JP2004340873A - 回転角度検出装置及び回転制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題手段】出力軸140を駆動するモータ130と、出力軸140と同期して回転する磁石150の磁界の変化を検出するセンサ素子165とを有する。コントローラ110は、出力軸140が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、センサ素子150の出力を異なる多次関数を用いて補正し、補正された回転角度が目標回転角度となるようにモータ130を制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置及びこの検出装置を用いる回転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の非接触式回転角度検出装置においては、例えば、特開2002−213993号公報に記載のように、電磁誘導により非検出部材に発生する磁化の影響を磁気検出素子が直接に検知することがないように、非検出部材に流れる磁力線の流れと磁気検出素子に流れる磁力線の流れを独立にするものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−213993号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2002−213993号公報に記載のものでは、非検出部材の回転方向が異なることにより発生するヒステリシスを考慮していないものであった。ヒステリシス特性を有する場合、検出される角度値が回転方向によって異なるため、角度検出値の誤差が生じるという問題があった。ここで、ヒステリシスは、非検出部材の回転方向の相違によって、1)非検出部材を回転駆動するための電流が流れる方向が異なることにより、2)被検出部材と磁気検出素子の相対位置が異なることにより、3)磁気検出素子の磁界変化に対する抵抗変化が異なることにより発生する。
【0005】
また、非接触式回転角度検出装置を用いて回転角度を検出し、この検出された角度に基づいて非回転体を制御する回転制御装置においては、検出角度値に誤差が生じると、回転角制御精度が低下するという問題が発生する。
【0006】
本発明の目的は、ヒステリシス特性の影響を受けることなく、角度検出値の誤差が低減した非接触式回転角度検出装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、角度検出値の誤差が低減した非接触式回転角度検出装置を用いて、制御精度の向上した回転制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、回転体と同期して回転する磁石の磁界の変化を検出するセンサ素子を有し、前記回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置において、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記センサ素子の出力を異なるように補正する補正手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、ヒステリシス特性の影響を受けることなく、角度検出値の誤差を低減し得るものとなる。
【0009】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる関数で近似した場合の補正係数を用いて補正するようにしたものである。
【0010】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる関数で近似した場合の補正係数を用いて補正するようにしたものである。
【0011】
(4)上記(3)において、好ましくは、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる3次曲線を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正するようにしたものである。
【0012】
(5)上記(3)において、好ましくは、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、1次直線を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正するようにしたものである。
【0013】
(6)上記(3)において、好ましくは、前記センサ素子は、2系統の出力を有しており、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記2系統の出力を除算した上で、関数を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正するようにしたものである。
【0014】
(7)上記(1)において、好ましくは、前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で同一の関数で近似した場合の補正係数および回転方向ごとに異なる補正値を用いて補正するようにしたものである。
【0015】
(8)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータに対する指令電圧により回転方向を判別するようにしたものである。
【0016】
