JP2007254121A - 記録装置 - Google Patents

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哲也 石川
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Kentaro Onuma
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Abstract

【課題】 操作性が良好で、コンパクトな構成ながらトレイ長さを十分に確保することができる多段式排紙トレイを備えた記録装置を提供する。
【解決手段】 画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録する記録ヘッド7と、記録された記録媒体を排出する排紙手段4と、排出された記録媒体を保持するための排紙トレイ101と、を備える。排紙トレイを複数のトレイ部材102、103からなる伸縮自在の多段式トレイで構成する。記録媒体を排出する前に排紙トレイを自動的に伸長させる。この伸長動作を、記録媒体の排出が完了するよりも前に完了させる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、画像情報に基づいて記録媒体に記録する記録ヘッドと、記録された記録媒体を排出する排紙手段と、排出された記録媒体を保持するための排紙トレイと、を備えた記録装置に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等の機能を有する記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等のシート材からなる記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を形成していくように構成されている。また、パーソナルコンピュータやデジタルカメラからの画像情報を印刷する手段として、様々な方式による記録装置が提案されている。記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドをシート材に沿って移動させる主走査とシート材を所定ピッチで紙送りする副走査とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。ラインタイプは、一括して1ライン分を記録しながらシート材の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。また、記録装置は、記録方法によって、インクジェット式、熱転写式、レーザービーム式、感熱式、ワイヤドット式などに分けることができる。
記録装置においては、一般に、記録されて順次排出されるシート材の順番が変わることを防いだり、排出されるシート材が床に落下して汚れることを防ぐために、排紙トレイが設けられている。排紙トレイは、排出された複数枚の様々な種類のシート材を整列性良く保持するために、ある程度以上の大きさ及び長さが求められる。一方、排紙トレイを閉じたまま記録してしまうと、記録されたシート材の排出が排紙トレイによって妨げられ、記録装置内部で紙ジャムなどの不都合が生じることがある。このため、従来より、排紙トレイの開閉を検知するセンサを設け、必要に応じて警告を発したり、記録を中断することが行われている。また、電源のONや記録の実行命令に応じて、自動的に排紙トレイが開くように構成することも行われている。
特開2004−93737号公報
しかしながら、従来の排紙トレイを備えた記録装置では次のような課題があった。すなわち、記録装置に対しても小型化やロープロファイル化が要請され、その結果、排紙トレイを1枚の板状部材で構成したのでは十分な長さを確保することができなくなっている。そこで、伸縮自在の多段式排紙トレイを採用する製品が大半になっている。しかしながら、従来の多段式排紙トレイでは、自動開放式であっても、伸長動作は手動が行う必要があった。つまり、従来の自動開放式では、紙ジャムは回避できるが、排出されたシート材を確実に保持するためにはトレイを手動で伸長せねばならなかった。このため、操作性は、旧来の記録装置よりもむしろ悪化していた。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、操作性が良好で、コンパクトな構成ながらトレイ長さを十分に確保することができる多段式排紙トレイを備えた記録装置を提供することである。
本発明は、記録ヘッドにより画像が記録された記録媒体を排出する排紙手段と、排出された記録媒体を保持するための排紙トレイと、を備えた記録装置に関する。そこで、排紙トレイを複数のトレイ部材からなる伸縮自在の多段式トレイで構成する。そして、記録装置は、記録媒体を排出する前に排紙トレイが自動的に伸長するように構成される。
