JP2003116040A - レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ - Google Patents

レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ

Info

Publication number
JP2003116040A
JP2003116040A JP2001309117A JP2001309117A JP2003116040A JP 2003116040 A JP2003116040 A JP 2003116040A JP 2001309117 A JP2001309117 A JP 2001309117A JP 2001309117 A JP2001309117 A JP 2001309117A JP 2003116040 A JP2003116040 A JP 2003116040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital camera
image
unit
server
rental
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001309117A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Tanaka
雅英 田中
Akira Omura
晃 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp, Nikon Gijutsu Kobo KK filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001309117A priority Critical patent/JP2003116040A/ja
Priority to PCT/JP2002/009688 priority patent/WO2003028366A1/ja
Publication of JP2003116040A publication Critical patent/JP2003116040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザが快適に利用できるレンタルデジタルカ
メラシステムを提供する。 【解決手段】デジタルカメラのハードが機能するために
必要なソフト、およびデジタルカメラに対するソフトの
レンタル管理手段を持つ管理装置を提供する。レンタル
ソフトは、管理装置からの無線制御信号の提供、又は期
限付のソフト自体である。ソフトの内容はレンタル条件
に従って決める。レンタルの終了により制御信号の送信
またはソフト自体の機能を停止する。ハードのみのデジ
タルカメラ自体を買取りとし、ソフトをレンタルする。
加算読出し可能なデジタルカメラにおいて、テレ側への
電子ズームに伴い、加算読出しを止め、画素数を増加さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が関連する技術分野】この発明は、デジタルカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラの普及は目覚しく、次々
と新製品が投入されている。しかしながら新製品によっ
て提供される機能は必ずしもユーザによって活用される
とは限らず、ユーザにとってのコストパフォーマンスの
判断は難しい。
【0003】また、デジタルカメラにおいては、いわゆ
る電子ズームによってズーム範囲も拡大している。電子
ズームに関しては、特開平4−373270、特開20
01−45364、特開2001−111880などに
おいて、電子ズームによって画像を拡大して表示した際
の解像度の低下への対策が検討されている。
【0004】一方、商品の供給方式としては販売の他
に、レンタルがあるが、高価な商品の返却への保証、返
却時の汚れや破損への対策、品質や性能の保証など、問
題点も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、上
記に鑑み、ユーザが快適に利用できるレンタルデジタル
カメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラを提
供することにある。
【0006】
【発明を解決する手段】上記の課題を解決するため、こ
の発明は、デジタルカメラのハードウエアが機能するた
めに必要なソフトウエア、およびこのソフトウエアの使
用をデジタルカメラにレンタルする際の管理手段を持つ
管理装置によってレンタルデジタルカメラシステムを構
築する。
【0007】デジタルカメラに対してレンタルされるソ
フトウエアは、例えばデジタルカメラを機能させる制御
信号であり、これをデジタルカメラが無線で受信できる
ようにする。これは、ソフトウエアを管理装置側で保持
し、その機能の結果の制御信号を送信する形のソフトウ
エアの提供方式である。ソフトウエラの提供方式として
は、この他、デジタルカメラに対しソフトウエアそのも
のを期限付で提供することも可能である。
【0008】上記のようにして、デジタルカメラをハー
ドウエアとソフトウエアに分離し、ソフトウエアのレン
タルを管理することによって、ハードウエアとしてのデ
ジタルカメラのコストが下がるとともに、経済価値の重
点はソフトウエアに移り、これを管理することによって
円滑なレンタルが可能となる。
【0009】また、提供するソフトウエアをレンタルの
条件に従って決めるようにすれば、基本的な機能から高
級な機能まで、ユーザの希望に従って柔軟に提供するこ
とができる。また、レンタルの終了により制御信号の送
信を停止するか、または提供したソフトウエアの機能を
停止すれば、デジタルカメラの経済性は失われるので、
レンタルしたデジタルカメラの返却を促進することがで
きる。
【0010】この発明の他の特徴によれば、前記デジタ
ルカメラ自体については買取りとするともに、ソフトウ
エアをレンタルとする。デジタルカメラ自体のハードの
コストを押さえれば、このような買取りが促進でき、返
却の保証、返却時の汚れや破損への対策、品質や性能の
保証などの問題点が解消できる。
【0011】買取りの形式をハードのみとすれば、ソフ
トについてデジタルカメラの使用の際にその都度レンタ
ル契約を結ぶことになる。一方、ハードと最低限のソフ
トを買取り、高級なソフトのみ使用の際にレンタルする
ことで、全体としてコストパフォーマンスのよい所有を
行うこともできる。なお、デジタルカメラを含めすべて
レンタルとしても、この発明の基本的な利点は享受でき
る。
【0012】この発明の他の特徴によれば、低画素記録
モードと高画素記録モードの間で切換えが可能なデジタ
ルカメラにおいて、低画素記録モードにおいてテレ側へ
の電子ズームを行った際、画素数がより多くなるよう読
出しを変更する。上記の低画素記録モードは、例えば加
算読出しなど、撮像のダイナミックレンジを広くするこ
とを重視したモードであり、一方、高画素モードは、例
えば解像度を重視したモードである。電子ズームにおい
て、画像拡大の際の解像度低下を防止しようとすれば、
テレ側への電子ズームに伴って画素数が多くなる読出し
をすればよいが、これを可能にするためには高い高画素
数の撮像部を用意しておかなければならない。これに対
し、この発明では、高画素モードにおいては撮像部の高
画素数が最大限に活用され、画素を多くすることが可能
な低画素モードにおいてのみ電子ズームに伴って画素数
を変更するようにしているので、全体として高画質でコ
ストパフォーマンスのよい電子ズームが可能となる。
【0013】この発明の詳細な特徴は、以下に図面とと
もに説明する発明の実施の形態からさらに明らかとな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、この発明の第一の実施の形態に
おけるデジタルカメラシステムのブロック図であり、デ
ジタルカメラはデジタルカメラ一体型携帯電話1として
構成され、携帯電話に一体的に組込まれている。また、
デジタルカメラの機能の重要部は画像蓄積装置としての
機能を持つサーバセンター2に設けられており、公衆通
信回線を利用したインターネットなどを経由する無線通
信3によってデジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバ
センター2が協働することによって、デジタルカメラと
しての機能が果たされる。無線通信3の具体例として
は、携帯電話回線からプロバイダーに接続し、インター
ネット経由でサーバセンター2に接続する方法、近距離
無線通信によってプロバイダーのLANに接続し、以降
インターネット経由でサーバセンター2に接続する方
法、サーバセンターの専用回線に無線通信で接続する方
法などが考えられる。
【0015】デジタルカメラ一体型携帯電話1は、制御
/処理部4によって制御されており、通常の通話の際に
は、LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で電
話モードを選択し、操作部6に設けられているテンキー
により通話相手にダイヤルする。ダイヤル先を確認した
あと操作部6で送信操作をすると、通信部7から発呼信
号が発信され、電話が繋がれば、送受話部8で通話を行
う。なお、相手の電話番号が記憶部9の電話帳に記憶さ
れている場合は、LCD表示部5を見ながら操作部6で
メニュー選択するだけで発呼が可能となる。なお、バッ
ファ5aは制御/処理部4から送られてくる表示データ
を保持するものであり、制御/処理部4によってバッフ
ァ5aの表示データが書換えられない限り、LCD表示
部5には同じ表示が継続される。
【0016】一方、デジタルカメラとして使用する場合
は、LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で撮
影モードまたは再生モードを選択する。このとき、予め
契約しているサーバセンター2への発呼および接続が自
動的に行われ、以降デジタルカメラとして使用している
間、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター
2とは常時接続状態となる。
【0017】撮影モードが選択された場合、300万画
像程度の画像センサを有する撮像部11によってレンズ
(不図示)からの光学像が繰り返し電子画像信号に変換
される。シャッタレリースが行われるまでは、制御/処
理部4からの制御により撮像部11からは間引き読出し
が行われ、これがA/D変換部10によって間引き画像
データにデジタル変換されて制御/処理部4に送られ
る。制御/処理部4は、間引き画像データを表示画像デ
ータに変換してバッファ5aに送る。撮像部11は繰り
返し撮像を行っているので間引き画像データも繰り返し
制御/処理部4に送られ、バッファ5aは新しい表示画
像データによって次々に書換えられる。これによって、
撮像部11によって繰り返し撮像される画像はLCD表
示部5によって、動画としてモニタされ、LCD表示部
5はデジタルカメラとして使用する際のファインダとし
て機能する。
【0018】操作部6において、シャッタレリーズボタ
ンとして割り当てられているキーを押すと、制御/処理
部4からの制御により撮像部11からの読出しが全画素
読出しとなり、これがA/D変換部10によってデジタ
ル変換される。この状態のデジタルデータは、撮像部1
1の画像センサから出力された生のデータであるのでR
awデータと呼ぶ。A/D変換部10からのRawデー
タは、補間やホワイトバランス調整などの処理を施され
ることなく、そのままRawデータ一時記憶部12に送
られ、一時記憶される。Rawデータ一時記憶部12は
不揮発性のメモリであり、デジタルカメラ一体型携帯電
話1の電源が切られても、記憶を保持する。Rawデー
タの記憶が完了すると、撮像部11の読出しは間引き読
出しに戻り、LCD表示部5による動画モニタが再開さ
れる。
【0019】なお、Rawデータ一時記憶部12は、1
0画像分の容量を持っており、シャッタレリーズボタン
の操作に応じて最大10画像までの保存が可能である。
しかしながら、デジタルカメラ一体型携帯電話1はサー
バセンター2と常時接続状態にあるので、シャッタレリ
ーズボタンの操作によってRawデータ一時記憶部12
に保存されたRawデータは、補間、ホワイトバランス
調整などの処理処理や圧縮処理などを施されることなし
に直ちに制御/処理部4から通信部7を介してサーバセ
ンター2の通信部13に送信される。送信速度が20M
bps程度であったとすると、300万画素のRawデ
ータの送信は数秒以内で完了する。送信が完了し、その
確認がされると送信済みのRawデータはRawデータ
一時記憶部12から消去されかまたは上書き可とされ
る。従って、常時接続が保たれている限り、通常は複数
のRawデータが未送信のままRawデータ一時記憶部
に同時に保存される状態は稀である。
【0020】Rawデータ一時記憶部における10画像
分の容量は、連写が行われたとき、または、サーバセン
ターとの常時接続に障害が生じたときのためのものであ
る。例えば、一つの画像の送信が完了しないうちに次の
画像が撮像されるような連写の場合、複数のRawデー
タがRawデータ一時記憶部12に同時に保存される状
態が生じるが、RawデータがRawデータ一時記憶部
12に保存されていて常時接続が保たれている限り、R
awデータの送信は次々と行われるので、連写中にシャ
ッタレリーズがしばらく途絶えると、Rawデータ一時
記憶部12に保存されていているRawデータの送信が
その間も進行し、Rawデータ一時記憶部12の空き容
量が増えて行く。また、常時接続に障害がある場合は、
常時接続が可能になり次第、Rawデータの送信が自動
的に開始する。いずれの場合でも、Rawデータ一時記
憶部12に保存されていているすべてのRawデータの
送信完了が確認され、Rawデータ一時記憶部12の新
規保存用容量が空になるまで自動送信が継続する。
【0021】サーバセンター2に送信されたRawデー
タは、通信部13から情報振分けサーバ14を介し画像
処理サーバ15に送られる。なお、デジタルカメラ一体
型携帯電話1とサーバセンター2との接続の際、デジタ
ルカメラ一体型携帯電話が誰の所有のどんな機種なのか
の情報がサーバセンターに送られ、接続記録がユーザサ
ーバ16に記録される。画像処理サーバ15は、ユーザ
サーバ16の記録に基いて、撮像部11における画像セ
ンサのカラーフィルタ配列などの情報を得、送られてき
たRawデータに対し、撮像部11の画像センサに適し
た補間処理をおこなってを作成する。画像処理サーバ
は、さらにホワイトバランス調整、輪郭強調処理など、
必要な画像処理を行い、その結果の画像データは情報振
分けサーバ14を介して画像変換サーバ17に送られ
る。
【0022】画像変換サーバ17は、送られた画像デー
タに対して記録フォーマット変換処理や圧縮処理を行
い、圧縮画像データを作成する。一方、画像変換サーバ
17は、画像処理サーバからの画像データに対し間引き
処理を行い、再生要求の際などにデジタルカメラ一体型
携帯電話1に送るためのモバイル通信用データ、および
所定の規格に基くサムネイルのデータを作成する。な
お、上記モバイル通信用データはインターネットにおけ
る画像通信の規格に従って圧縮処理をおこなったものと
してもよい。以上のデータは、一つの画像に関するもの
として一つの画像フォルダに納められ、画像記録サーバ
18に送られる。図2はこのような画像フォルダ内部の
データ構造を示す表である。なお、Rawデータについ
ては、Rawデータを保存する旨の格別の指示がデジタ
ルカメラ一体型携帯電話1からない限り、圧縮画像デー
タが作成された時点で画像変換サーバ17によって消去
され、画像記録サーバに送られることはない。従ってこ
の場合、図2のRawデータの欄はデータ量が空であ
る。
【0023】図2における各データには、各データが別
々に処理されても同一画像に対するものであることがわ
かるようファイルネームが付与される。なお、図2にお
ける各データはこのような構造をもつ一つのファイルに
まとめてもよい。サーバセンター2における各サーバの
処理については、デジタルカメラ一体型携帯電話1から
予め指定することができる。上記のRawデータ保存の
必要性の有無についての指示もその一例であり、LCD
表示部5のメニューを見ながら操作部6で設定すると、
通信部7および通信部13を介して指定内容がサーバセ
ンターに伝えられる。デジタルカメラ一体型携帯電話1
からは、他に、圧縮率、画像サイズ、カラーバランス、
輪郭強調の度合いなどが指定でき、これらもLCD表示
部5のメニューを見ながら操作部6で設定し、サーバセ
ンター2に伝達する。サーバセンター2における各サー
バはこれらの指定に基いて画像の処理、変換、記憶を行
う。
【0024】なお、上記のデジタルカメラからの指定に
代えて、サーバセンター2側の画像処理サーバ15およ
び画像変換サーバ17で種々の圧縮率、画像サイズ、カ
ラーバランス、輪郭強調の度合いなどの画像データを作
成して画像記憶サーバ18に記憶しておき、デジタルカ
メラ一体型携帯電話1などからの指定に適するものを適
宜出力するようにすることも可能である。この場合、図
2における圧縮データやモバイル通信データは複数種用
意されることになる。
【0025】以上のような構成において、シャッタレリ
ーズボタンとして割り当てられているキーが押されて撮
像部11からの読出しが全画素読出しとなったとき、A
/D変換部10からは制御/処理部4にもRawデータが
出力される。制御/処理部4はこれを間引いてサンプリ
ングし、モバイル通信用データを作成するとともに、さ
らに間引くことによってサムネイルを作成する。作成さ
れるモバイル通信用データおよびサムネイルはサーバセ
ンター2で作成される図2における規格と共通のもので
ある。また、これらのモバイル通信用データ、およびサ
ムネイルには、サーバセンター2に送信される同一画像
に対するRawデータと関連付けたファイルネームが付
される。還元すれば、デジタルカメラ一体型携帯電話1
内部で作成されるモバイル通信用データ、およびサムネ
イルに対しては、送信されたRawデータに基いてサー
バセンター2で作成されるモバイル通信用データ、およ
びサムネイルに対するものと同一のファイルネームが付
される。
【0026】制御/処理部4で作成されたモバイル通信
用データおよびサムネイルは、記憶部9に記憶される。
記憶部9は不揮発性であるので、デジタルカメラ一体型
携帯電話1の電源スイッチが切られても消えることはな
い。このようにして、シャッタレリーズがおこなわれた
ときには、同一画像に対するRawデータがRawデー
タ一時記憶部12に記憶されるとともに、モバイル通信
用データおよびサムネイルが記憶部9に記憶される。つ
まり、図2における圧縮データ以外の画像データがデジ
タルカメラ一体型携帯電話内で作成され、保持される。
これら記憶部9によって保持されるモバイル通信用デー
タおよびサムネイルは、デジタルカメラ一体型携帯電話
1での再生を目的とするもので、サーバセンター2との
接続が不能なときに対応するとともに、サーバセンター
2との間の無用の接続を避けることを目的とする。
【0027】次に、デジタルカメラ一体型携帯電話1に
よる画像の再生について説明する。操作部6で再生モー
ドが選択され、サムネイル要求の必要あるときはサーバ
センター2への接続が行われる。サムネイルの要求がサ
ーバセンター2に伝えられると、最も新しい所定数の画
像または、同じ日に撮影した全画像に対応するサムネイ
ルが画像記憶サーバ18から情報振分けサーバ14を介
して通信部13から通信部7に送られる。これらのサム
ネイルは制御/処理部4の制御で所定数だけバッファ5
aに送られ、LCD表示部5に表示される。送られてき
たサムネイルの数がLCD表示部5で一度に表示できる
所定数より多い場合は、操作部6によりスクロールする
ことができる。
【0028】なお、以上において、記憶部9にサムネイ
ルが記憶されているときには、サーバセンター2へのサ
ムネイル要求に先だって記憶部9のサムネイルが優先的
にLCD表示部5に表示され、それ以外のサムネイルの
要求があったときだけ、上記のように、サーバセンター
