JP2004329497A - 球形ハウジング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】球面形状の窓部を清掃するにあたり、構造の簡易化及び軽量化を達成するとともに、廉価な球形ハウジング装置を提供する。
【解決手段】透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓2の縁端部に第1の基板(カメラベース)15を装着し、この第1の基板と対向する第2の基板(モータベース)11を有するドームカバー1を設け、さらに、クリアドーム窓と軸心が互いに一致するように第1の基板に固定されるとともに、ドームカバーの第2の基板に回転可能に装着された従動側プーリ9を設け、この従動側プーリを電動機12で回転させる一方、基端部がドームカバーに固定され、自由端部がクリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアーム4を設け、その内側にワイパー部材3を装着してクリアドーム窓の表面に摺接させる。
【選択図】 図1
【解決手段】透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓2の縁端部に第1の基板(カメラベース)15を装着し、この第1の基板と対向する第2の基板(モータベース)11を有するドームカバー1を設け、さらに、クリアドーム窓と軸心が互いに一致するように第1の基板に固定されるとともに、ドームカバーの第2の基板に回転可能に装着された従動側プーリ9を設け、この従動側プーリを電動機12で回転させる一方、基端部がドームカバーに固定され、自由端部がクリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアーム4を設け、その内側にワイパー部材3を装着してクリアドーム窓の表面に摺接させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物に設置されるテレビカメラやビデオカメラなどを収容する球形のクリアドーム窓を有し、このクリアドーム窓を清掃するワイパーを備えた球形ハウジング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
監視カメラを屋外に設置する際、防水、防塵などのためのハウジングと呼ばれるカバーに収容して設置することが多い。また、監視カメラを屋内に設置する場合にも、防塵のために同様なハウジングが用いられることが多い。これらのハウジングはカメラのレンズに対応する部分が透明な窓とされ、全体が少なくとも防塵構造になっている。しかしながらこのようなハウジングの窓は埃などにより汚れることがある。そのため窓の汚れを除去するために、固定型のカメラのハウジングでは窓にワイパーを設けることが多い。しかし、カメラを広角に移動させることを前提とした場合、ハウジング自体が球形のドーム型をなしているので、通常のワイパーでは球面に対応することができない。
【0003】
このような球形のハウジングに適したワイパーとして円弧状のワイパー装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。図2はこのワイパー装置の構成を示す正面図である。同図において、内側にクリアドーム窓22に沿う円弧面を有するワイパー部材23がワイパーアーム24に取り付けられ、ワイパーアーム24の両端部がドームカバー21のクリアドーム窓22の中心軸近傍に回転可能に支持されている。そして、清掃を行う場合に駆動モータ30を駆動すると、モータギア28、アームギア27を介して、ワイパーアーム24が駆動され、プッシュ軸31がマイクロスイッチ32、33を動作させるごとに駆動モータ30の回転方向が反転されてワイパーアーム24が往復運動する。これにより、ワイパー部材23にてクリアドーム窓22を清掃することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−216049号公報(図1、要約)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、特許文献1に開示されたワイパー装置によって球形のカバーの汚れを除去することができる。しかし、このような構成では、ワイパー自体を往復駆動させる必要性から駆動モータの正、逆転機構、ワイパーアームと一体化されたギア、2個のマイクロスイッチ及び一対の回転軸を設けなければならないため、装置が大型化してコストが高騰するという解決しなければならない課題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、球面形状の窓部を清掃するにあたり、構造の簡易化及び軽量化を達成するとともに、廉価な球形ハウジング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る球形ハウジング装置は、透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓と、
前記クリアドーム窓の縁端部に装着され、その内側にカメラを収容、固定することが可能な基板と、
前記クリアドーム窓の縁端面を覆うとともに、前記基板を前記基板と垂直方向の軸に枢支するドームカバーと、
前記ドームカバーの内部に収容、固定され、前記基板に回転力を伝えるように結合された電動機と、
