JP2004331049A - 電動舵取装置の軸受固定方法 - Google Patents

電動舵取装置の軸受固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
車両用の電動舵取装置において、ドリブンギヤところがり軸受の組立て方向の制限をなくし、レイアウトの自由度を増すこと。
【解決手段】
電動モータ28の補助操舵力を歯車装置26、20、ボールねじ15、16、17を介してステアリング部材10の往復運動に変換し、車輪の方向を変えるものにおいて、従動歯車20に複数の貫通孔20cを設けておき、アンギュラ玉軸受19の外輪をステアリング部材10のハウジング12Aに圧入固定する際、従動歯車20に設けられた上記複数の貫通孔20cを通して、治具24の爪24aにより外ねじナット22を締付ける。従動歯車20をアンギュラ玉軸受19の外側方に配置する場合でも、ハウジング12に対するアンギュラ玉軸受19の外輪の圧入固定作業を容易に行なうことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両用の電動舵取装置(パワーステアリング装置)に関する。
ステアリングホイールの回動によって回動するピニオンギヤと、上記ピニオンギヤと噛合うラックが形成され、該ピニオンギヤの回動によって長手方向に往復運動するステアリング部材と、上記ステアリング部材に結合され、該ステアリング部材の往復運動によって車輪の方向を変える手段と、上記ステアリング部材に形成されたボールねじ軸に複数のボールを介して結合され、該ボールねじ軸および該複数のボールとともにボールねじを構成するボールナットと、内輪が上記ボールナットと一体に回転可能で外輪が上記ステアリング部材のハウジングに固定されるころがり軸受と、上記ころがり軸受の内輪の内方に配され、上記ボールナットと一体に回転可能なドリブンギヤと、上記ドリブンギヤに噛合うドライブギヤと、上記ステアリングホイールからの入力トルクを検出するトルクセンサの出力信号に基づいて上記ドライブギヤに補助操舵トルクを与える電動モータとを備えた電動舵取装置は従来から開示されていた(例えば特許文献1参照。)。
特許第3245582号公報
前記従来の電動舵取装置においては、ボールねじを構成するボールナットをステアリング部材のハウジングに対して回転可能に支持するころがり軸受が、ボールナットに固定されたドリブンギヤの外側方に配されているので、ボールナットにころがり軸受とドリブンギヤを取付け、それ全体をハウジングに組込むに際して、ころがり軸受の取付け固定は、極めて容易に行なうことができた。ところが、ドリブンギヤをころがり軸受の外側方に配置しようとすると、そのドリブンギヤが邪魔になって、ころがり軸受の外輪をハウジングに固定することができなかった。
前記従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ステアリングホイールの回動によって回動するピニオンギヤと、上記ピニオンギヤと噛合うラックが形成され、該ピニオンギヤの回動によって長手方向に往復運動するステアリング部材と、上記ステアリング部材に結合され、該ステアリング部材の往復運動によって車輪の方向を変える手段と、上記ステアリング部材に形成されたボールねじ軸に複数のボールを介して結合され、該ボールねじ軸および該複数のボールとともにボールねじを構成するボールナットと、内輪が上記ボールナットと一体に回転可能で外輪が外ねじナットにより上記ステアリング部材のハウジングに圧入固定されるころがり軸受と、上記ころがり軸受の内輪の外側方に配され、上記ボールナットと一体に回転可能で、かつ両面を軸線方向に貫通する複数の貫通孔が設けられた被駆動部材と、上記被駆動部材と共に動力伝達装置を構成する駆動部材と、上記ステアリングホイールからの入力トルクを検出するトルクセンサの出力信号に基づいて上記駆動部材に補助操舵トルクを与える電動モータとを備えた電動舵取装置において、上記ころがり軸受の外輪を上記ステアリング部材のハウジングに圧入固定する際、上記被駆動部材に設けられた上記複数の貫通孔を通して、上記外ねじナットを締付けることを特徴とする電動舵取装置の軸受固定方法を提案するものである。
また請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記駆動部材が傘形ドライブギヤであり、上記被駆動部材が傘形ドリブンギヤであることを特徴とするものである。
次に請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記駆動部材が平形ドライブギヤであり、上記被駆動部材が平形ドリブンギヤであることを特徴とするものである。