2に接続を行い、サムネイルを要求する。
【0029】LCD表示部5に表示されたサムネイルの
一つを操作部6により選択したとき、これに対応するモ
バイル通信用データがデジタルカメラ一体型携帯電話1
にない場合は、サーバセンター2への接続が行われ、選
択されたサムネイルに対応するモバイル通信用データの
要求が行われる。これに応じ、画像記憶サーバ18にお
ける対応する画像のモバイル通信用データが情報振分け
サーバ14を介して通信部13から通信部7に送られ
る。このモバイル通信用データは制御/処理部4の制御
でバッファ5aに送られ、LCD表示部5に表示され
る。なお、モバイル通信用データが圧縮データであった
場合は、制御/処理部4におけるインターネット画像用
の伸張機能を活用して画像データが伸張されたうえで、
バッファ5aに送られる。以下同様にして、サムネイル
を一つ選択するたびに対応するモバイル通信用データが
サーバセンター2から送られ、LCD表示部5で表示さ
れる。
【0030】以上においても、指定されたサムネイルに
対応するモバイル通信用データが記憶部9に記憶されて
いるときには、サーバセンター2にモバイル通信用デー
タを要求するかわりに記憶部9のモバイル通信用データ
をLCD表示部5に表示し、指定されたサムネイルに対
応するモバイル通信用データがないときに、上記のよう
に、サーバセンター2にモバイル通信用データを要求す
る。
【0031】サーバセンター2から送られたモバイル通
信用データは、通常、制御/処理部で保持されるだけで
あり、デジタルカメラとしての使用を終了してサーバセ
ンター2との常時接続が断たれたとき、またはデジタル
カメラ一体型携帯電話1の電源スイッチが切られたと
き、デジタルカメラ一体型携帯電話1から失われる。し
かしながら、必要に応じ即座にサーバセンター2からの
供給で再度再生することができる。
【0032】なお、一度受信したモバイル通信用データ
を、記憶部9に記憶しておくよう設定することも可能で
ある。このように設定した場合は、仮に再生モードの際
にサーバセンターと通信不能な状態であっても受信した
モバイル通信用データに限り、デジタルカメラ一体型携
帯電話1で再生できる。さらに、無用なサーバセンター
2への接続を防止できる。
【0033】サムネイルについては、一度デジタルカメ
ラ一体型携帯電話1に送られた場合、記憶部9に記憶さ
れる。従って、送られてきたサムネイルの中から画像の
選択を行う限り、サーバセンター2にサムネイルの送付
を要求する必要はない。なお、記憶部9に記憶されるサ
ムネイルの数が所定数を超えたときは、格別の指定がな
い限り、最も古いサムネイルから消去されてサーバセン
ターから新たに供給されたサムネイルに置きかえられ
る。
【0034】以上のようにして、デジタルカメラ一体型
携帯電話1は、画像処理、画像変換および画像記憶の機
能をサーバセンター2に任せ、高画質画像データの取得
に関しては身軽な構成となるとともに、LCD表示部5
での表示に関しては、通常のデジタルカメラと同様の使
用が可能となる。
【0035】サーバセンター2に保持されるサムネイ
ル、およびモバイル通信用データの再生は、撮影を行っ
たデジタルカメラ一体型携帯電話1だけでなく、閲覧資
格のある他のデジタルカメラ一体型携帯電話または閲覧
資格のある任意のモバイル機器からサーバセンター2に
アクセスして再生可能である。
【0036】デジタルカメラ一体型携帯電話1や他のモ
バイル機器からの閲覧だけが目的のときは、上記のよう
にしてサムネイルまたはモバイル通信用データのみがサ
ーバセンター2から供給される。一方、デジタルカメラ
一体型携帯電話1、または画像取得資格のある他のデジ
タルカメラ一体型携帯電話やモバイル機器からプリント
の注文があったときには、サーバセンター18から圧縮
データを供給してサーバセンター内に備えられたプリン
タで出力するか、または通信部13を介して遠隔地のプ
リントサービス機関に圧縮データを送る。この際、デジ
タルカメラ一体型携帯電話1やモバイル機器からプリン
トサイズの指定を行うことができる。この場合、Raw
データが画像記憶サーバに保存されている画像ファイル
であれば、画像記憶サーバ18の圧縮データを出力する
のに換えて次のような処理を行うこともできる。すなわ
ち、画像変換サーバ17によって、指定のプリントサイ
ズにより適したプリント用データを画像記憶サーバ18
のRawデータに基いて新たに作成し、これを圧縮して
出力する。
【0037】また、画像閲覧/取得資格のあるパソコン
からの閲覧またはダウンロードの要求があった時にも圧
縮データを提供する。なお、Rawデータが保存されて
いるファイルの場合は要求があればRawデータを供給
することも可能である。デジタルカメラ一体型携帯電話
1において、サムネイルが表示されているとき、操作部
6から特定のサムネイルを指定して、データの削除操作
をすると、していされた画像のサムネイルおよびモバイ
ル通信データが記憶部9から削除される。あわせて、上
記操作部6によるデータの削除操作の情報がサーバセン
ター2にも送られ、画像記憶サーバ18内の対応する画
像のファイル全体、つまり、圧縮データ、モバイル通信
用データ、サムネイル、およびRawデータがある場合
はRawデータのすべてを削除する。
【0038】図3は、以上のようなシステムにおけるデ
ジタルカメラ一体型携帯電話1の外観図であり、図1に
対応する部分には同一番号を付す。デジタルカメラ一体
型携帯電話1は操作部6を有する第一ボディ20とLC
D表示部5を有する第二ボディ21からなり、第二ボデ
ィ21は第一ヒンジ部22のところで前面側に折畳み可
能である。操作部6は、メニュー操作部23、テンキー
24、送信操作部25などからなる。一方送受話部8を
構成するマイク26は第一ボディ20に、スピーカー2
7は第二ボディにそれぞれも配置される。第一ボディ2
0と第二ボディ21が第一ヒンジ部22で折畳まれた際
には、図3に図示されている各操作部やLCD表示部5
などはすべて内側に保護される。
【0039】第二ボディ21はさらに第二ヒンジ部28
が設けられており、ロックボタン29を押すことによっ
て第二ヒンジ部28から上の部分を背面側に折ることが
できるようになっている。これによって、第一ボディ2
0と第二ボディ21は背中合わせに折畳むことができ、
その状態でロックボタン29のロックが自動的にかか
る。
【0040】撮像部11の画像センサに像を結ぶレンズ
30は第一ボディ20に設けられている。従って、図3
のようにレンズ30がLCD表示部5と同じ方向を向い
ている場合は、LCD表示部5を確認しながら自分を撮
像することができる。また、このような状態のときは、
デジタルカメラ一体型携帯電話1をテレビ電話として使
用することも可能である。すなわち、メニュ―操作部2
3によりテレビ電話モードを選択したときは、撮像部1
1から間引き読出しされ、A/D変換部10によってデ
ジタル変換されて制御/処理部4に送られる動画間引き
画像データが制御/処理部4によって動画圧縮されなが
ら通信部7を介して通話相手に送られる。一方通信部7
を介して受信された通話相手からの動画情報は制御/処
理部4によって動画伸張処理されながらバッファ5aに
送られてLCD表示部5で表示される。
【0041】一方、第一ボディ20と第二ボディ21を
背中合わせに折畳んでロックしたときは、レンズ30が
LCD表示部5の背面を向くので、レンズ30を向けた
撮像対象をLCD表示部5でモニタでき、LCD表示部
5をデジタルカメラのファインダとして機能させること
ができる。つまり、この場合は、通常のデジタルカメラ
と同様の使い勝手となる。なお、第一ボディ20と第二
ボディ21を背中合わせに折畳んで自動的にロックがか
かった状態を検知して、制御/処理部4は、図3の状態
で撮像した画像の再生およびメニューの表示の際、画像
を90度回転させて表示する。これは、第一ボディ20
と第二ボディ21を背中合わせに折畳んだとき、通常の
デジタルカメラと同様にLCD表示部5を横長の向きに
構えて使用することができるようにするためである。逆
に、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折
畳んだ状態で撮影した画像を図3のような状態で再生す
るときは、画像信号を90度回転させ、縦長画面で見る
ことができるようにする。このような画像の90度回転
において、メニューなどのコード情報は、縦長、横長の
画面全体をフルに使うようそれぞれ自動的にレイアウト
変更を行うが、画像については画像幅を自動調整し、縦
長、横長の画面全体を利用することよりも画像全体が見
えることを優先して縦横の食い違いに対処する。
【0042】第一ボディ20と第二ボディ21を背中合
わせに折畳んで通常のデジタルカメラと同様の使用を行
う場合のために、第一ボディ20にはストロボ31が設
けられている。このストロボは、第一ボディ20と第二
ボディ21を背中合わせに折畳んで自動的にロックがか
かった状態を検知したときのみ発光可能となるよう構成
され、図3のような状態で使用者の顔が間近にある可能
性があるときに不用意に発光することを防止している。
なお、通常のデジタルカメラとして使用する際には、テ
ンキー24などの操作部6のボタンのどれかをシャッタ
レリーズボタンとして割り当てるのに換えて、第二ボデ
ィ21側面のアンテナ32を兼用してもよい。この場合
アンテナ32を通常の収納位置からさらに少しだけ押し
込めるように構成し、これに応じてシャッタレリーズが
かかるようにする。
【0043】以上の実施の形態において、画像処理サー
バ15、画像変換サーバ17、および画像記憶サーバ1
8は図1のように別のサーバとする場合だけでなく、同
一のサーバで総合的に処理する方が都合が良いときは一
つのサーバとする。さらに、ユーザサーバ16は、画像
処理、画像圧縮、画像記憶などのサービスに対し、それ
ぞれのデジタルカメラ一体型携帯電話への課金の管理も
行う。
【0044】また、サーバセンター1は、一つである必
要はなく、同様のものを各地方に設けるようにし、デジ
タルカメラ一体型携帯電話1から最寄のサーバセンター
にアクセスするようにすれば、処理の高速化が図れる。
この場合、必要に応じ、各サーバセンター間で適宜デー
タの融通を行う。例えば圧縮データのプリント依頼があ
ったとき、ファイルを保管しているサーバセンターから
プリントの配送に最も都合のよいサーバセンターに圧縮
データを転送し、転送先のサーバセンター内にあるプリ
ンタで出力する。このような管理を可能にするため、サ
ーバセンターが複数設けられた場合でも、各サーバセン
ターは全サーバセンターの保管する画像データの管理情
報を共有するようにする。さらに、複数のサーバセンタ
ーを設けて機能分担することにより処理の高速化を図る
ことも可能である。例えば、第一のサーバセンターでは
画像処理だけを担当し、その結果を、画像圧縮を担当す
る別のサーバセンターに送信するようなことも可能であ
る。また、画像処理や画像圧縮を中央のサーバセンター
に共同委託し、地方のサーバセンターはRawデータの
受信と、画像記憶のみを担当するような分担体制も可能
である。
【0045】サーバセンター2が供給する画像処理や画
像圧縮などのサービスは固定的なものではない。つま
り、画像処理や画像圧縮などの改良バージョンができた
ときや、新方式を提案するときなどは、その旨の通知が
デジタルカメラ一体型携帯電話1に通知され、必要に応
じ表示部5のメニュー画面に表示される。従って、ユー
ザは、デジタルカメラ一体型携帯電話1を買い換えるこ
となく新たなデジタルカメラ機能のサービスを受けるこ
とが可能になるとともに、サービスを希望しない場合は
その旨メニューで選択することにより、課金を軽減する
こともできる。なお、単なるバグの修正の場合は仔細に
通知を行うことなく、サーバセンター1の裁量でサービ
スのバージョンアップを行う。
【0046】また、デジタルカメラ一体型携帯電話1が
盗難にあったり、またはこれを遺失した場合には、サー
バセンター1に連絡することにより、サービスを停止を
依頼する。これによって、デジタルカメラ一体型携帯電
話1はRawデータを10画像以上記憶できなくなると
ともに、これらを利用することもできなくなる。また記
憶部9で記憶できるとともにLCD表示部5で閲覧可能
なデータはサムネイルおよびモバイル通信用データのご
ときサイズの極めて小さいデータに限られるので、カメ
ラの名に値する画質の画像記録はできなくなる。従って
経済価値が著しく低下するとともに、サーバセンターか
らの不本意な課金を免れることができる。
【0047】以上、デジタルカメラ一体型携帯電話1と
サーバセンター2の連携について説明したが、図1の実
施の形態では、デジタルカメラ一体型携帯電話1と他の
画像通信機能付き携帯電話との間の連携も可能である。
LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6により、
モバイル通信専用静止画撮影モードを選択し、操作部6
においてシャッタレリーズボタンとして割り当てられて
いるキーを押すと、撮像部11から間引き読出しされ、
A/D変換部10によってデジタル変換されて制御/処理
部4に送られてくる間引き画像データの一つが制御/処
理部4によって静止画圧縮され、記憶部9に記憶され
る。この画像データは、図2のモバイル通信用データと
同様のデータであるが、サーバセンター2に送られるこ
とはなく、通信部7を介して他の画像通信機能付き携帯
電話に直接送られる。一方通信部7を介して受信された
通話相手からの圧縮静止画情報は記憶部9に記憶される
とともに制御/処理部4によって静止画伸張され、バッ
ファ5aに送られてLCD表示部5で表示される。この
ようにモバイル通信専用静止画撮影モードが選択された
場合は、静止画撮像の際に撮像部11からの全画素読出
しは行われないとともに、モバイル通信用データについ
てもサーバセンター2には送れらず、デジタルカメラ一
体型携帯電話1の内部で記憶される。また、通信の際
も、デジタルカメラ一体型携帯電話1のような画像通信
機能付き携帯電話同士で直接画像データのやりとりが行
われる。
【0048】図4は、以上のような実施の形態における
デジタルカメラ一体型携帯電話1のメインフローチャー
トである。ステップS1で電源スイッチが入ると、ステ
ップS2でデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセ
ンターに登録済みかどうかのチェックが行われる。デジ
タルカメラ一体型携帯電話1を新たに購入して初めて電
源スイッチを入れた場合、または、所定の登録処理が未
完の場合はステップS3に進んでサーバセンター2への
接続が自動的に行われる。接続が完了するとステップS
4で所定の登録/初期化処理が行われ、完了するとステ
ップS5でサーバセンター2との接続を切断する。
【0049】一方、ステップS2においてデジタルカメ
ラ一体型携帯電話1が登録済みであることが判断される
と、ステップS6からステップS10において、各種の
割込みを可能にしてステップS11で待機状態に入る。
図5は、図4のステップS4における登録/初期化処理
においてサーバセンター2の主導で行われる処理の詳細
を示すフローチャートである。ステップS21で処理が
スタートすると、ステップS22で所定のユーザ登録処
理が行われる。次に、デジタルカメラ一体型携帯電話1
の購入後、またはデジタルカメラ一体型携帯電話1から
サーバセンター2への前回の接続後において、デジタル
カメラ一体型携帯電話1のファームウエアに関するバー
ジョンアップが行われたかどうかがステップS23でチ
ェックされる。ファームウエアの新バージョンがあれ
ば、ステップS24でサーバセンター2からデータを送
ってデジタルカメラ一体型携帯電話1のファームウエア
を書換え、バージョンを更新する。これによって、デジ
タルカメラ一体型携帯電話1内のファームウエアは常に
最新のバージョンになり、機能がアップするとともに不
具合の改善も速やかに行われる。
【0050】ステップS25では、利用/課金条件設定
が行われる。具体的には、ユーザが利用できるサーバセ
ンター2の機能のメニューが課金条件とともにデジタル
カメラ一体型携帯電話1のLCD表示部5に表示され、
サーバセンター2からの指示に従って操作部6からユー
ザの希望する使用/課金条件を設定する。この使用/課金
条件は後日任意に変更可能である。
【0051】ステップS26では、サーバセンター2か
らの指示信号により、デジタルカメラ一体型携帯電話1
の各機能が一通りチェックされる。チェック項目は、デ
ジタルカメラ一体型携帯電話1内の固有の機能、および
デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2と
の連携にかかる機能の両者である。これらは、デジタル
カメラ一体型携帯電話1を新規に購入した時点で不可欠
のものである。
【0052】ステップS27では、サーバセンター2か
らの指示信号により、デジタルカメラ一体型携帯電話1
による撮影テストが行わる。撮影にあたって、ジタルカ
メラ一体型携帯電話1がサーバセンター2とうまく連携
するかどうかをデジタルカメラ一体型携帯電話1を新規
に購入した時点でチェックするためのものである。以上
が完了すると、ステップS28で登録/初期化処理を終
了する。
【0053】図6は、図5のステップS27における撮
影テストの詳細を示すフローチャートである。ステップ
S31で撮影テストがスタートすると、まずステップS
32でサーバセンター2からデジタルカメラ一体型携帯
電話1に信号を送ることによってユーザによる撮影の依
頼を行う。依頼後タイマーをスタートさせ、ステップS
33においてタイマースタート後、所定時間経過したか
どうかをチェックする。経過していなければステップS
34に進み、ユーザが撮影したRawデータ画像が受信
されたかどうかをチェックする。受信されていなければ
ステップS33に戻り、以後、所定時間が経過するまで
ステップS33、ステップS44を繰り返してユーザに
よる撮影を待つ。
【0054】所定時間内にユーザからのRawデータ画
像が受信されると、ステップS35に進み、受信したR
awデータに対して画像処理サーバ15、画像変換サー
バ17、および画像記憶サーバ18を機能させる。これ
らが完了すると、ステップS36で、デジタルカメラ一
体型携帯電話1にサムネイルを送信する。送信後タイマ
ーをスタートさせ、ステップS37においてタイマース
タート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。
経過していなければステップS38に進み、ユーザが操
作部6によってサムネイル指定の操作をしたかどうかを
チェックする。サムネイルの指定がされていなければス
テップS37に戻り、以後、所定時間が経過するまでス
テップS37、ステップS38を繰り返してユーザによ
るサムネイル指定を待つ。
【0055】所定時間内にユーザからのサムネイル指定
があると、ステップS39に進み、デジタルカメラ一体
型携帯電話1にモバイル通信用データを送信する。その
確認ができるとステップS40に進み、撮影テスト完了
の認証を行うとともにステップS41で撮影テストを終
了する。ステップS40による認証がない場合は、ユー
ザ登録済みの扱いとせず、次回にデジタルカメラ一体型
携帯電話1の電源スイッチが入れられたとき、図4のス
テップS2からステップS3に進むことになる。
【0056】一方、ステップS33または、ステップS
37において、所定時間が経過してもユーザからの応答
がなければ、それぞれステップS41に飛んで、直ちに
撮影テストを終了する。これらの場合は、撮影テストの
認証が行われないことになる。
【0057】図7は、図5のステップS22におけるユ
ーザ登録処理の詳細を示すフローチャ―トである。ステ
ップS51で処理がスタートすると、ステップS52で
製品番号のチェック/入力が行われる。具体的には、デ
ジタルカメラ一体型携帯電話1から製品番号のデータが
サーバセンター2に送られる。サーバセンター2では、
ユーザがデジタルカメラ一体型携帯電話1を購入した時
点においてすでに製品番号が登録されている場合にはこ
れとのチェックを行うとともに、何も登録されていない
場合には送られてきた製品番号を新たに入力する。
