JP3843795B2 - デジタルカメラに対するサービス提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が関連する技術分野】
この発明は、デジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラの普及は目覚しく、次々と新製品が投入される結果、旧製品が短期間の内に陳腐化する。従って、旧製品に満足できないユーザは、性能の向上した新製品に買い換えることを余儀なくされている。また、次機種への期待から現行機種の購入を控えるなど、ユーザによる購入決定のポイントも複雑化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、上記に鑑み、ユーザが落ち着いて選択できるとともに、一度購入したら長期間安心して使用できるデジタルカメラを提供することにある。
【0004】
【発明を解決する手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、複数のデジタルカメラに提供可能な複数のサービスを記録するサービス情報記録手段と、どのデジタルカメラがどのサービスの提供を希望しているかの情報を記録する個別情報記録手段を有するデジタルカメラに対するサービス提供装置を提供し、記録手段に基いて各デジタルカメラに希望するサービスを提供することを特徴とする。
【0005】
上記サービスの具体例の一つは、デジタルカメラに対する制御機能であり、具体的には、デジタルカメラからの情報の提供を受け、この情報に基いてデジタルカメラに制御情報を提供する機能である。制御機能の他の例は、デジタルカメラに提供する機能プログラムである。
【0006】
上記サービスの他の具体例は、デジタルカメラから送信されるデジタル画像の保管である。さらに、保管にあたり、デジタルカメラから送信されるデジタル画像の補間、画像処理、間引き、圧縮などのサービスを行うことも可能である。
以上のようにして、デジタルカメラに必要な機能などをデジタルカメラ本体に備えるのではなく、サービス提供装置側に設け、希望するサービスだけを提供するようにする。すなわち、デジタルカメラをハードウエアであるデジタルカメラ本体とソフトウエアとしてサービス提供装置から提供されるサービスとに分離する。これによって、下記のような種々の利点が生まれる。
【0007】
まず、ユーザはデジタルカメラとしての最低限のハードウエアだけを購入すればよく、ソフトウエアに対しては必要に応じコストを負担すればよいので、過剰スペックの商品を購入する恐れがない。なお、このような商品の実現のためには、ハードウエアが長期間の使用に耐えるべく成熟している必要があるが、デジタルカメラの画像数の増加は終息に向かっており、また、カメラとしての制御機構もカメラ発展の歴史の中で信頼すべきレベルに達している。
【0008】
さらに、ユーザはソフトウエアによって達成される機能とは独立してカメラを購入するので、「モノ」としての愛蔵を目的とするユーザに対しては高級で堅牢な構造と外装のカメラを商品として提供し、機能だけを追求するユーザに対しては、思いきってコストを押さえた商品を提供することができる。また、ユーザの地域、国に合った商品を「モノ」として提供できる。このようにして、カメラの外観デザインと機能が分離されるので、商品企画や生産、流通、在庫管理の自由度も増加する。一方、機能の面についても、新機能が開発された際、これを「モノ」としてのカメラに実装される回路に作り込む必要はなく、サービス提供装置側の大型コンピュータの機能として完成すれば商品として成立する。
【0009】
また、機能に関する「新製品」は、サービス提供装置側のソフトウエアの改良として提供されるので、ユーザはカメラについての買い換えをすることなく、新しいソフトウエアを利用する旨の契約をするだけで、「新製品」を入手できる。同様に、機能のグレードアップに付いても、カメラの買い換えでなく、より高度なソフトウエアを利用する旨の契約によって実現可能である。
【0010】
さらに、万一、新機能についてソフトウエアのバグなどの問題点があったとしても、「モノ」としての商品を回収して修理する必要はなく、サービス提供装置側のソフトウエアを改善するだけでよい。
この発明の他の特徴によれば、複数のサービスがそれぞれどのカメラに対応しているかの情報に関する対応情報記録手段がサービス提供装置に設けられる。これは、新規に提供されるサービスによっては、過去に発売されたデジタルカメラに対応していない場合があるからである。そして、対応情報記録手段に基き、個々のデジタルカメラに対応可能なサービスが通知される。また、対応情報記録手段に基き、対応可能なサービスの範囲内で個々のデジタルカメラが提供を希望するサービスが記録される。さらに、対応情報記録手段に変更があった時は、新たに対応可能となったデジタルカメラと以前から対応可能であったデジタルカメラとが識別可能に記録される。
【0011】
この発明のさらに他の特徴によれば、新規に可能となったサービスを既存サービスと識別可能に記録し、ユーザの利用を促す。この新規サービスとしての扱いは所定の期日で終了し、既存サービスに変更される。
この発明の他の特徴によれば、個々のサービスの料金などのサービス利用条件に関する情報が記録され、ユーザの検討に供される。また、個々のデジタルカメラについてどのサービスを利用するかの記録の変更は随時可能であり、ユーザは任意にデジタルカメラをグレードアップし、また不要なサービスを削除できる。
【0012】
この発明におけるサービス提供装置からデジタルカメラへのサービスの提供は無線通信によって行なわれるのが望ましいが、サービスの種類によっては、これに限られるものではない。
この発明の詳細な特徴は、以下に図面とともに説明する発明の実施の形態からさらに明らかとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第一の実施の形態におけるデジタルカメラシステムのブロック図であり、デジタルカメラはデジタルカメラ一体型携帯電話1として構成され、携帯電話に一体的に組込まれている。また、デジタルカメラの機能の重要部は画像蓄積装置としての機能を持つサーバセンター2に設けられており、公衆通信回線を利用したインターネットなどを経由する無線通信3によってデジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2が協働することによって、デジタルカメラとしての機能が果たされる。無線通信3の具体例としては、携帯電話回線からプロバイダーに接続し、インターネット経由でサーバセンター2に接続する方法、近距離無線通信によってプロバイダーのLANに接続し、以降インターネット経由でサーバセンター2に接続する方法、サーバセンターの専用回線に無線通信で接続する方法などが考えられる。
【0014】
デジタルカメラ一体型携帯電話1は、制御/処理部4によって制御されており、通常の通話の際には、LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で電話モードを選択し、操作部6に設けられているテンキーにより通話相手にダイヤルする。ダイヤル先を確認したあと操作部6で送信操作をすると、通信部7から発呼信号が発信され、電話が繋がれば、送受話部8で通話を行う。なお、相手の電話番号が記憶部9の電話帳に記憶されている場合は、LCD表示部5を見ながら操作部6でメニュー選択するだけで発呼が可能となる。なお、バッファ5aは制御/処理部4から送られてくる表示データを保持するものであり、制御/処理部4によってバッファ5aの表示データが書換えられない限り、LCD表示部5には同じ表示が継続される。
【0015】
一方、デジタルカメラとして使用する場合は、LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で撮影モードまたは再生モードを選択する。このとき、予め契約しているサーバセンター2への発呼および接続が自動的に行われ、以降デジタルカメラとして使用している間、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2とは常時接続状態となる。
【0016】
撮影モードが選択された場合、300万画像程度の画像センサを有する撮像部11によってレンズ(不図示)からの光学像が繰り返し電子画像信号に変換される。シャッタレリースが行われるまでは、制御/処理部4からの制御により撮像部11からは間引き読出しが行われ、これがA/D変換部10によって間引き画像データにデジタル変換されて制御/処理部4に送られる。制御/処理部4は、間引き画像データを表示画像データに変換してバッファ5aに送る。撮像部11は繰り返し撮像を行っているので間引き画像データも繰り返し制御/処理部4に送られ、バッファ5aは新しい表示画像データによって次々に書換えられる。これによって、撮像部11によって繰り返し撮像される画像はLCD表示部5によって、動画としてモニタされ、LCD表示部5はデジタルカメラとして使用する際のファインダとして機能する。
【0017】
操作部6において、シャッタレリーズボタンとして割り当てられているキーを押すと、制御/処理部4からの制御により撮像部11からの読出しが全画素読出しとなり、これがA/D変換部10によってデジタル変換される。この状態のデジタルデータは、撮像部11の画像センサから出力された生のデータであるのでRawデータと呼ぶ。A/D変換部10からのRawデータは、補間やホワイトバランス調整などの処理を施されることなく、そのままRawデータ一時記憶部12に送られ、一時記憶される。Rawデータ一時記憶部12は不揮発性のメモリであり、デジタルカメラ一体型携帯電話1の電源が切られても、記憶を保持する。Rawデータの記憶が完了すると、撮像部11の読出しは間引き読出しに戻り、LCD表示部5による動画モニタが再開される。
【0018】
なお、Rawデータ一時記憶部12は、10画像分の容量を持っており、シャッタレリーズボタンの操作に応じて最大10画像までの保存が可能である。しかしながら、デジタルカメラ一体型携帯電話1はサーバセンター2と常時接続状態にあるので、シャッタレリーズボタンの操作によってRawデータ一時記憶部12に保存されたRawデータは、補間、ホワイトバランス調整などの処理処理や圧縮処理などを施されることなしに直ちに制御/処理部4から通信部7を介してサーバセンター2の通信部13に送信される。送信速度が20Mbps程度であったとすると、300万画素のRawデータの送信は数秒以内で完了する。送信が完了し、その確認がされると送信済みのRawデータはRawデータ一時記憶部12から消去されかまたは上書き可とされる。従って、常時接続が保たれている限り、通常は複数のRawデータが未送信のままRawデータ一時記憶部に同時に保存される状態は稀である。
【0019】
Rawデータ一時記憶部における10画像分の容量は、連写が行われたとき、または、サーバセンターとの常時接続に障害が生じたときのためのものである。例えば、一つの画像の送信が完了しないうちに次の画像が撮像されるような連写の場合、複数のRawデータがRawデータ一時記憶部12に同時に保存される状態が生じるが、RawデータがRawデータ一時記憶部12に保存されていて常時接続が保たれている限り、Rawデータの送信は次々と行われるので、連写中にシャッタレリーズがしばらく途絶えると、Rawデータ一時記憶部12に保存されていているRawデータの送信がその間も進行し、Rawデータ一時記憶部12の空き容量が増えて行く。また、常時接続に障害がある場合は、常時接続が可能になり次第、Rawデータの送信が自動的に開始する。いずれの場合でも、Rawデータ一時記憶部12に保存されていているすべてのRawデータの送信完了が確認され、Rawデータ一時記憶部12の新規保存用容量が空になるまで自動送信が継続する。
【0020】
サーバセンター2に送信されたRawデータは、通信部13から情報振分けサーバ14を介し画像処理サーバ15に送られる。なお、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2との接続の際、デジタルカメラ一体型携帯電話が誰の所有のどんな機種なのかの情報がサーバセンターに送られ、接続記録がユーザサーバ16に記録される。画像処理サーバ15は、ユーザサーバ16の記録に基いて、撮像部11における画像センサのカラーフィルタ配列などの情報を得、送られてきたRawデータに対し、撮像部11の画像センサに適した補間処理をおこなって
を作成する。画像処理サーバは、さらにホワイトバランス調整、輪郭強調処理など、必要な画像処理を行い、その結果の画像データは情報振分けサーバ14を介して画像変換サーバ17に送られる。
【0021】
画像変換サーバ17は、送られた画像データに対して記録フォーマット変換処理や圧縮処理を行い、圧縮画像データを作成する。一方、画像変換サーバ17は、画像処理サーバからの画像データに対し間引き処理を行い、再生要求の際などにデジタルカメラ一体型携帯電話1に送るためのモバイル通信用データ、および所定の規格に基くサムネイルのデータを作成する。なお、上記モバイル通信用データはインターネットにおける画像通信の規格に従って圧縮処理をおこなったものとしてもよい。以上のデータは、一つの画像に関するものとして一つの画像フォルダに納められ、画像記録サーバ18に送られる。図2はこのような画像フォルダ内部のデータ構造を示す表である。なお、Rawデータについては、Rawデータを保存する旨の格別の指示がデジタルカメラ一体型携帯電話1からない限り、圧縮画像データが作成された時点で画像変換サーバ17によって消去され、画像記録サーバに送られることはない。従ってこの場合、図2のRawデータの欄はデータ量が空である。
【0022】
図2における各データには、各データが別々に処理されても同一画像に対するものであることがわかるようファイルネームが付与される。なお、図2における各データはこのような構造をもつ一つのファイルにまとめてもよい。
サーバセンター2における各サーバの処理については、デジタルカメラ一体型携帯電話1から予め指定することができる。上記のRawデータ保存の必要性の有無についての指示もその一例であり、LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で設定すると、通信部7および通信部13を介して指定内容がサーバセンターに伝えられる。デジタルカメラ一体型携帯電話1からは、他に、圧縮率、画像サイズ、カラーバランス、輪郭強調の度合いなどが指定でき、これらもLCD表示部5のメニューを見ながら操作部6で設定し、サーバセンター2に伝達する。サーバセンター2における各サーバはこれらの指定に基いて画像の処理、変換、記憶を行う。
【0023】
なお、上記のデジタルカメラからの指定に代えて、サーバセンター2側の画像処理サーバ15および画像変換サーバ17で種々の圧縮率、画像サイズ、カラーバランス、輪郭強調の度合いなどの画像データを作成して画像記憶サーバ18に記憶しておき、デジタルカメラ一体型携帯電話1などからの指定に適するものを適宜出力するようにすることも可能である。この場合、図2における圧縮データやモバイル通信データは複数種用意されることになる。
【0024】
以上のような構成において、シャッタレリーズボタンとして割り当てられているキーが押されて撮像部11からの読出しが全画素読出しとなったとき、A/D変換部10からは制御/処理部4にもRawデータが出力される。制御/処理部4はこれを間引いてサンプリングし、モバイル通信用データを作成するとともに、さらに間引くことによってサムネイルを作成する。作成されるモバイル通信用データおよびサムネイルはサーバセンター2で作成される図2における規格と共通のものである。また、これらのモバイル通信用データ、およびサムネイルには、サーバセンター2に送信される同一画像に対するRawデータと関連付けたファイルネームが付される。還元すれば、デジタルカメラ一体型携帯電話1内部で作成されるモバイル通信用データ、およびサムネイルに対しては、送信されたRawデータに基いてサーバセンター2で作成されるモバイル通信用データ、およびサムネイルに対するものと同一のファイルネームが付される。
【0025】
制御/処理部4で作成されたモバイル通信用データおよびサムネイルは、記憶部9に記憶される。記憶部9は不揮発性であるので、デジタルカメラ一体型携帯電話1の電源スイッチが切られても消えることはない。このようにして、シャッタレリーズがおこなわれたときには、同一画像に対するRawデータがRawデータ一時記憶部12に記憶されるとともに、モバイル通信用データおよびサムネイルが記憶部9に記憶される。つまり、図2における圧縮データ以外の画像データがデジタルカメラ一体型携帯電話内で作成され、保持される。これら記憶部9によって保持されるモバイル通信用データおよびサムネイルは、デジタルカメラ一体型携帯電話1での再生を目的とするもので、サーバセンター2との接続が不能なときに対応するとともに、サーバセンター2との間の無用の接続を避けることを目的とする。
