JP2004337649A - 有機塩素化合物処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液、または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体1とが合流する合流流路を形成したリアクタ6に、前記混合液とNa分散体とを連続供給する有機塩素化合物の処理装置において、リアクタ6の合流部流路内面を平滑加工するか、もしくは濡れにくい撥水性の材質で流路内面を構成する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は有機塩素化合物、特に環境汚染物質であるPCBをナトリウム分散体で脱塩素化する処理装置に関する。本発明は、マイクロリアクタにより脱塩素化するのに好適である。
【0002】
【従来の技術】
有機塩素化合物、特に環境汚染物質であるPCBなどの有機塩素化合物およびPCBなどを含有している汚染油の処理方法としては、アルカリ金属、特に固体の金属ナトリウム(以下Naと記す)を微粒子にして電気絶縁油などの溶媒に分散させたNa分散体を用い、活性なNaとPCB中の塩素原子を反応槽内で反応させて塩化ナトリウム(NaCl)とビフェニルに分解し、PCBを脱塩素化し無害化する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
脱塩素反応は発熱反応であり、反応熱による温度上昇を抑制するため、従来は反応槽内にPCB、またはNa分散体を滴下し、攪拌機で攪拌しながら長時間反応させて脱塩素処理を行っている。反応を促進するために反応槽を加熱したり、一方で、反応熱を除熱するために電気絶縁油を足したり或いは反応槽を冷却したりして所定の反応温度に制御している。
【0004】
近年、マイクロチャネル(微細流路)内で高効率に化学反応を行うマイクロリアクタ技術が注目されている。反応する流路幅を狭くすることで、反応物質の拡散距離が短くなり、機械的攪拌などを用いなくても分子拡散により反応が速やかに行われるとされており、反応槽での反応のように滴下操作等を必要とせず、短時間で脱ハロゲン化が可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開昭49−82570号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、PCBを脱塩素するのに使用するNa分散体は、微細ではあるものの固体の金属Na粒子が存在する。これらNa粒子が反応部となる微細流路内で堆積したり、さらには水素供与体として添加するアルコール類とNaとが反応してできるアルコキシドが流路内面に付着しやすく、流路を閉塞してしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、Na分散体を用いてPCBを反応器内に連続供給して化学反応を行い、脱塩素処理する処理装置において、反応生成物などで反応器が流路閉塞することを抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液、または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を有するリアクタに、前記混合液とNa分散体とを連続供給して有機塩素化合物の脱塩素化を行う処理装置において、リアクタの反応流路となる流路内面を平滑に加工するか、もしくは前記流路内面を濡れにくい材質で構成することを特徴とする。本発明によれば、リアクタの微細流路を閉塞することなく、脱塩素化処理ができるようになる。
【0009】
リアクタの流路内面に施す平滑加工は、鏡面加工或いは電解研磨による加工であることが望ましい。また、反応流路内面にコーティングする濡れにくい材質は、ふっ素系樹脂で、たとえばPTFE,FEP,ETFE,PFA,PCTFE,PVDFであることが望ましい。
【0010】
本発明は又、有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液、または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を有するリアクタに、前記混合液とナトリウム分散体とを連続供給して有機塩素化合物の脱塩素化を行う処理装置において、リアクタを液体に投入して超音波を照射することを特徴とする。
