JP2004331579A - 真皮マトリックス産生促進剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】真皮マトリックス産生促進を有するα−D−グルコピラノシルグリセロールを真皮マトリックス産生促進剤として用いる。また、コラーゲン産生促進作用を有するα−D−グルコピラノシルグリセロールをコラーゲン産生促進剤として用いる。さらに、ヒアルロン酸産生促進作用を有するα−D−グルコピラノシルグリセロールをヒアルロン酸産生促進剤として用いる。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、真皮のマトリックス成分の産生を促進する真皮マトリックス産生促進剤に関する。さらに詳しくは、α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とし、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進する真皮マトリックス産生促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
シワやタルミといった皮膚症状は、加齢や紫外線等の外来ストレスによって真皮線維芽細胞の機能低下や真皮線維芽細胞が産生する真皮マトリックス成分の減少など様々な要因によって惹き起こされる。シワやタルミの改善のためには、細胞賦活剤によって真皮線維芽細胞を直接賦活する方法も非常に有効な方法ではあるが、同様にコラーゲンやヒアルロン酸などの真皮マトリックス成分の産生を促進させる方法も非常に有効であると考えられており、これまでにも様々な真皮マトリックス成分の産生促進剤の検討がなされている。これまでに報告されているコラーゲン産生促進剤としては、ブナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物(特許文献1参照)、エンドウの種子に含まれる物質(特許文献2参照)等が挙げられ、ヒアルロン酸産生促進剤としては、カタバミ科ゴレンシの抽出物及び/又はショウガ科月桃の抽出物(特許文献3参照)、キダチアロエの極性溶媒による抽出物(特許文献4参照)等が挙げられ
なお、本発明に係るα−D−グルコピラノシルグリセロールは、既知の物質であり、低褐変性、低メイラード反応性、加熱安定性、非う食性、難消化性、高い保湿性を有し、食品、化成品、医薬品に利用できることが報告されている(特許文献5参照)。しかし、α−D−グルコピラノシルグリセロールの真皮マトリックス産生促進作用に関してはこれまで全く知られていなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−203952号公報
【特許文献2】
特開平11−315007号公報
【特許文献3】
特開2003−55244号公報
【特許文献4】
特開2000−143527号公報
【特許文献5】
特開平11−222496号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来用いられている真皮マトリックス産生促進剤は、その真皮マトリックス産生促進作用が必ずしも十分ではないために、有効な効果を得るには製剤中にかなりの高濃度を配合しなければならず、製剤に好ましくない色や臭いを付与してしまう場合があるなど、作用効果や安定性の面ですべてを満足できるものが少ないのが現状であった。このため、より優れた真皮マトリックス産生促進剤の開発が期待されており、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。従って、本発明の目的は、優れた効果を発揮する真皮マトリックス産生促進剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、優れた効果を発揮する真皮マトリックス産生促進剤を見出すために、種々の物質について真皮マトリックス産生促進作用に関する検討を行った。その結果、α−D−グルコピラノシルグリセロールが真皮線維芽細胞におけるコラーゲンとヒアルロン酸の産生促進作用に優れていることを見出し、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤に関するものである。なお、これらの真皮マトリックス産生促進剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤は、皮膚外用剤や食品などに配合することにより、真皮マトリックス産生促進用、コラーゲン産生促進用、ヒアルロン酸産生促進用の皮膚外用剤や食品などを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるα−D−グルコピラノシルグリセロールには、(2R)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化1),(2S)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化2),2−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化3)の3成分が知られており、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
α−D−グルコピラノシルグリセロールを得る方法としては、カビ類のα−グルコシダーゼをグリセロール溶液中で糖類の基質に作用させる方法、清酒,味噌,みりん等の醸造物から抽出,精製する方法、イソマルトース,マルチトールなどを四酢酸鉛や過ヨウ素酸塩でグリコール開裂したものを還元する方法、あるいはKoenigs−Knorr反応により合成したβ−グルコシドをアノメリゼーションした後、β−グルコシダーゼでβ−グルコシドを加水分解する方法などが挙げられるが、カビ類のα−グルコシダーゼをグリセロール溶液中で糖類の基質に作用させる方法が最も効率が良い。
【0012】
α−D−グルコピラノシルグリセロールは、そのままでも使用することができるが、水や極性溶媒に希釈したり、変性や分解のない範囲で脱色,脱臭の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0013】
本発明に係るα−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤は、種々の真皮マトリックス成分の産生促進に対して使用することが出来るが、特にコラーゲンやヒアルロン酸の産生促進に対して高い効果を発揮する。
【0014】
また、α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤は、皮膚外用剤や食品など種々の組成物に配合することが可能であり、これらに配合することにより、真皮マトリックス産生促進作用を有する組成物を得ることが出来る。得られた真皮マトリックス産生促進作用を有する組成物は、真皮マトリックス産生促進作用に基づく美容効果を期待することができる。
【0015】
本発明におけるα−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤の皮膚外用剤や食品への配合量は、皮膚外用剤や食品の種類や目的等によって調整することができるが、真皮マトリックス産生促進効果や使用性等の点から、全量に対して0.0001〜75.0重量%が好ましく、より好ましくは、0.01〜50.0重量%であり、最も好ましくは、0.1〜25.0重量%である。
