に設けられた支持部とを有して、合成樹脂材料または金属材料により、一体的に構成されている。このシャッタ部材317は、上記支持部を、上記カートリッジ316の一側部に形成された支持溝部307に摺動可能に支持されている。すなわち、上記シャッタ部材317は、上記カートリッジ316の一側部に沿って後方にスライドされることにより上記光学ピックアップ用開口部322を開蓋し、後方側より前方にスライドされて初期位置に復帰されると上記シャッタ板部により該光学ピックアップ用開口部322を閉蓋する。
【0041】
上記各シャッタ部材306,317には、上記連結部または上記支持部の略々中央位置に、側方側に向けて、シャッタ閉蓋孔308が開設されている。このシャッタ閉蓋孔308は、上記ディスクチェンジャ装置において上記各シャッタ部材306,317を閉蓋操作するための部材が係合するためのものである。
【0042】
上記光磁気ディスク及び上記光ディスクの中心部には、円形のチャッキング孔304が開設されている。このチャッキング孔304は、上面側より、チャッキングプレート302により閉蓋されている。このチャッキングプレート302は、鉄やステンレスの如き、磁性を有する金属材料により、上記チャッキング孔304に略々対応した直径の円盤状に形成されている。これらチャッキング孔304及びチャッキングプレート302は、上記チャッキング用開口部313を介して、上記各カートリッジ305,316の外方に臨んでいる。
【0043】
そして、上記各カートリッジ305,316の下側主面部には、対をなす前方側及び後方側位置決め穴309,310が形成されている。上記前方側位置決め穴309は、上記光学ピックアップ用開口部322の前方側の主面部の縁部近傍に位置しており、長径方向が前後方向となされた長円形に形成されている。また、上記後方側位置決め穴310は、上記光学ピックアップ用開口部322の後方側の主面部の縁部近傍に位置しており、円形に形成されている。
【0044】
また、上記各カートリッジ305,316の下側主面部後方側の他側側の縁部近傍には、複数の識別用穴324が形成されている。これら識別用穴324は、これらカートリッジ305,316が収納しているディスクの種別や状態、例えば情報信号の記録が可能か否かを識別するためのものである。上記記録及び再生用ディスクカートリッジ320のカートリッジ305内には、上記識別用穴324に対応して、後側面部にセーブノッチ314が設けられている。このセーブノッチ314は、移動操作されることにより、上記識別用穴324のうちの一の内部に進退し、この識別用穴324の深さを変えて、情報信号の記録可否の識別状態を切り換える。さらに、これら各カートリッジ305,316の下側主面部前方側の他側側の縁部には、被係合凹部312が形成されている。
【0045】
上記記録及び再生用ディスクカートリッジ320のカートリッジ305においては、下側主面部の前方側縁部に、光磁気ディスク識別凹部311が形成されている。また、上記再生専用ディスクカートリッジ321のカートリッジ316においては、下側主面部の前方側縁部に、光ディスクディスク識別凹部318が形成されている。これら光磁気ディスク識別凹部311と光ディスク識別凹部318とは、互いに下側主面部よりの深さが異なっており、この深さの違いにより、収納されているディスクが上記光磁気ディスクか上記光ディスクかを識別できるようになされている。
【0046】
〔2〕ディスクチェンジャ装置の概要(図1、図2乃至図10)
このディスクチェンジャ装置は、図1及び図2乃至図10に示すように、上記ディスクカートリッジ320,321が、図1中矢印Eで示すように、前方側より複数枚挿入されてこれらディスクカートリッジ320,321を積層状となして収納するディスクストッカ62を有している。
【0047】
そして、このディスクチェンジャ装置は、メカシャーシ11を有しこのメカシャーシ11上に光学ピックアップ装置65やディスクテーブル64を有して構成され、該メカシャーシ11上に装着されたディスクカートリッジ320,321に対して情報信号の記録または再生を行う記録再生部(または、記録部)となるベースユニット114を有している。このベースユニット114は、上記ディスクストッカ62の後方側に位置して配設されている。
【0048】
さらに、このディスクチェンジャ装置は、上記ディスクストッカ(収納体)62に保持されたディスクカートリッジ320,321のいずれか一を上記ベースユニット114の前方部に対向させた状態で該ディスクカートリッジ320,321の主面部に垂直な方向である上下方向に移動操作する移動操作装置となる昇降装置を有している。
【0049】
また、このディスクチェンジャ装置は、上記ベースユニット114の前方部に対向しているディスクカートリッジ320,321を該ベースユニット114上まで移動させる後側搬送装置(第2の搬送手段)を有している。
【0050】
上記後側搬送装置は、上記ベースユニット114の上方側に配設されたディスクホルダ118内に設けられている。このディスクホルダ118は、上記後側搬送装置により搬送されたディスクカートリッジ320,321を保持するとともに、上記ベースユニット114に対する接離方向である上下方向に移動操作され、保持しているディスクカートリッジ320,321を該ベースユニット114に対して着脱させる。
【0051】
上記各ディスクストッカ62は、このディスクストッカ62を移動可能に支持するストッカガイド41及び上記昇降装置を介して、ベースシャーシ10上に配設されている。上記メカシャーシ11は、上記ベースシャーシ10に対して複数のダンパ69を介してフローティング支持されたフローティングシャーシ70上に配設されている。上記ディスクホルダ118は、上記フローティングシャーシ70の両側部より上方側に向けて互いに対向して立設された一対の側壁部1,2間に支持されている。
【0052】
上記一対の側壁部1,2の上縁部には、これら側壁部1,2間に差し渡されるようにして、天板101が取り付けられている。
【0053】
そして、これらベースシャーシ10、ディスクストッカ62、上記ベースユニット114及び上記ディスクホルダ118は、図5に示すように、外筐体104に収納されている。この外筐対104の前面部分は、前面パネル部105となされている。
【0054】
上記前面パネル部105の前面部上には、電源スイッチ111、複数の操作スイッチ106,107,108、表示部109、及び、上記ディスクカートリッジ320,321が上記外筐体104内に対して入出操作されるカートリッジスロット110が設けられている。このカートリッジスロット110の後方側には、上記ディスクストッカ62が位置している。
【0055】
このディスクチェンジャ装置においては、図6に示すように、後述する各機構群115を構成するモータ、各検出スイッチ、及び、上記ベースユニット114の制御またはこれらとの間の情報信号の授受は、上記前面パネル部105上の各操作スイッチ106,107,108に対する操作に応じて動作する制御手段となるマイクロコンピュータ112により行われる。
【0056】
また、上記マイクロコンピュータ112には、上記ディスクカートリッジ320,321との間で授受する情報信号を一時的に蓄えるためのメモリ(半導体メモリ)113が接続されている。
【0057】
〔3〕ディスクストッカの構成(図9、図30乃至図46)
上記ディスクストッカ62は、複数のディスクカートリッジ320,321を積層状として保持するものである。
【0058】
上記ディスクストッカ62は、図9に示すように、前方側及び後方側が開放された筐体状に形成されている。このディスクストッカ62は、上記ベースシャーシ10の前方側部分上、すなわち、上記ベースユニット114の前方側となる部分に固定して配設されたストッカガイド41により、上下方向に移動可能に支持されている。
【0059】
このディスクストッカ62の両側壁部間の距離は、上記ディスクカートリッジ320,321の横幅に対応している。このディスクストッカ62の両側壁部の互いに対向する内側部には、複数の鍔状の支持棚102が突設されている。これら支持棚102は、上記ディスクストッカ62の両側壁部間において互いに同一の高さ位置に対向されてそれぞれ水平に形成されるとともに、上下方向に配列されて複数形成されている。これら支持棚102は、上記ディスクストッカ62の前端側より後端側に亘って形成されている。
【0060】
上記ディスクストッカ62内には、前方側より、ディスクカートリッジ320,321が前方方向に挿入される。上記各支持棚102上には、上記ディスクストッカ62の両側壁部間に亘って、このディスクストッカ62に挿入されたディスクカートリッジ320,321が水平に載置され支持される。
【0061】
上記ディスクストッカ62の一側面部には、上記各支持棚102上に支持される各ディスクカートリッジ320,321の側面部に対応する位置となされて、複数の搬送用透孔部103が開設されている。これら搬送用透孔部103は、上記ディスクストッカ62の前後方向についての中央部よりもやや前方側の位置より、該ディスクストッカ62の後端部近傍の位置に亘って、横長状に形成されている。これら搬送用透孔部103は、上記ディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,21の側面部の一部をこのディスクストッカ62の外方側に臨ませる。
【0062】
この例では、上記支持棚102は、上記ディスクストッカ62の左右にそれぞれ5段形成されている。すなわち、このディスクストッカ62には、5枚までのディスクカートリッジ320,321が収納可能である。
【0063】
また、上記ディスクストッカ62の他側面部には、図30に示すように、上記各支持棚102の上部に対応する位置となされて、複数の搬送用切り欠き200が設けられている。これら搬送用切り欠き200は、上記ディスクストッカ62の後端部近傍に、後方側に開放されて形成されている。
【0064】
上記ディスクストッカ61の両側壁部には、上方側部分に位置して、両側側に向けて突出された左右一対のガイドピン13,13が設けられている。また、このディスクストッカ61の両側壁部には、下方側部分に位置して、両側側に向けて突出された左右一対の支持ピン12,12が設けられている。
【0065】
上記ストッカガイド41は、上記ディスクストッカ62の周囲部を囲むように、このディスクストッカ62の大きさに対応した四角形の筒状に形成されている。このストッカガイド41は、上端部及び下端部が開放され、下端部を上記ベースシャーシ10に取り付けられている。このストッカガイド41は、上記ディスクストッカ62をこのディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジの主面部に垂直な方向、すなわち、上下方向のみに移動可能に支持する。
【0066】
上記ストッカガイド41の両側壁部の上方側には、上記各ガイドピン13,13が挿通係合される左右一対のガイド溝9,9が形成されている。これらガイド溝9,9は、上記ベースシャーシ10に対する垂直方向、すなわち、上下方向に形成されている。
【0067】
また、上記ストッカガイド41の両側壁部の下方側には、上記各支持ピン12,12が挿通係合される左右一対のガイド溝8,8が形成されている。これらガイド溝8,8は、上記ベースシャーシ10に対する垂直方向、すなわち、上下方向に形成されている。上記ディスクストッカ62は、上記ストッカガイド41内において、上記各ガイド溝8,8、9,9の上端より下端までの長さに相当する距離だけ、移動可能である。
【0068】
上記ストッカガイド41には、一枚のディスクカートリッジ320,321のみが通過可能である開口部である後方側開口部45が形成されている。この後方側開口部45は、上記ストッカガイド41の後面部に、上記ベースユニット114の上方側に対応する位置となされて形成されている。この後方側開口部45は、上記ディスクストッカ62内より、上記ベースユニット114上に搬送されるディスクカートリッジ320,321が通過するための開口部である。この後方側開口部45は、上記ストッカガイド41の他側側に向けて開放されている。
【0069】
また、上記ストッカガイド41には、前方側開口部42が形成されている。この前方側開口部42は、上記ストッカガイド41の前面部に、上記カートリッジスロット110に対向する位置となされて形成されている。
【0070】
この前方側開口部42は、上記外筐対104の前方側外方より上記カートリッジスロット110に挿入されたディスクカートリッジ320,321が通過して上記ディスクストッカ62内に挿入されるためのものであり、また、該ディスクストッカ62内のディスクカートリッジ320,321が通過して上記カートリッジスロット110を介して該外筐体104の外方側に排出されるためのものである。
【0071】
この前方側開口部42は、一枚のディスクカートリッジ320,321のみが通過可能となる大きさに形成され、上記後方側開口部45よりも上記支持棚102の一段分だけ、上方側に位置して形成されている。
【0072】
この前方側開口部42の周囲部には、この前方側開口部41と上記カートリッジスロット110とを連結させるための複数の突片43,126が突設されている。これら突片43,126は、前端部が、上記前面パネル部105の背面部であって上記カートリッジスロット110の周囲部に当接される。
【0073】
上記ディスクストッカ62は、このディスクストッカ62内の最下段の支持棚102上に載置されたディスクカートリッジ320,321の後端面部を上記前方側開口部42に対向させる位置より、このディスクストッカ62内の最上段の支持棚102上に載置されたディスクカートリッジ320,321の前端面部を上記後方側開口部45に対向させる位置までに亘って、移動可能である。
【0074】
上記ストッカガイド41の一側面部には、上記前方側開口部42に対応する高さ位置となされて、上記ディスクストッカ62の各搬送用透孔部103に対応する透孔46が開設されている。このストッカガイド41の一側面部には、上記透孔46に対応して、後述する前側搬送装置(第1の搬送手段)48が取り付けられている。
【0075】
また、上記ストッカガイド41の他側面部には、上記後方側開口部45に対応する高さ位置となされて、上記ディスクストッカ62の各搬送用切り欠き200に対応する切り欠き44が形成されている。この切り欠き44は、後方側に向けて開放されており、この後方側部分を上記後方側開口部45に連続させている。
【0076】
さらに、上記ストッカガイド41の後面部分には、上記後方側開口部45の上方側に位置して、後方側に向けて突出された左右一対のロックピン47,47が設けられている。
【0077】
そして、上記ストッカガイド41の両側側外面部には、後述する昇降装置を構成する第1及び第2のカム板3,4が、それぞれ左右一位となされて、前後方向にスライド可能に支持されている。
【0078】
〔4〕昇降装置の構成(図1、図3、図4、図8、図11乃至図26)
上記昇降装置は、図1、図3、図4及び図8に示すように、上記ディスクストッカ62を所定の範囲内において直線軌跡上を移動操作するための装置であって、該ディスクストッカ62を上下方向に移動操作する。したがって、上記ディスクストッカ62は、重力によって、下方側に移動付勢されている。
【0079】
この昇降装置は、上記ストッカガイド41の左右の外側部分に取り付けられた支持部材により前後方向に移動操作可能に支持されたそれぞれ左右一対の第1及び第2のカム板4,4、3,3を有している。
【0080】
上記各カム板4,3は、略々平板状に形成されている。上記ストッカガイド41の外側部に沿わされた第2のカム板3,3の上縁部には、外方側に向けて、支持片7,7が突設されている。これら支持片7,7は、上記第1のカム板4,4の上縁部を支持し、これら第1のカム板4,4を前後方向に摺動可能に支持している。
【0081】
上記各第1のカム板4,4は、互いに鏡像となる形状を有しており、それぞれ裏面部を上記ストッカガイド41に対向させる方向となされて配設されている。
【0082】
上記各第1のカム板4には、略々中央部に、カムスリット38が設けられている。このカムスリット38は、複数の水平部(停止部)と、これらを順次的に連通させる傾斜部とによって、略々稲妻型形状に形成されている。すなわち、上記各水平部は、それぞれ異なる高さ位置となされており、高いものから順次前後に互い違いとなされて位置されている。
【0083】