【0011】
更に本発明は、有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液、または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を形成したリアクタに、前記混合液とナトリウム分散体とを連続供給して有機塩素化合物の脱塩素化を行う処理装置において、リアクタを液体に投入して振動させることを特徴とする。
【0012】
リアクタの振動方法は、気体の噴流による振動方法あるいはリアクタに直接接触した部材で機械的に振動する方法であることが望ましい。
【0013】
リアクタを投入する液体は、炭化水素,水で、特に灯油,パラフィン,鉱油,電気絶縁油またはこれら混合物であることが望ましい。
【0014】
本発明におけるリアクタは、積層などにより複数流路を形成したものとすることができる。
【0015】
水素供与体は、アルコール,フェノール類,カルボン酸,水であり、特にメタノール,エタノール,変成アルコール,プロパノール,イソプロピルアルコール,ブタノール,ペンタノール,ヘキサノール,イソアミルアルコール,エチレングリコール,シクロヘキサノール,プロピレングリコール,ベンジルアルコール,グリセリンまたはこれらの混合物、さらには溶媒との親和性を高める界面活性剤を添加したものが好ましい。
【0016】
また、溶媒は炭化水素であり、特に灯油,パラフィン,鉱油,電気絶縁油またはこれらの混合物、さらには水素供与体との親和性を高める界面活性剤を添加したものが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1,図2により有機ハロゲン化合物を脱塩素化処理する処理装置の第1の実施形態を説明する。図1は脱塩素化する処理システムの概略フロー図を示している。金属Na分散体1である流体Aがリアクタ6に連続供給される。一方、有機ハロゲン化合物2である流体B1と、溶媒3である流体B2及び水素供与体4である流体B3が予混合5の手段により十分に混合された混合液である流体Bがリアクタ6に連続供給される。流体AとBが合流する合流流路を有したリアクタ6内で、有機塩素化合物に結合している塩素原子とNaが反応し脱塩素化し、反応済み液Cがリアクタ6から排出される。反応済み液Cが、所望の脱塩素率(所望の有機塩素化合物濃度)になるように、流体A,Bの供給流量を制御し、リアクタでの所定の反応条件,反応時間(リアクタ内の滞留時間)を確保した流動とすればよい。
【0018】
また、リアクタ6を図2に示すように温度調節器21で温度制御したり、供給ライン,容器なども温度制御(図示せず)し、流体温度を高温に保つことで、反応をより促進することができ、効率よく処理できるメリットもある。
【0019】
PCBの脱塩素による無害化処理の場合、反応後の処理済み油中のPCB濃度を0.5mg/kg(0.5ppm)以下にすることが望まれる。
【0020】
本発明の対象となる有機塩素化合物は、塩素原子が炭素と結合している化合物であり、例えばPCB(ポリ塩化ビフェニル)やPCB混合油に代表される液体状のものなどである。
【0021】
図2は、図1のフローを具体的なハード構成にした実施の形態を示しており、特にPCBの脱塩素化による無害化処理を行う装置である。
【0022】
Na分散体は、Na分散体容器11に収納され、この容器に設けた攪拌機12でNa粒子が均一に分散させられる。本実施形態では攪拌機を用いているが、超音波器などの分散装置であっても問題ない。Na分散体はポンプ18でリアクタ6に所定量が供給される。
【0023】
Na分散体の場合、活性なNaは鉱油などの溶媒中に分散しており、直接空気と接触しないため空気中でも反応しないが、安全上、Na分散体容器11に不活性ガス7を供給し不活性ガス雰囲気下とすることが好ましい。不活性ガスとしては窒素(N2),アルゴンなどが用いられる。
【0024】
Na分散体のNa濃度は、高いほど溶媒の量が少なくて済むので反応済み液Cの量が低減するが、高濃度の場合、ポンプでの供給が困難となることから、Na濃度は10〜20重量%とするのが望ましい。
【0025】
