JP2004331010A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イグニションスイッチがオンからオフに切り替わったときに、適切な電力供給を行う電源制御が求められている。
【解決手段】第1及び第2のイグニションスイッチがオンからオフになると(S110)、第1のCPUは、電子制御ブレーキシステムに異常が発生しているか否かを判定する(S120)。第1または第2のCPUが異常発生していると判定した場合(S120のY)、第1及び第2のCPUは、それぞれ第1及び第2のメインリレーを直ちにオフにする(S300)。第1及び第2のCPUともに、正常である旨の判定をした場合(S120のN)、乗員検出スイッチがオフであれば(S400のY)、正常時自己保持プロセスとして、所定期間だけ第1及び第2のメインリレーのオンが継続される(S500)。この正常時自己保持プロセスでは、車両用バッテリの電圧に応じて第1及び第2のメインリレーのオンが継続される期間が変更される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される電源制御装置に関し、特に、車両起動手段がオンからオフに切り替わった際に一定期間電力を供給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の挙動を制御する装置として、例えば、操舵装置や制動装置、変速装置がある。これらの装置が電気的に制御される電子制御装置である場合、一般に、車両起動手段であるイグニションスイッチを介して車両用電源と接続され、電力が供給される。従って、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わると、それら電子制御装置に対する電力供給もオフとなる。ところで、イグニションスイッチがオフとなっても、それら電子制御装置に対して一定期間電力を供給する自己保持機能に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−32374号公報(全文)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の技術では、電子制御装置を制御する電子コントロールユニットへの電力供給を遮断するスイッチが設けられ、車両用電源の消費電力低減が図られている。
【0005】
しかしながら、同文献で示されている技術では、電力の供給または遮断の二通りの簡単な制御しか実現されておらず、車両の状態に応じて細かな制御を図ることができない。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両の状態に応じた電力供給を実現する電源制御技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、車両のシステムに電力を供給する車両用電源と、その車両用電源と車両のシステムとの間に配置されて車両の始動時に切替操作される車両起動手段とを備え、その車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両のシステムに電力を供給する電源制御装置を前提とする。ここで車両用電源とは、車両に搭載される充電可能な鉛蓄電池やニッケル水素電池、更には燃料電池等があるが、これらに限らず、電力供給可能な装置であればよい。車両起動手段は、例えば、内燃機関を駆動力源とする車両であれば、イグニションスイッチであり、燃料電池車や電気自動車等の車両では、車両起動に関連づけられたスイッチである。車両のシステムは、単一で構成されてもよいし、複数のシステムで構成されてもよい。
【0008】
この電源制御装置は、前記の前提のもと、車両の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段の検出結果に基づいて、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両用電源から所定期間に亘って供給されるべき電力量を制御する制御手段と、を有する。電力量の制御として、例えば、供給する電力量の変更や、電力供給停止がある。所定期間は、時間に限定されず、所定の条件を満たすまでの期間等であってもよい。所定の条件は、例えば、乗員がいなくなったことを検出することである。
【0009】
この構成によって、車両に異常が発生したときに、車両起動手段のオンからオフへの操作に基づいて、車両用電源の電力供給停止や電力供給量の低減を実現できる。その結果、異常が発生したシステムの利用を防止することで、車両の異常の程度の進行や、他の関連するシステムへの異常の波及を抑制できる。
【0010】
制御手段は、異常検出手段の検出結果に基づいて、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両用電源から所定期間に亘って供給されるべき電力の供給を停止してもよい。この構成によって、車両に異常が発生したときに、車両起動手段のオンからオフへの操作に基づいて、車両用電源の電力供給を停止できるため、異常が発生したシステムの利用を防止できる。
【0011】
異常検出手段は、車両の異常が検出された際に、異常の種類を取得し、制御手段は、取得された異常の種類に応じて、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに車両用電源から電力供給する期間、すなわち前記の所定期間に相当する期間を変更してもよい。ここで、電力供給する期間は、電力供給の停止に相当する「ゼロ」の期間であってもよい。これによって、異常の種類に応じて車両用電源の電力供給期間を最適な期間に変更できるので、異常が発生したシステムにおいて、異常の程度進行の抑制等ができる。
【0012】
異常検出手段は、車両の異常が検出された際、異常の種類を取得し、制御手段は取得された異常の種類に応じて、車両用電源の電力供給量を時間に応じて変化させてもよい。制御手段は、電力供給量の変化を、車両起動手段がオンからオフに切り替わってからの経過時間に比例して減少させてもよいし、電力供給量を減少させる際に、電力供給量の変化率を経過時間に応じて変更させてもよい。例えば、制御手段は、電力供給量の減少を開始してから所定期間、電力供給量を緩やかに減少させ、その後の所定期間大きく減少させ、電力供給量がゼロに達する直前の所定の値になるとまた緩やかに減少させる。この構成によって、異常の種類に応じて車両用電源の電力供給量を最適な形で時間変化させることができるので、異常が発生したシステムの異常の程度進行の抑制等ができる。
【0013】
異常検出手段は、車両のシステムが複数で構成される場合、それら複数のシステムそれぞれに関して異常を検出し、制御手段は、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、異常が検出されたシステムに対する電力供給を停止してもよい。
【0014】
この構成によって、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両用電源から電力供給を停止すべきシステムを最適に設定できるので、電力供給が求められるシステムへ適切な電力供給が可能となる。つまり、必要最低限のシステムは確保できるので、ユーザの不便を軽減できる。
【0015】
異常検出手段は、車両のシステムが複数で構成される場合、それら複数のシステムそれぞれに関して、システムの構成要素の異常を検出し、制御手段は、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、異常が検出された構成要素に対する電力供給を制御してもよい。
【0016】
異常検出手段は、更に、車両用電源の電力供給能力を検出してもよく、制御手段は、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両用電源が供給する電力供給量に検出した電力供給能力を反映させてもよい。ここで検出する電力供給能力は、車両用電源が充電可能なバッテリの場合であればバッテリ容量、より具体的にはバッテリの電圧値であってもよいし、車両用電源が燃料電池の場合であれば、例えば燃料の残量であってもよい。
