JP2004335912A - 半導体装置の製造方法及び装置並びにリードフレームの搬送装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び装置並びにリードフレームの搬送装置 Download PDF

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精二 町田
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Abstract

【課題】金型の調整や段取り等が迅速かつ容易に行えるようにするとともに、リードフレームの自動搬送が可能な半導体装置の製造方法及び装置並びにリードフレームの搬送装置を提供する。
【解決手段】複数の分割金型31、32を有する第1の金型30と、複数の分割金型41、42を有する第2の金型40とをそれぞれ別々のプレス機械に設置し、前記第1の金型30によりリードフレーム10のトリミング加工を行い、このトリミング加工で個片化された半導体装置20のリード14を前記第2の金型40によりフォーミング加工を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法及びその製造装置並びにその製造装置に用いるリードフレームの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置のパッケージの一形態として、半導体素子の端子部が樹脂封止部の端部から突出してアウターリードをなすものがある。半導体素子はリードフレームのダイパッド上に搭載され、モールド金型にて樹脂封止される。その後、このリードフレームをプレス金型に供給してトリミング工程、フォーミング工程などの工程を経て半導体装置を個片化して半導体装置が製造される。
従来の、このような半導体装置の製造方法において、リードフレームの供給については、例えば特許文献1や特許文献2がある。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−39843号公報(段落[0015]−[0025]、図1、図2)
【特許文献2】
特開平5−82563号公報(請求項1、図1、図2)
【0004】
特許文献1では、板材(リードフレーム)を吸着保持する複数の担持体を設けた板材移送部材を前進後退させることで板材を一定の距離ずつ間欠的にプレス金型内に送るようにしている。
一方、特許文献2は、リードフレームをガイド支持するガイドレールを複数の金型装置を貫通して設置し、このガイドレールの両端に、ガイドレールの幅間隔を調整する幅調整ユニットと、ガイドレールをリフトする上下動ユニットとを設けたリードフレームの搬送装置を開示している。また、この特許文献2では幅調整ユニットを左ネジと右ネジにより調整することで、リードフレームのサイズ交換に対処している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなアウターリードをもつ樹脂封止された半導体装置の製造方法における一つの課題はリードフレームの搬送の自動化である。しかしながら、特許文献1に開示する技術では、担持体の吸着動作と吸着解放動作に合わせて板材移送部材の前進と後退を繰り返さなければならないので、加工速度を上げることは難しいという問題がある。また、リードフレームを確実に安定して保持するのにも難点がある。
一方、特許文献2の技術にはこのような問題は比較的少ないが、ガイドレールが複数の金型装置を貫通して設置されているため、個々の金型の調整や段取りに多大の労力や時間がかかるという問題がある。さらに、ガイドレールによる支持案内ではリードフレームのトリミングは可能であっても、フォーミングのための個片化された半導体装置の送りは不可能である。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、金型の調整や段取り等が迅速かつ容易に行えるようにするとともに、リードフレームの自動搬送が可能な半導体装置の製造方法及び装置並びにリードフレームの搬送装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、複数の分割金型を有する第1の金型と、複数の分割金型を有する第2の金型とをそれぞれ別々のプレス機械に設置し、前記第1の金型によりリードフレームのトリミング加工を行い、このトリミング加工で個片化された半導体装置のリードを前記第2の金型によりフォーミング加工を行うことを特徴とする。
【0008】
この構成により、第1の金型では複数の分割金型によりリードフレームのトリミング加工を行い、第2の金型では複数の分割金型により個片化された半導体装置のリード(アウターリード)のフォーミング加工を行うので、半導体装置を高能率、高精度に製造することができる。また、第1および第2の金型はそれぞれ分割金型で構成されているので、金型の小型軽量化が可能で、そのため金型の調整や段取り等を迅速かつ容易に行うことができる。