すなわち、上記カムスリット38において、高さ位置が2番目の水平部を第1の水平部とすると、この第1の水平部に対しては、分岐点及び第1の傾斜部を介して、この第1の水平部よりも高い位置にある高さ位置が1番目の水平部が連通されている。この場合、この高さ位置が1番目の水平部を、第2の水平部とする。また、この第1の水平部に対しては、上記分岐点及び第2の傾斜部を介して、この第1の水平部よりも低い位置にある高さ位置が3番目の水平部が連通されている。この場合、この高さ位置が3番目の水平部を、第3の水平部とする。
【0084】
他の水平部(高さ位置が最も低い水平部を除く)についても同様に、これらをそれぞれ第1の水平部とした場合には、この第1の水平部に対しては、分岐点及び第1の傾斜部を介して連通された第2の水平部となる水平部と、該分岐点及び第2の傾斜部を介して連通された第3の水平部となる水平部とが存在している。
【0085】
これら第1のカム板4,4は、上記カムスリット38のうちの前方側に位置する水平部を上記ガイド溝8,8に重ねる後方側位置、すなわち、初期位置と、該各カムスリット38のうちの後方側に位置する水平部を上記ガイド溝8,8に重ねる前方側位置、すなわち、動作位置とに亘って、移動可能となされている。
【0086】
上記各第2のカム板3は、上記第1のカム板4と略々同様の大きさの略々平板状に形成されている。これら第2のカム板3,3は、互いに鏡像となる形状を有しており、それぞれ裏面部を上記ストッカガイド41に対向させる方向となされて配設される。これら第2のカム板3,3は、それぞれ上記第1のカム板4,4と上記ストッカガイド41との間に介在されて配設されている。
【0087】
上記各第2のカム板3は、略々中央部に、当接支持片群31を有している。この当接支持片群31は、この第2のカム板3に形成された透孔の後縁部分に形成されている。この当接支持片群31は、複数の当接支持片によって構成されている。各当接支持片は、基端側を上記第2のカム板3の本体部分に一体的に連設されて支持され、先端側を遊端となして上記透孔内に突設させている。すなわち、この当接支持片群31は、それぞれ櫛歯形状をなして形成されている。そして、上記各当接支持片の上縁部は、それぞれ当接支持部となされている。これら各当接支持部は、上記第1のカム板4の各水平部の高さに対応している。
【0088】
これら第2のカム板3,3は、上記各当接支持部を上記ガイド溝8,8に重ねる前方側位置、すなわち、支持位置と、該各当接支持部を該各ガイド溝8,8の後方側に退避させる後方側位置、すなわち、非支持位置とに亘って、移動可能となされている。
【0089】
また、上記第2のカム板3の下方側には、後述する回転カム体25のカム溝27に係合して倣わされる倣いピン40が設けられている。
【0090】
上記各支持ピン12,12は、上記各ガイドスリット8,8に挿通され、さらに、上記各第2のカム板3,3の各透孔及び上記各第1のカム板4,4の各カムスリット38,38に、それぞれ対応して挿通されている。
【0091】
そして、この昇降装置は、移動操作機構を有している。この移動操作機構は、上記ストッカガイド41に対して、支軸24を介して回転可能に取り付けられた左右一対の回転カム体25,25と、これら回転カム体25,25を回転操作するための図示しない昇降モータとを有して構成されている。上記各回転カム体25,25は、上記昇降モータが回転駆動することにより、同一方向(但し、上記支軸24の側から見ると互いに逆方向)に回転駆動される。
【0092】
上記各回転カム体25,25は、上記各第1及び第2のカム板4,3、4,3の間に介在されて配設されている。上記回転カム体25には、上記第1のカム板4の裏面部に対向する表面部に、駆動ピン26が植設されている。この駆動ピン26は、上記第1のカム板4の後縁側部分に上下方向に形成された倣いスリット36に挿通係合している。
【0093】
すなわち、上記各第1のカム板4,4は、上記各回転カム体25,25が一回転すると、上記初期位置と上記動作位置とに亘る範囲内を、前後方向に一往復する。
【0094】
そして、上記各回転カム体25,25の上記第2のカム板3,3の表面部に対向する裏面部には、カム溝27,27が形成されている。このカム溝27,27は、長円形状を有して形成されており、互いに180°を隔てた2カ所の遠心点と、これら遠心点に対して90°の角度位置となされて互いに180°を隔てた2カ所の近心点とを有して形成されている。このカム溝27には、上記第2のカム板3の表面部に植設された上記倣いピン40が係合している。
【0095】
すなわち、上記第2のカム板3,3は、上記回転カム体25,25が一回転すると、上記支持位置と上記非支持位置とに亘る範囲内を、前後方向に二往復する。
【0096】
そして、上記各第1及び第2のカム板4,3、4,3は、上記各回転カム体25,25が回転操作されることにより、互いに一定の位相差を有して、周期的に往復移動操作される。上記ストッカガイド41の一方側の外壁部に取り付けられた各カム板4,3については、図24に示すように、上記回転カム体25の回転方向が向かって右回りであるとき、上記第1のカム板4のスライド量の極大点(向かって右または左に最も移動したとき、すなわち、上記初期位置または上記動作位置となったとき)に対して、上記第2のカム板3のスライド量の最大点(向かって右に最も移動したとき、すなわち、上記非支持位置となったとき)が、該回転カム体25の回転角度として45°の遅れを生ずるような位相差が生じている。
【0097】
また、上記ストッカガイド41の他方側の外壁部に取り付けられた各カム板3,4については、図25に示すように、上記回転カム体25の回転方向が向かって左回りであるとき、上記第1のカム板4のスライド量の極大点(向かって右または左に最も移動したとき、すなわち、上記初期位置または上記動作位置となったとき)に対して、上記第2のカム板3のスライド量の最大点(向かって右に最も移動したとき、すなわち、上記支持位置となったとき)が、該回転カム体25の回転角度として45°の進みを生ずるような位相差が生じている。
【0098】
ところで、上述のように構成された移動操作装置は、図11に示すように、上記回転カム体25に代えて、互いに噛合している第1及び第2のカムギヤ51,53を設けて構成することができる。この場合には、上記第1のカム板4は、上記第1のカムギヤ51に植設された駆動ピン52により周期的に往復移動操作される。また、上記第2のカム板3は、上記第2のカムギヤ53に植設された駆動ピン54により周期的に往復移動操作される。
【0099】
上記第2のカムギヤ53は、歯数が上記第1のカムギヤ51の歯数の1/2となっており、該第1のカムギヤ51の1/2の周期で回転される。したがって、この場合にも、上記各カム板3,4の動作は、上述した上記回転カム体25を有して構成された移動操作装置における動作と同様である。なお、この場合には、上記第1及び第2のカムギヤ51,53の回転方向が互いに逆であるため、上記各カム板3,4については、図26に示すように、上記第1のカムギヤ51の回転方向が向かって右回りであるとき、上記第1のカム板4のスライド量の極大点(向かって右または左に最も移動したとき、すなわち、上記初期位置または上記動作位置となったとき)に対して、上記第2のカム板3のスライド量の最大点(向かって右に最も移動したとき、すなわち、上記非支持位置となったとき)が、該第1のカムギヤ51の回転角度として45°の遅れを生ずるような位相差が生じている。
【0100】
上述のように、上記第1及び第2のカム板4,3、4,3を有して構成された昇降装置においては、上記昇降モータの回転駆動方向が正転か逆転かに応じて、上記ディスクストッカ62を、上昇操作、または、降下操作することができる。
【0101】
すなわち、図11に示すように、上記第1のカムギヤ51が初期状態(0°位置)であるときに、上記第1のカム板4が上記初期位置にあり、上記支持ピン12が上記カムスリット38のn番目の水平部38nに位置しているとする。そして、上記第1のカムギヤ51が回転を開始し、向かって右回りに30°回転した30°位置となったときには、図12に示すように、上記第2のカム板3が、上記支持位置となる。すなわち、上記支持ピン12は、n番目の当接支持部31nに支持される。そして、上記第1のカムギヤ51が60°位置となったときには、図13に示すように、上記第2のカム板3が依然上記支持位置となっており、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点に位置しているが、上記n番目の当接支持部31nに支持されて、下方側に移動しない。
【0102】
上記第1のカムギヤ51が90°位置となったときには、図14に示すように、上記第2のカム板3が上記支持位置より上記非支持位置に移動しようとしており、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点を通過し、第1の傾斜部に到達されようとしている。上記第1のカムギヤ51が120°位置となったときには、図15に示すように、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点を既に通過し、第1の傾斜部上に支持されている。このとき、上記第2のカム板3が上記非支持位置となっているため、上記支持ピン12は、上記第1の傾斜部に沿って、上方側に移動操作される。上記第1のカムギヤ51が150°位置となったときには、図16に示すように、上記支持ピン12は、上記水平部38nを第1の水平部とした場合の第2の水平部(38(n−1))に位置している。
【0103】
そして、図17に示すように、上記第1のカムギヤ51が180°位置となると、上記第1のカム板4は上記動作位置となり、上記支持ピン12が上記水平部に支持されている。上記第1のカムギヤ51がさらに回転して210°位置となったときには、図18に示すように、上記第2のカム板3が、上記支持位置となる。すなわち、上記支持ピン12は、当接支持部に支持される。そして、上記第1のカムギヤ51が240°位置となったときには、図19に示すように、上記第2のカム板3が依然上記支持位置となっており、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点に位置しているが、上記当接支持部に支持されて、下方側に移動しない。
【0104】
上記第1のカムギヤ51が270°位置となったときには、図20に示すように、上記第2のカム板3が上記支持位置より上記非支持位置に移動しようとしているが、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点を通過し、傾斜部に到達されようとしている。上記第1のカムギヤ51が300°位置となったときには、図21に示すように、上記第2のカム板3が上記非支持位置となっているが、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の分岐点を既に通過し、傾斜部上に支持されている。上記第1のカムギヤ51が330°位置となったときには、図22に示すように、上記支持ピン12は、上記水平部の近傍に位置している。上記第1のカムギヤ51がさらに30°回転されて、図23に示すように、360°位置、すなわち、0°位置に戻ると、上記第1のカム板4は上記初期位置となり、上記支持ピン12は、上記カムスリット38の(n−2)番目の水平部38(n−2)に位置している。
【0105】
すなわち、上記第1のカムギヤ51が向かって右回り(正方向)に一回転したことによって、上記支持ピン12は、上記カムスリット38のn番目の水平部38nより、この水平部38nの直上の水平部38(n−2)に移動された。このようにして、上記第1のカムギヤ51が正方向に回転され続けることにより、上記ディスクストッカ62は、上方側に順次移動される。
【0106】
そして、上記第1のカムギヤ51が逆方向に回転されると、上記図11より図23により示した過程を逆に辿り、すなわち、図23に示す上記支持ピン12が上記水平部38(n−2)に位置する状態より図11に示す該支持ピン12が上記水平部38nに位置する状態に至ることにより、上記ディスクストッカ62は、下方側に移動される。したがって、上記第1のカムギヤ51が逆方向に回転され続けることにより、上記ディスクストッカ62は、下方側に順次移動される。
【0107】
上記昇降装置は、上記ディスクストッカ62を昇降操作することにより、このディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,321のうちのいずれか一を選択的に上記後方側開口部45に対応する位置とする。
【0108】
また、この昇降装置は、上記ディスクストッカ62を昇降操作することにより、このディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,321のうちの上記後方側開口部45に対応する位置となされたものの1段上のディスクカートリッジ320,321を上記前方側開口部42に対応する位置とする。
【0109】
なお、上記昇降装置は、上記ディスクストッカ62を、バネの如き弾性部材による付勢力や磁力の作用によって、一方向に移動付勢しておくことにより、上述の実施例の如く上記ディスクストッカ62を昇降操作する装置に限定されず、該ディスクストッカ62を横方向や斜め方向に移動操作する装置としても構成することができる。すなわち、上記昇降装置の上述した構成において、上記ディスクストッカ62を下方側に移動付勢しておくことにより、この昇降装置は、横倒しにした状態においても、該ディスクストッカ62を、上記昇降モータの回転方向に応じた所定の方向に確実に移動操作する。
【0110】
〔5〕ベースユニットの構成(図138乃至図145)
上記ベースユニット114は、図138乃至図145に示すように、略々平板状に形成されたメカシャーシ11を有している。
【0111】
このメカシャーシ11は、略々上記ディスクカートリッジ320,321に等しい大きさの矩形状に形成されている。このメカシャーシ11上には、上記記録ディスクのチャッキング孔304が嵌合されるディスクテーブル64、及び、該記録ディスクに対して情報信号の書き込みまたは読み出しを行う光学ピックアップ装置65等が配設されている。
【0112】
上記光学ピックアップ装置65は、光学ブロック部内に、半導体レーザの如き光源、この光源よりの光束を導く光学デバイス、該光束を集光させて射出する対物レンズ、及び、該対物レンズよりの戻り光束を検出する光検出器等を内蔵して構成されている。
【0113】
上記ディスクテーブル64は、略々円盤状に形成され、上面部の中央に上記チャッキング孔304に嵌合される円錐台状の突起部を有している。この突起部には、上記チャッキングプレート302を吸引するためのマグネットが内蔵されている。
【0114】
上記ディスクテーブル64は、上記メカシャーシ11の略々中央に位置しており、該メカシャーシ11の下面部に取り付けられたスピンドルモータ196により回転操作されるようになされている。
【0115】
上記光学ピックアップ装置65は、上記メカシャーシ11の下面側に配設され、該メカシャーシ11に開設された透孔を介して、上記対物レンズよりの光束の射出方向を上方側に臨ませている。この光学ピックアップ装置65は、上記ディスクテーブル64の側方側に位置しており、上記メカシャーシ11に沿い、該ディスクテーブル64に対する接離方向に移動操作可能となされている。
【0116】
上記メカシャーシ11上には、概ね四隅部に位置して、位置決めピン66,66及び位置決め突起が突設されている。上記ディスクカートリッジ320,321が上記シャーシ部上に載置装着されると、上記光学ピックアップ装置65の前後に位置する上記位置決めピン66,66は、上記前方側及び後方側位置決め穴309,310に対応して嵌合し、該ディスクカートリッジ320,321を位置決めする。このとき、上記記録ディスクは、上記チャッキング孔304に上記ディスクテーブル64の突起部を嵌合され、上記チャッキングプレート302を上記マグネットに吸引されることにより、位置決めされて保持される。また、このメカシャーシ11上には、上記識別用穴324の深さを検出するための検出スイッチが配設されている。
【0117】
上記光学ピックアップ装置65には、ヘッドアーム124を介して、磁気ヘッド222が取り付けられている。上記ヘッドアーム124は、基端側部分223を上記光学ピックアップ装置65に対して取り付けられている。このヘッドアーム124は、上記基端側部分223と先端側部分との間に、可撓変位部225を有している。このヘッドアーム124は、先端側に上記磁気ヘッド222が取り付けられ、上記可撓変位部225が変位されることにより、該磁気ヘッド192を、上記対物レンズに対する接離方向に移動させる。
【0118】
