JP2004330516A - リボン巻き取り構造及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リボン巻き取りローラ、リボン巻き取り軸に過大な力が加わっても、これらを駆動するリボンドライブユニットやモータ等に不測のトラブルを誘発させることのないリボン巻き取り構造及び記録装置を提供する。
【解決手段】インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸50を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造であって、このリボン巻き取り軸50が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸50がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除される。
【選択図】 図8
【解決手段】インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸50を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造であって、このリボン巻き取り軸50が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸50がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除される。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステイショナルタイプ或いはオンキャリッジタイプのインクリボンカートリッジ等のリボン巻き取り構造、及びこのリボン巻き取り構造を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来のドットインパクトプリンタなどの記録装置では、インクリボンカートリッジの設置方式において、ステイショナルタイプとオンキャリッジタイプの2つのタイプが知られている。
【0003】
ステイショナルタイプは固定式であり、オンキャリッジタイプはキャリッジに搭載されて、このキャリッジと一体的に往復走行される。いずれのタイプであっても、インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させて当該リボン巻き取りローラによってインクリボンを巻き取るリボン巻き取り構造を採用するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−310092号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、例えばインクリボンの劣化などにより、インクリボンカートリッジの内側に当該インクリボンが詰まった場合などにおいて、リボン巻き取り軸の駆動がそのまま継続された場合、リボン巻き取りローラによるインクリボンの巻き取りがそのまま継続される。
【0006】
この場合、リボン巻き取りローラ、並びにリボン巻き取り軸には、過大な力が加わり、その力が大きすぎた場合、これらを駆動するリボンドライブユニットの歯車等の破損や、駆動用モータにおけるコイル焼損等の不測のトラブルを誘発させる恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解消し、リボン巻き取りローラ、リボン巻き取り軸に過大な力が加わっても、これらを駆動するリボンドライブユニットやモータ等に不測のトラブルを誘発させることのないリボン巻き取り構造及び記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造であって、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、記録ヘッドから打ち出される記録ワイヤを、インクリボンカートリッジから送り出されるインクリボンを介して、プラテン上に供給されるシートに打ち付けて当該シートに画像を記録する記録装置において、前記インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造を有し、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のものにおいて、リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のものにおいて、リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して説明する。図1は、ドットインパクトプリンタ10の側断面図であり、図2は、このプリンタ10の外装カバーを外した状態を示す斜視図であり、図3は、図2に示すプリンタ10をリボンインクカートリッジ側から見て示す斜視図である。このプリンタ10は、複数の記録ワイヤを選択的に打ち出す記録ヘッド20と、この記録ヘッド20が載置されるキャリッジ30とを備え、記録ヘッド20から打ち出された記録ワイヤ(不図示)をシートに打ち付けることによって当該シートに文字を含む画像を記録するドットインパクトプリンタである。なお、シートとしては、カットシート、連続シート、葉書等が用いられる。
【0015】
このプリンタ10は、図1に示すように、記録ユニットを構成するプリンタ本体12と、トラクタユニット13と、排紙ユニット14と、シートガイド16とを備え、これらを外装カバー11で覆って構成されている。
【0016】
プリンタ本体12は、記録ヘッド20やキャリッジ30等から構成される記録機構部22と、プラテン23やシート搬送ローラ24、25等から構成されるシート搬送機構部26とを備える。
【0017】
このプリンタ本体12は、図1及び図2に示すように、左サイドフレーム27Lと右サイドフレーム27Rとの間に、シート案内フレーム28、プラテン23、キャリッジガイド軸29、ローラ軸24a、25aを略平行に架け渡して構成されている。キャリッジガイド軸29には、記録ヘッド20が搭載されたキャリッジ30が設けられ、ローラ軸24a、25aには、シート搬送ローラ24、25が設けられている。
