JP2004331622A - 化粧料用樹脂 - Google Patents
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Abstract
【課題】光沢、艶、滑らかさ及び人体への密着性に優れた化粧料を与える樹脂を提供する。
【解決手段】グアニジノ基またはその酸付加塩を有する重合性化合物に由来する構造部分が5〜99.9重量%、重合性基を有するポリシロキサン化合物に由来する構造部分が0.1〜50重量%、及びこれらと共重合しうる他の化合物に由来する構造部分が0〜94.9重量%からなり、重量平均分子量が5×103〜3×106の樹脂。
【選択図】 なし
【解決手段】グアニジノ基またはその酸付加塩を有する重合性化合物に由来する構造部分が5〜99.9重量%、重合性基を有するポリシロキサン化合物に由来する構造部分が0.1〜50重量%、及びこれらと共重合しうる他の化合物に由来する構造部分が0〜94.9重量%からなり、重量平均分子量が5×103〜3×106の樹脂。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はグアニジノ基とポリシロキサン構造とを併せ有する新規な樹脂に関するものである。この樹脂は化粧料の原料として有用であり、この樹脂を含む化粧料は、人体に適用したときに、とりわけ優れた滑らかな感触を与える。
【0002】
【従来の技術】
従来から化粧料には、人体に適用したときに光沢、艶および滑らかな感触を与えることを目的として、シリコーン系化合物を配合することが行われている。しかしながら、シリコーン系化合物を配合した化粧料は、長時間使用していると、べとついたり、シリコーン系化合物が衣服に付着することがある。この欠点を解決するため、他の重合体にシリコーン系化合物をブロツク形式ないしはグラフト形式で結合させることが提案されている(特許文献1〜6参照)。このようなシリコーン系の構造部分を有する共重合体を用いると、従来のシリコーン系化合物を配合した化粧料でみられたシリコーン系化合物の分離やブリードアウトを起すことなく、光沢、艶および滑らかさの点で優れた化粧料が得られる。
【0003】
【特許文献1】
特許第2704730号公報
【特許文献2】
特開平2−247110号公報
【特許文献3】
特開平7−187954号公報
【特許文献4】
特開平13−131248号公報
【特許文献5】
特許第2815684号公報
【特許文献6】
特開平8−511800号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのシリコーン系の構造部分を含有する共重合体は、人体への密着性がよくないという問題がある。これはシリコーン系の構造部分が他のものと接着性に乏しいためである。従って本発明は、シリコーン系の構造部分を内部に含有していて、かつ優れた光沢、艶および滑らかさに加えて、人体への密着性にも優れた化粧料を与える樹脂を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る樹脂は、下記式(1)で表されるグアニジノ基またはその酸付加塩を含む重合性化合物に由来する構造部分が5〜99.9重量%、下記式(2)で表される重合性基を有するポリシロキサン化合物に由来する構造部分が0.1〜50重量%、及びこれらと共重合し得る他の重合性化合物に由来する構造部分が0〜94.9重量%からなり、重量平均分子量が5×103〜3×106であることを特徴とするものである。
【0006】
【化6】
【0007】
(式中、R0は水素原子、アルキル基またはアミノ基を表し、R1は水素原子または炭化水素基を表し、R2は水素原子又はメチル基を表し、Xは2価の連結基を表し、mは0又は1の数を表す。)
【0008】
【化7】
【0009】
(式中、それぞれのR3は相互に同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基もしくはアリール基、または末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す。Dは下記式(3)または(4)で表される重合性基を表す。
【0010】
【化8】
【0011】
(式中、R4は水素原子またはメチル基を表し、R5は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアリール基、または末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表し、Aはイミノ基または酸素原子を表し、pは1〜4の数、qは0〜4の数、rは0〜4の数をそれぞれ表す。但しqが2以上の数である場合には、複数のR5は同一でも異っていてもよい。)
Eは式(3)もしくは式(4)で表される重合性基、または水素原子、炭素数1〜10のアルキル基もしくはアリール基、もしくは末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表し、nは4〜500の数を表す。)。なお本明細書において重合体の構造部分について「化合物に由来する」とは、その化合物を用いて重合体が製造されている場合、およびその化合物を用いずに製造した重合体を変性してその化合物を用いて製造したに等しい構造とした場合のいずれをも意味する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る樹脂を与える重合性化合物の一つである式(1)で表される化合物において、Xで表される2価の連結基は、通常は下記の2価基よりなる群から選ばれた1種または2種以上の組合せである。
【0013】
【化9】
【0014】
これらの2価基において、R6〜R8は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、またはヒドロキシル基を有していてもよい炭素数1〜24のアルキル基、アリール基もしくはアリールアルキル基である。アルキル基としてはメチル基、エチル基など炭素数1〜4のものが好ましい。アリール基及びアリールアルキル基としては、それぞれフェニル基及びベンジル基が好ましい。
2価の連結基として好ましいのは、一方の末端に(メタ)アクリル酸のカルボキシル基に由来するカルボニル基を含むアミド構造またはエステル構造を有し、他方の末端にグアニジノ基の窒素と窒素−窒素結合または窒素−炭素結合を形成する炭素原子または窒素原子を有するものである。すなわち式(1)で表される化合物としては(メタ)アクリル酸にグアニジノ基を有する化合物がアミド結合またはエステル結合で結合した構造の化合物が好ましい。これらの化合物の製法は公知であり(特許文献7〜9参照)、例えば次のようにして製造することができる。
【0015】
・グリシジル(メタ)アクリレートのようなエポキシ基を有する化合物と、アミノ基やカルボキシル基のようなエポキシ基と反応する基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸と、ヒドロキシル基のようなこれと反応する基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、ヒドロキシル基のようなこれとエステル交換可能な基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸クロライドと、アミノ基のようなこれと反応する基およびグアニジノ基とを併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・アミノエチル(メタ)アクリレートとシアナミドとを反応させる。
【0016】
【特許文献7】
特開2002−327015号公報
【特許文献8】
特開2002−167437号公報
【特許文献9】
米国特許第6,294,163号明細書
【0017】
これらの反応により得られるグアニジノ基を有する(メタ)アクリル酸誘導体のなかでも、本発明に係る樹脂を与えるものとして好ましいのは、下記の式(5)〜(8)で表される化合物である。
【0018】
【化10】
【0019】
これらの式において、R0は水素原子、アミノ基またはアルキル基を表す。R0がアルキル基を表す場合には、その炭素数は1〜12、特に1〜4が好ましい。R9は水素原子またはメチル基を示し、YおよびZは一方が水素原子を他方がヒドロキシル基を表す。t1は0〜6、t2は1〜6の数を表す。