上記ヘッドアーム124は、基端側部分223を上記メカシャーシ11の後縁部よりも後方側に位置させ、先端側を前方に向けて支持されている。このヘッドアーム124の先端側部分には、当接片224が取り付けられている。この当接片224は、上記可撓変位部225よりも後方側に延在されている。したがって、上記ヘッドアーム124は、上記当接片224を下方側に押圧されることにより、上記磁気ヘッド222を上記対物レンズより離間する上方側に移動させる。そして、このヘッドアーム124は、上記当接片224に対する押圧が解除されることにより、上記磁気ヘッド222を上記対物レンズに近接する下方側に移動させる。
【0119】
このディスクチェンジャ装置においては、このベースユニット114に上記再生専用ディスクカートリッジ321が装着されているときに、再生モードの実行が可能であり、該ベースユニット114に上記記録再生兼用ディスクカートリッジ320が装着されているときに、再生モード及び記録モードの実行が可能である。
【0120】
上記記録モードにおいては、上記磁気ヘッド222は、上記磁気ヘッド用開口部323を介して上記カートリッジ305内に進入され、上記光磁気ディスクに摺接される。
【0121】
〔6〕ディスクホルダの構成(図1、図7、図149乃至図153、図164乃至図171)
上記ディスクホルダ118は、上記ディスクカートリッジ320,321が前方側より挿入されてこのディスクカートリッジ320,321を保持し、このディスクカートリッジ320,321の底面部をを上記ベースユニット114に対向させる。そして、このディスクホルダ118は、上記ベースユニット114に対する接離方向、すなわち、上下方向に移動操作可能に支持されている。
【0122】
このディスクホルダ118は、上記ディスクカートリッジ320,321を保持し得る略々筐体状に形成され、前方側が、該出カートリッジ320,321が入出され得るように開放されている。このディスクホルダ118は、底板部119に、上記ディスクカートリッジ320,321の光学ピックアップ用開口部322、チャッキング用開口部313、各位置決め穴309,310及び識別用穴324を下方側に臨ませ得る開口部を有している。また、このカートリッジホルダ118は、上面部に、磁気ヘッド用開口部323を上方側に臨ませ得る開口部を有している。
【0123】
上記ディスクホルダ118内には、このディスクホルダ118に上記ディスクカートリッジ320,321が前方側より挿入操作されたときに上記シャッタ部材306,317の側となる一側側に位置して、図29に示すように、シャッタ開蓋片185及びシャッタ閉蓋レバー183が配設されている。
【0124】
上記シャッタ開蓋片185は、上記ディスクホルダ118の底板部119より一体的に突設された固定片であり、上記ディスクカートリッジ320,321が該ディスクホルダ118内に挿入されるとき、上記シャッタ部材306,317の連結部または支持部の前端部に当接し、該ディスクカートリッジ320,321の移動に応じて該シャッタ部材306,317を開蓋させる。
【0125】
また、上記シャッタ閉蓋レバー183は、基端側を支軸184を介して、上記ディスクホルダ118の底板部119に対して回動可能に支持されている。このシャッタ開蓋レバー183の先端側には、上記ディスクホルダ118の内方側に向けて、上記シャッタ閉蓋孔308に嵌合するための突起部187が形成されている。この突起部197は、上記シャッタ開蓋片185よりも前方側に位置しており、該シャッタ開蓋片185が上記シャッタ部材306,317の前端部に当接したときに、上記シャッタ開蓋孔308に嵌入する位置となっている。
【0126】
そして、このシャッタ閉蓋レバー183は、上記支軸184に巻き掛けられた捻りコイルバネ186により、上記突起部187を上記ディスクホルダ118の内方側に移動させる方向、すなわち、該突起部187をこのディスクホルダ118に挿入されたディスクカートリッジ320,321のシャッタ閉蓋孔308に嵌入させる方向に回動付勢されている。
【0127】
上記シャッタ閉蓋レバー183は、上記ディスクホルダ118内に挿入されていたディスクカートリッジ320,321がこのディスクホルダ118より前方側に抜き取られるとき、上記突起部187を上記シャッタ閉蓋孔308に嵌入係合させていることにより、該ディスクカートリッジ320,321の移動に応じて該シャッタ部材306,317を閉蓋させる。
【0128】
上記シャッタ部材306,317が閉蓋された後にさらに上記ディスクカートリッジ320,321が上記ディスクホルダ118より抜き取られると、上記シャッタ閉蓋レバー183は、上記捻りコイルバネ186の付勢力に抗して該ディスクホルダ118の外方側方向に回動され、上記突起部187を上記シャッタ閉蓋孔308より抜き取る。
【0129】
そして、このディスクホルダ118は、上記フローティングシャーシ70上に互いに平行となされて相対向して立設された左右一対の側壁部1,2間に配設されている。また、このディスクホルダ118は、上記光学ピックアップ装置65と上記磁気ヘッド222との間に位置して配設されている。
【0130】
上記ディスクホルダ118は、左右両側縁部に、それぞれ前後一対の倣いピン120,121、120,121を有している。そして、上記各側壁部1,2には、それぞれ前後一対のガイドスリット72,73、72,73が形成されている。これらガイドスリット72,73、72,73は、上下方向に直線状に形成されている。上記各倣いピン120,121、120,121は、上記各ガイドスリット72,73、72,73に対応して挿通されている。
【0131】
すなわち、上記ディスクホルダ118は、上記各倣いピン120,121、120,121を上記各ガイドスリット72,73、72,73内で移動させる範囲で、上下方向に移動可能となっている。
【0132】
そして、上記各側壁部1,2の外側側には、左右一対のカム板86,87が取り付けられている。これらカム板86,87は、上記各側壁部1,2の外側面部より外方側に向けて突設された複数の支持爪74,75,76により、それぞれ上下縁部を支持され、上記ディスクホルダ118の上記ベースユニット114に対する接離方向に直交する方向、すなわち、前後方向に移動操作可能となされている。
【0133】
上記各カム板86,87は、上縁部の後方側部分にそれぞれラックギヤ部97,89を有している。これらラックギヤ部97,89には、左右一対のピニオンギヤ21,22が対応して噛合している。これらピニオンギヤ21,22は、上記各側壁部1,2間に差し渡されて回転可能に支持された支軸20の両端側に固定して取り付けられている。すなわち、上記各カム板86,87は、上記各ピニオンギヤ21,22及び上記支軸20を介して、互いの移動を同期させられている。
【0134】
また、上記各カム板86,87は、他側側のカム板87と上記側壁部1との間に張架された引っ張りコイルバネ94により、図1中矢印Bで示すように、前方側方向に弾性付勢されている。
【0135】
そして、上記各カム板86,87のそれぞれには、図149に示すように、これらカム板86,87の移動操作可能な方向に対して傾斜した前後一対のカム溝95,96が形成されている。これらカム溝95,96には、上記各倣いピン120,121が対応して挿通されている。これら倣いピン120,121は、上記カム板86,87の前後方向への移動に伴い、上記各カム溝95,96に倣わせられて、上下方向に移動操作される。
【0136】
上記カム溝95,96は、前方側部分及び後方側部分に水平部を有し、これら水平部分の間の部分が、後方部が前方部より上方側となるように傾斜されている。すなわち、上記ディスクホルダ118は、上記各カム板86,87が前方側に移動されることにより、上方側に移動され、図164及び図165に示すように、上記ベースユニット114より上方側に離間されたリリース位置となされ、該各カム板86,87が後方側に移動されることにより、下方側に移動され、図170及び図171に示すように、上記ベースユニット114に近接されたチャッキング位置となされる。
【0137】
上記ディスクホルダ118が上記チャッキング位置となされると、このディスクホルダ118に保持されたディスクカートリッジ320,321は、上記ベースユニット114に装着される。また、上記ディスクホルダ118が上記リリース位置となされているとき、このディスクホルダ118の前端部が上記ストッカガイド41の後方側開口部45に対向しており、このディスクホルダ118に保持されたディスクカートリッジ320,321は、該後方側開口部45を介して上記ディスクストッカ62内に亘る移動が可能となっている。
【0138】
上記各カム板86,87には、上記各カム溝95,96の上縁部分に臨んで設けられた弾性部材となるバネ部材99,100が取り付けられている。これらバネ部材99,100は、金属材料により針金状に形成され、上記カム板86,87に対して、上記各カム溝95,96に対応して取り付けられている。
【0139】
上記各バネ部材99,100は、上記カム溝95,96の前方側の水平部に沿う略々直線状の部分を有する略々円環状に屈曲されている。これらバネ部材99,100は、図149、図152及び図153に示すように、上記直線状部分の近傍となる一端側を、上記カム板86,87に設けられた係合部227に係合されるとともに、他端側を、該カム板86,87に設けられた掛止突起228,229に掛止されることにより、該カム板86,87に取り付けられている。
【0140】
上記各バネ部材99,100は、図150に示すように、上記カム板86,87が後方側に移動操作され、これらカム板86,87が上記カム溝95,96及び上記各倣いピン120,121を介して上記ディスクホルダ118を上記ベースユニット114に近接する方向に移動させたとき、すなわち、該各倣いピン120,121が上記各カム溝95,96の前方側に水平部内に進入したとき、該各倣いピン120,121を下方側に押圧する。上記各バネ部材99,100は、このように上記各倣いピン120,121を下方側に押圧することにより、上記ディスクホルダ118に保持されたディスクカートリッジ320,321を上記ベースユニット114に対して押圧支持する。
【0141】
なお、上記各弾性部材は、合成樹脂材料により形成することとし、図151に示すように、合成樹脂材料により形成される上記各カム板86,87に対して一体的に形成することとしてもよい。この場合には、上記各弾性部材であるバネ部99a,100aは、基端側を上記カム板86,87に支持され、遊端としている先端側を上記各カム溝95,96の前方側の水平部の上縁部に沿わせている。そして、上記各バネ部99a,100aの先端側部分の上側部には、上記カム板86,87に設けられた当接突起228aに対向する突起229aが設けられている。これら当接突起228a及び突起229aは、互いに当接することにより、上記各バネ部99a,100aの過度の変位による塑性変形や破損を防止するものである。
【0142】
上記ディスクホルダ118の上面部には、ロック板77が、前後方向にスライド可能に取り付けられている。このロック板77は、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ320の磁気ヘッド用開口部323を上方側に臨ませるための開口部を覆うことなく、上記ディスクホルダ118の上面部上に配設されている。
【0143】
このロック板77には、前後方向に形成された複数のスリット78を有し、これらスリット78に上記ディスクホルダ118上に突設された複数の支持片58を対応して挿通させることにより、該ディスクホルダ118上に支持されている。
【0144】
このロック板77の前端縁には、上方側に向けて壁部が立設されている。この壁部には、左右一対のロック孔68,68が穿設されている。これらロック孔68,68には、上記ロック板77が上記ディスクホルダ118上を前方側にスライドされたとき、図165に示すように、上記ストッカガイド41の後面部に突設された上記一対のロックピン47,47が対応して嵌合される。
【0145】
上記各ロックピン47,47は、先端側がテーパ状に縮径されており、上記フローティングシャーシ70が上記ダンパ69の変形により上記ベースシャーシ10に対して移動していても、上記ロック板77を呼び込んで上記各ロック孔68,68に嵌合する。このように、上記各ロックピン47,47が上記各ロック孔68,68に嵌合することにより、上記ダンパ69の変形が矯正され、上記ディスクホルダ118は、上記ストッカガイド41を基準とする所定の位置に位置決めされる。
【0146】
上記ロック板77の前方部分の両側側には、左右一対のバネ掛止孔67,67が形成されている。一側側のバネ掛止孔67と一側側のカム板86のバネ掛止孔との間には、引っ張りコイルバネ93が張架されている。一側側のカム板86のバネ掛止孔は、このカム板86のより上記ベースユニット114側に突設された突片部98の先端側に形成されている。この突片部98は、一側側の側壁部2に前後方向に形成されたスリット71を介して、この側壁部2よりも上記ベースユニット114側に進入されている。
【0147】
また、他側側のバネ掛止孔67と他側側のカム板87のバネ掛止孔との間には、引っ張りコイルバネ79が張架されている。他側側のカム板87のバネ掛止孔は、このカム板87のより上記ベースユニット114側に突設された突片部92の先端側に形成されている。この突片部92は、他側側の側壁部1に前後方向に形成されたスリット71を介して、この側壁部1よりも上記ベースユニット114側に進入されている。
【0148】
すなわち、上記ロック板77は、上記各カム板86,87が後方側に移動されたときには、上記各引っ張りコイルバネ93,79に付勢されて、図1中矢印Aで示すように、後方側にスライドされ、図166乃至図171に示すように、上記ストッカガイド41から離間する。
【0149】
そして、上記ロック板77は、上記各カム板86,87が前方側に移動されたときには、上記各突片部98,92により両側部分を前方側にむけて押圧され、前方側にスライドされる。
【0150】
ところで、上記ヘッドアーム124の後方側に延在された当接片224の上方側には、上記各ピニオンギヤ21,22が両端側に取り付けられている支軸20に回転可能に支持されたヘッド操作部材122が位置している。このヘッド操作部材122は、後方側部分より下方側に向けて突設された操作突片部125を上記当接片224上に臨ませ、前方側部分を上記スリット71の後端側部分に臨ませている。
【0151】
また、上記ヘッド操作部材122は、上記支軸20に巻き掛けられた捻りコイルバネ123により、図1中矢印Cで示すように、上記操作突片部125により上記当接片224を下方側に向けて押圧する方向に回動付勢されている。この捻りコイルバネ123の付勢力は、上記ヘッド操作部材122を介して、上記磁気ヘッド222を上記光学ピックアップ装置65より上方側に離間させている。
【0152】
そして、上記カム板86が後方側に移動されると、このカム板86の突片部98が上記ヘッド操作部材122の前方側部分を後方側に向けて押圧することにより、このヘッド操作部材122は、上記捻りコイルバネ123の付勢力に抗して回動され、上記当接片224に対する押圧を解除する。このとき、上記磁気ヘッド222は、下方側に移動され、上記光学ピックアップ装置65に対して近接される。
【0153】
また、上記他側側のカム板87には、このカム板87の後方側に位置して、被押圧片88が、上記ベースユニット114に向けて突設されている。この被押圧片88は、他側側の側壁部1の後方側部分に前後方向に形成されたスリット80を介して、この側壁部1より上記ベースユニット114側に進入されている。
【0154】
そして、上記各カム板86,87は、後述する後側搬送装置を駆動させるためのローディングモータ14の駆動力により、動力伝達機構を介して、前後方向に移動操作される。
【0155】
〔7〕搬送装置の構成
(7−1)前側搬送装置(図27、図47乃至図100、図132、図133、図154乃至図163)
前側搬送装置48は、搬送部材、すなわち、前側搬送部材を有して構成される。この前側搬送部材は、第1の搬送部材と第2の搬送部材とにより構成される。
【0156】
上記第1の搬送部材は、図27に示すように、第1の検出部材となる第1の検出レバー129と、第2の検出部材となる第2の検出レバー128とにより構成されている。
【0157】
そして、上記第2の搬送部材は、ストッパ部材となるストッパレバー201により構成されている。
【0158】
この前側搬送装置は、上記ディスクカートリッジ320,321の一側面部分の被係合凹部312に係合して、このディスクカートリッジ320,321をこのディスクカートリッジ320,321の主面部及び該側面部に沿う方向、すなわち、前後方向に搬送する装置である。