【0017】
本発明の別の態様は、車両のシステムに電力を供給する車両用電源と、当該車両用電源と車両のシステムとの間に配置されて車両の始動時に切替操作される車両起動手段とを備え、当該車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両のシステムに電力を供給する電源制御装置を前提とする。
【0018】
この前提のもと、この電源制御装置は、車両用電源の電力供給能力を取得し、取得した電力供給能力に応じて、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両用電源から車両のシステムに対し継続して電力を供給する電力供給量を制御する手段を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に示す本発明の実施の形態では、車両のイグニションスイッチがオフになった際に一定期間電力を供給する自己保持機能が、車両に異常が発生しているか否かに応じて、また、車両用バッテリの電圧に応じて電力を供給する期間を制御する。ここでいう「車両の異常」とは、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わった際、自己保持機能により車両用バッテリから電力が供給されるアクチュエータに関する異常である。アクチュエータとして、例えば、電子制御ブレーキシステムや、電子制御パワーステアリングシステム、電子制御パーキングブレーキシステム等がある。なお、本実施の形態で示す自己保持機能は、車両の異常としてアクチュエータの異常にかかわらず、電力が供給される電装システム全般の異常に適用可能である。
【0020】
図1は、実施の形態に係る電源制御装置として機能する制御装置350及びメインリレー340、車両用バッテリ330、アクチュエータ310、イグニションスイッチ320の構成を示す。
【0021】
車両用バッテリ330から延びる配線は第1分岐点N1で、イグニションスイッチ320が設けられた第1の電源線372とメインリレー340が設けられた第2の電源線374の2系統に分岐し制御装置350に接続される。制御装置350に接続した第1の電源線372と第2の電源線374は、それぞれ第1及び第2のダイオード362、364を介して第3の分岐点N3で合流する。第1及び第2のダイオード362、364は、本図において電流が上から下へ向かう方向に流れるように機能する。制御装置350に供給された電力は、その内部の電源回路352により所望の電圧に調整され、演算装置(以下、単に「CPU」と略す)354に供給される。
【0022】
メインリレー340は、イグニションスイッチ320と連動し、CPU354の制御によってオンオフが切り換わる。具体的には、CPU354は、トランジスタ356のゲート電極に制御信号を印加し、メインリレー340が備えるコイルに通電することで、CPU354に接続されるメインリレー340をオンまたはオフとし、アクチュエータ310へ電力を供給したり停止したりする。
【0023】
第2の電源線374上のメインリレー340と第2のダイオード364の間に設けられた第2の分岐点N2から分岐した先には、アクチュエータ310が接続される。つまり、アクチュエータ310には、メインリレー340を介して車両用バッテリ330から電力が供給される。アクチュエータ310は、電子制御ブレーキシステムや、電子制御パワーステアリングシステム、電子制御パーキングブレーキシステム等である。アクチュエータ310には、その状態を検出するアクチュエータセンサ366が設けられており、検出結果はCPU354に通知される。CPU354は、アクチュエータセンサ366の検出結果に応じて、アクチュエータ310に対する電力供給を制御する。車両用バッテリ330には、その電圧を検出する電圧センサ368が設けられており、検出結果はCPU354に通知され、電力供給量に反映される。
【0024】
制御装置350は、イグニションスイッチ320がオフに切り替わったとき、アクチュエータ310が一定期間作動するよう、メインリレー340により、自己保持機能を実現する。また、制御装置350は、自己保持機能が働く際、電圧センサ368の検出結果に応じて、自己保持機能が働く期間を制御する。更に、制御装置350は、アクチュエータ310に異常が発生したときには、自己保持機能を無効にし、イグニションスイッチ320がオフとなった際に、直ちにアクチュエータ310への電力供給を停止する。なお、アクチュエータ310が複数のシステムから構成される場合、制御装置350は、システム毎に異常の有無を判定し、異常の種類、つまり、どのシステムに異常が発生しているかに応じて、自己保持機能の期間を制御し、即座に電力供給を停止したり、システム毎に電力供給するか否かを決定する。
【0025】
以下、アクチュエータ310として電子制御ブレーキシステムを例に詳細に説明する。図2は、実施の形態に係る車両用電源制御装置が適用される電子制御ブレーキシステムの構成を示す。電子制御ブレーキシステムは、右前輪20及び左前輪22の各々に対応する右前輪用及び左前輪用ホイールシリンダ30、32と、右後輪24及び左後輪26の各々に対応する右後輪用及び左後輪用ホイールシリンダ34、36を備える。本図では、理解を容易にするために、右前輪20、左前輪22、右後輪24及び左後輪26をそれぞれ「FR」、「FL」、「RR」及び「RL」と表記している。
【0026】
ハイドロブースタ付きマスタシリンダ72は、後述する高液圧源74から供給される高圧のブレーキフルードをブレーキペダル110の踏力を助勢する液圧としてマスタシリンダ60の加圧室に供給するハイドロブースタ70と、ブレーキペダル110の踏み込み操作に対応する液圧を第1及び第2の液通路66、68へ吐出するマスタシリンダ60と、を含んで構成される。ここで、ハイドロブースタ70は、液圧倍力装置として機能する。マスタシリンダ60は、2つの加圧室を有し、これら2つの加圧室には、それぞれ、ブレーキペダル110の操作に応じた液圧が発生する。一方の加圧室は、第1の液通路66を介して右前輪用及び左前輪用ホイールシリンダ30、32に接続され、他方の加圧室は、第2の液通路68を介して右後輪用及び左後輪用ホイールシリンダ34、36に接続される。
【0027】
第1の液通路66は途中で分岐して、一方の分岐先は右前輪用ホイールシリンダ30に接続し、もう一方の分岐先は第1の連通弁104を備える第1の連結通路100を介して左前輪用ホイールシリンダ32に接続する。同様に、第2の液通路68は途中で分岐して、一方の分岐先は右後輪用ホイールシリンダ34に接続し、もう一方の分岐先は第2の連通弁106を備える第2の連結通路102を介して左後輪用ホイールシリンダ36に接続する。
【0028】
第1の液通路66には第1のマスタ遮断弁90が設けられており、この第1のマスタ遮断弁90の開閉により、右前輪用及び左前輪用ホイールシリンダ30、32と、マスタシリンダ60とが連通させられたり、遮断されたりする。なお、第1のマスタ遮断弁90は、後述する制御装置296により制御され、駆動信号を受けた場合に通路を遮断する常開の電磁開閉弁である。第2の液通路68についても同様に、第2のマスタ遮断弁94が設けられている。
【0029】
リザーバタンク76は、マスタシリンダ60の上部に配設され、ブレーキフルードが貯留される。なお、リザーバタンク76と、マスタシリンダ60の2つの加圧室とは、ブレーキペダル110の踏込みが解除されている場合に連通状態となる。
【0030】
高液圧源74は、ポンプ80、アキュムレータ82、ポンプモータ78を含む。リザーバタンク76のブレーキフルードは、ポンプ80によって加圧されてアキュムレータ82に蓄えられる。ポンプ80は、ポンプモータ78により駆動され、ポンプモータ78は、後述する制御装置296により制御される。高液圧源74は、第3の液通路96を介して右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に接続される。また、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36は第4の液通路98を介してリザーバタンク76に接続される。