(9)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータを駆動する駆動回路の出力電流により回転方向を判別するようにしたものである。
【0017】
(10)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータを駆動する駆動回路の出力電圧により回転方向を判別するようにしたものである。
【0018】
(11)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記センサ素子の出力信号の時間変化により回転方向を判別するようにしたものである。
【0019】
(12)上記他の目的を達成するために、本発明は、回転体を駆動するモータと、この回転体と同期して回転する磁石の磁界の変化を検出するセンサ素子と、このセンサ素子により検出された前記回転体の回転角度が目標回転角度となるように前記モータを制御する制御手段を有する回転制御装置において、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記センサ素子の出力を異なるように補正する補正手段を備え、前記制御手段は、この補正手段により補正された回転角度が目標回転角度となるように前記モータを制御するようにしたものである。
かかる構成により、回転制御の制御精度を向上し得るものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態による非接触式回転角度検出装置及びこの検出装置を用いる回転制御装置の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による回転制御装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による回転制御装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
本実施形態では、回転制御装置を2駆/4駆切替え用シフトコントローラに適用した例について説明する。シフトコントローラとは、車の駆動状態を切り替えるトランスファーケースの制御装置である。シフトコントローラは、運転者や外部のコントローラから入力される四輪駆動や二輪駆動などの駆動状態の指令値に基き、シフトコントローラ内のモータを駆動し、シフトレールを回転させ、トランスファーケース内のギアを切り替える機能を有する。
【0022】
シフトコントローラ100は、コントローラ(CONT)110と、モータドライバ(DRV)120と、モータ(M)130と、出力軸(OA)140と、磁石(MAG)150と、出力回路(OC)160と、センサ素子(S)165と、EEPROM170とを備えている。
【0023】
コントローラ110は、出力軸150の回転角度が外部から指令された目標回転角度θTとなるように、モータ駆動指令Smをモータドライバ120に出力する。モータ駆動指令値の計算方法には、On−Off制御,P制御,PID制御,H∞制御,H2制御などがある。この指令値の物理量としては、モータ130を駆動する電流であったり、PWM制御のDuty比であったりする。
【0024】
モータドライバ120は、入力したモータ駆動指令Smに応じたモータ電流Imをモータ130に出力する。モータドライバ120はMOSFETで構成されたHブリッジ回路や、または、リレー回路で構成される。モータ130は、モータ電流Imによって回転し、その回転出力は、図示ない減速機構を介して出力軸140に伝達される。出力軸140は、例えば、0°〜360°の範囲で正逆転する。回転角度が、例えば、0°の時2輪駆動が選択され、90°の時高速4輪駆動が選択され、180°の時低速4輪駆動が選択される。このようにして、出力軸140の回転角度を変えることによって、2駆/4駆の切替えが行われる。
【0025】
出力軸140が回転すると、その回転に同期して、磁石(Mag)150が回転する。磁石150の近傍には、非接触式の磁気検出素子であるホール素子のようなセンサ素子165が配置されている。磁石150の回転によりセンサ素子165の近傍の磁束密度が変化し、この磁束密度の変化によってセンサ素子165の抵抗値が変化する。磁石150の材料としては、サマリウム・コバルトやネオジウム、SmFeNなどが考えられるが、材料形状とあわせて、磁気センサ素子165の特性により決定される。本実施形態では、磁石150の温度特性や磁束密度を考慮し、SmFeN磁石を用いている。
【0026】
出力回路160は、センサ素子165の抵抗値変化に対応する出力電圧Voutを出力する。センサ素子165は、例えば、4個のバイアス磁界をもった巨大磁気抵抗素子(GMR(Giant Magneto Resister)素子)から構成されている。出力回路160は、第1と第2のGMR素子により第1の出力V0を出力し、第3と第4のGMR素子により、第2の出力V1を出力する。出力回路160は、ブリッジ回路と、増幅器を備えている。ブリッジ回路の第1の辺と第2の辺にそれぞれ第1と第2のGMR素子が配置され、第3の辺と第4の辺に固定抵抗を配置することにより、GMR素子の抵抗値変化を電圧変化に変換することができる。変換された電圧値は、増幅器により増幅され、出力電圧Voutとなる。
【0027】
ここで、図2を用いて、出力軸140の回転角度θrと出力回路160の出力電圧Voutの関係について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による回転制御装置における出力軸140の回転角度θrと出力回路160の出力電圧Voutの関係を示す特性図である。