そして請求項4記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、上記駆動部材が駆動側プーリであり、上記被駆動部材が上記駆動側プーリおよびベルトと共に動力伝達装置を形成する被駆動側プーリであることを特徴とするものである。
本発明は前記のとおり構成され、動力伝達装置を構成する被駆動部材にその両面を貫通する複数の貫通孔を設けておき、ころがり軸受の外輪をステアリング部材のハウジングに圧入固定する際、上記被駆動部材に設けられた上記複数の貫通孔を通して、外ねじナットを締付けるので、ハウジングに対するころがり軸受の外輪の圧入固定作業を容易に行なうことができる。
図1は、自動車のような車両用として本発明方法が適用された電動舵取装置の一実施形態を示す全体図、図2は図1中の出力軸近傍の拡大縦断面図、図3は図1中の電動モータ近傍の拡大縦断面図である。
まず図2において、2は入力軸であって、図示しないステアリングホイールに連結され、そのステアリングホイールの回動によって回動する。この入力軸2はトーションバー3を介して出力軸4に結合されている。そして、入力トルクに応じてトーションバー3がねじれることに基づく、入力軸2と出力軸4との相対回転位相差を検出するトルクセンサ5が設けられている。また出力軸4に形成されたピニオンギヤ4aと、紙面に直交する方向に延びるラック11とが互いに噛合っている。このラック11は、ラックガイド7、ラックガイドプレッシャーばね8、ラックガイドスクリュー9から成るラックサポート装置により背面から支持され、ピニオンギヤ4aに向かって押圧されている。またラック11は図1に示されるステアリング部材10に形成されているので、このステアリング部材10は上記入力軸2の回動によりハウジング12内を長手方向に往復運動する。
ステアリング部材10の両端部には、図1に示されるように、タイロッド13が結合されており、更にそのタイロッド13は、車両の操舵可能な車輪(図示せず)に結合されている。そして、ステアリング部材10が長手方向に直線的に動くことによって、上記車輪の操舵運動が生じる。なおハウジング12は、長手方向が電動モータ28近傍で12Aと12Bに2分割されている。
次に図3において、前記ステアリング部材10には、電動モータ28近傍でボールねじ軸15が形成されており、そのボールねじ軸15に複数のボール16を介してボールナット17が結合され、それらボールねじ軸15、ボール16およびボールナット17によってボールねじが構成されている。
上記ボールナット17は、ころがり軸受であるアンギュラ玉軸受19によってステアリング部材10のハウジング12Aに回転自在、かつ軸線方向には移動不能に取付けられている。すなわちアンギュラ玉軸受19の内輪は、一端面(図3で左端)がボールナット17の端部に形成されたフランジ17aに当接し、他端(図で右端)は傘形ドリブンギヤ20を介してロックナット21により締付けられている。またアンギュラ玉軸受19の外輪は、一端面(図3で左端)がハウジング12Aに形成された段差部12aに当接し、他端(図で右端)はハウジング12Aに設けられためねじ部12bに螺合する外ねじナット(ロックスクリュー)22により締付けられ、ハウジング12に圧入固定されている。
図4は前記傘形ドリブンギヤ20を取出して示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。この傘形ドリブンギヤ20は、金属製のインナーハブ20aと樹脂製のギヤ部20bとから成る。そしてインナーハブ20aには両面を軸線方向に貫通する複数(図示例では8)の貫通孔20cが設けられている。この傘形ドリブンギヤ20は前記のとおりアンギュラ玉軸受19とともにボールナット17に締付け固定されており、ボールナット17と一体に回転可能である。
また図5は前記外ねじナット(ロックスクリュー)22を取出して示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。この外ねじナット22は図から判るように、リング状で外周におねじ22aが切られており、内周の複数(図示例では4)箇所に切欠ぎ凹部22bが設けられている。そして後述するように、その切欠ぎ凹部22bを利用して回転させられる。
図3に戻って、26は前記傘形ドリブンギヤ20と噛合う傘形ドライブギヤである。この傘形ドライブギヤ26の軸は軸受27によってハウジング12Aに支持されており、また電動モータ28の回転軸に結合されている。この電動モータ28は図示しない駆動装置に接続されており、その駆動装置は、前記トルクセンサ5の出力信号や車速等の情報を入力し、所定の電力を電動モータ28に供給して適切な補助トルクを発生させるものである。
