JP2004338947A - シート材供給装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ホルダ２０からのシート材１０を確実に良好に搬送するように、回転胴３０は十分な遅さで回転しつつ、供給装置の処理量が低下しないようにする。
【解決手段】 まず、吸引器３４が、シート材１０を吸着させて下方へ引っ張り、底部開口から回転胴の方へ引き出す。次にくわえづめ３２がシート材１０の前縁をつかむ。シート材１０がつかまれると、くわえづめ３２は反時計方向に移動し、吸引器３４は吸引停止して回転胴３０内に引っ込む。シート材１０は、くわえづめ３２につかまれたまま、圧力ローラ４０によって回転胴３０に押し当てられる。シート材１０が加速装置５０の取り出しベルト５２と５４の間に入ったら、くわえづめ３２が開いてシート材１０が解放され、加速装置５０によって加速させられて外部に出る。
【選択図】 図１

Description

本発明はシート材供給装置、例えば折丁、個別のシート、または入紙等のシート材を供給するホッパーに関する。

例えば、特許文献１は、回転胴へ向けて折丁を通過させる、吸引装置を用いて折丁のパイルから折丁を取り出す供給装置を開示している。付け加えられた、折丁を開くための胴（further opening drums）の上のくわえづめが、折丁が鞍形のコンベヤへ搬送される際に折丁を開く。

特許文献２は、吸引器とコンベヤベルトを用いて、平らな製品をパイルから供給する装置を開示している。平らな製品は直接、または、平らな製品の速度よりも１０パーセントだけ速い、変動しない表面速度で回転するくわえづめ胴によって、供給装置のコンベヤに送られる。
独国特許出願明細書第１９７３８９２０号 米国特許第６２１３４５７号

従来の供給装置の問題は、底部のシート材を分離する工程が高速では困難であるという傾向があることである。例えば、慣性力と、吸引器のために生じさせられる真空状態が供給装置の速度を制限する。

本発明は、シート材のパイルを保持するシート材ホルダと、シート材をパイルから搬送する回転胴と、回転胴から第１の速度のシート材を受け取り、そのシート材を第１の速度よりも速い第２の速度にて解放する加速装置とを有するシート材供給装置を提供する。

回転胴とともに働く加速装置を設けることによって、回転胴はシート材をパイルから取り出すために、より遅い速度で回転でき、一方、加速装置はシート材の受け渡しを増加させる。したがって、供給装置の特定の速度に対して、回転胴の速度が遅いことによってシート材の取り出しをより効率的に行うことができる。

加速装置は速度が可変である複数のベルトを有しているのが好ましく、ベルトが上を走行する２つの入力ニップローラと２つの出力ニップローラをさらに有していてもよい。出力ニップローラの表面速度は入力ニップローラの表面速度よりも速い。

回転胴は、その回転胴が回転するたびに２枚以上のシート材が堆積物から得られるように、複数のくわえづめを有しているのが好ましい。

くわえづめは第１のくわえづめ部と第２のくわえづめ部を有し、各くわえづめ部は個々に作動可能であるのが好ましい。

シート材ホルダは、位置調節可能な底部トレイとシート材ストッパを有していてもよい。

カリパーと圧力ローラが、加速装置の前に、くわえづめ胴と互いに作用し合うように設けられていてもよい。圧力ローラは偏心して取り付けられてもよい。

回転胴は吸引器をさらに有するのが好ましい。したがって、吸引器はもはや回転胴から分離しておらず、回転胴の回転によって作動させられてもよい。

本発明は、シート材のパイルを保持するシート材ホルダと、シート材を前記パイルから搬送する回転胴とを有し、回転胴は、回転胴とともに回転し、シート材に接触する少なくとも１つの吸引器を有しているシート材供給装置も提供する。

吸引器を回転胴とともに回転させることによって、独立した吸引バーや昇降脚部などの複雑な往復部品が不要になる。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

図１は、本発明の供給装置の好適な実施形態の側面図を示している。シート材１０が、位置調節可能な底部トレイ２２と底部開口２４を有するホルダ２０内に保持されている。底部トレイ２２は、底部開口２４のサイズを変えるように位置調節可能である。シート材１０は、前壁２６に当たっている、折られた縁を有する折丁を含む。位置調節可能なストッパ２８が、前壁２６から底部開口２４内に突出している。