基端部が前記ドームカバーに固定され、自由端部が前記クリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアームと、
前記ワイパーアームの内側に装着され、前記クリアドーム窓の表面に摺接するワイパー部材とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発明に係る球形ハウジング装置の一実施の形態の構成を示す縦断面図であり、図1(b)はそのA−A矢視断面図である。これら各図において、円筒状の側壁を有するドームカバー1と、球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓2とが、互いに円筒状の縁端部を嵌合させて、相互に回動可能に結合されている。クリアドーム窓2は透光性の部材で構成され、図面の下部が球形窓になっている。また、上部が円筒状の側壁で構成され、この側壁の縁端部を塞ぐように、第1の基板としてのカメラベース15が装着されている。そして、このカメラベース15の内側にカメラ16が、球形ドーム部を透視してその外部を撮影するように収容、固定されている。また、カメラベース15の外側には、クリアドーム窓2の軸心に、それ自体の軸心が一致するような従動側プーリ9が装着されている。この従動側プーリ9はその軸心部から突出する回転軸13を備えている。
【0009】
ドームカバー1はその一端、すなわち、図面の上方端が塞がれた側壁を有し、さらに、その他端、すなわち、図面の下方端の縁部から所定の寸法だけ奥まった位置に、第2の基板としてのモータベース11が装着されている。モータベース11の内側には電動機12と回転保持部14とが収容、固定されている。回転保持部14は従動側プーリ9の回転軸13を回転可能に保持するものである。この場合、回転保持部14はカメラ16が収容されたクリアドーム窓2の全体を強固に、かつ、回転可能に保持するために、軸方向に離隔して配置された不図示の2個のラジアルベアリングを介して回転軸13を保持している。これによって、モータベース11とカメラベース15を対向させた状態で、ドームカバー1に対してクリアドーム窓2が回動可能に結合される。また、回転保持部14から径方向外側に偏倚した位置に電動機12が収容、固定され、その出力軸がモータベース11を貫通してカメラベース15側に突出している。そして、この出力軸に主動側プーリ7が結合され、この主動側プーリ7と従動側プーリ9とがタイミングベルト8によって連結されている。
【0010】
一方、ドームカバー1の円筒状側壁の外周面には、周方向に離隔させて2個の固定部5、6が装着されている。これらの固定部5、6にはそれぞれワイパーアーム4を締結する複数のねじ孔が形成されている。ワイパーアーム4は固定部5又は6に締結される基端部から、クリアドーム窓2の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出する自由端部を有し、このワイパーアーム4の内側には、カメラ16の視野に含まれる軸方向の所定の範囲に、円弧面を有するシリコンゴムなどの弾性部材がクリアドーム窓2の表面に圧力接触するように取り付けられている。なお、本実施の形態では固定部5、6のうち、固定部5にワイパーアーム4を固定した場合を示したが、ねじを緩めることにより固定部6に付け替えすることも可能である。
【0011】
上記のように構成された本実施の形態の動作について以下に説明する。クリアドーム窓2とドームカバー1の端縁部を互いに嵌合させているため、カメラ16が収容されたクリアドーム窓2の内部は防塵、防水の構造になっており、これによりカメラ16が保護される。この状態で、電動機12を駆動すると、その出力軸に結合された主動側プーリ7が、タイミングベルト8を介して、従動側プーリ9を回転させる。従動側プーリ9はクリアドーム窓2と軸心を互いに一致させて一体的に装着されているため、クリアドーム窓2はその軸心で回動される。ワイパーアーム4はドームカバー1に固定されているので、クリアドーム窓2が回動すると、ワイパー部材3がクリアドーム窓2の表面と摺接し、これによってクリアドーム窓2は清掃される。
【0012】
近年のドームカメラは無限に回動可能にしたものが多いため、清掃のための回動は一方向にのみ行えばよく、これによって、ワイパー部材3に付着した汚れが再度クリアドーム窓2に付着することを未然に防ぐことができる。清掃を確実にするためには、例えば、1時間に1回とか、監視を始める直前などのタイミングで、カメラ16を水平方向に360度移動させる、いわゆる、360°パンを行うなどの清掃のための工程を設けることが好ましい。また、必要に応じてカメラ16を遠隔操作でパンさせることによって、手動のワイパー操作も可能になる。
【0013】
以上のように、本実施の形態によれば、ドームカバー1に固定されたワイパーアーム4に円弧面を有するワイパー部材3を取り付け、クリアドーム窓2をカメラ16のパン方向に一体的に回動させるように構成したので、専用の駆動機構を設けなくとも、クリアドーム窓2の表面を常に清浄に保つことができる。
【0014】
なお、上記実施の形態では、ワイパーアーム4を固定部5に取り付け、ワイパー部材3及びワイパーアーム4がカメラ16の死角にくるように、このカメラ16を設置するが、カメラ16の画角を設定した後で、ワイパー部材3及びワイパーアーム4の位置を変更する必要がある場合にはもう1つの固定部6に付け替えすればよい。あるいは、図示を省略するが、ワイパーアーム4をドームカバー1の周方向の任意の位置に固定できるようにすれば、複数の固定部を設けなくとも所望の位置決めができる。