【0031】
第3の液通路96には、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156が設けられ、第4の液通路98には、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用減圧弁160、162、164、166が設けられる。
【0032】
右前輪用増圧弁150と右前輪用減圧弁160は、右前輪用ホイールシリンダ30に対応しており、併せて右前輪用リニア弁群50という。同様に、左前輪用増圧弁152と左前輪用減圧弁162は、左前輪用ホイールシリンダ32に対応しており、併せて左前輪用リニア弁群52といい、右後輪用増圧弁154と右後輪用減圧弁164は、右後輪用ホイールシリンダ34に対応しており、併せて右後輪用リニア弁群54といい、左後輪用増圧弁156と左後輪用減圧弁166は、左後輪用ホイールシリンダ36に対応しており、併せて左後輪用リニア弁群56という。
【0033】
右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用リニア弁群50、52、54、56はいずれも常閉の電磁開閉弁であり、後述する制御装置296から駆動信号を供給されると、その駆動信号に応じて、弁開度を電流に比例して開閉制御できる。従って、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用リニア弁群50、52、54、56を制御することで、高液圧源74から右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36への液圧を独立に、且つリニアに制御できる。
【0034】
なお、前述した右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用減圧弁160、162、164、166、第1及び第2のマスタ遮断弁90、94、第1及び第2の連通弁104、106の各弁が液圧制御弁として機能し、それら液圧制御弁への供給電力の制御は後述する制御装置296により行われる。
【0035】
第3の液通路96上の右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156の上流側に、第1及び第2のアキュムレータ圧センサ84、86が備えられ、第1及び第2のアキュムレータ圧センサ84、86は、アキュムレータ82に蓄えられた液圧を検出する。第1のアキュムレータ圧センサ84はアキュムレータ82近傍に設けられ、第2のアキュムレータ圧センサ86は右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156近傍に設けられる。アキュムレータ82の吐出口近傍にはリリーフ弁88が配置されており、アキュムレータ82の液圧が所定の上限値より大きくなればリリーフ弁88が開弁して、ブレーキフルードがリザーバタンク76に戻され、アキュムレータ82には常に所定の上限値以下でブレーキフルードが蓄圧される。
【0036】
マスタシリンダ60と第1のマスタ遮断弁90を結ぶ第1の液通路66から分岐した位置には、ストロークシミュレータ装置130が設けられる。ストロークシミュレータ装置130は、ストロークシミュレータ132とストロークシミュレータ用開閉弁134とを含み、ストロークシミュレータ用開閉弁134のコイル136へ通電することによりストロークシミュレータ132がマスタシリンダ60に連通させられる連通状態と遮断される遮断状態とに切り換えられる。
【0037】
ストロークシミュレータ132は、ここでは図示しないがシリンダ内にピストンを備え、ピストンは所定方向に弾性付勢されている。
【0038】
ブレーキペダル110近傍にはブレーキペダル110のストロークを測定する第1及び第2のストロークセンサ112、114と、ブレーキペダル110が踏み込まれた状態にあることを検出するブレーキスイッチ108が設けられる。
【0039】
更に、第1の液通路66上のマスタシリンダ60と第1のマスタ遮断弁90との間にはマスタシリンダ60の液圧を検出する第1のマスタシリンダ圧センサ62が設けられる。同様に、第2の液通路68上のマスタシリンダ60と第2のマスタ遮断弁94との間にはマスタシリンダ60の液圧を検出する第2のマスタシリンダ圧センサ64が設けられる。
【0040】
右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156、または、第1及び第2のマスタ遮断弁90、94下流であって右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36近傍の液通路には、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36の液圧をそれぞれ検出する右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ圧センサ40、42、44、46が設けられる。
【0041】
右前輪20、左前輪22、右後輪24、左後輪26には、それぞれ車輪の回転速度を検出する右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用車輪速センサ120、122、124、126が設けられ、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用車輪速センサ120、122、124、126により取得された回転速度に基づいて算出される各車輪のスリップ状態、推定車両速度等は、アンチロック制御、トラクション制御にて使用される。
【0042】
次に、電子制御ブレーキシステムにおける3種類のブレーキモードについて説明する。
【0043】
第1のブレーキモードでは、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36が高液圧源74からのブレーキフルードにより作動する。この第1のモードでは第1及び第2のマスタ遮断弁90、94の閉弁制御により、第1及び第2の液通路66、68が遮断されるため、ハイドロブースタ付きマスタシリンダ72からの液圧供給が遮断される。また、第1及び第2の連通弁104、106は閉状態とされ、第1及び第2の連結通路100、102は遮断される。ここでブレーキペダル110が踏み込まれると、第1及び第2のストロークセンサ112、114、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64の検出値に基づいて、制御装置296で目標制動力を算出し、算出された目標制動力に基づいて高液圧源74、及び、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156が制御され、ポンプ80の作動により発生した液圧は第3の液通路96を介して右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に供給される。そして、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に供給されたブレーキフルードは右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用減圧弁160、162、164、166及び、第4の液通路98を介してリザーバタンク76に戻される。
【0044】
第1のブレーキモードでは、ストロークシミュレータ用開閉弁134が連通状態に切り換えられ、弾性体の弾性力に反してブレーキフルードはストロークシミュレータ132の液圧室に流入される。この弾性体の反力によりブレーキ操作フィーリングが疑似的に作り出され、運転者に違和感を与えることが回避される。なお、コイル136への通電制御によるストロークシミュレータ用開閉弁134の制御は、制御装置296が行う。
