JP2004336170A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を損なうことなく多種多様の情報をユーザの要求に応じて画像に付加することが可能なデジタルカメラを提供すること。
【解決手段】本発明にかかるデジタルカメラ1は、撮像手段3により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段4と、画像処理手段4によりデジタルデータ化された画像に対して、当該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段2と、情報付加手段2によりメモ情報が付加された画像を記録媒体8に記録する画像記録手段7とを備えている。さらに、本発明に係るデジタルカメラ1は、メモ情報の参照先を設定する参照先設定手段2と、参照先設定手段2により設定された参照先に従って複数種類のメモ情報を作成することが可能なメモ情報作成手段2とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかるデジタルカメラ1は、撮像手段3により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段4と、画像処理手段4によりデジタルデータ化された画像に対して、当該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段2と、情報付加手段2によりメモ情報が付加された画像を記録媒体8に記録する画像記録手段7とを備えている。さらに、本発明に係るデジタルカメラ1は、メモ情報の参照先を設定する参照先設定手段2と、参照先設定手段2により設定された参照先に従って複数種類のメモ情報を作成することが可能なメモ情報作成手段2とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像手段により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段と、デジタル化された画像に対して、該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段と、メモ情報が付加された画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラは、撮像された画像に対して、撮像した日付、画像の大きさ等の画像に関する情報を付加することが可能となっている(Exif形式の画像フォーマット等参照)。さらに、今日では、撮像された画像の分類・管理を容易にするために、画像にテキストメモや音声等の情報を関連付けて記録するデジタルカメラが知られている(非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
株式会社リコー RDC−i700使用説明書(2000年9月) 第97頁、第98頁参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタルカメラで撮像された画像の分類・管理方法は、ユーザの撮像目的等に応じて多種多様であるため、一律の情報を各画像に付加するだけではユーザの要望に応えることが困難であるといる問題があった。
【0005】
また、ユーザの要望に応じるために、画像毎に分類・管理を行うための情報を各々設定して付加させる場合には、ユーザが画像毎に1つ1つ情報を入力しなくていけないので手間がかかってしまい利便性を損なうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を損なうことなく多種多様の情報をユーザの要求に応じて画像に付加することが可能なデジタルカメラを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、撮像手段により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段と、該画像処理手段によりデジタルデータ化された画像に対して、当該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段と、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の参照先を設定する参照先設定手段と、該参照先設定手段により設定された参照先に従って複数種類のメモ情報を作成することが可能なメモ情報作成手段とを備えるデジタルカメラであることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、メモ情報設定ファイルに基づいて前記参照先の設定を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の種別を示すためのタグ情報を設定するタグ設定手段を備え、前記メモ情報作成手段は前記タグ設定手段により設定されたタグ情報に基づいてメモ情報の種別設定を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、前記タグ設定手段が、メモ情報設定ファイルに基づいて前記タグ情報の設定を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項2または請求項4に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報設定ファイルが、テキストファイル形式で記録されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、前記参照先として連続番号を設定することが可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮像手段における撮像に関連する情報を撮像情報として検出する撮像情報検出手段を備え、前記参照先設定手段が、前記撮像情報検出手段により検出された前記撮影情報を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直前に撮像された画像、または直前に録音された音声、または直前に録画された動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0015】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直後に撮像される画像、または直前に録音される音声、または直前に録画される動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0016】
請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像に関連付けられた画像、音声、または動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0017】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の候補を記録した情報候補リストを作成する情報候補リスト設定手段と、前記情報候補リストよりユーザが候補選択を行うための候補選択手段とを備え、前記参照先設定手段は、参照先として前記情報候補リストを設定することが可能であり、前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記情報候補リストが設定された場合に、前記候補選択手段により選択された内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする。
【0018】
請求項12に係る発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、ユーザがデータ入力を行うためのデータ入力手段と、該データ入力手段により入力されたデータに基づいてテキストデータファイルを作成するテキストデータ作成手段とを備え、前記参照先設定手段は、参照先として前記テキストデータを設定することが可能であり、前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記テキストデータが設定された場合に、前記データ入力手段により入力された前記テキストデータの内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする。
【0019】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のデジタルカメラにおいて、前記データ入力手段により入力可能なデータ数が制限されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデジタルカメラを、図面を用いて説明する。
【0021】
本発明に係るデジタルカメラ1は、図1に示すように、システム制御部2と、撮像部3と、画像処理部4と、表示制御部5と、LCD6と、記録メディアインターフェイス部7と、記録メディア8と、ハードキーインターフェイス部9と、GPSアンテナ部10とを備えている。
【0022】