図6は前記外ねじナット22を回転させるのに用いる治具の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)、(b)のC−C矢視側面(一部断面)図である。この治具24はほぼ筒状を呈し、正面に前記外ねじナット(ロックスクリュー)22の切欠ぎ凹部22bに対応して、複数(図示例では4)本の長い爪24aが設けられている。また背面には、多角形(図示例では正方形)断面の把持部24bが設けられている。
ここで、ボールナット17にアンギュラ玉軸受19と傘形ドリブンギヤ20をロックナット21で締め付けて固定し、それ全体をハウジング12に組込む際には、図7に示されるように、分割されたハウジング12の一方12B(図1、図3参照)を取外した状態で、あらかじめアンギュラ玉軸受19の外輪と傘形ドリブンギヤ20との間に外ねじナット(ロックスクリュー)22を挿入しておき、アンギュラ玉軸受19の外輪をハウジング12Aに押込んだ後、外ねじナット22のおねじ22a(図5参照)をハウジング12Aのめねじ部12b(図3参照)に螺合させる。そして、上記治具24の爪24aを傘形ドリブンギヤ20の貫通孔20cから差入れて、外ねじナット22の切欠ぎ凹部22b(図5参照)にあてがい、治具24後部の把持部24bを別の工具で把持して回転させることにより、外ねじナット22をハウジング12Aにねじ込み、アンギュラ玉軸受19の外輪を締付けてハウジング12Aに圧入する。その後図3に示されるように、ハウジング12の他方12Bをボルト30により取付ける。
次に本実施形態の動作について説明する。車両が直進状態にあって、図示しないステアリングホイールとステアリング軸を介して入力軸2に操舵力が入力されていない時には、トーションバー3はねじれないから、トルクセンサ5は出力信号を発せず、傘形ドライブギヤ26の軸に連結された電動モータ28は補助トルクを発生しない。またこの時、出力軸4も回転しないから、これと噛合うラック11が形成されたステアリング部材10も動かず、図示しない車輪に操舵力が作用することはない。
車両がカーブを曲がろうとする時、運転者が図示しないステアリングホイールを回転操舵すると、その回転はステアリング軸、入力軸2、トーションバー3、出力軸4を順次介して、ピニオンギヤ4aからラック11、ステアリング部材10に伝達され、更にタイロッド13や図示しない操舵機構を介して車輪に伝達される。この時、入力軸2に加えられた操舵力に応じてトーションバー3がねじれ、出力軸4と入力軸2との間に相対回転位相差が生じる。この回転位相差がトルクセンサ5により検出され、相対回転の方向および位相差の大きさに応じた信号が出力される。そしてこの信号に基づいて、電動モータ28は補助操舵力を発生し、これを傘形ドライブギヤ26、傘形ドリブンギヤ20、ボールナット17、ボールねじ軸15を介してステアリング部材10に与える。
本実施形態においては、傘形ドリブンギヤ20にその両面を貫通する複数の貫通孔20cを設けておき、アンギュラ玉軸受19の外輪をステアリング部材10のハウジング12Aに圧入固定する際、傘形ドリブンギヤ20に設けられた上記複数の貫通孔20cを通して、治具24の爪24aにより外ねじナット(ロックスクリュー)22を締付けるので、傘形ドリブンギヤ20をアンギュラ玉軸受19の外側方に配置する場合でも、ハウジング12に対するアンギュラ玉軸受19の外輪の圧入固定作業を容易に行なうことができる。したがって、組立て方向の制限がなくなり、レイアウトの自由度が増して、設計が容易になる。
次に図8は、本発明方法が適用された電動舵取装置の第2の実施形態を示す全体図、図9は図8中の電動モータ近傍の拡大断面図である。
本実施形態においても、前記第1の実施形態と同様、図示しないステアリングホイールの回動により入力軸2が回動し、この入力軸2の回動によりステアリング部材10がハウジング32内を長手方向に往復運動する(図2参照。)。
ステアリング部材10の両端部には、図8に示されるように、タイロッド13が結合されており、更にそのタイロッド13は、車両の操舵可能な車輪(図示せず)に結合されている。そして、ステアリング部材10が長手方向に直線的に動くことによって、上記車輪の操舵運動が生じる。なおハウジング32は、長手方向が電動モータ48近傍で32Aと32Bに2分割されている。
次に図9において、前記ステアリング部材10には、電動モータ48近傍でボールねじ軸35が形成されており、そのボールねじ軸35に複数のボール36を介してボールナット37が結合され、それらボールねじ軸35、ボール36およびボールナット37によってボールねじが構成されている。