供給装置は、カムフォロワに接続可能であり、シート材１０の様々な長さに対して調整可能なカムによって移動させ作動させることができる複数のくわえづめ３２および吸引器３４を有している回転胴３０をさらに含んでいる。各くわえづめ３２は、ピボット点３８を中心としてピボット回転し、かつ各々がそれぞれのカムを有する第１のくわえづめ部３５と第２のくわえづめ部３６を有している。２つのくわえづめ部３５，３６は一つに合わさるようにばねで付勢されており、各くわえづめ部３５，３６のカムはくわえづめ３２を開くように作用する。複数のくわえづめ３２および吸引器３４は回転胴３０上に軸方向に互いに間隔をおいて配置され、くわえづめ３２と吸引器３４は交互に、軸方向に互いに間隔をおいて配置されるのが好ましい。

吸引器３４は、回転胴３０から離れて位置する真空吸引源に接続されていてもよい、回転胴３０上の調節可能な真空パッドから吸引され得る。

加速装置５０の前に配置されている、偏心して取り付けられた回転圧力ローラ４０が、回転胴３０の外表面と互いに作用し合う。加速装置５０は、回転胴３０内の半径方向の空所内に、軸方向に互いに間隔をおいて配置されており、したがってくわえづめ３２および吸引器３４に関しても同様に軸方向に離れて配置されている２つの取り出しベルト５２，５４を有している。取り出しベルト５２，５４は、入力ローラ５６，５７および／または出力ローラ５８，５９によって駆動され、速度が可変である。取り出しベルト５２，５４の、入力ローラ５６，５７における表面速度が、一定の速度で回転する回転胴３０の表面速度と等しいのが好ましい。取り出しベルト５２，５４は、その出力ローラ５８，５９における表面速度が入力ローラ５６，５７における表面速度よりも速くなるように、加速装置５０によって加速させられる。ローラの可変速駆動装置は、長円形の歯車、ゼネバ機構、または分離したサーボ駆動装置を有していてもよい。保持装置もまた、取り出しベルト５２，５４に設けることができる。

図２から１３は、くわえづめ３２と吸引器３４がシート材１０の最下部の１枚をつかむのを示している。

図２は、回転胴３０がＤ方向に回転する際に、シート材１０を付着した吸引器３４を示している。図３に示すように、吸引器３４は、吸引されたシート材１０がストッパ２８を通過するようにシート材１０を下方へ引っ張る。

図４と５に示すように、吸引器３４は次に、シート材１０をくわえづめ３２の方へ引っ張り、くわえづめ３２は次にシート材１０の前縁をつかむ。

図６、７、および８に示すように、シート材１０が一旦つかまれると、吸引器３４への真空は止められ、くわえづめ３２は、シート材１０が吸引器３４から解放されるように反時計方向に移動する。吸引器３４は回転胴３０内に引っ込む。

図９に示すように、シート材１０は次に、くわえづめ３２がシート材１０を依然としてつかんでいる間に、圧力ローラ４０によって回転胴３０の外表面に押し当てられる。圧力ローラ４０は、軸方向に互いに間隔をおいて配置された複数の円板から形成されていてもよく、くわえづめ３２は、軸方向に互いに間隔をおいて配置された複数の円板の間を通過する。圧力ローラ４０は、回転胴３０に選択的に接触し、シート材１０が圧力ローラ４０に接近した時にシート材１０のための空間が生じるように偏心していてもよく、この空間は図４から８に概略的に示されている。

図１０は、加速装置５０に入るシート材１０を示している。シート材１０が取り出しベルト５２，５４のところに一旦入ったら、シート材１０が加速装置５０を通って加速させられる時にくわえづめ３２が開いて、シート材１０が第２のくわえづめ部３６を通過できるように、第２のくわえづめ部３６が図１１に示すように回転する。

図１２は加速装置５０を出るシート材１０を示し、図１３は別のシート材１０をつかむために戻るくわえづめ３２を示している。

多数の、例えば４つ、６つ、または８つのくわえづめ３２が、回転胴３０の周りにおいて周方向に間隔をおいて配置されていてもよいので、回転胴３０は、ホルダ２０からのシート材１０を確実に良好に搬送するのに十分な遅さで１回回転するごとに、複数枚のシート材１０を引き取ることができ、一方、加速装置５０は確実に、供給装置の処理量が低下しないようにする。