システム制御部2は、デジタルカメラ1全体の制御を行う役割を有するものであり、メインCPU、メモリ、タイマ−等を備えている。
【0023】
撮像部3は、対象物を撮像してデジタルデータ化する役割を有いており、光学系部品(レンズ及びレンズ駆動モータ)、CCD、CCD駆動回路、A/D変換器等を備えている。
【0024】
画像処理部4は、撮像部3でデジタルデータ化された画像に種々の画像処理を施すとともに、撮像部3のCCDの駆動タイミングの調整、レンズの駆動モータ制御等を行うことによってフォーカシング、露出調整等を行う。また、画像処理部4は、画像処理用DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、メモリ等を備えており、画像処理用DSPにより画像の圧縮伸長等を行う。
【0025】
表示制御部5は、画像処理部4で処理された画像をLCD6へ表示するための信号処理を行う。また、表示制御部5は、D/A変換器、オンスクリーンディスプレイコントローラ等を備えており、ユーザーインターフェイス用のさまざまなグラフィック画像を生成してLCD6に表示させる処理を行う。
【0026】
LCD6は、撮像されてデジタルデータ化された画像、及び、表示制御部5で作成されたユーザーインターフェイス用のグラフィック画面を表示する装置である。
【0027】
記録メディアインターフェイス部7は、メモリカードコントローラを備えており、記録メディア8に対するインターフェイスとしての役割を備えている。
【0028】
記録メディア8は、圧縮された画像信号や画像に関する情報を記憶する記録媒体であり、例えばスマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)等フラッシュメモリによって構成されている。記録メディア8はデジタルカメラ1に対して着脱可能に取り付けられる構造となっている。本発明に係るデジタルカメラ1の記録メディア8には、後述するメモ情報設定ファイル(memoset.txt)と、メモデータ候補リストファイル(memolist.txt:情報候補リスト)とが記録されている。
【0029】
ハードキーインターフェイス部9は、システム制御部2のメインCPUに対する主電源制御を行うために設けられたサブCPU等によって構成されており、デジタルカメラ1の筐体外部に形成された入力キー、ダイヤル等(図示省略)等の操作状態の検出を行う。
GPSアンテナ部10は、デジタルカメラの現在位置を捕捉する位置測定装置として機能する。
【0030】
次に、上述した構成からなるデジタルカメラの動作処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0031】
図2はデジタルカメラの動作処理を示したフローチャートである。
【0032】
ユーザは撮像に先立ち、入力キー、ダイヤル等を操作して撮像モード(高画質モード、低画質モード等)の設定を行うことができる。また、ユーザは撮像に先立って、ヘッダメモ情報の設定を行うこともできる。ヘッダメモ情報とは、撮像された画像のヘッダ部に記録されるコメント情報であり、予めユーザが設定を行うことにより画像のヘッダ部にコメントを記録させることが可能となる。
【0033】
デジタルカメラの設定が撮像可能な状態となると、システム制御部2は、設定された撮像モードをシステム制御部2のメモリに記録する(ステップS1)。撮像モードがメモリに記録されると、システム制御部2は、撮像モードに応じて最適な処理パラメータを画像処理部4に設定して画像モードに適した画像処理を行わせる。
【0034】
さらに、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介して記録メディア8にメモ情報設定ファイルが記録されているか否かの判断を行う(ステップS2)。メモ情報設定ファイルが記録されている場合には、図5に示すメモ情報設定処理を実行し、このメモ情報設定処理により作成されたメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録する(ステップ3)。また、システム制御部2は、ヘッダメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録する(ステップS4)。
【0035】
なお、ユーザにより入力キーやダイヤル等の操作が行われた場合、その操作内容はハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。システム制御部2は、ハードキーインターフェイス部9を介して判断された操作内容に応じて表示制御部5にガイダンス用のグラフィック画面を生成させ、生成されたガイダンスグラフィックをLCD6に表示させることによってユーザに次操作を促す。
【0036】
次に、ユーザによりズームレバー(図示省略)が操作されると(ステップS5)、その操作内容はハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。システム制御部2は、伝達された操作内容に応じて撮像部3を制御し、レンズを駆動させる。また、システム制御部2は、画像処理部4を制御して、LCD6にプレビュー画面を表示させるための撮像処理を撮像部3に行わせる(ステップS6)。
【0037】
撮像部3で撮像されてデジタルデータ化された画像データは連続的に画像処理部4へ送られる。画像処理部4は、送られてくる画像データの色空間変換、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの処理を施した後、画像データを表示制御部5へ送る。また、この処理と同時に画像処理部4は、フォーカス、露出の検出を行い、撮像部3を制御して撮像機構の調整を行う。
【0038】
表示制御部5は、画像処理部4より送られてきた画像データを信号処理(アナログ化)してLCD6へ表示させる(ステップS7)。ユーザによりデジタルカメラ1に設けられたレリーズボタン(図示省略)が押されると(ステップS8)、その操作内容がハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。
【0039】
システム制御部2は、画像処理部4を制御することによって、撮像部3に対して撮像処理を行わせ、撮像された画面を画像処理部4へ転送させる。画像処理部4では、転送されてきた画像を、撮像モードに応じて画像処理し、さらに必要に応じて圧縮処理する(ステップS9)。
【0040】
システム制御部2は、圧縮された画像データを読み出し、さらにデジタルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif形式)に準じたヘッダ情報を付加した後、記録メディアインターフェイス部7を通じて記録メディアへ8に画像データを書き込む(ステップS10)。
【0041】
ここで、ヘッダ情報には、選択された撮像モードの情報や撮像日時、ズーム位置(焦点距離)、焦点位置(被写体距離)の他、GPSアンテナ部10で算出された撮像位置(GPS緯度,経度)情報、システム制御2のメモリに記録されたヘッダメモ情報等が含まれている。ヘッダメモ情報は、Exif形式の画像フォーマットにおけるヘッダ情報のUserCommentの領域に記録される。
【0042】
その後、デジタルカメラ1の電源がオフされるか処理モードが再生処理モード等に切り替えられることによって撮像可能な状態が終了(撮像終了)するまで(ステップS11)、上述の処理が繰り返される。
【0043】
次に、上述したメモ情報設定処理を、図3〜図5を用いて説明する。
記録メディア8にメモ情報設定ファイルが記録されていた場合、例えば、記録メディア8のルートディレクトリにmemoset.txtというファイルが記録されている場合、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介してメモ情報設定ファイルを読み込み、デジタルカメラ1による撮像可能状態が終了するまでシステム制御2のメモリ上にそのデータを記録しておく。
【0044】
図3は、メモ情報設定ファイルの一例を示した図である。図3において、符号3−1は各メモ情報を参照するためのインデックス項目を示したものであり、記録される文字列は任意のものとなる。符号3−2はメモ情報の内容を示すタグ項目であり、textはメモ情報の内容がテキスト文字列であることを示し、pictは関連する静止画像ファイルが存在することを示し、movieは関連する動画像ファイルが存在することを示し、voiceは関連する音声ファイルが存在することを示している。符号3−3はメモ情報の参照先と固定の埋め込みデータとを示す参照先項目を示している。
【0045】
また、符号3−4は連続番号の指定方法の一例を示しており、”撮像テスト番号/”で示すダブルクォーテーション内は接頭文字として連続番号に共通して付される文字列を示し、%num%には連続番号情報が番号順に入力される。連続番号情報は、システム制御部2内のメモリに保持されており、撮像後に撮像された画像にメモ情報を付加する際に昇順に加算され、10進数の値としてメモ情報に展開される。なお、連続番号情報は必ずしも昇順である必要はなく降順であっても良い。また、連続番号情報は、ユーザの操作により初期化することが可能であり、初期化が行われると連続番号情報が初期値1に設定される。