【0028】
図2において、横軸は出力軸140の回転角度θrを示し、縦軸は出力回路160の出力電圧Voutを示している。
【0029】
出力電圧V0は、出力軸140が0°〜360°まで変化するとき、図示するように正弦波状に変化する。出力軸140の360°の1回転が出力電圧V0の1周期に相当する。ここで、出力電圧V0は、回転角度θrが0°のとき極大値を示し、回転角度θrが180°のとき極小値を示す。出力電圧V1も、出力電圧V0と同様に、出力軸140が0°〜360°まで変化するとき、正弦波状に変化する。出力軸140の360°の1回転が出力電圧V0の1周期に相当する。ここで、出力電圧V0は、回転角度θrが90°のとき極大値を示し、回転角度θrが270°のとき極小値を示す。非接触式磁気検出素子として、バイアス磁界をもったGMRを用いることにより、図示したように、90°位相のずれた2種類の出力電圧Voutを得ることができる。また、バイアス磁界を持たないGMR素子、もしくは磁気抵抗(MR)素子を用いた場合は、磁石150の1回転に対して、2周期の波形が観測される事もある。センサ素子としては、磁気に反応する素子であればよく、ホール素子を用いることもできる。
【0030】
再び、図1に示すように、出力回路160が出力する出力電圧Voutは、コントローラ110に入力する。コントローラ110は、この出力電圧Voutに基づいて、出力軸140の回転角度θrを求める。そして、コントローラ110は、検出された出力軸150の回転角度θrが目標回転角度θTとなるように、モータ駆動指令Smをモータドライバ120に出力する。ここで、後述するように、出力軸140の回転角度θrと出力回路160の出力電圧Voutの間には、ヒステリシス特性を有する。すなわち、出力軸140が正転した時と逆転した時では、出力軸140の同じ回転角度θrに対して、出力電圧Voutが異なる現象となる。
【0031】
そこで、本実施形態においては、EEPROM170は、センサ素子165のヒステリシス特性を補正するための補正係数を有している。コントローラ110は、EEPROM170から補正係数を読み出し、この補正係数を用いて出力電圧Voutを補正して、ヒステリシスの影響を低減した出力軸140の回転角度θrを求めて、モータ130を駆動するようにしている。
【0032】
センサ素子の出力電圧がヒステリシス特性を生じる要因としては、次の3つの外乱が上げられる。すなわち、図1に示した1)モータ駆動電流による外乱磁界による外乱D1,2)出力軸の摺動部の隙間による外乱D2,3)センサ素子自身のヒステリシスによる外乱D2である。以下、それぞれの外乱について簡単に説明する。
【0033】
外乱D1は、モータ駆動電流によって生じるものである。図1に示したコントローラ(CONT)110と、モータドライバ(DRV)120と、出力回路(OC)160と、センサ素子(S)165と、EEPROM170とは、同一配線基板上に配置されている。モータドライバ120から出力されるモータ駆動電流Imは、この基板の外部端子からリード線を介して、モータ150に供給される。ここで、モータ150を正転させる場合と、逆転させる場合では、基板上を流れるモータ駆動電流Imの流れる経路が異なり、また流れる方向も逆になる。したがって、正転時に発生するモータ駆動電流の電磁誘導による磁界の方向と、逆転時に発生するモータ駆動電流の電磁誘導による磁界の方向は異なるため、磁気センサ素子165の出力も出力軸1140の回転方向により異なる。この結果、センサ素子165に対する出力電圧にヒステリシス特性を有することになる。
【0034】
外乱D2は、周動部の隙間によって生じるものである。出力軸140と、この出力軸を回転支持する摺動部の間には、隙間を設ける必要がある。この隙間の存在により、出力軸が軸方向に上下したり、出力軸の回転軸が半径方向に平行移動したり、出力軸が摺動部の中心軸に対して傾斜したりする変動状態が生じる。これらの変動状態はモータ130からの外力や減速ギアの形状や出力軸140に勘合された被回転体からの外力により決定される。また、これらの変動状態は回転方向により異なるが、回転方向が定まれば、一意に決定される。その結果、出力軸が同じ角度を通過する場合でも、磁気センサ素子と磁石の相対位置が回転方向により異なるため、ヒステリシス特性を有することになる。
【0035】
外乱3は、磁気センサ素子165の磁界に対するヒステリシスによるものである。MR,AMRやGMRなどの磁気抵抗素子の抵抗変化は磁界変化に対してヒステリシスを有している。特に、GMR素子は、MR素子に比べて高感度である一方で、ヒステリシスが大きいものである。したがって、磁気センサ素子の出力も磁石の回転角度に対してヒステリシス特性を有することになる。
【0036】
次に、図3〜図8を用いて、ヒステリシスの補正法について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置の構成を示すシステム構成図である。図4は、本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置のロータリーエンコーダの出力パルスの波形図である。
【0037】
