JP2019030647A - 加熱調理器 - Google Patents

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香子 依田
新田 浩朗
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Abstract

【課題】現状と同等以上の短い時間で、被調理物内部中心付近まで十分に吸水するのが難しいこと。【解決手段】被調理材が収容される容器2と、容器2内に収容された被調理材及び容器2を加熱する加熱部4と、蒸気を発生する蒸気発生部30と、加熱部4及び蒸気発生部30を制御する制御部6と、を備える。制御部6は、所定のサイズおよび所定の温度の第1の蒸気が容器2内の被調理材に供給されるように、蒸気発生部30を制御するよう構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、生の穀物をおいしく食べられる状態に調理する加熱調理器に関するものである。
従来、炊飯器に代表される加熱調理器においては、被調理材を収容する容器と、被調理材及び容器を加熱する加熱部と、加熱部を制御する制御手段を備え、生の穀物をおいしく食べられる状態に調理できるように構成されている。
例えば、被調理材がお米の場合、おいしくご飯を炊くには、本格的な加熱に先立ち、生米に水を十分に吸水させておくことが必要であるといわれている。
含水率が15%前後の生米の場合、米の銘柄及び水温などにより若干異なるが、水に十分に浸しておくと、約30%の飽和含水率となる。含水率が15%前後の生米が約30%の飽和含水率の生米になることで、熱の伝導性が良好になる。そして、約30%の飽和含水率の状態になった生米を加熱することで、芯のない、おいしいご飯に炊き上げることが可能になる。
一方、十分に吸水していない、飽和含水率未満の状態の生米を加熱すると、米粒の表層部の糊化のみが急速に進む。その結果、糊化層によって、米粒中心部への水の浸透が妨げられる。従って、中心部の糊化が不十分な、いわゆる芯のあるご飯が炊きあがってしまう。
このため、洗米から炊飯までの間に時間を確保できる場合には、洗米後、水を加えてそのまま一定時間放置し、十分に浸漬させてから炊飯を行えば良い。浸漬に必要な時間(浸漬時間)は、夏のように水温が高い季節であっても最低30分間、冬のように水温が低い季節では、1時間以上であるといわれている。
米の吸水速度は、水温が高いほど早い。このため、米の当該性質を利用して、近年、炊飯時間の短縮を目的として、洗米後の浸漬を省略し、洗米直後から所定時間、米の糊化温度より低い温度に昇温制御し、その後、加熱による炊飯を行う炊飯器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、容器内の生米に超音波振動を付与する構成を備えた炊飯器も提案されている。当該炊飯器においては、炊飯初期における、浸漬させた米による含水時に、米に対して超音波を付与する。これによって、米の含水を促進して炊飯性能を向上させて、炊飯時間の短縮を図っている(例えば、特許文献2参照)。
さらには、容器内の圧力について、加圧あるいは減圧する構成を備えた炊飯器も提案されている。当該炊飯器においては、容器内で生米を浸漬させている最中に、容器内を密閉状態で減圧することができる。これによって、容器内での米による吸水を促進させ、米に水を十分に吸水させることができる(例えば、特許文献3参照)。
特開昭55−42649号公報 特開平6−253974号公報 特開2008−18096号公報
しかしながら、上述した従来技術における構成では、米による吸水が促進されるものの、従来と同等以上の短い時間で、米内部の中心付近まで十分に吸水させることは難しいという課題を有している。
本発明は、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水を行い、芯残りをなくし、おいしく調理する加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被調理材が収容される容器と、容器に収容された被調理材、及び、容器を加熱する加熱部と、蒸気を発生させる蒸気発生部と、加熱部及び蒸気発生部を制御する制御部と、を備え、制御部は、所定のサイズを有し、所定の温度の第1の蒸気が、容器内の被調理材に供給されるように、蒸気発生部を制御するよう構成されたものである。
このような構成によって、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水させて、被調理材に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能になる。