一方、有機ハロゲン化合物であるPCB,溶媒である電気絶縁油,水素供与体である例えばイソプロピルアルコール(以下IPAと記す)は、それぞれPCB容器8,電機絶縁油容器9,IPA容器10に収納され、予混合を行う混合槽
17に各ラインに設けた各ポンプ13〜15で所定量を供給する。
【0026】
ここで、水素供与体であるIPAは、PCBおよび混合している有機塩素化合物の総塩素数を基準に必要な量を供給する。理論量は、塩素1モルに対してOH基1モル分を供給すればよく、IPAの場合はIPA分子1モルでOH基1モルが存在するため、塩素1モルに対してIPA1モル以上を添加すればよい。
【0027】
混合槽17には攪拌機16が設けてあり、ここで十分に各液体が混合される。十分に混合したPCB混合液はポンプ19でリアクタ6に供給される。上記した混合が攪拌機などを用いることなく配管内などで速やかに行われる場合には攪拌機16,混合槽17,ポンプ19は不要としても良い。
【0028】
PCBは100%濃度のものでも、トリクロロベンゼンなどの有機ハロゲン化合物,電気絶縁油などと混和したPCB混合液であっても良い。
【0029】
リアクタ6に供給された両液は、リアクタ内に形成された微細流路(図示せず)となる合流流路で合流し反応してPCBを脱塩素化処理し、リアクタ6から排出される。排出された反応済み液は後処理槽22に送られ、PCB脱塩素を確認後、適切に後処理(図示せず)される。図中のリアクタ6はたとえば金属製の板に溝加工などを施し、拡散接合などの接合方法により接合流路を構成したものを使用している。
【0030】
水素供与体であるIPAは、Naと反応して活性な水素原子を放出すると共に反応熱を発し、脱塩素反応の促進と脱塩素反応後の反応生成物同士の重合を抑制する働きがある。
【0031】
ところが、このIPAとNaとの反応で水素を発生すると同時にアルコキシドが生成するが、このアルコキシドは、付着性が強く反応流路内の流路壁面に付着し、流路を閉塞する主要因となる。
【0032】
そこで本発明では、リアクタ6に形成した反応部となる合流流路に反応生成物が付着するのを抑制するために、流路内面を鏡面仕上げや電解研磨などにより平滑に加工したり、内面に濡れにくい材質、例えばふっ素コーティング(図示せず)が施されている。
【0033】
リアクタ6が高温とならず、反応が低温で行われる場合には、濡れにくい材質(耐熱が低い)自体で流路を構成してもよい。濡れにくく、粘着性の低い材質としては、フッ素等が挙げられ、ふっ素系樹脂であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体),FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体),ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体),PVDF(ポリビニルデンフルオライド),PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)などがあげられる。このほか、シリカと不活性膜など同様な作用のある材質をコーティング使用してもよい。
【0034】
ところで、リアクタ6の合流流路が完全に閉塞した場合は、流体の供給が不可能となるため、復旧作業などに時間を費やし、処理時間が短縮され、目標としている処理量が達成できない恐れがある。
【0035】
本発明では、リアクタ6の完全閉塞を防止するため、リアクタ上流部に設けた圧力計23による測定値,リアクタ前後の差圧(図示せず),リアクタ出口の温度計24による測定値及びリアクタの温度(図示せず)でリアクタ6の閉塞の兆候を監視する。リアクタ6の流路に反応生成物が付着してくると、流路面積が小さくなり、流速が増大するため流動抵抗が増大し、圧力計,差圧計の値が上昇する。また、閉塞により流体の供給量が低減した場合には、反応熱が減少し、リアクタ部,リアクタ出口温度が低下する。よって圧力(差圧)の増大,温度の低下から流路閉塞を判断し、リアクタ6の上流部の供給ライン20から不活性ガスまたは溶媒(鉱油など)を供給し、リアクタ6を洗浄することで閉塞による運転停止を未然に防ぐ。これにより、交換作業などの復旧対策時間を短縮でき、運転時間のロスを最小限にできる。
【0036】