【0045】
第2のブレーキモードは、高液圧源74、もしくは、第1及び第2のマスタ遮断弁90、94、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用リニア弁群50、52、54、56、後述する第1及び第2のCPU290、292、各センサ等に異常が生じ、第1のブレーキモードが使用できない場合に選択される。ブレーキペダルの踏み込みにより機械的に連結されたマスタシリンダ60は第1及び第2の液通路66、68を介して右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に液圧を供給する。このときに、アキュムレータ82に蓄えられた高い液圧がハイドロブースタ70に供給され、ブレーキペダル110の踏み込みに応じた踏力助勢がマスタシリンダ60の加圧室に加えられる。
【0046】
第1及び第2のマスタ遮断弁90、94は開弁とされるので第1及び第2の液通路66、68は開状態となる。また、第1及び第2の連通弁104、106も開弁とされるので第1及び第2の連結通路100、102は開状態となる。
【0047】
常閉の電磁開閉弁である右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用リニア弁群50、52、54、56は閉状態を保っているため、ブレーキフルードが第3の液通路96を通ってハイドロブースタ付きマスタシリンダ72側に流れることはない。第2のブレーキモードでは、ハイドロブースタ70の加圧により右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に第1のモードと同程度の液圧を供給できる。
【0048】
第3のブレーキモードは、車両用バッテリ230の異常もしくは信号線の断線等の電気系統の異常によりハイドロブースタ70及び、高液圧源74が稼動できなくなった場合に選択される。ブレーキペダル110の踏み込みに応じた液圧がマスタシリンダ60から第1及び第2の液通路66、68を介して右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に供給される。なお、各電磁開閉弁の制御は第2のブレーキモードと同様である。
【0049】
図3は、電子制御ブレーキシステムの電気回路図を示す。制御装置296は、ROM、RAM及び入出力部から構成されるとともに、第1及び第2のCPU290、292を主体として構成されている。第1のCPU290は、第1及び第2のストロークセンサ112、114、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ圧センサ40、42、44、46、第1のアキュムレータ圧センサ84、及び、ここでは図示しない、前記ブレーキペダル110の踏込みを検出するブレーキスイッチ108、車輪の回転速度を検出する右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用車輪速センサ120、122、124、126と接続される。この他に、図示は省略するが、加速度センサ、ヨーレイトセンサ等、通常制動制御、アンチロック制御、トラクション制御、車両挙動制御、アキュムレータ制御等を行うための各種検出器が制御装置296に接続され、各種検出器の検出値が第1のCPU290に入力される。また、乗員検出スイッチ298の出力が、第1のCPU290に入力される。乗員検出スイッチ298は、シートベルトの装着に連動したスイッチや、運転席横のドアの取っ手に連動したスイッチ等である。第2のCPU292は、第2のアキュムレータ圧センサ86に接続される。
【0050】
より具体的には、第1のCPU290は、アキュムレータ82を所定の圧力範囲に保持するためのポンプ80の駆動を制御したり、第1〜第4の液通路66、68、96、98を開閉する各電磁開閉弁の開度制御を実行する。また、第1のCPU290には、第1及び第2のストロークセンサ112、114からペダルストロークを示す信号が入力され、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64からマスタシリンダ圧を示す信号が入力される。制御装置296は上記4つのセンサの検出値に基づいてブレーキ操作量を検出する。通常制動中、制御装置296は第1及び第2のストロークセンサ112、114、及び、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64によって検出された運転者の要求制動力に基づいて目標制動力を演算する。ここで、各センサが2つ設けられているのは、互いのセンサを補償するため、即ち、フェイルセーフ性を向上させるためである。従って、第1及び第2のストロークセンサ112、114、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64の一部に異常が生じた場合でも、制御装置296はブレーキ操作量を検出できる。
【0051】
車両用バッテリ230は、車両に備えられた充電可能なバッテリであり、電子制御ブレーキシステムの各構成部品に対して必要に応じて電力を供給する。車両用バッテリ230と制御装置296は、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272と、第1及び第2のメインリレー240、242を介して接続される。なお、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272を総称して単に「イグニションスイッチ」ともいう。
【0052】
第1及び第2のイグニションスイッチ270、272は、運転者に操作されない状態ではオフであり、エンジン等の車両システムを始動させるために運転者により操作されるとオンに切り換わる。電流のオンオフを切り換える第1及び第2のメインリレー240、242は、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272が操作されていない状態ではオフであり、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオンにされた場合、対応するCPUに制御されてオンに切り換わる。
【0053】
第1及び第2のイグニションスイッチ270、272と、第1及び第2のメインリレー240、242を介した電源線が計4本設けられる。ここでは、第1及び第2の電源線210、212で電力供給される第1の系統200、第3及び第4の電源線220、222で電力供給される第2の系統202の2系統が電源線として設けられる。第1の系統200は、第1の構成部品180としての第1のアキュムレータ圧センサ84、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64、第1及び第2のストロークセンサ112、114、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ圧センサ40、42、44、46に対して電力を供給する。第2の系統202は、第2の構成部品190としての第2のアキュムレータ圧センサ86に対して電力を供給する。
【0054】
第1の系統200には、第1のCPU290、右前輪用及び左後輪用リニア弁群50、56、第1のマスタ遮断弁90、第1の連通弁104が接続される。第2の系統202には、第2のCPU292、左前輪用及び右後輪用リニア弁群52、54、第2のマスタ遮断弁94、第2の連通弁106が接続される。なお、第1のマスタ遮断弁90、右前輪用及び左後輪用リニア弁群50、56、第1の連通弁104をまとめて、第1の液圧制御弁群182ともいう。同様に、第2のマスタ遮断弁94、左前輪用及び右後輪用リニア弁群52、54、第2の連通弁106をまとめて、第2の液圧制御弁群184ともいう。
【0055】
電子制御ブレーキシステムの配線を詳細に説明する。前述の通り、第1の系統200は、第1のイグニションスイッチ270を介した第1の電源線210と、第1のメインリレー240を介した第2の電源線212により、制御装置296に接続される。第1の電源線210は、第1の分岐点A、第1のダイオード250を介して第2の分岐点Bに接続される。第2の分岐点Bで分岐した配線は、第1の降圧回路280及び第2の降圧回路284に接続され、それら降圧回路に電力が供給される。図示は省略するが、第1の分岐点Aから分岐した配線はモータリレーに接続される。モータリレーは、高液圧源74のポンプモータ78と接続され、ポンプモータ78に電力が供給される。第1の降圧回路280から、第1の構成部品180に電力が供給される。第1のダイオード250は、本図では左から右へ向かう電流を通過させ、右から左へ向かう電流を遮断する。後述する、第2、第3、第4のダイオード252、260、262も同様に、本図では左から右へ向かう電流を通過させる。
【0056】
第2の電源線212は、第1のメインリレー240、第3の分岐点C、第2のダイオード252を介して第2の分岐点Bに接続される。第3の分岐点Cから分岐した配線は、第1の液圧制御弁群182に接続される。
【0057】
第2の系統202は、第2のイグニションスイッチ272を介した第3の電源線220と、第2のメインリレー242を介した第4の電源線222により、制御装置296に接続される。第3の電源線220は、第4の分岐点L、第5の分岐点M、第4のダイオード262を介して第7の分岐点Pに接続される。第3の電源線220は、更に第7の分岐点Pから第4の降圧回路286に接続され、この第4の降圧回路286を介して第2のCPU292に電力が供給される。第4の分岐点Lから分岐した配線は、モータリレーを介してポンプモータ78に接続される。このモータリレーは、第1の系統200及び第2の系統202の両方から配線され、一方の系統に異常が生じたとしてもポンプモータ78に電力を供給できる。第5の分岐点Mから分岐した配線は、第3の降圧回路282に接続され、第3の降圧回路282から第2の構成部品190に電力が供給される。第4の電源線222は、第2のメインリレー242、第6の分岐点N、第3のダイオード260を介して第7の分岐点Pに接続される。第6の分岐点Nから分岐した配線は、第2の液圧制御弁群184に接続される。
【0058】
第1〜第4の降圧回路280、284、282、286は、車両用バッテリ230の電圧を、それらの接続先である各構成部品において要求される電圧に変換する。
【0059】
ここで第1の系統200の第2の電源線212もしくは第2の系統202の第4の電源線222のどちらか一方に異常が発生した場合のブレーキモードについて説明する。例えば、第2の電源線212に異常が発生した場合、第2の電源線212により電力供給される第1のマスタ遮断弁90、右前輪用、左後輪用リニア弁群50、56、第1の連通弁104は稼動不可能となる。
【0060】
この場合を図2に戻って説明すると、高液圧源74から供給される液圧は、第3の液通路96を通り、稼動可能な左前輪用及び右後輪用増圧弁152、154を介して左前輪用、右後輪用ホイールシリンダ32、34に供給される。第2の連通弁106は開状態を維持しているので、液圧は第2の連結通路102を通り左後輪用ホイールシリンダ36にも供給される。一方、常開の電磁開閉弁である第1のマスタ遮断弁90は開状態を維持しているため、ハイドロブースタ付きマスタシリンダ72で発生した液圧は、第1の液通路66を通り、第1のマスタ遮断弁90を介して右前輪用ホイールシリンダ30に供給される。なお、第1の連結通路100に流入した液圧は第1の連通弁104により遮断される。
【0061】
以上のように本実施の形態の構成によれば、仮に第2の電源線212もしくは第4の電源線222のどちらか一方に異常が発生した場合であっても3輪に対して高液圧源74から液圧が供給され、残りの1輪に対してもハイドロブースタ70により踏力助勢された高液圧が供給されるので高圧による制動が可能となる。
【0062】
図3に戻って、第1の構成部品180及び第2の構成部品190について説明する。第1の構成部品180は、第1のブレーキモードを稼動させるために必要な構成部品である。第2の構成部品190である第2のアキュムレータ圧センサ86は、第1のアキュムレータ圧センサ84と同様の機能を有するフェイルセーフのための構成部品であり、少なくともどちらか一方が稼動されていれば、アキュムレータ82の液圧を検出できる。
【0063】
イグニションスイッチオフ後の所定期間はブレーキペダル110を踏み込めば、第1のメインリレー240を介した第2の電源線212から第1の構成部品180に電力が供給される。同様に各電磁開閉弁、及び、第1及び第2のCPU290、292には、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオフの時であっても、第1及び第2のメインリレー240、242を介して所定期間電力が供給される。第1の構成部品180には、第1のブレーキモードである液圧制動制御に必要なセンサが備えられているため、第1のイグニションスイッチ270がオフであっても、オンの状態と同様に第1のブレーキモードにより右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ30、32、34、36に液圧を供給できる。この結果、ブレーキペダル110の踏み込み量と制動力の関係が、イグニションスイッチがオンのときと大幅に異なることがなくなり、運転者に違和感を与えることを防止できる。
【0064】
実施の形態では、第2の構成部品190として第2のアキュムレータ圧センサ86を1つ選択したが、これに限ったものではなく、例えば、マスタシリンダ圧センサ、ホイールシリンダ圧センサ、電磁開閉弁、CPU、ポンプ等を消費電力、機能、制動要求を考慮して前記の第2の構成部品190としてもよい。
【0065】
図4は、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオンからオフに操作された際の第1及び第2のメインリレー240、242の制御ルーチンを示すフローチャートである。このフローで示す処理では、電子制御ブレーキシステムに異常が発生している場合には、第1及び第2のメインリレー240、242が直ちにオフになり、異常が発生していない場合は、自己保持機能により、所定期間だけ、車両用バッテリ230から電力が供給され、電子制御ブレーキシステムが作動可能な状態におかれる。所定期間は、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオンからオフに操作された際の車両用バッテリ230の電圧に応じて、3種類のいずれかが選択される。なお、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオンからオフに操作された際に、第1及び第2のメインリレー240、242がオンの状態におかれる期間を、以下、「自己保持期間Ts」ともいう。
【0066】
第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオンからオフになると(S110)、第1及び第2のCPU290、292は、電子制御ブレーキシステムに異常が発生しているか否かを判定する(S120)。具体的には、第1のCPU290は、第1の系統200における第1の構成部品180、第1の液圧制御弁群182、車両用バッテリ230及びポンプモータ78に異常が発生しているか否かを判定する。第2のCPU292は、第2の系統202における第2の構成部品190、第2の液圧制御弁群184に異常が発生しているか否かを判定する。第1及び第2のCPU290、292は、それぞれにおける判定結果を互いに通知し、いずれかのCPUで異常発生している旨の判定がなされた場合(S120のY)、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242を2系統とも直ちにオフにする(S300)。
【0067】
