JP2004329528A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】炊飯物の性質に拘わらず安定して過熱蒸気利用による炊飯性能向上効果をもたらす。
【解決手段】鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、蒸気を発生させる蒸気発生手段と、蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段と、炊飯メニューを選択する炊飯メニュー選択手段を備え、炊飯メニューに応じて前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱手段により発生する加熱蒸気温度を可変して前記鍋内に蒸気を投入するようにしたものである。これにより、炊飯物の性質に拘わらず蒸気による最適な加熱を実現できるので、過熱蒸気の効果による炊飯性能向上を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なるご飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図17に、特許文献1の構成を示す。図17において、101は本体ケースで下面には支持脚102を有する底板103が固着されている。104は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部105が本体ケース101の上面に固着されている。106は保護枠104の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、107は保護枠104の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠104に収容された磁性金属層をもった鍋108を前記底面加熱用誘導コイル106とによって加熱し、鍋108内の米と水との内容物を加熱調理するものである。109は保護枠104の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサ、110はつまみ111を有する蓋体で、保護枠104の上端部のつば部105上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー112を断熱材113を介して固着している。114は内カバー112にピン120によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋108のつば部に載置し、鍋108を覆蓋するものである。115は保護枠104のつば部105の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース101内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
116は本体側上部誘導コイル115によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体110内の本体側誘導コイル115に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル116に励起された電流が誘導コイル119に流れ、誘導コイル119の磁束により磁性金属板で形成された加熱板117が誘導加熱され、鍋108内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
この第1の課題は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を水の沸点以上の温度に加熱する蒸気加熱手段とを備えた炊飯器とすることにより解決することができる。
【0012】
すなわち、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の温度に上昇した蒸気(過熱蒸気)を鍋開口部上方から米に供給することにより、まず、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
【0013】
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに、第2の課題が生じる。炊飯物である米のとう精度合いや米質によって、米に含まれる澱粉の糊化のしやすさに差が見られるために、常に安定して最適な状態に糊化したご飯を得ることが困難であり、米によっては食味向上が充分ではない場合があるという課題である。すなわち、糊化の進行が不充分な場合には甘味、粘り、香りなどごはんのおいしさに重要な役割を果たす要素が充分に生成されないという不具合があり、一方、糊化のしやすい米の場合には糊化しすぎてご飯の粒表面がべたつくなどの不具合があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第2の課題をも解決するもので、炊飯メニューを選択するメニュー選択手段とを設け、前記メニュー選択手段により選択された炊飯メニューに応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変する、または、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変することにより、加熱温度によって糊化の最終到達レベルが異なることを利用して、「玄米」などのような糊化のしにくい炊飯物に対しては高温の過熱蒸気を投入して糊化の促進を図る一方、糊化しやすい炊飯物に対しては比較的低温の過熱蒸気を投入して糊化を促進しながらも糊化しすぎてご飯の粒表面がべたつく等の不具合をなくし、常に安定して過熱蒸気の効果による炊飯性能の向上を可能とするためのものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、炊飯メニューを選択するメニュー選択手段とを設け、前記メニュー選択手段により選択された炊飯メニューに応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変するものである。