JP2004336105A - 画像撮影装置、画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの使い勝手の向上を図った画像撮影記録手段を提供する。
【解決手段】画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36が撮影した画像データを一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段38の指示によって、その画像データをネットワーク1に送信したり、画像データ記録手段35に出力したりする。画像データ一時記憶手段34は、入力画像データ転送モードとしてリアルタイム転送及びファイル転送を持つ。リアルタイム転送の場合、入力した画像データを、現在接続されている画像記録再生装置(画像記録装置)に転送する。ファイル転送の場合、入力した画像データをファイル形式にした後、その画像データを画像データ記録手段35に記録する。この入力画像データ転送モードは、コマンド応答手段32及び操作手段37により変更が可能であり、また、自動的に変更されることもある。
【選択図】 図3
【解決手段】画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36が撮影した画像データを一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段38の指示によって、その画像データをネットワーク1に送信したり、画像データ記録手段35に出力したりする。画像データ一時記憶手段34は、入力画像データ転送モードとしてリアルタイム転送及びファイル転送を持つ。リアルタイム転送の場合、入力した画像データを、現在接続されている画像記録再生装置(画像記録装置)に転送する。ファイル転送の場合、入力した画像データをファイル形式にした後、その画像データを画像データ記録手段35に記録する。この入力画像データ転送モードは、コマンド応答手段32及び操作手段37により変更が可能であり、また、自動的に変更されることもある。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置と画像撮影装置とがネットワークを介して接続されて構成される画像撮影記録システムにおける、画像撮影装置、画像記録装置及び画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介してPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等の画像記録装置に対して画像データを転送する方式としては、画像を撮影すると同時にその画像データを転送するリアルタイム転送方式や、撮影した画像のデータを一旦ファイルに落としてからそのファイルを転送するファイル転送方式がある。このファイル転送方式は、画像記録装置側でネットワークドライブを指定することによって行うファイル転送を含むと共に、実際に画像記録装置へのファイル転送を行うか否かについては、ユーザ指定可能とする。画像を撮影してその画像データを画像記録装置に転送する画像撮影装置(例えば、ビデオカメラ等)においては、リアルタイム転送方式及びファイル転送方式のうち、いずれか一方を行うのが一般的であった。特許文献1は、そのリアルタイム転送方式の一例を示すものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−24909号公報(段落[0011]、[0012]、図1参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記画像データの転送方式には、それぞれ次のような問題がある。リアルタイム転送方式では、画像記録装置が他の画像撮影装置に接続中で、その画像撮影装置に接続する画像記録装置が無ければ、画像の撮影が開始できない。一方、ファイル転送方式では、画像撮影装置に記録媒体を内蔵又は外部接続する必要があり、その記録媒体の空き容量が無くなった場合には、画像の撮影を一旦中断せざるを得ない。そして、画像の撮影を再開するためには、空き容量が無くなった記録媒体を空き容量がある記録媒体に交換する必要がある。また、画像の撮影中に、既に記録された画像データを他の画像記録装置で参照することはできず、画像の撮影を一旦中止する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、画像データのリアルタイム転送方式及びファイル転送方式を併用すると共に、画像記録装置から画像撮影装置を制御することによって、ユーザの使い勝手の向上を図った画像撮影記録手段を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明のうち、請求項1に係る発明は、画像撮影装置の入力画像データ転送モードとして、撮影した画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、撮影した画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードとを備える画像撮影装置である。
この構成においては、撮影した画像データを入力する画像データ一時記憶手段が、入力画像データ転送モードとして、リアルタイム転送モードとファイル転送モードとを持つ。リアルタイム転送モードのときは、入力した画像データを既に画像撮影装置と接続されている画像記録装置に転送する。ファイル転送モードのときは、入力した画像データをファイル形式にして記録媒体に記録する。この2つの入力画像データ転送モードの切り換えは、画像記録装置からのコマンド指示、画像撮影装置のユーザによる操作又は画像撮影装置の自動的判断によって実施される。
なお、請求項における「画像撮影装置の記録媒体」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ記録手段」に相当する。また、請求項における「画像記録装置」は、後記する発明の実施の形態における「画像記録再生装置」に相当する。
【0007】
請求項2に係る発明は、入力画像データ転送モードとして、当初は、ファイル転送モードを適用し、画像撮影装置の記録媒体の空き容量又は空き容量比率が、所定値以下又は0になったときに、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換える入力画像データ転送モード切換手段を備える画像撮影装置である。
この構成においては、当初は、ファイル転送モードによって、入力した画像データを記録媒体に記録する。その記録媒体の空き容量を監視していて、その空き容量又は空き容量比率が、所定値以下又は0になったときに、リアルタイム転送モードに切り換える。このとき、入力した画像データをネットワーク転送するために、画像記録装置と接続する必要がある。
なお、請求項における「入力画像データ転送モード切換手段」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ転送手段」及び「コマンド応答手段」に相当する。
【0008】
請求項3に係る発明は、入力画像データ転送モードとして、当初は、ファイル転送モードを適用し、記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、画像記録装置に警告情報を送信する警告情報送信手段を備える画像撮影装置である。
この構成においては、当初は、ファイル転送モードによって、入力した画像データを記録媒体に記録する。その記録媒体の空き容量を監視していて、その空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、ネットワークを介して画像記録装置に警告情報を送信する。
なお、請求項における「警告情報」は、後記する発明の実施の形態における「記録先変更の確認コマンド」に相当する。また、請求項における「警告情報送信手段」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ転送手段」、「コマンド応答手段」及び「通信制御手段」に相当する。
【0009】
請求項4に係る発明は、画像撮影装置に対して、撮影した画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、撮影した画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードとの入力画像データ転送モードの切り換えの指示を、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、画像撮影装置に対して入力画像データ転送モードの切り換え指示を行うために、その切り換え指示を行うコマンド、又は、画像撮影装置から受信した、その切り換えの確認を行うコマンドに対する応答を、ネットワークを介して画像撮影装置に送信する。
【0010】
請求項5に係る発明は、画像撮影装置に対して、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、画像撮影装置に対して静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を行うために、それぞれの画像撮影装置の動作に対応するコマンドを、ネットワークを介して画像撮影装置に送信する。このとき、予め画像撮影装置と接続しておく必要がある。
【0011】
請求項6に係る発明は、画像撮影装置に対する指示を、複数の画像撮影装置に対して同時に、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、複数の画像撮影装置に対して同一の動作を指示するコマンドを、ネットワークを介して同時に複数の画像撮影装置に送信する。このとき、予め複数の画像撮影装置と接続しておく必要がある。また、各画像撮影装置において撮影した画像データに刻印される時刻を合わせるために、撮影動作を指示するコマンドを送信する前に、接続している複数の画像撮影装置に時刻合わせのコマンドを送信する。
【0012】
請求項7に係る発明は、画像撮影装置が、撮影した第1の画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードを適用している場合、記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、画像記録装置に警告情報を送信するステップと、画像記録装置が、警告情報を受信して、画像撮影装置に対して、撮影した第2の画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードに切り換えることを指示するステップと、画像撮影装置が、指示を受けて、リアルタイム転送モードに切り換えるステップと、画像記録装置が、ネットワークを介して転送された第2の画像データを、画像記録装置の記録媒体に記録するステップとを含んで実行する画像記録方法である。
なお、請求項における「画像記録装置の記録媒体」は、後記する実施の形態における「画像データ蓄積手段」に相当する。
【0013】
請求項8に係る発明は、画像撮影装置が、ファイル転送モードにおいて画像撮影装置の記録媒体に記録した第1の画像データを、ネットワークを介して画像記録装置に転送するステップと、画像記録装置が、ネットワークを介して転送された第1の画像データと、リアルタイム転送モードにおいて転送され、画像記録装置の記録媒体に記録された第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成するステップと、生成した第3の画像データを画像記録装置の記録媒体に記録するステップとを含んで実行する画像記録方法である。
この方法は、ファイル転送モードによる第1の画像データと、リアルタイム転送モードによる第2の画像データとを画像記録装置に転送し、その画像記録装置において、第1の画像データと、第2の画像データとを合成して、一つの連続した第3の画像データとして記録媒体に記録するものである。この画像データの合成動作は、画像記録装置の画像データ合成手段によって行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
≪システム構成と装置構成≫