台座の上には、シフトコントローラ100とロータリーエンコーダ210が取り付けられる。ここで、シフトコントローラ100の出力軸と、ロータリーエンコーダ210の回転軸が、同期して回転するように取付けられている。ロータリーエンコーダ210は、図4に示すように、出力軸が1回転する間に5000パルスの位相が互いに1/2パルス異なる信号A,Bを出力する。また、出力軸が1回転すると、1パルスの信号Zを出力する。
【0038】
シフトコントローラ100と、ホストコンピュータ200は、CAN通信により接続され、データの送受信を行っている。また、ロータリーエンコーダ210の出力は、シフトコントローラ100経由して、ホストコンピュータ200に送信されている。ここで、ロータリーエンコーダ210の出力は、直接ホストコンピュータ200に接続されてもよいものである。
【0039】
ホストコンピュータ200は、キャリブレーション開始の指令をシフトコントローラ100に送信する。キャリブレーション開始信号を受信したコントローラ110は、モータドライバ120にモータ駆動信号を送信し、モータ130を回転させる。モータ130は、正転方向及び逆転方向に回転する必要がある。モータ130の回転により、出力軸140が回転し、出力軸140と同期して磁石150が回転する。磁石150の回転により、磁気センサ素子165を通過する磁界が変化し、磁気センサ素子165の出力が変化する。磁気センサ素子165の出力は、図2に示したように、磁石150の回転角度に対して位相が90度異なる2系統の信号V0,V1が出力される。
【0040】
一方、出力軸の絶対角度を算出するため、シフトコントローラ100は、ロータリーエンコーダ210の出力から、出力軸140の回転角度を算出し、磁気センサ素子165の出力と同期して、ホストコンピュータ200に送信する。また、後述する回転軸の回転方向を判定するための信号も、磁気センサ素子165の信号と同期して、ホストコンピュータ200に送信する。この回転軸の回転方向を判定するための信号は直接ホストコンピュータ200に入力してもよいものである。
【0041】
次に、図5を用いて、キャリブレーション装置の動作について説明する。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置の動作を示すフローチャートである。
【0043】
ステップs10において、ホストコンピュータ200には、2系統の磁気センサ素子165の出力,ロータリーエンコーダ210出力から算出された回転体の絶対角度,回転体の回転方向を判定する信号が、入力される。
【0044】
次に、ステップs20において、ホストコンピュータ200は、磁気センサ素子165の出力から、ローパスフィルタやFIRやIIRフィルタにより、ノイズを除去する。
【0045】
次に、ステップs30において、二系統の出力V0,V1の最大値V0max,V1maxと最小値V0min,V1minを算出する。算出された最大値と最小値は、ホストコンピュータ200からシフトコントローラ100に送信され、EEPROM170に保存される。
【0046】
次に、ステップs40において、ホストコンピュータ200は、ステップs30で算出された最大値と最小値を用い、出力V0,V1を、以下の式(1)及び式(2)により、正規化する。
【0047】
【数1】
【0048】
【数2】
【0049】
ここで、図6及び図7を用いて、ステップs40の処理により正規化されたセンサ回路38の出力V0_normalized,V1_normalizedについて説明する。
【0050】
図6及び図7は、本発明の一実施形態による回転制御装置におけるキャリブレーション処理時の正規化された出力の波形図である。図6,図7において、横軸は出力軸の回転角度θrを示し、縦軸は正規化された出力Vnを示している。
【0051】
例えば、図2に示した例では、出力Voutは、最小値が約0.5Vであり、最大値が約4.5Vであるが、図6に示すように、磁気センサ素子165の出力の振幅範囲が±1.0に正規化されている。
【0052】
次に、ステップs50において、ホストコンピュータ200は、正規化された出力V0_normalized,V1_normalized)から、以下のようにして、磁石150の回転角度を4つの角度領域である領域1(area_1),領域2(area_2),領域3(area_3),領域4(area_4)に分ける。
【0053】
すなわち、領域1は、(V0_normalized>Vth)の範囲とし、領域2は、(V1_normalized>Vth)とし、領域3は、(V0_normalized≦−Vth)の範囲とし、領域4は、(V1_normalized≦−Vth)の範囲とする。
【0054】
なお、図6では、Vth=0.6とし、((V0_normalized>0)かつ((V0_normalized = V1_normalized)となるV0_normalizedより小さい値))を採用している。このため、図6に示すように、各角度領域が重なり合い、360度にわたり、連続的に角度を計算することが可能である。
【0055】
なお、図6に示す状態では、領域1は、0°〜55°の範囲と、305°〜360°の範囲となるため、角度が不連続になっている。したがって、このまま式(1),式(2)を計算すると、補正計算はできるが、角度誤差が大きくなる。
【0056】
そこで、エンコーダより算出された絶対角度のゼロ点を、領域1の最大角度に設定する。つまり、領域1の最大角度をoffsetとし、ロータリーエンコーダ210の出力から算出された絶対角度yをyoffset=(y−offset)とする。つまり、絶対角度をシフトさせ補正計算を行う。図6の例では、offsetが45度となっている。
【0057】