本発明の加熱調理器は、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水させて、被調理材に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能になる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の断面構成を示す断面図 蒸気発生部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における炊飯器の調理工程図 本発明の実施の形態1における水分子の構造を示す模式図 本発明の実施の形態1における炊飯器に収納された被調理材の温度変化を示す特性図 本発明の実施の形態2における炊飯器を示す断面図
本発明の第1の態様に係る加熱調理器は、被調理材が収容される容器と、容器内に収容された被調理材、及び、容器を加熱する加熱部と、蒸気を発生させる蒸気発生部と、加熱部及び蒸気発生部を制御する制御部と、を備え、制御部は、所定のサイズを有し、所定の温度の第1の蒸気が、容器内の被調理材に供給されるように、蒸気発生部を制御するように構成されている。
このような構成によって、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水を行うことができ、被調理材に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能になる。
本発明の第2の態様に係る加熱調理器は、蒸気発生部が、過熱蒸気生成部と、過熱蒸気冷却部と、を含み、過熱蒸気生成部は、100℃の蒸気を生成するとともに、生成された蒸気を再加熱して第1の過熱蒸気を生成し、過熱蒸気冷却部は、第1の過熱蒸気を冷却するとしてもよい。
このような構成によって、再凝縮しにくく、熱伝導率が高い状態の、所定の細かいサイ
ズを保った蒸気を、容器内の被調理材に供給することができる。これにより、被調理材の内部に素早く熱が伝わり、一時的に、被調理材を部分的な乾燥状態にさせることができ、被調理材による吸水を促進させることが可能となる。
本発明の第3の態様に係る加熱調理器は、第1の過熱蒸気の温度が、350℃以上かつ500℃以下であってもよい。
このような構成によって、第1の過熱蒸気のサイズは、最小で0.38nm、すなわち水分子とほぼ等しい状態となる。また、生成された第1の過熱蒸気はエンタルピーが非常に高いため、生成された後に冷却されても再凝縮しにくい。このため、第1の過熱蒸気のサイズは、上述のようなサイズが小さく、熱伝導率が高い状態に保たれやすく、被調理材内部の中心付近まで素早く熱が伝わりやすくなる。
本発明の第4の態様に係る加熱調理器は、過熱蒸気冷却部から出力される蒸気の温度が、250℃以上かつ300℃以下であってもよい。
このような構成によって、過熱蒸気冷却部から出力された蒸気が第1の蒸気として容器内の被調理材に所定温度(例えば、170℃以上かつ200℃以下)で供給されることとなり、被調理材の乾燥を促進することができる。
本発明の第5の態様に係る加熱調理器は、第1の蒸気の温度が、170℃以上かつ200℃以下であってもよい。
このような構成によって、被調理材を乾燥させることを損なわない状態で、被調理材に第1の蒸気を供給することができ、第1の蒸気の熱が被調理材の中心付近まで素早く伝わるため、一時的に、被調理材を局部的な乾燥状態にさせて、吸水を促進させることが可能となる。
本発明の第6の態様に係る加熱調理器は、液体が収納される液体タンクと、液体タンクに収納された液体を容器内に供給する液体供給部と、を備え、制御部は、容器内の被調理材に第1の蒸気が供給された後、前記液体タンクに収納された液体が液体供給部から容器内に供給されるように、液体供給部を制御するよう構成されていてもよい。
このような構成によって、被調理材に第1の蒸気が供給された後に、使用者自身が調理のために容器に水を入れることが不要となるため、使い勝手が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1において、加熱調理器の一例である炊飯器について説明する。
[1.加熱調理器の全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1における、加熱調理器である炊飯器の断面構成を示す図である。
図1に示すように、炊飯器100は、本体1、鍋2、加熱部4、蒸気発生部30(図2参照)及び制御部6を有する。