ここに、トリミング加工およびフォーミング加工における分割金型というのは、それぞれの加工工程の1または複数の工程を実施する単発金型である。
【0009】
本発明の半導体装置の製造方法は、前記第1の金型において、ローラ式搬送装置により各分割金型のプレス動作に同期してリードフレームを間欠的に移送するものである。
この構成により、第1の金型の各分割金型に対するリードフレームの自動送りが可能となる。また、ローラ式搬送装置であるので、トリミング工程の加工速度を上げることができ、能率の良いプレス加工が可能となる。
【0010】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記第2の金型において、トランスファー式搬送装置により各分割金型のプレス動作に同期して前記個片化された半導体装置を間欠的に移送するものである。
この構成により、第2の金型の各分割金型に対するリードフレームの自動送りが可能となる。
【0011】
本発明の半導体装置の製造装置は、複数の分割金型を有し、リードフレームのトリミング加工を行う第1の金型と、
リードフレームを前記分割金型のプレス動作に同期して間欠的に移送するローラ式搬送装置と、
複数の分割金型を有し、前記トリミング加工により個片化された半導体装置のリードをフォーミング加工する第2の金型と、
前記個片化された半導体装置を前記分割金型のプレス動作に同期して間欠的に移送するトランスファー式搬送装置と、
を備えたものである。
【0012】
この構成により、本発明の半導体装置の製造方法を高能率かつ高精度に実施することができる。また、分割金型のため軽量小型化が可能なため、金型の調整や段取り等を迅速かつ容易に行うことができる。
【0013】
本発明の半導体装置の製造装置は、前記第1の金型の少なくとも1つの分割金型は、共用部と、部分的に交換可能なパンチ組立体およびダイ組立体とを有する。
この構成により、製品サイズやリードフレームのサイズ等の変更の際、パンチ組立体およびダイ組立体のみを交換すればよいので、金型の交換、調整、段取り等をより迅速かつ容易に行うことができる。
【0014】
また、本発明の半導体装置の製造装置は、前記第2の金型の少なくとも1つの分割金型は、共用部と、部分的に交換可能な上型曲げ型組立体および下型曲げ型組立体とを有する。
この構成により、第2の金型においても第1の金型と同様の効果がある。
【0015】
また、前記上型曲げ型組立体および下型曲げ型組立体は、前記半導体装置の封止部を収容する上下の凹部と、前記封止部に設けられた穴に嵌合し該封止部を固定する上下複数の固定ピンと、リードの曲げ加工後前記封止部を下型の凹部より持ち上げるリフト機構とを有する。
この構成により、リードの曲げ加工の際、封止部が固定ピンにより凹部内で動かないように固定されるため、リードの曲げ加工精度が向上する。また、曲げ加工後封止部はリフト機構により下型の凹部より持ち上げられるので、トランスファー式搬送装置により容易に移送することができる。
【0016】
本発明のリードフレームの搬送装置は、金型の被加工材送り方向の前後に配設される複数のローラ組立体を有し、該ローラ組立体が、
被加工材の幅方向側部を挾持して案内送りするそれぞれ一対の上ローラおよび下ローラと、
前記上ローラおよび下ローラを回転自在に支持する一対の摺動体と、
前記一対の摺動体の間隔を可変に移動させるネジ軸と、
前記下ローラを回転させるスプライン軸と、
を備えたものである。
【0017】
この構成により、金型の被加工材送り方向の前後にローラ組立体が配設されて被加工材のリードフレームを各金型のプレス動作に同期して間欠的に自動送りすることが可能となる。また、リードフレームの幅を変更する際は、左ネジおよび右ネジを有するネジ軸を回転させることにより摺動体の間隔を可変にすることができるので、摺動体に回転自在に支持された左右一対の上ローラおよび下ローラの間隔もそれに伴って変更することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示す半導体装置の製造装置の第1の金型の概略正面図、図2は第1の金型の概略平面図、図3は本実施形態における半導体装置の製造装置の第2の金型の概略正面図、図4は第2の金型の概略平面図である。また、図5は本発明の対象とするリードフレームの一例を示す平面図であり、併せてトリミング工程における各部の切断位置を示す。また、図6はリードフレームから半導体装置を分離切断する場合の説明図、図7は半導体装置のリードの曲げ加工の説明図である。
【0019】
このリードフレーム10から目的の半導体装置20を製造するには、トリミング工程において以下のプレス加工が行われる。
(1)ゲートカット
まず、図5に点線で示すように、樹脂等による封止部11のゲート部12を根元から切断する。
(2)ピンチカット
次に、リードフレーム10と半導体装置20を連結している3箇所の吊りリード13を根元から切断する。