【0046】
さらに、符号3−5は符号3−4と同様に接頭文字として共通に付される文字列に対してユーザにより入力された文字データが所定字数制限内で入力されることを示している。具体的には、%input$10%のうち、%input%が任意に入力されるテキスト入力情報を示し、$10がその際の文字数制限を示している。%input$10%の場合には、データ換算で10バイトまでのテキスト入力が可能であることを示している。符号3−6の%list%は、メモデータ候補リストに記録される選択候補の中から選択されたデータが展開されることを示している。
【0047】
符号3−7は符号3−4と同様に接頭文字として共通に付される文字列”日時/”の後に、%imginfo$DateTime%で示される撮像情報が入力されることを示している。$DateTimeの部分は撮像情報を示しており、Exif形式で規定されるヘッダ情報のタグ名称を指定することができる。指定されたタグ名称に従って、撮像情報を参照してタグ名称毎にあらかじめ決められた展開方法に従って展開される。例えば、GPS情報を示すGPSLatitude,GPSLongitudeといったタグ名称があり、%imginfo$GPSLatitude%、%imginfo$GPSLongitude%といった記述により指定する事ができる。
【0048】
符号3−8の%previous%は、直前に撮像された画像、録音された音声又は録画された動画が参照先として設定されていることを示している。また、符号3−9の%after%は、直後に撮像された画像、録音された音声又は録画された動画が参照先として設定されていることを示している。また、符号3−10の%relation%は、画像に関連づけられた音声、テキスト、動画又は画像が参照先として設定されていることを示している。
【0049】
記録メディア8に記録されるファイルの種別は、そのファイル名称の拡張子で区別される。例えば、テキストファイルは*.txt、静止画像ファイルは*.jpg、音声ファイルは*.wav、動画像ファイル*.movと拡張子が定められている。*部分のファイル名は一例として、”Rimg0000”等が該当する。”Rimg0000”の0000部分は、昇順に加算されていく連続番号である。例えば、静止画ファイルが撮像された場合には順番に、Rimg0001.jpg、Rimg0002.jpg、とファイル名が名付けられる。
【0050】
システム制御部2は、デジタルカメラの起動時に、記憶メディア8に記録されているファイルを検索し、ファイル種別毎にファイル名に記録されている連続番号の最大値を判別する。その後、撮像処理により新しい画像等が記憶メディア8に記録される場合には、最大番号+1の連続番号をファイル名に用いる。関連付けされたファイルの名称は、”RimgRel0000”で、0000部分は関連づけの元ファイルの番号が引き継がれる。例えば、静止画像Rimg0010.jpgに関連付けられた音声ファイルの名称は、RimgRel0010.wavとなる。なお、ここでいう関連付けは、一般的なデジタルカメラにおいて既に具備している機能(非特許文献1参照)であり、管理、分類の目的でメモ情報内に記載されるファイル名称の情報とは独立したものである。
【0051】
符号3−11は、画像データに付加されるメモ情報の並び順と各項目のセパレータとを示したものであり、フォーマット指定を示す”memo”に続いて各インデックス項目及びセパレータ(図3においては”;”と”,”とで示されている)が羅列されたものである。
【0052】
図4は、図3に示したメモ情報設定ファイルに基づいて作成されたメモ情報であって、付加される画像ファイルがRimg0011.jpgの場合を示したメモ情報の一例である。
【0053】
次に、メモ情報設置処理を図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0054】
メモ情報設置処理において、システム制御部2は、メモ情報設定ファイルの内容を解析する。システム制御部2は、3−11のフォーマット指定で使用されているインデックス項目の参照先項目に、%list%の指定があるか否かを判別する(ステップS20)。%list%の指定がある場合には、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介して、記録メディア8内にメモデータ候補リストファイル(memolist.txt)があるか否かを判別する(ステップS21)。
メモデータ候補リストファイルは、あらかじめ定められたディレクトリに記録される決められたファイルであり、本実施例では記録メディア8内のルートディレクトリに記録されるmemolist.txtがこれに該当する。メモデータ候補リストファイルには、候補とするメモデータがカンマ区切りで羅列されており、例えば”海,山,河,町”といったデータが格納されている。
【0055】
システム制御部2は、メモデータ候補リストファイルを記録メディア8より検出すると、記録メディアインターフェイス7を介してそのデータを読み込み、また、前述した処理によりユーザに選択候補の内容と、選択候補からの選択を促すガイダンス用のグラフィック画面を作成してLED6に表示させる。その後、システム制御部2は、ハードキーインターフェイス部9を介してユーザの操作内容を解析し、選択された選択候補を特定する(ステップS22)。
【0056】
さらに、システム制御部2は、メモ情報設定ファイルの中身を解析して、符号3−11のフォーマット指定で使用されているインデックス項目の参照先に、%input%の指定があるか否かを判別する(ステップS23)。%input%の指定がある場合、システム制御部2は、前述した処理によりユーザにテキストの入力を促すガイダンス用のグラフィック画面を作成してLED6に表示させ、ユーザの操作を解析して入力されたテキストデータを特定する(ステップS24))。このとき前述した文字数制限の指定があった場合には、システム制御部2は制限文字数以上の文字が入力できないようにガイダンス用のグラフィック画面を生成して入力可能な文字数を制限文字数以内に制限する。
【0057】
このような処理を行うことにより、システム制御部2は、メモデータ候補リストの選択情報(ステップS22)、テキストデータ(ステップS24)、撮像情報、ファイル種別ごとのファイル名等を参照して撮像する画像毎にメモ情報を作成し、作成されたメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録して(ステップS25)、メモ情報設定処理を終了する。
【0058】
以上説明したように本発明に係るデジタルカメラは、各画像に付加されるメモ情報をメモ情報設定ファイルに記録される参照先に従って作成できるので、様々な形態のメモ情報を作成することが可能となる。このため、各画像に付加させるメモ情報として、ユーザが画像を分類・管理するために必要と思う内容を設定することができ、ユーザの目的にあったメモ情報を容易に作成することが可能となる。
【0059】
また、作成されたメモ情報は、関連するファイルの参照先を設定することができるので、様々な形態のメモ情報を作成することができる。
【0060】
さらに、メモ情報設定ファイルにおいてメモ情報の種別を示すタグを設定することが可能であるため、メモ情報の内容を構造的に指定することが可能となる。例えば、画像に対して画像を縮小して埋め込んだり、音声を指定形式で圧縮して埋め込んだりすることができる。
【0061】
各画像に付加されるメモ情報が記録メディアに記録されたメモ情報設定ファイルにより特定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一メモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一作成方法で作成されたメモ情報を他の画像に付加させることが容易となる。
【0062】
また、メモ情報設定ファイルがテキスト形式で記述されているので、その内容の設定・変更を容易に行うことができる。さらに、メモ情報設定ファイルの記載方法に応じて、メモ情報として連続番号を附することができるので、いちいちユーザが使用済の番号を把握することなく番号を連続的に附することができるという効果がある。
【0063】
さらに、メモ情報設定ファイルの内容に応じて、メモ情報として様々データを画像に付加することができるので、撮像時刻や撮像場所等のように、ユーザが直接入力キーやダイヤル等を操作する必要のない情報を自動的にメモ情報として記録させることが可能となる。
【0064】
また、メモ情報として撮像された画像の直前又は直後の動画像ファイル、音声ファイル等を関連するファイルとして指定することができるので、ユーザが動画像ファイルや音声ファイル等のファイル名やコマ番号等を意識することなく、関連するファイルを指定することが可能となる。さらに、この関連ファイルを画像ファイルの分類・管理用のファイルとして用いることもできるので、関連するファイル毎に画像ファイルをインデックス化する等の分類方法を用いて関連ファイルを活用することが可能となる。また、この関連するファイルは撮像された画像の直前又は直後だけでなく、従来のデジタルカメラにおいて利用されている関連付け方法(非特許文献1参照)等をさらに利用することによって同様に関連するファイルに基づく分類・管理を容易に行うことが可能となる。