鍋2は、被調理材である米を収納する容器である。加熱部4は、鍋2内の米、及び鍋2
を加熱する。蒸気発生部30は、後述のように、鍋2内の米に供給される蒸気を発生させる。
制御部6は、例えばマイクロコントローラ等によって構成されており、加熱部4及び蒸気発生部30を制御する。
本体1の内部には、加熱部4、第1の水タンク加熱部17、制御部6、鍋温度検知部5、ゴムローラ14、受けローラ15、支持ローラ16及び保護枠12が配置されている。
加熱部4は、保護枠12と本体1の外郭との間に配置されている。鍋2は、鍋温度検知部5、ゴムローラ14、受けローラ15及び支持ローラ16等の部品を介して、本体1の内部に取り付けられる。
本体1の上側には、蓋3が設けられている。蓋3は、鍋2の開口を覆うように構成されている。蓋3の内部には、後述の蒸気発生部30(図2参照)が設けられている。
蓋3の内部には、第1の水タンク18、第1の水タンク加熱部17、配管19、蒸気再加熱部20、過熱蒸気温度検知部21、過熱蒸気冷却部22、冷却蒸気温度検知部23及び蒸気孔11が配置されている。
第1の水タンク18は、第1の水タンク加熱部17の上に配置されている。
蒸気孔11と鍋2底部との距離は、およそ20cmである。
また、本体1には、外部のコンセントと制御部6とを接続する電源コード34が取り付けられている。
[2.蒸気発生部]
図2は、本発明の実施の形態1における炊飯器の構成を示すブロック図である。図2における矢印は、蒸気の流れを示している。
図2に示すように、蒸気発生部30は、過熱蒸気生成部24及び過熱蒸気冷却部22を含む。過熱蒸気生成部24は、第1の水タンク加熱部17、第1の水タンク18及び蒸気再加熱部20を含む。
過熱蒸気生成部24は、100℃の蒸気、すなわち飽和蒸気を再加熱して第1の過熱蒸気を生成するものである。過熱蒸気冷却部22は、過熱蒸気生成部24で得られた第1の過熱蒸気を冷却するものである。
第1の水タンク18内の水は、第1の水タンク加熱部17で加熱されて100℃の蒸気になる。当該蒸気は、蒸気再加熱部20で再加熱されて、第1の過熱蒸気となる。蒸気再加熱部20で生成された第1の過熱蒸気は、配管19を介して過熱蒸気冷却部22に送られ、過熱蒸気冷却部22で冷却される。過熱蒸気冷却部22で冷却された蒸気は、蒸気孔11から、鍋2内に供給される。
過熱蒸気温度検知部21(図1参照)は、蒸気再加熱部20で生成された第1の過熱蒸気の温度を検知する。また、冷却蒸気温度検知部23(図1参照)は、過熱蒸気冷却部22で冷却された後の蒸気、すなわち過熱蒸気冷却部22から出力される蒸気の温度を検知する。
制御部6は、蒸気再加熱部20から出力される第1の過熱蒸気の温度、及び、過熱蒸気冷却部22から出力される蒸気の温度が、それぞれ所定の温度となるように、過熱蒸気温度検知部21及び冷却蒸気温度検知部23で検知された温度情報に基づいて、蒸気発生部30を制御する。
[3.動作]
以上のように構成された炊飯器100について、以下その動作を説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における炊飯器の調理工程を示す図である。図4は、本発明の実施の形態1における水分子の構造の模式図である。図5は、本発明の実施の形態1における被調理材の温度変化の特性図である。
使用者が、被調理材として、生の米粒を用いて炊飯する場合について、説明する。
まず、使用者によって、電源コード34がコンセントに接続されると、電源コード34を通じて、炊飯器100の制御部6に電力が供給される。
次に、使用者によって、被調理材である生の米粒(例えば、450g)が鍋2に投入される。そして、使用者によって、計量された水を100mLが、第1の水タンク18に投入される。このとき、鍋2にはまだ水が投入されない。すなわち、鍋2の底には生の米粒が接触しており、鍋2内に水分がない状態である。
[3−1.予備浸水工程]
予備浸水工程は、浸水工程に先立って行われるもので、米粒を中心部まで乾燥状態にさせることで、浸水工程における米粒による吸水が素早く行われるようにするものである。
使用者によって、蓋3が閉められ、図示しない操作部でスタートボタンが押されると、図3に示す予備浸水工程が開始される。
予備浸水工程においては、制御部6が駆動して、第1の水タンク加熱部17、蒸気再加熱部20及び過熱蒸気冷却部22に電力が供給される。
第1の水タンク加熱部17が駆動されると、第1の水タンク18内の水が加熱され、蒸気が発生する。当該蒸気は、蒸気再加熱部20で再加熱されて第1の過熱蒸気になる。蒸気再加熱部20で生成された第1の過熱蒸気の温度は、過熱蒸気温度検知部21によって検知され、検知された温度の情報が制御部6に入力される。制御部6は、第1の過熱蒸気の温度が、350℃以上かつ500℃以下となるように、蒸気再加熱部20へ供給する電力を調整する。