まず、図1のシステム構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像撮影記録システムの構成について説明する。画像撮影記録システムは、ネットワーク1、複数の画像記録再生装置(請求項では、画像記録装置)2及び複数の画像撮影装置3から構成されている。ネットワーク1は、複数の画像記録再生装置2及び複数の画像撮影装置3を相互に接続するものであり、無線、有線を問わない、画像データの転送が可能なネットワークである。例えば、無線LANやインターネット等があげられる。画像記録再生装置2は、画像撮影装置3から転送された画像データを、ハードディスク等に保存したり、ディスプレイ等に表示、再生したりする装置であり、例えば、PC等を適用することができる。画像撮影装置3は、被写体を静止画又は動画として撮影して、その撮影した画像データを、フラッシュメモリ等に記録したり、画像記録再生装置2に転送したりする装置であり、例えば、ビデオカメラ等が考えられる。
画像撮影記録システムにおいては、ネットワーク1を介して、画像記録再生装置2と画像撮影装置3との間で、データの送受信が行われる。その送受信データのうち、各種コマンドやその応答については、双方向、すなわち、画像記録再生装置2から画像撮影装置3への方向及び画像撮影装置3から画像記録再生装置2への方向共に転送される。一方、画像データについては、一方向、すなわち、画像撮影装置3から画像記録再生装置2への方向に転送される。
【0016】
次に、図2のブロック構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置の構成及び概要について説明する。画像記録再生装置2は、ネットワーク1に接続されており、そのネットワーク1を介して画像撮影装置3から転送されて来た画像データを、記録、再生する装置である。その画像記録再生装置2は、通信制御手段21、コマンド応答手段22、時刻発生手段23、画像データ一時記憶手段24、画像データ蓄積手段25、画像データ合成手段26、画像表示手段27、画像データ転送手段28等から構成されている。
通信制御手段21は、ネットワーク1に直接接続され、画像撮影装置3とのデータ送受信を制御する。データ受信時には、そのデータの種別に応じて、出力先を決める。すなわち、その受信したデータがコマンドや応答であれば、コマンド応答手段22に出力し、画像データであれば、画像データ一時記憶手段24に出力する。また、逆に、コマンド応答手段22から入力したコマンドや応答を、ネットワーク1に送信する。なお、通信制御手段21としては、画像データはネットワーク1から受信するものであり、画像データをネットワーク1に送信することはない。具体的には、LANカードやLANモジュール等を使用する。コマンド応答手段22は、画像撮影装置3との間で行われるコマンドやその応答のやりとりを制御するものであり、実際には、コマンドの作成及び発行、受信したコマンドの解析及び処理、その受信したコマンドに対する応答の作成及び発行等を行う。時刻発生手段23は、いわば画像記録再生装置2における時計機能であり、コマンド応答手段22等に正確な現在時刻を通知する。具体的には、リアルタイムクロックを使用する。
【0017】
画像データ一時記憶手段24は、いわゆる画像メモリであり、通信制御手段21を通して画像データを取り込んで一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段28の指示によってその記憶した画像データを画像データ蓄積手段25や画像表示手段27に出力する。具体的には、RAM(Random Access Memory)等のメモリを使用する。画像データ蓄積手段25は、1つの画像記録再生装置としてだけでなく、画像撮影記録システムの構成要素として、画像撮影装置3で取得した画像データを蓄積する手段であり、また、そこに蓄積された画像データを再生することも考慮すれば、大容量高速アクセスの記憶装置であることが求められる。具体的には、DVD(Digital Versatile Disk)やハードディスク装置等が考えられる。画像データ合成手段26は、本来は連続した画像データであるが撮影途中における記録先の変更により2つ以上に分割された画像データを、本来の連続した画像データに合成する機能を持つ。その詳細は後記する。画像表示手段27は、画像記録再生装置2の再生機能の一環として、画像データ一時記憶手段24に記憶されている画像データを表示、再生する機能を持つ。具体的には、PCのディスプレイやノートPCの液晶画面等があげられる。画像データ転送手段28は、画像データ一時記憶手段24、画像データ蓄積手段25、画像データ合成手段26及び画像表示手段27の間における画像データの転送を制御する機能を持つ。基本的な動作としては、画像データ一時記憶手段24を監視していて、通信制御手段21から画像データが入力されたときに、その画像データを画像データ蓄積手段25又は画像表示手段27に転送する。また、画像データを合成するために画像データ合成手段26を起動することもある。
【0018】
続いて、図3のブロック構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像撮影装置の構成及び概要について説明する。画像撮影装置3は、被写体を撮影して、その撮影した画像データを記憶したり、その画像データをネットワーク1を介して画像記録再生装置2に転送したりする装置である。その画像撮影装置3は、通信制御手段31、コマンド応答手段32、時刻発生手段33、画像データ一時記憶手段34、画像データ記録手段35、画像撮影手段36、操作手段37、画像データ転送手段38等から構成されている。
通信制御手段31は、ネットワーク1に直接接続され、画像記録再生装置2とのデータ送受信を制御する。データ受信時には、データとしてコマンドや応答があり、その受信したデータをコマンド応答手段32に出力する。逆に、コマンド応答手段32から入力したコマンドや応答をネットワーク1に送信する。また、画像データ一時記憶手段34から入力した画像データをネットワーク1に送信する。具体的には、LANカードやLANモジュール等を使用する。コマンド応答手段32は、画像記録再生装置2との間で行われるコマンドやその応答のやりとりを制御するものであり、実際には、コマンドの作成及び発行、受信したコマンドの解析及び処理、その受信したコマンドに対する応答の作成及び発行等を行う。その受信したコマンドに対応する処理の中で、画像データ一時記憶手段34に対して入力画像データ転送モード(リアルタイム転送、ファイル転送)を指定したり、画像撮影手段36に対して静止画撮影や動画撮影開始等を指示したりすることもある。時刻発生手段33は、いわば画像撮影装置3における時計機能であり、コマンド応答手段32から時刻の修正を受けたり、画像データ一時記憶手段34に現在の時刻を通知したりする。具体的には、リアルタイムクロックを使用する。
【0019】
画像データ一時記憶手段34は、いわゆる画像メモリであり、画像撮影手段36が撮影した画像データを取り込んで一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段38の指示によって、その画像データを通信制御手段31を介してネットワーク1に送信したり、画像データ記録手段35に出力したりする。また、この画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力した画像データの転送モードを保持しており、この入力画像データ転送モードには、リアルタイム転送とファイル転送とがある。リアルタイム転送の場合、画像データ転送手段38の指示によって、入力した画像データを、通信制御手段31及びネットワーク1を介して、現在接続されている画像記録再生装置2に転送する。ファイル転送の場合、入力した画像データをファイル形式にした後、画像データ転送手段38の指示によって、そのファイル形式にした画像データを画像データ記録手段35に記録し、その後、記録した画像データを画像記録再生装置2に転送する。ここで、このファイル転送は、画像記録再生装置2でネットワークドライブを指定することによって行うファイル転送を含むと共に、実際に画像記録再生装置2へのファイル転送を行うか否かについては、ユーザ指定可能とする。この入力画像データ転送モードは、コマンド応答手段32及び操作手段37により指定、変更が可能であり、また、自動的に変更されることもある。その詳細は後記する。なお、この画像データ一時記憶手段34としては、具体的には、RAM等のメモリを使用する。画像データ記録手段35は、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードがファイル転送になっているときに、画像撮影手段36が撮影した画像データが格納されるところであり、別の観点では、画像撮影装置3がネットワーク接続されずに単体で使用されるときの不揮発性記録媒体であると言うこともできる。具体的には、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリが使われるものとする。画像データ記録手段35にフラッシュメモリ等を使う利点としては、コンパクトであり簡単な操作により交換できる点と、画像データをファイル形式で格納できるのでその画像データをPC等で簡単に取り扱える点とがあげられる。
【0020】
画像撮影手段36は、被写体を静止画又は動画として撮影して、その撮影した画像データを画像データ一時記憶手段34に出力するものである。コマンド応答手段32及び操作手段37から、静止画撮影や動画撮影開始等の指示を受けて動作する。コマンド応答手段32から指示を受けて動作するということは、画像記録再生装置2が発行したコマンドによって動作するわけであり、画像撮影装置3がいずれかの場所に設置され、画像記録再生装置2により遠隔操作されていることを意味する。また、操作手段37から指示を受けて動作するということは、ユーザによる操作手段37の操作によって動作するわけであり、画像撮影装置3がユーザの手によって使用されていることを意味する。この画像撮影手段36は、具体的には、レンズ等の光学系、撮像素子、アナログ/デジタル変換回路等を含むものとする。操作手段37は、ユーザによって静止画撮影や動画撮影開始等を指示するものであり、具体的には、操作ボタンである。ユーザは、この操作手段37によって、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードを変更することもできる。画像データ転送手段38は、通信制御手段31、画像データ一時記憶手段34及び画像データ記録手段35の間における画像データの転送を制御する機能を持つ。基本的な動作としては、画像データ一時記憶手段34を監視していて、画像撮影手段36から画像データが入力されたときに、その入力された画像データを通信制御手段31又は画像データ記録手段35に転送する。また、ファイル形式の画像データを、画像データ一時記憶手段34を介して、画像データ記録手段35から通信制御手段31に転送することもある。
【0021】
≪画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作≫
本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作について詳細に説明する。最初に、図4のフロー図を参照しながら、画像撮影装置が主体となって入力画像データ転送モードを切り換える動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。
まず、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を開始する(ステップS101)。これにより、画像撮影手段36は、被写体の画像を連続して撮影し、その撮影したアナログの画像データをデジタル化して、画像データ一時記憶手段34に出力する。当初の入力画像データ転送モードはファイル転送になっているものとし、画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力された画像データをファイル形式にする。画像データ転送手段38は、画像データ一時記憶手段34を監視して、入力画像データのサイズが所定値に達したときに、その画像データを画像データ記録手段35に出力する。更に、画像データ転送手段38は、画像データ記録手段35を監視して、その空き容量又は空き容量比率が所定値以下になっているか否かをチェックする(ステップS102)。所定値以下になっていなければ(ステップS102のNo)、その監視を続ける。所定値以下になっていれば(ステップS102のYes)、画像データ転送手段38は、コマンド応答手段32に対して画像記録再生装置2の検索を依頼する。この依頼を受けて、コマンド応答手段32は、制御可能な画像記録再生装置2を検索するために、画像記録再生装置2に対して現時点で画像撮影装置3に接続可能であれば応答することを指示するコマンドを、通信制御手段31を介してネットワーク1にマルチキャストする(ステップS103)。マルチキャストとは、一般には、ネットワーク上の複数の特定のノードに対して同じデータを送信することであり、ここでは、画像撮影装置3が接続した実績のある複数の画像記録再生装置2に対して、前記コマンドを送信することをいう。