【0018】
キャリッジ30は、キャリッジガイド軸29に、その軸の軸方向に移動可能に挿通され、キャリッジ駆動モータ31(図2参照)により駆動されるベルト機構(不図示)によって、キャリッジガイド軸29の軸方向に走行する。また、プラテン23及びシート搬送ローラ24、25は、シート搬送モータ32によって回転し、シートの搬送を行う。
【0019】
記録ヘッド20は、キャリッジ30がキャリッジガイド軸29の軸方向に走行することによって、図2に示すように、主走査方向(矢印X方向)に移動する。この記録ヘッド20は、複数の記録ワイヤ(不図示)を、プラテン23に向けて打ち出す構成を備えている。
【0020】
プリンタ本体12には、図1に示すように、リボン巻き取り軸50が取り付けられ、このリボン巻き取り軸50は、モータ(不図示)で駆動されるリボンドライブユニット90に連結されている。そして、このリボン巻き取り軸50に対して、図3に示すように、インクリボンカートリッジ38が着脱自在に装着され、このインクリボンカートリッジ38のインクリボンが、記録ヘッド20とプラテン23との間に配置される。これにより、記録ヘッド20は、キャリッジ30により主走査方向に移動する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されたシートに一行分の文字等の画像を記録する。
【0021】
トラクタユニット13は、図1に示すように、トラクタベルト13Aの回転によりシートをシート案内フレーム28に向けて搬送する。ここで、外装カバー11は、プリンタ10のフロント側に開閉可能なカバー15を備えており、このカバー15を開くことにより、シートをトラクタユニット13上にセットすることができる。また、シートガイド16はシートを手差し給紙する際の手差しトレイとして機能し、排紙ユニット14はシートの排紙トレイとして機能する。
【0022】
記録ヘッド20による記録動作は、記録ヘッド20が、キャリッジ30により主走査方向に移動される間に、記録ヘッド20からの記録ワイヤの打ち出しにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、フロント給紙の場合は、トラクタユニット13及びシート搬送機構部26が、シートを所定長(通常行間分)搬送させ、また、リア給紙(手差し給紙)の場合は、プラテン23が、シートを所定長(通常行間分)搬送させて、これらの動作が繰り返されることにより実施されている。
【0023】
上述した記録ヘッド20、キャリッジ駆動モータ31及びシート搬送モータ32の制御は、制御基板部40(図1)が行う。制御基板部40は、通信ケーブルを介して接続された外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ)との間で通信を行う機能を備え、外部機器から印刷データを受信すると、この印刷データに基づいて記録制御を行う。
【0024】
図4は、インクリボンカートリッジ38の内部構造を示す。このインクリボンカートリッジ38は、リボン収納部38Aを有し、このリボン収納部38A内には、無端形状に形成されたインクリボン31が、折り畳んだ状態(図示せず)で収納されている。このインクリボン31は、巻き取りローラ81によってリボン収納部38A内に巻き取られ、このリボン収納部38Aを経た後、インクリボンカートリッジ38の外に送り出されて周回する。図5〜図7に示すように、巻き取りローラ81の端部81Aは、インクリボンカートリッジ38の開口38Aを通じて外に露出し、この端部81Aには、リボン巻き取り軸50の先端50Aが嵌合される。すなわち、リボン巻き取り軸50の先端50Aの外周部には、図8に示すように、放射方向に延びる歯部50Bが形成され、この歯部50Bは螺旋状に形成されている。そして、図5〜図7に示すように、このリボン巻き取り軸50の歯部50Bが嵌合する嵌合溝81Bが、巻き取りローラ81の端部81Aの嵌合孔壁に、当該歯部50Bを受け入れるように、放射方向に延びて、しかも螺旋状に形成されている。
【0025】
リボン巻き取り軸50の先端50Aは、図8を参照して、軸方向(矢印X、Yの方向)に出没自在に形成されている。すなわち、図示は省略したが、このリボン巻き取り軸50の先端50Aは、当該リボン巻き取り軸50の基部50Cの内周に対し、回転不能に、かつ軸方向には摺動自在に嵌合されており、更には、当該先端50Aが抜け出さないためのストッパ機構を備え、この先端50Aと上記基部50Cとの間には、当該先端50Aを矢印Xの方向に常時付勢するためのコイルスプリング53が介装されている。なお、50Dはギアであり、このギア50Dは、基部50Cに一体的につながり、上述したリボンドライブユニット90の輪列を構成する。
【0026】
つぎに、実施形態の動作を説明する。
【0027】
上述したリボンドライブユニット90がモータにより駆動されると、図8を参照し、このリボンドライブユニット90の輪列を構成するギア50Dが駆動され、リボン巻き取り軸50の基部50C、並びにその先端50Aが一体的に、例えば一方向に回転駆動される。
【0028】
ドットインパクトプリンタ10における通常の動作時には、図5に示すように、巻き取りローラ81の端部81Aに、リボン巻き取り軸50の先端50Aがほぼ完全に嵌合される(突出位置)。この状態で、ドットインパクトプリンタ10における記録動作がおこなわれる場合には、リボン巻き取り軸50が駆動されることによって、この駆動力が、上述した歯部50B及び嵌合溝81Bを介して、巻き取りローラ81にほぼ完全に伝達され、インクリボン31の巻き取り、並びに送り出しが円滑に行われる。
【0029】
ついで、インクリボン31の劣化などにより、インクリボンカートリッジ38の内側にインクリボン31が詰まった場合、リボン巻き取り軸50には予め設定された標準力以上の過大な力が作用する。
【0030】