第1及び第2のCPU290、292ともに、正常である旨の判定をした場合(S120のN)、第1のCPU290は、乗員検出スイッチ298がオフとなっているか否かを判定する(S400)。乗員検出スイッチ298がオンの場合(S400のN)、車両制動のためにブレーキペダル110が踏まれる可能性があることから、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオンの状態で維持し、S400の処理として乗員検出スイッチ298がオフとなっているかの判定処理を継続する。
【0068】
乗員検出スイッチ298がオフであると判定されると(S400のY)、正常時自己保持プロセスとして、所定期間だけ第1及び第2のメインリレー240、242のオンが継続される(S500)。この正常時自己保持プロセスでは、車両用バッテリ230の電圧Vbに応じて第1及び第2のメインリレー240、242のオンが継続される期間が変更される。
【0069】
S500の処理として、まず、第1のCPU290は、電圧Vbが12Vを超えるか否かを判定する(S510)。電圧Vbが12Vを超える場合(S510のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを300秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが300秒を超えたか否かを判定する(S512)。自己保持期間Tsが300秒を超えない場合(S512のN)、第1のCPU290はタイマーをインクリメントし(S514)、自己保持期間Tsが300秒を超えるまで、S512とS514の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが300秒を超えると(S512のY)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0070】
S510の処理で、電圧Vbが12V以下の場合(S510のN)、第1のCPU290は、更に、電圧Vbが11Vを超えるか否かを判定する(S520)。電圧Vbが11Vを超える場合(S520のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを120秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが120秒を超えたか否かを判定する(S522)。自己保持期間Tsが120秒を超えない場合(S522のN)、第1のCPU290は、タイマーをインクリメントし(S524)、自己保持期間Tsが120秒を超えるまで、S522とS524の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが120秒を超えると(S522のY)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0071】
S520の処理で、電圧Vbが11V以下の場合(S520のN)、第1のCPU290は、更に、電圧Vbが10Vを超えるか否かを判定する(S530)。電圧Vbが10Vを超える場合(S530のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを60秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが60秒を超えたか否かを判定する(S532)。自己保持期間Tsが60秒を超えない場合(S532のN)、第1のCPU290は、タイマーをインクリメントし(S534)、自己保持期間Tsが60秒を超えるまで、S532とS534の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが60秒を超えるか(S532のY)、S530の処理で、電圧Vbが10V以下の場合(530のN)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0072】
なお、自己保持期間Tsが設定された後、第1のCPU290は、経過時間に応じて供給する電力量を変更してもよい。例えば、第1のCPU290は、10秒経過する毎に、第1の降圧回路280から供給する電圧を0.2Vずつ下げる処理を実行する。また、経過時間に応じて、第1及び第2のCPU290、292は、電力を供給する構成部品を減らしてもよい。こうすることで、消費電力の低減が実現できる。
【0073】
以上、このフローで示す処理によって、電子制御ブレーキシステムに異常が発生したときに、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272のオフ操作に基づいて、車両用バッテリ230の電力供給停止や電力供給量の低減を実現でき、その結果、異常が発生した電子制御ブレーキシステムを継続して利用することを防止できる。また、異常が発生したシステムに対する電力供給量を抑えることで、その異常の程度の進行と、異常が発生していない部品への異常の波及を抑制できる。また、車両用バッテリ230の電圧Vbに応じて、自己保持機能が働く期間を設定できるので、車両用バッテリ230が、次回以降の車両の始動に支障をきたす電圧Vbにまで低下することを抑制できる。
【0074】
図5は、図4のフローで示した制御ルーチンの変形例を示すフローチャートである。図4に示した制御ルーチンと異なる点は、S120の処理で異常が発生している旨が判定された際(S120のY)に、以降の処理として、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272を直ちにオフにするのではなく、異常時自己保持プロセスとして、車両用バッテリ230の電圧Vbに応じて自己保持期間Tsを設定するか、直ちに第1及び第2のイグニションスイッチ270、272をオフとするかを決定するプロセスを有することにある。以下、異常時自己保持プロセスを主に説明する。なお、S500の正常時自己保持プロセスに関しては、図4に示した処理と同一なので詳細は省略する。
【0075】
S120の処理で、異常が発生していると判定された場合(S120のY)、異常時自己保持プロセスとして、所定期間だけ第1及び第2のメインリレー240、242のオンが継続される(S200)。この異常時自己保持プロセスでは、車両用バッテリ230の電圧Vbに応じて第1及び第2のメインリレー240、242のオンが継続される期間が変更される。正常時自己保持プロセスと異なる点は、自己保持期間Tsが短く設定される、より具体的には、ここでは半分に設定されることにある。
【0076】
S200の処理として、まず、第1のCPU290は、電圧Vbが12Vを超えるか否かを判定する(S210)。電圧Vbが12Vを超える場合(S210のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを150秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが150秒を超えたか否かを判定する(S212)。自己保持期間Tsが150秒を超えない場合(S212のN)、第1のCPU290は、タイマーをインクリメントし(S214)、自己保持期間Tsが150秒を超えるまで、S212とS214の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが150秒を超えると(S212のY)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0077】