【0015】
なお、上記の実施の形態では、ワイパー部材3の内側の形状をクリアドーム窓2に合わせて円弧面としたが、ワイパー部材3の曲率半径をクリアドーム窓2の曲率半径よりも小さく設定することによって、ワイパー部材3による押圧力をも作用させることができる。
【0016】
さらにまた、上記実施の形態ではクリアドーム窓2の最下部の近傍までワイパーアーム4を延出させたが、最下部は通常、雨などが当たらないため、クリアドーム窓2の最下部を避けるようにワイパーアーム4を短く形成しても略清浄な状態に保たれ、これによって最下部が死角になることを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓と、クリアドーム窓の縁端部に装着され、その内側にカメラを収容、固定することが可能な基板と、クリアドーム窓の縁端面を覆うとともに、基板を基板と垂直方向の軸に枢支するドームカバーと、ドームカバーの内部に収容、固定され、基板に回転力を伝えるように結合された電動機と、基端部がドームカバーに固定され、自由端部がクリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアームと、ワイパーアームの内側に装着され、クリアドーム窓の表面に摺接するワイパー部材とを備えた球形ハウジング装置が提供されるので、球面形状の窓部を清掃するために往復駆動機構を採用した従来装置と比較して、構造の簡易化及び軽量化が達成されるとともに、廉価な球形ハウジング装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球形ハウジング装置の一実施の形態の構成を示す縦断面図、及びその横断面図である。
【図2】球形のクリアドーム窓を清掃する従来のワイパー装置の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ドームカバー
2 クリアドーム窓
3 ワイパー部材
4 ワイパーアーム
5、6 固定部
7 主動側プーリ
8 タイミングベルト
9 従動側プーリ
11 モータベース(第2の基板)
12 電動機
13 回転軸
14 回転保持部
15 カメラベース(第1の基板)
16 カメラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物に設置されるテレビカメラやビデオカメラなどを収容する球形のクリアドーム窓を有し、このクリアドーム窓を清掃するワイパーを備えた球形ハウジング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
監視カメラを屋外に設置する際、防水、防塵などのためのハウジングと呼ばれるカバーに収容して設置することが多い。また、監視カメラを屋内に設置する場合にも、防塵のために同様なハウジングが用いられることが多い。これらのハウジングはカメラのレンズに対応する部分が透明な窓とされ、全体が少なくとも防塵構造になっている。しかしながらこのようなハウジングの窓は埃などにより汚れることがある。そのため窓の汚れを除去するために、固定型のカメラのハウジングでは窓にワイパーを設けることが多い。しかし、カメラを広角に移動させることを前提とした場合、ハウジング自体が球形のドーム型をなしているので、通常のワイパーでは球面に対応することができない。
【0003】
このような球形のハウジングに適したワイパーとして円弧状のワイパー装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。図2はこのワイパー装置の構成を示す正面図である。同図において、内側にクリアドーム窓22に沿う円弧面を有するワイパー部材23がワイパーアーム24に取り付けられ、ワイパーアーム24の両端部がドームカバー21のクリアドーム窓22の中心軸近傍に回転可能に支持されている。そして、清掃を行う場合に駆動モータ30を駆動すると、モータギア28、アームギア27を介して、ワイパーアーム24が駆動され、プッシュ軸31がマイクロスイッチ32、33を動作させるごとに駆動モータ30の回転方向が反転されてワイパーアーム24が往復運動する。これにより、ワイパー部材23にてクリアドーム窓22を清掃することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−216049号公報(図1、要約)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、特許文献1に開示されたワイパー装置によって球形のカバーの汚れを除去することができる。しかし、このような構成では、ワイパー自体を往復駆動させる必要性から駆動モータの正、逆転機構、ワイパーアームと一体化されたギア、2個のマイクロスイッチ及び一対の回転軸を設けなければならないため、装置が大型化してコストが高騰するという解決しなければならない課題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、球面形状の窓部を清掃するにあたり、構造の簡易化及び軽量化を達成するとともに、廉価な球形ハウジング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る球形ハウジング装置は、透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓と、