【0065】
記録メディア8にメモデータ候補リストファイルを記録することにより、メモ情報設定ファイルに基づいて、ユーザがメモデータ候補リストファイルより選択候補を選択してメモ情報を作成することが可能となるので、ユーザがメモ情報用のデータ入力を行う際に生じる負担を低減させることが可能となる。
【0066】
また、メモ情報をテキスト入力で行うことができるので、ユーザが自由なキーワードを情報として入力することができる。さらに、入力させるテキスト文字の入力文字数を制限することができるので、画像の分類・管理の目的でメモ情報を設定する際に分類・管理処理に適した、または処理に影響を与えない範囲にメモ情報を制限することが可能となる。
【0067】
以上、本発明に係るデジタルカメラを、実施例を用いて説明したが、本発明に係るデジタルカメラは上述した内容に限定されるものではない、例えば、実施例において、メモ情報設定ファイルが記録メディア8のルートディレクトリに記録されている場合を説明したが、メモ情報設定ファイルは記録メディアに必ずしも記録されている必要はなく、システム制御部2のメモリに記録されている場合であっても、本発明に特有の効果を奏することが可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載のデジタルカメラを用いることによって、画像に付加されるメモ情報を参照先設定手段により設定された参照先に従って作成できるので、様々な形態のメモ情報を容易に作成することが可能となる。このため、画像に付加させるメモ情報の内容を、ユーザが画像を分類・管理するために必要と思う内容とすることができ、ユーザの目的にあったメモ情報を容易に作成することが可能となる。
【0069】
また、請求項2に記載したデジタルカメラでは、参照先設定手段がメモ情報設定ファイルに基づいてメモ情報を作成することにより、画像に付加されるメモ情報がメモ情報設定ファイルにより特定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一メモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一作成方法で作成されたメモ情報を他の画像に容易に付加させることが可能となる。
【0070】
さらに請求項3に記載したデジタルカメラでは、メモ情報の種別を示すタグ情報を設定することが可能であるため、メモ情報の内容を構造的に指定することが可能となる。
【0071】
また、請求項4に記載のデジタルカメラでは、画像に付加されるメモ情報の種別(タグ情報)がメモ情報設定ファイルに基づいて設定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一の種別からなるメモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一の種別により作成されたメモ情報を他の画像に容易に付加させることが可能となる。
【0072】
請求項5に記載のデジタルカメラでは、メモ情報設定ファイルがテキスト形式で記述されているので、その内容の設定・変更を容易に行うことができる。
【0073】
請求項6に記載のデジタルカメラでは、メモ情報として連続番号を附することができるので、いちいちユーザが使用済の番号を把握することなく番号を連続的に附することができる。
【0074】
請求項7に記載のデジタルカメラでは、撮像情報を参照先として設定することができるので、メモ情報に撮像時刻や撮像場所等のように、ユーザが直接入力キーやダイヤル等を操作する必要のない撮像情報を自動的に記録させることが可能となる。
【0075】
請求項8、9に記載のデジタルカメラでは、メモ情報が付加される画像の直前又は直後に撮像等がされた動画像ファイル、音声ファイル等を参照先として設定することができるので、ユーザが動画像ファイルや音声ファイル等のファイル名やコマ番号等を意識することなく、メモ情報に関連付けることが可能となる。さらに、この関連付けられたファイルを画像ファイルの分類・管理用のファイルとして用いることもできるので、関連するファイル毎に画像ファイルをインデックス化する等の分類方法を用いて関連付けられたファイルを活用することが可能となる。また、請求項10に記載のデジタルカメラでは、関連するファイルは撮像された画像の直前又は直後以外のファイルを関連付けてファイルの分類・管理を行うことが可能となる。
【0076】
請求項11に記載のデジタルカメラでは、ユーザが情報候補リストより選択候補を選択してメモ情報を作成することが可能となるので、ユーザがメモ情報用のデータ入力を行う際に生じる負担を低減させることが可能となる。
【0077】
また、請求項12に記載のデジタルカメラでは、メモ情報をテキスト入力で設定することができるので、ユーザが自由なキーワードを用いてメモ情報を作成することができ、さらに、請求項13に記載のデジタルカメラでは、入力可能なデータ数が制限されるので、メモ情報の内容を、画像の分類・管理処理に適したものとし、またはメモ情報の内容が処理に不適当な内容とならないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの構造を示したブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの動作処理を示したフローチャートである。
【図3】メモ情報設定ファイルの内容を示した図である。
【図4】図3に示したメモ情報設定ファイルを用いて作成されたメモ情報の一例を示した図である。
【図5】メモ情報設定処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
2 システム制御部(情報付加手段、参照先設定手段、メモ情報作成手段、タグ設定手段、撮像情報検出手段、情報候補リスト設定手段、テキストデータ作成手段)
3 撮像部(撮像手段)
4 画像処理部(画像処理手段)
5 表示制御部
6 LCD
7 記録メディアインターフェイス部(画像記録手段)
8 記録メディア(記録媒体)
9 ハードキーインターフェイス部(候補選択手段、データ入力手段)
10 GPSアンテナ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像手段により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段と、デジタル化された画像に対して、該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段と、メモ情報が付加された画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラは、撮像された画像に対して、撮像した日付、画像の大きさ等の画像に関する情報を付加することが可能となっている(Exif形式の画像フォーマット等参照)。さらに、今日では、撮像された画像の分類・管理を容易にするために、画像にテキストメモや音声等の情報を関連付けて記録するデジタルカメラが知られている(非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
株式会社リコー RDC−i700使用説明書(2000年9月) 第97頁、第98頁参照。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタルカメラで撮像された画像の分類・管理方法は、ユーザの撮像目的等に応じて多種多様であるため、一律の情報を各画像に付加するだけではユーザの要望に応えることが困難であるといる問題があった。
【0005】