【0159】
この前側搬送装置は、互いに平行となされて支持される上板部133及び下板部134を有し、これら上板部133及び下板部134間に、上記各検出レバー129,128及び上記ストッパレバー201を移動可能に支持して構成されている。
【0160】
上記上板部133及び下板部134は、締結板219により、互いに平行に相対向した状態に保持される。この締結板219は、図78乃至図81に示すように、金属板より屈曲形成されており、上記上板部133及び下板部134の前後両端部を支持するための支持片部221,221を有している。
【0161】
上記上板部133は、図66乃至図68に示すように、前後両端部に上記締結板219に係合するための係合爪部213,213を有している。また、この上板部133は、ガイド溝135及び一条のカム溝(136,137,138)を有している。
【0162】
上記下板部134は、図69乃至図73に示すように、前後両端部に上記締結板219に係合するための係合爪部215,215を有している。また、この上板部133は、ガイド溝150及び一条のカム溝(151,152,153)を有している。
【0163】
この前側搬送装置は、上記ストッカガイド41の一側部に取り付けられることにより、このストッカガイド41の透孔46及び上記ディスクストッカ62の搬送用透孔部103を介して、該ディスクストッカ62に挿入されたディスクカートリッジ320,31の一側面部に対向する位置に配設されている。
【0164】
上記上板部133及び下板部134の間には、移動ブロック139が配設されている。この移動ブロック139は、図62乃至図65に示すように、複数のガイド片208,209,212,140を有し、これらガイド片208,209,212,140を上記各ガイド溝135,150に係合させることにより、上記上板部133及び上記下板部134間において前後方向に移動可能に支持されている。
【0165】
上記移動ブロック139は、図示しない駆動機構を介して、上記マイクロコンピュータ112により移動制御される。
【0166】
上記移動ブロック139には、上記第1及び第2の検出レバー129,128及び上記ストッパレバー210を回動可能に支持するための支軸130が設けられている。
【0167】
上記第1の検出レバー129は、図50乃至図52に示すように、基端側に支持孔145を有し、先端側に係合突起部147を有している。また、この第1の検出レバー129は、上面部に、押圧片149を有している。そして、この第1の検出レバー129は、下面部に、上記下板部134のカム溝(151,152,153)に係合するための倣い突起148を有している。この第1の検出レバー129は、上記支持孔145を上記移動ブロック139の支軸130に支持されることにより、上記係合突起部147を上記ストッカガイド41の内方側に向けて、該支軸130回りに回動可能となされている。この第1の検出レバー129は、先端側を後方に向けて支持されている。
【0168】
上記第2の検出レバー128は、図47乃至図49に示すように、基端側に支持孔143を有し、先端側に当接突起部144を有している。また、この第2の検出レバー128は、側面部に、上記第1の検出レバー129の押圧片149により押圧されるための被押圧部203を有している。この第2の検出レバー128は、上記支持孔143を上記移動ブロック139の支軸130に支持されることにより、上記当接突起部144を上記ストッカガイド41の内方側に向けて、該支軸130回りに回動可能となされている。この第2の検出レバー128は、先端側を後方に向け、上記第1の検出レバー129に重ねられて支持されている。
【0169】
この第2の検出レバー128の当接突起部144と上記第1の検出レバー129の係合突起部147とは、上下に重ねられている。
【0170】
上記第1の検出レバー129が上記係合突起部147を上記ストッカガイド41より退出させる方向に回動されると、この第1の検出レバー129の上記押圧片149は、上記第2の検出レバー128の被押圧部203を押圧し、該第2の検出レバー128を、該第1の検出レバー129に追従させて回動させる。
【0171】
そして、上記第2の検出レバー128が上記当接突起部144を上記ストッカガイド41より退出させる方向に回動されるときには、この第2の検出レバー128は、上記被押圧部203を上記押圧片149より離間させ、上記第1の検出レバー129とは無関係に単独で回動する。
【0172】
上記ストッパレバー201は、基端側に支持部141を有し、先端側に鈎状のストッパ片部49を有している。また、このストッパレバー201は、上面部に、上記上板部133のカム溝(136,137,138)に係合するための倣い突起142を有している。このストッパレバー201は、上記支持部141を上記移動ブロック139の支軸130に支持されることにより、上記ストッパ片部49を上記ストッカガイド41の内方側に向けて、該支軸130回りに回動可能となされている。
【0173】
上記ストッパ片部49は、上記各検出レバー129,128の係合突起部147及び当接突起部144よりも、後方側、すなわち、上記支軸130からより離れた位置に位置している。
【0174】
上記移動ブロック139が前後方向に移動操作されると、上記各検出レバー129,128及び上記ストッパればー201は、互いの位置関係を維持したまま、該移動ブロック139に追従して移動される。
【0175】
このとき、上記第1の検出レバー129は、上記倣い突起148を上記下板部134のカム溝(151,152,153)に係合させて倣わされているため、図97に示すように、前方側に移動され、該倣い突起148を該カム溝の前方側部分151に係合させているときには、上記係合突起部147を上記ストッカガイド41内より外方側に退出させる。このとき、上記係合突起部147は、上記ストッカガイド41の透孔46の前端縁よりも前方側に移動している。また、このとき、上記第2の検出レバー128は、上記第1の検出レバー129に追従して回動される。
【0176】
そして、上記第1の検出レバー129は、図82に示すように、初期位置である中途部に位置するとき、上記倣い突起148を上記カム溝の拡幅部分152に係合させており、上記係合突起部147を上記ストッカガイド41内に進入させているとともに、該倣い突起148が該カム溝の拡幅部分152内で移動可能な範囲において、該係合突起部147を後退させる方向への回動が可能となっている。このときも、上記第2の検出レバー128は、上記第1の検出レバー129が上記係合突起部147を後退させる方向へ回動されたときは、この第1の検出レバー129に追従して回動される。
上記第1の検出レバー129は、図86乃至図89に示すように、上記初期位置よりも後方側に移動されたとき、上記倣い突起148を上記カム溝の後方側部分153に係合させており、上記係合突起部147を上記ストッカガイド41内に進入させている。
【0177】
そして、上記第1の検出レバー129は、図90に示すように、上記倣い突起148が上記カム溝の後端部に至るまで後方側に移動されると、該倣い突起148を上記カム溝の後端部に連設された透孔154内に進入させており、上記係合突起部147を上記ストッカガイド41内に進入させる位置と該係合突起部147を該ストッカガイド41より退出させる位置とに亘って、回動可能となる。
【0178】
上記下板部134の上面部及び上記上板部133の下面部には、後方側に位置して、互いに同軸状の支軸155,131が突設されている。これら支軸155,131には、操作レバー127が回動可能に取り付けられている。この操作レバー127は、図示しない駆動機構を介して、上記マイクロコンピュータ112により回動操作される。この操作レバー127は、図74乃至図77に示すように、基端側に支持孔156を有し、この支持孔156に上記各支軸155,131を挿通させている。この操作レバー127は、先端側に、先端方向に向けて開放された係合凹部157を有し、この先端側を前方側に向けている。
【0179】
上記第1の検出レバー129は、図90に示すように、上記倣い突起148を上記透孔154内に進入させたとき、この倣い突起148を上記操作レバー127の係合凹部157内に進入させる。すなわち、このとき、上記第1の検出レバー129は、上記操作レバー127を介して、上記マイクロコンピュータ112により回動操作される。
【0180】
また、上記ストッパレバー201は、上記倣い突起142を上記上板部133のカム溝(136,137,138)に係合させて倣わされているため、図97に示すように、前方側に移動され、該倣い突起142を該カム溝の前方側部分138に係合させているときには、上記ストッパ片部49を上記ストッカガイド41内に進入させている。このとき、上記ストッパ片部49は、上記ストッカガイド41の透孔46の前端縁の近傍に移動している。
【0181】
そして、上記ストッパレバー201は、図82に示すように、初期位置である中途部に位置するとき、依然として上記倣い突起142を上記カム溝の前方側部分138に係合させており、上記ストッパ片部49を上記ストッカガイド41内に進入させている。
【0182】
上記ストッパレバー201は、図86乃至図89に示すように、上記初期位置よりも後方側に移動されるとき、上記倣い突起142を上記カム溝の中途部である傾斜部分137を経て後方側部分136に係合させることにより回動され、上記ストッパ片部49を上記ストッカガイド41内より退出させる。このとき、上記ストッパ片部49は、上記ストッカガイド41の透孔46の後端縁よりも後方側に移動している。
【0183】
この前側搬送装置は、上記昇降装置が上記ディスクストッカ62を昇降させることによってこのディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,321のうちの側面部が対向されることとなるディスクカートリッジ320,321を、このディスクストッカ62内よりこのディスクストッカ62の前方側外方までに亘って移動操作する。
【0184】
すなわち、上記第1の検出部材129は、上記搬送用透孔部103を介して該ディスクストッカ62内に対して上記係合突起部147を進入させているとき、該搬送用透孔部103を介してこのディスクストッカ62内のディスクカートリッジ320,321の被係合凹部312に係合し、このディスクカートリッジ320,321を前後方向に搬送する。
【0185】
そして、上記ストッパレバー201は、図95に示すように、上記搬送用透孔部103を介して上記ディスクストッカ62内に対して上記ストッパ片部49を進入させているとき、このストッパ片部46をこのディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,321の後方側に向いた端面部、すなわち、このディスクカートリッジ320,321の前面部に対向させる。
【0186】
そして、このストッパレバー201は、上記第1の検出レバー129と同期して前方側に移動されると、上記ディスクカートリッジ320,321の前面部を前方側に向けて押圧し、該ディスクカートリッジ320,321を上記ディスクストッカ62の前方外方側に向けて搬送する。
【0187】
上記第1の検出レバー129は、上記ディスクカートリッジ320,321を前方側に搬送しつつ上記係合突起部147が上記搬送用透孔部103の前縁部に至ったときには、該係合突起部147を上記ディスクストッカ62の外方側に退避させる。そのため、上記ストッパレバー201は、図96及び図97に示すように、上記第1の検出レバー129が上記係合突起部147をディスクストッカ62の外方に退避させた後、さらに、上記ストッパ片部49が上記搬送用透孔部103の前縁部に至るまで、上記ディスクカートリッジ320,321を前方側に搬送する。
【0188】
上記各検出レバー129,128及び上記ストッパレバー201は、上記昇降装置が上記ディスクストッカ62を昇降操作するときには、上記マイクロコンピュータ112により移動操作及び回動操作されることにより、図90に示すように、上記係合突起部147、上記当接突起部144及び上記ストッパ片部49を該ディスクストッカ62及びこのディスクストッカ62に保持されたディスクカートリッジ320,321に接触させない退避位置となされる。
【0189】
そして、上記下板部134の下面部には、上記第1及び第2の検出レバー129,128の上記ディスクストッカ62に対する位置を検出する位置検出手段が配設されている。この位置検出手段は、上記下板部134の下面部に下方に向けて突設された支軸167により回動可能に支持された第1の伝達レバー161と、該支軸167により該第1の伝達レバー161に対して同軸状に回転可能に支持された第2の伝達レバー158とを有している。
【0190】
上記第1の伝達レバー161は、基端側に支持部163を有し、先端側に第1の押圧部162を有しており、この先端側を後方側に向けて、上記支軸167により回動可能に支持されている。
【0191】
また、上記第2の伝達レバー158は、基端側に支持部160を有し、先端側に第2の押圧部159を有しており、この先端側を後方側に向けて、上記支軸167により回動可能に支持されている。
【0192】
上記第1の押圧部162と第2の押圧部159とは、上記下板部134のカム溝の拡幅部152の近傍に形成された透孔170を介して、この下板部134の上方側に突出されており、互いに上下方向に配列されている。これら第1及び第2の押圧部162,159は、上記初期位置にある上記各検出レバー129,128の外側側に位置している。
【0193】
そして、上記各伝達レバー161,158は、上記下板部134の下面部に突設された軸部168に支持された捻りコイルバネ164の両側側のアーム部165,166により、それぞれ独立的に、上記各押圧部162,159を上記ストッカガイド41側、すなわち、上記初期位置にある上記各検出レバー129,128側に移動させる方向に回動付勢されている。すなわち、上記各検出レバー129,128は、上記初期位置にあるときには、上記各伝達レバー161,158を介して、上記捻りコイルバネ164により、上記係合突起部147及び当接突起部144を上記ディスクストッカ62内に進入させる方向に回動付勢される。
【0194】
そして、上記各伝達レバー161,158の外側側には、これら各伝達レバー161,158に対応した第1及び第2の押圧スイッチ116,117が配設されている。これら押圧スイッチ116,117は、基板50上に取り付けられ、この基板50が、上記下板部134の下面部に突設された一対の保持爪216,216により保持されることによって、上記各伝達レバー161,158の外側側に配設される。
【0195】
これら伝達レバー161,158及び各押圧スイッチ116,117は、上記各検出レバー129,128の回動位置を検出する検出手段を構成している。
【0196】
上記各押圧スイッチ116,117は、図132に示すように、一端側より、抵抗を介して、基準電圧VCCが印加され、他端側が接地されている。そして、上記第1の伝達レバー161に対応された第1の押圧スイッチ116(図132中SW23)の一端側の電位は、第1の出力VC1として、上記マイクロコンピュータ112に送られる。また、上記第2の伝達レバー158に対応された第2の押圧スイッチ117(図132中SW24)の一端側の電位は、第2の出力VC2として、上記マイクロコンピュータ112に送られる。
【0197】
上記このマイクロコンピュータ112は、上記位置検出手段により検出される各出力VC1,VC2に基づき、上記第1及び第2の検出レバー129,128の回動位置を検知し、上記ディスクストッカ62に対する上記ディスクカートリッジ320,321の挿入状態を判別する判別手段となる。
【0198】
上記ディスクストッカ62に対して、上記ディスクカートリッジ320,321が正規の方向となされて挿入されたとき、上記1の検出レバー129は、このディスクカートリッジ320,321の搬送用凹部となる被係合凹部312に上記係合突起部147を嵌入させる。
【0199】
そして、このとき、上記第2の検出レバー128は、上記ディスクカートリッジ320,321の側面部であって該ディスクカートリッジ320,321の上記ディスクストッカ62への挿入時の上記被係合凹部312の移動軌跡から外れた位置、すなわち、この被係合凹部312よりも上方側の側面部に上記当接突起部144を当接させる。
【0200】