前記クリアドーム窓の縁端部に装着され、その内側にカメラを収容、固定することが可能な基板と、
前記クリアドーム窓の縁端面を覆うとともに、前記基板を前記基板と垂直方向の軸に枢支するドームカバーと、
前記ドームカバーの内部に収容、固定され、前記基板に回転力を伝えるように結合された電動機と、
基端部が前記ドームカバーに固定され、自由端部が前記クリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアームと、
前記ワイパーアームの内側に装着され、前記クリアドーム窓の表面に摺接するワイパー部材とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発明に係る球形ハウジング装置の一実施の形態の構成を示す縦断面図であり、図1(b)はそのA−A矢視断面図である。これら各図において、円筒状の側壁を有するドームカバー1と、球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓2とが、互いに円筒状の縁端部を嵌合させて、相互に回動可能に結合されている。クリアドーム窓2は透光性の部材で構成され、図面の下部が球形窓になっている。また、上部が円筒状の側壁で構成され、この側壁の縁端部を塞ぐように、第1の基板としてのカメラベース15が装着されている。そして、このカメラベース15の内側にカメラ16が、球形ドーム部を透視してその外部を撮影するように収容、固定されている。また、カメラベース15の外側には、クリアドーム窓2の軸心に、それ自体の軸心が一致するような従動側プーリ9が装着されている。この従動側プーリ9はその軸心部から突出する回転軸13を備えている。
【0009】
ドームカバー1はその一端、すなわち、図面の上方端が塞がれた側壁を有し、さらに、その他端、すなわち、図面の下方端の縁部から所定の寸法だけ奥まった位置に、第2の基板としてのモータベース11が装着されている。モータベース11の内側には電動機12と回転保持部14とが収容、固定されている。回転保持部14は従動側プーリ9の回転軸13を回転可能に保持するものである。この場合、回転保持部14はカメラ16が収容されたクリアドーム窓2の全体を強固に、かつ、回転可能に保持するために、軸方向に離隔して配置された不図示の2個のラジアルベアリングを介して回転軸13を保持している。これによって、モータベース11とカメラベース15を対向させた状態で、ドームカバー1に対してクリアドーム窓2が回動可能に結合される。また、回転保持部14から径方向外側に偏倚した位置に電動機12が収容、固定され、その出力軸がモータベース11を貫通してカメラベース15側に突出している。そして、この出力軸に主動側プーリ7が結合され、この主動側プーリ7と従動側プーリ9とがタイミングベルト8によって連結されている。
【0010】
一方、ドームカバー1の円筒状側壁の外周面には、周方向に離隔させて2個の固定部5、6が装着されている。これらの固定部5、6にはそれぞれワイパーアーム4を締結する複数のねじ孔が形成されている。ワイパーアーム4は固定部5又は6に締結される基端部から、クリアドーム窓2の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出する自由端部を有し、このワイパーアーム4の内側には、カメラ16の視野に含まれる軸方向の所定の範囲に、円弧面を有するシリコンゴムなどの弾性部材がクリアドーム窓2の表面に圧力接触するように取り付けられている。なお、本実施の形態では固定部5、6のうち、固定部5にワイパーアーム4を固定した場合を示したが、ねじを緩めることにより固定部6に付け替えすることも可能である。
【0011】
上記のように構成された本実施の形態の動作について以下に説明する。クリアドーム窓2とドームカバー1の端縁部を互いに嵌合させているため、カメラ16が収容されたクリアドーム窓2の内部は防塵、防水の構造になっており、これによりカメラ16が保護される。この状態で、電動機12を駆動すると、その出力軸に結合された主動側プーリ7が、タイミングベルト8を介して、従動側プーリ9を回転させる。従動側プーリ9はクリアドーム窓2と軸心を互いに一致させて一体的に装着されているため、クリアドーム窓2はその軸心で回動される。ワイパーアーム4はドームカバー1に固定されているので、クリアドーム窓2が回動すると、ワイパー部材3がクリアドーム窓2の表面と摺接し、これによってクリアドーム窓2は清掃される。
【0012】
近年のドームカメラは無限に回動可能にしたものが多いため、清掃のための回動は一方向にのみ行えばよく、これによって、ワイパー部材3に付着した汚れが再度クリアドーム窓2に付着することを未然に防ぐことができる。清掃を確実にするためには、例えば、1時間に1回とか、監視を始める直前などのタイミングで、カメラ16を水平方向に360度移動させる、いわゆる、360°パンを行うなどの清掃のための工程を設けることが好ましい。また、必要に応じてカメラ16を遠隔操作でパンさせることによって、手動のワイパー操作も可能になる。
【0013】