上記ボールナット37は、ころがり軸受であるアンギュラ玉軸受39によってステアリング部材10のハウジング32Aに回転自在、かつ軸線方向には移動不能に取付けられている。すなわちアンギュラ玉軸受39の内輪は、一端面(図9で右端)がボールナット37の端部に形成されたフランジ37aに当接し、他端(図で左端)は平形ドリブンギヤ40を介してロックナット41により締付けられている。またアンギュラ玉軸受39の外輪は、一端面(図9で右端)がハウジング32Aに形成された段差部32aに当接し、他端(図で左端)はハウジング32Aに設けられためねじ部32bに螺合する外ねじナット(ロックスクリュー)42により締付けられ、ハウジング32に圧入固定されている。外ねじナット42の形状は前記第1の実施形態と同様で図5に示されている。
図10は前記平形ドリブンギヤ40を取出して示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。この平形ドリブンギヤ40は、金属製のインナーハブ40aと樹脂製のギヤ部40bとから成る。そしてインナーハブ40aには両面を軸線方向に貫通する複数(図示例では8)の貫通孔40cが設けられている。この平形ドリブンギヤ40は前記のとおりアンギュラ玉軸受39とともにボールナット37に締付け固定されており、ボールナット37と一体に回転可能である。
次に46は前記平形ドリブンギヤ40と噛合う平形ドライブギヤである。この平形ドライブギヤ46は、軸が電動モータ48の回転軸に結合され、片持ち支持されている。この電動モータ48はハウジング32に支持されており、また図示しない駆動装置に接続されている。そしてその駆動装置は、前記トルクセンサ5の出力信号や車速等の情報を入力し、所定の電力を電動モータ48に供給して適切な補助トルクを発生させるものである。
ここで、ボールナット37にアンギュラ玉軸受39と平形ドリブンギヤ40をロックナット41で締め付けて固定し、それ全体をハウジング32に組込む際には、前記第1実施形態と同様に、分割されたハウジング32の一方32B(図8、図9参照)を取外した状態で、あらかじめアンギュラ玉軸受39の外輪と平形ドリブンギヤ40との間に外ねじナット(ロックスクリュー)42を挿入しておき、アンギュラ玉軸受39の外輪をハウジング32Aに押込んだ後、外ねじナット42のおねじ42a(図5参照)をハウジング32Aのめねじ部32b(図9参照)に螺合させる。そして、前記図6に示された治具24の爪24aを平形ドリブンギヤ40の貫通孔40cから差入れて、外ねじナット42の切欠ぎ凹部42b(図5参照)にあてがい、治具24後部の把持部24bを別の工具で把持して回転させることにより、外ねじナット42をハウジング32Aにねじ込み、アンギュラ玉軸受39の外輪を締付けてハウジング32Aに圧入する。その後図9に示されるように、ハウジング32の他方32Bをボルト50により取付ける。
本実施形態の動作、すなわちステアリングホイールの動きとステアリング部材10の動きの関係は、前記第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
本実施形態においても、平形ドリブンギヤ40にその両面を貫通する複数の貫通孔40cを設けておき、アンギュラ玉軸受39の外輪をステアリング部材10のハウジング32Aに圧入固定する際、平形ドリブンギヤ40に設けられた複数の貫通孔40cを通して、治具24の爪24aにより外ねじナット(ロックスクリュー)42を締付けるので、平形ドリブンギヤ40をアンギュラ玉軸受39の外側方に配置する場合でも、ハウジング32に対するアンギュラ玉軸受39の外輪の圧入固定作業を容易に行なうことができる。したがって、組立て方向の制限がなくなり、レイアウトの自由度が増して、設計が容易になる。
次に図11は、本発明方法が適用された電動舵取装置の第3の実施形態を示す全体図、図12は図11中の電動モータの近傍の拡大断面図である。
本実施形態においても、前記第1、第2の実施形態と同様、図示しないステアリングホイールの回動により入力軸2が回動し、その入力軸2の回動により、ステアリング部材10がハウジング52内を長手方向に往復運動する(図2参照。)。
ステアリング部材10の両端部には、図11に示されるように、タイロッド13が結合されており、更にそのタイロッド13は、車両の操舵可能な車輪(図示せず)に結合されている。そして、ステアリング部材10が長手方向に直線的に動くことによって、上記車輪の操舵運動が生じる。なおハウジング52は、長手方向が電動モータ68近傍で52Aと52Bに2分割されている。
次に図12において、前記ステアリング部材10には、電動モータ68近傍でボールねじ軸55が形成されており、そのボールねじ軸55に複数のボール56を介してボールナット57が結合され、それらボールねじ軸55、ボール56およびボールナット57によってボールねじが構成されている。