(3)タイバーカット
次に、隣接のリード14の間を相互に連結しているタイバー部15をすべて切断する。
(4)個片切断
さらに図6に点線で示すように、リード14の周囲を四角形状に切断して半導体装置20をリードフレーム10から分離し個片化する。このとき、各リード14は先端からの幅が0.1mm程度の角形リング16に接続されている。
【0020】
その後、この個片化された半導体装置20のリード14をフォーミング加工する。フォーミング工程は以下の通りである。
(5)リード曲げ
図7に示すように、封止部11の4辺全部のリード14を目的の形状に曲げ成形する。
(6)角形リングの切断
最後に、各リード先端に接続している角形リング16を切断し、すべてのリード14を切り離す。
以上により、半導体装置20の製品がつくられる。
【0021】
なお、上記のリード曲げの工程では、必要に応じて曲げ形状の修正が行われる。また、以上のトリミングおよびフォーミングの加工は封止部11の4辺の端部から突出するアウターリード14をもつ半導体装置20について説明したが、対向する2辺にアウターリードをもつ半導体装置に対しても同様に行うことができる。
【0022】
次に、半導体装置20の製造装置について、図1乃至図4を参照しながら説明する。
この製造装置は、リードフレーム10の上記トリミング加工を行う第1の金型30と、上記フォーミング加工を行う第2の金型40とから構成されている。第1の金型30と第2の金型40は別々のプレス機械(図示せず)に取り付けられている。
第1の金型30は、トリミング工程に対応して複数に分割された分割金型31、32で構成されている。これらの分割金型31、32は、上型31A、32Aが例えば硬質アルミからなる共通のトッププレート33に取り付けられ、下型31B、32Bが例えばスチールからなる共通のアンダープレート34に取り付けられている。この場合、下型31B、32Bの高さは材料(ここでは被加工材であるリードフレーム10)の搬送通路高さを等しくするように同じ高さにされる。上型31A、32Aの高さは必ずしも同一でなくてもよい。なお、金型31、32の幅はいずれも130mm以下となっている。
このように第1の金型30を複数の金型に分割することにより金型の小型軽量化が可能であるため、取り扱いが容易になり、金型の調整や段取り等を迅速かつ容易に行うことができる。
【0023】
同様の理由から、第2の金型40も複数に分割された分割金型41、42となっている。この場合においても、上型41A、42Aは硬質アルミ製の共通のトッププレート43に取り付けられ、下型41B、42Bはスチール製のアンダープレート44に取り付けられている。また、下型41B、42Bの高さは同じにされ、金型41、42の幅もそれぞれ130mm以下となるように設計されている。
なお、図1において、101、102は第1の金型30が取り付けられるプレス機械のラムとボルスター、201、202は第2の金型40が取り付けられる別のプレス機械のラムとボルスターである。
【0024】
第1の金型30には、後述するように被加工材のリードフレーム10を間欠的に送るためのローラ式搬送装置50が設置されている。第2の金型40には通常のトランスファー方式により、個片化された半導体装置20を送るようになっている。リードフレーム10を搬送装置50に自動的に供給する際は、機械前面に設置されたガイドレール(図示せず)を用いて送給する。
また、第1の金型30がセットされる第1のプレス機械(図示せず)と第2の金型40がセットされる第2のプレス機械(図示せず)との間には、例えば洗浄装置が設置されるので、洗浄後の個片材料(ここでは半導体装置20)は、例えばコンベヤあるいはターンテーブル等を用いて第2の金型40の前面に搬送され位置決めされる。そして、トランスファー方式の搬送装置(図示せず)によって半導体装置20の封止部11の上面を例えば吸盤で吸着保持し、回動レバー等で最初の分割金型41内にセットする。このような、吸盤をもつ回動レバーからなるトランスファー式搬送装置により、金型41から金型42へ移送し、かつ製品を金型42から搬出する。
【0025】
第1の金型30における分割金型31は、例えば図8に示すような構造となっている。図8は、わかりやすくするため一部省略して図示している。
上型31Aは、相互にボルトで固定されたダイセットプレート311、バッキングプレート312、パンチプレート313からなり、このパンチプレート313に、例えば前記タイバーカットを行うパンチ組立体314が組み付けられている。このパンチ組立体314は、製品(半導体装置20)のサイズ、例えばリードフレーム10の幅を変更する場合にそのパンチ組立体314のみを交換できるようにしたものである。したがってその他の金型部品は共有となっている。
【0026】