100℃の蒸気は、蒸気再加熱部20によって再加熱されて第1の過熱蒸気となることで、蒸気のサイズは、最小0.38nmまで小さくなる。図4は、水分子の構造を示しており、水分子のうち2つの水素原子部分のサイズが0.38nmである。従って、蒸気のサイズが0.38nmであるということは、蒸気が、水分子又は水分子に近い状態で存在していることを示している。
生米の表面にある微小な亀裂は、米の銘柄などにより若干異なるが、マイクロオーダーからミリオーダーである。従って、蒸気のサイズがこのように小さければ、蒸気の熱は、それぞれの米粒内部の中心付近まで、素早く伝わる。これにより、一時的に、生の米粒を局部的な乾燥状態にさせることができる。そして、米粒が乾燥状態になることで、次の浸水工程において、米粒による吸水を促進させることが可能となる。
また、過熱蒸気は、エンタルピーが非常に高いため、再加熱された後に冷却されても、再凝縮しにくい。例えば、本実施の形態では、蒸気再加熱部20から40cm程度離れた位置にある過熱蒸気であっても凝縮しない。このため、第1の過熱蒸気は、水分子又は水分子に近い状態に保たれる。
過熱蒸気生成部24で生成された第1の過熱蒸気は、配管19を介して、過熱蒸気冷却部22に供給されて冷却される。制御部6は、過熱蒸気冷却部22で冷却された後の蒸気、すなわち過熱蒸気冷却部22から出力される蒸気の温度が、250℃以上かつ300℃以下となるように、過熱蒸気冷却部22への電力の供給を調整する。
過熱蒸気冷却部22で冷却された蒸気は、蒸気孔11を介して、鍋2内に供給される。このとき、蒸気再加熱部20で生成された過熱蒸気は、鍋2内に供給されても、全てが凝縮するのではなく、一部は凝縮しない。従って、鍋2内の米粒に供給される第1の蒸気のサイズは、凝縮しないものは、サイズ0.38nmのままである。
鍋2内の生の米粒は、蒸気孔11から20cm程度離れた位置に配置されている。当該米粒に供給される第1の蒸気の温度が、170℃以上かつ200℃以下となるように、過熱蒸気冷却部22等が制御される。
なお、予備浸水工程において、第1の蒸気が鍋2内に供給された状態であっても、鍋2の底には生の米粒が接触しており、鍋2内には水分がない状態である。
ここで、上述のとおり、過熱蒸気冷却部22で冷却された後の蒸気、すなわち過熱蒸気冷却部22から出力される蒸気の温度は、250℃以上かつ300℃以下である。この蒸気は、蒸気孔11から鍋2内に供給されることにより、鍋2内にある空気によって冷やされ、米粒に第1の蒸気として供給される際には、所定の温度170℃以上かつ200℃以下となる。
図5は、予備浸水工程の開始、すなわち、使用者によって、図示しない操作部のスタートボタンが押されてからの経過時間に対する、鍋2内の米粒の温度変化を示している。
図5に示すように、鍋2内の米粒の温度は、比較的短時間である約2分が経過後に、所定温度(図5では、約60℃)に到達する。
本実施の形態では、予備浸水工程の開始、すなわち、使用者によって操作部のスタートボタンが押されてから、5分〜10分以内に所定温度に到達し、予備浸水工程が終了する。
予備浸水工程が終了すると、図示しない報知部によって、その旨が使用者に報知される。
[3−2.炊飯工程]
前述の予備浸水工程の終了後、使用者によって、蓋3が開けられ、生の米粒が入った鍋2に水600mLが投入され、再度蓋3が閉められる。
次に、使用者によって、図示しない操作部のボタンが押されると、図3に示す、浸水工程、炊き上げ工程、及び蒸らし工程を含む、炊飯工程が開始される。
炊飯工程においては、制御部6によって、加熱部4が駆動制御される。
炊飯工程においては、従来の炊飯器の場合より短い浸水工程(5分)が開始され、その後、炊き上げ工程(10分)及び蒸らし工程(5分)を経て、ご飯が炊き上がる。炊き上げ工程及び蒸らし工程では、制御部6が、鍋温度検知部5で検知された温度に基づいて、加熱部4を駆動制御することで、ご飯がおいしくなるように炊飯される。
浸水工程は、米の糊化温度よりも低温の水にお米を浸し、予め米に吸水させておく工程である。これによって、以降の工程において、米の中心部まで充分に糊化させることが可能となる。本実施の形態では、予備浸水工程を経て、米粒が吸水しやすい状態になっているため、短時間で浸水を完了させることができる。
炊き上げ工程は、加熱部4によって、鍋2の底面及び側面のいずれか、又は両方を加熱することで、容器2内の水の温度を、水の沸点まで上昇させて米を炊き上げる工程である。