【0058】次にステップS53で撮像部情報のチェッ
ク/入力を行う。この情報は、デジタルカメラ一体型携
帯電話1の撮像部11における画像センサのカラーフィ
ルタ配列などの情報に関するもので、画像処理サーバ1
5が送られてきたRawデータに対する補間処理などを
行う際に不可欠のものである。これらの情報について
も、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター
2との交信により、製品番号から一義的に定まる情報の
チェックおよび、個々のデジタルカメラ一体型携帯電話
1からの個別入力を行う。
【0059】以上のステップS52およびステップS5
3の処理は、ユーザ登録処理がスタートすればデジタル
カメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2との交信に
より自動的に行われる。ステップS54では、ユーザの
氏名、性別、年齢、住所、電話番号などのパーソナル情
報が既に入力済みかどうかをチェックする。入力済みで
なければ、ステップS55で、デジタルカメラ一体型携
帯電話1に信号を送り、ユーザに情報の入力を依頼す
る。依頼後タイマーをスタートさせ、ステップS56に
おいてタイマースタート後、所定時間経過したかどうか
をチェックする。経過していなければステップS57に
進み、ユーザが操作部6によって所定のユーザ情報の入
力を完了したかどうかをチェックする。完了していなけ
ればステップS56に戻り、以後、所定時間が経過する
までステップS56、ステップS57を繰り返してユー
ザ情報入力の完了を待つ。
【0060】所定時間内にユーザ情報の入力が完了すれ
ば、ステップS58に進み、ユーザ登録完了の認証を行
うとともにステップS59でユーザ登録処理を終了す
る。ステップS58による認証がない場合は、ユーザ登
録済みの扱いとせず、次回にデジタルカメラ一体型携帯
電話1の電源スイッチが入れられたとき、図4のステッ
プS2からステップS3に進むことになる。
【0061】一方、ステップS56において、所定時間
が経過してもユーザ情報の入力が完了しなければ、ステ
ップS59に飛んで、直ちにユーザ登録処理を終了す
る。この場合は、ユーザ登録完了の認証が行われないこ
とになる。図8は、図4におけるステップS11の待機
状態において、操作部6が操作され、撮影モードが選択
された場合におけるデジタルカメラ一体型携帯電話1の
動作のフローチャートである。操作部6のメニュー選択
により撮影モード割込みがかかり、ステップS61でフ
ローがスタートすると、ステップS62でLCD表示部
5の表示が開始され、撮像部11による間引き読み出し
の画像が表示されてLCD表示部5がファインダとして
機能する。次にステップS63においてレリーズ割込み
を可能にする。
【0062】ステップS64では、デジタルカメラ一体
型携帯電話1とサーバセンター2が接続中かどうかをチ
ェックし、接続中でなければステップS65でサーバセ
ンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーを
スタートさせ、ステップS66においてタイマースター
ト後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過
していなければステップS67に進み、サーバセンター
2への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が
行われていなければテップS66に戻り、以後、所定時
間が経過するまでステップS66、ステップS67を繰
り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0063】所定時間内にサーバセンター2への接続が
成功すれば、ステップS68で、未送信のRawデータ
がRawデータ一時記憶部12に残っているかどうかチ
ェックする。未送信のRawデータがあればステップS
69で送信処理を行ってからステップS70に進む。ス
テップS69における送信処理は後述の図9のステップ
S84およびステップS85と同様のものである。一
方、ステップS68でRawデータが残っていなければ
直接ステップS70に進む。ステップS70では、初期
化処理が完了しているかどうかチェックする。これは、
具体的には、図6のステップS40によるテスト完了認
証、または図7のステップS58によるユーザ登録完了
認証の有無のチェックに該当し、これらの認証のいずれ
かなく、初期化がなされていないと判定されれば、ステ
ップS71で初期化処理を行ってステップS72に進み
レリーズ操作を待って待機する。一方ステップS70で
初期化処理が完了していると判断されたときは直接ステ
ップS72に進む。この初期化処理は、図5と同様のも
のである。
【0064】なお、ステップS64で、デジタルカメラ
一体型携帯電話1がサーバセンター2と接続中であると
判断されたときは、直接ステップS72に飛んで待機す
る。また、ステップS66において所定時間が経過して
もサーバセンター2への接続が行えなかったときは、ス
テップS73によって間欠発呼開始の処理を行った後、
ステップS72に飛んで待機する。間欠発呼の処理と
は、撮影モードが継続されている間、サーバセンター2
への接続に成功するまで、所定時間毎にステップS65
からの動作を繰り返させる処理である。
【0065】図9はレリーズ割込みがかかった時の動作
を示すフローチャートである。操作部6の操作によって
レリーズ割込みがかかり、ステップS76でフローがス
タートすると撮像部11からの読出しが全画素読出しと
なり、ステップS77でRawデータ一時記憶部による
全画素読出しのRawデータの一時記憶が実行される。
これとともにステップS78で記憶部9によるサムネイ
ルの記憶が行われる。さらに、ステップS79で記憶部
9によるモバイル通信用データの記憶が行われる。上記
のサムネイルおよびモバイル通信用データは、撮像部1
1から制御/処理部4に入力された全画素読出しのRa
wデータを制御/処理部4で間引くことにより作られた
ものである。
【0066】ステップS80でデジタルカメラ一体型携
帯電話1がサーバセンター2に接続中であるかどうかが
チェックされる。接続中でなければステップS81でサ
ーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイ
マーをスタートさせ、ステップS82においてタイマー
スタート後、所定時間経過したかどうかをチェックす
る。経過していなければステップS83に進み、サーバ
センター2への接続が成功したかどうかをチェックす
る。接続が行われていなければテップS82に戻り、以
後、所定時間が経過するまでステップS82、ステップ
S83を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0067】所定時間内にサーバセンター2への接続が
成功すれば、ステップS84で、撮影したRawデータ
をサーバセンター2に送信する。送信が成功すれば、ス
テップS85でそのRawデータに対し、新たなRaw
データを上書きしてもよい旨の処理をしてステップS8
6で次のレリーズを待って待機する。これは実質的に
は、送信済みのデータをRawデータ一時記憶部12か
ら削除し、その分の容量を新たなRawデータの記憶の
ために確保したのに等しい。
【0068】なお、ステップS80においてデジタルカ
メラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続中であ
れば、直接ステップS84に飛んで送信を実行する。ま
た、ステップS82において所定時間内にサーバセンタ
ー2への接続ができなかったときは直接ステップS86
に飛んで待機する。この場合は、Rawデータ一時記憶
部に未送信のRawデータが残ることになる。
【0069】図10は、図4におけるステップS11の
待機状態において、操作部6が操作され、再生モードが
選択された場合におけるデジタルカメラ一体型携帯電話
1の動作のフローチャートである。操作部6のメニュー
選択により再生モード割込みがかかると、ステップS9
1でフローがスタートし、ステップS92でLCD表示
部5の表示を開始し、サムネイルの表示を準備する。ス
テップS93では記憶部9にサムネイルがあるかどうか
がチェックされ、これがなければステップS94でデジ
タルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続
中かどうかチェックする。接続中でなければステップS
95でサーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始
後、タイマーをスタートさせ、ステップS96において
タイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェ
ックする。経過していなければステップS97に進み、
サーバセンター2への接続が成功したかどうかをチェッ
クする。接続が行われていなければテップS96に戻
り、以後、所定時間が経過するまでステップS96、ス
テップS97を繰り返してサーバセンター2への接続を
待つ。
【0070】所定時間内にサーバセンター2への接続が
成功すれば、ステップS98で、未送信のRawデータ
がRawデータ一時記憶部12に残っているかどうかチ
ェックする。未送信のRawデータがあればステップS
99で送信処理を行ってからステップS100に進む。
ステップS99における送信処理は上述の図9のステッ
プS84およびステップS85と同様のものである。ス
テップS98で未送信のRawデータがなければ、直接
ステップS100に進む。
【0071】ステップS100では、サーバセンター2
から所定の数のサムネイルを受信し、ステップS101
でそれらを記憶部9に記憶する。そしてステップS10
2でサムネイル指定割込みを可能にしてステップS10
3で待機する。なお、ステップS93で記憶部9にサム
ネイルがある場合は直接ステップS102に飛んでサム
ネイル割込みを可能にする。また、ステップS94にお
いてデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター
2と接続中であると判定されたときは、直接ステップS
100に飛んで、サムネイルを受信する。
【0072】さらに、ステップS96において所定時間
内にサーバセンター2への接続が行えなかったときは、
直接ステップS103に飛んで待機する。この場合、再
生モードにならないことを意味するが、実際には記憶部
9に何らかのサムネイルが記憶されており、このような
動作となることはない。この動作は何かの事故で記憶部
9にサムネイルがなくかつサーバセンター2への接続も
行えないときにフローがハングアップするのを防ぐため
のものである。
【0073】なお、ステップS93からステップS10
2に飛んで待機状態に入ったとき、記憶部9に存在する
以外のサムネイルを希望するときは、操作部6からその
旨の入力をすることによって、ステップS94からのフ
ローに入ることができる。図11は、サムネイル指定割
込みがかかった時の動作を示すフローチャートである。
操作部6の操作によりサムネイルの一つが指定されると
S111でフローがスタートし、ステップS112で記
憶部9に指定されたサムネイルに該当するモバイル通信
用データがあるかどうかがチェックされる。指定された
データがなかったときは、ステップS113でサーバセ
ンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーを
スタートさせ、タイマースタート後、所定時間経過した
かどうかをステップS114でチェックする。経過して
いなければステップS115に進み、サーバセンター2
への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が行
われていなければテップS114に戻り、以後、所定時
間が経過するまでステップS114、ステップS115
を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0074】所定時間内にサーバセンター2への接続が
成功すれば、ステップS116に進み、指定されたサム
ネイルに該当するモバイル通信用データをサーバセンタ
ー2から受信するとともに、ステップS117において
これを記憶部9に記憶する。そして、ステップS118
においてこれをLCD表示部5で表示し、ステップS1
19で待機状態に入る。
【0075】ステップS112において、指定されたサ
ムネイルに該当するモバイル通信用データが記憶部9に
あることが判別されると直接ステップS118に飛んで
これをLCD表示部5に表示する。また、ステップS1
14で所定時間内にサーバセンター2への接続ができな
かったときはステップS119に飛んで待機状態に入
る。
【0076】図12は、デジタルカメラ一体型携帯電話
1が通信を受信したときの動作を示すフローチャートで
ある。外部からデジタルカメラ一体型携帯電話1に電話
がかかるとステップS121でフローがスタートし、ス
テップS122で、デジタルカメラ一体型携帯電話1が
サーバセンター2に接続中かどうかがチェックされる。
接続中でなければ問題がないので、ステップS123に
進み、受信を開始する。受信開始後、ステップS124
で所定時間内に送信元から特定番号の入力があったかど
うかをチェックする。この特定番号の入力は、デジタル
カメラ一体型携帯電話1を遺失したかまたは盗まれた場
合への対策として行われるもので、ユーザが外部からデ
ジタルカメラ一体型携帯電話1に電話をかけ、つながれ
ば入力するものである。
【0077】ステップS124で特定番号が入力された
ことが確認されると、ステップS125で通常モード割
込みを禁止する。これによって、以後、デジタルカメラ
一体型携帯電話1を持つものが、操作部6を操作して
も、撮影モード割込み、再生モード割込み、電話モード
割込みがかからなくなり、デジタルカメラおよび携帯電
話としての通常の使用ができなくなる。なお、受信割込
みは禁止されない。
【0078】ステップS126でさらに、接続断割込み
が禁止される。これによって、以後、デジタルカメラ一
体型携帯電話1を持つものが、操作部6を操作して電源
スイッチを切ることが不可能になる。以上の後、ステッ
プS127で証拠収集撮影割込みを可とする。この割込
みは、以後、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つも
のが操作部6のいずれかを操作するとかかり、撮影モー
ド割込みを自動的にかけるとともに、レリーズ割込みが
可能になった後、引き続いて自動的にレリーズ割込みを
かけるものである。この結果、自動的に撮影が行われる
とともにRawデータがサーバセンター2に送信され
る。図3から理解されるように、操作部6を操作する者
の顔は通常レンズ30の方を向いて50センチぐらいの
距離にあるので、以上の自動撮影によって、デジタルカ
メラ一体型携帯電話1を持つ者の顔写真が自動的に撮影
されてサーバセンター2に送られ、証拠写真となる。こ
のことに気づいて電源スイッチを切ろうとしても、ステ
ップS126で接続断割込みが禁止されているので、サ
ーバセンター2への送信を止めることができない。
【0079】以上のようにしてデジタルカメラ一体型携
帯電話1の機能に変更を加えた後、ステップS128で
受信接続が断たれ、電話が切れる。その直後ステップS
129で撮影モード割込みを自動的にかけるとともに、
レリーズ割込みが可能になった後、引き続いてステップ
S130で自動的にレリーズ割込みをかけることによっ
て、初回の証拠収集撮影を行う。このように、証拠収集
撮影は外部からデジタルカメラ一体型携帯電話1に電話
をかけることによっても可能であるとともに、ステップ
S127で証拠収集撮影割込みが可能とされたあとは、
デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つものによる操作
部6の操作に応じて何度でも行われることになる。な
お、ステップS131でフローは終了となるが、ステッ
プS130でレリーズ割込みが正しくかかった場合は、
ステップS131には至らず、図9のステップS76に
飛ぶ。
【0080】なお、ステップS124で特定番号が入力
されない場合は、通常の通話であるので、ステップS1
32で通常電話モードとし、ステップS131でフロー
を終了する。また、ステップS122でデジタルカメラ
一体型携帯電話1たサーバセンター2に接続中であると
きは、ステップS133で接続中出力を送信側に返すと
ともに、ステップS134で着信があったことをLCD
表示部5に表示し、ステップS131でフローを終了す
る。つまりこの場合は、話中扱いとなり、受信は行なわ
れない。なお、ステップS134で行われる着信情報表
示を見て、相手からの発呼中に操作部6によって電話モ
ードに切換えたときは、接続断割込みがかかり、サーバ
センター2への接続が断たれて、発呼に対する受信が始
まり、通話が可能となる。
【0081】図13はサーバセンター2との接続に対す
る接続断割込みがかかった時の動作を示すフローチャー
トである。操作部6によって電源スイッチのオフ操作ま
たは電話モードへの切換え行うと、接続断割込みがかか
り、ステップS141でフローがスタートする。ステッ
プS142では、その時点で未送信のRawデータがR
awデータ記憶部12に残っているかどうかをチェック
し、残っていれば送信中と判断してステップS143に
進む。ステップS143では、電話モードへの切換えに
よって接続断割込みがかかったかどうかをチェックす
る。電話モードへの切換えでなければ電源スイッチのオ
フによって接続断割込みがかかったことになるのでステ
ップS144に進み、Rawデータがまだ残っているか
どうかチェックする。まだ残っていれば送信が完了して
いないのでステップS144で送信の完了を待つ。送信
が完了するとステップS145に進み、サーバセンター
2への接続を断ち、ステップS146でフローを終了す
る。このようにして、Rawデータが残っているときに
電源スイッチのオフによる接続断割込みがかかったとき
は、Rawデータの送信を待ってサーバセンター2への
接続を断つ。
【0082】一方、ステップS143で電話モードへの
切換えによって接続断割込みがかかったと判断されたと
きは、ステップS147に進み、送信中断処理が行われ
る。送信中断処理においては、まず、Rawデータ送信
を即座に中止し、そのRawデータに対する上書きを禁
止する。従って、次回にサーバセンター2との接続が行
われたとき、そのRawデータは最初から送信しなおさ
れることになる。また、ステップS147の送信中断処
理においては、サーバセンター2側にも送信の中止が通
知され、サーバセンター2では途中まで受取ったRaw
データをキャンセルして、その画像についてはRawデ
ータの送信は始めからなかったものと見做す。以上の処
理をした後、速やかにステップS145でサーバセンタ
ー2との接続を断ち、電話モードへの切換えに対応す
る。これによって、ユーザは緊急の電話発呼を行うこと
ができる。
【0083】図14はサーバセンター2のメインフロー
であり、ステップS151でフローがスタートすると、
ステップS152でサーバセンター2に新しいサービス
が新規に用意されているかどうかを確認する。新しいサ
ービスとは、デジタルカメラ一体型携帯電話1の機能の
改善や追加などである。新しいサービスがあれば、ステ
ップS153でデジタルカメラ一体型携帯電話1に実際
に新サービスの提案を行うためのプログラムを準備する
とともに、ステップS154で提案割込みがかかること
を可能にする。
【0084】ステップS155では、登録/初期化処理
割込みを可能にし、図5の登録/初期化処理を目的にデ
ジタルカメラ一体型携帯電話1から接続がある場合に対
応する。また、ステップS156では、撮影割込みを可
能にし、図8の撮影モード割込みに従ってデジタルカメ
ラ一体型携帯電話1から接続がある場合に対応する。さ
らに、ステップS157では、再生割込みを可能にし、
図10の再生モード割込みに従ってデジタルカメラ一体
型携帯電話1から接続がある場合に対応する。ステップ
S158は、デジタルカメラ一体型携帯電話1との接続