また、ユーザの要望に応じるために、画像毎に分類・管理を行うための情報を各々設定して付加させる場合には、ユーザが画像毎に1つ1つ情報を入力しなくていけないので手間がかかってしまい利便性を損なうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を損なうことなく多種多様の情報をユーザの要求に応じて画像に付加することが可能なデジタルカメラを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、撮像手段により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段と、該画像処理手段によりデジタルデータ化された画像に対して、当該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段と、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の参照先を設定する参照先設定手段と、該参照先設定手段により設定された参照先に従って複数種類のメモ情報を作成することが可能なメモ情報作成手段とを備えるデジタルカメラであることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、メモ情報設定ファイルに基づいて前記参照先の設定を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の種別を示すためのタグ情報を設定するタグ設定手段を備え、前記メモ情報作成手段は前記タグ設定手段により設定されたタグ情報に基づいてメモ情報の種別設定を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、前記タグ設定手段が、メモ情報設定ファイルに基づいて前記タグ情報の設定を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項2または請求項4に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報設定ファイルが、テキストファイル形式で記録されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、前記参照先として連続番号を設定することが可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮像手段における撮像に関連する情報を撮像情報として検出する撮像情報検出手段を備え、前記参照先設定手段が、前記撮像情報検出手段により検出された前記撮影情報を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直前に撮像された画像、または直前に録音された音声、または直前に録画された動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0015】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直後に撮像される画像、または直前に録音される音声、または直前に録画される動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0016】
請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記参照先設定手段が、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像に関連付けられた画像、音声、または動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする。
【0017】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、前記メモ情報の候補を記録した情報候補リストを作成する情報候補リスト設定手段と、前記情報候補リストよりユーザが候補選択を行うための候補選択手段とを備え、前記参照先設定手段は、参照先として前記情報候補リストを設定することが可能であり、前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記情報候補リストが設定された場合に、前記候補選択手段により選択された内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする。
【0018】
請求項12に係る発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、ユーザがデータ入力を行うためのデータ入力手段と、該データ入力手段により入力されたデータに基づいてテキストデータファイルを作成するテキストデータ作成手段とを備え、前記参照先設定手段は、参照先として前記テキストデータを設定することが可能であり、前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記テキストデータが設定された場合に、前記データ入力手段により入力された前記テキストデータの内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする。
【0019】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のデジタルカメラにおいて、前記データ入力手段により入力可能なデータ数が制限されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデジタルカメラを、図面を用いて説明する。
【0021】
本発明に係るデジタルカメラ1は、図1に示すように、システム制御部2と、撮像部3と、画像処理部4と、表示制御部5と、LCD6と、記録メディアインターフェイス部7と、記録メディア8と、ハードキーインターフェイス部9と、GPSアンテナ部10とを備えている。
【0022】
システム制御部2は、デジタルカメラ1全体の制御を行う役割を有するものであり、メインCPU、メモリ、タイマ−等を備えている。
【0023】
撮像部3は、対象物を撮像してデジタルデータ化する役割を有いており、光学系部品(レンズ及びレンズ駆動モータ)、CCD、CCD駆動回路、A/D変換器等を備えている。
【0024】
画像処理部4は、撮像部3でデジタルデータ化された画像に種々の画像処理を施すとともに、撮像部3のCCDの駆動タイミングの調整、レンズの駆動モータ制御等を行うことによってフォーカシング、露出調整等を行う。また、画像処理部4は、画像処理用DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、メモリ等を備えており、画像処理用DSPにより画像の圧縮伸長等を行う。
【0025】
表示制御部5は、画像処理部4で処理された画像をLCD6へ表示するための信号処理を行う。また、表示制御部5は、D/A変換器、オンスクリーンディスプレイコントローラ等を備えており、ユーザーインターフェイス用のさまざまなグラフィック画像を生成してLCD6に表示させる処理を行う。
【0026】
LCD6は、撮像されてデジタルデータ化された画像、及び、表示制御部5で作成されたユーザーインターフェイス用のグラフィック画面を表示する装置である。
【0027】
記録メディアインターフェイス部7は、メモリカードコントローラを備えており、記録メディア8に対するインターフェイスとしての役割を備えている。
【0028】
記録メディア8は、圧縮された画像信号や画像に関する情報を記憶する記録媒体であり、例えばスマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)等フラッシュメモリによって構成されている。記録メディア8はデジタルカメラ1に対して着脱可能に取り付けられる構造となっている。本発明に係るデジタルカメラ1の記録メディア8には、後述するメモ情報設定ファイル(memoset.txt)と、メモデータ候補リストファイル(memolist.txt:情報候補リスト)とが記録されている。
【0029】
ハードキーインターフェイス部9は、システム制御部2のメインCPUに対する主電源制御を行うために設けられたサブCPU等によって構成されており、デジタルカメラ1の筐体外部に形成された入力キー、ダイヤル等(図示省略)等の操作状態の検出を行う。
GPSアンテナ部10は、デジタルカメラの現在位置を捕捉する位置測定装置として機能する。
【0030】
次に、上述した構成からなるデジタルカメラの動作処理を、フローチャートを用いて説明する。
【0031】
図2はデジタルカメラの動作処理を示したフローチャートである。
【0032】
ユーザは撮像に先立ち、入力キー、ダイヤル等を操作して撮像モード(高画質モード、低画質モード等)の設定を行うことができる。また、ユーザは撮像に先立って、ヘッダメモ情報の設定を行うこともできる。ヘッダメモ情報とは、撮像された画像のヘッダ部に記録されるコメント情報であり、予めユーザが設定を行うことにより画像のヘッダ部にコメントを記録させることが可能となる。
【0033】
デジタルカメラの設定が撮像可能な状態となると、システム制御部2は、設定された撮像モードをシステム制御部2のメモリに記録する(ステップS1)。撮像モードがメモリに記録されると、システム制御部2は、撮像モードに応じて最適な処理パラメータを画像処理部4に設定して画像モードに適した画像処理を行わせる。
【0034】
さらに、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介して記録メディア8にメモ情報設定ファイルが記録されているか否かの判断を行う(ステップS2)。メモ情報設定ファイルが記録されている場合には、図5に示すメモ情報設定処理を実行し、このメモ情報設定処理により作成されたメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録する(ステップ3)。また、システム制御部2は、ヘッダメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録する(ステップS4)。
【0035】
なお、ユーザにより入力キーやダイヤル等の操作が行われた場合、その操作内容はハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。システム制御部2は、ハードキーインターフェイス部9を介して判断された操作内容に応じて表示制御部5にガイダンス用のグラフィック画面を生成させ、生成されたガイダンスグラフィックをLCD6に表示させることによってユーザに次操作を促す。