リアクタの材質は、ポンプの吐出し圧力,反応熱に耐え、Na分散体,PCB混合液などに腐食しない材質であれば良い。好ましい材質はステンレス鋼,ハステロイ,チタンを含む鋼,ガラス,セラミックスなどである。
【0037】
リアクタの流路は板状の基板にワイヤカット,放電加工,エンドミルなどの機械加工或いはエッチングなどで溝加工を施すことにより形成される。
【0038】
リアクタ6の流路は、反応生成物により閉塞しない大きさとするのはもちろん、Na粒子によって閉塞しないことも必須である。
【0039】
Na分散剤中のNa平均粒子径は約10μmであるが、大きい粒子径も存在するため、Na粒子による流路閉塞を長時間防止するためには、1mm以上の等価直径が必要である。さらに等価直径を大きくすればNa粒子による流路閉塞はさらに防止できるが、逆に拡散時間が長くなり、反応面でデメリットとなる。よって反応部となる合流流路の等価直径は1mmから10mmが好ましい。ここで等価直径とは4倍の流路断面積を濡れぶち長さで除した値である。断面が円の場合はその直径が等価直径となる。
【0040】
反応部である合流部以外は反応部と同一の等価直径の流路もしくはそれ以上とすることで閉塞が防止できる。さらに反応部より下流も内面を平滑に加工、もしくは濡れにくい材質でコーティングすることでさらに確実に流路の閉塞を防止できるメリットもある。
【0041】
次に本発明で使用する反応薬剤であるNa分散体,水素供与体,溶媒の使用量,濃度等について説明する。
【0042】
Na分散体は、反応物質であるNaの表面積を大きくして反応を速めるためにも粒子径は小さくし、多くの粒子を分散しておくことが好ましい。このため、
Naの平均粒径は20μm以下が好ましく、特に10μm以下が好ましい。さらにNa分散体中のNa濃度を高めることで反応を促進することができるが、前記したように高濃度の場合、ポンプでの供給が困難となることからNa濃度は10〜20重量%とすることが望ましい。
【0043】
一方、水素供与体としては、前記したIPAはもちろん、Naと反応して容易に水素を発生するアルコール,フェノール類,カルボン酸,水などがあげられ、特に常温で液体でNaとの反応も適度なアルコールが望ましい。このようなアルコールとしてはメタノール,エタノール,変成アルコール、1−プロパノール,イソプロピルアルコール,ブタノール,ペンタノール,ヘキサノール,イソアミルアルコール,エチレングリコール,シクロヘキサノール,プロピレングリコール,ベンジルアルコール,グリセリンが好ましい。特にNaとの反応性,溶媒との親和性等を考慮するとIPA(イソプロピルアルコール)が最も好ましい。
【0044】
上記水素供与体は単独で用いても、2種類以上を混合しても、さらには溶媒との親和性を高めるために界面活性剤を添加してもよい。
【0045】
このようにIPAなどの水素供与体は、Naと反応し水素を発生することから、IPAの添加量に伴いNaも消費される。
【0046】
よってPCBの脱塩素に必要なNa量、すなわちNa/Clモル比は、IPA/Clモル比より多く必要となる。
【0047】
IPA,Na使用量は処理コストの観点から重合が抑制できる理論量近傍での少量使用が望ましく、IPA/Clモル比は1〜10、Na/Clモル比は2〜20が好ましく、さらには、IPA/Clモル比1〜2、Na/Clモル比は2〜5が好ましい。
【0048】
一方、リサイクル可能な溶媒についても使用量が少ない方が低コスト,省スペース化のメリットがある。しかし、溶媒である電気絶縁油量が少ないと、反応液に占める反応固体生成物量の割合が大きくなり流路閉塞の恐れがある。また反応熱による流体の温度上昇の観点からも、溶媒の量は極端に少なくできない。PCB混合液とNa分散体両液の全量(合計流量)に占めるPCB(有機ハロゲン化合物量)量(流量)は、30重量%以下とするのが好ましい。
【0049】
上記の溶媒としては、Na分散体に使用する溶媒とPCBと混合する溶媒とは同一物質もしくは親和性の良いものが好ましく、特に灯油,鉱油,電気絶縁油,トランスオイル,パラフィンなどが好ましい。特に高沸点で、流動性も良い電気絶縁油,鉱油,トランスオイルが好ましい。
【0050】
上記溶媒は単独で用いても、2種類以上を混合しても、さらには有機塩素化合物および水素供与体との親和性を高めるために界面活性剤を添加してもよい。
【0051】
本実施形態によれば、少なくとも反応部でしかも等価直径が最小となる流路壁面を平滑加工、もしくは濡れにくい材質をコーティングすることで、反応生成物の壁面への付着,固着を防止でき、短時間で流路閉塞することなく長時間連続して脱塩素処理が可能となる。
【0052】
図3,図4に本発明に係る有機塩素化合物を脱塩素化処理する処理装置の第2の実施の形態を説明する。
【0053】
図3のリアクタは第1の実施形態と同様に金属製の板に溝加工などを施し、拡散接合などの接合方法により接合流路を構成したものを使用している。本実施形態では超音波装置50でリアクタ6を超音波照射し、リアクタ内の反応生成物を微粒子化し、さらに流路壁面に付着した反応生成物を剥離し、流路閉塞を抑制する。超音波照射により流体40の温度が上昇するためクーラ43,ヒータ41,ポンプ42で流体の温度制御を行う。照射は連続でも、不連続としてもよい。連続照射でない場合は、投入エネルギーも少なく、流体40の温度上昇も緩慢となり、省エネとなるメリットもある。また、リアクタ上流部の圧力計23,リアクタ前後の差圧計25の測定値から閉塞の兆候、すなわち差圧,圧力が上昇してきたら超音波を照射することでより確実に閉塞が防止できる。リアクタ6に超音波を伝える流体40は、Na分散剤と激しく反応しない液体で、超音波を伝えやすいものが好ましく、例えば炭化水素であり、特に灯油,パラフィン,鉱油,電気絶縁油である。また反応も比較的穏やかとなる水、さらにはこれら混合物も使用できる。水と油類を混合する場合は親和性を高めるため界面活性剤を添加しても良い。
【0054】
本実施形態の場合、壁面のコーティングは不要でも閉塞防止効果は得られるが、リアクタ6の流路内壁を濡れにくい材質でコーティングすることでさらに流路閉塞しにくくなるというメリットもある。
【0055】
図4にはチューブ型のリアクタを示す。リアクタ6がチューブ型となっている以外は図3の構成と同一である。
【0056】
反応流路の断面形状は、円,楕円,矩形などの形状としても反応にはなんら影響ない。図では反応部をコイル状としているが、短時間で反応が終息し、流路長が短くて済む場合は直管としてもよい。流路長さが短い場合は、リアクタ部の圧力損失の低減となり、ポンプ吐出圧の低減,低圧下での反応が可能になるなどのメリットがある。さらに市販のチューブで構成すれば低コストでの処理が実現できる。
【0057】
本実施形態によれば、超音波装置50の超音波照射により反応生成物をさらに微粒子化できるため、第1の実施の形態より確実に流路閉塞を防止できるメリットがある。
【0058】
図5,図6にさらに第3,第4の実施形態を示す。図5は超音波装置50の代わりに気体をリアクタ6の下面から噴射する気体噴射装置50aを設け、気体の噴流によりリアクタ6を振動させて流路壁面の付着物を剥離する構成となっている。その他は図3,図4の実施例と同一の構成である。
【0059】
図6は超音波装置50の代わりにリアクタ6に直接接触させた部材で機械的に振動させる振動装置50bが設けてある。図ではモータに直結したシャフトに偏心カムを設けてリアクタ6を振動させるものである。
【0060】
図5,図6の実施形態では気体噴射装置50aおよび振動装置50bの作動による流体40の温度上昇はほとんどないため流体40の温度制御を不要としても問題ない。
【0061】
反応熱によりリアクタ6自身が高温となり除熱が必要な場合のみ、ポンプ42,クーラ43,ヒータ41で温度制御をすれば良いというメリットもある。
【0062】
図7にリアクタを並列接続した処理システムを示す。単一流路での反応処理量は微量のため、大量処理を行う場合には、図に示すようにリアクタを並列接続することで対応できる。この場合並列する数に比例して処理量が増大する。図では8個のリアクタを接続した構成となっており、理論上、リアクタ1個の処理量に対して8倍の処理量が可能となる。図では各リアクタ6にSD剤などの反応液をより均一に供給するため、枝分かれした供給流路となっているが、ヘッダから一度に分岐させた供給流路構成としてもよい。図7ではリアクタ6一つに単一流路のみ形成しているが、複数流路を形成したり、積層したりして流路数を増大したリアクタを用いることもできる。この場合、流路数がさらに増大するので処理量も増大する。
【0063】
図7ではリアクタ6に超音波を照射し、リアクタ内での閉塞防止を行っているが、リアクタの流路内壁のコーティングのみでも、また、内壁コーティングと超音波の併用としても流路閉塞防止を達成することができる。さらに、図5,図6の実施形態のように気体噴射装置50a,振動装置50bとしても同様の効果が得られる。
【0064】
また、超音波はリアクタ6だけでなく、リアクタ6より上流部での供給ラインに照射、特にSD剤側に照射することで、SD剤に含まれるNa粒子の凝集、不純物を微粒子化することで、リアクタ6の閉塞をさらに抑制できるメリットもある。
【0065】
図中のリアクタ6の流路形状は、Y字で合流し、直線の合流流路となっているが、反応処理を行うのに十分必要な流路長さ、等価直径であれば図の形状に限定されるものではなく、図4のチューブ型のリアクタとしても何ら問題ない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、金属Na粒子および反応生成物で流路が閉塞することなく、Na分散体を用いてPCBを反応器内に連続供給して化学反応を行うことができ、長時間の脱塩素処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の処理フロー図。
【図2】本発明の第1実施形態のハード構成図。
【図3】本発明の他の実施形態でのリアクタ構造を示す図。
【図4】本発明の他の実施形態でのリアクタ構造を示す図。
【図5】本発明の他の実施形態でのリアクタ構造を示す図。
【図6】本発明の他の実施形態でのリアクタ構造を示す図。
【図7】大量処理システムの構成図。
【符号の説明】
1…金属Na分散体、2…有機ハロゲン化合物、3…溶媒、4…水素供与体、5…予混合、6…リアクタ、7…不活性ガス、11…Na分散体容器、12,
16…攪拌機、17…混合槽、22…後処理槽、23…圧力計、24…温度計、25…差圧計、40…流体、41…ヒータ、42…ポンプ、43…クーラ、50…超音波装置、50a…気体噴射装置、50b…振動装置。
Claims (7)
- 有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を有するリアクタにて前記有機塩素化合物を脱塩素化する処理装置において、前記リアクタの反応流路となる流路内面を平滑加工面にするか、もしくは前記反応流路内面を濡れにくい材質で構成することを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 請求項1記載の平滑加工面が、鏡面加工或いは電解研磨加工された面であることを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 請求項1記載の濡れにくい材質が、PTFE,FEP,ETFE,PFA,PCTFEあるいはPVDFから選ばれたふっ素系樹脂であることを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 有機塩素化合物に少なくとも1種類の水素供与体を混合した混合液または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を有するリアクタにて有機塩素化合物を脱塩素化する処理装置において、前記リアクタを液体に投入して超音波を照射する装置を備えたことを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 有機塩素化合物と少なくとも1種類の水素供与体とを混合した混合液または前記混合液にさらに少なくとも1種類の溶媒を加えた混合液と、金属Na粒子が溶媒中に分散したNa分散体とが合流する合流流路を有するリアクタにて有機塩素化合物を脱塩素化する処理装置において、前記リアクタを液体に投入して振動させる装置を備えたことを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 請求項5記載の振動装置が気体の噴流による振動装置であることを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
- 請求項5記載の振動装置が前記リアクタに直接接触した部材で機械的に振動する装置であることを特徴とする有機塩素化合物処理装置。
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