【0026】
次に、デジタルカメラ一体型携帯電話1による画像の再生について説明する。操作部6で再生モードが選択され、サムネイル要求の必要あるときはサーバセンター2への接続が行われる。サムネイルの要求がサーバセンター2に伝えられると、最も新しい所定数の画像または、同じ日に撮影した全画像に対応するサムネイルが画像記憶サーバ18から情報振分けサーバ14を介して通信部13から通信部7に送られる。これらのサムネイルは制御/処理部4の制御で所定数だけバッファ5aに送られ、LCD表示部5に表示される。送られてきたサムネイルの数がLCD表示部5で一度に表示できる所定数より多い場合は、操作部6によりスクロールすることができる。
【0027】
なお、以上において、記憶部9にサムネイルが記憶されているときには、サーバセンター2へのサムネイル要求に先だって記憶部9のサムネイルが優先的にLCD表示部5に表示され、それ以外のサムネイルの要求があったときだけ、上記のように、サーバセンター2に接続を行い、サムネイルを要求する。
【0028】
LCD表示部5に表示されたサムネイルの一つを操作部6により選択したとき、これに対応するモバイル通信用データがデジタルカメラ一体型携帯電話1にない場合は、サーバセンター2への接続が行われ、選択されたサムネイルに対応するモバイル通信用データの要求が行われる。これに応じ、画像記憶サーバ18における対応する画像のモバイル通信用データが情報振分けサーバ14を介して通信部13から通信部7に送られる。このモバイル通信用データは制御/処理部4の制御でバッファ5aに送られ、LCD表示部5に表示される。なお、モバイル通信用データが圧縮データであった場合は、制御/処理部4におけるインターネット画像用の伸張機能を活用して画像データが伸張されたうえで、バッファ5aに送られる。以下同様にして、サムネイルを一つ選択するたびに対応するモバイル通信用データがサーバセンター2から送られ、LCD表示部5で表示される。
【0029】
以上においても、指定されたサムネイルに対応するモバイル通信用データが記憶部9に記憶されているときには、サーバセンター2にモバイル通信用データを要求するかわりに記憶部9のモバイル通信用データをLCD表示部5に表示し、指定されたサムネイルに対応するモバイル通信用データがないときに、上記のように、サーバセンター2にモバイル通信用データを要求する。
【0030】
サーバセンター2から送られたモバイル通信用データは、通常、制御/処理部で保持されるだけであり、デジタルカメラとしての使用を終了してサーバセンター2との常時接続が断たれたとき、またはデジタルカメラ一体型携帯電話1の電源スイッチが切られたとき、デジタルカメラ一体型携帯電話1から失われる。しかしながら、必要に応じ即座にサーバセンター2からの供給で再度再生することができる。
【0031】
なお、一度受信したモバイル通信用データを、記憶部9に記憶しておくよう設定することも可能である。このように設定した場合は、仮に再生モードの際にサーバセンターと通信不能な状態であっても受信したモバイル通信用データに限り、デジタルカメラ一体型携帯電話1で再生できる。さらに、無用なサーバセンター2への接続を防止できる。
【0032】
サムネイルについては、一度デジタルカメラ一体型携帯電話1に送られた場合、記憶部9に記憶される。従って、送られてきたサムネイルの中から画像の選択を行う限り、サーバセンター2にサムネイルの送付を要求する必要はない。なお、記憶部9に記憶されるサムネイルの数が所定数を超えたときは、格別の指定がない限り、最も古いサムネイルから消去されてサーバセンターから新たに供給されたサムネイルに置きかえられる。
【0033】
以上のようにして、デジタルカメラ一体型携帯電話1は、画像処理、画像変換および画像記憶の機能をサーバセンター2に任せ、高画質画像データの取得に関しては身軽な構成となるとともに、LCD表示部5での表示に関しては、通常のデジタルカメラと同様の使用が可能となる。
【0034】
サーバセンター2に保持されるサムネイル、およびモバイル通信用データの再生は、撮影を行ったデジタルカメラ一体型携帯電話1だけでなく、閲覧資格のある他のデジタルカメラ一体型携帯電話または閲覧資格のある任意のモバイル機器からサーバセンター2にアクセスして再生可能である。
【0035】
デジタルカメラ一体型携帯電話1や他のモバイル機器からの閲覧だけが目的のときは、上記のようにしてサムネイルまたはモバイル通信用データのみがサーバセンター2から供給される。一方、デジタルカメラ一体型携帯電話1、または画像取得資格のある他のデジタルカメラ一体型携帯電話やモバイル機器からプリントの注文があったときには、サーバセンター18から圧縮データを供給してサーバセンター内に備えられたプリンタで出力するか、または通信部13を介して遠隔地のプリントサービス機関に圧縮データを送る。この際、デジタルカメラ一体型携帯電話1やモバイル機器からプリントサイズの指定を行うことができる。この場合、Rawデータが画像記憶サーバに保存されている画像ファイルであれば、画像記憶サーバ18の圧縮データを出力するのに換えて次のような処理を行うこともできる。すなわち、画像変換サーバ17によって、指定のプリントサイズにより適したプリント用データを画像記憶サーバ18のRawデータに基いて新たに作成し、これを圧縮して出力する。
【0036】
また、画像閲覧/取得資格のあるパソコンからの閲覧またはダウンロードの要求があった時にも圧縮データを提供する。なお、Rawデータが保存されているファイルの場合は要求があればRawデータを供給することも可能である。
デジタルカメラ一体型携帯電話1において、サムネイルが表示されているとき、操作部6から特定のサムネイルを指定して、データの削除操作をすると、していされた画像のサムネイルおよびモバイル通信データが記憶部9から削除される。あわせて、上記操作部6によるデータの削除操作の情報がサーバセンター2にも送られ、画像記憶サーバ18内の対応する画像のファイル全体、つまり、圧縮データ、モバイル通信用データ、サムネイル、およびRawデータがある場合はRawデータのすべてを削除する。
【0037】
図3は、以上のようなシステムにおけるデジタルカメラ一体型携帯電話1の外観図であり、図1に対応する部分には同一番号を付す。デジタルカメラ一体型携帯電話1は操作部6を有する第一ボディ20とLCD表示部5を有する第二ボディ21からなり、第二ボディ21は第一ヒンジ部22のところで前面側に折畳み可能である。操作部6は、メニュー操作部23、テンキー24、送信操作部25などからなる。一方送受話部8を構成するマイク26は第一ボディ20に、スピーカー27は第二ボディにそれぞれも配置される。第一ボディ20と第二ボディ21が第一ヒンジ部22で折畳まれた際には、図3に図示されている各操作部やLCD表示部5などはすべて内側に保護される。
【0038】
第二ボディ21はさらに第二ヒンジ部28が設けられており、ロックボタン29を押すことによって第二ヒンジ部28から上の部分を背面側に折ることができるようになっている。これによって、第一ボディ20と第二ボディ21は背中合わせに折畳むことができ、その状態でロックボタン29のロックが自動的にかかる。
【0039】
撮像部11の画像センサに像を結ぶレンズ30は第一ボディ20に設けられている。従って、図3のようにレンズ30がLCD表示部5と同じ方向を向いている場合は、LCD表示部5を確認しながら自分を撮像することができる。また、このような状態のときは、デジタルカメラ一体型携帯電話1をテレビ電話として使用することも可能である。すなわち、メニュ―操作部23によりテレビ電話モードを選択したときは、撮像部11から間引き読出しされ、A/D変換部10によってデジタル変換されて制御/処理部4に送られる動画間引き画像データが制御/処理部4によって動画圧縮されながら通信部7を介して通話相手に送られる。一方通信部7を介して受信された通話相手からの動画情報は制御/処理部4によって動画伸張処理されながらバッファ5aに送られてLCD表示部5で表示される。
【0040】
一方、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んでロックしたときは、レンズ30がLCD表示部5の背面を向くので、レンズ30を向けた撮像対象をLCD表示部5でモニタでき、LCD表示部5をデジタルカメラのファインダとして機能させることができる。つまり、この場合は、通常のデジタルカメラと同様の使い勝手となる。なお、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んで自動的にロックがかかった状態を検知して、制御/処理部4は、図3の状態で撮像した画像の再生およびメニューの表示の際、画像を90度回転させて表示する。これは、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んだとき、通常のデジタルカメラと同様にLCD表示部5を横長の向きに構えて使用することができるようにするためである。逆に、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んだ状態で撮影した画像を図3のような状態で再生するときは、画像信号を90度回転させ、縦長画面で見ることができるようにする。このような画像の90度回転において、メニューなどのコード情報は、縦長、横長の画面全体をフルに使うようそれぞれ自動的にレイアウト変更を行うが、画像については画像幅を自動調整し、縦長、横長の画面全体を利用することよりも画像全体が見えることを優先して縦横の食い違いに対処する。
【0041】
第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んで通常のデジタルカメラと同様の使用を行う場合のために、第一ボディ20にはストロボ31が設けられている。このストロボは、第一ボディ20と第二ボディ21を背中合わせに折畳んで自動的にロックがかかった状態を検知したときのみ発光可能となるよう構成され、図3のような状態で使用者の顔が間近にある可能性があるときに不用意に発光することを防止している。なお、通常のデジタルカメラとして使用する際には、テンキー24などの操作部6のボタンのどれかをシャッタレリーズボタンとして割り当てるのに換えて、第二ボディ21側面のアンテナ32を兼用してもよい。この場合アンテナ32を通常の収納位置からさらに少しだけ押し込めるように構成し、これに応じてシャッタレリーズがかかるようにする。
【0042】
以上の実施の形態において、画像処理サーバ15、画像変換サーバ17、および画像記憶サーバ18は図1のように別のサーバとする場合だけでなく、同一のサーバで総合的に処理する方が都合が良いときは一つのサーバとする。さらに、ユーザサーバ16は、画像処理、画像圧縮、画像記憶などのサービスに対し、それぞれのデジタルカメラ一体型携帯電話への課金の管理も行う。
【0043】
また、サーバセンター1は、一つである必要はなく、同様のものを各地方に設けるようにし、デジタルカメラ一体型携帯電話1から最寄のサーバセンターにアクセスするようにすれば、処理の高速化が図れる。この場合、必要に応じ、各サーバセンター間で適宜データの融通を行う。例えば圧縮データのプリント依頼があったとき、ファイルを保管しているサーバセンターからプリントの配送に最も都合のよいサーバセンターに圧縮データを転送し、転送先のサーバセンター内にあるプリンタで出力する。このような管理を可能にするため、サーバセンターが複数設けられた場合でも、各サーバセンターは全サーバセンターの保管する画像データの管理情報を共有するようにする。さらに、複数のサーバセンターを設けて機能分担することにより処理の高速化を図ることも可能である。例えば、第一のサーバセンターでは画像処理だけを担当し、その結果を、画像圧縮を担当する別のサーバセンターに送信するようなことも可能である。また、画像処理や画像圧縮を中央のサーバセンターに共同委託し、地方のサーバセンターはRawデータの受信と、画像記憶のみを担当するような分担体制も可能である。
【0044】
サーバセンター2が供給する画像処理や画像圧縮などのサービスは固定的なものではない。つまり、画像処理や画像圧縮などの改良バージョンができたときや、新方式を提案するときなどは、その旨の通知がデジタルカメラ一体型携帯電話1に通知され、必要に応じ表示部5のメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、デジタルカメラ一体型携帯電話1を買い換えることなく新たなデジタルカメラ機能のサービスを受けることが可能になるとともに、サービスを希望しない場合はその旨メニューで選択することにより、課金を軽減することもできる。なお、単なるバグの修正の場合は仔細に通知を行うことなく、サーバセンター1の裁量でサービスのバージョンアップを行う。
【0045】
また、デジタルカメラ一体型携帯電話1が盗難にあったり、またはこれを遺失した場合には、サーバセンター1に連絡することにより、サービスを停止を依頼する。これによって、デジタルカメラ一体型携帯電話1はRawデータを10画像以上記憶できなくなるとともに、これらを利用することもできなくなる。また記憶部9で記憶できるとともにLCD表示部5で閲覧可能なデータはサムネイルおよびモバイル通信用データのごときサイズの極めて小さいデータに限られるので、カメラの名に値する画質の画像記録はできなくなる。従って経済価値が著しく低下するとともに、サーバセンターからの不本意な課金を免れることができる。
【0046】
以上、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2の連携について説明したが、図1の実施の形態では、デジタルカメラ一体型携帯電話1と他の画像通信機能付き携帯電話との間の連携も可能である。LCD表示部5のメニューを見ながら操作部6により、モバイル通信専用静止画撮影モードを選択し、操作部6においてシャッタレリーズボタンとして割り当てられているキーを押すと、撮像部11から間引き読出しされ、A/D変換部10によってデジタル変換されて制御/処理部4に送られてくる間引き画像データの一つが制御/処理部4によって静止画圧縮され、記憶部9に記憶される。この画像データは、図2のモバイル通信用データと同様のデータであるが、サーバセンター2に送られることはなく、通信部7を介して他の画像通信機能付き携帯電話に直接送られる。一方通信部7を介して受信された通話相手からの圧縮静止画情報は記憶部9に記憶されるとともに制御/処理部4によって静止画伸張され、バッファ5aに送られてLCD表示部5で表示される。このようにモバイル通信専用静止画撮影モードが選択された場合は、静止画撮像の際に撮像部11からの全画素読出しは行われないとともに、モバイル通信用データについてもサーバセンター2には送れらず、デジタルカメラ一体型携帯電話1の内部で記憶される。また、通信の際も、デジタルカメラ一体型携帯電話1のような画像通信機能付き携帯電話同士で直接画像データのやりとりが行われる。
【0047】
図4は、以上のような実施の形態におけるデジタルカメラ一体型携帯電話1のメインフローチャートである。ステップS1で電源スイッチが入ると、ステップS2でデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンターに登録済みかどうかのチェックが行われる。デジタルカメラ一体型携帯電話1を新たに購入して初めて電源スイッチを入れた場合、または、所定の登録処理が未完の場合はステップS3に進んでサーバセンター2への接続が自動的に行われる。接続が完了するとステップS4で所定の登録/初期化処理が行われ、完了するとステップS5でサーバセンター2との接続を切断する。
【0048】
一方、ステップS2においてデジタルカメラ一体型携帯電話1が登録済みであることが判断されると、ステップS6からステップS10において、各種の割込みを可能にしてステップS11で待機状態に入る。