炊飯メニューとは、この場合、玄米、分づき米、白米、無洗米などの、とう精レベルや加工処理によって区別される各種の米に対してそれぞれ設定された炊飯の加熱プログラムを指す。これにより加熱温度によって糊化の最終到達レベルが異なることを利用して、「玄米」などのような糊化のしにくい炊飯物に対しては高温の過熱蒸気を投入して糊化の促進を図る一方、「白米」「無洗米」などの糊化しやすい炊飯物に対しては100℃以上の比較的低温の過熱蒸気を投入して糊化を促進しながらも糊化しすぎてご飯の粒表面がべたつく等の不具合をなくすことができるので、各炊飯メニューにおいて安定して過熱蒸気の効果による炊飯性能の向上を得ることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、炊飯メニューを選択するメニュー選択手段とを設け、前記メニュー選択手段により選択された炊飯メニューに応じて、前記鍋内に投入する蒸気の量を変えるものである。これにより、過熱蒸気による熱供給を過不足なく調節し、糊化の最も最適な時点で炊飯を完了させることができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変するものである。
【0018】
なお、この場合、米の性質とは、米の成分のうちアミロース含量やタンパク質含量と相関のある炊飯時の軟化しやすさ、粘りの出やすさを指し、また、収穫後の経過期間により新米(主に収穫後2〜3ヶ月以内の米)、古米(新米収穫以後に前年産の米を指して言う)と呼称される米の鮮度のことを指す。例えばアミロース含量の高い米とは澱粉の化学構造のうち直鎖状のものが多く枝分かれしたものが少ない米であり硬くパサパサして粘りがでにくいのが特徴である。これにより、加熱温度によって糊化の最終到達レベルが異なるという炊飯科学理論にもとづき、米の性質に応じて、軟化しにくく粘りの出にくい米や古米に対しては高温の過熱蒸気を投入して糊化の促進を図る一方、軟化しやすく粘りの出やすい米や新米に対しては、100℃以上の比較的低温の過熱蒸気を投入して糊化を促進しながらも糊化しすぎてご飯の粒表面がべたつく等の不具合をなくすことができるので、さまざまな米において安定して過熱蒸気の効果による炊飯性能の向上を得ることができる。
【0019】
さらに、ユーザーが自らのご飯の好みや前回の炊飯の炊きあがり結果を鑑みて、炊飯する米の性質に応じた過熱蒸気の温度および過熱蒸気投入量を任意に選択でき、より良い炊飯結果を得ることができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記鍋内に投入する蒸気の量を変えるものである。これにより、過熱蒸気による熱供給を過不足なく調節し、糊化の最も最適な時点で炊飯を完了させることができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記鍋内への蒸気投入開始時点を可変するようにしたものである。これにより、米によって澱粉組織の水分吸収状態などが異なるために炊飯の最終段階である蒸らし工程開始時点で米粒に付着した残存遊離水が多く水っぽい状態になりやすい場合にも炊飯の進行状態(米の糊化の進行および残存遊離水の吸水状態)に対して一定の最適なタイミングで過熱蒸気投入を開始できるので、米の性質に拘わらず安定して炊飯性能の向上を図ることができる。
【0022】
請求項6記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、所望の甘さレベルを選択する甘さ選択スイッチとを備え、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変することで炊き上がり米飯の甘さの強弱を調整するようにしたものである。これにより、従来以上にユーザーの嗜好性への対応力を高めることができ、ユーザーは自分にとってより好ましい炊飯結果を得ることができる。なお、甘さはご飯の美味しさに重要な影響を与える要素であり、ご飯の主成分の澱粉が酵素作用等により低分子に分解されて糖類が生成することで発現する。
【0023】
請求項7記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、所望の粘りレベルを選択する粘り選択スイッチとを備え、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変することで炊き上がり米飯の粘りの強弱を調整するようにしたものである。これにより、従来以上にユーザーの嗜好性への対応力を高めることができ、ユーザーは自分にとってより好ましい炊飯結果を得ることができる。なお、粘りはご飯の美味しさに重要な影響を与える要素で、澱粉の糊化状態と非常に強い相関がある。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