本発明に係る樹脂において式(1)で表される化合物に由来する構造部分は、樹脂全体の5〜99.9重量%を占める。この構造部分の比率が5重量%よりも小さいと、樹脂中にグアニジノ基を含有させる効果が十分に発現しない。樹脂中に占めるこの構造部分の好適な比率は、この樹脂を含有する化粧料の用途により異なる。例えば毛髪用化粧料の場合には一般的には15〜99.9重量%が好ましいが、毛髪セット強化剤の用途に供する場合には15〜80重量%が好ましく、コンディショニング機能付与剤(例えばシャンプー、リンス、トリートメントなど)の用途に供する場合には40〜99.9重量%が好ましい。また皮膚用化粧料の場合には5〜80重量%、爪用化粧料の場合には5〜50重量%であるのが好ましい。なお、樹脂中においてグアニジノ基は遊離型または酸付加塩型のいずれで存在していてもよいが、上記の重量比率は遊離型としての比率である。
本発明に係る樹脂の製造に際して、上記の式(1)で表される化合物と共重合させる式(2)で表される化合物において、R3がアルキル基を表す場合にはメチル基、エチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、特にメチル基であるのが好ましく、R3がアリール基を表す場合にはフェニル基であるのが好ましい。またR3が末端がヒドロキシル基、アルコキシ基またはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す場合には、ポリオキシアルキレン基は重合度が1〜4のポリエチレンオキシド基またはポリプロピレンオキシド基であるのが好ましく、末端のアルコキシ基は炭素数1〜4,アルキルカルボニルオキシ基は炭素数2〜5であるのが好ましい。R3は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基であるのが好ましく、特にメチル基が好ましい。式(2)で表される化合物においても、Dが式(3)で表される重合性基である場合には、Dは(メタ)アクリロイルオキシエチル基、(メタ)アクリロイルオキシプロピル基または(メタ)アクリロイルアミノプロピル基であるのが好ましい。またDが式(4)で示される化合物である場合には、スチレン基または核置換型アルキルスチレン基が好ましく、このアルキル基の炭素数は1〜4が好ましい。
【0020】
式(2)で表される化合物においてEがアルキル基を表す場合にはメチル基、エチル基などの炭素数1〜4のアルキル基であるのが好ましく、アリール基を表す場合にはフェニル基であるのが好ましい。またEが末端がヒドロキシル基、アルコキシ基、またはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す場合には、ポリオキシアルキレン基は重合度が1〜4のポリエチレンオキシド基またはポリプロピレンオキシド基であるのが好ましく、末端のアルコキシ基は炭素数1〜4,アルキルカルボニルオキシ基は炭素数2〜5であるのが好ましい。
【0021】
式(2)で表される化合物において中央のポリシロキサン鎖の重合度を表すnは4〜500である。nが3以下では、樹脂中にこの化合物に由来する構造部分を含有させる効果が十分に発現しない。またnが500よりも大きい化合物は合成が困難であり、かつこのようなnの大きい化合物に由来する構造部分を樹脂中に含有させても、特別に良好な効果が発現することもない。好ましくはnは10〜300であるべきである。
【0022】
式(2)で表される化合物は、Polymer J.(Tokyo)14(11),913(1982)や、Macromol.Chem.Phys.195,2965(1994)等に記載の方法により合成できる。市場で入手しうるものとしては、チッソ社のFM0721(n≒60,R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)、FM0725(n≒130、R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)、FM7725(n≒130、R3=メチル基、D=E=メタクリロイルオキシプロピル基)等がある。
【0023】
式(2)で表される化合物に由来する構成部分は樹脂の0.1〜50重量%を占める。0.1重量%未満ではポリシロキサン鎖に由来する光沢や滑らかな感触などが得られない。しかし50重量%を超える量で存在させても更なる効果の向上はないことに加えて、式(2)で表される化合物は高価なので経済的に不利である。樹脂中に占める式(2)で表される化合物に由来する構成部分の好ましい割合は0.5〜30重量%である。
【0024】
本発明に係る樹脂は、上記した式(1)で表される化合物に由来する構造部分と式(2)の化合物に由来する構造部分とを必須の要素とするが、これら以外に疎水性の重合性化合物や親水性の重合性化合物に由来する構造部分を94.9重量%以下の量で含有していてもよい。
【0025】
疎水性の重合性化合物としては、炭素原子数1〜24のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、スチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、酢酸ビニル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル等の疎水性ビニルモノマー、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸のフルオロアルキルエステル、N−オクチルアクリルアミド等の炭素原子数4〜24のアルキル基を有するモノまたはジ置換の(メタ)アクリル誘導体等が挙げられる。これらのなかでも好ましいのは炭素数1〜24のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルであり、その例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸セカンダリーブチル、(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸−sec−ペンチル、(メタ)アクリル酸−1−エチルプロピル、(メタ)アクリル酸−2−メチルブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸−tert−ペンチル、(メタ)アクリル酸−3−メチルブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸−4−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸−2−ヘプチル、(メタ)アクリル酸−3−ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸−3,3,5−トリメチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸エイコシル、(メタ)アクリル酸ドコシル、(メタ)アクリル酸テトラコシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネチル等があげられる。
【0026】
親水性の重合性化合物としては、ノニオン性、アニオン性、カチオン性、または同一分子中にアニオンおよびカチオン両イオン性を有する両性の親水性単量体のいずれをも用いることができる。
ノニオン性単量体としては、(メタ)アクリロニトリル、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ビニルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N−ポリアルキレンオキシ(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリルアミドと炭素数2〜4のアルキレンオキシドとから誘導される単量体、N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド等のアクリルアミド類、およびN−ビニル−ε−カプロラクタム等が挙げられる。
【0027】
アニオン性単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸単量体、不飽和多塩基酸無水物(例えば無水コハク酸、無水フタル酸等)とヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとのハーフエステル;スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基を有する単量体;アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート等のリン酸基を有する単量体;等が挙げられる。これらのアニオン性単量体は、酸のまま若しくは部分中和または完全中和して使用することができ、あるいは、酸のまま共重合に供してから部分中和または完全中和することもできる。中和に使用する塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア、(モノ、ジまたはトリ)エタノールアミン、トリメチルアミン等のアミン化合物が挙げられる。