図5は、図4のステップS4における登録/初期化処理においてサーバセンター2の主導で行われる処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS21で処理がスタートすると、ステップS22で所定のユーザ登録処理が行われる。次に、デジタルカメラ一体型携帯電話1の購入後、またはデジタルカメラ一体型携帯電話1からサーバセンター2への前回の接続後において、デジタルカメラ一体型携帯電話1のファームウエアに関するバージョンアップが行われたかどうかがステップS23でチェックされる。ファームウエアの新バージョンがあれば、ステップS24でサーバセンター2からデータを送ってデジタルカメラ一体型携帯電話1のファームウエアを書換え、バージョンを更新する。これによって、デジタルカメラ一体型携帯電話1内のファームウエアは常に最新のバージョンになり、機能がアップするとともに不具合の改善も速やかに行われる。
【0049】
ステップS25では、利用/課金条件設定が行われる。具体的には、ユーザが利用できるサーバセンター2の機能のメニューが課金条件とともにデジタルカメラ一体型携帯電話1のLCD表示部5に表示され、サーバセンター2からの指示に従って操作部6からユーザの希望する使用/課金条件を設定する。この使用/課金条件は後日任意に変更可能である。
【0050】
ステップS26では、サーバセンター2からの指示信号により、デジタルカメラ一体型携帯電話1の各機能が一通りチェックされる。チェック項目は、デジタルカメラ一体型携帯電話1内の固有の機能、およびデジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2との連携にかかる機能の両者である。これらは、デジタルカメラ一体型携帯電話1を新規に購入した時点で不可欠のものである。
【0051】
ステップS27では、サーバセンター2からの指示信号により、デジタルカメラ一体型携帯電話1による撮影テストが行わる。撮影にあたって、ジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2とうまく連携するかどうかをデジタルカメラ一体型携帯電話1を新規に購入した時点でチェックするためのものである。以上が完了すると、ステップS28で登録/初期化処理を終了する。
【0052】
図6は、図5のステップS27における撮影テストの詳細を示すフローチャートである。ステップS31で撮影テストがスタートすると、まずステップS32でサーバセンター2からデジタルカメラ一体型携帯電話1に信号を送ることによってユーザによる撮影の依頼を行う。依頼後タイマーをスタートさせ、ステップS33においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS34に進み、ユーザが撮影したRawデータ画像が受信されたかどうかをチェックする。受信されていなければステップS33に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS33、ステップS44を繰り返してユーザによる撮影を待つ。
【0053】
所定時間内にユーザからのRawデータ画像が受信されると、ステップS35に進み、受信したRawデータに対して画像処理サーバ15、画像変換サーバ17、および画像記憶サーバ18を機能させる。これらが完了すると、ステップS36で、デジタルカメラ一体型携帯電話1にサムネイルを送信する。送信後タイマーをスタートさせ、ステップS37においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS38に進み、ユーザが操作部6によってサムネイル指定の操作をしたかどうかをチェックする。サムネイルの指定がされていなければステップS37に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS37、ステップS38を繰り返してユーザによるサムネイル指定を待つ。
【0054】
所定時間内にユーザからのサムネイル指定があると、ステップS39に進み、デジタルカメラ一体型携帯電話1にモバイル通信用データを送信する。その確認ができるとステップS40に進み、撮影テスト完了の認証を行うとともにステップS41で撮影テストを終了する。ステップS40による認証がない場合は、ユーザ登録済みの扱いとせず、次回にデジタルカメラ一体型携帯電話1の電源スイッチが入れられたとき、図4のステップS2からステップS3に進むことになる。
【0055】
一方、ステップS33または、ステップS37において、所定時間が経過してもユーザからの応答がなければ、それぞれステップS41に飛んで、直ちに撮影テストを終了する。これらの場合は、撮影テストの認証が行われないことになる。
【0056】
図7は、図5のステップS22におけるユーザ登録処理の詳細を示すフローチャ―トである。ステップS51で処理がスタートすると、ステップS52で製品番号のチェック/入力が行われる。具体的には、デジタルカメラ一体型携帯電話1から製品番号のデータがサーバセンター2に送られる。サーバセンター2では、ユーザがデジタルカメラ一体型携帯電話1を購入した時点においてすでに製品番号が登録されている場合にはこれとのチェックを行うとともに、何も登録されていない場合には送られてきた製品番号を新たに入力する。
【0057】
次にステップS53で撮像部情報のチェック/入力を行う。この情報は、デジタルカメラ一体型携帯電話1の撮像部11における画像センサのカラーフィルタ配列などの情報に関するもので、画像処理サーバ15が送られてきたRawデータに対する補間処理などを行う際に不可欠のものである。これらの情報についても、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2との交信により、製品番号から一義的に定まる情報のチェックおよび、個々のデジタルカメラ一体型携帯電話1からの個別入力を行う。
【0058】
以上のステップS52およびステップS53の処理は、ユーザ登録処理がスタートすればデジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2との交信により自動的に行われる。
ステップS54では、ユーザの氏名、性別、年齢、住所、電話番号などのパーソナル情報が既に入力済みかどうかをチェックする。入力済みでなければ、ステップS55で、デジタルカメラ一体型携帯電話1に信号を送り、ユーザに情報の入力を依頼する。依頼後タイマーをスタートさせ、ステップS56においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS57に進み、ユーザが操作部6によって所定のユーザ情報の入力を完了したかどうかをチェックする。完了していなければステップS56に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS56、ステップS57を繰り返してユーザ情報入力の完了を待つ。
【0059】
所定時間内にユーザ情報の入力が完了すれば、ステップS58に進み、ユーザ登録完了の認証を行うとともにステップS59でユーザ登録処理を終了する。ステップS58による認証がない場合は、ユーザ登録済みの扱いとせず、次回にデジタルカメラ一体型携帯電話1の電源スイッチが入れられたとき、図4のステップS2からステップS3に進むことになる。
【0060】
一方、ステップS56において、所定時間が経過してもユーザ情報の入力が完了しなければ、ステップS59に飛んで、直ちにユーザ登録処理を終了する。この場合は、ユーザ登録完了の認証が行われないことになる。
図8は、図4におけるステップS11の待機状態において、操作部6が操作され、撮影モードが選択された場合におけるデジタルカメラ一体型携帯電話1の動作のフローチャートである。操作部6のメニュー選択により撮影モード割込みがかかり、ステップS61でフローがスタートすると、ステップS62でLCD表示部5の表示が開始され、撮像部11による間引き読み出しの画像が表示されてLCD表示部5がファインダとして機能する。次にステップS63においてレリーズ割込みを可能にする。
【0061】
ステップS64では、デジタルカメラ一体型携帯電話1とサーバセンター2が接続中かどうかをチェックし、接続中でなければステップS65でサーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーをスタートさせ、ステップS66においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS67に進み、サーバセンター2への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が行われていなければテップS66に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS66、ステップS67を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0062】
所定時間内にサーバセンター2への接続が成功すれば、ステップS68で、未送信のRawデータがRawデータ一時記憶部12に残っているかどうかチェックする。未送信のRawデータがあればステップS69で送信処理を行ってからステップS70に進む。ステップS69における送信処理は後述の図9のステップS84およびステップS85と同様のものである。一方、ステップS68でRawデータが残っていなければ直接ステップS70に進む。ステップS70では、初期化処理が完了しているかどうかチェックする。これは、具体的には、図6のステップS40によるテスト完了認証、または図7のステップS58によるユーザ登録完了認証の有無のチェックに該当し、これらの認証のいずれかなく、初期化がなされていないと判定されれば、ステップS71で初期化処理を行ってステップS72に進みレリーズ操作を待って待機する。一方ステップS70で初期化処理が完了していると判断されたときは直接ステップS72に進む。この初期化処理は、図5と同様のものである。
【0063】
なお、ステップS64で、デジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2と接続中であると判断されたときは、直接ステップS72に飛んで待機する。また、ステップS66において所定時間が経過してもサーバセンター2への接続が行えなかったときは、ステップS73によって間欠発呼開始の処理を行った後、ステップS72に飛んで待機する。間欠発呼の処理とは、撮影モードが継続されている間、サーバセンター2への接続に成功するまで、所定時間毎にステップS65からの動作を繰り返させる処理である。
【0064】
図9はレリーズ割込みがかかった時の動作を示すフローチャートである。操作部6の操作によってレリーズ割込みがかかり、ステップS76でフローがスタートすると撮像部11からの読出しが全画素読出しとなり、ステップS77でRawデータ一時記憶部による全画素読出しのRawデータの一時記憶が実行される。これとともにステップS78で記憶部9によるサムネイルの記憶が行われる。さらに、ステップS79で記憶部9によるモバイル通信用データの記憶が行われる。上記のサムネイルおよびモバイル通信用データは、撮像部11から制御/処理部4に入力された全画素読出しのRawデータを制御/処理部4で間引くことにより作られたものである。
【0065】
ステップS80でデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続中であるかどうかがチェックされる。接続中でなければステップS81でサーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーをスタートさせ、ステップS82においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS83に進み、サーバセンター2への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が行われていなければテップS82に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS82、ステップS83を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0066】
所定時間内にサーバセンター2への接続が成功すれば、ステップS84で、撮影したRawデータをサーバセンター2に送信する。送信が成功すれば、ステップS85でそのRawデータに対し、新たなRawデータを上書きしてもよい旨の処理をしてステップS86で次のレリーズを待って待機する。これは実質的には、送信済みのデータをRawデータ一時記憶部12から削除し、その分の容量を新たなRawデータの記憶のために確保したのに等しい。
【0067】
なお、ステップS80においてデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続中であれば、直接ステップS84に飛んで送信を実行する。また、ステップS82において所定時間内にサーバセンター2への接続ができなかったときは直接ステップS86に飛んで待機する。この場合は、Rawデータ一時記憶部に未送信のRawデータが残ることになる。
【0068】
図10は、図4におけるステップS11の待機状態において、操作部6が操作され、再生モードが選択された場合におけるデジタルカメラ一体型携帯電話1の動作のフローチャートである。操作部6のメニュー選択により再生モード割込みがかかると、ステップS91でフローがスタートし、ステップS92でLCD表示部5の表示を開始し、サムネイルの表示を準備する。ステップS93では記憶部9にサムネイルがあるかどうかがチェックされ、これがなければステップS94でデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続中かどうかチェックする。接続中でなければステップS95でサーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーをスタートさせ、ステップS96においてタイマースタート後、所定時間経過したかどうかをチェックする。経過していなければステップS97に進み、サーバセンター2への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が行われていなければテップS96に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS96、ステップS97を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0069】
所定時間内にサーバセンター2への接続が成功すれば、ステップS98で、未送信のRawデータがRawデータ一時記憶部12に残っているかどうかチェックする。未送信のRawデータがあればステップS99で送信処理を行ってからステップS100に進む。ステップS99における送信処理は上述の図9のステップS84およびステップS85と同様のものである。ステップS98で未送信のRawデータがなければ、直接ステップS100に進む。
【0070】
ステップS100では、サーバセンター2から所定の数のサムネイルを受信し、ステップS101でそれらを記憶部9に記憶する。そしてステップS102でサムネイル指定割込みを可能にしてステップS103で待機する。
なお、ステップS93で記憶部9にサムネイルがある場合は直接ステップS102に飛んでサムネイル割込みを可能にする。また、ステップS94においてデジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2と接続中であると判定されたときは、直接ステップS100に飛んで、サムネイルを受信する。
【0071】
さらに、ステップS96において所定時間内にサーバセンター2への接続が行えなかったときは、直接ステップS103に飛んで待機する。この場合、再生モードにならないことを意味するが、実際には記憶部9に何らかのサムネイルが記憶されており、このような動作となることはない。この動作は何かの事故で記憶部9にサムネイルがなくかつサーバセンター2への接続も行えないときにフローがハングアップするのを防ぐためのものである。
【0072】
なお、ステップS93からステップS102に飛んで待機状態に入ったとき、記憶部9に存在する以外のサムネイルを希望するときは、操作部6からその旨の入力をすることによって、ステップS94からのフローに入ることができる。
図11は、サムネイル指定割込みがかかった時の動作を示すフローチャートである。操作部6の操作によりサムネイルの一つが指定されるとS111でフローがスタートし、ステップS112で記憶部9に指定されたサムネイルに該当するモバイル通信用データがあるかどうかがチェックされる。指定されたデータがなかったときは、ステップS113でサーバセンター2への発呼を開始する。発呼開始後、タイマーをスタートさせ、タイマースタート後、所定時間経過したかどうかをステップS114でチェックする。経過していなければステップS115に進み、サーバセンター2への接続が成功したかどうかをチェックする。接続が行われていなければテップS114に戻り、以後、所定時間が経過するまでステップS114、ステップS115を繰り返してサーバセンター2への接続を待つ。