本発明の第一の実施例について図1を参照しながら説明する。図1に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。さらに鍋2の上面を覆う蓋3が開閉自在に設置されている。また鍋2を加熱する鍋加熱手段4と鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5を本体1内部に配置する。
【0025】
また、本体1は水タンク7を内装しており、水タンク7には水タンク加熱手段8を有し、水タンク7と水タンク加熱手段8により蒸気発生手段9を構成する。蓋3内面の、鍋2の上面開口部に対向する位置には内蓋10が備えられ、内蓋10には蒸気孔11である開口部が設けられ、蒸気発生手段9と蒸気孔11が蒸気管12により接続されている。
【0026】
さらに、蓋3には、水タンク7から発生する蒸気をさらに加熱する蒸気加熱手段22を備え、また、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に対して必要とされる温度の過熱蒸気を生成するために蒸気加熱手段22を制御する蒸気温度制御手段23を有する。15は制御手段で、鍋温度検知手段5の出力をもとに、マイクロコンピュータに記憶された炊飯のシーケンスに基づいて、鍋加熱手段4、水タンク加熱手段8、蒸気加熱手段22を制御する。さらに、蓋3には、炊飯メニュー選択手段16、米質入力手段17を含む操作手段20が配置されている。
【0027】
上記の構成において炊飯をおこなう動作について図2から図7を用いて説明する。図2から図7はいずれも炊飯時の鍋温度検知手段5の検知温度と時間と加熱出力の関係を示すものである。
【0028】
図2に示す「白米−蒸気加熱(中)」コースを例に説明する。同コースは、新米期(主に収穫後2〜3ヶ月以内)終了後から古米(新米収穫以後に前年産の米を指して言う)になるまでの期間の米を主として対象にしている。
【0029】
まず、鍋2に米と水を入れた状態で、鍋2を本体1に載置する。さらに本体1に設けられた水タンク7内に所定量の水を入れ、炊飯メニュー選択手段16または米質入力手段17によって炊飯コースを選択し炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、炊飯工程が実施される。
【0030】
炊飯工程は浸漬、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されており、図2に示すような加熱パターンに従い鍋2内の米と水の状態が適正値として設定された温度や時間で制御される。浸漬工程終了後に炊き上げ工程を開始し、鍋温度検知手段5の出力を検出しながら鍋加熱手段4を駆動させ強火で鍋2内を沸騰に至らしめ、炊飯開始から鍋2内が沸騰に到達するまでのあいだに、水タンク加熱手段8を駆動させることで水タンク7内の水が熱せられ、蒸気を生成する。引き続き鍋内の沸騰を維持させる間に米が吸水しながら米飯へ変化する糊化現象が進行し、炊飯時に鍋に入れた水が米に吸水、蒸発して概ね無くなった状態になると蒸らし工程に進む。鍋内が沸騰状態を維持している間は、水タンク加熱手段8を断続的に駆動させて、水タンク7の水温が下がらないよう備えておく。
【0031】
蒸らし工程においては、澱粉の糊化を完成させ、米粒表面の余分な水分を除去することが重要であるが、すでに水分が減少して対流が停止しているため、鍋加熱手段による加熱では鍋底部のご飯は焦げやすく、焦げを避けようとすると充分な熱量を与えられないので、水タンク加熱手段8と蒸気加熱手段22を駆動して100℃以上の温度(d1℃)の過熱蒸気を生成させ、蒸らし工程開始後鍋内の温度が完全に低下する前に、蒸気孔11より蒸気を鍋内に流入させ一定時間T2の間、蒸気投入を続ける。
【0032】
これにより、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、ご飯を焦がすことなく糊化を促進し、さらに余分な水分を蒸発させ炊飯性能を向上させることができるのであるが、この際、糊化が過不足なく行なわれ甘味と粘りが十分に引き出されているのが特徴である。加熱不足で糊化が不十分な場合には、甘味の生成、粘りの生成が不十分でありごはんのおいしさに重要な役割を果たす要素が充分に生成されないので食味の向上が図れないことは周知の現象であるが、過加熱の場合にも糊化しすぎてご飯の粒表面がべたつくという不具合がある。本実施例ではd1はもっとも一般的な性質の米に適していて加熱の過不足のない130℃に設定しているが120〜140℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0033】
図3に「白米−蒸気加熱(弱)」コースを示す。同コースは、新米期(主に収穫後2〜3ヶ月以内)の米と、低アミロース含量および低タンパク含量の米を主として対象にしている。すなわち、糊化しやすい性質の米を対象にしている。
炊飯の動作については図1の「白米−蒸気(中)」と同様に進むが、蒸気投入時間T2が「白米−蒸気(中)」よりも短く、蒸気温度d2が低めであるのが特徴である。本実施例ではd2は新米期の米などに適していて加熱の過不足のない120℃に設定しているが110〜130℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0034】