【0028】
カチオン性単量体としては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジメチルアミノエチルスチレン、p−ジエチルアミノメチルスチレン、p−ジエチルアミノエチルスチレン等を、カチオン化した単量体が挙げられる。カチオン化剤としては、例えば、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル類;ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸類;N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド等の第3級アミン鉱酸塩のエピクロルヒドリン付加物;塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機塩;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸;等が挙げられる。
両性単量体としては、前述の第3級アミノ基を有する単量体を、ハロ酢酸ナトリウムまたはカリウム等の変性化剤を用いて処理した単量体を使用することができる。
【0029】
本発明に係る樹脂中に占めるこれらの第3成分の割合は、0〜94.9重量%の範囲で樹脂の用途に応じて適宜決定すればよい。例えば疎水性単量体に由来する構成成分は樹脂に耐水性を付与するので、毛髪化粧料でも毛髪セット強化剤に用いる場合には、樹脂中のこの構成成分の割合は10〜70重量%、コンディショニング付与剤(例えば、シャンプー、リンス、トリートメントなど)に用いる場合には0〜50重量%であるのが好ましい。また皮膚用化粧料のファンデーション、マスカラ、口紅、日焼け止めなどに用いる場合には、汗で落ちないように10〜70重量%、爪用化粧料のネイルエナメルに用いる場合には一般に更に耐水性が要求されるので30〜85重量%の疎水性単量体に由来する構成要素を樹脂中に含有させるのが好ましい。親水性単量体に由来する構成成分は洗浄性やコンディショニング効果を補完する作用があり、一般に樹脂中に0〜50重量%となるように含有させる。
【0030】
本発明に係る樹脂は、上記した式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物、並びに所望によりこれらと共重合させる化合物とを、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法など、常用の公知のラジカル重合方法により共重合させることにより、容易に製造することができる。なかでも好ましいのは溶液重合法であり、各原料化合物を溶媒に溶解した溶液に重合開始剤を加え、窒素気流下に加熱攪拌することにより重合を行わせることができる。この場合、各原料化合物は最初から全量を反応系に加えてもよく、また分割供給してもよい。
【0031】
溶媒としては、水:メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ブチルセロソルブ等のアルコール類:アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類:酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類:トルエン、キシレン等の炭化水素類など常用の種々のものを、単独でまたは2種以上混合して用いればよい。溶媒は、生成する共重合体溶液中の共重合体の濃度が10〜65重量%となるように用いるのが好ましい。重合開始剤も、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物や、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物など、常用のものを用いればよい。反応は重合温度、重合開始剤の種類及び量、連鎖移動剤の種類及び量などの重合条件を適宜調節して、生成する共重合体の重量平均分子量が5×103〜3×106、好ましくは2×104〜1.5×106となるように行う。生成した共重合体溶液は、そのまま化粧料の製造に用いることもできるが、通常は溶媒置換をしたり、貧溶媒を用いて共重合体を沈澱させるなど、常用の適宜の方法で精製を行って化粧料の製造に用いる。
【0032】
なお、本発明に係る樹脂は上記のように式(1)で表される化合物を共重合させる代りに、式(1)で表される化合物の原料、すなわちグアニジノ基を導入する前の式(1)で表される化合物を共重合に用い、生成した共重合体に、この共重合体の官能基と反応する官能基とグアニジノ基とを併せ有する化合物を反応させて、グアニジノ基を有する本発明に係る樹脂とすることもできる。
【0033】
また式(2)で表される化合物も、この化合物を用いずに製造した樹脂に後からグラフト重合させることもできる。
本発明に係る樹脂のグアニジノ基は、遊離型であっても酸付加塩であってもよい。酸付加塩の場合には、式(1)で表される化合物として酸付加塩を用いてもよいし、また式(1)で表される化合物を遊離型で用い、生成した樹脂を酸付加塩としてもよい。同様に遊離型の樹脂も、式(1)で表される化合物を遊離型で用いる代りに、酸付加塩として用いて生成した酸付加塩型の樹脂をアルカリで処理して遊離型とすることもできる。酸付加塩を形成する酸としては、有機酸または無機酸のいずれであってもよく、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリドンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、o、mまたはp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、アミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の無機酸;を挙げることができる。
【0034】
本発明に係る化粧料は、上記の樹脂以外に化粧料に常用されている種々の副原料を配合することができる。
このような副原料としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油等の(ヒドロキシ)脂肪酸グリセリド類;ラノリン等の天然ロウ;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチル酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル等のエステル類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の鎖状高級アルコール類;ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸等の鎖状高級脂肪酸類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、オキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル等の鎖状高級アルコールのエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物類;オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等のアミド類;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸塩等のアニオン界面活性剤;イミダゾリン型、アルキルベタイン型、アミンオキシド型等の両性界面活性剤;生薬、ビタミン類、オキシベンゼン等の紫外線吸収剤、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤、パラベン等の防腐剤、酸化防止剤、染料、顔料、香料などが挙げられる。
【0035】