【0073】
所定時間内にサーバセンター2への接続が成功すれば、ステップS116に進み、指定されたサムネイルに該当するモバイル通信用データをサーバセンター2から受信するとともに、ステップS117においてこれを記憶部9に記憶する。そして、ステップS118においてこれをLCD表示部5で表示し、ステップS119で待機状態に入る。
【0074】
ステップS112において、指定されたサムネイルに該当するモバイル通信用データが記憶部9にあることが判別されると直接ステップS118に飛んでこれをLCD表示部5に表示する。また、ステップS114で所定時間内にサーバセンター2への接続ができなかったときはステップS119に飛んで待機状態に入る。
【0075】
図12は、デジタルカメラ一体型携帯電話1が通信を受信したときの動作を示すフローチャートである。外部からデジタルカメラ一体型携帯電話1に電話がかかるとステップS121でフローがスタートし、ステップS122で、デジタルカメラ一体型携帯電話1がサーバセンター2に接続中かどうかがチェックされる。接続中でなければ問題がないので、ステップS123に進み、受信を開始する。受信開始後、ステップS124で所定時間内に送信元から特定番号の入力があったかどうかをチェックする。この特定番号の入力は、デジタルカメラ一体型携帯電話1を遺失したかまたは盗まれた場合への対策として行われるもので、ユーザが外部からデジタルカメラ一体型携帯電話1に電話をかけ、つながれば入力するものである。
【0076】
ステップS124で特定番号が入力されたことが確認されると、ステップS125で通常モード割込みを禁止する。これによって、以後、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つものが、操作部6を操作しても、撮影モード割込み、再生モード割込み、電話モード割込みがかからなくなり、デジタルカメラおよび携帯電話としての通常の使用ができなくなる。なお、受信割込みは禁止されない。
【0077】
ステップS126でさらに、接続断割込みが禁止される。これによって、以後、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つものが、操作部6を操作して電源スイッチを切ることが不可能になる。
以上の後、ステップS127で証拠収集撮影割込みを可とする。この割込みは、以後、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つものが操作部6のいずれかを操作するとかかり、撮影モード割込みを自動的にかけるとともに、レリーズ割込みが可能になった後、引き続いて自動的にレリーズ割込みをかけるものである。この結果、自動的に撮影が行われるとともにRawデータがサーバセンター2に送信される。図3から理解されるように、操作部6を操作する者の顔は通常レンズ30の方を向いて50センチぐらいの距離にあるので、以上の自動撮影によって、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つ者の顔写真が自動的に撮影されてサーバセンター2に送られ、証拠写真となる。このことに気づいて電源スイッチを切ろうとしても、ステップS126で接続断割込みが禁止されているので、サーバセンター2への送信を止めることができない。
【0078】
以上のようにしてデジタルカメラ一体型携帯電話1の機能に変更を加えた後、ステップS128で受信接続が断たれ、電話が切れる。その直後ステップS129で撮影モード割込みを自動的にかけるとともに、レリーズ割込みが可能になった後、引き続いてステップS130で自動的にレリーズ割込みをかけることによって、初回の証拠収集撮影を行う。このように、証拠収集撮影は外部からデジタルカメラ一体型携帯電話1に電話をかけることによっても可能であるとともに、ステップS127で証拠収集撮影割込みが可能とされたあとは、デジタルカメラ一体型携帯電話1を持つものによる操作部6の操作に応じて何度でも行われることになる。なお、ステップS131でフローは終了となるが、ステップS130でレリーズ割込みが正しくかかった場合は、ステップS131には至らず、図9のステップS76に飛ぶ。
【0079】
なお、ステップS124で特定番号が入力されない場合は、通常の通話であるので、ステップS132で通常電話モードとし、ステップS131でフローを終了する。また、ステップS122でデジタルカメラ一体型携帯電話1たサーバセンター2に接続中であるときは、ステップS133で接続中出力を送信側に返すとともに、ステップS134で着信があったことをLCD表示部5に表示し、ステップS131でフローを終了する。つまりこの場合は、話中扱いとなり、受信は行なわれない。なお、ステップS134で行われる着信情報表示を見て、相手からの発呼中に操作部6によって電話モードに切換えたときは、接続断割込みがかかり、サーバセンター2への接続が断たれて、発呼に対する受信が始まり、通話が可能となる。
【0080】
図13はサーバセンター2との接続に対する接続断割込みがかかった時の動作を示すフローチャートである。操作部6によって電源スイッチのオフ操作または電話モードへの切換え行うと、接続断割込みがかかり、ステップS141でフローがスタートする。ステップS142では、その時点で未送信のRawデータがRawデータ記憶部12に残っているかどうかをチェックし、残っていれば送信中と判断してステップS143に進む。ステップS143では、電話モードへの切換えによって接続断割込みがかかったかどうかをチェックする。電話モードへの切換えでなければ電源スイッチのオフによって接続断割込みがかかったことになるのでステップS144に進み、Rawデータがまだ残っているかどうかチェックする。まだ残っていれば送信が完了していないのでステップS144で送信の完了を待つ。送信が完了するとステップS145に進み、サーバセンター2への接続を断ち、ステップS146でフローを終了する。このようにして、Rawデータが残っているときに電源スイッチのオフによる接続断割込みがかかったときは、Rawデータの送信を待ってサーバセンター2への接続を断つ。
【0081】
一方、ステップS143で電話モードへの切換えによって接続断割込みがかかったと判断されたときは、ステップS147に進み、送信中断処理が行われる。送信中断処理においては、まず、Rawデータ送信を即座に中止し、そのRawデータに対する上書きを禁止する。従って、次回にサーバセンター2との接続が行われたとき、そのRawデータは最初から送信しなおされることになる。また、ステップS147の送信中断処理においては、サーバセンター2側にも送信の中止が通知され、サーバセンター2では途中まで受取ったRawデータをキャンセルして、その画像についてはRawデータの送信は始めからなかったものと見做す。以上の処理をした後、速やかにステップS145でサーバセンター2との接続を断ち、電話モードへの切換えに対応する。これによって、ユーザは緊急の電話発呼を行うことができる。
【0082】
図14はサーバセンター2のメインフローであり、ステップS151でフローがスタートすると、ステップS152でサーバセンター2に新しいサービスが新規に用意されているかどうかを確認する。新しいサービスとは、デジタルカメラ一体型携帯電話1の機能の改善や追加などである。新しいサービスがあれば、ステップS153でデジタルカメラ一体型携帯電話1に実際に新サービスの提案を行うためのプログラムを準備するとともに、ステップS154で提案割込みがかかることを可能にする。
【0083】
ステップS155では、登録/初期化処理割込みを可能にし、図5の登録/初期化処理を目的にデジタルカメラ一体型携帯電話1から接続がある場合に対応する。また、ステップS156では、撮影割込みを可能にし、図8の撮影モード割込みに従ってデジタルカメラ一体型携帯電話1から接続がある場合に対応する。さらに、ステップS157では、再生割込みを可能にし、図10の再生モード割込みに従ってデジタルカメラ一体型携帯電話1から接続がある場合に対応する。ステップS158は、デジタルカメラ一体型携帯電話1との接続中において、操作部6から契約変更の操作があったときのための契約変更割込みを可能にしている。これらの割込みを可能にしたあと、ステップS159で待機状態となる。
【0084】
図15は、デジタルカメラ一体型携帯電話1からサーバセンター2に接続があったときの動作を示すフローチャートである。図5の登録/初期化処理を目的とした接続、または図8の撮影モード割込みや図10の再生モード割込みに従った接続がデジタルカメラ一体型携帯電話1からあった場合、ステップS161においてフローがスタートし、ステップS162で接続してきたデジタルカメラ一体型携帯電話の特定がなされるとともに、関連するユーザサーバの情報が確認される。このとき確認される情報項目は、図7のステップS52やステップS53でチェック/入力される情報と同様のものである。
【0085】
ユーザサーバの情報の確認が終わると、ステップS163で撮影割込みかどうかがチェックされる。撮影割込みでなければ、ステップS164で登録/初期化割込みかどうかがさらにチェックされる。登録/初期化割込みであった場合は、ステップS165で図5における登録/初期化処理が行われるとともに、これが終了するとステップS166で提案割込みが可となっているかどうかをチェックする。提案割り込みが可であればステップS167に進んでサービス提案処理を行う。具体的には、提案割込みをかけ、デジタルカメラ一体型携帯電話1に新サービスの提案内容を送って、ユーザの応答に従い、新サービスを提供するかどうか、提供する場合は利用/課金条件をどうするか、などを取り決める。
【0086】
サービス提案処理が終われば、ステップS168に進み、デジタルカメラ一体型携帯電話のファームウエアにおけるバグなどの不具合があったときに必要に応じて改定バージョンへのファーム書換えを自動的に行う。なお、この書換えが済んでいるかどうかは、ステップS162において確認されたユーザサーバの情報によりチェックできるので、書換えが済んでいないものに対してのみこの処理を行う。以上の処理のあと、ステップS169でフローを終了する。
【0087】
ステップS164で登録/初期化割込みでなければ、再生割込みであるから、ステップS170で図10の再生モード割込みに応答する処理を行い、ステップS166に進む。一方、ステップS163で撮影割込みであった場合は、ステップS171で図8の撮影モード割込みに応答する処理を行い、ステップS168に飛ぶ。上記ステップS171における撮影処理では、必要に応じ、ステップS162で確認されたデジタルカメラ一体型携帯電話1に関するユーザサーバの情報のうち、サーバセンター2からの制御に必要な情報が活用される。
【0088】
なお、以上では、再生モード割込みに対しては登録/初期化割込みと同様、提案割込み可であれば提案割込みを行うのに対し、撮影モード割込みに対しては、提案割込み可であっても提案割込みは遠慮している。これは、撮影モード割込みを行ったユーザに対し、シャッタチャンスを妨害しないためである。
【0089】
図16は、この発明における第二の実施の形態のブロック図であり、図1における第一の実施の形態と共通の部分については同一の番号を付す。図16における第二の実施の形態は、デジタルカメラ一体型携帯電話として構成されず、銀塩フィルムカメラ41に対するデジタルカメラバック42として構成される。デジタルカメラの機能の一部がサーバセンター2に設けられていること、および無線通信3によってサーバセンター2と協働する点は第一の実施の形態と同様である。なお、図16におけるサーバセンター2の詳細構成は図1と同一である。
【0090】
銀塩フィルムカメラ41は通常の構成であるが、交換可能な裏蓋が取り外され、代わりにデジタルカメラバック22が取り付けられている。これによって、撮影光学系43によって結ばれる被写体像が画像センサ44上に結像する。第一の実施の形態と異なり、デジタルカメラバック42自身は撮影レンズを持っていない。画像センサ44は撮影光学系43の焦点面に直接設ける大面積型のものである。
【0091】
なお、上記に代えて、デジタルカメラバック42側の構成として画像センサ44の前に縮小再結像光学系を設けて撮影光学系の焦点面の像を縮小再結像させ、その縮小光学系による二次焦点面に画像センサ44を配するようにすれば、画像センサ44を小面積型のものとすることができる。
【0092】
以上のようにして、銀塩カメラ41に装着されたデジタルカメラバック42は、全体としてデジタルカメラを構成する。
銀塩フィルムカメラ41とデジタルカメラバック42は、インターフェース45およびインターフェース46によって電気的に結合されており、銀塩フィルムカメラ41の制御/処理部47がデジタルカメラバック42の制御/処理部4とデジタル交信している。銀塩フィルムカメラ41の制御/処理部47は操作部48からの操作信号を受けるとともに、シャッタメカニズム49および撮影光学系43のフォーカシングメカニズムおよびズーミングメカニズムなどを制御している。従って、第二の実施の形態では、シャッタレリーズは銀塩フィルムカメラ41の操作部48におけるシャッタレリーズボタンによって行われ、これによって発せられたシャッタレリーズ信号が制御/処理部47、インターフェース45およびインターフェース46を介して制御/処理部4に伝えられる。これによって、撮像部11からの読出しが全画素読出しとなり、これがA/D変換部10によってデジタル変換されるとともに、Rawデータ一時記憶部12に記憶される。サムネイルデータおよびモバイル通信用データの記憶部9への記憶、ならびにRawデータ一時記憶部12からサーバセンター2へのRawデータの送信などその他の動作は、図2、および図4から図15のフローチャートに示されたものを含め、第一の実施の形態と同様である。
【0093】
銀塩カメラ41には撮影光学系を通った光を測定する測光測色部51が設けられており、測光情報に基いてシャッタ速度および絞りを制御して露出調整を行うとともに、色温度などの測色情報をフィルムに塗布された磁気記録層またはフィルムカートリッジの情報記録部に記録し、プリント用情報としてラボに提供している。銀塩カメラ41にデジタルカメラバック42が装着されたとき、シャッタレリーズ時の測光測色部51からの測色情報は、制御/処理部47、インターフェース45および46を介して制御/処理部4にも送られる。この測色情報は、サーバセンター2へのRawデータ送信時に、Rawデータとともにサーバセンター2に送られる。サーバセンター2において図1に示す画像処理サーバ15は、送られてきた色温度などの測色情報の基いてホワイトバランス調整を行う。
【0094】
デジタルカメラバック42のLCD表示部50は、第一の実施の形態におけるものと比較して大型のものであり、横長に配置されている。従って、表示できるサムネイルの数が多くなるとともに、モバイル通信用データについても大きく表示でき、さらには操作部6の操作により、二つの画面を並列表示することもできる。
【0095】
また、操作部6の操作により図2の圧縮データの送信をサーバセンター2に求めることも可能である。この場合、サーバセンター2では、デジタルカメラバックからの要求であることを確認するとLCD表示部50での表示に適したより小さいファイルサイズに圧縮データを作りなおして送信する。
【0096】
以上のとおり、第二の実施の形態では、通常の銀塩フィルムカメラの裏蓋を取り外し、撮影光学系43の焦点面に銀塩フィルムの代わりに画像センサ44を配置することで、デジタルカメラとして機能させる。また、デジタルカメラバック42の必須構成は、高画素数の画像センサと通信機能であり、第一の実施の形態と同様、画像処理、圧縮を含む画像変換、および画像記憶をサーバセンター2に任せているので、高画質の撮像機能であるにもかかわらずデジタルカメラバック42の構成は簡単なものにできる。
【0097】
図17は、この発明における第三の実施の形態のブロック図であり、図16における第二の実施の形態と共通の部分については同一の番号を付す。図17における第三の実施の形態は、基本的には図16の第二の実施の形態ど同様の構成であるが、通信機能を通常の携帯電話60に委ねるよう構成することによってデジタルビデオバック61の構成をさらに簡単にしたものである。デジタルカメラの機能の一部がサーバセンター2に設けられていること、および無線通信3によってサーバセンター2と協働する点は第一の実施の形態および第二の実施の形態と同様である。なお、図17において、サーバセンター2の詳細構成は図1と同一であり、銀塩フィルムカメラ41の詳細構成は図16と同一である。