したがって、上記マイクロコンピュータ112は、図133に示すように、上記各出力VC1,VC2がともに“L”レベル(図133中の区間「イ」)であるときから、各出力VC1,VC2がともに“H”レベルになった(図133中の区間「ロ」、「ハ」)とき、すなわち、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動されたときの後、数秒(例えば5秒程度)以内に、該第1の出力VC1のみが“L”レベルになった(図133中の区間「ニ」)場合、すなわち、該第1の検出レバー129のみが該ディスクストッカ62の内方側に向けて移動した場合に、上記ディスクカートリッジ320,321が該ディスクストッカ62に対して正規の方向に挿入されたと判別する。
【0201】
上記ストッパ部材201は、上記ディスクカートリッジ320,321が上記ディスクストッカ62に対して正規の方向に挿入され上記第1の検出レバー129の係合突起部147が上記被係合凹部312に嵌入したときに、このディスクカートリッジ320,321の該ディスクストッカ62への挿入方向の移動を停止させる。このとき、すなわち、図133中の区間「ニ」の時間を確実に確保することにより、上記マイクロコンピュータ112による判別が正確に行われる。
【0202】
上記マイクロコンピュータ112は、上記ディスクカートリッジ320,321が上記ディスクストッカ62に対して正規の方向に挿入されたことが判別されると、上記移動ブロック139を後方側に移動操作し、図82乃至図図89に示すように、上記第1の検出レバー129の係合突起部147を介して、このディスクカートリッジ320,321を該ディスクストッカ62内に搬入し、その後、図90に示すように、該係合突起部147を該ディスクストッカ62より退出させる。
【0203】
また、上記ディスクストッカ62内のディスクカートリッジ320,321をこのディスクストッカ62より前方側に搬出させるときには、図91乃至97に示すように、上記移動ブロック139を前方側に移動させ、上記第1の検出レバー129及び上記ストッパレバー201を介して、該ディスクカートリッジ320,321を前方側に搬送する。
【0204】
そして、上記マイクロコンピュータ112は、上記第1の検出レバー129の係合突起部147が上記ディスクストッカ62の外方側に退出された後、さらに、上記ストッパレバー201のストッパ片部49により上記ディスクカートリッジ320,321を押圧して移動させ、次に、図98乃至図100に示すように、上記移動ブロック139を上記初期位置に復帰させる。
【0205】
この前側搬送装置においては、図41に示すように、上記ディスクストッカ62の側面部に形成された上記搬送用透孔部103の長さをLとしたとき、上記ディスクカートリッジ320,321の搬送可能距離Lは、該搬送用透孔部103の長さLよりも長くなっている。
【0206】
これは、図181乃至図184に示すように、搬送レバー233,201を単一のものとした場合に、上記ディスクカートリッジ320,321の搬送可能距離LS1,LS2が上記搬送用透孔部103の長さLより上記搬送レバー233,201の先端側の幅W,Wを引いた長さより大きくなることがないのと異なり、長い距離に亘って、該ディスクカートリッジ320,321を搬送できることとなる。
【0207】
(7−2)後側搬送装置(図28、図146乃至図148、図154乃至図163)
上記後側搬送装置は、搬送部材、すなわち、後側搬送部材となる後側搬送レバー175を有している。
【0208】
この上記後側搬送レバー175は、上記前側搬送装置によって後方側、すなわち、上記ディスクストッカ62内に搬送されたディスクカートリッジ320,321の他側部に対向する位置に配設され、このディスクカートリッジ320,321の他側部の被係合凹部312に係合して、このディスクカートリッジ320,321をこのディスクカートリッジ320,321の主面部及び該側面部に沿う方向、すなわち、前後方向に搬送するものである。
【0209】
この後側搬送レバー175は、上記ディスクストッカ62に挿入された複数のディスクカートリッジ320,321のうち、このディスクストッカ62の切り欠き44に対応する位置となっているディスクカートリッジ320,321を、上記後方側開口部45を介して、該ディスクストッカ62の後方外方側とこのディスクストッカ62内とに亘って搬送する。
【0210】
この後側搬送レバー175は、図28に示すように、上記ディスクホルダ118内の他側側部分に前後方向にスライド可能に配設されたスライダ60上に、前後方向への移動及び回動が可能となされて配設されている。
【0211】
上記スライダ60は、上記ディスクホルダ118の側縁部に略々対応した長さの直線の棒状様に形成され、長手方向を前後方向となして、上記ディスクホルダ118に収納されている。
【0212】
このスライダ60は、上記ディスクホルダ118に収納された位置とこのディスクホルダ118の前方側に突出された位置とに亘って、移動可能となされている。
【0213】
上記後側搬送レバー175は、後端側に、互いに同軸状に上下方向に突設された上側支持ピン178及び下側支持ピン177を有している。そして、この後側搬送レバー175は、前端側の上面部に上側規制ピン174を有し、前端側の下面部に下側規制ピン176を有している。
【0214】
そして、上記後側搬送レバー175の先端側部分の側縁部には、上記ディスクホルダ118の内方側に向けて、係合爪62が突設されている。
【0215】
上記下側支持ピン177は、上記スライダ60の後方側部分に、前後方向に形成された支持溝181に嵌入されている。すなわち、この下側支持ピン177は、上記スライダ60に対して、上記支持溝181の長さに相当する距離だけ、前後方向に移動可能となっている。
【0216】
上記下側規制ピン176は、上記スライダ60の後方側部分であって上記支持溝181よりも前方側の位置に、前後方向に対して傾斜して形成された下側規制溝132に嵌入されている。
【0217】
上記後側搬送レバー175は、上記下側支持ピン177が上記支持溝181の前端側に位置するときには、図147及び図148に示すように、上記下側規制ピン176が上記下側規制溝132に位置規制されて上記ディスクホルダ118の内側側に移動されることにより、上記係合爪62を上記ディスクホルダ118の内方側に突出させる。
【0218】
そして、上記後側搬送レバー175は、上記下側支持ピン177が上記支持溝181の後端側に位置するときには、図146に示すように、上記下側規制ピン176が上記下側規制溝132に位置規制されて上記ディスクホルダ118の外側側に移動されることにより、上記係合爪62を上記ディスクホルダ118内より退出させる。
【0219】
上記上側支持ピン178は、上記ディスクホルダ118内の天井部分に形成されたガイド溝172に嵌入されている。このガイド溝172は、上記ディスクホルダ118の前後方向に、このディスクホルダ118の前端側より後端側までに亘って、略々このディスクホルダ118の前後長に等しい長さを有して直線状に形成されている。このガイド溝172は、前後の端部が閉塞されている。
【0220】
上記上側規制ピン174は、上記ディスクホルダ118内の天井部分に形成された上側規制溝171に嵌入されている。この上側規制溝171は、上記ガイド溝172と略々同一の長さを有して、このガイド溝172に平行に形成されている。この上側規制溝171は、前方側の端部近傍が、上記後側搬送部材175の上記係合爪62を上記ディスクホルダ118内より退出させる方向の回動を可能とする方向に拡幅された拡幅部173となされている。
【0221】
上記スライダ60の上面部には、ラックギヤ部61が、このスライダ60の前端側より後端側に亘って形成されている。このラックギヤ部61は、上記ディスクホルダ118の他側側部分の上面部前方側に位置するスリット57を介して、一部を上方側に臨ませている。
【0222】
上記スライダ60が前方側にスライドされているときには、図146、図154乃至図159に示すように、上記上側支持ピン178が上記ガイド溝172の前端側に位置するとともに、上記下側支持ピン177が上記支持溝181の後端側に位置するので、上記後側搬送レバー175は、上記下側規制ピン176を上記下側規制溝132に位置規制され、上記係合爪62を上記ディスクホルダ118内より退出させている。
【0223】
そして、上記スライダ60が後方側にスライドし始めると、図147、図160及び図161に示すように、この後側搬送レバー175は、上記上側規制ピン174が上記上側規制溝171の拡幅部173により保持されるために後方側に移動できないため、上記下側規制ピン186を上記下側規制溝132の傾斜部に倣わされて移動され、上記係合爪62を上記ディスクホルダ118内に突出させる方向に回動操作される。また、上記下側支持ピン177には、上記支持溝181の前端側が接近する。
【0224】
このとき、上記係合爪62は、上記ストッカガイド41内に切り欠き44を介して進入し、このストッカガイド41内のディスクカートリッジ320,321の被係合凹部312に嵌入係合する。
【0225】
さらに、上記スライダ60が後方側にスライドされると、図148、図162及び図163に示すように、この後側搬送レバー175は、上記上側規制ピン174に対する上記上側規制溝171の拡幅部173による保持が解除されるため、後方側への移動が可能となる。また、上記下側支持ピン177は、上記支持溝181の前端側に位置することとなる。したがって、上記後側搬送レバー175は、上記係合爪62を上記ディスクホルダ118の内方側に突出させた状態のままで、上記上側支持ピン178を上記ガイド溝172に沿わせ、上記上側規制ピン174を上記上側規制溝171に沿わせて、後方側に移動される。
【0226】
このとき、上記ディスクカートリッジ320,321は、上記ストッカガイド41の後方側開口部45を介してこのストッカガイド41より後方側に搬出され、上記ディスクホルダ118内に搬入される。
【0227】
上記スライダ60が後方側より前方側にスライドされるときには、上述の順序とは逆に、上記ディスクカートリッジ320,321は、上記ディスクホルダ118内より上記後側搬送レバー175により前方側に搬送され、上記ストッカガイド41内に戻される。そして、上記ディスクカートリッジ320,321が上記ストッカガイド41内に戻った後に、さらに、上記スライダ60が前方側にスライドされると、上記後側搬送レバー175は、回動操作され、上記係合爪62を該ディスクカートリッジ320,321の被係合凹部312より抜き取る。
【0228】
この後側搬送装置においては、上記前側搬送装置において係合突起部147が嵌入係合する一側側の被係合凹部312の反対側の被係合凹部312に係合爪62を嵌入係合させる。そのため、図187に示すように、前側搬送装置の搬送レバー129と後側搬送装置の搬送レバー175とをディスクカートリッジ320,321に対する同一の側に設けた場合のように、これら搬送レバー129,175間の前後方向の距離を確保する必要がなく、装置構成の小型化を図ることができる。
【0229】
上記スライダ60には、上記後側搬送レバー175に連動して移動される閉鎖部材63が取り付けられている。
【0230】
この閉鎖部材63は、上記後側搬送レバー175が上記ディスクカートリッジ320,321を上記ストッカガイド41内に搬送したときには、図165に示すように、ディスクディスクホルダ118の前端部分に位置し、このストッカガイド41の後方側開口部45を閉鎖する。このとき、上記閉鎖部材63は、上記後方側開口部45を上記ディスクカートリッジ320,321が通過することを阻止する。
【0231】
また、上記閉鎖部材63は、上記後側搬送レバー175が上記ディスクカートリッジ320,321を上記ストッカガイド41内より後方側に搬送するときには、図167に示すように、ディスクディスクホルダ118内を該後側搬送レバー175に同期して後方側向けて移動し、該ディスクカートリッジ320,321の移動を阻止することがない。
【0232】
この閉鎖レバー63は、上記スライダ60に追従して移動操作されるため、例えば、図188に示すように、上記ストッカガイド41の後壁部に回動可能な蓋体243を設けてこの蓋体243を上記スライダ60のスライドに同期させて回動操作する構成よりも、制御が容易である。
【0233】
(7−3)動力伝達機構(図3、図4、図7、図164乃至図171)
上記ディスクホルダ118内のスライダ60及び該ディスクホルダ118を昇降操作するための上記一対のカム板86,87は、他側側の側壁部1に取り付けられたローディングモータ14の駆動力により、移動操作される。このローディングモータ14は、上記マイクロコンピュータ112により制御されて回転駆動する。
【0234】
上記ローディングモータ14の駆動軸には、駆動プーリ15が取り付けられている。この駆動プーリ15には、無端駆動ベルト16が卷き掛けられている。この無端駆動ベルト16は、上記側壁部1に回転可能に配設された従動プーリ17に卷き掛けられている。すなわち、この従動プーリ17は、上記ローディングモータ14により回転操作される。この従動プーリ17には、第1の伝達ギヤ197が一体的に同軸に取り付けられている。
【0235】
上記第1の伝達ギヤ197は、上記側壁部1に回転可能に支持された第2の伝達ギヤ81に噛合している。この第2の伝達ギヤ81には、この第2の伝達ギヤ81よりも小径の第3の伝達ギヤ198が一体的に同軸に取り付けられている。
【0236】
上記第3の伝達ギヤ198は、上記側壁部1に回転可能に支持された第4の伝達ギヤ82に噛合している。この第4の伝達ギヤ82には、この第4の伝達ギヤ82よりも小径の第5の伝達ギヤ199が一体的に同軸に取り付けられている。
【0237】
上記第5の伝達ギヤ199は、上記側壁部1に回転可能に支持された第6の伝達ギヤ83に噛合している。この第6の伝達ギヤ83には、この第6の伝達ギヤ83よりも小径の第7の伝達ギヤ85が一体的に同軸に取り付けられている。
【0238】
上記第7の伝達ギヤ85は、上記側壁部1を貫通して配設されている。この第7の伝達ギヤ85は、上記側壁部1の外側側において、この側壁部1に回転可能に支持された第8の伝達ギヤ190に噛合するとともに、該側壁部1の内側側において、この側壁部1に回転可能に支持された第9の伝達ギヤ84に噛合している。
【0239】
初期状態において、上記第8の伝達ギヤ190は、上記側壁部1の外側部に配設されたカム板87の上縁部に形成された欠歯部91に対向している。また、この初期状態において、上記第9の伝達ギヤ84は、上記スリット57を介して、上記スライダ60のラックギヤ部61に噛合している。この初期状態においては、図82及び図164に示すように、上記カム板87は前方側に位置しており、上記スライダ60は前方側にスライドされている。
【0240】
この初期状態において、上記ローディングモータ14が回転駆動されると、まず、上記スライダ60が後方側にスライドされる。
【0241】
そして、このスライダ60は、上記ディスクカートリッジ320,321を上記ディスクホルダ118内に搬入する位置まで後方側にスライドされると、このスライダ60の上面部に形成された押圧片180により、上記被押圧片88を後方側に押圧し、上記カム板87を後方側に移動させる。
【0242】
上記被押圧片88は、図7に示すように、先端側が屈曲されて被押圧部189となされており、この被押圧部189を、上記ディスクホルダ118の後方側に形成されたスリット59を介して、このディスクホルダ118内に進入させている。
【0243】
上記カム板87が上記スライダ60により後方側に移動されると、上記第8の伝達ギヤ190は、上記カム板87の上縁部の上記欠歯部91よりも前方側の部分に形成されたラックギヤ部90に噛合する。したがって、上記カム板87は、上記ローディングモータ14の駆動力により、後方側に移動操作されることとなる。一方のカム板87が移動操作されると、上記一対のピニオンギヤ21,22を介して、他方のカム板86も同期して移動される。
【0244】
上記各カム板86,87が後方側に移動されることにより、上記ディスクホルダ118は、下方側に移動され、上記ベースユニット114に接近する。このとき、上記スライダ60のラックギヤ部61が上記第9の伝達ギヤ84より離間し、該スライダ60は、停止する。
【0245】
そして、上記ディスクカートリッジ320,321が上記ベースユニット114に装着されたとき、上記ローディングモータ14は停止される。
【0246】
上記ディスクカートリッジ320,321を上記ベースユニット114に装着させている状態において、上記ローディングモータ14が上述のローディング過程とは逆に回転駆動されると、まず、上記各カム板86,87が前方側に移動操作され、上記ディスクホルダ118が上方側に移動される。このとき、上記ディスクカートリッジ320,321は、上記ベースユニット114より取り外される。