本発明に係る化粧料は、皮膚用、爪用、毛髪用など任意の用途に用いることができ、またその形態も用途に応じて任意に選択できる。皮膚用化粧料としては、石鹸、クリーム、乳液、ローション、パック等の基礎化粧料や、ファンデーション、白粉、ほほ紅、マスカラ、日焼け止め、アイシャドウ、口紅等のメーキャップ化粧料;爪用化粧料としては、ネールカラー、ネールケア用クリーム、ネールエナメル等の保護または美爪用化粧料;毛髪化粧料としては、シャンプー、コンディショナー等の洗髪または髪の風合いを改良する化粧料や、ヘアスプレー、泡沫状セット剤、ゲル状セット剤、セットローション等の整髪用化粧料などが挙げられる。
本発明に係る化粧料は上記の樹脂及び副原料を、化粧料の基材である水、エタノール等のアルコール系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類などに、溶解、乳化ないしは分散させて製造することができる。
【0036】
【実施例】
以下に実施例により本発明を更に具体的に説明する。
樹脂の製造例(1)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、グリシジルメタクリレート60重量部、メチルメタクリレート10重量部、n−ブチルメタクリレート10重量部、ステアリルメタクリレート10重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM0725、n≒130、R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)10重量部、およびメチルエチルケトン150重量部を仕込んだ。これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.6重量部を加えた。窒素置換したのち、40分間かけて室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち、60℃に冷却した。
得られた重合反応液に無水エタノール100重量部を加えたのち、グリシジルメタクリレートと当モルのアミノグアニジン塩酸塩を加え、50℃で20時間反応させ樹脂(1)を得た。反応が完了したことは反応液のエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は9×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は上記と全く同様にして樹脂(1′)を得た。
【0037】
樹脂の製造例(2)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管及び攪拌装置を備えた反応器に、メタクリル酸クロライド30重量部、メチルメタクリレート30重量部、t−ブチルメタクリレート20重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM0725)20重量部、およひ゛テトラヒドロフラン200重量部を仕込んだ。これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.4重量部を加えた。窒素置換したのち、40分間かけて室温から沸点まで昇温させた。この温度で15時間反応させたのち、25℃に冷却した。
得られた重合反応液にトリエチルアミン40重量部、マグマチン(4−アミノブチルグアニジン)30重量部およびテトラヒドロフラン200重量部を加え、25℃で2日間、さらに40℃で1日間反応させた。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られた反応液に多量の水を加えて樹脂を析出させ、水洗後乾燥してグアニジノ基含有樹脂(2)を得た。この樹脂の重量平均分子量は1.2×105であった。また不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(2′)を得た。
【0038】
樹脂の製造例(3)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、アミノエチルメタクリレート・塩酸塩20重量部、メチルメタクリレート50重量部、t−ブチルメタクリレート28重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM7725、n≒130、R3=メチル基、D=E=メタクリロイルオキシプロピル基)2重量部、および無水エタノール400重量部を仕込んだ。これに2,2′−アソビスイソブチロニトリル0.8重量部を加えた。窒素置換したのち40分間で室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち60℃に冷却した。
得られた重合反応液にアミノエチルメタクリレート・塩酸塩と等モルのシアナミドの無水エタノール40重量%溶液を1時間かけて滴下し、さらに60℃で10時間反応させ樹脂(3)を得た。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は6×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(3′)を得た。
【0039】
樹脂の製造例(4)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、チッソガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、グリシジルメタクリレート40重量部、メチルメタクリレート20重量部、t−ブチルメタクリレート10重量部、ステアリルメタクリレート10重量部、下記式で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物10重量部、及び無水エタノール200重量部を仕込んだ。
【0040】
【化11】
【0041】
これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.8重量部を加えた。窒素置換したのち40分間で室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち40℃に冷却した。
得られた重合反応液にグリシジルメタクリレートと等モルのマグマチン(4−アミノブチルグアニジン)塩酸塩および無水エタノール200重量部の溶液を1時間かけて滴下し、さらに40℃で1日間、60℃で10時間反応させて樹脂(4)を得た。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は4×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(4′)を得た。
【0042】
化粧料の製造(1)
下記の配合でローション(a)を作成した。また樹脂(1)の代りにヒドロキシエチルセルロースまたは樹脂(1′)を用いた以外は同一の配合でローション(b)およびローション(c)を作成した。
【0043】
【表1】
【0044】
得られたローション(a)はヒドロキシエチルセルロースを用いたローション(b)に比較して乾燥後の感触及び保湿効果の持続性に優れていた。ポリシロキサンを含まないローション(c)は滑らかな感触が無かった。
化粧料の製造(2)
下記の配合でO/Wクリーム(a)を作成した。また樹脂(2)の代りに樹脂(2′)を用いた以外は同一の配合でO/Wクリーム(b)を作成した。
【0045】
【表2】
【0046】
クリーム(a)は皮膚へのなじみ、感触に優れており、かつ保湿効果が長時間持続した。これに対しクリーム(b)は皮膚へのなじみがよくなかった。
化粧料の製造(3)
下記の配合でネイルエナメル(a)を作成した。また樹脂(3)の代りに樹脂(3′)を用いた以外は同一の配合でネイルエナメル(b)を作成した。
【0047】
【表3】
【0048】
ネイルエナメル(a)は滑らかな皮膜を形成し、かつネイルエナメル(b)よりも持続性がよかった。
化粧料の製造(4)
下記の配合でフォーム状セット剤(a)を作成した。また樹脂(4)の代りに樹脂(4′)を用いた以外は同一の配合でフォーム状セット剤(b)を作成した。
【0049】
【表4】
フォーム状セット剤(a)は、セット力が強く、毛髪に滑らかな感触を与えた。またフォーム状セット剤(a)と(b)とを比較すると、前者の方が明らかに滑らかさに優れていた。
【発明の属する技術分野】
本発明はグアニジノ基とポリシロキサン構造とを併せ有する新規な樹脂に関するものである。この樹脂は化粧料の原料として有用であり、この樹脂を含む化粧料は、人体に適用したときに、とりわけ優れた滑らかな感触を与える。
【0002】
【従来の技術】