中において、操作部6から契約変更の操作があったとき
のための契約変更割込みを可能にしている。これらの割
込みを可能にしたあと、ステップS159で待機状態と
なる。
【0085】図15は、デジタルカメラ一体型携帯電話
1からサーバセンター2に接続があったときの動作を示
すフローチャートである。図5の登録/初期化処理を目
的とした接続、または図8の撮影モード割込みや図10
の再生モード割込みに従った接続がデジタルカメラ一体
型携帯電話1からあった場合、ステップS161におい
てフローがスタートし、ステップS162で接続してき
たデジタルカメラ一体型携帯電話の特定がなされるとと
もに、関連するユーザサーバの情報が確認される。この
とき確認される情報項目は、図7のステップS52やス
テップS53でチェック/入力される情報と同様のもの
である。
【0086】ユーザサーバの情報の確認が終わると、ス
テップS163で撮影割込みかどうかがチェックされ
る。撮影割込みでなければ、ステップS164で登録/
初期化割込みかどうかがさらにチェックされる。登録/
初期化割込みであった場合は、ステップS165で図5
における登録/初期化処理が行われるとともに、これが
終了するとステップS166で提案割込みが可となって
いるかどうかをチェックする。提案割り込みが可であれ
ばステップS167に進んでサービス提案処理を行う。
具体的には、提案割込みをかけ、デジタルカメラ一体型
携帯電話1に新サービスの提案内容を送って、ユーザの
応答に従い、新サービスを提供するかどうか、提供する
場合は利用/課金条件をどうするか、などを取り決め
る。
【0087】サービス提案処理が終われば、ステップS
168に進み、デジタルカメラ一体型携帯電話のファー
ムウエアにおけるバグなどの不具合があったときに必要
に応じて改定バージョンへのファーム書換えを自動的に
行う。なお、この書換えが済んでいるかどうかは、ステ
ップS162において確認されたユーザサーバの情報に
よりチェックできるので、書換えが済んでいないものに
対してのみこの処理を行う。以上の処理のあと、ステッ
プS169でフローを終了する。
【0088】ステップS164で登録/初期化割込みで
なければ、再生割込みであるから、ステップS170で
図10の再生モード割込みに応答する処理を行い、ステ
ップS166に進む。一方、ステップS163で撮影割
込みであった場合は、ステップS171で図8の撮影モ
ード割込みに応答する処理を行い、ステップS168に
飛ぶ。上記ステップS171における撮影処理では、必
要に応じ、ステップS162で確認されたデジタルカメ
ラ一体型携帯電話1に関するユーザサーバの情報のう
ち、サーバセンター2からの制御に必要な情報が活用さ
れる。
【0089】なお、以上では、再生モード割込みに対し
ては登録/初期化割込みと同様、提案割込み可であれば
提案割込みを行うのに対し、撮影モード割込みに対して
は、提案割込み可であっても提案割込みは遠慮してい
る。これは、撮影モード割込みを行ったユーザに対し、
シャッタチャンスを妨害しないためである。
【0090】図16は、この発明における第二の実施の
形態のブロック図であり、図1における第一の実施の形
態と共通の部分については同一の番号を付す。図16に
おける第二の実施の形態は、デジタルカメラ一体型携帯
電話として構成されず、銀塩フィルムカメラ41に対す
るデジタルカメラバック42として構成される。デジタ
ルカメラの機能の一部がサーバセンター2に設けられて
いること、および無線通信3によってサーバセンター2
と協働する点は第一の実施の形態と同様である。なお、
図16におけるサーバセンター2の詳細構成は図1と同
一である。
【0091】銀塩フィルムカメラ41は通常の構成であ
るが、交換可能な裏蓋が取り外され、代わりにデジタル
カメラバック22が取り付けられている。これによっ
て、撮影光学系43によって結ばれる被写体像が画像セ
ンサ44上に結像する。第一の実施の形態と異なり、デ
ジタルカメラバック42自身は撮影レンズを持っていな
い。画像センサ44は撮影光学系43の焦点面に直接設
ける大面積型のものである。
【0092】なお、上記に代えて、デジタルカメラバッ
ク42側の構成として画像センサ44の前に縮小再結像
光学系を設けて撮影光学系の焦点面の像を縮小再結像さ
せ、その縮小光学系による二次焦点面に画像センサ44
を配するようにすれば、画像センサ44を小面積型のも
のとすることができる。
【0093】以上のようにして、銀塩カメラ41に装着
されたデジタルカメラバック42は、全体としてデジタ
ルカメラを構成する。銀塩フィルムカメラ41とデジタ
ルカメラバック42は、インターフェース45およびイ
ンターフェース46によって電気的に結合されており、
銀塩フィルムカメラ41の制御/処理部47がデジタル
カメラバック42の制御/処理部4とデジタル交信して
いる。銀塩フィルムカメラ41の制御/処理部47は操
作部48からの操作信号を受けるとともに、シャッタメ
カニズム49および撮影光学系43のフォーカシングメ
カニズムおよびズーミングメカニズムなどを制御してい
る。従って、第二の実施の形態では、シャッタレリーズ
は銀塩フィルムカメラ41の操作部48におけるシャッ
タレリーズボタンによって行われ、これによって発せら
れたシャッタレリーズ信号が制御/処理部47、インタ
ーフェース45およびインターフェース46を介して制
御/処理部4に伝えられる。これによって、撮像部11
からの読出しが全画素読出しとなり、これがA/D変換
部10によってデジタル変換されるとともに、Rawデ
ータ一時記憶部12に記憶される。サムネイルデータお
よびモバイル通信用データの記憶部9への記憶、ならび
にRawデータ一時記憶部12からサーバセンター2へ
のRawデータの送信などその他の動作は、図2、およ
び図4から図15のフローチャートに示されたものを含
め、第一の実施の形態と同様である。
【0094】銀塩カメラ41には撮影光学系を通った光
を測定する測光測色部51が設けられており、測光情報
に基いてシャッタ速度および絞りを制御して露出調整を
行うとともに、色温度などの測色情報をフィルムに塗布
された磁気記録層またはフィルムカートリッジの情報記
録部に記録し、プリント用情報としてラボに提供してい
る。銀塩カメラ41にデジタルカメラバック42が装着
されたとき、シャッタレリーズ時の測光測色部51から
の測色情報は、制御/処理部47、インターフェース4
5および46を介して制御/処理部4にも送られる。こ
の測色情報は、サーバセンター2へのRawデータ送信
時に、Rawデータとともにサーバセンター2に送られ
る。サーバセンター2において図1に示す画像処理サー
バ15は、送られてきた色温度などの測色情報の基いて
ホワイトバランス調整を行う。
【0095】デジタルカメラバック42のLCD表示部
50は、第一の実施の形態におけるものと比較して大型
のものであり、横長に配置されている。従って、表示で
きるサムネイルの数が多くなるとともに、モバイル通信
用データについても大きく表示でき、さらには操作部6
の操作により、二つの画面を並列表示することもでき
る。
【0096】また、操作部6の操作により図2の圧縮デ
ータの送信をサーバセンター2に求めることも可能であ
る。この場合、サーバセンター2では、デジタルカメラ
バックからの要求であることを確認するとLCD表示部
50での表示に適したより小さいファイルサイズに圧縮
データを作りなおして送信する。
【0097】以上のとおり、第二の実施の形態では、通
常の銀塩フィルムカメラの裏蓋を取り外し、撮影光学系
43の焦点面に銀塩フィルムの代わりに画像センサ44
を配置することで、デジタルカメラとして機能させる。
また、デジタルカメラバック42の必須構成は、高画素
数の画像センサと通信機能であり、第一の実施の形態と
同様、画像処理、圧縮を含む画像変換、および画像記憶
をサーバセンター2に任せているので、高画質の撮像機
能であるにもかかわらずデジタルカメラバック42の構
成は簡単なものにできる。
【0098】図17は、この発明における第三の実施の
形態のブロック図であり、図16における第二の実施の
形態と共通の部分については同一の番号を付す。図17
における第三の実施の形態は、基本的には図16の第二
の実施の形態ど同様の構成であるが、通信機能を通常の
携帯電話60に委ねるよう構成することによってデジタ
ルビデオバック61の構成をさらに簡単にしたものであ
る。デジタルカメラの機能の一部がサーバセンター2に
設けられていること、および無線通信3によってサーバ
センター2と協働する点は第一の実施の形態および第二
の実施の形態と同様である。なお、図17において、サ
ーバセンター2の詳細構成は図1と同一であり、銀塩フ
ィルムカメラ41の詳細構成は図16と同一である。
【0099】図17が図16と異なるところは、通信部
7の代わりに携帯電話60との信号のやりとりをするた
めの近距離通信部62が設けられている点である。近距
離通信部62は具体的には近距離電波通信手段からなっ
ており、携帯電話60に設けられた近距離通信部63と
の間が近距離電波通信64で結ばれている。これによっ
てデジタルカメラバック61の構成が簡単になるととも
に、デジタルカメラバック61自体で携帯電話契約をし
て電話番号を持つ必要がなくなる。
【0100】携帯電話60では、近距離通信部63が通
常の携帯電話機能部65との間でデジタル信号を授受す
るよう構成されており、携帯電話機能部65による無線
通信3によってサーバセンター2に接続する。このよう
にして、近距離通信部62、近距離通信部63、および
携帯電話機能65を経由したデジタルカメラバック61
とサーバセンター2の協働が可能となる。
【0101】通常、ユーザは携帯電話60を携帯してい
るので、銀塩カメラ41にデジタルカメラバック61を
装着した姿はユーザにとって通常のデジタルカメラと同
様の使い勝手となり、使用者は携帯電話60の操作を意
識することなく、撮影に専念できる。例えば、デジタル
カメラバック61を撮影モードにしたとき、図8のフロ
ーチャートに従ってステップS65に至り、制御部4が
近距離通信部62および63を介して携帯電話60の携
帯電話機能部65にサーバセンター2への発呼を指示す
る。以下、フローチャートに従って、接続に成功すれば
デジタルカメラバックとサーバセンター2は常時接続状
態となる。その他の機能については、図16における制
御部4と通信部7との関係(図1における関係に等し
い)を、図17において近距離通信部62および63を
介した制御部4と携帯電話機能部65との関係に読み替
えて理解することができる。
【0102】なお、近距離通信部62、および近距離通
信部63は近距離電波通手段に代えて赤外線通信手段と
してもよい。また、無線通信までを望まない場合は、近
距離通信部62、および近距離通信部63の代わりにそ
れぞれケーブルコネクタを設け、両者の間をケーブルで
直結するようにすれば、最も簡単で低コストの構成とな
る。この場合、デジタルカメラバック61に携帯電話ホ
ルダーを設け、携帯電話60とデジタルカメラ61とを
一体的に取扱えるようにする。
【0103】また、デジタルカメラバックの構成をさら
に簡単にするためには、図17において、記憶部9、L
CD表示部50、バッファ5aなどを省略し、表示につ
いては、携帯電話60に本来設けられているLCD表示
部を活用するとともに、記憶についても携帯電話60本
来の機能のために設けられている記憶部を活用する。こ
れによって、デジタルカメラバック61に必須の構成
は、本質的には高画素数の画像センサとその出力インタ
ーフェースを含む周辺デバイスのみとなり、デジタルカ
メラバックの構成はさらに簡単で低コストのものにな
る。
【0104】図18は、画像フォルダ内部のデータ構造
の他の実施の形態を示す表であり、Rawデータとモバ
イル通信用データについては、図2と同様である。圧縮
データとサムネイルについては図2と異なり、所定の規
格に従った汎用画像ファイルとしてまとめられ、ヘッダ
情報が付されている。ヘッダ情報には、カメラ名、撮影
者などのユーザ情報、撮影者によるファイルバージョン
の指定、撮影日、シャッタ速度、絞り、焦点距離、フラ
ッシュ使用有無などの撮影情報、など汎用画像ファイル
作成時の項目として必要な情報が含まれている。これら
の情報は、図1のデジタルカメラ一体型形態電話、また
は図16や図17のデジタルカメラバックからサーバセ
ンター2にRawデータとともに送られ、画像変換サー
バ2が圧縮データやサムネイルを作成して汎用画像ファ
イルにまとめる際にヘッダ情報として汎用画像ファイル
のヘッダ部に書きこまれる。これによって、サーバセン
ター2側で所定の規格に従った汎用画像ファイルを作成
することができる。
【0105】以上の実施の形態において、図1はデジタ
ルカメラ一体型携帯電話として説明したが、送受話部8
および電話モードを省略すればデジタルカメラの実施の
形態となる。一方、図16および図17は銀塩カメラに
装着されるデジタルカメラバックとして説明したが、両
者を固着すれば専用のデジタルカメラの実施の形態とな
る。従って、この発明の特徴は、かならずしもデジタル
カメラ一体型携帯電話、またはデジタルカメラバックに
限定されるものではない。
【0106】図19は、この発明における第四の実施の
形態のブロック図であり、図1における第一の実施の形
態と共通の部分については同一の番号を付す。なお、図
19におけるデジタルカメラ71は、図1のようなデジ
タルカメラ一体型携帯電話ではなく、音声による通話機
能がない。しかし、図1のように送受話部8を付加する
ことによって、デジタルカメラ一体型携帯電話として構
成することは任意である。また、図1における記憶部9
の機能は図19では制御/処理部73に含まれており、
別途図示していない。さらに、図1における撮像部11
とA/D変換部10は、図19では撮像部74として一
体化されており、撮像部74からは直接デジタル画像デ
ータが出力されて、Rawデータ一時記憶部12および
制御/処理部73に入力される。一方、図1の画像処理
サーバ15、画像変換サーバ17、および画像記憶サー
バ18は、図19では、画像サーバ75の内部にあるも
のとしてまとめて図示されている。
【0107】さて、図19における第四の実施の形態
は、デジタルカメラ71とサーバセンター72からな
り、画像の処理だけでなく、オートフォーカスや露出制
御などデジタルカメラ71の動作の自動制御までもサー
バセンター72に任せるよう構成したものである。
【0108】デジタルカメラ71は、撮像部74の光学
系におけるフォーカスレンズを駆動するためのフォーカ
スアクチュエータ76、および撮像部74の光学系への
入射光量を調節する絞り77が設けられており、後述の
ようにこれらの自動制御はサーバセンター72のAF/
AEサーバ78が担当する。
【0109】デジタルカメラ71には、さらにフラッシ
ュ79が設けられており、後述のようにこれを発光させ
るかどうかの自動制御をサーバセンター72の付加機能
サーバ80が担当している。付加機能サーバ80はこの
他、デジタルカメラ71における種々の付加機能を自動
制御する。付加機能サーバ80は、フラッシュ撮影に関
する制御の他、例えば、連写の制御、ブラケット撮影の
制御、タイマー撮影の制御などを行う。
【0110】デジタルカメラ71における操作部81に
は、これまでの実施の形態において説明してきた操作機
能の他に、手動フォーカシング操作機能、手動ズーミン
グ操作機能などがあり、ズームアクチュエータ82は操
作部81の手動ズーミング機能によって撮像部74の光
学系のズーミングレンズを駆動する。
【0111】図20は、第四の実施の形態の撮影モード
における機能制御を示すフローチャートであり、図8の
ステップS72よりステップS172に飛んで直ちにス
タートする。ステップS173ではサーバセンター72
による機能制御を受ける契約をしているかどうかがチェ
ックされ、契約があればステップS174でサーバセン
ター72に接続されているかどうかがチェックされる。
そして、接続が行なわれていれば、ステップS175で
サーバの機能を使用するモードに設定されているかどう
かがチェックされる。そしてサーバ使用モードであれ
ば、ステップS176でサーバ制御モードとなり、契約
条件に従い、デジタルカメラ71の撮像部74からの情
報などに基くサーバセンター72からのフィードバック
制御でフォーカスアクチュエータ76、絞り77などが
動作する。
【0112】ステップS177では、サーバの機能を使
用するかどうかに関するモード変更についての割込みを
可能にする。そして、シャッターレリーズを待ってステ
ップS178で待機する。なお、サーバセンター72か
らの制御は契約条件によって高度なものから簡単なもの
まで異なり、それによって課金も異なってくる。
【0113】一方、ステップS173で機能契約がなけ
れば、ステップS179でデジタルカメラ71の内部制
御モードとなり、ステップS177を経由してステップ
S178で待機する。内部制御モードでは、サーバセン
ター72からの制御を受けず、デジタルカメラ71内部
完結で動作の制御を行う。具体的には、操作部81によ
るマニュアル操作でフォーカスアクチュエータ76が動
作するマニュアルフォーカシングモードとなるととも
に、絞り77は撮像部74の信号に基く制御/処理部7
3による簡単な制御で動作する。また、フラッシュ79
が発光するかどうかも操作部81からのマニュアル操作
で設定する。
【0114】また、ステップS174でサーバセンター
72への接続ができていない場合は、契約があったとし
てもステップS179における内部制御モードとなる。
しかしながら、図8のステップS73における間欠発呼
の結果サーバセンター72への接続が可能になれば、そ
の後ステップS174からステップS175を経由し、
ステップS176に至ってサーバ制御モードとなる。な
お、サーバ制御モード途中においてサーバセンター72
との接続が不良になれば、非常事態として直ちに内部制
御モードに切換わる。この後接続が回復した場合は上記
のとおり、サーバ制御モードが復活する。
【0115】さらに、ステップS175でサーバ使用モ
ードでなかった場合は、契約があったとしてもステップ
S179における内部制御モードとなる。しかしなが
ら、待機中に操作部81の操作によってモード変更割込
みがかかり、サーバの機能を使用するモードへの変更が
行なわれれば、直ちにステップS174からの動作が開
始し、ステップS175を経てステップS176でサー
バ制御モードとなる。一方、サーバ制御モードに設定さ
れていたときに操作部81の操作によってモード変更割
込みがかかり、サーバの機能を使用しないモードへの変
更が行なわれたときも、直ちにステップS174からの
動作が始まり、この場合はステップS175を経てステ
ップS179で内部制御モードとなる。
【0116】図21は、第四の実施の形態の場合におけ
る図15のステップS171の撮影処理の詳細を示すフ
ローチャートである。デジタルカメラ71のシャッタレ
リーズボタンが半押しされたことがサーバセンター72
に伝えられ、ステップS181でフローがスタートする
と、ステップS182で、ユーザサーバのデータが確認
される。具体的には、接続してきたデジタルカメラ71
のユーザのパーソナルデータ、サーバによる制御に関す
る契約の有無と条件、サーバによる制御に必要なデジタ
ルカメラの部品情報などがチェックされる。ステップS
183において、サーバによりAF/AE制御を行う契
約をしていた場合はステップS184に進み、接続して
いるデジタルカメラ71によるAF/AEサーバ78へ
のAF/AE割込みを可能とする。また、ステップS1
85において、サーバにより付加機能制御を行う契約を
していた場合はステップS186に進み、接続している
デジタルカメラ71による付加機能サーバ80への付加
機能割込みを可能とする。
【0117】ステップS187では、契約に基く課金処
理の設定が行なわれ、ステップS188でデジタルカメ
ラからのRawデータなどの受信による画像受信割込み
を可能にした後、ステップS189で待機する。図22
は、撮影処理においてデジタルカメラ71の操作部81
にあるシャッタレリーズボタンが半押しされたことが伝
達され、AF/AE割込みがかかった時のサーバセンタ