本発明によれば、記録媒体を排出する前に排紙トレイが自動的に伸長するように構成されるので、操作性が良好で、コンパクトな構成ながらトレイ長さを十分に確保することができる多段式排紙トレイを備えた記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用するのに好適な記録装置を右前方から見た斜視図である。図2は図1の記録装置を左前方から見た斜視図である。図3は図1の記録装置の縦断面図である。なお、図1〜図3は、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例示している。図1〜図3において、記録装置は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、記録部5、回復処理部6、及びUターン搬送部8を備えている。記録部5は、往復移動可能なキャリッジ50に搭載された記録ヘッド7により、記録媒体を走査しながら画像を記録していくように構成されている。また、装置の外装部には、後述するような、開閉可能な給紙トレイ及び排紙トレイが設けられている。
まず、給紙部2について説明する。
給紙部2は、シート材を積載する圧板21、シート材を給紙する給紙ローラ28、シート材を分離する分離ローラ241などをベース20に取り付けて構成されている。装置後部の外装部には、圧板21上に積載されたシート材の後半部を保持するための給紙トレイ82が取り付けられている。給紙ローラ28は、円形の一部を切欠いた円弧状のローラである。分離ローラ241は、シート材の側端位置を規制するための基準面寄りの位置に設けられている。給紙ローラ28は、回復処理部6と共用のモータ69により駆動される。給紙ローラ28の速度制御は、回転速度の検出値に基づいて電力を制御するPWM値制御によって行われる。
圧板21には、シート材の積載位置を規制するための可動サイドガイド23がスライド可能に取り付けられている。圧板21は、ベース20に設けられた軸心を中心に揺動可能であり、圧板バネ212により給紙ローラ28に付勢されている。給紙ローラと対向する圧板21の部位には、シート材の重送を防ぐための分離シート213が設けられている。この分離シートは、人工皮等の摩擦係数の大きい材質で形成されている。圧板21は、不図示の圧板カムによって、給紙ローラ28に対して所定のタイミングで当接及び離間される。
ベース20には、シート材を1枚ずつ分離するための分離ローラ241を取り付けた分離ローラホルダ24が取り付けられている。分離ローラホルダは、ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能であり、不図示の分離ローラバネにより給紙ローラ28に付勢されている。分離ローラ241は、クラッチバネ(トルクリミッタ)を介して軸支されており、一定値以上の負荷トルクが作用すると回転する。また、分離ローラは、給紙ローラに対して当接、離間することができる。圧板21及び分離ローラ241等の位置はASFセンサ29によって検知されている。
次に、送紙部3について説明する。送紙部3には、シート材を搬送する搬送ローラ36とPE(紙端)センサ32が設けられている。搬送ローラ36は、金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングしたローラであり、シャーシ11に設けられた軸受38により、両端金属軸部分で軸支されている。搬送ローラ36には、複数のピンチローラ37が従動回転するように当接されている。ピンチローラ37は、ピンチローラホルダ30に保持され、ピンチローラバネ31により搬送ローラ36に付勢されることで搬送力を生み出している。
搬送ローラ36の軸にはプーリ361が設けられている。搬送ローラの駆動は、搬送モータ35の回転力をタイミングベルト351によりプーリ361に伝達することにより行われる。搬送ローラ36の軸には、搬送量を検出するためのコードホイール362が設けられている。このコードホイールのマーキングを、隣接部分に取り付けられたエンコーダセンサ363で読み取ることにより搬送量が検出される。シート材は、このような搬送ローラ36によって、後述する記録部5を通して正確に搬送することができる。そして、記録ヘッド7による画像記録とシート材の搬送を交互に繰り返すことにより、シート材の全体に画像が記録される。
次に、記録部5について説明する。搬送ローラ36の搬送方向下流側に構成される記録部には、画像情報に基づいてシート材に画像を記録する記録ヘッド7が設けられている。記録ヘッド7は、左右方向に往復移動可能なキャリッジ50に搭載されている。本実施形態の記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドである。図4は図1中のキャリッジ50に搭載される記録ヘッド7の斜視図である。図4において、記録ヘッド7は、画像情報に基づいてインク滴を吐出する複数の吐出口を有するインク吐出部71を有する。このインク吐出部には、それぞれが複数の吐出口の配列からなる複数の吐出口列が形成された吐出面が形成されている。インク吐出部71には、各色のインクタンク70が交換可能に装着されている。インク吐出部71としては、例えば、吐出口内部のインクにヒータにより熱エネルギーを与え、その熱によりインクを膜沸騰させる電気熱変換式のものが使用される。つまり、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって、記録ヘッド7の吐出口からインク滴が吐出される。そして、画像情報に基づいて各吐出口から選択的にインク滴を吐出することにより、シート材上に画像を記録することができる。