上記ボールナット57は、ころがり軸受であるアンギュラ玉軸受59によってステアリング部材10のハウジング52Aに回転自在、かつ軸線方向には移動不能に取付けられている。すなわちアンギュラ玉軸受59の内輪は、一端面(図12で右端)がボールナット57の端部に形成されたフランジ57aに当接し、他端(図で左端)はドリブンプーリ60を介してロックナット61により締付けられている。またアンギュラ玉軸受59の外輪は、一端面(図12で右端)がハウジング52Aに形成された段差部52aに当接し、他端(図で左端)はハウジング52Aに設けられためねじ部52bに螺合する外ねじナット(ロックスクリュー)62により締付けられ、ハウジング52に圧入固定されている。外ねじナット62の形状は、前記第1、第2の実施形態と同様で図5に示されている。
図13は前記ドリブンプーリ60を取出して示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。このドリブンプーリ60は、インナーハブ部60aとベルト当接部60bとから成る。ベルト当接部60bの外周面には、後述の段付ベルト65に対応する凹凸60dが形成されている。そしてインナーハブ部60aには両面を軸線方向に貫通する複数(図示例では8)の貫通孔60cが設けられている。このドリブンプーリ60は前記のとおりアンギュラ玉軸受59とともにボールナット57に締付け固定されており、ボールナット57と一体に回転可能である。
次に、64はハウジング52に固着されたカラーである。また66は、前記ドリブンプーリ60との間に段付ベルト65が巻き掛けられたドライブプーリであって、このドライブプーリ66の軸は軸受67a、67bによって上記カラー64に支持され、電動モータ68の回転軸に結合されている。この電動モータ68も上記カラー64に支持されており、また図示しない駆動装置に接続されている。そしてその駆動装置は、前記トルクセンサ5の出力信号や車速等の情報を入力し、所定の電力を電動モータ68に供給して適切な補助トルクを発生させるものである。
ここで、ボールナット57にアンギュラ玉軸受59とドリブンプーリ60をロックナット61で締め付けて固定し、それ全体をハウジング52に組込む際には、前記第1、第2の実施形態と同様、分割されたハウジング52の一方52B(図11、図12参照)を取外した状態で、あらかじめアンギュラ玉軸受59の外輪とドリブンプーリ60との間に外ねじナット(ロックスクリュー)62を挿入しておき、アンギュラ玉軸受59の外輪をハウジング52Aに押込んだ後、外ねじナット62のおねじ62a(図5参照)をハウジング52Aのめねじ部52b(図12参照)に螺合させる。そして、前記図6に示された治具24の爪24aをドリブンプーリ60の貫通孔60cから差入れて、外ねじナット62の切欠ぎ凹部62b(図5参照)にあてがい、治具24後部の把持部24bを別の工具で把持して回転させることにより、外ねじナット62をハウジング52Aにねじ込み、アンギュラ玉軸受59の外輪を締付けてハウジング52Aに圧入する。その後図12に示されるように、ハウジング52の他方52Bをボルト70により取付ける。
本実施形態の動作も前記第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
本実施形態においても、ドリブンプーリ60にその両面を貫通する複数の貫通孔60cを設けておき、アンギュラ玉軸受59の外輪をステアリング部材10のハウジング52Aに圧入固定する際、ドリブンプーリ60に設けられた上記複数の貫通孔60cを通して、治具24の爪24aにより外ねじナット(ロックスクリュー)62を締付けるので、ドリブンプーリ60をアンギュラ玉軸受59の外側方に配置する場合でも、ハウジング52に対するアンギュラ玉軸受59の外輪の圧入固定作業を容易に行なうことができる。したがって、組立て方向の制限がなくなり、レイアウトの自由度が増して、設計が容易になる。
図1は本発明方法が適用された電動舵取装置の第1の実施形態を示す全体図である。 図2は図1中の出力軸近傍の拡大縦断面図である。 図3は図1中の電動モータ近傍の拡大縦断面図である。 図4は図2中の傘形ドリブンギヤを取出して示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 図5は図2中および後述の図9、図12中の外ねじナット(ロックスクリュー)を取出して示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 図6は本発明方法で使用される治具の一実施形態を示す図で、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)、(b)のC−C矢視側面図である。 