【0098】
図17が図16と異なるところは、通信部7の代わりに携帯電話60との信号のやりとりをするための近距離通信部62が設けられている点である。近距離通信部62は具体的には近距離電波通信手段からなっており、携帯電話60に設けられた近距離通信部63との間が近距離電波通信64で結ばれている。これによってデジタルカメラバック61の構成が簡単になるとともに、デジタルカメラバック61自体で携帯電話契約をして電話番号を持つ必要がなくなる。
【0099】
携帯電話60では、近距離通信部63が通常の携帯電話機能部65との間でデジタル信号を授受するよう構成されており、携帯電話機能部65による無線通信3によってサーバセンター2に接続する。このようにして、近距離通信部62、近距離通信部63、および携帯電話機能65を経由したデジタルカメラバック61とサーバセンター2の協働が可能となる。
【0100】
通常、ユーザは携帯電話60を携帯しているので、銀塩カメラ41にデジタルカメラバック61を装着した姿はユーザにとって通常のデジタルカメラと同様の使い勝手となり、使用者は携帯電話60の操作を意識することなく、撮影に専念できる。例えば、デジタルカメラバック61を撮影モードにしたとき、図8のフローチャートに従ってステップS65に至り、制御部4が近距離通信部62および63を介して携帯電話60の携帯電話機能部65にサーバセンター2への発呼を指示する。以下、フローチャートに従って、接続に成功すればデジタルカメラバックとサーバセンター2は常時接続状態となる。その他の機能については、図16における制御部4と通信部7との関係(図1における関係に等しい)を、図17において近距離通信部62および63を介した制御部4と携帯電話機能部65との関係に読み替えて理解することができる。
【0101】
なお、近距離通信部62、および近距離通信部63は近距離電波通手段に代えて赤外線通信手段としてもよい。また、無線通信までを望まない場合は、近距離通信部62、および近距離通信部63の代わりにそれぞれケーブルコネクタを設け、両者の間をケーブルで直結するようにすれば、最も簡単で低コストの構成となる。この場合、デジタルカメラバック61に携帯電話ホルダーを設け、携帯電話60とデジタルカメラ61とを一体的に取扱えるようにする。
【0102】
また、デジタルカメラバックの構成をさらに簡単にするためには、図17において、記憶部9、LCD表示部50、バッファ5aなどを省略し、表示については、携帯電話60に本来設けられているLCD表示部を活用するとともに、記憶についても携帯電話60本来の機能のために設けられている記憶部を活用する。これによって、デジタルカメラバック61に必須の構成は、本質的には高画素数の画像センサとその出力インターフェースを含む周辺デバイスのみとなり、デジタルカメラバックの構成はさらに簡単で低コストのものになる。
【0103】
図18は、画像フォルダ内部のデータ構造の他の実施の形態を示す表であり、Rawデータとモバイル通信用データについては、図2と同様である。圧縮データとサムネイルについては図2と異なり、所定の規格に従った汎用画像ファイルとしてまとめられ、ヘッダ情報が付されている。ヘッダ情報には、カメラ名、撮影者などのユーザ情報、撮影者によるファイルバージョンの指定、撮影日、シャッタ速度、絞り、焦点距離、フラッシュ使用有無などの撮影情報、など汎用画像ファイル作成時の項目として必要な情報が含まれている。これらの情報は、図1のデジタルカメラ一体型形態電話、または図16や図17のデジタルカメラバックからサーバセンター2にRawデータとともに送られ、画像変換サーバ2が圧縮データやサムネイルを作成して汎用画像ファイルにまとめる際にヘッダ情報として汎用画像ファイルのヘッダ部に書きこまれる。これによって、サーバセンター2側で所定の規格に従った汎用画像ファイルを作成することができる。
【0104】
以上の実施の形態において、図1はデジタルカメラ一体型携帯電話として説明したが、送受話部8および電話モードを省略すればデジタルカメラの実施の形態となる。一方、図16および図17は銀塩カメラに装着されるデジタルカメラバックとして説明したが、両者を固着すれば専用のデジタルカメラの実施の形態となる。従って、この発明の特徴は、かならずしもデジタルカメラ一体型携帯電話、またはデジタルカメラバックに限定されるものではない。
【0105】
図19は、この発明における第四の実施の形態のブロック図であり、図1における第一の実施の形態と共通の部分については同一の番号を付す。なお、図19におけるデジタルカメラ71は、図1のようなデジタルカメラ一体型携帯電話ではなく、音声による通話機能がない。しかし、図1のように送受話部8を付加することによって、デジタルカメラ一体型携帯電話として構成することは任意である。また、図1における記憶部9の機能は図19では制御/処理部73に含まれており、別途図示していない。さらに、図1における撮像部11とA/D変換部10は、図19では撮像部74として一体化されており、撮像部74からは直接デジタル画像データが出力されて、Rawデータ一時記憶部12および制御/処理部73に入力される。一方、図1の画像処理サーバ15、画像変換サーバ17、および画像記憶サーバ18は、図19では、画像サーバ75の内部にあるものとしてまとめて図示されている。
【0106】
さて、図19における第四の実施の形態は、デジタルカメラ71とサーバセンター72からなり、画像の処理だけでなく、オートフォーカスや露出制御などデジタルカメラ71の動作の自動制御までもサーバセンター72に任せるよう構成したものである。
【0107】
デジタルカメラ71は、撮像部74の光学系におけるフォーカスレンズを駆動するためのフォーカスアクチュエータ76、および撮像部74の光学系への入射光量を調節する絞り77が設けられており、後述のようにこれらの自動制御はサーバセンター72のAF/AEサーバ78が担当する。
【0108】
デジタルカメラ71には、さらにフラッシュ79が設けられており、後述のようにこれを発光させるかどうかの自動制御をサーバセンター72の付加機能サーバ80が担当している。付加機能サーバ80はこの他、デジタルカメラ71における種々の付加機能を自動制御する。付加機能サーバ80は、フラッシュ撮影に関する制御の他、例えば、連写の制御、ブラケット撮影の制御、タイマー撮影の制御などを行う。
【0109】
デジタルカメラ71における操作部81には、これまでの実施の形態において説明してきた操作機能の他に、手動フォーカシング操作機能、手動ズーミング操作機能などがあり、ズームアクチュエータ82は操作部81の手動ズーミング機能によって撮像部74の光学系のズーミングレンズを駆動する。
【0110】
図20は、第四の実施の形態の撮影モードにおける機能制御を示すフローチャートであり、図8のステップS72よりステップS172に飛んで直ちにスタートする。ステップS173ではサーバセンター72による機能制御を受ける契約をしているかどうかがチェックされ、契約があればステップS174でサーバセンター72に接続されているかどうかがチェックされる。そして、接続が行なわれていれば、ステップS175でサーバの機能を使用するモードに設定されているかどうかがチェックされる。そしてサーバ使用モードであれば、ステップS176でサーバ制御モードとなり、契約条件に従い、デジタルカメラ71の撮像部74からの情報などに基くサーバセンター72からのフィードバック制御でフォーカスアクチュエータ76、絞り77などが動作する。
【0111】
ステップS177では、サーバの機能を使用するかどうかに関するモード変更についての割込みを可能にする。そして、シャッターレリーズを待ってステップS178で待機する。なお、サーバセンター72からの制御は契約条件によって高度なものから簡単なものまで異なり、それによって課金も異なってくる。
【0112】
一方、ステップS173で機能契約がなければ、ステップS179でデジタルカメラ71の内部制御モードとなり、ステップS177を経由してステップS178で待機する。内部制御モードでは、サーバセンター72からの制御を受けず、デジタルカメラ71内部完結で動作の制御を行う。具体的には、操作部81によるマニュアル操作でフォーカスアクチュエータ76が動作するマニュアルフォーカシングモードとなるとともに、絞り77は撮像部74の信号に基く制御/処理部73による簡単な制御で動作する。また、フラッシュ79が発光するかどうかも操作部81からのマニュアル操作で設定する。
【0113】
また、ステップS174でサーバセンター72への接続ができていない場合は、契約があったとしてもステップS179における内部制御モードとなる。しかしながら、図8のステップS73における間欠発呼の結果サーバセンター72への接続が可能になれば、その後ステップS174からステップS175を経由し、ステップS176に至ってサーバ制御モードとなる。なお、サーバ制御モード途中においてサーバセンター72との接続が不良になれば、非常事態として直ちに内部制御モードに切換わる。この後接続が回復した場合は上記のとおり、サーバ制御モードが復活する。
【0114】
さらに、ステップS175でサーバ使用モードでなかった場合は、契約があったとしてもステップS179における内部制御モードとなる。しかしながら、待機中に操作部81の操作によってモード変更割込みがかかり、サーバの機能を使用するモードへの変更が行なわれれば、直ちにステップS174からの動作が開始し、ステップS175を経てステップS176でサーバ制御モードとなる。一方、サーバ制御モードに設定されていたときに操作部81の操作によってモード変更割込みがかかり、サーバの機能を使用しないモードへの変更が行なわれたときも、直ちにステップS174からの動作が始まり、この場合はステップS175を経てステップS179で内部制御モードとなる。
【0115】
図21は、第四の実施の形態の場合における図15のステップS171の撮影処理の詳細を示すフローチャートである。デジタルカメラ71のシャッタレリーズボタンが半押しされたことがサーバセンター72に伝えられ、ステップS181でフローがスタートすると、ステップS182で、ユーザサーバのデータが確認される。具体的には、接続してきたデジタルカメラ71のユーザのパーソナルデータ、サーバによる制御に関する契約の有無と条件、サーバによる制御に必要なデジタルカメラの部品情報などがチェックされる。ステップS183において、サーバによりAF/AE制御を行う契約をしていた場合はステップS184に進み、接続しているデジタルカメラ71によるAF/AEサーバ78へのAF/AE割込みを可能とする。また、ステップS185において、サーバにより付加機能制御を行う契約をしていた場合はステップS186に進み、接続しているデジタルカメラ71による付加機能サーバ80への付加機能割込みを可能とする。
【0116】
ステップS187では、契約に基く課金処理の設定が行なわれ、ステップS188でデジタルカメラからのRawデータなどの受信による画像受信割込みを可能にした後、ステップS189で待機する。
図22は、撮影処理においてデジタルカメラ71の操作部81にあるシャッタレリーズボタンが半押しされたことが伝達され、AF/AE割込みがかかった時のサーバセンター72のフローチャートである。ステップS191で処理がスタートすると、ステップS192で、契約内容およびサーバセンター72によるデジタルカメラ71の制御のために必要な情報に応じ、処理に使われるソフトのバージョンがセットされる。サーバセンター72側からの制御に必要な情報は、デジタルカメラ71におけるフォーカスアクチュエータ76、絞り77、撮像部74などの種類に関する情報であり、これらは図15のステップS162で確認されている。ステップS192では、これらの情報に基き、処理バージョンにおける処理手法およびデジタルカメラ71に伝える制御信号形式などを決定するわけである。
【0117】
処理バージョンがセットされると、ステップS193でデジタルカメラ71からの制御用画像信号が受信される。この制御用画像信号は、LCD表示部5でのファインダ表示のために撮像部74から間引き読出しされ、制御/処理部73に入力されたRawデータのうち、緑成分に基くものである。この間引きRawデータの緑成分が通信部7に送られ、通信部13で受信される。Rawデータのうちの緑成分だけに限ったのは、送信するデータ量を少なくし、制御動作を早くするためである。
【0118】
さらに、ステップS194でデジタルカメラ71の現状を示す信号が受信される。この現状信号としては、フォーカスレンズの現在位置、ズーミングによる現在の焦点距離、シャッター速度や絞り値などの優先設定値などである。さらに、デジタルカメラ71がレンズ交換式カメラである場合は、現在装着されている交換レンズの情報、また、デジタルカメラ71に外付ストロボが装着可能である場合であれば、外付ストロボの装着の有無や種類などの情報もカメラ現状信号となる。
【0119】
次に、ステップS195において、制御用画像信号である間引きRawデータの緑成分を輝度信号とみなして基いて被写体の明るさが判断され、さらにカメラ現状信号を加味して露出制御信号を演算されてデジタルカメラ71に送信される。デジタルカメラ71では、これに基き、絞り77における絞り値の制御および撮像部74における出力信号のゲインの制御などを行う。
【0120】
ステップS196では、制御用画像信号のコントラストに基いてデジタルカメラ71の撮像部における光学系の焦点が被写体にあっているかどうかの合焦評価値が出力される。ステップS197では合焦評価値およびカメラ現状信号に基き、合焦とみなしてよいかどうかの判定が行なわれる。合焦でなければ、ステップS198においてカメラ現状信号も加味してフォーカスレンズを駆動するレンズ駆動信号をデジタルカメラ71に送り、ステップS193に戻って制御用画像信号の受信を行う。デジタルカメラ71では、レンズ駆動信号に従ってフォーカスアクチュエータ76がフォーカスレンズの駆動を実行する。以下、フォーカスレンズの駆動または被写体の移動により合焦となるまでステップS193からステップS198が繰り返される。この間の動作はステップS192によって設定される処理バージョンによって高度なものからシンプルなのものまで異なってくる。高度なものでは、主要被写体の検出が可能であるとともに、ステップS198の信号におけるフォーカスレンズの駆動方向と駆動量の正確な指示が可能となり、焦点調節がより適切となる。
【0121】
ステップS197で合焦であると判断されると、ステップS199でデジタルカメラ71に対してレリーズ許可信号を送信する。これに応じて所定時間内にレリーズがなされ、ステップS200で撮影用の画像信号がデジタルカメラ71から送られてくるとステップS201で画像受信割込みへと進む。一方、所定時間内にレリーズがなされないと、その後被写体が動いて合焦状態でなくなっている可能性があるのでステップS193に戻り、フォーカス制御をやり直す。
【0122】
なお、図22はサーバセンター22側の動作をフローチャートで示したが、対応する動作はデジタルカメラ側でも行なわれる。例えば、ステップS193ではサーバセンター72が制御用画像データを受信しているが、対応してデジタルカメラ71では制御用画像データを送信している。このように送信と受信が対応している部分は送信と受信を裏返して図22を理解すれば足りるので、デジタルカメラ側における動作の詳細を除き、デジタルカメラ71についてフローチャートを示した説明を繰り返すのは避ける。
【0123】
図23は、図20のステップS176におけるサーバ制御の詳細を示すデジタルカメラ71側のフローチャートであり、撮影処理における撮像部74の画像読出しおよびサーバセンター72への送信に関するデジタルカメラ側の動作の詳細を説明するものである。シャッタレリーズボタンの半押しによりフローはステップS205からスタートし、ステップS206で撮像部74からの間引き読み出しを開始する。読み出された間引き読出しデータはステップS207で制御処理部73に出力される。次いでステップS208において、間引き読出しデータはバッファ5aに出力されてLCD表示部5で表示されるとともに、通信部7へも出力され、サーバセンター72の通信部13に送信される。
【0124】
ステップS209では、サーバセンター72からのレリーズ許可信号が受信されているかどうかをチェックし、受信されていなければ、ステップS206に戻ってステップS206からステップS209を繰り返す。