蒸らし工程は、炊き上げ工程で炊き上げられた米が芯まで糊化するように、高温で、かつ、米が、乾燥したり又は焦げたりしない温度に鍋2全体を保つ工程である。蒸らし工程では、鍋2全体が高温に保たれることで、鍋2内の米も高温の状態に保たれる。
以上の工程が実行されることで、芯残りのない、おいしいご飯が炊き上がる。
[4.効果など]
以上のように、本実施の形態における、加熱調理器である炊飯器100は、被調理材である米を収容する容器2と、容器2内の被調理材である米、及び、容器2を加熱する加熱部4と、容器2内の被調理材に供給する蒸気を発生する蒸気発生部30と、加熱部4と蒸気発生部30を制御する制御部6と、を備え、制御部6が、所定のサイズを有し、所定の温度の第1の蒸気を、容器2内の被調理材に供給するように、蒸気発生部30を制御する。
これにより、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水を行うことができ、被調理材に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能になる。
また、蒸気発生部30が、100℃の蒸気を再加熱して第1の過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成部24と、過熱蒸気生成部24で得られた第1の過熱蒸気を冷却する過熱蒸気冷却部22とを備える。
これにより発生された蒸気は、再凝縮しにくく、熱伝導率が高い状態の、所定の小さいサイズを保つことが可能となる。蒸気発生部30で発生された蒸気は、第1の蒸気として、容器2内の被調理材に供給される。第1の蒸気は、そのサイズが小さく、熱伝導率が高いため、被調理材である米粒の内部に素早く熱が伝わり、一時的に、米粒を部分的な乾燥状態にさせることができ、浸水工程において、米粒による吸水を促進させることが可能となる。
また、過熱蒸気生成部24で生成される第1の過熱蒸気の温度は、100℃以上かつ500℃以下である。このような状態の第1の過熱蒸気のサイズは、最小で0.38nm、すなわち水分子と同じ又は水分子とほぼ等しい状態となる。また、生成された第1の過熱蒸気はエンタルピーが非常に高いため、生成された後に冷却されても再凝縮しにくい。このため、第1の過熱蒸気のサイズは、上述のようにサイズが小さく、熱伝導率が高い状態に保たれやすく、第1の蒸気として、水分子または水分子に近い状態で、容器2内の被調理材である米粒に供給される。蒸気のサイズが小さく、熱伝導率が高いほど、米粒内部の
中心付近まで素早く熱が伝わるため、一時的に、被調理材を局部的な乾燥状態にさせることができ、被調理材が乾燥状態になることで、被調理材による吸水を促進させることが可能となる。
また、過熱蒸気冷却部22から出力される蒸気の温度が、250℃以上かつ300℃以下であることにより、蒸気発生部30で発生した蒸気は、第1の蒸気として、170℃以上かつ200℃以下の蒸気の状態で、容器2内の米粒に供給される。第1の蒸気の温度が、170℃以上かつ200℃以下であれば、被調理材を乾燥させることを損なわない状態で、被調理材に第1の蒸気を供給することができ、被調理材を乾燥させることができる。第1の蒸気の熱が被調理材の中心付近まで素早く伝わるため、一時的に、被調理材を局部的な乾燥状態にさせて、吸水を促進させることが可能となる。
そして、第1の蒸気が容器2内の被調理材に供給されて、米粒の吸水性が高められた状態になった後、容器2に水が投入され、米粒が浸漬される。これにより、より短い時間で、米粒内部の中心付近まで十分に吸水が行われ、米粒に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能となる。
なお、本実施の形態では、被調理材として米を用いて説明したが、キヌア及び大豆などの他の穀物を用いても、同様の効果を得ることができる。
また、鍋2に入れる液体として水を用いて説明したが、調味料が混ざった調味溶液などを用いることも可能である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における加熱調理器である、炊飯器の断面構成を示す図である。
本発明の実施の形態においては、実施の形態1と相違する事項について説明し、実施の形態1と同様の構成及び作用効果等を有するものについては説明を省略する。
本発明の実施の形態では、図6に示すように、炊飯器200が、水を収納する液体タンク27、及び、液体タンク27に収納された水を鍋2内に供給する液体供給部25をさらに備えている点において、実施の形態1と異なる。