図4に「白米−蒸気加熱(強)」コースを示す。同コースは、古米(新米収穫以後に前年産の米を指して言う)と、高アミロース含量および高タンパク含量の米を主として対象にしている。すなわち、糊化しにくい性質の米を対象にしている。炊飯の動作については図1の「白米−蒸気(中)」と同様に進むが、蒸気投入時間T2が「白米−蒸気(中)」よりも長く、蒸気温度d3が高いのが特徴である。本実施例ではd3は古米などに適していて加熱の過不足のない140℃に設定しているが130〜150℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0035】
図5に「玄米」コースを示す。同コースの対象とする玄米は、硬い殻に覆われているため米粒内に水と熱が入り込みにくいので糊化しにくい。炊飯の動作については白米と基本的には同様に進むが、蒸気投入時間T2が長く、蒸気温度d4が高いのが特徴である。本実施例では浸漬工程と炊き上げ工程を玄米に合わせた上で糊化を最適にするためd4は玄米に適していて加熱の過不足のない140℃に設定しているが130〜150℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0036】
図6に「分づき米」コースを示す。同コースは、玄米の殻を部分的に削り取った米を対象にしている。すなわち、白米より糊化しにくく玄米より糊化しやすい性質の米を対象にしている。炊飯の動作については図1の「白米−蒸気(中)」と同様に進むが、蒸気投入時間T2が「白米−蒸気(中)」よりも長く、蒸気温度d5が高いのが特徴である。本実施例ではd5は一般的な米の分づき米に適していて加熱の過不足のない135℃に設定しているが125〜145℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0037】
図7に「無洗米」コースを示す。同コースは、糠を除去してあり洗わずに炊くことのできる米を対象にしている。無洗米は、白米より炊飯時の澱粉の溶出が多く水分を吸収しにくい性質がある。炊飯の動作については図1の「白米−蒸気(中)」と同様に進むが、蒸気投入までの時間T1が「白米−蒸気(中)」よりも長く蒸気投入タイミングが遅いのが特徴である。本実施例ではd6は一般的な米の無洗米に適していて加熱の過不足のない125℃に設定しているが120〜140℃の範囲であれば同様の効果が見込まれる。
【0038】
(実施例2)
実施例1に甘さ選択スイッチ18、粘り選択スイッチ19を操作手段20内に追加した構成で、甘さ選択スイッチ18を操作した場合の炊飯の動作について図8を用いて、粘り選択スイッチ19を操作した場合の炊飯の動作について図9を用いて説明する。
【0039】
まず、鍋2に米と水を入れた状態で、鍋2を本体1に載置する。さらに本体1に設けられた水タンク7内に所定量の水を入れ、炊飯メニュー選択手段16または米質入力手段17によって炊飯コースを選択し、さらに白米に関しては甘さや粘りのより強いご飯を希望する場合には甘さ選択スイッチ18、粘り選択スイッチ19をそれぞれ選択し、炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、炊飯工程が実施される。以後の炊飯の動作については図2から図4の各コースと同様に進むが、図8に示す甘さ選択スイッチ18選択時には過熱蒸気温度の設定を若干上げて制御し、これによって澱粉の分解と糖の生成反応が高まるため、より甘味の強いごはんを炊くことができる。
【0040】
同様に、図9に示す粘り選択スイッチ19選択時には過熱蒸気温度の設定を若干上げて制御し蒸気投入時間も若干延長するため、これによって澱粉の糊化が促進されるため、より粘りの強いごはんを炊くことができる。なお、本実施例では甘さ選択スイッチ18選択時の蒸気温度は通常プラス5℃、粘り選択スイッチ19選択時は蒸気温度が通常プラス5℃、蒸気投入時間が通常プラス1分であるが炊飯器の構成によってはこの限りではない。
【0041】
(実施例3)
本発明の第3の実施例について図10から図16を参照しながら説明する。図1と同様に図10に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。
【0042】
また蓋3からの加熱をおこなう蓋加熱手段25を有し、鍋2の上面に配置される内蓋10の蒸気孔11部分を含む一部を加熱することで、鍋2内のご飯を加熱するものである。蒸気は鍋内に投入される前に加熱され熱くなった内蓋10の蒸気孔11部分に接触することで100度以上の高温になる。本実施例では第一の実施例における蒸気加熱手段22を設けず、蒸気温度制御手段23を内蓋10の近傍に配置し、蓋加熱手段25を蒸気加熱手段としても使用する。前記以外の構成については実施例1と同様なのでここでは省略する。
【0043】
この構成において炊飯をおこなう動作について以下に説明する。図11から図16に示すような加熱パターンに従い鍋2内の米と水の状態が適正値として設定された温度や時間で制御される。実施例1と同様に、浸漬工程に続いて炊き上げ工程を行ない、炊飯開始から鍋2内が沸騰に到達するまでのあいだに、水タンク加熱手段8を駆動させて水タンク7内の水を熱し、蒸気を生成する。鍋2内が沸騰すると、蓋加熱手段25により内蓋10を加熱して温度を徐々に上昇させて蒸らし工程における蒸気加熱に備える。
