JP2004338364A - ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム - Google Patents
ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004338364A JP2004338364A JP2003378803A JP2003378803A JP2004338364A JP 2004338364 A JP2004338364 A JP 2004338364A JP 2003378803 A JP2003378803 A JP 2003378803A JP 2003378803 A JP2003378803 A JP 2003378803A JP 2004338364 A JP2004338364 A JP 2004338364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polybutylene terephthalate
- pbt
- hot air
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】 インフレーションダイから押し出した溶融ポリブチレンテレフタレート樹脂のチューブを空気の注入により膨張させる空冷インフレーション法によりポリブチレンテレフタレートフィルムを製造する方法において、押出樹脂圧力を85〜140 kg/cm2 とし、かつ押出樹脂温度を上記ポリブチレンテレフタレート樹脂の融点−15℃〜上記融点−5℃とする方法。
【選択図】 なし
Description
融点(℃)<押出樹脂温度(℃)<融点−26+53×固有粘度(℃)
を満たすようにインフレーション成形法によりフィルム化する方法を提案している。しかしこの方法では、押出樹脂温度及び押出樹脂圧力の組合せの最適化がなされておらず、得られるPBTフィルムは比較的大きな熱収縮率を有する。
(A) ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂を空冷インフレーション成形法によりフィルム化するPBTフィルムの製造方法において、押出樹脂温度をPBT樹脂の融点−15℃〜前記融点−5℃とし、かつ押出樹脂圧力を8.3〜13.7 MPaとすることにより、薄膜でありながら膜厚の均一性、耐熱収縮性及び機械的強度に優れたPBTフィルムを製造できる。
(B) (1) 上記PBTフィルムと他のフィルム又はフィルム積層体とを積層してなる積層フィルムを、第一の形状に保持しながらPBTフィルムのガラス転移温度Tg以下の温度T1で賦形処理し、(2) 得られた賦形積層体を、Tgを超える温度T2で第二の形状に変形加工し、(3) Tg以下の温度T3まで冷却することにより、優れた形状記憶性と耐熱寸法安定性を有するPBT積層フィルムが得られる。
(C) (1) (i) 上記PBTフィルムと他のフィルム又はフィルム積層体との積層フィルムを予め作製し、これを第一の形状に保持しながらTg超〜融点未満の温度T4で賦形処理するか、(ii) 上記PBTフィルムを第一の形状に保持しながら前記温度T4で賦形処理した後他のフィルム又はフィルム積層体と積層することにより第一の形状を有する積層フィルムを作製し、(2) 得られた賦形積層体をTg以下の温度T5まで冷却して第一の形状に固定し、(3) 次いで前記賦形積層体を、前記Tg超〜前記温度T4未満の温度T6で第二の形状に変形加工した後、(4) Tg以下の温度T7まで冷却して第二の形状に固定することにより、優れた形状記憶性と耐熱寸法安定性を有するPBT積層フィルムが得られる。
本発明はかかる発明に基づき完成したものである。
(I) 原料ポリブチレンテレフタレート樹脂
原料とするポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂に特に制限はないが、1,4-ブタンジオールとテレフタル酸とを構成成分とするホモポリマーからなるのが好ましい。但し形状記憶性、熱収縮性等の物性を損なわない範囲で、1,4-ブタンジオール以外のジオール成分、又はテレフタル酸以外のカンボン酸成分を共重合成分として含んでいてもよい。そのようなジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4-シクロヘキサンメタノール等が挙げられる。ジカルボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸等が挙げられる。好ましいPBT樹脂の具体例としては、例えば東レ(株)から商品名「トレコン」として市販されているホモPBT樹脂を挙げることができる。
図1は、本発明の空冷インフレーション成形法によるPBTフィルムの製造方法の工程を示す。押出機12に取り付けられた環状ダイ1から押出したチューブ状フィルムは、空気注入管26から内部に空気を送り込むことにより急激に所定の幅のフィルムに膨張させ、引取り機ニップロール13に挟むことにより引き取り、巻き取りリール14により巻き取る。環状ダイ1は環状のダイヘッド10及びウェルド部11を有する。チューブ状フィルムに注入する空気を供給する空気注入手段に特に制限はなく、空気注入管26をブロワーに接続した構成の手段、空気注入管26を圧縮空気ボンベに接続した構成の手段等を挙げることができる。
(a) 押出樹脂温度を融点−15℃〜融点−5℃に制御。
(b) ネック部31では融点−40℃〜融点−25℃に徐冷。
(c) 膨張部32では融点−70℃〜融点−40℃に徐冷。
(d) フロストライン34の領域では融点−130℃〜融点−90℃に徐冷。
(e) バブル領域33ではPBT樹脂のTg超〜Tg+65℃以下に保持。
(i) 第一温風吹出装置20
環状ダイ1の直近に設け、ネック部31の温度が融点−40℃〜融点−25℃に徐冷されるように、温風を噴出させる。かかる温風の温度は25〜50℃であるのが好ましい。
(ii) 第二温風吹出装置21
膨張部32の直下に設け、膨張部32の温度が融点−70℃〜融点−40℃に徐冷されるように、温風を噴出させる。かかる温風の温度は25〜50℃であるのが好ましい。
(iii) 第三温風吹出装置22
フロストライン34の直下に設け、フロストライン34の領域の温度が融点−130℃〜融点−90℃に徐冷されるように、温風を噴出させる。かかる温風の温度は、PBT樹脂のTg超〜Tg+65℃以下であるのが好ましい。
(iv) 隔壁23及び加熱手段24
隔壁23は第三温風吹出装置22の上方の位置で、バブル領域33を包囲しかつ第一〜第三温風吹出装置より噴出した温風がバブル領域33の外面に沿って吹き上がるように設ける。加熱手段24は隔壁23の内側に設ける。隔壁23及び加熱手段24を設けることにより、バブル領域33を外部雰囲気(気温・温度等)の影響から遮断し、常にPBT樹脂のTg超〜Tg+65℃以下に保持することができる。