従来から化粧料には、人体に適用したときに光沢、艶および滑らかな感触を与えることを目的として、シリコーン系化合物を配合することが行われている。しかしながら、シリコーン系化合物を配合した化粧料は、長時間使用していると、べとついたり、シリコーン系化合物が衣服に付着することがある。この欠点を解決するため、他の重合体にシリコーン系化合物をブロツク形式ないしはグラフト形式で結合させることが提案されている(特許文献1〜6参照)。このようなシリコーン系の構造部分を有する共重合体を用いると、従来のシリコーン系化合物を配合した化粧料でみられたシリコーン系化合物の分離やブリードアウトを起すことなく、光沢、艶および滑らかさの点で優れた化粧料が得られる。
【0003】
【特許文献1】
特許第2704730号公報
【特許文献2】
特開平2−247110号公報
【特許文献3】
特開平7−187954号公報
【特許文献4】
特開平13−131248号公報
【特許文献5】
特許第2815684号公報
【特許文献6】
特開平8−511800号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのシリコーン系の構造部分を含有する共重合体は、人体への密着性がよくないという問題がある。これはシリコーン系の構造部分が他のものと接着性に乏しいためである。従って本発明は、シリコーン系の構造部分を内部に含有していて、かつ優れた光沢、艶および滑らかさに加えて、人体への密着性にも優れた化粧料を与える樹脂を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る樹脂は、下記式(1)で表されるグアニジノ基またはその酸付加塩を含む重合性化合物に由来する構造部分が5〜99.9重量%、下記式(2)で表される重合性基を有するポリシロキサン化合物に由来する構造部分が0.1〜50重量%、及びこれらと共重合し得る他の重合性化合物に由来する構造部分が0〜94.9重量%からなり、重量平均分子量が5×103〜3×106であることを特徴とするものである。
【0006】
【化6】
【0007】
(式中、R0は水素原子、アルキル基またはアミノ基を表し、R1は水素原子または炭化水素基を表し、R2は水素原子又はメチル基を表し、Xは2価の連結基を表し、mは0又は1の数を表す。)
【0008】
【化7】
【0009】
(式中、それぞれのR3は相互に同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基もしくはアリール基、または末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す。Dは下記式(3)または(4)で表される重合性基を表す。
【0010】
【化8】
【0011】
(式中、R4は水素原子またはメチル基を表し、R5は炭素数1〜10のアルキル基もしくはアリール基、または末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表し、Aはイミノ基または酸素原子を表し、pは1〜4の数、qは0〜4の数、rは0〜4の数をそれぞれ表す。但しqが2以上の数である場合には、複数のR5は同一でも異っていてもよい。)
Eは式(3)もしくは式(4)で表される重合性基、または水素原子、炭素数1〜10のアルキル基もしくはアリール基、もしくは末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表し、nは4〜500の数を表す。)。なお本明細書において重合体の構造部分について「化合物に由来する」とは、その化合物を用いて重合体が製造されている場合、およびその化合物を用いずに製造した重合体を変性してその化合物を用いて製造したに等しい構造とした場合のいずれをも意味する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る樹脂を与える重合性化合物の一つである式(1)で表される化合物において、Xで表される2価の連結基は、通常は下記の2価基よりなる群から選ばれた1種または2種以上の組合せである。
【0013】
【化9】
【0014】
これらの2価基において、R6〜R8は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、またはヒドロキシル基を有していてもよい炭素数1〜24のアルキル基、アリール基もしくはアリールアルキル基である。アルキル基としてはメチル基、エチル基など炭素数1〜4のものが好ましい。アリール基及びアリールアルキル基としては、それぞれフェニル基及びベンジル基が好ましい。
2価の連結基として好ましいのは、一方の末端に(メタ)アクリル酸のカルボキシル基に由来するカルボニル基を含むアミド構造またはエステル構造を有し、他方の末端にグアニジノ基の窒素と窒素−窒素結合または窒素−炭素結合を形成する炭素原子または窒素原子を有するものである。すなわち式(1)で表される化合物としては(メタ)アクリル酸にグアニジノ基を有する化合物がアミド結合またはエステル結合で結合した構造の化合物が好ましい。これらの化合物の製法は公知であり(特許文献7〜9参照)、例えば次のようにして製造することができる。
【0015】
・グリシジル(メタ)アクリレートのようなエポキシ基を有する化合物と、アミノ基やカルボキシル基のようなエポキシ基と反応する基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸と、ヒドロキシル基のようなこれと反応する基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、ヒドロキシル基のようなこれとエステル交換可能な基およびグアニジノ基を併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・(メタ)アクリル酸クロライドと、アミノ基のようなこれと反応する基およびグアニジノ基とを併せ有するグアニジノ化合物とを反応させる。
・アミノエチル(メタ)アクリレートとシアナミドとを反応させる。
【0016】
【特許文献7】
特開2002−327015号公報
【特許文献8】
特開2002−167437号公報
【特許文献9】
米国特許第6,294,163号明細書
【0017】
これらの反応により得られるグアニジノ基を有する(メタ)アクリル酸誘導体のなかでも、本発明に係る樹脂を与えるものとして好ましいのは、下記の式(5)〜(8)で表される化合物である。
【0018】
【化10】
【0019】
これらの式において、R0は水素原子、アミノ基またはアルキル基を表す。R0がアルキル基を表す場合には、その炭素数は1〜12、特に1〜4が好ましい。R9は水素原子またはメチル基を示し、YおよびZは一方が水素原子を他方がヒドロキシル基を表す。t1は0〜6、t2は1〜6の数を表す。
本発明に係る樹脂において式(1)で表される化合物に由来する構造部分は、樹脂全体の5〜99.9重量%を占める。この構造部分の比率が5重量%よりも小さいと、樹脂中にグアニジノ基を含有させる効果が十分に発現しない。樹脂中に占めるこの構造部分の好適な比率は、この樹脂を含有する化粧料の用途により異なる。例えば毛髪用化粧料の場合には一般的には15〜99.9重量%が好ましいが、毛髪セット強化剤の用途に供する場合には15〜80重量%が好ましく、コンディショニング機能付与剤(例えばシャンプー、リンス、トリートメントなど)の用途に供する場合には40〜99.9重量%が好ましい。また皮膚用化粧料の場合には5〜80重量%、爪用化粧料の場合には5〜50重量%であるのが好ましい。なお、樹脂中においてグアニジノ基は遊離型または酸付加塩型のいずれで存在していてもよいが、上記の重量比率は遊離型としての比率である。
本発明に係る樹脂の製造に際して、上記の式(1)で表される化合物と共重合させる式(2)で表される化合物において、R3がアルキル基を表す場合にはメチル基、エチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、特にメチル基であるのが好ましく、R3がアリール基を表す場合にはフェニル基であるのが好ましい。またR3が末端がヒドロキシル基、アルコキシ基またはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す場合には、ポリオキシアルキレン基は重合度が1〜4のポリエチレンオキシド基またはポリプロピレンオキシド基であるのが好ましく、末端のアルコキシ基は炭素数1〜4,アルキルカルボニルオキシ基は炭素数2〜5であるのが好ましい。R3は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基であるのが好ましく、特にメチル基が好ましい。式(2)で表される化合物においても、Dが式(3)で表される重合性基である場合には、Dは(メタ)アクリロイルオキシエチル基、(メタ)アクリロイルオキシプロピル基または(メタ)アクリロイルアミノプロピル基であるのが好ましい。またDが式(4)で示される化合物である場合には、スチレン基または核置換型アルキルスチレン基が好ましく、このアルキル基の炭素数は1〜4が好ましい。