ー72のフローチャートである。ステップS191で処
理がスタートすると、ステップS192で、契約内容お
よびサーバセンター72によるデジタルカメラ71の制
御のために必要な情報に応じ、処理に使われるソフトの
バージョンがセットされる。サーバセンター72側から
の制御に必要な情報は、デジタルカメラ71におけるフ
ォーカスアクチュエータ76、絞り77、撮像部74な
どの種類に関する情報であり、これらは図15のステッ
プS162で確認されている。ステップS192では、
これらの情報に基き、処理バージョンにおける処理手法
およびデジタルカメラ71に伝える制御信号形式などを
決定するわけである。
【0118】処理バージョンがセットされると、ステッ
プS193でデジタルカメラ71からの制御用画像信号
が受信される。この制御用画像信号は、LCD表示部5
でのファインダ表示のために撮像部74から間引き読出
しされ、制御/処理部73に入力されたRawデータの
うち、緑成分に基くものである。この間引きRawデー
タの緑成分が通信部7に送られ、通信部13で受信され
る。Rawデータのうちの緑成分だけに限ったのは、送
信するデータ量を少なくし、制御動作を早くするためで
ある。
【0119】さらに、ステップS194でデジタルカメ
ラ71の現状を示す信号が受信される。この現状信号と
しては、フォーカスレンズの現在位置、ズーミングによ
る現在の焦点距離、シャッター速度や絞り値などの優先
設定値などである。さらに、デジタルカメラ71がレン
ズ交換式カメラである場合は、現在装着されている交換
レンズの情報、また、デジタルカメラ71に外付ストロ
ボが装着可能である場合であれば、外付ストロボの装着
の有無や種類などの情報もカメラ現状信号となる。
【0120】次に、ステップS195において、制御用
画像信号である間引きRawデータの緑成分を輝度信号
とみなして基いて被写体の明るさが判断され、さらにカ
メラ現状信号を加味して露出制御信号を演算されてデジ
タルカメラ71に送信される。デジタルカメラ71で
は、これに基き、絞り77における絞り値の制御および
撮像部74における出力信号のゲインの制御などを行
う。
【0121】ステップS196では、制御用画像信号の
コントラストに基いてデジタルカメラ71の撮像部にお
ける光学系の焦点が被写体にあっているかどうかの合焦
評価値が出力される。ステップS197では合焦評価値
およびカメラ現状信号に基き、合焦とみなしてよいかど
うかの判定が行なわれる。合焦でなければ、ステップS
198においてカメラ現状信号も加味してフォーカスレ
ンズを駆動するレンズ駆動信号をデジタルカメラ71に
送り、ステップS193に戻って制御用画像信号の受信
を行う。デジタルカメラ71では、レンズ駆動信号に従
ってフォーカスアクチュエータ76がフォーカスレンズ
の駆動を実行する。以下、フォーカスレンズの駆動また
は被写体の移動により合焦となるまでステップS193
からステップS198が繰り返される。この間の動作は
ステップS192によって設定される処理バージョンに
よって高度なものからシンプルなのものまで異なってく
る。高度なものでは、主要被写体の検出が可能であると
ともに、ステップS198の信号におけるフォーカスレ
ンズの駆動方向と駆動量の正確な指示が可能となり、焦
点調節がより適切となる。
【0122】ステップS197で合焦であると判断され
ると、ステップS199でデジタルカメラ71に対して
レリーズ許可信号を送信する。これに応じて所定時間内
にレリーズがなされ、ステップS200で撮影用の画像
信号がデジタルカメラ71から送られてくるとステップ
S201で画像受信割込みへと進む。一方、所定時間内
にレリーズがなされないと、その後被写体が動いて合焦
状態でなくなっている可能性があるのでステップS19
3に戻り、フォーカス制御をやり直す。
【0123】なお、図22はサーバセンター22側の動
作をフローチャートで示したが、対応する動作はデジタ
ルカメラ側でも行なわれる。例えば、ステップS193
ではサーバセンター72が制御用画像データを受信して
いるが、対応してデジタルカメラ71では制御用画像デ
ータを送信している。このように送信と受信が対応して
いる部分は送信と受信を裏返して図22を理解すれば足
りるので、デジタルカメラ側における動作の詳細を除
き、デジタルカメラ71についてフローチャートを示し
た説明を繰り返すのは避ける。
【0124】図23は、図20のステップS176にお
けるサーバ制御の詳細を示すデジタルカメラ71側のフ
ローチャートであり、撮影処理における撮像部74の画
像読出しおよびサーバセンター72への送信に関するデ
ジタルカメラ側の動作の詳細を説明するものである。シ
ャッタレリーズボタンの半押しによりフローはステップ
S205からスタートし、ステップS206で撮像部7
4からの間引き読み出しを開始する。読み出された間引
き読出しデータはステップS207で制御処理部73に
出力される。次いでステップS208において、間引き
読出しデータはバッファ5aに出力されてLCD表示部
5で表示されるとともに、通信部7へも出力され、サー
バセンター72の通信部13に送信される。
【0125】ステップS209では、サーバセンター7
2からのレリーズ許可信号が受信されているかどうかを
チェックし、受信されていなければ、ステップS206
に戻ってステップS206からステップS209を繰り
返す。サーバセンター72の制御によるフォーカスアク
チュエータ76の駆動の結果、ステップS209でレリ
ーズ許可信号が受信されるとステップS210に進む。
ステップS210では、シャッタレリーズボタンが全押
しされたかどうかがチェックされ、全押しされていなけ
れば、ステップS206に戻ってステップS206から
ステップS210を繰り返す。
【0126】ステップS210でシャッタレリーズボタ
ンが全押しされた場合は、ステップS211に進み、撮
像部74からの信号読出しが全画像読出しに切換わり、
読出されたRawデータはステップS212で制御/処
理部73とRawデータ一時記憶部12に出力される。
ステップS213では入力されたRawデータを間引い
て記憶する。一方、Rawデータ一時記憶部12に記憶
されたデータはステップS214で制御/処理部73を
介して通信部7に出力され、サーバセンター72の通信
部13に送信される。そしてステップS215で動作を
終了する。
【0127】Rawデータのサーバセンター72への送
信手順の詳細およびサーバセンター72での処理に着い
ては、第一から第三の実施の形態の共通であるので説明
を省略する。図24は、撮影処理においてデジタルカメ
ラ71の操作部81にあるシャッタレリーズボタンが半
押しされたことが伝達され、付加機能割込みがかかった
時のサーバセンター72のフローチャートである。付加
機能には種々のものがあり、また、各付加機能について
も種々のバージョンがあるので、図24では、付加機能
割込みのうち、フラッシュ自動発光割込みがかかったと
きを例にとって説明する。ステップS220で処理がス
タートすると、ステップS221で、契約内容およびサ
ーバセンター72によるデジタルカメラ71の制御のた
めに必要な情報に応じ、処理に使われるソフトのバージ
ョンがセットされる。これは、図22におけるステップ
S192と同様であるが、特にフラッシュ自動発光の場
合はデジタルカメラ71のフラッシュ79のガイドナン
バーなどが処理バージョンの決定に必要な情報である。
【0128】ステップS222でデジタルカメラ71か
らの制御用画像信号を受信すると、ステップS223に
おいて、フラッシュ発光の要否が決定され、デジタルカ
メラ71にフラッシュ要否信号が送信される。デジタル
カメラ71では、これに基き、シャッタレリーズ時にお
いてフラッシュを発光させるかどうかを決定する。ステ
ップS223においては、フラッシュ79のガイドナン
バー、制御用画像信号による被写体の明るさ、フォーカ
スアクチュエータ76からの被写体距離情報、絞り77
における絞り値などを加味し、フラッシュ発光の要否、
適否を判断し、最終的にフラッシュを発光させるかどう
かを決定している。
【0129】ステップS224では、シャッタレリーズ
ボタンが全押しされて撮影が行なわれ、撮影用の画像信
号がデジタルカメラ71から送られ来たかどうかをチェ
ックし、画像信号が受信されるとステップS225で画
像受信割込みへと進む。一方、所定時間内にレリーズが
なされないと、その後撮影条件が変化している可能性が
あるのでステップS222に戻り、フラッシュ要否の判
断をやり直す。
【0130】なお、第四の実施の形態におけるAF/A
Eサーバ78、および付加機能サーバ80の機能につい
ては、第一から第三の実施の形態において画像サーバ7
5(画像処理サーバ15、画像変換サーバ17、画像記
憶サーバ18)について図4から図15で説明した種々
の処理、すなわちサーバセンターへの接続、登録/初期
化、契約、購入直後の機能テスト(図6)、新サービス
の提案、ファームウエアの書換えなどの処理が、同様に
適用される。その内容は画像サーバ75の場合に順じて
理解できるので、個々の説明は省略する。
【0131】また、以上はデジタルカメラに関する実施
の形態について説明したが、この発明はデジタルカメラ
だけではなく、一般のデジタル機器における機能制御に
応用できる利点を有する。例えば図19に示したサーバ
センター72における各種の機能サーバとデジタルカメ
ラ71の各種のアクチュエータの関係、図5の登録/初
期化処理、図6の購入直後の機能テスト、図7における
ユーザ登録処理、図20に示した内部処理とサーバ処理
の関係などは、一般のデジタル機器における制御システ
ムに応用可能である。
【0132】その例としては、電子レンジにおける調理
制御、電気洗濯機における水流切換えや手順の制御、炊
飯器における過熱パターン制御、テレビにおける予約や
オンデマンド機能などが考えられる。このようなデジタ
ル機器においても、デジタル機器自体には最低限のハー
ド部分を残し、制御や機能などのソフトウエアについて
はサーバセンターなどの制御装置側に任せるようにすれ
ば、ユーザは簡単な構成のデジタル機器を購入するとと
もに、高度かつ多様な機能については取捨選択してサー
バセンターからのサービスを受け、また機能の改良につ
いてはハード部分を買い換えることなく、サーバセンタ
ーからのサービスについての契約を変更するだけで「新
製品」を入手することができる。
【0133】図25は、この発明における第五の実施の
形態のブロック図であり、図19における第四の実施の
形態と共通の部分については同一の番号を付す。なお、
図19におけるAF/AEサーバ78と付加機能サーバ
80は、図25では機能サーバ101の内部にあるもの
としてまとめて図示されている。
【0134】さて、図25における第五の実施の形態
は、動画静止画兼用デジタルカメラ102とサーバセン
ター103からなり、第一から第四の実施の形態で説明
してきた画像サーバ75による静止画の処理に加え、動
画サーバ104による動画の処理も可能となっている。
【0135】図25の動画静止画兼用デジタルカメラ1
02は、基本的に図19のデジタルカメラ71と同一で
あり、動画機能のための本質的な構成が追加されている
わけではない。また、この点がこの発明の利点でもあ
る。図25では、追加の構成としては音声部106があ
るだけであり、これは動画機能だけでなく、静止画機能
においても利用される。音声部106はマイクロフォン
とスピーカーからなり、動画または静止画の録画時にマ
イクロフォンから対応する音声を入力するととともに、
再生の際、スピーカーから対応する音声を出力する。な
お、撮像部107は後述の電子ズームの動作に関連して
CMOSセンサが採用されていが、CCDセンサであっ
ても構わない。動画静止画兼用デジタルカメラ102は
フォーカスアクチュエータ76による光学ズームに加
え、制御/処理部108による電子ズームも可能となっ
ている。この電子ズームは動画撮影の際にも、静止画撮
影の際にも可能である。さらに、操作部105は第一か
ら第四の実施の形態で説明してきた操作機能に加え、動
画記録および動画再生の際にそれぞれ操作される操作部
材を含んでいる。
【0136】ここで、静止画に関連する音声部106の
動作について補足しておく。例えば、静止画録画におい
てシャッタレリーズボタンを半押しした時点で、マイク
ロフォンから拾った音声を制御/処理部108に送ると
ともに、通信部7に出力し、通信部13に送信する。こ
の動作はシャッタレリーズボタンの半押しを解除するま
で継続される。サーバセンター103の画像サーバ75
は音声記録機能も持っており、通信部13に次々に送ら
れてくる音声データを常に例えば10秒間分だけ仮記録
する。この仮記録は次々に更新されるので、常に最新の
過去10秒間の音声データが画像サーバ75に残る。そ
して、シャッタレリーズボタンが全押しされ、Rawデ
ータ一時記憶部12からの撮影データが画像サーバ75
に送られたとき、この前後5秒間の音声データを送られ
たRawデータに関連する音声データとして画像サーバ
に本記録する。
【0137】以上は、録音動作であるが、静止画に関連
する再生の際は、動画静止画兼用デジタルカメラ102
の操作部105による再生操作があったとき、再生画像
と関連する音声データが存在すれば、これを動画静止画
兼用デジタルカメラ102に送信する。
【0138】図26は、第五の実施の形態における動画
静止画兼用デジタルカメラ102の録画時の動作を示す
フローチャートであり、図20のステップS176にお
けるサーバ制御の詳細として理解できる。なお、図8に
おける撮影モード割込みが静止画撮影においてかかった
ときは、既に第一から第四の実施の形態で説明したとお
りの動作となるので、説明は省略する。
【0139】一方、図8における撮影モード割込みが動
画撮影においてかかった場合において、操作部105に
より録画開始操作が行なわれると、図26のステップS
230からフローがスタートする。ステップS231で
は、音声部106のマイクロフォンから拾った音声を制
御/処理部108に送るとともに、通信部7に出力し、
通信部13に送信する。ステップS232では、撮影モ
ード割込みによって開始されていた撮像部107からの
間引き読み出しが継続され、ステップS233では、そ
のデジタル出力の制御/処理部108への出力も継続さ
れる。静止画の場合はレリーズ割込みによって読出しが
全画素読出しに変わっていたが、動画の場合は、録画が
開始されても上記のように全画素読出しが継続されるわ
けである。なお、制御/処理部108へ入力されるデジ
タル画像データは間引き読出しではあるが、入力された
時点ではRawデータである。
【0140】制御/処理部108では、撮影モード割込
み開始後、RawデータをR、G、Bなどの色別の画像
信号に変換してバッファ5aへ出力しているが、これは
録画が開始されても継続される。ステップS234で
は、バッファ5aへの出力に加え、制御/処理部108
に入力された間引きRawデータを通信部7へも出力す
る。通信部7へ出力された間引きRawデータはサーバ
センター103の通信部13へ送信され、情報振分けサ
ーバ14を経て動画サーバ104に送られる。
【0141】なお、AF/AE割込みによりサーバセン
ター103の機能サーバ101によるAF/AE制御が
開始している場合は、録画開始の以前から、間引きRa
wデータの緑成分が制御/処理部108から通信部7お
よび通信部13を介してサーバセンター103に送られ
ている。この場合は、ステップS234で通信部7への
出力が間引きRawデータの緑成分のみから間引きRa
wデータの全成分に切換えられ、通信部13を介してサ
ーバセンター103に送られることになる。サーバセン
ター103の機能サーバ101では、間引きRawデー
タの全成分から必要な緑成分を抽出して、録画開始後も
引き続きAF/AE制御を行う。
【0142】ところで、上記のように、動画静止画兼用
デジタルカメラ102では、Rawデータ一時記憶部1
2に記憶されて通信部7から送信される静止画データが
撮像部107からの全画素読み出しデータであるのに対
し、動画データは撮像部107からの間引きデータであ
り、画面内の有効画素数密度は動画データの方が小さく
なっている。次に、この点と電子ズームの関係について
説明する。
【0143】ステップS235では、操作部105によ
り、電子ズームによるテレ側へのズーミング操作が行な
われたかどうかをチェックする。テレ側への電子ズーム
が行なわれたときはステップS236で撮像部107か
らの読み出しの間引き度合いを減少する。これは、電子
ズームにより撮像部107の対象画面領域が縮小された
ことに対応して、読み出しの間引き度合いを減少し、対
象画面領域内の有効画素数をテレ側への電子ズーム前と
ほぼ同等とするためである。もし、間引き度合いの変更
がなければ、撮像部107の対象画面領域が縮小されれ
ば、領域面積に比例して有効画素数が減少し、これを通
常画面サイズに拡大したときの画質が低下する。これに
対し、この発明では、テレ側への電子ズーム操作に対応
して間引き度合いを減少し、画像に寄与するCMOSセ
ンサの単位面積あたりの有効画素数を増加させることに
より、対象画面領域内の有効画素数をテレ側への電子ズ
ーム前とほぼ同等とし、画質の低下を防いでいる。この
ようなことができるのは、上記のように、動画データは
撮像部107からの間引きデータであり、撮像部107
が本来持っている単位面積あたりの画素数に余裕がある
からである。
【0144】なお、間引き度合いの変更はRawデータ
をR、G、Bなどの色別の画像信号に変換する際の都合
に合わせた間引きとなる条件下で出きるだけ連続的に行
ない、対象画面領域内の有効画素数がほぼ変化しないよ
うにするのが望ましいが、ステップ的に粗く変更しても
よいし、最も簡単には、間引き度合いを2ステップと
し、あるレベル以上のテレ側への電子ズームが行なわれ
たときに、第一のステップから、より間引き度合いの低
い第二のステップに変更しても、この発明の利点を得る
ことができる。
【0145】さらに補足すれば、間引き度合い変更ステ
ップは、電子ズームのステップと一致させるのが現実的
である。この一致については、RawデータからR、
G、Bなどの色別の画像信号への変換の条件を考えて先
に間引き度合いの変更ステップを決定し、これに合わせ
て電子ズームのステップを決定するようにしてもよく、
その逆でもよい。いずれにしても、CMOSセンサのカ
ラーフィルタ配列、間引きパターン、色別の画像信号へ
の変換条件などによってこれらのステップを決定する。
間引き度合い変更ステップと電子ズームのステップと一
致させることを条件にステップを決定した場合に電子ズ
ームのステップが粗すぎるときは、間引き度合い変更ス
テップを電子ズームのステップよりも粗くする。
【0146】ステップS235において、テレ側への電
子ズーム操作がなければ間引き度合いを変更せず、ステ
ップS237に進む。ステップS237では、操作部1
05により、電子ズームによるワイド側へのズーミング
操作が行なわれたかどうかをチェックする。ワイド側へ
の電子ズームが行なわれたときはステップS238で撮
像部107からの読み出しの間引き度合いを増加する。
これは、電子ズームにより撮像部107の対象画面領域
が拡大されたことに対応して、読み出しの間引き度合い
を増加し、対象画面領域内の有効画素数をワイド側への
電子ズーム前とほぼ同等とするためである。もし、間引
き度合いの変更がなければ、撮像部107の対象画面領
域が拡大されれば、領域面積に比例して有効画素数が増
加して動画用として予定している画素数よりも過剰とな
る。これに対し、この発明では、ワイド側への電子ズー
ム操作に対応して間引き度合いを増加し、画像に寄与す
るCMOSセンサの単位面積あたりの有効画素数を減少
させることにより、対象画面領域内の有効画素数をワイ
ド側への電子ズーム前とほぼ同等とし、画素数が過剰と
なるのを防いでいる。間引き度合いの変更ステップの決
め方については、ステップS236の間引き度合い減少
の場合と同様である。
【0147】ステップS237において、ワイド側への
電子ズーム操作がなければ間引き度合いを変更せず、ス
テップS239に進む。ステップS239では、録画終
了の信号が操作部105から来たかどうかをチェック
