JP2004337426A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲温度を検知する周囲温度検知手段を有する炊飯器において、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、炊飯器の使用環境の改善を促し、電子部品への負担を低減できるようにするとともに、本来のおいしいご飯を提供できるようにする。
【解決手段】炊飯容器となる鍋23を加熱手段24により加熱し、入力電流を制御手段27により制御し、マイクロコンピュータ28を有し、炊飯開始スイッチ29を有する操作手段30により炊飯を開始させる。周囲温度を検知する周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段34により使用者に報知する機能を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】炊飯容器となる鍋23を加熱手段24により加熱し、入力電流を制御手段27により制御し、マイクロコンピュータ28を有し、炊飯開始スイッチ29を有する操作手段30により炊飯を開始させる。周囲温度を検知する周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段34により使用者に報知する機能を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周囲温度を検知する周囲温度検知手段を有する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は図3に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図3に示すように、商用電源1は、整流回路2により整流し、その直流電力をインバータ回路5により高周波電力に変換し、加熱手段4により炊飯容器となる鍋3を加熱するよう構成している。入力電流検知手段6は商用電源1からの入力電流を検知するものである。操作手段10は炊飯開始スイッチ9を有し、マイクロコンピュータ8に接続している。制御手段7は、入力電流を制御するもので、あらかじめ設定された入力電流制御値Icを有し、入力電流検知手段6の出力を入力し、インバータ回路5の動作を制御するよう構成している。
【0004】
時間計測手段11は経過時間を計測するもので、その出力をマイクロコンピュータ8に入力している。内蓋温度検知手段12は内蓋の温度を検知するもので、鍋底温度検知手段13は鍋底の温度を検知するもので、それぞれ検知した値をマイクロコンピュータ8に入力している。報知手段14は使用者に使用状態を認識させるもので、マイクロコンピュータ8に接続している。
【0005】
上記構成において動作を説明する。炊飯開始スイッチ9が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段12、鍋底温度検知手段13、時間計測手段11により検知した値に応じて炊飯を行う。したがって、炊飯器を使用する場所の周囲温度に関係なく、炊飯動作を継続していた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−164061号公報(第2−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の炊飯器では、周囲温度が非常に高温な環境であっても炊飯を行うので、そのような場合、電子部品の温度が上昇し、熱的負担が非常に大きくなるといった問題があった。また、非常に高温な温度下で炊飯を行うので、米の吸水が必要以上に行われたり、検知温度がずれるためにご飯の出来上がりが悪く、本来のおいしいご飯を提供することができないといった問題があった。
【0008】
また、タイマー炊飯を行う場合には、炊飯開始までの間に米や水が周囲温度になじむため、本来のおいしいご飯を提供することができないといった問題があった。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、炊飯器の使用環境の改善を促し、電子部品への負担を低減できるようにするとともに、本来のおいしいご飯を提供できるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、炊飯容器となる鍋を加熱手段により加熱し、入力電流を制御手段により制御し、マイクロコンピュータを有し、炊飯開始スイッチを有する操作手段により炊飯を開始させるよう構成し、周囲温度を検知する周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段により使用者に報知する機能を有するものである。
【0011】
これにより、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知して、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促すことができ、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、炊飯容器となる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、入力電流を制御する制御手段と、周囲温度を検知する周囲温度検知手段と、使用者に使用状態を認識させる報知手段と、炊飯を開始させる炊飯開始スイッチを有する操作手段と、マイクロコンピュータとを備え、前記周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、前記報知手段により使用者に報知する機能を有するものであり、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知を行い、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促すことができ、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、炊飯動作を継続するかどうかを選択する動作選択手段を備え、炊飯開始スイッチが押されたとき、周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、前記動作選択手段により所望の動作を選択するまでは動作を開始しない機能を有するものであり、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを使用者に強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を使用者に促すことができ、結果として、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、動作選択手段により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段により使用者に報知する機能を有するものであり、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を再度使用者に促し、その結果、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すように、商用電源21は、整流回路22により整流し、その直流電力をインバ−タ回路25により高周波電力に変換し、加熱手段24により炊飯容器となる鍋23を加熱するよう構成している。入力電流検知手段26は商用電源21からの入力電流を検知するものである。
【0017】
操作手段30は炊飯開始スイッチ29を有し、マイクロコンピュータ28に接続している。制御手段27は、入力電流を制御するもので、あらかじめ設定された入力電流制御値Icを有し、入力電流検知手段26の出力を入力し、インバータ回路25の動作を制御するよう構成している。時間計測手段31は経過時間を計測するもので、マイクロコンピュータ28に入力している。
【0018】
内蓋温度検知手段32は内蓋の温度を検知するもので、鍋底温度検知手段33は鍋底の温度を検知するもので、周囲温度検知手段35は炊飯器の周囲温度を検知するもので、それぞれ検知した値をマイクロコンピュータ28に入力している。報知手段34は使用者に使用状態を認識させるもので、マイクロコンピュータ28に接続している。
【0019】
ここで、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知するよう構成している。