図7は、絶対角度をシフトした後の、絶対角度と磁気センサ素子165の出力の関係を示している。なおこのoffsetは、補正係数から角度を算出する課程で必要であるため、EEPROM170に保存される。
【0058】
次に、図5のステップs60において、ホストコンピュータ200は、それぞれの角度領域において、磁石150すなわち出力軸140の回転方向を判定する。そして、磁気センサ素子165の出力の状態を8つのグループに分ける。
【0059】
各グループは、以下の(表1)に示す定義によって分けられる。ここで、出力軸140の正転方向(CW)とは、エンコーダ出力から算出された絶対角度が増加する方向とし、出力軸140の逆転方向(CCW)とは、エンコーダ出力から算出された絶対角度が減少する方向とする。(表1)を参照すると、例えば、センサ回路38の出力が領域1にあり、出力軸140が正転方向に回転している場合は、磁気センサ素子165の出力の状態はグループarea_1_CWに属するものとなる。
【0060】
【表1】
【0061】
ここで、図8を用いて、出力軸140の回転方向の第1の判定方法について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるモータドライバのブロック図である。
【0062】
モータドライバ120は、2つのハイサイドスイッチH−SW1,H−SW2と、2つのローサイドスイッチL−SW1,L−SW2で構成されている。各スイッチは、コントローラ110からの供給されるモータ駆動指令信号H1,H2,L1,L2に基き、スイッチをONまたはOFFさせ、モータ130に駆動電流を流し、モータ130を正転及び逆転方向に回転させる。以下では、H及びLを、それぞれ、各スイッチがON時のモータ駆動指令信号の電圧、OFF時のモータ駆動指令信号の電圧とする。従って、各モータ駆動指令信号の電圧がHの時、各スイッチがONする。
【0063】
ここで、モータ駆動指令信号H1,H2,L1,L2に注目すれば、コントローラ110は、この信号をモータドライバ120に出力しているので、任意の瞬間でこの信号の状態が判別できる。この信号の状態を判定し、(表2)より各角度領域での磁石150の回転角度が判定でき、正転と逆転で異なったデータのグループを生成できる。
【0064】
【表2】
例えば、ある出力状態では、V0_normalized=0.7で、かつH1=H,かつL2=Lであるとする。この場合、(表2)から、領域は「領域1」であり、磁石150は正転方向に回転しているので、グループarea_1_CWに属する。他の場合も同様に、(表2)をもとに領域と回転方向を判定し、センサ回路38の出力状態を8つのグループに分けることができる。本実施形態では、この(表2)を用いて、8グループに分けるものとする。
【0065】
なお、以下に、他の回転方向の判定方法について説明する。
【0066】
第2の判定方法では、図8に示すように、ハイサイドスイッチH−SWが電流センサCSの機能を備えている場合、モータ駆動電流に注目して、以下の(表3)を使用し、回転方向の判定が可能である。
【0067】
【表3】
例えば、ある出力状態では、V0_normalized=0.7で、かつ電流センサCSにより検出された電流I1が、I1=10Aとする。領域は「領域1」であり、I1が予め定められた定数Ithより大きいため、磁石150は正転方向に回転していることがわかり、センサ回路38の出力状態はグループarea_1_CWに属する。Ithは、電流センサCSのノイズレベルやモータの巻き線抵抗,電源電圧により決定される。他の場合も同様に、(表3)をもとに領域と回転方向を判定し、センサ回路38の出力状態を8つのグループに分けることができる。
【0068】
第3の判定方法では、図6に示すように、モータドライバ120の出力電圧VH1,VH2をモニターする機能を有する場合、以下の(表4)に従い、回転方向の判定が可能である。
【0069】
【表4】
例えば、ある出力状態では、V0_normalized=0.7で、かつVH1=12vである場合、領域は「領域1」であり、VH1が予め定められた定数VHthより大きいため、磁石150は正転方向に回転していることがわかる。VHthは、モニター機能の電圧検出範囲やバッテリ電圧により決定され、10[v]であったり、5[v]であったりする。他の場合も同様に、(表4)をもとに、領域と回転方向を判定し、センサ回路38の出力状態を8つのグループに分けることができる。
【0070】
また、第4の判定方法では、磁気センサ素子165の出力を時間で微分し、その組合せから、磁石150の回転方向を判定する。図7を参照すると、領域1では、磁石150が正転方向に回転するとV1_normalizedが増加する、つまり正の傾きを有している。また、領域2では、磁石150が正転方向に回転するとV0_normalizedが減少する、つまり負の傾きを有している。これらV1_normalizedとV0_normalizedの変化量,つまり時間微分に注目し、以下の(表5)により、回転方向の判定が可能である。但し、(表5)において、dV0はV0_normalizedの時間微分であり、dV1はV1_normalizedの時間微分でる。
【0071】
【表5】
例えば、ある出力状態では、V0_normalized=0.7で、かつdV1=+1である場合、領域は「領域1」であり、dV1が正の値をもつので、磁石150は正転方向に回転していることがわかる。他の場合も同様に、(表5)をもとに、領域と回転方向を判定し、センサ回路38の出力状態を8つのグループに分けることができる。