し、来ていなければ、ステップS231に戻る。このよ
うにして、録画が続けられる限り、ステップS231か
らステップS239を繰り返す。ステップS239で録
画終了の信号が来れば、ステップS240でフローを終
了する。
【0148】なお、静止画撮影においては、電子ズーム
にかかわらず、撮像部107から常に全画素読出しを行
い、Rawデータ一時記憶部12への記憶を行う。従っ
て、テレ側に電子ズームが行なわれたときには、画面内
の有効画素数が減少する。図27は、第五の実施の形態
における動画サーバ104の録画動作を示すフローチャ
ートであり、図15のステップS171における撮影処
理の詳細として理解できる。なお、図15における接続
割込みが静止画撮影においてかかったときは、既に第一
から第四の実施の形態で説明したとおりの動作となるの
で、説明は省略する。
【0149】一方、図15における接続割込みが 動画
静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105による
動画記録の操作によるものであり、録画開始の操作があ
ったときは、図27のステップS241からフローがス
タートする。ステップS242では、動画静止画兼用デ
ジタルカメラ102からの音声データを受信するととも
に、画像サーバ75に記憶する。ステップS243で
は、動画静止画兼用デジタルカメラ102から送信され
る間引きRawデータを受信する。ステップS244で
は、間引きRawデータを元にR、G、Bなどの色別の
画像信号への変換を行う。さらにステップS245にお
いて動画の各画面別の圧縮が行なわれる。
【0150】ステップS246では、動画静止画兼用デ
ジタルカメラ102からの動画記憶の指示が複式記憶か
どうかチェックする。複式記憶とは、後述の動画圧縮を
行ったデータの記憶とともに、画面別圧縮のみを行った
各画面のデータも動画データとして記憶する旨の指示で
ある。ステップS246において複式記憶の指示があれ
ば、ステップS247で画面別データの記憶を実行する
とともにステップS248に進む。一方、ステップS2
46で複式記憶の指示がなければ、画面別データの記憶
を行わずに直接ステップS248に進む。
【0151】ステップS248では動画圧縮を行う。動
画圧縮は、各画面毎の圧縮だけでなく各画面間の差分を
データとすることによって、動画全体としての情報量を
圧縮するものである。ステップS249では、動画圧縮
されたデータの記憶を実行する。
【0152】ステップS250では、録画終了の信号が
動画静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105か
ら来たかどうかをチェックし、来ていなければ、ステッ
プS242に戻る。このようにして、録画が続けられる
限り、ステップS242からステップS250を繰り返
す。ステップS250で録画終了の信号が来れば、ステ
ップS251でフローを終了する。
【0153】図28は、第五の実施の形態における再生
動作を示すフローチャートであり、図15のステップS
170における再生処理の詳細として理解できる。な
お、図28は動画サーバ104による動画の再生および
画像サーバ75による静止画の再生のいずれにも適用さ
れる動作となっているが、重複を避けるため、静止画に
関して既に第一から第四の実施の形態で説明した部分は
説明を省略する。従って、特に断らない限り、静止画に
関する動作は第一から第四の実施の形態と同様である。
【0154】図15における接続割込みが 再生割込み
によるものであり、動画静止画兼用デジタルカメラ10
2の操作部105によって再生を開始する旨の操作が行
なわれたときは、図28のステップS255からフロー
がスタートする。なお、動画においても、静止画と同
様、再生開始操作に先立って所望の動画を選択する操作
が可能であり、第一から第四の実施の形態で説明したよ
うに、LCD表示部5に表示されるサムネイルの中から
所望のものを操作部105で選択する。この動画のサム
ネイルは制御/処理部に記憶されているものでもよい
し、サーバセンター103から送信されるものでもよ
い。これは、第一から第四の実施の形態で説明した静止
画のサムネイルと同様である。
【0155】ステップS256では、音声データが出力
される。この音声データは、再生開始が動画のサムネイ
ルに対して行なわれたときは動画サーバ104から、静
止画のサムネイルに対して行なわれたときは画像サーバ
75から出力される。ステップS257では、音声デー
タが動画サーバ104から出力されたものかどうかがチ
ェックされる。
【0156】動画サーバ104から音声データが出力さ
れた場合はステップS2582進み、対応する動画が複
式記憶かどうかをチェックする。複式記憶でなかったと
きは動画圧縮データしかないのでステップS259に進
み、出力される動画圧縮データの伸張を行って、画面別
の動画データを作成し、ステップS260でこれを出力
する。ステップS261では、出力された音声データと
画面別の動画データを音声動画となるよう同期させ、通
信部13から送信する。動画静止画兼用デジタルカメラ
102ではこれを通信部7で受信し、制御/処理部10
8で画像と音声を分離し、画像をバッファ5aに出力し
てLCD表示部5で再生するとともに、音声を音声部1
06に送り、スピーカーで同期再生する。なお、上記の
ように、動画に関しては画像と音声が同期してリアルタ
イムでサーバセンター103から送信されてくるので、
動画静止画兼用デジタルカメラ102はそれをただ再生
するだけであり、データを動画と音声のタイミング信号
に変換するなどの動作の負担はない。
【0157】ステップS262は、動画の再生を終了さ
せる信号が動画静止画兼用デジタルカメラ102から送
られてきたかどうかをチェックしており、再生終了でな
ければ、ステップS256に戻る。以下、ステップS2
62で再生終了とならない限り、ステップS256から
ステップS262が繰り返され、動画静止画兼用デジタ
ルカメラ102における動画の再生が継続される。ま
た、ステップS262で再生終了となれば、ステップS
263に進み再生動作を終了する。
【0158】一方、ステップS257で音声データが動
画サーバ104からのものでなかったときは、画像サー
バ75からの静止画に関連して録音された短時間の音声
データであることを意味するので、ステップS264に
進み、音声データをそのまま動画静止画兼用デジタルカ
メラ102に送信し、ステップS263で再生動作を終
了する。なお、関連する静止画データも適宜のタイミン
グで動画静止画兼用デジタルカメラ102に送信される
が、これについては図11のサムネイル指定割込みに関
連して説明したので、詳細は繰り返さない。なお、静止
画に関連する音声データを動画の場合のようなリアルタ
イムの音声信号にして送信しない理由は、静止画の再生
では画像と音声との間の時間的同期に一義性がないの
で、これをユーザによる操作に任せるためである。従っ
て、静止画に関連する音声の再生については、受信した
音声データをタイミング信号に変換して音声部106を
制御する必要があるが、静止画に関連する音声は短時間
でデータ量が小さく制御/処理部108の負担は小さ
い。
【0159】また、ステップS258において複式記憶
であったときは、画面別動画データが別途存在するので
ステップS260に飛び、これをそのまま出力する。当
然ながら、複式記憶による画面別動画データの方が、動
画圧縮記憶データを伸張して作った画面別動画データよ
り各画面の画質がよい。
【0160】図29は、動画におけるデータの送信タイ
ミングに関する種々の実施の形態を示すタイミングチャ
ートであり、斜線部はデータの送信が行なわれている期
間を示す。図29の(A)は上記において説明してきた
第五の実施の形態におけるタイミングをまとめたもので
あり、サーバセンター103への接続開始時点t1に続
き、動画撮影モードにおいてAF/AE動作を開始した
時点t2で、AF/AE用の間引きRawデータの緑成
分が送信開始される。そして、録画開始時点t3におい
て、間引きRawデータの緑成分が間引きRawデータ
の全成分よりなる動画データに切換えられて送信され、
同時に音声データも送信開始される。動画データおよび
音声データの送信は、録画終了時点まで継続する。t3
時点におけるデータの切換えはt2とt3の間における
AF動作のための送信データ量を少なくし、AF動作を
迅速にするためである。
【0161】しかしながら、データの送信タイミングに
関する実施の形態は上記に限られるものではなく、例え
ば図29の(B)から(E)に示すような多様な形態が
可能である。まず、図29の(B)は、AF/AE開始
時点から間引きRawデータの全成分の送信を開始する
ものであり、次のような特徴を有する。まず、t2から
t3間のデータ送信量は増加するものの、録画開始前後
における送信データの切換えが不要になるので、動画静
止画兼用デジタルカメラ102の制御/処理部108の
負担がより軽くなる。さらに、録画開始前に送られてく
る間引きRawデータの全成分の情報によってホワイト
バランス調整などに必要な情報を録画開始前に入手する
ことが可能となり、録画開始直後の画質が向上する。さ
らに、Rawデータの全成分によって録画開始前に正確
な輝度信号が入手できる。
【0162】図29の(C)の実施の形態では、t2時
点で音声データの送信も開始している。この場合は、録
画開始前から動画録画に必要なすべてのデータが揃って
いるので、音声データについても録画開始前に録音レベ
ルや録音音質の調整に必要な情報を予め入手でき、録画
開始時点の音質を向上させることが可能となるととも
に、例えば次のような特殊録画モードも可能となる。す
なわち、t3時点以前に通信部13に次々に送られてく
る動画データおよび音声データを例えば常に5秒間分だ
け動画サーバ104に仮記録する。この仮記録は次々に
更新されるので、常に最新の過去5秒間の動画データお
よび音声データが動画サーバ104に残る。そして、t
3の時点で録画開始の操作をしたとき、それ以前の5秒
間のデータを本記録するとともにそれ以後の動画録画を
行うようにすれば、録画開始操作以前に起ったことも録
画できるモードとなる。
【0163】図29の(D)の実施の形態では、t1時
点でAF/AE用の間引きRawデータの緑成分のおよ
びが音声データの送信を開始するものである。なお、t
2時点において、間引きRawデータの緑成分が間引き
Rawデータの全成分よりなる動画データに切換えら
れ、以後図29の(C)と同様の動作となる。この実施
の形態の場合、サーバセンター103への接続直後から
AF/AE動作および録音動作がスタートするので、特
にシャッターチャンスに厳しい静止画撮影に常に備える
ことが可能となる。つまり、サーバセンター103への
接続が開始された後は、いつシャッタレリーズが行なわ
れても、AF/AE調節が万全であるとともに、音声デ
ータ記録への対応もできている。これは、サーバセンタ
ー103との常時接続の特徴を最大限生かした動作であ
る。
【0164】図29の(E)の実施の形態では、サーバ
センター103との接続が開始されたt1時点で動画デ
ータおよび音声データのサーバセンター103への送信
を開始するものであり、動画静止画兼用デジタルカメラ
102側における以後の送信データの切換えや送信開始
タイミングの制御を不要にしたものである。得られる機
能や利点は図29の(D)と共通であるが、動画静止画
兼用デジタルカメラ102の制御/処理部108の負担
が最も軽くなり、単に、t2やt3のタイミング信号を
サーバセンター103に送るだけでよく、機能の実行は
すべてサーバセンター103側の負担となる。
【0165】なお、以上の図25の第五の実施の形態に
おける動画静止画兼用デジタルカメラ102において
は、動画記録を目的に実施される撮像部107からの間
引き読出しを、第一や第四の実施の形態においてLCD
表示部5での表示を目的に実施される撮像部11や撮像
部74からの間引き読出しと同程度の間引き率のものと
して説明した。しかしこの発明の実施の形態はこれに限
られるものではない。すなわち、動画記録を目的とする
場合の間引き率をLCD表示部5での表示のみを目的と
する場合に比べて小さくし、動画の画質をより向上させ
ることも可能である。この場合、図25の第五の実施の
形態において、撮像部107から間引き読出しされた画
像データの画素数はLCD表示部5での表示の目的ため
には過剰であるので、通信部7に送る画像データに比
べ、更に間引いて画素数を少なくしたものを制御/処理
部108で作成し、これをバッファ5aに送るようにす
る。
【0166】同様の事情は、図19における第四の実施
の形態にもある。即ち、すなわち、AF/AEサーバ7
8による処理を目的とする場合の間引き率をLCD表示
部5での表示のみを目的とする場合に比べて小さくし、
AF/AE動作精度をより向上させることも可能であ
る。この場合、送信するデータ量が増加するので、AF
/AE速度との兼ね合いはある。いずれにしても、間引
き率を小さくした場合、図19の第四の実施の形態にお
いて、撮像部74から間引き読出しされた画像データの
画素数はLCD表示部5での表示の目的ためには過剰で
あるので、通信部7に送る画像データに比べ、更に間引
いて画素数を少なくしたものを制御/処理部108で作
成し、これをバッファ5aに送るようにする。
【0167】なお、上記の場合、図25の第五の実施の
形態において、さらに動画記憶を目的とする画素数とA
F/AE動作を目的とする画素数が異なる場合は、図2
9の(A)におけるt3の時点において、更に撮像部1
07からの間引き読出し度合いも変更するようにしても
よい。具体的には、AF/AE動作に必要な画素数が動
画記憶を目的とする画素数より少ない場合、t3の時点
で撮像部107からの間引き読出しにおける間引き度合
いをより低く切換える。この場合、t3以降、画像デー
タの画素数はLCD表示部5での表示の目的ためにはさ
らに過剰になるので、更に間引いて画素数を少なくした
ものを制御/処理部108で作成し、これをバッファ5
aに送るようにする。
【0168】また、第五の実施の形態における動画静止
画兼用の機能の利点は、図25のように動画静止画兼用
デジタルカメラ102とサーバセンター103に機能を
分離した場合のみならず、サーバセンター103の機能
サーバ101、動画サーバ104、画像サーバ75など
がデジタルカメラ102と一体になった通常のデジタル
カメラとして実施された場合でも享受できる。
【0169】さらに、図26のステップS236および
238における処理についても、第五の実施の形態以外
にも実施の形態が可能である。すなわち、ステップS2
36および238において撮像部107からの読み出し
の間引き度合い自体を変化させるのではなく、動画撮影
の際の間引き読出し度合いは一定としておいて、制御/
処理部108で撮像部107からの読出しデータをさら
に間引くようにし、その際の制御/処理部108での間
引き度合いを電子ズームに応じて変化させるようにして
もよい。具体的には、電子ズームにおいて最もテレとし
た場合の動画記録において必要な画素数を基準として撮
像部107からの動画撮影時の間引き度合いを一義的に
決定し、これに基いて間引き読出しされた画像データに
ついて、ワイド側への電子ズーム指定に応じ、制御/処
理部108において過剰な画素数をさらに間引くように
する。この場合、理論的には間引き度合いがゼロ、即ち
全画素読出しに相当する状態まで電子ズームが可能なの
で、電子ズームのみのためには動画の場合においても全
画素読出しをすればよいことになるが、動画を目的に常
に全画素読出しを行うのは現実的でない。従って、上記
において動画撮影時のために一義的に決定される間引き
度合いは、静止画の場合とは各段に異なった画素数を前
提として決定される。
【0170】上記の場合、静止画撮影において電子ズー
ムがおこなわれたときには、電子ズームにかかわらず撮
像部107から読み出された画像データをさらに間引く
ことはなく、全画素読出しに基く画像データがRawデ
ータ一時記憶部12に一時記憶された後、制御/処理部
108を介して、通信部7および通信部13によってサ
ーバセンター103に送られる。
【0171】図30は、第四または第五の実施の形態に
適用可能な契約変更割込みに関するサーバセンターの動
作を示すフローチャートである。契約の変更を目的とす
るユーザからのサーバセンターへの接続または、接続中
における契約変更操作によって契約変更割込みがかかる
とフローはステップS271からスタートする。ステッ
プS272でユーザサーバの確認が行なわれ、契約変更
の対象となっているデジタルカメラの特定がなされると
ともに、そのデジタルカメラの仕様や個別の契約条件な
ど関連する情報が確認される。
【0172】ステップS273では、特定されたデジタ
ルカメラの仕様とサーバセンターにおける最新の機能サ
ービス体制が比較され、そのデジタルカメラに対して現
在提供可能なサービスの確認が行なわれる。この確認の
結果、以前から提供可能なサービスに加え、「新発売」
となった新機能のサービスや、既存機能であっても新た
にそのデジタルカメラにも提供範囲を広げるべく改良さ
れたサービスなどが明らかになる。
【0173】ステップS273では、現契約条件下にお
いてそのデジタルカメラが提供を受けることができるサ
ービスが確認される。ステップS274では、以上の確
認の結果、そのデジタルカメラに対して提供可能な全サ
ービスおよびそれに対する現契約状況が一覧表にまとめ
られ、表示データとしてデジタルカメラに送信される。
【0174】ステップS276では一覧表の表示後、所
定時間が経過したかどうかをチェックし、経過していな
ければステップS277でユーザが変更操作を完了した
かどうかをチェックする。そして、操作完了でなければ
ステップS276に戻り、以後、状況が変わらない限り
ステップS276とステップS277が繰り返される。
【0175】ステップS277でユーザが契約変更操作
を完了した旨の入力を行ったことが確認されるとステッ
プS278に進み、新契約条件確認画面を表示データと
してデジタルカメラに送り、ステップS279でフロー
を終了する。また、ステップS276で所定時間が経過
したときは、旧契約条件に対して何も変更処理を行わ
ず、そのままステップS279でフローを終了する。
【0176】図31は、ユーザサーバ16における契約
データベースを示す表である。図31において、「項
目」および「グレード」は現時点において、例えばサー
バセンター103が提供可能なサービスを示しており、
「単価」は各サービスの月当たりの契約料金である。ま
た、各「カメラ」の欄の「対応」はそのサービスが各カ
メラのハード構成に対応しているかどうかを示してお
り、丸印は対応していることを意味する。さらに、各
「カメラ」の欄の「契約」は、各カメラがそのサービス
を受ける契約をしているかどうかを示しており、丸印は
契約していることを意味する。
【0177】「グレード」のうち、多点測距AFの一つ
の方式である「多点C」およびフラッシュの発光光量を
制御する機能である「光量制御」は、イタリックで示さ
れているが、これは、最近1ヶ月以内においてこれらの
機能が「新商品」として追加された新たなサービスであ
ることを示し、例えば、「光量制御」は「カメラ1」お
よび「カメラ3」の機種を対象とした「新商品」である
ことを示す。因みに、「新商品」である「光量制御」
は、「カメラ2」には対応していない。なお、このイタ
リック表示は、表示から1ヶ月を経過すると通常の表示
とされ、「新製品」から「既存商品」に扱いが変更され
る。
【0178】また、分割測光AEの一つの方式である
「分割B」は、「カメラ3」に対応していた既存サービ
スであるが、最近1ヶ月以内において「カメラ1」およ
び「カメラ2」にも対応すべく改良されたものであり、
このことを2重丸で表わしている。図31ではこれに対
応して、「ユーザ1」が早速「分割B」のサービスを受
けるよう契約を変更した結果を示している。なお、この
2重丸表示についても、表示から1ヶ月を経過すると通
常の丸印表示に変更される。
【0179】「合計契約料」は各カメラについて、各ユ
ーザの月当たりの合計契約料を示したものであり、ユー
ザ3は2台のカメラについて契約しているので、その合