【0020】
式(2)で表される化合物においてEがアルキル基を表す場合にはメチル基、エチル基などの炭素数1〜4のアルキル基であるのが好ましく、アリール基を表す場合にはフェニル基であるのが好ましい。またEが末端がヒドロキシル基、アルコキシ基、またはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表す場合には、ポリオキシアルキレン基は重合度が1〜4のポリエチレンオキシド基またはポリプロピレンオキシド基であるのが好ましく、末端のアルコキシ基は炭素数1〜4,アルキルカルボニルオキシ基は炭素数2〜5であるのが好ましい。
【0021】
式(2)で表される化合物において中央のポリシロキサン鎖の重合度を表すnは4〜500である。nが3以下では、樹脂中にこの化合物に由来する構造部分を含有させる効果が十分に発現しない。またnが500よりも大きい化合物は合成が困難であり、かつこのようなnの大きい化合物に由来する構造部分を樹脂中に含有させても、特別に良好な効果が発現することもない。好ましくはnは10〜300であるべきである。
【0022】
式(2)で表される化合物は、Polymer J.(Tokyo)14(11),913(1982)や、Macromol.Chem.Phys.195,2965(1994)等に記載の方法により合成できる。市場で入手しうるものとしては、チッソ社のFM0721(n≒60,R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)、FM0725(n≒130、R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)、FM7725(n≒130、R3=メチル基、D=E=メタクリロイルオキシプロピル基)等がある。
【0023】
式(2)で表される化合物に由来する構成部分は樹脂の0.1〜50重量%を占める。0.1重量%未満ではポリシロキサン鎖に由来する光沢や滑らかな感触などが得られない。しかし50重量%を超える量で存在させても更なる効果の向上はないことに加えて、式(2)で表される化合物は高価なので経済的に不利である。樹脂中に占める式(2)で表される化合物に由来する構成部分の好ましい割合は0.5〜30重量%である。
【0024】
本発明に係る樹脂は、上記した式(1)で表される化合物に由来する構造部分と式(2)の化合物に由来する構造部分とを必須の要素とするが、これら以外に疎水性の重合性化合物や親水性の重合性化合物に由来する構造部分を94.9重量%以下の量で含有していてもよい。
【0025】
疎水性の重合性化合物としては、炭素原子数1〜24のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、スチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、酢酸ビニル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル等の疎水性ビニルモノマー、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸のフルオロアルキルエステル、N−オクチルアクリルアミド等の炭素原子数4〜24のアルキル基を有するモノまたはジ置換の(メタ)アクリル誘導体等が挙げられる。これらのなかでも好ましいのは炭素数1〜24のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルであり、その例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸セカンダリーブチル、(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸−sec−ペンチル、(メタ)アクリル酸−1−エチルプロピル、(メタ)アクリル酸−2−メチルブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸−tert−ペンチル、(メタ)アクリル酸−3−メチルブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸−4−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸−2−ヘプチル、(メタ)アクリル酸−3−ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸−3,3,5−トリメチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸エイコシル、(メタ)アクリル酸ドコシル、(メタ)アクリル酸テトラコシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネチル等があげられる。
【0026】
親水性の重合性化合物としては、ノニオン性、アニオン性、カチオン性、または同一分子中にアニオンおよびカチオン両イオン性を有する両性の親水性単量体のいずれをも用いることができる。
ノニオン性単量体としては、(メタ)アクリロニトリル、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ビニルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N−ポリアルキレンオキシ(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリルアミドと炭素数2〜4のアルキレンオキシドとから誘導される単量体、N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド等のアクリルアミド類、およびN−ビニル−ε−カプロラクタム等が挙げられる。
【0027】
アニオン性単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸単量体、不飽和多塩基酸無水物(例えば無水コハク酸、無水フタル酸等)とヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとのハーフエステル;スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基を有する単量体;アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート等のリン酸基を有する単量体;等が挙げられる。これらのアニオン性単量体は、酸のまま若しくは部分中和または完全中和して使用することができ、あるいは、酸のまま共重合に供してから部分中和または完全中和することもできる。中和に使用する塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア、(モノ、ジまたはトリ)エタノールアミン、トリメチルアミン等のアミン化合物が挙げられる。
【0028】
カチオン性単量体としては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジメチルアミノエチルスチレン、p−ジエチルアミノメチルスチレン、p−ジエチルアミノエチルスチレン等を、カチオン化した単量体が挙げられる。カチオン化剤としては、例えば、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル類;ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸類;N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド等の第3級アミン鉱酸塩のエピクロルヒドリン付加物;塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機塩;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸;等が挙げられる。
両性単量体としては、前述の第3級アミノ基を有する単量体を、ハロ酢酸ナトリウムまたはカリウム等の変性化剤を用いて処理した単量体を使用することができる。