(v) 円筒状ネット25
隔壁23の内側で、バブル領域33を包囲するように設ける。
以上説明した空冷インフレーション成形により得られたPBTフィルム(インフレーションPBTフィルム)を、PBT樹脂のTg超〜Tg+60℃以下の温度で、さらに長手方向又は横方向に一軸冷延伸するか、長手方向及び横方向に逐次二軸冷延伸してもよい。これによりインフレーションPBTフィルムをさらに薄膜化でき、かつフィルムの膜厚の均一性及び透明性が向上する。好ましい冷延伸温度は55〜65℃である。かかる一軸冷延伸の延伸率は、長手方向又は横方向に2倍以上とするのが好ましく、2〜6倍とするのがより好ましい。一軸冷延伸を行う場合は、長手方向に行うのが好ましい。かかる逐次二軸冷延伸の延伸率は、面倍率で4倍以上とするのが好ましく、4〜16倍とするのがより好ましい。
上記[1]で述べた空冷インフレーション成形法により製造されたPBTフィルムは、従来のインフレーション成形フィルムと比較して、結晶化度が高く、膜厚の均一性に優れておりかつ熱収縮率が低い。具体的には、平均膜厚8〜30μmのフィルムの膜厚のバラツキは±1〜3μmであり、熱収縮率はMD(長手方向)及びTD(幅方向)において0.4%以下である。本明細書において、膜厚のバラツキとは、PBTフィルムの幅方向における中心部及び両端部の厚さをそれぞれ2点ずつ計6点測定し、そのうちの最大値と最小値との差を算出した値である。この値が小さいほうが良好な結果であることを意味する。また熱収縮率とは、PBTフィルムを175℃で10分間暴露したときのMD及びTDの収縮率をそれぞれ測定した値である。]。このためムラの少ない印刷層や金属蒸着層を形成することができる。またヒートシール、印刷等の二次加工においてフィルム寸法の変化が少ない。
本発明の形状記憶PBT積層フィルムは、(a) 本発明の製造方法により得られるPBTフィルムからなる層と、(b) 紙シート、他の樹脂フィルム及び金属箔からなる群から選ばれた少なくとも一種(以下単に「他のフィルム又はフィルム積層体」という)とを有する。
(1) ポリブチレンテレフタレートフィルム
PBTフィルムは上記[1]で述べた製造方法により得られるものを用いる。PBTフィルムの厚さに特に制限はないが、実用的には約5〜50μmとするのが好適であり、約8〜30μmとするのがより好ましい。
(a) 紙シート
形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体に適用する場合、デッドホールド性付与層として紙シートからなる層も有するのが好ましい。紙シート層の紙の種類は限定されず、合成紙も含む。紙シート層の厚さは、約60〜110 g/m2とするのが好ましく、約75〜90 g/m2とするのがより好ましい。紙シートの厚さが約60 g/m2未満であると、紙シートの腰が弱すぎて、十分なデッドホールド性を付与することができない。一方、紙シートの厚さを約110 g/m2超にしても、コスト高になるだけで、さらなるデッドホールド性の向上は認められない。
形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体に適用する場合、容器本体の上端フランジ部に熱シールするシーラントフィルムを設ける。シーラントフィルムは、ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、アイオノマー樹脂フィルム、ポリスチレンフィルム等により形成することができる。また蓋体を容器本体から容易に剥離できるように、シーラントフィルムはイージーピール性を有するのが好ましい。そのために、シーラントフィルムは比較的弱い熱接着性を有するのが好ましい。また熱シール用材料として公知のホットメルトも用いることができる。
形状記憶PBT積層フィルムの剛性を高めるために、剛性フィルムを設けることができる。剛性フィルムとしてはPETフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)、ナイロンフィルム等が挙げられる。PETフィルムとして、一軸配向又は配向度が異なる二軸配向のPETフィルムを用いると、形状記憶PBT積層フィルムが易裂性を要する場合に有利である。一軸配向又は配向度が異なる二軸配向のPETフィルムとして、例えば「エンブレットPC」(ユニチカ(株))が挙げられる。
形状記憶PBT積層フィルムに遮光性が必要な場合、遮光性インク層又は金属箔層を設ける。遮光性インクは、例えばカーボンブラックのような黒色又は暗色の顔料又は染料を含むインクであれば、特に限定的ではない。遮光性インク層を用いる場合、焼却処理するときの環境への悪影響を回避できるとともに、形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体に適用した場合に、密封後に金属探知機による金属系異物の探知を行うことができる。これにより、即席食品の安全性をいっそう高めることができるのみならず、金属探知機を利用できるので、検査コストを著しく低減することができる。金属箔層を有する形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体に用いる場合、金属箔としてはアルミニウム箔が好ましい。アルミニウム箔層を使用することにより、優れた遮光性の他にガスバリア性、保香性等も得られる。
図7〜図10は、形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体用の包装材として用いる場合の層構成を例示する。図7に示す積層フィルム7は、基本構成としてPBTフィルム2と、紙シート71と、シーラントフィルム72を有する層構成を示す。PBTフィルム2と紙シート71との間には接着剤層74と押出ラミネーションされたポリエチレン層(I)73とからなる接着層(I)があり、紙シート71とシーラントフィルム72との間には接着剤層74'と押出ラミネーションされたポリエチレン層(II)73'とからなる接着層(II)がある。図7に示す層構成例の場合、PBTフィルム2及び接着層(I)(73及び74)からなる外側層と、接着層(II) (73'及び74')及びシーラントフィルム72からなる内側層との層厚比は、外側層/内側層=100/35〜100/100であるのが好ましい。これにより、PBTフィルム2のカール性及びデッドホールド性を有効に機能させることができる。ここで「外側」及び「内側」とは、形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器等の蓋体として用いた場合における容器に対する外側及び内側であることを意味する。
以下形状記憶PBT積層フィルムの製造方法について図面を参照して詳細に説明する。