【0044】
また鍋内が沸騰状態を維持している間は、水タンク加熱手段8を断続的に駆動させて、水タンク7の水温が下がらないよう備えておく。蒸らし工程においては、初期に内蓋10の温度を至適温度(115〜160℃)に上げておきその後に100℃の蒸気が流入する。すると、蒸気が鍋内に流入する直前に高温の内蓋10に接触し、熱交換により蒸気の温度が100℃以上の過熱蒸気が生成し、これを鍋内に投入することにより炊飯性能向上効果がもたらされる。内蓋10の温度をコントロールすることにより過熱蒸気の温度を任意に調節することができ、実施例1と同様にどのような炊飯物に対しても炊飯性能向上効果をもたらすことができる。
【0045】
本実施例では一例として、図11〜図13に示すような白米コース3種(蒸気加熱弱・中・強)では、内蓋10の温度を各々120℃・130℃・150℃近傍にコントロールしている。また、図14〜図16に示すような炊飯メニュー(玄米、分づき米、無洗米)では、内蓋10の温度を各々150℃・140℃・125℃近傍にコントロールしている。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、水の沸点以上の温度の過熱蒸気を米の性質に応じた温度に調整して鍋内に投入することにより、ご飯の焦げや鍋上層のご飯の乾燥を防ぎながら鍋内のご飯に必要十分量の熱を与え、炊飯物の種類に拘わらず糊化の過不足なく澱粉が充分に糊化した食味の非常に良いご飯を炊くことを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における炊飯器の断面図
【図2】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と加熱出力の関係を示すグラフ(「白米−蒸気(中)」コース)
【図3】同、同グラフ(「白米−蒸気(弱)」コース)
【図4】同、同グラフ(「白米−蒸気(強)」コース)
【図5】同、同グラフ(「玄米」コース)
【図6】同、同グラフ(「分づき米」コース)
【図7】同、同グラフ(「無洗米」コース)
【図8】同、同グラフ(「甘さ選択スイッチ」選択時)
【図9】同、同グラフ(「粘り選択スイッチ」選択時)
【図10】本発明の第三の実施例における炊飯器の断面図
【図11】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と加熱出力の関係を示すグラフ(「白米−蒸気(弱)」コース)
【図12】同、同グラフ(「白米−蒸気(中)」コース)
【図13】同、同グラフ(「白米−蒸気(強)」コース)
【図14】同、同グラフ(「玄米」コース)
【図15】同、同グラフ(「分づき米」コース)
【図16】同、同グラフ(「無洗米」コース)
【図17】従来例を示す炊飯器の断面図
【符号の説明】
2 鍋
3 蓋
4 鍋加熱手段
5 鍋温度検知手段
9 蒸気発生手段
16 炊飯メニュー選択手段
17 米質入力手段
18 甘さ選択スイッチ
19 粘り選択スイッチ
22 蒸気加熱手段

Claims (7)

  1. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、炊飯メニューを選択するメニュー選択手段とを設け、前記メニュー選択手段により選択された炊飯メニューに応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変する炊飯器。
  2. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、炊飯メニューを選択するメニュー選択手段とを設け、前記メニュー選択手段により選択された炊飯メニューに応じて、前記鍋内に投入する蒸気の量を変える炊飯器。
  3. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変する炊飯器。
  4. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記鍋内に投入する蒸気の量を変える炊飯器。
  5. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、米の性質を入力する米質入力手段とを設け、前記米質入力手段に入力された米の性質に応じて、前記鍋内への蒸気投入開始時点を可変する炊飯器。
  6. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、所望の甘さレベルを選択する甘さ選択スイッチとを備え、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変することで炊き上がり米飯の甘さの強弱を調整する炊飯器。
  7. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋と、前記鍋内に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段から発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、所望の粘りレベルを選択する粘り選択スイッチとを備え、前記蒸気加熱手段が加熱する蒸気の加熱温度を可変することで炊き上がり米飯の粘りの強弱を調整する炊飯器。
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