本発明の好適な実施形態の側面図である。 回転胴の吸引器とくわえづめとからなる組によってシート材を取り出す第１のステップを示す側面図である。 図２に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図３に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図４に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図５に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図６に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図７に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図８に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図９に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図１０に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図１１に示すステップに続くステップを示す側面図である。 図１２に示すステップに続くステップを示す側面図である。

符号の説明

１０ シート材
２０ ホルダ
２２ 底部トレイ
２４ 底部開口
２６ 前壁
２８ ストッパ
３０ 回転胴
３２ くわえづめ
３４ 吸引器
３５ 第１のくわえづめ部
３６ 第２のくわえづめ部
３８ ピボット点
４０ 圧力ローラ
５０ 加速装置
５２，５４ 取り出しベルト
５６，５７ 入力ローラ
５８，５９ 出力ローラ

Claims (20)

1. シート材のパイルを保持するシート材ホルダと、
   前記シート材を前記パイルから搬送する回転胴と、
   前記回転胴から第１の速度の前記シート材を受け取り、該シート材を前記第１の速度よりも速い第２の速度にて解放する加速装置と
   を有するシート材供給装置。
2. 前記加速装置は速度が可変である複数のベルトを有している、請求項１に記載のシート材供給装置。
3. 前記加速装置は２つの入力ニップローラと２つの出力ニップローラをさらに有し、前記ベルトは前記入力ニップローラと前記出力ニップローラの上を走行し、前記出力ニップローラの出力表面速度は前記入力ニップローラの入力表面速度よりも速い、請求項２に記載のシート材供給装置。
4. 前記回転胴は、該回転胴の周りに周方向に互いに間隔をおいて配置されている複数のくわえづめを有している、請求項１に記載のシート材供給装置。
5. 前記各くわえづめは第１のくわえづめ部と第２のくわえづめ部を有し、該第１のくわえづめ部と該第２のくわえづめ部の各々は個々に作動可能である、請求項４に記載のシート材供給装置。
6. 前記シート材ホルダは底部トレイとシート材ストッパを有している、請求項１に記載のシート材供給装置。
7. 前記底部トレイは位置調節可能である、請求項６に記載のシート材供給装置。
8. 前記加速装置の前に、前記回転胴と互いに作用し合う圧力ローラをさらに有する、請求項１に記載のシート材供給装置。
9. 前記圧力ローラは偏心して取り付けられている、請求項８に記載のシート材供給装置。
10. 前記回転胴は、該回転胴とともに回転する少なくとも１つの吸引器を有している、請求項１に記載のシート材供給装置。
11. 前記回転胴は、周方向に互いに間隔をおいて配置されている前記くわえづめの各々に対して少なくとも１つの吸引器を有している、請求項４に記載のシート材供給装置。
12. シート材のパイルを保持するシート材ホルダと、
    前記シート材を前記パイルから搬送する回転胴とを有し、
    前記回転胴は、前記回転胴とともに回転し、前記シート材に接触する少なくとも１つの吸引器を有している、
    シート材供給装置。
13. 前記回転胴から前記シート材を受け取る加速装置をさらに有する、請求項１２に記載のシート材供給装置。
14. 前記加速装置は速度が可変である複数のベルトを有している、請求項１３に記載のシート材供給装置。
15. 前記加速装置は２つの入力ニップローラと２つの出力ニップローラを有し、前記ベルトは前記入力ニップローラと前記出力ニップローラの上を走行し、前記出力ニップローラの出力表面速度は前記入力ニップローラの入力表面速度よりも速い、請求項１４に記載のシート材供給装置。
16. 前記回転胴は、該回転胴の周りに周方向に互いに間隔をおいて配置されている複数のくわえづめを有しており、周方向に互いに間隔をおいて配置されている前記各くわえづめは、前記少なくとも１つの吸引器のうちの１つからシート材を受け取る、請求項１２に記載のシート材供給装置。
17. 前記各くわえづめは第１のくわえづめ部と第２のくわえづめ部を有し、該第１のくわえづめ部と該第２のくわえづめ部の各々は個々に作動可能である、請求項１６に記載のシート材供給装置。
18. 前記シート材ホルダは、位置調節可能な底部トレイとシート材ストッパを有している、請求項１２に記載のシート材供給装置。
19. 前記加速装置の前に、前記回転胴と互いに作用し合う圧力ローラをさらに有する、請求項１３に記載のシート材供給装置。
20. 前記圧力ローラは偏心して取り付けられている、請求項１９に記載のシート材供給装置。

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