(1) 第一の製造方法
形状記憶PBT積層フィルムの第一の製造方法は、(a) PBTフィルムと前記他のフィルム又はフィルム積層体とを接着し、得られた積層フィルムを、第一の形状に保持しながら前記PBTのTg以下の温度T1で賦形処理(冷間加工)し、(c) 得られた賦形積層フィルムを、前記Tgを超える温度T2で第二の形状に変形加工し、(c) Tg以下の温度T3まで冷却することにより第二の形状に固定する工程を含む。
形状記憶PBT積層フィルムの第二の製造方法は、(a) (i) PBTフィルムを含む積層フィルムを第一の形状に保持しながらTg超〜融点未満の温度T4で賦形処理するか、(ii) PBTフィルムを第一の形状に保持しながら温度T4で賦形処理した後他のフィルム又はフィルム積層体と接着することにより第一の形状を有する積層フィルムを作製し、(b) 得られた賦形積層フィルムをTg以下の温度T5まで冷却して第一の形状に固定し、(c) 次いで前記賦形積層フィルムを、Tg超〜温度T4未満の温度T6で第二の形状に変形加工した後、(d) Tg以下の温度T7まで冷却して第二の形状に固定する工程を含む。
上記第一の方法により得られる形状記憶PBT積層フィルムは、T1以上の温度で形状回復能により実質的に第一の形状を回復する。PBTフィルムが、上記焼きなまし及び冷却工程で第二の形状に固定されてもT1以上の温度で第一の形状を回復する理由は定かではないが、例えば温度T1での冷間加工で高分子鎖の絡み合いにひずみが保持され、このひずみの大部分は温度T2での短時間の焼きなましでは緩和されないので、T1以上の温度で第一の形状を回復すると考えられる。
以下形状記憶PBT積層フィルム製蓋体を備えた容器の製造方法について述べる。上記(2)に記載の方法により得られる形状記憶PBT積層フィルム7は、その製造工程において見かけ上ほぼ平坦とされ、さらに巻きフィルム83として保管されているので、これを巻き出す時には見かけ上ほぼ平坦である。しかし形状回復温度が比較的低い場合、保管が長期にわたる場合、夏場の高温期に室温で曝された場合等には、保管時に除々にカール形状が回復していたり、保管時の巻きにより形状記憶によるカール形状とは反対側に反る癖が付いていたりすることがある。
上記[4]で述べた製造方法により得られる容器の蓋体は、容器から剥離することにより形状記憶によるカール形状を示す。例えば形状記憶PBT積層フィルムを、即席食品用容器の蓋体に適用する場合、図20に示すように、蓋体7のタブ部160を持って蓋体7を容器本体170からマーク161まで剥離すると、開封によりできたフラップ部は、アルミニウム層を有さなくても十分にカールしたままに保持される。特に上述のようにPBTフィルムの弾性復元力を保持した伸長状態で紙シートに接着してあると、カール性が一層向上する。形状記憶PBT積層フィルムを、即席食品用容器の蓋体に適用する場合、その層構成としては上記[3](I)(3)で述べた図7〜図10に示すものが好ましい。
形状記憶PBT積層フィルムに直線的易裂性を付与するために、PBTフィルム、剛性フィルム及びシーラントフィルムのうちの少なくとも一つの全面に対して、以下に述べる方法により多数の実質的に平行な線状痕を形成しておくのが好ましい。これにより形状記憶PBT積層フィルムを容易に直線的に裂くことができるので、例えば形状記憶PBT積層フィルムを即席食品用容器の蓋体用の包装材として用いた場合に蓋体を部分開封することが可能となる。かかる線状痕は、特にPBTフィルムに形成するのが好ましい。線状痕は、連続走行するフィルムを、多数の微細な突起を有する線状痕形成手段に摺接させることにより形成することができる。以下、線状痕の形成方法を、図面を参照して詳細に説明する。
図24は、フィルム301の進行方向に線状痕を形成する装置の一例を示す。図24は、表面に多数の微細な突起を有するロール(以下「パターン・ロール」という)302を線状痕形成手段として用い、フィルム押しつけ手段として空気を吹き付けることができるノズル303を用いた例を示す。フィルム原反を巻いたリール311から巻き戻されたフィルム301を、ニップロール312を経て、パターン・ロール302に摺接させることにより線状痕を形成し、得られた直線的易裂性フィルムはニップロール313、ガイドロール314及び315を経て、巻き取りリール316により巻き取る。
図29は、フィルム301の進行方向に対して斜めの線状痕を形成する装置の一例を示す。図24と同じ部材又は部分には同じ参照番号を付してある。図29に示す装置は、線状痕形成手段として多数の小さなパターン・ロール321を接続したパターン・エンドレスベルト306を備えるとともに、フィルム押しつけ手段としてエンドレスベルトに多数の毛材371を配したエンドレスブラシ307を備えている。図30(a)は、図29に示す装置において、パターン・エンドレスベルト306をフィルム301の幅方向に回転させる様子を示す部分拡大平面図であり、図30(b)は図30(a)においてD方向から見た概略断面図である。
図34は、フィルム301に幅方向の線状痕を形成する装置の一例を示す。図29と同じ部材又は部分には同じ参照番号を付してある。図34に示す装置は、パターン・エンドレスベルト306が、フィルムの進行方向に対して斜めに設けられている以外は、図29及び図30に示す装置と同じである(エンドレスブラシは図示せず)。図34に示す構成の装置を用いて、フィルム301の進行速度、フィルム301の進行方向に対するパターン・エンドレスベルト306の角度、パターン・エンドレスベルト306の周速等の運転条件を適宜設定することにより、フィルム301の幅方向への線状痕を形成することができる。
形状記憶PBT積層フィルムに直線的易裂性を付与するために、PBTフィルム、剛性フィルム及びシーラントフィルムのうちの少なくとも一つの全面に微細な貫通孔を形成してもよい。微細な貫通孔は、特にシーラントフィルムに形成するのが好ましい。微細孔は0.5〜100μmの平均開口径を有し、かつ分布密度は約500個/cm2以上であるのが好ましい。微細孔の分布密度が約500個/cm2未満であると、易裂性が不十分である。なお微細孔密度の上限は技術的に可能な限りいくらでも良く、特に制限されない。
形状記憶PBT積層フィルムのガスバリア性向上を目的として、PBTフィルムには金属、セラミック等を蒸着したり、樹脂をコーティングしたりすることができる。蒸着するセラミックの具体例としてシリカ、アルミナ等が挙げられる。金属、セラミック等の蒸着は、公知の方法により行うことができる。
本発明のPBTフィルムに、以下に述べる線状痕及び/又は微細孔を形成することにより、包装材として一層優れた機能を付与することができる。