【0247】
さらに、上記各カム板86,87が前方側に移動されて上記ディスクホルダ118が上昇されると、上記第8の伝達ギヤ190は、該カム板87の欠歯部91に対向することとなり、該各カム板86,87は、最前方側位置に至って停止する。
【0248】
このとき、上記第9の伝達ギヤ84が、上記スライダ60のラックギヤ部61に噛合し、このスライダ60を前方側に向けてスライドさせ始める。このスライダ60が最前方側位置に至ることにより、上記ディスクホルダ118内に挿入されていたディスクカートリッジ320,321は、上記ディスクストッカ62内に戻される。
【0249】
〔8〕ディスクチェンジャ装置の動作
(8−1)記録及び再生の動作(図82乃至図100、図154乃至図171)上述のように構成されたディスクチェンジャ装置においては、上記ディスクストッカ62内には、複数のディスクカートリッジ320,321を挿入させておくことができる。
【0250】
上記カートリッジスロット110より挿入操作されたディスクカートリッジ320,321は、図82乃至図90、図154乃至図159に示すように、上記前側搬送装置により、上記ディスクストッカ62内まで搬入される。
【0251】
そして、上記前面パネル部105上の各操作スイッチ106,107,108を操作することによって、上記昇降装置により上記ディスクストッカ62を昇降操作して、上記複数のディスクカートリッジ320,321より一のディスクカートリッジ320,321を選択することができる。
【0252】
選択されたディスクカートリッジ320,321は、図160乃至図163に示すように、上記後側搬送装置により上記ディスクホルダ118内に搬入され、さらに、図164乃至図171に示すように、上記ベースユニット114上に装着される。
【0253】
この状態において、上記記録ディスクに対する情報信号の記録または再生を行うことができる。
【0254】
なお、上記磁気ヘッド222の記録ディスクに対する昇降操作は、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ320の上記ベースユニット114への装着状態を維持したままで、上記各カム板86,87を前後方向に移動させることにより、行うことができる。
【0255】
上記再生専用上記カートリッジ321が上記ベースユニット114に装着されたときには、上記マイクロコンピュータ112は、装着されたのが再生専用ディスクカートリッジ321であることを検出し、上記磁気ヘッド222をこの再生専用ディスクカートリッジ321に対して降下させないように、上記各カム板86,87の位置を制御する。
【0256】
そして、記録モードまたは再生モードの終了後、上記ディスクカートリッジ320,321は、上述したように、上記後側搬送装置により、再び上記ディスクストッカ62内に戻される。
【0257】
(8−2)誤挿入の検出(図101乃至図131、図134乃至図137)
上記マイクロコンピュータ112は、上述したように、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動した後、該第1の検出レバー129のみが該ディスクストッカ62の内方側に向けて移動したときに、上記ディスクカートリッジ320,321が該ディスクストッカ62に対して正規の方向に挿入されたと判別する。
【0258】
したがって、上記マイクロコンピュータは、図101乃至図103に示すように、上記ディスクカートリッジ320,321が前後を逆として挿入する誤挿入が行われたときには、図104乃至図107に示すように、この誤挿入を検出し、該ディスクカートリッジ320,321をディスクストッカ62より排出する。この排出は、上記前側搬送装置によって行われる。
【0259】
このような誤挿入が行われたときには、上記各押圧スイッチ116,117よりの各出力VC1,VC2は、図134に示すように、ともに“H”レベルのままとなる。
【0260】
上記マイクロコンピュータ112は、各出力VC1,VC2がともに“H”レベルになった(図134中の区間「ハ」)とき、すなわち、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動されたときの後、数秒(例えば5秒程度)以内に、該第1の出力VC1が“L”レベルにならないことをもって、誤挿入と判別する。
【0261】
また、上記マイクロコンピュータは、図108乃至図111に示すように、上記ディスクカートリッジ320,321が裏返しとされて挿入する誤挿入が行われたときには、図112乃至図115に示すように、この誤挿入を検出し、該ディスクカートリッジ320,321をディスクストッカ62より排出する。
【0262】
このような誤挿入が行われたときには、上記各押圧スイッチ116,117よりの各出力VC1,VC2は、図135に示すように、ともに“H”レベルのままとなる。
【0263】
上記マイクロコンピュータ112は、各出力VC1,VC2がともに“H”レベルになった(図135中の区間「ハ」)とき、すなわち、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動されたときの後、数秒(例えば5秒程度)以内に、該第1の出力VC1が“L”レベルにならないことをもって、誤挿入と判別する。
【0264】
なお、ここで、上記第2の検出レバー128が上記第1の検出レバー129に追従することなく単独での回動が可能となっている場合には、上記各押圧スイッチ116,117よりの各出力VC1,VC2は、図136に示すように、ともに“H”レベルとなった後、第2の出力VC2のみが“L”レベルとなる。
【0265】
この場合でも、上記マイクロコンピュータ112は、各出力VC1,VC2がともに“H”レベルになったとき、すなわち、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動されたときの後、数秒(例えば5秒程度)以内に、該第1の出力VC1が“L”レベルにならないことをもって、誤挿入と判別する。
【0266】
また、上記マイクロコンピュータは、図116乃至図120、図124乃至図128に示すように、上記ディスクカートリッジ320,321が横向きとされて挿入する誤挿入が行われたときには、図121乃至図123、図129乃至図131に示すように、この誤挿入を検出し、該ディスクカートリッジ320,321をディスクストッカ62より排出する。
【0267】
このような誤挿入が行われたときには、上記各押圧スイッチ116,117よりの各出力VC1,VC2は、図137に示すように、ともに“H”レベルとなったり“L”レベルとなったりする。上記ディスクカートリッジ320,321は、横幅が前後長よりも長いので、横向きに挿入すると、上記ディスクストッカ62内において左右にガタが生じて、左右に無規則に移動することとなるからである。
【0268】
上記マイクロコンピュータ112は、各出力VC1,VC2がともに“H”レベルになったとき、すなわち、上記第1及び第2の検出レバー129,128がともに上記ディスクストッカ62の外方側に向けて移動されたときの後、数秒(例えば5秒程度)以内に、該第1の出力VC1のみが“L”レベルにならないこと(該第2の出力VC2が“H”レベルに維持されないこと)をもって、誤挿入と判別する。
【0269】
なお、上述のようなディスクストッカ62に対する誤挿入の防止を図185及び図186に示すように、移動可能に支持され該ディスクストッカ62に対して進退可能となされた誤挿入防止部材237,240により行うことが考えられる。
【0270】
しかし、この場合には、上記ディスクストッカ62を上記昇降装置により昇降させるときには、上記各誤挿入防止部材237,240を該ディスクストッカ62より退出させなければならないので制御が煩雑である。また、可動式の誤挿入防止部材は、機械的強度が低いため、誤挿入を確実に防止できない虞れがある。
【0271】
(8−3)連続記録及び連続再生(図189乃至図198)
上記昇降装置及び上記各搬送装置を制御するマイクロコンピュータ112は、図189乃至図193に示すように、上記ベースユニット114において第1のディスクカートリッジ320aに対する情報信号の記録が終了したとき、この第1のディスクカートリッジ320aを上記後側搬送装置により上記ディスクストッカ62内に搬送し、次に、上記昇降装置によりこの第1のディスクカートリッジ320aを上記前側搬送装置に側面部を対向させる位置に移動させ、さらに、該第1のディスクカートリッジ320aを該前側搬送装置により該ディスクストッカ62の前方側に排出させるとともに、このとき該後側搬送装置に側面部を対向させている第2のディスクカートリッジ320bをこの後側搬送装置により搬送して該ベースユニット114に装着させる。
【0272】
すなわち、このディスクチェンジャ装置は、音声信号をデジタル信号に変換して上記記録ディスクに書き込むように構成されたものであって、音声信号より変換したデジタル信号に信号圧縮処理を施した後、該記録ディスクに書き込むように構成されている。
【0273】
すなわち、このディスクチェンジャ装置においては、記録される音声信号の時間よりも、上記記録ディスク上に圧縮処理された信号の書き込みに要する時間の方が短い。また、再生時においては、再生される音声信号の時間よりも、上記記録ディスクより圧縮処理された信号の読み出しに要する時間の方が短い。
【0274】
したがって、このディスクチェンジャ装置においては、記録時には、上記音声信号より逐次的にデジタル変換された信号を一旦上記メモリ113に蓄え、このメモリ113より順次信号を読み出して信号圧縮処理を行う。また、再生時には、上記記録ディスクより圧縮処理された信号を断続的に読み出して伸長処理を施し、一旦上記メモリ113に蓄え、このメモリ113より逐次信号を読み出してアナログ変換を行う。
【0275】
したがって、このディスクチェンジャ装置においては、上記記録ディスクへの信号の書き込みは、上記メモリ113への信号の入力を連続させたままで、このメモリ113の容量に応じた時間だけ、中断することができる。
【0276】
また、このディスクチェンジャ装置においては、上記記録ディスクよりの信号の読み出しが上記メモリ113の容量に応じた時間だけ中断しても、この半導体メモリよりの信号の出力を連続させることができる。
【0277】
すなわち、このディスクチェンジャ装置においては、第1のディスクカートリッジに対して信号の書き込みを行いこの第1のディスクカートリッジの記録容量の限界までの書き込みが終了したとき、この第1のディスクカートリッジを直ちに第2のディスクカートリッジに交換してこの第2のディスクカートリッジへの信号の書き込みを開始するので、連続的な録音を行うことができる。
【0278】
同様に、このディスクチェンジャ装置においては、複数のディスクカートリッジに亘って連続的な再生を行うことができる。
【0279】
上記メモリ113は、記録ディスクへの信号の書き込みまたは読み出しが中断される間、すなわち、上記第1のディスクカートリッジ320aへの信号の書き込み(読み出し)の終了時から、この第1のディスクカートリッジ320aを上記ベースユニット114より排出し、上記第2のディスクカートリッジ320bが該ベースユニット114に装着されて信号の書き込み(読み出し)が開始される時までの間の音声信号を蓄えられるだけの容量を有している。
【0280】
このディスクチェンジャ装置においては、図189に示すように、ディスクストッカ62により複数のディスクカートリッジが積層状として保持されている。まず、図190に示すように、上記第1のディスクカートリッジ320aが、上記ディスクホルダ118内に搬入され、上記ベースユニット114上に位置される。そして、この第1のディスクカートリッジ320aは、図191に示すように、上記ベースユニット114に装着され、信号の記録を行われる。
【0281】
そして、上記第1のディスクカートリッジ320aは、図189に示すように、上記ディスクストッカ62に戻される。次に、上記ディスクストッカ62が、図192に示すように、一段分だけ上方側に移動される。
【0282】
このとき、図193に示すように、上記第1のディスクカートリッジ320aが上記ディスクストッカ62より前方側に排出可能であるとともに、上記第2のディスクカートリッジ320bが該ディスクストッカ62より後方側のディスクホルダ118内に搬送されて上記ベースユニット114に装着されることができる。
【0283】
この記録及び/又は再生装置においては、上記ディスクストッカ62に対して外方側より入出操作されるディスクカートリッジの高さ位置と、このディスクストッカ62より上記ディスクホルダ118側に搬送操作されるディスクカートリッジの高さ位置とが異なるので、異なるディスクカートリッジに対してこれら2つの操作を同時に行うことができる。
【0284】
記録済みのディスクカートリッジは、他の機器による記録状態のチェックや記録された信号の再生を行う必要があるときには、録音終了後に直ちに上記ディスクチェンジャ装置より取り出す必要がある。このディスクチェンジャ装置においては、上述のように、記録済みのディスクカートリッジは、録音終了後に直ちに上記ディスクチェンジャ装置より取り出すことができるとともに、他のディスクカートリッジに対して連続して情報信号の記録を行うことができる。
【0285】
なお、図194乃至図198に示すように、上記ディスクストッカ62に対して外方側より入出操作されるディスクカートリッジの高さ位置と、このディスクストッカ62より上記ベースユニット114側に搬送操作されるディスクカートリッジの高さ位置とを同一とした場合には、異なるディスクカートリッジに対してこれら2つの操作を同時に行うことができない。
【0286】
すなわち、この場合には、上述のように、上記第1のディスクカートリッジ320aへの信号の記録の終了後に直ちに上記第2のディスクカートリッジ320bを上記記録再生部に装着するようにしたとき、記録済みの第1のディスクカートリッジ320aを上記ディスクストッカ62より外方側に取り出すには、図197に示すように、このディスクストッカ62を再び移動させなければならない。すなわち、この場合には、上記第2のディスクカートリッジ320bを上記記録再生部に装着した後に上記ディスクストッカ62を移動操作するための時間を要するため、録音済みの第1のディスクカートリッジ320aを直ちに取り出すことができない。
【0287】
また、この場合には、図198に示すように、記録済みの第1のディスクカートリッジ320aを上記ディスクストッカ62に戻した後に直ちにこの第1のディスクカートリッジ320aを該ディスクストッカ62より取り出すこととすると、この第1のディスクカートリッジ320aを該ディスクストッカ62より完全に取り出さないと、上記第2のディスクカートリッジ320bの記録再生部への装着ができない。このとき、上記ディスクストッカ62よりのディスクカートリッジの取り出しが手動操作により行われる場合、この取り出し操作を確実に迅速に行わないと、連続的な録音が行えなくなる。
【0288】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る記録及び/又は再生装置においては、制御手段は、信号記録部において第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録が終了したとき、この第1のディスクカートリッジを後側搬送部材によってディスクストッカ内に搬送し、次に、移動操作装置によってこの第1のディスクカートリッジを前側搬送部材に側面部を対向させる位置に移動させ、さらに、該第1のディスクカートリッジを該前側搬送部材によって該ディスクストッカの前方側に排出させるとともに、このとき該後側搬送部材に側面部を対向させている第2のディスクカートリッジをこの後側搬送部材によって該信号記録部に装着される位置に搬送する。
【0289】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置においては、記録及び/又は再生手段によるカートリッジに対する記録或いは再生が終了したとき、第2の搬送手段により上記カートリッジを上記記録及び/又は再生手段に対応する位置から上記収納体内に搬送すると共に昇降移動手段により当該カートリッジを上記第1の搬送手段に対応する位置に昇降移動し、更に、第1の搬送手段により上記カートリッジを収納体内から装填部に搬送すると共に第2の搬送手段に対向する上記カートリッジとは異なる他のカートリッジを上記収納体内から上記記録及び/又は再生手段に搬送することにより、上記収納体内の複数のカートリッジに対する連続的な記録或いは再生が行われる。