【0036】
次に、ユーザによりズームレバー(図示省略)が操作されると(ステップS5)、その操作内容はハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。システム制御部2は、伝達された操作内容に応じて撮像部3を制御し、レンズを駆動させる。また、システム制御部2は、画像処理部4を制御して、LCD6にプレビュー画面を表示させるための撮像処理を撮像部3に行わせる(ステップS6)。
【0037】
撮像部3で撮像されてデジタルデータ化された画像データは連続的に画像処理部4へ送られる。画像処理部4は、送られてくる画像データの色空間変換、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの処理を施した後、画像データを表示制御部5へ送る。また、この処理と同時に画像処理部4は、フォーカス、露出の検出を行い、撮像部3を制御して撮像機構の調整を行う。
【0038】
表示制御部5は、画像処理部4より送られてきた画像データを信号処理(アナログ化)してLCD6へ表示させる(ステップS7)。ユーザによりデジタルカメラ1に設けられたレリーズボタン(図示省略)が押されると(ステップS8)、その操作内容がハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2に伝達される。
【0039】
システム制御部2は、画像処理部4を制御することによって、撮像部3に対して撮像処理を行わせ、撮像された画面を画像処理部4へ転送させる。画像処理部4では、転送されてきた画像を、撮像モードに応じて画像処理し、さらに必要に応じて圧縮処理する(ステップS9)。
【0040】
システム制御部2は、圧縮された画像データを読み出し、さらにデジタルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif形式)に準じたヘッダ情報を付加した後、記録メディアインターフェイス部7を通じて記録メディアへ8に画像データを書き込む(ステップS10)。
【0041】
ここで、ヘッダ情報には、選択された撮像モードの情報や撮像日時、ズーム位置(焦点距離)、焦点位置(被写体距離)の他、GPSアンテナ部10で算出された撮像位置(GPS緯度,経度)情報、システム制御2のメモリに記録されたヘッダメモ情報等が含まれている。ヘッダメモ情報は、Exif形式の画像フォーマットにおけるヘッダ情報のUserCommentの領域に記録される。
【0042】
その後、デジタルカメラ1の電源がオフされるか処理モードが再生処理モード等に切り替えられることによって撮像可能な状態が終了(撮像終了)するまで(ステップS11)、上述の処理が繰り返される。
【0043】
次に、上述したメモ情報設定処理を、図3〜図5を用いて説明する。
記録メディア8にメモ情報設定ファイルが記録されていた場合、例えば、記録メディア8のルートディレクトリにmemoset.txtというファイルが記録されている場合、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介してメモ情報設定ファイルを読み込み、デジタルカメラ1による撮像可能状態が終了するまでシステム制御2のメモリ上にそのデータを記録しておく。
【0044】
図3は、メモ情報設定ファイルの一例を示した図である。図3において、符号3−1は各メモ情報を参照するためのインデックス項目を示したものであり、記録される文字列は任意のものとなる。符号3−2はメモ情報の内容を示すタグ項目であり、textはメモ情報の内容がテキスト文字列であることを示し、pictは関連する静止画像ファイルが存在することを示し、movieは関連する動画像ファイルが存在することを示し、voiceは関連する音声ファイルが存在することを示している。符号3−3はメモ情報の参照先と固定の埋め込みデータとを示す参照先項目を示している。
【0045】
また、符号3−4は連続番号の指定方法の一例を示しており、”撮像テスト番号/”で示すダブルクォーテーション内は接頭文字として連続番号に共通して付される文字列を示し、%num%には連続番号情報が番号順に入力される。連続番号情報は、システム制御部2内のメモリに保持されており、撮像後に撮像された画像にメモ情報を付加する際に昇順に加算され、10進数の値としてメモ情報に展開される。なお、連続番号情報は必ずしも昇順である必要はなく降順であっても良い。また、連続番号情報は、ユーザの操作により初期化することが可能であり、初期化が行われると連続番号情報が初期値1に設定される。
【0046】
さらに、符号3−5は符号3−4と同様に接頭文字として共通に付される文字列に対してユーザにより入力された文字データが所定字数制限内で入力されることを示している。具体的には、%input$10%のうち、%input%が任意に入力されるテキスト入力情報を示し、$10がその際の文字数制限を示している。%input$10%の場合には、データ換算で10バイトまでのテキスト入力が可能であることを示している。符号3−6の%list%は、メモデータ候補リストに記録される選択候補の中から選択されたデータが展開されることを示している。
【0047】
符号3−7は符号3−4と同様に接頭文字として共通に付される文字列”日時/”の後に、%imginfo$DateTime%で示される撮像情報が入力されることを示している。$DateTimeの部分は撮像情報を示しており、Exif形式で規定されるヘッダ情報のタグ名称を指定することができる。指定されたタグ名称に従って、撮像情報を参照してタグ名称毎にあらかじめ決められた展開方法に従って展開される。例えば、GPS情報を示すGPSLatitude,GPSLongitudeといったタグ名称があり、%imginfo$GPSLatitude%、%imginfo$GPSLongitude%といった記述により指定する事ができる。
【0048】
符号3−8の%previous%は、直前に撮像された画像、録音された音声又は録画された動画が参照先として設定されていることを示している。また、符号3−9の%after%は、直後に撮像された画像、録音された音声又は録画された動画が参照先として設定されていることを示している。また、符号3−10の%relation%は、画像に関連づけられた音声、テキスト、動画又は画像が参照先として設定されていることを示している。
【0049】
記録メディア8に記録されるファイルの種別は、そのファイル名称の拡張子で区別される。例えば、テキストファイルは*.txt、静止画像ファイルは*.jpg、音声ファイルは*.wav、動画像ファイル*.movと拡張子が定められている。*部分のファイル名は一例として、”Rimg0000”等が該当する。”Rimg0000”の0000部分は、昇順に加算されていく連続番号である。例えば、静止画ファイルが撮像された場合には順番に、Rimg0001.jpg、Rimg0002.jpg、とファイル名が名付けられる。
【0050】
システム制御部2は、デジタルカメラの起動時に、記憶メディア8に記録されているファイルを検索し、ファイル種別毎にファイル名に記録されている連続番号の最大値を判別する。その後、撮像処理により新しい画像等が記憶メディア8に記録される場合には、最大番号+1の連続番号をファイル名に用いる。関連付けされたファイルの名称は、”RimgRel0000”で、0000部分は関連づけの元ファイルの番号が引き継がれる。例えば、静止画像Rimg0010.jpgに関連付けられた音声ファイルの名称は、RimgRel0010.wavとなる。なお、ここでいう関連付けは、一般的なデジタルカメラにおいて既に具備している機能(非特許文献1参照)であり、管理、分類の目的でメモ情報内に記載されるファイル名称の情報とは独立したものである。
【0051】
符号3−11は、画像データに付加されるメモ情報の並び順と各項目のセパレータとを示したものであり、フォーマット指定を示す”memo”に続いて各インデックス項目及びセパレータ(図3においては”;”と”,”とで示されている)が羅列されたものである。
【0052】
図4は、図3に示したメモ情報設定ファイルに基づいて作成されたメモ情報であって、付加される画像ファイルがRimg0011.jpgの場合を示したメモ情報の一例である。
【0053】
次に、メモ情報設置処理を図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0054】
メモ情報設置処理において、システム制御部2は、メモ情報設定ファイルの内容を解析する。システム制御部2は、3−11のフォーマット指定で使用されているインデックス項目の参照先項目に、%list%の指定があるか否かを判別する(ステップS20)。%list%の指定がある場合には、システム制御部2は、記録メディアインターフェイス部7を介して、記録メディア8内にメモデータ候補リストファイル(memolist.txt)があるか否かを判別する(ステップS21)。