【0016】
α−D−グルコピラノシルグリセロールを配合する皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系,カラミンローション等の分散系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填したエアゾール,軟膏剤,粉末,顆粒などの種々の剤型で提供することもできる。
【0017】
なお、α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤を配合する皮膚外用剤には、α−D−グルコピラノシルグリセロールの他に、必要に応じて、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及び洗浄料に配合される、油性成分,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹脂,防菌防黴剤,アルコール類等を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の真皮マトリックス産生促進剤との併用も可能である。
【0018】
また、α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤を配合する食品は、ガムやキャンディーのような口腔用組成物、かまぼこ,ちくわ等の水産練り製品、ソーセージ,ハム等の畜産製品、洋菓子類、和菓子類、生麺,ゆで麺等の麺類、ソース,しょう油,たれなどの調味料、漬け物、総菜、清涼飲料水等一般的な飲食品の剤型とすることができる。その際、本発明の効果を損なわない範囲内で、食品に一般的に用いられる各種成分、例えば、砂糖,練乳,小麦粉,ショートニング,食塩,ブドウ糖,鶏卵,バター,マーガリン,水飴,カルシウム,鉄分,調味料,香辛料等と共に配合し、併用して用いることができる。
【0019】
【実施例】
さらに実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。まず、本発明のα−D−グルコピラノシルグリセロールの製造例を示す。
【0020】
[製造例1]
マルトース5%,グリセロール35%の水溶液1000mLに、0.125U/mL(1U:pH5.0,37℃,5mMp−NPGから1分間に1μmolのp−NPを遊離する酵素量)のAspergillus niger由来の酵素であるα−グルコシダーゼ(トランスグルコシダーゼL−アマノ,天野エンザイム製)を加え、40℃,反応pH5.0の条件で24時間反応させ、その後マルトースを10回連続的に添加・反応させ、反応液を得た。得られた反応液を活性炭クロマトグラフィーにより精製し、α−D−グルコピラノシルグリセロールを得た。得られたα−D−グルコピラノシルグリセロールをGC−MS分析により確認すると、(2R)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化1),(2S)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化2),2−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化3)の3成分の混合物であった。
【0021】
[製造例2]
清酒1000mLをShim−pack SCR−101(N)(7.9×300mm)カラム(カラム温度;50℃,溶離液;水,流速;0.6mL/min)により分画し、α−D−グルコピラノシルグリセロールを得た。得られたα−D−グルコピラノシルグリセロールをGC−MS分析により確認すると、(2R)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化1),(2S)−1−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化2),2−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化3)の3成分の混合物であった。
【0022】
[製造例3]
1mLの4%マルチトール水溶液に10mLの2%の過ヨウ素酸を添加し、室温にて4分間反応させた。反応終了後、塩化バリウムを添加し、生じた過ヨウ素酸バリウムの沈殿をろ別、除去した。さらに、イオン交換カラムで脱塩後、水素化ホウ素酸ナトリウムで還元し、活性炭クロマトグラフィーとHPLCにより分画精製し、2−O−α−D−グルコピラノシルグリセロール(化3)を得た。
【0023】
次に、α−D−グルコピラノシルグリセロールのコラーゲン産生促進作用を示す。試料には、製造例1にて調製したα−D−グルコピラノシルグリセロールを用いた。
【0024】
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×104個となるように96穴マイクロプレートに播種し、各試験濃度の試料を添加した1.0容量%牛胎仔血清添加ダルベッコ修正基礎培地(DMEM)にて37℃で24時間培養し、培養上清のコラーゲン量をEnzyme−linked immunosorbent assay(ELISA)により測定した。同時に線維芽細胞数を計測し、細胞当たりのコラーゲン産生量を算出して、試料を含有しない対照の細胞当たりのコラーゲン産生量を100とした相対値にて表1に示した。評価結果を、試料無添加のブランクにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表1に示す。なお、表中の*及び**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率5%未満(P<0.05)を*で、有意確率1%以内(P<0.01)を**で表したものである。
【0025】
【表1】
【0026】
表1より明らかなように、α−D−グルコピラノシルグリセロールを0.06〜1.0mg/mL添加した培地では、有意なコラーゲン産生促進作用が認められた。特に、α−D−グルコピラノシルグリセロールを0.13〜1.0mg/mL添加した場合には、危険率1%未満で有意なコラーゲン産生促進作用が認められた。このことから、α−D−グルコピラノシルグリセロールは、優れたコラーゲン産生促進作用を有することが明らかとなった。
【0027】
次に、α−D−グルコピラノシルグリセロールのヒアルロン酸産生促進作用について示す。試料には、製造例1にて調製したα−D−グルコピラノシルグリセロールを用いた。
【0028】
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×104個となるように96穴マイクロプレートに播種し、各試験濃度の試料を添加した0.5容量%牛胎仔血清添加ダルベッコ修正基礎培地(DMEM)にて37℃で5日間培養し、培養上清のヒアルロン酸量をEnzyme−linked immunosorbent assay(ELISA)により測定した。同時に線維芽細胞数を計測し、細胞当たりのヒアルロン酸産生量を算出して、試料を含有しないブランクの細胞当たりのヒアルロン酸産生量を100とした相対値にて表2に示した。なお、表中の*及び**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率1%未満の危険率(P<0.01)で有意差が認められたものを**で表したものである。