キャリッジ50はガイドシャフト52及びガイドレール53に沿って左右方向に往復移動可能に案内支持されている。ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられ、ガイドレール53はシャーシに一体に形成されている。キャリッジ50は、キャリッジモータ54により、モータプーリとアイドルプーリ542との間に張設されたタイミングベルト541を介して駆動される。ガイドシャフト52と平行にコードストリップ561が設けられている。コードストリップ561には、例えば150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されている。キャリッジ50に搭載されたエンコーダセンサによってマーキングを読み取ることにより、キャリッジ50の位置や速度を検出することができる。また、キャリッジ50には、記録ヘッド7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板57が設けられている。記録部5においては、シート材が搬送ローラ36及びピンチローラ37により画像形成位置を通して搬送される。このシート材に対してキャリッジ50を移動させることにより、記録ヘッド7により画像情報に基づいて1ライン分の記録を行う。搬送動作と1ライン分の記録とを交互に繰り返すことにより、シート材全体に画像が記録される。
次に、排紙部4について説明する。排紙部4は2本の排紙ローラ40、41を備えている。これらの排紙ローラは、ギア列等を介して搬送ローラ36と連結されており、搬送ローラと同期して駆動される。各排紙ローラには拍車42が従動回転可能に付勢されている。本実施形態では、排紙ローラ40、41はプラテン34に取り付けられている。搬送ローラ36の駆動を排紙ローラ40に伝達し、排紙ローラ40の駆動を排紙ローラ41へアイドルギアを介して伝達する。拍車42は、周囲に複数の凸形状を有するSUS等の薄板を樹脂部と一体成型した構造をしている。この拍車は、コイルバネからなる軸により拍車ホルダ43に回転可能に支持されている。このコイルバネによって、拍車42は排紙ローラ40、41への押圧されている。記録されたシート材は、排紙ローラ40、41と拍車42とのニップに挟まれて搬送され、装置本体から排出される。
次に、回復処理部6について説明する。インクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口の目詰まりを防止するとともにインク吐出性能を維持回復するための回復処理部6が設けられている。回復処理部6は、吸引ポンプ60、キャップ61及びワイパー62を備えている。キャップ61は記録ヘッド7の吐出面に密着されて吐出口を覆うことで記録ヘッドのインク乾燥を低減する。吸引ポンプは、キャップで吐出口を密閉した状態で作動することで、吐出口からインクを吸引し、吐出口内のインクをリフレッシュする。ワイパー62は、記録ヘッドの吐出面を拭き取り清掃する。吸引ポンプ60としては、ピストン・シリンダ式のポンプの他に、例えば、キャップ61に接続されたチューブをしごくことにより、該チューブ内に発生する負圧を吐出口に作用させるいわゆるチューブポンプなどが使用される。
次に、Uターン搬送部8について説明する。Uターン搬送部8には、裏面印刷を可能にするためのUターン搬送路が設けられている。装置本体の下部の前寄りの位置に、シート材を収納した給紙カセット81が装着されている。給紙カセット内には、積載されたシート材を給紙ローラ821に当接させるための圧板822が設けられている。積載されたシート材は、給紙ローラ821と分離ローラ831及び分離シートとの協働によって、最上位の1枚が分離されてUターン搬送路へ給送される。給送されるシート材は、Uターン搬送路の2箇所に設けられた第1及び第2の中間ローラ86、87及びそれらに付勢されているピンチローラ861、871によって記録部2へ向けて搬送される。
給紙部2の搬送パスとUターン搬送部8の搬送パスとの合流点に切替えフラッパー883が配置されている。Uターン搬送部8からのシート材は、表裏反転された後、切替えフラッパー883を通して搬送ローラ36とピンチローラ37の間へ給送される。これ以降は、給紙部2から給送されるシート材の場合と同じである。すなわち、シート材は、搬送部3で搬送され、記録部5で画像を記録され、排紙部4から排出される。