【0029】
本発明に係る樹脂中に占めるこれらの第3成分の割合は、0〜94.9重量%の範囲で樹脂の用途に応じて適宜決定すればよい。例えば疎水性単量体に由来する構成成分は樹脂に耐水性を付与するので、毛髪化粧料でも毛髪セット強化剤に用いる場合には、樹脂中のこの構成成分の割合は10〜70重量%、コンディショニング付与剤(例えば、シャンプー、リンス、トリートメントなど)に用いる場合には0〜50重量%であるのが好ましい。また皮膚用化粧料のファンデーション、マスカラ、口紅、日焼け止めなどに用いる場合には、汗で落ちないように10〜70重量%、爪用化粧料のネイルエナメルに用いる場合には一般に更に耐水性が要求されるので30〜85重量%の疎水性単量体に由来する構成要素を樹脂中に含有させるのが好ましい。親水性単量体に由来する構成成分は洗浄性やコンディショニング効果を補完する作用があり、一般に樹脂中に0〜50重量%となるように含有させる。
【0030】
本発明に係る樹脂は、上記した式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物、並びに所望によりこれらと共重合させる化合物とを、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法など、常用の公知のラジカル重合方法により共重合させることにより、容易に製造することができる。なかでも好ましいのは溶液重合法であり、各原料化合物を溶媒に溶解した溶液に重合開始剤を加え、窒素気流下に加熱攪拌することにより重合を行わせることができる。この場合、各原料化合物は最初から全量を反応系に加えてもよく、また分割供給してもよい。
【0031】
溶媒としては、水:メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ブチルセロソルブ等のアルコール類:アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類:酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類:トルエン、キシレン等の炭化水素類など常用の種々のものを、単独でまたは2種以上混合して用いればよい。溶媒は、生成する共重合体溶液中の共重合体の濃度が10〜65重量%となるように用いるのが好ましい。重合開始剤も、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物や、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物など、常用のものを用いればよい。反応は重合温度、重合開始剤の種類及び量、連鎖移動剤の種類及び量などの重合条件を適宜調節して、生成する共重合体の重量平均分子量が5×103〜3×106、好ましくは2×104〜1.5×106となるように行う。生成した共重合体溶液は、そのまま化粧料の製造に用いることもできるが、通常は溶媒置換をしたり、貧溶媒を用いて共重合体を沈澱させるなど、常用の適宜の方法で精製を行って化粧料の製造に用いる。
【0032】
なお、本発明に係る樹脂は上記のように式(1)で表される化合物を共重合させる代りに、式(1)で表される化合物の原料、すなわちグアニジノ基を導入する前の式(1)で表される化合物を共重合に用い、生成した共重合体に、この共重合体の官能基と反応する官能基とグアニジノ基とを併せ有する化合物を反応させて、グアニジノ基を有する本発明に係る樹脂とすることもできる。
【0033】
また式(2)で表される化合物も、この化合物を用いずに製造した樹脂に後からグラフト重合させることもできる。
本発明に係る樹脂のグアニジノ基は、遊離型であっても酸付加塩であってもよい。酸付加塩の場合には、式(1)で表される化合物として酸付加塩を用いてもよいし、また式(1)で表される化合物を遊離型で用い、生成した樹脂を酸付加塩としてもよい。同様に遊離型の樹脂も、式(1)で表される化合物を遊離型で用いる代りに、酸付加塩として用いて生成した酸付加塩型の樹脂をアルカリで処理して遊離型とすることもできる。酸付加塩を形成する酸としては、有機酸または無機酸のいずれであってもよく、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリドンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、o、mまたはp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、アミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の無機酸;を挙げることができる。
【0034】
本発明に係る化粧料は、上記の樹脂以外に化粧料に常用されている種々の副原料を配合することができる。
このような副原料としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油等の(ヒドロキシ)脂肪酸グリセリド類;ラノリン等の天然ロウ;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチル酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル等のエステル類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の鎖状高級アルコール類;ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸等の鎖状高級脂肪酸類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、オキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル等の鎖状高級アルコールのエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物類;オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等のアミド類;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸塩等のアニオン界面活性剤;イミダゾリン型、アルキルベタイン型、アミンオキシド型等の両性界面活性剤;生薬、ビタミン類、オキシベンゼン等の紫外線吸収剤、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤、パラベン等の防腐剤、酸化防止剤、染料、顔料、香料などが挙げられる。
【0035】
本発明に係る化粧料は、皮膚用、爪用、毛髪用など任意の用途に用いることができ、またその形態も用途に応じて任意に選択できる。皮膚用化粧料としては、石鹸、クリーム、乳液、ローション、パック等の基礎化粧料や、ファンデーション、白粉、ほほ紅、マスカラ、日焼け止め、アイシャドウ、口紅等のメーキャップ化粧料;爪用化粧料としては、ネールカラー、ネールケア用クリーム、ネールエナメル等の保護または美爪用化粧料;毛髪化粧料としては、シャンプー、コンディショナー等の洗髪または髪の風合いを改良する化粧料や、ヘアスプレー、泡沫状セット剤、ゲル状セット剤、セットローション等の整髪用化粧料などが挙げられる。
本発明に係る化粧料は上記の樹脂及び副原料を、化粧料の基材である水、エタノール等のアルコール系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類などに、溶解、乳化ないしは分散させて製造することができる。
【0036】
【実施例】
以下に実施例により本発明を更に具体的に説明する。
樹脂の製造例(1)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、グリシジルメタクリレート60重量部、メチルメタクリレート10重量部、n−ブチルメタクリレート10重量部、ステアリルメタクリレート10重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM0725、n≒130、R3=メチル基、D=メタクリロイルオキシプロピル基、E=メチル基)10重量部、およびメチルエチルケトン150重量部を仕込んだ。これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.6重量部を加えた。窒素置換したのち、40分間かけて室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち、60℃に冷却した。