予備浸水工程において、蒸気発生部30から、所定のサイズを有し、所定の温度の第1の蒸気が、鍋2内の米に供給される。そして、予備浸水工程が終了した後の浸水工程において、制御部6は、液体タンク27に収納された水が液体供給部25から鍋2内に供給されるように制御する。
液体供給部25は、制御部6によって制御され、液体タンク27と鍋2内とを連通する状態と、液体タンク27と鍋2内との間を閉塞する状態と、が切り替えられる。
以上のように構成された炊飯器200について、以下その動作を説明する。
本実施の形態では、生米が鍋2に収納され、第1の水タンク18に水が充填される際に、液体タンク27にも水が収納される。このため、第1の水タンク18の水を用いた予備浸水工程の終了後、制御部6は、液体供給部25によって、液体タンク27に収納された水を鍋2内に供給するように制御する。
すなわち、予備浸水工程の終了後、使用者によって蓋3が開けられて生の米粒が入った
鍋2に水600mLが投入されることなく、その後の炊飯工程が実行される。このため、使用者は、予備浸水工程の終了後に水を投入する必要がなく、炊飯器の使い勝手が向上する。
以上のように、本実施の形態においては、液体タンク27及び液体供給部25を備え、制御部6が、浸水工程において、液体供給部25によって液体タンク27に収納された水を鍋2内に供給するように制御する。
これにより、予備浸水工程後に、使用者自身が、水を容器2に投入する必要がない。
なお、液体タンク27に投入される水として、衛生面を考慮して、水道水ではなく、パック詰めされた精製水を用いてもよい。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、短い時間で、被調理材内部の中心付近まで十分に吸水を行うことができ、被調理材に対して、芯残りなく、おいしく調理をすることが可能であるため、加熱調理器の分野において有用である。
1 本体
2 鍋(容器)
3 蓋
4 加熱部
5 鍋温度検知部
6 制御部
11 蒸気孔
12 保護枠
14 ゴムローラ
15 受けローラ
16 支持ローラ
17 第1の水タンク加熱部
18 第1の水タンク
19 配管
20 蒸気再加熱部
21 過熱蒸気温度検知部
22 過熱蒸気冷却部
23 冷却蒸気温度検知部
24 過熱蒸気生成部
25 液体供給部
27 液体タンク
30 蒸気発生部
34 電源コード
100,200 炊飯器

Claims (6)

  1. 被調理材が収容される容器と、
    前記容器に収容された前記被調理材、及び、前記容器を加熱する加熱部と、
    蒸気を発生させる蒸気発生部と、
    前記加熱部及び前記蒸気発生部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、所定のサイズを有し、所定の温度の第1の蒸気が、前記容器内の前記被調理材に供給されるように、前記蒸気発生部を制御するよう構成された、
    加熱調理器。
  2. 前記蒸気発生部は、過熱蒸気生成部と、過熱蒸気冷却部と、を含み、
    前記過熱蒸気生成部は、100℃の蒸気を生成するとともに、生成された前記蒸気を再加熱して第1の過熱蒸気を生成し、
    前記過熱蒸気冷却部は、前記第1の過熱蒸気を冷却する、
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1の過熱蒸気の温度は、350℃以上かつ500℃以下である、
    請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記過熱蒸気冷却部から出力される蒸気の温度は、250℃以上かつ300℃以下である、
    請求項2又は請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記第1の蒸気の温度は、170℃以上かつ200℃以下である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 液体が収納される液体タンクと、
    前記液体タンクに収納された前記液体を前記容器内に供給する液体供給部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記容器内の前記被調理材に前記第1の蒸気が供給された後、前記液体タンクに収納された前記液体が前記液体供給部から前記容器内に供給されるように、前記液体供給部を制御するよう構成された、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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