メモデータ候補リストファイルは、あらかじめ定められたディレクトリに記録される決められたファイルであり、本実施例では記録メディア8内のルートディレクトリに記録されるmemolist.txtがこれに該当する。メモデータ候補リストファイルには、候補とするメモデータがカンマ区切りで羅列されており、例えば”海,山,河,町”といったデータが格納されている。
【0055】
システム制御部2は、メモデータ候補リストファイルを記録メディア8より検出すると、記録メディアインターフェイス7を介してそのデータを読み込み、また、前述した処理によりユーザに選択候補の内容と、選択候補からの選択を促すガイダンス用のグラフィック画面を作成してLED6に表示させる。その後、システム制御部2は、ハードキーインターフェイス部9を介してユーザの操作内容を解析し、選択された選択候補を特定する(ステップS22)。
【0056】
さらに、システム制御部2は、メモ情報設定ファイルの中身を解析して、符号3−11のフォーマット指定で使用されているインデックス項目の参照先に、%input%の指定があるか否かを判別する(ステップS23)。%input%の指定がある場合、システム制御部2は、前述した処理によりユーザにテキストの入力を促すガイダンス用のグラフィック画面を作成してLED6に表示させ、ユーザの操作を解析して入力されたテキストデータを特定する(ステップS24))。このとき前述した文字数制限の指定があった場合には、システム制御部2は制限文字数以上の文字が入力できないようにガイダンス用のグラフィック画面を生成して入力可能な文字数を制限文字数以内に制限する。
【0057】
このような処理を行うことにより、システム制御部2は、メモデータ候補リストの選択情報(ステップS22)、テキストデータ(ステップS24)、撮像情報、ファイル種別ごとのファイル名等を参照して撮像する画像毎にメモ情報を作成し、作成されたメモ情報をシステム制御部2のメモリに記録して(ステップS25)、メモ情報設定処理を終了する。
【0058】
以上説明したように本発明に係るデジタルカメラは、各画像に付加されるメモ情報をメモ情報設定ファイルに記録される参照先に従って作成できるので、様々な形態のメモ情報を作成することが可能となる。このため、各画像に付加させるメモ情報として、ユーザが画像を分類・管理するために必要と思う内容を設定することができ、ユーザの目的にあったメモ情報を容易に作成することが可能となる。
【0059】
また、作成されたメモ情報は、関連するファイルの参照先を設定することができるので、様々な形態のメモ情報を作成することができる。
【0060】
さらに、メモ情報設定ファイルにおいてメモ情報の種別を示すタグを設定することが可能であるため、メモ情報の内容を構造的に指定することが可能となる。例えば、画像に対して画像を縮小して埋め込んだり、音声を指定形式で圧縮して埋め込んだりすることができる。
【0061】
各画像に付加されるメモ情報が記録メディアに記録されたメモ情報設定ファイルにより特定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一メモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一作成方法で作成されたメモ情報を他の画像に付加させることが容易となる。
【0062】
また、メモ情報設定ファイルがテキスト形式で記述されているので、その内容の設定・変更を容易に行うことができる。さらに、メモ情報設定ファイルの記載方法に応じて、メモ情報として連続番号を附することができるので、いちいちユーザが使用済の番号を把握することなく番号を連続的に附することができるという効果がある。
【0063】
さらに、メモ情報設定ファイルの内容に応じて、メモ情報として様々データを画像に付加することができるので、撮像時刻や撮像場所等のように、ユーザが直接入力キーやダイヤル等を操作する必要のない情報を自動的にメモ情報として記録させることが可能となる。
【0064】
また、メモ情報として撮像された画像の直前又は直後の動画像ファイル、音声ファイル等を関連するファイルとして指定することができるので、ユーザが動画像ファイルや音声ファイル等のファイル名やコマ番号等を意識することなく、関連するファイルを指定することが可能となる。さらに、この関連ファイルを画像ファイルの分類・管理用のファイルとして用いることもできるので、関連するファイル毎に画像ファイルをインデックス化する等の分類方法を用いて関連ファイルを活用することが可能となる。また、この関連するファイルは撮像された画像の直前又は直後だけでなく、従来のデジタルカメラにおいて利用されている関連付け方法(非特許文献1参照)等をさらに利用することによって同様に関連するファイルに基づく分類・管理を容易に行うことが可能となる。
【0065】
記録メディア8にメモデータ候補リストファイルを記録することにより、メモ情報設定ファイルに基づいて、ユーザがメモデータ候補リストファイルより選択候補を選択してメモ情報を作成することが可能となるので、ユーザがメモ情報用のデータ入力を行う際に生じる負担を低減させることが可能となる。
【0066】
また、メモ情報をテキスト入力で行うことができるので、ユーザが自由なキーワードを情報として入力することができる。さらに、入力させるテキスト文字の入力文字数を制限することができるので、画像の分類・管理の目的でメモ情報を設定する際に分類・管理処理に適した、または処理に影響を与えない範囲にメモ情報を制限することが可能となる。
【0067】
以上、本発明に係るデジタルカメラを、実施例を用いて説明したが、本発明に係るデジタルカメラは上述した内容に限定されるものではない、例えば、実施例において、メモ情報設定ファイルが記録メディア8のルートディレクトリに記録されている場合を説明したが、メモ情報設定ファイルは記録メディアに必ずしも記録されている必要はなく、システム制御部2のメモリに記録されている場合であっても、本発明に特有の効果を奏することが可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載のデジタルカメラを用いることによって、画像に付加されるメモ情報を参照先設定手段により設定された参照先に従って作成できるので、様々な形態のメモ情報を容易に作成することが可能となる。このため、画像に付加させるメモ情報の内容を、ユーザが画像を分類・管理するために必要と思う内容とすることができ、ユーザの目的にあったメモ情報を容易に作成することが可能となる。
【0069】
また、請求項2に記載したデジタルカメラでは、参照先設定手段がメモ情報設定ファイルに基づいてメモ情報を作成することにより、画像に付加されるメモ情報がメモ情報設定ファイルにより特定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一メモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一作成方法で作成されたメモ情報を他の画像に容易に付加させることが可能となる。
【0070】
さらに請求項3に記載したデジタルカメラでは、メモ情報の種別を示すタグ情報を設定することが可能であるため、メモ情報の内容を構造的に指定することが可能となる。
【0071】
また、請求項4に記載のデジタルカメラでは、画像に付加されるメモ情報の種別(タグ情報)がメモ情報設定ファイルに基づいて設定されるので、メモ情報設定ファイルを配布することによって同一の種別からなるメモ情報の作成方法を容易に配布することができ、また同一の種別により作成されたメモ情報を他の画像に容易に付加させることが可能となる。
【0072】
請求項5に記載のデジタルカメラでは、メモ情報設定ファイルがテキスト形式で記述されているので、その内容の設定・変更を容易に行うことができる。
【0073】
請求項6に記載のデジタルカメラでは、メモ情報として連続番号を附することができるので、いちいちユーザが使用済の番号を把握することなく番号を連続的に附することができる。
【0074】
請求項7に記載のデジタルカメラでは、撮像情報を参照先として設定することができるので、メモ情報に撮像時刻や撮像場所等のように、ユーザが直接入力キーやダイヤル等を操作する必要のない撮像情報を自動的に記録させることが可能となる。
【0075】
請求項8、9に記載のデジタルカメラでは、メモ情報が付加される画像の直前又は直後に撮像等がされた動画像ファイル、音声ファイル等を参照先として設定することができるので、ユーザが動画像ファイルや音声ファイル等のファイル名やコマ番号等を意識することなく、メモ情報に関連付けることが可能となる。さらに、この関連付けられたファイルを画像ファイルの分類・管理用のファイルとして用いることもできるので、関連するファイル毎に画像ファイルをインデックス化する等の分類方法を用いて関連付けられたファイルを活用することが可能となる。また、請求項10に記載のデジタルカメラでは、関連するファイルは撮像された画像の直前又は直後以外のファイルを関連付けてファイルの分類・管理を行うことが可能となる。
【0076】
請求項11に記載のデジタルカメラでは、ユーザが情報候補リストより選択候補を選択してメモ情報を作成することが可能となるので、ユーザがメモ情報用のデータ入力を行う際に生じる負担を低減させることが可能となる。