画像記録再生装置2において、前記コマンドを通信制御手段21を介して入力したコマンド応答手段22は、現在他の画像撮影装置3に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像撮影装置3に返信する(ステップS104)。画像撮影装置3のコマンド応答手段32は、最も早く応答のあった画像記録再生装置2に対して、画像データの記録先変更の確認を行うコマンドを送信する(ステップS105)。ここで、記録先変更とは、入力画像データ転送モードがファイル転送からリアルタイム転送に切り換わることによって、画像データの記録先が画像撮影装置3の画像データ記録手段35から画像記録再生装置2の画像データ蓄積手段25に変更になることをいう。この確認のコマンドを受けた画像記録再生装置2のコマンド応答手段22は、その応答として、リアルタイム転送要求を画像撮影装置3に送信する(ステップS106)。これによって、画像撮影装置3と画像記録再生装置2との間において、コネクション(画像データ送受信のための接続状態)が確立したことになる。
【0022】
なお、最初の検索を行うコマンドに対して、複数の画像記録再生装置2が接続可能の旨を示す応答を返信することが想定されるが、画像撮影装置3は一つの画像記録再生装置2に確認コマンドを送信するので、その他の画像記録再生装置2は、確認コマンドが所定時間以内に来ないことを検知し、自装置が画像撮影装置3に選択されなかったことを認識することができる。また、画像撮影装置3が確認コマンドを送信する画像記録再生装置2を選択する基準としては、必ずしも最も早く応答のあった画像記録再生装置2でなくてもよく、他の選択基準を適用してもよい。
【0023】
画像撮影装置3において、画像記録再生装置2からのリアルタイム転送要求を受信したコマンド応答手段32は、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードをファイル転送からリアルタイム転送に切り換える。これによって、画像データの記録先が、画像撮影装置3の記録媒体である画像データ記録手段35から画像記録再生装置2に変更になる(ステップS107)。この時点から、撮影した画像データのリアルタイム転送が行われる(ステップS108)。すなわち、入力画像データ転送モードがリアルタイム転送になっているので、画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力された画像データをそのまま保持する。画像データ転送手段38は、画像データ一時記憶手段34を監視して、その保持している画像データのサイズがパケット通信の最小単位に達したときに、通信制御手段31を起動して、その画像データを画像記録再生装置2に送信する。一方、画像記録再生装置2では、画像データが、パケット通信の最小単位ごとに、通信制御手段21を介して画像データ一時記憶手段24に受信される。画像データ転送手段28は、画像データ一時記憶手段24を監視して、その画像データを、所定のサイズごとに画像データ蓄積手段25に出力する。このような動作を画像撮影手段36から入力される画像データに対応して順次行うことによって、画像データのリアルタイム転送が実行される。なお、画像データ転送手段28が、画像データ一時記憶手段24に受信された画像データを、所定のサイズごとに画像表示手段27に転送することによって、画像記録再生装置2のユーザが、画像撮影装置3によって撮影された画像をリアルタイムに見ることができるストリーミング放送が実現可能である。
その後、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を終了する(ステップS109)。そこで、画像撮影装置3の画像データ転送手段38は、画像データ記録手段35に記録されているファイル形式の画像データ(以下、「第1の画像データ」という)を画像記録再生装置2に転送する(ステップS110)。すなわち、画像データ転送手段38は、第1の画像データを画像データ記録手段35から読み出して、画像データ一時記憶手段34に保持する。そして、通信制御手段31を起動して、画像データ一時記憶手段34に保持した第1の画像データを、ネットワーク1を介して画像記録再生装置2に転送する。画像記録再生装置2では、画像データ一時記憶手段24において受信した第1の画像データと、リアルタイム転送によって転送され、画像データ蓄積手段25に記録された画像データ(以下、「第2の画像データ」という)を合成する(ステップS111)。その詳細は後記する。
【0024】
なお、画像撮影開始(ステップS101)の前にステップS103乃至ステップS106の動作を行うことによって、画像撮影装置3と画像記録再生装置2との間においてコネクションが予め確立していれば、接続すべき画像記録再生装置2が確定していることになるので、画像データ記録手段35の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに(ステップS102のYes)、コマンド応答手段32が、そのコネクションが確立していることを確認した上で自動的に記録先を変更するようにしてもよい。その場合、画像データ記録手段35の空き容量又は空き容量比率が、所定値以下か否かではなく、0か否かを判定するようにしてもよい。また、画像記録再生装置2は、画像撮影装置3の記録先変更の確認コマンド(ステップS105)に対して、リアルタイム転送要求ではなく、撮影終了の旨を示す応答を返すようにしてもよい。これによれば、記録先変更の確認コマンドは、画像データ記録手段35の空き容量に関する警告情報であると言うことができる。更に、第1の画像データを画像記録再生装置2に転送する動作を第2の画像データのリアルタイム転送の後に行う手順を説明したが、第1の画像データの転送動作をそのリアルタイム転送と同時に行うことも考えられる。
【0025】
次に、図5のフロー図を参照して、画像記録再生装置からネットワークを介して遠隔地にある画像撮影装置を制御する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。コマンド応答手段22は、画像記録再生装置2のユーザによる操作指示等のトリガを受けて、制御可能な画像撮影装置3を検索するために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドを、通信制御手段21を介してネットワーク1にマルチキャストする(ステップS201)。マルチキャストとは、ここでは、画像記録再生装置2が接続した実績のある複数の画像撮影装置3に対して、前記コマンドを送信することをいう。画像撮影装置3において、前記コマンドを通信制御手段31を介して入力したコマンド応答手段32は、現在他の画像記録再生装置2に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像記録再生装置2に返信する(ステップS202)。画像記録再生装置2のコマンド応答手段22は、最も早く応答のあった画像撮影装置3に対して、制御コマンドを送信する(ステップS203)。なお、最初の検索を行うコマンドに対して、複数の画像撮影装置3が接続可能の旨を示す応答を返信することが想定されるが、画像記録再生装置2は一つの画像撮影装置3に対して制御コマンドを送信するので、その他の画像撮影装置3は、制御コマンドが所定時間以内に来ないことを検知し、自装置が画像記録再生装置2に選択されなかったことを認識することができる。また、画像記録再生装置2が制御コマンドを送信する画像撮影装置3を選択する基準としては、必ずしも最も早く応答のあった画像撮影装置3でなくてもよく、他の選択基準を適用してもよい。
ところで、その制御コマンドには、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止等の画像撮影装置3の動作指示だけでなく、入力画像データ転送モード、画像関連指定情報等の画像撮影装置3のパラメータ設定もある。入力画像データ転送モードには、リアルタイム転送及びファイル転送があるが、それぞれを完全に切り換えるパターンや所定の割合に応じたフレーム単位に切り換えるパターン等があげられる。また、画像関連指定情報には、画像のフレームレート、解像度、圧縮率、色数等の設定があげられる。ここで、画像記録再生装置2のユーザが、画像撮影装置3で撮影した被写体のデータのリアルタイム転送を行う場合には、画像記録再生装置2において事前にデータ転送条件(フレームレート、転送形式、録画時間等)のテンプレートが用意され、そのテンプレートを利用してデータ転送条件を指定することによって、ユーザは画像の撮影、記録を簡単に開始できるものとする。
【0026】
続いて、図6のフロー図を参照して、画像撮影装置が撮影画像を録画しているときに、画像記録再生装置からその画像データの記録先を変更する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。これは、例えば、遠隔地に設置している画像撮影装置が記録先をその記録媒体にしている場合に、早めにその記録先を画像記録再生装置に変更することによって、大容量の記録媒体を確保するとき等に利用することができる。なお、本説明では、前記した画像撮影装置が主体となって入力画像データ転送モードを切り換える動作、及び、画像記録再生装置からネットワークを介して遠隔地にある画像撮影装置を制御する動作と重複するところが多くあるので、重複した部分は割愛して、異なる部分を中心に説明する。
まず、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を開始する(ステップS301)。当初の入力画像データ転送モードは、ファイル転送になっているものとする。画像記録再生装置2は、制御可能な画像撮影装置3を検索するために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドをネットワーク1にマルチキャストする(ステップS302)。画像撮影装置3は、現在他の画像記録再生装置2に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像記録再生装置2に返信する(ステップS303)。その応答を受けた画像記録再生装置2は、更に現在のステータス(装置の動作状態)を要求するコマンドを画像撮影装置3に送信する(ステップS304)。そのコマンドに対して、画像撮影装置3は、「画像撮影中(記録媒体に記録中)」のステータスを画像記録再生装置2に返信する(ステップS305)。そのステータスを受けた画像記録再生装置2は、画像データの記録先を画像記録再生装置2に変更するために、リアルタイム転送を要求するコマンドを画像撮影装置3に送信する(ステップS306)。ここで、例えば、画像撮影装置3のステータスが「無動作」であれば、画像記録再生装置2はその画像撮影装置3に接続する必要はないので、リアルタイム転送要求を行わない。
リアルタイム転送要求のコマンドを受信した画像撮影装置3は、記録先を画像記録再生装置に変更する(ステップS307)。ステップS307乃至ステップS311の動作は、図4のステップS107乃至ステップS111の動作と全く同様なので、その説明を割愛する。最終的には、画像記録再生装置2において、ファイル転送の画像データとリアルタイム転送の画像データとが合成されて、一つの画像データとして画像記録再生装置2の画像データ蓄積手段25に記録される(ステップS311)。
【0027】
≪複数の画像撮影装置を制御する動作≫
前記の説明では、1つの画像記録再生装置2と1つの画像撮影装置3との間の動作について述べたが、ここでは、1つの画像記録再生装置2によって、複数の画像撮影装置3を同時に制御するときの基本的な動作について説明する。これによれば、例えば、複数の画像撮影装置3が同一の被写体を撮影の方向を変えて同時に撮影することによって、その被写体の立体画像を取得することが可能になる。また、複数の画像撮影装置3が別の景色を同時に撮影することによって、同一時間帯の複数の景色を比較することが可能になる。