【0020】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0021】
炊飯開始時、もしくは炊飯中に周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知する。また炊飯中以外や炊飯開始時以外であっても、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知するようにしてもいい。
【0022】
また、報知手段34により使用者に報知を行うタイミングは、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いと検知したときでもよいし、検知してから一定時間経過後でも良いし、炊飯終了後でもよい。
【0023】
また、報知手段34は、使用者の聴覚に働きかけて認知させるブザー等の発音素子により構成されていてもよいし、人の視覚に訴える発光ダイオードや液晶等の表示素子により構成されていてもよい。また、ブザー等の発音素子と発光ダイオードや液晶等の表示素子の両方から構成されていてもよい。
【0024】
このように本実施例によれば、周囲温度が非常に高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知するので、使用者は炊飯器を使用、あるいは使用しようとしている場所の周囲温度が非常に高く、炊飯器を使用するにはふさわしくない使用環境であるということに気づき、使用者に炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促す。
【0025】
その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり、検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0026】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0027】
(実施例2)
図2に示すように、動作選択手段36は、炊飯動作を継続するかどうかを選択するもので、操作手段30に備えている。炊飯開始スイッチ29が押されたとき、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、動作選択手段36により所望の動作を選択するまでは動作を開始しないよう構成している。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0029】
炊飯開始時、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知し、炊飯を一旦停止して炊飯器の使用場所を変えてから炊飯を再開するか、あるいは周囲温度を調節してから炊飯を開始するか、あるいは何もせずにそのまま炊飯を継続するかを動作選択手段36により選択する。
【0030】
このように、動作選択手段36により所望の動作を選択すれば、選択した動作を開始するように制御する。また、動作選択手段36による動作の選択を行わなければ、動作を開始しない状態が続くが、あらかじめ設定された時間t1が経過すれば、炊飯を開始するように制御してもよい。
【0031】
このように本実施例によれば、炊飯開始時の周囲温度が非常に高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知し、その後の動作を動作選択手段36により選択するまで炊飯を開始しないので、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促し、結果として使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0032】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0033】
(実施例3)
図2に示す動作選択手段36により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段34により使用者に報知するよう構成している。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0034】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0035】
炊飯開始時、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、炊飯を一旦停止して、炊飯器の使用場所を変えてから炊飯を再開するか、あるいは周囲温度を調節してから炊飯を開始するか、あるいは何もせずにそのまま炊飯を継続するかを動作選択手段36により選択する。そして、動作選択手段36により炊飯を選択したときには、炊飯が終了すると報知手段34により使用者に報知する。
【0036】
このように本実施例によれば、炊飯開始時の周囲温度が非常に高く、その後の動作を動作選択手段36により選択し、炊飯を開始させたときには、炊飯終了時に報知手段34により使用者に報知するので、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを再度強く認知させることができ、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり、検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0037】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、周囲温度を検知する周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段により使用者に報知する機能を有するから、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知を行い、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促し、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0039】
また、請求項2に記載の発明によれば、炊飯動作を継続するかどうかを選択する動作選択手段を備え、炊飯開始スイッチが押されたとき、周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、前記動作選択手段により所望の動作を選択するまでは動作を開始しない機能を有するから、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを使用者に強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を使用者に促すことができ、結果として、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0040】
また、請求項3に記載の発明によれば、動作選択手段により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段により使用者に報知する機能を有するから、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を再度使用者に促し、その結果、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の炊飯器のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の炊飯器のブロック図
【図3】従来の炊飯器のブロック図
【符号の説明】
23 鍋
24 加熱手段
27 制御手段
28 マイクロコンピュータ
29 炊飯開始スイッチ
30 操作手段
34 報知手段
35 周囲温度検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、周囲温度を検知する周囲温度検知手段を有する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は図3に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図3に示すように、商用電源1は、整流回路2により整流し、その直流電力をインバータ回路5により高周波電力に変換し、加熱手段4により炊飯容器となる鍋3を加熱するよう構成している。入力電流検知手段6は商用電源1からの入力電流を検知するものである。操作手段10は炊飯開始スイッチ9を有し、マイクロコンピュータ8に接続している。制御手段7は、入力電流を制御するもので、あらかじめ設定された入力電流制御値Icを有し、入力電流検知手段6の出力を入力し、インバータ回路5の動作を制御するよう構成している。