本実施形態では、リボン巻き取り軸50の先端50Aが軸方向に出没自在に形成され、しかも、歯部50B及び嵌合溝81Bが螺旋状に形成されているため、リボン巻き取り軸50に過大な力が作用した場合、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、図6に示すように、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、コイルスプリング53のばね力に抗して押し退けられて、巻き取りローラ81の端部81Aから抜け出す。
【0031】
ただし、図6の状態では、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、巻き取りローラ81の端部81Aにほぼ半分以上係合しているため、インクリボン31の巻き取り動作はそのまま継続される。
【0032】
ここで、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、リボン巻き取り軸50の先端50Aを、図8に示す矢印Y方向に後退させるための力f1と、コイルスプリング53のばね力f2と、リボン巻き取り軸50の基部50C、及びその先端50Aを一体的に回転させるための力の軸方向成分力f3との間には、(1)式が成り立つように設定される。
【0033】
f1>f2+f3 …(1)
力f1の大きさには、インクリボン31の詰まり状況等が影響し、力f3の大きさには、リボン巻き取り軸50の基部50C、及びその先端50A間の係合状況、或いは材質、すべり抵抗等が影響する。
【0034】
リボン巻き取り軸50にかかる力f1が大きくなりすぎた場合、図7に示すように、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、コイルスプリング53のばね力f2に抗して、更に押し退けられ、巻き取りローラ81の端部81Aからほぼ完全に抜け出し、ほぼ完全に後退する(後退位置)。この状態になると、リボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となる。
【0035】
本実施形態では、リボン巻き取り軸50に過大な力が加わった場合、このリボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、当該リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となるため、リボン巻き取り軸50を駆動するリボンドライブユニットの歯車等の破損や、モータのコイル焼損等の不測のトラブルを未然に解消することができる等の効果を奏する。
【0036】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0037】
例えば、上記実施形態では、リボン巻き取り軸50の歯部50B、並びにそれらが嵌合する嵌合溝81Bを、予め、いわゆる螺旋状に形成したが、これらは従来同様に軸方向に直線状であってもよい。この場合、先端50Aの歯部50Bの強度を、嵌合溝81B側よりも弱く設定する。これによれば、リボン巻き取り軸50に過大な力が加わった場合、当該力によって、先端50Aの歯部50Bに、螺旋状の変形が発生し、この螺旋状の変形に従って、先端50Aが後退を開始し、このリボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、当該リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となる。これによっても、上記実施形態と同様に、リボン巻き取り軸50を駆動するモータ等の不測のトラブルを解消することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、リボン巻き取り軸に過大な力が加わっても、リボンドライブユニットやモータ等に不測のトラブルを誘発させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されるプリンタを示す側断面図である。
【図2】同プリンタ本体の斜視図である。
【図3】インクリボンカートリッジ側から見た同プリンタ本体の斜視図である。
【図4】インクリボンカートリッジを示す内部構造図である。
【図5】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図6】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図7】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図8】リボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ドットインパクトプリンタ
11 プリンタ本体
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
21 プラテン
31 インクリボン
38 インクリボンカートリッジ
38A リボン収納部
50 リボン巻き取り軸
50A 先端
50B 歯部
50C 基部
81 巻き取りローラ
81A 端部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステイショナルタイプ或いはオンキャリッジタイプのインクリボンカートリッジ等のリボン巻き取り構造、及びこのリボン巻き取り構造を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来のドットインパクトプリンタなどの記録装置では、インクリボンカートリッジの設置方式において、ステイショナルタイプとオンキャリッジタイプの2つのタイプが知られている。
【0003】
ステイショナルタイプは固定式であり、オンキャリッジタイプはキャリッジに搭載されて、このキャリッジと一体的に往復走行される。いずれのタイプであっても、インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させて当該リボン巻き取りローラによってインクリボンを巻き取るリボン巻き取り構造を採用するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−310092号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、例えばインクリボンの劣化などにより、インクリボンカートリッジの内側に当該インクリボンが詰まった場合などにおいて、リボン巻き取り軸の駆動がそのまま継続された場合、リボン巻き取りローラによるインクリボンの巻き取りがそのまま継続される。