そこで、図7のフローチャートを参照して、説明を行う(適宜図2及び図3参照)。まず、画像記録再生装置2は、画像撮影装置3を複数選択する(ステップS401)。これは、図5に示すように、制御可能な画像撮影装置の検索を行うために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドをネットワーク1にマルチキャストし(ステップS201)、それに対して複数の画像撮影装置3からの応答が来る(ステップS202)のを待つことにより実行される。ただし、その応答に対して所定時間以内にコマンドを送信しなければ、その画像撮影装置3との接続状態にはならず、「選択」したとは言えなくなる。そこで、画像記録再生装置2は、所定時間以内に、応答のあった画像撮影装置3に対して時刻発生手段33の時刻を合わせるためのコマンドを送信する(ステップS402)。実際には、画像記録再生装置2のコマンド応答手段22が、時刻発生手段23が提示する時刻情報を含むコマンドを作成し、その作成したコマンドを、通信制御手段21及びネットワーク1を介して、応答のあった画像撮影装置3にマルチキャストする。画像撮影装置3においては、コマンド応答手段32がそのコマンドを受信し、時刻合わせのコマンドであることを認識して、そのコマンド内の時刻情報に基づいて時刻発生手段33の時刻を合わせる。これによって、画像記録再生装置2が選択した画像撮影装置3の時刻発生手段33の時刻を同一の時刻に合わせることができる。その後、画像記録再生装置2は、選択した画像撮影装置3に対して、同一の制御コマンドをマルチキャストする(ステップS403)。これにより、複数の画像撮影装置3が同時に同一の動作を行うことができる。
例えば、画像記録再生装置2が動画撮影開始のコマンドを送信したとすれば、画像撮影装置3の画像データ一時記憶手段34において、画像撮影手段36から入力された画像データに対して、所定のフレームごとに、時刻発生手段33から入力された時刻が刻印されることになる。この刻印される時刻は、選択した画像撮影装置3の時刻発生手段33の間で合っているので、各画像撮影装置3で撮影した複数の画像データを画像記録再生装置2で比較参照するときに、それぞれの画像データに刻印された時刻が一致するように再生することによって、精確な比較参照を行うことができる。なお、画像記録再生装置2が、選択した複数の画像撮影装置3に対して、動画撮影開始等の動作コマンドを実行する時刻を指定するような制御コマンドを送信することも可能とする。これによって、各画像撮影装置3で撮影した複数の画像データの比較参照を更に精度よく行うことができる。
【0028】
≪画像データの合成動作≫
図8の説明図を参照して、入力画像データ転送モードがファイル転送である画像データ(以下、「第1の画像データ」という)と入力画像データ転送モードがリアルタイム転送である画像データ(以下、「第2の画像データ」という)とを合成する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。画像撮影装置3が動画撮影中に記録先を変更する場合、例えば、ファイル転送からリアルタイム転送に切り換える場合、第2の画像データの記録を開始するときに、時刻発生手段33から入力した時刻情報を開始時刻t1として記録してから画像データの記録を行う。一方、第1の画像データの記録を終了するときに、時刻発生手段33から入力した時刻情報を終了時刻t2として記録する。このとき、第1の画像データの終了時刻t2が第2の画像データの開始時刻t1より遅れるように、画像データの記録を調整するものとする。
画像データの合成動作は、画像記録再生装置2の画像データ転送手段28及び画像データ合成手段26によって行われる。画像データ転送手段28は、合成元である第1の画像データ及び第2の画像データの所在、並びに合成された第3の画像データの出力先を指定して、画像データ合成手段26を起動する。ここで、画像データの所在及び出力先は、画像データ一時記憶手段24のメモリアドレス又は画像データ蓄積手段25の論理ブロックアドレスを指定するものとする。画像データ転送手段28に起動された画像データ合成手段26は、第1の画像データの終了時刻t2と第2の画像データの開始時刻t1とを検出し、その時刻t1からt2までの動画データの単位時間あたりの変化をチェックし、その変化の最も小さい時刻t3を決定する。そして、第1の画像データのうち時刻t3までの部分と、第2の画像データのうち時刻t3以降の部分とを合成して、その合成した第3の画像データを指定された出力先に転送する。換言すれば、第1の画像データのうち時刻t3以降の部分と、第2の画像データのうち時刻t3までの部分とは破棄されることになる。このように、動画データの変化の小さい時刻t3を利用することによって、画像データを合成したときの継ぎ目が極力見えないようにし、自然な合成画像データを作成することができる。
【0029】
なお、図2及び図3に示す各手段で実行されるプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OS(Operating System)等のソフトウエアや周辺機器等のハードウエアを含むものである。
【0030】
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態では、静止画データ、動画データ等の画像データを扱うように記載したが、音声データを扱うようにしてもよい。このとき、画像記録再生装置2から画像撮影装置3に対して送信する制御コマンドにより、画像撮影装置3が採取する音声データについて、ステレオ、モノラル、音声なし等の設定ができるようにしてもよい。また、入力画像データ転送モード(リアルタイム転送、ファイル転送)の切り換えを、画像データと音声データとを分割するのに使用してもよい。
(2)前記実施の形態では、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることを説明したが、逆に、リアルタイム転送モードからファイル転送モードに切り換えるようにしてもよい。この切り換えは、例えば、リアルタイム転送モードによりネットワーク1を介して画像データを転送している場合、ネットワーク障害等でネットワーク転送ができなくなったときに、画像撮影装置3の画像データ記録手段35への記録に切り換えるために利用することができる。
(3)前記実施の形態では、画像撮影装置3において、画像データ一時記憶手段34の入力画像データのサイズを画像データ転送手段38が監視するように記載したが、画像データ一時記憶手段34自身が、入力画像データのサイズをチェックし、そのサイズが所定値になったときに画像データ転送手段38に対して割り込みを行うようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、画像撮影装置においてリアルタイム転送モードとファイル転送モードとを併用することができるので、それぞれの長所を生かして、画像撮影装置の使い勝手をよくすることができる。例えば、画像を撮影する場合に、撮影を開始した当初は、すぐには画像記録装置に接続できないということもあるので、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録しておく。そして、ネットワークを検索して接続可能な画像記録装置が見つかったときに、リアルタイム転送モードに切り換えて、画像データを画像記録装置に転送するようにする。このように早期にファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることによって、ユーザは、長時間の画像の撮影を行うことが可能になる。
【0032】
請求項2に係る発明によれば、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録している場合、その記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下又は0になっていれば、リアルタイム転送モードに切り換えるので、ユーザは、画像撮影装置の記録媒体の空き容量を気にせず画像の撮影を行うことが可能になる。
【0033】
請求項3に係る発明によれば、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録している場合、その記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になっていれば、画像記録装置に警告情報を送信するので、画像記録装置のユーザは、画像撮影装置の空き容量が少なくなったことを認識して、次の動作の選択を行うことができる。すなわち、リアルタイム転送モードに切り換えたり、その場で撮影した画像を再生したり、画像の撮影を中止したりすることができる。
【0034】
請求項4に係る発明によれば、画像記録装置から画像撮影装置に対して、リアルタイム転送モードとファイル転送モードとの切り換え指示を行うことができるので、画像記録装置のユーザは、遠隔地にある画像撮影装置によって撮影された画像データの記録先を任意に変更することができる。
【0035】
請求項5に係る発明によれば、画像記録装置から画像撮影装置に対して、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を行うことができるので、画像記録装置のユーザは、遠隔地にある画像撮影装置の動作及び設定を遠隔操作することができる。
【0036】
請求項6に係る発明によれば、画像記録装置から複数の画像撮影装置に対して、同一の動作指示を同時に行うことができるので、同一の時間帯における複数の異なる画像データを取得することができる。これによると、複数の画像撮影装置が同一の被写体を撮影の方向を変えて同時に撮影することによって、その被写体の立体画像を取得することが可能になる。また、複数の画像撮影装置が別の景色を同時に撮影することによって、同一時間帯の複数の景色を比較することが可能になる。
【0037】
請求項7に係る発明によれば、画像記録装置と画像撮影装置とが連携して、画像撮影装置の記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、入力画像データ転送モードを、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることができるので、ユーザは、画像撮影装置の記録媒体の空き容量を気にせず画像の撮影を行うことが可能になる。
【0038】
請求項8に係る発明によれば、ファイル転送モードによる第1の画像データと、リアルタイム転送モードによる第2の画像データとを合成し、記録することができるので、ユーザは、画像撮影中に入力画像データ転送モードを切り換えた場合でも、その切り換えにより分割された画像データを連続した画像データとして記録し、再生することが可能になる。
【0039】
以上説明した本発明によれば、画像データのリアルタイム転送方式及びファイル転送方式を併用すると共に、画像記録装置から画像撮影装置を制御することによって、ユーザの使い勝手の向上を図った画像撮影記録手段を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像撮影記録システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置のブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像撮影装置のブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る動画データ合成の説明図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク
2…画像記録再生装置
3…画像撮影装置
31…通信制御手段
32…コマンド応答手段
33…時刻発生手段
34…画像データ一時記憶手段
35…画像データ記録手段
36…画像撮影手段
37…操作手段