直線的易裂性PBTフィルムは、上記[6]で述べた方法に従ってPBTフィルムの少なくとも一面に多数の実質的に平行な線状痕が形成されたものである。このため原料フィルムの配向性に関わらず一方向への直線的易裂性を有し、任意の位置から線状痕に沿って直線的に裂くことができる。直線的易裂性PBTフィルムを用いて包装袋を製造すると、一定の幅を維持しながら先細りのない帯状に開封できる。また直線的易裂性PBTフィルムは線状痕が貫通していないので、ガスバリア性に優れている。
ポーラスPBTフィルムは、上記[7]に記載の方法に従って、PBTフィルムに多数の微細な貫通孔及び/又は未貫通孔を均一に形成したものである。このためポーラスPBTフィルムは、ひねり保持性が高く、ひねり時の裂けも発生せず、ひねり性が良好であり、かつ易裂性を有する。微細孔は0.5〜100μmの平均開口径を有し、かつ密度は約500個/cm2以上であるのが好ましい。微細孔の密度が約500個/cm2未満であると、ひねり保持性が不十分である。
図1に示す装置を用いて空冷インフレーション成形法によりPBTフィルムを作製した。PBT樹脂(商品名「トレコン1200S」、東レ(株)製、融点:220℃、極限粘度:1.2)を一軸押出機(スクリュー径:50 mm、押出量:50 kg/hr)に投入し、210℃で溶融混練し、押出機中で溶融樹脂を調製した。続いて押出機出口から、210℃の押出樹脂温度及び11.8 MPa(120 kgf/cm2)の押出樹脂圧力で溶融樹脂を押し出し、さらにダイヘッド(ダイ径:150 mm、ダイリップの間隙:0.9 mm)から溶融樹脂のチューブを押し出した。押し出した溶融樹脂のチューブを3.6のブローアップ比で膨張させるとともに、(1) 第一の温風吹出装置より温風(30℃)を噴出させることによりバブルのネック部を185℃に徐冷し、(2) 第二温風吹出装置から温風(30℃)を噴出させることによりバブルの膨張部を160℃に徐冷し、(3) 第三温風吹出装置から温風(50℃)を噴出させることによりフロストライン領域を125℃に徐冷し、(4) バブル領域を100℃に保持しながら20 m/分で引き取り、PBTフィルムを作製した。バブル領域を包囲する円筒状ネットはナイロン製のものとし、アクリル樹脂製の円筒型隔壁は、その上部側面に温風排出口が2箇所設けられており、内側に棒状ヒーターが設けられており、内部上部に開孔率60%の整流板が設けられたものを用いた。
押出樹脂温度を205℃とし、押出樹脂圧力を12.7 MPa(130 kgf/cm2)とした以外は、実施例1と同様にしてPBTフィルムを作製した。
押出樹脂温度を215℃とし、押出樹脂圧力を10.8 MPa(110 kgf/cm2)とした以外は、実施例1と同様にしてPBTフィルムを作製した。
押出樹脂温度を230℃とし、押出樹脂圧力を8.8 MPa(90 kgf/cm2)とした以外は、実施例1と同様にしてPBTフィルムを作製した。
整流板を使用しなかった以外は、比較例1と同様にしてPBTフィルムを作製した。
・平均膜厚:接触厚さ計により、シートの幅方向における中心部及び両端部の厚さをそれぞれ2点ずつ計6点の膜厚を測定した値を平均した。
・膜厚のバラツキ:PBTフィルムの幅方向における中心部及び両端部の厚さをそれぞれ2点ずつ計6点測定し、そのうちの最大値と最小値との差から求めた。
・引張破断強度:幅10 mm短冊状試験片の引張破断強度をASTM D882に準拠して測定。
・熱収縮率:PBTフィルムを175℃で10分間暴露したときのMD及びTDの収縮率をそれぞれ測定した。
・結晶化度:X線法により測定した。
10・・・ダイヘッド
100・・・環状オリフィス
11・・・ウェルド部
110・・・押出機出口
111・・・ダイヘッド入口
112・・・温度検出器
12・・・押出機
120・・・スクリーンパック
121・・・圧力検出器
13・・・引取り機ニップロール
14・・・巻き取りリール
15・・・断熱材
16・・・ガイドロール
17・・・ニップロール
18・・・カッター
19・・・ヒーター
2,2’・・・インフレーションPBTフィルム
20・・・第一温風吹出装置
21・・・第二温風吹出装置
22・・・第三温風吹出装置
23・・・隔壁
230・・・温風排出口
231・・・隔壁側面
232・・・隔壁上面
24・・・加熱手段
25・・・円筒状ネット
26・・・空気注入管
27・・・冷却塔
28・・・整流板
3・・・バブル
31・・・ネック部
32・・・膨張部
33・・・バブル領域
34・・・フロストライン
4・・・縦方向延伸部
41・・・遅駆動ロール
42・・・速駆動ロール
43・・・加熱ロール(予備加熱用ロール)
44・・・冷却用ロール
45・・・加熱遅駆動ロール
46・・・冷却速駆動ロール
5・・・テンター(横方向延伸部)
51・・・フィルムクリップローラー
52・・・ギヤ
53・・・温風導入孔
54・・・フード
6・・・エッジ・ポジション制御装置
61・・・ガイドロール
62・・・連結軸
63・・・センサー
7・・・形状記憶ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体
71・・・紙シート
72・・・シーラントフィルム層
73・・・ポリエチレン(層)(I)
73’・・・ポリエチレン(層)(II)
73’’・・・ポリエチレン(層)(III)
74・・・接着剤(層)(I)
74’・・・接着剤(層)(II)
74’’・・・接着剤(層)(III)
75・・・剛性フィルム層
76・・・遮光性インク層
77・・・金属箔層
78・・・カール性積層フィルム
80・・・フィルム原反
81・・・他のフィルム又はフィルム積層体の原反
82・・・他のフィルム又はフィルム積層体
83・・・巻きフィルム
84・・・積層フィルム
85・・・賦形積層体
86・・・コート用フィルムの原反
87・・・コート用フィルム
88・・・打ち抜き後のPBTフィルム積層体からなる巻きフィルム
130・・・ガイドロール
131・・・グラビアロール
132・・・乾燥炉
133, 133'・・・圧力調整ロール
134・・・ダイ
135・・・冷却ロール
135’・・・ゴムロール
136・・・冷間加工ロール
137,137’・・・ニップロール
138・・・ヒーター
139・・・冷却ロール
140・・・加熱ロール
141・・・押し型
142・・・加熱ロール
143・・・冷却装置
144・・・巻き取りロール
145・・・加熱ロール
145’・・・当接ロール
146,146’・・・ニップロール
147・・・ヒーター
148・・・たわみ防止用ロール
149・・・ガイドロール
150・・・蓋材シール装置
151・・・シールヘッド
152・・・当接ロール
153・・・食品用トレイ
154・・・即席冷凍食品
155・・・包装用フィルム
156・・・包装商品
157・・・電子レンジ
160・・・タブ部
161・・・マーク
162・・・切り口
163・・・開口部
163a・・・破断部
164・・・フラップ部