【0006】
この場合、リボン巻き取りローラ、並びにリボン巻き取り軸には、過大な力が加わり、その力が大きすぎた場合、これらを駆動するリボンドライブユニットの歯車等の破損や、駆動用モータにおけるコイル焼損等の不測のトラブルを誘発させる恐れがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解消し、リボン巻き取りローラ、リボン巻き取り軸に過大な力が加わっても、これらを駆動するリボンドライブユニットやモータ等に不測のトラブルを誘発させることのないリボン巻き取り構造及び記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造であって、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のものにおいて、リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、記録ヘッドから打ち出される記録ワイヤを、インクリボンカートリッジから送り出されるインクリボンを介して、プラテン上に供給されるシートに打ち付けて当該シートに画像を記録する記録装置において、前記インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造を有し、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のものにおいて、リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のものにおいて、リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して説明する。図1は、ドットインパクトプリンタ10の側断面図であり、図2は、このプリンタ10の外装カバーを外した状態を示す斜視図であり、図3は、図2に示すプリンタ10をリボンインクカートリッジ側から見て示す斜視図である。このプリンタ10は、複数の記録ワイヤを選択的に打ち出す記録ヘッド20と、この記録ヘッド20が載置されるキャリッジ30とを備え、記録ヘッド20から打ち出された記録ワイヤ(不図示)をシートに打ち付けることによって当該シートに文字を含む画像を記録するドットインパクトプリンタである。なお、シートとしては、カットシート、連続シート、葉書等が用いられる。
【0015】
このプリンタ10は、図1に示すように、記録ユニットを構成するプリンタ本体12と、トラクタユニット13と、排紙ユニット14と、シートガイド16とを備え、これらを外装カバー11で覆って構成されている。
【0016】
プリンタ本体12は、記録ヘッド20やキャリッジ30等から構成される記録機構部22と、プラテン23やシート搬送ローラ24、25等から構成されるシート搬送機構部26とを備える。
【0017】
このプリンタ本体12は、図1及び図2に示すように、左サイドフレーム27Lと右サイドフレーム27Rとの間に、シート案内フレーム28、プラテン23、キャリッジガイド軸29、ローラ軸24a、25aを略平行に架け渡して構成されている。キャリッジガイド軸29には、記録ヘッド20が搭載されたキャリッジ30が設けられ、ローラ軸24a、25aには、シート搬送ローラ24、25が設けられている。
【0018】
キャリッジ30は、キャリッジガイド軸29に、その軸の軸方向に移動可能に挿通され、キャリッジ駆動モータ31(図2参照)により駆動されるベルト機構(不図示)によって、キャリッジガイド軸29の軸方向に走行する。また、プラテン23及びシート搬送ローラ24、25は、シート搬送モータ32によって回転し、シートの搬送を行う。
【0019】
記録ヘッド20は、キャリッジ30がキャリッジガイド軸29の軸方向に走行することによって、図2に示すように、主走査方向(矢印X方向)に移動する。この記録ヘッド20は、複数の記録ワイヤ(不図示)を、プラテン23に向けて打ち出す構成を備えている。
【0020】
プリンタ本体12には、図1に示すように、リボン巻き取り軸50が取り付けられ、このリボン巻き取り軸50は、モータ(不図示)で駆動されるリボンドライブユニット90に連結されている。そして、このリボン巻き取り軸50に対して、図3に示すように、インクリボンカートリッジ38が着脱自在に装着され、このインクリボンカートリッジ38のインクリボンが、記録ヘッド20とプラテン23との間に配置される。これにより、記録ヘッド20は、キャリッジ30により主走査方向に移動する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されたシートに一行分の文字等の画像を記録する。
【0021】
トラクタユニット13は、図1に示すように、トラクタベルト13Aの回転によりシートをシート案内フレーム28に向けて搬送する。ここで、外装カバー11は、プリンタ10のフロント側に開閉可能なカバー15を備えており、このカバー15を開くことにより、シートをトラクタユニット13上にセットすることができる。また、シートガイド16はシートを手差し給紙する際の手差しトレイとして機能し、排紙ユニット14はシートの排紙トレイとして機能する。
【0022】
記録ヘッド20による記録動作は、記録ヘッド20が、キャリッジ30により主走査方向に移動される間に、記録ヘッド20からの記録ワイヤの打ち出しにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、フロント給紙の場合は、トラクタユニット13及びシート搬送機構部26が、シートを所定長(通常行間分)搬送させ、また、リア給紙(手差し給紙)の場合は、プラテン23が、シートを所定長(通常行間分)搬送させて、これらの動作が繰り返されることにより実施されている。