S210の処理で、電圧Vbが12V以下の場合(S210のN)、第1のCPU290は、更に、電圧Vbが11Vを超えるか否かを判定する(S220)。電圧Vbが11Vを超える場合(S220のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを60秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが60秒を超えたか否かを判定する(S222)。自己保持期間Tsが60秒を超えない場合(S222のN)、第1のCPU290は、タイマーをインクリメントし(S224)、自己保持期間Tsが60秒を超えるまで、S222とS224の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが60秒を超えると(S222のY)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0078】
S220の処理で、電圧Vbが11V以下の場合(S220のN)、第1のCPU290は、更に、電圧Vbが10Vを超えるか否かを判定する(S230)。電圧Vbが10Vを超える場合(S230のY)、第1のCPU290は、自己保持期間Tsを30秒に設定し、第1のCPU290が備えるタイマーをスタートさせ、自己保持期間Tsが30秒を超えたか否かを判定する(S232)。自己保持期間Tsが30秒を超えない場合(S232のN)、第1のCPU290は、タイマーをインクリメントし(S234)、自己保持期間Tsが30秒を超えるまで、S232とS234の処理が繰り返し継続される。自己保持期間Tsが30秒を超えるか(S232のY)、S230の処理で、電圧Vbが10V以下の場合(S230のN)、第1のCPU290は、その旨を第2のCPU292に通知し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフとする(S300)。
【0079】
なお、この異常時自己保持プロセスにおいても、自己保持期間Tsの設定後、経過時間に応じて電力供給量を変更してもよい。この経過時間に応じて電力供給量を変更するプロセスは、異常が発生した構成部品に対してのみ適用されてもよい。
【0080】
以上、このフローで示す処理によって、電子制御ブレーキシステムに異常が発生したときに、車両用バッテリ230の電圧に応じて自己保持期間Tsを最適の期間に設定することができ、車両の制動能力を確保しつつ異常が発生したシステムに対する電力供給の低減を実現できる。
【0081】
図6は、図5のフローで示した制御ルーチンの変形例を示すフローチャートである。図5に示した制御ルーチンと異なる点は、S120の処理で異常が発生している場合(S120のY)、S150の処理として、第1のCPU290は、異常の種類を取得し、取得した異常に応じた処理を行うことにある。具体的には、第1のCPU290は、異常が発生した箇所に応じて異常のレベルを1〜3の3段階で評価する。
【0082】
図7は、異常の種類、つまり異常の発生箇所に応じて設定される異常のレベルの対応を示す異常レベル対応表を示す図である。ここに例示する異常発生箇所は一例であり、他の異常発生箇所にも異常のレベルが設定されてもよいし、また設定される異常のレベルもこれに限る趣旨ではない。
【0083】
異常レベル1は、他の異常と比べると重度の異常である旨を示しており、このレベルに対応する箇所は、ポンプモータ78、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用増圧弁150、152、154、156の4個の増圧弁、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用減圧弁160、162、164、166の4個の減圧弁である。異常レベル1のとき、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272がオフとなると直ちに、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242をオフにする。
【0084】
異常レベル2は、相対的に中程度の異常である旨を示しており、この異常レベル2が設定されるのは制御装置296の構成部品のいずれかに異常が発生したときである。異常が発生した箇所が、第1の系統200または第2の系統202のいずれか一方の構成要素であれば、第1及び第2のCPU290、292は、異常が発生している系統に対応するメインリレーを直ちにオフとし、異常が発生している系統への電力供給を停止する。更に、電力が供給される系統に対して、異常時自己保持プロセスによる電力供給制御がなされる。なお、異常が発生している箇所が複数で、2系統それぞれで異常が発生している場合は、異常レベル1として、第1及び第2のメインリレー240、242両方ともオフとし、2系統とも電力供給が停止される。なお、制御装置296の異常の検出は、制御装置296自身が行ってもよいし、例えば、図示しない車両を統括的に監視する別の制御装置によってなされてもよい。
【0085】
異常レベル3は、相対的に軽度の異常である旨を示しており、この場合、異常時自己保持機能が働く。この異常レベル3が設定されるのは、第1及び第2のアキュムレータ圧センサ84、86、第1及び第2のマスタシリンダ圧センサ62、64、右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用ホイールシリンダ圧センサ40、42、44、46等の各種圧力センサや、第1及び第2のストロークセンサ112、114、である。この異常レベル3のときは、発生した異常による電力供給停止は行わず、異常時自己保持プロセスによる電力供給制御がなされる。なお、この異常レベル対応表は、第1のCPU290が備える所定の記憶領域に保持される。
【0086】
図6に戻り、図5に示した処理と異なる処理、つまり異常が発生した際のS150の処理を主に説明する。S120の処理で、異常が発生していない場合(S120のN)、図4及び図5に示した処理と同一なので説明を省略する。異常が発生している場合(S120のY)、第1のCPU290は、異常の種類を取得する(S152)。つまり、第1のCPU290は、異常発生箇所を取得する。第1のCPU290は、図7に示した異常レベル対応表をもとに、取得した異常発生箇所の異常レベルを決定する(S154)。
【0087】
異常レベル1と決定された場合(S154の1)、相対的に重度の異常であるとして、第1のCPU290は第1及び第2の系統200、202の2系統とも電力供給を停止する旨を決定し、第1及び第2のCPU290、292は、それぞれ第1及び第2のメインリレー240、242の2系統を直ちにオフとする(S300)。
【0088】
異常レベル2と決定された場合(S154の2)、相対的に中程度の異常であるとして、第1のCPU290は、第1の系統200と第2の系統202のうち、異常が発生している系統への電力供給を停止する。そのため、第1のメインリレー240と第2のメインリレー242のいずれかのうち、異常が発生している1系統に対応するメインリレーがオフとされる(S156)。なお、電力が供給される系統に関しては、異常時自己保持プロセスが実行される(S200)。
【0089】
異常レベル3と決定された場合(S154の3)、相対的に軽微な異常であるとして、電力供給停止は行なされず、異常時自己保持プロセスによる電力供給制御がなされる(S200)。以降の処理は、図5に示した処理と同一である。
【0090】
以上、このフローで示す処理によって、電子制御ブレーキシステムに異常が発生したときに、第1及び第2のイグニションスイッチ270、272のオフ操作に基づいて、異常が発生した箇所に応じて、つまり、異常のレベルに応じ自己保持プロセスによる電力供給制御を実現できる。
【0091】
以上、本実施の形態では、アクチュエータとして電子制御ブレーキシステムを例示したがこれに限らず、電動式パワーステアリング装置、油圧式パワーステアリング装置(あわせて「電子制御パワーステアリングシステム」ともいう)等の車両の挙動を制御する装置に対して幅広く適用することができる。また、異常の種類を、電子制御ブレーキシステムの構成部品に応じて設定し、異常が発生した箇所に応じて、車両用バッテリ230からの電力供給量を制御したが、これに限る趣旨ではない。例えば、システム毎に、つまりアクチュエータ毎に異常のレベルを設定しておき、異常が発生したシステムに応じて、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わった際に供給する電力量を制御してもよい。