164a・・・破断部
170・・・容器
180・・・乾燥麺
301・・・フィルム
302,321,321a,321b,322,322a,322b,323a,323b,324a,324b・・・パターン・ロール
303・・・ブロワー
331・・・吹き出し口
332・・・フード
304・・・ダイヤモンド微粒子
305,305a,305b・・・ロールブラシ
351・・・毛材
306,306a,306b・・・パターン・エンドレスベルト
307,307a,307b・・・エンドレスブラシ
371・・・毛材
308a,308b・・・ロールトレイン
311・・・リール
312,313・・・ニップロール
314,315・・・ガイドロール
316・・・巻き取りリール
317・・・フィルムの中心線
352a,352b・・・支持軸
372・・・支持部材
373・・・高さ調節ハンドル
374・・・モーター
381a,381b・・・ガイドレール
382a,382b・・・ガイドレール
383a,383b・・・ガイドレール
391a,391b・・・支持軸
392a,392b・・・支持軸
393a,393b・・・支持軸
Claims (42)
- 環状ダイから押し出した溶融ポリブチレンテレフタレート樹脂のチューブを空気の注入により膨張させる空冷インフレーション法によりポリブチレンテレフタレートフィルムを製造する方法において、押出樹脂温度を前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の融点−15℃〜前記融点−5℃とし、かつ押出樹脂圧力を8.3〜13.7 MPaとすることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の極限粘度は0.8〜1.5であることを特徴とする方法。
- 請求項1又は2に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂はポリオレフィン及び/又はエラストマーを5〜15質量%含むことを特徴とする方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記環状ダイのリップの間隙は0.8〜1.2 mmであり、ダイ径は120〜250 mmであり、ブローアップ比は2.0〜4.0であることを特徴とする方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、(1) 前記環状ダイの付近に設けられた第一温風吹出装置から温風を噴出させることにより、前記バブルのネック部を前記融点−40℃〜前記融点−25℃に徐冷し、(2) 前記第一温風吹出装置の上方に設けられた第二温風吹出装置から温風を噴出させることにより、前記バブルの膨張部を前記融点−70℃〜前記融点−40℃に徐冷し、(3) 前記第二温風吹出装置の上方に設けられた第三温風吹出装置から温風を噴出させることにより、前記バブルのフロストライン領域を前記融点−130℃〜前記融点−90℃に徐冷し、(4) 前記フロストラインより上方のバブル領域の周囲に間隙をもって設けた隔壁により、前記バブル領域を外部雰囲気から遮断するとともに、前記第一〜第三温風吹出装置から噴出した温風を前記バブル領域の外面に沿って吹き上げることを特徴とする方法。
- 請求項5に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記隔壁に複数の温風排出口を設けるとともに、前記隔壁の内側に整流板を設けることにより、前記第一〜第三温風吹出装置から噴出した温風を整流することを特徴とする方法。
- 請求項5又は6に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記第二温風吹出装置から噴出した温風により、前記バブルの膨張部を非晶質状態に保持しながら徐冷することを特徴とする方法。
- 請求項5〜7のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記隔壁は加熱手段を有し、もって前記バブル領域を前記ポリブチレンテレフタレート樹脂のガラス転移温度Tg乃至Tg+65℃の温度に保持することを特徴とする方法。
- 請求項5〜8のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記バブル領域を円筒状ネットで包囲することにより、前記バブルの横揺れを防止することを特徴とする方法。
- 請求項5〜9のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記第一及び第二温風吹出装置から噴出する温風の温度は25〜50℃であり、前記第三温風吹出装置から噴出する温風の温度は前記ポリブチレンテレフタレート樹脂のガラス転移温度Tg乃至Tg+65℃の温度であることを特徴とする方法。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、得られた空冷インフレーションフィルムをさらに一軸又は二軸に冷延伸することを特徴とする方法。
- 請求項11に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、前記冷延伸を前記ポリブチレンテレフタレート樹脂のガラス転移温度Tg乃至Tg+60℃の温度で行うことを特徴とする方法。
- 請求項11又は12に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、空冷インフレーション法によるチューブ状フィルムの形成及び前記一軸又は二軸の冷延伸を連続的に行うことを特徴とする方法。
- 請求項11〜13のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、得られたチューブ状フィルムを二分割した後で一軸又は二軸に冷延伸することを特徴とする方法。
- 請求項11〜14のいずれかにに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法において、空冷インフレーション法によるチューブ状フィルムの形成、前記チューブ状フィルムの二分割、及び前記一軸又は二軸の冷延伸を連続的に行うことを特徴とする方法。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法により得られたポリブチレンテレフタレートフィルムであって、結晶化度が35〜40%であり、長手方向及び幅方向の熱収縮率が0.4%以下であることを特徴とするポリブチレンテレフタレートフィルム。