【0029】
【表2】
【0030】
表2より、α−D−グルコピラノシルグリセロールを0.06〜1.0mg/mL添加した場合に、ブランクと比較して、危険率1%未満で有意なヒアルロン酸産生促進作用が認められた。このことから、α−D−グルコピラノシルグリセロールは、優れたヒアルロン酸産生促進作用を有することが明らかとなった。
【0031】
以上のことから、α−D−グルコピラノシルグリセロールは、優れたコラーゲン産生促進作用とヒアルロン酸産生促進作用を有し、真皮マトリックスの産生を促進することが明らかとなった。
【0032】
続いて、本発明に係るα−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤を配合した真皮マトリックス産生促進用、コラーゲン産生促進用、ヒアルロン酸産生促進用の皮膚外用剤や食品の処方例を例示するが、真皮マトリックス産生促進剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤としての利用は、これらに限定されるものではない。
【0033】
[処方例1]乳液
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
【0034】
[処方例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 78.38
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例3] 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
【0035】
[処方例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20重量%水溶液) 15.0
(10)精製水 40.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 15.0
(12)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例1] 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
【0036】
[処方例4]美容液
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
【0037】
[処方例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%)
(2)精製水 86.7
(3)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例4] 2.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後,(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
【0038】
[処方例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(重量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例4] 1.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
【0039】
[処方例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(重量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 36.5
(8)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例3] 1.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
【0040】
[処方例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 70.4
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例2] 0.2
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
【0041】
[処方例9]乳液状ファンデーション
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0042】
[処方例10]パック
(1)精製水 58.9(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 10.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例2] 12.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
【0043】
[処方例11]入浴剤
(1)香料 0.3(重量%)
(2)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例1] 1.0
(3)炭酸水素ナトリウム 50.0
(4)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
【0044】
[処方例12]飲料
(1)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例1] 5.0(重量%)
(2)エリスリトール 1.0
(3)クエン酸 0.1
(4)ステビア 0.01
(5)精製水 93.89
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
【0045】
[処方例13]キャンディー
(1)白糖 50.0(重量部)
(2)水飴 24.9
(3)α−D−グルコピラノシルグリセロール[製造例1] 25.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(2)を加熱混合均一化した後冷却し、70℃で(3)〜(4)の成分を添加し、混合均一化した後成型する。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、コラーゲン産生促進作用とヒアルロン酸産生促進作用を有し、真皮のマトリックス産生を促進する真皮マトリックス産生促進剤を提供することができる。
Claims (3)
- α−D−グルコピラノシルグリセロールを有効成分とする真皮マトリックス産生促進剤。
- 真皮マトリックス産生促進剤がコラーゲン産生促進剤である請求項1記載の真皮マトリックス産生促進剤。
- 真皮マトリックス産生促進剤がヒアルロン酸産生促進剤である請求項1記載の真皮マトリックス産生促進剤。
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