【0023】
上述した記録ヘッド20、キャリッジ駆動モータ31及びシート搬送モータ32の制御は、制御基板部40(図1)が行う。制御基板部40は、通信ケーブルを介して接続された外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ)との間で通信を行う機能を備え、外部機器から印刷データを受信すると、この印刷データに基づいて記録制御を行う。
【0024】
図4は、インクリボンカートリッジ38の内部構造を示す。このインクリボンカートリッジ38は、リボン収納部38Aを有し、このリボン収納部38A内には、無端形状に形成されたインクリボン31が、折り畳んだ状態(図示せず)で収納されている。このインクリボン31は、巻き取りローラ81によってリボン収納部38A内に巻き取られ、このリボン収納部38Aを経た後、インクリボンカートリッジ38の外に送り出されて周回する。図5〜図7に示すように、巻き取りローラ81の端部81Aは、インクリボンカートリッジ38の開口38Aを通じて外に露出し、この端部81Aには、リボン巻き取り軸50の先端50Aが嵌合される。すなわち、リボン巻き取り軸50の先端50Aの外周部には、図8に示すように、放射方向に延びる歯部50Bが形成され、この歯部50Bは螺旋状に形成されている。そして、図5〜図7に示すように、このリボン巻き取り軸50の歯部50Bが嵌合する嵌合溝81Bが、巻き取りローラ81の端部81Aの嵌合孔壁に、当該歯部50Bを受け入れるように、放射方向に延びて、しかも螺旋状に形成されている。
【0025】
リボン巻き取り軸50の先端50Aは、図8を参照して、軸方向(矢印X、Yの方向)に出没自在に形成されている。すなわち、図示は省略したが、このリボン巻き取り軸50の先端50Aは、当該リボン巻き取り軸50の基部50Cの内周に対し、回転不能に、かつ軸方向には摺動自在に嵌合されており、更には、当該先端50Aが抜け出さないためのストッパ機構を備え、この先端50Aと上記基部50Cとの間には、当該先端50Aを矢印Xの方向に常時付勢するためのコイルスプリング53が介装されている。なお、50Dはギアであり、このギア50Dは、基部50Cに一体的につながり、上述したリボンドライブユニット90の輪列を構成する。
【0026】
つぎに、実施形態の動作を説明する。
【0027】
上述したリボンドライブユニット90がモータにより駆動されると、図8を参照し、このリボンドライブユニット90の輪列を構成するギア50Dが駆動され、リボン巻き取り軸50の基部50C、並びにその先端50Aが一体的に、例えば一方向に回転駆動される。
【0028】
ドットインパクトプリンタ10における通常の動作時には、図5に示すように、巻き取りローラ81の端部81Aに、リボン巻き取り軸50の先端50Aがほぼ完全に嵌合される(突出位置)。この状態で、ドットインパクトプリンタ10における記録動作がおこなわれる場合には、リボン巻き取り軸50が駆動されることによって、この駆動力が、上述した歯部50B及び嵌合溝81Bを介して、巻き取りローラ81にほぼ完全に伝達され、インクリボン31の巻き取り、並びに送り出しが円滑に行われる。
【0029】
ついで、インクリボン31の劣化などにより、インクリボンカートリッジ38の内側にインクリボン31が詰まった場合、リボン巻き取り軸50には予め設定された標準力以上の過大な力が作用する。
【0030】
本実施形態では、リボン巻き取り軸50の先端50Aが軸方向に出没自在に形成され、しかも、歯部50B及び嵌合溝81Bが螺旋状に形成されているため、リボン巻き取り軸50に過大な力が作用した場合、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、図6に示すように、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、コイルスプリング53のばね力に抗して押し退けられて、巻き取りローラ81の端部81Aから抜け出す。
【0031】
ただし、図6の状態では、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、巻き取りローラ81の端部81Aにほぼ半分以上係合しているため、インクリボン31の巻き取り動作はそのまま継続される。
【0032】
ここで、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、リボン巻き取り軸50の先端50Aを、図8に示す矢印Y方向に後退させるための力f1と、コイルスプリング53のばね力f2と、リボン巻き取り軸50の基部50C、及びその先端50Aを一体的に回転させるための力の軸方向成分力f3との間には、(1)式が成り立つように設定される。
【0033】
f1>f2+f3 …(1)
力f1の大きさには、インクリボン31の詰まり状況等が影響し、力f3の大きさには、リボン巻き取り軸50の基部50C、及びその先端50A間の係合状況、或いは材質、すべり抵抗等が影響する。
【0034】
リボン巻き取り軸50にかかる力f1が大きくなりすぎた場合、図7に示すように、リボン巻き取り軸50の先端50Aが、歯部50B及び嵌合溝81Bの作用により、コイルスプリング53のばね力f2に抗して、更に押し退けられ、巻き取りローラ81の端部81Aからほぼ完全に抜け出し、ほぼ完全に後退する(後退位置)。この状態になると、リボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となる。
【0035】
本実施形態では、リボン巻き取り軸50に過大な力が加わった場合、このリボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、当該リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となるため、リボン巻き取り軸50を駆動するリボンドライブユニットの歯車等の破損や、モータのコイル焼損等の不測のトラブルを未然に解消することができる等の効果を奏する。