【0072】
次に、各角度領域毎に補正計算に使用する磁気センサ素子165の出力xを選定する。例えば、(表6)を参照すると、領域1では、x=V1_normalizedとし、領域2では、x=V0_normalizedとする。
【0073】
【表6】
【0074】
次に、図5のステップs70において、ホストコンピュータ200は、それぞれのグループにおいて、以下の(式3)を最小化するような補正係数a,b,c,dを算出する。
【0075】
【数3】
ここで、yoffsetは、ロータリーエンコーダ210の出力から算出された各グループの基準角度yをオフセットした値であり、xは、各グループにおいて補正計算に使用する磁気センサ素子165の出力であり、θ_start,θ_endは、それぞれ各グループにおける最小角度と最大角度である。
【0076】
ここで、(表6)に各グループにおける補正係数を示す。例えば、領域1かつ正転方向に回転しているグループのデータから、(式3)で算出された補正係数a,b,c,dは、それぞれ、a=a_area1_CW,b=b_area1_CW,c=c_area1_CW,d=d_area1_CWと記憶される。
【0077】
また、領域1かつ逆転方向に回転しているグループのデータから、(式3)で算出された補正係数a,b,c,dは、それぞれ、a=a_area1_CCW,b=b_area1_CCW,c=c_area1_CCW,d=d_area1_CCWと記憶される。
【0078】
次に、図5のステップs70において、ホストコンピュータ200は、算出された補正係数及びoffsetを、シフトコントローラ100に送信し、グルーープ毎に、EEPROM170に記憶する。
【0079】
次に、図9を用いて、コントローラ110が、磁気センサ素子165の出力から出力軸140の角度を求める際の第1の補正方法について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による回転制御装置における角度補正処理の内容を示すフローチャートである。
【0080】
ステップs100において、コントローラ110は、出力軸140の回転角度を計算するタイミングで、磁気センサ素子165の出力をA/D変換して、取り込む。このA/D変換タイミングは、一定周期であったり、不定期であったりする。一方、コントローラ110は、予めEEPROM170に保存されていた補正係数などのキャリブレーション時に算出されたデータをRAMなどのメモリに読み込む。
【0081】
次に、ステップs110において、コントローラ110は、A/D変換された磁気センサ素子165の出力に、Low−PassフィルタやIIRやFIRフィルタにより、ノイズを除去する。
【0082】
次に、ステップs120において、コントローラ110は、上述の式(1),(2)により、磁気センサ素子165の出力を正規化して、V0_normalized,V1_normalizedを求める。ここで、二系統ある磁気センサ素子165の出力V0,V1の最大値V0max,V1max)と最小値V0min,V1min)は、それぞれ、キャリブレーション時にEEPROM170に保存されていた磁気センサ素子165の出力の最大値と最小値である。
【0083】
次に、ステップs130において、コントローラ110は、正規化された出力V0_normalized,V1_normalized)から、以下のようにして、磁石150の回転角度を4つの角度領域である領域1(area_1),領域2(area_2),領域3(area_3),領域4(area_4)に分ける。
【0084】
すなわち、領域1は、(V0_normalized>Vth)の範囲とし、領域2は、(V1_normalized>Vth)とし、領域3は、(V0_normalized≦−Vth)の範囲とし、領域4は、(V1_normalized≦−Vth)の範囲とする。
【0085】
次に、ステップs140において、コントローラ110は、前述した出力軸140の回転方向を判定する方法の何れか、もしくは、それらの組合せをにより、出力軸140の回転方向を判定し、データがどのグループに属しているかを決定する。さらに(表6)に基き、角度計算式に用いる磁気センサ素子165の出力を決定する。
【0086】
次に、ステップs150において、コントローラ110は、RAMに記憶された各グループ毎の補正係数a,b,c,dより、以下の式(4)の多次関数を用いて角度θcalculationを算出する。
【0087】
【数4】
なお、xは各グループで角度計算に使用される磁気センサ素子165の出力である。例えば、(表6)を参照すれば、領域1かつ正転方向に回転している場合、グループ名はarea_1_CWであり、x=v1_normalizeとなる。また、補正係数a,b,c,dは、それぞれ、a_area1_CW,b_area1_CW,c_area1_CW,d_area1_CWとなる。但し、キャリブレーション時に offsetが減算されているので、実際の出力軸140の回転角度は、(θcalculation + offset)となる。
【0088】
以上より、回転体の回転方向で異なった補正係数を使用しているため、磁気センサ素子165の出力に現れるヒステリシスをキャンセルし、高精度に角度を検知することが可能である。
【0089】
次に、ステップs160において、コントローラ110は、算出された回転角度が目標回転角度θTとなるように、モータ130を回転させるためのトルク指令値を求めて、モータドライバ120に出力する。