【0290】
したがって、この記録及び/又は再生装置においては、上記制御手段は、上記第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録の終了後、1回だけ上記移動操作装置を作動させることにより、該第1のディスクカートリッジの外方側への取り出しを可能とするとともに、この第1のディスクカートリッジの取り出しが行われなくとも、直ちに上記第2のディスクカートリッジの記録部への装着を可能とする。
【0291】
すなわち、本発明は、複数のディスクカートリッジに対する連続的な記録及び再生が可能であって、記録済みディスクカートリッジの取り出しが記録終了後に直ちにでき、また、記録済みディスクカートリッジを取り出さなくとも次のディスクカートリッジの装着ができ、さらに、制御行程の簡素化が図られた記録及び/又は再生装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録及び/又は再生装置の要部となるディスクローディング装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記ディスクローディング装置の構成を一部を破断または透視して示す平面図である。
【図3】上記ディスクローディング装置の構成を一部を破断または透視して示す右側面図である。
【図4】上記ディスクローディング装置の構成を一部を破断または透視して示す左側面図である。
【図5】上記ディスクローディング装置が適用された記録及び/又は再生装置の外観を示す斜視図である。
【図6】上記記録及び/又は再生装置の構成を示すブロック回路図である。
【図7】上記ディスクローディング装置のディスクホルダ回りの構成を示す分解斜視図である。
【図8】上記ディスクローディング装置の昇降装置回りの構成を示す分解斜視図である。
【図9】上記ディスクローディング装置のディスクストッカ回りの構成を示す分解斜視図である。
【図10】上記ディスクローディング装置の天板部の形状を示す斜視図である。
【図11】上記昇降装置の初期状態における各カム板の状態を示す側面図である。
【図12】上記昇降装置において駆動ギヤが30°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図13】上記昇降装置において駆動ギヤが60°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図14】上記昇降装置において駆動ギヤが90°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図15】上記昇降装置において駆動ギヤが120°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図16】上記昇降装置において駆動ギヤが150°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図17】上記昇降装置において駆動ギヤが180°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図18】上記昇降装置において駆動ギヤが210°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図19】上記昇降装置において駆動ギヤが240°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図20】上記昇降装置において駆動ギヤが270°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図21】上記昇降装置において駆動ギヤが300°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図22】上記昇降装置において駆動ギヤが330°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図23】上記昇降装置において駆動ギヤが360°回転したときの各カム板の状態を示す側面図である。
【図24】上記昇降装置における各カム板の移動操作状態を示すグラフである。
【図25】上記昇降装置における各カム板の移動操作状態であって、位相がシフトしたものを示すグラフである。
【図26】上記昇降装置における各カム板の移動操作状態を示すグラフであって、位相がさらにシフトしたものを示すグラフである。
【図27】上記ディスクローディング装置の前側搬送機構の構成を示す分解斜視図である。
【図28】上記ディスクローディング装置の後側搬送機構の構成を示す分解斜視図である。
【図29】上記ディスクホルダ内に設けられたシャッタ開蓋部材及びシャッタ閉蓋部材のの構成を示す斜視図である。
【図30】上記ディスクストッカの構成を示す横断面図である。
【図31】上記ディスクストッカにディスクカートリッジが挿入される途中の状態を示す横断面図である。
【図32】上記ディスクストッカ及び第2の搬送部材の構成を示す横断面図である。
【図33】上記ディスクストッカ及び第1の搬送部材となる検出部材の構成を示す横断面図である。
【図34】上記ディスクストッカの構成を示す断て断面図である。
【図35】上記ディスクカートリッジが挿入されたディスクストッカ及び上記第2の搬送部材の構成を示す正面図である。
【図36】上記ディスクストッカ及び上記第2の搬送部材の構成を示す正面図である。
【図37】上記ディスクストッカ及び上記検出部材の構成を示す正面図である。
【図38】上記ディスクストッカ及び上記検出部材の構成を示す側面図である。
【図39】上記ディスクストッカの構成を示す側面図である。
【図40】上記ディスクストッカにディスクカートリッジを挿入している途中の状態を示す側面図である。
【図41】上記ディスクストッカへの挿入が完了したディスクカートリッジと上記第2の搬送部材との位置関係を示す平面図である。
【図42】上記ディスクストッカへの挿入が完了したディスクカートリッジと上記第2の搬送部材との位置関係を示す正面図である。
【図43】上記ディスクストッカへの挿入が完了したディスクカートリッジを示す側面図である。
【図44】上記ディスクストッカへの挿入途中のディスクカートリッジと上記検出部材との位置関係を示す側面図である。
【図45】上記ディスクストッカへの挿入が完了したディスクカートリッジと上記第2の搬送部材及び上記検出部材との位置関係を示す平面図である。
【図46】上記ディスクストッカへの挿入が完了したディスクカートリッジと上記第2の搬送部材及び上記検出部材との位置関係を示す正面図である。
【図47】第2の検出部材の形状を示す拡大平面図である。
【図48】第2の検出部材の形状を示す拡大正面図である。
【図49】第2の検出部材の形状を示す拡大側面図である。
【図50】第1の検出部材の形状を示す拡大平面図である。
【図51】第1の検出部材の形状を示す拡大正面図である。
【図52】第1の検出部材の形状を示す拡大側面図である。
【図53】第2の伝達レバーの形状を示す拡大平面図である。
【図54】第2の伝達レバーの形状を示す拡大正面図である。
【図55】第2の伝達レバーの形状を示す拡大側面図である。
【図56】第1の伝達レバーの形状を示す拡大平面図である。
【図57】第1の伝達レバーの形状を示す拡大正面図である。
【図58】第1の伝達レバーの形状を示す拡大側面図である。
【図59】第1及び第2の検出スイッチの基板への取り付け状態を示す拡大平面図である。
【図60】第1及び第2の検出スイッチの基板への取り付け状態を示す拡大正面図である。
【図61】第1及び第2の検出スイッチの基板への取り付け状態を示す拡大側面図である。
【図62】移動ブロックの形状を示す拡大正面図である。
【図63】移動ブロックの形状を示す拡大平面図である。
【図64】移動ブロックの形状を示す拡大背面図である。
【図65】移動ブロックの形状を示す拡大側面図である。
【図66】第2の搬送部材をガイドする上側支持板の形状を示す平面図である。
【図67】第2の搬送部材をガイドする上側支持板の形状を示す側面図である。
【図68】第2の搬送部材をガイドする上側支持板の形状を示す正面図である。
【図69】検出部材をガイドする下側支持板の形状を示す平面図である。
【図70】検出部材をガイドする下側支持板の形状を示す側面側より臨んだ縦断面図である。
【図71】検出部材をガイドする下側支持板の形状を示す側面図である。
【図72】検出部材をガイドする下側支持板の形状を示す正面図である。
【図73】検出部材をガイドする下側支持板の形状を示す正面側より臨んだ縦断面図である。
【図74】検出部材を回動操作する退避レバーの形状を示す正面側より臨んだ縦断面図である。
【図75】検出部材を回動操作する退避レバーの形状を示す平面図である。
【図76】検出部材を回動操作する退避レバーの形状を示す背面図である。
【図77】検出部材を回動操作する退避レバーの形状を示す側面側より臨んだ縦断面図である。
【図78】上側支持板及び下側支持板を連結させる連結板の形状を示す平面図である。
【図79】上側支持板及び下側支持板を連結させる連結板の形状を示す側面図である。
【図80】上側支持板及び下側支持板を連結させる連結板の形状を示す正面図である。
【図81】上側支持板及び下側支持板を連結させる連結板の形状を示す背面図である。
【図82】ディスクカートリッジの正規の方向での挿入操作が開始されたときの検出部材の状態を示す平面図である。
【図83】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され各検出部材に接触したときの状態を示す平面図である。
【図84】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され各検出部材が回動されたときの状態を示す平面図である。
【図85】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材が搬送孔に嵌入したときの状態を示す平面図である。
【図86】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材が搬送孔に嵌入しこの第1の検出部材がディスクカートリッジを移動させ始めたときの状態を示す平面図である。
【図87】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材がディスクカートリッジを移動させ第2の搬送部材が退避し始めたときの状態を示す平面図である。
【図88】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材がディスクカートリッジを移動させ第2の搬送部材が退避したときの状態を示す平面図である。
【図89】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材によるディスクカートリッジの搬入が完了した状態を示す平面図である。
【図90】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作され第1の検出部材によるディスクカートリッジの搬入が完了し各検出部材が退避レバーにより退避させられた状態を示す平面図である。
【図91】ディスクカートリッジの搬入が完了し第1の検出部材が退避レバーによりディスクストッカに進入させられた状態を示す平面図である。
【図92】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作が開始した状態を示す平面図である。
【図93】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作の途中の状態を示す平面図である。
【図94】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作の途中の状態であって第2の搬送部材がディスクストッカ内に進入された状態を示す平面図である。
【図95】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作の途中の状態であって第2の搬送部材がディスクカートリッジの押圧を開始した状態を示す平面図である。
【図96】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作の途中の状態であってこの第1の検出部材がディスクストッカよりの退避を開始した状態を示す平面図である。
【図97】第1の検出部材によるディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作の途中の状態であってこの第1の検出部材がディスクストッカより退避した状態を示す平面図である。
【図98】ディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作が完了し第2の搬送部材が初期位置に復帰し始めた状態を示す平面図である。
【図99】ディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作が完了し第2の搬送部材が初期位置に復帰している途中の状態を示す平面図である。
【図100】ディスクカートリッジのディスクストッカよりの排出操作が完了し第2の搬送部材が初期位置に復帰した状態を示す平面図である。
【図101】ディスクカートリッジの前後逆方向での挿入操作が開始された状態を示す平面図である。
【図102】ディスクカートリッジの前後逆方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが検出部材に接触した状態を示す平面図である。
【図103】ディスクカートリッジの前後逆方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが検出部材を回動させた状態を示す平面図である。
【図104】ディスクカートリッジの前後逆方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出し始めた状態を示す平面図である。
【図105】ディスクカートリッジの前後逆方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出している途中の状態を示す平面図である。
【図106】ディスクカートリッジが前後逆方向に挿入された後、誤挿入が検出され第2の搬送部材によるディスクカートリッジの排出が完了した状態を示す平面図である。
【図107】ディスクカートリッジが前後逆方向に挿入された後、ディスクカートリッジを排出した第2の搬送部材が初期位置に戻った状態を示す平面図である。
【図108】ディスクカートリッジの裏返し方向での挿入操作が開始された状態を示す平面図である。
【図109】ディスクカートリッジの裏返し方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが検出部材に接触した状態を示す平面図である。
【図110】ディスクカートリッジの裏返し方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが検出部材を回動させた状態を示す平面図である。
【図111】ディスクカートリッジの裏返し方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出し始めた状態を示す平面図である。
【図112】ディスクカートリッジの裏返し方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出している途中の状態を示す平面図である。
【図113】ディスクカートリッジが裏返し方向に挿入された後、誤挿入が検出され第2の搬送部材によるディスクカートリッジの排出が完了した状態を示す平面図である。
【図114】ディスクカートリッジが裏返し方向に挿入された後、ディスクカートリッジを排出した第2の搬送部材が初期位置に戻り始めた状態を示す平面図である。
【図115】ディスクカートリッジが裏返し方向に挿入された後、ディスクカートリッジを排出した第2の搬送部材が初期位置に戻った状態を示す平面図である。
【図116】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作が開始された状態を示す平面図である。
【図117】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが第2の搬送部材に接触した状態を示す平面図である。