【0036】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0037】
例えば、上記実施形態では、リボン巻き取り軸50の歯部50B、並びにそれらが嵌合する嵌合溝81Bを、予め、いわゆる螺旋状に形成したが、これらは従来同様に軸方向に直線状であってもよい。この場合、先端50Aの歯部50Bの強度を、嵌合溝81B側よりも弱く設定する。これによれば、リボン巻き取り軸50に過大な力が加わった場合、当該力によって、先端50Aの歯部50Bに、螺旋状の変形が発生し、この螺旋状の変形に従って、先端50Aが後退を開始し、このリボン巻き取り軸50とリボン巻き取りローラ81との係合が解除され、当該リボン巻き取り軸50が、いわゆる空回りの状態となる。これによっても、上記実施形態と同様に、リボン巻き取り軸50を駆動するモータ等の不測のトラブルを解消することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、リボン巻き取り軸に過大な力が加わっても、リボンドライブユニットやモータ等に不測のトラブルを誘発させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されるプリンタを示す側断面図である。
【図2】同プリンタ本体の斜視図である。
【図3】インクリボンカートリッジ側から見た同プリンタ本体の斜視図である。
【図4】インクリボンカートリッジを示す内部構造図である。
【図5】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図6】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図7】インクリボンカートリッジとリボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【図8】リボン巻き取り軸を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ドットインパクトプリンタ
11 プリンタ本体
18 記録ヘッド
19 キャリッジ
21 プラテン
31 インクリボン
38 インクリボンカートリッジ
38A リボン収納部
50 リボン巻き取り軸
50A 先端
50B 歯部
50C 基部
81 巻き取りローラ
81A 端部
Claims (6)
- インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造であって、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とするリボン巻き取り構造。
- リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする請求項1記載のリボン巻き取り構造。
- リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のリボン巻き取り構造。
- 記録ヘッドから打ち出される記録ワイヤを、インクリボンカートリッジから送り出されるインクリボンを介して、プラテン上に供給されるシートに打ち付けて当該シートに画像を記録する記録装置において、
前記インクリボンカートリッジに設けられたリボン巻き取りローラにリボン巻き取り軸を嵌合し、このリボン巻き取り軸を駆動させてインクリボンを当該リボン巻き取りローラにより巻き取るリボン巻き取り構造を有し、前記リボン巻き取り軸が軸方向に出没自在に形成され、突出位置ではリボン巻き取り軸がリボン巻き取りローラに嵌合し、後退位置ではリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする記録装置。 - リボン巻き取り軸が付勢手段によって突出位置に付勢され、リボン巻き取りローラに過大な力が加わった場合、前記付勢手段による付勢力に抗して、リボン巻き取り軸が後退位置に後退し、リボン巻き取り軸とリボン巻き取りローラとの係合が解除されることを特徴とする請求項4記載の記録装置。
- リボン巻き取りローラの嵌合孔壁に放射方向に延びる嵌合溝が形成され、この嵌合溝に嵌合して放射方向に延びる歯部がリボン巻き取り軸の外周部に形成され、これら歯部及び嵌合溝が螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127177A JP2004330516A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | リボン巻き取り構造及び記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003127177A JP2004330516A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | リボン巻き取り構造及び記録装置 |
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JP2004330516A true JP2004330516A (ja) | 2004-11-25 |
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JP (1) | JP2004330516A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008230093A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
-
2003
- 2003-05-02 JP JP2003127177A patent/JP2004330516A/ja active Pending
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JP2008230093A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
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