【0090】
ここで、図10を用いて、具体的な角度の補正例について説明する。
図10は、本発明の一実施形態による回転制御装置における角度補正処理の具体例の説明図である。
【0091】
図中、×印は、磁石150を210度から330度まで正転方向及び逆転方向に回転させた際のv0_normalizeを示している。符号A1で示す×印の列は、磁石150を正転させた場合のセンサ出力を示し、符号A2で示す×印の列は、磁石150を逆転させた場合のセンサ出力を示している。
【0092】
この回転角度範囲には領域4が含まれ、領域4では式(4)を用いて、x=v0_normalizeとして角度が算出される。ここで、前述の回転方向により異なった補正係数を用いて角度を算出する方法により、正転時と逆転時とで、別々に磁気センサ素子165の出力を近似した曲線を求めることができる。近似曲線B1はarea4 _CWに属する補正係数を元に算出された正転方向の回転角度、近似曲線B2はarea4 _CCWに属する補正係数を元に算出された逆転方向の回転角度である。
【0093】
図11は、本実施形態により、回転方向により異なる補正係数を算出するキャリブレーションを用い、ヒステリシスを補正し、角度を計算した場合の角度偏差を示している。回転方向により異なる補正係数を算出することにより、角度偏差は、±0.2°まで減少させることができる。なお、補正を行わない場合の角度偏差は、±2°程度である。
【0094】
シフトコントローラ100により、2駆から高速4駆に切り替える場合には、出力軸の角度を0°から90°に変更するが、このとき、従来のように±2°の角度誤差があると、切り替えに失敗することがあり、制御精度が低下するが、本実施形態のように、角度誤差が±0.2°であれば、切り替えに成功して、制御精度を向上することができる。
【0095】
次に、コントローラ110が、磁気センサ素子165の出力から出力軸140の角度を求める際の第2の補正方法について説明する。
例えば、図7に示す例において、角度領域2及び角度領域4の範囲で、v0_normalizeが角度に対して一次直線とみなせる場合、また、角度領域3及び角度領域1の範囲で、v1_normalizeが角度に対して一次直線とみなせる場合、式(3)を、以下の式(5)、すなわち、一次近似式で置き換えたものを用い補正係数c,dを算出する。
【0096】
【数5】
算出された補正係数c,dは、EEPROM170に保存され、磁気センサ素子165の出力とこの補正係数c,dより、上述の補正方法と同様に角度が補正計算される。しかし、この場合、式(4)は、θcalculation=c・x+dと置き換えられて計算される。
【0097】
次に、図12を用いて、コントローラ110が、磁気センサ素子165の出力から出力軸140の角度を求める際の第3の補正方法について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による回転制御装置における第3の角度補正処理の説明図である。
【0098】
図12は、磁石150の回転角度と2系統ある磁気センサ素子165の出力を互い除算した値の関係のグラフを示している。上述の補正方法において、式(3)と式(4)のxを、領域1及び領域3では、x=(V0_normalize/V1_normalize)とし、領域2と領域4では、x=(V1_normalize/V0_normalize)と置き換えて近似して、補正係数を求めて、補正計算する。
【0099】
次に、コントローラ110が、磁気センサ素子165の出力から出力軸140の角度を求める際の第4の補正方法について説明する。
この例は、ヒステリシスが磁石150の回転角度によらず、一定(θh)であるとみなせる場合、正転時と逆転時の磁気センサ素子165の出力から、回転方向を区別せず、各領域で一組の補正係数を計算し、この補正係数から、磁石150の回転角度を算出する。この算出された角度は、正転時の磁気センサ素子165の出力と逆転時の磁気センサ素子165の出力を同時に補正しているため、正転時・逆転時ともにヒステリシスの半分の角度偏差が現れる。そこで、計算された角度θcalculationを、正転時には、θcalculation=(θcalculation−(θh/2))とし、逆転時には、θcalculation=(θcalculation+(θh/2))とし、計算された角度にヒステリシスの影響を減算もしくは加算する。
【0100】
以上説明したように、本実施形態によれば、回転体の回転方向で異なった補正係数を使用して、磁気センサ素子の出力に現れるヒステリシスをキャンセルし、高精度に角度を検知することができる。また、高精度な角度検出ができるので、角度制御の制御精度を向上することができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒステリシス特性の影響を受けることなく、角度検出値の誤差が低減することができる。
【0102】
また、回転制御の制御精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による回転制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による回転制御装置における出力軸140の回転角度θrと出力回路160の出力電圧Voutの関係を示す特性図である。
【図3】本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置の構成を示すシステム構成図である。