38…画像データ転送手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置と画像撮影装置とがネットワークを介して接続されて構成される画像撮影記録システムにおける、画像撮影装置、画像記録装置及び画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介してPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等の画像記録装置に対して画像データを転送する方式としては、画像を撮影すると同時にその画像データを転送するリアルタイム転送方式や、撮影した画像のデータを一旦ファイルに落としてからそのファイルを転送するファイル転送方式がある。このファイル転送方式は、画像記録装置側でネットワークドライブを指定することによって行うファイル転送を含むと共に、実際に画像記録装置へのファイル転送を行うか否かについては、ユーザ指定可能とする。画像を撮影してその画像データを画像記録装置に転送する画像撮影装置(例えば、ビデオカメラ等)においては、リアルタイム転送方式及びファイル転送方式のうち、いずれか一方を行うのが一般的であった。特許文献1は、そのリアルタイム転送方式の一例を示すものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−24909号公報(段落[0011]、[0012]、図1参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記画像データの転送方式には、それぞれ次のような問題がある。リアルタイム転送方式では、画像記録装置が他の画像撮影装置に接続中で、その画像撮影装置に接続する画像記録装置が無ければ、画像の撮影が開始できない。一方、ファイル転送方式では、画像撮影装置に記録媒体を内蔵又は外部接続する必要があり、その記録媒体の空き容量が無くなった場合には、画像の撮影を一旦中断せざるを得ない。そして、画像の撮影を再開するためには、空き容量が無くなった記録媒体を空き容量がある記録媒体に交換する必要がある。また、画像の撮影中に、既に記録された画像データを他の画像記録装置で参照することはできず、画像の撮影を一旦中止する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、画像データのリアルタイム転送方式及びファイル転送方式を併用すると共に、画像記録装置から画像撮影装置を制御することによって、ユーザの使い勝手の向上を図った画像撮影記録手段を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明のうち、請求項1に係る発明は、画像撮影装置の入力画像データ転送モードとして、撮影した画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、撮影した画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードとを備える画像撮影装置である。
この構成においては、撮影した画像データを入力する画像データ一時記憶手段が、入力画像データ転送モードとして、リアルタイム転送モードとファイル転送モードとを持つ。リアルタイム転送モードのときは、入力した画像データを既に画像撮影装置と接続されている画像記録装置に転送する。ファイル転送モードのときは、入力した画像データをファイル形式にして記録媒体に記録する。この2つの入力画像データ転送モードの切り換えは、画像記録装置からのコマンド指示、画像撮影装置のユーザによる操作又は画像撮影装置の自動的判断によって実施される。
なお、請求項における「画像撮影装置の記録媒体」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ記録手段」に相当する。また、請求項における「画像記録装置」は、後記する発明の実施の形態における「画像記録再生装置」に相当する。
【0007】
請求項2に係る発明は、入力画像データ転送モードとして、当初は、ファイル転送モードを適用し、画像撮影装置の記録媒体の空き容量又は空き容量比率が、所定値以下又は0になったときに、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換える入力画像データ転送モード切換手段を備える画像撮影装置である。
この構成においては、当初は、ファイル転送モードによって、入力した画像データを記録媒体に記録する。その記録媒体の空き容量を監視していて、その空き容量又は空き容量比率が、所定値以下又は0になったときに、リアルタイム転送モードに切り換える。このとき、入力した画像データをネットワーク転送するために、画像記録装置と接続する必要がある。
なお、請求項における「入力画像データ転送モード切換手段」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ転送手段」及び「コマンド応答手段」に相当する。
【0008】
請求項3に係る発明は、入力画像データ転送モードとして、当初は、ファイル転送モードを適用し、記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、画像記録装置に警告情報を送信する警告情報送信手段を備える画像撮影装置である。
この構成においては、当初は、ファイル転送モードによって、入力した画像データを記録媒体に記録する。その記録媒体の空き容量を監視していて、その空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、ネットワークを介して画像記録装置に警告情報を送信する。
なお、請求項における「警告情報」は、後記する発明の実施の形態における「記録先変更の確認コマンド」に相当する。また、請求項における「警告情報送信手段」は、後記する発明の実施の形態における「画像データ転送手段」、「コマンド応答手段」及び「通信制御手段」に相当する。
【0009】
請求項4に係る発明は、画像撮影装置に対して、撮影した画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、撮影した画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードとの入力画像データ転送モードの切り換えの指示を、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、画像撮影装置に対して入力画像データ転送モードの切り換え指示を行うために、その切り換え指示を行うコマンド、又は、画像撮影装置から受信した、その切り換えの確認を行うコマンドに対する応答を、ネットワークを介して画像撮影装置に送信する。
【0010】
請求項5に係る発明は、画像撮影装置に対して、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、画像撮影装置に対して静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を行うために、それぞれの画像撮影装置の動作に対応するコマンドを、ネットワークを介して画像撮影装置に送信する。このとき、予め画像撮影装置と接続しておく必要がある。
【0011】
請求項6に係る発明は、画像撮影装置に対する指示を、複数の画像撮影装置に対して同時に、ネットワークを介して行う画像記録装置である。
この構成においては、複数の画像撮影装置に対して同一の動作を指示するコマンドを、ネットワークを介して同時に複数の画像撮影装置に送信する。このとき、予め複数の画像撮影装置と接続しておく必要がある。また、各画像撮影装置において撮影した画像データに刻印される時刻を合わせるために、撮影動作を指示するコマンドを送信する前に、接続している複数の画像撮影装置に時刻合わせのコマンドを送信する。
【0012】
請求項7に係る発明は、画像撮影装置が、撮影した第1の画像データを画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードを適用している場合、記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、画像記録装置に警告情報を送信するステップと、画像記録装置が、警告情報を受信して、画像撮影装置に対して、撮影した第2の画像データをそのままネットワークを介して画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードに切り換えることを指示するステップと、画像撮影装置が、指示を受けて、リアルタイム転送モードに切り換えるステップと、画像記録装置が、ネットワークを介して転送された第2の画像データを、画像記録装置の記録媒体に記録するステップとを含んで実行する画像記録方法である。
なお、請求項における「画像記録装置の記録媒体」は、後記する実施の形態における「画像データ蓄積手段」に相当する。
【0013】
請求項8に係る発明は、画像撮影装置が、ファイル転送モードにおいて画像撮影装置の記録媒体に記録した第1の画像データを、ネットワークを介して画像記録装置に転送するステップと、画像記録装置が、ネットワークを介して転送された第1の画像データと、リアルタイム転送モードにおいて転送され、画像記録装置の記録媒体に記録された第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成するステップと、生成した第3の画像データを画像記録装置の記録媒体に記録するステップとを含んで実行する画像記録方法である。
この方法は、ファイル転送モードによる第1の画像データと、リアルタイム転送モードによる第2の画像データとを画像記録装置に転送し、その画像記録装置において、第1の画像データと、第2の画像データとを合成して、一つの連続した第3の画像データとして記録媒体に記録するものである。この画像データの合成動作は、画像記録装置の画像データ合成手段によって行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
≪システム構成と装置構成≫
まず、図1のシステム構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像撮影記録システムの構成について説明する。画像撮影記録システムは、ネットワーク1、複数の画像記録再生装置(請求項では、画像記録装置)2及び複数の画像撮影装置3から構成されている。ネットワーク1は、複数の画像記録再生装置2及び複数の画像撮影装置3を相互に接続するものであり、無線、有線を問わない、画像データの転送が可能なネットワークである。例えば、無線LANやインターネット等があげられる。画像記録再生装置2は、画像撮影装置3から転送された画像データを、ハードディスク等に保存したり、ディスプレイ等に表示、再生したりする装置であり、例えば、PC等を適用することができる。画像撮影装置3は、被写体を静止画又は動画として撮影して、その撮影した画像データを、フラッシュメモリ等に記録したり、画像記録再生装置2に転送したりする装置であり、例えば、ビデオカメラ等が考えられる。
画像撮影記録システムにおいては、ネットワーク1を介して、画像記録再生装置2と画像撮影装置3との間で、データの送受信が行われる。その送受信データのうち、各種コマンドやその応答については、双方向、すなわち、画像記録再生装置2から画像撮影装置3への方向及び画像撮影装置3から画像記録再生装置2への方向共に転送される。一方、画像データについては、一方向、すなわち、画像撮影装置3から画像記録再生装置2への方向に転送される。
【0016】
次に、図2のブロック構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置の構成及び概要について説明する。画像記録再生装置2は、ネットワーク1に接続されており、そのネットワーク1を介して画像撮影装置3から転送されて来た画像データを、記録、再生する装置である。その画像記録再生装置2は、通信制御手段21、コマンド応答手段22、時刻発生手段23、画像データ一時記憶手段24、画像データ蓄積手段25、画像データ合成手段26、画像表示手段27、画像データ転送手段28等から構成されている。
通信制御手段21は、ネットワーク1に直接接続され、画像撮影装置3とのデータ送受信を制御する。データ受信時には、そのデータの種別に応じて、出力先を決める。すなわち、その受信したデータがコマンドや応答であれば、コマンド応答手段22に出力し、画像データであれば、画像データ一時記憶手段24に出力する。また、逆に、コマンド応答手段22から入力したコマンドや応答を、ネットワーク1に送信する。なお、通信制御手段21としては、画像データはネットワーク1から受信するものであり、画像データをネットワーク1に送信することはない。具体的には、LANカードやLANモジュール等を使用する。コマンド応答手段22は、画像撮影装置3との間で行われるコマンドやその応答のやりとりを制御するものであり、実際には、コマンドの作成及び発行、受信したコマンドの解析及び処理、その受信したコマンドに対する応答の作成及び発行等を行う。時刻発生手段23は、いわば画像記録再生装置2における時計機能であり、コマンド応答手段22等に正確な現在時刻を通知する。具体的には、リアルタイムクロックを使用する。
【0017】