サーバセンター72の制御によるフォーカスアクチュエータ76の駆動の結果、ステップS209でレリーズ許可信号が受信されるとステップS210に進む。ステップS210では、シャッタレリーズボタンが全押しされたかどうかがチェックされ、全押しされていなければ、ステップS206に戻ってステップS206からステップS210を繰り返す。
【0125】
ステップS210でシャッタレリーズボタンが全押しされた場合は、ステップS211に進み、撮像部74からの信号読出しが全画像読出しに切換わり、読出されたRawデータはステップS212で制御/処理部73とRawデータ一時記憶部12に出力される。ステップS213では入力されたRawデータを間引いて記憶する。一方、Rawデータ一時記憶部12に記憶されたデータはステップS214で制御/処理部73を介して通信部7に出力され、サーバセンター72の通信部13に送信される。そしてステップS215で動作を終了する。
【0126】
Rawデータのサーバセンター72への送信手順の詳細およびサーバセンター72での処理に着いては、第一から第三の実施の形態の共通であるので説明を省略する。
図24は、撮影処理においてデジタルカメラ71の操作部81にあるシャッタレリーズボタンが半押しされたことが伝達され、付加機能割込みがかかった時のサーバセンター72のフローチャートである。付加機能には種々のものがあり、また、各付加機能についても種々のバージョンがあるので、図24では、付加機能割込みのうち、フラッシュ自動発光割込みがかかったときを例にとって説明する。ステップS220で処理がスタートすると、ステップS221で、契約内容およびサーバセンター72によるデジタルカメラ71の制御のために必要な情報に応じ、処理に使われるソフトのバージョンがセットされる。これは、図22におけるステップS192と同様であるが、特にフラッシュ自動発光の場合はデジタルカメラ71のフラッシュ79のガイドナンバーなどが処理バージョンの決定に必要な情報である。
【0127】
ステップS222でデジタルカメラ71からの制御用画像信号を受信すると、ステップS223において、フラッシュ発光の要否が決定され、デジタルカメラ71にフラッシュ要否信号が送信される。デジタルカメラ71では、これに基き、シャッタレリーズ時においてフラッシュを発光させるかどうかを決定する。ステップS223においては、フラッシュ79のガイドナンバー、制御用画像信号による被写体の明るさ、フォーカスアクチュエータ76からの被写体距離情報、絞り77における絞り値などを加味し、フラッシュ発光の要否、適否を判断し、最終的にフラッシュを発光させるかどうかを決定している。
【0128】
ステップS224では、シャッタレリーズボタンが全押しされて撮影が行なわれ、撮影用の画像信号がデジタルカメラ71から送られ来たかどうかをチェックし、画像信号が受信されるとステップS225で画像受信割込みへと進む。一方、所定時間内にレリーズがなされないと、その後撮影条件が変化している可能性があるのでステップS222に戻り、フラッシュ要否の判断をやり直す。
【0129】
なお、第四の実施の形態におけるAF/AEサーバ78、および付加機能サーバ80の機能については、第一から第三の実施の形態において画像サーバ75(画像処理サーバ15、画像変換サーバ17、画像記憶サーバ18)について図4から図15で説明した種々の処理、すなわちサーバセンターへの接続、登録/初期化、契約、購入直後の機能テスト(図6)、新サービスの提案、ファームウエアの書換えなどの処理が、同様に適用される。その内容は画像サーバ75の場合に順じて理解できるので、個々の説明は省略する。
【0130】
また、以上はデジタルカメラに関する実施の形態について説明したが、この発明はデジタルカメラだけではなく、一般のデジタル機器における機能制御に応用できる利点を有する。例えば図19に示したサーバセンター72における各種の機能サーバとデジタルカメラ71の各種のアクチュエータの関係、図5の登録/初期化処理、図6の購入直後の機能テスト、図7におけるユーザ登録処理、図20に示した内部処理とサーバ処理の関係などは、一般のデジタル機器における制御システムに応用可能である。
【0131】
その例としては、電子レンジにおける調理制御、電気洗濯機における水流切換えや手順の制御、炊飯器における過熱パターン制御、テレビにおける予約やオンデマンド機能などが考えられる。このようなデジタル機器においても、デジタル機器自体には最低限のハード部分を残し、制御や機能などのソフトウエアについてはサーバセンターなどの制御装置側に任せるようにすれば、ユーザは簡単な構成のデジタル機器を購入するとともに、高度かつ多様な機能については取捨選択してサーバセンターからのサービスを受け、また機能の改良についてはハード部分を買い換えることなく、サーバセンターからのサービスについての契約を変更するだけで「新製品」を入手することができる。
【0132】
図25は、この発明における第五の実施の形態のブロック図であり、図19における第四の実施の形態と共通の部分については同一の番号を付す。なお、図19におけるAF/AEサーバ78と付加機能サーバ80は、図25では機能サーバ101の内部にあるものとしてまとめて図示されている。
【0133】
さて、図25における第五の実施の形態は、動画静止画兼用デジタルカメラ102とサーバセンター103からなり、第一から第四の実施の形態で説明してきた画像サーバ75による静止画の処理に加え、動画サーバ104による動画の処理も可能となっている。
【0134】
図25の動画静止画兼用デジタルカメラ102は、基本的に図19のデジタルカメラ71と同一であり、動画機能のための本質的な構成が追加されているわけではない。また、この点がこの発明の利点でもある。図25では、追加の構成としては音声部106があるだけであり、これは動画機能だけでなく、静止画機能においても利用される。音声部106はマイクロフォンとスピーカーからなり、動画または静止画の録画時にマイクロフォンから対応する音声を入力するととともに、再生の際、スピーカーから対応する音声を出力する。なお、撮像部107は後述の電子ズームの動作に関連してCMOSセンサが採用されていが、CCDセンサであっても構わない。動画静止画兼用デジタルカメラ102はフォーカスアクチュエータ76による光学ズームに加え、制御/処理部108による電子ズームも可能となっている。この電子ズームは動画撮影の際にも、静止画撮影の際にも可能である。さらに、操作部105は第一から第四の実施の形態で説明してきた操作機能に加え、動画記録および動画再生の際にそれぞれ操作される操作部材を含んでいる。
【0135】
ここで、静止画に関連する音声部106の動作について補足しておく。例えば、静止画録画においてシャッタレリーズボタンを半押しした時点で、マイクロフォンから拾った音声を制御/処理部108に送るとともに、通信部7に出力し、通信部13に送信する。この動作はシャッタレリーズボタンの半押しを解除するまで継続される。サーバセンター103の画像サーバ75は音声記録機能も持っており、通信部13に次々に送られてくる音声データを常に例えば10秒間分だけ仮記録する。この仮記録は次々に更新されるので、常に最新の過去10秒間の音声データが画像サーバ75に残る。そして、シャッタレリーズボタンが全押しされ、Rawデータ一時記憶部12からの撮影データが画像サーバ75に送られたとき、この前後5秒間の音声データを送られたRawデータに関連する音声データとして画像サーバに本記録する。
【0136】
以上は、録音動作であるが、静止画に関連する再生の際は、動画静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105による再生操作があったとき、再生画像と関連する音声データが存在すれば、これを動画静止画兼用デジタルカメラ102に送信する。
【0137】
図26は、第五の実施の形態における動画静止画兼用デジタルカメラ102の録画時の動作を示すフローチャートであり、図20のステップS176におけるサーバ制御の詳細として理解できる。なお、図8における撮影モード割込みが静止画撮影においてかかったときは、既に第一から第四の実施の形態で説明したとおりの動作となるので、説明は省略する。
【0138】
一方、図8における撮影モード割込みが動画撮影においてかかった場合において、操作部105により録画開始操作が行なわれると、図26のステップS230からフローがスタートする。ステップS231では、音声部106のマイクロフォンから拾った音声を制御/処理部108に送るとともに、通信部7に出力し、通信部13に送信する。ステップS232では、撮影モード割込みによって開始されていた撮像部107からの間引き読み出しが継続され、ステップS233では、そのデジタル出力の制御/処理部108への出力も継続される。静止画の場合はレリーズ割込みによって読出しが全画素読出しに変わっていたが、動画の場合は、録画が開始されても上記のように全画素読出しが継続されるわけである。なお、制御/処理部108へ入力されるデジタル画像データは間引き読出しではあるが、入力された時点ではRawデータである。
【0139】
制御/処理部108では、撮影モード割込み開始後、RawデータをR、G、Bなどの色別の画像信号に変換してバッファ5aへ出力しているが、これは録画が開始されても継続される。ステップS234では、バッファ5aへの出力に加え、制御/処理部108に入力された間引きRawデータを通信部7へも出力する。通信部7へ出力された間引きRawデータはサーバセンター103の通信部13へ送信され、情報振分けサーバ14を経て動画サーバ104に送られる。
【0140】
なお、AF/AE割込みによりサーバセンター103の機能サーバ101によるAF/AE制御が開始している場合は、録画開始の以前から、間引きRawデータの緑成分が制御/処理部108から通信部7および通信部13を介してサーバセンター103に送られている。この場合は、ステップS234で通信部7への出力が間引きRawデータの緑成分のみから間引きRawデータの全成分に切換えられ、通信部13を介してサーバセンター103に送られることになる。サーバセンター103の機能サーバ101では、間引きRawデータの全成分から必要な緑成分を抽出して、録画開始後も引き続きAF/AE制御を行う。
【0141】
ところで、上記のように、動画静止画兼用デジタルカメラ102では、Rawデータ一時記憶部12に記憶されて通信部7から送信される静止画データが撮像部107からの全画素読み出しデータであるのに対し、動画データは撮像部107からの間引きデータであり、画面内の有効画素数密度は動画データの方が小さくなっている。次に、この点と電子ズームの関係について説明する。
【0142】
ステップS235では、操作部105により、電子ズームによるテレ側へのズーミング操作が行なわれたかどうかをチェックする。テレ側への電子ズームが行なわれたときはステップS236で撮像部107からの読み出しの間引き度合いを減少する。これは、電子ズームにより撮像部107の対象画面領域が縮小されたことに対応して、読み出しの間引き度合いを減少し、対象画面領域内の有効画素数をテレ側への電子ズーム前とほぼ同等とするためである。もし、間引き度合いの変更がなければ、撮像部107の対象画面領域が縮小されれば、領域面積に比例して有効画素数が減少し、これを通常画面サイズに拡大したときの画質が低下する。これに対し、この発明では、テレ側への電子ズーム操作に対応して間引き度合いを減少し、画像に寄与するCMOSセンサの単位面積あたりの有効画素数を増加させることにより、対象画面領域内の有効画素数をテレ側への電子ズーム前とほぼ同等とし、画質の低下を防いでいる。このようなことができるのは、上記のように、動画データは撮像部107からの間引きデータであり、撮像部107が本来持っている単位面積あたりの画素数に余裕があるからである。
【0143】
なお、間引き度合いの変更はRawデータをR、G、Bなどの色別の画像信号に変換する際の都合に合わせた間引きとなる条件下で出きるだけ連続的に行ない、対象画面領域内の有効画素数がほぼ変化しないようにするのが望ましいが、ステップ的に粗く変更してもよいし、最も簡単には、間引き度合いを2ステップとし、あるレベル以上のテレ側への電子ズームが行なわれたときに、第一のステップから、より間引き度合いの低い第二のステップに変更しても、この発明の利点を得ることができる。
【0144】
さらに補足すれば、間引き度合い変更ステップは、電子ズームのステップと一致させるのが現実的である。この一致については、RawデータからR、G、Bなどの色別の画像信号への変換の条件を考えて先に間引き度合いの変更ステップを決定し、これに合わせて電子ズームのステップを決定するようにしてもよく、その逆でもよい。いずれにしても、CMOSセンサのカラーフィルタ配列、間引きパターン、色別の画像信号への変換条件などによってこれらのステップを決定する。間引き度合い変更ステップと電子ズームのステップと一致させることを条件にステップを決定した場合に電子ズームのステップが粗すぎるときは、間引き度合い変更ステップを電子ズームのステップよりも粗くする。
【0145】
ステップS235において、テレ側への電子ズーム操作がなければ間引き度合いを変更せず、ステップS237に進む。ステップS237では、操作部105により、電子ズームによるワイド側へのズーミング操作が行なわれたかどうかをチェックする。ワイド側への電子ズームが行なわれたときはステップS238で撮像部107からの読み出しの間引き度合いを増加する。これは、電子ズームにより撮像部107の対象画面領域が拡大されたことに対応して、読み出しの間引き度合いを増加し、対象画面領域内の有効画素数をワイド側への電子ズーム前とほぼ同等とするためである。もし、間引き度合いの変更がなければ、撮像部107の対象画面領域が拡大されれば、領域面積に比例して有効画素数が増加して動画用として予定している画素数よりも過剰となる。これに対し、この発明では、ワイド側への電子ズーム操作に対応して間引き度合いを増加し、画像に寄与するCMOSセンサの単位面積あたりの有効画素数を減少させることにより、対象画面領域内の有効画素数をワイド側への電子ズーム前とほぼ同等とし、画素数が過剰となるのを防いでいる。間引き度合いの変更ステップの決め方については、ステップS236の間引き度合い減少の場合と同様である。
【0146】
ステップS237において、ワイド側への電子ズーム操作がなければ間引き度合いを変更せず、ステップS239に進む。ステップS239では、録画終了の信号が操作部105から来たかどうかをチェックし、来ていなければ、ステップS231に戻る。このようにして、録画が続けられる限り、ステップS231からステップS239を繰り返す。ステップS239で録画終了の信号が来れば、ステップS240でフローを終了する。
【0147】
なお、静止画撮影においては、電子ズームにかかわらず、撮像部107から常に全画素読出しを行い、Rawデータ一時記憶部12への記憶を行う。従って、テレ側に電子ズームが行なわれたときには、画面内の有効画素数が減少する。
図27は、第五の実施の形態における動画サーバ104の録画動作を示すフローチャートであり、図15のステップS171における撮影処理の詳細として理解できる。なお、図15における接続割込みが静止画撮影においてかかったときは、既に第一から第四の実施の形態で説明したとおりの動作となるので、説明は省略する。
【0148】
一方、図15における接続割込みが 動画静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105による動画記録の操作によるものであり、録画開始の操作があったときは、図27のステップS241からフローがスタートする。ステップS242では、動画静止画兼用デジタルカメラ102からの音声データを受信するとともに、画像サーバ75に記憶する。ステップS243では、動画静止画兼用デジタルカメラ102から送信される間引きRawデータを受信する。ステップS244では、間引きRawデータを元にR、G、Bなどの色別の画像信号への変換を行う。さらにステップS245において動画の各画面別の圧縮が行なわれる。
【0149】
ステップS246では、動画静止画兼用デジタルカメラ102からの動画記憶の指示が複式記憶かどうかチェックする。複式記憶とは、後述の動画圧縮を行ったデータの記憶とともに、画面別圧縮のみを行った各画面のデータも動画データとして記憶する旨の指示である。ステップS246において複式記憶の指示があれば、ステップS247で画面別データの記憶を実行するとともにステップS248に進む。一方、ステップS246で複式記憶の指示がなければ、画面別データの記憶を行わずに直接ステップS248に進む。
【0150】
ステップS248では動画圧縮を行う。動画圧縮は、各画面毎の圧縮だけでなく各画面間の差分をデータとすることによって、動画全体としての情報量を圧縮するものである。ステップS249では、動画圧縮されたデータの記憶を実行する。
【0151】
ステップS250では、録画終了の信号が動画静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105から来たかどうかをチェックし、来ていなければ、ステップS242に戻る。このようにして、録画が続けられる限り、ステップS242からステップS250を繰り返す。ステップS250で録画終了の信号が来れば、ステップS251でフローを終了する。
【0152】
図28は、第五の実施の形態における再生動作を示すフローチャートであり、図15のステップS170における再生処理の詳細として理解できる。なお、図28は動画サーバ104による動画の再生および画像サーバ75による静止画の再生のいずれにも適用される動作となっているが、重複を避けるため、静止画に関して既に第一から第四の実施の形態で説明した部分は説明を省略する。従って、特に断らない限り、静止画に関する動作は第一から第四の実施の形態と同様である。
【0153】
図15における接続割込みが 再生割込みによるものであり、動画静止画兼用デジタルカメラ102の操作部105によって再生を開始する旨の操作が行なわれたときは、図28のステップS255からフローがスタートする。なお、動画においても、静止画と同様、再生開始操作に先立って所望の動画を選択する操作が可能であり、第一から第四の実施の形態で説明したように、LCD表示部5に表示されるサムネイルの中から所望のものを操作部105で選択する。この動画のサムネイルは制御/処理部に記憶されているものでもよいし、サーバセンター103から送信されるものでもよい。これは、第一から第四の実施の形態で説明した静止画のサムネイルと同様である。
【0154】
ステップS256では、音声データが出力される。この音声データは、再生開始が動画のサムネイルに対して行なわれたときは動画サーバ104から、静止画のサムネイルに対して行なわれたときは画像サーバ75から出力される。ステップS257では、音声データが動画サーバ104から出力されたものかどうかがチェックされる。
【0155】
動画サーバ104から音声データが出力された場合はステップS2582進み、対応する動画が複式記憶かどうかをチェックする。複式記憶でなかったときは動画圧縮データしかないのでステップS259に進み、出力される動画圧縮データの伸張を行って、画面別の動画データを作成し、ステップS260でこれを出力する。ステップS261では、出力された音声データと画面別の動画データを音声動画となるよう同期させ、通信部13から送信する。動画静止画兼用デジタルカメラ102ではこれを通信部7で受信し、制御/処理部108で画像と音声を分離し、画像をバッファ5aに出力してLCD表示部5で再生するとともに、音声を音声部106に送り、スピーカーで同期再生する。なお、上記のように、動画に関しては画像と音声が同期してリアルタイムでサーバセンター103から送信されてくるので、動画静止画兼用デジタルカメラ102はそれをただ再生するだけであり、データを動画と音声のタイミング信号に変換するなどの動作の負担はない。
【0156】
ステップS262は、動画の再生を終了させる信号が動画静止画兼用デジタルカメラ102から送られてきたかどうかをチェックしており、再生終了でなければ、ステップS256に戻る。以下、ステップS262で再生終了とならない限り、ステップS256からステップS262が繰り返され、動画静止画兼用デジタルカメラ102における動画の再生が継続される。また、ステップS262で再生終了となれば、ステップS263に進み再生動作を終了する。
【0157】
一方、ステップS257で音声データが動画サーバ104からのものでなかったときは、画像サーバ75からの静止画に関連して録音された短時間の音声データであることを意味するので、ステップS264に進み、音声データをそのまま動画静止画兼用デジタルカメラ102に送信し、ステップS263で再生動作を終了する。なお、関連する静止画データも適宜のタイミングで動画静止画兼用デジタルカメラ102に送信されるが、これについては図11のサムネイル指定割込みに関連して説明したので、詳細は繰り返さない。なお、静止画に関連する音声データを動画の場合のようなリアルタイムの音声信号にして送信しない理由は、静止画の再生では画像と音声との間の時間的同期に一義性がないので、これをユーザによる操作に任せるためである。従って、静止画に関連する音声の再生については、受信した音声データをタイミング信号に変換して音声部106を制御する必要があるが、静止画に関連する音声は短時間でデータ量が小さく制御/処理部108の負担は小さい。
【0158】
また、ステップS258において複式記憶であったときは、画面別動画データが別途存在するのでステップS260に飛び、これをそのまま出力する。当然ながら、複式記憶による画面別動画データの方が、動画圧縮記憶データを伸張して作った画面別動画データより各画面の画質がよい。
【0159】
図29は、動画におけるデータの送信タイミングに関する種々の実施の形態を示すタイミングチャートであり、斜線部はデータの送信が行なわれている期間を示す。図29の(A)は上記において説明してきた第五の実施の形態におけるタイミングをまとめたものであり、サーバセンター103への接続開始時点t1に続き、動画撮影モードにおいてAF/AE動作を開始した時点t2で、AF/AE用の間引きRawデータの緑成分が送信開始される。そして、録画開始時点t3において、間引きRawデータの緑成分が間引きRawデータの全成分よりなる動画データに切換えられて送信され、同時に音声データも送信開始される。動画データおよび音声データの送信は、録画終了時点まで継続する。t3時点におけるデータの切換えはt2とt3の間におけるAF動作のための送信データ量を少なくし、AF動作を迅速にするためである。
【0160】
しかしながら、データの送信タイミングに関する実施の形態は上記に限られるものではなく、例えば図29の(B)から(E)に示すような多様な形態が可能である。まず、図29の(B)は、AF/AE開始時点から間引きRawデータの全成分の送信を開始するものであり、次のような特徴を有する。まず、t2からt3間のデータ送信量は増加するものの、録画開始前後における送信データの切換えが不要になるので、動画静止画兼用デジタルカメラ102の制御/処理部108の負担がより軽くなる。さらに、録画開始前に送られてくる間引きRawデータの全成分の情報によってホワイトバランス調整などに必要な情報を録画開始前に入手することが可能となり、録画開始直後の画質が向上する。さらに、Rawデータの全成分によって録画開始前に正確な輝度信号が入手できる。
【0161】
図29の(C)の実施の形態では、t2時点で音声データの送信も開始している。この場合は、録画開始前から動画録画に必要なすべてのデータが揃っているので、音声データについても録画開始前に録音レベルや録音音質の調整に必要な情報を予め入手でき、録画開始時点の音質を向上させることが可能となるとともに、例えば次のような特殊録画モードも可能となる。すなわち、t3時点以前に通信部13に次々に送られてくる動画データおよび音声データを例えば常に5秒間分だけ動画サーバ104に仮記録する。この仮記録は次々に更新されるので、常に最新の過去5秒間の動画データおよび音声データが動画サーバ104に残る。そして、t3の時点で録画開始の操作をしたとき、それ以前の5秒間のデータを本記録するとともにそれ以後の動画録画を行うようにすれば、録画開始操作以前に起ったことも録画できるモードとなる。
【0162】
図29の(D)の実施の形態では、t1時点でAF/AE用の間引きRawデータの緑成分のおよびが音声データの送信を開始するものである。なお、t2時点において、間引きRawデータの緑成分が間引きRawデータの全成分よりなる動画データに切換えられ、以後図29の(C)と同様の動作となる。この実施の形態の場合、サーバセンター103への接続直後からAF/AE動作および録音動作がスタートするので、特にシャッターチャンスに厳しい静止画撮影に常に備えることが可能となる。つまり、サーバセンター103への接続が開始された後は、いつシャッタレリーズが行なわれても、AF/AE調節が万全であるとともに、音声データ記録への対応もできている。これは、サーバセンター103との常時接続の特徴を最大限生かした動作である。
【0163】
図29の(E)の実施の形態では、サーバセンター103との接続が開始されたt1時点で動画データおよび音声データのサーバセンター103への送信を開始するものであり、動画静止画兼用デジタルカメラ102側における以後の送信データの切換えや送信開始タイミングの制御を不要にしたものである。得られる機能や利点は図29の(D)と共通であるが、動画静止画兼用デジタルカメラ102の制御/処理部108の負担が最も軽くなり、単に、t2やt3のタイミング信号をサーバセンター103に送るだけでよく、機能の実行はすべてサーバセンター103側の負担となる。
【0164】
なお、以上の図25の第五の実施の形態における動画静止画兼用デジタルカメラ102においては、動画記録を目的に実施される撮像部107からの間引き読出しを、第一や第四の実施の形態においてLCD表示部5での表示を目的に実施される撮像部11や撮像部74からの間引き読出しと同程度の間引き率のものとして説明した。しかしこの発明の実施の形態はこれに限られるものではない。すなわち、動画記録を目的とする場合の間引き率をLCD表示部5での表示のみを目的とする場合に比べて小さくし、動画の画質をより向上させることも可能である。この場合、図25の第五の実施の形態において、撮像部107から間引き読出しされた画像データの画素数はLCD表示部5での表示の目的ためには過剰であるので、通信部7に送る画像データに比べ、更に間引いて画素数を少なくしたものを制御/処理部108で作成し、これをバッファ5aに送るようにする。
【0165】
同様の事情は、図19における第四の実施の形態にもある。即ち、すなわち、AF/AEサーバ78による処理を目的とする場合の間引き率をLCD表示部5での表示のみを目的とする場合に比べて小さくし、AF/AE動作精度をより向上させることも可能である。この場合、送信するデータ量が増加するので、AF/AE速度との兼ね合いはある。いずれにしても、間引き率を小さくした場合、図19の第四の実施の形態において、撮像部74から間引き読出しされた画像データの画素数はLCD表示部5での表示の目的ためには過剰であるので、通信部7に送る画像データに比べ、更に間引いて画素数を少なくしたものを制御/処理部108で作成し、これをバッファ5aに送るようにする。
【0166】
なお、上記の場合、図25の第五の実施の形態において、さらに動画記憶を目的とする画素数とAF/AE動作を目的とする画素数が異なる場合は、図29の(A)におけるt3の時点において、更に撮像部107からの間引き読出し度合いも変更するようにしてもよい。具体的には、AF/AE動作に必要な画素数が動画記憶を目的とする画素数より少ない場合、t3の時点で撮像部107からの間引き読出しにおける間引き度合いをより低く切換える。この場合、t3以降、画像データの画素数はLCD表示部5での表示の目的ためにはさらに過剰になるので、更に間引いて画素数を少なくしたものを制御/処理部108で作成し、これをバッファ5aに送るようにする。
【0167】
また、第五の実施の形態における動画静止画兼用の機能の利点は、図25のように動画静止画兼用デジタルカメラ102とサーバセンター103に機能を分離した場合のみならず、サーバセンター103の機能サーバ101、動画サーバ104、画像サーバ75などがデジタルカメラ102と一体になった通常のデジタルカメラとして実施された場合でも享受できる。
【0168】
さらに、図26のステップS236および238における処理についても、第五の実施の形態以外にも実施の形態が可能である。すなわち、ステップS236および238において撮像部107からの読み出しの間引き度合い自体を変化させるのではなく、動画撮影の際の間引き読出し度合いは一定としておいて、制御/処理部108で撮像部107からの読出しデータをさらに間引くようにし、その際の制御/処理部108での間引き度合いを電子ズームに応じて変化させるようにしてもよい。具体的には、電子ズームにおいて最もテレとした場合の動画記録において必要な画素数を基準として撮像部107からの動画撮影時の間引き度合いを一義的に決定し、これに基いて間引き読出しされた画像データについて、ワイド側への電子ズーム指定に応じ、制御/処理部108において過剰な画素数をさらに間引くようにする。この場合、理論的には間引き度合いがゼロ、即ち全画素読出しに相当する状態まで電子ズームが可能なので、電子ズームのみのためには動画の場合においても全画素読出しをすればよいことになるが、動画を目的に常に全画素読出しを行うのは現実的でない。従って、上記において動画撮影時のために一義的に決定される間引き度合いは、静止画の場合とは各段に異なった画素数を前提として決定される。
【0169】
上記の場合、静止画撮影において電子ズームがおこなわれたときには、電子ズームにかかわらず撮像部107から読み出された画像データをさらに間引くことはなく、全画素読出しに基く画像データがRawデータ一時記憶部12に一時記憶された後、制御/処理部108を介して、通信部7および通信部13によってサーバセンター103に送られる。
【0170】
図30は、第四または第五の実施の形態に適用可能な契約変更割込みに関するサーバセンターの動作を示すフローチャートである。契約の変更を目的とするユーザからのサーバセンターへの接続または、接続中における契約変更操作によって契約変更割込みがかかるとフローはステップS271からスタートする。ステップS272でユーザサーバの確認が行なわれ、契約変更の対象となっているデジタルカメラの特定がなされるとともに、そのデジタルカメラの仕様や個別の契約条件など関連する情報が確認される。
【0171】
ステップS273では、特定されたデジタルカメラの仕様とサーバセンターにおける最新の機能サービス体制が比較され、そのデジタルカメラに対して現在提供可能なサービスの確認が行なわれる。この確認の結果、以前から提供可能なサービスに加え、「新発売」となった新機能のサービスや、既存機能であっても新たにそのデジタルカメラにも提供範囲を広げるべく改良されたサービスなどが明らかになる。
【0172】
ステップS273では、現契約条件下においてそのデジタルカメラが提供を受けることができるサービスが確認される。ステップS274では、以上の確認の結果、そのデジタルカメラに対して提供可能な全サービスおよびそれに対する現契約状況が一覧表にまとめられ、表示データとしてデジタルカメラに送信される。
【0173】
ステップS276では一覧表の表示後、所定時間が経過したかどうかをチェックし、経過していなければステップS277でユーザが変更操作を完了したかどうかをチェックする。そして、操作完了でなければステップS276に戻り、以後、状況が変わらない限りステップS276とステップS277が繰り返される。
【0174】
ステップS277でユーザが契約変更操作を完了した旨の入力を行ったことが確認されるとステップS278に進み、新契約条件確認画面を表示データとしてデジタルカメラに送り、ステップS279でフローを終了する。また、ステップS276で所定時間が経過したときは、旧契約条件に対して何も変更処理を行わず、そのままステップS279でフローを終了する。
【0175】
図31は、ユーザサーバ16における契約データベースを示す表である。図31において、「項目」および「グレード」は現時点において、例えばサーバセンター103が提供可能なサービスを示しており、「単価」は各サービスの月当たりの契約料金である。また、各「カメラ」の欄の「対応」はそのサービスが各カメラのハード構成に対応しているかどうかを示しており、丸印は対応していることを意味する。さらに、各「カメラ」の欄の「契約」は、各カメラがそのサービスを受ける契約をしているかどうかを示しており、丸印は契約していることを意味する。
【0176】
「グレード」のうち、多点測距AFの一つの方式である「多点C」およびフラッシュの発光光量を制御する機能である「光量制御」は、イタリックで示されているが、これは、最近1ヶ月以内においてこれらの機能が「新商品」として追加された新たなサービスであることを示し、例えば、「光量制御」は「カメラ1」および「カメラ3」の機種を対象とした「新商品」であることを示す。因みに、「新商品」である「光量制御」は、「カメラ2」には対応していない。なお、このイタリック表示は、表示から1ヶ月を経過すると通常の表示とされ、「新製品」から「既存商品」に扱いが変更される。