パンチ組立体314は、バッキングプレート312に固定されるパンチプレート315と、バッキングプレート312およびパンチプレート315の間に挾持して固定されるパンチ316と、パンチ316の先端部を案内保持するストリッパープレート317と、リードフレーム10の位置決めをなす材料位置決めピン318とから主に構成されている。
ストリッパープレート317は、バッキングプレート312に設けられた複数のストリッパー押圧機構319により下方へ付勢されている。ストリッパー押圧機構319はバッキングプレート312を貫通するロッド320をバネ321により付勢することにより、ロッド320先端でストリッパープレート317の背面を押圧する構造となっている。
【0027】
下型31Bは、ダイセットプレート322、バッキングプレート323、およびダイプレート324が相互にボルトで固定され、かつ位置決めピン325で位置決めされている。そして、上記パンチ組立体314に対応するダイ組立体326がダイプレート324に組み付けられている。下型31Bにおいても、リードフレーム10の交換に際してはダイ組立体326のみを交換し、他の金型部品は共有することにしている。
ダイ組立体326は、パンチ316に対応するダイを設けたダイプレート327と、リードフレーム10をガイドする複数のリフターピン328とから主として構成されている。リフターピン328は、バネ329によって上方へ付勢されており、また、上端部には上記材料位置決めピン318が嵌合する穴330が設けられている。さらに、リフターピン328の上部内側にはリードフレーム10の幅ガイドをするスリット331が設けられている。なお、図8ではわかりやすくするためリフターピン328の向きを90゜回転して示してある。図8中の332はガイドポスト、333はセットポストである。
【0028】
このような分割金型31、32を複数組み合わせて連動加工することにしている。そのため、取り扱いに便利で金型の調整や段取り等の作業が迅速かつ容易に行えるようになっている。ここに、分割金型とは、例えば上記トリミング工程の1工程あるいは複数の工程を実施するように構成された単発金型である。
【0029】
フォーミング加工を行う第2の金型40も複数の分割金型41、42で構成されている。図9に例えば分割金型41の構成例を示す。
この分割金型41の上型41Aは、ダイセットプレート411、これにボルトで固定された中間プレート412、およびその下方に支持されたストリッパープレート413からなり、さらに上型曲げ型組立体414がストリッパープレート413に組み付けられている。この曲げ型組立体414もそれを交換するのみで他の金型部品は共有するものである。
上型曲げ型組立体414は、ストリッパープレート413に組み付けられたリード14の曲げ加工を行う上型曲げ型(図示せず)と、半導体装置20の封止部11に設けられた穴22(図5参照)に嵌合しバネ415により下方へ付勢された固定ピン416と、封止部11の上半部を受け入れるためにストリッパープレート413に設けられた凹部417と、ストリッパープレート413のストリッパー位置調整機構418とから主に構成されている。
【0030】
ストリッパー位置調整機構418は、下端が傾斜面となっているカム419と、このカム419の傾斜面に係合する傾斜面を有するブロック420とから主に構成されており、ブロック420内には押し上げ方向に付勢するバネ421が装着されている。また、ブロック420はストリッパープレート413に設けられた傾斜面422に摺動自在に組み込まれている。上記カム419は中間プレート412とダイセットプレート411にボルトで固定されている。なお、このストリッパー位置調整機構418は複数設けられており、カム419を交換することにより、ストリッパープレート413の位置を調整することができる。
【0031】
ストリッパープレート413は、複数のストリッパー押圧機構423により下方へ付勢されている。ストリッパー押圧機構423は、上述したパンチ組立体314のストリッパー押圧機構319と同様の構成であり、中間プレート412を貫通するロッド424と、ロッド424を下方へ付勢するバネ425とから主に構成されており、ロッド425先端でストリッパープレート413の背面を押圧する構造である。
【0032】
下型41Bは、ダイセットプレート426、バッキングプレート427、およびダイプレート428が相互にボルトで固定され、かつこの3枚のプレートを位置決めピン429により位置決め固定する構造となっている。そして、ダイプレート428には、上記上型曲げ型組立体414に対応する下型曲げ型組立体430が組み付けられている。この下型曲げ型組立体430もそれを交換するのみで他の金型部品は共有する構成である。
【0033】
下型曲げ型組立体430は、ダイブロック431と、ダイブロック431に設けられ半導体装置20の封止部11の下半部を受け入れる凹部432と、凹部432の周辺部に形成されたリード14の下型曲げ型433と、封止部11に設けられた穴23(図5参照)に嵌合する固定ピン434と、さらに封止部11のリフト機構435とから構成されている。このリフト機構435は、リード14の曲げ加工後に封止部11を凹部432内から押し上げる作用をなすものである。