得られた重合反応液に無水エタノール100重量部を加えたのち、グリシジルメタクリレートと当モルのアミノグアニジン塩酸塩を加え、50℃で20時間反応させ樹脂(1)を得た。反応が完了したことは反応液のエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は9×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は上記と全く同様にして樹脂(1′)を得た。
【0037】
樹脂の製造例(2)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管及び攪拌装置を備えた反応器に、メタクリル酸クロライド30重量部、メチルメタクリレート30重量部、t−ブチルメタクリレート20重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM0725)20重量部、およひ゛テトラヒドロフラン200重量部を仕込んだ。これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.4重量部を加えた。窒素置換したのち、40分間かけて室温から沸点まで昇温させた。この温度で15時間反応させたのち、25℃に冷却した。
得られた重合反応液にトリエチルアミン40重量部、マグマチン(4−アミノブチルグアニジン)30重量部およびテトラヒドロフラン200重量部を加え、25℃で2日間、さらに40℃で1日間反応させた。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られた反応液に多量の水を加えて樹脂を析出させ、水洗後乾燥してグアニジノ基含有樹脂(2)を得た。この樹脂の重量平均分子量は1.2×105であった。また不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(2′)を得た。
【0038】
樹脂の製造例(3)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、窒素ガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、アミノエチルメタクリレート・塩酸塩20重量部、メチルメタクリレート50重量部、t−ブチルメタクリレート28重量部、式(2)で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物(チッソ社の商品、FM7725、n≒130、R3=メチル基、D=E=メタクリロイルオキシプロピル基)2重量部、および無水エタノール400重量部を仕込んだ。これに2,2′−アソビスイソブチロニトリル0.8重量部を加えた。窒素置換したのち40分間で室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち60℃に冷却した。
得られた重合反応液にアミノエチルメタクリレート・塩酸塩と等モルのシアナミドの無水エタノール40重量%溶液を1時間かけて滴下し、さらに60℃で10時間反応させ樹脂(3)を得た。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は6×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(3′)を得た。
【0039】
樹脂の製造例(4)
還流冷却器、滴下漏斗、温度計、チッソガス導入管および攪拌装置を備えた反応器に、グリシジルメタクリレート40重量部、メチルメタクリレート20重量部、t−ブチルメタクリレート10重量部、ステアリルメタクリレート10重量部、下記式で表される不飽和基含有ポリシロキサン化合物10重量部、及び無水エタノール200重量部を仕込んだ。
【0040】
【化11】
【0041】
これに2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.8重量部を加えた。窒素置換したのち40分間で室温から80℃まで昇温した。この温度で8時間反応させたのち40℃に冷却した。
得られた重合反応液にグリシジルメタクリレートと等モルのマグマチン(4−アミノブチルグアニジン)塩酸塩および無水エタノール200重量部の溶液を1時間かけて滴下し、さらに40℃で1日間、60℃で10時間反応させて樹脂(4)を得た。反応の完了はエポキシ価の測定により確認した。得られたグアニジノ基含有樹脂の重量平均分子量は4×104であった。
また、不飽和基含有ポリシロキサン化合物を用いなかった以外は、上記と全く同様にして樹脂(4′)を得た。
【0042】
化粧料の製造(1)
下記の配合でローション(a)を作成した。また樹脂(1)の代りにヒドロキシエチルセルロースまたは樹脂(1′)を用いた以外は同一の配合でローション(b)およびローション(c)を作成した。
【0043】
【表1】
【0044】
得られたローション(a)はヒドロキシエチルセルロースを用いたローション(b)に比較して乾燥後の感触及び保湿効果の持続性に優れていた。ポリシロキサンを含まないローション(c)は滑らかな感触が無かった。
化粧料の製造(2)
下記の配合でO/Wクリーム(a)を作成した。また樹脂(2)の代りに樹脂(2′)を用いた以外は同一の配合でO/Wクリーム(b)を作成した。
【0045】
【表2】
【0046】
クリーム(a)は皮膚へのなじみ、感触に優れており、かつ保湿効果が長時間持続した。これに対しクリーム(b)は皮膚へのなじみがよくなかった。
化粧料の製造(3)
下記の配合でネイルエナメル(a)を作成した。また樹脂(3)の代りに樹脂(3′)を用いた以外は同一の配合でネイルエナメル(b)を作成した。
【0047】
【表3】
【0048】
ネイルエナメル(a)は滑らかな皮膜を形成し、かつネイルエナメル(b)よりも持続性がよかった。
化粧料の製造(4)
下記の配合でフォーム状セット剤(a)を作成した。また樹脂(4)の代りに樹脂(4′)を用いた以外は同一の配合でフォーム状セット剤(b)を作成した。
【0049】
【表4】
フォーム状セット剤(a)は、セット力が強く、毛髪に滑らかな感触を与えた。またフォーム状セット剤(a)と(b)とを比較すると、前者の方が明らかに滑らかさに優れていた。
Claims (8)
- 下記式(1)で表されるグアニジノ基又はその酸付加塩を含む重合性化合物に由来する構造部分が5〜99.9重量%、下記式(2)で表される重合性基を有するポリシロキサン化合物に由来する構造部分が0.1〜50重量%、及びこれらと共重合し得る他の重合性化合物に由来する構造部分0〜94.9重量%からなり、重量平均分子量が5×103〜3×106の樹脂。
Eは式(3)もしくは式(4)で表される重合性基、または水素原子、炭素数1〜10のアルキル基もしくはアリール基、もしくは末端がヒドロキシル基、アルコキシ基もしくはアルキルカルボニルオキシ基であるポリオキシアルキレン基を表し、nは4〜500の数を表す。) - 請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂を0.1〜10重量%含有することを特徴とする化粧料。
- 化粧料が、石鹸、クリーム、乳液、ローション、パック、ファンデーション、白粉、ほほ紅、マスカラ、日焼け止め、アイシャドウ、口紅、ネールカラー、ネールケア用クリーム、ネールエナメル、シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、泡抹状セット剤、ゲル状セット剤、またはセットローションであることを特徴とする請求項4記載の化粧料。
- 式(1)で表される化合物に由来する構造部分の含有量が15〜99.9重量%である請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂を含有することを特徴とする毛髪用化粧料。
- 式(1)で表される化合物に由来する構造部分の含有量が5〜80重量%である請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂を含有することを特徴とする皮膚用化粧料。
- 式(1)で表される化合物に由来する構造部分の含有量が5〜50重量%である請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂を含有することを特徴とする爪用化粧料。
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