【0177】
また、分割測光AEの一つの方式である「分割B」は、「カメラ3」に対応していた既存サービスであるが、最近1ヶ月以内において「カメラ1」および「カメラ2」にも対応すべく改良されたものであり、このことを2重丸で表わしている。図31ではこれに対応して、「ユーザ1」が早速「分割B」のサービスを受けるよう契約を変更した結果を示している。なお、この2重丸表示についても、表示から1ヶ月を経過すると通常の丸印表示に変更される。
【0178】
「合計契約料」は各カメラについて、各ユーザの月当たりの合計契約料を示したものであり、ユーザ3は2台のカメラについて契約しているので、その合算の1650円を毎月サーバセンターに支払うことになる。
図30のステップS245やステップS278では、図31の内の該当するデジタルカメラ、例えば「カメラ1」に関するデータが「項目」、「グレード」、および「単価」とともに表示されることになる。上記の例を図30に即して言えば、ステップS245で、「分割B」の「契約」欄に丸印がついていない状態の表が表示され、ステップS278では、図30のとおり「分割B」の「契約」欄に丸印のついたものが表示される。
【0179】
なお、図31は、簡単のため四台のカメラについてだけのデータベースを示したが、実際にはサーバセンターは何万台にもわたるカメラに対してサービスを提供する。
図32は、図31の契約に基いたユーザサーバ16によるサービス実施実績のデータベースを示す表であり、1ヶ月間のサービス実績を集計したものである。なお、図32についても、簡単のため四台のカメラについてだけのデータベースを示したが、実際にはサーバセンターは何万台にもわたるカメラに対してサービスを提供し、それらに関してサービスデータを収集、集計する。
【0180】
図32において、「実績」は、デジタルカメラがサーバセンターに接続して該当する機能のサービスを受けた件数を示しており、「不具合」はその際に所定の成果が得られなかった件数を示す。件数は一つの画像の撮影を1件とカウントする。なお、「不具合」は厳しく管理されており、例えば、AFでは、合焦に至らなかったかまたは合焦に至るのに著しく時間がかかった場合など、被写体の条件によっては対応できないケースもカウントするので、必ずしも商品機能としての欠陥を意味しない。
【0181】
サーバセンターでは、図32のようなサービス実績データベースに基き、下記のような分析を行う。
第一に、各サービスの使用頻度を分析し、提供した機能がユーザに歓迎されているかどうかを判断して、今後の開発へのデータとするとともに、人気のない現行機能のサービスは廃止する。
【0182】
第二に、不具合の発生率を分析し、機能の完成度を判断して、今後の改善へのデータとする。なお、サービス実績データベースには、単に統計データだけでなく個々の事例についての情報が存在し、さらに結果としての画像もデータとして保管されているので、どのような被写体に対してどのような撮影条件のとき不具合が生じるのか、具体的事象に当って分析を行う。
【0183】
第三に、ユーザの了解を得て、異なったユーザ像による各機能の利用傾向の違いを分析し、ターゲットユーザを押さえた開発へのデータとする。
第四に、関連する各機能の使用実績について相関関係の分析を行い、各機能の提供をバラバラに行うのではなく、使用場面に適した有機的結合関係にある複数機能の提供について検討する。
【0184】
図33は、この発明の第六の実施の形態のブロック図であり、図25における第五の実施の形態と共通の部分については同一の番号を付す。なお、図25における動画サーバ104と画像サーバ75は、図33では画像蓄積サーバ201の内部にあるものとしてまとめて図示されている。
【0185】
さて、図33における第六の実施の形態は、レンタル用デジタルカメラ202サーバセンターとなるレンタルセンター203からなり、第五の実施の形態で説明した機能サーバ101による制御に加え、プログラムサーバ204によるサービスも可能となっている。機能サーバ101は、ほぼリアルタイムでデジタルカメラとの間で情報をやり取りしデジタルカメラを制御するものであった。これに対し、プログラムサーバ204は、用意されている複数の機能プログラムの少なくとも一つを期間限定でレンタル用デジタルカメラ202にダウンロードし、その機能プログラムが担当する機能については、その期間に限りレンタル用デジタルカメラ202内部完結で動作するようにしたものである。
【0186】
この発明は、上記第六の実施の形態のように、デジタルカメラをレンタル型商品とし、サーバセンターがレンタル商品の管理を行うレンタルセンターとして機能するような実施が可能である。なお、図33のプログラムサーバ200は、第六の実施の形態におけるようなレンタル商品に限らず、通常商品としての実施に応用することも可能である。すなわち、第一から第五の実施の形態において、サーバセンターに複数の機能プログラムを用意したプログラムサーバを設け、それらの機能の少なくとも一つを所定の契約条件でデジタルカメラにダウンロードさせてデジタルカメラ内部完結で動作させるようなサービス提供形態も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における第一の実施の形態のブロック図。
【図2】画像フォルダのデータ構造を示す表。
【図3】第一の実施の形態のデジタルカメラ一体型携帯電話の外観図。
【図4】デジタルカメラ一体型携帯電話のメインフローチャート。
【図5】登録/初期化処理の詳細を示すフローチャート。
【図6】撮影テストの詳細を示すフローチャート。
【図7】ユーザ登録処理の詳細を示すフローチャ―ト。
【図8】撮影モードが選択された場合における動作のフローチャート。。
【図9】レリーズ割込みがかかった時の動作を示すフローチャート。
【図10】再生モードが選択された場合におけるフローチャート。
【図11】サムネイル指定割込みがかかった時の動作を示すフローチャート。
【図12】デジタルカメラ一体型携帯電話が受信した時のフローチャート。
【図13】サーバセンターとの接続断割込みがかかった時のフローチャート。。
【図14】サーバセンターのメインフロー。
【図15】サーバセンター2に接続があったときのフローチャート。
【図16】この発明における第二の実施の形態のブロック図。
【図17】この発明における第三の実施の形態のブロック図。
【図18】画像フォルダのデータ構造の他の実施の形態を示す表。
【図19】この発明における第四の実施の形態のブロック図。
【図20】第四の実施の形態の撮影モードにおける機能制御を示すフローチャート。
【図21】第四の実施の形態における撮影処理の詳細を示すフローチャート。
【図22】第四の実施の形態においてAF/AE割込みがかかった時のサーバセンターのフローチャート。
【図23】第四の実施の形態におけるサーバ制御の詳細を示すデジタルカメラのフローチャート
【図24】第四の実施の形態において付加機能割込みがかかった時のサーバセンターのフローチャート
【図25】第五の実施の形態のブロック図。
【図26】第五の実施の形態における動画静止画兼用デジタルカメラの録画時の動作を示すフローチャート。
【図27】第五の実施の形態における動画サーバの録画動作を示すフローチャート。
【図28】第五の実施の形態における再生動作を示すフローチャート。
【図29】動画関連データの送信タイミングに関する種々の実施の形態を示すタイミングチャート。
【図30】第四または第五の実施の形態に適用可能なサーバセンターの動作を示すフローチャート。
【図31】ユーザサーバにおける契約データベースを示す表。
【図32】契約に基いたユーザサーバによるサービス実施実績のデータベースを示す表。
【図33】この発明の第六の実施の形態のブロック図
【符号の説明】
1 デジタルカメラ一体型携帯電話
2 サーバセンター
5 LCD表示部
6 操作部
7 デジタルカメラ一体型携帯電話の通信部
8 送受話部
9 記憶部
11 撮像部
12 Rawデータ一時記憶部
13 サーバセンターの通信部
15 画像処理サーバ
16 ユーザサーバ
17 画像変換サーバ
18 画像記憶サーバ
22 第一ヒンジ部
28 第二ヒンジ部
29 ロックボタン
30 レンズ
31 ストロボ
41 銀塩フィルムカメラ
42 デジタルカメラバック
60 携帯電話
61 デジタルカメラバック
62 デジタルカメラバックの近距離通信部
63 携帯電話の近距離通信部
65 携帯電話機能部
71 デジタルカメラ
72 サーバセンター
75 画像サーバ
76 フォーカスアクチュエータ
77 絞り
78 AF/AEサーバ
79 フラッシュ
80 付加機能サーバ
101 動画静止画兼用デジタルカメラ
102 サーバセンター
104 動画サーバ
106 音声部
107 撮像部
201 画像蓄積サーバ
202 レンタル用デジタルカメラ
203 レンタルセンター
204 プログラムサーバ

Claims (33)

  1. 複数のデジタルカメラに提供可能な複数のサービスを記録するサービス情報記録手段と、
    どのデジタルカメラがどのサービスの提供を希望しているかの情報を記録する個別情報記録手段と、
    前記サービス情報記録手段と個別情報記録手段とに基いて各デジタルカメラに希望するサービスを提供するサービス提供手段とを有し、
    前記サービスは、デジタルカメラに対する制御機能であり、該制御機能は、デジタルカメラからの情報の提供を受け、この情報に基いてデジタルカメラに制御情報を提供する機能であることを特徴とするデジタルカメラに対するサービス提供装置。
  2. 前記制御機能は、デジタルカメラに提供する機能プログラムであることを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  3. 前記サービスはデジタルカメラから送信されるデジタル画像の保管であることを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  4. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を圧縮する機能であることを特徴とする請求項3記載のサービス提供装置。
  5. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を補間する機能であることを特徴とする請求項3記載のサービス提供装置。
  6. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を間引く機能であることを特徴とする請求項3記載のサービス提供装置。
  7. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を画像処理する機能であることを特徴とする請求項3記載のサービス提供装置。
  8. 前記複数のサービスがそれぞれどのカメラに対応しているかの情報に関する対応情報記録手段を有することを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  9. 前記対応情報記録手段に基き、個々のデジタルカメラに対応可能なサービスを通知する通知手段を有することを特徴とする請求項8記載のサービス提供装置。
  10. 前記対応情報記録手段に基き、対応可能なサービスの範囲内で前記個別情報記録手段に個々のデジタルカメラが提供を希望するサービスを記録することを特徴とする請求項8記載のサービス提供装置。
  11. 前記対応情報記録手段に変更があった時は新たに対応可能となったデジタルカメラと以前から対応可能であったデジタルカメラとを識別可能に記録することを特徴とする請求項8記載のサービス提供装置。
  12. 前記対応情報記録手段は、所定の期日で前記新たに対応可能となったデジタルカメラを以前から対応可能であったデジタルカメラに変更することを特徴とする請求項11記載のサービス提供装置。
  13. 前記サービス情報記録手段は、新規サービスを既存サービスと識別可能に記録することを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  14. 前記サービス情報記録手段は、所定の期日で前記新規サービスを前記既存サービスに変更することを特徴とする請求項13記載のサービス提供装置。
  15. 前記サービス情報記録手段は、サービスの利用条件に関する情報を記録していることを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  16. 前記個別情報記録手段は、個々のデジタルカメラについて記録の変更を行う変更手段を有することを特徴とする請求項1記載のサービス提供装置。
  17. 複数のデジタルカメラに提供可能な複数のサービスを記録するサービス情報記録手段と、
    前記複数のサービスがそれぞれどのカメラに対応しているかの情報に関する対応情報記録手段とを有し、
    前記サービスは、デジタルカメラに対する制御機能であり、該制御機能は、デジタルカメラからの情報の提供を受け、この情報に基いてデジタルカメラに制御情報を提供する機能であることを特徴とするデジタルカメラに対するサービス提供装置。
  18. 前記対応情報記録手段に基き、個々のデジタルカメラに対応可能なサービスを通知する通知手段を有することを特徴とする請求項17記載のサービス提供装置。
  19. 前記対応情報記録手段に基き、対応可能なサービスの範囲内で個々のデジタルカメラが提供を希望するサービスを記録する個別情報記録手段を有することを特徴とする請求項17記載のサービス提供装置。
  20. 前記対応情報記録手段に変更があった時は新たに対応可能となったデジタルカメラと以前から対応可能であったデジタルカメラとを識別可能に記録することを特徴とする請求項17記載のサービス提供装置。
  21. 前記対応情報記録手段は、所定の期日で前記新たに対応可能となったデジタルカメラを以前から対応可能であったデジタルカメラに変更することを特徴とする請求項20記載のサービス提供装置。
  22. 前記サービス情報記録手段は、新規サービスを既存サービスと識別可能に記録することを特徴とする請求項17記載のサービス提供装置。
  23. 前記サービス情報記録手段は、所定の期日で前記新規サービスを前記既存サービスに変更することを特徴とする請求項22記載のサービス提供装置。
  24. 複数のデジタルカメラに提供可能な複数のサービスを記録するサービス情報記録手段と、
    前記サービス情報記録手段において新規サービスを既存サービスと識別可能とする識別手段とを有し、
    前記サービスは、デジタルカメラに対する制御機能であり、該制御機能は、デジタルカメラからの情報の提供を受け、この情報に基いてデジタルカメラに制御情報を提供する機能であることを特徴とするデジタルカメラに対するサービス提供装置。
  25. 前記識別手段は、所定の期日で前記新規サービスを前記既存サービスに変更することを特徴とする請求項24記載のサービス提供装置。
  26. 前記制御機能は、デジタルカメラに提供する機能プログラムであることを特徴とする請求項17または24に記載のサービス提供装置。
  27. 前記サービスはデジタルカメラから送信されるデジタル画像の保管であることを特徴とする請求項17または24に記載のサービス提供装置。
  28. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を圧縮する機能であることを特徴とする請求項27記載のサービス提供装置。
  29. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を補間する機能であることを特徴とする請求項27記載のサービス提供装置。
  30. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を間引く機能であることを特徴とする請求項27記載のサービス提供装置。
  31. 前記サービスは前記デジタルカメラから送信されるデジタル画像を画像処理する機能であることを特徴とする請求項27記載のサービス提供装置。
  32. 前記サービス情報記録手段は、サービスの利用条件に関する情報を記録していることを特徴とする請求項17または24に記載のサービス提供装置。
  33. 前記サービスは無線通信によってデジタルカメラに供給されることを特徴とする請求項1から32のいずれかに記載のサービス提供装置。
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