【0034】
リフト機構435は、バネ436により上方へ付勢された押出しピン437がダイブロック431内に組み込まれた構成となっている。この押出しピン437を作動させるためにエアーシリンダ438がダイセットプレート426内に内蔵されており、そのピストンロッド439が押出しピン437をバネ436に抗して上方へ押し上げるようになっている。なお、図9中の440はガイドポスト、441はセットポストである。
【0035】
次に、第1の金型30内に設置されるローラ式搬送装置50について、図10から図12を参照しながらさらに詳しく説明する。図10はこの搬送装置50の平面図、図11は側面図、図12は図11のA−A矢視図である。
ローラ式搬送装置50は、プレス加工に支障のないように分割金型31、32の前後の空間に設置されている(図2、図10参照)。
【0036】
この搬送装置50の構成は次のようになっている。複数の分割金型31、32をそれぞれ囲むように台枠501が設けられている。この台枠501上に一対の摺動体502が設けられ、摺動体502の上下に平行にボールスプライン軸503と幅可変ネジ軸504が支持されている。ボールスプライン軸503にはこれに係合する一対のボールスライダー505を介して一対の下ローラ506が回転可能に設けられている。ボールスライダー505と下ローラ506は一体に構成してもよい。また、下ローラ506は摺動体502に回転自在に結合されている。そして、一対の下ローラ506のそれぞれに相対して一対の上ローラ507が摺動体502に回転自在に支持されている。この下ローラ506と上ローラ507の間には段付き部をもつ隙間が形成され、この一対の間隙部508でリードフレーム10の幅ガイドをするようになっている。
上記幅可変ネジ軸504は左ネジと右ネジを有し、各々のネジ部に螺合するナット部509、510がそれぞれの摺動体502に固定されている。一対の摺動体502は台枠501上に設けられたガイドレール511に沿って対向状に摺動する。
【0037】
上記の上ローラ507、下ローラ506、ボールスプライン軸503、幅可変ネジ軸504、およびこれらを支持する摺動体502とガイドレール511は一つのローラ組立体500を構成しており、ローラ組立体500はリードフレーム10の幅方向に延設され、かつ、金型31、32の前後の空間に配設されている。そしてさらに、これらローラ組立体500のボールスプライン軸503および幅可変ネジ軸504は、それぞれ送りタイミングベルト512、幅可変タイミングベルト513を介して送りピッチモータ514、幅可変モータ515により駆動されるようになっており、リードフレーム10を送りピッチモータ514のパルス数に基づいて所定の長さで間欠的に送り、またリードフレーム10の幅を変更する場合には幅可変モータ515のパルス数に基づいてその幅寸法に対応するようにローラ間隔を縮小または拡大する。このローラ間隔は、この例では最小20mmから最大100mmの範囲で可変となっている。なお、送りタイミングベルト512、幅可変タイミングベルト513にはそれぞれテンションプーリ(図示せず)により張力を付与し位置ずれがないようにしている。
【0038】
また、第2の金型40内あるいはその近傍に設置される搬送装置は図示を省略するが、先に述べたようにトランスファー式である。例えば、ロボットあるいはマニピュレータにより構成することができる。その回動レバーまたはアームの先端には真空で吸着する吸盤が設けられ、該吸盤によって半導体装置20の封止部11を吸着保持し、半導体装置20を順次次の位置に間欠的に移送する。
【0039】
次に、本実施形態の製造装置の動作を説明する。まず、第1の金型30においては、被加工材であるリードフレーム10に対して上述したトリミング加工が行われる。ここでは、分割金型31により、前記のゲートカット、ピンチカット、タイバーカットが行われる。ゲートカットおよびピンチカットは分割金型31の前部位置で同時に実施され、タイバーカットは分割金型31の後部位置で実施される。また、個片切断は次の分割金型32で実施される。
【0040】
これらの切断加工は上型のパンチと下型のダイにより剪断することで実施される。また、個片切断では中空角形のパンチとそれが嵌合する中空角形のダイとにより前記角形リング16に打ち抜かれる。
これらのパンチおよびダイは、例えば、図8に示したようにパンチ組立体314とダイ組立体326として共用部とは別に部分的に交換可能に構成されている。したがって、製品サイズ等の変更の場合、共用部はそのままにしてパンチ組立体314とダイ組立体326のみを交換すればよいので、金型の調整、段取りを迅速かつ容易に行うことができ、作業能率が向上する。
【0041】