【0092】
図8は、異常が発生したシステムと異常のレベルの対応を示す。電子制御ブレーキシステムに異常が発生した場合は、異常レベル1として、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わったときに、直ちに車両全体への電力の供給が停止される。電子制御パワーステアリングシステムに異常が発生した際には、異常レベル2として、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わったときに、電子制御パワーステアリングシステムに対する電力供給が停止される。電子制御パーキングブレーキシステムに異常が発生した際には、イグニションスイッチがオンからオフに切り替わったときに、正常時と同様に自己保持プロセスを行い所定期間電力供給が継続される。
【0093】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0094】
【発明の効果】
本発明によると、車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、車両の状態に応じた電力供給を行う電源制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る電源制御装置として機能する制御装置及びメインリレーと、車両用バッテリ、アクチュエータの構成図である。
【図2】実施の形態に係る車両用電源制御装置が適用される電子制御ブレーキシステムの構成図である。
【図3】実施の形態に係る車両用電源制御装置が適用される電子制御ブレーキシステムの電気回路図である。
【図4】実施の形態に係る車両用電源装置において、第1及び第2のイグニションスイッチがオンからオフに操作された際の第1及び第2のメインリレーの制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】実施の形態に係る車両用電源装置において、図4に示した制御ルーチンの変形例を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態に係る車両用電源装置において、図5に示した制御ルーチンの変形例を示すフローチャートである。
【図7】異常の発生箇所と異常のレベルの対応を示す異常レベル対応表を示す図である。
【図8】異常が発生したシステムと異常のレベルの対応を示す図である。
【符号の説明】
40 右前輪用ホイールシリンダ圧センサ、 42 左前輪用ホイールシリンダ圧センサ、 44 右後輪用ホイールシリンダ圧センサ、 46 左後輪用ホイールシリンダ圧センサ、 62 第1のマスタシリンダ圧センサ、 64 第2のマスタシリンダ圧センサ、 72 ハイドロブースタ付きマスタシリンダ、78 ポンプモータ、 84 第1のアキュムレータ圧センサ、 86 第2のアキュムレータ圧センサ、 90 第1のマスタ遮断弁、 94 第2のマスタ遮断弁、 104 第1の連通弁、 106 第2の連通弁、 108 ブレーキスイッチ、 112 第1のストロークセンサ、 114 第2のストロークセンサ、 150 右前輪用増圧弁、 152 左前輪用増圧弁、 154 右後輪用増圧弁、 156 左後輪用増圧弁、 160 右前輪用減圧弁、 162 左前輪用減圧弁、 164 右後輪用減圧弁、 166 左後輪用減圧弁、 230 車両用バッテリ、 240 第1のメインリレー、 242 第2のメインリレー、 270 第1のイグニションスイッチ、 272 第2のイグニションスイッチ、 290 第1のCPU、 292 第2のCPU、 296 制御装置、 310 アクチュエータ、 320 イグニションスイッチ、 330 車両バッテリ、 340 メインリレー、 350 制御装置、 354 CPU、 366 アクチュエータセンサ、 368 電圧センサ。

Claims (8)

  1. 車両のシステムに電力を供給する車両用電源と、当該車両用電源と前記システムとの間に配置されて車両の始動時に切替操作される車両起動手段とを備え、当該車両起動手段がオンからオフに切り替わったとき、前記システムに所定期間電力を供給する電源制御装置であって、
    前記車両の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段の検出結果に基づいて、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源から所定期間に亘って供給されるべき電力量を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記異常検出手段の検出結果に基づいて、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源から所定期間に亘って供給されるべき電力の供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記車両の異常が検出された際に、異常の種類を取得し、
    前記制御手段は、取得された異常の種類に応じて、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源から電力供給する期間を変更することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記車両の異常が検出された際に、異常の種類を取得し、
    前記制御手段は、取得された異常の種類に応じて、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源の電力供給量を時間に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  5. 前記異常検出手段は、前記車両のシステムが複数で構成される場合、それら複数のシステムそれぞれに関して異常を検出し、
    前記制御手段は、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、異常が検出されたシステムに対する電力供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  6. 前記異常検出手段は、前記車両のシステムが複数で構成される場合、それら複数のシステムそれぞれに関して異常を検出し、
    前記制御手段は、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、異常が検出された構成要素に対する電力供給量を制御することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  7. 前記異常検出手段は、更に、前記車両用電源の電力供給能力を検出し、
    前記制御手段は、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源から供給する電力供給量に前記電力供給能力を反映させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電源制御装置。
  8. 車両のシステムに電力を供給する車両用電源と、当該車両用電源と前記車両のシステムとの間に配置されて車両の始動時に切替操作される車両起動手段とを備え、当該車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両のシステムに電力を供給する電源制御装置であって、
    前記車両用電源の電力供給能力を取得し、取得した電力供給能力に応じて、前記車両起動手段がオンからオフに切り替わったときに、前記車両用電源から前記車両のシステムに対し継続して電力を供給する電力供給量を制御する手段を有することを特徴とする電源制御装置。
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