図5は本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを閉じたときの斜視図である。図6は図5の記録装置において排紙トレイを途中まで開いたときの斜視図である。図7は本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを開いたとき状態を示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Pの部分拡大斜視図である。図5〜図7において、記録装置の外装部を構成する筐体123には、給紙トレイ82及び排紙トレイ101が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体123の背部には、給紙部2に積載されるシート材を支持するための給紙トレイ82が開閉可能に取り付けられている。給紙トレイ82は、使用しないときには図5に示すように閉じられているが、使用するときには回転軸を中心にして回動させて開くことにより給紙可能な状態になる。筐体123の底部の前部には、前述のUターン搬送部8へシート材を給紙するための給紙カセット81が着脱可能に装着されている。
筐体123の前面には、排紙部4から排出されるシート材を受け取って保持するための排紙トレイ101が軸心150を中心に開閉(回動)可能に取り付けられている。排紙トレイ101は、後述する自動伸長機構を内蔵した多段式排紙トレイで構成されている。図5は排紙トレイ101を非使用のときに設置スペースを狭めるために収縮させて閉じた状態を示す。排紙トレイ101は、筐体123に設けた軸心150を中心に回転させて開閉することができる。図6は開放動作の途中で約45度だけ開放した状態を示す。なお、排紙トレイ101の開放機構は後述するように自動で動作するが、この開放機構は必ずしも自動である必要はなく、排紙トレイ101に手掛かりを設けるなどして、手動で開放させても良い。図7は排紙トレイ101を使用位置まで開いた状態を示す。
排紙トレイ101は自動伸長機構を内蔵した多段式トレイである。図5の状態から約90度回転させて図7の状態まで開放すると、自動伸長機構により、排紙トレイ101を構成する第1トレイ部材102から第2トレイ部材(可動トレイ部材)103が自動的に図示の位置まで伸び出す。これによって伸長状態になる。第2トレイ部材103の先端部の左右には三角形状の凸部104が設けられている。この凸部104は、排出されたシート材を下向き凸状となるようクセ付けをすることで、シート材の整列性を向上させるとともに、シート材よりも短い排紙トレイでもシート材を確実に保持することを可能にする。また、図7の(b)に示すように、第1排紙トレイ102には切り欠きが設けられ、この部分に後述のラッチ部材105が配設されている。
図8は図7の記録装置において排紙トレイ101を開いた状態であって排紙トレイが伸長していないときの自動開放機構を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Qの部分拡大斜視図である。図9は図7の記録装置において排紙トレイ101を開いた状態であって排紙トレイが伸長しているときの自動開放機構を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Rの部分拡大斜視図である。図10は本発明による記録装置の第1の実施形態における排紙トレイ自動開放機構を示す図であり、(a)は排紙トレイが伸長していないときの状態を示す模式的平面図であり、(b)は排紙トレイが伸長しているときの状態を示す模式的平面図である。つまり、図8は多段式排紙トレイ101が収縮した状態を示し、図9は多段式排紙トレイ101が伸長した状態を示す。図10の(a)は図8のように多段式排紙トレイ101が収縮したときの自動開放機構の状態を示し、図10の(b)は図9のように多段式排紙トレイ101が伸長したときの自動開放機構の状態を示す。
図8〜図10において、第1トレイ部材102の裏面には、ラッチ部材105が弾性部材であるラッチバネ106を介して図示左右方向に弾性変位可能に取り付けられている。このラッチバネ106は圧縮バネで構成されており、従って、ラッチ部材105は、弾性部材であるラッチバネ106により常に図示右方向に付勢されている。また、第1トレイ部材102の裏面には、支軸111を中心に回動可能なラッチリンク108が取り付けられている。ラッチリンク108は、その長さ方向のほぼ中央の位置で支軸111を支点として回動可能である。ラッチリンク108の一端部には作用点としての突出部109が設けられている。この突出部109は、第2のリンク部材103に形成された左右方向の長孔107に摺動移動自在に係合されている。一方、ラッチリンク108の他端部と第1リンク部材102との間には引張りバネからなるリンクバネ110が張架されている。
図8の状態では、ラッチバネ106により押圧されたラッチ部材105が、第2トレイ部材102の凹部等の係止部と係合している。このため、第2トレイ部材103は第1トレイ部材102内に保持され、排紙トレイ101は収縮状態にある。図10の(a)の状態は図8の状態に対応している。ただし、図10の(a)では、ラッチバネ106により押圧されたラッチ部材105が、弾性部材であるリンクバネ110で図示反時計回りに付勢されているラッチリンク108に係合することで、ラッチリンク108は図示の位置に保持される。こうして、図8及び図10の(a)の状態では、いずれも、第2トレイ部材103は第1トレイ部材102内に保持され、排紙トレイ101は収縮状態にある。
図8もしくは図10の(a)の状態からラッチ部材105が図示右方向へ移動して退避すると、ラッチ部材とラッチリンクとの係合、もしくは ラッチ部材と第2トレイ部材との係合が外れる。すると、図9もしくは図10の(b)のような状態になる。すなわち、ラッチ部材105が退避すると、リンクバネ110のバネ力によりラッチリンク108が支軸111を中心に図示反時計回りに回動する。これによって、図9もしくは図10の(b)に示すように、第2トレイ部材103は第1トレイ部材102の先端縁から引き出されて伸長状態になる。
なお、本実施形態では、リンクバネ110のバネ力により第2トレイ部材103が急激に飛び出すことを防ぐため、ラッチリンク108の支軸111の部分に後述するトルクリミッタが内蔵されている。また、ラッチ部材105により第2トレイ部材103の伸長、収縮状態を規制することができる。このため、排紙トレイを使用しないときや、排出されるシート材のサイズが小さい場合などには、図8又は図10の(a)に示すように、第2トレイ部材103を収縮させた状態に保持することができる。また、排紙トレイ101を伸長させて使用した後では、手動によってラッチ部材105をラッチバネ106に抗して一時的に退避させことで、第2トレイ部材103を容易に押し込むことができる。従って、排紙トレイ101を伸長状態から収縮状態へ戻す操作も容易に行うことができる。
図15は第2トレイ部材103が急激に飛び出すことを防ぐためのトルクリミッタの構成例を示す中央部縦断面図である。図15において、トルクリミッタ160は、第1トレイ部材102に固定された支軸111と、ラッチリンク108の中央部に一体に設けられたボス部161との間に構成されている。ボス部161には凹部162が形成され、支軸111の先端軸部163が凹部162内に突出している。凹部162には、先端軸部163の周面に装着されたコイルバネ164が収納されている。コイルバネ164の一端部はボス部161の溝部又は切欠き部に係合している。
そこで、コイルバネ164の内径部は、通常の状態(当初の状態)では、先端軸部163(支軸111)の表面を締め付けている。ラッチリンク108が第2トレイ部材103を伸長させる方向の力(トルク)が作用すると、先端軸部163を締め付けていたコイルバネ164の内径が拡開する方向に弾性変形する。ラッチリンク108がコイルバネ164に抗して所定角度まで回動し、コイルばね164の内径が拡開されて先端軸部163に対して緩んだところでコイルバネ164と先端軸部163は相対的に滑るようになる。従って、ラッチリンク108を回動させるためには所定トルクを維持する必要がある。このようなトルク負荷がラッチリンク108に作用するため、第2トレイ部材103が急激に伸長することはない。
図11は本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを開いたときの状態を斜め下方から見た斜視図である。次に、図8〜図11を参照して、多段式排紙トレイ101を自動的に伸長させるためのラッチ部材105の自動退避機構について説明する。図11において、記録装置の外装部を構成する筐体123にスライドカム121が設けられている。このスライドカムには、排紙トレイ101を閉じたときにラッチ部材105が当接可能な斜面122が形成されている。このため、排紙トレイ101を図5に示すように閉じると、ラッチ部材105は、スライドカム121の斜面122に当接することでラッチバネ106に抗して図11中の右方向へ移動(退避)させられる。これによって、ラッチ部材105と第2トレイ部材103もしくはラッチ部材105とラッチリンク108との係合が解除され、第2トレイ部材103は自動的に伸長されようとする。
しかしながら、ラッチ部材105とスライドカム121が当接するような排紙トレイ101の閉じ位置では、第2トレイ部材103はすでに筐体123と干渉する位置にある。このため、第2トレイ部材103は第1トレイ部材102から伸長(このときは、図示の上方向への伸長となる)することができず、収縮位置に保持されたままである。従って、第2のトレイ部材103は、排紙トレイ101を閉じた状態では収縮位置にあるが、排紙トレイを開けると同時に自動的に引き出されて伸長位置となる。これによって、多段式排紙トレイ101の自動伸長機構が構成されている。
図12は本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを閉じたときに排紙トレイを装置筐体に係止させるロック機構を示す部分縦断面図である。図11及び図12において、第2トレイ部材103の先端部(図示の例では先端部の2箇所)には、排紙トレイ101を閉じ位置に安定して係止するためのロック部125が設けられている。本実施形態のロック部125は、第2トレイ部材と一体の半球状の突出部で形成されている。ここで、第2トレイ部材103は、排紙トレイの閉じ位置では、前述のリンクバネ110のバネ力によりラッチリンク108を介して、図12中の矢印Aで示すような上向き方向に付勢されている。従って、特別な部品を追加せずとも、第2トレイ部材103をロック部125により筐体123に確実に係止(ロック)させることができ、多段式排紙トレイ101が自重や振動で開くなどの不都合を無くすことができる。
以上説明した実施形態によれば、排紙トレイ101を複数(図示の例では2個)のトレイ部材102、103からなる伸縮自在の多段式トレイで構成されている。そして、排紙トレイ101を開く動作と同時に、すなわち記録媒体であるシート材を装置本体から排出する前に、排紙トレイ101が自動的に伸長するように構成されている。さらには、排紙トレイの伸長動作を記録媒体の排出が完了する前に完了するように構成されている。
かかる構成によれば、操作性が良好で、コンパクトな構成ながらトレイ長さを十分に確保することができる多段式排紙トレイを備えた記録装置が提供される。
図13は、本発明による記録装置の第2の実施形態において排紙トレイを開いて伸長させたときの状態を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Uの部分拡大斜視図である。図14は、本発明による記録装置の第2の実施形態における排紙トレイ自動開放機構の駆動系統を示す平面図である。前述の第1の実施形態では、排紙トレイ101を開いたときに解放されるバネ力により、排紙トレイを自動的に伸長させるように構成した。これに対し、記録媒体を排出する排紙動作が開始されたときに作動するモータ等の駆動源もしくは駆動伝達機構からの動力を利用して該排紙トレイを自動的に開閉したり伸長収縮させるように構成しても良い。本実施形態では、後述するように、前記搬送ローラ36を駆動する搬送モータ35の駆動が利用されている。この搬送モータ35は、前述したように、一連のギア列等の伝動機構を介して、搬送ローラ及び排紙ローラ40、41を同期駆動するように構成されている。
図13及び図14において、本実施形態では、図3中のシート材搬送方向下流側の排紙ローラ41から駆動力を利用して排紙トレイ101を伸長するように構成されている。排紙ローラ41の軸412の一端部には、搬送モータ35から排紙ローラ41へ駆動を伝達するためのギア列の一部をなすギア411が設けられている。排紙ローラ軸412の他端部にはトレイギア201が固定されている。トレイギア201はアイドルギア203と噛み合っている。本実施形態では、アイドルギア203は、排紙トレイ101の開閉の回動中心をなす軸心150と同軸に設けられている。このアイドルギア203は同軸のプーリ205と一体に構成されている。アイドルギア203の部分とプーリ205の部分との間には、両者を分けるためのフランジ204が設けられている。
第1トレイ部材102の内側には、回動中心150と平行な軸206が回転自在に軸支されている。この回転軸206の一端部にはプーリ207が固定されており、このプーリ207と前記プーリ205との間に駆動伝達用のタイミングベルト209が張架されている。回転軸206の他端部にはピニオンギア211が固定されている。一方、第2トレイ部材103には、トレイ伸長方向に所定長さを有するラック(ラックギア)213が一体に設けられている。そして、ピニオンギア211はこのラック213と噛み合っている。つまり、排紙ローラ41の回転運動を、ギア201、203及びタイミングベルト209を介して、ピニオン・ラックギア211、213に伝達することにより、第2トレイ部材103の直線運動に変換するように構成されている。
本実施形態では、このような駆動源と駆動伝達機構とによって、排紙トレイ101の開閉と第2トレイ部材の引き出し(排紙トレイの伸長)を自動的に行うように構成されている。なお、本実施形態では、プーリ207の内部に、第1の実施形態におけるトルクリミッタ160と同様の機能を有するトルクリミッタが内蔵されている。これによって、多段式排紙トレイ101が完全に伸びきった状態で排紙ローラ41がさらに搬送方向(排出方向)に回転した場合に、トルクリミッタが空転することで駆動伝達が遮断されるように構成されている。
図13及び図14の第2の実施形態は、以上説明した以外の点では、図1〜図12で説明した第1の実施形態と実質的に同じ構成を有している。本実施形態でも、記録媒体を排出する前に排紙トレイが自動的に伸長するように構成される。従って、操作性が良好で、コンパクトな構成ながらトレイ長さを十分に確保することができる多段式排紙トレイを備えた記録装置が提供される。なお、本実施形態では、トレイ開閉用の駆動源として搬送モータ35を使用したが、これは他の駆動源でも良い。例えばキャリッジモータ54を使用しても良いし、専用の駆動源を使用しても良い。また、排紙トレイの伸長のタイミングは、記録媒体が排出される前であれば良く、そして、電源投入時や記録開始直前など、記録媒体の排出が完了するよりも前に完了することが好ましい。
なお、以上の実施形態では、キャリッジに搭載された記録ヘッドで記録するシリアル記録装置を例に挙げて説明した。ただし、本発明は、一括して1ライン分を記録しながら紙送り(副走査)のみで記録していくライン記録装置など、他の記録方式の場合にも同様に適用可能である。また、本発明は、記録ヘッドの数や配置構成にも関係なく適用可能である。さらに、本発明は、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置など、記録方式や装置の大小にも関係なく適用可能である。
本発明を適用するのに好適な記録装置を右前方から見た斜視図である。 図1の記録装置を左前方から見た斜視図である。 図1の記録装置の縦断面図である。 図1中のキャリッジに搭載される記録ヘッドの斜視図である。 本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを閉じたときの斜視図である。 図5の記録装置において排紙トレイを途中まで開いたときの斜視図である。 本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを開いたとき状態を示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Pの部分拡大斜視図である。 図7の記録装置において排紙トレイを開いた状態であって排紙トレイが伸長していないときの自動開放機構を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Qの部分拡大斜視図である。 図7の記録装置において排紙トレイを開いた状態であって排紙トレイが伸長しているときの自動開放機構を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Rの部分拡大斜視図である。 本発明による記録装置の第1の実施形態における排紙トレイ自動開放機構を示す図であり、(a)は排紙トレイが伸長していないときの状態を示す模式的平面図であり、(b)は排紙トレイが伸長しているときの状態を示す模式的平面図である。 本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを開いたときの状態を斜め下方から見た斜視図である。 本発明による記録装置の第1の実施形態において排紙トレイを閉じたときに排紙トレイを装置筐体に係止させるロック機構を示す部分縦断面図である。 本発明による記録装置の第2の実施形態において排紙トレイを開いて伸長させたときの状態を一部断面して示す図であり、(a)は装置全体の斜視図であり、(b)は(a)中の範囲Uの部分拡大斜視図である。 本発明による記録装置の第2の実施形態における排紙トレイ自動開放機構の駆動系統を示す平面図である。 図10の排紙トレイ自動開放機構において第2トレイ部材が急激に飛び出すことを防ぐためのトルクリミッタの構成例を示す中央部縦断面図である。
符号の説明
3 送紙部
4 排紙部
5 記録部
7 記録ヘッド
8 Uターン搬送部
28 給紙ローラ
36 搬送ローラ
37 ピンチローラ
40、41 排紙ローラ
42 拍車
50 キャリッジ
101 排紙トレイ(多段式排紙トレイ)
102 第1トレイ部材
103 第2トレイ部材
105 ラッチ部材
108 ラッチリンク
121 スライドカム
122 斜面
125 ロック部
150 軸心(トレイ開閉の回動中心)
160 トルクリミッタ
201 トレイギア
205、207 プーリ
206 回転軸
211 ピニオンギア
412 軸(排紙ローラ軸)

Claims (7)

  1. 記録ヘッドにより画像が記録された記録媒体を排出する排紙手段と、排出された記録媒体を保持するための排紙トレイと、を備えた記録装置において、
    前記排紙トレイを複数のトレイ部材からなる伸縮自在の多段式トレイで構成し、
    記録媒体を排出する前に前記排紙トレイが自動的に伸長することを特徴とする記録装置。
  2. 前記排紙トレイの伸長動作は、記録媒体の排出が完了するよりも前に完了することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記排紙トレイは、弾性部材のバネ力により伸長されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記排紙トレイは、伸長するときに負荷トルクを発生するトルクリミッタを有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記排紙トレイは、閉じたときに前記バネ力により係止方向へ付勢されるロック部を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 前記排紙トレイは、モータの駆動力によって伸長されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  7. 前記モータは、記録媒体を搬送するモータとの兼用モータであることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
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