被加工材のリードフレーム10は、第1の金型30においてはローラ式の搬送装置50により間欠的に送られる。第1の金型30が開いているときに、各ローラ組立体500の上ローラ507と下ローラ506とにより挟みつけられたリードフレーム10を、下ローラ506を回転することにより送る。このとき、リードフレーム10の送り長さは、送りピッチモータ514に予め設定されたパルス数に基づいて定められる。送りピッチモータ514の回転はりタイミングベルト512を介してボールスプライン軸503に伝達され、さらにボールスプライン軸503に係合しているボールスライダー505を介して下ローラ506に伝達される。
このように、第1の金型30のプレス動作に同期して、搬送装置50を作動させ、リードフレーム10を所定の送り長さで間欠的に送ることにより、上記のトリミング加工を高能率かつ高精度に実施することができる。
【0042】
第2の金型40においては、個片に加工された半導体装置20に対して前記のフォーミング加工が実施される。ここでは、前部の分割金型41により前記リード曲げが行われ、後部の分割金型42によりリード14先端の切断すなわち角形リング16の切断が行われる。
リード曲げにおいては、例えば、図9に示したように上型曲げ型組立体414の上型曲げ型((図示せず)と下型曲げ型組立体430の下型曲げ型433との間で4辺の各リード14を一度に挟みつけて所要の形状に曲げ加工する。このとき、封止部11が動かないように上下の凹部417、432内に封止部11を収容するとともに、上下複数の固定ピン416、434を封止部11の上下面に設けられた穴22、23に嵌合することにより封止部11を固定する。したがって、4辺全部のリード14を一度にかつ高精度に曲げ加工することができる。
【0043】
曲げ加工後、リフト機構435を作動させて押出しピン437により封止部11を持ち上げる。これにより封止部11は下型の凹部432より浮上し、この状態でトランスファー式の搬送装置の吸盤で封止部11を吸着保持することができる。そして、このトランスファー式の搬送装置により、次の分割金型42に移送してセットし、その後、この金型42により角形リング16を切断して各リード14を切り離す。角形リング16の切断は、図示は省略するが、中空角形のパンチと中空角形のダイとにより切断することができる。
このようにして製品の半導体装置20がつくられる。
【0044】
製品サイズやリードフレーム10のサイズ等が変更される場合は、上記曲げ型組立体414、430のみを交換する。したがって、その他の金型部品は共用として交換の必要がないため、金型の交換、調整、段取り等を迅速かつ容易に行うことができる。
また、ローラ式搬送装置50では、幅可変モータ515を所定のパルス数で回転駆動することにより、幅可変タイミングベルト513を介してすべてのローラ組立体500の幅可変ネジ軸504を同時に回転させることができるので、幅可変ネジ軸504の左ネジおよび右ネジに螺合しているナット部509、510を介して一対の摺動体502の間隔を拡縮することができる。したがって、摺動体502に設けられた下ローラ506は摺動体502の移動と共に同じ移動量だけボールスプライン軸503に沿って移動し、同時に上ローラ507も下ローラ506との位置関係を変化させることなく同時に移動する。これによって、リードフレーム10の幅に合わせて左右一対のローラ間隔を摺動体502と同調させて自動的に拡縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造装置の第1の金型の概略正面図。
【図2】第1の金型の概略平面図。
【図3】本発明の半導体装置の製造装置の第2の金型の概略正面図。
【図4】第2の金型の概略平面図。
【図5】リードフレームの平面図。
【図6】リードフレームから半導体装置を分離切断する場合の説明図。
【図7】半導体装置のリードの曲げ加工の説明図。
【図8】トリミング加工を行う第1の金型の一例を示す構成図。
【図9】フォーミング加工を行う第2の金型の一例を示す構成図。
【図10】ローラ式搬送装置の平面図。
【図11】ローラ式搬送装置の側面図。
【図12】図11のA−A矢視図。
【符号の説明】
10 リードフレーム、11 封止部、12 ゲート部、13 吊りリード、14 リード、15 タイバー部、16 角形リング、20 半導体装置、22、23 穴、30 第1の金型、31、32 分割金型、31A、32A 上型、31B、32B 下型、33 トッププレート、34 アンダープレート、40 第2の金型、41、42 分割金型、41A、42A 上型、41B、42B 下型、43 トッププレート、44 アンダープレート、50 ローラ式搬送装置、101 ラム、102 ボルスター、201 ラム、202 ボルスター、311 ダイセットプレート、312 バッキングプレート、313 パンチプレート、314 パンチ組立体、315 パンチプレート、316 パンチ、317 ストリッパープレート、318 材料位置決めピン、319 ストリッパー押圧機構、320 