画像データ一時記憶手段24は、いわゆる画像メモリであり、通信制御手段21を通して画像データを取り込んで一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段28の指示によってその記憶した画像データを画像データ蓄積手段25や画像表示手段27に出力する。具体的には、RAM(Random Access Memory)等のメモリを使用する。画像データ蓄積手段25は、1つの画像記録再生装置としてだけでなく、画像撮影記録システムの構成要素として、画像撮影装置3で取得した画像データを蓄積する手段であり、また、そこに蓄積された画像データを再生することも考慮すれば、大容量高速アクセスの記憶装置であることが求められる。具体的には、DVD(Digital Versatile Disk)やハードディスク装置等が考えられる。画像データ合成手段26は、本来は連続した画像データであるが撮影途中における記録先の変更により2つ以上に分割された画像データを、本来の連続した画像データに合成する機能を持つ。その詳細は後記する。画像表示手段27は、画像記録再生装置2の再生機能の一環として、画像データ一時記憶手段24に記憶されている画像データを表示、再生する機能を持つ。具体的には、PCのディスプレイやノートPCの液晶画面等があげられる。画像データ転送手段28は、画像データ一時記憶手段24、画像データ蓄積手段25、画像データ合成手段26及び画像表示手段27の間における画像データの転送を制御する機能を持つ。基本的な動作としては、画像データ一時記憶手段24を監視していて、通信制御手段21から画像データが入力されたときに、その画像データを画像データ蓄積手段25又は画像表示手段27に転送する。また、画像データを合成するために画像データ合成手段26を起動することもある。
【0018】
続いて、図3のブロック構成図を参照して、本発明の実施の形態に係る画像撮影装置の構成及び概要について説明する。画像撮影装置3は、被写体を撮影して、その撮影した画像データを記憶したり、その画像データをネットワーク1を介して画像記録再生装置2に転送したりする装置である。その画像撮影装置3は、通信制御手段31、コマンド応答手段32、時刻発生手段33、画像データ一時記憶手段34、画像データ記録手段35、画像撮影手段36、操作手段37、画像データ転送手段38等から構成されている。
通信制御手段31は、ネットワーク1に直接接続され、画像記録再生装置2とのデータ送受信を制御する。データ受信時には、データとしてコマンドや応答があり、その受信したデータをコマンド応答手段32に出力する。逆に、コマンド応答手段32から入力したコマンドや応答をネットワーク1に送信する。また、画像データ一時記憶手段34から入力した画像データをネットワーク1に送信する。具体的には、LANカードやLANモジュール等を使用する。コマンド応答手段32は、画像記録再生装置2との間で行われるコマンドやその応答のやりとりを制御するものであり、実際には、コマンドの作成及び発行、受信したコマンドの解析及び処理、その受信したコマンドに対する応答の作成及び発行等を行う。その受信したコマンドに対応する処理の中で、画像データ一時記憶手段34に対して入力画像データ転送モード(リアルタイム転送、ファイル転送)を指定したり、画像撮影手段36に対して静止画撮影や動画撮影開始等を指示したりすることもある。時刻発生手段33は、いわば画像撮影装置3における時計機能であり、コマンド応答手段32から時刻の修正を受けたり、画像データ一時記憶手段34に現在の時刻を通知したりする。具体的には、リアルタイムクロックを使用する。
【0019】
画像データ一時記憶手段34は、いわゆる画像メモリであり、画像撮影手段36が撮影した画像データを取り込んで一時的に記憶する。その後、画像データ転送手段38の指示によって、その画像データを通信制御手段31を介してネットワーク1に送信したり、画像データ記録手段35に出力したりする。また、この画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力した画像データの転送モードを保持しており、この入力画像データ転送モードには、リアルタイム転送とファイル転送とがある。リアルタイム転送の場合、画像データ転送手段38の指示によって、入力した画像データを、通信制御手段31及びネットワーク1を介して、現在接続されている画像記録再生装置2に転送する。ファイル転送の場合、入力した画像データをファイル形式にした後、画像データ転送手段38の指示によって、そのファイル形式にした画像データを画像データ記録手段35に記録し、その後、記録した画像データを画像記録再生装置2に転送する。ここで、このファイル転送は、画像記録再生装置2でネットワークドライブを指定することによって行うファイル転送を含むと共に、実際に画像記録再生装置2へのファイル転送を行うか否かについては、ユーザ指定可能とする。この入力画像データ転送モードは、コマンド応答手段32及び操作手段37により指定、変更が可能であり、また、自動的に変更されることもある。その詳細は後記する。なお、この画像データ一時記憶手段34としては、具体的には、RAM等のメモリを使用する。画像データ記録手段35は、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードがファイル転送になっているときに、画像撮影手段36が撮影した画像データが格納されるところであり、別の観点では、画像撮影装置3がネットワーク接続されずに単体で使用されるときの不揮発性記録媒体であると言うこともできる。具体的には、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリが使われるものとする。画像データ記録手段35にフラッシュメモリ等を使う利点としては、コンパクトであり簡単な操作により交換できる点と、画像データをファイル形式で格納できるのでその画像データをPC等で簡単に取り扱える点とがあげられる。
【0020】
画像撮影手段36は、被写体を静止画又は動画として撮影して、その撮影した画像データを画像データ一時記憶手段34に出力するものである。コマンド応答手段32及び操作手段37から、静止画撮影や動画撮影開始等の指示を受けて動作する。コマンド応答手段32から指示を受けて動作するということは、画像記録再生装置2が発行したコマンドによって動作するわけであり、画像撮影装置3がいずれかの場所に設置され、画像記録再生装置2により遠隔操作されていることを意味する。また、操作手段37から指示を受けて動作するということは、ユーザによる操作手段37の操作によって動作するわけであり、画像撮影装置3がユーザの手によって使用されていることを意味する。この画像撮影手段36は、具体的には、レンズ等の光学系、撮像素子、アナログ/デジタル変換回路等を含むものとする。操作手段37は、ユーザによって静止画撮影や動画撮影開始等を指示するものであり、具体的には、操作ボタンである。ユーザは、この操作手段37によって、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードを変更することもできる。画像データ転送手段38は、通信制御手段31、画像データ一時記憶手段34及び画像データ記録手段35の間における画像データの転送を制御する機能を持つ。基本的な動作としては、画像データ一時記憶手段34を監視していて、画像撮影手段36から画像データが入力されたときに、その入力された画像データを通信制御手段31又は画像データ記録手段35に転送する。また、ファイル形式の画像データを、画像データ一時記憶手段34を介して、画像データ記録手段35から通信制御手段31に転送することもある。
【0021】
≪画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作≫
本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作について詳細に説明する。最初に、図4のフロー図を参照しながら、画像撮影装置が主体となって入力画像データ転送モードを切り換える動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。
まず、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を開始する(ステップS101)。これにより、画像撮影手段36は、被写体の画像を連続して撮影し、その撮影したアナログの画像データをデジタル化して、画像データ一時記憶手段34に出力する。当初の入力画像データ転送モードはファイル転送になっているものとし、画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力された画像データをファイル形式にする。画像データ転送手段38は、画像データ一時記憶手段34を監視して、入力画像データのサイズが所定値に達したときに、その画像データを画像データ記録手段35に出力する。更に、画像データ転送手段38は、画像データ記録手段35を監視して、その空き容量又は空き容量比率が所定値以下になっているか否かをチェックする(ステップS102)。所定値以下になっていなければ(ステップS102のNo)、その監視を続ける。所定値以下になっていれば(ステップS102のYes)、画像データ転送手段38は、コマンド応答手段32に対して画像記録再生装置2の検索を依頼する。この依頼を受けて、コマンド応答手段32は、制御可能な画像記録再生装置2を検索するために、画像記録再生装置2に対して現時点で画像撮影装置3に接続可能であれば応答することを指示するコマンドを、通信制御手段31を介してネットワーク1にマルチキャストする(ステップS103)。マルチキャストとは、一般には、ネットワーク上の複数の特定のノードに対して同じデータを送信することであり、ここでは、画像撮影装置3が接続した実績のある複数の画像記録再生装置2に対して、前記コマンドを送信することをいう。
画像記録再生装置2において、前記コマンドを通信制御手段21を介して入力したコマンド応答手段22は、現在他の画像撮影装置3に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像撮影装置3に返信する(ステップS104)。画像撮影装置3のコマンド応答手段32は、最も早く応答のあった画像記録再生装置2に対して、画像データの記録先変更の確認を行うコマンドを送信する(ステップS105)。ここで、記録先変更とは、入力画像データ転送モードがファイル転送からリアルタイム転送に切り換わることによって、画像データの記録先が画像撮影装置3の画像データ記録手段35から画像記録再生装置2の画像データ蓄積手段25に変更になることをいう。この確認のコマンドを受けた画像記録再生装置2のコマンド応答手段22は、その応答として、リアルタイム転送要求を画像撮影装置3に送信する(ステップS106)。これによって、画像撮影装置3と画像記録再生装置2との間において、コネクション(画像データ送受信のための接続状態)が確立したことになる。
【0022】
なお、最初の検索を行うコマンドに対して、複数の画像記録再生装置2が接続可能の旨を示す応答を返信することが想定されるが、画像撮影装置3は一つの画像記録再生装置2に確認コマンドを送信するので、その他の画像記録再生装置2は、確認コマンドが所定時間以内に来ないことを検知し、自装置が画像撮影装置3に選択されなかったことを認識することができる。また、画像撮影装置3が確認コマンドを送信する画像記録再生装置2を選択する基準としては、必ずしも最も早く応答のあった画像記録再生装置2でなくてもよく、他の選択基準を適用してもよい。
【0023】
画像撮影装置3において、画像記録再生装置2からのリアルタイム転送要求を受信したコマンド応答手段32は、画像データ一時記憶手段34の入力画像データ転送モードをファイル転送からリアルタイム転送に切り換える。これによって、画像データの記録先が、画像撮影装置3の記録媒体である画像データ記録手段35から画像記録再生装置2に変更になる(ステップS107)。この時点から、撮影した画像データのリアルタイム転送が行われる(ステップS108)。すなわち、入力画像データ転送モードがリアルタイム転送になっているので、画像データ一時記憶手段34は、画像撮影手段36から入力された画像データをそのまま保持する。画像データ転送手段38は、画像データ一時記憶手段34を監視して、その保持している画像データのサイズがパケット通信の最小単位に達したときに、通信制御手段31を起動して、その画像データを画像記録再生装置2に送信する。一方、画像記録再生装置2では、画像データが、パケット通信の最小単位ごとに、通信制御手段21を介して画像データ一時記憶手段24に受信される。画像データ転送手段28は、画像データ一時記憶手段24を監視して、その画像データを、所定のサイズごとに画像データ蓄積手段25に出力する。このような動作を画像撮影手段36から入力される画像データに対応して順次行うことによって、画像データのリアルタイム転送が実行される。なお、画像データ転送手段28が、画像データ一時記憶手段24に受信された画像データを、所定のサイズごとに画像表示手段27に転送することによって、画像記録再生装置2のユーザが、画像撮影装置3によって撮影された画像をリアルタイムに見ることができるストリーミング放送が実現可能である。