【図4】本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置のロータリーエンコーダの出力パルスの波形図である。
【図5】本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるキャリブレーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による回転制御装置におけるキャリブレーション処理時の正規化された出力の波形図である。
【図7】本発明の一実施形態による回転制御装置におけるキャリブレーション処理時の正規化された出力の波形図である。
【図8】本発明の一実施形態による回転制御装置に用いるモータドライバのブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態による回転制御装置における角度補正処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による回転制御装置における角度補正処理の具体例の説明図である。
【図11】本発明の一実施形態による回転制御装置における角度偏差の説明図である。
【図12】本発明の一実施形態による回転制御装置における第3の角度補正処理の説明図である。
【符号の説明】
100…シフトコントローラ100
110…コントローラ
120…モータドライバ
130…モータ
140…出力軸
150…磁石
160…出力回路
165…センサ素子
170…EEPROM
Claims (12)
- 回転体と同期して回転する磁石の磁界の変化を検出するセンサ素子を有し、前記回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置において、
前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記センサ素子の出力を異なるように補正する補正手段を備えたことを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる関数で近似した場合の補正係数を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項2記載の回転角度検出装置において、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる関数で近似した場合の補正係数を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項3記載の回転角度検出装置において、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で異なる3次曲線を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項3記載の回転角度検出装置において、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、1次直線を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項3記載の回転角度検出装置において、
前記センサ素子は、2系統の出力を有しており、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記2系統の出力を除算した上で、関数を用いて近似した場合の補正係数を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記補正手段は、前記センサ素子の出力を、前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で同一の関数で近似した場合の補正係数および回転方向ごとに異なる補正値を用いて補正することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータに対する指令電圧により回転方向を判別することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータを駆動する駆動回路の出力電流により回転方向を判別することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記制御手段は、前記回転体を回転駆動するモータを駆動する駆動回路の出力電圧により回転方向を判別することを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1記載の回転角度検出装置において、
前記制御手段は、前記センサ素子の出力信号の時間変化により回転方向を判別することを特徴とする回転角度検出装置。 - 回転体を駆動するモータと、この回転体と同期して回転する磁石の磁界の変化を検出するセンサ素子と、このセンサ素子により検出された前記回転体の回転角度が目標回転角度となるように前記モータを制御する制御手段を有する回転制御装置において、
前記回転体が正転方向に回転する場合と逆転方向に回転する場合で、前記センサ素子の出力を異なるように補正する補正手段を備え、
前記制御手段は、この補正手段により補正された回転角度が目標回転角度となるように前記モータを制御することを特徴とする回転角度検出装置。
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