算の1650円を毎月サーバセンターに支払うことにな
る。図30のステップS245やステップS278で
は、図31の内の該当するデジタルカメラ、例えば「カ
メラ1」に関するデータが「項目」、「グレード」、お
よび「単価」とともに表示されることになる。上記の例
を図30に即して言えば、ステップS245で、「分割
B」の「契約」欄に丸印がついていない状態の表が表示
され、ステップS278では、図30のとおり「分割
B」の「契約」欄に丸印のついたものが表示される。
【0180】なお、図31は、簡単のため四台のカメラ
についてだけのデータベースを示したが、実際にはサー
バセンターは何万台にもわたるカメラに対してサービス
を提供する。図32は、図31の契約に基いたユーザサ
ーバ16によるサービス実施実績のデータベースを示す
表であり、1ヶ月間のサービス実績を集計したものであ
る。なお、図32についても、簡単のため四台のカメラ
についてだけのデータベースを示したが、実際にはサー
バセンターは何万台にもわたるカメラに対してサービス
を提供し、それらに関してサービスデータを収集し、こ
れを集計する。
【0181】図32において、「実績」は、デジタルカ
メラがサーバセンターに接続して該当する機能のサービ
スを受けた件数を示しており、「不具合」はその際に所
定の成果が得られなかった件数を示す。件数は一つの画
像の撮影を1件とカウントする。なお、「不具合」は厳
しく管理されており、例えば、AFでは、合焦に至らな
かったかまたは合焦に至るのに著しく時間がかかった場
合など、被写体の条件によっては対応できないケースも
カウントするので、必ずしも商品機能としての欠陥を意
味しない。
【0182】図32における各月の実績データは四半
期、半期、年毎、3年毎等の適宜の期間で短期的、中期
的、長期的の各視点から集計分析される。また、実績デ
ータベースにおいては、個々のサービスついてのサービ
ス開始日の情報も記録されるので、サービスを開始して
からの累積実績や、経時変化の情報も得ることができ
る。
【0183】サーバセンターでは、上記のようなサービ
ス実績データベースに基き、下記のような分析を行う。
第一に、「実績」の集計から各サービスの使用頻度を分
析し、提供した機能がユーザに歓迎されているかどうか
を判断して、今後の開発へのデータとするとともに、人
気のない現行機能のサービスは廃止する。
【0184】第二に、「実績」および「不具合」から個
々のサービスにおける「不具合率」を算出して不具合の
発生率を分析し、機能の完成度を判断して、今後の改善
へのデータとする。第三に、サービス実績データベース
には、単に統計データだけでなく個々の事例についての
情報が存在し、さらに結果としての画像もデータとして
保管されているので、どのような被写体に対してどのよ
うな撮影条件のとき不具合が生じるのか、具体的事象に
当って分析を行う。具体的には、不具合情報に基き、保
管されている画像データの中から不具合の発生時に撮影
された画像を検索し、記録された不具合と画像の関係を
分析する。このような分析は必ずしも多数の機能や多数
のカメラについての分析に限らず、単一のカメラにおけ
る単一の機能についても有用である。従って、この機能
に関する実施の形態としては、サーバセンターとデジタ
ルカメラに機能を分離する場合に限らず、すべての機能
が一体にまとまっている通常のデジタルカメラとしての
実施の形態も可能である。すなわち、カメラの機能、画
像の記録媒体、および不具合の検知手段などがすべて一
体のデジタルカメラとして自己完結している場合におい
て、検知された不具合の情報を画像データと関連づけて
画像の記録媒体に記録する。これによって記録媒体に保
管されている画像データの中から不具合の発生時に撮影
された画像が検索できる。
【0185】第四に、ユーザの了解を得て、異なったユ
ーザ像による各機能の利用傾向の違いを分析し、ターゲ
ットユーザを押さえた開発へのデータとする。第五に、
関連する各機能の使用実績について相関関係の分析を行
い、各機能の提供をバラバラに行うのではなく、使用場
面に適した有機的結合関係にある複数機能の提供につい
て検討する。
【0186】図32には、集計結果としての数字だけを
示したが、これらの集計結果は、個々のデジタルカメラ
に対する個々のサービスの提供記録に基く。この提供記
録にはサービスを提供した時間の記録も含まれ、携帯電
話などによる無線通信によってサービスを提供するなら
ば、位置情報も得ることが可能である。位置情報につい
ては、専用の位置情報取得手段をデジタルカメラに内蔵
しておいてもよい。すなわち、この発明によれば、い
つ、どこで、誰の、どんなカメラに、どんなサービスを
提供し、その結果どんな画像が得られたかが、すべてサ
ーバセンターに記録として残る。従って、単に図32に
示した数字の統計的分析だけでなく、種々のユーザ情報
の取得が可能となる。もちろん、これらの記録の保存お
よびその利用については、ユーザと予め合意したうえで
の厳重な管理が必要である。
【0187】図33は、この発明の第六の実施の形態の
ブロック図であり、図25における第五の実施の形態と
共通の部分については同一の番号を付す。なお、図25
におけるフォーカスアクチュエータ76とズームアクチ
ュエータ82は、図33ではアクチュエータ207の内
部にあるものとしてまとめて図示されている。さらに、
図25における動画サーバ104と画像サーバ75も、
図33では画像蓄積サーバ201の内部にあるものとし
てまとめて図示されている。画像蓄積サーバ201には
プリンター202が接続されており、レンタル用デジタ
ルカメラ203の貸し出し中において画像蓄積サーバ2
01で受信した画像に基いてプリントを行っておく。こ
れらのプリントは、レンタル用デジタルカメラ203が
返却されるときなどに、レンタルセンター205におい
てユーザに引渡される。
【0188】また、制御/処理部204では後述の静止
画電子ズーム機能の制御が可能となっている。さらに、
レンタル用デジタルカメラ203は記憶媒体カードのた
めのカードスロット208を持っており、Rawデータ
一時記憶部12のデータを画像蓄積サーバ201にリア
ルタイムで送信する代わりにカードスロット208に挿
入される記憶媒体カードに記憶させることも可能となっ
ている。これは、通信部7による送信が不調であるとき
に、Rawデータ一時記憶部12の記憶をバックアップ
するとともに、Rawデータ一時記憶部12の容量をオ
ーバーするデータの記憶を担当する。
【0189】さて、図33における第六の実施の形態
は、レンタル用デジタルカメラ203およびサーバセン
ターとなるレンタルセンター205からなり、第五の実
施の形態で説明した機能サーバ101による制御に加
え、プログラムサーバ206によるサービスも可能とな
っている。機能サーバ101は、ほぼリアルタイムでデ
ジタルカメラとの間で情報をやり取りしデジタルカメラ
を制御するものであった。これに対し、プログラムサー
バ206は、用意されている複数の機能プログラムの少
なくとも一つを期間限定でレンタル用デジタルカメラ2
03にダウンロードし、その機能プログラムが担当する
機能については、その期間に限りレンタル用デジタルカ
メラ203の内部完結で動作するようにしたものであ
る。
【0190】この発明は、上記第六の実施の形態のよう
に、デジタルカメラをレンタル型商品とし、サーバセン
ターがレンタル商品の管理を行うレンタルセンターとし
て機能するような実施が可能である。なお、図33のプ
ログラムサーバ206は、第六の実施の形態におけるよ
うなレンタル商品に限らず、通常商品としての実施に応
用することも可能である。すなわち、第一から第五の実
施の形態において、サーバセンターに複数の機能プログ
ラムを用意したプログラムサーバを設け、それらの機能
の少なくとも一つを所定の契約条件でデジタルカメラに
ダウンロードさせてデジタルカメラ内部完結で動作させ
るようなサービス提供形態も可能である。
【0191】図34は、図33のレンタル用デジタルカ
メラ203における静止画電子ズーム機能のフローチャ
ートである。フローチャートの説明に先だって、前提と
なる図33のレンタル用デジタルカメラ203の構成を
補足すると、前述のように、第六の実施子形態における
レンタル用デジタルカメラ203では、制御/処理部2
04によって静止画撮影においても電子ズームが可能と
なっている。
【0192】レンタル用デジタルカメラ203は、静止
画撮影における撮像部107からの画像読出しに際し、
解像度優先の高画素モードとダイナミックレンジ優先の
低画素モードとの二つのモードを持っており、操作部1
05の設定により制御/処理部204がいずれかの読出
しモードで撮像部107を制御する。いずれの場合も全
画素読出しを行うが、低画素モードでは、画素の面積を
増やしてダイナミックレンジを広げるために、隣接する
同色画素を加算して読み出す加算読み出しを行ってお
り、解像度の観点からは結果的に画像数が少なくってい
る。
【0193】そして、このような構成において操作部1
05の操作で電子ズームを行うとき、低画素モードにお
いて所定値以上のテレ側への電子ズームが行なわれる
と、低画素モードであるにもかかわらず加算読出しを行
わず、高画素モードと同様の各画素読出しを行うもので
ある。この理由は図26において説明したのと同様、テ
レ側への電子ズームによって解像度が低下するのを防止
するためである。以下、この点を、図34のフローチャ
ートに戻って説明する。
【0194】図34において、電子ズーム操作によって
ステップS281からフローがスタートし、ステップS
282で動作の混乱を避けるため、低画素モードと高画
素モード間のモード切換えを禁止する。次いで、ステッ
プS283で電子ズーム操作が所定値以上のテレ側領域
に入ったかどうかがチェックされる。そしてテレ側領域
に入ったときはステップS284で、低画素モードに設
定されているかどうかがチェックされる。低画素モード
であれば読出しは加算読出しであるが、ステップS28
5でこれを各画素読出しへと変更する。なお、以前にス
テップS285を通過して既に各画素読出しに変更され
ている場合、結果的にステップS285では何も生じな
い。一方、ステップS284において低画素モードに設
定されていなかったときは高画素モードであるから、ス
テップS285はスキップする。そして、以上いずれの
場合においても、ステップS286に至ってズーム操作
が継続していればステップS283に戻る。
【0195】また、ステップS283において電子ズー
ム操作が所定値以上のテレ側領域に入っていない場合、
すなわち、テレ側への電子ズームが行なわれていないか
又はワイド側への電子ズームが行なわれた場合は、ステ
ップS286に進み、低画素モードに設定されているか
どうかがチェックされる。低画素モードであればステッ
プS287に進み、各画素読出しになっていた場合はこ
れを加算読出しへと戻す。低画素モードであるにもかか
わらず各画素読出しになっているのは以前にステップS
285を通過していたことによる。なお、なお、元々加
算読出しになっている場合は、結果的にステップS28
7では何も生じない。一方、ステップS286において
低画素モードに設定されていなかったときは高画素モー
ドであるから、ステップS287はスキップする。
【0196】以上いずれの場合においても、ステップS
288に至り、ここで電子ズーム操作が継続していれば
ステップS283に戻る。以下、電子ズーム操作が継続
している限りステップS283からステップS288が
繰り返される。そして、ステップS288で電子ズーム
操作が中止されれば、ステップS289に至り、低画素
モードと高画素モード間のモード切換え可能にした後、
ステップS290でフローを終了する。
【0197】図34では、所定値以上のテレ側への電子
ズームに伴い、加算読出しを各画素読出しに切換える形
で、電子ズームにおける画素数の切換えを二段回とした
が、各画素読出しと加算読出しの間が、三段階以上に区
分可能なときは、テレ側への電子ズームの度合いに従
い、加算読出しの加算度合いを順々に減じ、三段階以上
のステップで各画素読出しに至るようにしてもよい。こ
の場合の低画素モード設定時のフローは、図26の動画
録画動作における電子ズームのフローに順じたものとな
り、図26における間引き度合いの増加、減少を加算度
合いの増加、減少と読替えて理解すればよい。なお、加
算度合いを三段階以上のステップで変化させる場合にお
いても、高画素モード設定時は電子ズームにかかわらず
常に各画素読出しを行うものとし、画素数は変更しな
い。
【0198】なお、上記の静止画電子ズーム機能は、第
六の実施の形態におけるようなレンタル用デジタルカメ
ラに限らず、第一から第五の実施の形態の他、任意のデ
ジタルカメラにおいても必要に応じ実施可能である。図
35は、図33の第六の実施の形態におけるレンタルセ
ンター205による管理動作を示すフローチャートであ
る。レンタルセンター205におけるユーザの受付けに
より、ステップS301からフローがスタートし、ステ
ップS302でユーザとの間で貸出し契約が行なわれ
る。この貸し出し契約では、どの機能を使用するかの取
り決めと課金が決定される。この様子は、図31に順じ
て理解すればよいので詳細の説明は省略する。なお、第
六の実施の形態はレンタルであるので、単価は貸出し期
間に応じて決定される。ステップS302では、さら
に、使用する機能が機能サーバ101によるのか又はプ
ログラムサーバ206から機能プログラムのダウンロー
ドによるものなのかが記録される。
【0199】さらに、ステップS302では、レンタル
用デジタルカメラ203そのものを買取りとするかどう
かが取り決められる。つまり、ハード部分を買取りと
し、ソフト部分のみをレンタルとするか、又はハードと
ソフトの両者をレンタルとするかが取り決められる。当
然これによって課金は異なってくる。この発明によれ
ば、デジタルカメラのハードのコストは最低限に切り詰
められているので、買取りとする場合であってもその料
金は通常のデジタルカメラに比べて各段に低い。
【0200】一般にレンタルにおいて問題となるのは、
他人が使用したものをあとで使用する場合のハード部分
の外観汚れやハード機能の損傷である。これに対し、ハ
ード部分を買取りとすれば、ユーザはハード部分につい
ては新品を入手し、以後は自分専用の使用とすることが
できるので、上記のような問題はなくなる。
【0201】さらに、ハード部分を買取りとする場合に
おいて、最低限の機能のソフトを使用する権利も付加し
て買い取るかどうかを取り決める。この最低限機能ソフ
トの使用権を付加して買い取る場合は、最も廉価のデジ
タルカメラを購入したのと同義となる。しかし、この発
明によれば、使用の都度、より高機能のソフトをレンタ
ルすれば高価格のカメラをレンタルしたと同様の利用が
できるので極めて柔軟性がある。
【0202】一方、一切のソフト使用権を付加せずにハ
ードのみ買い取った場合は、レンタルによる使用期限を
過ぎると、デジタルカメラとしては全く機能しなくな
る。この場合は、次に使用する際に、改めてソフトのレ
ンタル契約を結ぶことになる。以上のような事項を取り
決めて貸出し契約が完了すると、ステップS303に進
み、レンタル用デジタルカメラ203をユーザに手渡す
とともに、それがハード買取り契約によるものかどうか
をチェックする。買取り契約でなければステップS30
4において、以後のハードの返却管理に予め必要な処理
を行う。ステップS303でハード買取り契約であれ
ば、ハードの返却管理は必要ないのでステップS304
はスキップする。以後、レンタル用デジタルカメラ20
3はユーザの手に渡り、使用状態となる。この使用状態
の間、レンタルセンター205とレンタル用デジタルカ
メラ203は無線による常時接続状態となる。
【0203】ステップS305では、使用される機能が
プログラムサーバ206からの機能プログラムのダウン
ロードによるものかどうかがチェックされる。ダウンロ
ードによるものでなければ機能サーバ101による機能
なので、ステップS306で契約条件内の機能かどうか
がチェックされる。契約条件内であれば、ステップS3
07でレンタルセンターからのサービスが実行され、レ
ンタル用デジタルカメラ203が機能する。一方、ステ
ップS306で契約条件内ではない機能が要求された場
合は、サービスは実行されず、その旨の通知をレンタル
用デジタルカメラに表示した後、ステップS308に進
む。
【0204】また、ステップS305で、機能がプログ
ラムサーバ206からダウンロードした機能プログラム
によるものであった場合は、ステップS306、307
はスキップされ、ステップS308に至る。ステップS
308ではレンタル期間が終了したかどうかがチェック
され、終了していない場合はステップS305にもど
る。以後、レンタル期間が終了するまでは、ステップS
305からステップS308が繰り返される。ステップ
S308でレンタル期間が終了すれば、ステップS30
9でレンタルによるサービスが停止され、ステップS3
10でフローを終了する。
【0205】ステップS309におけるサービスの停止
は、使用する機能が機能サーバ101からのサービスに
よるものであった場合は、機能サーバ101からの制御
信号の停止を意味する。一方、プログラムサーバ206
から機能プログラムのダウンロードによる機能の場合
は、ダウンロードした機能プログラムの機能停止を意味
する。レンタル用デジタルカメラにダウンロードされた
機能プログラムの機能を停止するためには、種々の方法
がある。その一つは、ダウンロードの際に動作期間に制
限をつけるソフトウエアを組込んでおくものである。他
の方法としては、レンタルセンター205からレンタル
用デジタルカメラ203に定期的に継続して信号を送信
し、この信号を受信しない限り機能プログラムが機能し
ないようにしておいて、レンタル期間終了後はこの信号
の送信を打切るものである。また、いずれの場合でも、
画像蓄積サーバ201による画像の受付けを停止すれ
ば、レンタルカメラ用デジタルカメラ203は実質的に
経済価値を失う。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における第一の実施の形態のブロック
図。
【図2】画像フォルダのデータ構造を示す表。
【図3】第一の実施の形態のデジタルカメラ一体型携帯
電話の外観図。
【図4】デジタルカメラ一体型携帯電話のメインフロー
チャート。
【図5】登録/初期化処理の詳細を示すフローチャー
ト。
【図6】撮影テストの詳細を示すフローチャート。
【図7】ユーザ登録処理の詳細を示すフローチャ―ト。
【図8】撮影モードが選択された場合における動作のフ
ローチャート。。
【図9】レリーズ割込みがかかった時の動作を示すフロ
ーチャート。
【図10】再生モードが選択された場合におけるフロー
チャート。
【図11】サムネイル指定割込みがかかった時の動作を
示すフローチャート。
【図12】デジタルカメラ一体型携帯電話が受信した時
のフローチャート。
【図13】サーバセンターとの接続断割込みがかかった
時のフローチャート。。
【図14】サーバセンターのメインフロー。
【図15】サーバセンター2に接続があったときのフロ
ーチャート。
【図16】この発明における第二の実施の形態のブロッ
ク図。
【図17】この発明における第三の実施の形態のブロッ
ク図。
【図18】画像フォルダのデータ構造の他の実施の形態
を示す表。
【図19】この発明における第四の実施の形態のブロッ
ク図。
【図20】第四の実施の形態の撮影モードにおける機能
制御を示すフローチャート。
【図21】第四の実施の形態における撮影処理の詳細を
示すフローチャート。
【図22】第四の実施の形態においてAF/AE割込み
がかかった時のサーバセンターのフローチャート。
【図23】第四の実施の形態におけるサーバ制御の詳細
を示すデジタルカメラのフローチャート。
【図24】第四の実施の形態において付加機能割込みが
かかった時のサーバセンターのフローチャート。
【図25】第五の実施の形態のブロック図。
【図26】第五の実施の形態における動画静止画兼用デ
ジタルカメラの録画時の動作を示すフローチャート。
【図27】第五の実施の形態における動画サーバの録画
動作を示すフローチャート。
【図28】第五の実施の形態における再生動作を示すフ