その後、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を終了する(ステップS109)。そこで、画像撮影装置3の画像データ転送手段38は、画像データ記録手段35に記録されているファイル形式の画像データ(以下、「第1の画像データ」という)を画像記録再生装置2に転送する(ステップS110)。すなわち、画像データ転送手段38は、第1の画像データを画像データ記録手段35から読み出して、画像データ一時記憶手段34に保持する。そして、通信制御手段31を起動して、画像データ一時記憶手段34に保持した第1の画像データを、ネットワーク1を介して画像記録再生装置2に転送する。画像記録再生装置2では、画像データ一時記憶手段24において受信した第1の画像データと、リアルタイム転送によって転送され、画像データ蓄積手段25に記録された画像データ(以下、「第2の画像データ」という)を合成する(ステップS111)。その詳細は後記する。
【0024】
なお、画像撮影開始(ステップS101)の前にステップS103乃至ステップS106の動作を行うことによって、画像撮影装置3と画像記録再生装置2との間においてコネクションが予め確立していれば、接続すべき画像記録再生装置2が確定していることになるので、画像データ記録手段35の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに(ステップS102のYes)、コマンド応答手段32が、そのコネクションが確立していることを確認した上で自動的に記録先を変更するようにしてもよい。その場合、画像データ記録手段35の空き容量又は空き容量比率が、所定値以下か否かではなく、0か否かを判定するようにしてもよい。また、画像記録再生装置2は、画像撮影装置3の記録先変更の確認コマンド(ステップS105)に対して、リアルタイム転送要求ではなく、撮影終了の旨を示す応答を返すようにしてもよい。これによれば、記録先変更の確認コマンドは、画像データ記録手段35の空き容量に関する警告情報であると言うことができる。更に、第1の画像データを画像記録再生装置2に転送する動作を第2の画像データのリアルタイム転送の後に行う手順を説明したが、第1の画像データの転送動作をそのリアルタイム転送と同時に行うことも考えられる。
【0025】
次に、図5のフロー図を参照して、画像記録再生装置からネットワークを介して遠隔地にある画像撮影装置を制御する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。コマンド応答手段22は、画像記録再生装置2のユーザによる操作指示等のトリガを受けて、制御可能な画像撮影装置3を検索するために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドを、通信制御手段21を介してネットワーク1にマルチキャストする(ステップS201)。マルチキャストとは、ここでは、画像記録再生装置2が接続した実績のある複数の画像撮影装置3に対して、前記コマンドを送信することをいう。画像撮影装置3において、前記コマンドを通信制御手段31を介して入力したコマンド応答手段32は、現在他の画像記録再生装置2に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像記録再生装置2に返信する(ステップS202)。画像記録再生装置2のコマンド応答手段22は、最も早く応答のあった画像撮影装置3に対して、制御コマンドを送信する(ステップS203)。なお、最初の検索を行うコマンドに対して、複数の画像撮影装置3が接続可能の旨を示す応答を返信することが想定されるが、画像記録再生装置2は一つの画像撮影装置3に対して制御コマンドを送信するので、その他の画像撮影装置3は、制御コマンドが所定時間以内に来ないことを検知し、自装置が画像記録再生装置2に選択されなかったことを認識することができる。また、画像記録再生装置2が制御コマンドを送信する画像撮影装置3を選択する基準としては、必ずしも最も早く応答のあった画像撮影装置3でなくてもよく、他の選択基準を適用してもよい。
ところで、その制御コマンドには、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止等の画像撮影装置3の動作指示だけでなく、入力画像データ転送モード、画像関連指定情報等の画像撮影装置3のパラメータ設定もある。入力画像データ転送モードには、リアルタイム転送及びファイル転送があるが、それぞれを完全に切り換えるパターンや所定の割合に応じたフレーム単位に切り換えるパターン等があげられる。また、画像関連指定情報には、画像のフレームレート、解像度、圧縮率、色数等の設定があげられる。ここで、画像記録再生装置2のユーザが、画像撮影装置3で撮影した被写体のデータのリアルタイム転送を行う場合には、画像記録再生装置2において事前にデータ転送条件(フレームレート、転送形式、録画時間等)のテンプレートが用意され、そのテンプレートを利用してデータ転送条件を指定することによって、ユーザは画像の撮影、記録を簡単に開始できるものとする。
【0026】
続いて、図6のフロー図を参照して、画像撮影装置が撮影画像を録画しているときに、画像記録再生装置からその画像データの記録先を変更する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。これは、例えば、遠隔地に設置している画像撮影装置が記録先をその記録媒体にしている場合に、早めにその記録先を画像記録再生装置に変更することによって、大容量の記録媒体を確保するとき等に利用することができる。なお、本説明では、前記した画像撮影装置が主体となって入力画像データ転送モードを切り換える動作、及び、画像記録再生装置からネットワークを介して遠隔地にある画像撮影装置を制御する動作と重複するところが多くあるので、重複した部分は割愛して、異なる部分を中心に説明する。
まず、画像撮影装置3は、画像記録再生装置2によるコマンド指示又はユーザによる操作手段37の操作によって、動画像の撮影を開始する(ステップS301)。当初の入力画像データ転送モードは、ファイル転送になっているものとする。画像記録再生装置2は、制御可能な画像撮影装置3を検索するために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドをネットワーク1にマルチキャストする(ステップS302)。画像撮影装置3は、現在他の画像記録再生装置2に接続していないか否かをチェックして、接続していなければ、接続可能の旨を示す応答を画像記録再生装置2に返信する(ステップS303)。その応答を受けた画像記録再生装置2は、更に現在のステータス(装置の動作状態)を要求するコマンドを画像撮影装置3に送信する(ステップS304)。そのコマンドに対して、画像撮影装置3は、「画像撮影中(記録媒体に記録中)」のステータスを画像記録再生装置2に返信する(ステップS305)。そのステータスを受けた画像記録再生装置2は、画像データの記録先を画像記録再生装置2に変更するために、リアルタイム転送を要求するコマンドを画像撮影装置3に送信する(ステップS306)。ここで、例えば、画像撮影装置3のステータスが「無動作」であれば、画像記録再生装置2はその画像撮影装置3に接続する必要はないので、リアルタイム転送要求を行わない。
リアルタイム転送要求のコマンドを受信した画像撮影装置3は、記録先を画像記録再生装置に変更する(ステップS307)。ステップS307乃至ステップS311の動作は、図4のステップS107乃至ステップS111の動作と全く同様なので、その説明を割愛する。最終的には、画像記録再生装置2において、ファイル転送の画像データとリアルタイム転送の画像データとが合成されて、一つの画像データとして画像記録再生装置2の画像データ蓄積手段25に記録される(ステップS311)。
【0027】
≪複数の画像撮影装置を制御する動作≫
前記の説明では、1つの画像記録再生装置2と1つの画像撮影装置3との間の動作について述べたが、ここでは、1つの画像記録再生装置2によって、複数の画像撮影装置3を同時に制御するときの基本的な動作について説明する。これによれば、例えば、複数の画像撮影装置3が同一の被写体を撮影の方向を変えて同時に撮影することによって、その被写体の立体画像を取得することが可能になる。また、複数の画像撮影装置3が別の景色を同時に撮影することによって、同一時間帯の複数の景色を比較することが可能になる。
そこで、図7のフローチャートを参照して、説明を行う(適宜図2及び図3参照)。まず、画像記録再生装置2は、画像撮影装置3を複数選択する(ステップS401)。これは、図5に示すように、制御可能な画像撮影装置の検索を行うために、画像撮影装置3に対して現時点で画像記録再生装置2に接続可能であれば応答することを指示するコマンドをネットワーク1にマルチキャストし(ステップS201)、それに対して複数の画像撮影装置3からの応答が来る(ステップS202)のを待つことにより実行される。ただし、その応答に対して所定時間以内にコマンドを送信しなければ、その画像撮影装置3との接続状態にはならず、「選択」したとは言えなくなる。そこで、画像記録再生装置2は、所定時間以内に、応答のあった画像撮影装置3に対して時刻発生手段33の時刻を合わせるためのコマンドを送信する(ステップS402)。実際には、画像記録再生装置2のコマンド応答手段22が、時刻発生手段23が提示する時刻情報を含むコマンドを作成し、その作成したコマンドを、通信制御手段21及びネットワーク1を介して、応答のあった画像撮影装置3にマルチキャストする。画像撮影装置3においては、コマンド応答手段32がそのコマンドを受信し、時刻合わせのコマンドであることを認識して、そのコマンド内の時刻情報に基づいて時刻発生手段33の時刻を合わせる。これによって、画像記録再生装置2が選択した画像撮影装置3の時刻発生手段33の時刻を同一の時刻に合わせることができる。その後、画像記録再生装置2は、選択した画像撮影装置3に対して、同一の制御コマンドをマルチキャストする(ステップS403)。これにより、複数の画像撮影装置3が同時に同一の動作を行うことができる。
例えば、画像記録再生装置2が動画撮影開始のコマンドを送信したとすれば、画像撮影装置3の画像データ一時記憶手段34において、画像撮影手段36から入力された画像データに対して、所定のフレームごとに、時刻発生手段33から入力された時刻が刻印されることになる。この刻印される時刻は、選択した画像撮影装置3の時刻発生手段33の間で合っているので、各画像撮影装置3で撮影した複数の画像データを画像記録再生装置2で比較参照するときに、それぞれの画像データに刻印された時刻が一致するように再生することによって、精確な比較参照を行うことができる。なお、画像記録再生装置2が、選択した複数の画像撮影装置3に対して、動画撮影開始等の動作コマンドを実行する時刻を指定するような制御コマンドを送信することも可能とする。これによって、各画像撮影装置3で撮影した複数の画像データの比較参照を更に精度よく行うことができる。
【0028】
≪画像データの合成動作≫
図8の説明図を参照して、入力画像データ転送モードがファイル転送である画像データ(以下、「第1の画像データ」という)と入力画像データ転送モードがリアルタイム転送である画像データ(以下、「第2の画像データ」という)とを合成する動作について説明する(適宜図2及び図3参照)。画像撮影装置3が動画撮影中に記録先を変更する場合、例えば、ファイル転送からリアルタイム転送に切り換える場合、第2の画像データの記録を開始するときに、時刻発生手段33から入力した時刻情報を開始時刻t1として記録してから画像データの記録を行う。一方、第1の画像データの記録を終了するときに、時刻発生手段33から入力した時刻情報を終了時刻t2として記録する。このとき、第1の画像データの終了時刻t2が第2の画像データの開始時刻t1より遅れるように、画像データの記録を調整するものとする。
画像データの合成動作は、画像記録再生装置2の画像データ転送手段28及び画像データ合成手段26によって行われる。画像データ転送手段28は、合成元である第1の画像データ及び第2の画像データの所在、並びに合成された第3の画像データの出力先を指定して、画像データ合成手段26を起動する。ここで、画像データの所在及び出力先は、画像データ一時記憶手段24のメモリアドレス又は画像データ蓄積手段25の論理ブロックアドレスを指定するものとする。画像データ転送手段28に起動された画像データ合成手段26は、第1の画像データの終了時刻t2と第2の画像データの開始時刻t1とを検出し、その時刻t1からt2までの動画データの単位時間あたりの変化をチェックし、その変化の最も小さい時刻t3を決定する。そして、第1の画像データのうち時刻t3までの部分と、第2の画像データのうち時刻t3以降の部分とを合成して、その合成した第3の画像データを指定された出力先に転送する。換言すれば、第1の画像データのうち時刻t3以降の部分と、第2の画像データのうち時刻t3までの部分とは破棄されることになる。このように、動画データの変化の小さい時刻t3を利用することによって、画像データを合成したときの継ぎ目が極力見えないようにし、自然な合成画像データを作成することができる。