- (a) 溶融ポリブチレンテレフタレート樹脂をチューブ状に押し出す環状ダイと、(b) 得られたポリブチレンテレフタレートチューブ内に空気を注入してバブルを形成する手段と、(c) 前記環状ダイの付近に設けられ、前記バブルのネック部を徐冷する第一温風吹出装置と、(d) 前記第一温風吹出装置の上方に設けられ、前記バブルの膨張部を徐冷する第二温風吹出装置と、(e) 前記第二温風吹出装置の上方に設けられ、前記バブルのフロストライン領域を徐冷する第三温風吹出装置と、(f) 前記第三温風吹出装置の上方で、かつ前記フロストラインより上方のバブル領域の周囲に設けられ、前記バブル領域を外部雰囲気から遮断するとともに、前記第一〜第三温風吹出装置より噴出した温風を前記バブル領域の外面に沿って吹き上げるための隔壁とを具備し、前記隔壁は複数の温風排出口を有することを特徴とする装置。
- 請求項17に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記隔壁の内側に整流板が設けられていることを特徴とする装置。
- 請求項17又は18に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記隔壁の内側に加熱手段が設けられていることを特徴とする装置。
- 請求項17〜19のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記バブルの横揺れを防止するために、前記隔壁の内側に前記バブル領域を包囲する円筒状ネットを具備することを特徴とする装置。
- 請求項17〜20のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記第二温風吹出装置から噴出した温風により前記バブルの膨張部を非晶質状態で徐冷することを特徴とする装置。
- 請求項17〜21のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、得られた空冷インフレーションフィルムを冷延伸する手段をさらに有することを特徴とする装置。
- 請求項22に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記環状ダイ、前記空気注入手段、前記第一温風吹出装置、前記第二温風吹出装置、前記第三温風吹出装置及び前記隔壁を有する空冷インフレーション手段と、前記冷延伸手段とが前記フィルムの流れに沿って連続的に配置されていることを特徴とする装置。
- 請求項23に記載のポリブチレンテレフタレートフィルムの製造装置において、前記空冷インフレーション手段により形成されたチューブ状フィルムを引き取るニップロールを具備するとともに、前記空冷インフレーション手段と前記冷延伸手段との間に、(1) 前記ニップロールにより引き取られたシート状の前記チューブ状フィルムの耳端位置を一定に制御するエッジ・ポジション制御装置と、(2) 前記耳端位置が一定に制御された前記チューブ状フィルムを二分割する切断手段とをさらに有することを特徴とする装置。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法により得られたポリブチレンテレフタレートフィルムと、紙シート、他の樹脂フィルム及び金属箔からなる群から選ばれた少なくとも一種を含む他のフィルム又はフィルム積層体とを有し、所定の温度域で第一の形状を記憶させたことを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記所定の温度域と異なる温度域で第二の形状に変形加工されたことを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項26に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状を記憶させた温度以上に曝されることにより、前記第二の形状から前記第一の形状に実質的に戻ることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項27に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状に戻る温度は、前記ポリブチレンテレフタレートのガラス転移温度以下であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項28に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状に戻る温度は15〜25℃であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項27に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状に戻る温度は、前記ポリブチレンテレフタレートのガラス転移温度超〜融点未満であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項30に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状に戻る温度は75〜100℃であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項26〜31のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記第一の形状はカール形状であり、前記第二の形状はほぼ平坦な形状又は逆カール形状であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25〜32のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムの少なくとも一面に多数の実質的に平行な線状痕が全面的に形成されており、もって任意の位置から前記線状痕に沿って実質的に直線的に裂くことができることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項33に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記線状痕の深さは前記ポリブチレンテレフタレートフィルムの厚さの1〜40%であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項33又は34に記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記線状痕の深さは0.1〜10μmであり、前記線状痕の幅は0.1〜10μmであり、かつ前記線状痕同士の間隔は10〜200μmであることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項33〜35のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムの少なくとも一面にセラミック又は金属が蒸着されていることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25〜36のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、順に、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムと、前記紙シートと、シーラントフィルムとを有する層構成であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25〜36のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、順に、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムと、前記紙シートと、剛性フィルムと、シーラントフィルムとを有する層構成であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25〜36のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、順に、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムと、剛性フィルムと、シーラントフィルムとを有する層構成であることを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項27〜39のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムにおいて、前記ポリブチレンテレフタレートフィルムの前記紙シート側の面か、前記剛性フィルムの前記シーラントフィルム側の面に遮光性インク層を有することを特徴とする形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム。
- 請求項25〜40のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムからなることを特徴とする包装材。
- 請求項25〜40のいずれかに記載の形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルムからなることを特徴とする容器用蓋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003378803A JP4428690B2 (ja) | 2003-04-25 | 2003-11-07 | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003122785 | 2003-04-25 | ||
JP2003378803A JP4428690B2 (ja) | 2003-04-25 | 2003-11-07 | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338364A true JP2004338364A (ja) | 2004-12-02 |
JP2004338364A5 JP2004338364A5 (ja) | 2006-12-21 |
JP4428690B2 JP4428690B2 (ja) | 2010-03-10 |
Family
ID=33543319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003378803A Expired - Fee Related JP4428690B2 (ja) | 2003-04-25 | 2003-11-07 | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4428690B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100486874C (zh) * | 2005-11-16 | 2009-05-13 | 朱家牧 | 形状记忆低温高收缩膜及其制备方法 |
JP2011079301A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-04-21 | Fujifilm Corp | ガスバリアフィルムの巻き癖を直す方法、ガスバリアフィルムの製造方法および電子素子の製造方法 |
JP2012220887A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層基材の加熱冷却方法およびカラーフィルターの製造方法 |
JP2013139523A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Toray Ind Inc | ポリブチレンテレフタレートフィルム |
JP2020012086A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 東洋紡株式会社 | ポリエステル系フィルムロール |
JP2021192980A (ja) * | 2017-09-27 | 2021-12-23 | 大日本印刷株式会社 | 積層体及び該積層体で構成される蓋材を用いた輸液容器 |
CN114434768A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-06 | 升辉新材料股份有限公司 | 一种采用三泡成型法制备尼龙表层筒膜的工艺 |
CN115320081A (zh) * | 2022-10-11 | 2022-11-11 | 靖江市丽美塑料包装厂 | 一种塑料膜吹膜机 |
-
2003
- 2003-11-07 JP JP2003378803A patent/JP4428690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100486874C (zh) * | 2005-11-16 | 2009-05-13 | 朱家牧 | 形状记忆低温高收缩膜及其制备方法 |
JP2011079301A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-04-21 | Fujifilm Corp | ガスバリアフィルムの巻き癖を直す方法、ガスバリアフィルムの製造方法および電子素子の製造方法 |
JP2012220887A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層基材の加熱冷却方法およびカラーフィルターの製造方法 |
JP2013139523A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Toray Ind Inc | ポリブチレンテレフタレートフィルム |