ローチャート。
【図29】動画関連データの送信タイミングに関する種
々の実施の形態を示すタイミングチャート。
【図30】第四または第五の実施の形態に適用可能なサ
ーバセンターの動作を示すフローチャート。
【図31】ユーザサーバにおける契約データベースを示
す表。
【図32】契約に基いたユーザサーバによるサービス実
施実績のデータベースを示す表。
【図33】この発明の第六の実施の形態のブロック図
【図34】デジタルカメラにおける静止画電子ズーム機
能のフローチャート。
【図35】レンタルセンターによる管理動作を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ一体型携帯電話 2 サーバセンター 5 LCD表示部 6 操作部 7 デジタルカメラ一体型携帯電話の通信部 8 送受話部 9 記憶部 11 撮像部 12 Rawデータ一時記憶部 13 サーバセンターの通信部 15 画像処理サーバ 16 ユーザサーバ 17 画像変換サーバ 18 画像記憶サーバ 22 第一ヒンジ部 28 第二ヒンジ部 29 ロックボタン 30 レンズ 31 ストロボ 41 銀塩フィルムカメラ 42 デジタルカメラバック 60 携帯電話 61 デジタルカメラバック 62 デジタルカメラバックの近距離通信部 63 携帯電話の近距離通信部 65 携帯電話機能部 71 デジタルカメラ 72 サーバセンター 75 画像サーバ 76 フォーカスアクチュエータ 77 絞り 78 AF/AEサーバ 79 フラッシュ 80 付加機能サーバ 101 動画静止画兼用デジタルカメラ 102 サーバセンター 104 動画サーバ 106 音声部 107 撮像部 201 画像蓄積サーバ 202 プリンタ 203 レンタル用デジタルカメラ 205 レンタルセンター 206 プログラムサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/14 H04N 7/173 640Z 7/173 630 H04Q 9/00 301E 640 311P H04Q 9/00 301 321A 311 331B 321 341B 331 9/02 B 341 H04N 101:00 9/02 5/91 J // H04N 101:00 H L (72)発明者 大村 晃 東京都品川区二葉1丁目3番25号 株式会 社ニコン技術工房内 Fターム(参考) 5C022 AA12 AA13 AB15 AB65 AB66 AC03 AC42 AC52 AC54 AC69 AC72 5C052 FA02 FA04 FA07 FA08 FB01 FB05 FC06 FD07 FE01 5C053 FA08 FA14 FA23 FA27 GA11 GB06 GB11 GB21 HA22 JA03 JA21 KA04 KA24 KA25 LA01 LA03 LA06 LA11 LA14 5C064 AA01 AA04 AB03 AB04 AC04 AC06 AC07 AC13 AC18 AD01 AD08 AD14 AD16 BA04 BA07 BB01 BB03 BB05 BB07 BC01 BC07 BC18 BC20 BC25 BD02 BD08 BD16 5K048 AA05 BA10 CA02 DA01 DB01 DC01 EB02 FC01 HA01 HA02

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハードウエアを持つデジタルカメラと、前
    記デジタルカメラのハードウエアが機能するために必要
    なソフトウエアおよびこのソフトウエアの使用を前記デ
    ジタルカメラにレンタルする際の管理手段を持つ管理装
    置とを有するレンタルデジタルカメラシステム。
  2. 【請求項2】前記デジタルカメラは無線による第一通信
    部を有するとともに前記管理手段は前記第一通信部に前
    記デジタルカメラを機能させる制御信号を送信する第二
    通信部を有することを特徴とする請求項1記載のレンタ
    ルデジタルカメラシステム。
  3. 【請求項3】前記管理手段は、レンタルの終了により前
    記制御信号の送信を停止することを特徴とする請求項2
    記載のレンタルデジタルカメラシステム。
  4. 【請求項4】前記管理手段は、レンタルの条件に従って
    前記制御信号の送信を行うことを特徴とする請求項2記
    載のレンタルデジタルカメラシステム。
  5. 【請求項5】前記管理手段は、前記ソフトウエアを前記
    デジタルカメラに期限付で提供することを特徴とする請
    求項1記載のレンタルデジタルカメラシステム。
  6. 【請求項6】前記管理手段は前記期限後、前記ソフトウ
    エアが前記デジタルカメラにおいて機能しなくなるよう
    にすることを特徴とする請求項5記載のレンタルデジタ
    ルカメラシステム。
  7. 【請求項7】前記管理手段は前記デジタルカメラについ
    ての所有権を移転するとともに、前記ソフトウエアをレ
    ンタルすることを特徴とする請求項1記載のレンタルデ
    ジタルカメラシステム。
  8. 【請求項8】前記管理手段は前記デジタルカメラについ
    ての所有権および一部ソフトウエアの使用権を移転する
    とともに、他のソフトウエアをレンタルすることを特徴
    とする請求項1記載のレンタルデジタルカメラシステ
    ム。
  9. 【請求項9】前記管理手段は前記デジタルカメラを前記
    ソフトウエアとともにレンタルすることを特徴とする請
    求項1記載のレンタルデジタルカメラシステム。
  10. 【請求項10】デジタルカメラのハードウエアが機能す
    るために必要なソフトウエアおよびこのソフトウエアの
    使用をデジタルカメラにレンタルする際の管理手段を持
    つレンタルデジタルカメラシステムの管理装置。
  11. 【請求項11】デジタルカメラを機能させる制御信号を
    送信する通信部を有することを特徴とする請求項10記
    載の管理装置。
  12. 【請求項12】前記管理手段は、レンタルの終了により
    前記制御信号の送信を停止することを特徴とする請求項
    11記載の管理装置。
  13. 【請求項13】前記管理手段は、レンタルの条件に従っ
    て前記制御信号の送信を行うことを特徴とする請求項1
    1記載の管理装置。
  14. 【請求項14】前記管理手段は、前記ソフトウエアをデ
    ジタルカメラに期限付で提供することを特徴とする請求
    項10記載の管理装置。
  15. 【請求項15】前記管理手段は、前記期限後、前記ソフ
    トウエアがデジタルカメラにおいて機能しなくなるよう
    にすることを特徴とする請求項14記載の管理装置。
  16. 【請求項16】譲渡可能なデジタルカメラを有するとと
    もに、前記ソフトウエアは前記デジタルカメラに対して
    レンタルされるものであることを特徴とする請求項10
    記載の管理装置。
  17. 【請求項17】前記デジタルカメラは一部ソフトウエア
    とともに譲渡可能であることを特徴とする請求項10記
    載の管理装置。
  18. 【請求項18】デジタルカメラを有し、前記管理手段は
    前記デジタルカメラとともに前記ソフトウエアのレンタ
    ルを管理することを特徴とする請求項10記載の管理装
    置。
  19. 【請求項19】ハードウエアと、レンタルによって前記
    ハードウエアが機能するためのソフトウエアの提供を受
    ける通信部とを有することを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  20. 【請求項20】ハードウエアと、前記ハードウエアを機
    能させるためにレンタルによって期限付で提供を受けた
    ソフトウエアを保持するソフトウエア保持手段とを有す
    ることを特徴とするデジタルカメラ。
  21. 【請求項21】譲渡によって提供されることを特徴とす
    る請求項19または20に記載のデジタルカメラ。
  22. 【請求項22】前記ハードウエアが機能するための一部
    ソフトウエアとともに譲渡によって提供されることを特
    徴とする請求項19または20に記載のデジタルカメ
    ラ。
  23. 【請求項23】レンタルによって提供されることを特徴
    とする請求項19または20に記載のデジタルカメラ。
  24. 【請求項24】撮像部と、低画素記録モードおよび高画
    素記録モードのいずれかを指示する指示部と、前記指示
    部が低画素記録モードを指示するときは前記撮像部の画
    素数が少なくなる読出しを行うとともに前記指示部が静
    止画撮影を指示したときは前記撮像部の画素数を最大限
    活用した読出しを行う読出し制御手段と、前記撮像部か
    ら読み出されたデジタル画像信号を前記低画素記録モー
    ドおよび高画素記録モードのいずれかにて記憶する記憶
    手段と、電子ズーム指示部と、前記電子ズーム指示部の
    テレ側への指示に応じて低画素記録モードの際の前記撮
    像部からの読出しをより画素数がより多くなる読出しに
    変更する変更手段とを有することを特徴とする請求項1
    9または20に記載のデジタルカメラ。
  25. 【請求項25】撮像部と、低画素記録モードおよび高画
    素記録モードのいずれかを指示する指示部と、前記指示
    部が低画素記録モードを指示するときは前記撮像部の画
    素数が少なくなる読出しを行うとともに前記指示部が静
    止画撮影を指示したときは前記撮像部の画素数を最大限
    活用した読出しを行う読出し制御手段と、前記撮像部か
    ら読み出されたデジタル画像信号を前記低画素記録モー
    ドおよび高画素記録モードのいずれかにて記憶する記憶
    手段と、電子ズーム指示部と、前記電子ズーム指示部の
    テレ側への指示に応じて低画素記録モードの際の前記撮
    像部からの読出しをより画素数がより多くなる読出しに
    変更する変更手段とを有することを特徴とするデジタル
    カメラ。
  26. 【請求項26】前記低画素記録モードは前記撮像部から
    加算読出しをおこなうことにより読出し画素数が少なく
    なることを特徴とする請求項25記載のデジタルカメ
    ラ。
  27. 【請求項27】前記変更手段は、前記電子ズーム指示部
    のテレ側への指示に応じて前記加算読出しの加算度合い
    を小さくすることによって低画素記録モードの際の前記
    撮像部からの読出し画素数を多くすることを特徴とする
    請求項26記載のデジタルカメラ
  28. 【請求項28】前記変更手段は、前記電子ズーム指示部
    のテレ側への指示に応じて前記加算読出しを行わないこ
    とによって低画素記録モードの際の前記撮像部からの読
    出し画素数を多くすることを特徴とする請求項26記載
    のデジタルカメラ
JP2001309117A 2001-09-20 2001-10-04 レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ Pending JP2003116040A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309117A JP2003116040A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ
PCT/JP2002/009688 WO2003028366A1 (fr) 2001-09-20 2002-09-20 Camera numerique, systeme de camera numerique, appareil de controle, appareil de stockage d'images, appareil de collecte d'informations, appareil de fourniture de services, appareil de gestion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309117A JP2003116040A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003116040A true JP2003116040A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19128316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001309117A Pending JP2003116040A (ja) 2001-09-20 2001-10-04 レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003116040A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007219882A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Makoto Goto ファイル格納装置
JP2008022386A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、及びそのズーム制御方法
US7720506B1 (en) 2006-07-28 2010-05-18 Rockwell Collins, Inc. System and method of providing antenna specific front ends for aviation software defined radios
US7831255B1 (en) 2006-07-31 2010-11-09 Rockwell Collins, Inc. System and method of providing automated availability and integrity verification for aviation software defined radios
US7885409B2 (en) 2002-08-28 2011-02-08 Rockwell Collins, Inc. Software radio system and method
JP2011061862A (ja) * 2004-12-10 2011-03-24 Ambarella Inc ディジタルビデオカメラ用高解像度ズーム法
KR101168365B1 (ko) 2004-10-29 2012-07-24 소니 주식회사 촬상 방법 및 촬상 장치
KR101184025B1 (ko) * 2010-06-01 2012-09-18 주식회사 리버트론 전기자동차의 2차 전지 팩 관리 시스템 및 그 관리방법

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7885409B2 (en) 2002-08-28 2011-02-08 Rockwell Collins, Inc. Software radio system and method
KR101168365B1 (ko) 2004-10-29 2012-07-24 소니 주식회사 촬상 방법 및 촬상 장치
KR101206043B1 (ko) 2004-10-29 2012-11-29 소니 주식회사 촬상 방법 및 촬상 장치
JP2011061862A (ja) * 2004-12-10 2011-03-24 Ambarella Inc ディジタルビデオカメラ用高解像度ズーム法
JP2007219882A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Makoto Goto ファイル格納装置
US9262426B2 (en) 2006-02-17 2016-02-16 Makoto Goto File storage apparatus
JP2008022386A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、及びそのズーム制御方法
US7720506B1 (en) 2006-07-28 2010-05-18 Rockwell Collins, Inc. System and method of providing antenna specific front ends for aviation software defined radios
US7831255B1 (en) 2006-07-31 2010-11-09 Rockwell Collins, Inc. System and method of providing automated availability and integrity verification for aviation software defined radios
KR101184025B1 (ko) * 2010-06-01 2012-09-18 주식회사 리버트론 전기자동차의 2차 전지 팩 관리 시스템 및 그 관리방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8159560B2 (en) Image sensing apparatus having a delete function of image data and control method thereof
RU2451420C1 (ru) Устройство приема данных, устройство передачи данных, способ для управления ими и программа
JP2009200621A (ja) 画像送受信機能付き撮像装置
JP2003116040A (ja) レンタルデジタルカメラシステム、管理装置、およびデジタルカメラ
JP2003087618A (ja) デジタルカメラシステム、画像蓄積装置、およびデジタルカメラ
JP5213602B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、プログラム
JP4574077B2 (ja) 通信システム、無線通信装置、及び撮像装置
JP2001111884A (ja) 無線通信手段を備えた電子カメラ
JP4499275B2 (ja) 電子カメラシステムおよび電子カメラ
JP3843795B2 (ja) デジタルカメラに対するサービス提供装置
JP2003110903A (ja) 動画静止画兼用デジタルカメラシステム、画像蓄積装置、およびデジタルカメラ
JP4883803B2 (ja) 通信装置、その制御方法及びプログラム
JP2003101849A (ja) デジタルカメラシステム、制御装置、およびデジタルカメラ
JP2003309796A (ja) デジタルカメラおよびデジタル画像再生装置
JP2008187499A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム
JP2003259281A (ja) デジタルカメラおよびデジタル画像ファイル作成装置
JP2003116034A (ja) デジタルカメラに対する情報収集装置およびデジタルカメラ
JP5535183B2 (ja) 通信装置、その制御方法及びプログラム
JP2002185938A (ja) 電子カメラシステム、電子カメラ、サーバコンピュータおよび携帯情報端末
JP2004334582A (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2004096623A (ja) 撮像装置を制御可能な情報処理装置の制御方法
JP2003099547A (ja) プログラム提供装置
JP2007300163A (ja) 撮像装置及び画像管理システム
JP2003189223A (ja) デジタルカメラシステム、画像蓄積装置、デジタルカメラおよびデジタルカメラバック
JP2003274349A (ja) デジタルカメラおよび画像再生装置