【0004】
時間計測手段11は経過時間を計測するもので、その出力をマイクロコンピュータ8に入力している。内蓋温度検知手段12は内蓋の温度を検知するもので、鍋底温度検知手段13は鍋底の温度を検知するもので、それぞれ検知した値をマイクロコンピュータ8に入力している。報知手段14は使用者に使用状態を認識させるもので、マイクロコンピュータ8に接続している。
【0005】
上記構成において動作を説明する。炊飯開始スイッチ9が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段12、鍋底温度検知手段13、時間計測手段11により検知した値に応じて炊飯を行う。したがって、炊飯器を使用する場所の周囲温度に関係なく、炊飯動作を継続していた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−164061号公報(第2−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の炊飯器では、周囲温度が非常に高温な環境であっても炊飯を行うので、そのような場合、電子部品の温度が上昇し、熱的負担が非常に大きくなるといった問題があった。また、非常に高温な温度下で炊飯を行うので、米の吸水が必要以上に行われたり、検知温度がずれるためにご飯の出来上がりが悪く、本来のおいしいご飯を提供することができないといった問題があった。
【0008】
また、タイマー炊飯を行う場合には、炊飯開始までの間に米や水が周囲温度になじむため、本来のおいしいご飯を提供することができないといった問題があった。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、炊飯器の使用環境の改善を促し、電子部品への負担を低減できるようにするとともに、本来のおいしいご飯を提供できるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、炊飯容器となる鍋を加熱手段により加熱し、入力電流を制御手段により制御し、マイクロコンピュータを有し、炊飯開始スイッチを有する操作手段により炊飯を開始させるよう構成し、周囲温度を検知する周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段により使用者に報知する機能を有するものである。
【0011】
これにより、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知して、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促すことができ、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、炊飯容器となる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、入力電流を制御する制御手段と、周囲温度を検知する周囲温度検知手段と、使用者に使用状態を認識させる報知手段と、炊飯を開始させる炊飯開始スイッチを有する操作手段と、マイクロコンピュータとを備え、前記周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、前記報知手段により使用者に報知する機能を有するものであり、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知を行い、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促すことができ、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、炊飯動作を継続するかどうかを選択する動作選択手段を備え、炊飯開始スイッチが押されたとき、周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、前記動作選択手段により所望の動作を選択するまでは動作を開始しない機能を有するものであり、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを使用者に強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を使用者に促すことができ、結果として、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、動作選択手段により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段により使用者に報知する機能を有するものであり、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を再度使用者に促し、その結果、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すように、商用電源21は、整流回路22により整流し、その直流電力をインバ−タ回路25により高周波電力に変換し、加熱手段24により炊飯容器となる鍋23を加熱するよう構成している。入力電流検知手段26は商用電源21からの入力電流を検知するものである。
【0017】
操作手段30は炊飯開始スイッチ29を有し、マイクロコンピュータ28に接続している。制御手段27は、入力電流を制御するもので、あらかじめ設定された入力電流制御値Icを有し、入力電流検知手段26の出力を入力し、インバータ回路25の動作を制御するよう構成している。時間計測手段31は経過時間を計測するもので、マイクロコンピュータ28に入力している。
【0018】
内蓋温度検知手段32は内蓋の温度を検知するもので、鍋底温度検知手段33は鍋底の温度を検知するもので、周囲温度検知手段35は炊飯器の周囲温度を検知するもので、それぞれ検知した値をマイクロコンピュータ28に入力している。報知手段34は使用者に使用状態を認識させるもので、マイクロコンピュータ28に接続している。
【0019】
ここで、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知するよう構成している。
【0020】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0021】
炊飯開始時、もしくは炊飯中に周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知する。また炊飯中以外や炊飯開始時以外であっても、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34により使用者に報知するようにしてもいい。
【0022】
また、報知手段34により使用者に報知を行うタイミングは、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いと検知したときでもよいし、検知してから一定時間経過後でも良いし、炊飯終了後でもよい。
【0023】
また、報知手段34は、使用者の聴覚に働きかけて認知させるブザー等の発音素子により構成されていてもよいし、人の視覚に訴える発光ダイオードや液晶等の表示素子により構成されていてもよい。また、ブザー等の発音素子と発光ダイオードや液晶等の表示素子の両方から構成されていてもよい。
【0024】
このように本実施例によれば、周囲温度が非常に高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知するので、使用者は炊飯器を使用、あるいは使用しようとしている場所の周囲温度が非常に高く、炊飯器を使用するにはふさわしくない使用環境であるということに気づき、使用者に炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促す。
【0025】
その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり、検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0026】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0027】