JP2021192980A (ja) * | 2017-09-27 | 2021-12-23 | 大日本印刷株式会社 | 積層体及び該積層体で構成される蓋材を用いた輸液容器 |
JP7153251B2 (ja) | 2017-09-27 | 2022-10-14 | 大日本印刷株式会社 | 積層体及び該積層体で構成される蓋材を用いた輸液容器 |
JP2020012086A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 東洋紡株式会社 | ポリエステル系フィルムロール |
JP7024645B2 (ja) | 2018-07-20 | 2022-02-24 | 東洋紡株式会社 | ポリエステル系フィルムロール |
CN114434768A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-06 | 升辉新材料股份有限公司 | 一种采用三泡成型法制备尼龙表层筒膜的工艺 |
CN114434768B (zh) * | 2021-12-30 | 2024-04-23 | 升辉新材料股份有限公司 | 一种采用三泡成型法制备尼龙表层筒膜的工艺 |
CN115320081A (zh) * | 2022-10-11 | 2022-11-11 | 靖江市丽美塑料包装厂 | 一种塑料膜吹膜机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4428690B2 (ja) | 2010-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060051540A1 (en) | Shape-memory polybutylene terephthalate film, production process and use thereof, and process for production of polybutylene terephthalate film | |
WO2004026558A1 (ja) | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム | |
JP4163191B2 (ja) | プラスチック製蓋材を有するブリスターパック | |
JP2004106492A (ja) | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法、並びに機能性ポリブチレンテレフタレートフィルム及び用途 | |
JP4428690B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及び製造装置、並びに形状記憶ポリブチレンテレフタレート積層フィルム | |
EP2116354B1 (en) | Heat shrinkable polyolefin film and process for producing the same | |
JP4650019B2 (ja) | ポリプロピレン系積層フィルム及びそれを用いた包装体 | |
WO2008018528A1 (fr) | Emballage | |
JP2020002381A (ja) | ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP5009768B2 (ja) | ポリプロピレン系積層フィルム及びそれを用いた包装体 | |
JPWO2004106189A1 (ja) | 即席食品用容器及びその容器を使用した即席食品 | |
JP2006187886A (ja) | デッドホールド性ポリエステルフィルム及びその用途 | |
JP4077744B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法及びその製造装置並びにそのポリブチレンテレフタレートフィルム | |
JP2015034061A (ja) | 包装体 | |
JP2008173962A (ja) | 熱収縮性ポリオレフィン系フィルム、およびその製造方法 | |
JP2004182292A (ja) | 蓋体を備えた食品用容器及びかかる容器入り食品 | |
JP2005254811A (ja) | ポリブチレンテレフタレートを必須成分とするポリエステルフィルムを用いた紙容器用積層材と紙容器用被エンボス積層材及びそれらの製造方法、並びにその被エンボス積層材を用いた紙容器 | |
JP4077729B2 (ja) | 形状記憶ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体の製造方法及び係る形状記憶ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体とその用途 | |
JP2009143607A (ja) | 包装体 | |
JP4077730B2 (ja) | 形状記憶ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体製蓋体を備えた容器の製造方法及び係る蓋体付き容器 | |
JP2009143605A (ja) | 包装体 | |
JP6856975B2 (ja) | シュリンク包装体の製造方法 | |
JP5645387B2 (ja) | 表面処理ポリアミド系フィルム及びその製造方法 | |
JP2004114661A (ja) | 形状記憶ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体の製造方法及び係る積層体とその用途 | |
TW442379B (en) | Heat sealing method and apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061101 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090415 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091209 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091214 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4428690 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20181225 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |