JP2004330018A - 土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくず用固化・不溶化剤及び固化・不溶化方法 - Google Patents
土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくず用固化・不溶化剤及び固化・不溶化方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】一番目の固化・不溶化剤は、(1)成分として軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、(2)成分として軽焼ドロマイトとを含み、前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1、好ましくは、1:3〜3:1、さらに好ましくは1.2〜2:1である固化・不溶化剤であって、土壌、焼却灰、石炭灰及び石膏ボードくずから選ばれた1種に適用されるための、固化・不溶化剤である。別の固化・不溶化剤には、その他の成分として、さらにガラス粉末又はかき殻粉末、或いはさらに熔成燐肥を含む。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機性又は有機性の土壌、油汚染土壌、強酸性土壌(硫黄分含む)、重金属含有汚染土壌、ダイオキシン汚染土壌、ダイオキシン含有焼却灰(飛灰を含む)、石炭灰等に対して、固化し且つ固化物を不溶し、有害物質の溶出を防止するることができる、固化・不溶化剤に関し、且つ該固化・不溶化剤を前記被固化物に適用する固化・不溶化方法に関する。本発明の固化・溶出化方法により製造される粒状物に変化した固化物は、再生砕石、再生砕砂として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
掘削工事、浚渫工事等の建設残土として生ずる建設系汚泥(建設系土壌)は、大半は埋め立て地等に運搬して、埋め立てにより処分されている。この中でも、トンネル工事等により排出されることがある、クロム、カドミウム等の重金属を含む土壌や、硫黄等を含む強酸性土壌のような、法律で廃棄が規制されている土壌は、無害化することが困難であるため、非透水性シートを敷いた穴に埋めているのが現状である。
【0003】
セメント系固化剤は、無機性土壌(高分子凝集剤等を含有しないもの)の固化に適しているが、PH値が高く、生物が生息できるPH3.5〜10の範囲を超えPH14の高いアルカリ状態が長時間持続するため、このような固化剤により得られた固化物を活用するには制限がある。
【0004】
石灰系固化剤はセメント系同様に無機性土壌に適しているが、水和反応時に高い発熱反応が起き、粉塵が多量発生する。又、得られた固化物はPH値がセメント同様に高く、固化後に十分な強度を得られないこともある。
【0005】
石膏系固化剤は、セメント系、石灰系と異なり、対象土壌の固化後のPH値が低く、アルカリ公害が発生しにくいものの、固化後に十分な強度が得られないことがある。
【0006】
なお、これらの固化剤に共通する事は、対象土壌に有害成分が含有される場合、固化直後は、有害成分の溶出がある程度抑えられるが、その後、固化物から溶出性の有害成分が徐々に溶出しだし、長期間に亘って不溶化が持続されないという問題がある。このような問題を解決すべき、固化剤の改良が求められており、どのような土壌でも目的に合わせた固化が出来、更に有害物等の不溶化ができる固化剤の開発が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、土壌、焼却灰、石炭灰及び石膏ボードくずに対して、環境基準に適う程度に無害化された固化物を得ることができる、固化・不溶化剤を提供すること、及び該固化・不溶化剤を用いたこれらの被処理物に対して固化・不溶化処理を行い、有効に活用できる固化物が得られる製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するための本発明の固化・不溶化剤は、次の4タイプがある。
【0009】
本発明の一番目の固化・不溶化剤は、(1)成分として軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、(2)成分として軽焼ドロマイトとを含み、前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1、好ましくは、1:3〜3:1、さらに好ましくは1.2〜2:1である固化・不溶化剤であって、土壌、焼却灰、石炭灰及び石膏ボードくずから選ばれた1種に適用されるための、固化・不溶化剤である。
【0010】
本発明の一番目の固化・不溶化剤は、無機性土壌又は有機性土壌の固化・不溶化処理に適しており、例えば、5重量%未満の無機系又は有機系の油により汚染された土壌の固化・不溶化処理に用いるのにも適している。
【0011】
本発明の二番目の固化・不溶化剤は、(1)成分として軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、(2)成分としてガラス粉末又はカキ殻粉末を含み、前記(1)成分100重量部に対し、前記(2)成分が1〜60重量部である固化・不溶化剤であって、無機性土壌又は有機性土壌に適用されるための、固化・不溶化剤である。
【0012】
本発明の二番目の固化・不溶化剤は、無機性土壌又は有機性土壌の固化・不溶化処理に適している。例えば、再生砕砂を得る目的で、浚渫系汚泥、建設系汚泥、下水汚泥、生ゴミ・脱水ケーキ等に適用して、再生砕砂を製造するのに適している。
【0013】
本発明の三番目の固化・不溶化剤は、(1)成分として軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、(2)成分として軽焼ドロマイトと、(3)成分としてガラス粉末及び/またはカキ殻粉末とを含み、前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1、好ましくは、1:3〜3:1、さらに好ましくは1.2〜2:1であり、且つ前記(1)成分と(2)成分の合計100重量部に対し、前記(3)成分が1〜60重量部、好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは、5〜40重量部である固化・不溶化剤であって、土壌、焼却灰、石炭灰及び石膏ボードくずから選ばれた1種に適用されるための、固化・不溶化剤である。
【0014】
本発明の三番目の固化・不溶化剤は、特に、建設系土壌、河川浚渫系土壌、港湾浚渫系土壌、浄水系残渣、強酸性土壌、無機系油汚染土壌(例えば、無機系油により汚染された、好ましくは油分5重量%以上の土壌)等から選ばれた無機性土壌、有機性土壌[有機物を含んだ土壌、例えば、下水汚泥、製紙スラッジ、食品製造工場から発生する汚泥、有機系油汚染土壌(例えば、有機性油により汚染された、好ましくは油分5重量%以上の土壌)]の固化・不溶化処理に用いるのに適している。
【0015】
本発明の四番目の固化・不溶化剤は、(1)成分として軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、(2)成分として軽焼ドロマイトと、(3)成分としてガラス粉末及び/またはカキ殻粉末と、(4)成分として熔成燐肥とを含み、前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1、好ましくは、1:3〜3:1、さらに好ましくは1.2〜2:1であり、且つ前記(1)成分と(2)成分の合計100重量部に対し、前記(3)成分が1〜60重量部、好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは、5〜40重量部であり、且つ前記(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、前記(4)成分が1〜100重量部である固化・不溶化剤であって、土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物に適用されるための、固化・不溶化剤である。
【0016】
本発明の四番目の固化・不溶化剤は、特に、前記(4)成分が60〜100重量部である場合には、重金属汚染土壌、ダイオキシン汚染土壌、一般焼却灰、ダイオキシン含有焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくずから選ばれた1種に適用するのに最適である。
【0017】
本発明の四番目の固化・不溶化剤は、特に、前記(4)成分が10〜30重量部である場合には、強酸性土壌に適用するのに最適である。
【0018】
また、前記した課題を解決するための本発明の固化・不溶化方法は、(1)含水率80〜99重量%に調整した、土壌及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、前記した本発明の一番目、二番目、三又は四番目の固化・不溶化剤を50〜200kg混合し、或いは焼却灰及び石炭灰から選ばれた1種の被処理物を含水率80〜99重量%に調整し、前記した本発明の一番目、二番目、三番目又は四番目の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜200kg混合し、(2)混練してスラリー状態の混練物を得、(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより粒状物に変化した固化物を得ることを特徴とする。
【0019】
本発明の固化・不溶化方法において、前記一番目又は二番目の固化・不溶化剤が適用される場合は、無機性土壌、及び有機性土壌、油汚染土壌(例えば、鉱物油又は有機性油により汚染された油分5重量%未満の土壌)の固化・不溶化方法に適しており、該方法により粒状物として再生砕砂を得ることができる。
【0020】
前記三番目の固化・不溶化剤が適用される場合の本発明の固化・不溶化方法は、特に好ましくは、(1)含水率80〜99重量%に調整した、建設系土壌、河川浚渫系土壌、港湾浚渫系土壌、浄水系残渣及び強酸性土壌から選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、前記本発明の2番目の固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、(2)混練してスラリー状態の混練物を得、(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより、再生砕砂又は再生砕石を得ることを特徴とする。該固化・不溶化方法は、特に、建設系土壌、河川浚渫系土壌、港湾浚渫系土壌、浄水系残渣、強酸性土壌、無機系油汚染土壌(特に、無機系油により汚染された油分5重量%以上の土壌)等から選ばれた無機性土壌、有機性土壌[有機物を含んだ土壌、例えば、下水汚泥、製紙スラッジ、食品製造工場から発生する汚泥、有機系油汚染土壌(特に、有機性油により汚染された油分5重量%以上の土壌)]の固化・不溶化方法に適している。
【0021】
前記四番目の固化・不溶化剤が適用される場合の本発明の固化・不溶化方法は、重金属汚染土壌、ダイオキシン汚染土壌、一般焼却灰(飛灰を含む)、ダイオキシン含有焼却灰、石炭灰及び石膏ボードくずの固化・不溶化方法に適している。
【0022】
特に、前記四番目の固化・不溶化剤において、(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、(4)成分が10〜30重量部である固化・不溶化剤を用いる場合には、強酸性土壌の固化・不溶化処理に適しており、該固化・不溶化剤を用いた本発明の固化・不溶化方法は、(1)含水率80〜99重量%に調整した強酸性土壌1000kg当たり該固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、(2)混練してスラリー状態の混練物を得、(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより、再生砕砂又は再生砕石を得ることを特徴とする。
【0023】
また、特に、前記四番目の固化・不溶化剤において、(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、(4)成分が60〜100重量部である固化・不溶化剤を用いる場合には、重金属汚染土壌、ダイオキシン汚染土壌、ダイオキシン含有焼却灰、及び一般焼却灰から選ばれた1種の被処理物の固化・不溶化処理に適しており、該固化・不溶化剤を用いた本発明の固化・不溶化方法は、(1)含水率80〜99重量%に調整した、重金属汚染土壌及びダイオキシン汚染土壌から選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、該固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、或いはダイオキシン含有焼却灰及び一般焼却灰から選ばれた1種の被処理物を含水率80〜99重量%に調整し、請求項7に記載の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜300kg混合し、(2)混練してスラリー状態の混練物を得、(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより、再生砕砂又は再生砕石を得ることを特徴とする。
【0024】
本発明の固化・不溶化方法によれば、スラリー状態の混練物を得、これを自然乾燥又は強制乾燥することにより、スラリー状態の混練物はそのままの状態で自然に30分(20℃の時)で凝結が始まり、2〜3時間位で終結し、3〜6日後にはセメント並の強度の非常に固い粒状物となる。
【0025】
本発明の固化・不溶化方法を被処理物に適用した場合の凝結時間については、固化・不溶化剤と混合する被処理物の性質によって、かなり異なった凝結時間となる。その理由は、固化・不溶化剤が、被処理物中に含まれる鉄分や、有機物質と反応する場合や、土質を原因とするアロフェイン、加水ハロサイト、モンモリロナイトなどのケイ酸アルミニウムと反応する場合には、得られる粒状物の粒度、比表面積、Mgイオンの吸着などが凝固固化に大きく関与しているためと考えられる。
【0026】
得られた粒状物は、有害成分の溶出が抑制或いは阻止されたものとなる。有害成分の溶出の抑制或いは阻止の機構は明らかではないが、恐らく、それぞれの成分について、固化に関連する下記に示す反応が被処理物の成分に対して一体的に生ずるためと考えられ、全体として非常に固い粒状物となる。本発明の固化・不溶化方法により得られた粒状物は、pHが8.5〜9.0の弱アルカリ性であり、溶出成分を規制した環境庁告示第46号の環境基準を満たしている。
【0027】
本発明の固化・不溶化方法により得られた粒状物の粒径については、固化・不溶化剤中の成分組成を調整することにより、種々の粒径の固化物を得ることができる。例えば、ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末の量を減らすか、全く添加しないと粒径は小さくなる。また、軽焼マグネサイト又は軽焼ブルーサイトの量が少ないと粒径は小さくなる。一方、熔成燐肥の量を増加させると強度が増し、粒径も大きくなる。
【0028】
粒状物は非常に固く、前記したように環境庁告示第46号の環境基準を満たす程度に無害化されている。また、本発明の固化・不溶化剤を適用した被処理物は、3〜6日で高強度の耐久性のある粒状の固化物となる。該固化物は一軸圧縮強度が50KN以上と非常に高強度であるため、JIS A5005に定めるコンクリート用砕石、及びJIS A5004に定めるコンクリート用砕砂の物理的性質及び粒度に適合しているので、再生砕砂、再生砕石として利用でき、例えば、路盤材、路床材としてリサイクル可能となる。
【0029】
本明細書において、「不溶化」とは、固化された固化物から有害成分を溶出することを抑制又は阻止し、国の環境基準の範囲内に抑えることを言う。
本明細書において、「土壌」とは、土、汚泥及び/又は砕石粉末土砂を意味する。
本明細書において、「有機性土壌」とは、有機性物質が含有された土壌を意味し、例えば、有機性油汚染土壌等が挙げられる。
【0030】
本明細書において、「無機性土壌」とは、有機性物質が無視できる程度に含有されているか、或いは含有されていない土壌を意味する。一般的には、建設・土木現場発生土、浄水場沈殿汚泥等が挙げられる。
【0031】
本発明の固化・不溶化剤の一成分として使用する「軽焼マグネサイト」とは、マグネサイト(MgCO3 )を石炭ガス炉等内で約800℃〜1100℃で4〜5時間焼成(即ち、軽焼)して炭酸ガスを除去することにより、酸化マグネシウム(MgO)に変換されたものである。
【0032】
本発明の固化・不溶化剤の一成分として使用する「軽焼ドロマイト」とは、ドロマイト(マグネサイトとカルサイトが結合したもの、即ち、MgCO3 :CaCO3 )を軽焼して炭酸ガスを除去することにより、酸化マグネシウムと酸化カルシウムが結合したもの(MgO:CaO)に変換したものである。
【0033】
本発明の固化・不溶化剤の一成分として使用する「軽焼ブルーサイト」とは、ブルーサイト(Mg(OH)2 )を1000℃前後で焼成(即ち、軽焼)して炭酸ガスを除去することにより、酸化マグネシウム(MgO)に変換したものである。軽焼ブルーサイトは、軽焼マグネサイトと成分組成が近似しているので、軽焼マグネサイトと代替して用いることができる。
【0034】
軽焼マグネサイト又は軽焼ブルーサイトと、軽焼ドロマイトを水と接触させると、酸化マグネシウムが反応して水酸化マグネシウムを生成する(式1)。このとき、空気中の炭酸ガスが反応し、炭酸マグネシウムが生成する(式2)。
【0035】
【化1】
【0036】
水分を含んだ土壌に、軽焼マグネサイト又は軽焼ブルーサイトと、軽焼ドロマイトを混練させると、これらの鉱石中の酸化マグネシウム(MgO)が前記式(1)及び式(2)の反応を起こすと考えられ、強度の高い固化物を形成する。
【0037】
このとき、並行して、軽焼ドロマイトの主成分であるCaOが土壌中の水分と反応して水酸化カルシウムCa(OH)2 を生成し、電離したCaイオンが粘土粒子表面の帯電を中和し、粘土粒子を固化する(ポラゾン反応)と考えられる。また、軽焼ドロマイトは、土壌と混合し水と接触することで水和反応が進行し、土壌中の硫酸イオンと反応し、速やかにエトリンガイド(3CaO・Al2 O3 ・3CaSO4 ・32H2 O)を生成し、その針状結晶が粘土粒子を架橋すると考えられ、前記軽焼マグネシウムの反応による強度の高い固化物の形成と相まって、高強度の固化物が得られる。
【0038】
これらの反応に加えて、固化・不溶化剤の成分が被処理物中に含まれる、無機性炭酸化合物、水溶性有機物、珪酸塩、鉄塩、原油の主生物である炭素と水素から出来た炭化水素等の種々の成分と反応するため、様々な土壌中の成分と固化物を形成し、溶出しない高強度のものとなると考えられる。
【0039】
これらの反応に加えて、固化・不溶化剤の成分中に含まれる、ガラス粉末、カキ殻粉末は、固化物にさらに強度を付加する。即ち、ガラス中に含まれるシリカ(SiO2 )や、カキ殻粉末中に含まれるカルシウムは、固化物となる成分系におけるカルシウムイオン、シリカ(SiO2 )及び/又はアルミニウムと反応することで、カルシウムシリケート水和物やカルシウムアルミネート水和物等を生成して、土壌粒子を固化し、強度発現を増進させる。なお、本発明の固化・不溶化剤において、ガラス粉末の一部又は全部をカキ殻粉末に置き換えて使用することができる。
【0040】
さらにこのとき、熔成燐肥等の添加によりリン酸が存在している場合、次式(3)に示す反応によりリン酸マグネシウムが生成すると考えられる。
【0041】
【化2】
【0042】
熔成燐肥中の酸化マグネシウム及び酸化カルシウムがダイオキシン類の有機塩素と反応し、塩化マグネシウム及び塩化カルシウムとなり、無害の化合物を生成を促進する。
【0043】
一般的な軽焼マグネサイトの成分分析値(重量%)の1例を示す。
MgO 90.79%
CaO 2.58%
SiO2 1.99%
Fe2 O3 0.63%
Al2 O3 0.21%
灰分 残余
【0044】
一般的な軽焼ドロマイトの成分分析値(重量%)の1例を示す。
SiO2 1.704%
Fe2 O3 0.471%
Al2 O3 0.163%
CaO 56.38%
MgO 39.27%
P2 O5 0.018%
灰分 残余
【0045】
一般的な軽焼ブルーサイトの成分分析値(重量%)の1例を示す。
MgO 91.15%
CaO 3.17%
SiO2 1.40%
Fe2 O3 0.88%
Al2 O3 3.17%
灰分 残余
【0046】
一般的なガラス粉末(発砲ガラスビーズ用原料)の成分分析値(重量%)の1例を示す。
SiO2 78.16%
Al2 O3 4.26%
Fe2 O3 0.77%
TiO2 0.30%
CaO 9.36%
MgO 1.73%
K2 O 0.52%
Na2 O 4.33%
【0047】
一般的な20.0熔成燐肥の成分分析値(重量%)の1例を示す。
苦溶性リン酸 20%
酸化カルシウム 35.85%
酸化マグネウシム 20%
苦溶性苦土 15%
可溶性珪酸 20%
【0048】
【発明の実施の形態】
各種被処理物の処理の好ましい実施の形態の例を示すが、本発明は以下の例に限定されない。
【0049】
無機性汚泥(下水汚泥)の固化・不溶化処理(再生砕砂を得る場合)
下水汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼ブルーサイト又は軽焼マグネサイトに対するガラス粉末又はかき殻粉末の重量比が1:0.01〜0.6からなる固化・不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。
更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0050】
無機性汚泥(下水汚泥)の固化・不溶化処理(再生砕石を得る場合)
下水汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、次の固化不溶化剤を10〜20重量部混合する。即ち、固化不溶化剤には、軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、軽焼ドロマイトとの重量比が、1:5〜5:1であり、この混合物100重量部に対しさらにガラス粉末及び/またはカキ殻粉末を1〜60重量部を混合した混合物を用いる。
【0051】
下水汚泥と固化不溶化剤はミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により、路盤材(RC−40)を作ることができる。
【0052】
無機性土壌として建設系汚泥(ベントナイト等を含有する土壌も含む)の固化・不溶化処理
建設現場で発生した汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にして含む固化・不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により、路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0053】
無機性土壌として浚渫系汚泥の固化・不溶化処理
浚渫により発生した汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にして含む固化・不溶化剤を10〜30重量部(河川浚渫系汚泥に対しては10〜30重量部、港湾浚渫系塩分含有汚泥に対しては10〜15重量%)添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機械等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0054】
無機性土壌として浄水発生汚泥(高分子凝縮剤含む)の固化・不溶化処理
浄水発生汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にした固化・ 不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機械等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0055】
無機性土壌として砕石粉末土砂(高分子凝集剤を含む)の固化・不溶化処理
高分子凝集剤を含む砕石粉末土砂を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にした固化・ 不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0056】
有機性土壌として食品加工による有機性食物油を5%以上含んだ有機性汚泥等
の固化・不溶化処理
有機性食物油を10重量%を含んだ汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にした固化・ 不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により路盤材(RC−40)路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0057】
なお、有機性食物油を5%未満含む有機性汚泥の場合には、軽焼ドロマイトの量を減じることができ、また、ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末の使用を省略することができる。
る。
【0058】
鉱物油汚染土壌(鉱物油5重量%以上含有する土壌)の固化・不溶化処理
鉱物油10重量%含有する汚染土壌を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にした固化・ 不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機械等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。また、現場に埋め戻すことも可能である。
【0059】
なお、鉱物油有機性食物油を5重量%未満含む有機性汚泥の場合には、軽焼ドロマイトの量を減じることができ、また、ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末の使用を省略することができる。
【0060】
油汚染土壌(油5重量%未満含有する土壌)の固化・不溶化処理
有機性植物油或いは鉱物油を5%未満含む油汚染土壌を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)からなる固化・不溶化剤を10〜20重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機械等により路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。また、現場に埋め戻度すことも可能である。
【0061】
ダイオキシン類含有焼却灰の固化・不溶化処理
ダイオキシン含有焼却灰を含水率80〜99重量%に調整し、次の組成の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜200kg混合する。ダイオキシン含有焼却灰に適用する固化・不溶化剤の組成は、軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、軽焼ドロマイトと、ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末と、熔成燐肥とを含み、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)と、前記各成分の合計100重量部に対し、熔成燐肥が60〜100重量部である。該熔成燐肥には20.0熔成燐肥を用いることが好ましい。
【0062】
次いで、混合物をミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0063】
石炭灰の固化・不溶化処理
石炭灰を含水率80〜99重量%に調整し、次の組成の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜200kg混合する。石炭灰に適用する固化・不溶化剤の組成は、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にし、該基本成分(100重量部)にさらに20.0熔成燐肥(1〜100重量部)を添加したものである。次いで、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始については常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結する。更に凝結物を放置しておくと3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級機等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0064】
強酸性土壌として温泉土壌の固化・不溶化処理
硫黄分を含む強酸性を示す温泉土壌を含水率85%程度に水分量を調整したもの100重量部に、軽焼マグネサイト(又は軽焼ブルーサイト)及び軽焼ドロマイト(重量比が1:5〜5:1)(主剤成分と呼ぶ)と、ガラス粉末(主剤成分100重量部に対し1〜60重量部)を基本成分にし、該基本成分(100重量部)にさらに20.0熔成燐肥(1〜100重量部)を添加してなる固化・不溶化剤10〜30重量部添加し、ミキサーにて混練を2〜3分間行うことにより、スラリーを得る。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置する。水和反応による固化開始が常温(20℃の時)で30〜180分位で終結する。更に、3〜6日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られる。これを分級等により路盤材(RC−40)、路床材(5mmアンダー細骨材)等の製品を作ることができる。
【0065】
【実施例】
[実施例1]
建設系汚泥の固化・不溶化処理
建設現場から排出された汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの1000kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ビンガラス粉末、ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を150kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0066】
建設現場から排出された汚泥の固化・不溶化処理前と処理後のカドミウム、鉛、砒素についての濃度変化を下記の表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
[実施例2]
河川浚渫系汚泥の固化・不溶化処理
河川浚渫系汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの1000kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を200kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0069】
[実施例3]
高分子凝縮剤含む浄水発生汚泥の固化・不溶化処理
高分子凝縮剤含む浄水発生汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの50kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を10kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0070】
[実施例4]
高分子凝集剤を含む砕石粉末土砂の固化・不溶化処理
高分子凝集剤を含む砕石粉末土砂を含水率85%程度に水分量を調整したもの50kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を10kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0071】
[実施例5]
食物油10%含有有機性汚泥等の固化・不溶化処理
食物油を10重量%含んだ汚泥を含水率85%程度に水分量を調整したもの50kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を10kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0072】
[実施例6]
鉱物油10重量%含有する油汚染土壌の固化・不溶化処理
鉱物油10重量%含有する汚染土壌を含水率85%程度に水分量を調整したもの50kgに、軽焼マグネサイト(40重量%)(ソブエクレー株式会社製)、軽焼ドロマイト(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)、ガラス粉末(30重量%)(ソブエクレー株式会社製)からなる固化・不溶化剤を10kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃)で180分位で凝結を終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0073】
[実施例7]
鉱物系油汚染土壌(鉱物系油1重量%含有する土壌)の固化・不溶化処理
鉱物系油1重量%(10000mg/l)含む油汚染土壌を含水率85%程度に水分量を調整したもの50Kgに、軽焼マグネサイト(ソブエクレー株式会社製)50重量%及び軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製)50重量%を基本成分とした固化・不溶化剤を10kg添加し、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておき、3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。得られた粒状の固化物の鉱物系油の含有量を測定したところ、13mg/lであった。この値は環境庁作成の昭和51年環告第3号の環境基準を満たしている。
【0074】
得られた粒状の固形物を分級機により分級して路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0075】
[実施例8]
ダイオキシン含有焼却灰と飛灰の混合灰の固化・不溶化処理
ダイオキシン類化合物(ダイオキシン、ジベンゾフラン)とコプラナーPCBsを含有する焼却灰と飛灰の混合灰を含水率85%程度に水分量を調整したものに、以下の組成の固化・不溶化剤40kgを混合灰の乾燥物0.2m3 当たり混合した。
【0076】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼マグネサイト(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
ガラス粉末(ソブエクレー株式会社製) 10重量%
20.0熔成燐肥(東北東ソー化学株式会社製) 50重量%
【0077】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0078】
固化・不溶化処理前と処理後のダイオキシン類(ダイオキシン、ジベンゾフラン)とコプラナーPCBs合計濃度と、ダイオキシン類(ダイオキシン、ジベンゾフラン)とコプラナーPCBs合計の毒性等価濃度(TEQ)の変化を下記の表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
[実施例9]
石炭灰の固化・不溶化処理
石炭灰を含水率85%程度に水分量を調整したものに、以下の組成の固化・不溶化剤10kgを石炭灰の乾燥物0.05m3 当たり混合した。
【0081】
軽焼マグネサイト(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製) 30重量%
ガラス粉末(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
20.0熔成燐肥(東北東ソー化学株式会社製) 30重量%
【0082】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により分級して、路盤材(RC−40)を得た。路盤材について、JIS A 1210による締固め最大乾燥密度は1.186g/cm、JIS A 1211による締固め度(95%乾燥密度)は1.126、締固め度(95%CBR値)は83.9%であり、プラント再生塗装技術指針による締固め度(95%CBR値)の規格値30%以上を十分に満たしていた。
【0083】
[実施例10]
強酸性土壌として温泉土壌の固化・不溶化処理
強酸性を示す温泉土壌50kgを含水率85%程度に水分量を調整し、以下の組成の固化・不溶化剤10kg混合した。
【0084】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼マグネサイト(ソブエクレー株式会社製) 30重量%
軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製) 30重量%
ガラス粉末(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
20.0熔成燐肥(東北東ソー化学株式会社製) 20重量%
【0085】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0086】
[実施例11]
下水汚泥(焼却灰)の固化・不溶化処理
下水汚泥(焼却灰)50kgを含水率85%程度に水分量を調整し、以下の組成の固化・不溶化剤10kg混合した。
【0087】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼ブルーサイト 30重量%
軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製) 30重量%
カキ殻粉末(カキ殻粉末石灰:商品名、平塚商店製) 20重量%
【0088】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0089】
[実施例12]
下水汚泥(脱水汚泥)の固化・不溶化処理
下水汚泥(脱水汚泥)50kgを含水率85%程度に水分量を調整し、以下の組成の固化・不溶化剤10kg混合した。
【0090】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼ブルーサイト 90重量%
カキ殻粉末(カキ殻粉末石灰:商品名、平塚商店製) 10重量%
【0091】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0092】
[実施例13]
下水汚泥(脱水汚泥)の固化・不溶化処理
下水汚泥(脱水汚泥)50kgを含水率85%程度に水分量を調整し、以下の組成の固化・不溶化剤10kg混合した。
【0093】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼ブルーサイト 90重量%
ガラス粉末(ソブエクレー株式会社製) 10重量%
【0094】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0095】
[実施例14]
重金属含有焼却灰と飛灰の混合灰の固化・不溶化処理
カドミウム、鉛、六価クロム、水銀等の重金属を含有する焼却灰と飛灰の混合灰を含水率85%程度に水分量を調整したものに、以下の組成の固化・不溶化剤40kgを混合灰の乾燥物0.2m3 当たり混合した。
【0096】
(固化・不溶化剤の組成)
軽焼マグネサイト(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
軽焼ドロマイト(ソブエクレー株式会社製) 20重量%
ガラス粉末(ソブエクレー株式会社製) 10重量%
20.0熔成燐肥(東北東ソー化学株式会社製) 50重量%
【0097】
次いで、ミキサーにて混練を3分間行うことにより、スラリーを得た。直ちに、スラリーをミキサーより排出して、平坦面上に放置した。常温(約20℃の時)で30分位から凝結を開始し180分位で終結した。更に凝結物を放置しておくと3日後に高強度の耐久性のある粒状の固化物が得られた。これを分級機により路盤材(RC−40)及び路床材(5mmアンダー細骨材)を得た。
【0098】
固化・不溶化処理前と処理後の重金属類の溶出試験について、環境庁告示第46号の溶出方法で試料溶液を調製し、計量の対象としてカドミウム、シナン、鉛、六価クロム、ヒ素に関してJIS K 0102にて、有機リンに関して昭和49年環境庁告示64号付表1にて、及び水銀に関して昭和46年環境庁告示59号付表1の計量方法による結果を下記の表3に示す。
【0099】
【表3】
【0100】
表3によれば、本発明の固化・不溶化方法により重金属類の溶出が抑制されることが分かる。
【0101】
また、昭和46年環水管第127号「土質調査方法」による固化・不溶化処理前と処理後の重金属類の含有量に関する計量についての結果を下記の表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】
表4によれば、不溶化処理後には昭和46年環水管第127号「土質調査方法」による計量では、鉛、ヒ素、ホウ素の計量値が低い値となっていることが分かる。
【0104】
【発明の効果】
本発明の固化・不溶化剤及び固化・不溶化方法によれば、得られた固化物は非常に固く、環境庁告示第46号の環境基準を満たす程度に無害化されている。また、該固化物のPH値は10.0前後と低く、アルカリ公害に対する負荷も少ない。
【0105】
本発明の固化・不溶化剤を適用して得られた固化物は、3〜6日で高強度の耐久性のある粒状の固化物となる。該固化物は粗骨材の比重及び吸水試験(JISA 1110)での絶乾比重が、2.50g/cm3 、ロサンゼル試験機による粗骨材のすりへり試験(JIS A 1121)における、すりへり減量(%)が規格値50%以下に対して14.1%並びに、CBR試験(室内試験結果、JIS A 1121)では、平均CBR(%)が、132.1と高く、高強度であるため、JIS A5005に定めるコンクリート用砕石、及びJIS A5004に定めるコンクリート用砕砂の物理的性質及び粒度に適合しているので、再生砕砂、再生砕石として利用でき、例えば、路盤材としてリサイクル可能となる。
【0106】
本発明の固化・不溶化剤を適用して得られた固化物は、組成が多孔質であり、かつ、酸化アルミニウムを含んでいるため汚濁水中に含まれる有用性微生物が酸化アルミニウムに好んで付着し、有機物を分解することから、汚濁水清淨に利用することができる。
【0107】
本発明の固化・不溶化剤に20.0熔成燐肥が含まれる場合には、土壌中の油分、重金属、ダイオキシン類等が分解され、不溶化された固化物とすることができるので、公害防止に効果がある。
Claims (12)
- (1)軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、
(2)軽焼ドロマイトとを含み、
前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1である固化・不溶化剤であって、
土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物に適用されるための、固化・不溶化剤。 - (1)軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、
(2)ガラス粉末又はカキ殻粉末を含み、
前記(1)成分100重量部に対し、前記(2)成分が1〜60重量部である固化・不溶化剤であって、
無機性土壌又は有機性土壌に適用されるための、固化・不溶化剤。 - (1)軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、
(2)軽焼ドロマイトと、
(3)ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末とを含み、
前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1であり、且つ前記(1)成分と(2)成分の合計100重量部に対し、前記(3)成分が1〜60重量部である固化・不溶化剤であって、
土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物に適用されるための、固化・不溶化剤。 - (1)軽焼マグネサイト及び/又は軽焼ブルーサイトと、
(2)軽焼ドロマイトと、
(3)ガラス粉末及び/またはカキ殻粉末と、
(4)熔成燐肥とを含み、
前記(1)成分と(2)成分の重量比が1:5〜5:1であり、且つ前記(1)成分と(2)成分の合計100重量部に対し、前記(3)成分が1〜60重量部であり、且つ前記(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、前記(4)成分が1〜100重量部である固化・不溶化剤であって、
土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物に適用されるための、固化・不溶化剤。 - 前記土壌が、無機性土壌、有機性土壌又は油汚染土壌である請求項1、3又は4記載の固化・不溶化剤。
- 前記土壌が、建設系土壌、河川浚渫系土壌、港湾浚渫系土壌、浄水系残渣、強酸性土壌から選ばれた1種である請求項1、2、3又は4記載の固化・不溶化剤。
- 前記(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、前記(4)成分が10〜30重量部である固化・不溶化剤であって、
強酸性土壌に適用されるための、請求項4記載の固化・不溶化剤。 - 前記(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計100重量部に対し、前記(4)成分が60〜100重量部である固化・不溶化剤であって、
重金属汚染土壌、ダイオキシン汚染土壌、ダイオキシン含有焼却灰、及び一般焼却灰から選ばれた1種に適用されるための、請求項4記載の固化・不溶化剤。 - (1)含水率80〜99重量%に調整した、土壌及び石膏ボードくずから選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、請求項1乃至8の何れか1項に記載の固化・不溶化剤を50〜200kg混合し、或いは焼却灰及び石炭灰から選ばれた1種の被処理物を含水率80〜99重量%に調整し、請求項1乃至8の何れか1項に記載の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜200kg混合し、
(2)混練してスラリー状態の混練物を得、
(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより粒状物に変化した固化物を得ることを特徴とする固化・不溶化方法。 - (1)含水率80〜99重量%に調整した、建設系土壌、河川浚渫系土壌、港湾浚渫系土壌、浄水系残渣及び強酸性土壌から選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、請求項3に記載の固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、
(2)混練してスラリー状態の混練物を得、
(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより粒状物に変化した固化物を得ることを特徴とする固化・不溶化方法。 - (1)含水率80〜99重量%に調整した強酸性土壌1000kg当たり請求項7に記載の固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、
(2)混練してスラリー状態の混練物を得、
(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより粒状物に変化した固化物を得ることを特徴とする固化・不溶化方法。 - (1)含水率80〜99重量%に調整した、重金属汚染土壌及びダイオキシン汚染土壌から選ばれた1種の被処理物1000kg当たり、請求項8に記載の固化・不溶化剤を50〜300kg混合し、或いはダイオキシン含有焼却灰及び一般焼却灰から選ばれた1種の被処理物を含水率80〜99重量%に調整し、請求項8に記載の固化・不溶化剤を、該被処理物の乾燥物1m3 当たり50〜300kg混合し、
(2)混練してスラリー状態の混練物を得、
(3)該混練物を自然乾燥又は強制乾燥することにより粒状物に変化した固化物を得ることを特徴とする固化・不溶化方法。
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