(実施例2)
図2に示すように、動作選択手段36は、炊飯動作を継続するかどうかを選択するもので、操作手段30に備えている。炊飯開始スイッチ29が押されたとき、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、動作選択手段36により所望の動作を選択するまでは動作を開始しないよう構成している。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0029】
炊飯開始時、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知し、炊飯を一旦停止して炊飯器の使用場所を変えてから炊飯を再開するか、あるいは周囲温度を調節してから炊飯を開始するか、あるいは何もせずにそのまま炊飯を継続するかを動作選択手段36により選択する。
【0030】
このように、動作選択手段36により所望の動作を選択すれば、選択した動作を開始するように制御する。また、動作選択手段36による動作の選択を行わなければ、動作を開始しない状態が続くが、あらかじめ設定された時間t1が経過すれば、炊飯を開始するように制御してもよい。
【0031】
このように本実施例によれば、炊飯開始時の周囲温度が非常に高いときには、報知手段34を用いて使用者に報知し、その後の動作を動作選択手段36により選択するまで炊飯を開始しないので、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促し、結果として使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0032】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0033】
(実施例3)
図2に示す動作選択手段36により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段34により使用者に報知するよう構成している。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0034】
上記構成において動作を説明する。マイクロコンピュータ28は、炊飯開始スイッチ29が押されると、規定の炊飯シーケンスに基づき、内蓋温度検知手段32、鍋底温度検知手段33および時間計測手段31の検知値に応じて炊飯を行う。
【0035】
炊飯開始時、周囲温度検知手段35により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、炊飯を一旦停止して、炊飯器の使用場所を変えてから炊飯を再開するか、あるいは周囲温度を調節してから炊飯を開始するか、あるいは何もせずにそのまま炊飯を継続するかを動作選択手段36により選択する。そして、動作選択手段36により炊飯を選択したときには、炊飯が終了すると報知手段34により使用者に報知する。
【0036】
このように本実施例によれば、炊飯開始時の周囲温度が非常に高く、その後の動作を動作選択手段36により選択し、炊飯を開始させたときには、炊飯終了時に報知手段34により使用者に報知するので、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを再度強く認知させることができ、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への熱的負担を低減できるとともに、必要以上に米の吸水が行われたり、検知温度がずれるといったことがなく、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0037】
加えて、タイマー炊飯を行っても、炊飯開始までの間に米や水がなじむ周囲温度が非常に高いということがないので、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、周囲温度を検知する周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、使用者に使用状態を認識させる報知手段により使用者に報知する機能を有するから、炊飯器を使用する場所の周囲温度が非常に高いときには、報知手段により使用者に報知を行い、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を促し、その結果、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0039】
また、請求項2に記載の発明によれば、炊飯動作を継続するかどうかを選択する動作選択手段を備え、炊飯開始スイッチが押されたとき、周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、前記動作選択手段により所望の動作を選択するまでは動作を開始しない機能を有するから、炊飯器の使用に適した使用環境ではないことを使用者に強く認知させることができ、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を使用者に促すことができ、結果として、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【0040】
また、請求項3に記載の発明によれば、動作選択手段により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段により使用者に報知する機能を有するから、炊飯器の使用場所の移動や周囲温度の調節を再度使用者に促し、その結果、次回炊飯から、使用者は炊飯器の使用に適した使用環境にて炊飯器を使用するようになるから、電子部品への負担を低減できるとともに、本来のおいしいご飯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の炊飯器のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の炊飯器のブロック図
【図3】従来の炊飯器のブロック図
【符号の説明】
23 鍋
24 加熱手段
27 制御手段
28 マイクロコンピュータ
29 炊飯開始スイッチ
30 操作手段
34 報知手段
35 周囲温度検知手段
Claims (3)
- 炊飯容器となる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、入力電流を制御する制御手段と、周囲温度を検知する周囲温度検知手段と、使用者に使用状態を認識させる報知手段と、炊飯を開始させる炊飯開始スイッチを有する操作手段と、マイクロコンピュータとを備え、前記周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高いときには、前記報知手段により使用者に報知する機能を有する炊飯器。
- 炊飯動作を継続するかどうかを選択する動作選択手段を備え、炊飯開始スイッチが押されたとき、周囲温度検知手段により検知した温度があらかじめ設定された閾値より高ければ、前記動作選択手段により所望の動作を選択するまでは動作を開始しない機能を有する請求項1記載の炊飯器。
- 動作選択手段により炊飯動作の継続を選択したときには、炊飯動作終了後、報知手段により使用者に報知する機能を有する請求項2記載の炊飯器。
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JP2003138831A JP2004337426A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 炊飯器 |
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Cited By (1)
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JP2009052756A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-12 | Harman Pro:Kk | 加熱調理器 |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003138831A patent/JP2004337426A/ja active Pending
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