【図118】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが右側に傾斜して検出部材を回動させた状態を示す平面図である。
【図119】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが左側に傾斜して検出部材より離間した状態を示す平面図である。
【図120】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出し始めた状態を示す平面図である。
【図121】ディスクカートリッジの左向き方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出している途中の状態を示す平面図である。
【図122】ディスクカートリッジが左向き方向に挿入された後、誤挿入が検出され第2の搬送部材によるディスクカートリッジの排出が完了した状態を示す平面図である。
【図123】ディスクカートリッジが左向き方向に挿入された後、ディスクカートリッジを排出した第2の搬送部材が初期位置に戻った状態を示す平面図である。
【図124】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作が開始された状態を示す平面図である。
【図125】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが第2の搬送部材に接触した状態を示す平面図である。
【図126】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが右側に傾斜して検出部材を回動させた状態を示す平面図である。
【図127】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作の途中であってディスクカートリッジが左側に傾斜して検出部材より離間した状態を示す平面図である。
【図128】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出し始めた状態を示す平面図である。
【図129】ディスクカートリッジの右向き方向での挿入操作の途中であって誤挿入が検出され第2の搬送部材がディスクカートリッジを排出している途中の状態を示す平面図である。
【図130】ディスクカートリッジが右向き方向に挿入された後、誤挿入が検出され第2の搬送部材によるディスクカートリッジの排出が完了した状態を示す平面図である。
【図131】ディスクカートリッジが右向き方向に挿入された後、ディスクカートリッジを排出した第2の搬送部材が初期位置に戻った状態を示す平面図である。
【図132】各検出スイッチの接続関係を示す回路図である。
【図133】ディスクカートリッジが正規の方向で挿入操作されたときの各検出スイッチの出力を示すタイムチャートである。
【図134】ディスクカートリッジが前後逆方向で挿入操作されたときの各検出スイッチの出力を示すタイムチャートである。
【図135】ディスクカートリッジが裏返し方向で挿入操作されたときの各検出スイッチの出力を示すタイムチャートである。
【図136】上記検出部材の形状を変更したときの各検出スイッチの出力を示すタイムチャートである。
【図137】ディスクカートリッジが左向きまたは右向き方向で挿入操作されたときの各検出スイッチの出力を示すタイムチャートである。
【図138】記録再生部の構成を示す平面図である。
【図139】記録再生部の構成を示す側面図である。
【図140】記録再生部及びディスクストッカの位置関係を示す平面図である。
【図141】記録再生部及びディスクストッカの位置関係を示す側面図である。
【図142】後側搬送部材がディスクカートリッジに係合した状態を示す平面図である。
【図143】後側搬送部材がディスクカートリッジに係合した状態を示す側面図である。
【図144】後側搬送部材がディスクカートリッジを搬送した状態を示す平面図である。
【図145】後側搬送部材がディスクカートリッジを搬送した状態を示す側面図である。
【図146】初期状態における後側搬送部材の構成を示す平面図である。
【図147】ディスクカートリッジを搬送している途中の後側搬送部材の状態を示す平面図である。
【図148】ディスクカートリッジの搬送を完了した後側搬送部材の状態を示す平面図である。
【図149】チャッキング用カム板の構成を示す側面図である。
【図150】チャッキング用カム板に対して倣いピンが移動した状態を示す側面図である。
【図151】チャッキング用カム板の構成の他の例を示す側面図である。
【図152】チャッキング用カム板におけるバネ部材の取り付け部分の構成を示す要部拡大側面図である。
【図153】チャッキング用カム板におけるバネ部材の取り付け部分の構成を示す要部拡大縦断面図である。
【図154】ディスクストッカへの搬入よりディスクホルダへの搬入に至るディスクカートリッジの搬送が開始された状態を示す平面図である。
【図155】ディスクストッカへの搬入よりディスクホルダへの搬入に至るディスクカートリッジの搬送が開始されたときの各搬送部材の状態を示す平面図である。
【図156】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了した状態を示す平面図である。
【図157】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了したときの各搬送部材の状態を示す平面図である。
【図158】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了し前側搬送部材が退避された状態を示す平面図である。
【図159】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了し前側搬送部材が退避されたときの各搬送部材の状態を示す平面図である。
【図160】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了し後側搬送部材がディスクカートリッジに係合した状態を示す平面図である。
【図161】ディスクカートリッジのディスクストッカへの搬入が完了し後側搬送部材がディスクカートリッジに係合したときの各搬送部材の状態を示す平面図である。
【図162】後側搬送部材によるディスクカートリッジのディスクホルダへの搬入が完了した状態を示す平面図である。
【図163】後側搬送部材によるディスクカートリッジのディスクホルダへの搬入が完了したときの各搬送部材の状態を示す平面図である。
【図164】ディスクホルダが記録再生部より離間されている状態を示す側面図である。
【図165】ディスクホルダが記録再生部より離間されている状態を示す縦断面図である。
【図166】ディスクホルダにディスクカートリッジが搬入されこのディスクホルダの記録再生部へ接近する移動操作が開始された状態を示す側面図である。
【図167】ディスクホルダにディスクカートリッジが搬入されこのディスクホルダの記録再生部へ接近する移動操作が開始された状態を示す縦断面図である。
【図168】ディスクホルダが記録再生部へ近接された状態を示す側面図である。
【図169】ディスクホルダが記録再生部へ近接されディスクカートリッジが記録再生部に装着された状態を示す縦断面図である。
【図170】ディスクホルダの記録再生部への近接が完了された状態を示す側面図である。
【図171】ディスクホルダの記録再生部への近接が完了されディスクカートリッジが記録再生部に装着されバネ部材がディスクカートリッジを押圧支持している状態を示す縦断面図である。
【図172】上記ディスクローディング装置により装着される記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より臨んだ斜視図である。
【図173】上記ディスクローディング装置により装着される記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す下面側より臨んだ斜視図である。
【図174】上記ディスクローディング装置により装着される再生専用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より臨んだ斜視図である。
【図175】上記ディスクローディング装置により装着される再生専用ディスクカートリッジの構成を示す下面側より臨んだ斜視図である。
【図176】上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す正面図である。
【図177】上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す平面図である。
【図178】上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す背面図である。
【図179】上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す左側面図である。
【図180】上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す右側面図である。
【図181】上記搬送部材の構成の他の例を示す平面図である。
【図182】上記図181において示した搬送部材がディスクカートリッジの搬送を開始する状態を示す平面図である。
【図183】第2の搬送部材とディスクストッカとの位置関係を説明する平面図である。
【図184】第2の搬送部材によるディスクカートリッジの搬送距離とディスクストッカとの位置関係を説明する平面図である。
【図185】搬送部材のさらに他の構成を示す側面図である。
【図186】上記図185に示した搬送部材の構成を示す平面図である。
【図187】前側搬送部材と後側搬送部材とをディスクカートリッジに対して同一の側に配設した状態を示す平面図である。
【図188】ディスクストッカの開口部を閉鎖する閉鎖部材の構成の他の例を一部を破断して示す側面図である。
【図189】ディスクストッカに5枚のディスクカートリッジが保持された状態を示す縦断面図である。
【図190】ディスクストッカの5枚のディスクカートリッジのうちの第1のディスクカートリッジがディスクホルダ内に搬入された状態を示す縦断面図である。
【図191】上記第1のディスクカートリッジが記録再生部に装着された状態を示す縦断面図である。
【図192】上記第1のディスクカートリッジがディスクストッカに戻されるとともにディスクストッカが移動操作された状態を示す縦断面図である。
【図193】上記第1のディスクカートリッジがディスクストッカより排出されるとともに第2のディスクカートリッジが記録再生部に装着された状態を示す縦断面図である。
【図194】ディスクストッカへのディスクカートリッジの挿入口とディスクホルダの高さとを同一とした場合において、ディスクストッカに5枚のディスクカートリッジが保持された状態を示す縦断面図である。
【図195】ディスクストッカへのディスクカートリッジの挿入口とディスクホルダの高さとを同一とした場合において、ディスクストッカの5枚のディスクカートリッジのうちの第1のディスクカートリッジがディスクホルダ内に搬入された状態を示す縦断面図である。
【図196】ディスクストッカへのディスクカートリッジの挿入口とディスクホルダの高さとを同一とした場合において、上記第1のディスクカートリッジをディスクストッカに戻し、ディスクストッカを移動させ、第2のディスクカートリッジを記録再生部に装着させた状態を示す縦断面図である。
【図197】ディスクストッカへのディスクカートリッジの挿入口とディスクホルダの高さとを同一とした場合において、上記第2のディスクカートリッジを記録再生部に装着させた後に、ディスクストッカを移動させ、上記第1のディスクカートリッジをディスクストッカより排出した状態を示す縦断面図である。
【図198】ディスクストッカへのディスクカートリッジの挿入口とディスクホルダの高さとを同一とした場合において、上記第1のディスクカートリッジをディスクストッカに戻し、この第1のディスクカートリッジをディスクストッカより排出した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 第2のカム板、4 第1のカム板、10 ベースシャーシ、11 メカシャーシ、12 支持ピン、13 ガイドピン、25 回転カム体、41 ストッカガイド、62 ディスクストッカ、114 ベースユニット、128 第2の検出レバー、129 第1の検出レバー、175 後側搬送レバー、201 ストッパレバー、320 記録再生兼用ディスクカートリッジ、321 再生専用ディスクカートリッジ

Claims (2)

  1. 記録ディスクをカートリッジに収納して構成されたディスクカートリッジが複数枚挿入され、これらディスクカートリッジを積層状として保持するディスクストッカと、
    上記ディスクストッカをこのディスクストッカに保持されたディスクカートリッジの主面部に垂直な方向に移動操作する移動操作手段と、
    上記ディスクストッカの後方側に配設され、上記ディスクカートリッジが装着されることにより上記記録ディスクに対する情報信号の記録を行う信号記録部と、
    上記ディスクストッカに挿入されたディスクカートリッジのうちのいずれか一の側面部に対向する位置に配設され、このディスクカートリッジの側面部分に係合して、このディスクカートリッジをこのディスクカートリッジの主面部及び該側面部に沿う方向に、該ディスクストッカの前方側とこのディスクストッカ内とに亘って搬送する前側搬送部材と、
    上記ディスクストッカに挿入されたディスクカートリッジのうちの上記前側搬送部材に側面部を対向させているディスクカートリッジの他のいずれか一の側面部に対向する位置に配設され、このディスクカートリッジの側面部分に係合して、このディスクカートリッジをこのディスクカートリッジの主面部及び該側面部に沿う方向に、該ディスクストッカ内とこのディスクストッカの後方側であって上記信号記録部に装着される位置とに亘って搬送する後側搬送部材と、
    上記移動操作手段及び上記各搬送部材の移動を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記信号記録部において第1のディスクカートリッジに対する情報信号の記録が終了したとき、この第1のディスクカートリッジを上記後側搬送部材によって上記ディスクストッカ内に搬送し、次に、上記移動操作装置によってこの第1のディスクカートリッジを上記前側搬送部材に側面部を対向させる位置に移動させ、さらに、該第1のディスクカートリッジを該前側搬送部材によって該ディスクストッカの前方側に排出させるとともに、このとき該後側搬送部材に側面部を対向させている第2のディスクカートリッジをこの後側搬送部材によって該信号記録部に装着される位置に搬送することとなされた記録及び/又は再生装置
  2. 記録媒体を収納した複数のカートリッジが各カートリッジの主面を互いに平行となるようにして収納される収納体と、
    上記収納体の一側面側に設けられ、上記カートリッジに収納された記録媒体に対し情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生手段と、
    上記収納体の他側面側に設けられ、上記カートリッジを上記収納体内に装填する装填部と、
    上記カートリッジの一部に係合し、当該カートリッジを装填する装填部と上記収納体内とに亘って当該カートリッジを搬送する第1の搬送手段と、
    上記カートリッジの一部に係合し、上記収納体内と上記記録及び/又は再生手段との間に亘って当該カートリッジを搬送する第2の搬送手段と、
    上記収納体を、上記記録及び/又は再生手段及び上記装填部に対して昇降移動する昇降移動手段とを備え、
    上記記録及び/又は再生手段による上記カートリッジに対する記録或いは再生が終了したとき、
    上記第2の搬送手段により上記カートリッジを上記記録及び/又は再生手段に対応する位置から上記収納体内に搬送すると共に、上記昇降移動手段により当該カートリッジを上記第1の搬送手段に対応する位置に昇降移動し、
    更に、上記第1の搬送手段により上記カートリッジを上記収納体内から上記装填部に搬送すると共に、上記第2の搬送手段に対向する上記カートリッジとは異なる他のカートリッジを上記収納体内から上記記録及び/又は再生手段に搬送することにより、
    上記収納体内の複数のカートリッジに対する連続的な記録或いは再生を行う記録及び/又は再生装置。
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