【0029】
なお、図2及び図3に示す各手段で実行されるプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OS(Operating System)等のソフトウエアや周辺機器等のハードウエアを含むものである。
【0030】
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態では、静止画データ、動画データ等の画像データを扱うように記載したが、音声データを扱うようにしてもよい。このとき、画像記録再生装置2から画像撮影装置3に対して送信する制御コマンドにより、画像撮影装置3が採取する音声データについて、ステレオ、モノラル、音声なし等の設定ができるようにしてもよい。また、入力画像データ転送モード(リアルタイム転送、ファイル転送)の切り換えを、画像データと音声データとを分割するのに使用してもよい。
(2)前記実施の形態では、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることを説明したが、逆に、リアルタイム転送モードからファイル転送モードに切り換えるようにしてもよい。この切り換えは、例えば、リアルタイム転送モードによりネットワーク1を介して画像データを転送している場合、ネットワーク障害等でネットワーク転送ができなくなったときに、画像撮影装置3の画像データ記録手段35への記録に切り換えるために利用することができる。
(3)前記実施の形態では、画像撮影装置3において、画像データ一時記憶手段34の入力画像データのサイズを画像データ転送手段38が監視するように記載したが、画像データ一時記憶手段34自身が、入力画像データのサイズをチェックし、そのサイズが所定値になったときに画像データ転送手段38に対して割り込みを行うようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、画像撮影装置においてリアルタイム転送モードとファイル転送モードとを併用することができるので、それぞれの長所を生かして、画像撮影装置の使い勝手をよくすることができる。例えば、画像を撮影する場合に、撮影を開始した当初は、すぐには画像記録装置に接続できないということもあるので、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録しておく。そして、ネットワークを検索して接続可能な画像記録装置が見つかったときに、リアルタイム転送モードに切り換えて、画像データを画像記録装置に転送するようにする。このように早期にファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることによって、ユーザは、長時間の画像の撮影を行うことが可能になる。
【0032】
請求項2に係る発明によれば、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録している場合、その記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下又は0になっていれば、リアルタイム転送モードに切り換えるので、ユーザは、画像撮影装置の記録媒体の空き容量を気にせず画像の撮影を行うことが可能になる。
【0033】
請求項3に係る発明によれば、ファイル転送モードにより画像撮影装置の記録媒体に画像データを記録している場合、その記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になっていれば、画像記録装置に警告情報を送信するので、画像記録装置のユーザは、画像撮影装置の空き容量が少なくなったことを認識して、次の動作の選択を行うことができる。すなわち、リアルタイム転送モードに切り換えたり、その場で撮影した画像を再生したり、画像の撮影を中止したりすることができる。
【0034】
請求項4に係る発明によれば、画像記録装置から画像撮影装置に対して、リアルタイム転送モードとファイル転送モードとの切り換え指示を行うことができるので、画像記録装置のユーザは、遠隔地にある画像撮影装置によって撮影された画像データの記録先を任意に変更することができる。
【0035】
請求項5に係る発明によれば、画像記録装置から画像撮影装置に対して、静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を行うことができるので、画像記録装置のユーザは、遠隔地にある画像撮影装置の動作及び設定を遠隔操作することができる。
【0036】
請求項6に係る発明によれば、画像記録装置から複数の画像撮影装置に対して、同一の動作指示を同時に行うことができるので、同一の時間帯における複数の異なる画像データを取得することができる。これによると、複数の画像撮影装置が同一の被写体を撮影の方向を変えて同時に撮影することによって、その被写体の立体画像を取得することが可能になる。また、複数の画像撮影装置が別の景色を同時に撮影することによって、同一時間帯の複数の景色を比較することが可能になる。
【0037】
請求項7に係る発明によれば、画像記録装置と画像撮影装置とが連携して、画像撮影装置の記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、入力画像データ転送モードを、ファイル転送モードからリアルタイム転送モードに切り換えることができるので、ユーザは、画像撮影装置の記録媒体の空き容量を気にせず画像の撮影を行うことが可能になる。
【0038】
請求項8に係る発明によれば、ファイル転送モードによる第1の画像データと、リアルタイム転送モードによる第2の画像データとを合成し、記録することができるので、ユーザは、画像撮影中に入力画像データ転送モードを切り換えた場合でも、その切り換えにより分割された画像データを連続した画像データとして記録し、再生することが可能になる。
【0039】
以上説明した本発明によれば、画像データのリアルタイム転送方式及びファイル転送方式を併用すると共に、画像記録装置から画像撮影装置を制御することによって、ユーザの使い勝手の向上を図った画像撮影記録手段を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像撮影記録システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置のブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像撮影装置のブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置及び画像撮影装置の動作を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像記録再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る動画データ合成の説明図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク
2…画像記録再生装置
3…画像撮影装置
31…通信制御手段
32…コマンド応答手段
33…時刻発生手段
34…画像データ一時記憶手段
35…画像データ記録手段
36…画像撮影手段
37…操作手段
38…画像データ転送手段
Claims (8)
- 1以上の画像記録装置と、1以上の画像撮影装置とが、ネットワークを介して接続されて構成される画像撮影記録システムにおける画像撮影装置であって、
前記画像撮影装置の入力画像データ転送モードとして、
撮影した画像データをそのまま前記ネットワークを介して前記画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、
撮影した画像データを前記画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードと、
を備えることを特徴とする画像撮影装置。 - 前記入力画像データ転送モードとして、
当初は、前記ファイル転送モードを適用し、
前記画像撮影装置の記録媒体の空き容量又は空き容量比率が、所定値以下又は0になったときに、
前記ファイル転送モードから前記リアルタイム転送モードに切り換える入力画像データ転送モード切換手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。 - 前記入力画像データ転送モードとして、
当初は、前記ファイル転送モードを適用し、
前記記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、
前記画像記録装置に警告情報を送信する警告情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。 - 1以上の画像記録装置と、1以上の画像撮影装置とが、ネットワークを介して接続されて構成される画像撮影記録システムにおける画像記録装置であって、
前記画像撮影装置に対して、
撮影した画像データをそのまま前記ネットワークを介して前記画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードと、
撮影した画像データを前記画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードと、
の入力画像データ転送モードの切り換えの指示を、前記ネットワークを介して行うことを特徴とする画像記録装置。 - 前記画像撮影装置に対して、
静止画撮影、動画撮影開始、動画撮影停止及び画像撮影装置設定の指示を、前記ネットワークを介して行うことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。 - 前記画像撮影装置に対する指示を、複数の画像撮影装置に対して同時に、前記ネットワークを介して行うことを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
- 1以上の画像記録装置と、1以上の画像撮影装置とが、ネットワークを介して接続されて構成される画像撮影記録システムにおける画像記録方法であって、
前記画像撮影装置が、撮影した第1の画像データをその画像撮影装置の記録媒体に記録するファイル転送モードを適用している場合、その記録媒体の空き容量又は空き容量比率が所定値以下になったときに、前記画像記録装置に警告情報を送信するステップと、
前記画像記録装置が、前記警告情報を受信して、前記画像撮影装置に対して、撮影した第2の画像データをそのまま前記ネットワークを介して前記画像記録装置に転送するリアルタイム転送モードに切り換えることを指示するステップと、
前記画像撮影装置が、前記指示を受けて、前記リアルタイム転送モードに切り換えるステップと、
前記画像記録装置が、前記ネットワークを介して転送された前記第2の画像データを、前記画像記録装置の記録媒体に記録するステップと、
を含んで実行することを特徴とする画像記録方法。 - 前記各ステップに追加して、
前記画像撮影装置が、前記ファイル転送モードにおいてその画像撮影装置の記録媒体に記録した前記第1の画像データを、前記ネットワークを介して前記画像記録装置に転送するステップと、
前記画像記録装置が、
前記ネットワークを介して転送された前記第1の画像データと、前記リアルタイム転送モードにおいて転送され、前記画像記録装置の記録媒体に記録された前記第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成するステップと、
その生成した第3の画像データを前記画像記録装置の記録媒体に記録するステップと、
を含んで実行することを特徴とする請求項7に記載の画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003124928A JP2004336105A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 画像撮影装置、画像記録装置及び画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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