【0077】
また、請求項12に記載のデジタルカメラでは、メモ情報をテキスト入力で設定することができるので、ユーザが自由なキーワードを用いてメモ情報を作成することができ、さらに、請求項13に記載のデジタルカメラでは、入力可能なデータ数が制限されるので、メモ情報の内容を、画像の分類・管理処理に適したものとし、またはメモ情報の内容が処理に不適当な内容とならないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの構造を示したブロック図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの動作処理を示したフローチャートである。
【図3】メモ情報設定ファイルの内容を示した図である。
【図4】図3に示したメモ情報設定ファイルを用いて作成されたメモ情報の一例を示した図である。
【図5】メモ情報設定処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
2 システム制御部(情報付加手段、参照先設定手段、メモ情報作成手段、タグ設定手段、撮像情報検出手段、情報候補リスト設定手段、テキストデータ作成手段)
3 撮像部(撮像手段)
4 画像処理部(画像処理手段)
5 表示制御部
6 LCD
7 記録メディアインターフェイス部(画像記録手段)
8 記録メディア(記録媒体)
9 ハードキーインターフェイス部(候補選択手段、データ入力手段)
10 GPSアンテナ部
Claims (13)
- 撮像手段により撮像された画像をデジタルデータ化する画像処理手段と、
該画像処理手段によりデジタルデータ化された画像に対して、当該画像に関するメモ情報を付加する情報付加手段と、
該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたデジタルカメラにおいて、
前記メモ情報の参照先を設定する参照先設定手段と、
該参照先設定手段により設定された参照先に従って複数種類のメモ情報を作成することが可能なメモ情報作成手段と、
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記参照先設定手段は、メモ情報設定ファイルに基づいて前記参照先の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記メモ情報の種別を示すためのタグ情報を設定するタグ設定手段を備え、
前記メモ情報作成手段は前記タグ設定手段により設定されたタグ情報に基づいてメモ情報の種別設定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラ。 - 前記タグ設定手段は、メモ情報設定ファイルに基づいて前記タグ情報の設定を行うことを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
- 前記メモ情報設定ファイルは、テキストファイル形式で記録されていることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のデジタルカメラ。
- 前記参照先設定手段は、前記参照先として連続番号を設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
- 前記撮像手段における撮像に関連する情報を撮像情報として検出する撮像情報検出手段を備え、
前記参照先設定手段は、前記撮像情報検出手段により検出された前記撮影情報を参照先として設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。 - 前記参照先設定手段は、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直前に撮像された画像、または直前に録音された音声、または直前に録画された動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
- 前記参照先設定手段は、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像の直後に撮像される画像、または直前に録音される音声、または直前に録画される動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
- 前記参照先設定手段は、該情報付加手段により前記メモ情報が付加された画像に関連付けられた画像、音声、または動画を参照先として設定することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
- 前記メモ情報の候補を記録した情報候補リストを作成する情報候補リスト設定手段と
前記情報候補リストよりユーザが候補選択を行うための候補選択手段とを備え、
前記参照先設定手段は、参照先として前記情報候補リストを設定することが可能であり、
前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記情報候補リストが設定された場合に、前記候補選択手段により選択された内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。 - ユーザがデータ入力を行うためのデータ入力手段と、
該データ入力手段により入力されたデータに基づいてテキストデータファイルを作成するテキストデータ作成手段とを備え、
前記参照先設定手段は、参照先として前記テキストデータを設定することが可能であり、
前記情報付加手段は、前記参照先設定手段により参照先として前記テキストデータが設定された場合に、前記データ入力手段により入力された前記テキストデータの内容を前記メモ情報として前記画像に付加することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。 - 前記データ入力手段により入力可能なデータ数が制限されていることを特徴とする請求項12に記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003125794A JP2004336170A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | デジタルカメラ |
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---|---|
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265873A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Nikon Corp | 画像群の標題付与装置、およびカメラ |
US7783890B2 (en) | 2004-09-14 | 2010-08-24 | Ricoh Company, Ltd. | Multimedia recording apparatus, object-specifying information providing apparatus, server apparatus, verification apparatus, multimedia recording method, object-specifying information providing method, server method, verification method, and multimedia recording system |
US7978253B2 (en) | 2007-07-18 | 2011-07-12 | Ricoh Company, Ltd. | Image pickup device using blur processing and control method thereof |
US8194158B2 (en) | 2007-07-27 | 2012-06-05 | Ricoh Company, Ltd. | Image processor, image processing method, digital camera, and imaging apparatus |
US10474931B2 (en) | 2008-01-18 | 2019-11-12 | Nikon Corporation | Image group title assigning device, image grouping device, representative image determination device for image group, image display device, camera, and image display program |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125794A patent/JP2004336170A/ja active Pending
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