以上のように、本実施の形態によれば、ドームカバー1に固定されたワイパーアーム4に円弧面を有するワイパー部材3を取り付け、クリアドーム窓2をカメラ16のパン方向に一体的に回動させるように構成したので、専用の駆動機構を設けなくとも、クリアドーム窓2の表面を常に清浄に保つことができる。
【0014】
なお、上記実施の形態では、ワイパーアーム4を固定部5に取り付け、ワイパー部材3及びワイパーアーム4がカメラ16の死角にくるように、このカメラ16を設置するが、カメラ16の画角を設定した後で、ワイパー部材3及びワイパーアーム4の位置を変更する必要がある場合にはもう1つの固定部6に付け替えすればよい。あるいは、図示を省略するが、ワイパーアーム4をドームカバー1の周方向の任意の位置に固定できるようにすれば、複数の固定部を設けなくとも所望の位置決めができる。
【0015】
なお、上記の実施の形態では、ワイパー部材3の内側の形状をクリアドーム窓2に合わせて円弧面としたが、ワイパー部材3の曲率半径をクリアドーム窓2の曲率半径よりも小さく設定することによって、ワイパー部材3による押圧力をも作用させることができる。
【0016】
さらにまた、上記実施の形態ではクリアドーム窓2の最下部の近傍までワイパーアーム4を延出させたが、最下部は通常、雨などが当たらないため、クリアドーム窓2の最下部を避けるようにワイパーアーム4を短く形成しても略清浄な状態に保たれ、これによって最下部が死角になることを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓と、クリアドーム窓の縁端部に装着され、その内側にカメラを収容、固定することが可能な基板と、クリアドーム窓の縁端面を覆うとともに、基板を基板と垂直方向の軸に枢支するドームカバーと、ドームカバーの内部に収容、固定され、基板に回転力を伝えるように結合された電動機と、基端部がドームカバーに固定され、自由端部がクリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアームと、ワイパーアームの内側に装着され、クリアドーム窓の表面に摺接するワイパー部材とを備えた球形ハウジング装置が提供されるので、球面形状の窓部を清掃するために往復駆動機構を採用した従来装置と比較して、構造の簡易化及び軽量化が達成されるとともに、廉価な球形ハウジング装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球形ハウジング装置の一実施の形態の構成を示す縦断面図、及びその横断面図である。
【図2】球形のクリアドーム窓を清掃する従来のワイパー装置の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ドームカバー
2 クリアドーム窓
3 ワイパー部材
4 ワイパーアーム
5、6 固定部
7 主動側プーリ
8 タイミングベルト
9 従動側プーリ
11 モータベース(第2の基板)
12 電動機
13 回転軸
14 回転保持部
15 カメラベース(第1の基板)
16 カメラ
Claims (1)
- 透光性の部材によって球形ドーム状に形成されたクリアドーム窓と、
前記クリアドーム窓の縁端部に装着され、その内側にカメラを収容、固定することが可能な基板と、
前記クリアドーム窓の縁端面を覆うとともに、前記基板を前記基板と垂直方向の軸に枢支するドームカバーと、
前記ドームカバーの内部に収容、固定され、前記基板に回転力を伝えるように結合された電動機と、
基端部が前記ドームカバーに固定され、自由端部が前記クリアドーム窓の表面に沿って略一定の間隔で頂部近傍まで延出するワイパーアームと、
前記ワイパーアームの内側に装着され、前記クリアドーム窓の表面に摺接するワイパー部材とを、
備えた球形ハウジング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003128320A JP2004329497A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 球形ハウジング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003128320A JP2004329497A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 球形ハウジング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004329497A true JP2004329497A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33504523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003128320A Withdrawn JP2004329497A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 球形ハウジング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004329497A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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