図7は本発明方法を実施する状況を示す図である。 図8は本発明方法が適用された電動舵取装置の第2の実施形態を示す全体図である。 図9は図8中の電動モータ近傍の拡大縦断面図である。 図10は図9中の平形ドリブンギヤを取出して示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 図11は本発明方法が適用された電動舵取装置の第3の実施形態を示す全体図である。 図12は図11中の電動モータ近傍の拡大縦断面図である。 図13は図12中のドリブンプーリを取出して示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
符号の説明
1…電動舵取装置、2…入力軸、3…トーションバー、4…出力軸、4a…ピニオンギヤ、5…トルクセンサ、7…ラックガイド、8…ラックガイドプレッシャーばね、9…ラックガイドスクリュー、10…ステアリング部材、11…ラック、12,12A,12B…ハウジング、12a…段差部、12b…めねじ部、13…タイロッド、15…ボールねじ軸、16…ボール、17…ボールナット、17a…フランジ、19…アンギュラ玉軸受、20…傘形ドリブンギヤ、20a…インナーハブ、20b…ギヤ部、20c…貫通孔、21…ロックナット、22…外ねじナット(ロックスクリュー)、22a…おねじ、22b…切欠ぎ凹部、24…治具、24a…爪、24b…把持部、26…傘形ドライブギヤ、27…軸受、28…電動モータ、30…ボルト。
32,32A,32B…ハウジング、32a…段差部、32b…めねじ部、35…ボールねじ軸、36…ボール、37…ボールナット、37a…フランジ、39…アンギュラ玉軸受、40…平形ドリブンギヤ、40a…インナーハブ、40b…ギヤ部、40c…貫通孔、41…ロックナット、42…外ねじナット(ロックスクリュー)、42a…おねじ、42b…切欠ぎ凹部、46…平形ドライブギヤ、48…電動モータ、50…ボルト。
52,52A,52B…ハウジング、52a…段差部、52b…めねじ部、55…ボールねじ軸、56…ボール、57…ボールナット、57a…フランジ、59…アンギュラ玉軸受、60…ドリブンプーリ、60a…インナーハブ部、60b…ベルト当接部、60c…貫通孔、60d…凹凸、61…ロックナット、62…外ねじナット(ロックスクリュー)、62a…おねじ、62b…切欠ぎ凹部、64…カラー、65…段付ベルト、66…ドライブプーリ、67a、67b…軸受、68…電動モータ、70…ボルト。

Claims (4)

  1. ステアリングホイールの回動によって回動するピニオンギヤと、
    上記ピニオンギヤと噛合うラックが形成され、該ピニオンギヤの回動によって長手方向に往復運動するステアリング部材と、
    上記ステアリング部材に結合され、該ステアリング部材の往復運動によって車輪の方向を変える手段と、
    上記ステアリング部材に形成されたボールねじ軸に複数のボールを介して結合され、該ボールねじ軸および該複数のボールとともにボールねじを構成するボールナットと、
    内輪が上記ボールナットと一体に回転可能で外輪が外ねじナットにより上記ステアリング部材のハウジングに圧入固定されるころがり軸受と、
    上記ころがり軸受の内輪の外側方に配され、上記ボールナットと一体に回転可能で、かつ両面を軸線方向に貫通する複数の貫通孔が設けられた被駆動部材と、
    上記被駆動部材と共に動力伝達装置を構成する駆動部材と、
    上記ステアリングホイールからの入力トルクを検出するトルクセンサの出力信号に基づいて上記駆動部材に補助操舵トルクを与える電動モータとを備えた電動舵取装置において、
    上記ころがり軸受の外輪を上記ステアリング部材のハウジングに圧入固定する際、上記被駆動部材に設けられた上記複数の貫通孔を通して、上記外ねじナットを締付けることを特徴とする電動舵取装置の軸受固定方法。
  2. 上記駆動部材が傘形ドライブギヤであり、
    上記被駆動部材が傘形ドリブンギヤであることを特徴とする請求項1記載の電動舵取装置の軸受固定方法。
  3. 上記駆動部材が平形ドライブギヤであり、
    上記被駆動部材が平形ドリブンギヤであることを特徴とする請求項1記載の電動舵取装置の軸受固定方法。
  4. 上記駆動部材が駆動側プーリであり、
    上記被駆動部材が上記駆動側プーリおよびベルトと共に動力伝達装置を形成する被駆動側プーリであることを特徴とする請求項1記載の電動舵取装置の軸受固定方法。

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