ロッド、321 バネ、322 ダイセットプレート、323 バッキングプレート、324 ダイプレート、325 位置決めピン、326 ダイ組立体、327 ダイプレート、328 リフターピン、329バネ、330 穴、331 スリット、332 ガイドポスト、333 セットポスト、411 ダイセットプレート、412 中間プレート、413 ストリッパープレート、414 上型曲げ型組立体、415 バネ、416 固定ピン、417 凹部、418 ストリッパー位置調整機構、419 カム、420ブロック、421 バネ、422 傾斜面、423 ストリッパー押圧機構、424 ロッド、425 バネ、426 ダイセットプレート、427 バッキングプレート、428 ダイプレート、429 位置決めピン、430 下型曲げ型組立体、431 ダイブロック、432 凹部、433 下型曲げ型、434 固定ピン、435 リフト機構、436 バネ、437 押出しピン、438 エアーシリンダ、439 ピストンロッド、440 ガイドポスト、441セットポスト、500 ローラ組立体、501 台枠、502 摺動体、503 ボールスプライン軸、504 幅可変ネジ軸、505 ボールスライダー、506 下ローラ、507 上ローラ、508 間隙部、509、510 ナット部、511 ガイドレール、512 送りタイミングベルト、513 幅可変タイミングベルト、514 送りピッチモータ、515 幅可変モータ。

Claims (8)

  1. 複数の分割金型を有する第1の金型と、複数の分割金型を有する第2の金型とをそれぞれ別々のプレス機械に設置し、前記第1の金型によりリードフレームのトリミング加工を行い、このトリミング加工で個片化された半導体装置のリードを前記第2の金型によりフォーミング加工を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の金型において、ローラ式搬送装置により各分割金型のプレス動作に同期してリードフレームを間欠的に移送することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の金型において、トランスファー式搬送装置により各分割金型のプレス動作に同期して前記個片化された半導体装置を間欠的に移送することを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 複数の分割金型を有し、リードフレームのトリミング加工を行う第1の金型と、
    リードフレームを前記分割金型のプレス動作に同期して間欠的に移送するローラ式搬送装置と、
    複数の分割金型を有し、前記トリミング加工により個片化された半導体装置のリードをフォーミング加工する第2の金型と、
    前記個片化された半導体装置を前記分割金型のプレス動作に同期して間欠的に移送するトランスファー式搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造装置。
  5. 前記第1の金型の少なくとも1つの分割金型は、共用部と、部分的に交換可能なパンチ組立体およびダイ組立体とを有することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造装置。
  6. 前記第2の金型の少なくとも1つの分割金型は、共用部と、部分的に交換可能な上型曲げ型組立体および下型曲げ型組立体とを有することを特徴とする請求項4または5記載の半導体装置の製造装置。
  7. 前記上型曲げ型組立体および下型曲げ型組立体は、前記半導体装置の封止部を収容する上下の凹部と、前記封止部に設けられた穴に嵌合し該封止部を固定する上下複数の固定ピンと、リードの曲げ加工後前記封止部を下型の凹部より持ち上げるリフト機構とを有することを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造装置。
  8. 金型の被加工材送り方向の前後に配設される複数のローラ組立体を有し、該ローラ組立体が、
    被加工材の幅方向側部を挾持して案内送りするそれぞれ一対の上ローラおよび下ローラと、
    前記上ローラおよび下ローラを回転自在に支持する一対の摺動体と、
    前記一対の摺動体の間隔を可変に移動させるネジ軸と、
    前記下ローラを回転させるスプライン軸と、
    を備えたことを特徴とするリードフレームの搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102357601A (zh) * 2011-10-18 2012-02-22 江苏尚诚精密模具科技有限公司 组合式箱体模具
CN102909268A (zh) * 2012-09-20 2013-02-06 浙江捷华电子有限公司 集成芯片引线框架基岛打凹裁切复合模具

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